JPH07165804A - ポリクロロプレンラテックスの製造方法 - Google Patents

ポリクロロプレンラテックスの製造方法

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JPH07165804A
JPH07165804A JP26324394A JP26324394A JPH07165804A JP H07165804 A JPH07165804 A JP H07165804A JP 26324394 A JP26324394 A JP 26324394A JP 26324394 A JP26324394 A JP 26324394A JP H07165804 A JPH07165804 A JP H07165804A
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Mikitoshi Sato
幹敏 佐藤
Masao Koga
優夫 古賀
Shigeru Nagasawa
滋 永澤
Kunihiko Asano
邦彦 浅野
Toshiyuki Uenoyama
俊幸 上野山
Kunihiro Onishi
邦弘 大西
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Konishi Co Ltd
Denka Co Ltd
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Konishi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンタクト性及び耐水接着強度に優れるポリ
クロロプレンラテックスの製造方法を提供する。 【構成】 クロロプレン100重量部当たり、エチレン
系不飽和カルボン酸0.5〜10重量部、ポリビニルア
ルコール0.5〜10重量部及びグリコールエーテル類
0.5〜15重量部の共存下に共重合させるポリクロロ
プレンラテックスの製造方法。グリコールエーテル類
は、グリコールモノエーテルまたはグリコールジエーテ
ルである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は接着剤として有用なポリ
クロロプレンラテックスの製造方法に関する。さらに詳
しくはコンタクト性(初期接着強度)、耐水性などに優
れ、水系コンタクト型接着剤として好適なポリクロロプ
レンラテックスの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリクロロプレンをベースとした
接着剤は溶剤型が主流であった。しかし、近年溶剤型接
着剤は製造や使用の際の有機溶剤による毒性、火気危険
性、環境汚染などの問題から嫌厭される傾向にあり、非
溶剤化への要求が高まっている。
【0003】ポリクロロプレンラテックス接着剤は、高
い接着特性を有すると同時に接着剤の製造に際して、ト
ルエン、ヘキサンなどの有機溶剤を必要としないため上
記のような問題がなく、従来の溶剤型接着剤の代替品と
して期待されている。
【0004】また、ポリクロロプレンラテックス接着剤
は、接合する被着体の双方に塗布し、これら接着剤層を
ほとんど乾燥させた後に貼合わせることにより、貼合わ
せ直後に高い初期接着力を発現する。
【0005】こうした特徴から、これらの接着剤は水系
コンタクト型接着剤として実用化されているが、その用
途範囲が広がるに従い、コンタクト性、耐水性などの接
着特性の改良が強く求められている。
【0006】特開昭50−22047号公報およびEP
0451998 A2号公報にはクロロプレンと不飽
和カルボン酸をポリビニルアルコールの存在下で重合し
たラテックスが開示されている。しかし、これらの公報
の実施例に従って作製されたラテックスは、コンタクト
性及び耐水接着強度において必ずしも満足できるもので
はない。
【0007】通常、ラテックス接着剤による接着物の耐
水性は、ラテックス中に含有される乳化剤などの親水性
物質の存在により低下するので、上記の場合に於いても
ラテックス製造の際に、ポリビニルアルコールの添加量
を減量することにより耐水性の低下を抑制できることが
知られているが、上記の方法に於いては、ポリビニルア
ルコールを減量すると安定したラテックスの製造が難し
くなるため、安定性と耐水性の両立したラテックスを得
ることは難しかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、この
様な従来技術の問題点を解決し、ラテックスの安定性を
確保しながらコンタクト性及び耐水接着強度に優れるポ
リクロロプレン系ラテックスの製造方法を提供しようと
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ポリクロ
ロプレンラテックスに特定の化合物を共存させて重合す
ることにより、コンタクト性及び耐水接着強度を改良す
ることができ、且つラテックスの安定性も確保できるこ
とを確認した。
【0010】即ち、本発明は、(1)クロロプレンとエ
チレン系不飽和カルボン酸をポリビニルアルコールの存
在下に共重合させる方法において、さらにグリコールエ
ーテル類を存在させることを特徴とするポリクロロプレ
ンラテックスの製造方法である。
【0011】より具体的には、(2)クロロプレン10
0重量部当たり、エチレン系不飽和カルボン酸0.5〜
10重量部、ポリビニルアルコール0.5〜10重量部
及びグリコールエーテル類0.5〜15重量部を存在さ
せることを特徴とする(1)記載のポリクロロプレンラ
テックスの製造方法であり、(3)グリコールエーテル
類が、グリコールモノエーテルである上記のポリクロロ
プレンラテックスの製造方法であり、(4)グリコール
モノエーテルが、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタ
ノール、3−メトキシ−1−ブタノール及びエチレング
リコールモノブチルエーテルの中から選ばれた一種以上
である上記のポリクロロプレンラテックスの製造方法で
あり、(5)グリコールエーテル類が、グリコールジエ
ーテルである(1)及び(2)記載のポリクロロプレン
ラテックスの製造方法であり、(6)グリコールジエー
テルが、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレ
ングリコールジブチルエーテル及びトリエチレングリコ
ールジブチルエーテルの中から選ばれた一種以上である
(5)記載のポリクロロプレンラテックスの製造方法で
ある。
【0012】また、本発明は、(7)クロロプレンが、
最大、等モル数の2,3−ジクロロブタジエンを含有し
ていることを特徴とする(1)〜(6)記載のポリクロ
ロプレンラテックスの製造方法である。
【0013】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おける主原料には、クロロプレンが用いられる。なお、
本発明において用いられるクロロプレンには、クロロプ
レン単独およびクロロプレンとクロロプレンに共重合可
能な他の単量体の混合物(以下、「クロロプレンと単量
体の混合物」と記す)を包含する。他の単量体としては
クロロプレンと共重合可能な単量体であればよく、例え
ば1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジクロロ
ブタジエン、スチレンなどが挙げられる。これらは単独
でもあるいは2種類以上を併用して使用することもでき
る。
【0014】また、クロロプレンと単量体の混合物を用
いる場合には、その混合物に含有されるクロロプレン以
外の単量体の含有量はポリクロロプレンの物性を損なわ
ない範囲、例えば、クロロプレンと等モル以下が好まし
い。
【0015】本発明におけるエチレン系不飽和カルボン
酸の具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロ
トン酸、フマル酸、マイレン酸、シトラコン酸、グルタ
コン酸などを挙げることができる。また、これらは単独
でもあるいは2種類以上を併用して使用することもでき
る。
【0016】エチレン系不飽和カルボン酸の添加量は、
不飽和カルボン酸の種類、分子量によっても異なるが、
クロロプレン、またはクロロプレンと単量体の混合物1
00重量部に対して0.5〜10重量部が好ましく、1
〜5重量部が特に好適である。エチレン系不飽和カルボ
ン酸の添加量が0.5重量部未満の場合には充分な接着
強度及び耐熱強度が得られにくく、一方、10重量部を
越た場合にはラテックスの貯蔵時や配合時に安定性の低
下が見られる。
【0017】本発明におけるグリコールエーテル類とし
ては、グリコールモノエーテル、グリコールジエーテル
などが挙げられる。
【0018】本発明におけるグリコールモノエーテルの
例としては、エチレングリコールモノメチルエーテル、
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリ
コールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
メチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエー
テル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロ
ピレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコ
ールモノ−tert−ブチルエ−テル、3−メトキシ−
1−ブタノール、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタ
ノール等が挙げられる。これらの中で特に、3−メチル
−3−メトキシ−1−ブタノール、3−メトキシ−1−
ブタノール、エチレングリコールモノブチルエーテル、
エチレングリコールモノ−tert−ブチルエ−テルが
好ましい。
【0019】本発明におけるグリコールジエーテルの例
としては、エチレングリコールジメチルエーテル、エチ
レングリコールジエチルエーテル、エチレングリコール
ジブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエー
テル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエ
チレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリ
コールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジブ
チルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテ
ル、プロピレングリコールジブチルエーテル等が挙げら
れる。これらの中で特に、エチレングリコールジメチル
エーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、トリ
エチレングリコールジブチルエーテルが好ましい。これ
らのグリコールエーテル類は、単独または2種類以上を
併用することができる。
【0020】グリコールエーテル類の添加量は、クロロ
プレン、またはクロロプレンと単量体の混合物100重
量部に対して0.5〜15重量部、好ましくは2.0〜
10重量部が望ましい。添加量が0.5重量部未満また
は15重量部を越えた場合にはコンタクト性及び耐水性
が低下する。
【0021】本発明におけるポリビニルアルコールに
は、通常使用されているものを用いることができ、例え
ば平均重合度200〜3000、ケン化度70モル%以
上のものが挙げられる。また、他の単量体、例えばアク
リルアミド、無水マレイン酸等を共重合したもの、ある
いはポリビニルアルコールの一部をカルボキシル化、ス
ルフォン化などの化学修飾したものを用いてもよい。
【0022】ポリビニルアルコールの添加量は、クロロ
プレン、またはクロロプレンと単量体の混合物100重
量部に対して0.5〜10重量部、好ましくは1〜5重
量部である。ポリビニルアルコールの添加量が0.5重
量部未満では乳化力が充分でなく、重合反応中に凝集物
の発生が頻発する。また10重量部を越えた場合には重
合反応中に増粘が起こり、撹拌を阻害し、異常発熱する
など安定した重合が困難になる上、耐水性が低下する。
【0023】また、ポリビニルアルコールの添加量は、
同時に添加されるグリコールエーテル類の量とも強く関
係する。すなわち、グリコールエーテル類もそれ自身が
乳化力を有するため、グリコールエーテル類の使用量が
多い系では、ポリビニルアルコールは少量でも乳化の安
定性は維持される。そして、この場合ポリビニルアルコ
ールを減量したことに由来する耐水接着特性への効果は
一段と向上する。一方、これとは逆にグリコールエーテ
ルの添加量の少ない系では、乳化の安定性を保つために
ポリビニルアルコール量を極端に少なくする事はできな
い。
【0024】本発明の製造方法は、例えば、ポリビニル
アルコールの水溶液にクロロプレン、またはクロロプレ
ンと単量体の混合物、エチレン系不飽和カルボン酸、グ
リコールエーテル類、及び分子量調節剤(各種の連鎖移
動剤)、重合開始剤等を添加し、一定温度に保ちながら
攪拌し、不活性雰囲気下で乳化重合を行うことにより、
ポリクロロプレンラテックスを得ることができる。な
お、必要に応じて、pH調整剤を重合系に存在させるこ
とも可能である。
【0025】本発明で得られたポリクロロプレンラテッ
クスには脂肪酸アルカノールアミド等の界面活性剤や通
常使用される樹脂エマルジョンを添加することもでき
る。樹脂エマルジョンの代表的なものには、ロジン系樹
脂(変性ロジン系、重合ロジン系)、テルペン系樹脂、
フェノール系樹脂、クマロン−インデン樹脂、脂肪族炭
化水素樹脂、芳香族石油系樹脂等をアニオンまたはノニ
オン系の乳化剤、分散剤等で水中分散させたものがあ
る。これら樹脂エマルジョンは単一の樹脂を水中分散さ
せたもの、または、複数の樹脂を水中分散させたもので
も構わない。
【0026】さらに、本発明により得られたポリクロロ
プレン系ラテックスは、通常使用されるラテックス配合
剤、例えば老化防止剤、造膜剤、金属酸化物、加硫剤、
増粘剤などを任意に併用することができる。また、それ
らの添加剤は通常のラテックス配合に用いられる混合機
器のいずれを用いても配合することができる。
【0027】本発明により得られたポリクロロプレン系
ラテックスは、紙、木材、布、皮革、レザー、ゴム、プ
ラスチック、プラスチク・フォーム、陶器、ガラス、セ
ラミック、金属などの同種あるいは異種同士の接合接着
剤として好適である。
【0028】
【実施例】次に実施例によって本発明をさらに詳細に説
明する。
【0029】実施例1 3リットルの四ツ口フラスコに40重量部のポリビニル
アルコール(デンカ・ポバールB−05:平均重合度5
50、ケン化度88%)、および950重量部の純水を
入れ加温(60℃)溶解した。この水溶液を室温近くま
で冷却した後、この中にクロロプレン970重量部、メ
タクリル酸30重量部、3−メチル−3−メトキシ−1
−ブタノール25重量部、及びオクチルメルカプタン3
重量部を添加した。
【0030】これを40℃に保持しながら攪拌(200
rpm)し、窒素気流下で開始剤(過硫酸カリウム/ア
ンスラキノン−β−スルフォン酸ナトリウム)を添加し
重合を行ってラテックスを得た。
【0031】次いで、これに20%ジエタノールアミン
水溶液を適量添加してpHを7に調整した後、1:2モ
ル型脂肪酸アルカノールアミド[モデコールN(ダイヤ
モンドシヤムロツクケミカル社製)]の20%水溶液を
30重量部添加して、本発明のポリクロロプレンラテッ
クスを得た。
【0032】次に、このポリクロロプレンラテックスに
ついて、以下の方法により接着特性を評価した。 (1)コンタクト性(キャンバス/キャンバス) 塗布量が350g/m2 (wet換算)になるように2
枚のキャンバス(綿布地、たて14cm、よこ2.5c
m)に、塗布量を分割して二回塗りを行った。一回目は
所定塗布量の半分を塗布した後に70℃のギアオーブン
内で5分間加熱乾燥し、二回目は残りの接着剤を塗布
し、これを再度ギアオーブンで70℃、5分間加熱乾燥
した。これを室温下に取り出し、直後にハンドローラー
で圧して貼合わせ、この貼合わせの直後に剥離測度10
0mm/minで剥離した時の引張荷重の平均値をコン
タクト性(初期接着強度)とした。
【0033】(2)コンタクト性(ベニヤ/ベニヤ) 同様にベニヤにポリクロロプレンラテックスを塗布し、
乾燥後、10Kg/cm2 程度の圧力を約30秒間かけ
て貼合わせ、その直後に手で引き剥がして、接着力を5
段階評価した(5点がベスト)。また、この時の有効面
積の割合を目測した。
【0034】5段階評価 5点 :初期接着力が大(接着剤層の凝集破壊及び一部
被着体の材料破壊) 4点 :初期接着力が中(界面破壊及び凝集破壊) 3点 :初期接着力が小(一部凝集破壊) 2点 :初期接着力が微小 1点 :粘着性がなく、貼合わせ不可
【0035】(3)接着強度(キャンバス/キャンバ
ス) (1)で貼合わせた試料を23℃、7日間養生したもの
について、剥離速度100mm/minで剥離した時の
引張荷重の平均値を接着強度とした。
【0036】(4)耐水接着強度(キャンバス/キャン
バス) (1)で貼合わせた試料を23℃、7日間養生し、さら
に水中に2日間浸漬したものについて、剥離速度100
mm/minで剥離した時の引張荷重の平均値を耐水接
着強度とした。
【0037】(5)耐熱クリープ(キャンバス/キャン
バス) (1)で貼合わせた試料の片端に200gの重りを取り
付け、他方を天井に固定し、重りを取り付けた試料の片
方が70℃の雰囲気下で180℃剥離で落下するまでの
時間を測定した。
【0038】実施例2 実施例1において、クロロプレン970重量部のうちの
200重量部を2,3−ジクロロブタジエンに置き換え
た以外は同様にしてポリクロロプレンラテックスを作成
し、接着特性を評価した。
【0039】実施例3 実施例1において、3−メチル−3−メトキシ−1−ブ
タノールの添加量を50重量部とし、ポリビニルアルコ
ールの添加量を35重量部とした以外は同様にしてポリ
クロロプレンラテックスを作成し、接着特性を評価し
た。
【0040】実施例4 実施例1において、3−メチル−3−メトキシ−1−ブ
タノールの添加量を50重量部とし、ポリビニルアルコ
ールの添加量を30重量部とした以外は同様にしてポリ
クロロプレンラテックスを作成し、接着特性を評価し
た。
【0041】実施例5 実施例1において、3−メチル−3−メトキシ−1−ブ
タノールの添加量を25重量部とし、ポリビニルアルコ
ールの添加量を25重量部とした以外は同様にしてポリ
クロロプレンラテックスを作成し、接着特性を評価し
た。
【0042】実施例6 実施例1において、3−メチル−3−メトキシ−1−ブ
タノールの添加量を25重量部とし、ポリビニルアルコ
ールの添加量を20重量部とした以外は同様にしてポリ
クロロプレンラテックスを作成し、接着特性を評価し
た。
【0043】実施例7 実施例1において、3−メチル−3−メトキシ−1−ブ
タノールの代わりに3−メトキシ−1−ブタノールを同
量添加した以外は同様にしてポリクロロプレンラテック
スを作成し、接着特性を評価した。
【0044】実施例8 実施例1において、3−メチル−3−メトキシ−1−ブ
タノールの代わりにエチレングリコールモノブチルエー
テルを同量添加した以外は同様にしてポリクロロプレン
ラテックスを作成し、接着特性を評価した。
【0045】実施例9 実施例1において、3−メチル−3−メトキシ−1−ブ
タノールの代わりにエチレングリコールジメチルエーテ
ルを同量添加した以外は同様にしてポリクロロプレンラ
テックスを作成し、接着特性を評価した。
【0046】実施例10 実施例1において、3−メチル−3−メトキシ−1−ブ
タノールの代わりにエチレングリコールジブチルエーテ
ルを同量添加した以外は同様にしてポリクロロプレンラ
テックスを作成し、接着特性を評価した。
【0047】実施例11 実施例1において、3−メチル−3−メトキシ−1−ブ
タノールの代わりにトリエチレングリコールジメチルエ
ーテルを同量添加した以外は同様にしてポリクロロプレ
ンラテックスを作成し、接着特性を評価した。
【0048】比較例1 3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノールを添加しな
かったことを除いては実施例1と同様にポリクロロプレ
ンラテックスを作成し、接着特性を評価した。
【0049】比較例2 比較例1において、ポリビニルアルコールの添加量を2
0重量部にしたこと以外は同様にして乳化重合を行っ
た。しかし、乳化の状態が悪く重合の途中で凝固物が析
出した。
【0050】比較例3 比較例1において、ポリビニルアルコールの添加量を5
0重量部にしたこと以外は同様にポリクロロプレンラテ
ックスを作成し、接着特性を評価した。
【0051】以上の実施例1〜5の結果を表1に、実施
例6〜10の結果を表2に、実施例11および比較例1
〜3の測定結果を表3に、それぞれ示した。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】
【0055】(注) 1)ポリビニルアルコール:デンカ・ポバールB−05
(平均重合度550、ケン化度88%) 2)3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール:ソル
フイツト(クラレ) 3)機械的安定性:マロン式安定度試験機(10Kg、
1000rpm、10min) 4)粒子径:粒子径測定機(Sub−micron P
article Analyzer model 4/
COULTER ELECTRONICS.)
【0056】5)コンタクト性(キャンバス/キャンバ
ス):塗布量;350g/m (wet換算;2回に
分けて塗布した)、オーブン・タイム;70℃、5mi
n、貼合わせ;ハンドローラーで圧着、接着力測定;貼
合わせ直後に剥離速度が100mm/minにおける剥
離荷重を測定した。
【0057】6)コンタクト性(ベニヤ/ベニヤ):塗
布量;200g/m (wet換算;1回塗布)、オ
ーブン・タイム;70℃、5min、貼合わせ;プレス
10Kg/cm 程度の圧力をかけ貼合わせた。貼合
わせ直後に接着試料を手で引き剥がし、その時の接着力
を5段階評価した。また、その接着破壊面の有効接着面
積の割合を目測し、括弧内に示した。
【0058】7)接着強度(キャンバス/キャンバ
ス):塗布量;350g/m (wet換算;2回に
分けて塗布した)、オーブン・タイム;70℃、10m
in、貼合わせ;ハンドローラーで圧着、接着力測定;
貼合わせ7日後(23℃、50RH%)に剥離速度が1
00mm/minにおける剥離荷重を測定した。
【0059】8)耐水接着強度(キャンバス/キャンバ
ス):7)の試料について、さらに、水浸漬2日後の剥
離荷重を測定した。
【0060】9)耐熱クリープ(キャンバス/キャンバ
ス):接着強度測定に用いたものと同一の試料を用い
た。この接着試料の片端に200gの重りを取り付け、
70℃の雰囲気下に懸架し、重りが落下するまでの時間
を測定した。
【0061】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、コ
ンタクト性及び耐水接着強度に優れるポリクロロプレン
系ラテックスを提供することができる。
フロントページの続き (72)発明者 永澤 滋 埼玉県蓮田市椿山4丁目27番3号 (72)発明者 浅野 邦彦 埼玉県浦和市大久保領家565番地8号 (72)発明者 上野山 俊幸 埼玉県浦和市五関201番地4号 (72)発明者 大西 邦弘 埼玉県鴻巣市人形3丁目2番86号504

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロロプレンとエチレン系不飽和カルボ
    ン酸をポリビニルアルコールの存在下に共重合させる方
    法において、さらにグリコールエーテル類を存在させる
    ことを特徴とするポリクロロプレンラテックスの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 クロロプレン100重量部当たり、エチ
    レン系不飽和カルボン酸0.5〜10重量部、ポリビニ
    ルアルコール0.5〜10重量部及びグリコールエーテ
    ル類0.5〜15重量部を存在させることを特徴とする
    請求項1記載のポリクロロプレンラテックスの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 グリコールエーテル類が、グリコールモ
    ノエーテルである請求項1または2記載のポリクロロプ
    レンラテックスの製造方法。
  4. 【請求項4】 グリコールモノエーテルが、3−メチル
    −3−メトキシ−1−ブタノール、3−メトキシ−1−
    ブタノール、エチレングリコールモノブチルエーテル及
    びエチレングリコールモノ−tert−ブチルエ−テル
    の中から選ばれた一種以上である請求項3記載のポリク
    ロロプレンラテックスの製造方法。
  5. 【請求項5】 グリコールエーテル類が、グリコールジ
    エーテルである請求項1または2記載のポリクロロプレ
    ンラテックスの製造方法。
  6. 【請求項6】 グリコールジエーテルが、エチレングリ
    コールジメチルエーテル、エチレングリコールジブチル
    エーテル及びトリエチレングリコールジブチルエーテル
    の中から選ばれた一種以上である請求項5記載のポリク
    ロロプレンラテックスの製造方法。
  7. 【請求項7】 クロロプレンが、最大、等モル数の2,
    3−ジクロロブタジエンを含有していることを特徴とす
    る請求項1乃至6のいずれかの項に記載のポリクロロプ
    レンラテックスの製造方法。
JP26324394A 1993-10-19 1994-10-04 ポリクロロプレンラテックスの製造方法 Expired - Fee Related JP3483957B2 (ja)

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