JPH0715749Y2 - シ−ト切断装置 - Google Patents

シ−ト切断装置

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JPH0715749Y2
JPH0715749Y2 JP1986002772U JP277286U JPH0715749Y2 JP H0715749 Y2 JPH0715749 Y2 JP H0715749Y2 JP 1986002772 U JP1986002772 U JP 1986002772U JP 277286 U JP277286 U JP 277286U JP H0715749 Y2 JPH0715749 Y2 JP H0715749Y2
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JP
Japan
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blade
cutting
base metal
fixed
sheet
Prior art date
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JP1986002772U
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JPS62117097U (ja
Inventor
孝次郎 近藤
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Hitachi Metals Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、複写機・ファクシミリなどの事務機械におい
てロール紙・フィルムなどのシート状材料を切断する装
置に関する。
〔従来の技術〕
従来のこの種の切断装置には、回転刃と固定刃とよりな
るもの(たとえば実公昭45−16863号公報、実公昭48−5
909号公報)あるいは固定刃とこれに対して上下に移動
する可動刃とよりなるもの(たとえば実公昭58−11511
号公報の第8図に示されたもの)などが知られている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
本考案の対象とする事務機械においてはこのような用途
の切断装置をより小型で軽量なものとしたいとする一般
的要求があり、このためには刃物を小型化することが有
効なのであるが、一方刃物は切断時に発生する力に対し
て過大な変形を起こさないように一定の剛性を有するこ
とが必要である。
この種の切断装置で切断動作時に刃物にかかる力は被切
断シート材の切断抵抗によるものと、刃先同士隙間なく
確実に噛み合わせるための相互の刃先の圧接力である。
切断力は切断時の刃物の移動方向にはたらき、圧接力は
これと直角方向に働く。
一対の刃物はいずれも両端を支持または固定されている
から、各々の刃物は両端支持または固定された梁とみな
すことができ、切断時の力によってたわみを生じること
になる。各々の刃先は切断方向の傾き(剪断角)と圧接
方向の傾き(噛込角)の両方向に相対的な傾斜を有して
いる。剪断角は切断力に、噛込角は確実な刃先の噛み合
いに関係するのであるが、刃物は切断時にはいずれの方
向にも相対的に凹となるむきに反りを生じるので、剪断
角は刃物の前半(切り始め側)で生じたたわみ分だけ傾
きが大きくなり、刃物の後半(切り終り側)でたわみ分
だけ傾きを減じることになり、噛込角は逆に前半で小さ
く、後半で大きくなる。
このようなたわみが切断装置としての機能を損なわない
程度であるように、刃物の剛性を考慮しなくてはならな
い。
また刃物の少なくとも刃先部分は高硬度の材質である必
要があり、このような材質は通常高価でしかも難加工性
のものであるため総じて刃物装置は材料・加工の両面か
ら高コストとなる傾向があったのである。
すなわち、この種の刃物の一般的な製造工程は焼鈍状態
の工具鋼を機械加工によって必要な形状としてから、焼
入れ・焼戻し熱処理を行なって必要な硬さを得た後、刃
先部分を研削加工によって仕上げるのである。
焼鈍状態の鋼に対してはフライス作業、ドリルによる穴
明け、タップ立てなどの機械加工を比較的簡単に行なう
ことができ、その後に熱処理を施すことによって高い硬
度と成しうるという性質を利用した製造工程が採られて
いるのである。
しかし、熱処理によって鋼にはひずみ、残留応力を生
じ、また表面、特に角部に脱炭などの変質を生じるのが
普通であるから、必要な形状精度と硬くて鋭利な刃先を
得るためには、熱処理後通常は研削によって仕上げ加工
を行なわなくてはならない。
従来の切断装置では以上に述べた点に対する配慮が不十
分であったため、必ずしも最適な構造を有するものでは
なかった。
そこで、本考案はこれらの点について解析し、刃物の構
成を改善することにより、より軽量でかつ低コストの切
断装置を提供することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上述の目的を達成するために、本考案では刃物の台金と
して加工性のよい普通鋼鋼板等を用い、これにL字形の
断面を持たせることにより、切断方向と刃先の圧接方向
の両方向に剛性を有する形状とし、これに高硬度の薄板
状の刃金材を一体的に固着した構造として刃物全体が必
要な剛性を有する構造とすることにより、前記の問題点
を解決するものである。
すなわち、本考案は両端を支持または固定された一対の
刃物で、一方の刃先は他方に対して切断方向と相互の刃
先の圧接方向の両方向に傾きを有し、両刃先が相互に交
差圧接しつつシート状材料を切断する装置において、切
断方向と圧接方向の両方向に剛性を有するL字形断面の
台金に薄板状矩形断面の刃金材を一体的に固着した刃物
の構造を特徴とするシート切断装置である。
〔作用〕
本考案によれば、台金はL字形という合理的な断面形状
としたので、小断面・軽量でも切断力、刃物の圧接力の
両方向に十分な剛性を有せしめことができた、また、刃
金は薄板状矩形断面としたので軽量、低コストであり、
したがって刃物全体は軽量でありながら必要な剛性をも
ちかつ低コスト簡素な構造である。
〔実施例〕
次に本考案の実施例を図面によって説明する。第1図お
よび第2図において回転刃1は、台金2とこれにリベッ
ト3と金属接着剤によって一体的に固着された刃金4お
よび両端の台金2に溶接された軸5、6と軸5に固定さ
れた回転刃1の刃先7の回転軌跡と同一径の輪体8とよ
り構成されており、両端の軸5、6によって回転自在に
支持されている。
固定刃9は台金10とこれに固着された刃金11および両端
のピン12より成り、ばね13によってその刃先14を回転刃
1に圧接している。
回転刃1の台金2と固定刃9の台金10はいずれも厚さ2m
mの冷間圧延鋼板第1種(JIS G 3141,SPCC)を用い、長
さ270mmで8mm×16mmのL字形断面を有している。
回転刃1の刃先7と固定刃9の刃先14は刃先7の回転軌
跡円に対して円周方向に6mm(剪断角)半径方向に0.8mm
(噛込角)の傾きを与えられている。
第3図は、このような切断装置において切断動作時に固
定刃9にかかる力を示したものである。すなはち、切断
力Fcは下方に、圧接力FUはこれと垂直方向に作用する。
本実施例の切断装置では、55kg上質紙一枚を切断すると
きの力は2kgfであり、またばね13による刃先の圧接力は
0.8kgfである。
回転刃1、固定刃9ともに各々両端を回転支持されてい
るのであるから、いずれも両端支持梁とみなすことがで
き、それぞれに切断力および圧接力を受けて撓みを生ず
るが、刃物はいずれもL字形断面をもち、それぞれの力
の方向に対して必要十分な剛性を有しているので、安定
した切断動作を得ることができる。
一方本実施例では、刃金4、11の材料としてステンレス
系刃物鋼の焼入帯鋼(厚さ0.8mm×幅8mm、熱処理硬さHR
C58)を使用した。このような材料は素材の状態で必要
な硬さを有し、しかも滑らかな表面のものが容易に得ら
れるので、焼鈍状態の工具鋼を機械加工後に焼入れ・焼
戻し熱処理を施して使用する従来の方法のものに比べて
著しく簡素な工程によって刃物を製作することができ
る。
また本実施例では台金と刃金との接合をリベットと金属
接着剤を併用したが、スポット溶接、ろう接、ねじ止め
などの接合方法によってもよい。
〔考案の効果〕
本考案によればL字状断面の台金上に薄板状の刃金を接
合した簡単な構造で、小型・軽量でかつ安価な切断装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図、第2図は第1
図の断面図、第3図は本実施例における切断動作時に固
定刃に掛かる力の方向を示す断面図である。 1:回転刃、2,10:台金、4,11:刃金、9:固定刃

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端を支持または固定された一対の刃物
    で、一方の刃先は他方に対して切断方向と相互の刃先の
    圧接方向の両方向に傾きを有し、両刃先が相互に交差圧
    接しつつシート状材料を切断する装置において、切断方
    向と圧接方向の両方向に剛性を有するL字形断面の台金
    に薄板状矩形断面の刃金材を一体的に固着した刃物の構
    造を特徴とするシート切断装置。
  2. 【請求項2】台金としてL字形に折り曲げ加工した普通
    鋼鋼板材を用い、刃金として高硬度焼入鋼を用いた構造
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載のシー
    ト切断装置。
JP1986002772U 1986-01-13 1986-01-13 シ−ト切断装置 Expired - Lifetime JPH0715749Y2 (ja)

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JPS62117097U JPS62117097U (ja) 1987-07-25
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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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ES2288593T3 (es) 2003-10-02 2008-01-16 Muller Martini Holding Ag Sistema para recortar un producto de impresion.
JPWO2011161786A1 (ja) * 2010-06-23 2013-08-19 株式会社トライヤーン シート状部材用カッター

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JPS5537216A (en) * 1978-08-31 1980-03-15 Fuji Photo Film Co Ltd Rotary cutter
JPS59198254A (ja) * 1983-04-26 1984-11-10 Canon Inc ロ−ルシ−トのカツタ−

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