JPH0715291B2 - フロントディスクブレーキ装置 - Google Patents

フロントディスクブレーキ装置

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JPH0715291B2
JPH0715291B2 JP32914887A JP32914887A JPH0715291B2 JP H0715291 B2 JPH0715291 B2 JP H0715291B2 JP 32914887 A JP32914887 A JP 32914887A JP 32914887 A JP32914887 A JP 32914887A JP H0715291 B2 JPH0715291 B2 JP H0715291B2
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Japan
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brake pad
brake
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rotation
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毅 伊藤
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D69/00Friction linings; Attachment thereof; Selection of coacting friction substances or surfaces
    • F16D2069/004Profiled friction surfaces, e.g. grooves, dimples

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車等の車両に制動手段として装備される
フロントディスクブレーキ装置、特にそのブレーキパッ
ド形状の改良に関する。
(従来の技術) 従来、ディスクブレーキ装置に用いられるブレーキパッ
ドとしては、例えば実公昭48−1109号公報に記載された
ものが知られている。
この従来のブレーキパッドは、ブレーキ鳴き防止の為
に、ブレーキパッドの両端部にディスクロータと非接触
となる切り落し部を形成したものである。
即ち、制動時に発生する熱によってブレーキパッドが熱
変形する際に、ブレーキパッドの中央部の放熱が周囲よ
りも小さいことから、中央部の熱収縮が大きくなってブ
レーキパッドは中央部が凹んで周囲が盛り上がり、その
局部的な高面圧接触によって摩擦振動が増大し、ブレー
キ鳴きが発生する。そこで、ブレーキパッドの両端部に
切り落し部を形成することによって、熱変形がもたらす
両端部の盛り上がりを抑えて、局部的な高面圧接触を防
止している。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来装置にあっては、ブレー
キパッドの両端部に形成された切り落し部によりブレー
キ鳴き防止は達成し得ても、下記の理由によりブレーキ
ジャダを有効に防止し得ないという問題点があった。
即ち、ディスクブレーキのブレーキパッドには、制動時
に浮き上がり力が発生し、この浮き上がり力を原因とし
て、キャリパ各部に摺動抵抗やこじれが発生し、これが
ブレーキジャダと呼ばれる車体やステアリング振動を発
生させる。
このブレーキジャダに関し、従来のようにブレーキパッ
ドの両端部に切り落し部を設けた場合、この切り落し部
には制動時での浮き上がり力の低減寄与度が小さい部分
を含む為、ブレーキパッドの有効接触面積が縮小される
割には摺動抵抗の低減幅が小さく、又、両端部の切り落
し部を大きく形成して摺動抵抗の大幅低減を図ると、有
効接触面積が小さくなって所定の制動トルクを確保する
ことができないこともあって、ブレーキジャダを有効に
防止出来ない。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上述のような従来の問題点を解決することを
目的としてなされたもので、この目的を達成のために、
本発明では、ホイール側にディスクロータが設けられ、
車体側にキャリパが設けられ、該キャリパに前記ディス
クロータの両面を挟持するブレーキパッドが設けられた
フロントディスクブレーキ装置において、前記ブレーキ
パッドのディスクロータに対する回転入口側上部の接触
面積が回転出口側上部の接触面積よりも小さくなるよう
に、ブレーキパッドの入口側のみに回転入口側端縁部か
ら回転入口側上縁部にかけて切除部を形成したことを特
徴とする手段とした。
(作用) 制動時、ブレーキパッドに働く力を第5図により説明す
ると、ブレーキパッドP内の微小面積Sに作用する力を
Δfとし、このΔfをx方向とy方向に分解した場合、
y方向の分解したΔfyがブレーキパッドPが浮き上がる
ことに作用する力となる。
尚、Δf=R・dθ・dr・p′・μ p′:単位面積当りの液圧 μ:ブレーキパッドの摩擦係数 そして、Δfyはディスクロータの回転方向を矢印A方向
とした場合、回転入口側Mでは上方向(ブレーキパッド
Pが浮き上がる方向)に働き、回転出口側Nでは下方向
(ブレーキパッドPが沈む方向)に働き、又、このΔfy
は、回転入口側Mでは、ディスクロータの周速に対応し
てディスクロータの回転中心Oからの距離Rが離れる程
より大きくなる。
従って、本発明では、上述の作用に対応するように、制
動時における浮き上がり力の低減寄与度が大きい部分
で、しかも摺動抵抗が大きい回転入口側のみに傾斜切除
部を形成した為、ブレーキパッドの接触有効面積を確保
しながら、制動時にはブレーキジャダの原因となるブレ
ーキパッドの浮き上がり力を抑制することが出来る。
(実施例) 以下本発明の実施例を図面により詳述する。
まず、構成を説明する。
第2図及び第3図は本実施例のフロントディスクブレー
キ装置1を示しており、本例では、1ピストン式の浮動
キャリパ型が採用されている。
2はディスクロータで、ホイールハブの固着され、図外
のホイールと共に回転する。
3はキャリパで、車体に固定したフローティングブラケ
ット4にスライドピン5を介してボディ6がディスクロ
ータ2の軸方向に摺動可能に支持され、該ボディ6に形
成されたシリンダ7にピストン8がディスクロータ2の
軸方向に摺動可能に嵌装され、且つ、ディスクロータ2
を挟んで対向するブレーキパッド9.9は一方のブレーキ
パッド9がピストン8の先端面に固着されると共に、他
方のブレーキパッド9が固着された構造となっている。
尚、10はダストブーツ、11はピストンシールで、液圧を
保持すると共にブレーキパッド9とディスクロータ2と
の間隙調整機能を持つ。
そして、前記ブレーキパッド9は、第1図に示すよう
に、ディスクロータ2の回転方向を矢印A方向とした場
合、ディスクロータ2に対する回転入口側Mの上部の接
触面積が、回転出口側Nの上部の接触面積よりも小さく
なるように、ブレーキパッド9の回転入口側端縁部91の
全縁に亘る部分92aと、回転入口側端縁部91から回転入
口側上縁部93にかけての部分92bに、面取り加工による
傾斜切除部92(図面中斜線で示す)が形成された構造と
なっている。
尚、傾斜切除部92は、面取り加工の他、カット加工でも
よく、又、その加工方法としては研磨,切削,金型成形
等のいずれでもよい。
また、傾斜切除部92のかわりに、第1図の斜面部を完全
に切除してもよい。
次に、作用を説明する。
制動時には、制動操作に基づいて発生するブレーキ液圧
により、ピストン8を作動させて一方のブレーキパッド
9をディスクロータ2の片面に押し付けると、その反力
によってボディ6がスライドピン5にガイドされながら
逆方向に摺動して他方のブレーキパッド9がディスクロ
ータ2の他面に押し付けられる。これによってディスク
ロータ2の両面がブレーキパッド9.9で挟持され、制動
力が加えられる。
そして、この制動時において、ブレーキパッド9に形成
した傾斜切除部92によって、回転入口側Mの上部の接触
面積が回転出口側Nの上部の接触面積より小さくなり、
前述の(作用)の項で述べたようにブレーキパッド9の
浮き上がり力が大幅に低下する。
又、ブレーキパッド9の傾斜切除部92には、回転入口側
端縁部91の全縁に亘る部分92aも含む為、この部分92aが
ディスクロータ2に対して非接触となり、ブレーキパッ
ド9の熱変形に伴う該部分92aの盛り上がりが抑えられ
る。
尚、第4図は切除前のブレーキパッドの有効接触面積と
摺動抵抗とを100%とし、本実施例のブレーキパッド9
を用いた場合の有効接触面積と摺動抵抗の関係を従来の
ブレーキパッドを用いた場合のそれと比較した実験結果
を示している。この図では、本実施例のブレーキパッド
9を用いた場合、従来のブレーキパッドと比較して、有
効接触面積の減少を小さくしながら摺動抵抗と大幅に低
減出来ることが判る。
従って、本実施例では、以下に述べる効果が発揮され
る。
制動時における浮き上がり力の低減寄与度が大きい部
分で、しかも摺動抵抗が大きい回転入口側のみに傾斜切
除部92を形成した為、ブレーキパッド9の接触有効面積
を確保しながら、制動時にはブレーキパッド9の浮き上
がり力を抑制し、ブレーキジャダを防止することが出来
る。
ブレーキパッド9の傾斜切除部92には、回転入口側端
縁部91の全縁に亘る部分92aも含む為、局部的な高面圧
接触によるブレーキ鳴きを防止することが出来る。
以上、本考案の実施例を図面により説明したが、本発明
の具体的な構成は上記実施例に限られることはなく、例
えば、固定キャリパ形ディスクブレーキ装置や2ピスト
ン式浮動キャリパ形ディスクブレーキ装置にも、本発明
のブレーキパッドを適用できるのは勿論である。
また、実施例では、回転入口側端縁部91の全縁に亘る部
分92aも含む傾斜切除部92の例を示したが、この部分92a
を含まない傾斜切除部とした実施例も本発明に含まれ
る。
(発明の効果) 以上説明してきたように、本発明によれば、ブレーキパ
ッドのディスクロータに対する回転入口側上部の接触面
積が回転出口側上部の接触面積よりも小さくなるよう
に、ブレーキパッドの入口側のみに回転入口側端縁部か
ら回転入口側上縁部にかけて切除部を形成した為、コス
トアップとなる加工精度や部品点数を増やすことなく、
しかもブレーキパッドのディスクロータに対する有効接
触面積を確保しながら、ブレーキパッドに発生する浮き
上がり力を原因とするブレーキジャダを防止出来るとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例のフロントディスクブレーキ装置
におけるブレーキパッドの正面図、第2図は該実施例装
置の平面図、第3図は該実施例装置の部分断面図、第4
図は有効接触面積と摺動抵抗の関係を本実施例のブレー
キパッドを用いた場合と従来のブレーキパッドを用いた
場合で比較した実験結果図、第5図は作用説明図であ
る。 1…フロントディスクブレーキ装置 2…ディスクロータ 3…キャリパ 9…ブレーキパッド 91…回転入口側端縁部 92…傾斜切除部 93…回転入口側上縁部 M…回転入口側 N…回転出口側

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホイール側にディスクロータが設けられ、
    車体側にキャリパが設けられ、該キャリパに前記ディス
    クロータの両面を挟持するブレーキパッドが設けられた
    フロントディスクブレーキ装置において、 前記ブレーキパッドのディスクロータに対する回転入口
    側上部の接触面積が回転出口側上部の接触面積よりも小
    さくなるように、ブレーキパッドの入口側のみに回転入
    口側端縁部から回転入口側上縁部にかけて切除部を形成
    したことを特徴とするフロントディスクブレーキ装置。
JP32914887A 1987-12-25 1987-12-25 フロントディスクブレーキ装置 Expired - Lifetime JPH0715291B2 (ja)

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JP32914887A JPH0715291B2 (ja) 1987-12-25 1987-12-25 フロントディスクブレーキ装置

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JP32914887A JPH0715291B2 (ja) 1987-12-25 1987-12-25 フロントディスクブレーキ装置

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JPH01172645A JPH01172645A (ja) 1989-07-07
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2589510Y2 (ja) * 1992-08-04 1999-01-27 住友電気工業株式会社 ディスクブレーキ
FR3076876B1 (fr) * 2018-01-17 2020-01-03 Tallano Technologie Plaquette de frein pour ensemble de frein a disque comprenant une rainure d'aspiration en zone avant et une zone avant chanfreinee

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Publication number Publication date
JPH01172645A (ja) 1989-07-07

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