JPH07164916A - 車両駆動出力制御装置 - Google Patents

車両駆動出力制御装置

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JPH07164916A
JPH07164916A JP31185493A JP31185493A JPH07164916A JP H07164916 A JPH07164916 A JP H07164916A JP 31185493 A JP31185493 A JP 31185493A JP 31185493 A JP31185493 A JP 31185493A JP H07164916 A JPH07164916 A JP H07164916A
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JP
Japan
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constant speed
vehicle
accelerator
satisfied
vehicle speed
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Application number
JP31185493A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Taguchi
口 義 典 田
Masaru Shimizu
水 勝 清
Tomomitsu Terakawa
川 智 充 寺
Mitsuo Yoshikawa
川 光 生 吉
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 定速走行中に加速する場合の運転者の疲労度
を軽減すること。 【構成】 アクセル操作量検出手段によりアクセルペダ
ルの操作量が運転者が定速走行中にアクセルペダルに足
を載せて待機している際の所定操作量以下であるのを検
出し、アクセルペダルの操作量が所定操作量以下の場合
(但し定速走行要求有り且つブレーキ非操作時)には定
速走行条件判断手段により定速走行条件成立と判断した
こと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両を定速走行させ得
る定速走行機能をもつ車両駆動出力制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、アクセルペダルを踏まなくても車
両を定速走行させる定速走行装置が知られている。この
装置は、所望の車両速度が電気信号として記憶され、こ
の所望値と車速検出センサにより検出された実際の車速
とが比較され、その結果に基づいてスロットル弁の開度
制御を行うものである。この装置は、アクセルペダルを
踏まなくても長時間定速走行するので、高速道路での走
行時には極めて有効である。しかしながら、このもので
は、定速車速の設定、加速、減速等は運転席のスイッチ
を運転者が操作することによって行われ、特にブレーキ
操作により定速走行はキャンセルされるため、混雑した
道路においては定速走行の再セットが頻繁に必要にな
り、運転者の操作量が多くなる。
【0003】そこで、上記操作量を軽減するための技術
としては、特開昭60−206950号公報に示される
ものが知られている。これは、運転者によるアクセル踏
み込み量と車両の目標加速度との相関関係を予めメモリ
に記憶し、運転者が踏み込んだアクセル踏み込み量を走
行加速度の目標値に変換し、サンプリング時間における
車速の変化量から実際の加速度を演算し、実際の加速度
と目標加速度との間に差があるときには差を解消するよ
うにスロットル開閉速度を演算し、これに基づき目標ス
ロットル開度を演算してサーボ駆動手段に出力するもの
が開示されている。このものでは、アクセルペダル又は
ブレーキペダルの踏み込み量がゼロのときには、必然的
に定速走行を行うので、煩雑なスイッチ操作を不要にし
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このも
のでは、アクセルペダルの踏み込み量を車両の目標加速
度に変換する為、定速走行機能をもたない一般の車両即
ちアクセルペダルの踏み込み量に基づいてスロットル開
度が決定されるものと比較すると、アクセルペダルの踏
み込み量に対するスロットル弁の動き即ち運転者の足感
覚であるアクセルフィールが異なる。そのため、運転者
が前記定速走行機能をもたない一般の車両から前記アク
セルペダルの踏み込み量を車両の目標加速度に変換する
ものに乗り替えた場合又はその逆の場合には、アクセル
フィールの相違により運転者がとまどいを感じ易く、安
全性の面で不利である。
【0005】又、ブレーキストロークが所定のストロー
クを超えた場合にのみ機械的なブレーキ制動力が車輪に
加えているので、運転者がブレーキペダルを踏み込んで
も、そのストロークが前記所定ストロークよりも小さけ
れば制動力が加わらない。そのため、ブレーキペダルを
軽く踏めばブレーキ制動力が車輪に加わる一般の車両と
比較して危険であるばかりか、ブレーキペダルの踏み込
み量に対するブレーキ制動力即ち運転者のブレーキフィ
ールが一般の車両とは異なる。従って、ブレーキペダル
を軽く踏めばブレーキ制動力が車輪に加わる一般の車両
から乗り替えた場合又はその逆の場合には、ブレーキフ
ィールの相違により運転者がとまどいを感じ易く、安全
性の面で充分ではない。
【0006】故に、本発明は、運転者がアクセルペダル
の踏み込み量に応じてスロットル開度が制御される従来
からの車両から乗り換えた場合又はその逆の場合におい
て、アクセルフィールにおける運転者のとまどい,違和
感を軽減する共に、運転者がブレーキペダルを軽く踏め
ばブレーキ制動力が車輪に加わる一般の車両から乗り換
えた場合又はその逆の場合において、ブレーキフィール
における運転者のとまどい,違和感を軽減することを、
その技術的課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために請求項1の発明において講じた技術的手段(以
下第1の技術的手段と称する)は、車両の定速走行を要
求する定速走行要求手段と、アクセルペダルの操作量が
運転者が定速走行中にアクセルペダルに足を載せて待機
している際の所定操作量以下であることを検出するアク
セル操作量検出手段と、運転者がブレーキペダルを操作
していないことを検出するブレーキ非操作検出手段と、
走行中の車両の現車速を検出する車速検出手段と、定速
走行の要求有り且つアクセルペダルの操作量が所定操作
量以下且つブレーキ非操作のときに定速走行条件成立と
判断し、それ以外のときには定速走行条件非成立と判断
する定速走行条件判断手段と、条件非成立のとき又は非
成立から成立に切り替わった瞬間に、車速検出手段に基
づいて検出された現車速に目標車速を更新する目標車速
更新手段と、目標車速更新手段により更新された目標車
速に現車速を一致させるように出力制御量を求める出力
制御量設定手段と、条件成立時には、出力制御量設定手
段で求められた出力制御量を選択し、条件非成立時に
は、運転者によるアクセルペダルの操作量に基づく制御
量を選択する制御対象切り替え手段と、制御対象切り替
え手段により選択された制御量に基づき車両の駆動源を
制御する駆動源出力制御手段とを備えたことである。
【0008】尚、クレーム対応図を図7に示す。
【0009】定速走行要求手段は、運転者又は車載のコ
ントローラが車両の定速走行を要求するときに操作され
るものであり、押すたび毎に作動・非作動を繰り返す方
式でも、作動用と非作動用とを個別に備える方式でも良
い。アクセル操作量検出手段は、アクセルペダルの非操
作に関する物理量を直接又は間接的に検出するものであ
り、従ってポテンショメータ、オンオフスイッチ、踏力
センサ等の様にアクセルペダルの操作量を直接検出する
方式でも、あるいはエンジン回転数、車速、吸入吸気
量、スロットル開度等の物理量を検出してアクセルペダ
ルの操作を間接的に検出する方式でも良い。ブレーキ非
操作検出手段は、ブレーキペダルの非操作に関する物理
量を直接又は間接的に検出するものであり、従ってポテ
ンショメータ、オンオフスイッチ、踏力センサ等の様に
ブレーキペダルの操作を直接検出する方式でも、あるい
はブレーキランプの点灯を確認するセンサ、ブレーキ圧
を検出するセンサ、車速センサ等でブレーキペダルの操
作を間接的に検出する方式でも良い。車速検出手段は、
車輪の回転数を検出するセンサ、クランクシャフトの回
転数を検出するセンサ等である。
【0010】制御対象切り替え手段は、条件成立時には
出力制御量設定手段で求められた出力制御量を選択し、
条件非成立時には運転者によるアクセルペダルの操作量
に基づく制御量を選択するものであり、選択にあたり、
メカニカルなリンク機構を採用しても電子式であっても
良い。
【0011】又、車両の駆動源には、ガソリン車やデイ
ーゼル車であればエンジン、電気自動車であれば走行用
モータが用いられ、従って、車両の駆動源を制御すると
は、ガソリンエンジンであればスロットル弁の開度、デ
イーゼルエンジンであれば燃料噴射量、電気自動車であ
ればモータ印加電圧や通電電流値等を制御することを意
味する。
【0012】上記技術的課題を解決するために請求項2
の発明において講じた技術的手段(以下第2の技術的手
段と称する)は、車両の定速走行を要求する定速走行要
求手段と;アクセルペダルの操作量に基づくアクセル開
度を検出するアクセル開度検出手段と;アクセルペダル
操作量が運転者が定速走行中にアクセルペダルに足を載
せて待機している際の所定操作量に達するまではアクセ
ル開度がゼロで、所定操作量を超えた後アクセルペダル
操作量の増加に伴いそれに追従してアクセル開度が増加
するような第1アクセル開度関数と、アクセル非操作状
態からアクセルペダル操作量が増加するに伴いそれに追
従してアクセル開度が増加するような第2アクセル開度
関数とを記憶し、定速走行の要求が有るときには第1ア
クセル開度関数に基づいてアクセル開度を設定し、定速
走行の要求が無いときには第2アクセル開度関数に基づ
いてアクセル開度を設定するアクセル開度設定手段と;
運転者がブレーキペダルを操作していないことを検出す
るブレーキ非操作検出手段と;走行中の車両の現車速を
検出する車速検出手段と;定速走行の要求有り且つアク
セル開度がゼロ且つブレーキ非操作のときに定速走行条
件成立と判断し、それ以外のときには定速走行条件非成
立と判断する定速走行条件判断手段と;条件非成立のと
き又は非成立から成立に切り替わった瞬間に、車速検出
手段に基づいて検出された現車速に目標車速を更新する
目標車速更新手段と;目標車速更新手段により更新され
た目標車速に現車速を一致させるように出力制御量を求
める出力制御量設定手段と;条件成立時には、出力制御
量設定手段で求められた出力制御量を選択し、条件非成
立時には、アクセル開度設定手段により設定されたアク
セル開度に基づく制御量を選択する制御対象切り替え手
段と;制御対象切り替え手段により選択された制御量に
基づき車両の駆動源を制御する駆動源出力制御手段とを
備えたことである。
【0013】
【作用】上記第1,第2の技術的手段によれば、目標車
速更新手段により定速走行条件非成立のとき又は条件非
成立から成立に切り替わった瞬間に、車速検出手段に基
づいて検出された現車速に目標車速を更新するので、定
速走行要求手段により定速走行が要求されれば、アクセ
ルペダルを踏み込んで車両を加速し、加速したのちの車
速で定速走行可能になる。又、ブレーキペダルを操作し
て車両を減速しても、ブレーキペダルの操作量を再びゼ
ロにすれば、定速走行機能は自動的に復帰し、減速した
のちの車速で定速走行可能になる。従って、混雑した道
路であっても運転者の操作量を低減できる。
【0014】又、定速走行中(定速走行要求有のとき)
に運転者がアクセルペダルを踏み込んだときに制御対象
切り替え手段により運転者によるアクセルペダルの操作
に基づく制御に切り替えているので、定速走行中(定速
走行要求有りのとき)にアクセルペダルを踏んだ場合に
おけるアクセルフィールが通常運転時(定速走行要求無
のとき)にアクセルペダルを踏んだ場合におけるアクセ
ルフィールに一致する。従って、運転者が上記第1,第
2の技術的手段を用いた車両からアクセルペダルの踏み
込み量に応じて制御される車両に乗り替えた場合又はそ
の逆の場合において、アクセルフィールにおける運転者
のとまどい,違和感を軽減できる。
【0015】又、定速走行中に運転者がブレーキペダル
を軽く踏むだけでブレーキ制動力により車両が減速でき
るので、一般の車両から乗り換えた場合又はその逆の場
合において、ブレーキフィールにおける運転者のとまど
い,違和感を軽減できる。
【0016】又、上記第1の技術的手段によれば、アク
セル操作量検出手段によりアクセルペダルの操作量が運
転者が定速走行中にアクセルペダルに足を載せて待機し
ている際の所定操作量以下であるのを検出し、アクセル
ペダルの操作量が所定操作量以下の場合(但し定速走行
要求有り且つブレーキ非操作時)には定速走行条件判断
手段により定速走行条件成立と判断したので、定速走行
中に運転者はアクセルペダルの上に足を置いて待機する
ことが可能になる。その結果、加速したい場合には運転
者がそのままアクセルペダルを操作すれば良く、定速走
行中に車両フロワー上に足を置く場合と比較して加速す
る際における運転者への疲労度が軽減する。又、万一の
急ブレーキ操作も確実なものとなる。
【0017】又、上記第2の技術的手段によれば、アク
セル開度設定手段により定速走行要求有りのときにはア
クセルペダル操作量が所定操作量まで達するまではアク
セル開度をゼロとする第1アクセル開度関数に基づいて
アクセル開度を設定し、定速走行条件判断手段によりア
クセル開度がゼロ(但し定速走行要求有り且つブレーキ
非操作時)であれば定速走行条件成立と判断したので、
第1の技術的手段と同様に定速走行中に運転者はアクセ
ルペダルの上に足を置いて待機することが可能になる。
その結果、加速したい場合には運転者がそのままアクセ
ルペダルを操作すれば良く、定速走行中に車両フロワー
上に足を置く場合と比較して加速する際における運転者
への疲労度が軽減する。又、万一の急ブレーキ操作も確
実なものとなる。
【0018】更に、第2の技術的手段によれば、アクセ
ル開度設定手段により定速走行要求有のときに第1アク
セル開度関数に基づいてアクセル開度を設定し、定速走
行要求無のときに第2アクセル開度関数に基づいてアク
セル開度を設定したので、定速走行中にアクセルペダル
の上に足を載せている待機状態から運転者が加速すべく
アクセルペダルを踏み込んだ場合における車両の駆動源
の制御量(例えばスロットル開度の変化量)は、通常運
転中に運転者がアクセルペダルから足を離した待機状態
で加速すべくアクセルペダルを踏み込んだ場合における
車両の駆動源の制御量(例えばスロットル開度の変化
量)と一致する。その結果、両者のアクセルフィールを
同一にすることが可能になる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0020】第1実施例は従来からの定速走行機能を備
えた車両に適用したものである。図1は第1実施例に係
る車両駆動出力制御装置のブロック図である。
【0021】図1に示す車両駆動出力制御装置におい
て、車両の定速走行を要求する定速走行要求手段として
のオンオフ式のメインスイッチ1、運転者がアクセルペ
ダル2を操作量が所定操作量即ち定速走行中に運転者が
アクセルペダル2に足を載せて待機する際に相当するア
クセルペダル2操作量以下か否かを検出するアクセル操
作量検出手段としてのオンオフ式又はポテンショメータ
式のアクセルセンサ3、運転者がブレーキペダル4を操
作していないことを検出するブレーキ非操作検出手段と
してのオンオフ式のブレーキセンサ5、ブレーキペダル
4の踏み込みにより点燈するブレーキランプ6、車両の
現車速を検出する車速検出手段としての車速センサ7が
設けられている。尚、メインスイッチは運転席に装備さ
れている。
【0022】ここで、運転者によりアクセルペダル2が
踏み込まれると、アクセルペダル2に連結されたケーブ
ル8c及び機械的なリンク機構8を介してスロットル弁
9が連動してスロットル弁9が開閉作動する。これによ
りスロットル開度が調整され吸入通路Mにおけるエンジ
ンへの吸入空気量が調整される。
【0023】コントローラ10は、入力処理回路11
と、マイコン12と、モータ駆動回路13と、電磁クラ
ッチ駆動回路14と、バッテリ15からマイコン12や
各回路13,14への給電を行うためのメインリレー1
6とを備えている。アクセルセンサ3、ブレーキセンサ
5、メインスイッチ1、車速センサ7からの信号は入力
処理回路11を介してマイコン12に入力される。
【0024】定速アクチュエータ20は、定速走行の際
に作動されるものであり、モータ21と電磁クラッチ2
2とを備えている。モータ21はモータ駆動回路13に
より駆動され、電磁クラッチ22は電磁クラッチ駆動回
路14により駆動される。通常運転時には電磁クラッチ
22はオフであるため、運転者のアクセルペダル2の踏
み込み量に基づいてケーブル8c及び機械的なリンク機
構8を介してスロットル弁9が開閉されるが、運転者が
定速走行用のメインスイッチ1をオン操作して定速走行
を要求した場合には、電磁クラッチ22がオンとなりモ
ータ21とスロットル弁9とが接続され、従って運転者
がアクセルペダル2を踏み込まなくても、モータ21の
回転力が電磁クラッチ22を介してスロットル弁9に伝
達され、スロットル弁9が開閉作動し、スロットル開度
が調整される。尚、本実施例ではスロットルセンサは設
けられていない。
【0025】図2はコントローラ10のマイコン12が
実行する定速走行処理サブルーチンのフローチャートで
ある。
【0026】同図に示すように、ステップA3で車速セ
ンサ7からの信号に基づき現車速を演算する。ステップ
A5でメインスイッチ1がオンかオフかを判定する。メ
インスイッチ1がオンであれば、ステップA7でアクセ
ルペダル2の踏み込み量が所定値即ち前記所定操作量以
下か否かを判定する。アクセルペダル2の踏み込み量が
所定値以下であれば、ステップA9でブレーキペダル4
がオフか判定する。ブレーキペダル4がオフであれば、
ステップA11で定速走行条件フラグを1にセットす
る。ここで、定速走行条件フラグが1とは、定速走行の
条件が成立していることを意味する。定速走行条件フラ
グが0とは、定速走行の条件が非成立であることを意味
し、定速走行機能を解除することを意味する。尚、起動
時におけるイグニッションスイッチ(図示せず)のオン
により定速走行条件フラグは0にセットされる。
【0027】一方、ステップA5での判定の結果メイン
スイッチ1がオフ、ステップA7での判定の結果アクセ
ルペダル2の踏み込み量が所定値を超えたとき、ステッ
プA9での判定の結果ブレーキペダル4がオンのときは
ステップA13に進み、定速走行の条件が非成立のため
定速走行条件フラグを0にセットする。
【0028】ステップA11及びステップA13からは
ステップA15に進み、定速走行条件フラグが1か0か
を判定する。定速走行条件フラグが0であればステップ
A17で目標車速をステップA3にて演算した現車速に
更新する。
【0029】ステップA15で判定の結果、定速走行条
件フラグが1であればステップA21に進む。ステップ
A19では、目標車速や現車速からモータ21のモータ
デューティ比(出力制御量)を演算し、モータ21の出
力を求める。その後、制御対象を切り替えるべくステッ
プA21で定速走行条件フラグを判定する。そして定速
走行条件フラグが1であれば、更新された目標車速で定
速走行する形態を選択する。即ち、ステップA23でメ
インリレー16をオンにし、ステップA25で電磁クラ
ッチ22をオンにし、ステップA27でモータ21を駆
動する制御信号を出力し、メインルーチンにリターンす
る。これにより、モータデューティ比で駆動するモータ
21に基づきスロットル弁9は制御され、車両は定速走
行する。
【0030】ステップA21での判定の結果、定速走行
条件フラグが0であれば、運転者によるアクセルペダル
2の踏み込み操作によるスロットル制御を選択する。即
ち、ステップA31でメインリレー16をオフにし、ス
テップA33で電磁クラッチ22をオフにし、ステップ
A35でモータ21をオフする。これにより、運転者に
よるアクセルペダル2の踏み込みに基づいてケーブル8
c及びリンク機構8を介してスロットル弁9が開閉作動
する。
【0031】以上示したように、一旦メインスイッチ1
をオン操作して定速走行を要求すれば、アクセルパダル
2のオフ、ブレーキペダル4のオフの条件が満足されれ
ば、定速走行条件フラグは1にセットされ、車両は定速
走行する。
【0032】又、定速走行時に運転者がアクセルペダル
2を踏み込むと、定速走行条件非成立のため、定速走行
機能は実行されず、従って運転者によるアクセルペダル
2の踏み込み量に基づいて加速される。その後、アクセ
ルペダル2をオフにすると定速走行条件が成立して定速
走行が実行され、条件成立時点での車速となるように車
両が定速走行する。
【0033】更に、定速走行時に運転者がブレーキペダ
ル4を踏み込めば、定速走行条件非成立のため、定速走
行機能は実行されず、従ってブレーキペダル4の踏み込
み量に基づいて車両は減速される。その後、ブレーキペ
ダル4をオフとすれば、定速走行条件が成立して定速走
行が実行され、条件成立時点での車速となるように車両
が定速走行する。
【0034】図3は、定速走行用のメインスイッチ1を
オン操作している場合において加速した後の定速走行、
減速した後の定速走行の形態を模式化したタイミングチ
ャートである。図3において特性線E1は車速、特性線
E2はスロットル開度、特性線E3はアクセルペダル2
の踏み込み量、特性線E4はブレーキペダル4の踏み込
みを示す。
【0035】まず特性線E3に示す様に時刻T1からア
クセルペダル2を踏み込み始める。
【0036】このとき定速走行機能は解除される。よっ
て特性線E2に示す様にスロットル弁9のスロットル開
度も時刻T1から次第に増加する。よって特性線E1に
示す様に車速も時刻T1から次第に増加する。そして特
性線E3に示す様に時刻T3でアクセルペダル2の踏み
込み量をゼロにしてアクセルオフにすると、アクセルオ
フに伴い、条件が成立して定速走行機能が復帰し、時刻
T3での現車速が定速走行の目標車速として設定され
る。つまり、時刻T3からは時刻T3における車速V3
で定速走行される。このときスロットル開度はθ3に維
持される。
【0037】更に特性線E4に示す様に時刻T4におい
てブレーキペダル4が踏み込まれブレーキオンになる
と、条件が非成立となり定速走行機能は解除され、特性
線E2に示す様に時刻T4からスロットル開度はアクセ
ル踏み込み量になり、特性線E1に示す様に時刻T4か
ら現車速は次第に減速する。そして、特性線E4に示す
様に時刻T5でブレーキペダル4の踏み込み量をゼロに
してブレーキオフにすると、条件が成立して定速走行機
能が復帰し、時刻T5での現車速が定速走行の目標車速
として設定される。つまり、時刻T5からは時刻T5に
おける車速V5で定速走行される。このときスロットル
開度はθ5に維持される。
【0038】以上示したように、第1実施例では、メイ
ンスイッチ1により定速走行が要求されれば、アクセル
ペダル2を踏み込んで車両を加速し、加速したのちの車
速で定速走行可能になる。又、ブレーキペダル4を操作
して車両を減速しても、定速走行機能は完全にはキャン
セルされず、ブレーキペダル4の操作量を再びゼロにす
れば、定速走行機能は自動的に復帰し、減速したのちの
車速で定速走行可能になる。従って、混雑した道路であ
っても運転者の操作量を低減できる。
【0039】又、運転者がアクセルペダル2を踏み込ん
だときに定速走行制御から運転者によるアクセルペダル
2の操作に基づく制御に切り替えているので、メインス
イッチ1がオン(定速走行要求有)のときに運転者がア
クセルペダル2を踏み込んだ場合におけるアクセルフィ
ールがとメインスイッチ1がオフ(定速走行要求無)の
ときに運転者がよるアクセルペダル2を踏み込んだ場合
におけるアクセルフィールと一致する。従って、運転者
が本実施例の車両から定速走行機能をもたない車両に乗
り替えた場合又はその逆の場合において、アクセルフィ
ールにおける運転者のとまどい,違和感を軽減できる。
【0040】又、定速走行中に運転者がブレーキペダル
4を軽く踏むだけでブレーキ制動力により車両が減速で
きるので、一般の車両から乗り換えた場合又はその逆の
場合において、ブレーキフィールにおける運転者のとま
どい,違和感を軽減できる。
【0041】更に、アクセルセンサ3によりアクセルペ
ダル2の操作量が運転者が定速走行中にアクセルペダル
に足を載せて待機している際の所定操作量以下であるの
を検出し、アクセルペダル2の操作量が所定操作量以下
の場合(但し定速走行要求有り且つブレーキ非操作時)
には定速走行条件成立と判断しているので、定速走行中
に運転者はアクセルペダル2の上に足を置いて待機する
ことが可能になる。その結果、加速したい場合には運転
者はそのままアクセルペダルを操作すれば良く、定速走
行中に車両フロワー上に足を置いて待機する場合と比較
して加速する際における運転者への疲労度が軽減する。
又、万一の急ブレーキ操作も確実なものとなる。
【0042】次に、第2実施例について説明する。図4
は第2実施例に係る車両駆動出力制御装置のブロック図
である。
【0043】図4に示す車両駆動出力制御装置におい
て、メインスイッチ1、ポテンショメータ式のアクセル
センサ3、ブレーキセンサ5、ブレーキランプ6、車速
センサ7が設けられている。尚、スロットル弁9のスロ
ットル開度はスロットルセンサ30により検出されてい
る。
【0044】コントローラ10は、アクセルセンサ3の
アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器3
1と、入力処理回路11と、マイコン12と、モータ駆
動回路13と、スロットルセンサ30のアナログ信号を
デジタル信号に変換するA/D変換器32とを備えてい
る。ブレーキセンサ5、メインスイッチ1、車速センサ
7からの信号は入力処理回路11を介してマイコン12
に入力される。
【0045】ここで、運転者によるアクセルペダル2の
踏み込み量を検出するアクセルセンサ3の信号に基づい
て、コントローラ10はモータ21を制御する。モータ
21の回転力はスロットル弁9に伝達され、スロットル
弁9が開閉作動する。
【0046】図5はコントローラ10のマイコン12が
実行するメインルーチンのフローチャートである。
【0047】同図においてイグニッションスイッチのオ
ンによりスタートする。まずステップS1でイニシャラ
イズを行い、レジスタ等をリセットすると共に定速走行
条件フラグを0にセットする。ステップS3で1ルーチ
ンに要する時間を一定にするための内部タイマをスター
トする。ステップS5において各モードを選択し、各モ
ードの処理を実行する。ステップS7では通常アクセル
処理サブルーチン、ステップS9では加速スリップ処理
サブルーチン、ステップS11ではアイドル処理サブル
ーチン、ステップS13では定速走行処理サブルーチ
ン、ステップS17ではトルク処理サブルーチン、ステ
ップS19ではコーナリング処理サブルーチン、ステッ
プS21では異状処理サブルーチン、更にステップS2
3ではその他の処理サブルーチンを実行する。そして、
ステップS25で内部タイマの終了を待って、ステップ
S3に戻る。終了の際にはステップS15に進み、ファ
イナル処理を行う。
【0048】通常アクセル処理サブルーチンは、運転者
によるアクセルペダル2の踏み込み量に応じた目標スロ
ットル開度を設定する。加速スリップ処理サブルーチン
は、発進時等における駆動輪のスリップを検出し、スリ
ップを低減する様に目標スロットル開度を制御する。ア
イドル処理サブルーチンは、例えばエアコンの作動を変
化させた場合等の様に、内燃機関のアイドリング時にお
ける状況が変化しても、内燃機関のアイドル回転数を一
定に維持するように目標スロットル開度を制御する。ト
ルク処理サブルーチンは、変速時におけるショックを軽
減する様に目標スロットル開度を制御する。コーナリン
グ処理サブルーチンは、ステアリングの操舵角に応じて
目標スロットル開度を制御する。
【0049】図6を参照して定速走行処理サブルーチン
について説明する。
【0050】まずステップB3で車速センサ7からの信
号に基づき現車速を演算する。ステップB5でメインス
イッチ1がオンかオフかを判定する。メインスイッチ1
がオンであれば、ステップB7でアクセルペダル踏み込
み量が定速走行中に運転者が足を載せて待機する際のア
クセルペダル2の踏み込み所定値以下か否かを判定す
る。アクセルペダル踏み込み量が所定値以下であれば、
ステップB9でブレーキペダル4がオフか判定する。ブ
レーキペダル4がオフであれば、ステップB11で定速
走行条件フラグを1にセットする。ここで、定速走行条
件フラグが1とは、定速走行の条件が成立していること
を意味する。定速走行条件フラグが0とは、定速走行の
条件が非成立であることを意味し、定速走行機能を解除
することを意味する。
【0051】一方、ステップB5での判定の結果メイン
スイッチ1がオフ、ステップB7での判定の結果アクセ
ルペダル踏み込み量が所定値を超えたとき、ステップB
9での判定の結果ブレーキペダル4がオンのときはステ
ップB13に進み、定速走行の条件が非成立のため定速
走行条件フラグを0にセットする。
【0052】ステップB11及びステップB13からは
ステップB15に進み、定速走行条件フラグが1か0か
を判定する。定速走行条件フラグが0であればステップ
B17で目標車速を現車速に更新する。
【0053】ステップB15で判定の結果、定速走行条
件フラグが1であればステップB23で目標車速や現車
速から定速走行するためのスロットル開度であるクルー
ズ開度(出力制御量)を演算する。その後、ステップB
21で定速走行条件フラグを判定する。そして定速走行
条件フラグが1であれば、更新された目標車速で定速走
行すべくステップB23で目標スロットル開度をクルー
ズ開度に設定する。ステップB25でこの目標スロット
ル開度にスロットル弁9がなるようにモータ21を制御
し、メインルーチンにリターンする。この場合にはスロ
ットルセンサ30で検出したスロットル開度と目標スロ
ットル開度とに差がある場合には、その差をなくす様に
フィードバック制御され、現スロットル開度と目標スロ
ットル開度とが一致する様に制御される。
【0054】ステップB21での判定の結果、定速走行
条件フラグが0であれば、ステップB31に進み、運転
者によるアクセルペダル2の踏み込み量に基づいて検出
したアクセルセンサ3の信号に応じて、目標スロットル
開度を設定し、ステップB25に進み、メインルーチン
にリターンする。
【0055】上記した第2実施例においても、運転者が
定速走行機能を用いた形態から利用しない形態に切り替
えた場合又はその逆の場合並びに運転者が定速走行機能
をもたない車両に乗り替えた場合又はその逆の場合にお
いて、アクセルフィールにおける運転者のとまどい,違
和感を軽減できる。
【0056】又、定速走行中に運転者がブレーキペダル
3を軽く踏むだけでブレーキ制動力により車両が減速で
きるので、一般の車両から乗り換えた場合又はその逆の
場合において、ブレーキフィールにおける運転者のとま
どい,違和感を軽減できる。
【0057】更に、アクセルセンサ3によりアクセルペ
ダル2の操作量が運転者が定速走行中にアクセルペダル
に足を載せて待機している際の所定操作量以下であるの
を検出し、アクセルペダル2の操作量が所定操作量以下
の場合(但し定速走行要求有り且つブレーキ非操作時)
には定速走行条件成立と判断しているので、定速走行中
に運転者はアクセルペダル2の上に足を置いて待機する
ことが可能になる。その結果、加速したい場合には運転
者はそのままアクセルペダルを操作すれば良く、定速走
行中に車両フロワー上に足を置いて待機する場合と比較
して加速する際における運転者への疲労度が軽減する。
又、万一の急ブレーキ操作も確実なものとなる。
【0058】図8は第3実施例に係る定速走行処理サブ
ルーチンのフローチャートである。
【0059】まずステップC3で車速センサ7からの信
号に基づき現車速を演算する。ステップC5でメインス
イッチ1がオンかオフかを判定する。メインスイッチ1
がオンであればステップC7でアクセル開度(即ちスロ
ットル弁を感応させる開度)を関数f2 (第1アクセル
開度関数)に基づいて設定した後、ステップC11に進
む。ここで、関数f2 は図9に示されるような曲線であ
り、アクセルペダル踏み込み量が運転者がアクセルペダ
ルに足を載せて待機している際に沈み込む所定操作量以
下(所定範囲α内)のときはアクセル開度がゼロに設定
され、アクセルペダル踏み込み量が前記所定操作量を超
えるに伴いそれに追従してアクセル開度が増加するよう
になっている。つまり、所定範囲αは不感帯になってい
る。一方、ステップC5でメインスイッチ1がオフであ
ればステップC9でアクセル開度を関数f1 (第2アク
セル開度関数)に基づいて設定した後、ステップC11
に進む。ここで、関数f1 は図9に示されるように運転
者がアクセルペダル1から足を離した状態からアクセル
ペダル踏み込み量が増加するに伴いそれに追従してアク
セル開度が増加する曲線である。つまり、関数f1 にお
いては不感帯が設けられておらず、アクセルペダル踏み
込み量全域においてアクセル開度がアクセル踏み込み量
に追従するようになっている。
【0060】ステップC11で再びメインスイッチ1が
オンかオフかを判定する。メインスイッチ1がオンであ
ればステップC13でアクセルセンサ3により検出され
た実際のアクセル開度がゼロであるかを判定する。アク
セル開度がゼロであればステップC15でブレーキペダ
ル4がオフか判定する。ブレーキペダル4がオフであれ
ば、ステップC17で定速走行条件フラグを1にセット
する。ここで、定速走行条件フラグが1とは、定速走行
の条件が成立していることを意味する。定速走行条件フ
ラグが0とは、定速走行の条件が非成立であることを意
味し、定速走行機能を解除することを意味する。
【0061】一方、ステップC11での判定の結果メイ
ンスイッチ1がオフ、ステップC13での判定の結果ア
クセル開度はゼロでないとき、ステップC15での判定
の結果ブレーキペダル4がオンのときはステップC19
に進み、定速走行の条件が非成立のため定速走行条件フ
ラグを0にセットする。
【0062】ステップC17及びステップC19からは
ステップC21に進み、定速走行条件フラグが1か0か
を判定する。定速走行条件フラグが0であればステップ
C23で目標車速を現車速に更新する。
【0063】ステップC21で判定の結果、定速走行条
件フラグが1であればステップC25で目標車速や現車
速から定速走行するためのスロットル開度であるクルー
ズ開度(出力制御量)を演算する。その後、ステップC
27で定速走行条件フラグを判定する。そして定速走行
条件フラグが1であれば、更新された目標車速で定速走
行すべくステップC29で目標スロットル開度をクルー
ズ開度に設定する。ステップC31でこの目標スロット
ル開度にスロットル弁9がなるようにモータ21を制御
し、メインルーチンにリターンする。この場合にはスロ
ットルセンサ30で検出したスロットル開度と目標スロ
ットル開度とに差がある場合には、その差をなくす様に
フィードバック制御され、現スロットル開度と目標スロ
ットル開度とが一致する様に制御される。
【0064】ステップC27での判定の結果、定速走行
条件フラグが0であれば、ステップC33に進み、ステ
ップC7(定速走行要求有りのとき)又はステップC9
(定速走行要求無しのとき)にて設定したアクセル開度
に応じて、目標スロットル開度を設定し、ステップC3
1に進み、メインルーチンにリターンする。
【0065】上記第3実施例でも、運転者が定速走行機
能を用いた形態から利用しない形態に切り替えた場合又
はその逆の場合並びに運転者が定速走行機能をもたない
車両に乗り替えた場合又はその逆の場合において、アク
セルフィールにおける運転者のとまどい,違和感を軽減
できる。
【0066】又、定速走行中に運転者がブレーキペダル
3を軽く踏むだけでブレーキ制動力により車両が減速で
きるので、一般の車両から乗り換えた場合又はその逆の
場合において、ブレーキフィールにおける運転者のとま
どい,違和感を軽減できる。
【0067】又、定速走行要求有りのときにはアクセル
ペダル操作量が所定操作量まで達するまではアクセル開
度をゼロとする関数f2 に基づいてアクセル開度が設定
され、アクセル開度がゼロ(但し定速走行要求有り且つ
ブレーキ非操作時)であれば定速走行条件成立と判断し
ているので、第1,第2実施例と同様に定速走行中に運
転者はアクセルペダル2の上に足を置いて待機すること
が可能になる。その結果、加速したい場合には運転者が
そのままアクセルペダル2を操作すれば良く、定速走行
中に車両フロワー上に足を置く場合と比較して加速する
際における運転者への疲労度が軽減する。又、万一の急
ブレーキ操作も確実なものとなる。
【0068】更に、定速走行要求有のときに関数f2
基づいてアクセル開度を設定し、定速走行要求無のとき
に関数f1 に基づいてアクセル開度が設定されているの
で、定速走行中にアクセルペダル2の上に足を載せてい
る待機状態から運転者が加速すべくアクセルペダル2を
踏み込んだ場合におけるスロットル開度の変化量は、通
常運転中に運転者がアクセルペダル2から足を離した待
機状態で加速すべくアクセルペダル2を踏み込んだ場合
におけると一致する。その結果、両者のアクセルフィー
ルを同一にすることが可能になる。
【0069】尚、上記した実施例はガソリンエンジンに
適用した場合であるが、本発明はこれに限定される必要
は全くなく、ディーゼルエンジンや電気自動車に適用す
ることもできる。電気自動車に適用しても、条件が非成
立のときには定速走行機能が自動的に解除され、エンジ
ンブレーキに相当する回生ブレーキがきく。
【0070】
【発明の効果】請求項1,2の発明は、以下の如く効果
を有する。
【0071】運転者がアクセルペダルを踏み込んだとき
に制御対象切り替え手段により定速走行制御から運転者
によるアクセルペダルの操作に基づく制御に切り替えら
れるので、運転者が定速走行機能をもたない車両に乗り
替えた場合又はその逆の場合において、アクセルフィー
ルにおける運転者のとまどい,違和感を軽減できる。
【0072】又、定速走行中に運転者がブレーキペダル
を軽く踏むだけでブレーキ制動力により車両が減速でき
るので、一般の車両から乗り換えた場合又はその逆の場
合において、ブレーキフィールにおける運転者のとまど
い,違和感を軽減できる。
【0073】更に、定速走行中に運転者はアクセルペダ
ルの上に足を置いて待機することが可能になるので、加
速したい場合には運転者がそのままアクセルペダルを操
作すれば良く、定速走行中に車両フロワー上に足を置く
場合と比較して加速する際における運転者への疲労度が
軽減する。又、万一の急ブレーキ操作も確実なものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る車両駆動出力制御装置のブロ
ック図である。
【図2】コントローラのマイコンが実行する第1実施例
に係る定速走行処理サブルーチンのフローチャートであ
る。
【図3】定速走行の形態を示すタイムチャートである。
【図4】第2実施例に係る車両駆動出力制御装置のブロ
ック図である。
【図5】コントローラのマイコンが実行するメインルー
チンのフローチャートである。
【図6】コントローラのマイコンが実行する第2実施例
に係る定速走行処理サブルーチンのフローチャートであ
る。
【図7】クレーム対応図である。
【図8】コントローラのマイコンが実行する第3実施例
に係る定速走行処理サブルーチンのフローチャートであ
る。
【図9】第3実施例に係るアクセルペダル踏み込み量−
アクセル開度関数を示すグラフである。
【符号の説明】
1 メインスイッチ(定速走行要求手段) 2 アクセルペダル 3 アクセルセンサ(アクセル操作量検出手段) 4 ブレーキペダル 5 ブレーキセンサ(ブレーキ非操作検出手段) 7 車速センサ(車速検出手段) 9 スロットル弁(車両の駆動源)
フロントページの続き (72)発明者 吉 川 光 生 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の定速走行を要求する定速走行要求
    手段と、 アクセルペダルの操作量が運転者が定速走行中にアクセ
    ルペダルに足を載せて待機している際の所定操作量以下
    であることを検出するアクセル操作量検出手段と、 運転者がブレーキペダルを操作していないことを検出す
    るブレーキ非操作検出手段と、 走行中の車両の現車速を検出する車速検出手段と、 定速走行の要求有り且つアクセルペダルの操作量が前記
    所定操作量以下且つブレーキ非操作のときに定速走行条
    件成立と判断し、それ以外のときには定速走行条件非成
    立と判断する定速走行条件判断手段と、 条件非成立のとき又は非成立から成立に切り替わった瞬
    間に、前記車速検出手段に基づいて検出された現車速に
    目標車速を更新する目標車速更新手段と、 前記目標車速更新手段により更新された目標車速に現車
    速を一致させるように出力制御量を求める出力制御量設
    定手段と、 条件成立時には、前記出力制御量設定手段で求められた
    出力制御量を選択し、条件非成立時には、運転者による
    アクセルペダルの操作量に基づく制御量を選択する制御
    対象切り替え手段と、 前記制御対象切り替え手段により選択された制御量に基
    づき車両の駆動源を制御する駆動源出力制御手段とを備
    えることを特徴とする車両駆動出力制御装置。
  2. 【請求項2】 車両の定速走行を要求する定速走行要求
    手段と、 アクセルペダルの操作量に基づくアクセル開度を検出す
    るアクセル開度検出手段と、 アクセルペダル操作量が運転者が定速走行中にアクセル
    ペダルに足を載せて待機している際の所定操作量に達す
    るまではアクセル開度がゼロで、前記所定操作量を超え
    た後アクセルペダルの操作量の増加に伴いそれに追従し
    てアクセル開度が増加するような第1アクセル開度関数
    と、アクセル非操作状態からアクセルペダルの操作量が
    増加するに伴いそれに追従してアクセル開度が増加する
    ような第2アクセル開度関数とを記憶し、定速走行の要
    求が有るときには第1アクセル開度関数に基づいてアク
    セル開度を設定し、定速走行の要求が無いときには第2
    アクセル開度関数に基づいてアクセル開度を設定するア
    クセル開度設定手段と、 運転者がブレーキペダルを操作していないことを検出す
    るブレーキ非操作検出手段と、 走行中の車両の現車速を検出する車速検出手段と、 定速走行の要求有り且つアクセル開度がゼロ且つブレー
    キ非操作のときに定速走行条件成立と判断し、それ以外
    のときには定速走行条件非成立と判断する定速走行条件
    判断手段と、 条件非成立のとき又は非成立から成立に切り替わった瞬
    間に、前記車速検出手段に基づいて検出された現車速に
    目標車速を更新する目標車速更新手段と、 前記目標車速更新手段により更新された目標車速に現車
    速を一致させるように出力制御量を求める出力制御量設
    定手段と、 条件成立時には、前記出力制御量設定手段で求められた
    出力制御量を選択し、条件非成立時には、前記アクセル
    開度設定手段により設定されたアクセル開度に基づく制
    御量を選択する制御対象切り替え手段と、 前記制御対象切り替え手段により選択された制御量に基
    づき車両の駆動源を制御する駆動源出力制御手段とを備
    えることを特徴とする車両駆動出力制御装置。
JP31185493A 1993-12-13 1993-12-13 車両駆動出力制御装置 Pending JPH07164916A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011189891A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Mazda Motor Corp 車両の走行制御装置
JP2018052219A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 株式会社デンソー 運転交代制御装置、及び運転交代制御方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011189891A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Mazda Motor Corp 車両の走行制御装置
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