JPH07156795A - 台車ユニット - Google Patents

台車ユニット

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Publication number
JPH07156795A
JPH07156795A JP33921893A JP33921893A JPH07156795A JP H07156795 A JPH07156795 A JP H07156795A JP 33921893 A JP33921893 A JP 33921893A JP 33921893 A JP33921893 A JP 33921893A JP H07156795 A JPH07156795 A JP H07156795A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rail member
roller support
carriage
rollers
truck
Prior art date
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Pending
Application number
JP33921893A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenkichi Suzuki
兼吉 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KILONY SANGYO KK
Original Assignee
KILONY SANGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レール部材に該レール部材上を転動自在なロ
ーラを介して支持される台車のローラの支持手段を改良
することによって台車を金属製の薄板によって形成する
ことができるようにし、これによって、ユニット全体を
軽量化し、製造コストをも低減する。 【構成】 レール部材2と、該レール部材上を転動する
複数のローラ13、13、・・・によって移動自在に支
持された台車3から成る台車ユニット1において、台車
を金属性の薄板によって箱形に形成し、前記ローラはロ
ーラ支持部材14、15、17、18に支持されると共
に、該ローラ支持部材はそれぞれが台車の移動方向にお
ける両端部において前記レール部材を挟み込むように2
個づつ対向して台車の移動方向と直交して延びる壁部
7、8に支持固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な台車ユニットに関
する。詳しくは、レール部材に該レール部材上を転動自
在なローラを介して支持される台車のローラの支持手段
を改良することによって台車を金属製の薄板によって形
成することができるようにし、これによって、ユニット
全体を軽量化し、製造コストをも低減することができる
新規な台車ユニットを提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】従来の台車ユニットに図9及び図10に
示したようなものaがある。
【0003】台車ユニットaは、レール部材b及び該レ
ール部材bに移動自在に支持された台車cから成る。
【0004】レール部材bは断面形状で略横倒コ字状を
成し、該レール部材bの両側面の上端部は幅方向に稍突
出し、そして、各突出部の先端部は幅方向に対してそれ
ぞれ略45度の角度を為す2つの傾斜面d、d、・・・
を有している。
【0005】台車cは、鋳造によって長方形の容器状に
形成され、長手方向に離間して2つの転がり支持部e、
eが配設され、各転がり支持部eは、2つのローラ支持
ブロックf及びgにそれぞれ支持され幅方向に対して略
45度に傾斜したローラh、h、・・・を備えており、
これらローラh、h、・・・がレール部材bの上記傾斜
面d、d、・・・に転動自在に当接するように、ローラ
支持ブロックf及びgが台車cの側面壁i及びjにそれ
ぞれ固定されている。
【0006】即ち、転がり支持部e、eにおいて、一方
のローラ支持ブロックf、fは、ローラh、hが取着さ
れた側と反対側、即ち側面壁iの側に一体に突出した円
筒状の端部l、lを側面壁iの内面の所定の位置に形成
された据付部の据付穴m、mに挿入し、側面壁iを外側
から貫通されたボルトk、kの先端部を上記端部l、l
に螺合することによって固定されている。
【0007】また、他方のローラ支持ブロックg、g
は、ローラh、hが取着された側と反対側、即ち、側面
壁jの側に一体に突出した円筒状の端部n、nを側面壁
jの内面及び外面の両面から突出形成された筒状部のガ
イド孔o、oに挿入し、側面壁jを外側から貫通された
調整ボルトp、pの先端部を上記端部n、nに螺合する
ことによって支持され、調整ボルトp、pを回して端部
n、nに捩じ込み又は捩じ戻すことによってガイド孔
o、o内で端部n、nが摺動し、これによってローラ支
持ブロックg、gと相対向したローラ支持ブロックf、
fとの間の間隔が調整できるようになっている。
【0008】尚、q、qは調整ボルトp、pの側面壁j
から突出した部分の根元に螺合された止めナットであ
り、調整ボルトp、pを回して上記調整を行った後に調
整ボルトp、pの位置を台車cに対して固定するための
ものである。
【0009】しかして、各転がり支持部eにおいては、
ローラ支持ブロックf及びgに支持されたローラh、
h、・・・によってレール部材bを抱え込み、傾斜面
d、d、・・・上をローラh、h、・・・が転動自在と
なり、台車cがレール部材b上を移動自在となり、そし
て、図示しない適宜な駆動機構によって移動される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うな台車ユニットaにあっては、ローラh、h、・・・
がレール部材bの傾斜面d、d、・・・から浮いている
と所謂走向ガタが発生するため、ローラh、h、・・・
を常にレール部材bの傾斜面d、d、・・・側に押圧し
ておく必要があり、又、反対にローラh、h・・・を傾
斜面d、d・・・に強く押圧し過ぎると台車Cの移動に
蛇行が発生してしまう。
【0011】そこで、調整ボルトn、nによってローラ
支持ブロックg、gの位置を調整して、ローラh、h、
・・・が傾斜面d、d、・・・と常に最適な接触圧を保
つように調整できるようになっている。
【0012】そして、このような構造においては、ロー
ラh、h、・・・が常にレール部材bの傾斜面d、d、
・・・側に押圧されているために、この反力によって相
対的に力の懸かる台車cの側面壁i及びjにかなりの強
度が要求され、しかも、台車cにはその上に様々な機器
類が搭載されるものであるので、これらの重量を加えた
台車c全体の重量をも加わった反力がローラh、h、・
・・、ローラ支持ブロックf及びg等を介して最終的に
は台車cの側面壁i及びjに懸かるために、台車c、特
に、側面壁i及びjが変形してしまわないようにその強
度が更に要求される。
【0013】従って、台車cの肉厚、特に側面壁i及び
j等の肉厚を厚くして剛性を高める必要があり、必然的
に台車cを鋳物若しくは厚板溶接によって製造するしか
方法がなかった。
【0014】しかしながら、このような台車cの製造方
法においては、側面壁i及びj等の肉厚を厚くすれば剛
性は必要なだけ高めることができるが、重量が重くなっ
てしまい、また、必然的に形状も複雑化して機械加工も
必要となり、製造工程も複雑化し、製造コストが高くな
ってしまうという新たな問題が生じていた。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明台車ユニ
ットは、レール部材と、該レール部材上を転動する複数
のローラによって移動自在に支持された台車から成る台
車ユニットにおいて、台車を金属性の薄板によって箱形
に形成し、前記ローラはローラ支持部材に支持されると
共に、該ローラ支持部材はそれぞれ台車の移動方向にお
ける両端部において前記レール部材を挟み込むように2
個づつ対向して台車の移動方向と直交する方向に延びる
壁部に支持固定するようにしたものである。
【0016】
【作用】従って、本発明台車ユニットにあっては、台車
を金属製の薄板によって形成したので、軽量で安価な台
車を簡単に製造することができ、しかも、台車の重量を
支えるローラを支持するローラ支持部材は、力の作用方
向に対する抗力が強い台車の移動方向に直交する壁部で
支持固定されているために、壁部の厚みが薄くても十分
な剛性及び強度を確保することができる。
【0017】
【実施例】以下に本発明台車ユニットの詳細を添付図面
に示した実施例に従って説明する。
【0018】1は台車ユニットであり、レール部材2
と、該レール部材2を側面から挟み込み、該レール部材
2上に移動自在に支持された台車3とを備えている。
【0019】レール部材2は横断面形状で略横倒コ字状
を成し、例えば、アルミニウムにて形成され、該レール
部材2の両側面の上端部は幅方向に稍突出し、各突出部
の先端部は幅方向に対してそれぞれ略45度の角度す2
つの傾斜面4、4、・・・を有している。
【0020】台車3は、例えば、アルミニウム製又は鉄
製の板を板金加工によって箱状に形成したものであり、
台車3のレール部材2上における移動方向と平行に伸び
る相対向した左右2つの側面壁5及び6と、該側面壁5
及び6と直交する方向に延びる相対向した2つの前後の
側面壁7及び8、上面壁9及び底面壁10から成る略長
方体状している。
【0021】また、前面壁7及び後面壁8の下部の略中
央及びこれら前面壁7と後面壁8に挟まれた底面壁10
の中央部には、台車3の移動方向に平行に切欠11が連
続して形成され、これによって前方及び後方から見た台
車3の形状は略横倒コ字状を為し、後述するようにレー
ル部材2をこの切欠11内において、複数のローラで挟
み込むようにしてレール部材2上を移動し得るように支
持される。
【0022】12a、12bは台車3の内部の移動方向
における両端部に設けられた転がり支持部である。該転
がり支持部12a、12bはそれぞれ4個のローラ1
3、13、・・・を備えている。
【0023】これらローラ13、13、・・・は、各転
がり支持部12a、12bにおいて2個1組を成して合
計2組あり、そのうちの一方の組は固定ローラに、他方
の組は可動ローラになっている。
【0024】14は台車3内において、右側面壁6の内
面と前面壁7の内面の両方に接するように、即ち、右側
面壁6と前面壁7とによって画成された角部に固定され
たローラ支持ブロックである。
【0025】15は上記ローラ支持ブロック14と同様
に、台車3内において、右側面壁6の内面と後面壁8の
内面の両方に接するように、即ち右側面壁6と後面壁8
とによって画成された角部に固定されたローラ支持ブロ
ックである。
【0026】即ち、ローラ支持ブロック14及び15
は、右側面壁6の所定の位置に設けられたボルト挿通孔
に外側から挿通されたボルト16、16が、その右側面
壁6の内面に接した面にそれぞれ螺合され、また同様
に、前面壁7又は後面壁8の所定の位置に設けられたボ
ルト挿通孔に外側から挿通されたボルト16、16がそ
の前面壁7又は後面壁8内面に接した面に螺合され、こ
れによって、台車3内の上記した位置にそれぞれ固定さ
れている。
【0027】そして、ローラ支持ブロック14及び15
が台車3に上記のようにして固定された時、台車3の幅
方向の中心側となる端部は、斜め上方及び斜め下方を向
いた傾斜面14a、14a及び15a、15aを有し、
これら傾斜面14a、14a及び15a、15aに垂直
に突設された軸14b、14b及び15b、15bにそ
れぞれローラ13、13、・・・が回転自在に支持さ
れ、この状態でこれらローラ13、13、・・・は、後
述するように台車3がレール部材2上に載置されたとき
に、レール部材2の一方の側面の傾斜面4、4と接して
転動自在になるようにされる。尚、上記傾斜面14a、
14a及び15a、15aは台車3の幅方向に対して4
5度の角度を為している。
【0028】17は左側面壁5の内面に近接した位置
で、かつ前面壁7接して固定されたローラ支持ブロック
である。
【0029】18は上記ローラ支持ブロック17と同様
に左側面壁5の内面に近接した位置で、かつ後面壁8に
接して固定されたローラ支持ブロックである。
【0030】ローラ支持ブロック17及び18は前面壁
7及び後面壁8に形成された長孔7a又は8aを外側か
ら挿通されたボルト16、16がローラ支持ブロック1
7及び18の前面壁7又は後面壁8の内面に接した面に
螺合され、これによってローラ支持ブロック17及び1
8が台車3内の所定の位置に固定され、上記ボルト1
6、16を緩めると後述する調整ボルトによってローラ
支持ブロック17及び18は長孔7a又は8a内のボル
ト16、16によってガイドされてその位置が調整可能
となる。
【0031】そして、ローラ支持ブロック17及び18
が台車3に上記のようにして固定された時に台車3の幅
方向の中心側となる端部は、斜め上方及び斜め下方を向
いた傾斜面17a、17a及び18a、18aを有し、
これら傾斜面17a、17a及び18a、18aに垂直
に突設された軸17b、17b及び18b、18bにそ
れぞれローラ13、13、・・・が回転自在に支持さ
れ、この状態でこれらローラ13、13、・・・はその
一部がローラ支持ブロック17及び18の反左側面壁5
側の端部から稍中心側に突出し、台車3がレール部材2
上に載置されたときに、レール部材2の一方の側面の傾
斜面4、4と接して転動自在になるようにされている。
尚、上記傾斜面17a、17a及び18a、18aも台
車3の幅方向に対して45度の角度を為している。
【0032】17c及び18cはローラ支持ブロック1
7及び18の左側面壁5と対向した面に形成された螺孔
であり、左側面壁5の該螺孔17c及び18cに対向し
た位置にボルト挿通孔5a、5aが形成されている。
【0033】19、19は調整ボルトであり、これら調
整ボルト19、19は上記ボルト挿通孔5a、5aに外
側から挿通され、左側面壁5の内面側においてぬけ止め
リングによってぬけ止めが為され、その先端部がローラ
支持ブロック17及び18の螺孔17a及び18aに各
別に螺合されている。
【0034】しかして、台車3は、前面壁7及び後面壁
8の切欠10、10内でレール部材2を両側から挟むよ
うにレール部材2上に載置され、ローラ支持ブロック1
4及び17とそのローラ13、13、・・・等によって
形成される一方の転がり支持部12a、また、同様にロ
ーラ支持ブロック15及び18とそのローラ13、1
3、・・・によって形成される他方の転がり支持部12
bによって、台車3の移動方向の両端部においてレール
部材2上に移動自在に支持される。
【0035】即ち、ローラ支持ブロック14、15、1
7及び18のローラ13、13、・・・がレール部材2
の傾斜面4、4、・・・に転動自在に接触し、図示しな
いモータ等から成る駆動部によって台車3はレール部材
2上を移動される。
【0036】尚、転がり支持部12a及び12bの左側
面壁5側のローラ支持ブロック17及び18は、各転が
り支持部12a及び12bにおいて全てのローラ13、
13、・・・がレール部材2の傾斜面4、4、・・・と
均一に接触するように調整可能にされている。
【0037】即ち、転がり支持部12a及び12bにお
いては、それぞれ4個のローラ13、13、・・・によ
ってレール部材2を挟み込むようにされ、この時、各ロ
ーラ13、13が均一にレール部材2の傾斜面4、4、
・・・に接触していないとガタが生じ、台車3がレール
部材2上をスムーズに移動することができなくなる。
【0038】従って、転がり支持部12a及び12bに
おいて各ローラ支持ブロック14と17に支持された2
個1組のローラ13、13と13、13との間の間隔及
びローラ支持ブロック15と18に支持された2個1組
のローラ13、13と13、13との間の間隔を調整す
る。
【0039】即ち、ローラ支持ブロック17及び18に
それぞれ前面壁7及び後面壁8を貫通して螺合され、こ
れを支持固定しているボルト16、16を緩め、そし
て、ローラ支持ブロックに17及び18に先端部がそれ
ぞれ螺合した調整ボルト19、19を、上記間隔が広す
ぎる場合は反時計回り方向に、反対に狭い場合は時計回
り方向に回して調整、即ち、調整ボルト19、19を捩
じ戻し又は捩じ込むことによって、ローラ支持ブロック
17及び18をそれぞれローラ支持ブロック14及び1
5の方へ前進又は後退させてこの間隔を調整する。
【0040】このような調整を行うことによって、ロー
ラ13、13、・・・をレール部材2の4つの傾斜面
4、4、・・・全てと適度な接触圧を保って接触させる
ことができる。
【0041】そして、調整が終わった後には、ボルト1
6、16を締めてローラ支持ブロック17及び18の位
置の固定を行う。
【0042】尚、上述したように、ローラ支持ブロック
14、15、17及び18はそれぞれ前面壁7又は右側
面壁8だけではなく、左側面壁5又は右側面壁6によっ
ても補助的に支持されている。
【0043】即ち、左側面壁5、右側面壁6、前面壁7
及び後面壁8のうち、それぞれ異なった方向に延びる2
つの壁部を挿通したボルト16、16、・・・又は調整
ボルト19、19によって、異なる2方向からローラ支
持ブロック14、15、17及び18が支持されている
わけである。
【0044】ところで、台車3にはその上面壁9には駆
動機構や溶接機等のいろいろな機器が搭載されるもので
あり、これらを含めた台車3の重量がローラ13、1
3、・・・をとおしてレール部材2に懸かり、この反力
によってローラ支持ブロック14、15、17及び18
がそれぞれ左側面壁5又は右側面壁6に押しつける方向
の力が懸かり、左側面壁5若しくは右側面壁6を変形さ
せようとする。
【0045】しかしながら、ローラ支持ブロック14、
15、17及び18は上述したように、左側面壁5又は
右側面壁6の方向に押しつけるような力が懸かっても、
前面壁7及び後面壁8によってその方向への動きが規制
されるため、台車3が変形することがない。
【0046】次に、本考案台車ユニットの変形例につい
て説明する。
【0047】図5及び図6は本発明台車ユニットの変形
例1Aを示すものである。
【0048】尚、この変形例1Aが上記実施例と異なる
のは転がり支持部における台車の支持方法及びこれに伴
うレール部材の形状のみであるので、以下の説明におい
ては上記実施例と同様の部分については上記実施例にお
ける同様の部分に使用した符号と同じ符号を付してその
説明を省略する。
【0049】台車3の内部の移動方向の両端部にはそれ
ぞれ転がり支持部20、21が設けられている。
【0050】転がり支持部20、21はそれぞれ6個の
ローラ13、13、・・・を備えている。
【0051】これらローラ13、13、・・・は3個1
組を成して各転がり支持部20、21に2組のローラが
あり、そのうちの一方の組は固定ローラに、他方の組み
は可動ローラとなっている。
【0052】22は台車3内において、右側面壁6の内
面と前面壁7の内面に接するように、即ち、右側面壁6
と前面壁7とによって画成された角部に固定されたロー
ラ支持ブロックである。
【0053】23は上記ローラ支持ブロック22と同様
に台車3内において、右側面壁6の内面と後面壁8の内
面に接するように、即ち右側面壁6と後面壁8とによっ
て画成された角部に固定されたローラ支持ブロックであ
る。
【0054】ローラ支持ブロック22及び23は、右側
面壁6に外側から挿通されたボルト16がその右側面壁
6内面に接した面にそれぞれ螺合され、また、前面壁7
又は後面壁8に外側から挿通されたボルト16、16、
・・・がその前面壁7又は後面壁8内面に接した面に螺
合され、これによって、台車3内の上記した位置にそれ
ぞれ固定されている。
【0055】24は左側面壁5の内面に近接した位置で
前面壁7に固定されたローラ支持ブロックである。
【0056】25は左側面壁5の内面に近接した位置で
後面壁8に固定されたローラ支持ブロックである。
【0057】ローラ支持ブロック24及び25は前面壁
7及び後面壁8に形成された長孔7a、7a又は8a、
8aを外側から挿通されたボルト16、16、・・・が
ローラ支持ブロック24及び25の前面壁7又は後面壁
8の内面に接した面に螺合され、これによってローラ支
持ブロック24及び25が台車3内の所定の位置に固定
され、上記ボルト16、16を緩めると調整ボルト1
9、19によってローラ支持ブロック24及び25は長
孔7a、7a又は8a、8a内のボルト16、16、・
・・によってガイドされてその位置が調整可能となる。
【0058】また、図5に示すように、上記ローラ支持
ブロック22、23、24及び25は、それぞれ、前方
又は後方から見て上下方向における略中間の部分に移動
方向に沿って延びる凹部22a、23a、24a及び2
5aをそれぞれ有する略コ字状を成し、該凹部22a、
23a、24a及び25a内において、ローラ13、1
3、・・・が水平となるように回転自在に軸支されてい
る。
【0059】また、ローラ支持ブロック22、23、2
4及び25の、台車3の幅方向における中心側の端面2
2b、23b、24b及び25bの前記凹部22a、2
3a、24a、25aを挟んだ両側には該端面22b、
23b、24b及び25bに対して垂直に突設された軸
によってローラ13、13、・・・がそれぞれ回転自在
に、かつ、上下に対向し定置した2個のローラ13、1
3の間の間隔を図示しない適宜な方法によって調整可能
に軸支されている。
【0060】26は鋼製のレール部材であり、横長の長
方形をしたその幅に比べて厚みが比較的薄い板状をして
いる。
【0061】24c及び25cはローラ支持ブロック2
4及び25の左側面壁5と対向した面に形成された螺孔
であり、該螺孔24c及び25cに対向した左側面壁5
の対応した位置に形成されたボルト挿通孔5a、5aに
外側から挿通され、左側面壁5の内面側においてぬけ止
めリングによってぬけ止めがなされ他調整ボルト19、
19の先端部がローラ支持ブロック24及び25の螺孔
24a及び25aに螺合されている。
【0062】しかして、台車3は、前面壁7及び後面壁
8の切欠11、11内でレール部材26を両側から挟む
ようにしてレール部材26上に載置され、ローラ支持ブ
ロック22及び24とそのローラ13、13、・・・等
によって形成される転がり支持部20、また、同様にロ
ーラ支持ブロック23及び25とそのローラ13、1
3、・・・によって形成される転がり支持部21によっ
て、台車3の軸方向の両端部においてレール部材26に
その上を移動自在に支持される。
【0063】即ち、図5に示すように、ローラ支持ブロ
ック22、23、24及び25のローラ13、13、・
・・が、各転がり支持部20及び21で各6個づつ、レ
ール部材2の上面26a、下面26b及び軸方向に延び
る左右両側端面26c、26cの4つの面に、転動自在
に接触し、図示しないモータ等から成る駆動部によって
台車3はレール部材26上移動される。
【0064】このように、レール部材26の上記4つの
面にそれぞれ接触するローラ13、13、・・・によっ
て台車3を支持するようにすると、台車3をレール26
から脱着することが困難になるが、それよりも、台車3
に高荷重がかかった場合においても、台車3の移動がス
ムーズに安定して行えるという利点があるため、より重
量の重い機器を搭載する台車として適している。
【0065】尚、各転がり支持部20及び21の一方の
ローラ支持ブロック24及び25も転がり支持部20及
び21におけるローラ13、13、・・・がレール部材
26の上面26a、下面26b及び左右両側端面26
c、26cと均一に接触するように調整可能にされてい
る。
【0066】即ち、凹部24a及び25a内に軸支され
たローラ13、13は前記実施例の場合と同様に、ロー
ラ支持ブロック24及び25にそれぞれ前面壁7及び後
面壁8の長孔を貫通して螺合され、これを支持固定して
いる2個づつのボルト16、16、・・・を緩め、そし
て、ローラ支持ブロックに24及び25に先端部がそれ
ぞれ螺合している調整ボルト19、19を、上記間隔が
広すぎる場合は反時計回り方向、反対に狭い場合は時計
回り方向に回して調整、即ち、調整ボルト19、19を
捩じ戻し又は捩じ込むことによって、ローラ支持ブロッ
ク24及び25をそれぞれローラ支持ブロック22及び
23の方へ前進又は後退させて間隔を調整する。
【0067】また、前記した様に、レール部材26の上
面26a及び26bを上下から挟みこんでいるローラ支
持ブロック22、23、24及び25の各2個づつのロ
ーラ13、13、・・の間隔も調整することができる。
【0068】このような調整を行うことによって、ロー
ラ13、13、・・・をレール部材26の4つの面26
a、26b及び26c、26c全てと適度な接触圧を保
って接触させることができる。
【0069】尚、上記実施例及び変形例において示した
台車3は、比較的浅い箱形の容器状に形成たものを伏せ
た様な形状をし、モータ等から成る台車駆動機構、マニ
プレータ機構や溶接機、及びこれらの制御装置等は台車
3の上面壁9上に搭載される構造になっているものを示
したが、本発明台車ユニットにおいては、台車を金属製
の薄板、例えば、アルミニウム製又は鉄製の板を板金加
工して箱状に形成するようにしたため、その形状を自由
にできるという特徴を有し、図7に示すように、台車2
7を深い箱形の容器状に形成し、台車駆動機構28や図
示しない制御器等、従来台車の上に個々に搭載されてい
た機器を内部に収納するような形状としても良い。
【0070】このようにすると、上記したように様々な
機器が載置され凹凸が激しかった外観が一体化されてす
っきりとし、デザイン的、取り扱い的にも極めて有利と
なり、しかも、台車の外形が大きくなっても台車自体の
重量は極端に重くなるようなこともない。
【0071】ところで、上記実施例及び変形例において
は、ローラが支持されたローラ支持ブロックが台車の前
面壁または後面壁だけではなく左側面壁又は右側面壁に
も支持固定されたものを示したが、本発明台車ユニット
は、このようなローラ支持ブロックの支持固定手段に限
定されるものではない。
【0072】即ち、台車にはモータ等から成る台車駆動
機構、マニプレータ機構や溶接機、及びこれらの制御装
置等が搭載される構造になっているため、これらの機器
の大きさが大きい場合は、これを搭載し易くするために
レール部材の幅に比べて台車の幅が比較的広いものを用
いることがある。
【0073】図8はこのような台車ユニット1Bを示す
ものであり、上記実施例及び変形例において示したもの
とは、ローラ支持ブロックの台車への支持固定の方法が
異なる。
【0074】29は台車であり、レール部材2の幅に比
べて比較的大きな幅を有している。
【0075】30は台車29の前面壁であり、31は左
側面壁、32は右側面壁である。
【0076】台車29の内部の移動方向における両端部
には、それぞれ4個のローラ13、13、・・・を備え
た転がり支持部が2つ設けられ、33は一方の転がり支
持部であり、前面壁30側に設けられている。
【0077】尚、以下の説明においては、前面壁30側
の転がり支持部33と図示しない後面壁側の転がり支持
部は略同じ構成になっているので、前面壁30側の転が
り支持部33のみについて詳細に説明する。
【0078】34は固定側のローラ支持ブロックであ
り、前面壁30の所定の位置に設けられた3つのボルト
挿通孔に外側から挿通されたボルト16、16、・・・
が該ローラ支持ブロック34の前面壁30の内面と接し
た面にそれぞれ螺合されて台車29内に固定されてい
る。
【0079】35は可動側のローラ支持ブロックであ
り、前面壁30に形成された2つの長孔30a、30a
を外側から挿通されたボルト16、16が該ローラ支持
ブロック35の前面壁30の内面と接した面にそれぞれ
螺合されている。
【0080】そして、前記実施例及び変形例と同様に、
左側面壁31を貫通しこれに固定された調整ボルト19
の先端部がローラ支持ブロック35に螺合されている。
【0081】尚、後面壁側の転がり支持部における固定
側及び可動側のローラ支持ブロックも同様にして図示し
ない後面壁に固定されている。
【0082】このように、ローラ支持ブロック34及び
35は前面壁30のみによって支持固定されているわけ
であるが、これは、前面壁30や図示しない後面壁は台
車29の移動方向に直交した壁部であるために、力の作
用方向に対する抗力が強く、これら前面壁や後面壁への
支持固定のみで十分な剛性及び強度を確保することがで
きるからである。
【0083】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明台車ユニットは、レール部材と、該レール部
材上を転動する複数のローラによって移動自在に支持さ
れた台車から成る台車ユニットにおいて、台車を金属性
の薄板によって箱形に形成し、前記ローラはローラ支持
部材に支持されると共に、該ローラ支持部材はそれぞれ
が台車の移動方向における両端部において前記レール部
材を挟み込むように2個づつ対向して台車の移動方向と
直交する壁部に支持固定されたことを特徴とする。
【0084】従って、本発明台車ユニットにあっては、
台車を金属製の薄板によって形成したので、軽量で安価
な台車を簡単に製造することができ、しかも、台車の重
量を支えるローラを支持するローラ支持部材は、力の作
用方向に対する抗力が強い台車の移動方向に直交する壁
部で支持固定されているために、壁部の厚みが薄くても
十分な剛性及び強度を確保することができる。
【0085】尚、上記実施例において示した各部の具体
的な構造や形状は本発明を実施するに際しての具体化の
ほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発
明の技術的範囲が限定的に解釈されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図4と共に本発明台車ユニットの実施
の一例を示す正面図である。
【図2】側面図である。
【図3】図2におけるIII−III線に沿う断面図で
ある。
【図4】台車の裏側を一部を切り欠いて示す底面図であ
る。
【図5】図6と共に本発明台車ユニットの変形例を示す
横断面図である。
【図6】本発明台車ユニットの変形例における台車の裏
側を一部を切り欠いて示す平面図である。
【図7】本発明台車ユニットの別の変形例を示す横断面
図である。
【図8】本発明台車ユニットの更に別の変形例を示す正
面図である。
【図9】図10と共に従来の台車ユニットの横断面図で
ある。
【図10】底面図である。
【符号の説明】
1 台車ユニット 2 レール部材 3 台車 7 前面壁(台車の移動方向と直交して延びる壁
部) 8 後面壁(台車の移動方向と直交して延びる壁
部) 13 ローラ 14 ローラ支持ブロック 15 ローラ支持ブロック 17 ローラ支持ブロック 18 ローラ支持ブロック 1A 台車ユニット 22 ローラ支持ブロック 23 ローラ支持ブロック 24 ローラ支持ブロック 25 ローラ支持ブロック 26 レール部材 27 台車 1B 台車ユニット 29 台車 30 前面壁(台車の移動方向と直交して延びる壁
部) 34 ローラ支持ブロック 35 ローラ支持ブロック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レール部材と、該レール部材上を転動す
    る複数のローラによって移動自在に支持された台車から
    成る台車ユニットにおいて、台車を金属性の薄板によっ
    て箱形に形成し、前記ローラはローラ支持部材に支持さ
    れると共に、該ローラ支持部材はそれぞれが台車の移動
    方向における両端部において前記レール部材を挟み込む
    ように2個づつ対向して台車の移動方向と直交する壁部
    に支持固定されたことを特徴とする台車ユニット。
  2. 【請求項2】 レール支持部材が台車の移動方向と平行
    に延びる壁部と移動方向と直交する方向に延びる壁部と
    によって支持固定されたことを特徴とする請求項1に記
    載の台車ユニット。
  3. 【請求項3】 台車を板金構造によって形成したことを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載の台車ユニッ
    ト。
JP33921893A 1993-12-06 1993-12-06 台車ユニット Pending JPH07156795A (ja)

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JP33921893A JPH07156795A (ja) 1993-12-06 1993-12-06 台車ユニット

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000064720A1 (fr) * 1999-04-21 2000-11-02 Nippon Shooter Ltd. Systeme de transfert
JP2003095087A (ja) * 2001-09-26 2003-04-03 Daihen Corp 可搬形の走行台車装置
JP2011057182A (ja) * 2009-09-14 2011-03-24 Nippon Fruehauf Co Ltd 車両用昇降装置のスライド支持構造

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