JPH0716348A - 走行玩具誘導装置 - Google Patents

走行玩具誘導装置

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JPH0716348A
JPH0716348A JP16350793A JP16350793A JPH0716348A JP H0716348 A JPH0716348 A JP H0716348A JP 16350793 A JP16350793 A JP 16350793A JP 16350793 A JP16350793 A JP 16350793A JP H0716348 A JPH0716348 A JP H0716348A
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Japan
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course
self
traveling
propelled body
board
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JP16350793A
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Kenji Mimura
建治 三村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行玩具を任意に進路変更させることがで
き、しかも構造が簡単で安価な走行玩具誘導装置を提供
する。 【構成】 コース板10の下面側を自走体30が走行す
ると、自走体30と磁気結合する模型車両1が自走体3
0に誘導されてコース板10上を移動する。また、コー
ス板10の下面側では自走体30の各集電ブラシ37,
38がコース板10及び床下走行板20の電極11,2
1にそれぞれ接触し、各電極11,21から供給される
電力によって自走体30が駆動される。その際、上方の
集電ブラシ37はコース板10側の任意の導電帯11a
に接触し、下方の集電ブラシ38は床下走行板20側の
任意の導電帯21aに接触することから、各導電帯11
a,21aから検出された識別信号によって自走体30
のコースの進行方向及び幅方向の位置が判別され、これ
に基づいて自走体30の動作が制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーシングカーや競走
馬等を模した走行玩具を所定のコースに沿って走行させ
る走行玩具誘導装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ゲームセンター等の遊戯場には、
レーシングカーや競走馬等を模した複数の走行玩具を所
定のコースにおいて競走させ、レースの結果に基づいて
遊戯用コインの払い戻しなどを行う競走ゲーム装置が知
られている。この競走ゲーム装置は、コースの上面に配
置された走行玩具とコースの下面側に配置された電動の
自動体とを互いに磁石で磁気結合させ、自走体をコース
の下面側に設けた床下走行面を走行させることによりコ
ース上の走行玩具を誘導するようにしたものが一般的で
ある。このような装置には各走行玩具の自走体が一定の
軌道に沿って走行するものがあるが、これでは各走行玩
具の進路が一定であるため動きが単調になり、レースの
内容に面白みが欠けるという難点があった。そこで、例
えば実開昭64−56288号公報には、軌道等によっ
て拘束されていない自走体を用い、その位置を検出しな
がら自走体の進行方向や速度を制御することにより、各
走行玩具に複雑な動きを与えるようにしたものが提案さ
れている。この提案では、コースの下面に自走体の集電
ブラシと接触する電極が設けられるとともに、自走体下
方の床下走行面には互いに絶縁された多数の電線が格子
状に敷設され、互いに直交する電線によって水平方向の
X,Y座標が形成されている。また、自走体には床下走
行面の電線に臨む発振コイルが設けられ、発振コイルの
駆動により、その位置の電線に誘導起電力を発生させる
ようになっている。この構成によれば、コース下面の電
極から供給された電力によって自走体のモータが駆動さ
れ、自走体が走行する。自走体には制御用の光信号を受
信する受信部が設けられており、中央制御部側から送信
された制御信号により、自走体の進行方向や速度が決定
される。その際、自走体の発振コイルを駆動させること
により、誘導起電力が発生したX軸方向の電線及びY軸
方向の電線を判別し、自走体の位置を検知する。この位
置情報に基づいて各走行玩具の自走体がコントロールさ
れ、各走行玩具が任意に進路変更等を行うようになって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例では各走行玩具を任意に進路変更させることにより
変化に富んだレース内容を展開することはできるが、こ
れを達成するために位置検知用の電線や発振コイル等、
新たに多数の構成を追加しなければならず、構造が複雑
になるとともに、装置自体も高価なものになるという問
題点があった。
【0004】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、走行玩具を任意に進
路変更させることができ、しかも構造が簡単で安価な走
行玩具誘導装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、請求項1では、上面に所定のコースが形成
されたコース板と、コース板の下面側にコース板と間隔
をおいて設けられた床下走行板と、コース板と床下走行
板との間に配置された自走体とを備え、コース板の上面
に配置された走行玩具と自走体とをコース板を介して磁
石で磁気結合させ、自走体を走行させることによりコー
ス板上の走行玩具を誘導するようにした走行玩具誘導装
置において、前記コース板の下面及び床下走行板の上面
に設けられ、一方がコースの進行方向に配列され、他方
がコースの幅方向に配列された多数の導電帯からなり、
それぞれ自走体の上部及び下部に設けた集電ブラシと接
触することにより自走体に駆動電力を供給する一対の電
極と、コースの進行方向に配列された各導電帯にコース
の進行方向の位置に対応する固有の識別信号を付与し、
コースの幅方向に配列された各導電帯にはコースの幅方
向の位置に対応する固有の識別信号を付与する信号付与
手段と、自走体の各集電ブラシと接触する導電帯からコ
ースの進行方向及び幅方向の識別信号をそれぞれ検出す
る信号検出手段と、信号検出手段により検出された識別
信号から自走体のコースの進行方向及び幅方向の位置を
判別することにより自走体の動作を制御する制御手段と
を備えている。
【0006】また、請求項2では、前記自走体側の磁石
を回転可能に構成している。
【0007】
【作用】請求項1の走行玩具誘導装置によれば、コース
板の下面側では自走体の上部及び下部の集電ブラシがコ
ース板及び床下走行板の電極にそれぞれ接触し、各電極
から供給される電力によって自走体が駆動される。その
際、一方の集電ブラシはコースの進行方向に配列された
任意の導電帯に接触し、他方の集電ブラシはコースの幅
方向に配列された任意の導電帯に接触することから、各
導電帯から検出された識別信号によって自走体のコース
の進行方向及び幅方向の位置が判別され、これに基づい
て自走体の動作が制御される。
【0008】また、請求項2の走行玩具誘導装置によれ
ば、請求項1の作用を有するとともに、自走体側の磁石
を回転させることにより、走行玩具の向きが任意の方向
に変わる。
【0009】
【実施例1】図1乃至図10は本発明の第1の実施例を
示すもので、図1は走行玩具誘導装置の要部斜視図であ
る。走行玩具誘導装置は、走行玩具としての模型車両1
と、所定の電力を発生する電源2と、上面に所定のコー
スが形成されたコース板10と、コース板10の下面側
に設けられた床下走行板20と、模型車両1を誘導する
自走体30と、自走体30の動作を制御する駆動制御部
50及び中央制御部60とから構成されている。
【0010】模型車両1はレーシングカーを模したダミ
ー品によって形成され、コース板20の上面側に配置さ
れている。また、図2に示すように模型車両1の下面中
央には永久磁石1aが取付けられている。
【0011】電源2は直流電源等からなり、自走体30
の駆動に必要な電力を発生するようになっている。
【0012】コース板10は架空構造になっており、そ
の下面には一方の電極11がコースの形状に沿って配設
されている。電極11は図3に示すようにコースの進行
方向に配列された多数の導電帯11aからなり、各導電
帯11aは互いに絶縁されている。各導電帯11aは図
5に示すように電源2の一端に接続され、各導電帯11
aへの配線には信号付与手段をなす発振器12がそれぞ
れトランスを介して接続されている。各発振器12では
それぞれ周波数の異なった信号が生成され、これが固有
の識別信号として各導電帯11aに付与されている。即
ち、各導電帯11aの識別信号の周波数を検知すること
により、その導電帯11aがコースの進行方向の何処に
位置するものであるかが判別される。
【0013】床下走行板20はコース板10と一定の間
隔をおいて設けられ、その上面には他方の電極21がコ
ースの形状に沿って配設されている。電極21は図4に
示すようにコースの幅方向に配列された多数の導電帯2
1aからなり、各導電帯21aは互いに絶縁されてい
る。各導電帯21aは図5に示すように電源2の一端に
接続され、各導電帯21aへの配線には信号付与手段を
なす発振器22がそれぞれトランスを介して接続されて
いる。各発振器22ではそれぞれ周波数の異なった信号
が生成され、これが固有の識別信号として各導電帯21
aに付与されている。即ち、各導電帯21aの識別信号
の周波数を検知することにより、その導電帯21aがコ
ースの幅方向の何処に位置するものであるかが判別され
る。また、電源2側の配線には中央制御部60に接続さ
れた発振器23及び信号検出器24がそれぞれトランス
を介して接続され、発振器23によって各導電帯21a
に一律に制御信号が付与されるようになっている。尚、
これら発振器23及び信号検出器24の位置はコース板
10への配線であってもよい。
【0014】自走体30はコース板30と床下走行板2
0との間に配置され、フレーム31の左右に取付けられ
た駆動輪32と、各駆動輪32を個々に回転させる計2
個のモータ33と、フレーム31の後端(図1の左側)
に取付けられた補助輪34と、フレーム31の上部に取
付けられた永久磁石35と、永久磁石35を回転させる
モータ36と、フレーム31の上下に取付けられた集電
ブラシ37,38とからなり、各モータ33,36はス
テッピングモータによって構成されている。各駆動輪3
2には各モータ33が直結され、各モータ33の駆動パ
ルス周波数を変えることにより、各駆動輪32が任意の
回転数で駆動させるようになっている。補助輪34はフ
レーム31に回動自在に取付けられ、自走体30の動作
に応じて自由に向きが変わるようになっている。永久磁
石35はモータ36の回転軸に連結され、モータ36に
任意のパルス信号を印加することにより、永久磁石35
がパルス数に応じた角度だけ正または逆方向に回転する
ようになっている。また、永久磁石35はスプリング3
9によって上方へ付勢され、コース板10の下面に圧接
するようになっている。上方の集電ブラシ37は永久磁
石35の両側に取付けられ、永久磁石35と共にコース
板10の電極11に圧接している。下方の集電ブラシ3
8はフレーム31の下面に取付けられるとともに、スプ
リング40によって下方へ付勢され、床下走行板20の
電極21に圧接するようになっている。即ち、各集電ブ
ラシ37,38により、各モータ33,36に電源2の
電力が供給される。また、フレーム31の前部には電装
部41が設けられ、電装部41には後記する駆動制御部
50を始め、その他の電気系を構成する電子機器等が配
置されている。即ち、図5に示すように駆動輪32用の
各モータ33はモータ駆動用のパルス生成器42に、永
久磁石35用のモータ36は同様のパルス生成器43に
それぞれ接続されており、各パルス生成器42,43は
信号分離器44を介して各集電ブラシ37,38に接続
されている。信号分離器44は電力に重畳された制御信
号及び識別信号を分離するもので、これにより各モータ
33,36には電源2の電力のみが供給される。また、
上方の集電ブラシ37への配線には発振器45及び信号
検出器46がそれぞれトランスを介して接続され、発振
器45によって集電ブラシ37に自走体30からの信号
が付与されるようになっている。尚、これら発振器45
及び信号検出器46の位置は下方の集電ブラシ38への
配線であってもよい。
【0015】駆動制御部50はマイクロコンピュータ等
によって構成され、図6に示すように信号検出器46、
発振器45及び各パルス生成器42,43にそれぞれ接
続されている。この駆動制御部50では、中央制御部6
0から床下走行板20側の電極21に付与された制御信
号を信号検出器46によって検出し、この制御信号に基
づいて各モータ33,36を制御する。また、駆動制御
部50では、各電極11,21に付与された各導電帯1
1a,21aの識別信号を信号検出器46によって検出
し、この識別信号によって判別された位置情報信号を発
振器45を介してコース板10側の電極11に付与する
ようになっている。
【0016】中央制御部60はマイクロコンピュータ等
によって構成され、図7に示すように発振器23及び信
号検出器24に接続されている。この中央制御部60で
は、駆動制御部50からコース板10側の電極11に付
与された位置情報信号を信号検出器24によって検出
し、この位置情報を所定のプログラムに照合して自走体
30の次の動作を決定し、新たな制御信号を床下走行板
20側の電極21に付与するようになっている。
【0017】ところで、コース板10の電極11と床下
走行板20の電極21とを上下方向に重合すると、図8
に示すようにコース板10側の各導電帯11aと床下走
行板20側の各導電帯21aとが互いに交差するので、
コース全体は任意の導電帯11a,21aが交わる位
置、即ち多数のアドレスA(斜線部分)に分割される。
その際、コース板10側の各導電帯11aに付与される
識別信号の周波数をスタート位置から順にX1,X2,…X
n …とし、床下走行板20側の各導電帯21aに付与さ
れる識別信号の周波数をコースの内側からY1,Y2,…Y
n …とすると、各アドレスAは識別信号の周波数Xn 及
びYn の組合わせによって特定される。
【0018】以上の構成においては、コース板10の下
面側を複数の自走体30が走行することにより、各自走
体30と磁気結合する複数の模型車両1が自走体30に
誘導され、コース板10上にて各模型車両1のレースが
行われる。このレースは競走ゲームの遊戯者の意志に関
係なく行われ、遊戯者はレースの勝敗を予想して遊戯用
コイン等を賭け、レースの結果に基づいてコインの払い
戻しなどが行われる。また、コース板10の下面側では
自走体30の各集電ブラシ37,38がコース板10及
び床下走行板20の電極11,21にそれぞれ接触し、
各電極11,21から供給される電力によって自走体3
0が駆動される。その際、上方の集電ブラシ37はコー
ス板10側の任意の導電帯11aに接触し、下方の集電
ブラシ38は床下走行板20側の任意の導電帯21aに
接触している。これにより、各導電帯11a,21aか
ら検出された識別信号によって自走体30のコースの進
行方向及び幅方向の位置が判別され、これに基づいて自
走体30の動作が制御される。
【0019】具体的には、駆動制御部50及び中央制御
部60による制御を交互に行うことにより、各自走体3
0の動作が制御され、各自走体30がそれぞれ単独の走
行をする。ここで、駆動制御部50及び中央制御部60
の動作を以下に説明する。
【0020】まず、駆動制御部50では、図9のフロー
チャートに示すように中央制御部60からの制御信号、
即ち指示を与えるべき模型車両1の識別番号N、コース
の幅方向に対応する導電帯21aの識別信号Y(次にと
るべき進路)、各駆動輪32のモータ駆動用パルス周波
数M1 (自走体30の速度)、永久磁石35用のモータ
駆動用パルス数M2 (模型車両1の向き)がコース板1
0側の電極11から信号検出器46によって検出され
(S1)、識別番号Nがその自走体30の固有識別番号
に一致すると(S2)、駆動輪32用の各モータ33を
パルス周波数M1で駆動し(S3)、永久磁石35用の
モータ36をパルス周波数M2 で駆動する(S4)。そ
の際、ステップS3において、例えばM1 が前回よりも
増えたならば、各モータ33の回転数が上昇し、自走体
30の速度が速くなる。また、ステップS4において、
例えばM2 が回転角20゜分のパルス数であったなら
ば、自走体30が正方向に20゜だけ向きを変え、M2
が回転角−360゜分のパルス数であったならば、自走
体30が逆方向に一回転する。ところで、駆動制御部5
0では各導電帯11a,21aからの識別信号Xn,Yn
が常に検出されているので、識別信号Yn がY1,Y2,…
の順に大きくなっているとすれば、例えば自走体30を
進行方向右側へ進路変更させたい場合は識別信号Yに前
回よりも大きなものを指定すればよい。即ち、指定され
た識別信号Yが現在位置の識別信号Yn よりも大きいと
きは(S5)、左側のモータ33のパルス周波数M1 を
αだけ大きくし(S6)、左側の駆動輪32の回転数を
上昇させる。これにより、自走体30が右側へ斜行し、
検出される現在位置の識別信号Yn が指定された識別信
号Y以下になったならば(S7)、パルス周波数をM1
に戻す(S8)。これにより、自走体30が右側の指定
位置へ進路変更される。また、指定された識別信号Yが
現在位置の識別信号Yn よりも小さいときは(S5,S
9)、右側のモータ33のパルス周波数M1 をαだけ大
きくし(S10)、右側の駆動輪32の回転数を上昇さ
せる。これにより、自走体30が右側へ斜行し、検出さ
れる現在位置の識別信号Yn が指定された識別信号Y以
上になったならば(S11)、パルス周波数をM1 に戻
す(S12)。これにより、自走体30が左側の指定位
置へ進路変更される。また、ステップS5,S9におい
て、指定された識別信号Yが現在位置の識別信号Yn Y
と変わらない場合は、そのまま直進状態が保持される。
その際、進路変更の指示がなくても、コースのカーブ区
間では自走体30はコースに沿って曲がらなくてはなら
ない。即ち、直進したままカーブ区間に進入すればコー
スの幅方向の位置がずれるので、ステップS5またはS
9において、指定されている識別信号Yが現在位置の識
別信号Yn よりも大きく、或いは小さくなる。これによ
り、前記ステップS6〜S8またはステップS10〜S
12の動作によって左右のモータ33の回転数が変わ
り、自走体30が指定されている識別信号Yの導電帯2
1aに沿ってカーブ走行する。このようにして自走体3
0の動作に関する制御が完了すると、そのとき検出され
た現在位置の識別信号Xn,Yn と模型車両1の識別番号
Nが発振器45を介してコース板10側の電極11に送
信される(S13,S14)。
【0021】次に、中央制御部60では、図10のフロ
ーチャートに示すように駆動制御部50からの情報信
号、即ち指示を受けるべき模型車両1の識別番号N、現
在位置の識別信号Xn,Yn が床下走行板20側の電極2
1から信号検出器24によって検出され(S20)、識
別番号Nが指示を与えるべき自走体30の固有識別番号
に一致すると(S21)、現在位置の識別信号Xn,Yn
に基づいて、指示を与えるべき模型車両1の識別番号
N、次にとるべき進路(コースの幅方向に対応する導電
帯21aの識別信号Y)、自走体30の速度(各駆動輪
32のモータ駆動用パルス周波数M1 )、模型車両1の
向き(永久磁石35用のモータ駆動用パルス数M2 )が
決定され(S22)、これらの制御信号が発振器23を
介して床下走行板20側の電極21に送信される(S2
3,S24,25,S26)。尚、各模型車両1の走行
パターンやレースの順位等は所定のプログラムによって
予め決められている。
【0022】以上の制御により、模型車両1を任意に進
路変更させれば、模型車両1同士の追い越しなど、変化
に富んだレース内容を展開させることができる。また、
永久磁石35を回転させて模型車両1の向きを変えるこ
とにより、模型車両1のスピンなど、不慮のアクシデン
ト等を演出することも可能である。
【0023】このように、本実施例の走行玩具誘導装置
によれば、自走体30の上下に電力供給用の電極11,
21を配置するとともに、一方の電極11をコースの進
行方向に配列された多数の導電帯11aによって形成
し、他方の電極21をコースの進行方向に配列された多
数の導電帯21aによって形成することにより、互いに
交差する任意の導電帯11a,21aによってコース全
体を多数のアドレスAに分割するとともに、各導電帯1
1a,21aにはそれぞれ固有の識別信号を付与し、自
走体30の位置を各導電帯11a,21aの識別信号に
よって判別するようにしたので、自走体30を任意に進
路変更させることができ、しかも構造が簡単であるとい
う利点がある。
【0024】尚、本実施例では走行玩具としてレーシン
グカーを模した模型車両1を示したが、競馬ゲームにお
ける競走馬の模型等であってもよい。
【0025】
【実施例2】図11乃至図15は本発明の第2の実施例
を示すもので、図11はコース板の図示を省略した走行
玩具誘導装置の要部斜視図である。この走行玩具誘導装
置は前記実施例とは構造の異なる自走体70を備えたも
ので、床下走行板20の各導電帯21a間には自走体7
0を案内するための溝20aが形成されている。
【0026】自走体70は、フレーム71の後端(図1
1の左側)に取付けられた駆動輪72と、駆動輪72を
回転させるモータ73と、フレーム71の左右に取付け
られた補助輪74と、フレーム71の上部に取付けられ
た永久磁石75と、永久磁石75を回転させるモータ7
6と、フレーム71の上下に取付けられた集電ブラシ7
7,78と、フレーム71の中央部に設けられた電装部
79と、フレーム71の後端(図11の左側)に取付け
られた進路変更用のクローラ80と、クローラ80を駆
動するモータ81とからなり、各モータ73,76,8
1はそれぞれステッピングモータによって構成されてい
る。駆動輪72にはモータ73が直結され、モータ73
の駆動パルス周波数を変えることにより、各駆動輪72
が任意の回転数で駆動させるようになっている。各補助
輪74はフレーム71に回動自在に取付けられ、自走体
70の動作に応じて自由に向きが変わるようになってい
る。永久磁石75はモータ76の回転軸に連結され、モ
ータ76に任意のパルス信号を印加することにより、永
久磁石75がパルス数に応じた角度だけ正または逆方向
に回転するようになっている。また、永久磁石75は図
示しないスプリングによって上方へ付勢され、コース板
(図示省略)の下面に圧接するようになっている。上方
の集電ブラシ77は永久磁石75の両側に取付けられ、
永久磁石75と共にコース板の電極(図示省略)に圧接
している。下方の集電ブラシ78はフレーム71の下面
に取付けられるとともに、図示しないスプリングによっ
て下方へ付勢され、床下走行板20の電極21に圧接す
るようになっている。また、電装部79には電気系を構
成する電子機器等が配置されている。クローラ80は無
端状のベルトによって形成され、左右一対の歯付きプー
リ82に取付けられている。図12に示すように各プー
リ82は一端を取付板83に回動自在に支持され、取付
板83は支点83aを中心にフレーム71に左右に首振
り自在に取り付けられている。一方のプーリ82の回転
軸にはモータ81が連結され、モータ81のパルス数に
応じた回転角だけクローラ80が左右方向に正転及び逆
転するようになっている。クローラ80の外周面には周
方向計4箇所に前後方向計2列のガイドボール80aが
突設され、一部のガイドボール80aが床下走行板20
の溝20bに嵌合することにより、自走体70の左右へ
の移動が規制されるようになっている。また、各ガイド
ボール80aは、図13に示すようにクローラ80に植
設された支持ピン80bの先端に回動自在に取付けら
れ、溝20bとの接触摩擦がガイドボール80bの回転
によって減少するようになっている。
【0027】以上の構成では、前記第1の実施例におけ
る左右駆動輪の制御をクローラ80の制御に置き換える
ことにより、前記実施例と同様の作用が得られる。ま
た、本実施例ではクローラ80のガイドボール80aが
床下走行板20の溝20bに嵌合しているので、走行安
定性が向上し、自走体70の速度を速くすることができ
るという利点がある。
【0028】また、図14及び図15は本実施例におけ
る自走体70の変形例を示すものである。即ち、図14
に示す自走体70は前後二つの首振り式クローラ80を
備えたもので、この構成では自走体70の姿勢制御を強
制的に行うことができるという特徴がある。また、図1
5に示す自走体70は前後二つの固定式クローラ80を
備えたもので、この構成では自走体70が左右方向に平
行移動することになるが、ガイドボール80aは前後方
向1列でよく、構造が簡単になるという特徴がある。
【0029】尚、本実施例においては、クローラ80の
回転量をエンコーダ等の回転検出器によって検出するこ
とにより、コースの幅方向におけるの自走体70の位置
を検出するようにしてもよい。
【0030】
【実施例3】図16乃至図19は本発明の第3の実施例
を示すもので、図16はコース板の図示を省略した走行
玩具誘導装置の要部斜視図である。この走行玩具誘導装
置は前記実施例とは構造の異なる自走体90を備えたも
ので、床下走行板20の各導電帯21a間には自走体9
0を案内するための溝20bが形成されている。
【0031】自走体70は前記第2の実施例と同様のフ
レーム91、駆動輪92、モータ93、補助輪94、永
久磁石95、モータ96、上下集電ブラシ97,98及
び電装部99を備えるとともに、フレーム91の後端
(図16の左側)に取付けられた進路変更用のウォーム
ローラ100と、ウォームローラ100を駆動するモー
タ101とを備えている。図17に示すようにウォーム
ローラ100は両端を取付板102に回動自在に支持さ
れ、取付板102は支点102aを中心にフレーム91
に左右に首振り自在に取り付けられている。ウォームロ
ーラ100の回転軸には一対のプーリ103及びベルト
104を介してモータ101が連結され、モータ101
のパルス数に応じた回転角だけウォームローラ100が
正転及び逆転するようになっている。ウォームローラ1
00の外周面には螺旋状の突条部100aが形成され、
突条部100aの一部が床下走行板20の溝20bに嵌
合することにより、自走体90の左右への移動が規制さ
れるようになっている。
【0032】以上の構成では、前記第1の実施例におけ
る左右駆動輪の制御をウォームローラ100の制御に置
き換えることにより、前記実施例と同様の作用が得られ
る。また、本実施例ではウォームローラ100の突条部
100aが床下走行板20の溝20bに嵌合しているの
で、走行安定性が向上し、自走体70の速度を速くする
ことができるという利点がある。更に、ウォームの特質
として溝20b側からウォームローラ100を回転させ
ることは困難であるため、カーブ走行中の遠心力等によ
り自走体90に左右方向の力が働いた場合でも、自走体
90の横ずれを確実に防止することができる。
【0033】また、図18及び図19は本実施例におけ
る自走体90の変形例を示すものである。即ち、図18
に示す自走体90は前後二つの首振り式ウォームローラ
100を備えたもので、この構成では自走体90の姿勢
制御を強制的に行うことができるという特徴がある。ま
た、図19に示す自走体90は前後二つの固定式ウォー
ムローラ100を備えたもので、この構成では自走体9
0が左右方向に平行移動することになる。
【0034】尚、本実施例においては、ウォームローラ
100の回転量をエンコーダ等の回転検出器によって検
出することにより、コースの幅方向におけるの自走体9
0の位置を検出するようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の走行玩
具誘導装置によれば、自走体を任意に進路変更させるこ
とができるので、競走ゲームにおいては変化に富んだレ
ース内容を展開させることができ、ゲームの面白味を拡
大することができる。また、構造が簡単であることか
ら、装置本体を安価にすることができ、実用化に際して
極めて有利である。
【0036】また、請求項2の走行玩具誘導装置によれ
ば、請求項1の効果を達成し得るとともに、走行玩具の
向きを任意に変えることができるので、走行玩具に更に
複雑な動を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す走行玩具誘導装置
の要部斜視図
【図2】走行玩具誘導装置の要部側面図
【図3】コース板側の電極の平面図
【図4】床下走行板側の電極の平面図
【図5】電気系を示す回路図
【図6】駆動制御部側の制御系を示すブロック図
【図7】中央制御部側の制御系を示すブロック図
【図8】コース板側の電極と床下走行板側の電極とを重
合した平面図
【図9】駆動制御部側の動作を示すフローチャート
【図10】中央制御部側の動作を示すフローチャート
【図11】本発明の第2の実施例を示す走行玩具誘導装
置の要部斜視図
【図12】自走体の平面図
【図13】自走体の要部正面図
【図14】自走体の変形例を示す平面図
【図15】自走体の他の変形例を示す平面図
【図16】本発明の第3の実施例を示す走行玩具誘導装
置の要部斜視図
【図17】自走体の平面図
【図18】自走体の変形例を示す平面図
【図19】自走体の他の変形例を示す平面図
【符号の説明】
1…模型車両、1a…永久磁石、10…コース板、11
…電極、12…発振器、11a…導電帯、20…床下走
行板、21…電極、22…発振器、21a…導電帯、2
4…信号検出器、30…自走体、35…永久磁石、3
7,38…集電ブラシ、50…駆動制御部、60…中央
制御部、70…自走体、75…永久磁石、77,78…
集電ブラシ、90…自走体、95…永久磁石、97,9
8…集電ブラシ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に所定のコースが形成されたコース
    板と、コース板の下面側にコース板と間隔をおいて設け
    られた床下走行板と、コース板と床下走行板との間に配
    置された自走体とを備え、コース板の上面に配置された
    走行玩具と自走体とをコース板を介して磁石で磁気結合
    させ、自走体を走行させることによりコース板上の走行
    玩具を誘導するようにした走行玩具誘導装置において、 前記コース板の下面及び床下走行板の上面に設けられ、
    一方がコースの進行方向に配列され、他方がコースの幅
    方向に配列された多数の導電帯からなり、それぞれ自走
    体の上部及び下部に設けた集電ブラシと接触することに
    より自走体に駆動電力を供給する一対の電極と、 コースの進行方向に配列された各導電帯にコースの進行
    方向の位置に対応する固有の識別信号を付与し、コース
    の幅方向に配列された各導電帯にはコースの幅方向の位
    置に対応する固有の識別信号を付与する信号付与手段
    と、 自走体の各集電ブラシと接触する導電帯からコースの進
    行方向及び幅方向の識別信号をそれぞれ検出する信号検
    出手段と、 信号検出手段により検出された識別信号から自走体のコ
    ースの進行方向及び幅方向の位置を判別することにより
    自走体の動作を制御する制御手段とを備えたことを特徴
    とする走行玩具誘導装置。
  2. 【請求項2】 前記自走体側の磁石を回転可能に構成し
    たことを特徴とする請求項1記載の走行玩具誘導装置。
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