JPH07157470A - カルボスチリル誘導体 - Google Patents

カルボスチリル誘導体

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JPH07157470A
JPH07157470A JP4822494A JP4822494A JPH07157470A JP H07157470 A JPH07157470 A JP H07157470A JP 4822494 A JP4822494 A JP 4822494A JP 4822494 A JP4822494 A JP 4822494A JP H07157470 A JPH07157470 A JP H07157470A
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JP
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group
compound
reaction
dihydrocarbostyril
reference example
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Pending
Application number
JP4822494A
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English (en)
Inventor
Makoto Sakamoto
誠 坂元
Takeshi Imaoka
武 今岡
Masaaki Motoyama
晶章 本山
Sakahito Yamamoto
栄仁 山本
Hideki Takasu
英樹 高須
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、細胞外マトリックス金属プロテア
ーゼの作用発現を阻害するカルボスチリル誘導体を提供
することを目的とする。 【構成】 本発明のカルボスチリル誘導体は、一般式 【化1】 〔式中、R1 は水素原子等を示す。R2 は水素原子等を
示す。R3 は水素原子等を示す。R4 は水素原子等を示
す。R5 は水素原子等を示す。R6 は低級アルキル基等
を示す。nは1又は2を示す。〕で表わされるカルボス
チリル誘導体又はその塩である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカルボスチリル誘導体に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】細胞外
マトリックス金属プロテアーゼは、哺乳動物細胞等より
分泌され、細胞外マトリックス(コラーゲン、IV型コ
ラーゲン、ラミニン、プロテオグリカン、フィブロネク
チン、エラスチン並びにゼラチン等)を分解する。細胞
外マトリックス金属プロテアーゼ分泌及び活性が異常亢
進した場合、癌細胞の転移浸潤や増殖、リウマチ様関節
疾患、歯周疾患、角膜潰瘍、骨粗しょう症等の骨吸収疾
患、多発性硬化症等の疾病を引き起こすと考えられる。
細胞外マトリックス金属プロテアーゼの阻害作用を示す
物質としては、TIMP−1、TIMP−2、α2−マ
クログロブリン等の天然産物が知られている。また、特
開昭62−230757号公報、WO−905716号
明細書及びWO−9217460号明細書にも、上記阻
害作用を有する化合物が記されている。即ち、特開昭6
2−230757号公報には、一般式
【0003】
【化2】
【0004】〔式中、Aは基HN(OH)−CO−又は
HCO−NOH−を示す。RA はC2〜C5 のアルキル
基を示す。RB は存在するいずれか官能基も保護されて
いてもよく、存在するいずれのアミノ基もアシル化され
ていてもよく、そしてまた存在するいずれのカルボキシ
ル基がアミド化されていてもよい天然のα−アミノ酸の
特性基を示す(但し水素原子又はメチル基を除く)。R
C は水素原子、アミノ、ヒドロキシ、メルカプト、C1
〜C6 アルキル、C1 〜C6 アルコキシ、C1 〜C6
ルキルアミノ、C1 〜C6 アルキルチオ又はアリール−
(C1 〜C6 アルキル)基或いはアミノ、ヒドロキシ、
メルカプト又はカルボキシル基が保護されていてもよ
く、アミノ基がアシル化されていてもよく又はカルボキ
シル基がアミド化されていてもよいアミノ−(C1 〜C
6 アルキル)、ヒドロキシ−(C1 〜C6 アルキル)、
メルカプト−(C1 〜C6 アルキル)又はカルボキシル
−(C1 〜C6 アルキル)基を示す。RD は水素原子又
はメチル基を示す。RE 水素原子或いはC1 〜C6 アル
キル、C1 〜C6 アルコキシ−C1 〜C6 アルキル、ジ
(C1 〜C6 アルコキシ)−メチレン、カルボキシル、
(C1 〜C6 アルキル)−カルボニル、(C1 〜C6
ルコキシ)カルボニル、アリールメトキシカルボニル、
(C1 〜C6 アルキル)アミノカルボニル又はアリール
アミノカルボニル基を示す。RF は水素原子又はメチル
基を示す。RB 及びRD は一緒になってpが4〜11の
数を示す−(CH2 )m−基を示してもよい。またRD
及びRF は一緒になってトリメチレン基を示してもよ
い。〕で表わされる化合物が開示されている。
【0005】WO−905716号明細書には、一般式
【0006】
【化3】
【0007】〔式中、RG は水素原子、C1 〜C6 アル
キル、C1 〜C6 アルケニル、フェニル、フェニル(C
1 〜C6 )アルキル、C1 〜C6 アルキルチオメチル、
フェニルチオメチル、置換フェニルチオメチル、フェニ
ル(C1 〜C6 )アルキルチオメチル又はヘテロサイク
リルチオメチル基を示す。或いはRG は−SRX を示
し、RX は下記基
【0008】
【化4】
【0009】を示す。RH は水素原子、C1 〜C6 アル
キル、C1 〜C6 アルケニル、フェニル(C1 〜C6
アルキル、シクロアルキル(C1 〜C6 )アルキル又は
シクロアルケニル(C1 〜C6 )アルキル基を示す。R
I はアミノ酸側鎖、C1 〜C6アルキル、ベンジル、
(C1 〜C6 )アルコキシベンジル、ベンジルオキシ
(C1 〜C6 )アルキル又はベンジルオキシベンジル基
を示す。RJ は水素原子又はメチル基を示す。qは1〜
6の整数である。Bは−NH2 基、置換非環式アミン又
は複素環式塩基を示す。〕で表わされる化合物が開示さ
れている。
【0010】またWO−9217460号明細書には、
一般式
【0011】
【化5】
【0012】〔式中RK は水素原子、C1 〜C6 アルキ
ル又は−(CH2 )r−D−RN 基を示す。ここでrは
0又は1〜6の整数、Dは単結合又は酸素もしくは硫黄
原子、RN は置換されていてもよいアリール又は置換さ
れていてもよいヘテロアリール基をそれぞれ示す。RL
はC3 〜C6 アルキル基を示す。RM は−(CH2 )s
−E−(CH2 )t−基を示す。ここでsは1〜9の整
数、tは2〜10の整数、Eは−NRO −基(RO は水
素原子、C1 〜C6 アルキル、C2 〜C6 アルカノイ
ル、C1 〜C6 アルコキシカルボニル、アリール、アラ
ルキル又はアラルキルオキシカルボニルである。各アリ
ール基は置換基を有していてもよい)をそれぞれ示す。
−(CH2 )s−は上記化5で示される一般式における
*の炭素原子に結合しているものとする。〕で表わされ
る化合物が開示されている。
【0013】しかしながら、現在低毒性で阻害作用の強
い化合物は未だ見い出されていない。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、細胞外マトリ
ックス金属プロテアーゼ阻害作用に優れ且つ低毒性の新
規化合物を提供することを目的とする。本発明者等は上
記目的を達成すべく鋭意研究を行なった結果、上記文献
より予測不可能な下記一般式(1)
【0015】
【化6】
【0016】〔式中、R1 は水素原子又は基−A−R1a
(Aは低級アルキレン基を示し、R1aは水素原子、アミ
ノ基、フタルイミド基、チエニルチオ基、低級アルカノ
イルチオ基、メルカプト基、置換基としてハロゲン原
子、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、カル
ボキシ基、低級アルコキシカルボニル基及び低級アルキ
レンジオキシ基からなる群より選ばれた基を1〜3個有
することのあるフェニル基、カルボキシ基、低級アルコ
キシカルボニル基、フェニルチオ基又は低級アルキルチ
オ基を示す)を示す。R2 は水素原子又低級アルキル基
を示す。R3 は水素原子、水酸基、低級アルコキシ基、
低級アルコキシ低級アルコキシ基、低級アルコキシ低級
アルコキシ低級アルコキシ基、低級アルコキシ低級アル
コキシ低級アルコキシ低級アルコキシ基又は基−B−R
3a(Bは低級アルキレン基、低級アルケニレン基又は低
級アルキニレン基を示し、R3aは水素原子、水酸基、低
級アルコキシ基、低級アルコキシ低級アルコキシ基、置
換基としてハロゲン原子、シアノ基、水酸基、低級アル
キル基、低級アルコキシ基、カルボキシ基及び低級アル
コキシカルボニル基から選ばれる基を1〜3個有するこ
とのあるフェニル基、置換基としてハロゲン原子を有す
ることのあるチエニル基、フタルイミド基、カルボキシ
基、低級アルコキシカルボニル基又は基−CO−N(R
3b)−R3cを示す。ここでR3bは水素原子又は低級アル
キル基を示し、R3cは水素原子、低級アルキル基又は低
級アルコキシ基を示す。また基−N(R3b)−R3cは窒
素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群より選ばれた
ヘテロ原子を更に1個有することのある5員又は6員の
飽和ヘテロ環を形成してもよい。)を示す。R4 は水素
原子、ハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基又は低級アルキレンジオキシ基を示す。R5
は水素原子、ベンゾイル基、低級アルカノイル基又はフ
ェニル低級アルキル基を示す。R6 は炭素数1〜12の
アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基又はフェニ
ル環上に置換基として低級アルキレンジオキシ基を有す
ることのあるフェニル低級アルキル基を示す。nは1又
は2を示す。〕で表わされるカルボスチリル誘導体及び
その塩が、優れた細胞外マトリックス金属プロテアーゼ
阻害作用、特にマウス結腸癌細胞(Colon26細
胞)培養上清より精製したストロメライシンに対する阻
害作用、ヒト線維芽細胞(Detroit551細胞)
培養上清より精製した間質型コラゲナーゼに対する阻害
作用、ヒト肺線維肉腫細胞(HT−1080細胞)培養
上清より精製したTypeIVコラゲナーゼに対する阻害
作用等を有し、しかも低毒性で経口吸収も優れていると
いう新たな知見を得て本発明を完成するに至った。
【0017】本発明の上記一般式(1)で表わされるカ
ルボスチリル誘導体及びその塩は、細胞外マトリックス
金属プロテアーゼ(間質型コラゲナーゼ、IV型コラゲ
ナーゼ、ストロメライシン等)の関与する疾患や症例、
例えば各種癌細胞の転移浸潤又は増殖、リウマチ様関節
疾患、歯周疾患、角膜潰瘍、骨粗しょう症等の骨吸収疾
患、多発性硬化症、ミエリン退化の治療、血管新生を共
う疾患、皮膚及び胃腸管の潰瘍形成並びに創傷治癒、手
術後の症状、例えばコラゲナーゼレベルが上昇する結腸
吻合、糖尿病と関連して起こるコラーゲン破壊の増加、
アテローム性動脈硬化症、血管縫合時の肥厚、腎炎等に
対する予防及び治療剤として各種臨床分野で有用であ
る。
【0018】上記一般式(1)で表わされるカルボスチ
リル誘導体及びその塩は、高い阻害活性を示し、低毒性
であり、経口吸収性に優れ、持続時間が長く、安全性が
高く、薬剤の安定性がよい等の特徴を有している。
【0019】本明細書において示される各基は、それが
独立に存在する場合又は他の基中に存在する場合の如何
を問わず、より具体的にはそれぞれ次の通りである。
【0020】低級アルキレン基としては、例えばメチレ
ン、メチルメチレン、エチレン、ジメチルメチレン、ト
リメチレン、1−メチルトリメチレン、2−メチルトリ
メチレン、2,2−ジメチルトリメチレン、テトラメチ
レン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン基等の炭素数1
〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキレン基を例示できる。
【0021】チエニルチオ基としては、例えば2−チエ
ニルチオ、3−チエニルチオ基等のチエニルチオ基を例
示できる。
【0022】低級アルカノイルチオ基としては、例えば
ホルミルチオ、アセチルチオ、プロパノイルチオ、ブタ
ノイルチオ、イソブタノイルチオ、ペンタノイルチオ、
ヘキサノイルチオ基等のアルカノイル部分が炭素数1〜
6の直鎖又は分枝鎖状アルカノイル基であるアルカノイ
ルチオ基を例示できる。
【0023】低級アルキル基としては、例えばメチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、第三級ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル基等の炭素数1〜6の直鎖又は
分枝鎖状アルキル基を例示できる。
【0024】低級アルコキシ基としては、例えばメトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、第三級ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ
基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基を
例示できる。
【0025】低級アルコキシカルボニル基としては、例
えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポ
キシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシ
カルボニル、第三級ブトキシカルボニル、ペンチルオキ
シカルボニル、ヘキシルオキシカルボニル基等のアルコ
キシ部分が炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ
基であるアルコキシカルボニル基を例示できる。
【0026】低級アルキレンジオキシ基としては、例え
ばメチレンジオキシ、エチレンジオキシ、トリメチレン
ジオキシ基等の炭素数1〜3のアルキレンジオキシ基を
例示できる。
【0027】低級アルキルチオ基としては、例えばメチ
ルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチ
オ、ブチルチオ、第三級ブチルチオ、ペンチルチオ、ヘ
キシルチオ基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アル
キルチオ基を例示できる。
【0028】低級アルコキシ低級アルコキシ基として
は、例えばメトキシメトキシ、エトキシメトキシ、プロ
ポキシメトキシ、ヘキシルオキシメトキシ、メトキシエ
トキシ、エトキシエトキシ、プロポキシエトキシ、イソ
プロポキシメトキシ、ブトキシメトキシ、第三級ブトキ
シメトキシ、ペンチルオキシメトキシ、ヘキシルオキシ
メトキシ基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコ
キシ基を有する炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコ
キシ基を例示できる。
【0029】低級アルコキシ低級アルコキシ低級アルコ
キシ基としては、例えばメトキシメトキシメトキシ、エ
トキシメトキシメトキシ、プロポキシメトキシメトキ
シ、ヘキシルオキシメトキシメトキシ、メトキシメトキ
シエトキシ、エトキシメトキシエトキシ、プロポキシメ
トキシエトキシ、ヘキシルオキシメトキシエトキシ、メ
トキシエトキシエトキシ、エトキシエトキシエトキシ、
プロポキシエトキシエトキシ、イソプロポキシメトキシ
エトキシ、ブトキシメトキシエトキシ、メトキシエトキ
シメトキシ、エトキシエトキシメトキシ、プロポキシエ
トキシメトキシ、イソプロポキシメトキシメトキシ、ブ
トキシメトキシメトキシ、第三級ブトキシメトキシメト
キシ、ペンチルオキシメトキシメトキシ、ヘキシルオキ
シメトキシメトキシ基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝
鎖状アルコキシ基が置換した炭素数1〜6の直鎖又は分
枝鎖状アルコキシ基を有する炭素数1〜6の直鎖又は分
枝鎖状アルコキシ基を例示できる。
【0030】低級アルコキシ低級アルコキシ低級アルコ
キシ低級アルコキシ基としては、例えばメトキシメトキ
シメトキシメトキシ、エトキシメトキシメトキシメトキ
シ、プロポキシメトキシメトキシメトキシ、ヘキシルオ
キシメトキシメトキシメトキシ、メトキシメトキシメト
キシエトキシ、エトキシメトキシメトキシエトキシ、プ
ロポキシメトキシメトキシエトキシ、ヘキシルオキシメ
トキシメトキシエトキシ、メトキシエトキシエトキシエ
トキシ、エトキシエトキシエトキシエトキシ、プロポキ
シエトキシエトキシメトキシ、イソプロポキシエトキシ
メトキシエトキシ、ブトキシメトキシエトキシメトキ
シ、メトキシエトキシエトキシメトキシ、エトキシエト
キシエトキシメトキシ、プロポキシメトキシエトキシメ
トキシ、イソプロポキシメトキシメトキシエトキシ、ブ
トキシエトキシメトキシメトキシ、第三級ブトキシメト
キシエトキシメトキシ、ペンチルオキシメトキシエトキ
シメトキシ、ヘキシルオキシメトキシエトキシメトキシ
基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基置
換炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基が置換
した炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基を有
する炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基を例
示できる。
【0031】低級アルケニレン基としては、例えばビニ
レン、アリレン、イソプロペニレン、2−ブテニレン、
3−ペンテニレン、4−ヘキセニレン、2−メチル−2
−ブテニレン基等の炭素数2〜6の直鎖又は分枝鎖状ア
ルケニレン基を例示できる。
【0032】低級アルキニレン基としては、例えばエチ
ニレン、1−プロピニレン、2−プロピニレン、2−ブ
チニレン、3−ペンチニレン、4−ヘキシニレン、2−
メチル−2−ブチニレン基等の炭素数2〜6の直鎖又は
分枝鎖状アルキニレン基を例示できる。
【0033】ハロゲン原子としては、例えば弗素原子、
臭素原子、塩素原子及び沃素原子を例示できる。
【0034】置換基としてハロゲン原子を有することの
あるチエニル基としては、例えば5−フルオロ−2−チ
エニル、5−ブロモ−2−チエニル、3−ブロモ−2−
チエニル、5−クロロ−2−チエニル、5−クロロ−3
−チエニル、4−クロロ−2−チエニル、4−クロロ−
3−チエニル、5−ヨード−2−チエニル基等の置換基
としてハロゲン原子を有することのあるチエニル基を例
示できる。
【0035】窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる
群より選ばれたヘテロ原子を更に1個有することのある
5員又は6員の飽和ヘテロ環基としては、例えば1−ピ
ロリジニル、1−ピペリジニル、1−イミダゾリジニ
ル、1−ピペラジニル、モルホリノ、チオモルホリノ基
等を例示できる。
【0036】低級アルカノイル基としては、例えばホル
ミル、アセチル、プロパノイル、ブタノイル、イソブタ
ノイル、ペンタノイル、ヘキサノイル基等の炭素数1〜
6の直鎖又は分枝鎖状アルカノイル基を例示できる。
【0037】フェニル低級アルキル基としては、例えば
ベンジル、2−フェニルエチル、1−フェニルエチル、
3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、5−フェ
ニルペンチル、6−フェニルヘキシル、2−メチル−3
−フェニルプロピル、2−フェニルプロピル基等のアル
キル部分が炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状のアルキル
基であるフェニル低級アルキル基を例示できる。
【0038】炭素数1〜12のアルキル基としては、例
えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、第三級ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル基等の
直鎖又は分枝鎖状アルキル基を例示できる。
【0039】低級アルコキシ低級アルキル基としては、
例えばメトキシメチル、エトキシメチル、プロポキシメ
チル、ヘキシルオキシメチル、メトキシエチル、エトキ
シエチル、プロポキシエチル、イソプロポキシメチル、
ブトキシメチル、第三級ブトキシメチル、ペンチルオキ
シエチル、ヘキシルオキシエチル、プロポキシプロピ
ル、ヘキシルオキシヘキシル基等の炭素数1〜6の直鎖
又は分枝鎖状アルコキシ基を有する炭素数1〜6の直鎖
又は分枝鎖状アルキル基を例示できる。
【0040】フェニル環上に置換基として低級アルキレ
ンジオキシ基を有することのあるフェニル低級アルキル
基としては、例えば上記に例示したフェニル低級アルキ
ル基の他に、2,3−メチレンジオキシベンジル、3,
4−メチレンジオキシベンジル、3,4−エチレンジオ
キシベンジル、3,4−トリメチレンジオキシベンジ
ル、2−(3,4−メチレンジオキシフェニル)エチ
ル、3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)プロピ
ル、4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)ブチ
ル、5−(3,4−メチレンジオキシフェニル)ペンチ
ル、6−(3,4−メチレンジオキシフェニル)ヘキシ
ル基等のアルキル部分が炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖
状のアルキル基であり、フェニル環上に置換基として炭
素数1〜3のアルキレンジオキシ基を有することのある
フェニルアルキル基を例示できる。
【0041】尚、nが2を示す場合は、R4 は同種の基
又は異種の基を示す。
【0042】本発明の一般式(1)で表わされる化合物
には、次の化合物が包含される。
【0043】R2 及びR5 が共に水素原子である上記一
般式(1)の化合物 R5 がベンゾイル基、低級アルカノイル基又はフェニル
低級アルキル基である上記一般式(1)の化合物 R2 及びR5 が共に水素原子であり、R4 が水素原子、
ハロゲン原子、低級アルコキシ基又は低級アルキレンジ
オキシ基であり、R6 が炭素数1〜12のアルキル基で
ある上記一般式(1)の化合物 R2 及びR5 が共に水素原子であり、R6 が低級アルコ
キシ低級アルキル基又はフェニル環上に置換基として低
級アルキレンジオキシ基を有することのあるフェニル低
級アルキル基である上記一般式(1)の化合物 R2 及びR5 が共に水素原子であり、R4 が水素原子、
ハロゲン原子、低級アルコキシ基又は低級アルキレンジ
オキシ基であり、R6 が炭素数1〜12のアルキル基で
あり、R1 が水素原子又は基−A−R1a基であり、R1a
が水素原子、フタルイミド基、チエニルチオ基、低級ア
ルカノイルチオ基又は置換基としてハロゲン原子、水酸
基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、カルボキシ
基、低級アルコキシカルボニル基及び低級アルキレンジ
オキシ基からなる群より選ばれた基を1〜3個有するこ
とのあるフェニル基である上記一般式(1)の化合物 R2 及びR5 が共に水素原子であり、R4 が水素原子、
ハロゲン原子、低級アルコキシ基又は低級アルキレンジ
オキシ基であり、R6 が炭素数1〜12のアルキル基で
あり、R1 が基−A−R1a基であり、R1aがアミノ基、
メルカプト基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニ
ル基、フェニルチオ基又は低級アルキルチオ基である上
記一般式(1)の化合物 R2 及びR5 が共に水素原子であり、R4 が水素原子、
ハロゲン原子、低級アルコキシ基又は低級アルキレンジ
オキシ基であり、R6 が炭素数1〜12のアルキル基で
あり、R3 が水素原子又は基−B−R3aであり、R3a
水素原子、低級アルコキシ基、低級アルコキシ低級アル
コキシ基、カルボキシ基又は基−CO−N(R3b)R3c
であり、R3bが水素原子又は低級アルキル基であり、R
3cが水素原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基で
ある上記一般式(1)の化合物 R2 及びR5 が共に水素原子であり、R4 が水素原子、
ハロゲン原子、低級アルコキシ基又は低級アルキレンジ
オキシ基であり、R6 が炭素数1〜12のアルキル基で
あり、R3 が水素原子又は基−B−R3aであり、R3a
水素原子、低級アルコキシ基、低級アルコキシ低級アル
コキシ基、カルボキシ基又は基−CO−N(R3b)R3c
であり、R3bが水素原子又は低級アルキル基であり、R
3cが水素原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基で
あり、R1 が水素原子又は基−A−R1a基であり、R1a
が水素原子、フタルイミド基、チエニルチオ基、低級ア
ルカノイルチオ基又は置換基としてハロゲン原子、水酸
基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、カルボキシ
基、低級アルコキシカルボニル基及び低級アルキレンジ
オキシ基からなる群より選ばれた基を1〜3個有するこ
とのあるフェニル基である上記一般式(1)の化合物 R2 及びR5 が共に水素原子であり、R4 が水素原子、
ハロゲン原子、低級アルコキシ基又は低級アルキレンジ
オキシ基であり、R6 が炭素数1〜12のアルキル基で
あり、R3 が水素原子又は基−B−R3aであり、R3a
低級アルコキシ基又は低級アルコキシ低級アルコキシ基
であり、R1 が水素原子又は基−A−R1a基であり、R
1aが水素原子、フタルイミド基、チエニルチオ基、低級
アルカノイルチオ基又は置換基としてハロゲン原子、水
酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、カルボキシ
基、低級アルコキシカルボニル基及び低級アルキレンジ
オキシ基からなる群より選ばれた基を1〜3個有するこ
とのあるフェニル基であり、Bが低級アルキレン基であ
る上記一般式(1)の化合物 ある上記一般式(1)の化合物 R2 及びR5 が共に水素原子であり、R4 が水素原子、
ハロゲン原子、低級アルコキシ基又は低級アルキレンジ
オキシ基であり、R6 が炭素数1〜12のアルキル基で
あり、R3 が水素原子又は基−B−R3aであり、R3a
低級アルコキシ基又は低級アルコキシ低級アルコキシ基
であり、Bが低級アルキレン基であり、R1 が水素原子
又は基−A−R1a基であり、R1aが水素原子である上記
一般式(1)の化合物 R2 及びR5 が共に水素原子であり、R4 が水素原子、
ハロゲン原子、低級アルコキシ基又は低級アルキレンジ
オキシ基であり、R6 が炭素数1〜12のアルキル基で
あり、R3 が水素原子又は基−B−R3aであり、R3a
水素原子、カルボキシ基又は基−CO−N(R3b)R3c
であり、R3bが水素原子又は低級アルキル基であり、R
3cが水素原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基で
あり、Bが低級アルキレン基であり、R1 が水素原子又
は基−A−R1a基であり、R1aが水素原子、フタルイミ
ド基、チエニルチオ基、低級アルカノイルチオ基又は置
換基としてハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基、低
級アルコキシ基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボ
ニル基及び低級アルキレンジオキシ基からなる群より選
ばれた基を1〜3個有することのあるフェニル基である
上記一般式(1)の化合物 R2 及びR5 が共に水素原子であり、R4 が水素原子、
ハロゲン原子、低級アルコキシ基又は低級アルキレンジ
オキシ基であり、R6 が炭素数1〜12のアルキル基で
あり、R3 が水素原子又は基−B−R3aであり、R3a
水素原子、カルボキシ基又は基−CO−N(R3b)R3c
であり、R3bが水素原子又は低級アルキル基であり、R
3cが水素原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基で
あり、Bが低級アルキレン基であり、R1 が水素原子又
は基−A−R1a基であり、R1aが水素原子である上記一
般式(1)の化合物 R2 及びR5 が共に水素原子であり、R4 が水素原子、
ハロゲン原子、低級アルコキシ基又は低級アルキレンジ
オキシ基であり、R6 が炭素数1〜12のアルキル基で
あり、R3 が水素原子又は基−B−R3aであり、R3a
水素原子、低級アルコキシ基、低級アルコキシ低級アル
コキシ基、カルボキシ基又は基−CO−N(R3b)R3c
であり、R3bが水素原子又は低級アルキル基であり、R
3cが水素原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基で
あり、Bが低級アルケニレン基又は低級アルキニレン基
であり、R1 が水素原子又は基−A−R1a基であり、R
1aが水素原子、フタルイミド基、チエニルチオ基、低級
アルカノイルチオ基又は置換基としてハロゲン原子、水
酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、カルボキシ
基、低級アルコキシカルボニル基及び低級アルキレンジ
オキシ基からなる群より選ばれた基を1〜3個有するこ
とのあるフェニル基である上記一般式(1)の化合物 R2 及びR5 が共に水素原子であり、R4 が水素原子、
ハロゲン原子、低級アルコキシ基又は低級アルキレンジ
オキシ基であり、R6 が炭素数1〜12のアルキル基で
あり、R3 が水酸基、低級アルコキシ基、低級アルコキ
シ低級アルコキシ基、低級アルコキシ低級アルコキシ低
級アルコキシ基又は低級アルコキシ低級アルコキシ低級
アルコキシ低級アルコキシ基である上記一般式(1)の
化合物 R2 及びR5 が共に水素原子であり、R4 が水素原子、
ハロゲン原子、低級アルコキシ基又は低級アルキレンジ
オキシ基であり、R6 が炭素数1〜12のアルキル基で
あり、R3 が水酸基、低級アルコキシ基、低級アルコキ
シ低級アルコキシ基、低級アルコキシ低級アルコキシ低
級アルコキシ基又は低級アルコキシ低級アルコキシ低級
アルコキシ低級アルコキシ基であり、R1 が水素原子又
は基−A−R1aであり、R1aが水素原子、フタルイミド
基、チエニルチオ基、低級アルカノイルチオ基又は置換
基としてハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基、低級
アルコキシ基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニ
ル基及び低級アルキレンジオキシ基からなる群より選ば
れた基を1〜3個有することのあるフェニル基である上
記一般式(1)の化合物 R2 及びR5 が共に水素原子であり、R4 が水素原子、
ハロゲン原子、低級アルコキシ基又は低級アルキレンジ
オキシ基であり、R6 が炭素数1〜12のアルキル基で
あり、R3 が水酸基、低級アルコキシ基、低級アルコキ
シ低級アルコキシ基、低級アルコキシ低級アルコキシ低
級アルコキシ基又は低級アルコキシ低級アルコキシ低級
アルコキシ低級アルコキシ基であり、R1 が水素原子又
は基−A−R1aであり、R1aが水素原子である上記一般
式(1)の化合物 R2 及びR5 が共に水素原子であり、R4 が水素原子、
ハロゲン原子、低級アルコキシ基又は低級アルキレンジ
オキシ基であり、R6 が炭素数1〜12のアルキル基で
あり、R3 が低級アルコキシ基であり、R1 が水素原子
又は基−A−R1aであり、R1aが水素原子である上記一
般式(1)の化合物 R2 及びR5 が共に水素原子であり、R4 が水素原子、
ハロゲン原子、低級アルコキシ基又は低級アルキレンジ
オキシ基であり、R6 が炭素数1〜12のアルキル基で
あり、R3 が基−B−R3aであり、R3aが水酸基、置換
基としてハロゲン原子、シアノ基、水酸基、低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基、カルボキシ基及び低級アルコ
キシカルボニル基から選ばれる基を1〜3個有すること
のあるフェニル基、置換基としてハロゲン原子を有する
ことのあるチエニル基、フタルイミド基、低級アルコキ
シカルボニル基又は基−CO−N(R3b)−R3cであ
り、基−N(R3b)−R3cは窒素原子、酸素原子及び硫
黄原子からなる群より選ばれたヘテロ原子を更に1個有
することのある5員又は6員の飽和ヘテロ環を形成する
ものである上記一般式(1)の化合物 一般式(1)で表わされる化合物には立体異性体、光学
異性体、幾何異性体等が全て包含される。
【0044】本発明の化合物及び原料化合物は種々の方
法で製造することができるが、例えば下記の反応工程式
−1又は反応工程式−2に示す方法により本発明の化合
物を製造することができる。
【0045】反応工程式−1
【0046】
【化7】
【0047】〔式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5
6 及びnは前記に同じ。〕上記反応工程式−1に示す
方法は、一般式(3)のアミン化合物と一般式(2)の
カルボン酸とを、通常のアミド結合生成反応にて反応さ
せる方法である。
【0048】該アミド結合生成反応には公知のアミド結
合生成反応の条件を容易に適用できる。例えば(イ)混
合酸無水物法、即ちカルボン酸(2)にアルキルハロカ
ルボン酸を反応させて混合酸無水物とし、これにアミン
(3)を反応させる方法、(ロ)活性エステル法、即ち
カルボン酸(2)をp−ニトロフェニルエステル、N−
ヒドロキシコハク酸イミドエステル、1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾールエステル等の活性エステルとし、これ
にアミン(3)を反応させる方法、(ハ)カルボジイミ
ド法、即ちカルボン酸(2)にアミン(3)をジシクロ
ヘキシルカルボジイミド、カルボニルジイミダゾール等
の活性化剤の存在下に縮合反応させる方法、(ニ)その
他の方法、例えばカルボン酸(2)を無水酢酸等の脱水
剤によりカルボン酸無水物とし、これにアミン(3)を
反応させる方法、カルボン酸(2)と低級アルコールと
のエステルにアミン(3)を反応させる方法、カルボン
酸(2)の酸ハロゲン化物、即ちカルボン酸ハライドに
アミン(3)を反応させる方法を挙げることができる。
これらの中で活性エステル法又は混合酸無水物法が好ま
しい。
【0049】上記混合酸無水物法(イ)において用いら
れる混合酸無水物は、通常のショッテン−バウマン反応
により得られ、これを通常単離することなくアミン
(3)と反応させることにより一般式(1)の化合物が
製造される。上記ショッテン−バウマン反応は塩基性化
合物の存在下に行なわれる。用いられる塩基性化合物と
しては、ショッテン−バウマン反応に慣用の化合物例え
ばトリエチルアミン、トリメチルアミン、ピリジン、ジ
メチルアニリン、N−メチルモルホリン、1,5−ジア
ザビシクロ〔4,3,0〕ノネン−5(DBN)、1,
8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕ウンデセン−7(D
BU)、1,4−ジアザビシクロ〔2,2,2〕オクタ
ン(DABCO)等の有機塩基、炭酸カリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム等の
無機塩基等が挙げられる。該反応は、通常−20〜10
0℃程度、好ましくは0〜50℃程度において行なわ
れ、反応時間は5分〜10時間程度、好ましくは5分〜
2時間程度である。得られた混合酸無水物とアミン
(3)との反応は通常−20〜150℃程度、好ましく
は10〜50℃程度において行なわれ、反応時間は5分
〜10時間程度、好ましくは5分〜5時間程度である。
混合酸無水物法は一般に溶媒中で行なわれる。用いられ
る溶媒としては混合酸無水物に慣用の溶媒がいずれも使
用可能であり、具体的にはクロロホルム、ジクロロメタ
ン、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジエチ
ルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、酢酸メチル、
酢酸エチル等のエステル類、N,N−ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、ヘキサ
メチルリン酸トリアミド等の非プロトン性極性溶媒等又
はこれらの混合溶媒等が挙げられる。混合酸無水物法に
おいて使用されるアルキルハロカルボン酸としては例え
ばクロロ蟻酸メチル、ブロモ蟻酸メチル、クロロ蟻酸エ
チル、ブロモ蟻酸エチル、クロロ蟻酸イソブチル等が挙
げられる。該法におけるカルボン酸(2)とアルキルハ
ロカルボン酸(3)の使用割合は、通常等モルずつとす
るのがよいが、アミン(3)に対してアルキルハロカル
ボン酸及びカルボン酸(2)はそれぞれ0.5〜1倍モ
ル量程度の範囲内で使用することができる。
【0050】また前記その他の方法(ニ)の内、カルボ
ン酸ハライドにアミン(3)を反応させる方法を採用す
る場合、該反応は塩基性化合物の存在下に、適用な溶媒
中で行なわれる。用いられる塩基性化合物としては、公
知のものを広く使用でき、例えば上記ショッテン−バウ
マン反応に用いられる塩基性化合物の他に、例えば水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム、水
素化カリウム等を例示できる。また用いられる溶媒とし
ては、例えば上記混合酸無水物法に用いられる溶媒の他
に、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノー
ル、3−メトキソ−1−ブタノール、エチルセロソル
ブ、メチルセロソルブ等のアルコール類、ピリジン、ア
セトン、水等を例示できる。アミン(3)とカルボン酸
ハライドとの使用割合としては、特に限定がなく広い範
囲内で適宜選択でき、通常前者に対して後者を少なくと
も等モル量程度、好ましくは0.5〜等モル量程度用い
るのがよい。該反応は通常−20〜180℃程度、好ま
しくは0〜150℃程度にて行なわれ、一般に5分〜3
0時間程度で反応は完結する。
【0051】カルボン酸(2)と低級アルコールとのエ
ステルにアミン(3)を反応させる方法を採用する場
合、該反応は塩基性化合物の存在下に適当な溶媒中で行
なわれる。塩基性化合物としては、例えば水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、ナトリウムアルコラート、カリ
ウムアルコラート等が挙げられる。また溶媒としては、
例えばメタノール、エタノール等のアルコール類、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ジメチル
ホルムアミド等の極性溶媒等が挙げられる。アミン
(3)とカルボン酸エステルとの使用割合としては、特
に限定がなく広い範囲内から適宜選択できるが、通常後
者に対して前者を少なくとも等モル程度、好ましくは2
〜5倍モル量程度用いるのがよい。塩基性化合物の使用
量はカルボン酸エステルに対し1〜3倍モル程度とする
のがよい。該反応は通常−20〜180℃程度、好まし
くは0〜40℃程度にて行なわれ、一般に5分〜30時
間程度で反応は完結する。
【0052】更に上記反応工程式−1に示すアミド結合
生成反応は、カルボン酸(2)とアミン(3)とを、ト
リフェニルホスフィン、ジフェニルホスフィニルクロリ
ド、フェニル−N−フェニルホスホラミドクロリデー
ト、ジエチルクロロホスフェニート、シアノリン酸ジエ
チル、ジフェニルリン酸アジド、ビス(2−オキソ−3
−オキサゾリジニル)ホスフィニッククロリド等のリン
化合物の縮合剤の存在下に反応させる方法によっても実
施できる。
【0053】該反応は、上記カルボン酸ハライドにアミ
ン(3)を反応させる方法で用いられる溶媒及び塩基性
化合物の存在下に、通常−20〜150℃程度、好まし
くは0〜100℃程度付近にて行なわれ、一般に5分〜
30時間程度にて反応は終了する。縮合剤及びカルボン
酸(2)の使用量はアミン(3)に対して夫々少なくと
も等モル量程度、好ましくは等モル〜2倍モル量程度と
するのがよい。
【0054】反応工程式−2
【0055】
【化8】
【0056】〔式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R6
びnは前記に同じ。R5'はベンゾイル基、低級アルカノ
イル基又はフェニル低級アルキル基を示す。Xはハロゲ
ン原子を示す。〕一般式(1−A)の化合物を一般式
(1−B)の化合物に変換する反応は、一般式(1−
A)の化合物を通常の還元反応又はケン化反応に付する
ことにより行なわれる。
【0057】上記還元反応には公知の還元反応の条件を
容易に適用できる。例えば、(イ)接触還元の場合は、
適当な溶媒中、触媒の存在下において行なうことができ
る。溶媒としては通常のものが広く使用でき、例えばメ
タノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコー
ル類、ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化水素類、ジエ
チレングリコールジメチルエーテル、ジオキサン、テト
ラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテル類、酢
酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、N,N−ジメチ
ルホルムアミド等の極性溶媒、水、酢酸又はこれらの混
合溶媒等が挙げられる。還元触媒としてはパラジウム、
パラジウム−黒、パラジウム−炭素、白金、酸化白金、
亜クロム酸銅、ラネーニッケル等が挙げられる。斯かる
触媒の使用量としては、一般式(1−A)の化合物の重
量に対し0.001〜2倍程度がよい。反応は加圧して
行なってもよいが、常圧で行なう場合には、反応温度と
しては10〜60℃程度、好ましくは20〜40℃程度
がよく、一般に1時間〜5日間程度で該反応は完了す
る。また(ロ)水素供給源としてシクロヘキセン、シク
ロヘキサジエン、蟻酸、アンモニウムホルメート、イソ
プロピルアルコール等を使用する場合は、適当な溶媒
中、触媒の存在下において行なうことができる。溶媒と
しては、上記(イ)と同様の溶媒を使用できる。触媒と
しては、パラジウム、パラジウム−黒、パラジウム−炭
素等を例示できる。触媒の使用量としては、一般式(1
−A)の化合物の重量に対し0.01〜2倍程度、反応
温度としては10〜100℃程度、一般に反応時間は1
分〜3日間程度で該反応は完了する。
【0058】ケン化反応には、通常のケン化の条件を広
く適用することができる。例えば通常の塩基性化合物を
使用して行なうことができる。塩基性化合物としては水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム等の無機塩基が例示できる。斯かる塩基性化
合物の使用量としては、一般式(1−A)の化合物1モ
ルに対して1〜6モル程度がよい。この反応は通常−1
0〜50℃程度で行なわれ、一般に該反応は30分〜2
4時間程度で終了する。
【0059】一般式(1−B)の化合物を一般式(1−
A)の化合物にする変換反応は、適当な溶媒中、塩基性
化合物の存在下、一般式 R5'−X 又は (R5'2
O〔R5'及びXは前記に同じ〕で表わされる化合物と一
般式(1−B)の化合物とを反応させることにより行な
われる。溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド
等の極性溶媒、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素
類等を例示できる。また塩基性化合物としては、ピリジ
ン、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン等の有機
塩基が挙げられる。斯かる塩基性化合物の使用量は、一
般式(1−B)の化合物1モルに対して1〜3倍モル程
度がよい。反応温度としては−10〜50℃程度がよ
く、一般に反応は10分〜24時間程度で終了する。
【0060】上記反応工程式−1における出発原料であ
る一般式(2)の化合物は、種々の方法により製造する
ことができるが、例えば下記の反応工程式−4、−6、
−7、−8及び−9に示す方法により製造することがで
きる。
【0061】反応工程式−3
【0062】
【化9】
【0063】〔式中、R2 、R3 、R4 、R6 及びnは
前記に同じ。R9 及びR10はそれぞれフェニル低級アル
コキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基等の
選択的に脱離可能なエステル基を示す。〕一般式(5)
の化合物は、一般式(4)の化合物のカルボキシル基の
保護基を脱離することにより製造される。保護基の脱離
には通常のカルボキシル基の保護基を脱離する方法を広
く適用することができ、例えば(イ)酸で処理する方
法、(ロ)接触還元を用いる方法、(ハ)ケン化による
方法等を挙げることができる。
【0064】酸で処理する方法を採用する場合には、一
般式(5)の化合物は、酸の存在下、適当な溶媒中又は
無溶媒下に一般式(4)の化合物を処理することにより
製造される。酸としては、トリフルオロ酢酸等の有機
酸、フッ化水素、塩化水素等の無機酸が挙げられる。酸
の使用量としては一般式(4)の化合物1モルに対して
大過剰量用いるのがよい。溶媒としては通常のものが広
く使用でき、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素
類、ジオキサン等のエーテル類、酢酸エチル等のエステ
ル類、酢酸等を例示できる。上記反応は通常−40〜6
0℃、好ましくは−20〜40℃程度で進行し、一般に
1分〜5時間程度で該反応は完了する。
【0065】接触還元を用いる方法を採用する場合に
は、公知の還元反応の条件を広く適用することができ
る。例えば上記反応工程式−2に示される還元反応と同
様の反応条件下に行なうことができる。
【0066】ケン化による方法を採用する場合には、通
常のケン化の条件を広く適用することができる。例えば
通常の塩基性化合物を使用して行なうことができる。塩
基性化合物としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基が例示
できる。斯かる塩基性化合物の使用量としては、一般式
(4)の化合物1モルに対して1〜3モル程度がよい。
この反応は通常−10〜50℃程度で行なわれ、一般に
該反応は30分〜24時間程度で終了する。
【0067】一般式(7)の化合物は、一般式(5)の
化合物と一般式(6)の化合物とを通常のアミド結合生
成反応にて反応させることにより製造される。該アミド
結合生成反応は、上記反応工程式−1の記載の方法と同
様にして行なうことができる。
【0068】反応工程式−4
【0069】
【化10】
【0070】〔式中、R2 、R3 、R4 、R6 、R9
びnは前記に同じ。〕一般式(2−A)の化合物は、適
当な溶媒中で一般式(7)の化合物をカルボキシ保護基
の脱離反応に付した後に、適当な溶媒中で脱離反応後の
反応物を加熱することにより製造される。
【0071】カルボキシ保護基の脱離反応には公知のカ
ルボキシ保護基の脱離反応の条件を広く適用できる。例
えば該カルボキシ保護基の脱離反応は反応工程式−3に
示されるカルボキシ保護基の脱離反応と同様にして行な
うことができる。
【0072】カルボキシ保護基の脱離反応後の反応物を
加熱する場合の溶媒としては、トルエン、ベンゼン等の
芳香族炭化水素類が例示できる。反応温度としては50
〜120℃程度がよく、還流して行なうのが好ましい。
一般に反応は1分〜3日間程度で完了する。
【0073】反応工程式−5
【0074】
【化11】
【0075】〔式中、R2 、R3 、R4 、R6 、R9
びnは前記に同じ。〕一般式(9)の化合物は、適当な
溶媒中、一般式(7)の化合物をカルボキシ保護基の脱
離反応に付した後、脱離反応後の反応物を適当な溶媒中
でホルムアルデヒドの存在下で脂肪族第2アミンとマン
ニッヒ反応を行ない、マンニッヒ反応後の反応物を加熱
することにより製造される。
【0076】上記カルボキシ保護基の脱離反応には公知
のカルボキシ保護基の脱離反応の条件を広く適用でき
る。例えば該脱離反応は反応工程式−3に示されるカル
ボキシ保護基の脱離反応と同様に行なわれる。カルボキ
シ保護基の脱離反応後の反応物をマンニッヒ反応に付す
場合には、溶媒として例えば水、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール等のアルコール類等が使用でき、
また脂肪族第2アミンとしては、例えばジメチルアミ
ン、ジエチルアミン、ピペリジン等が使用できる。脂肪
族第2アミンの使用量としては、一般式(7)の化合物
に対して1〜2倍モル程度がよい。ホルムアルデヒドの
使用量としては、一般式(7)の化合物に対して1〜2
倍モル程度がよい。反応温度としては10〜60℃、好
ましくは20〜40℃程度がよく、一般に上記反応は1
時間〜3日間程度で完了する。
【0077】マンニッヒ反応後の反応物を加熱する場合
は、マンニッヒ反応の終了した反応液を反応温度50〜
120℃程度で加熱、又は還流するのがよい。一般に該
反応は1分〜1日間程度で完了する。
【0078】反応工程式−6
【0079】
【化12】
【0080】〔式中、R2 、R3 、R4 、R6 及びnは
前記に同じ。R11はチエニル基、低級アルカノイル基、
フェニル基又は低級アルキル基を示す。〕一般式(2−
B)の化合物は、一般式(9)の化合物と一般式(1
0)の化合物とを適当な溶媒中又は無溶媒下で反応させ
ることにより製造される。溶媒としてはメタノール、エ
タノール等のアルコール類等を例示できる。一般式(1
0)の化合物の使用量は一般式(9)の化合物1モルに
対して大過剰量又は溶媒量程度とするのがよい。上記反
応は通常10〜120℃、好ましくは20〜100℃程
度で行なわれ、一般に該反応は暗所で1時間〜10日程
度で終了する。
【0081】尚、一般式(2)の化合物においてR1
低級アルキル基を示す化合物は、一般式(9)の化合物
を通常の還元反応に付すことにより製造される。この還
元反応には、通常の還元反応の反応条件を広く適用する
ことができ、例えば上記反応工程式−2に示す還元反応
と同様にして行なうことができる。
【0082】反応工程式−7
【0083】
【化13】
【0084】〔式中、R2 、R3 、R4 、R6 、X及び
nは前記に同じ。R12は低級アルカノイル基又は低級ア
ルキル基を示す。〕一般式(2−C)の化合物から一般
式(2−D)の化合物を得る反応は、ケン化又は適当な
溶媒中アミンの存在下で行なわれる。ケン化による場合
には、通常のケン化反応の反応条件を広く適用すること
ができ、例えば上記反応工程式−3に示すケン化反応と
同様にして行なうことができる。またアミンの存在下に
行なう場合、用いられる溶媒としては、メタノール、エ
タノール等のアルコール類等を例示できる。アミンとし
てはメチルアミン、エチルアミン等の脂肪族アミン類を
例示できる。斯かるアミンの使用量としては、一般式
(2−C)の化合物1モルに対して大過剰量用いるのが
よい。上記反応は通常−20〜100℃程度で行なわ
れ、一般に該反応は1分〜24時間程度で終了する。
【0085】一般式(2−D)の化合物から一般式(2
−C)の化合物を得る反応は、適当な溶媒中、塩基性化
合物の存在下、一般式 R12−X 又は (R122
〔R12及びXは前記に同じ。〕で表わされる化合物と一
般式(2−D)の化合物とを反応させることにより製造
される。溶媒としてはクロロホルム等のハロゲン化炭化
水素類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類、テ
トラヒドロフラン等のエーテル類、酢酸エチル等のエス
テル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の極性溶媒等
を例示できる。塩基性化合物としては、トリエチルアミ
ン等の有機塩基、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等の無
機塩基を例示できる。塩基性化合物の使用量としては、
一般式(2−D)の化合物1モルに対して2〜5モル程
度がよい。上記反応は通常0〜100℃程度で行なわ
れ、一般に該反応は1分〜24時間程度で終了する。
【0086】反応工程式−8
【0087】
【化14】
【0088】〔式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R6
9 、R10、X及びnは前記に同じ。R13は基−A−R
1aを示す。R19は低級アルキル基又はフェニル低級アル
キル基を示す。〕一般式(14)の化合物は、一般式
(12)の化合物と一般式(13)の化合物とを適当な
溶媒中、塩基性化合物の存在下にて反応することにより
製造される。塩基性化合物としては、水素化ナトリウ
ム、水素化カリウム、水素化リチウム、ナトリウムメチ
ラート、カリウムエチラート等を例示できる。溶媒とし
てはテトラヒドロフラン等のエーテル類、ジメチルホル
ムアミド等の極性溶媒が例示できる。塩基性化合物の使
用量としては、一般式(12)の化合物1モルに対して
1〜3倍モル、好ましくは等モルがよい。一般式(1
3)の化合物の使用量としては、一般式(12)の化合
物1モルに対して1〜3倍モル程度、好ましくは等モル
がよい。反応温度としては、通常0〜120℃程度、好
ましくは20〜60℃程度がよい。一般に反応は1時間
〜5日間程度で完了する。
【0089】一般式(15)の化合物は適当な溶媒中、
一般式(12)の化合物又は一般式(14)の化合物を
カルボキシ保護基の脱離反応に付した後、適当な溶媒中
で脱離反応後の反応物を加熱することにより製造され
る。上記カルボキシ保護基の脱離反応には公知のカルボ
キシ保護基の脱離反応の条件を広く適用でき、例えば該
脱離反応は反応行程式−3に示される反応と同様にして
行なわれる。カルボキシ保護基の脱離反応後の反応物の
加熱反応については、反応工程式−4に示される反応と
同様にして行なわれる。
【0090】一般式(16)の化合物は一般式(15)
の化合物と一般式(6)の化合物とを通常のアミド結合
生成反応にて反応させることにより製造される。該アミ
ド結合生成反応は反応工程式−1の記載の方法と同様に
行なうことができる。
【0091】一般式(2−E)の化合物は適当な溶媒
中、一般式(16)の化合物のカルボキシ保護基の脱離
反応に付すことにより製造される。この反応は反応工程
式−3に示されるカルボキシ保護基の脱離反応と同様に
して行なわれる。
【0092】上記反応工程式−8において用いられる一
般式(15)の化合物は、各種の方法により製造され
る。例えば、一般式 R6 CH2 COOH 〔式中R6
は前記に同じ。〕で表わされる化合物をハロゲン化試薬
により酸ハライドとした後、n−ブチルリチウムの存在
下で光学活性なオキサゾリジン−2−オンと反応させ、
次いで得られる一般式 R6 CH2 COZ 〔式中R6
は前記に同じ。Zは光学活性な2−オキソ−オキサゾリ
ジル基を示す。〕で表わされる化合物に一般式R10CH
2 X 〔式中R10及びXは前記に同じ。〕で表わされる
α−ハロ酢酸エステルを反応させ、更に得られる一般式
10CH2 CH(R6 )COZ 〔式中R6 、R10
びZは前記に同じ。〕で表わされる化合物を加水分解し
て光学活性な2−オキソ−オキサゾリジル基(Z)を除
去することにより、一般式 R10CH2 CH(R6 )C
OOH 〔式中R6 及びR10は前記に同じ。〕で表わさ
れる化合物が製造される。これら各反応には、例えばW
O−9309097号明細書に記載の各反応に対応する
反応条件を広く適用できる。
【0093】反応工程式−9
【0094】
【化15】
【0095】〔式中、R2 、R3 、R4 、R6 及びnは
前記に同じ。R14は低級アルコキシカルボニル基を示
す。R15は炭素数1〜12のアルキリデン基、低級アル
コキシ低級アルキリデン基又はフェニル環上に置換基と
して低級アルキレンジオキシ基を有することのあるフェ
ニル低級アルキリデン基を示す。R16は低級アルキル基
を示す。〕一般式(20)の化合物は、適当な溶媒中で
一般式(18)の化合物と一般式(19)の化合物とを
塩基性化合物の存在下に反応させた後、ケン化(アルカ
リ加水分解)することにより得られる。適当な溶媒とし
ては、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコー
ル、tert−ブチルアルコール等のアルコール類が例
示できる。塩基性化合物としては、水素化ナトリウム、
水素化カリウム、水素化リチウム、ナトリウムメチラー
ト、カリウムエチラート等を例示できる。一般式(1
9)の化合物の使用量は一般式(18)の化合物1モル
に対して1〜1.5モル程度がよい。また塩基性化合物
の使用量は一般式(18)の化合物1モルに対して1〜
1.5モル程度がよい。上記反応は通常10〜120℃
程度で行なわれ、一般に該反応は1分〜24時間程度で
終了する。
【0096】引続き行なわれるケン化は、例えば通常の
塩基性化合物を使用して行なわれる。塩基性化合物とし
ては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム等の無機塩基を例示できる。塩基性
化合物の使用量としては、一般式(18)の化合物1モ
ルに対して2〜6モル程度がよい。上記反応は通常0〜
100℃程度で行なわれ、一般に該反応は1〜24時間
程度で終了する。
【0097】一般式(22)の化合物は、一般式(2
0)の化合物を無水酢酸、N,N´−ジシクロヘキシル
カルボジイミド(DCC)等の脱水縮合剤と反応させた
後に、その反応物を一般式(21)の化合物と反応させ
ることにより製造される。一般式(20)の化合物と無
水酢酸、DCC等の反応において、無水酢酸、DCC等
の使用量としては、一般式(20)の化合物1モルに対
して1モル〜大過剰量程度とするのがよい。上記反応は
20〜120℃程度で進行し、一般に該反応は1分〜1
0時間程度で完了する。反応物と一般式(21)の化合
物との反応においては、一般式(21)の化合物の使用
量としては、一般式(20)の化合物1モルに対して大
過剰量程度がよい。上記反応は通常10〜100℃程度
で行なわれ、一般に該反応は1〜24時間程度で完了す
る。
【0098】一般式(23)の化合物は一般式(22)
の化合物を通常の還元反応に付すことによって得られ
る。この還元反応には公知の還元反応の条件を広く適用
できる。例えば該反応は反応工程式−2に示される反応
と同様にして行なわれる。
【0099】一般式(24)の化合物は、一般式(2
3)の化合物と一般式(6)の化合物を通常のアミド結
合生成反応にて反応させることにより得られる。該アミ
ド結合生成反応は反応工程式−1に示される反応と同様
にして行なわれる。
【0100】一般式(2−A)の化合物は、適当な溶媒
中、一般式(24)の化合物を塩基性化合物の存在下で
処理することにより製造される。適当な溶媒としては、
メタノール、エタノール等のアルコール類が例示でき
る。塩基性化合物としては、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等の無機塩基、トリエチルアミン等の有機塩基
が例示できる。塩基性化合物の使用量としては、一般式
(24)の化合物1モルに対して1〜3モル程度がよ
い。上記反応は通常0〜40℃程度で行なわれ、一般に
該反応は1〜24時間程度で終了する。
【0101】上記反応工程式−3において出発原料とし
て用いられる一般式(4)の化合物は、各種方法により
製造される。例えば下記反応工程式−10で示される方
法により製造される。
【0102】反応工程式−10
【0103】
【化16】
【0104】〔式中、R6 、R9 及びR10は前記に同
じ。R17はナトリウム、カリウム等のアルカリ金属を示
す。Yはハロゲン原子を示す。〕一般式(28)の化合
物は、一般式(26)の化合物と一般式(27)の化合
物とを適当な溶媒中亜硝酸塩の存在下に通常のジアゾカ
ップリング反応させることにより製造される。
【0105】亜硝酸塩としては、亜硝酸ナトリウム、亜
硝酸カリウムが例示できる。亜硝酸塩の使用量として
は、一般式(26)の化合物1モルに対して1〜1.5
モル程度、一般式(27)の化合物の使用量としては一
般式(26)の化合物1モルに対して1〜1.5モル程
度がよい。溶媒としては、水、塩酸、硫酸等の酸性溶媒
又はこれらの混合溶媒を例示できる。上記反応は通常−
10〜100℃程度で行なわれ、一般に該反応は1分〜
1日程度で完了する。
【0106】一般式(29)の化合物は一般式(28)
の化合物を適当な溶媒中で通常のエステル化反応に付す
ことにより製造される。
【0107】一般式(4)の化合物は一般式(29)の
化合物と一般式(30)の化合物とを適当な溶媒中、塩
基性化合物の存在下で反応させることにより製造され
る。溶媒としてはジメチルホルムアミド等の極性溶媒、
ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素類が例示でき
る。塩基性化合物としては水素化ナトリウム、t−ブト
キシカリウム等を例示できる。塩基性化合物の使用量と
しては一般式(29)の化合物1モルに対して1〜3モ
ル程度がよい。上記反応は通常−20〜70℃程度で行
なわれ、一般に該反応は1時間〜10日程度で完了す
る。
【0108】上記反応工程式−8において出発原料とし
て用いられる一般式(12)の化合物は、各種方法によ
り製造される。例えば下記反応工程式−11で示される
方法により製造される。
【0109】反応工程式−11
【0110】
【化17】
【0111】〔式中、R6 、R9 、R10、R19及びYは
前記に同じ。〕一般式(32)の化合物は、一般式(2
6)の化合物を適当な溶媒中亜硝酸塩の存在下で通常の
ジアゾカップリング反応に付すことにより製造できる。
該ジアゾカップリング反応は、上記反応工程式−10に
おいて一般式(28)の化合物を製造する時と同様の反
応条件下にて行なわれる。
【0112】一般式(34)の化合物は、一般式(3
2)の化合物と一般式(33)の化合物とを適当な溶媒
中、塩基性化合物の存在下に反応させることにより製造
される。溶媒としてはテトラヒドロフラン等のエーテル
類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類が例示で
きる。塩基性化合物としてはトリエチルアミン、N−メ
チルモルホリン等の有機塩基が例示できる。塩基性化合
物の使用量としては一般式(32)の化合物1モルに対
して1〜2モル程度がよく、一般式(33)の化合物の
使用量は一般式(32)の化合物1モルに対して1〜2
モル程度がよい。反応温度としては0〜100℃程度が
よく、一般には1〜24時間で完了する。また一般式
(34)の化合物は、適当な溶媒中で通常のエステル化
反応に付すことによっても製造される。
【0113】一般式(12)の化合物は、一般式(3
4)の化合物をスルホン酸エステルにした後に、一般式
(35)の化合物と塩基性化合物の存在下に反応させる
ことにより製造される。一般式(34)の化合物をスル
ホン酸エステルにする反応は、適当な溶媒中塩基性化合
物の存在下、無水スルホン酸等の酸無水物、スルホニル
ハライド等の酸ハライドと反応させることにより行なわ
れる。溶媒としては、ジクロロメタン等のハロゲン化炭
化水素類、テトラヒドロフラン等のエーテル類が例示で
きる。塩基性化合物としてはピリジン、トリエチルアミ
ン、N−メチルモルホリン等の有機塩基が例示できる。
塩基性化合物の使用量としては、一般式(34)の化合
物1モルに対して1〜1.5モル程度とするのがよい。
酸無水物又は酸ハライドの使用量としては、一般式(3
4)の化合物1モルに対して1〜1.5モル程度がよ
い。反応温度は−50〜50℃程度、一般に反応は1分
〜1日で完了する。
【0114】一般式(34)の化合物のスルホン酸エス
テルと一般式(35)の化合物の反応は適当な溶媒中、
塩基性化合物の存在下にて行なわれる。溶媒としてはジ
メチルホルムアミド等の極性溶媒、ジクロロメタン等の
ハロゲン化炭化水素類が例示できる。塩基性化合物とし
ては、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化リチ
ウム、ナトリウムメチラート、カリウムエチラート等を
例示できる。塩基性化合物の使用量としては、一般式
(34)の化合物1モルに対して1〜2モル程度、一般
式(35)の化合物の使用量としては、一般式(34)
の化合物1モルに対して1〜2モル程度がよい。反応温
度は−10〜50℃程度がよく、一般に該反応は1時間
〜10日間で完了する。
【0115】上記反応工程式−3、−8及び−9におい
て使用される一般式(6)の化合物は新規又は公知の化
合物であり、例えばJ.Med.Chem.,197
2,15,325、J.Org.Chem.,198
9,54,3394等に記載の方法に従い容易に製造さ
れる。また、一般式(6)の化合物は例えば下記反応工
程式−12及び−13で示される方法により製造され
る。
【0116】反応工程式−12
【0117】
【化18】
【0118】〔式中、R2 、R4 、R3a、B、X及びn
は前記に同じ。R20は水素原子、アシル基又はアミノ基
保護基を示す。〕一般式(36)の化合物と一般式(3
7)の化合物との反応は、適当な溶媒中、塩基性化合物
の存在下で行なわれる。用いられる溶媒としては、例え
ばジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテ
ル、エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘ
キサメチルリン酸トリアミド等の極性溶媒等が挙げられ
る。また塩基性化合物としては、例えば水素化ナトリウ
ム、水素化カリウム、水素化リチウム、ナトリウムメチ
ラート、カリウムエチラート等の無機塩基を例示でき
る。斯かる塩基性化合物の使用量としては、一般式(3
6)の化合物に対して通常0.5〜2倍モル量、好まし
くは等モル量程度とするのがよい。一般式(36)の化
合物と一般式(37)の化合物との使用割合としては、
通常前者に対して後者を1〜3倍モル程度、好ましくは
等モル程度とするのがよい。反応温度は通常−20〜1
20℃程度、好ましくは0〜60℃程度がよく、一般に
反応は10分〜5日間で完了する。反応工程式−13
【0119】
【化19】
【0120】〔式中、R2 、R4 、R20、X及びnは前
記に同じ。R16a は低級アルキル基、低級アルコキシ低
級アルキル基、低級アルコキシ低級アルコキシ低級アル
キル基又は低級アルコキシ低級アルコキシ低級アルコキ
シ低級アルキル基を示す。〕一般式(39)の化合物と
一般式(40)の化合物との反応は、前記反応工程式−
12における一般式(36)の化合物と一般式(37)
の化合物との反応と同様の反応条件下に行ない得る。
【0121】一般式(38−A)の化合物及び一般式
(38−B)の化合物は、通常の脱保護反応にて一般式
(6)の化合物に変換される。
【0122】上記反応工程式−8において用いられる一
般式(15)の化合物は、各種方法により製造される。
例えば下記反応工程式−14に示される方法により製造
される。
【0123】反応工程式−14
【0124】
【化20】
【0125】〔式中、R6 、R9 、R10及びR19は前記
に同じ。〕一般式(12)の化合物の脱保護は、前記反
応工程式−3において一般式(4)の化合物から一般式
(5)の化合物を得る反応と同様の反応条件下に行ない
得る。引続き行なわれるマンニッヒ反応は、前記反応工
程式−5において一般式(7)の化合物から一般式
(9)の化合物を得る反応と同様の反応条件下に行ない
得る。一般式(41)の化合物の水素添加反応は、前記
反応工程式−2において一般式(1−A)の化合物を還
元して一般式(1−B)の化合物に変換する反応と同様
の反応条件下に行ない得る。
【0126】上記の各反応工程式に示された中間体化合
物におけるアミノ基又は水酸基等の置換基は、反応に影
響しない通常の方法で適時保護することができ、反応終
了後は通常の方法で適時保護基を脱離することができ
る。
【0127】また、本発明の一般式(1)の化合物及び
その製造のための上記各反応工程式に示された中間体化
合物は、その有するR1 、R3 及びR5 等の種類を上記
したように種々変化させることができるが、これらに限
定されるものではなく通常行なわれている変化を行なう
ことができる。
【0128】例えば水酸基の保護基の脱離反応として
は、下記反応工程式−15における一般式(42)の化
合物から一般式(1−B)の化合物を得る脱シリル化反
応を例示できる。
【0129】反応工程式−15
【0130】
【化21】
【0131】〔式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R6
びnは前記に同じ。R21、R22及びR23はそれぞれ低級
アルキル基を示す。〕一般式(2)の化合物と一般式
(3′)の化合物との反応は、前記反応工程式−1にお
ける一般式(2)の化合物と一般式(3)の化合物との
反応と同様の反応条件下に行ない得る。
【0132】一般式(42)の化合物を一般式(1−
B)の化合物に導く反応には、通常の脱シリル化の反応
条件をいずれも適用できる。例えばこの脱シリル化反応
は、この種の脱シリル化反応に慣用される適当な触媒、
例えば塩酸、硫酸、過塩素酸等の無機酸や蟻酸、酢酸、
プロピオン酸等の低級アルカン酸、安息香酸、メタンス
ルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、4
−メチルベンゼンスルホン酸等の有機スルホン酸等の有
機酸の適当量を用いて、通常溶媒中で実施される。溶媒
としては、通常の不活性溶媒、例えば水、メタノール、
エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、
アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、エチレン
グリコールジメチルエーテル等のエーテル類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、クロルベンゼン等の芳香族炭
化水素類、酢酸、プロピオン酸等の低級アルカン酸等や
これらの混合溶媒を用いることができる。上記触媒は、
通常触媒量〜過剰量程度、好ましくは過剰量程度使用す
るのがよい。反応温度は、通常0〜100℃程度、好ま
しくは室温〜80℃程度とすればよく、該反応は3分〜
20時間程度で終了する。
【0133】アミノ基の保護基の脱離反応としては、例
えば下記に示すヒドラジン分解反応を例示できる。例え
ばR1 がフタルイミド低級アルキル基の場合には、無溶
媒又は不活性溶媒中、ヒドラジン又はヒドラジン誘導体
と反応させるヒドラジン分解反応に付すことにより、R
1 をアミノ低級アルキル基に変換することができる。こ
の反応に用いられる不活性溶媒としては、例えばジクロ
ロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素
等のハロゲン化炭化水素類、メタノール、エタノール等
のアルコール類等が挙げられる。またヒドラジン誘導体
としては、メチルヒドラジン、エチルヒドラジン等の低
級アルキル置換ヒドラジン、フェニルヒドラジン等のア
リール置換ヒドラジン等を例示できる。R1 がフタルイ
ミド低級アルキル基である原料化合物に対するヒドラジ
ン又はヒドラジン誘導体の使用量としては、通常少なく
とも等モル量、好ましくは等モル〜10倍モル量とする
のがよい。この反応は通常0〜100℃、好ましくは0
〜80℃にて行なわれ、一般に1〜40時間程度で該反
応は終了する。
【0134】上記反応工程式−8において、出発原料と
して用いられる一般式(13)の化合物は、例えばJ.
Gen.Chem.,22,267−269(195
2)やKhim.Geterotsikl.Soedi
n.,,344−345(1975)等に記載の公知
の化合物であるか、これらの文献に記載の方法に準じて
容易に製造される化合物である。
【0135】本発明化合物は、医薬的に許容される酸又
は塩基化合物の付加塩を包含する。上記塩は上記酸又は
塩基を作用させることにより容易に形成される。塩形成
に使用される酸としては、例えば、塩酸、硫酸、リン
酸、臭化水素酸等の無機酸、また、場合によっては、シ
ュウ酸、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、ク
エン酸、安息香酸等の有機酸を挙げることができる。ま
た上記塩形成に使用される塩基化合物としては、例えば
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム等を挙げること
ができる。
【0136】上記各方法で製造される一般式(1)の化
合物及びその塩は、通常の分離手段、例えば蒸留法、再
結晶法、カラムクロマトグラフィー、プレパラティブ薄
層クロマトグラフィー、溶媒抽出法等により容易に反応
系から単離精製できる。
【0137】本発明細胞外マトリックス金属プロテアー
ゼ阻害剤は、通常一般的な医薬製剤の形態で用いられ
る。製剤は通常使用される充填剤、増量剤、結合剤、付
湿剤、崩壊剤、表面活性剤、滑沢剤等の稀釈剤又は賦形
剤を用いて調整される。この医薬製剤としては各種の形
態が治療目的に応じて選択でき、その代表的なものとし
て錠剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カ
プセル剤、坐剤、注射剤(液剤、懸濁剤等)、軟膏剤等
が挙げられる。錠剤の形態に成型するに際しては、担体
として例えば乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、
尿素、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セル
ロース、ケイ酸等の賦形剤、水、エタノール、プロパノ
ール、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン
溶液、カルボキシメチルセルロース、セラック、メチル
セルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドン等
の結合剤、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カン
テン末、ラミナラン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カル
シウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル
類、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセ
リド、デンプン、乳糖等の崩壊剤、白糖、ステアリン、
カカオバター、水素添加油等の崩壊抑制剤、第4級アン
モニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム等の吸収促進
剤、グリセリン、デンプン等の保湿剤、デンプン、乳
糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状ケイ酸等の吸
着剤、精製タルク、ステアリン酸塩、ホウ酸末、ポリエ
チレングリコール等の滑沢剤等を使用できる。更に錠剤
は必要に応じ通常の剤皮を施した錠剤、例えば糖衣錠、
ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フィルムコーティング錠或
いは二重錠、多層錠とすることができる。丸剤の形態に
成型するに際しては、担体として例えばブドウ糖、乳
糖、デンプン、カカオ脂、硬化植物油、カオリン、タル
ク等の賦形剤、アラビアゴム末、トラガント末、ゼラチ
ン、エタノール等の結合剤、ラミナラン、カンテン等の
崩壊剤等を使用できる。坐剤の形態に成型するに際して
は、担体として例えばポリエチレングリコール、カカオ
脂、高級アルコール、高級アルコールのエステル類、ゼ
ラチン、半合成グリセライド等を使用できる。カプセル
剤の調製は常法に従い、通常上記で例示した各種の担体
と本発明化合物を混合し、硬質ゼラチンカプセル、硬質
カプセル等に充填して行われる。注射剤として調製され
る場合、液剤、乳剤及び懸濁剤は殺菌され、且つ血液と
等張であるのが好ましい。これらの形態に成型するに際
しては、稀釈剤として例えば水、乳酸水溶液、エチルア
ルコール、プロピレングリコール、エトキシ化イソステ
アリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル類等を使用できる。なお、この場合、等張性
の溶液を調製するのに充分な量の食塩、ブドウ糖或いは
グリセリンを医薬製剤中に含有させてもよく、また通常
の溶解補助剤、乾燥剤、無痛化剤等を添加してもよい。
さらに必要に応じて着色剤、保存剤、香料、風味剤、甘
味剤等や他の医薬品を医薬製剤中に含有させてもよい。
ペースト、クリーム及びゲルの形態に製剤するに際して
は、希釈剤として例えば白色ワセリン、パラフィン、グ
リセリン、セルロース誘導体、ポリエチレングリコー
ル、シリコン、ベントナイト等を使用できる。
【0138】本発明医薬製剤中に含有されるべき本発明
化合物の量は、特に限定されず広い範囲から適宜選択さ
れるが、通常医薬製剤中に1〜70重量%とするのがよ
い。
【0139】本発明医薬製剤の投与方法は特に制限はな
く、患者の年齢、性別その他の条件、疾患の状態等、ま
た各種製剤形態等に応じて各種決定されるが、通常全身
的或いは局所的に、経口又は非経口で投与される。例え
ば錠剤、丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤及びカプセ
ル剤の形態で経口投与され、注射剤の形態で、必要に応
じ通常の補液と混合して静脈内、筋肉内、皮内、皮下又
は腹腔内投与される他、坐剤として直腸内投与され、又
は軟膏剤として塗布される。
【0140】本発明医薬製剤の人に対する投与量は、年
齢、体重、症状、治療効果、投与方法、処理時間等によ
り適宜選択されるが、通常1日当り体重1kg当り約
0.1〜100mgの範囲で投与され、該製剤は1日1
回から数回に分けて投与されてもよい。もちろん、前記
のように投与量は種々の条件で変動するので、上記投与
量範囲より少ない量で充分な場合もあるし、また範囲を
越えて必要な場合もある。
【0141】
【実施例】以下、本発明で使用する化合物の製造例を実
施例として挙げ、次いで、これら化合物の薬理試験結果
及び製剤例を示す。
【0142】参考例1 (a)2R−ブロモ−4−メチル−ペンタノイックアシ
ッドの製造 D−ロイシン50.0gを、硫酸112ml及び水38
0mlの混合溶媒に溶解し、臭化カリウム158gを加
え、反応溶液を−2℃に冷却する。亜硝酸ナトリウム3
4.8gを水100mlに溶かした溶液を、上記の反応
溶液が−1〜−2℃を保つように、1時間かけて滴下
し、滴下終了後、氷浴中にて2時間攪拌する。クロロホ
ルム300mlを反応溶液に加え、不溶物を濾去し、有
機層を分離し、さらに水層をクロロホルム100mlに
て5回抽出する。クロロホルム層を合わせ、硫酸マグネ
シウムにて乾燥後、真空蒸発させ、上記目的化合物を黄
色油状として得た。収量58.5g。
【0143】(b)tert−ブチル−2R−ブロモ−
4−メチル−ペンタノエートの製造 2R−ブロモ−4−メチルペンタノイックアシッド5
8.5gをジクロロメタン150mlに溶解し、この溶
液を−40℃に冷却した後、イソブテンを約50mlた
める。−40℃に冷却したまま、濃硫酸1.5mlを攪
拌しながら滴下した後、封管し、室温にて一夜攪拌す
る。反応容器を再び−40℃以下に冷却してから、封管
を開き、室温にて放置し、反応溶液が10℃以上になっ
てから、反応溶液が半分ぐらいになるまで真空蒸発させ
た。残留物にクロロホルム200mlを加え、クロロホ
ルム層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100ml×
2回)、食塩水100mlで洗い、硫酸マグネシウムで
乾燥し真空蒸発させ、上記目的化合物を黄色油状として
得た。収量67.2g。
【0144】(c)ベンジル 2−ベンジルオキシカル
ボニル−3R−tert−ブトキシカルボニル−5−メ
チルヘキサノエートの製造 ジベンジルマロネート76.2gを乾燥ジメチルホルム
アミド100mlに溶解し、カリウムt−ブトキシド3
0.0gを氷冷しながら加え、室温でカリウムt−ブト
キシドが全部溶けるまで攪拌する。氷浴中にて再び冷却
し、tert−ブチル2R−ブロモ−4−メチル−ペン
タノエート67.2gのジメチルホルムアミド120m
l溶液を1時間かけて滴下し、4℃にて4日間攪拌し
た。反応溶液を飽和塩化アンモニウム500mlに注
ぎ、酢酸エチル(300ml×3回)にて抽出後、有機
層を真空蒸発させた。残留物にジエチルエーテル600
mlを加え、食塩水(500ml×2回)にて洗浄後、
硫酸マグネシウムにて乾燥し、真空蒸発させた。油状の
残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル900
g,ヘキサン/酢酸エチル=20/1 V/V)により
精製し、上記目的化合物を無色油状として得た。収量7
1.6g。
【0145】参考例2 3S−(4−ベンシルオキシ−3−ベンジルオキシカル
ボニル−2R−イソブチルスクシニル)アミノ−3,4
−ジヒドロカルボスチリルの製造 ベンジル 2−ベンジルオキシカルボニル−5−メチル
−3R−tert−ブトキシカルボニルヘキサノエート
4.06gにトリフルオロ酢酸10mlを加え、室温に
て1時間放置後、トリフルオロ酢酸を真空蒸発させた。
残留物に、クロロホルム35mlを加え、食塩水(10
ml×2回)で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
真空蒸発させた。得られた残留物をジメチルホルムアミ
ド15mlに溶解し、3S−アミノ−3,4−ジヒドロ
カルボスチリル1.45gを加え、水浴中にて冷却し、
1−ヒドロキシベンゾトリアゾール1.21g、N,N
´−ジシクロヘキシルカルボジイミド1.84gを加え
た後、N−メチルモルホリンにてpH8に調整し、室温
で20時間攪拌した。沈殿を瀘過後、真空蒸発させた。
残留物に酢酸エチル100mlを加え、1N塩酸(20
ml×2回)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(15m
l×3回)、食塩水(10ml)で洗い、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、真空蒸発させた。油状の残留物をカ
ラムクロマトグラフィー(シリカゲル90g,33%酢
酸エチル/ヘキサン次いで40%酢酸エチル/ヘキサン
で溶出)により精製し、上記目的化合物を無色油状とし
て得た。収量3.54g。
【0146】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:8.08(1H,s)、7.31(10H,
s)、6.96−7.30(3H,m)、6.74−
6.79(2H,m)、5.03−5.26(4H,
m)、4.52(1H,dt,J1 =14Hz,J2
6Hz)、3.85(1H,dd,J1 =16Hz,J
2 =10Hz)、3.36(1H,dd,J1 =16H
z,J2 =6Hz)、2.92−3.15(1H,
m)、2.63(1H,t,J=15Hz)、1.50
−1.80(2H,m)、0.95−1.15(1H,
m)、0.75−1.00(6H,m)。
【0147】参考例3 3S−(3−ヒドロキシカルボニル−2R−イソブチル
プロパノイル)アミノ−3,4−ジヒドロカルボスチリ
ルの製造 3S−(4−ベンジルオキシ−3−ベンジルオキシカル
ボニル−2R−イソブチルスクシニル)アミノ−3,4
−ジヒドロカルボスチリル3.50gをメタノール35
mlに溶解し、10%パラジウム−炭素35mgを加
え、水素で飽和した。常圧下で1日攪拌した後、触媒を
瀘別し、瀘液を減圧下で濃縮乾固する。上記の残渣にト
ルエン20mlを加え、還流下で20分間加熱した。反
応溶液を減圧下で濃縮乾固し、残渣に酢酸エチル10m
lを加え、加熱し、溶解させ、ヘキサン2mlを加え、
1日室温下放置後、析出した結晶を瀘過し、上記目的化
合物を白色固体として得た。収量500mg。
【0148】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:8.19(1H,d,J=8Hz)、7.1
5−7.30(1H,m)、7.16(2H,t,J=
7Hz)、6.90(2H,dt,J1 =8Hz,J2
=7Hz)、4.46(1H,dt,J1 =12Hz,
2 =8Hz)、2.60−3.00(3H,m)、
2.43(1H,dd,J1 =16Hz,J2 =8H
z)、2.24(1H,dd,J1 =16Hz,J2
6Hz)、1.05−1.80(3H,m)、0.88
(6H,dd,J1 =16Hz,J2 =6Hz)。
【0149】参考例4 3S−(4−ヒドロキシ−2R−イソブチル−3−メチ
レンスクシニル)アミノ−3,4−ジヒドロカルボスチ
リルの製造 3S−(4−ベンジルオキシ−3−ベンジルオキシカル
ボニル−2R−イソブチルスクシニル)アミノ−3,4
−ジヒドロカルボスチリル10.8gをメタノール10
0mlに溶解し、10%パラジウム−炭素1.0gを加
え、水素で飽和した。常圧下で1日間攪拌した後、触媒
を瀘別する。上記の反応溶液にピペリジン2.2mlを
加え、15分間攪拌後37%ホルムアルデヒド液4.9
mlを加え、室温で7時間攪拌後、還流下で1時間加熱
した。反応液を減圧下で濃縮し、飽和炭酸カリウム水溶
液200mlに溶解し、クロロホルム(20ml×3
回)にて洗う。水層を水浴にて冷却し、濃塩酸でpH1
にした後、クロロホルム(50ml×2回)にて抽出
後、食塩水(20ml)で洗い、硫酸マグネシウムで乾
燥し、真空蒸発させ、上記目的化合物を白色固体として
得た。収量1.98g。
【0150】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:8.69(1H,s)、7.19(2H,dd,
1 =14Hz,J2 =7Hz)、7.03(1H,
d,J=7Hz)、6.82(1H,d,J=7H
z)、6.46(1H,s)、5.89(1H,s)、
4.58(1H,dt,J1 =13Hz,J2 =6H
z)、3.61(1H,t,J=7Hz)、3.51
(1H,dt,J1 =15Hz,J2 =6Hz)、2.
76(1H,t,J=15Hz)、1.50−2.00
(3H,m)、0.91(6H,dd,J1 =10H
z,J2 =6Hz)。
【0151】参考例5 3S−(4−ヒドロキシ−2R−イソブチル−3S−ア
セチルチオメチルスクシニル)アミノ−3,4−ジヒド
ロカルボスチリルの製造 3S−(4−ヒドロキシ−2R−イソブチル−3−メチ
レンスクシニル)アミノ−3,4−ジヒドロカルボスチ
リル840mgをチオ酢酸8mlに溶解し、30℃に
て、4日間暗所にて攪拌する。反応溶液にジエチルエー
テルを加え、析出した結晶を瀘過し、上記目的化合物を
白色固体として得た。収量330mg。
【0152】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:8.70(1H,brs)、6.80−7.30
(4H,m)、4.45−4.60(1H,m)、3.
59(1H,dd,J1 =15Hz,J2 =6Hz)、
2.80−3.40(4H,m)、2.68(1H,
t,J=15Hz)、2.36(3H,s)、1.10
−1.80(3H,m)、0.95(6H,dd,J1
=13Hz,J2 =7Hz)。
【0153】参考例6 (a)D−ロイシン酸の製造 亜硝酸ナトリウム14gの水溶液100mlを95℃に
加温攪拌下、D−ロイシン25gの0.5N硫酸400
ml水溶液を45分かけて滴下した。滴下終了後、気泡
が出なくなるまで15分間攪拌した。反応液を減圧濃縮
(200ml)し、得られた残渣をジエチルエーテルで
抽出した。ジエチルエーテル層を1N塩酸で1回、飽和
食塩水で2回順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧濃縮した。得られた油状残渣を放置して、結晶
化させ、上記目的化合物を得た。収量14.50g。
【0154】(b)D−ロイシン酸ベンジルエステルの
製造 D−ロイシン酸14.50gのテトラヒドロフラン15
0ml溶液にトリエチルアミン15.2g、続いてベン
ジルブロミド14.4mlを加え、還流しながら3時間
攪拌した。反応液から生成した不溶物を濾去し、瀘液を
減圧濃縮した。得られた残渣を酢酸エチル150mlに
溶解し抽出した。酢酸エチル層を飽和重曹水で2回、1
N塩酸で2回、飽和食塩水で2回、それぞれ順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。得ら
れた油状残渣を乾燥し、上記目的化合物を得た。収量1
8.34g。
【0155】(c)1,2−ジベンジル−1−t−ブチ
ル−4−メチル−1,1,2(R)−ペンタン−トリカ
ルボキシレートの製造 ベンジルt−ブチルマロネート20.65gのN,N−
ジメチルホルムアミド溶液140mlに水素化ナトリウ
ム(60%含有)3.30gを加え、室温で1時間攪拌
した。一方D−ロイシン酸ベンジルエステル18.34
gのジクロロメタン100ml溶液にピリジン6.66
mlを加え、氷冷攪拌下、これに無水トリフルオロメタ
ンスルホン酸13.53mlのジクロロメタン100m
l溶液を30分で滴下した。滴下終了後、さらに氷冷下
に1時間攪拌した。反応液を水で1回、飽和食塩水で1
回順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。無水硫
酸ナトリウムを濾去し、瀘液を上記で調製したN,N−
ジメチルホルムアミド溶液に氷冷攪拌下、30分かけ滴
下した。滴下終了後、室温で一夜攪拌した。反応液を減
圧濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル300mlで抽出
した。酢酸エチル層を飽和重曹水で2回、1N塩酸で2
回、飽和食塩水で2回、それぞれ順次洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた油状残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに添加し酢酸エ
チル/石油エーテル(1:20)で溶出させ、油状物と
して上記目的化合物を得た。収量19.0g。
【0156】参考例7 1,2−ジベンジル−1−tert−ブチル−1−フタ
ルイミドメチル−4−メチル−1,1,2(R)−ペン
タン−トリカルボキシレートの製造 1,2−ジベンジル−1−tert−ブチル−4−メチ
ル−1,1,2(R)−ペンタン−トリカルボキシレー
ト6.00gのジメチルホルムアミド50ml溶液に、
氷冷攪拌下水素化ナトリウム653mg(60%含有)
を加え、30分間攪拌した。反応液を室温に戻し、これ
にN−ブロモメチルフタルイミド4.04gを加え、室
温で3日間攪拌した。反応液に少量の酢酸を加えて中和
した後、減圧濃縮した。得られた油状残渣を酢酸エチル
100mlで抽出し、酢酸エチル層を水で1回、飽和食
塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧
濃縮した。得られた油状残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーに添加し、クロロホルムで溶出させ、油状
物として上記目的化合物を得た。収量4.00g。
【0157】参考例8 4−tert−ブトキシ−2R−イソブチル−3(R又
はS)−フタルイミドメチルコハク酸の製造 1,2−ジベンジル−1−tert−ブチル−1−フタ
ルイミドメチル−4−メチル−1,1,2(R)−ペン
タン−トリカルボキシレート4.00gのメタノール3
0ml溶液に10%パラジウム−炭素200mgを加
え、減圧下水素ガスを導入し、2日間攪拌した。反応液
からセライトを用い、触媒を濾去し、濾液を減圧濃縮し
た。得られた残渣をトルエン30mlに溶解させ、これ
にN−メチルモルホリン0.70mlを加え、還流しな
がら7時間攪拌した。反応液にトルエン70mlを加
え、有機層を1N塩酸で2回、飽和食塩水で3回それぞ
れ洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し
た。得られた油状残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに添加し、2%メタノール/クロロホルムで溶出
させ、油状物として上記目的化合物を得た。収量1.0
0g。
【0158】参考例9 3S−(4−tert−ブトキシ−2R−イソブチル−
3(R又はS)−フタルイミドメチルスクシニル)アミ
ノ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 4−tert−ブトキシ−2R−イソブチル−3(R又
はS)−フタルイミドメチルコハク酸500mgと1−
ヒドロキシベンゾトリアゾール190mg及び3S−ア
ミノ−3,4−ジヒドロカルボスチリル228mgのジ
メチルホルムアミド10ml懸濁液に、氷冷攪拌下、
N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド290mg
を加えた後氷冷下に2時間、室温で18時間攪拌した。
反応液を減圧濃縮し、残渣に酢酸エチル60mlを加え
不溶物を濾去した。瀘液の酢酸エチル層を飽和重曹水
(×2回)、1N塩酸(×2回)、飽和食塩水(×2
回)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧
濃縮した。得られた油状残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーに添加して0.5%メタノール/クロロホ
ルムで溶出し、上記目的化合物を粉末として得た。収量
390mg。
【0159】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:8.52(1H,s)、7.87−7.79(2
H,m)、7.75−7.69(2H,m)、7.53
(1H,d,J=5Hz)、7.24−7.19(2
H,m)、7.02(1H,t,J=7Hz)、6.8
9(1H,d,J=8Hz)、4.66−4.58(1
H,m)、4.19(1H,dd,J1 =9Hz,J2
=14Hz)、3.80(1H,dd,J1 =5Hz,
2 =14Hz)、3.63(1H,dd,J1 =6H
z,J2 =15Hz)、3.50−3.47(1H,
m)、2.98−2.80(2H,m)、1.73−
1.58(3H,m)、0.92(6H,dd,J1
7Hz,J2 =14Hz)。
【0160】参考例10 3,4−メチレンジオキシベンジリデンコハク酸の製造 金属ナトリウム19.14gをエタノール400mlに
溶解させ、これにコハク酸ジエチル110.8ml及び
ピペロナール100gを加え、3時間加熱還流した。反
応液を減圧濃縮し、残渣を水700mlに溶かしジエチ
ルエーテル300mlで洗浄した。水層を氷冷攪拌下、
濃塩酸でpH1に調整し、ジエチルエーテル300ml
で抽出した。ジエチルエーテル層を飽和食塩水で1回洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。
得られた油状残渣181.4gをエタノール350ml
に溶解させ、これに5N水酸化ナトリウム400mlを
加え室温で一晩攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣を
ジエチルエーテル200mlで洗浄した。水層を氷冷攪
拌下、濃塩酸でpH1に調整し酢酸エチル400mlで
抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣
にジエチルエーテル300mlを加え固化し上記目的化
合物を得た。収量67.34g。
【0161】参考例11 4−エトキシ−2−(3,4−メチレンジオキシベンジ
リデン)コハク酸の製造 3,4−メチレンジオキシベンジリデンコハク酸23.
5gに無水酢酸200mlを加え、2時間加熱還流し
た。反応液を減圧濃縮し、残渣にエタノール200ml
を加え、加熱還流を一晩行なった。反応液を減圧濃縮
し、残渣を酢酸エチル300mlで抽出した。酢酸エチ
ル層を飽和食塩水で2回洗浄し無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧濃縮した。得られた結晶性残渣に、ジエチ
ルエーテルを加え洗浄し、上記目的化合物を得た。収量
17.76g。
【0162】参考例12 4−エトキシ−2−ピペロニルコハク酸の製造 4−エトキシ−2−(3,4−メチレンジオキシベンジ
リデン)コハク酸9.70gのエタノール100ml溶
液に10%パラジウム−炭素970mgを加え、室温で
接触水素添加を一夜行なった。反応液からセライトを用
い、触媒を濾去し、瀘液を減圧濃縮した。得られた油状
残渣を乾燥し、上記目的化合物を得た。収量10.36
g。
【0163】参考例13 3−(4−エトキシ−2−ピペロニルスクシニル)アミ
ノ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 3−アミノ−3,4−ジヒドロカルボスチリル260m
gのジメチルホルムアミド3ml溶液に4−エトキシ−
2−ピペロニルコハク酸500mgのジクロロメタン5
ml溶液と1−ヒドロキシベンゾトリアゾール240m
gを加え、氷冷攪拌下N,N′−ジシクロヘキシルカル
ボジイミド360mgを加え、氷冷下2時間、室温で3
日間攪拌した。反応液から不溶物を濾去し、瀘液を減圧
濃縮した。得られた残渣にクロロホルム30mlを加え
抽出し、クロロホルム層を飽和重曹水、1N塩酸、飽和
食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後減
圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに添加し、酢酸エチル/ヘキサン(1:1)
で溶出させ上記目的化合物を得た。収量100mg。
【0164】参考例14 4−t−ブトキシ−3−メチレン−2R−イソブチルコ
ハク酸の製造 1,2−ジベンジル−1−t−ブチル−4−メチル−
1,1,2(R)−ペンタン−トリカルボキシレート4
0.0gのイソプロパノール200ml溶液に10%パ
ラジウム−炭素3.50gを加え、減圧下水素ガスを導
入し、室温で一夜撹拌した。反応液からセライトを用
い、触媒を濾去した。得られた濾液にピペリジン23.
72mlと37%ホルムアルデヒド水溶液108.2m
lを加え、室温で2日間撹拌した。反応液を減圧濃縮
し、得られた残渣を酢酸エチル350mlに溶解させ抽
出した。酢酸エチル層を1N塩酸(300ml×1,2
00ml×1)、飽和食塩水で2回、各々洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた油状
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより(2
%メタノール/クロロホルムで溶出)精製し、油状の上
記目的化合物を得た。収量13.81g。
【0165】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:11.00(1H,bs)、6.29(1H,
s)、5.67(1H,s)、3.55(1H,t,J
=8Hz)、1.76(1H,dd,J1 =6Hz,J
2 =14Hz)、1.63−1.49(2H,m)、
1.49(9H,s)、0.92(6H,dd,J1
6Hz,J2 =9Hz)。
【0166】参考例15 4−t−ブトキシ−2R−イソブチル−3S−メチルコ
ハク酸の製造 4−t−ブトキシ−3−メチレン−2R−イソブチルコ
ハク酸13.81gの酢酸エチル100ml溶液に10
%パラジウム−炭素970mgを加え、減圧下水素ガス
を導入し、室温で一夜撹拌した。反応液からセライトを
用い、触媒を濾去し、濾液に氷冷撹拌下ジシクロヘキシ
ルアミン11.35mlを加えた。ただちに白色沈澱が
生成したので、濾取し、少量のジエチルエーテルで洗浄
した。得られた白色沈澱を酢酸エチル150mlから再
結晶し、白色固体13.50gを得た。
【0167】上記で得られた化合物8.20gを酢酸エ
チル200mlに懸濁させ、酢酸エチル層を0.5M硫
酸(100ml×2回)、飽和食塩水(100ml×3
回)で各々洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減
圧濃縮した。得られた残渣を乾燥し、油状の上記目的化
合物を得た。収量4.60g。
【0168】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:10.00(1H,bs)、2.73−2.68
(1H,m)、2.61−2.55(1H,m)、1.
72−1.63(2H,m)、1.45(9H,s)、
1.29−1.19(1H,m)、1.17(3H,
d,J=7Hz)、0.91(6H,dd,J1 =2H
z,J2 =7Hz)。
【0169】参考例16 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−3,4−ジヒド
ロカルボスチリルの製造 3S−アミノ−3,4−ジヒドロカルボスチリル10g
をN,N−ジメチルホルムアミド100mlに溶解し、
氷冷後、t−ブトキシカルボン酸無水物14.8gを加
え、トリエチルアミンにてpH8に調整した。0℃にて
1時間撹拌した後、室温にもどし、再びトリエチルアミ
ンにてpH8に調整後、1時間撹拌した。反応溶液を減
圧濃縮し、残留物に酢酸エチル300mlを加え、1N
塩酸(100ml×2回)、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液(100ml×2回)、飽和食塩水(100ml)
で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、真空蒸発させ
た。油状の残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカ
ゲル200g,33%酢酸エチル/ヘキサンで溶出)に
より精製し、得られた油状物を真空乾燥して結晶化させ
上記目的化合物を得た。収量14.38g。
【0170】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:8.20(1H,brs)、7.18−7.26
(2H,m)、7.02(1H,dt,J1 =1Hz,
2 =7Hz)、6.80(1H,d,J=8Hz)、
5.62(1H,brs)、4.36(1H,dt,J
1 =15Hz,J2 =6Hz)、3.49(1H,d
d,J1 =15Hz,J2 =6Hz)、2.85(1
H,t,J=15Hz)、1.53(9H,s)。
【0171】参考例17 3S−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3,4−ジヒ
ドロカルボスチリルの製造 3S−アミノ−3,4−ジヒドロカルボスチリル10g
をN,N−ジメチルホルムアミド100mlに懸濁さ
せ、氷冷撹拌下、ベンジルオキシカルボニルクロライド
17.6mlを滴下し、トリエチルアミンにてpH8に
調整した。0℃にて1時間撹拌した後、室温にもどし、
再びトリエチルアミンにてpH8に調整後、1時間撹拌
した。反応溶液を減圧濃縮し、残留物に酢酸エチル30
0mlを加え、不溶物を濾去した後、濾液を1N塩酸
(100ml×2回)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
(100ml×2回)、飽和食塩水(100ml)で洗
い、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。有機層を真空蒸
発し、得られた油状残渣に酢酸エチル5mlを加え、ヘ
キサン50mlを加え、析出した結晶を濾過し、上記目
的化合物を得た。収量7.2g。
【0172】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:8.16(1H,brs)、7.30−7.40
(5H,m)、7.18−7.24(2H,m)、7.
03(1H,dt,J1 =1Hz,J2 =7Hz)、
6.80(1H,dd,J1 =1Hz,J2 =8H
z)、5.88(1H,brs)、5.16(2H,
s)、4.42(1H,dt,J1 =15Hz,J2
6Hz)、3.52(1H,dd,J1 =15Hz,J
2 =6Hz)、2.87(1H,t,J=15Hz)。
【0173】参考例18 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−7−クロロ−
3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 対応する出発原料を用い、参考例16と同様にして上記
目的化合物を得た。
【0174】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:8.04(1H,bs)、7.13(1H,d,
J=8Hz)、7.00(1H,dd,J1 =2Hz,
2 =8Hz)、6.81(1H,d,J=2Hz)、
5.56(1H,bs)、4.38−4.29(1H,
m)、3.48(1H,dd,J1 =6Hz,J2 =1
5Hz)、2.80(1H,t,J=15Hz)、1.
48(9H,s)。
【0175】参考例19 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−7−クロロ−1
−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 3S−アミノ−7−クロロ−1−ヒドロキシ−3,4−
ジヒドロカルボスチリル・塩酸塩4.00gのジメチル
ホルムアミド30ml溶液に、氷冷撹拌下、N−メチル
モルホリン1.64mlを加え、続いてジ−t−ブチル
ジカーボネート3.90gのジメチルホルムアミド10
ml溶液を加え、室温で2時間撹拌した。反応液を減圧
濃縮し、残渣に水50mlを加え、固化し濾取した。粗
精製物をジエチルエーテルで洗浄し、上記目的化合物を
得た。収量1.84g。
【0176】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.63(1H,s)、7.27(1H,
d,J=8Hz)、7.25(1H,d,J=9H
z)、7.16(1H,d,J=2Hz)、7.06
(1H,dd,J1 =2Hz,J2 =8Hz)、4.2
8−4.24(1H,m)、3.00(1H,s)、
2.97(1H,d,J=4Hz)、1.41(9H,
s)。
【0177】参考例20 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシ
−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 対応する出発原料を用い、参考例19と同様にして上記
目的化合物を得た。
【0178】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:8.85(1H,bs)、7.20(2H,t,
J=8Hz)、7.01(1H,dt,J1 =1Hz,
2 =8Hz)、6.85(1H,d,J=8Hz)、
5.66(1H,d,J=5Hz)、4.39−4.3
1(1H,m)、3.48(1H,dd,J1 =6H
z,J2 =15Hz)、2.85(1H,t,J=15
Hz)、1.49(9H,s)。
【0179】参考例21 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−1−ヘキシルオ
キシ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−1−ヒドロキシ
−3,4−ジヒドロカルボスチリル700mgのジメチ
ルホルムアミド5ml溶液に、氷冷撹拌下、水素化ナト
リウム(60%含有)111mgを加え15分後、ヨー
ドヘキサン641mgを加え、その後室温で2時間撹拌
した。反応液を減圧濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル
30mlで抽出した。酢酸エチル層を1N塩酸で2回、
飽和食塩水で2回各々洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後減圧濃縮した。得られた油状残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに添加し、クロロホルムで溶出
させ上記目的化合物を得た。収量630mg。
【0180】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.30(1H,t,J=8Hz)、7.21
(2H,d,J=9Hz)、7.07(1H,td,J
1 =1Hz,J2 =7Hz)、5.60(1H,b
s)、4.37−4.32(1H,m)、4.12(1
H,q,J=7Hz)、4.02(1H,q,J=7H
z)、3.43(1H,dd,J1 =5Hz,J2 =1
5Hz)、2.80(1H,t,J=15Hz)、1.
82−1.70(2H,m)、1,48(9H,s)、
1.54−1.30(6H,m)、0.90(3H,
t,J=7Hz)。
【0181】参考例22 3S−(4−t−ブトキシ−2R−イソブチル−3S−
メチルスクシニル)アミノ−1−ヘキシルオキシ−3,
4−ジヒドロカルボスチリルの製造 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−1−ヘキシルオ
キシ−3,4−ジヒドロカルボスチリル630mgにト
リフルオロ酢酸5mlを加えて溶解させ、室温で30分
間放置した。反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をテト
ラヒドロフラン10mlに溶解した。この溶液に、氷冷
撹拌下、トリエチルアミンを加え中和し、次いで1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール247mgと4−t−ブト
キシ−2R−イソブチル−3S−メチルコハク酸446
mgのテトラヒドロフラン10ml溶液を加えた後、ト
リエチルアミン130μlとジシクロヘキシルカルボジ
イミド377mgを加え、氷冷下2時間、室温で一夜撹
拌した。反応液から生成した不溶物を濾去し、濾液を減
圧濃縮した。得られた油状残渣を酢酸エチル50mlに
溶かし抽出した。酢酸エチル層を飽和重曹水で2回、1
N塩酸で2回、飽和食塩水で2回、各々洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた油状
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに添加し、
クロロホルムで溶出させ、上記目的化合物を得た。収量
740mg。
【0182】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.30(1H,t,J=8Hz)、7.21
(2H,d,J=9Hz)、7.07(1H,dt,J
1 =1Hz,J2 =8Hz)、6.70(1H,d,J
=5Hz)、4.63−4.50(1H,m)、4.1
3(1H,q,J=8Hz)、4.02(1H,q,J
=8Hz)、3.51(1H,dd,J1 =6Hz,J
2 =15Hz)、2.73(1H,t,J=15H
z)、2.56−2.53(2H,m)、1.81−
1.69(4H,m)、1.52−1.30(6H,
m)、1.46(9H,s)、1.18−1.09(4
H,m)、0.95−0.86(9H,m)。
【0183】参考例23 3S−(4−ベンジルオキシアミノ−2R−イソブチル
−3S−メチルスクシニル)アミノ−1−ヘキシルオキ
シ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 3S−(4−t−ブトキシ−2R−イソブチル−3S−
メチルスクシニル)アミノ−1−ヘキシルオキシ−3,
4−ジヒドロカルボスチリル740mgにトリフルオロ
酢酸5mlを加えて溶解させ、室温で1時間30分放置
した。反応液を減圧濃縮し、得られた油状残渣を酢酸エ
チル50mlに溶解させ抽出した。酢酸エチル層を飽和
食塩水で3回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
減圧濃縮した。得られた油状残渣を乾燥後、ジメチルホ
ルムアミド10mlに溶解させ、これに氷冷撹拌下、1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール306mgとベンジル
オキシアミン・塩酸塩362mgにN−メチルモルホリ
ン231μlを加えたジメチルホルムアミド5ml溶液
を加えた後、さらにN−メチルモルホリン120μlと
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カル
ボジイミド塩酸塩434mgを加え、氷冷下2時間、室
温で一夜撹拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた油状
残渣に酢酸エチル50mlを加え抽出した。酢酸エチル
層を飽和重曹水で2回、1N塩酸で2回、飽和食塩水で
2回、各々洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減
圧濃縮した。得られた結晶性残渣にジエチルエーテルを
加えて濾取、乾燥して、上記目的化合物を得た。収量4
30mg。
【0184】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:11.10(1H,s)、8.57(1H,
d,J=8Hz)、7.40−7.35(6H,m)、
7.30(1H,t,J=8Hz)、7.14(1H,
d,J=7Hz)、7.06(1H,t,J=7H
z)、4.79(2H,s)、4.63−4.54(1
H,m)、4.01−3.95(2H,m)、3.05
(1H,t,J=13Hz)、2.93(1H,dd,
1 =7Hz,J2 =15Hz)、2.52−2.49
(1H,m)、2.17−2.13(1H,m)、1.
71−1.29(10H,m)、0.97(3H,d,
J=7Hz)、0.90−0.79(10H,m)。
【0185】参考例24 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−1−(4−シア
ノベンジル)−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−3,4−ジヒド
ロカルボスチリル600mgのジメチルホルムアミド5
ml溶液に、氷冷撹拌下、水素化ナトリウム(60%含
有)96mgを加え15分後、α−ブロモ−p−トルニ
トリル494mgを加え、室温で2時間撹拌した。反応
液に酢酸エチル30mlを加え抽出した。酢酸エチル層
を1N塩酸で1回、飽和食塩水で3回、各々洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧濃縮した。得られた油
状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより(ク
ロロホルムにより溶出)精製し、上記目的化合物を得
た。収量760mg。
【0186】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.62(2H,d,J=8Hz)、7.32
(2H,d,J=9Hz)、7.25(1H,d,J=
8Hz)、7.17(1H,t,J=8Hz)、7.0
5(1H,td,J1 =1Hz,J2 =7Hz)、6.
77(1H,dd,J1 =1Hz,J2 =8Hz)、
5.71(1H,bs)、5.46(1H,d,J=1
7Hz)、4.97(1H,d,J=16Hz)、4.
50−4.40(1H,m)、3.48(1H,dd,
1 =6Hz,J2 =15Hz)、2.88(1H,
t,J=15Hz)、1.48(9H,s)。
【0187】参考例25 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−1−(5−クロ
ロ−2−チエニルメチル)−3,4−ジヒドロカルボス
チリルの製造 5−クロロ−2−クロロメチルチオフェンと対応する出
発原料とを反応させ、参考例24と同様にして上記目的
化合物を得た。
【0188】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.28−7.20(2H,m)、7.11−
7.02(2H,m)、6.79(1H,d,J=4H
z)、6.72(1H,d,J=4Hz)、5.75
(1H,bs)、5.32(1H,d,J=16H
z)、5.03(1H,d,J=16Hz)、4.34
−4.29(1H,m)、3.43(1H,dd,J1
=5Hz,J2 =15Hz)、2.80(1H,t,J
=15Hz)、1.48(9H,s)。
【0189】参考例26 1−ベンジルオキシ−3S−t−ブトキシカルボニルア
ミノ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 ベンジルブロミドと対応する出発原料とを反応させ、参
考例24と同様にして上記目的化合物を得た。
【0190】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.52−7.47(2H,m)、7.40−
7.35(3H,m)、7.31−7.18(3H,
m)、7.06(1H,td,J1 =2Hz,J2 =7
Hz)、5.59(1H,bs)、5.13(1H,
d,J=10Hz)、5.03(1H,d,J=9H
z)、4.40−4.35(1H,m)、3.42(1
H,dd,J1 =6Hz,J2 =15Hz)、2.78
(1H,t,J=15Hz)、1.48(9H,s)。
【0191】参考例27 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−7−クロロ−1
−エトキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 ヨードエタンと対応する出発原料とを反応させ、参考例
21と同様にして上記目的化合物を得た。
【0192】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.21(1H,d,J=2Hz)、7.13
(1H,d,J=8Hz)、7.04(1H,dd,J
1 =2Hz,J2 =8Hz)、5.56(1H,b
s)、4.35−4.29(1H,m)、4.18(2
H,qd,J1 =7Hz,J2 =16Hz)、3.42
(1H,dd,J1 =5Hz,J2 =15Hz)、2.
76(1H,t,J=15Hz)、1.47(9H,
s)、1.40(3H,t,J=7Hz)。
【0193】参考例28 3S−アミノ−1−イソブトキシ−3,4−ジヒドロカ
ルボスチリルの製造 イソブトキシアミンを用い、J.Org.Chem.1
989,54,3394に記載の方法に従い、上記目的
化合物を得た。
【0194】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.15−7.35(3H,m)、7.05(1
H,t,J=7Hz)、3.93(1H,t,J=7H
z)、3.78(1H,t,J=7Hz)、3.62
(1H,dd,J1 =13Hz,J2 =6Hz)、3.
10(1H,dd,J1 =15Hz,J2 =6Hz)、
2.83(1H,t,J=15Hz)、2.05−2.
25(1H,m)、1.08(3H,d,J=5H
z)、1.05(3H,d,J=5Hz)。
【0195】参考例29 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−1−エトキシ−
3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 ヨードエタンと対応する出発原料とを反応させ、参考例
21と同様にして上記目的化合物を得た。
【0196】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.20−7.23(3H,m)、7.07(1
H,dt,J1 =1Hz,J2 =7Hz)、5.59
(1H,brs)、4.34(1H,dt,J1 =14
Hz,J2 =6Hz)、4.16(1H,q,J=7H
z)、4.13(1H,q,J=7Hz)、3.42
(1H,dd,J1 =6Hz,J2 =14Hz)、2.
81(1H,t,J=14Hz)、1.48(9H,
s)、1.39(3H,t,J=7Hz)。
【0197】参考例30 3S−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−エトキシ
メチル−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 エトキシメチルクロリドと対応する出発原料とを反応さ
せ、参考例24と同様にして上記目的化合物を得た。
【0198】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.39−7.28(7H,m)、7.21(1
H,d,J=7Hz)、7.09(1H,td,J1
1Hz,J2 =7Hz)、5.95(1H,bs)、
5.78(1H,d,J=11Hz)、5.15(2
H,s)、4.95(1H,d,J=11Hz)、4.
42−4.37(1H,m)、3.61(2H,qd,
1 =7Hz,J2 =3Hz)、3.46(1H,d
d,J1 =5Hz,J2 =14Hz)、2.82(1
H,t,J=15Hz)、1.21(3H,t,J=7
Hz)。
【0199】参考例31 3S−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ヘキシル
オキシメチル−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 ヘキシルオキシメチルクロリドと対応する出発原料とを
反応させ、参考例24と同様にして上記目的化合物を得
た。
【0200】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.39−7.28(7H,m)、7.21(1
H,d,J=7Hz)、7.09(1H,td,J1
1Hz,J2 =7Hz)、5.96(1H,bs)、
5.77(1H,d,J=11Hz)、5.15(2
H,s)、4.95(1H,d,J=11Hz)、4.
42−4.37(1H,m)、3.57−3.42(3
H,m)、2.82(1H,t,J=15Hz)、1.
58−1.51(2H,m)、1.33−1.21(6
H,m)、0.85(3H,t,J=7Hz)。
【0201】参考例32 3S−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−メトキシ
メチル−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 メトキシメチルクロリドと対応する出発原料とを反応さ
せ、参考例24と同様にして上記目的化合物を得た。
【0202】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.15−7.50(8H,m)、7.09(1
H,t,J=7Hz)、5.95(1H,brs)、
5.70(1H,d,J=10Hz)、5.15(2
H,s)、4.95(1H,d,J=10Hz)、4.
41(1H,dt,J1 =14Hz,J2 =5Hz)、
3.46(1H,dd,J1 =14Hz,J2 =5H
z)、3.39(3H,s)、2.83(1H,t,J
=14Hz)。
【0203】参考例33 1−ベンジル−3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−
3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 ベンジルブロミドと対応する出発原料とを反応させ、参
考例24と同様にして上記目的化合物を得た。
【0204】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.36−7.12(7H,m)、7.01(1
H,td,J1 =7Hz,J2 =1Hz)、6.90
(1H,d、J=8Hz)、5.81(1H,bs)、
5.44(1H,d,J=16Hz)、4.91(1
H,d,J=16Hz)、4.44−4.39(1H,
m)、3.48(1H,dd,J1 =6Hz,J2 =1
5Hz)、2.86(1H,t,J=15Hz)、1.
48(9H,s)。
【0205】参考例34 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−1−(4−メト
キシカルボニルベンジル)−3,4−ジヒドロカルボス
チリルの製造 4−メトキシカルボニルベンジルブロミドと対応する出
発原料とを反応させ、参考例24と同様にして上記目的
化合物を得た。
【0206】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.99(2H,,d,J=8Hz)、7.27
(2H,d,J=7Hz)、7.23(1H,d,J=
7Hz)、7.14(1H,t,J=7Hz)、7.0
2(1H,td,J1 =1Hz,J2 =8Hz)、6.
82(1H,d,J=8Hz)、5.77(1H,b
s)、5.48(1H,d,J=17Hz)、4.97
(1H,d,J=17Hz)、4.48−4.39(1
H,m)、3.90(3H,s)、3.49(1H,d
d,J1 =5Hz,J2 =14Hz)、2.88(1
H,t,J=15Hz)、1.49(9H,s)。
【0207】参考例35 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−1−(4−メト
キシベンジル)−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製
造 4−メトキシベンジルクロリドと対応する出発原料とを
反応させ、参考例24と同様にして上記目的化合物を得
た。
【0208】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.28−7.13(4H,m)、7.03−
6.91(2H,m)、6.84(2H,d,J=9H
z)、5.81(1H,bs)、5.34(1H,d,
J=16Hz)、4.88(1H,d,J=16H
z)、4.41−4.36(1H,m)、3.77(3
H,s)、3.46(1H,dd,J1 =7Hz,J2
=16Hz)、2.84(1H,t,J=15Hz)、
1.48(9H,s)。
【0209】参考例36 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−1−フタルイミ
ドメチル−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 N−ブロモメチルフタルイミドと対応する出発原料とを
反応させ、参考例24と同様にして上記目的化合物を得
た。
【0210】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.81(2H,dd,J1 =6Hz,J2 =3
Hz)、7.01(2H,dd,J=6.J1 =14H
z,J2 =3Hz)、7.10−7.35(3H,
m)、7.02(1H,t,J=7Hz)、6.24
(1H,d,J=14Hz)、5.75−5.90(1
H,m)、5.74(1H,d,J=14Hz)、4.
31(1H,dt,J1 =14Hz,J2 =5Hz)、
3.37(1H,dd,J1 =14Hz,J2 =5H
z)、2.81(1H,t,J=14Hz)、1.47
(9H,s)。
【0211】参考例37 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−1−エトキシカ
ルボニルメチル−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製
造 ヨード酢酸エチル又はブロモ酢酸エチルと対応する出発
原料とを反応させ、参考例24と同様にして上記目的化
合物を得た。
【0212】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.23(2H,d,J=8Hz)、7.06
(1H,t,J=8Hz)、6.79(1H,d,J=
8Hz)、5.68(1H,brs)、4.88(1
H,d,J=17Hz)、4,47(1H,d,J=1
7Hz)、4.36(1H,dt,J1 =14Hz,J
2 =5Hz)、4.21(2H,q,J=7Hz)、
3.44(1H,dd,J1 =14Hz,J2 =5H
z)、2.81(1H,t,J=14Hz)、1.47
(9H,s)、1.26(3H,t,J=7Hz)。
【0213】参考例38 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−7−クロロ−1
−エトキシカルボニルメチル−3,4−ジヒドロカルボ
スチリルの製造 ブロモ酢酸エチルと対応する出発原料とを反応させ、参
考例24と同様にして上記目的化合物を得た。
【0214】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.16(1H,d,J=8Hz)、7.04
(1H,dd,J1 =8Hz,J2 =2Hz)、6.7
8(1H,d,J=2Hz)、5.64(1H,br
s)、4.82(1H,d,J=18Hz)、4.45
(1H,d,J=18Hz)、4.25−4.45(1
H,m)、4.24(2H,q,J=7Hz)、3.4
3(1H,dd,J1 =15Hz,J2 =5Hz)、
2.82(1H,t,J=15Hz)、1.47(9
H,s)、1.28(3H,t,J=7Hz)。
【0215】参考例39 1−ベンジルオキシカルボニルメチル−3S−t−ブト
キシカルボニルアミノ−3,4−ジヒドロカルボスチリ
ルの製造 ブロモ酢酸ベンジルと対応する出発原料とを反応させ、
参考例24と同様にして上記目的化合物を得た。
【0216】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.10−7.40(7H,m)、7.05(1
H,t,J=8Hz)、6.75(1H,d,J=8H
z)、5.67(1H,brs)、5.18(2H,
s)、4.90(1H,d,J=18Hz)、4.56
(1H,d,J=18Hz)、4.36(1H,dt,
1 =14Hz,J2 =5Hz)、3.42(1H,d
d,J1 =14Hz,J=5Hz)、2.83(1
H,t,J=14Hz)、1.47(9H,s)。
【0217】参考例40 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−1−カルボキシ
メチル−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例39で得られた1−ベンジルオキシカルボニルメ
チル−3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−3,4−
ジヒドロカルボスチリル2.98gをメタノール10m
lに溶解し、10%パラジウム−炭素200mgをメタ
ノール10mlに懸濁させたものを加え、水素で飽和し
た。常圧下で1日撹拌した後、触媒を濾別し、濾液を真
空蒸発させ、上記目的化合物を白色固体として得た。収
量2.0g。
【0218】NMR(270MHz,CDCl)δ
ppm:7.20−7.26(2H,m)、7.05
(1H,t,J=7Hz)、6.81(1H,d,J=
8Hz)、5.69(1H,brs)、4.89(1
H,d,J=18Hz)、4.45(1H,d,J=1
8Hz)、4.31−4.38(1H,m)、3.37
−3.43(1H,m)、2.86(1H,t,J=1
5Hz)、1.46(9H,s)。
【0219】参考例41 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−1−プロポキシ
カルボニルメチル−3,4−ジヒドロカルボスチリルの
製造 参考例40で得られた3S−t−ブトキシカルボニルア
ミノ−1−カルボキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリ
ル600mgをジクロロメタン10mlに溶解し、プロ
パノール420μlを加え、氷浴中にて冷却し、N−メ
チルモルホリン247μl、1−エチル−3−(3−ジ
メチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩430
mg及びジメチルアミノピリジン11mgを加えた後、
室温にて20時間撹拌した。反応溶液を真空蒸発させ、
残留物に、酢酸エチル40mlを加え、1N塩酸15m
l、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液15ml,飽和食塩
水10mlで洗い、硫酸マグネシウムにて乾燥した後、
真空蒸発させて、上記目的化合物を無色油状として得
た。収量600mg。
【0220】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.23(2H,d,J=7Hz)、7.06
(1H,t,J=7Hz)、6.79(1H,d,J=
7Hz)、5.68(1H,brs)、4.87(1
H,d,J=17Hz)、4.50(1H,d,J=1
7Hz)、4.35(1H,dt,J1 =14Hz,J
2 =5Hz)、4.11(2H,t,J=7Hz)、
3.45(1H,dd,J1 =14Hz,J2 =5H
z)、2.86(1H,t,J=14Hz)、1.63
(2H,dq,J1 =7Hz,J2 =7Hz)、1.4
8(9H,s)、0.86(3H,t,J=7Hz)。
【0221】参考例42 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−1−イソプロポ
キシカルボニルメチル−3,4−ジヒドロカルボスチリ
ルの製造 2−プロパノールと対応する出発原料とを反応させ、参
考例41と同様にして上記目的化合物を得た。
【0222】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.23(2H,d,J=8Hz)、7.06
(1H,t,J=8Hz)、6.78(1H,d,J=
8Hz)、5.69(1H,brs)、4.95−5.
15(1H,m)、4.81(1H,d,J=17H
z)、4.47(1H,d,J=17Hz)、4.35
(1H,dt,J1 =14Hz,J2 =5Hz)、3.
45(1H,dd,J1 =14Hz,J2 =5Hz)、
2.86(1H,t,J=14Hz)、1.47(9
H,s)、1.20−1.30(6H,m)。
【0223】参考例43 3S−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−t−ブト
キシカルボニルメチル−3,4−ジヒドロカルボスチリ
ルの製造 ブロモ酢酸t−ブチルと対応する出発原料とを反応さ
せ、参考例24と同様にして上記目的化合物を得た。
【0224】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.23−7.39(5H,m)、7.07(2
H,t,J=8Hz)、6.79(2H,d,J=8H
z)、5.97(1H,brs)、5.14(2H,
s)、4.74(1H,d,J=17Hz)、4.34
−4.45(2H,m)、3.47(1H,dd,J1
=14Hz,J2 =6Hz)、2.88(1H,t,J
=14Hz)、1.42(9H,s)。
【0225】参考例44 1−アミノカルボニルメチル−3S−t−ブトキシカル
ボニルアミノ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 ヨードアセタミドと対応する出発原料とを反応させ、参
考例24と同様にして上記目的化合物を得た。
【0226】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.15−7.35(2H,m)、7.05−
7.15(2H,m)、6.13(1H,brs)、
5.60(1H,brs)、5.44(1H,br
s)、4.95(1H,d,J=16Hz)、4.38
(1H,dt,J1 =14Hz,J2 =6Hz)、4.
19(1H,d,J=16Hz)、3.30−3.50
(1H,m)、2.88(1H,t,J=14Hz)、
1.47(9H,s)。
【0227】参考例45 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−1−(N−メチ
ルアミノカルボニルメチル)−3,4−ジヒドロカルボ
スチリルの製造 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−1−カルボキシ
メチル−3,4−ジヒドロカルボスチリル500mgを
ジクロロメタン10mlに溶解し、氷冷撹拌下、1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール240mg、N−メチルモ
ルホリン0.21ml及び1−エチル−3−(3−ジメ
チルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩358mg
を加え、10分間撹拌し、N−メチルモリホリン0.3
4ml及びメチルアミン塩酸塩210mgを加え、室温
下、1晩攪拌した。反応溶液を減圧濃縮し、残留物に、
ジクロロメタン30mlを加え、1N塩酸15ml、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液15ml、飽和食塩水15
mlで洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。真空蒸
発して、上記目的化合物を白色固体として得た。収量5
40mg。
【0228】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.06−7.32(4H,m)、6.12(1
H,brs)、5.59(1H,brs)、4.94
(1H,d,J=16Hz)、4.34−4.44(1
H,m)、4.10(1H,d,J=16Hz)、3.
41(1H,dd,J1 =15Hz,J2 =8Hz)、
2.87(1H,t,J=15Hz)、2.82(3
H,d,J=5Hz)、1.48(9H,m)。
【0229】参考例46 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−1−(N−プロ
ピルアミノカルボニルメチル)−3,4−ジヒドロカル
ボスチリルの製造 1−プロピルアミンと対応する出発原料とを反応させ、
参考例45と同様にして上記目的化合物を得た。
【0230】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.06−7.32(4H,m)、6.01(1
H,brs)、5.60(1H,brs)、4.92
(1H,d,J=16Hz)、4.34−4.42(1
H,m)、4.14(1H,d,J=16Hz)、3.
43(1H,dd,J1 =15Hz,J2 =8Hz)、
3.22(2H,dq,J1 =2Hz,J2 =7H
z)、2.86(1H,t,J=15Hz)、1.42
−1.53(11H,m)、0.86(3H,t,J=
7Hz)。
【0231】参考例47 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−1−(N−メト
キシアミノカルボニルメチル)−3,4−ジヒドロカル
ボスチリルの製造 メトキシアミンと対応する出発原料とを反応させ、参考
例45と同様にして上記目的化合物を得た。
【0232】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:9.06(1H,s)、7.15−7.40(3
H,m)、7.09(1H,t,J=8Hz)、5.5
5(1H,brs)、4.75−4.95(1H,
m)、4.36(1H,dt,J1=14Hz,J2
6Hz)、4.00−4.20(1H,m)、3.78
(3H,s)、3.39(1H,dd,J1 =14H
z,J2 =5Hz)、2.86(1H,t,J=14H
z)、1.48(9H,s)。
【0233】参考例48 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−1−(N,N−
ジメチルアミノカルボニルメチル)−3,4−ジヒドロ
カルボスチリルの製造 ジメチルアミンと対応する出発原料とを反応させ、参考
例45と同様にして上記目的化合物を得た。
【0234】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.20−7.26(2H,m)、7.03(1
H,t,J=8Hz)、6.78(1H,d,J=8H
z)、5.78(1H,brs)、4.93(1H,
d,J=17Hz)、4.50(1H,d,J=17H
z)、4.34−4.43(1H,m)、3.39−
3.46(1H,m)、3.13(3H,s)、2.9
9(3H,s)、2.90(1H,t,J=14H
z)、1.47(9H,s)。
【0235】参考例49 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−1−モルホリノ
カルボニルメチル−3,4−ジヒドロカルボスチリルの
製造 モルホリンと対応する出発原料とを反応させ、参考例4
5と同様にして上記目的化合物を得た。
【0236】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.22(2H,d,J=7Hz)、7.05
(1H,t,J=7Hz)、6.80(1H,d,J=
7Hz)、5.66(1H,brs)、4.92(1
H,d,J=16Hz)、4.52(1H,d,J=1
6Hz)、4.39(1H,dt,J1 =14Hz,J
2 =5Hz)、3.73(4H,dd,J1 =15H
z,J2 =4Hz)、3.61(4H,dd,J1 =1
5Hz,J2 =4Hz)、3.43(1H,dd,J1
=14Hz,J2 =5Hz)、2.90(1H,t,J
=14Hz)、1.47(9H,s)。
【0237】参考例50 1−アリル−3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−
3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 アリルブロミドと対応する出発原料とを反応させ、参考
例24と同様にして上記目的化合物を得た。
【0238】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.23(1H,d,J=8Hz)、7.21
(1H,d,J=7Hz)、7.06−6.99(2
H,m)、5.94−5.82(1H,m)、5.75
(1H,bs)、5.23−5.12(2H,m)、
4.88−4.78(1H,m)、4.35−4.26
(2H,m)、3.44(1H,dd,J1 =5Hz,
2 =15Hz)、2.81(1H,t,J=15H
z)、1.48(9H,s)。
【0239】参考例51 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−1−シンナミル
−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 シンナミルブロミドと対応する出発原料とを反応させ、
参考例24と同様にして上記目的化合物を得た。
【0240】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.36−7.19(7H,m)、7.10−
7.01(2H,m)、6.54(1H,d,J=16
Hz)、6.24(1H,td,J1 =16Hz,J2
=6Hz)、5.76(1H,bs)、4.99(1
H,ddd,J1 =2Hz,J2 =5Hz,J3 =17
Hz)、4.46(1H,ddd,J1 =1Hz,J2
=6Hz,J3 =16Hz)、4.37−4.31(1
H,m)、3.45(1H,dd,J1 =5Hz,J2
=15Hz)、2.83(1H,t,J=15Hz)、
1.48(9H,s)。
【0241】参考例52 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−1−メチル−
3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 ヨードメタンと対応する出発原料とを反応させ、参考例
24と同様にして上記目的化合物を得た。
【0242】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.20−7.32(2H,m)、6.98−
7.08(2H,m)、5.71(1H,brs)、
4.19−4.28(1H,m)、3.48−3.50
(1H,m)、2.78(1H,t,J=15Hz)、
1.48(9H,s)。
【0243】参考例53 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−1−エチル−
3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 ヨードエタンと対応する出発原料とを反応させ、参考例
24と同様にして上記目的化合物を得た。
【0244】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.15−7.35(2H,m)、7.03(2
H,t,J=7Hz)、5.74(1H,brs)、
4.24(1H,dt,J1 =14Hz,J2 =5H
z)、3.85−4.20(2H,m)、3.41(1
H,dd,J1 =14Hz,J2 =5Hz)、2.75
(1H,t,J=14Hz)、1.47(9H,s)、
1.26(3H,t,J=7Hz)。
【0245】参考例54 1−ベンジルオキシエチル−3S−t−ブトキシカルボ
ニルアミノ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 1−ベンジルオキシ−2−ヨードエタンと対応する出発
原料とを反応させ、参考例24と同様にして上記目的化
合物を得た。
【0246】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.15−7.40(8H,m)、6.95−
7.10(1H,m)、5.71(1H,brs)、
4.52(2H,s)、4.15−4.35(2H,
m)、3.95−4.15(1H,m)、3.73(2
H,t,J=6Hz)、3.39(1H,dd,J1
14Hz,J2 =6Hz)、2.76(1H,t,J=
14Hz)、1.47(9H,s)。
【0247】参考例55 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−1−(2−ヒド
ロキシエチル)−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製
造 1−ベンジルオキシエチル−3S−t−ブトキシカルボ
ニルアミノ−3,4−ジヒドロカルボスチリル1.50
gをエタノール10mlに溶解し、20%パラジウムハ
イドロオキサイド−オン−カーボン(ウエット)100
mgを加え、水素で飽和した。常圧下で1日撹拌した
後、触媒を濾別し、濾液を減圧下で濃縮して、上記目的
化合物を得た。1.05g。
【0248】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.00−7.40(4H,m)、5.70(1
H,brs)、4.15−4.40(2H,m)、3.
80−4.15(3H,m)、3.40(1H,dd,
1 =15Hz,J2 =7Hz)、2.81(1H,
t,J=15Hz)、2.23(1H,brs)、1.
47(9H,s)。
【0249】参考例56 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−1−(2−プロ
ピニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 プロパルギルブロミドと対応する出発原料とを反応さ
せ、参考例24と同様にして上記目的化合物を得た。
【0250】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.21−7.35(3H,m)、7.08(1
H,dt,J1 =1Hz,J2 =7Hz)、5.68
(1H,brs)、4.95(1H,dd,J1 =17
Hz,J2 =2Hz)、4.47(1H,dd,J1
17Hz,J2 =2Hz)、4.25−4.44(1
H,m)、3.42(1H,dd,J1 =15Hz,J
2 =5Hz)、2.80(1H,t,J=15Hz)、
2.24(1H,t,J=2Hz)、1.47(9H,
s)。
【0251】参考例57 7−クロロ−3S−フタルイミド−3,4−ジヒドロカ
ルボスチリルの製造 3S−アミノ−7−クロロ−3,4−ジヒドロカルボス
チリル2.82gをジメチルホルムアミド40mlに懸
濁させ、N−カルボエトキシフタルイミド3.46g及
び炭酸ナトリウム1.52gを加え、室温下、1晩撹拌
した。反応溶液を減圧濃縮し、残留物に水50mlを加
え、析出物を濾取した。粗精製物を酢酸エチル30ml
及びメタノール30mlで洗浄し、上記目的物を淡茶色
固体として得た。収量4.02g。
【0252】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.69(1H,brs)、7.89−
7.97(4H,m)、7.25(1H,d,J=8H
z)、7.04(1H,dd,J1 =8Hz,J2 =2
Hz)、6.95(1H,d,J=2Hz)、5.06
(1H,dd,J1 =15Hz,J2 =7Hz)、3.
66(1H,t,J=15Hz)、3.15(1H,d
d,J1 =15Hz,J2=7Hz)。
【0253】参考例58 3S−トリフェニルメチルアミノ−3,4−ジヒドロカ
ルボスチリルの製造 3S−アミノ−3,4−ジヒドロカルボスチリル2.2
6gをジメチルホルムアミド40mlに懸濁させ、氷冷
撹拌下、トリフェニルメチルクロライド5.03gを加
え、トリエチルアミンにてpH8に調整した。0℃にて
1時間撹拌した後、室温に戻し、再びトリエチルアミン
にてpH8に調整後、1時間撹拌した。反応溶液を減圧
濃縮し、残留物に酢酸エチル100mlを加え、1N塩
酸(80ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50
ml×2回)、飽和食塩水(50ml×2回)で洗い、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、真空蒸発した。残留物
にn−ヘキサンを加え、析出物を濾取し、上記目的物を
得た。収量5.34g。
【0254】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.52−7.57(6H,m)、7.44(1
H,br)、7.19−7.32(9H,m)、7.1
0(1H,t,J=8Hz)、6.87(1H,t,J
=8Hz)、6.69(1H,d,J=8Hz)、6.
64(1H,d,J=8Hz)、3.41(1H,d
d,J1 =6Hz,J2 =15Hz)、2.46(1
H,t,J=15Hz)、1.65(1H,dd,J1
=6Hz,J2 =15Hz)。
【0255】参考例59 3S−(t−ブトキシカルボニル)アミノ−7−クロロ
−1−メトキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製
造 ヨードメタンと対応する出発原料とを反応させ、参考例
21と同様にして上記目的化合物を得た。
【0256】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.22(1H,d,J=2Hz)、7.14
(1H,d,J=8Hz)、7.05(1H,dd,J
1 =2Hz,J2 =8Hz)、5.55(1H,b
r)、4.34(1H,dt,J1 =14Hz,J2
6Hz)、3.94(3H,s)、3.42(1H,d
d,J1 =14Hz,J2 =6Hz)、2.77(1
H,t,J=14Hz)、1.48(9H,s)。
【0257】参考例60 3S−(4−ヒドロキシ−2R−イソブチル−3S−メ
チルスクシニル)アミノ−1−メトキシメチル−3,4
−ジヒドロカルボスチリルの製造 対応する出発原料を用い、参考例4と同様にして得た3
S−(4−ヒドロキシ−2R−イソブチル−3−メチレ
ンスクシニル)アミノ−1−メトキシメチル−3,4−
ジヒドロカルボスチリル(800mg)を、エタノール
(10ml)に溶解し、10%パラジウム−炭素(10
0mg)を加え、水素で飽和した。常圧下で1日撹拌し
た後、触媒を濾別し、溶媒を減圧留去することにより、
上記目的化合物を得た。収量790mg。
【0258】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:8.50(1H,d,J=8Hz)、7.1
5−7.35(3H,m)、7.06(1H,t,J=
7Hz)、5.48(1H,d,J=10Hz)、5.
02(1H,d,J=10Hz)、4.57(1H,d
t,J1 =14Hz,J2 =7Hz)、3.26(3
H,s)、3.05(1H,t,J=14Hz)、2.
94(1H,dd,J=J1 =14Hz,J2 =7H
z)、2.80−3.20(1H,m)、2.20−
2.45(1H,m)、1.40−1.70(2H,
m)、0.90−1.20(1H,m)、1.04(3
H,d,J=7Hz)、0.90(3H,d,J=7H
z)、0.83(3H,d,J=7Hz)。
【0259】参考例61 3S−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−メトキシ
エトキシメチル−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製
造 メトキシエトキシメチルクロリドと対応する出発原料と
を反応させ、参考例24と同様にして上記目的化合物を
得た。
【0260】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.20−7.50(7H,m)、7.20(1
H,d,J=7Hz)、7.09(1H,t,J=7H
z)、5.92(1H,brs)、5.82(1H,
d,J=11Hz)、5.15(2H,s)、5.01
(1H,d,J=11Hz)、4.40(1H,dt,
1 =14Hz,J2 =6Hz)、3.72(2H,d
d,J1 =5Hz,J2 =3Hz)、3.53(2H,
t,J=5Hz)、3.41(1H,dd,J1 =14
Hz,J2 =6Hz)、3.37(3H,s)、2.8
3(1H,t,J=14Hz)。
【0261】参考例62 4−t−ブトキシ−2R−イソブチル−3−プロピルコ
ハク酸の製造 アリールブロミドと対応する出発原料とを反応させ、参
考例8と同様にして上記目的化合物を得た。
【0262】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:2.68(1H,dt,J1 =3Hz,J2 =9
Hz)、2.50(1H,dt,J1 =2Hz,J2
10Hz)、1.74−1.12(16H,m)、1.
45(9H,s)、0.96−0.87(9H,m)。
【0263】参考例63 3−ベンジル−4−t−ブトキシ−2R−イソブチルコ
ハク酸の製造 ベンジルブロミドと対応する出発原料とを反応させ、参
考例8と同様にして上記目的化合物を得た。
【0264】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.26−7.16(5H,m)、2.91−
2.74(4H,m)、1.77−1.60(2H,
m)、1.29−1.18(10H,m)、1.26
(9H,s)、0.91(6H,dd,J1 =3Hz,
2 =7Hz)。
【0265】参考例64 4−t−ブトキシ−2R−イソブチル−3−(4−メト
キシベンジル)コハク酸の製造 4−メトキシベンジルクロリドと対応する出発原料とを
反応させ、参考例8と同様にして上記目的化合物を得
た。
【0266】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.09(2H,d,J=9Hz)、6.79
(2H,d,J=9Hz)、3.77(3H,s)、
2.87−2.72(4H,m)、1.72−1.59
(2H,m)、1.33−1.21(10H,m)、
1.28(9H,s)、0.90(6H,dd,J1
3Hz,J2 =7Hz)。
【0267】参考例65 ベンジル 2−ベンジルオキシカルボニル−3S−t−
ブトキシカルボニル−5−メチルヘキサノエートの製造 L−ロイシンを用い、参考例1と同様にして上記目的化
合物を得た。
【0268】参考例66 3S−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−メトキシ
メトキシエチル−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製
造 1−ヨード−2−メトキシメトキシエタンと対応する出
発原料とを反応させ、参考例24と同様にして上記目的
化合物を得た。
【0269】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.15−7.45(8H,m)、7.06(1
H,t,J=7Hz)、6.01(1H,brs)、
5.15(2H,s)、4.59(2H,q,J=6H
z)、4.25−4.40(1H,m)、4.25(1
H,dt,J1 =14Hz,J2 =5Hz)、4.08
(1H,dt,J1 =14Hz,J2 =7Hz)、3.
78(2H,t,J=5Hz)、3.44(1H,d
d,J1 =15Hz,J2 =6Hz)、3.29(3
H,s)、2.81(1H,t,J=15Hz)。
【0270】参考例67 4−t−ブトキシ−2R−イソブチル−3−(3−フェ
ニルプロピル)コハク酸の製造 シンナミルブロミドと対応する出発原料とを反応させ、
参考例8と同様にして上記目的化合物を得た。
【0271】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.29−7.13(5H,m)、2.71−
2.50(4H,m)、1.74−1.42(15H,
m)、1.43(9H,s)、1.20−1.12(1
H,m)、0.90(6H,d,J=7Hz)。
【0272】参考例68 4−t−ブトキシ−2R−イソブチル−3−(2−メチ
ルベンジル)コハク酸の製造 α−ブロモ−o−キシレンと対応する出発原料とを反応
させ、参考例8と同様にして上記目的化合物を得た。
【0273】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.12−7.06(4H,m)、2.91−
2.79(4H,m)、2.29(3H,s)、1.7
7−1.60(2H,m)、1.29−1.17(10
H,m)、1.25(9H,s)、0.92(6H,d
d,J1 =1Hz,J2 =6Hz)。
【0274】参考例69 4−t−ブトキシ−2R−イソブチル−3−(3−メチ
ルベンジル)コハク酸の製造 α−ブロモ−m−キシレンと対応する出発原料とを反応
させ、参考例8と同様にして上記目的化合物を得た。
【0275】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.17−6.95(4H,m)、2.89−
2.73(4H,m)、2.29(3H,s)、1.7
9−1.54(2H,m)、1.31−1.20(10
H,m)、1.27(9H,s)、0.91(6H,d
d,J1 =3Hz,J2 =7Hz)。
【0276】参考例70 4−t−ブトキシ−2R−イソブチル−3−(4−メチ
ルベンジル)コハク酸の製造 α−ブロモ−p−キシレンと対応する出発原料とを反応
させ、参考例8と同様にして上記目的化合物を得た。
【0277】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.05(4H,s)、2.88−2.70(4
H,m)、2.29(3H,s)、1.76−1.59
(2H,m)、1.33−1.17(10H,m)、
1.28(9H,s)、0.90(6H,dd,J1
4Hz,J2 =7Hz)。
【0278】参考例71 4S−イソプロピル−3−(1−オキソノニル)−2−
オキサゾリジノンの製造 4S−イソプロピル−2−オキサゾリジノン(1.02
g)を窒素雰囲気下、テトラヒドロフラン(25ml)
に溶解させ、−78℃に冷却した。n−ブチルリチウム
(1.63Mヘキサン溶液)(5.09ml)を滴下
し、30分間撹拌した。次いでペラルゴニルクロライド
(5.09ml)を加え、−78℃で1.5時間撹拌し
た。反応液を5%塩化アンモニウム水溶液(30ml)
に注ぎ、酢酸エチル(30ml×2)で抽出、有機層を
水(10ml)、飽和食塩水(20ml)で洗浄後、硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去後、上記目的化
合物を無色油状物として得た。収量2.10g。
【0279】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:4.40(1H,dt,J1 =8Hz,J2 =4
Hz)、4.26(1H,t,J=9Hz)、4.19
(1H,dd,J1 =9Hz,J2 =3Hz)、2.7
5−3.05(2H,m)、2.25−2.50(1
H,m)、1.50−1.75(2H,m)、1.15
−1.50(10H,m)、0.91(3H,d,J=
7Hz)、0.86(3H,d,J=7Hz)、0.8
0−1.00(3H,m)。
【0280】参考例72 4S−イソプロピル−3−(2R−t−ブトキシカルボ
ニルメチル−1−オキソノニル)−2−オキサゾリジノ
ンの製造 窒素雰囲気下、ジイソプロピルアミン(1.38ml)
にテトラヒドロフラン(25ml)を加え、氷冷し、n
−ブチルリチウム(1.63Mヘキサン溶液)(5.5
0ml)を滴下し、15分間撹拌した後、−78℃に冷
却し、4S−イソプロピル−3−(1−オキソノニル)
−2−オキサゾリジノン(2.30g)のテトラヒドロ
フラン(5ml)溶液を滴下し、−78℃で30分間攪
拌した。次いでブロモ酢酸t−ブチル(1.66ml)
を加え、7時間攪拌を続けながら−5℃まで徐々に昇温
した。反応液を5%塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、酢
酸エチル(20ml×2)で抽出、有機層を水(20m
l)、飽和食塩水(20ml)で順次洗浄した後、硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=14:1で
溶出)で精製することにより上記目的化合物を得た。収
量2.19g。
【0281】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:4.43(1H,dt,J1 =8Hz,J2 =4
Hz)、4.10−4.35(3H,m)、2.74
(1H,dd,J1 =16Hz,J2 =10Hz)、
2.42(1H,dd,J1 =16Hz,J2 =4H
z)、2.30−2.55(1H,m)、1.41(9
H,s)、1.10−1.75(12H,m)、0.9
3(3H,d,J=6Hz)、0.88(3H,d,J
=6Hz)、0.80−1.10(3H,m)。
【0282】参考例73 3S−(2R−t−ブトキシカルボニルメチル−1−オ
キソノニル)アミノ−1−メトキシ−3,4−ジヒドロ
カルボスチリルの製造 4S−イソプロピル−3−(2R−t−ブトキシカルボ
ニルメチル−1−オキソノニル)−2−オキサゾリジノ
ン(2.19g)をテトラヒドロフラン−水(3:1、
120ml)の混合溶媒に溶解し、0℃に冷却した。次
いで水酸化リチウム水和物(479mg)、30%過酸
化水素水溶液(2.94ml)を順次加え、0℃で1.
5時間撹拌した。1.5N亜硫酸ナトリウム水溶液(2
1.5ml)を加え、数分間撹拌の後、塩化メチレン
(150ml)に注ぎ、1N塩酸(50ml)、飽和食
塩水(20ml)で順次洗浄した後、硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を減圧留去した後、ジメチルホルムア
ミド(10ml)を加え、水冷し、3S−アミノ−1−
メトキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリル・塩酸塩
(1.30g)、N−メチルモルホリン(628μ
l)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(873m
g)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(1.18g)
を順次加え、室温にて15時間撹拌した。溶媒を減圧留
去後、酢酸エチル(50ml)を加え、1N塩酸(20
ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20ml×
2)、飽和食塩水(30ml)で、順次洗浄した後、硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した後、シ
リカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=
3:1で溶出)で精製することにより上記目的化合物を
得た。収量2.70g。
【0283】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.15−7.40(3H,m)、7.08(1
H,t,J=7Hz)、6.63(1H,d,J=6H
z)、4.60(1H,dt,J1 =14Hz,J2
6Hz)、3.94(3H,s)、3.49(1H,d
d,J1 =15Hz,J2 =6Hz)、2.76(1
H,t,J=15Hz)、2.55−2.80(2H,
m)、2.30−2.50(1H,m)、1.45(9
H,s)、1.20−1.80(12H,m)、0.8
7(3H,t,J=7Hz)。
【0284】参考例74 7−クロロ−1−メトキシメチル−3s−フタルイミド
−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 メトキシメチルクロリドと対応する出発原料とを反応さ
せ、参考例24と同様にして上記目的化合物を得た。
【0285】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.86−7.93(2H,m)、7.73−
7.79(2H,m)、7.39(1H,d,J=2H
z)、7.06−7.14(2H,m)、5.68(1
H,d,J=11Hz)、5.15(1H,dd,J1
=15Hz,J2 =6Hz)、4.99(1H,d,J
=11Hz)、4.02(1H,t,J=6Hz)、
3.41(3H,s)、2.97(1H,dd,J1
14Hz,J2 =6Hz)。
【0286】参考例75 3(R,S)−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−
t−ブトキシエチル−3,4−ジヒドロカルボスチリル
の製造 1−ヨード−2−t−ブトキシエタンと対応する出発原
料とを反応させ、参考例24と同様にして上記目的化合
物を得た。
【0287】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:6.99−7.40(9H,m)、6.00(1
H,br)、5.12−5.17(2H,m)、4.0
8−4.35(2H,m)、3.87(1H,dt,J
1 =14Hz,J2 =7Hz)、3.55−3.64
(3H,m)、2.80(1H,t,J=14Hz)、
1.12(9H,s)。
【0288】参考例76 1−メトキシエチル−3S−トリフェニルメチルアミノ
−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 1−ヨード−2−メトキシエタンと対応する出発原料と
を反応させ、参考例24と同様にして上記目的化合物を
得た。
【0289】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.49−7.54(6H,m)、7.08−
7.31(11H,m)、6.88(1H,dt,J1
=2Hz,J2 =8Hz)、6.66(1H,d,J=
8Hz)、4.20(1H,dt,J1 =14Hz,J
2 =5Hz)、3.98(1H,dt,J1 =14H
z,J2 =7Hz)、3.59(1H,dd,J1 =7
Hz,J2 =5Hz)、3.37(1H,dd,J1
14Hz,J2 =5Hz)、3.34(3H,s)、
2.36(1H,t,J=14Hz)、1.56(1
H,dd,J1 =14Hz,J2 =5Hz)。
【0290】参考例77 3(R,S)−ベンジルオキシアミノ−1−メトキシエ
チル−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 1−ヨード−2−メトキシエタンと対応する出発原料と
を反応させ、参考例24と同様にして上記目的化合物を
得た。
【0291】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.19−7.40(8H,m)、7.05(1
H,t,J=7Hz)、5.99(1H,br)、5.
15(2H,s)、4.33(1H,dt,J1 =14
Hz,J2 =5Hz)、4.25(1H,dt,J1
14Hz,J2 =5Hz)、4.00(1H,dt,J
1 =14Hz,J2 =7Hz)、3.59−3.68
(2H,m)、3.44(1H,dd,J1 =14H
z,J2 =5Hz)、3.35(1H,s)、2.81
(1H,t,J=14Hz)。
【0292】参考例78 4−t−ブトキシ−2R−イソブチル−3−(4−メト
キシカルボニルベンジル)コハク酸の製造 4−メトキシカルボニルベンジルブロミドと対応する出
発原料とを反応させ、参考例8と同様にして上記目的化
合物を得た。
【0293】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.94(2H,d,J=8Hz)、7.25
(2H,d,J=8Hz)、3.90(3H,s)、
2.97−2.74(4H,m)、1.78−1.60
(2H,m)、1.29−1.18(10H,m)、
1.26(9H,s)、0.91(6H,dd,J1
3Hz,J2 =6Hz)。
【0294】参考例79 4−t−ブトキシ−3−ヘキシル−2R−イソブチルコ
ハク酸の製造 1−ヨードヘキサンと対応する出発原料とを反応させ、
参考例8と同様にして上記目的化合物を得た。
【0295】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:2.71(1H,dt,J1 =4Hz,J2 =9
Hz)、2.52(1H,dt,J1 =4Hz,J2
9Hz)、1.76−1.55(2H,m)、1.49
(9H,s)、1.30−1.15(11H,m)、
0.99−0.88(9H,m)。
【0296】参考例80 ベンジル 2−ベンジルオキシカルボニル−3R−t−
ブトキシカルボニル−ヘプタノエートの製造 D−ノルロイシンと対応する出発原料とを反応させ、参
考例1と同様にして上記目的化合物を得た。
【0297】参考例81 4−t−ブトキシ−2R−イソブチル−3−(3,4−
メチレンジオキシベンジル)コハク酸の製造 3,4−メチレンジオキシベンジルクロリドと対応する
出発原料とを反応させ、参考例8と同様にして上記目的
化合物を得た。
【0298】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:6.71−6.60(3H,m)、5.91(2
H,s)、2.83−2.69(4H,m)、1.75
−1.56(2H,m)、1.32(9H,s)、1.
25−1.16(1H,m)、0.90(6H,dd,
1 =3Hz,J2 =7Hz)。
【0299】参考例82 4−t−ブトキシ−3−(3−エトキシカルボニルプロ
ピル)−2R−イソプチルコハク酸の製造 エチル 4−ブロモクロトネートと対応する出発原料と
を反応させ、参考例8と同様にして上記目的化合物を得
た。
【0300】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:4.12(2H,q,J=7Hz)、2.73−
2.63(1H,m)、2.53−2.46(1H,
m)、2.34−2.29(2H,m)、1.73−
1.51(6H,m)、1.46(9H,s)、1.2
8−1.16(4H,m)、1.25(3H,t,J=
7Hz)、0.90(6H,d,J=6Hz)。
【0301】参考例83 1−エトキシメチル−3S−トリフェニルメチルアミノ
−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 エトキシメチルクロリドと対応する出発原料とを反応さ
せ、参考例24と同様にして上記目的化合物を得た。
【0302】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.52(6H,d,J=7Hz)、7.10−
7.40(11H,m)、6.93(1H,dt,J1
=1Hz,J2 =7Hz)、6.68(1H,d,J=
7Hz)、5.76(1H,d,J=10Hz)、4.
94(1H,d,J=10Hz)、3.45−3.60
(2H,m)、3.43(1H,dd,J1 =14H
z,J2 =5Hz)、2.44(1H,t,J=14H
z)、1.67(1H,dd,J1 =14Hz,J2
5Hz)、1.19(3H,t,J=7Hz)。
【0303】参考例84 O−ブチル−D−セリンの製造 60%水素化ナトリウム(28.8g)、イミダゾール
(1.08g)及び乾燥テトラヒドロフラン(270m
l)の混合液に、−15℃で、N−トリチル−D−セリ
ン(25.0g)、乾燥テトラヒドロフラン(150m
l)の混合液を15分かけて滴下し、−15℃で45分
間攪拌した。これにヨウ化ブチル(65.5ml)を加
え、−15℃で2時間撹拌した。更に、−15℃で60
%水素化ナトリウム(12.0g)及びヨウ化ブチル
(129ml)を加え、−20℃で1日間撹拌した。反
応液に水(1リットル)を加え、ジエチルエーテル(3
00ml×2)にて抽出し、有機層を5%クエン酸水溶
液(200ml)、飽和食塩水(100ml)で洗浄し
た後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去
し、得られた油状物に50%酢酸−エタノール溶液(1
00ml)を加え、室温にて15時間撹拌した。沈殿物
を濾取し、エタノール及びジエチルエーテルで洗浄し、
上記目的化合物6.11gを得た。
【0304】NMR(270MHz,D2 O)δpp
m:3.75−4.00(3H,m)、3.50−3.
70(2H,m)、1.57(2H,dt,J1 =14
Hz,J2 =7Hz)、1.33(2H,dt,J1
14Hz,J2 =7Hz)、0.90(3H,t,J=
7Hz)。
【0305】参考例85 ベンジル 2−ベンジルオキシカルボニル−3S−t−
ブトキシカルボニル−4−ブトキシ−ブチレートの製造 O−ブチル−D−セリンと対応する出発原料とを反応さ
せ、参考例1と同様にして上記目的化合物を得た。
【0306】参考例86 O−ニトロフェニル−L−アラニンの合成 N−アセチル−O−ニトロフェニル−DL−アラニン
(324g)に、1N水酸化ナトリウム水溶液(1.8
リットル)を加え、溶解させ、アシラーゼ(9.0
g)、塩化コバルト(II)・6水和物(100mg)を
順次加え、37℃にて2にて撹拌した。不溶物を濾過
後、濾液を減圧留去して、析出した結晶を濾過し、少量
の水にて洗浄することにより、上記目的化合物99.6
gを得た。
【0307】参考例87 3S−(4−ヒドロキシ−2−イソブチル−3−メチル
チオメチルスクシニル)アミノ−3,4−ジヒドロカル
ボスチリルの製造 3S−(4−ヒドロキシ−2−イソブチル−3−アセチ
ルチオメチルスクシニル)アミノ−3,4−ジヒドロカ
ルボスチリル(800mg)及びメタノール(10m
l)の混合液を氷冷し、1N水酸化ナトリウム水溶液
(8ml)を加え、氷冷下40分間撹拌した。ヨウ化メ
チル(430μl)を加え、更に氷冷下2時間撹拌し
た。1N塩酸(10ml)を加え、析出した結晶を濾取
し、上記目的化合物を黄色固体(330mg)として得
た。
【0308】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.22(1H,s)、8.47(1H,
d,J=8Hz)、7.18(2H,q,J=8H
z)、6.89(2H,dd,J1 =11Hz,J2
8Hz)、4.43(1H,dt,J1 =14Hz,J
2 =7Hz)、2.80−3.20(3H,m)、2.
40−2.80(3H,m)、2.04(3H,s)、
1.35−1.70(2H,m)、0.90−1.05
(1H,m)、0.87(3H,d,J=7Hz)、
0.83(3H,d,J=7Hz)。
【0309】参考例88 3S−アミノ−1−エトキシエトキシ−3,4−ジヒド
ロカルボスチリルの製造 水素化ナトリウム(油性,186mg)をヘキサン(2
ml)にて2回洗い、ジメチルホルムアミド(14m
l)に懸濁させ、氷冷下、3S−アミノ−1−ヒドロキ
シ−3,4−ジヒドロカルボスチリル・塩酸塩(500
mg)を加え、氷冷下20分間、室温にて1時間撹拌し
た。再び氷冷し、2−ヨードエチルエチルエーテル(5
13mg)を加え、氷冷下20分間、室温にて1時間撹
拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物に水(30
ml)を加え、ジクロロメタン(30ml)にて2回抽
出し、有機層を合わせ、飽和食塩水(30ml)にて洗
浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を減圧留去
することにより、上記目的化合物(522mg)を得
た。
【0310】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.40(1H,t,J=8Hz)、7.10−
7.35(2H,m)、7.05(1H,t,J=8H
z)、4.20−4.35(2H,m)、3.60−
3.80(2H,m)、3.65(1H,dd,J1
13Hz,J2 =6Hz)、3.53(2H,q,J=
7Hz)、3.10(1H,dd,J1 =15Hz,J
2 =6Hz)、2.86(1H,t,J=15Hz)、
1.23(3H,t,J=7Hz)。
【0311】参考例89 3S−アミノ−1−メトキシメトキシエトキシ−3,4
−ジヒドロカルボスチリルの製造 1−ヨード−2−メトキシメトキシエタンを用い、参考
例88と同様にして上記目的化合物を得た。
【0312】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.37(1H,d,J=7Hz)、7.33
(1H,d,J=7Hz)、7.20(1H,d,J=
7Hz)、7.05(1H,td,J1 =7Hz,J2
=1Hz)、4.68(2H,s)、4.20−4.4
0(2H,m)、3.75−3.95(2H,m)、
3.64(1H,dd,J1 =13Hz,J2 =6H
z)、3.38(3H,s)、3.11(1H,dd,
1 =15Hz,J2 =6Hz)、2.85(1H,
t,J=15Hz)。
【0313】参考例90 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−1−メトキシ−
7−メトキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 対応する出発原料を用い、参考例21と同様にして上記
目的化合物を得た。
【0314】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.11(1H,d,J=8Hz)、6.79
(1H,d,J=2Hz)、6.60(1H,dd,J
1 =8Hz,J2 =2Hz)、5.57(1H,br
s)、4.33(1H,dt,J1=14Hz,J2
6Hz)、3.92(3H,s)、3.82(3H,
s)、3.36(1H,dd,J1 =14Hz,J2
4Hz)、2.73(1H,t,J=14Hz)、1.
48(9H,s)。
【0315】参考例91 3S−t−ブトキシカルボニルアミノ−1−エトキシ−
7−メトキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 ヨー化エチルと対応する出発原料とを反応させ、参考例
21と同様にして上記目的化合物を得た。
【0316】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.11(1H,d,J=8Hz)、6.79
(1H,d,J=3Hz)、6.59(1H,dd,J
1 =8Hz,J2 =3Hz)、5.57(1H,br
s)、4.31(1H,dt,J1=14Hz,J2
6Hz)、4.05−4.25(2H,m)、3.82
(3H,s)、3.37(1H,dd,J1 =15H
z,J2 =6Hz)、2.72(1H,t,J=15H
z)、1.49(9H,s)、1.38(3H,t,J
=7Hz)。
【0317】参考例92 3−t−ブトキシカルボニルアミノ−1−メトキシエチ
ル−6,7−メチレンジオキシ−3,4−ジヒドロカル
ボスチリルの製造 1−ヨード−2−メトキシエタンと対応する出発原料と
を反応させ、参考例24と同様にして上記目的化合物を
得た。
【0318】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:6.89(1H,s)、6.65(1H,s)、
5.94(2H,dd,J1 =1Hz,J2 =2H
z)、5.70(1H,bs)、4.25−4.14
(2H,m)、3.93−3.82(1H,m)、3.
62−3.60(2H,m)、3.34(3H,s)、
3.29−3.23(1H,dd,J1 =5Hz,J2
=14Hz)、2.67(1H,t,J=15Hz)、
1.47(9H,s)。
【0319】参考例93 3−ベンジルオキシカルボニルアミノ−6,7−ジメト
キシ−1−メトキシメチル−3,4−ジヒドロカルボス
チリルの製造 メトキシメチルクロリドと対応する出発原料とを反応さ
せ、参考例24と同様にして上記目的化合物を得た。
【0320】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.30−7.34(5H,m)、6.96(1
H,s)、6.71(1H,s)、5.96(1H,b
rs)、5.71(1H,d,J=11Hz)、5.1
5(2H,s)、4.89(1H,d,J=11H
z)、4.38(1H,dt,J1 =14Hz,J2
5Hz)、3.88(3H,s)、3.86(3H,
s)、3.40(3H,s)、3.36(1H,dd,
1 =14Hz,J2 =5Hz)、2.76(1H,
t,J=14Hz)。
【0321】参考例94 3−アミノ−6,7−ジメトキシ−3,4−ジヒドロカ
ルボスチリル塩酸塩の製造 2−ニトロ−4.5−ジメトキシベンジルクロリドを用
い、J.Med,Chem.,1972,15,325
に記載の方法に従い、上記目的化合物を製造した。
【0322】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.49(1H,s)、8.52(3H,
s)、6.92(1H,s)、6.56(1H,s)、
4.06−4.16(1H,m)、3.72(3H,
s)、3.70(3H,s)、3.12(1H,dd,
1 =14Hz,J2 =7Hz)、2.98(1H,
t,J=14Hz)。
【0323】参考例95 8−メトキシ−1−メトキシエチル−3S−トリチルア
ミノ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 1−ヨード−2−メトキシエタンと対応する出発原料と
を反応させ、参考例24と同様にして上記目的化合物を
得た。
【0324】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.49−7.45(6H,m)、7.30−
7.18(9H,m)、6.90(1H,t,J=8H
z)、6.74(1H,d,J=8Hz)、6.25
(1H,d,J=8Hz)、4.45(2H,m)、
4.14−4.09(1H,m)、3.80(3H,
s)、3.49−3.41(2H,m)、3.28(1
H,dd,J1 =5Hz,J2 =14Hz)、3.23
(3H,s)、2.36(1H,t,J=14Hz)、
1.28(1H,dd,J1 =5Hz,J2 =15H
z)。
【0325】参考例96 1−メトキシエトキシ−3S−トリフェニルメチルアミ
ノ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 1−ヨード−2−メトキシエタンと対応する出発原料と
を反応させ、参考例24と同様にして上記目的化合物を
得た。
【0326】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.51−7.56(6H,m)、7.22−
7.32(11H,m)、6.91(1H,dt,J1
=2Hz,J2 =7Hz)、6.66(1H,d,J=
7Hz)、4.23−4.30(1H,m)、4.08
−4.20(1H,m)、3.95(1H,d,J=3
Hz)、3.63−3.76(2H,m)、3.44
(1H,ddd,J1 =14Hz,J2 =5Hz,J3
=3Hz)、3.39(3H,s)、2.33(1H,
t,J=14Hz)、1.56(1H,dd,J1 =1
4Hz,J2 =5Hz)。
【0327】参考例97 3S−アミノ−1−メトキシエトキシメトキシエトキシ
−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 1−ヨード−2−メトキシエトキシメトキシエタンと対
応する出発原料とを反応させ、参考例88と同様にして
上記目的化合物を得た。
【0328】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.10−7.45(3H,m)、7.06(1
H,td,J1 =7Hz,J2 =2Hz)、4.77
(2H,s)、4.20−4.40(2H,m)、3.
75−3.95(2H,m)、3.45−3.75(5
H,m)、3.38(3H,s)、3.11(1H,d
d,J1 =15Hz,J2 =6Hz)、2.86(1
H,t,J=15Hz)。
【0329】参考例98 3S−アミノ−1−メトキシエトキシエトキシ−3,4
−ジヒドロカルボスチリルの製造 1−ヨード−2−メトキシエトキシエタンと対応する出
発原料とを反応させ、参考例88と同様にして上記目的
化合物を得た。
【0330】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:7.39(1H,t,J=7Hz)、7.10−
7.35(2H,m)、7.05(1H,t,J=7H
z)、4.20−4.40(2H,m)、3.70−
3.90(2H,m)、3.50−3.70(5H,
m)、3.40(3H,s)、3.10(1H,dd,
1=15Hz,J2 =6Hz)、2.86(1H,
t,J=15Hz)。
【0331】実施例1 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−3,4−ジヒドロカルボスチ
リルの製造 3S−〔4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2R−イ
ソブチルスクシニル〕アミノ−3,4−ジヒドロカルボ
スチリル240mgをエタノール10.8mlに溶解
し、シクロヘキセン1.2ml及び10%パラジウム−
炭素60mgを加え、還流下で20分間攪拌した。触媒
を瀘別し、瀘液を減圧下で濃縮乾固する。残留物をカラ
ムクロマトグラフィー(シリカゲル20g,クロロホル
ム/メタノール=20/1 V/V)により精製し、上
記目的化合物を白色固体として得た。収量110mg。
【0332】〔α〕D =−49゜(c=1,メタノー
ル) NMR(270MHz,DMSO−d6 )δppm:1
0.38(1H,brs)、10.20(1H,s)、
8.70(1H,brs)、8.15(1H,d,J=
8Hz)、7.16(2H,t,J=7Hz)、6.9
0(2H,dd,J1 =16Hz,J2 =8Hz)、
4.44(1H,dt,J1 =12Hz,J 2 =8H
z)、2.70−3.00(3H,m)、2.17(1
H,dd,J1=14Hz,J2 =6Hz)、2.04
(1H,dd,J1 =14Hz,J2 =7Hz)、1.
40−1.70(2H,m)、1.00−1.30(1
H,m)、0.86(6H,dd,J1 =12Hz,J
2 =6Hz)。
【0333】実施例2 対応する出発原料を用い、実施例1と同様にして3S−
〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブチルス
クシニル〕アミノ−7−メトキシ−3,4−ジヒドロカ
ルボスチリルを得た。
【0334】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.36(1H,brs)、10.14
(1H,s)、8.70(1H,s)、8.13(1
H,d,J=8Hz)、7.08(1H,d,J=8H
z)、6.51(1H,dd,J1=8Hz,J2 =2
Hz)、6.46(1H,d,J=2Hz)、4.42
(1H,dt,J1 =13Hz,J2 =8Hz)、3.
70(3H,s)、2.65−3.00(3H,m)、
2.17(1H,dd,J1 =14Hz,J2 =6H
z)、2.01(1H,dd,J1 =14Hz,J2
7Hz)、1.20−1.70(2H,m)、1.00
−1.20(1H,m)、0.86(6H,dd,J1
=13Hz,J2 =6Hz)。
【0335】実施例3 対応する出発原料を用い、実施例1と同様にして3S−
〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブチルス
クシニル〕アミノ−1−メトキシ−3,4−ジヒドロカ
ルボスチリルを得た。
【0336】〔α〕D =−19゜(c=1,メタノー
ル) NMR(270MHz,DMSO−d6 )δppm:1
0.40(1H,brs)、8.71(1H,br
s)、8.36(1H,d,J=8Hz)、7.31
(2H,dd,J1 =16Hz,J2 =8Hz)、7.
16(1H,d,J=8Hz)、7.07(1H,t,
J=8Hz)、4.60(1H,dt,J1 =13H
z,J2 =8Hz)、3.82(3H,s)、2.85
−3.15(2H,m)、2.70−2.85(1H,
m)、2.18(1H,dd,J1 =14Hz,J2
6Hz)、2.01(1H,dd,J1 =14Hz,J
2 =8Hz)、1.40−1.75(2H,m)、1.
00−1.15(1H,m)、0.87(6H,dd,
1 =13Hz,J2 =6Hz)。
【0337】実施例4 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チル−3S−アセチルチオメチルスクシニル〕アミノ−
3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 3S−(4−ヒドロキシ−2R−イソブチル−3S−ア
セチルチオメチルスクシニル)アミノ−3,4−ジヒド
ロカルボスチリル330mgを、ジメチルホルムアミド
1ml及びジクロロメタン3.5mlの混合溶媒に溶解
し、氷浴中にて冷却し、1−ヒドロキシベンゾトリアゾ
ール110mg、N−メチルモルホリン107μl、1
−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボ
ジイミド塩酸塩186mgを加え、氷浴中にて1時間攪
拌し、ヒドロキシアミン塩酸塩57mg、N−メチルモ
ルホリン89μlを、ジメチルホルムアミド0.5ml
に溶かした溶液を加える。氷浴中にて1時間攪拌した
後、減圧下で反応溶液を濃縮する。ブタノール10ml
に残留物を溶解させ、水5mlで洗い、真空蒸発させ
た。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル
20g,クロロホルム/メタノール=20/1 V/
V)により精製し、上記目的化合物を白色固体として得
た。収量45mg。
【0338】〔α〕D =−49゜(c=1,メタノー
ル) NMR(270MHz,DMSO−d6 )δppm:1
0.61(1H,s)、10.23(1H,s)、8.
92(1H,s)、8.51(1H,d,J=8H
z)、7.10−7.20(2H,m)、6.91(2
H,dd,J1 =15Hz,J2 =8Hz)、4.51
(1H,q,J=9Hz)、2.80−3.20(4
H,m)、1.40−1.60(2H,m)、0.80
−1.00(1H,m)、0.83(6H,dd,J1
=12Hz,J2 =6Hz)。
【0339】実施例5 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チル−3S−メルカプトメチルスクシニル〕アミノ−
3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チル−3S−アセチルチオメチルスクシニル〕アミノ−
3,4−ジヒドロカルボスチリル14mgをメタノール
1mlに溶解し、メチルアミン40%・メタノール溶液
200μlを滴下する。1時間室温にて攪拌後、析出し
た結晶を瀘過し、上記目的化合物を白色固体として得
た。収量4mg。
【0340】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.59(1H,s)、10.11(1
H,s)、8.95(1H,s)、8.54(1H,
d,J=8Hz)、7.05−7.25(2H,m)、
6.82(2H,dd,J1 =16Hz,J2 =8H
z)、4.40−4.60(1H,m)、2.60−
3.30(4H,m)、1.45−1.70(2H,
m)、0.80−1.10(1H,m)、0.84(6
H,dd,J1 =12Hz,J2 =6Hz)。
【0341】実施例6 対応する出発原料を用い、実施例4と同様にして3S−
〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブチル−
3S−(2−チエニルチオメチル)スクシニル〕アミノ
−3,4−ジヒドロカルボスチリルを得た。
【0342】〔α〕D =−52゜(c=1,メタノー
ル) NMR(270MHz,DMSO−d6 )δppm:1
0.70(1H,s)、10.22(1H,s)、8.
95(1H,s)、8.47(1H,d,J=7H
z)、7.60(1H,d,J=4Hz)、7.10−
7.20(3H,m)、7.05(1H,dd,J1
3Hz,J2 =5Hz)、6.90(2H,dd,J1
=17Hz,J2 =8Hz)、4.37(1H,dt,
1 =14Hz,J2 =7Hz)、2.80−3.20
(4H,m)、1.40−1.60(2H,m)、0.
80−1.00(1H,m)、0.82(6H,dd,
1 =10Hz,J2 =6Hz)。
【0343】実施例7 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チル−3(R又はS)−フタルイミドメチルスクシニ
ル〕アミノ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 3S−〔4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2R−イ
ソブチル−3(R又はS)−フタルイミドメチルスクシ
ニル〕アミノ−3,4−ジヒドロカルボスチリル320
mgのジメチルホルムアミド20ml懸濁液に10%パ
ラジウム−炭素200mgを加え、減圧下水素ガスを導
入し2日間攪拌した。反応液からセライトを用い、触媒
を濾去し、瀘液を減圧濃縮した。結晶性残渣にメタノー
ル200mlを加え、加熱溶解し、残存した触媒をセラ
イトを用い濾去した。瀘液を減圧濃縮し、析出した沈澱
を瀘取、乾燥し、上記目的化合物の白色固体を得た。収
量172mg。
【0344】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.47(1H,s)、10.12(1
H,s)、8.68(1H,s)、8.50(1H,
d,J=8Hz)、7.88−7.80(4H,m)、
7.16(2H,t,J=8Hz)、6.90(2H,
dd,J1 =8Hz,J2 =13Hz)、4.46−
4.43(1H,m)、3.90−3.85(1H,
m)、3.50−3.43(1H,m)、2.97(2
H,d,J=11Hz)、2.63−2.59(2H,
m)、1.62−1.53(2H,m)、0.95−
0.81(7H,m)。
【0345】実施例8 3S−〔4−(N−ベンゾイルオキシアミノ)−2R−
イソブチルスクシニル〕アミノ−3,4−ジヒドロカル
ボスチリルの製造 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−3,4−ジヒドロカルボスチ
リル180mgをジメチルホルムアミド2ml及びジク
ロロメタン2mlの混合溶媒に溶解し、水浴中にて冷却
し、ピリジン220μl及びベンゾイルクロライド88
μlを加え、氷浴中にて30分間攪拌した。反応溶液を
真空蒸発し、クロロホルム30mlを加え、1N塩酸1
0ml、水10mlで洗い、硫酸マグネシウムで乾燥
し、真空蒸発させた。残留物にジエチルエーテル10m
lを加え、析出している結晶を瀘過し、上記目的化合物
を白色固体として得た。収量110mg。
【0346】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:10.48(1H,brs)、8.08(2H,
d,J=7Hz)、7.74(1H,s)、7.62
(1H,t,J=7Hz)、7.46(2H,t,J=
7Hz)、7.10−7.25(2H,m)、7.01
(2H,t,J=7Hz)、6.74(1H,d,J=
7Hz)、4.55(1H,dt,J1 =14Hz,J
2 =7Hz)、3.40(1H,dd,J1 =15H
z,J2 =6Hz)、2.65−3.30(3H,
m)、2.49(1H,dd,J1 =15Hz,J2
3Hz)、1.00−1.80(3H,m)、0.96
(6H,dd,J1 =12Hz,J2 =6Hz)。
【0347】実施例9 3−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2−ピペロニル
スクシニル〕アミノ−3,4−ジヒドロカルボスチリル
の製造 塩酸ヒドロキシルアミン49mgのメタノール溶液10
mlに氷冷攪拌下、水酸化カリウム66mgのメタノー
ル溶液10mlを加え5分間攪拌した後、3−(4−エ
トキシ−2−ピペロニルスクシニル)アミノ−3,4−
ジヒドロカルボスチリル100mgのジメチルホルムア
ミド3ml溶液を加え、室温で一夜攪拌した。反応液を
酢酸で中和した後、不溶物を濾去し、瀘液を減圧濃縮し
た。残渣をn−ブタノール20mlで抽出した。有機層
を水で3回洗浄後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルプ
レパラートで精製し(クロロホルム:メタノール=7:
1)、上記目的化合物を得た。収量4.47mg。
【0348】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.40(1H,brs)、10.29
(1H,brs)、8.70(1H,brs)、8.1
7(1H,d,J=8Hz)、7.17(2H,t,J
=7Hz)、6.96−6.61(5H,m)、5.9
7(2H,s)、4.51−4.42(1H,m)、
3.10−2.62(4H,m)、2.49−1.93
(3H,m)。
【0349】実施例10 3S−〔4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2R−イ
ソブチル−3(R又はS)−フタルイミドメチルスクシ
ニル〕アミノ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 3S−(4−tert−ブトキシ−2R−イソブチル−
3(R又はS)−フタルイミドメチルスクシニル)アミ
ノ−3,4−ジヒドロカルボスチリル990mgをジク
ロロメタン5mlに溶解させ、これに4N塩化水素/ジ
オキサン10mlを加え、室温で2時間放置した。反応
液を減圧濃縮し、残渣を酢酸エチル50mlに溶解し
た。酢酸エチル層を飽和食塩水(×2回)で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残
渣を乾燥し粉末とした(660mg)。この粉末660
mgのテトラヒドロフラン10ml溶液に氷/食塩で冷
却攪拌下、N−メチルモルホリン190μlを加えた
後、クロロギ酸イソブチル240μlを加え5分間攪拌
した。続いてベンジルオキシアミン573mgのジメチ
ルホルムアミド10ml溶液を加え、pH8に保ちなが
ら室温で1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣に
水20mlを加え、固化し瀘取した。粗生成物を酢酸エ
チル/ジエチルエーテルで洗浄し、上記目的化合物の白
色固体を得た。収量330mg。
【0350】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:11.18(1H,s)、10.24(1
H,s)、8.57(1H,d,J=8Hz)、7.9
2−7.84(4H,m)、7.32−7.15(7
H,m)、6.97−6.91(2H,m)、4.67
−4.37(3H,m)、4.00−3.85(1H,
m)、3.60−3.50(1H,m)、3.03(2
H,d,J=10Hz)、2.72−2.69(2H,
m)、1.59−1.54(2H,m)、0.98−
0.83(7H,m)。
【0351】実施例11 3S−〔4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2R−イ
ソブチルスクシニル〕アミノ−3,4−ジヒドロカルボ
スチリルの製造 3S−(3−カルボキシ−2R−イソブチルプロピオニ
ル)アミノ−3,4−ジヒドロカルボスチリル500m
gをジメチルホルムアミド5mlに溶解し、O−ベンジ
ルヒドロキシルアミン329mgを加え、氷浴中にて冷
却し、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール213mg、
N−メチルモルホリン259μl、1−エチル−3−
(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩
368mgを加え、氷浴中にて3時間、室温にて15時
間攪拌した。反応溶液を減圧下で濃縮し、残渣に酢酸エ
チル50mlを加え、水10ml、1N塩酸10ml、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10ml×3回)、食
塩水10mlで洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空
蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリ
カゲル50g,クロロホルム/メタノール=40/1
V/V)により精製し、上記目的化合物を白色固体とし
て得た。収量300mg。
【0352】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:8.57(1H,brs)、7.79(1H,b
rs)、7.38(5H,s)、7.18(2H,d
d,J1=14Hz,J2 =7Hz)、7.01(1
H,t,J=7Hz)、6.78(1H,d,J=7H
z)、4.90(2H,s)、4.45−4.60(1
H,m)、3.35−3.50(1H,m)、2.80
−2.98(1H,m)、2.80(1H,t,J=1
4Hz)、2.20−2.50(2H,m)、1.20
−1.40(3H,m)、0.94(6H,dd,J1
=16Hz,J2 =6Hz)。
【0353】実施例12 対応する出発原料を用い、実施例11と同様にして3S
−〔4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−7−メトキシ−3,4−ジヒ
ドロカルボスチリルを得た。
【0354】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:8.90(1H,s)、8.49(1H,s)、
7.34(5H,s)、7.05−7.15(1H,
m)、6.99(1H,d,J=8Hz)、6.51
(1H,dd,J1 =8Hz,J2=2Hz)、6.4
1(1H,s)、4.88(2H,s)、4.40−
4.55(1H,m)、3.73(3H,s)、3.2
5−3.45(1H,m)、2.90−3.10(1
H,m)、2.66(1H,t,J=14Hz)、2.
15−2.50(2H,m)、1.50−1.80(2
H,m)、1.20−1.40(1H,m)、0.94
(6H,dd,J1 =19Hz,J2 =6Hz)。
【0355】実施例13 対応する出発原料を用い、実施例11と同様にして3S
−〔4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1−メトキシ−3,4−ジヒ
ドロカルボスチリルを得た。
【0356】NMR(270MHz,CDCl3 )δp
pm:8.69(1H,s)、7.37(5H,s)、
7.15−7.35(3H,m)、7.07(1H,
t,J=7Hz)、6.67(1H,d,J=6H
z)、4.90(2H,s)、4.40−4.60(1
H,m)、3.92(3H,s)、3.25−3.45
(1H,m)、2.75−2.95(2H,m)、2.
20−2.50(2H,m)、1.50−1.80(2
H,m)、1.20−1.35(2H,m)、0.93
(6H,dd,J1 =16Hz,J2 =6Hz)。
【0357】実施例14 1−ヘキシルオキシ−3S−〔4−(N−ヒドロキシア
ミノ)−2R−イソブチル−3S−メチルスクシニル〕
アミノ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 3S−〔4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2R−イ
ソブチル−3S−メチルスクシニル〕アミノ−1−ヘキ
シルオキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリル400m
gのテトラヒドロフラン15ml溶液に10%パラジウ
ム−炭素150mg及びシクロヘキセン1.0mlを加
えて還流しながら30分間撹拌した。反応液からセライ
トを用い、触媒を濾去し、濾液を減圧濃縮した。得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより
(3%メタノール/クロロホルムで溶出)精製し、上記
目的化合物を得た。収量250mg。
【0358】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.48(1H,s)、8.76(1H,
s)、8.55(1H,d,J=8Hz)、7.35−
7.27(2H,m)、7.14(1H,d,J=7H
z)、7.06(1H,t,J=7Hz)、4.63−
4.58(1H,m)、4.00(1H,d,J=7H
z)、3.97(1H,d,J=7Hz)、3.06
(1H,t,J=13Hz)、2.94(1H,dd,
1 =7Hz,J2 =16Hz)、2.51−2.45
(1H,m)、2.20−2.13(1H,m)、1.
71−1.27(10H,m)、0.97(3H,d,
J=7Hz)、0.92−0.80(10H,m)。
【0359】実施例15 1−(4−シアノベンジル)−3S−〔4−(N−ヒド
ロキシアミノ)−2R−イソブチル−3S−メチルスク
シニル〕アミノ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製
造 参考例24及び対応する出発原料を反応させ、実施例1
6と同様にして上記目的化合物を得た。
【0360】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.49(1H,s)、8.77(1H,
s)、8.54(1H,d,J=9Hz)、7.80
(2H,d,J=8Hz)、7.43(2H,d,J=
8Hz)、7.29(1H,d,J=7Hz)、7.1
7(1H,t,J=8Hz)、7.00(1H,t,J
=7Hz)、6.90(1H,d,J=8Hz)、5.
30(1H,d,J=17Hz)、5.19(1H,
d,J=17Hz)、4.75−4.70(1H,
m)、3.15(1H,t,J=15Hz)、3.00
(1H,dd,J1 =6Hz,J2 =15Hz)、2.
55−2.49(1H,m)、2.21−2.15(1
H,m)、1.58−1.43(2H,m)、0.99
(3H,d,J=7Hz)、1.01−0.79(1
H,m)、0.83(6H,dd,J1 =7Hz,J2
=18Hz)。
【0361】実施例16 1−(5−クロロ−2−チエニルメチル)−3S−〔4
−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブチル−3S
−メチルスクシニル〕アミノ−3,4−ジヒドロカルボ
スチリルの製造 対応する出発原料を用い、参考例22と同様にして得ら
れた3S−(4−t−ブトキシ−2R−イソブチル−3
S−メチルスクシニル)アミノ−1−(5−クロロ−2
−チエニルメチル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル
920mgにトリフルオロ酢酸5mlを加えて溶解さ
せ、室温で1時間30分放置した。反応液を減圧濃縮
し、得られた油状残渣を酢酸エチル30mlで抽出し
た。酢酸エチル層を、飽和食塩水で3回洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣
を乾燥した(790mg)。上記で得られた化合物39
0mgのテトラヒドロフラン10ml溶液に氷/食塩冷
却撹拌下、N−メチルモルホリン126μl、続いてイ
ソブチルクロロホルメート111μlを加え、15分間
撹拌した。反応液にO−(t−ブチルジメチルシリル)
ヒドロキシアミン195mgを加え、室温で一夜撹拌し
た。反応液から不溶物を濾去し、濾液に酢酸4ml及び
水4mlを加え、室温で3時間撹拌した。反応液を減圧
濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル50mlに溶解し抽
出した。酢酸エチル層を飽和食塩水で3回、水で2回各
々洗浄し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにより(3%メタノール/クロ
ロホルムで溶出)精製し、白色固体の上記目的化合物を
得た。収量170mg。
【0362】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.48(1H,s)、8.76(1H,
s)、8.52(1H,d,J=8Hz)、7.29−
7.25(3H,m)、7.06−7.00(2H,
m)、6.94(1H,d,J=4Hz)、5.23
(2H,d,J=3Hz)、4.62−4.57(1
H,m)、3.04(1H,t,J=14Hz)、2.
93(1H,dd,J1 =6Hz,J2 =15Hz)、
2.54−2.47(1H,m)、2.20−2.14
(1H,m)、1.60−1.42(2H,m)、0.
98(3H,d,J=7Hz)、1.00−0.80
(1H,m)、0.85(6H,dd,J1 =6Hz,
2 =17Hz)。
【0363】実施例17 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チル−3S−メチルスクシニル〕アミノ−3,4−ジヒ
ドロカルボスチリルの製造 対応する出発原料を用い実施例14と同様にして上記目
的化合物を得た。
【0364】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.48(1H,s)、10.18(1
H,s)、8.75(1H,s)、8.37(1H,
d,J=8Hz)、7.20−7.13(2H,m)、
6.95−6.86(2H,m)、4.51−4.46
(1H,m)、2.99−2.93(2H,m)、2.
51−2.44(1H,m)、2.20−2.14(1
H,m)、1.60−1.40(2H,m)、0.97
(3H,d,J=7Hz)、0.98−0.80(1
H,m)、0,84(6H,dd,J1 =6Hz,J2
=15Hz)。
【0365】実施例18 1−ヒドロキシ−3S−〔4−(N−ヒドロキシアミ
ノ)−2R−イソブチル−3S−メチルスクシニル〕ア
ミノ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例26及び対応する出発原料を反応させ、実施例1
4と同様にして上記目的化合物を得た。
【0366】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.49(2H,bs)、8.76(1
H,s)、8.54(1H,d,J=8Hz)、7.3
2−7.20(3H,m)、7.01(1H,td,J
1 =2Hz,J2 =7Hz)、4.64−4.54(1
H,m)、3.06(1H,t,J=15Hz)、2.
93(1H,dd,J1 =7Hz,J2 =16Hz)、
2.51−2.45(1H,m)、2.20−2.14
(1H,m)、1.65−1.42(2H,m)、0.
98(3H,d,J=7Hz)、1.00−0.80
(1H,m)、0.85(6H,dd,J1 =7Hz,
2 =16Hz)。
【0367】実施例19 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チル−3S−メチルスクシニル〕アミノ−1−メトキシ
−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 対応する出発原料を用い、実施例14と同様にして上記
目的化合物を得た。
【0368】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.48(1H,s)、8.76(1H,
s)、8.55(1H,d,J=8Hz)、7.36−
7.28(2H,m)、7.16(1H,d,J=8H
z)、7.07(1H,t,J=7Hz)、4.66−
4.61(1H,m)、3.83(3H,s)、3.0
6−2.93(2H,m)、2.52−2.44(1
H,m)、2.20−2.13(1H,m)、1.57
−1.42(2H,m)、0.97(3H,d,J=7
Hz)、0.98−0.81(1H,m)、0.84
(6H,dd,J1 =6Hz,J2 =14Hz)。
【0369】実施例20 7−クロロ−1−エトキシ−3S−〔4−(N−ヒドロ
キシアミノ)−2R−イソブチル−3S−メチルスクシ
ニル〕アミノ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例27及び対応する出発原料を反応させ、実施例1
4と同様にして上記目的化合物を得た。
【0370】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.48(1H,s)、8.77(1H,
s)、8.58(1H,d,J=8Hz)、7.32
(1H,d,J=8Hz)、7.13−7.09(2
H,m)、4.63−4.59(1H,m)、4.06
(2H,q,J=7Hz)、3.04−2.95(2
H,m)、2.51−2.43(1H,m)、2.19
−2.12(1H,m)、1.69−1.41(2H,
m)、1.28(3H,t,J=7Hz)、0.97
(3H,d,J=7Hz)、0.98−0.80(1
H,m)、0.83(6H,dd,J1 =7Hz,J2
=12Hz)。
【0371】実施例21 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1−イソブトキシ−3,4−
ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例28及び対応する出発原料を反応させ、実施例1
と同様にして上記目的化合物を得た。
【0372】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.38(1H,s)、8.71(1H,
s)、8.35(1H,d,J=8Hz)、7.25−
7.40(2H,m)、7.15(1H,d,J=7H
z)、7.06(1H,t,J=7Hz)、4.50−
4.70(1H,m)、3.78(2H,dt,J1
12Hz,J2 =7Hz)、2.70−3.10(3
H,m)、2.17(1H,dd,J1 =14Hz,J
2 =6Hz)、1.90−2.15(2H,m)、1.
40−1.75(2H,m)、1.00−1.20(1
H,m)、0.99(6H,dd,J1 =6Hz,J2
=3Hz)、0.87(6H,dd,J1 =12Hz,
2 =6Hz)。
【0373】実施例22 1−エトキシ−3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)
−2R−イソブチル−3S−メチルスクシニル〕アミノ
−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例29及び対応する出発原料を反応させ、実施例1
4と同様にして上記目的化合物を得た。
【0374】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.49(1H,s)、8.77(1H,
s)、8.57(1H,d,J=8Hz)、7.31
(2H,t,J=8Hz)、7.16(1H,d,J=
8Hz)、7.06(1H,t,J=8Hz)、4.5
4−4.66(1H,m)、4.05(2H,q,J=
7Hz)、2.96−3.07(2H,m)、2.49
−2.52(1H,m)、2.12−2.20(1H,
m)、1.40−1.58(2H,m)、1.28(3
H,t,J=7Hz)、0.98(3H,d,J=7H
z)、0.98−0.84(1H,m)、0.84(6
H,dd,J1 =13Hz,J2 =6Hz)。
【0375】実施例23 3R−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1−メトキシ−3,4−ジヒ
ドロカルボスチリルの製造 対応する出発原料を用い、実施例1と同様にして上記目
的化合物を得た。
【0376】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.42(1H,s)、8.76(1H,
s)、8.51(1H,d,J=8Hz)、7.32
(2H,dd,J1 =16Hz,J2 =8Hz)、7.
16(1H,d,J=8Hz)、7.07(1H,t,
J=8Hz)、4.58(1H,q,J=8Hz)、
3.83(3H,s)、2.70−3.10(3H,
m)、2.22(1H,dd,J1 =15Hz,J2
5Hz)、2.02(1H,dd,J1 =15Hz,J
2 =9Hz)、1.40−1.60(2H,m)、0.
95−1.20(1H,m)、0.84(6H,d,J
=6Hz)。
【0377】実施例24 3R−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チル−3S−メチルスクシニル〕アミノ−1−メトキシ
−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造。
【0378】対応する出発原料を用い、実施例14と同
様にして上記目的化合物を得た。
【0379】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.48(1H,s)、8.76(1H,
s)、8.61(1H,d,J=8Hz)、7.25−
7.40(2H,m)、7.16(1H,d,J=8H
z)、7.07(1H,t,J=8Hz)、4.66
(1H,dt,J1 =13Hz,J2 =8Hz)、2.
80−3.10(2H,m)、2.40−2.60(1
H,m)、2.05−2.30(1H,m)、1.30
−1.60(2H,m)、1.07(3H,d,J=7
Hz)、0.75−1.05(1H,m)、0.81
(6H,dd,J1 =6Hz,J2 =4Hz)。
【0380】実施例25 1−エトキシメチル−3(R又はS)−〔4−(N−ヒ
ドロキシアミノ)−2R−イソブチルスクシニル〕アミ
ノ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例30の化合物を接触還元処理した化合物と対応す
る出発原料を反応させ、実例1と同様にして上記目的化
合物(ジアステレオマー1:1混合物)を得た。
【0381】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.40(1H,bs)、8.76+8.
72(1H,s)、8.44+8.28(1H,d,J
=8Hz)、7.29−7.26(3H,m)、7.0
9−7.03(1H,m)、5.56+5.54(1
H,d,J=11Hz)、5.02+5.01(1H,
d,J=11Hz)、4.53−4.48(1H,
m)、3.51(2H,q,J=7Hz)、3.00−
2.82(3H,m)、2.25−1.98(2H,
m)、1.70−1.45(2H,m)、1.11(3
H,t,J=7Hz)、1.14−1.07(1H,
m)、0.91−0.83(6H,m)。
【0382】実施例26 1−ヘキシルオキシメチル−3S−〔4−(N−ヒドロ
キシアミノ)−2R−イソブチルスクシニル〕アミノ−
3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例31の化合物を接触還元処理した化合物と対応す
る出発原料を反応させ、実施例1と同様にして上記目的
化合物を得た。
【0383】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.38(1H,s)、8.71(1H,
s)、8.28(1H,d,J=8Hz)、7.27
(3H,t,J=6Hz)、7.06(1H,td,J
1 =2Hz,J2 =8Hz)、5.54(1H,d,J
=11Hz)、5.02(1H,d,J=11Hz)、
4.56−4.45(1H,m)、3.45(2H,
t,J=6Hz)、3.00−2.80(3H,m)、
2.18(1H,dd,J1 =6Hz,J2 =14H
z)、2.02(1H,dd,J1 =8Hz,J2 =1
5Hz)、1.75−1.55(1H,m)、1.54
−1.45(3H,m)、1.20−1.07(7H,
m)、0.91−0.78(9H,m)。
【0384】実施例27 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1−メトキシメチル−3,4
−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例32の化合物を接触還元処理した化合物と対応す
る出発原料を反応させ、実施例1と同様にして上記目的
化合物を得た。
【0385】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.39(1H,brs)、8.71(1
H,brs)、8.29(1H,d,J=7Hz)、
7.15−7.35(3H,m)、7.07(1H,
t,J=7Hz)、5.49(1H,d,J=10H
z)、5.00(1H,d,J=10Hz)、4.52
(1H,dt,J1 =14Hz,J2 =7Hz)、3.
26(3H,s)、2.70−3.10(3H,m)、
2.18(1H,dd,J1 =14Hz,J2 =6H
z)、2.02(1H,dd,J1 =14Hz,J2
8Hz)、1.35−1.75(2H,m)、1.00
−1.20(1H,m)、0.88(6H,dd,J1
=14Hz,J2 =6Hz)。
【0386】実施例28 1−ベンジル−3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)
−2R−イソブチルスクシニル〕アミノ−3,4−ジヒ
ドロカルボスチリルの製造 参考例33の化合物をトリフルオロ酢酸処理した化合物
と対応する出発原料を反応させ、実施例1と同様にして
上記目的化合物を得た。
【0387】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.39(1H,s)、8.72(1H,
s)、8.31(1H,d,J=8Hz)、7.34−
7.14(8H,m)、6.98(1H,t,J=8H
z)、5.22(1H,d,J=16Hz)、5.10
(1H,d,J=16Hz)、4.69−4.59(1
H,m)、3.07−2.97(2H,m)、2.81
−2.75(1H,m)、2.20(1H,dd,J1
=7Hz,J2 =15Hz)、2.03(1H,dd,
1 =8Hz,J2 =15Hz)、1.65−1.45
(2H,m)、1.14−1.07(1H,m)、0.
871(6H,dd,J1 =7Hz,J2=16H
z)。
【0388】実施例29 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1−(4−メトキシカルボニ
ルベンジル)−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例34の化合物をトリフルオロ酢酸処理した化合物
と対応する出発原料を反応させ、実施例1と同様にして
上記目的化合物を得た。
【0389】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.39(1H,s)、8.72(1H,
s)、8.33(1H,d,J=7Hz)、7.91
(2H,d,J=8Hz)、7.37(2H,d,J=
8Hz)、7.27(1H,d,J=7Hz)、7.1
6(1H,t,J=7Hz)、7.00(1H,t,J
=7Hz)、6.91(1H,d,J=8Hz)、5.
30(1H,d,J=17Hz)、5.17(1H,
d,J=17Hz)、4.73−4.63(1H,
m)、3.83(3H,s)、3.09−2.99(2
H,m)、2.88−2.73(1H,m)、2.20
(1H,dd,J1 =7Hz,J2 =15Hz)、2.
03(1H,dd,J1 =8Hz,J2 =15Hz)、
1.65−1.46(2H,m)、1.13−1.07
(1H,m)、0.87(6H,dd,J1=6Hz,
2 =15Hz)。
【0390】実施例30 1−(4−カルボキシベンジル)−3(R又はS)−
〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブチルス
クシニル〕アミノ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの
製造 3S−〔4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2R−イ
ソブチルスクシニル〕アミノ−1−(4−メトキシカル
ボニルベンジル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル2
00mgのメタノール5ml及びテトラヒドロフラン5
mlの混合溶液に、室温で1N水酸化ナトリウム2.0
mlを加え一夜撹拌した。反応液に1N塩酸を加え中和
し、減圧濃縮した。得られた残渣に酢酸エチル20ml
及び水20mlを加え、振りまぜ水層を分取し、さらに
酢酸エチル層を飽和重曹水で1回洗浄した。水層と飽和
重曹水とを合わせ、氷冷撹拌下、1N塩酸でpH2に調
整し、酢酸エチル30mlで抽出した。酢酸エチル層を
飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧濃縮した。得られた結晶性残渣にジエチルエー
テルを加え、濾取し乾燥した。収量110mg。
【0391】上記で得られた化合物を実施例1と同様に
して上記目的化合物(ジアステレオマー1:1混合物)
を得た。
【0392】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:12.85(1H,bs)、10.41+1
0.39(1H,s)、8.75+8.72(1H,
s)、8.49+8.33(1H,d,J=8Hz)、
7.88(2H,d,J=8Hz)、7.34(2H,
d,J=7Hz)、7.28(1H,d,J=8H
z)、7.17(1H,t,J=7Hz)、7.02−
6.91(2H,m)、5.31(1H,d,J=17
Hz)、5.16(1H,d,J=17Hz)、4.7
0−4.62(1H,m)、3.08−2.81(3
H,m)、2.22(1H,dd,J1 =5Hz,J2
=15Hz)、2.03(1H,dd,J1 =9Hz,
2 =15Hz)、1.54−1.44(2H,m)、
1.12−1.03(1H,m)、0.90−0.82
(6H,m)。
【0393】実施例31 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チル−3S−メチルスクシニル〕アミノ−1−(4−メ
トキシベンジル)−3,4−ジヒドロカルボスチリルの
製造 参考例35及び対応する出発原料を反応させ、実施例1
4と同様にして上記目的化合物を得た。
【0394】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.48(1H,s)、8.76(1H,
s)、8.51(1H,d,J=8Hz)、7.26
(1H,d,J=8Hz)、7.19−7.14(3
H,m)、7.01−6.95(2H,m)、6.87
(2H,d,J=9Hz)、5.10(2H,bs)、
4.68−4.63(1H,m)、3.70(3H,
s)、3.09(1H,t,J=15Hz)、2.96
(1H,dd,J1 =6Hz,J2 =15Hz)、2.
56−2.49(1H,m)、2.22−2.16(1
H,m)、1.58−1.44(2H,m)、1.01
−0.80(1H,m)、0.99(3H,d,J=7
Hz)、0.85(6H,dd,J1 =6Hz,J2
19Hz)。
【0395】実施例32 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1−フタルイミドメチル−
3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例36の化合物をトリフルオロ酢酸で処理した化合
物と対応する出発原料を反応させ、実施例1と同様にし
て上記目的化合物を得た。
【0396】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.36(1H,s)、8.71(1H,
s)、8.36(1H,d,J=8Hz)、7.84
(4H,s)、7.25(3H,s)、6.90−7.
10(1H,m)、6.05(1H,d,J=14H
z)、6.66(1H,d,J=14Hz)、4.47
(1H,q,J=8Hz)、2.70−3.00(3
H,m)、2.18(1H,dd,J1 =14Hz,J
2 =7Hz)、2.01(1H,dd,J1 =14H
z,J2 =7Hz)、1.40−1.80(2H,
m)、1.00−1.25(1H,m)、0.88(6
H,dd,J1 =17Hz,J2 =6Hz)。
【0397】実施例33 1−エトキシカルボニルメチル−3S−〔4−(N−ヒ
ドロキシアミノ)−2R−イソブチルスクシニル〕アミ
ノ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例37の化合物をトリフルオロ酢酸で処理した化合
物と対応する出発原料を反応させ、実施例1と同様にし
て上記目的化合物を得た。
【0398】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.37(1H,s)、8.71(1H,
s)、8.29(1H,d,J=8Hz)、7.26
(2H,t,J=7Hz)、7.06(1H,t,J=
7Hz)、6.97(1H,d,J=7Hz)、4.8
0(1H,d,J=17Hz)、4.56(1H,d,
J=17Hz)、4.42−4.65(1H,m)、
4.14(2H,q,J=7Hz)、2.70−3.1
0(3H,m)、2.19(1H,dd,J1 =14H
z,J2 =7Hz)、2.01(1H,dd,J1 =1
4Hz,J2 =7Hz)、1.40−1.78(2H,
m)、1.20(3H,t,J=7Hz)、1.00−
1.25(1H,m)、0.87(6H,dd,J1
15Hz,J2=6Hz)。
【0399】実施例34 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1−カルボキシメチル−3,
4−ジヒドロカルボスチリルの製造 対応する出発原料を用い、実施例11と同様にして得た
3S−〔4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2R−イ
ソブチルスクシニル〕アミノ−1−エトキシカルボニル
メチル−3,4−ジヒドロカルボスチリルを出発原料と
し、実施例30と同様にして上記目的化合物を得た。
【0400】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.40(1H,s)、8.75(1H,
brs)、8.21(1H,d,J=7Hz)、7.2
1(2H,t,J=7Hz)、6.98(1H,t,J
=7Hz)、6.88(1H,d,J=7Hz)、4.
56(1H,d,J=17Hz)、4.47(1H,d
t,J1 =14Hz,J2 =7Hz)、4.06(1
H,d,J=17Hz)、2.65−3.05(3H,
m)、2.18(1H,dd,J1 =14Hz,J2
7Hz)、2.01(1H,dd,J1 =14Hz,J
2 =8Hz)、1.40−1.75(2H,m)、1.
00−1.20(1H,m)、0.87(6H,dd,
1 =16Hz,J2 =7Hz)。
【0401】実施例35 7−クロロ−1−エトキシカルボニルメチル−3S−
〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブチルス
クシニル〕アミノ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの
製造 参考例38の化合物をトリフルオロ酢酸で処理した化合
物と対応する出発原料を反応させ、実施例1と同様にし
て上記目的化合物を得た。
【0402】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.38(1H,s)、8.71(1H,
s)、8.33(1H,d,J=8Hz)、7.31
(1H,d,J=7Hz)、7.10−7.20(2
H,m)、4.79(1H,d,J=18Hz)、4.
63(1H,d,J=18Hz)、4.45−4.60
(1H,m)、4.14(2H,q,J=7Hz)、
2.60−3.10(3H,m)、2.17(1H,d
d,J1 =14Hz,J2 =6Hz)、2.01(1
H,dd,J1 =14Hz,J2 =7Hz)、1.20
−1.75(2H,m)、1.21(3H,t,J=7
Hz)、1.00−1.20(1H,m)、0.86
(6H,dd,J1 =14Hz,J2 =6Hz)。
【0403】実施例36 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1−プロポキシカルボニルメ
チル−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例41の化合物をトリフルオロ酢酸で処理した化合
物と対応する出発原料を反応させ、実施例1と同様にし
て上記目的化合物を得た。
【0404】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.38(1H,s)、8.71(1H,
s)、8.31(1H,d,J=8Hz)、7.27
(2H,t,J=8Hz)、7.05(1H,t,J=
8Hz)、6.98(1H,d,J=8Hz)、4.8
1(1H,d,J=17Hz)、4.59(1H,d,
J=17Hz)、4.40−4.55(1H,m)、
4.04(2H,t,J=7Hz)、2.65−3.1
0(3H,m)、2.18(1H,dd,J1 =14H
z,J2 =6Hz)、2.01(1H,dd,J1 =1
4Hz,J2 =7Hz)、1.40−1.75(4H,
m)、1.00−1.20(1H,m)、0.75−
1.00(9H,m)。
【0405】実施例37 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1−イソプロポキシカルボニ
ルメチル−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例42の化合物をトリフルオロ酢酸で処理した化合
物と対応する出発原料を反応させ、実施例1と同様にし
て上記目的化合物を得た。
【0406】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.38(1H,s)、8.71(1H,
s)、8.31(1H,d,J=8Hz)、7.27
(2H,t,J=8Hz)、7.05(1H,t,J=
8Hz)、6.94(1H,d,J=8Hz)、4.9
3(1H,tt,J1 =7Hz,J2 =7Hz)、4.
77(1H,d,J=18Hz)、4.54(1H,
d,J=18Hz)、4.45−4.65(1H,
m)、2.70−3.15(3H,m)、2.18(1
H,dd,J1 =14Hz,J2 =6Hz)、2.01
(1H,dd,J1 =14Hz,J2 =7Hz)、1.
40−1.75(2H,m)、1.21(3H,d,J
=2Hz)、1.19(3H,d,J=2Hz)、1.
00−1.20(1H,m)、0.87(6H,dd,
1 =15Hz,J2 =6Hz)。
【0407】実施例38 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1−t−ブトキシカルボニル
メチル−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例43の化合物を接触還元により処理した化合物と
対応する出発原料を反応させ、実施例1と同様にして上
記目的化合物を得た。
【0408】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.38(1H,brs)、8.71(1
H,brs)、8.30(1H,d,J=8Hz)、
7.25−7.30(2H,m)、7.06(1H,
t,J=7Hz)、6.93(1H,d,J=7H
z)、4.70(1H,d,J=17Hz)、4.44
−4.54(2H,m)、2.75−3.02(3H,
m)、1.98−2.26(2H,m)、1.61−
1.71(1H,m)、1.42−1.51(1H,
m)、1.39(9H,s)、1.01−1.11(1
H,m)、0.87(6H,dd,J1 =15Hz,J
2 =7Hz)。
【0409】実施例39 1−アミノカルボニルメチル−3S−〔4−(N−ヒド
ロキシアミノ)−2R−イソブチルスクシニル〕アミノ
−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例44の化合物をトリフルオロ酢酸で処理した化合
物と対応する出発原料を反応させ、実施例1と同様にし
て上記目的化合物を得た。
【0410】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.39(1H,s)、8.73(1H,
s)、8.24(1H,d,J=8Hz)、7.58
(1H,s)、7.10−7.30(3H,m)、7.
02(1H,t,J=8Hz)、6.84(1H,d,
J=8Hz)、4.64(1H,d,J=17Hz)、
4.50−4.70(1H,m)、4.19(1H,
d,J=17Hz)、2.70−3.10(3H,
m)、2.18(1H,dd,J1 =14Hz,J2
6Hz)、2.01(1H,dd,J1 =14Hz,J
2 =8Hz)、1.40−1.75(2H,m)、0.
95−1.20(1H,m)、0.87(6H,dd,
1 =15Hz,J2 =6Hz)。
【0411】実施例40 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1−(N−メチルアミノカル
ボニルメチル)−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製
造 参考例45の化合物をトリフルオロ酢酸で処理した化合
物と対応する出発原料を反応させ、実施例1と同様にし
て上記目的化合物を得た。
【0412】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.38(1H,brs)、8.71(1
H,brs)、8.24(1H,d,J=8Hz)、
8.00(1H,d,J=5Hz)、7.23−7.2
7(2H,m)、7.03(1H,t,J=7Hz)、
6.84(1H,d,J=8Hz)、4.57−4.6
9(2H,m)、4.20(1H,d,J=17H
z)、2.92−3.05(2H,m)、2.74−
2.80(1H,m)、2.60(3H,d,J=5H
z)、1.98−2.25(2H,m)、1.42−
1.68(2H,m)、1.01−1.12(1H,
m)、0.87(6H,dd,J1 =15Hz,J2
7Hz)。
【0413】実施例41 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1−(N−プロピルアミノカ
ルボニルメチル)−3,4−ジヒドロカルボスチリルの
製造 参考例46の化合物をトリフルオロ酢酸で処理した化合
物と対応する出発原料を反応させ、実施例1と同様にし
て上記目的化合物を得た。
【0414】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.38(1H,brs)、8.72(1
H,brs)、8.24(1H,d,J=8Hz)、
8.08(1H,brs)、7.22−7.27(2
H,m)、7.02(1H,t,J=7Hz)、6.8
4(1H,d,J=8Hz)、4.54−4.68(2
H,m)、4.25(1H,d,J=17Hz)、2.
94−3.05(3H,m)、2.75−2.80(1
H,m)、1.96−2.25(2H,m)、1.42
−1.68(2H,m)、1.01−1.12(1H,
m)、0.80−0.91(9H,m)。
【0415】実施例42 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1−(N−メトキシアミノカ
ルボニルメチル)−3、4−ジヒドロカルボスチリルの
製造 参考例47の化合物をトリフルオロ酢酸で処理した化合
物と対応する出発原料を反応させ、実施例1と同様にし
て上記目的化合物を得た。
【0416】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:11.40(1H,s)、10.39(1
H,s)、8.72(1H,s)、8.27(1H,
d,J=8Hz)、7.20−7.40(2H,m)、
7.04(1H,t,J=8Hz)、6.91(1H,
d,J=8Hz)、4.59(1H,d,J=16H
z)、4.40−4.70(1H,m)、4.25(1
H,d,J=16Hz)、3.59(3H,s)、2.
70−3.10(3H,m)、2.19(1H,dd,
1 =14Hz,J2 =7Hz)、2.02(1H,d
d,J1 =14Hz,J2 =7Hz)、1.30−1.
80(2H,m)、0.90−1.20(1H,m)、
0.87(6H,dd,J1 =15Hz,J2 =6H
z)。
【0417】実施例43 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1−(N,N−ジメチルアミ
ノカルボニルメチル)−3,4−ジヒドロカルボスチリ
ルの製造 参考例48の化合物をトリフルオロ酢酸で処理した化合
物と対応する出発原料を反応させ、実施例1と同様にし
て上記目的化合物を得た。
【0418】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.38(1H,brs)、8.72(1
H,brs)、8.26(1H,d,J=8Hz)、
7.20−7.26(2H,m)、7.00(1H,
t,J=8Hz)、6.84(1H,d,J=8H
z)、4.93(1H,d,J=17Hz)、4.46
−4.56(2H,m)、3.09(3H,s)、2.
73−3.02(6H,m)、1.95−2.25(2
H,m)、1.42−1.70(2H,m)、1.01
−1.12(1H,m)、0.87(6H,dd,J1
=15Hz,J2 =7Hz)。
【0419】実施例44 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1−モルホリノカルボニルメ
チル−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例49の化合物をトリフルオロ酢酸で処理した化合
物と対応する出発原料を反応させ、実施例1と同様にし
て上記目的化合物を得た。
【0420】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.38(1H,s)、8.71(1H,
s)、8.27(1H,d,J=8Hz)、7.24
(2H,t,J=8Hz)、7.01(1H,t,J=
8Hz)、6.86(1H,d,J=8Hz)、4.9
7(1H,d,J=17Hz)、4.57(1H,d,
J=17Hz)、4.40−4.60(1H,m)、
3.50−3.75(8H,m)、2.70−3.20
(3H,m)、2.19(1H,dd,J1 =14H
z,J2 =7Hz)、2.01(1H,dd,J1 =1
4Hz,J2 =7Hz)、1.40−1.80(2H,
m)、0.95−1.20(1H,m)、0.87(6
H,dd,J1 =15Hz,J2 =6Hz)。
【0421】実施例45 1−アリル−3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−
2R−イソブチル−3S−メチルスクシニル〕アミノ−
3.4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例50の化合物及び対応する出発原料を反応させ、
実施例16と同様にして上記目的化合物を得た。
【0422】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.48(1H,s)、8.77(1H,
s)、8.45(1H,d,J=8Hz)、7.25
(2H,t,J=7Hz)、7.06−6.99(2
H,m)、5.90−5.80(1H,m)、5.15
−5.06(2H,m)、4.69−4.53(2H,
m)、4.41(1H,d,J=17Hz)、3.04
(1H,t,J=15Hz)、2.93(1H,dd,
1 =6Hz,J2 =15Hz)、2.54−2.47
(1H,m)、2.20−2.14(1H,m)、1.
60−1.42(2H,m)、0.97(3H,d,J
=7Hz)、0.98−0.80(1H,m)、0.8
4(6H,dd,J1 =6Hz,J2 =17Hz)。
【0423】実施例46 1−シンナミル−3S−〔4−(N−ヒドロキシアミ
ノ)−2R−イソブチル−3S−メチルスクシニル〕ア
ミノ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例51の化合物及び対応する出発原料を反応させ、
実施例16と同様にして上記目的化合物を得た。
【0424】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.49(1H,s)、8.77(1H,
s)、8.47(1H,d,J=8Hz)、7.40
(2H,d,J=7Hz)、7.32−7.21(5
H,m)、7.16(1H,t,J=8Hz)、7.0
2(1H,t,J=8Hz)、6.52(1H,d,J
=16Hz)、6.30(1H,dt,J1 =5Hz,
2 =16Hz)、4.82(1H,dd,J1 =4H
z,J2 =17Hz)、4.67−4.52(2H,
m)、3.07(1H,t,J=15Hz)、2.96
(1H,dd,J1 =6Hz,J2 =15Hz)、2.
56−2.49(1H,m)、2.21−2.15(1
H,m),1.61−1.43(2H,m),0.98
(3H,d,J=7Hz)、0.99−0.79(1
H,m)、0.84(6H,dd,J1 =6Hz,J2
=18Hz)。
【0425】実施例47 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1−メチル−3,4−ジヒド
ロカルボスチリルの製造 参考例52の化合物をトリフルオロ酢酸で処理した化合
物と対応する出発原料を反応させ、実施例1と同様にし
て上記目的化合物を得た。
【0426】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.37(1H,s)、8.71(1H,
s)、8.20(1H,d,J=8Hz)、7.33−
7.24(2H,m)、7.11(1H,d,J=8H
z)、7.04(1H,t,J=8Hz)、4.49−
4.39(1H,m)、3.28(3H,s)、2.9
7−2.89(2H,m)、2.85−2.73(1
H,m)、2.17(1H,dd,J1 =6Hz,J2
=14Hz)、2.01(1H,dd,J1 =7Hz,
2 =14Hz)、1.73−1.62(1H,m)、
1.54−1.42(1H,m)、1.15−1.00
(1H,m)、0.87(6H,dd,J1=6Hz,
2 =15Hz)。
【0427】実施例48 1−エチル−3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−
2R−イソブチルスクシニル〕アミノ−3,4−ジヒド
ロカルボスチリルの製造 参考例53の化合物をトリフルオロ酢酸で処理した化合
物と対応する出発原料を反応させ、実施例1と同様にし
て上記目的化合物を得た。
【0428】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.37(1H,s)、8.71(1H,
s)、8.20(1H,d,J=8Hz)、7.20−
7.35(2H,m)、7.15(1H,d,J=8H
z)、7.03(1H,t,J=8Hz)、4.35−
4.50(1H,m)、3.80−4.10(2H,
m)、2.91(2H,d,J=9Hz)、2.70−
2.90(1H,m)、2.17(1H,dd,J1
14Hz,J2 =7Hz)、2.01(1H,dd,J
1 =14Hz,J2 =8Hz)、1.40−1.80
(2H,m)、1.13(3H,t,J=7Hz)、
1.00−1.25(1H,m)、0.87(6H,d
d,J1 =14Hz,J2 =6Hz)。
【0429】実施例49 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チル−3S−メチルスクシニル〕アミノ−1−プロピル
−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例50の化合物及び対応する出発原料を反応させ、
実施例14と同様にして上記目的化合物を得た。
【0430】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.47(1H,s)、8.76(1H,
s)、8.41(1H,d,J=8Hz)、7.28−
7.25(2H,m)、7.14(1H,d,J=8H
z)、7.02(1H,t,J=7Hz)、4.52−
4.47(1H,m)、3.84(2H,t,J=8H
z)、3.05−2.80(2H,m)、2.51−
2.46(1H,m)、2.20−2.16(1H,
m)、1.59−1.46(4H,m)、0.96(3
H,d,J=7Hz)、0.91−0.80(10H,
m)。
【0431】実施例50 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チル−3S−メチルスクシニル〕アミノ−1−(3−フ
ェニルプロピル)−3,4−ジヒドロカルボスチリルの
製造 参考例51の化合物及び対応する出発原料を反応させ、
実施例14と同様にして上記目的化合物を得た。
【0432】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.47(1H,s)、8.76(1H,
s)、8.41(1H,d,J=8Hz)、7.30−
7.15(7H,m)、7.07−6.98(2H,
m)、4.51−4.46(1H,m)、3.92(2
H,t)、2.98−2.88(2H,m)、2.64
(2H,t,J=8Hz)、2.51−2.46(1
H,m)、2.20−2.13(1H,m)、1.87
−1.78(2H,m)、1.65−1.38(2H,
m)、0.96(3H,d,J=7Hz)、0.98−
0.80(1H,m)、0.84(6H,dd,J1
6Hz,J2 =17Hz)。
【0433】実施例51 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1−(2−ヒドロキシエチ
ル)−3.4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例55の化合物をトリフルオロ酢酸で処理した化合
物と対応する出発原料を反応させ、実施例1と同様にし
て上記目的化合物を得た。
【0434】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.49(1H,s)、8.70(1H,
s)、8.19(1H,d,J=8Hz)、7.15−
7.35(3H,m)、6.90−7.10(1H,
m)、4.85(1H,t,J=6Hz)、4.46
(1H,dt,J1 =13Hz,J2 =8Hz)、3.
90−4.05(1H,m)、3.84(1H,dt,
1 =14Hz,J2 =7Hz)、3.45−3.65
(2H,m)、2.70−3.00(3H,m)、2.
18(1H,dd,J1 =14Hz,J2 =7Hz)、
2.04(1H,dd,J1 =14Hz,J2 =7H
z)、1.35−1.75(2H,m)、0.95−
1.20(1H,m)、0.87(6H,dd,J1
15Hz,J2 =7Hz)。
【0435】実施例52 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チル−3−メチルスクシニル〕アミノ−1−メチル−
3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例52の化合物及び対応する出発原料を反応させ、
実施例16と同様にして上記目的化合物を得た。
【0436】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.48(1H,brs)、8.76(1
H,brs)、8.41(1H,d,J=8Hz)、
7.25−7.33(2H,m)、7.11(1H,
d,J=8Hz)、7.03(1H,d,J=7H
z)、4.44−4.54(1H,m)、3.28(3
H,s)、2.89−3.07(2H,m)、2.49
−2.53(1H,m)、2.16(1H,dd,J1
=11Hz,J2 =7Hz)、1.41−1.62(2
H,m)、0.96(3H,d,J=7Hz)、0.8
4−0.96(1H,m)、0.84(6H,dd,J
1 =17Hz,J2 =6Hz)。
【0437】実施例53 3S−〔4−(N−アセトキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1−メトキシ−3.4−ジヒ
ドロカルボスチリルの製造 無水酢酸と対応する出発原料を反応させ、実施例8と同
様にして上記目的化合物を得た。
【0438】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:11.60(1H,s)、8.34(1H,
d,J=8Hz)、7.20−7.40(2H,m)、
7.16(1H,d,J=8Hz)、7.07(1H,
t,J=8Hz)、4.61(1H,dt,J1 =12
Hz,J2 =8Hz)、3.82(3H,s)、2.6
0−3.10(3H,m)、2.34(1H,dd,J
1 =15Hz,J2 =7Hz)、2.17(1H,d
d,J1 =15Hz,J2 =7Hz)、2.15(3
H,s)、1.40−1.80(2H,m)、1.05
−1.40(1H,m)、0.87(6H,dd,J1
=15Hz,J2 =6Hz)。
【0439】実施例54 3S−〔4−(N−ベンゾイルオキシアミノ)−2R−
イソブチル−3S−メチルスクシニル〕アミノ−1−メ
トキシ−3.4−ジヒドロカルボスチリルの製造 対応する出発原料を用い、実施例8と同様にして上記目
的化合物を得た。
【0440】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:12.08(1H,s)、8.64(1H,
d,J=8Hz)、8.04(2H,d,J=7H
z)、7.76(1H,t,J=8Hz)、7.60
(2H,t,J=8Hz)、7.37−7.29(2
H,m)、7.16(1H,d,J=7Hz)、7.0
7(1H,t,J=8Hz)、4.68−4.63(1
H,m)、3.83(3H,s)、3.08(1H,
t,J=13Hz)、2.97(1H,dd,J1 =7
Hz,J2 =16Hz)、2.55−2.41(2H,
m)、1.60−1.53(2H,m)、1.21−
1.15(1H,m)、1.10(3H,d,J=6H
z)、0.87(6H,t,J=7Hz)。
【0441】実施例55 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チル−3(R又はS)−フタルイミドメチルスクシニ
ル〕アミノ−1−メトキシ−3.4−ジヒドロカルボス
チリルの製造 対応する出発原料を用い、実施例7と同様にして上記目
的化合物を得た。
【0442】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.47(1H,s)、8.68(1H,
s)、8.65(1H,d,J=9Hz)、7.88−
7.80(4H,m)、7.33(1H,t,J=8H
z)、7.26(1H,d,J=7Hz)、7.16
(1H,d,J=7Hz)、7.06(1H,t,J=
7Hz)、4.61−4.56(1H,m)、3.89
(1H,dd,J1 =3Hz,J2 =15Hz)、3.
82(3H,s)、3.48(1H,dd,J1 =5H
z,J2 =14Hz)、3.06−2.89(2H,
m)、2.79−2.63(2H,m)、1.67−
1.54(3H,m)、0.86(6H,dd,J1
6Hz,J2 =15Hz)。
【0443】実施例56 3−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブチ
ル−3(R又はS)−フタルイミドメチルスクシニル〕
アミノ−1−メチル−3.4−ジヒドロカルボスチリル
の製造 参考例52の化合物をトリフルオロ酢酸で処理した化合
物と対応する出発原料を反応させ、実施例7と同様にし
て上記目的化合物(ジアステレオマー1:1混合物)を
得た。
【0444】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.50+10.45(1H,s)、8.
71+8.68(1H,s)、8.66+8.53(1
H,d,J=8Hz)、7.88−7.80(4H,
m)、7.32−7.20(2H,m)、7.14−
6.99(2H,m)、4.56−4.40(1H,
m)、4,05+3.89(1H,dd,J1 =10H
z,J2 =13Hz)、3.70+3.47(1H,d
d,J1 =4Hz,J2 =13Hz)、3.28(3
H,s)、3.01−2.89(2H,m)、2.82
−2.65(2H,m)、1.70−1.49(3H,
m)、0.91−0.82(6H,m)。
【0445】実施例57 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チル−3S−メチルスクシニル〕アミノ−1−(2−プ
ロピニル)−3.4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例56及び対応する出発原料を反応させ、実施例1
6と同様にして上記目的化合物を得た。
【0446】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.49(1H,brs)、8.77(1
H,brs)、8.48(1H,d,J=8Hz)、
7.20−7.36(3H,m)、7.07(1H,
t,J=8Hz)、4.79(1H,dd,J1 =18
Hz,J2 =2Hz)、4.62(1H,dd,J1
18Hz,J2 =2Hz)、4.48−4.58(1
H,m)、3.00(1H,t,J=15Hz)、2.
91(1H,dd,J1 =15Hz,J2 =6Hz)、
2.46−2.54(2H,m)、2.14−2.20
(1H,m)、1.58−1.66(1H,m)、1.
46(1H,dt,J1 =3Hz,J2 =15Hz)、
0.97(3H,d,J=7Hz)、0.97−0.8
5(1H,m)、0.85(6H,dd,J1 =14H
z,J2 =7Hz)。
【0447】実施例58 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−3S−アミノ
メチル−2R−イソブチルスクシニル〕アミノ−1−メ
トキシ−3.4−ジヒドロカルボスチリルの製造 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チル−3S−フタルイミドメチルスクシニル〕アミノ−
1−メトキシ−3.4−ジヒドロカルボスチリル50m
gを、ジメチルホルムアミド3mlに溶解し、ヒドラジ
ン・1水和物19μlを加え、室温下1時間攪拌した。
反応溶液を減圧下で濃縮し、メタノール1mlを加え、
不溶物を瀘別したのち、濾液を真空蒸発させ、析出して
いる結晶に、ジエチルエーテル3mlを加え、濾取し、
上記目的化合物を白色固体として得た。収量7mg。
【0448】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.56(1H,brs)、9.56(1
H,s)、8.60(1H,d,J=8Hz)、7.3
2(2H,dd,J1 =15Hz,J2 =7Hz)、
7.16(1H,d,J=7Hz)、7.07(1H,
t,J=7Hz)、4.68(1H,dt,J1 =12
Hz,J2 =8Hz)、3.82(3H,s)、2.4
0−3.20(6H,m)、0.90−1.80(3
H,m)、0.87(6H,dd,J1 =18Hz,J
2 =6Hz)。
【0449】実施例59 1−アミノカルボニルメチル−3S−〔4−(N−ヒド
ロキシアミノ)−2R−イソブチル−3S−アセチルチ
オメチルスクシニル〕アミノ−3,4−ジヒドロカルボ
スチリルの製造 参考例44で得られた化合物と対応する出発原料とを反
応させ、実施例4と同様にして上記目的化合物を得た。
【0450】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.62(1H,s)、8.92(1H,
s)、8.55(1H,d,J=8Hz)、7.57
(1H,s)、7.10−7.35(3H,m)、7.
03(1H,t,J=7Hz)、6.86(1H,d,
J=7Hz)、4.55−4.75(1H,m)、4.
66(1H,d,J=17Hz)、4.20(1H,
d,J=17Hz)、2.80−3.20(4H,
m)、2.40−2.65(1H,m)、2.31(3
H,s)、2.20−2.40(1H,m)、1.40
−1.70(2H,m)、0.80−1.00(1H,
m)、0.87(3H,d,J=7Hz)、0.81
(3H,d,J=7Hz)。
【0451】実施例60 7−クロロ−3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−
2R−イソブチルスクシニル〕アミノ−1−メトキシ−
3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例59の化合物をトリフルオロ酢酸で処理した化合
物と対応する出発原料とを反応させ、実施例1と同様に
して上記目的化合物を得た。
【0452】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.38(1H,brs)、8.72(1
H,brs)、8.38(1H,d,J=8Hz)、
7.31(1H,d,J=8Hz)、7.11−7.1
6(2H,m)、4,63(1H,dt,J1 =11H
z,J2 =8Hz)、3.84(3H,s)、2.98
(1H,d,J=11Hz)、2.97(1H,d,J
=8Hz)、2.75−2.76(1H,m)、2.1
6(1H,dd,J1 =6Hz,J2 =14Hz)、
2.01(1H,dd,J1 =8Hz,J2 =14H
z)、1.60−1.65(1H,m)、1.42−
1.49(1H,m)、1.02−1.12(1H,
m)、0.87(6H,dd,J1 =6Hz,J2 =1
2Hz)。
【0453】実施例61 1−カルボキシメチル−3S−〔4−(N−ヒドロキシ
アミノ)−2R−イソブチル−3S−メチルスクシニ
ル〕アミノ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例39で得られた化合物と対応する出発原料とを反
応させ、実施例14と同様にして上記目的化合物を得
た。
【0454】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.49(1H,s)、8.75(1H,
bs)、8.46(1H,d,J=8Hz)、7.28
−7.22(2H,m)、7.02(1H,t,J=8
Hz)、6.93(1H,d,J=8Hz)、4.69
(1H,d,J=17Hz)、4.57−4.52(1
H,m)、4.34(1H,d,J=17Hz)、3.
05(1H,t,J=15Hz)、2.91(1H,d
d,J1 =6Hz,J2 =15Hz)、2.51−2.
47(1H,m)、2.21−2.15(1H,m)、
1.63−1.42(2H,m)、0.99−0.80
(10H,m)、0.98(3H,d,J=8Hz)、
0.85(6H,dd,J1 =6Hz,J2 =18H
z)。
【0455】実施例62 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チル−3S−メチルスクシニル〕アミノ−1−メトキシ
メチル−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例60で得られた化合物と対応する出発原料とを反
応させ、実施例14と同様にして上記目的化合物を得
た。
【0456】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.49(1H,s)、8.77(1H,
s)、8.49(1H,d,J=8Hz)、7.15−
7.35(3H,m)、7.06(1H,t,J=7H
z)、5.47(1H,d,J=10Hz)、5.02
(1H,d,J=10Hz)、4.57(1H,dt,
1 =14Hz,J2 =7Hz)、3.27(3H,
s)、3.07(1H,t,J=14Hz)、2.91
(1H,dd,J1 =14Hz,J2 =6Hz)、2.
40−2.60(1H,m)、2.10−2.30(1
H,m)、1.50−1.70(1H,m)、1.46
(1H,t,J=11Hz)、0.80−1.00(1
H,m)、0.98(3H,d,J=7Hz)、0.8
8(3H,d,J=7Hz)、0.81(3H,d,J
=7Hz)。
【0457】実施例63 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チル−3S−アセチルチオメチルスクシニル〕アミノ−
1−メトキシメチル−3,4−ジヒドロカルボスチリル
の製造 参考例32で得られた化合物と対応する出発原料とを反
応させ、実施例4と同様にして上記目的化合物を得た。
【0458】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.61(1H,s)、8.91(1H,
s)、8.60(1H,d,J=8Hz)、7.15−
7.35(3H,m)、7.07(1H,t,J=7H
z)、5.47(1H,d,J=10Hz)、5.03
(1H,d,J=10Hz)、4.60(1H,dt,
1 =13Hz,J2 =7Hz)、3.27(3H,
s)、2.80−3.20(4H,m)、2.40−
2.70(1H,m)、2.20−2.40(1H,
m)、2.30(3H,s)、1.40−1.70(2
H,m)、0.80−1.00(1H,m)、0.87
(3H,d,J=6Hz)、0.81(3H,d,J=
6Hz)。
【0459】実施例64 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チル−3S−メルカプトメチルスクシニル〕アミノ−1
−メトキシメチル−3,4−ジヒドロカルボスチリルの
製造 対応する出発原料を用い、実施例5と同様にして上記目
的化合物を得た。
【0460】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:8.55(1H,d,J=8Hz)、7.1
5−7.30(3H,m)、7.06(1H,t,J=
8Hz)、5.47(1H,d,J=10Hz)、5.
01(1H,d,J=10Hz)、4.53(1H,d
t,J1 =14Hz,J2 =7Hz)、3.27(3
H,s)、3.09(1H,t,J=15Hz)、2.
97(1H,dd,J1 =15Hz,J2 =7Hz)、
2.40−2.70(3H,m)、2.20−2.40
(1H,m)、1.40−1.70(2H,m)、0.
80−1.00(1H,m)、0.86(3H,d,J
=7Hz)、0.82(3H,d,J=7Hz)。
【0461】実施例65 1−エトキシ−3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)
−2R−イソブチルスクシニル〕アミノ−3,4−ジヒ
ドロカルボスチリルの製造 参考例29の化合物をトリフルオロ酢酸で処理した化合
物と対応する出発原料とを反応させ、実施例1と同様に
して上記目的化合物を得た。
【0462】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.37(1H,s)、8.71(1H,
s)、8.35(1H,d,J=8Hz)、7.35−
7.26(2H,m)、7.16(1H,d,J=8H
z)、7.06(1H,t,J=7Hz)、4.63−
4.53(1H,m)、4.04(2H,q,J=7H
z)、3.01−2.92(2H,m)、2.80−
2.72(1H,m)、2.17(1H,dd,J1
6Hz,J2 =14Hz)、2.01(1H,dd,J
1 =8Hz,J2 =15Hz)、1.64−1.43
(2H,m)、1.28(3H,t,J=7Hz)、
1.12−1.04(1H,m)、0.87(6H,d
d,J1 =6Hz,J2 =12Hz)。
【0463】実施例66 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1−メトキシエトキシメチル
−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例61の化合物を接触還元した化合物と対応する出
発原料とを反応させ、実施例1と同様にして、上記目的
化合物を得た。
【0464】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.41(1H,s)、8.73(1H,
s)、8.29(1H,d,J=8Hz)、7.25−
7.40(3H,m)、7.00−7.15(1H,
m)、5.57(1H,d,J=10Hz)、5.02
(1H,d,J=10Hz)、4.51(1H,dt,
1 =14Hz,J2 =7Hz)、3.60(2H,
t,J=4Hz)、3.44(2H,t,J=4H
z)、3.22(3H,s)、2.70−3.10(3
H,m)、2.18(1H,dd,J1 =14Hz,J
2 =7Hz)、2.02(1H,dd,J1 =14H
z,J2 =7Hz)、1.40−1.80(2H,
m)、1.00−1.30(1H,m)、0.90(3
H,d,J=7Hz)、0.85(3H,d,J=7H
z)。
【0465】実施例67 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チル−3−プロピルスクシニル〕アミノ−1−メトキシ
−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例62で得られた化合物と対応する出発原料とを反
応させ、実施例14と同様にして上記目的化合物を得
た。
【0466】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.49(1H,s)、8.78(1H,
s)、8.52(1H,d,J=8Hz)、7.36−
7.29(2H,m)、7.16(1H,d,J=8H
z)、7.07(1H,t,J=7Hz)、4.67−
4.62(1H,m)、3.83(3H,s)、3.0
4(1H,t,J=16Hz)、2.94(1H,d
d,J1 =7Hz,J2 =16Hz)、2.52−2.
43(1H,m)、2.11−2.09(1H,m)、
1.58−1.41(2H,m)、1.24−1.03
(4H,m)、0.96−0.80(10H,m)。
【0467】実施例68 3S−〔3−ベンジル−4−(N−ヒドロキシアミノ)
−2R−イソブチルスクシニル〕アミノ−1−メトキシ
−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例63で得られた化合物と対応する出発原料とを反
応させ、実施例14と同様にして上記目的化合物を得
た。
【0468】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.28(1H,s)、8.69−8.6
5(2H,m)、7.36−7.03(9H,m)、
4.68−4.63(1H,m)、3.84(3H,
s)、3.12(1H,t,J=15Hz)、2.98
(1H,dd,J1 =7Hz,J2 =16Hz)、2.
75−2.71(2H,m)、2.58−2.55(1
H,m)、2.45−2.39(1H,m)、1.62
−1.48(2H,m)、1.03−0.97(1H,
m)、0.87(6H,dd,J1 =6Hz,J2 =1
6Hz)。
【0469】実施例69 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チル−3−(4−メトキシベンジル)スクシニル〕アミ
ノ−1−メトキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの
製造 参考例64で得られた化合物と対応する出発原料とを反
応させ、実施例14と同様にして上記目的化合物を得
た。
【0470】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.25(1H,s)、8.65(1H,
d,J=8Hz)、8.64(1H,s)、7.36−
7.27(2H,m)、7.16(1H,d,J=7H
z)、7.05(1H,dt,J1 =1Hz,J2 =7
Hz)、6.99(2H,d,J=9Hz)、6.79
(2H,d,J=9Hz)、4.68−4.63(1
H,m)、3.84(3H,s)、3.71(3H,
s)、3.11(1H,t,J=15Hz)、2.98
(1H,dd,J1 =7Hz,J2 =16Hz)、2.
68−2.56(3H,m)、2.39−2.34(1
H,m)、1.64−1.51(2H,m)、1.00
−0.96(1H,m)、0.86(6H,dd,J1
=7Hz,J2=16Hz)。
【0471】実施例70 1−カルボキシメチル−3S−〔4−(N−ヒドロキシ
アミノ)−2R−イソブチル−3(R又はS)−フタル
イミドメチルスクシニル〕アミノ−3,4−ジヒドロカ
ルボスチリルの製造 参考例39及び対応する出発原料とを反応させ、実施例
14と同様にして上記目的化合物を得た。
【0472】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.50(1H,s)、8.70(1H,
bs)、8.57(1H,d,J=8Hz)、7.88
−7.80(4H,m)、7.28−7.23(2H,
m)、7.02(1H,t,J=7Hz)、6.94
(1H,d,J=8Hz)、4.71(1H,d,J=
18Hz)、4.50−4.37(2H,m)、3.9
0(1H,dd,J1 =10Hz,J2 =14Hz)、
3.48(1H,dd,J1 =5Hz,J2 =14H
z)、3.17−2.92(2H,m)、2.84−
2.65(2H,m)、1.71−1.54(2H,
m)、1.00−0.96(1H,m)、0.86(6
H,dd,J1 =7Hz,J2 =19Hz)。
【0473】実施例71 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チル−3S−メチルスクシニル〕アミノ−1−メトキシ
エトキシメチル−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製
造 参考例61の化合物を接触還元した化合物と対応する出
発原料とを反応させ、実施例62と同様にして上記目的
化合物を得た。
【0474】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.49(1H,s)、8.78(1H,
s)、8.48(1H,d,J=8Hz)、7.20−
7.35(3H,m)、7.00−7.10(1H,
m)、5.56(1H,d,J=10Hz)、5.04
(1H,d,J=10Hz)、4.55(1H,dt,
1 =14Hz,J2 =7Hz)、3.60(2H,d
d,J1 =6Hz,J2 =3Hz)、3.44(2H,
dd,J1 =6Hz,J2 =3Hz)、3.22(3
H,s)、3.06(1H,t,J=14Hz)、2.
91(1H,dd,J1 =14Hz,J2 =6Hz)、
2.45−2.60(1H,m)、2.10−2.30
(1H,m)、1.50−1.70(1H,m)、1.
47(1H,t,J=13Hz)、0.80−1.10
(1H,m)、0.98(3H,d,J=7Hz)、
0.88(3H,d,J=7Hz)、0.81(3H,
d,J=7Hz)。
【0475】実施例72 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2S−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1−メトキシ−3,4−ジヒ
ドロカルボスチリルの製造 参考例65で得られた化合物と対応する出発原料とを反
応させ、実施例1と同様にして上記目的化合物を得た。
【0476】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.41(1H,brs)、8.75(1
H,brs)、8.50(1H,d,J=8Hz)、
7.32(2H,t,J=8Hz)、7.16(1H,
d,J=8Hz)、7.07(1H,t,J=8H
z)、4.60(1H,dt,J1 =11Hz,J2
8Hz)、3.83(3H,s)、2.98(1H,
d,J=11Hz)、2.97(1H,d,J=8H
z)、2.79−2.84(1H,m)、2.21(1
H,dd,J1 =5Hz,J2 =14Hz)、2.02
(1H,dd,J1 =9Hz,J2 =14Hz)、1.
42−1.51(2H,m)、1.02−1.12(1
H,m)、0.84(6H,d,J=6Hz)。
【0477】実施例73 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1−メトキシメトキシエチル
−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例66の化合物を接触還元した化合物と対応する出
発原料とを反応させ、実施例1と同様にして上記目的化
合物を得た。
【0478】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.37(1H,s)、8.70(1H,
s)、8.23(1H,d,J=8Hz)、7.20−
7.35(3H,m)、7.03(1H,t,J=8H
z)、4.52(2H,q,J=6Hz)、4.40−
4.60(1H,m)、4.09(2H,t,J=6H
z)、3.63(2H,t,J=6Hz)、3.17
(3H,s)、2.70−3.00(3H,m)、2.
18(1H,dd,J1 =15Hz,J2 =6Hz)、
2.01(1H,dd,J1 =15Hz,J2 =7H
z)、1.40−1.80(2H,m)、1.00−
1.20(1H,m)、0.90(3H,d,J=7H
z)、0.84(3H,d,J=7Hz)。
【0479】実施例74 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チル−3−(3−フェニルプロピル)スクシニル〕アミ
ノ−1−メトキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの
製造 参考例67で得られた化合物と対応する出発原料とを反
応させ、実施例14と同様にして上記目的化合物を得
た。
【0480】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.52(1H,s)、8.80(1H,
s)、8.52(1H,d,J=8Hz)、7.35
(1H,t,J=7Hz)、7.30−7.15(7
H,m)、7.10(1H,t,J=7Hz)、4.6
6−4.61(1H,m)、3.83(3H,s)、
2.96(1H,t,J=16Hz)、2.82(1
H,dd,J1 =6Hz,J2 =16Hz)、2.56
−2.43(3H,m)、2.14−2.09(1H,
m)、1.57−1.29(6H,m)、0.95−
0.92(1H,m)、0.83(6H,dd,J1
6Hz,J2 =12Hz)。
【0481】実施例75 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チル−3−(2−メチルベンジル)スクシニル〕アミノ
−1−メトキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製
造 参考例68で得られた化合物と対応する出発原料とを反
応させ、実施例14と同様にして上記目的化合物を得
た。
【0482】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.21(1H,s)、8.70(1H,
d,J=8Hz)、8.60(1H,s)、7.33
(1H,t,J=8Hz)、7.28(1H,d,J=
7Hz)、7.16(1H,d,J=8Hz)、7.0
7−6.96(5H,m)、4.68−4.62(1
H,m)、3.84(3H,s)、3.15(1H,
t,J=15Hz)、2.98(1H,dd,J1 =6
Hz,J2 =16Hz)、2.75−2.71(2H,
m)、2.61−2.56(1H,m)、2.42−
2.37(1H,m)、2.22(3H,s)、1.6
3−1.47(2H,m)、1.00−0.96(1
H,m)、0.87(6H,dd,J1 =6Hz,J2
=17Hz)。
【0483】実施例76 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チル−3−(3−メチルベンジル)スクシニル〕アミノ
−1−メトキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製
造 参考例69で得られた化合物と対応する出発原料とを反
応させ、実施例14と同様にして上記目的化合物を得
た。
【0484】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.27(1H,s)、8.67−8.6
4(2H,m)、7.36−7.27(2H,m)、
7.18−6.85(6H,m)、4.68−4.63
(1H,m)、3.84(3H,s)、3.12(1
H,t,J=15Hz)、2.98(1H,dd,J1
=7Hz,J2 =16Hz)、2.75−2.49(3
H,m)、2.44−2.38(1H,m)、2.26
(3H,s)、1.64−1.47(2H,m)、1.
01−0.97(1H,m)、0.87(6H,dd,
1 =6Hz,J2 =16Hz)。
【0485】実施例77 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チル−3−(4−メチルベンジル)スクシニル〕アミノ
−1−メトキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製
造 参考例70で得られた化合物と対応する出発原料とを反
応させ、実施例14と同様にして上記目的化合物を得
た。
【0486】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.25(1H,s)、8.66−8.6
3(2H,m)、7.36−7.27(2H,m)、
7.16(1H,d,J=8Hz)、7.08−7.0
2(3H,m)、6.96(2H,d,J=8Hz)、
4.68−4.63(1H,m)、3.84(3H,
s)、3.11(1H,t,J=13Hz)、2.98
(1H,dd,J1 =6Hz,J2 =15Hz)、2.
75−2.49(3H,m)、2.41−2.35(1
H,m)、2.25(3H,s)、1.61−1.47
(2H,m)、1.00−0.82(7H,m)、0.
86(6H,dd,J1 =6Hz,J2 =15Hz)。
【0487】実施例78 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−ヘプチ
ルスクシニル〕アミノ−1−メトキシ−3,4−ジヒド
ロカルボスチリルの製造 参考例73で得られた化合物と対応する出発原料とを反
応させ、実施例14と同様にして上記目的化合物を得
た。
【0488】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.38(1H,s)、8.71(1H,
s)、8.32(1H,d,J=8Hz)、7.32
(2H,dd,J1 =16Hz,J2 =8Hz)、7.
16(1H,d,J=8Hz)、7.07(1H,t,
J=8Hz)、4.61(1H,dt,J1 =12H
z,J2 =8Hz)、3.82(3H,s)、2.85
−3.10(2H,m)、2.55−2.80(1H,
m)、2.20(1H,dd,J1 =14Hz,J2
7Hz)、2.02(1H,dd,J1 =14Hz,J
2 =7Hz)、1.05−1.60(12H,m)、
0.87(3H,t,J=6Hz)。
【0489】実施例79 3S−〔4−(N−アセトキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1−メトキシメチル−3,4
−ジヒドロカルボスチリルの製造 無水酢酸と対応する出発原料とを反応させ、実施例8と
同様にして上記目的化合物を得た。
【0490】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:11.63(1H,s)、8.33(1H,
d,J=8Hz)、7.20−7.35(3H,m)、
7.07(1H,t,J=7Hz)、5.49(1H,
d,J=10Hz)、5.00(1H,d,J=10H
z)、4.53(1H,dt,J1 =13Hz,J2
8Hz)、3.26(3H,s)、2.90−3.10
(2H,m)、2.70−2.90(1H,m)、2.
35(1H,dd,J1 =15Hz,J2 =6Hz)、
2.18(1H,dd,J1 =15Hz,J2 =8H
z)、2.15(3H,s)、1.40−1.80(2
H,m)、1.10−1.35(1H,m)、0.90
(3H,d,J=7Hz)、0.85(3H,d,J=
7Hz)。
【0491】実施例80 7−クロロ−3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−
2R−イソブチルスクシニル〕アミノ−1−メトキシメ
チル−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例74の化合物をヒドラジンで処理した化合物と対
応する出発原料とを反応させ、実施例1と同様にして上
記目的化合物を得た。
【0492】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.38(1H,brs)、8.72(1
H,brs)、8.32(1H,d,J=8Hz)、
7.30(1H,d,J=8Hz)、7.28(1H,
d,J=2Hz)、7.13(1H,dd,J1 =2H
z,J2 =8Hz)、5.47(1H,d,J=11H
z)、5.06(1H,d,J=11Hz)、4.55
(1H,dt,J1 =11Hz,J2 =8Hz)、3.
26(3H,s)、2.98(1H,d,J=11H
z)、2.97(1H,d,J=8Hz)、2.75−
2.84(1H,m)、2.17(1H,dd,J1
7Hz,J2 =15Hz)、2.01(1H,dd,J
1 =8Hz,J2 =15Hz)、1.51−1.59
(1H,m)、1.43−1.53(1H,m)、1.
02−1.12(1H,m)、0.87(6H,dd,
1 =6Hz,J2 =13Hz)。
【0493】実施例81 1−t−ブトキシエチル−3S−〔4−(N−ヒドロキ
シアミノ)−2R−イソブチルスクシニル〕アミノ−
3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例75の化合物を接触還元で処理した化合物と対応
する出発原料とを反応させ、実施例1と同様にして上記
目的化合物を得た。
【0494】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.37(1H,brs)、8.70(1
H,brs)、8.20(1H,d,J=8Hz)、
7.22−7.31(3H,m)、6.99−7.05
(1H,m)、4.43(1H,dt,J1 =11H
z,J2 =8Hz)、4.04(1H,dt,J1 =1
4Hz,J2 =6Hz)、3.85(1H,dt,J1
=14Hz,J2 =7Hz)、3.45−3.50(1
H,m)、2.92(1H,d,J=11Hz)、2.
91(1H,d,J=8Hz)、2.76−2.82
(1H,m)、2.18(1H,dd,J1 =7Hz,
2 =15Hz)、2.01(1H,dd,J1=8H
z,J2 =15Hz)、1.59−1.67(1H,
m)、1.45−1.54(1H,m)、1.06−
1.13(1H,m)、1.06(9H,s)、0.8
7(6H,dd,J1 =7Hz,J2 =14Hz)。
【0495】実施例82 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1−メトキシエチル−3,4
−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例76の化合物をトリフルオロ酢酸で処理した化合
物と対応する出発原料とを反応させ、実施例1と同様に
して上記目的化合物を得た。
【0496】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.37(1H,brs)、8.71(1
H,brs)、8.23(1H,d,J=8Hz)、
7.23−7.31(3H,m)、7.00−7.06
(1H,m)、4.45(1H,dt,J1 =11H
z,J2 =8Hz)、4.01−4.11(2H,
m)、3.45−3.54(2H,m)、3.23(3
H,s)、2.92(1H,d,J=11Hz)、2.
91(1H,d,J=8Hz)、2.75−2.79
(1H,m)、2.17(1H,dd,J1 =7Hz,
2 =14Hz)、2.01(1H,dd,J1 =8H
z,J2 =14Hz)、1.62−1.66(1H,
m)、1.43−1.54(1H,m)、1.08−
1.15(1H,m)、0.87(6H,dd,J1
7Hz,J2 =14Hz)。
【0497】実施例83 3R−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1−メトキシエチル−3,4
−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例77の化合物を接触還元で処理した化合物と対応
する出発原料とを反応させ、実施例1と同様にして上記
目的化合物を得た。
【0498】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.40(1H,brs)、8.74(1
H,brs)、8.39(1H,d,J=8Hz)、
7.22−7.31(3H,m)、7.00−7.05
(1H,m)、4.43(1H,dt,J1 =8Hz,
2 =11Hz)、4.02−4.12(2H,m)、
3.49−3.53(2H,m)、3.24(3H,
s)、2.91(1H,d,J=8Hz)、2.90
(1H,d,J=11Hz)、2.83−2.88(1
H,m)、2.11(1H,dd,J1 =5Hz,J2
=14Hz)、2.01(1H,dd,J1 =9Hz,
2 =14Hz)、1.44−1.47(2H,m)、
1.05−1.07(1H,m)、0.84(6H,d
d,J1 =6Hz,J2 =2Hz)。
【0499】実施例84 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−エトキ
シエチルスクシニル〕アミノ−1−メトキシ−3,4−
ジヒドロカルボスチリルの製造 4−エトキシプロピオン酸(Vlado Prelo
g、Ber.,72B,1103 6(1939))に
オキサリルクロリドを作用させて4−エトキシプロピオ
ニルクロリドに変換した後、これに対応する出発原料を
反応させ、実施例78と同様にして上記目的化合物を得
た。
【0500】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.39(1H,s)、8.71(1H,
s)、8.30(1H,d,J=8Hz)、7.32
(2H,dd,J1 =16Hz,J2 =8Hz)、7.
16(1H,d,J=8Hz)、7.08(1H,t,
J=8Hz)、4.61(1H,dt,J1 =12H
z,J2 =8Hz)、3.82(3H,s)、3.41
(2H,q,J=8Hz)、3.25−3.50(2
H,m)、2.90−3.10(2H,m)、2.70
−2.90(1H,m)、2.23(1H,dd,J1
=15Hz,J2 =7Hz)、1.50−1.80(2
H,m)、1.11(3H,t,J=7Hz)。
【0501】実施例85 3R−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1−メトキシメチル−3,4
−ジヒドロカルボスチリルの製造 J.Med.Chem.,1972,15,325に記
載の方法で得られた化合物及び対応する出発原料を用
い、実施例27と同様にして上記目的化合物を得た。
【0502】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.41(1H,s)、8.75(1H,
s)、8.44(2H,d,J=8Hz)、7.20−
7.35(3H,m)、7.06(1H,t,J=7H
z)、5.50(1H,d,J=10Hz)、5.01
(1H,d,J=10Hz)、4.51(1H,dt,
1 =12Hz,J2 =8Hz)、3.26(3H,
s)、2.75−3.10(3H,m)、2.22(1
H,dd,J1 =15Hz,J2 =5Hz)、2.02
(1H,dd,J1 =15Hz,J2 =9Hz)、1.
40−1.60(1H,m)、0.95−1.35(2
H,m)、0.85(6H,t,J=5Hz)。
【0503】実施例86 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チル−3S−アセチルチオメチルスクシニル〕アミノ−
1−メトキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 対応する出発原料を用い、実施例4と同様にして上記目
的化合物を得た。
【0504】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.61(1H,s)、8.91(1H,
s)、8.67(1H,d,J=8Hz)、7.34
(1H,t,J=8Hz)、7.27(1H,d,J=
8Hz)、7.17(1H,d,J=8Hz)、7.0
7(1H,t,J=7Hz)、4.67(1H,dt,
1 =12Hz,J2 =8Hz)、3.83(3H,
s)、2.80−3.15(4H,m)、2.25−
2.65(1H,m)、2.20−2.40(1H,
m)、2.30(3H,s)、1.50−1.70(1
H,m)、1.51(1H,t,J=11Hz)、0.
93(1H,t,J=11Hz)、0.86(3H,
t,J=7Hz)、0.82(3H,d,J=7H
z)。
【0505】実施例87 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チル−3S−メルカプトメチルスクシニル〕アミノ−1
−メトキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 対応する出発原料を用い、実施例5と同様にして上記目
的化合物を得た。
【0506】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:8.62(1H,d,J=8Hz)、7.3
2(2H,dd,J1 =14Hz,J2 =7Hz)、
7.15(1H,d,J=8Hz)、7.07(1H,
t,J=7Hz)、4.58(1H,dt,J1 =14
Hz,J2 =7Hz)、3.82(3H,s)、3.1
0(1H,t,J=15Hz)、2.98(1H,d
d,J1 =15Hz,J2 =7Hz)、2.40−2.
65(3H,m)、2.20−2.40(1H,m)、
1.45−1.70(1H,m)、1.50(1H,
t,J=12Hz)、0.94(1H,t,J=12H
z)、0.86(3H,d,J=7Hz)、0.82
(3H,d,J=7Hz)。
【0507】実施例88 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チル−3−(4−メトキシカルボニルベンジル)スクシ
ニル〕アミノ−1−メトキシ−3,4−ジヒドロカルボ
スチリルの製造 参考例78で得られた化合物と対応する出発原料とを反
応させ、実施例14と同様にして上記目的化合物を得
た。
【0508】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.29(1H,s)、8.70(1H,
d,J=8Hz)、8.66(1H,s)、7.85
(2H,d,J=8Hz)、7.36−7.27(2
H,m)、7.22(2H,d,J=8Hz)、7.1
6(1H,d,J=7Hz)、7.05(1H,t,J
=7Hz)、4.66−4.61(1H,m)、3.8
4(6H,s)、3.14(1H,t,J=15H
z)、2.99(1H,dd,J1 =7Hz,J2 =1
6Hz)、2.81−2.78(2H,m)、2.60
−2.57(1H,m)、2.46−2.40(1H,
m)、1.62−1.48(2H,m)、1.01−
0.97(1H,m)、0.87(6H,dd,J1
6Hz,J2 =16Hz)。
【0509】実施例89 3S−〔3−ヘキシル−4−(N−ヒドロキシアミノ)
−2R−イソブチルスクシニル〕アミノ−1−メトキシ
−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例79で得られた化合物と対応する出発原料とを反
応させ、実施例14と同様にして上記目的化合物を得
た。
【0510】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.48(1H,s)、8.77(1H,
s)、8.53(1H,d,J=8Hz)、7.34
(1H,t,J=8Hz)、7.28(1H,d,J=
7Hz)、7.16(1H,d,J=8Hz)、7.0
6(1H,t,J=8Hz)、4.66−4.61(1
H,m)、3.83(3H,s)、2.99(1H,
t,J=13Hz)、2.90(1H,dd,J1 =9
Hz,J2 =12Hz)、2.51−2.42(1H,
m)、2.09−2.05(1H,m)、1.57−
1.41(2H,m)、1.22−1.09(10H,
m)、0.95−0.80(10H,m)。
【0511】実施例90 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−ブチル
−3S−メチルスクシニル〕アミノ−1−メトキシ−
3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例80で得られた化合物と対応する出発原料とを反
応させ、実施例62と同様にして上記目的化合物を得
た。
【0512】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.49(1H,s)、8.76(1H,
s)、8.52(1H,d,J=8Hz)、7.32
(2H,dd,J1 =16Hz,J2 =8Hz)、7.
16(1H,d,J=8Hz)、7.07(1H,t,
J=8Hz)、4.62(1H,dt,J1 =14H
z,J2 =7Hz)、3.83(3H,s)、2.30
−2.50(1H,m)、2.10−2.30(1H,
m)、1.00−1.50(6H,m)、0.95(3
H,d,J=7Hz)、0.85(3H,t,J=7H
z)。
【0513】実施例91 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−ブチル
スクシニル〕アミノ−1−メトキシ−3,4−ジヒドロ
カルボスチリルの製造 参考例80で得られた化合物と対応する出発原料とを反
応させ、実施例1と同様にして上記目的化合物を得た。
【0514】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.38(1H,s)、8.70(1H,
s)、8.31(1H,d,J=7Hz)、7.32
(2H,dd,J1 =16Hz,J2 =8Hz)、7.
16(1H,d,J=8Hz)、7.07(1H,t,
J=8Hz)、4.61(1H,dt,J1 =13H
z,J2 =8Hz)、3.82(3H,s)、2.80
−3.10(2H,m)、2.55−2.80(1H,
m)、2.20(1H,dd,J1 =14Hz,J2
7Hz)、2.03(1H,dd,J1 =14Hz,J
2 =8Hz)、1.10−1.60(6H,m)、0.
87(3H,t,J=7Hz)。
【0515】実施例92 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チル−3−(3,4−メチレンジオキシベンジル)スク
シニル〕アミノ−1−メトキシ−3,4−ジヒドロカル
ボスチリルの製造 参考例81で得られた化合物と対応する出発原料とを反
応させ、実施例14と同様にして上記目的化合物を得
た。
【0516】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.28(1H,s)、8.68(1H,
s)、8.65(1H,d,J=8Hz)、7.36−
7.27(2H,m)、7.16(1H,d,J=7H
z)、7.05(1H,dt,J1 =1Hz,J2 =7
Hz)、6.77(1H,d,J=8Hz)、6.60
(1H,d,J=2Hz)、6.52(1H,dd,J
1 =2Hz,J2 =8Hz)、5.95(2H,s)、
4.66−4.61(1H,m)、3.84(3H,
s)、3.12(1H,t,J=15Hz)、2.98
(1H,dd,J1=7Hz,J2 =16Hz)、2.
66−2.49(3H,m)、2.38−2.32(1
H,m)、1.60−1.46(2H,m)、0.99
−0.95(1H,m)、0.86(6H,dd,J1
=6Hz,J2 =15Hz)。
【0517】実施例93 3S−〔3−(3−エトキシカルボニルプロピル)−4
−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブチルスクシ
ニル〕アミノ−1−メトキシ−3,4−ジヒドロカルボ
スチリルの製造 参考例82で得られた化合物と対応する出発原料とを反
応させ、実施例14と同様にして上記目的化合物を得
た。
【0518】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.53(1H,s)、8.83(1H,
s)、8.54(1H,d,J=8Hz)、7.34
(1H,t,J=8Hz)、7.28(1H,d,J=
8Hz)、7.16(1H,d,J=8Hz)、7.0
7(1H,t,J=8Hz)、4.69−4.59(1
H,m)、4.05(2H,q,J=7Hz)、3.8
3(3H,s)、3.08−2.93(2H,m)、
2.51−2.43(1H,m)、2.32−2.22
(2H,m)、2.10−2.06(1H,m)、1.
56−1.31(6H,m)、1.18(3H,t,J
=7Hz)、0.95−0.80(7H,m)、0.8
4(6H,dd,J1 =6Hz,J2 =12Hz)。
【0519】実施例94 1−エトキシメチル−3S−〔4−(N−ヒドロキシア
ミノ)−2R−イソブチルスクシニル〕アミノ−3,4
−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例83の化合物を接触還元で処理した化合物と対応
する出発原料とを反応させ、実施例1と同様にして上記
目的化合物を得た。
【0520】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.39(1H,s)、8.72(1H,
s)、8.28(1H,d,J=8Hz)、7.20−
7.35(3H,m)、7.06(1H,t,J=7H
z)、5.54(1H,d,J=10Hz)、5.00
(1H,d,J=10Hz)、4.50(1H,dt,
1 =14Hz,J2 =7Hz)、3.51(2H,
q,J=7Hz)、2.70−3.10(3H,m)、
2.15(1H,dd,J1 =14Hz,J2 =7H
z)、2.01(1H,dd,J1 =14Hz,J2
7Hz)、1.40−1.80(2H,m)、1.10
(3H,t,J=7Hz)、1.00−1.20(1
H,m)、0.90(3H,d,J=7Hz)、0.8
5(3H,d,J=7Hz)。
【0521】実施例95 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2S−ブトキ
シメチルスクシニル〕アミノ−1−メトキシ−3,4−
ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例85で得られた化合物と対応する出発原料とを反
応させ、実施例1と同様にして上記目的化合物を得た。
【0522】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.37(1H,s)、8.69(1H,
s)、8.34(1H,d,J=8Hz)、7.34
(1H,t,J=8Hz)、7.28(1H,d,J=
8Hz)、7.16(1H,d,J=8Hz)、7.0
8(1H,t,J=8Hz)、4.58(1H,dt,
1 =12Hz,J2 =8Hz)、3.83(3H,
s)、3.30−3.60(4H,m)、2.90−
3.10(3H,m)、2.27(1H,dd,J1
15Hz,J2 =8Hz)、2.11(1H,dd,J
1 =15Hz,J2 =6Hz)、1.20−1.60
(4H,m)、0.88(3H,t,J=7Hz)。
【0523】実施例96 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2−イソブチ
ル−3−メチルチオメチルスクシニル〕アミノ−3,4
−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例87で得られた化合物と対応する出発原料とを反
応させ、実施例4と同様にして上記目的化合物を得た。
【0524】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.61(1H,s)、10.19(1
H,s)、8.87(1H,s)、8.45(1H,
d,J=8Hz)、7.18(2H,dd,J1 =16
Hz,J2 =8Hz)、6.90(2H,dd,J1
16Hz,J2 =8Hz)、4.41(1H,dt,J
1 =14Hz,J2 =7Hz)、2.80−3.30
(3H,m)、2.25−2.70(3H,m)、2.
00(3H,s)、1.30−1.70(2H,m)、
0.80−1.10(1H,m)、0.86(3H,
d,J=7Hz)、0.82(3H,d,J=7H
z)。
【0525】実施例97 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チル−3S−(2−チエニルチオメチル)スクシニル〕
アミノ−1−メトキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリ
ルの製造 対応する出発原料を反応させた後、実施例4と同様にし
て上記目的化合物を得た。
【0526】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.70(1H,s)、8.96(1H,
s)、8.64(1H,d,J=8Hz)、7.60
(1H,dd,J1 =5Hz,J2 =1Hz)、7.3
3(1H,t,J=8Hz)、7.00−7.30(5
H,m)、4.54(1H,dt,J1 =14Hz,J
2=7Hz)、3.81(3H,s)、2.80−3.
20(5H,m)、2.30−2.50(1H,m)、
1.40−1.65(2H,m)、0.80−1.00
(1H,m)、0.84(3H,d,J=6Hz)、
0.81(3H,d,J=6Hz)。
【0527】実施例98 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2S−ブトキ
シメチル−3S−メチルスクシニル〕アミノ−3,4−
ジヒドロカルボスチリルの製造 対応する出発原料を用いて反応させた後、実施例62と
同様にして上記目的化合物を得た。
【0528】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.48(1H,s)、10.26(1
H,s)、8.77(1H,s)、8.35(1H,
d,J=7Hz)、7.16(2H,t,J=8H
z)、6.93(1H,d,J=8Hz)、6.87
(1H,d,J=8Hz)、4.40(1H,dt,J
1 =12Hz,J2 =7Hz)、3.10−3.50
(4H,m)、2.80−3.10(2H,m)、2.
74(1H,dt,J1 =4Hz,J2 =10Hz)、
2.10−2.30(1H,m)、1.20−1.50
(4H,m)、0.98(3H,d,J=7Hz)、
0.85(3H,t,J=7Hz)。
【0529】実施例99 1−エトキシエトキシ−3S−〔4−(N−ヒドロキシ
アミノ)−2R−イソブチルスクシニル〕アミノ−3,
4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例88で得られた化合物と対応する出発原料とを反
応させた後、実施例1と同様にして上記目的化合物を得
た。
【0530】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.38(1H,s)、8.72(1H,
s)、8.36(1H,d,J=8Hz)、7.32
(2H,d,J=3Hz)、7.27(1H,d,J=
7Hz)、7.00−7.10(1H,m)、4.60
(1H,dt,J1 =13Hz,J2 =7Hz)、4.
15(2H,t,J=4Hz)、3.63(2H,d
d,J1 =7Hz,J2 =4Hz)、3.44(2H,
q,J=7Hz)、2.85−3.10(2H,m)、
2.65−2.85(1H,m)、2.17(1H,d
d,J1 =14Hz,J2 =7Hz)、2.01(1
H,dd,J1 =14Hz,J2 =8Hz)、1.40
−1.75(2H,m)、1.00−1.20(1H,
m)、1.13(3H,t,J=7Hz)、0.89
(3H,d,J=6Hz)、0.84(3H,d,J=
6Hz)。
【0531】実施例100 1−エトキシ−3R−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)
−2R−イソブチルスクシニル〕アミノ−3,4−ジヒ
ドロカルボスチリルの製造 対応する出発原料を用い、実施例1と同様にして上記目
的化合物を得た。
【0532】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.42(1H,s)、8.76(1H,
s)、8.51(1H,d,J=8Hz)、7.31
(2H,dd,J1 =16Hz,J2 =8Hz)、7.
16(1H,d,J=8Hz)、7.06(1H,t,
J=8Hz)、4.56(1H,q,J=9Hz)、
4.05(2H,q,J=7Hz)、2.90−3.1
0(2H,m)、2.70−2.95(1H,m)、
2.20(1H,dd,J1 =14Hz,J2 =5H
z)、2.02(1H,dd,J1 =14Hz,J2
9Hz)、1.35−1.60(2H,m)、1.28
(3H,t,J=7Hz)、0.95−1.20(1
H,m)、0.85(3H,s)、0.83(3H,
s)。
【0533】実施例101 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1−メトキシメトキシエトキ
シ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例89の化合物と対応する出発原料とを反応させた
後、実施例1と同様にして上記目的化合物を得た。
【0534】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.38(1H,s)、8.70(1H,
brs)、8.37(1H,d,J=8Hz)、7.2
0−7.40(3H,m)、7.06(1H,td,J
1 =7Hz,J2 =2Hz)、4.62(2H,s)、
4.50−4.70(1H,m)、4.15−4.25
(2H,m)、3.60−3.80(2H,m)、3.
28(3H,s)、2.85−3.15(2H,m)、
2.70−2.90(1H,m)、2.17(1H,d
d,J1 =14Hz,J2 =6Hz)、2.01(1
H,dd,J1 =14Hz,J2 =8Hz)、1.40
−1.75(2H,m)、0.95−1.20(1H,
m)、0.89(3H,d,J=6Hz)、0.85
(3H,d,J=6Hz)。
【0535】実施例102 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1,7−ジメトキシ−3,4
−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例90の化合物と対応する出発原料とを反応させた
後、実施例1と同様にして上記目的化合物を得た。
【0536】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.39(1H,s)、8.73(1H,
s)、8.36(1H,d,J=8Hz)、7.19
(1H,d,J=8Hz)、6.60−6.70(2
H,m)、4.57(1H,q,J=10Hz)、3.
82(3H,s)、3.77(3H,s)、2.89
(2H,d,J=9Hz)、2.70−2.90(1
H,m)、2.16(1H,dd,J1 =14Hz,J
2 =7Hz)、2.01(1H,dd,J1 =14H
z,J2 =8Hz)、1.40−1.75(2H,
m)、1.00−1.20(1H,m)、0.89(3
H,d,J=6Hz)、0.85(3H,d,J=6H
z)。
【0537】実施例103 1−エトキシ−3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)
−2R−イソブチルスクシニル〕アミノ−7−メトキシ
−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例91で得られた化合物と対応する出発原料とを反
応させた後、実施例1と同様にして上記目的化合物を得
た。
【0538】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.37(1H,s)、8.71(1H,
s)、8.32(1H,d,J=5Hz)、7.19
(1H,d,J=8Hz)、6.55−6.70(2
H,m)、4.54(1H,q,J=10Hz)、4.
04(2H,q,J=7Hz)、3.77(3H,
s)、2.70−3.00(3H,m)、2.16(1
H,dd,J1 =14Hz,J2=7Hz)、2.01
(1H,dd,J1 =14Hz,J2 =8Hz)、1.
35−1.70(2H,m)、1.28(3H,t,J
=7Hz)、1.00−1.20(1H,m)、0.8
9(3H,d,J=7Hz)、0.85(3H,d,J
=7Hz)。
【0539】実施例104 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1−メトキシエチル−6,7
−メチレンジオキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリル
の製造 参考例92の化合物をトリフルオロ酢酸で処理した化合
物と対応する出発原料とを反応させて、実施例1と同様
にした後、HPLCにより精製し上記目的化合物を得
た。
【0540】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.37(1H,s)、8.71(1H,
s)、8.17(1H,d,J=8Hz)、6.98
(1H,s)、6.87(1H,s)、5.99(2
H,s)、4.40−4.37(1H,m)、4.00
(2H,t,J=6Hz)、3.48(2H,t,J=
6Hz)、3.23(3H,s)、2.80−2.75
(3H,m)、2.17(1H,dd,J1 =7Hz,
2 =15Hz)、2.00(1H,dd,J1 =8H
z,J2 =14Hz)、1.63−1.61(1H,
m)、1.47−1.44(1H,m)、1.12−
1.06(1H,m)、0.87(6H,dd,J1
6Hz,J2 =14Hz)。
【0541】実施例105 3R−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1−メトキシエチル−6,7
−メチレンジオキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリル
の製造 参考例92の化合物をトリフルオロ酢酸で処理した化合
物と対応する出発原料とを反応させ、実施例1と同様に
した後、HPLCにより精製し上記目的化合物を得た。
【0542】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.40(1H,s)、8.74(1H,
s)、8.35(1H,d,J=8Hz)、6.98
(1H,s)、6.88(1H,s)、5.99(2
H,s)、4.40−4.32(1H,m)、4.01
(2H,t,J=5Hz)、3.48(2H,t,J=
5Hz)、3.23(3H,s)、2.83−2.75
(3H,m)、2.20(1H,dd,J1 =5Hz,
2 =15Hz)、2.01(1H,dd,J1 =9H
z,J2 =14Hz)、1.50−1.43(2H,
m)、1.09−1.05(1H,m)、0.83(6
H,dd,J1 =3Hz,J2 =6Hz)。
【0543】実施例106 3S−〔4−(N−ベンゾイルオキシアミノ)−2R−
イソブチルスクシニル〕アミノ−1−メトキシエトキシ
メチル−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 対応する出発原料を用い、実施例8と同様にして上記目
的化合物を得た。
【0544】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:11.95(1H,bs)、8.35(1
H,d,J=8Hz)、8.03(2H,d,J=7H
z)、7.76(1H,t,J=7Hz)、7.60
(2H,t,J=8Hz)、7.30−7.25(3
H,m)、7.07(1H,dt,J1 =2Hz,J2
=8Hz)、5.57(1H,d,J=11Hz)、
5.03(1H,d,J=11Hz)、4.59−4.
49(1H,m)、3.60(2H,dd,J1 =4H
z,J2 =6Hz)、3.44(2H,dd,J1 =4
Hz,J2 =6Hz)、3.22(3H,s)、3.0
1−2.93(2H,m)、2.87−2.82(1
H,m)、2.44(1H,dd,J1 =7Hz,J2
=15Hz)、2.27(1H,dd,J1 =7Hz,
2 =15Hz)、1.71−1.53(2H,m)、
1.27−1.21(1H,m)、0.90(6H,d
d,J1 =6Hz,J2 =13Hz)。
【0545】実施例107 3S−〔4−(N−ベンゾイルオキシアミノ)−2R−
イソブチルスクシニル〕アミノ−1−メトキシメチル−
3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 対応する出発原料を用い、実施例8と同様にして上記目
的化合物を得た。
【0546】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:11.95(1H,bs)、8.36(1
H,d,J=8Hz)、8.03(2H,d,J=7H
z)、7.76(1H,t,J=7Hz)、7.60
(2H,t,J=8Hz)、7.32−7.22(3
H,m)、7.07(1H,t,J=7Hz)、5.4
9(1H,d,J=11Hz)、5.01(1H,d,
J=10Hz)、4.58−4.50(1H,m)、
3.27(3H,s)、3.02−2.94(2H,
m)、2.87−2.82(1H,m)、2.44(1
H,dd,J1 =7Hz,J2 =15Hz)、2.27
(1H,dd,J1 =7Hz,J2 =15Hz)、1.
69−1.53(2H,m)、1.27−1.17(1
H,m)、0.902(6H,dd,J1 =6Hz,J
2 =13Hz)。
【0547】実施例108 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−6,7−ジメトキシ−1−メ
トキシメチル−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例93で得られた化合物と対応する出発原料とを反
応させた後、実施例1と同様にして上記目的化合物を得
た。
【0548】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.38(1H,s)、8.71(1H,
s)、8.25(1H,d,J=8Hz)、6.91
(1H,s)、6.86(1H,s)、5.48(1
H,d,J=10Hz)、5.01(1H,d,J=1
0Hz)、4.48(1H,dt,J1 =11Hz,J
2 =8Hz)、3.75(3H,s)、3.74(3
H,s)、3.26(3H,s)、2.80−2.91
(3H,m)、2.18(1H,dd,J1 =7Hz,
2 =8Hz)、2.02(1H,dd,J1 =7H
z,J2 =8Hz)、1.60−1.67(1H,
m)、1.43−1.54(1H,m)、1.03−
1.13(1H,m)、0.87(6H,dd,J1
14Hz,J2 =7Hz)。
【0549】実施例109 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−6,7−ジメトキシ−3,4
−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例94で得られた化合物と対応する出発原料とを反
応させた後、実施例1と同様にして上記目的化合物を得
た。
【0550】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.38(1H,s)、9.97(1H,
s)、8.74(1H,s)、8.12(1H,d,J
=8Hz)、6.83(1H,s)、6.53(1H,
s)、4.41(1H,dt,J1 =11Hz,J2
8Hz)、3.70(6H,s)、2.76−2.89
(3H,m)、2.17(1H,dd,J1 =8Hz,
2 =7Hz)、2.01(1H,dd,J1 =8H
z,J2 =7Hz)、1.57−1.65(1H,
m)、1.42−1.52(1H,m)、1.03−
1.13(1H,m)、0.86(6H,dd,J1
14Hz,J2 =7Hz)。
【0551】実施例110 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−8−メトキシ−1−メトキシ
エチル−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例95で得られた化合物と対応する出発原料とを反
応させた後、実施例1と同様にして上記目的化合物を得
た。
【0552】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.35(1H,s)、8.69(1H,
s)、8.16(1H,d,J=8Hz)、7.12−
7.01(2H,m)、6.88(1H,d,J=7H
z)、4.34−4.21(2H,m)、4.01−
3.94(1H,m)、3.84(3H,s)、3.4
5−3.26(2H,m)、3.11(3H,s)、
2.85−2.74(3H,m)、2.16(1H,d
d,J1 =7Hz,J2 =15Hz)、2.00(1
H,dd,J1 =8Hz,J2 =14Hz)、1.64
−1.59(1H,m)、1.52−1.42(1H,
m)、1.13−1.03(1H,m)、0.87(6
H,dd,J1 =6Hz,J2 =16Hz)。
【0553】実施例111 3S−〔4−(N−ベンゾイルオキシアミノ)−2R−
イソブチルスクシニル〕アミノ−1−メトキシ−3,4
−ジヒドロカルボスチリルの製造 対応する出発原料を用い、実施例8と同様にして上記目
的化合物を得た。
【0554】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:12.00(1H,brs)、8.46(1
H,d,J=8Hz)、8.02(2H,d,J=7H
z)、7.75(1H,t,J=7Hz)、7.60
(2H,t,J=7Hz)、7.35(1H,d,J=
7Hz)、7.28(1H,d,J=7Hz)、7.1
6(1H,d,J=7Hz)、7.07(1H,t,J
=7Hz)、4.64(1H,q,J=10Hz)、
3.83(3H,s)、2.90−3.10(2H,
m)、2.70−2.95(1H,m)、2.41(1
H,dd,J1 =15Hz,J2 =7Hz)、2.26
(1H,dd,J1 =15Hz,J2 =7Hz)、1.
40−1.80(2H,m)、1.10−1.35(1
H,m)、0.92(3H,d,J=6Hz)、0.8
8(3H,d,J=6Hz)。
【0555】実施例112 3−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブチ
ルスクシニル〕アミノ−1−メトキシエチル−6,7−
メチレンジオキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの
製造 参考例92の化合物をトリフルオロ酢酸で処理した化合
物と対応する出発原料とを反応させた後、実施例1と同
様にして上記目的化合物(ジアステレオマー1:1混合
物)を得た。
【0556】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.39+10.36(1H,s)、8.
73+8.70(1H,s)、8.35+8.16(1
H,d,J=8Hz)、6.98(1H,s)、6.8
8+6.86(1H,s)、5.99(2H,s)、
4.40−4.35(1H,m)、4.01−4.00
(2H,m)、3.48(2H,t,J=6Hz)、
3.31+3.23(3H,s)、2.80−2.75
(3H,m)、2.24−2.13(1H,m)、2.
05−1.97(1H,m)、1.73−1.40(2
H,m)、1.07−1.05(1H,m)、0.91
−0.82(6H,m)。
【0557】実施例113 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1−メトキシエトキシ−3,
4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例96で得られた化合物と対応する出発原料を反応
させた後に実施例1と同様にして上記目的化合物を得
た。
【0558】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.38(1H,brs)、8.72(1
H,brs)、8.37(1H,d,J=8Hz)、
7.26−7.36(3H,m)、7.06(1H,
t,J=7Hz)、4.61(1H,dt,J1 =11
Hz,J2 =8Hz)、4.13−4.16(2H,
m)、3.60−3.61(2H,m)、3.29(3
H,s)、2.99(1H,d,J=11Hz)、2.
92(1H,d,J=8Hz)、2.73−2.77
(1H,m)、2.17(1H,dd,J1 =14H
z,J2 =6Hz)、2.01(1H,dd,J1 =1
4Hz,J2 =8Hz)、1.61−1.67(1H,
m)、1.43−1.53(1H,m)、1.06−
1.15(1H,m)、0.87(6H,dd,J1
13Hz,J2 =7Hz)。
【0559】実施例114 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1−メトキシエトキシメトキ
シエトキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例97で得られた化合物と対応する出発原料を反応
させた後に実施例1と同様にして上記目的化合物を得
た。
【0560】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.38(1H,s)、8.72(1H,
s)、8.37(1H,d,J=8Hz)、7.20−
7.40(3H,m)、7.06(1H,td,J1
7Hz,J2 =2Hz)、4.68(2H,s)、4.
50−4.80(1H,m)、4.18(2H,t,J
=4Hz)、3.76(2H,m)、3.60(2H,
m)、3.47(2H,m)、3.24(3H,s)、
2.85−3.10(2H,m)、2.70−2.85
(1H,m)、2.17(1H,dd,J1 =14H
z,J2 =7Hz)、2.01(1H,dd,J1 =1
0Hz,J2 =8Hz)、1.35−1.75(2H,
m)、1.00−1.20(1H,m)、0.89(3
H,d,J=7Hz)、0.85(3H,d,J=7H
z)。
【0561】実施例115 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブ
チルスクシニル〕アミノ−1−メトキシエトキシエトキ
シ−3,4−ジヒドロカルボスチリルの製造 参考例98で得られた化合物と対応する出発原料を反応
させた後、実施例1と同様にして上記目的化合物を得
た。
【0562】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.38(1H,s)、8.71(1H,
s)、8.35(1H,d,J=8Hz)、7.20−
7.45(3H,m)、7.06(1H,t,J=7H
z)、4.61(1H,dt,J1 =13Hz,J2
8Hz)、4.15(2H,dd,J1 =5Hz,J2
=3Hz)、3.68(2H,d,J=3Hz)、3.
40−3.60(4H,m)、3.28(3H,s)、
2.85−3.15(2H,m)、2.65−2.85
(1H,m)、2.17(1H,dd,J1 =15H
z,J2 =6Hz)、2.01(1H,dd,J1 =1
5Hz,J2 =8Hz)、1.35−1.75(2H,
m)、0.95−1.20(1H,m)、0.89(3
H,d,J=7Hz)、0.85(3H,d,J=7H
z)。
【0563】実施例116 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−ヘキシ
ルスクシニル〕アミノ−1−メトキシ−3,4−ジヒド
ロカルボスチリルの製造 対応する出発原料を反応させた後、実施例1と同様にし
て上記目的化合物を得た。
【0564】NMR(270MHz,DMSO−d6
δppm:10.37(1H,s)、8.70(1H,
s)、8.32(1H,d,J=8Hz)、7.35
(1H,d,J=8Hz)、7.29(1H,d,J=
8Hz)、7.16(1H,d,J=8Hz)、7.0
7(1H,t,J=8Hz)、4.61(1H,dt,
1 =11Hz,J2 =8Hz)、3.82(3H,
s)、2.85−3.10(2H,m)、2.55−
2.80(1H,m)、2.19(1H,dd,J1
14Hz,J2 =7Hz)、2.02(1H,dd,J
1 =14Hz,J2 =8Hz)、1.10−1.60
(10H,m)、0.87(3H,t,J=7Hz)。
【0565】薬理試験 (1)ストロメライシン阻害活性測定方法 マウス結腸癌細胞(Colon26細胞)培養上清より
精製したストロメライシンに対する阻害を宮崎らの方法
〔J.Biochem.,108,537−543(1
990)〕及びツイング(Twining.S.S.)
の方法〔Fed.Proc.,42,1951(198
4)〕に準じて蛍光標識カゼインを用いて測定した。
【0566】酵素の活性化は1mM p−アミノフェニ
ル酢酸第二水銀中で37℃、2時間インキュベートする
ことによって行なった。供試化合物はジメチルスルホキ
シドに溶解して用いた。供試化合物と基質である蛍光標
識カゼインを0.25%(W/V)含む50mM トリ
ス−塩酸(pH7.5)、10mM CaCl2 、0.
1%(V/V)ジメチルスルホキシド溶液に上記方法に
て活性化した酵素を添加することによって酵素反応を開
始した。反応は37℃、3時間行ない、等量の5%(W
/V)トリクロロ酢酸溶液を加えることによって停止し
た。その後3000rpm、4℃、15分間遠心分離す
ることによって未分解の基質を沈澱させ、得られた上清
中の1容に4容の0.3Mリン酸緩衝液(pH8.5)
を加え、その蛍光強度を520nm(Em)/495n
m(Ex)で測定し、分解物量を定量した。
【0567】酵素阻害活性は、既知量の酵素活性を50
%まで阻害する供試化合物の濃度(IC50)で表わし
た。結果を下記表1に示す。
【0568】(2)間質型コラゲナーゼ阻害活性測定方
法 ヒト繊維芽細胞(Detroit551細胞)培養上清
より精製した間質型コラゲナーゼに対する阻害を永井ら
の方法〔炎症,(2),123(1984)〕に基づ
き蛍光標識コラーゲンを用いて測定した。
【0569】酵素の活性化は、1mM p−アミノフェ
ニル酢酸第二水銀中で37℃、3時間インキュベートす
ることによって行なった。供試化合物はジメチルスルホ
キシドに溶解して用いた。供試化合物と基質である蛍光
標識コラーゲンを0.025%(W/V)含む50mM
トリス−塩酸(pH7.5)、0.2M NaCl、
5mM CaCl2 、0.02%(W/V)NaN3
2.5mM酢酸、0.1%(V/V)ジメチルスルホキ
シド溶液に上記の方法にて活性化した酵素を添加するこ
とによって酵素反応を開始した。反応は35℃、2時間
行ない、氷冷した80mM O−フェナンスロリン、5
0%(V/V)エタノール溶液を1/20量加えること
によって停止した。これに等量の50mM トリス−塩
酸(pH7.5)、0.2M NaCl、5mM Ca
Cl2 、0.02%(W/V)NaN3 溶液を加え、更
に35℃、1時間インキュベートすることによって分解
産物のみを特異的に変性させ、等量の70%(V/V)
エタノールを含む0.17M トリス−塩酸(pH9.
5)、0.67M NaCl溶液を加えて分解物を抽出
し、その後3000rpm、4℃、15分間遠心分離す
ることによって未分解の基質を沈澱させた。得られた上
清中の蛍光強度を520nm(Em)/495nm(E
x)で測定し分解物量を定量した。
【0570】酵素阻害活性は、既知量の酵素活性を50
%まで阻害する供試化合物の濃度(IC50)で表わし
た。結果を下記表2に示す。
【0571】(3)タイプIVコラゲナーゼ阻害活性測定
方法 ヒト肺繊維肉腫細胞(HT−1080細胞)培養上清よ
り精製したタイプIVコラゲナーゼに対する阻害をハリス
らの方法〔Haris,E.D. and Kran
e,S.M.,Biochim.Biophys.Ac
ta.,258,566−576(1972)〕に準じ
て蛍光標識ゼラチンを用いて測定した。
【0572】酵素の活性化は、1mM p−アミノフェ
ニル酢酸第二水銀中で37℃、22時間インキュベート
することによって行なった。供試化合物はジメチルスル
ホキシドに溶解して用いた。供試化合物と基質である蛍
光標識ゼラチンを0.1%(W/V)含む50mM ト
リス−塩酸(pH7.5)、10mM CaCl2
0.01%(W/V)ブリッジ35〔商標名、和光純薬
(株)製〕、0.1%(V/V)ジメチルスルホキシド
溶液に上記の方法にて活性化した酵素を添加することに
よって酵素反応を開始した。反応は37℃、6時間行な
い、30%(W/V)トリクロロ酢酸溶液を1/2量加
えることによって停止した。4℃にて30分間放置した
後10000rpm、4℃、10分間遠心分離すること
によって未分解の基質を沈澱させた。得られた上清の1
容に50容の0.3Mリン酸緩衝液pH8.5を加え、
その蛍光強度を520nm(Em)/495nm(E
x)で測定し分解物量を定量した。
【0573】酵素阻害活性は、既知量の酵素活性を50
%まで阻害する供試化合物の濃度(IC50)で表わし
た。結果を下記表3に示す。
【0574】供給化合物は以下のとおりである。
【0575】1.3S−〔4−(N−ヒドロキシアミ
ノ)−2R−イソブチルスクシニル〕アミノ−3,4−
ジヒドロカルボスチリル 2.3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イ
ソブチルスクシニル〕アミノ−7−メトキシ−3,4−
ジヒドロカルボスチリル 3.3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イ
ソブチルスクシニル〕アミノ−1−メトキシ−3,4−
ジヒドロカルボスチリル 4.3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イ
ソブチル−3S−アセチルチオメチルスクシニル〕アミ
ノ−3,4−ジヒドロカルボスチリル 5.3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イ
ソブチル−3S−メルカプトメチルスクシニル〕アミノ
−3,4−ジヒドロカルボスチリル 6.3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イ
ソブチル−3S−(2−チエニルチオメチル)スクシニ
ル〕アミノ−3,4−ジヒドロカルボスチリル 7.3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イ
ソブチル−3(R又はS)−フタルイミドメチルスクシ
ニル〕アミノ−3,4−ジヒドロカルボスチリル 8.1−エトキシカルボニルメチル−3S−〔4−(N
−ヒドロキシアミノ)−2R−イソブチルスクシニル〕
アミノ−3,4−ジヒドロカルボスチリル 9.3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イ
ソブチル−3S−メチルスクシニル〕アミノ−1−メト
キシ−3,4−ジヒドロカルボスチリル 10.1−アミノカルボニルメチル−3S−〔4−(N−
ヒドロキシアミノ)−2R−イソブチルスクシニル〕ア
ミノ−3,4−ジヒドロカルボスチリル 11.3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イ
ソブチルスクシニル〕アミノ−1−(4−メトキシカル
ボニルベンジル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル 12.1−エチル−3S−〔4−(N−ヒドロキシアミ
ノ)−2R−イソブチルスクシニル〕アミノ−3,4−
ジヒドロカルボスチリル 13.1−アリル−3S−〔4−(N−ヒドロキシアミ
ノ)−2R−イソブチル−3S−メチルスクシニル〕ア
ミノ−3.4−ジヒドロカルボスチリル 14.3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イ
ソブチルスクシニル〕アミノ−1−メトキシメチル−
3,4−ジヒドロカルボスチリル 15.3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イ
ソブチル−3S−メチルスクシニル〕アミノ−1−(2
−プロピニル)−3.4−ジヒドロカルボスチリル 16.1−カルボキシメチル−3S−〔4−(N−ヒドロ
キシアミノ)−2R−イソブチル−3S−メチルスクシ
ニル〕アミノ−3,4−ジヒドロカルボスチリル 17.1−エトキシ−3S−〔4−(N−ヒドロキシアミ
ノ)−2R−イソブチルスクシニル〕アミノ−3,4−
ジヒドロカルボスチリル 18.3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イ
ソブチルスクシニル〕アミノ−1−メトキシエトキシメ
チル−3,4−ジヒドロカルボスチリル 19.3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イ
ソブチルスクシニル〕アミノ−1−メトキシメトキシエ
チル−3,4−ジヒドロカルボスチリル 20.3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−ヘ
プチルスクシニル〕アミノ−1−メトキシ−3,4−ジ
ヒドロカルボスチリル 21.3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イ
ソブチルスクシニル〕アミノ−1−メトキシエチル−
3,4−ジヒドロカルボスチリル 22.3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−エ
トキシエチルスクシニル〕アミノ−1−メトキシ−3,
4−ジヒドロカルボスチリル 23.3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イ
ソブチル−3−(3,4−メチレンジオキシベンジル)
スクシニル〕アミノ−1−メトキシ−3,4−ジヒドロ
カルボスチリル 24.3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イ
ソブチルスクシニル〕アミノ−1−メトキシエチル−
6,7−メチレンジオキシ−3,4−ジヒドロカルボス
チリル 25.3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イ
ソブチルスクシニル〕アミノ−1−メトキシエチル−
6,7−メチレンジオキシ−3,4−ジヒドロカルボス
チリル 26.3−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)−2R−イソ
ブチルスクシニル〕アミノ−1−メトキシエチル−6,
7−メチレンジオキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリ
【0576】
【表1】
【0577】
【表2】
【0578】
【表3】
【0579】製剤例1 以下の各成分を常法により混合した後打錠して一錠中に
50mgの活性成分を有する錠剤100錠を得た。
【0580】3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)− 2R−イソブチル−3S−アセチルチオ メチルスクシニル〕アミノ−3,4− ジヒドロカルボスチリル 5g ラウリル硫酸ナトリウム 0.2g ステアリン酸マグネシウム 0.2g 結晶セルロース 4.6g 製剤例2 3S−〔4−(N−ヒドロキシアミノ)− 2R−イソブチルスクシニル〕アミノ−1− カルボキシメチル−3,4−ジヒドロ カルボスチリル 1g ポリエチレングリコール(分子量:4000) 0.3g 塩化ナトリウム 0.9g ポリオキシエチレン−ソルビタンモノ オレエート 0.4g メタ重亜硫酸ナトリウム 0.1g メチル−バラベン 0.18g プロピル−バラベン 0.02g 注射用蒸留水 10.0ml 上記バラベン類、メタ重亜硫酸ナトリウム及び塩化ナト
リウムを攪拌しながら80℃で上記の約半量の蒸留水に
溶解させる。得られた溶液を40℃まで冷却し、本発明
の有効成分化合物、次いでポリエチレングリコール及び
ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートを、上記
溶液中に溶解させる。次にその溶液に注射用蒸留水を加
えて最終の容量に調製し、適当なフィルターペーパーを
用いて滅菌瀘過することにより滅菌して、注射剤を調製
する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 401/12 209 409/12 215

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中、R1 は水素原子又は基−A−R1a(Aは低級ア
    ルキレン基を示し、R1aは水素原子、アミノ基、フタル
    イミド基、チエニルチオ基、低級アルカノイルチオ基、
    メルカプト基、置換基としてハロゲン原子、水酸基、低
    級アルキル基、低級アルコキシ基、カルボキシ基、低級
    アルコキシカルボニル基及び低級アルキレンジオキシ基
    からなる群より選ばれた基を1〜3個有することのある
    フェニル基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル
    基、フェニルチオ基又は低級アルキルチオ基を示す)を
    示す。R2 は水素原子又低級アルキル基を示す。R3
    水素原子、水酸基、低級アルコキシ基、低級アルコキシ
    低級アルコキシ基、低級アルコキシ低級アルコキシ低級
    アルコキシ基、低級アルコキシ低級アルコキシ低級アル
    コキシ低級アルコキシ基又は基−B−R3a(Bは低級ア
    ルキレン基、低級アルケニレン基又は低級アルキニレン
    基を示し、R3aは水素原子、水酸基、低級アルコキシ
    基、低級アルコキシ低級アルコキシ基、置換基としてハ
    ロゲン原子、シアノ基、水酸基、低級アルキル基、低級
    アルコキシ基、カルボキシ基及び低級アルコキシカルボ
    ニル基から選ばれる基を1〜3個有することのあるフェ
    ニル基、置換基としてハロゲン原子を有することのある
    チエニル基、フタルイミド基、カルボキシ基、低級アル
    コキシカルボニル基又は基−CO−N(R3b)−R3c
    示す。ここでR3bは水素原子又は低級アルキル基を示
    し、R3cは水素原子、低級アルキル基又は低級アルコキ
    シ基を示す。また基−N(R3b)−R3cは窒素原子、酸
    素原子及び硫黄原子からなる群より選ばれたヘテロ原子
    を更に1個有することのある5員又は6員の飽和ヘテロ
    環を形成してもよい。)を示す。R4 は水素原子、ハロ
    ゲン原子、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基
    又は低級アルキレンジオキシ基を示す。R5 は水素原
    子、ベンゾイル基、低級アルカノイル基又はフェニル低
    級アルキル基を示す。R6 は炭素数1〜12のアルキル
    基、低級アルコキシ低級アルキル基又はフェニル環上に
    置換基として低級アルキレンジオキシ基を有することの
    あるフェニル低級アルキル基を示す。nは1又は2を示
    す。〕で表わされるカルボスチリル誘導体又はその塩。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のカルボスチリル誘導体
    及びその塩から選ばれる少なくとも1種を有効成分とし
    て含有する細胞外マトリックス金属プロテアーゼ阻害
    剤。
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JP5826493 1993-03-18
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JP25687393 1993-10-14
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003526603A (ja) * 1998-08-07 2003-09-09 デュポン ファーマシューティカルズ カンパニー Aβタンパク質生成阻害剤としてのスクシノイルアミノラクタム類
US6989401B2 (en) 2000-07-19 2006-01-24 Mitsubishi Pharma Corporation Sulfonic acid derivatives of hydroxamic acids and their use as medicinal products

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