JPH0716706B2 - H形鋼の直角度矯正装置 - Google Patents

H形鋼の直角度矯正装置

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JPH0716706B2
JPH0716706B2 JP62024688A JP2468887A JPH0716706B2 JP H0716706 B2 JPH0716706 B2 JP H0716706B2 JP 62024688 A JP62024688 A JP 62024688A JP 2468887 A JP2468887 A JP 2468887A JP H0716706 B2 JPH0716706 B2 JP H0716706B2
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flange
rollers
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伸成 松原
恒雄 瀬戸
和郎 大森
進 片山
嘉夫 芳村
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川崎製鉄株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、熱間や冷間で圧延又は成形されたH形鋼の直
角度矯正装置に関する。
〔従来の技術〕
第9図および第13図に示すように一般にH形鋼3は、同
軸上に上下水平ロール1(Hロール)と垂直ロール2
(Vロール)とを備えたユニバーサルミル4(Uミル)
により熱間成形される。熱間成形されたH形鋼は第13図
に示すような製造プロセスにおいてローラテーブル5に
て搬送され、先ず所定の長さに鋸断機6により鋸断され
た後クーリングベッド7において常温まで冷却され、冷
却中に発生した反りや曲りはローラ矯正機8によって矯
正されていた。
しかし、圧延中に上下水平ロールがガタや弾性変形など
によってロール軸方向に動くことにより、1例として第
10図に示すようにH形鋼3のフランジaは左右、上下で
フランジ厚みが異ることがある。又フランジ内面、外面
の温度差や冷却過程の違い、及びウェブbとフランジa
のつけねcとフランジaで温度差が生じる。これらの結
果冷却後のH形鋼3は第11図に示すように直角度に変形
を生じ易い。これらの変形はローラ矯正機8(第13図)
では矯正できないので第12図に示すプレス矯正や加熱矯
正を行うことになるが、これらの作業は全て作業者の感
性に依存する作業となるため、作業性、生産性、省力、
品質の面で大きな問題となっている。
一方、直角度を矯正するための技術手段として特公昭55
−30923号が開示されているが、これは、両フランジを
外側に拡げるための粗矯正ロールと、H形鋼のフランジ
外側にあって両フランジを内側に押込む仕上げ矯正ロー
ルの2組の矯正ロールを同一ライン上に設備しなければ
ならないという問題がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述の問題を解決するために、本出願人は特願昭61−21
5967号を提案したが、H形鋼の長さ方向全般にわたり均
一に矯正するには不十分であった。
本発明はこの問題を解決することを目的とし、H形鋼の
初期の不良状況に無関係に直角度矯正を可能とする、H
形鋼の直角度矯正装置を提供するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上述の問題点を解決するもので、次の技術手段
を採った。すなわち、 本発明は、H形鋼のウエブを両面から拘束する2個の拘
束ローラと、該拘束ローラを押圧するシリンダとを備え
た拘束装置、及び前記H形鋼のフランジの側面を該フラ
ンジの幅方向から押込む2個の押込ローラと、該各押込
ローラをそれぞれ保持する2個のチョックと、該チョッ
クの各支持ピンをガイドするガイド溝を備えたフレーム
と、前記両チョック間の間隔を調整して前記押込ローラ
の相互間隔を変更するシリンダと、前記チョックの各支
持ピンを前記フレームのガイド溝内で近接或は遠離させ
前記各押込ローラの回転軸の前記H形鋼のフランジ面に
対する傾斜角を調整するシリンダと、前記両チョックを
押圧して前記各押込ローラを前記H形鋼のフランジに押
付けるシリンダとを備えた一対の押込装置とからなる矯
正機を複数直列に配設したことを特徴とするH形鋼の直
角度矯正装置である。
〔作用〕
先ず、本発明の矯正装置に矯正機単体として使用する前
記特願昭61−215967号記載の矯正装置の矯正作用を説明
する。熱間圧延後の冷却過程で生じた第11図に示すよう
な直角度不良のH形鋼は第2図に示す矯正機を用い、H
形鋼に第3図(a)、(b)に示すように(実線は矯正
中、点線は矯正前を示している)各フランジaに独立し
て塑性変形を与えた後に除荷することによりスプリング
バック作用により第8図の一点鎖線で示すようにウェブ
bとフランジaの直角度矯正がなされる。H形鋼の変形
形状により、第8図(a)では押込ローラを1個、また
第8図(b)では押込ローラを2個使用している。
矯正作用を第2図により更に説明すると、矯正機は主と
して押込ローラ11とウェブ拘束ローラ12から構成されて
いる。
押込ローラ11は各2個からなる一対のローラで構成さ
れ、H形鋼の左右各フランジに対向するそれぞれのロー
ラ対は図示外の昇降装置により各個に昇降可能となって
いる。
また、ローラ11はフランジ幅に応じてシリンダ14により
上下の間隔を調整可能であり、更にフランジと線接触と
なるようにシリンダ16によりローラの傾斜角度を調整可
能にしている。
従って、上下いずれかのフランジをローラ11が線接触と
なるようにして押込場合は、該ローラを図示外の昇降装
置で昇降させ、いずれか一方のローラ11を使用して、シ
リンダ13により押込むことが可能である。
またウェブ拘束ローラ12はウェブ厚に応じてロールギャ
ップをシリンダ15によって調整可能にしている。
本発明を実施したH形鋼の製造プロセスを第1図(a)
に示す。第1図(a)は第13図に示す従来例のローラ矯
正機8の後に上述の矯正機4組(No1〜No4)を1設備に
まとめた矯正装置10を配設したものである。なお、第1
図(a)では演算装置は図示していない。
本発明の矯正装置は、矯正機単体を複数直列に配置しH
形鋼を通過させることにより、各矯正機単体に所定の押
込量を設定するだけでH形鋼の直角度の種類に関係なく
矯正が可能となる。この作用を図面を用いて説明する。
第11図に示すような形状不良のH形鋼のフランジを矯正
機で押込み、除荷したときスプリングバックが生じる。
このとき、第7図に示すように押込量が大きくなるとス
プリングバック量はほぼ一定となる。本発明はこの性質
を利用したものである。
すなわち、H形鋼の変形形状に応じ第8図に示すよう
に、押込装置の各2個からなる一対の押込ローラを使い
分けて矯正する。この時の押込ローラの押込量は、仮に
第4図(a)に示すようにH形鋼の長さ方向の形状不良
状況を、先端部、中央部、後端部に分け、それぞれア、
イ、ウとするとき、 最大変形量+約2mm(第7図のH形鋼)に設定して矯正
する(第4図(b))。その結果第4図(c)に示すよ
うに第7図のスプリングバック作用によりH形鋼は長さ
方向全般にわたり矯正される。H形鋼の変形形状および
変形量により1回の矯正では矯正しきれない場合には、
この工程を複数回繰返し変形量を徐々に小さくして行き
最後に矯正を完了することができる。
上述の工程を、複雑な変形形状のH形鋼の矯正を例に第
5図により更に詳しく説明する。H形鋼の長さ方向の形
状不良状況を、第5図(a)に示すように先端部、中央
部、後端部に分け、それぞれア、イ、ウとする。
(1)No1のH形鋼の直角度矯正機では、先端部アのフ
ランジの平坦度不良を矯正するため両フランジを内側に
向って押込む(第5図(b))。除荷後はそれぞれ第5
図(c)のア、イ、ウとなる。この場合、 α>α、β>βとなる。
(2)No2のH形鋼の直角度矯正機では、H形鋼の不良
形状には無関係に、図の左片側のフランジを押込むよう
にロールをセットしH形鋼を通過させる(第5図
(d))。このとき矯正装置の出側ではフランジの形状
は第5図(e)に示すようにア、イ、ウすべて左上りの
傾斜となる。
(3)No3のH形鋼の直角度矯正機では、No2の矯正装置
の押込側と反対側のフランジを押込む(第5図
(f))。このとき、H形鋼は初期の形状がどのような
形状であってもア、イ、ウすべて右上りの傾斜となる
(第5図(g))。ただし、傾斜角は、 α>α>α>α β>β>β>β と矯正機を通過する毎に小さくなる。ただし、これは一
例であり、色々な変化があることはいうまでもない。
(4)No4のH形鋼の直角度矯正機では、H形鋼形状が
直角となるように押込量を設定し矯正を行う(第5図
(h))。
以上のようにして第5図(i)に示すようにH形鋼の直
角度を全長にわたり正確に維持することができる。
従って、本発明のH形鋼の直角度矯正装置は、製品品質
の向上、生産性の向上を図ることができる。
〔実施例〕
本発明のH形鋼の直角度矯正装置の実施結果を第6図に
示す。第6図は先端部、中央部、後端部の初期形状が第
6図(a)のア、イ、ウに示すようなH形鋼を矯正する
場合の押込量とフランジ変形量の経過を示したものであ
る(第6図(b)〜(g))。なお、本実施例はNo1、N
o2、No3の3組の矯正機で矯正が完了した例である。
本実施例ではア、イ、ウの形状不良が夫々6mm、−6mm、
0mm(左側のフランジが直角より小さい場合を正とす
る)のH形鋼を、先ずロール押込量を6mmに設定したNo1
の矯正機で矯正した(第6図(b))。その結果、第6
図(c)に示すように形状不良は夫々6mm、2mm、2mmと
なった。次に押込量を−6mmに設定したNo2の矯正機で矯
正した(第6図(d))。この結果形状不良は全て−2m
mとなった(第6図(e))。更に、ロール押込量を4mm
に設定したNo3の矯正機で矯正した(第6図(f))結
果、H形鋼は完全に矯正された(第6図(g))。
第1図(a)に示すように本発明の矯正装置10は、矯正
機4組(No1〜No4)を1設備にまとめて配設したが、第
1図(b)に示すように、4組(No1〜No4)を夫々分離
して配設してもよい。また本発明の矯正装置10は矯正機
を4組使用しているが、変形量が大きく、かつ、複雑な
変形形状を持つH形鋼でも矯正機が4組あれば十分矯正
することができる。
〔発明の効果〕
本発明のH形鋼の直角度矯正装置は、製品品質の向上、
生産性の向上に極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明を実施したH形鋼の製造プロセス
説明図、第1図(b)は本発明の矯正装置の他の実施
例、第2図は本発明の一実施例の矯正機単体の側面図、
第3図は第2図の矯正機による矯正作用説明図、第4図
は本発明の作用原理説明図、第5図は本発明の作用説明
図、第6図は本発明によるH形鋼の矯正実施例、第7図
は押込量とスプリングバック量の関係グラフ、第8図は
スプリングバックの説明図、第9図はユニバーサルミル
によるH形鋼の製造説明図、第10図はH形鋼の変形の説
明図、第11図は冷却後のH形鋼の各種変形図、第12図は
H形鋼のプレス矯正の概念図、第13図は従来例のH形鋼
の製造プロセス説明図である。 1…水平ロール 2…垂直ロール 3…H形鋼 4…ユニバーサルミル 5…ローラテーブル 6…鋸断機 7…クーリングベッド 8…ローラ矯正機 10、10a…矯正装置 11…押込ローラ 12…拘束ローラ 13…シリンダ 14…シリンダ 15…シリンダ 16…シリンダ No1、No2、No3、No4…矯正機 a…フランジ b…ウェブ c…つけね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片山 進 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 芳村 嘉夫 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (56)参考文献 特開 昭63−72428(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】H形鋼のウエブを両面から拘束する2個の
    拘束ローラと、該拘束ローラを押圧するシリンダとを備
    えた拘束装置、及び前記H形鋼のフランジの側面を該フ
    ランジの幅方向から押込む2個の押込ローラと、該各押
    込ローラをそれぞれ保持する2個のチョックと、該チョ
    ックの各支持ピンをガイドするガイド溝を備えたフレー
    ムと、前記両チョック間の間隔を調整して前記押込ロー
    ラの相互間隔を変更するシリンダと、前記チョックの各
    支持ピンを前記フレームのガイド溝内で近接或は遠離さ
    せ前記各押込ローラの回転軸の前記H形鋼のフランジ面
    に対する傾斜角を調整するシリンダと、前記両チョック
    を押圧して前記各押込ローラを前記H形鋼のフランジに
    押付けるシリンダとを備えた一対の押込装置とからなる
    矯正機を複数直列に配設したことを特徴とするH形鋼の
    直角度矯正装置。
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JPS61283420A (ja) * 1985-06-07 1986-12-13 Hitachi Ltd 長尺金属材の曲り修正装置
JPS6284829A (ja) * 1985-10-09 1987-04-18 Sumitomo Metal Ind Ltd 溶接h形鋼の自動矯正装置

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