JPH07160688A - 文書印刷編集方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】印刷途中に文書の間違いを発見した場合等に、
既に印刷されている部分を無駄にすることなく印刷が行
えるようにすること。 【構成】印刷対象の文書を１ライン分だけ印刷バッファ
に展開し（ステップＳ１）、どこまで展開したかを示す
アドレスをレジスタ“Ａ”に記憶した後（ステップＳ
２）、１ライン分の印字を行う（ステップＳ３）。ここ
で、「印刷一時停止」キーが押された場合には（ステッ
プＳ４）、１ライン分の印刷終了後、印刷動作を一時停
止し、レジスタ“Ａ”に記憶されているアドレス値から
編集可能な領域を算出して、編集画面にその判断基準を
示す（ステップＳ６）。そして、文書の編集を行って
（ステップＳ７）、修正終了後、「印刷実行」キーが押
されると、上記の動作を繰り返し、レジスタ“Ａ”を参
照して指定の印字開始位置（次ライン）から印刷を再開
する。以上の動作をＣＰＵにより実行する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ワードプロセッサ等の
文書処理装置に於ける文書の印刷編集方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】ワードプロセッサ等の文書処理装置は、
作成し表示部に表示されている文書を、印刷部で用紙に
印刷する印刷機能を有している。また、このような文書
処理装置では、入力部に「印刷途中解除」キーを設けて
あり、印刷中に、印刷機能を途中で解除することができ
るようになっている。即ち、印刷中に、表示部の表示文
書中に誤りを発見した場合、それが誤字や脱字等の取り
返しのつかない文書である場合は、用紙やインクリボン
の無駄遣いになるために、印刷を途中解除できるように
なっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】実際、上記のような文
書処理装置では、「印刷途中解除」キーの入力があった
時点で、印刷機能は終了し、その後、途中まで印刷がな
された用紙は印刷部から排紙されてしまう。このような
処理を行えば、１ページ全文印字してから再度修正して
印字し直すよりも、インクリボンは節約できるが、文書
のまだ印字されていない部分の間違いであっても、最初
の印刷部分は無駄になってしまう。

【０００４】本発明の課題は、印刷途中で印刷を一時中
断し、文書の編集後に印刷を再開でき、しかも既に印刷
されている部分を無駄にすることなく印刷が行えるよう
にすることである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の手段は次の通り
である。文書の印刷途中で印刷を一時停止し、印刷済み
領域と印刷されていない領域とを識別して表示し、文書
を印刷途中で編集し、編集終了後、印刷を続行する。

【０００６】

【作用】本発明の手段の作用は次の通りである。文書の
印刷途中で、文書の間違いを発見した場合に、まず、文
書の印刷途中で印刷を一時停止し、印刷済み領域と印刷
されていない領域とを識別して表示する。そして、文書
の間違っている部分を印刷途中で編集し、この編集終了
後、一時停止した部分から続けて同一の用紙に印刷を続
行する。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１の（Ａ）乃至
図３を参照して説明する。図２は本発明の一実施例の文
書印刷編集方法の適用されたワードプロセッサのブロッ
ク構成図であり、同図に於いて、参照番号１０は当該ワ
ードプロセッサ全体を制御するＣＰＵである。１２は上
記ＣＰＵ１０で実行されるプログラムを記憶するプログ
ラム記憶メモリであり、１４は仮名漢字変換等の変換処
理を行う際に参照される変換辞書を記憶する変換辞書メ
モリである。１６はＲＡＭであり、後述するような一時
停止時の停止位置を示すアドレスを記憶するレジスタ
“Ａ”１６Ａ、１ライン分の印刷終了時にたてられる印
刷終了フラグ１６Ｂ、作成した文書を記憶する文書記憶
メモリ１６Ｃを含む。

【０００８】１８は通常の文字数字キーや「印刷実行」
キー等（図示せず）を有するキーボード等の入力部であ
る。この入力部１８には、さらに、印刷の一時停止を指
示するための「印刷一時停止」キー１８Ａが設けられて
いる。

【０００９】２０は表示部２２を制御する表示コントロ
ーラであり、表示データが展開される表示バッファ２０
Ａを有している。同様に、２４は印刷部２６を制御する
印刷コントローラであり、印刷データが展開される印刷
バッファ２４Ａを有している。

【００１０】次に、このような構成に於ける動作を説明
する。図１の（Ａ）は、入力部１８の不図示「印刷実
行」キーの操作によって開始されるＣＰＵ１０による印
刷動作のフローチャートである。なお、印刷解除による
印刷の終了、及びインクリボン切れ、プリンタ異常等の
処理は本発明の要旨とは直接関係しないので、ここでは
説明を省略するものとする。また、説明の簡単化のた
め、１ページ分の印刷動作として説明する。

【００１１】まず、印字が開始されると、仮想イメージ
展開ルーチンが実行され（ステップＳ１）、印刷対象の
文書を文書記憶メモリ１６から指定用紙サイズの印刷イ
メージで１ライン分だけ印刷バッファ２４Ａに展開す
る。この場合、１ラインとは、印刷部の図示しない印字
ヘッドのドット数によって決まるものである。例えば、
印字ヘッドが文書の２行文のドット数を持つものであ
り、表示部２２には図３に示すような印刷開始時文書の
画面表示２２Ａがなされているとすれば、印刷バッファ
２４Ａには、図１の（Ｂ）に示すように、行データＡ及
びＢが展開される（表示バッファ２０Ａには、行データ
Ａ乃至Ｚが展開されている）。

【００１２】また、この時、どこまで文書を印刷バッフ
ァ２４Ａに展開したかを示す文書記憶メモリ１６Ｃのア
ドレスをレジスタ“Ａ”１６Ａに記憶する（ステップＳ
２）。

【００１３】そして、印刷コントローラ２４により、こ
の印刷バッファ２４Ａに展開された印刷イメージデータ
を印刷部２６に転送しながら１ライン分の印字が行われ
る（ステップＳ３）。印刷コントローラ２４では、この
１ライン分のデータを印刷部２６で印字した後に、印字
終了フラグ１６Ｂをたてる。

【００１４】ＣＰＵ１０は、この印刷終了フラグ１６Ｂ
を判断して、１ライン分の印刷終了後に、入力部１８の
「印刷一時停止」キー１８Ａが押されたかどうかを判断
する（ステップＳ４）。

【００１５】「印刷一時停止」キー１８Ａが押されてい
なかった場合は、印刷すべき文書データがまだ残ってい
るかどうかを判断し（ステップＳ５）、まだ印刷すべき
文書データがあれば、上記ステップＳ１に戻って、上記
動作を繰り返す。

【００１６】また、途中に「印刷一時停止」キー１８Ａ
の入力があった場合、例えば、上記行データＡ，Ｂの印
刷途中で「印刷一時停止」キー１８Ａが押された場合に
は、その行データＡ，Ｂの印刷終了後、印刷動作を一時
停止する。これにより、印刷部２６には、図３に示すよ
うな印刷一時停止状態の用紙２６Ａが排紙されることな
く留まる。そして、ＣＰＵ１０は、レジスタ“Ａ”１６
Ａに記憶されているアドレス値から編集可能な領域を算
出し、編集画面にその判断基準を示す（ステップＳ
６）。例えば、印刷済みの領域には図３に斜線のハッチ
ングで示すような網掛けによる印刷済み表示２８を行
い、この領域にカーソルが移動しないように制御して、
編集処理を禁止する。そして、文書の編集ルーチンを実
行して、文書の修正編集を受け付ける（ステップＳ
７）。そして、編集終了後、例えば図３に示すような編
集後画面表示２２Ｂ（変更箇所を二重丸で示す）に於い
て、再び入力部１８の不図示の「印刷実行」キーが押さ
れると、上記ステップＳ１に戻って、上記の動作が繰り
返される。即ち、編集後の文書が上記ステップＳ１の仮
想イメージ展開ルーチンで印刷イメージに展開され、レ
ジスタ“Ａ”１６Ａを参照して指定の印字開始位置から
印刷を開始する。

【００１７】こうして、ステップＳ５に於いて、印刷す
べきデータがなくなったと判断されたならば、この印刷
動作を終了する。これにより、図３に示すような印刷終
了状態の用紙２６Ｂが得られる。

【００１８】以上のように、印刷一時停止機能を設け、
一時停止した際に次の印刷開始行を記憶し、また、いま
までに印字された行を判断することによってまだ印刷さ
れていない文書領域であれば文書を編集できるようにし
て、編集後、印刷を再開することにより、途中誤りが発
見された場合に最初から印刷をやり直すことを避けられ
るようにしたものである。なお、上記実施例では、印刷
済み領域を識別表示して編集不可にしたが、識別表示の
みを行って編集は可能としても良い。

【００１９】

【発明の効果】本発明によれば、印刷途中で文書の間違
い等を発見した場合に、文書の編集ができ、しかも編集
した領域が既に印刷されている領域であるか否かをオペ
レータが認識できるので、編集した領域が未だ印刷され
ていない領域であれば、編集後に、再度印刷途中から印
字でき、印刷を最初からやり直す現在の装置に比べて、
手間、用紙、インクリボンの節約ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（Ａ）は一実施例の動作フローチャートであ
り、（Ｂ）は入力文書データの印刷バッファへのイメー
ジ展開を説明するための図である。

【図２】一実施例の文書印刷編集方法の適用されたワー
ドプロセッサのブロック構成図である。

【図３】一実施例の動作を説明するための表示画面及び
印刷結果の遷移図である。

【符号の説明】

１０…ＣＰＵ、１２…プログラム記憶メモリ、１４…変
換辞書メモリ、１６…ＲＡＭ、１６Ａ…レジスタ
“Ａ”、１６Ｂ…印刷終了フラグ、１６Ｃ…文書記憶メ
モリ、１８…入力部、１８Ａ…「印刷一時停止」キー、
２０…表示コントローラ、２０Ａ…表示バッファ、２２
…表示部、２２Ａ…印刷開始時文書画面表示、２２Ｂ…
編集後画面表示、２４…印刷コントローラ、２４Ａ…印
刷バッファ、２６…印刷部、２６Ａ…印刷一時停止状
態、２６Ｂ…印刷終了状態用紙、２８…印刷済み表示。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 文書の印刷途中で印刷を一時停止し、 印刷済み領域と印刷されていない領域とを識別して表示
   し、 文書を印刷途中で編集し、 編集終了後、印刷を続行することを特徴とする文書印刷
   編集方法。