JPH07158630A - コネクティングロッド - Google Patents

コネクティングロッド

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JPH07158630A
JPH07158630A JP5304439A JP30443993A JPH07158630A JP H07158630 A JPH07158630 A JP H07158630A JP 5304439 A JP5304439 A JP 5304439A JP 30443993 A JP30443993 A JP 30443993A JP H07158630 A JPH07158630 A JP H07158630A
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JP
Japan
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small end
peripheral surface
inner peripheral
end hole
piston pin
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JP5304439A
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Tomohiro Kano
知広 加納
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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    • F16C9/00Bearings for crankshafts or connecting-rods; Attachment of connecting-rods
    • F16C9/04Connecting-rod bearings; Attachments thereof
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    • F16C23/00Bearings for exclusively rotary movement adjustable for aligning or positioning
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    • F16C23/04Sliding-contact bearings self-adjusting
    • F16C23/041Sliding-contact bearings self-adjusting with edge relief
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 重量増加を招くことなく小端部を強化し、コ
ネクティングロッドの耐久性を高める。 【構成】 ピストンピン22が挿通される小端孔23の
内周面24に、塑性加工によって両小端部スラスト面2
1aにいくにしたがって拡径するテーパ部25を設ける
ことにより、内周面24を爆発荷重によるピストンピン
22の曲げ変形時の形状に見合った形状とし、ピストン
ピン22の曲げ変形時におけるピストンピン22と小端
孔23の内周面24との偏当りを防止するとともに、塑
性加工により小端孔23の内周面24に引張り応力に対
して強度を高める残留圧縮応力を生じさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関のコネクティ
ングロッドにおける小端穴の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ピストンとピストンピンを介して連結さ
れるコネクティングロッドは、機関の運転中には、常に
圧縮荷重や引張り荷重を繰返し受けるので、これらに十
分耐えうる強度が必要である。また、コネクティングロ
ッドは、省エネルギ等の観点から軽量化が要求される部
品でもある。
【0003】図8は、従来のコネクティングロッドの一
例を示している。図8に示すように、コネクティングロ
ッド1の小端部2には、小端孔3が形成されている。小
端孔3にはピストン(図示略)と連結されるピストンピ
ン4が挿通されている。小端孔3の内周面3aは機械加
工によって加工されており、小端孔3の内径は全長にわ
たって同一となっている。
【0004】図11は、従来のコネクティングロッド1
をクランクシャフト12に取付け、コネクティングロッ
ド1の小端部2にピストンピン4を介してピストン7を
取付けた状態を示している。図11に示すように、コネ
クティングロッド1の小端部スラスト面8とピストン7
のピストンボススラスト面9との間の隙間δ2 が、大端
部10の大端部スラスト面11とクランクシャフト12
のクランク部スラスト面13との間の隙間δ1 よりも小
に設定されている。このように、各隙間δ1 、δ2 の関
係を設定することにより、ピストン7に対してコネクテ
ィングロッド1が位置決めされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図8に示すよ
うに、小端孔3の内径を全長にわたって同一とした場合
は、つぎの問題が生じる。ピストンに爆発荷重Wが作用
した際には、図9に示すように、ピストンピン4の両端
部に作用する荷重W1 によってピストンピン4が曲げ方
向に弾性変形する。ピストンピン4が曲げ変形すると、
ピストンピン4はコネクティングロッド1の小端孔3の
両端部近傍のみで局部的に支持されることになり、図1
0に示すように、小端孔3の危険部位Aには最大引張り
応力が発生する。そのため、危険部位Aには、引張り応
力によって割れBが生じやすくなり、コネクティングロ
ッドの耐久性が低下するという問題がある。これは、爆
発荷重に限らず、慣性力負荷についても同様のことが言
える。
【0006】ピストンピンと小端部との回転摺動性を改
善し、コネクティングロッドの耐久性を向上させる技術
の一つとして、小端孔の内周面の油溜まりを形成した実
開昭56−97617号公報が知られているが、油溜め
の形状はピストンの曲げ変形を考慮したものでないの
で、爆発荷重によってピストンが弾性変形した際には、
上述と同様にピストンピンの変形による小端孔の内周面
に大きな引張り応力が作用し、コネクティングロッドの
耐久性が低下するという問題がある。
【0007】また、コネクティングロッドの小端孔の内
周面は、通常機械加工(切削加工)によって加工され、
その後、何ら小端孔の内周面を強化する加工は施されて
いない。そのため、小端部の耐久性を高めるためには、
結局、小端部の肉厚を大きくする必要があり、コネクテ
ィングロッドの重量が増加するという問題がある。
【0008】図11に示すように、各隙間δ1 、δ2
関係をもって設けられるコネクティングロッド1の場合
は、隙間δ2 が小に設定され隙間δ1 が大に設定されて
いるので、ピストン7の挙動に合わせてコネクティング
ロッド1が図12の矢印F方向に振られてしまい、大端
部10のベアリング14の焼付き、摩耗が発生するとい
う問題がある。これに関連する技術として、三栄書房発
行の「究極のエンジンを求めて」兼坂弘著(昭和63年
11月1日第1刷発行)の118頁図19に示した構造
が知られている。
【0009】コネクティングロッドの振れに関する問題
に対しては、小端孔3の径を拡大したり、小端部2の肉
厚Tを薄くしてピストンピン4の動きの自由度を大きく
し、ピストン7の挙動をコネクティングロッド1に伝達
しにくくすることも考えられるが、小端孔3の径を拡大
することは小端部2での打音が大きくなるという問題が
あり、小端部2の肉厚Tを薄くすることは小端部2の強
度が著しく低下してしまうという問題がある。
【0010】本発明は、重量増加を招くことなく小端部
を強化でき、またはピストンの挙動に起因するコネクテ
ィングロッドの振れを防止することが可能なコネクティ
ングロッドの構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係るコネクティングロッドは、つぎのように
構成されている。 (1)ピストンピンが挿通される小端孔の内周面に、塑
性加工によって成形され両小端部スラスト面にいくにし
たがって拡径するテーパ部を設けたことを特徴とするコ
ネクティングロッド。 (2)小端部スラスト面とピストンボススラスト面との
間の隙間が、大端部スラスト面とクランク部スラスト面
との間の隙間よりも小に設定されるように設けられるコ
ネクティングロッドにおいて、ピストンが挿通される小
端孔の内周面に、両小端部スラスト面にいくにしたがっ
て拡径するテーパ部を設けたことを特徴とするコネクテ
ィングロッド。
【0012】
【作用】請求項1のコネクティングロッドにおいては、
小端孔の内周面に、塑性加工によって成形され両小端部
スラスト面にいくにしたがって拡径するテーパ部が設け
られるので、小端孔の内周面が、爆発荷重によるピスト
ンピンの曲げ変形(曲げ弾性変形)時の形状に見合った
形状となり、ピストンピンは大きな面積を持って小端孔
の内周面に支持されることになる。そのため、ピストン
ピンの曲げ変形によって小端孔の内周面に生じる引張り
応力はほぼ均一化され、小端孔の内周面に作用する最大
引張り応力は小となる。また、小端孔のテーパ部は機械
加工でなく塑性加工によって形成されるので、小端孔の
内周面には残留圧縮応力を生じさせることができる。そ
のため、小端孔のテーパ部はピストンピンの曲げ変形に
伴う引張り応力に対して強度が高められる。つまり、疲
れ破壊の亀裂は小端孔の内周面付近の引張り応力によっ
て発生するが、この部分に圧縮残留応力が発生していれ
ば、亀裂の発生は難しくなる。このように、ピストンピ
ンの曲げ変形による小端孔の内周面に作用する最大引張
り応力が小とされ、かつ小端部のテーパ部は残留圧縮応
力の発生によって引張り応力に対する強度が高められる
ので、小端部の肉厚増加による重量増加を伴うことなく
小端部を強化することが可能となり、コネクティングロ
ッドの耐久性向上が図れる。
【0013】請求項2のコネクティングロッドにおいて
は、小端孔の内周面に、両小端部スラスト面にいくにし
たがって拡径するテーパ部が設けられているので、テー
パ部によってピストンピンは軸方向と直角方向に揺動可
能となる。すなわち、ピストンピンはピストンの挙動に
伴い、小端孔の内周面における一方のテーパ部と他方の
テーパ部との間の部位を中心として揺動可能となる。そ
のため、ピストンの挙動による小端孔の内周面のピスト
ンピンとの接触部に作用する曲げモーメントが著しく小
さくなり、ピストンの挙動に起因するコネクティングロ
ッドの振れが防止される。
【0014】
【実施例】以下に、本発明に係るコネクティングロッド
の望ましい実施例を、図面を参照して説明する。 第1実施例 図1ないし図4は、本発明の第1実施例を示している。
図2は、内燃機関用のコネクティングロッド20の小端
部21を示している。小端部21には、ピストンピン2
2が挿通される小端孔23が形成されている。図1に示
すように、小端孔23の両端は面取り加工されている。
小端部23の小端孔23の軸方向の肉厚はT1 となって
いる。小端孔23の内周面24の両端部には、小端部ス
ラスト面21aにいくにしたがって拡径するテーパ部2
5が形成されている。
【0015】小端孔23の内周面24は、テーパ部25
の形成により、爆発荷重によるピストンピン22の曲げ
変形(曲げ弾性変形)時の形状に見合った形状に形成さ
れている。テーパ部25は小端部スラスト面21aから
1/5〜1/3T1 の長さの範囲に形成され、そのテー
パ量α1 は片側で2〜20μmとなっている。内周面2
4の一方のテーパ部25と他方のテーパ部25との間
は、同一径のストレート孔26となっている。すなわ
ち、爆発荷重Wによるピストンピン22の曲げ変形時に
は、ピストンピン22の外周面22aと接触する小端穴
23の内周面24には、ほぼ均一に圧縮荷重が作用する
ようにテーパ部25の形状が決定されている。
【0016】図4は、小端穴23の内周面24を加工す
る作業工程の一例を示している。図4の(イ)に示すよ
うに、コネクティングロッド20の小端孔23の内周面
24は、この状態では機械加工(切削加工)されたまま
であり、小端孔23は全長が同一径のストレート孔とな
っている。図4の(ロ)においては、テーパ加工具40
により、小端孔23の内周面24の塑性加工が行われ
る。テーパ加工具40は、回転自在な多数のローラ40
aを有しており、ローラ40aの形状は図1の小端孔2
3の内周面24の形状に合致したものとなっている。
【0017】図4の(ロ)においては、テーパ加工具4
0を軸心まわりに回転させた状態でローラ40aを小端
孔23の内周面24に押圧し、内周面24をローラ40
aによって押しつぶすことにより内周面24を所定の形
状に塑性加工するようになっている。テーパ加工具40
が所定の距離だけ小端孔23に進入した後は、テーパ加
工具40は小端孔23から引き抜かれる。この状態で
は、小端孔23の内周面24は、テーパ部25を有する
図1の形状に形成される。小端孔23の一方の塑性加工
が終了すると、コネクティングロッド20は裏返しにさ
れ、小端孔23の内周面24の反対側の塑性加工が上述
と同様にテーパ加工具40によって行われる。
【0018】つぎに、第1実施例のコネクティングロッ
ドにおける作用について説明する。図3に示すように、
シリンダ内の混合気の燃焼による爆発荷重Wがピストン
ピン22に作用すると、ピストンピン22は曲げ方向に
弾性変形する。ここで、小端孔23の内周面24は、テ
ーパ部25によりピストンピン22の曲げ変形時の形状
に見合った形状となっているので、ピストンピン22と
小端孔23の内周面24との偏当りがなくなり、ピスト
ンピン22の外周面22aと小端孔23の内周面24と
の接触面積が大に確保される。そのため、小端孔23の
内周面24における特定部分への爆発荷重の集中が緩和
され、ピストンピン22の曲げ変形による小端孔23の
内周面24に作用する最大引張り応力は小に抑えられ
る。
【0019】図4に示したように、小端孔23の内周面
24はテーパ加工具40のローラ40aの押圧による押
しつぶしによって塑性加工されるので、小端孔23のテ
ーパ部25に塑性加工による残留圧縮応力を発生させる
ことができる。そのため、小端孔23のテーパ部25
は、ピストンピン22の曲げ変形に伴う引張り応力に対
して強度が高められる。このように、小端孔23の内周
面24の形状をピストンピン22の曲げ変形時の形状に
見合った形状とし、かつ小端孔23の内周面24に塑性
加工による残留圧縮応力を発生させることにより、小端
部21の強度余裕を上昇させることがで、小端部21の
肉厚を増加させることなく、小端部21を強化すること
が可能となる。
【0020】第2実施例 図5ないし図7は、本発明の第2実施例を示している。
本実施例における第1実施例と共通する部分は、第1実
施例と同一の符号の付すことによりその説明を省略す
る。
【0021】図5において、51はピストンを示してい
る。ピストン51には、ピストンピン22を介してコネ
クティングロッド20が連結されている。ピストンピン
22は、コネクティングロッド20の小端孔23に挿通
されている。コネクティングロッド20の大端部52
は、ベアリング53を介してクランクシャフト54のク
ランクピン55と連結されている。
【0022】図5に示すように、小端部スラスト面56
とピストンボススラスト面57との間には、隙間δ2
設けられている。大端部スラスト面58とクランク部ス
ラスト面59との間には、隙間δ1 が設けられている。
小端部側の隙間δ2 は、大端部側の隙間δ1 よりも小に
設定されている。大端部26に取付けられているベアリ
ング53の軸方向の端面は、大端部スラスト面58より
も内側に位置している。
【0023】なお、逆に大端部側の隙間δ1 を小端部側
の隙間δ2 よりも小とし、コネクティングロッド20の
姿勢をクランクシャフト53によって安定させる構成の
場合は、図12に示すように、ベアリング53とクラン
クフィレット部55aとの干渉を避けるために、大端部
52に面取り部70が必要となる。本実施例のように、
小端部21側の隙間δ2 を大端部52側の隙間δ1 より
も小とする構成の場合は、図12に示す面取り部70が
不要となり、この面取り部70の幅(2〜4mm)だけ
大端部52の厚さT2 を小とすることができる。
【0024】小端孔23の内周面24には、小端部スラ
スト面21aにいくにしたがって拡径するテーパ部60
が設けられている。テーパ部60は、コネクティングロ
ッド20の中心線Xから小端部スラスト面21aまでの
長さで形成されている。そのテーパ量α2 は片側で10
〜50μmとなっている。小端孔23に挿通されたピス
トンピン22は、コネクティングロッド20の中心線X
を通る内周面24の部位を中心として、上下左右方向に
揺動可能となっている。
【0025】つぎに、第2実施例における作用について
説明する。コネクティングロッドの小端部21側の隙間
δ2 を大端部52側の隙間δ1 よりも小に設定した場合
は、ピストン51の挙動に合わせてコネクティングロッ
ド20が振られやすくなるが、本実施例では小端孔23
の内周面24に、小端部スラスト面21aにいくにした
がって拡径するテーパ部60が設けられているので、ピ
ストン51の挙動はピストンピン22の揺動によって吸
収され、コネクティングロッド20の振れが防止され
る。つまり、小端孔23とピストンピン22との接触部
Eがピストン51の振れの中心から近くなるので、接触
部Eに作用する力の曲げモーメントが小さくなり、ピス
トンピン22の振動によるコネクティングロッド20の
振れが防止される。
【0026】
【発明の効果】
(1)請求項1に係るコネクティングロッドにおいて
は、ピストンピンが挿通される小端孔の内周面に、塑性
加工によって成形され両小端部スラスト面にいくにした
がって拡径するテーパ部を設けるようにしたので、小端
孔の内周面が爆発荷重によるピストンピンの曲げ変形時
の形状に見合った形状となり、ピストンピンの曲げ変形
時におけるピストンピンと小端孔の内周面との偏当りを
防止することができ、かつ小端孔の内周面に塑性加工に
よる残留圧縮応力を発生させることができる。したがっ
て、ピストンピンの曲げ変形時における小端孔の内周面
に作用する最大引張り応力を小にすることができ、残留
圧縮応力により引張り応力に対する内周面の強度を高め
ることができる。その結果、重量増加を招くことなく小
端部を強化することができ、コネクティングロッドの耐
久性を高めることができる。 (2)請求項2に係るコネクティングロッドにおいて
は、小端孔の内周面に、両小端部スラスト面にいくにし
たがって拡径するテーパ部を設けるようにしたので、小
端部スラスト面とピストンボススラスト面との間の隙間
が、大端部スラスト面とクランク部スラスト面との間の
隙間よりも小に設定される場合でも、ピストンの挙動に
起因するコネクティングロッドの振れを防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るコネクティングロッ
ドの小端部の拡大断面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1のコネクティングロッドの小端孔に挿通さ
れたピストンピンが爆発荷重によって曲げ変形した状態
を示す断面図である。
【図4】図1の小端孔の内周面を塑性加工する際の作業
工程図である。
【図5】本発明の第2実施例に係るコネクティングロッ
ドを用いたエンジンの要部断面図である。
【図6】図5のコネクティングロッドの小端部の断面図
である。
【図7】図5のピストンの挙動に伴うピストンピンを動
きを示す断面図である。
【図8】従来のコネクティングロッドの小端部の拡大断
面図である。
【図9】図8のコネクティングロッドの小端孔に挿通さ
れたピストンピンが爆発荷重によって曲げ変形した状態
を示す断面図である。
【図10】図9の部分拡大断面図である。
【図11】コネクティングロッドの位置をピストンピン
ボス側で規制するエンジンの要部断面図である。
【図12】コネクティングロッドの位置をクランクシャ
フト側で規制するエンジンにおけるコネクティングロッ
ド大端部の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
20 コネクティングロッド 22 ピストンピン 23 小端孔 24 内周面 25 テーパ部 40 テーパ加工具 51 ピストン 52 大端部 56 小端部スラスト面 57 ピストンボススラスト面 58 大端部スラスト面 59 クランク部スラスト面 60 テーパ部 δ1 隙間 δ2 隙間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンピンが挿通される小端孔の内周
    面に、塑性加工によって成形され両小端部スラスト面に
    いくにしたがって拡径するテーパ部を設けたことを特徴
    とするコネクティングロッド。
  2. 【請求項2】 小端部スラスト面とピストンボススラス
    ト面との間の隙間が、大端部スラスト面とクランク部ス
    ラスト面との間の隙間よりも小に設定されるように設け
    られるコネクティングロッドにおいて、ピストンが挿通
    される小端孔の内周面に、両小端部スラスト面にいくに
    したがって拡径するテーパ部を設けたことを特徴とする
    コネクティングロッド。
JP5304439A 1993-12-03 1993-12-03 コネクティングロッド Pending JPH07158630A (ja)

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JP5304439A JPH07158630A (ja) 1993-12-03 1993-12-03 コネクティングロッド

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Cited By (4)

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