JPH071587Y2 - 管継手 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、管継手に関するもので、主としてナイロン、
ポリウレタン等からなる管を連結するための管継手に関
するものである。

（従来の技術） 従来から流体を移送するための管を係止する管継手は、
管挿入口から挿入した管の外側面をチャックにて係止さ
せ、管の抜脱を防止するチャック材として各種の方法が
使用され実用化されている。

従来の手段としては，コレット式、皿バネ式、傾斜エッ
ジリング式、偏心リング式等が知られているが、ポリウ
レタン等の軟質材からなる管を連結する場合には、外側
からエッジを必要以上に喰い込ませると、管が内側に変
形してしまうので連結することができないばかりか、流
体の漏出につながることもあった。

そのために適度な圧接力で、しかも過度に圧接されない
ようにして、管に圧接する必要がある。

しかもその構造が耐久性や操作性ばかりでなく、性能的
にもすぐれたもあることが望まれていた。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は従来の欠点を解消し、簡単な構造で安価に製造
でき、装着と離脱が容易に出来るようにしたもので、考
案の目的を達成するために次のような構成としたもので
ある。

（課題を解決するための手段） 管継手本体１内にコレット機構を持った金属片チャック
３を備え、管挿入後金属片チャック３が抜出方向へ移動
することにより、アウターリング４の第１テーパー部９
に沿って金属片チャック３が縮径変化にて管を係止する
ことになる。

以下図面に従って詳細に説明すると、管継手本体１の胴
内部の端部寄りに，パッキン２を装着するための主段部
13を設け，先端寄り内部にアウターリング４の外方凸出
部７を定置するための凹溝12を設けた管継手本体１と、
管継手本体１の主段部13に定置したリング上のパッキン
２と、先端を鍵形部10とした外側面に外方凸出部７を形
成し，第１テーパー部９を持つアウターリング４の内壁
16の端部にチャックホルダー28を係止する第１段部17を
形成し基端部24を外方に凸出させて管継手本体１の先端
部15に接面する接面部20を形成し、管継手本体１の先端
部15に載置させたアウターリング４と、先端に第１係止
部６を具備した突出片25を持ち突出片25間に第２スリッ
ト26を配設したチャックホルダー28の基端外側部を凸出
部27とし，アウターリング４の先端鍵形部10に定置させ
たチャックホルダー28と、プッシュリング５の内壁19よ
り若干突出するエッヂ部８を持ち、コレット機構でスリ
ット構造とした金属片チャック３の基部を外側に凸出さ
せてチャックホルダー28の係止段部14に定置させた金属
片チャック３と、アウターリング４の内周側に，前記金
属片チャック３の第２テーパー部29に対応する斜面部18
を先端に持ち、アウターリング４の第１段部17に係止す
るチャックホルダー28の第２係止部31に係止する第２段
部30を先端外側部22に設け、挿入冠着した断面Ｌ字形の
プッシュリング５とで構成したものである。

本考案に用いる金属片チャック３は第１スリット21構造
とすることにより分割形成した複数の金属弾性片32が形
成され、金属片チャック３の金属弾性片32の良好な弾力
性のため、管継手への管の挿入や，金属片チャック３で
係止された管をプッシュリング５の開放機構により管を
抜去する操作が容易となり、金属片チャック３のエッヂ
部８は第２テーパー部29を形成して内面に垂下している
ため管を係止するために簡単に扇動して係止しやすくな
っている。

第１図に示す実施例によって具体的に説明すると，管継
手本体１、パッキン２、チャックホルダー28、金属片チ
ャック３、アウターリング４、プッシュリング５の６点
が主な部品構成となっており、管を挿入させることによ
りパッキン２で管の外側面を密接させてシールし、金属
片チャック３の金属弾性片32の先端のイッヂ８により、
初回の食いつきを行い、抜出方向へ移動することによ
り、アウターリング４の第１テーパー部９に沿って、金
属片チャック３の外径部11が内側へ収縮して、コレット
するため、管と継手の係止が確実に保持され耐久性に優
れている。

管の挿入に際しては、挿入時にプッシュリング５の内壁
19を通り管挿入方向へまっすぐなるよう案内し、金属片
チャック３の第２テーパー部29に沿って凸起部23を支点
とし、金属片チャック３の金属弾性片32を外側へ開き、
挿入が容易になるようになっている。

抜去する際には，プッシュリング５の斜面部18が金属片
チャック３の第２テーパー部29を押し、凸起部23を支点
とし金属片チャック３の金属弾性片32が外側へ開き、管
の抜去を容易に行うことが出来る構造となっている。

（考案の効果） 管の挿入はプッシュリング５の内壁19によってスムース
に誘導され、金属片チャック３のエッヂ部８によってフ
レキシブルに固定され、抜去に際してもプッシュリング
５を押すことによって簡単に抜去できるようになった。

また、チャックホルダー28に金属片チャック３、アウタ
ーリング４、プッシュリング５をセットすることにより
金属片チャック３の傾きを防止し、また作業の効率を向
上させることができるようになった。

チャックホルダ28が、アウターリング４の内壁16に接し
て摺動することによって固定し、チャックホルダー28の
第２スリットに係止する金属片チェック３の傾きが防止
され、製品の信頼性を向上させることになった。

【図面の簡単な説明】

第１図は，本発明に用いる管継手の一部縦断面図。 第２図は，金属片チャックの縦断面図。 第３図は，金属片チャックの平面図。 第４図は、チャックホルダーの一部側面図。 図中1:管継手本体 2:パッキン 3:金属片チャック 4:アウターリング 5:プッシュリング 6:第１係止部 7:外方凸出部 8:エッヂ部 9:第１テーパー部 10:鍵形部 11:外径部 12:凹溝 13:主段部 14:係止段部 15:先端部 16:アウターリング内壁 17:第１段部 18:斜面部 19:内壁 20:接面部 21:第１スリット 22:先端外側部 23:凸起部 24:基端部 25:突出片 26:第２スリット 27:凸出部 28:チャックホルダー 29:第２テーパー部 30:第２段部 31:第２係止部 32:金属弾性片

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】管継手本体、パッキン、アウターリング、
   金属片チャック、プッシュリング、チャックホルダーで
   構成される管継手において、管継手本体の胴内部におけ
   るパッキンを装着するための主段部を設け，先端寄り内
   部にアウターリングの外方凸出部を定置するための凹溝
   を設けた管継手本体と、管継手本体の主段部に定置した
   リング状のパッキンと、先端を鍵形部とし外側面に外方
   凸出部を形成し，第１テーパー部を持つアウターリング
   内壁の端部にチャックホルダーを係止する係止段部を形
   成し，基端部を外方に凸出させて管継手本体の先端に接
   面する接面部を形成し、管継手本体の先端部に載置した
   アウターリングと、先端に，第１係止部を具備した突出
   片を持ち，突出片間に第２スリットを配設したチャック
   ホルダーの基端外側部を凸出部とし，アウターリングの
   先端鍵形部に定置させたチャックホルダーと、プッシュ
   リングの内壁より若干突出するエッヂ部を持ち、コレッ
   ト機構で第１スリット構造とした金属片チャックの基部
   を外側に凸出させてチャックホルダーの係止段部に定置
   させた金属片チャックと、アウターリングの内周側に前
   記金属片チャックの第２テーパー部に対応する斜面部を
   先端に持ち、アウターリングの第１段部に係止するチャ
   ックホルダーの第２係止部に係止する第２段部を先端外
   側部に設け、挿入冠着した断面Ｌ字形のプッシュリング
   とで構成したことを特徴とする管継手。
2. 【請求項２】プッシュリングの摺動によってチャックリ
   ングの係止部がアウターリングの段部で係止することを
   特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の管継
   手。