JP2998363B2 - ディスクブレーキ - Google Patents
ディスクブレーキInfo
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- JP2998363B2 JP2998363B2 JP3314356A JP31435691A JP2998363B2 JP 2998363 B2 JP2998363 B2 JP 2998363B2 JP 3314356 A JP3314356 A JP 3314356A JP 31435691 A JP31435691 A JP 31435691A JP 2998363 B2 JP2998363 B2 JP 2998363B2
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- disk
- pad
- center
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスクロータ（ここ
では、これを単にディスクと言う）に摺接させる摩擦パ
ッドの面圧分布の均一化を計ってブレーキ性能の向上、
パッド寿命の延命等を実現したピストン対向型のディス
クブレーキに関する。
では、これを単にディスクと言う）に摺接させる摩擦パ
ッドの面圧分布の均一化を計ってブレーキ性能の向上、
パッド寿命の延命等を実現したピストン対向型のディス
クブレーキに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の一般的なピストン対向型ディスク
ブレーキは、ディスクを挾みつける対の摩擦パッド（以
下単にパッドと言う）の押圧中心を各々のパッドのディ
スク周方向中心に置くか、又は図４に示すように、イン
ナキャリパ１、アウタキャリパ２に設けるシリンダ３、
４をパッド７、８に対しディスクＤの回出側に偏らせた
構造にしてある。
ブレーキは、ディスクを挾みつける対の摩擦パッド（以
下単にパッドと言う）の押圧中心を各々のパッドのディ
スク周方向中心に置くか、又は図４に示すように、イン
ナキャリパ１、アウタキャリパ２に設けるシリンダ３、
４をパッド７、８に対しディスクＤの回出側に偏らせた
構造にしてある。
【０００３】図４のブレーキは、図５に示すように制動
が行われたときパッドの摺接面にディスクＤから加わる
力ｆとその反力ｒによりパッド７、８に回転モーメント
ｍが生じ、これによりパッドの面圧がディスク回入側で
高まって回入側の偏摩耗を招くため、この対策としてパ
ッドの押圧中心をディスクの回出側にずらして面圧の平
均化を計ったものである。
が行われたときパッドの摺接面にディスクＤから加わる
力ｆとその反力ｒによりパッド７、８に回転モーメント
ｍが生じ、これによりパッドの面圧がディスク回入側で
高まって回入側の偏摩耗を招くため、この対策としてパ
ッドの押圧中心をディスクの回出側にずらして面圧の平
均化を計ったものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ディスクブレーキは、
キャリパのインナ側をナックル等の固定部材で支持して
片持ち支持の状態で使用するので、高減速度の制動が行
われると、図４に示す接線力Ｆでキャリパに生じる固定
部材１０への取付部９を支点にした回転モーメントＭが
大きくなって取付部がねじれ、キャリパのスイングが起
こる。
キャリパのインナ側をナックル等の固定部材で支持して
片持ち支持の状態で使用するので、高減速度の制動が行
われると、図４に示す接線力Ｆでキャリパに生じる固定
部材１０への取付部９を支点にした回転モーメントＭが
大きくなって取付部がねじれ、キャリパのスイングが起
こる。
【０００５】ところが、上述した従来のディスクブレー
キは、上記の回転モーメントＭを打消す作用が得られな
い。そのためにキャリパのスイングが起こり、ディスク
に対するパッドの接触が不均一になってパッドのインナ
回入側とアウタ回出側の面圧が高まる結果、パッドの偏
摩耗が起こり、これが原因でペダルストロークが変化し
たり、いわゆる引きずりトルクが増加して燃費、パッド
寿命に悪影響を及ぼしたりしている。
キは、上記の回転モーメントＭを打消す作用が得られな
い。そのためにキャリパのスイングが起こり、ディスク
に対するパッドの接触が不均一になってパッドのインナ
回入側とアウタ回出側の面圧が高まる結果、パッドの偏
摩耗が起こり、これが原因でペダルストロークが変化し
たり、いわゆる引きずりトルクが増加して燃費、パッド
寿命に悪影響を及ぼしたりしている。
【０００６】本発明の課題は、かかる不具合を解消する
ことである。
ことである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため、インナ及びアウタ側摩擦パッドの押圧中
心を各々の摩擦パッドのディスク周方向中心に対し相対
的にディスク回出側に偏らせ、かつ、その偏位量Ｌｏ、
Ｌｉを、アウタ側のＬｏよりもインナ側のＬｉが大とな
るように定める。
解決するため、インナ及びアウタ側摩擦パッドの押圧中
心を各々の摩擦パッドのディスク周方向中心に対し相対
的にディスク回出側に偏らせ、かつ、その偏位量Ｌｏ、
Ｌｉを、アウタ側のＬｏよりもインナ側のＬｉが大とな
るように定める。
【０００８】
【作用】インナ、アウタの各パッドの押圧中心をパッド
中心に対してディスク回出側に偏らせると、図５のｍの
回転モーメントでパッドが回転して起こるディスク回入
側の面圧増加が、押圧中心の移動による面圧減少によっ
て概ね打消される。
中心に対してディスク回出側に偏らせると、図５のｍの
回転モーメントでパッドが回転して起こるディスク回入
側の面圧増加が、押圧中心の移動による面圧減少によっ
て概ね打消される。
【０００９】また、図４の回転モーメントＭによりキャ
リパがスイングするとインナ回入側とアウタ回出側で面
圧が高まるが、インナ側押圧中心のパッド中心からの偏
位量Ｌｉを従来よりも大、アウタ側押圧中心のパッド中
心からの偏位量Ｌｏを従来よりも小にすることでキャリ
パスイングによる面圧分布のずれが補正される。従っ
て、インナ、アウタ共パッドのディスク周方向面圧はほ
ぼ均一になり、周方向の偏摩耗が成長しない。
リパがスイングするとインナ回入側とアウタ回出側で面
圧が高まるが、インナ側押圧中心のパッド中心からの偏
位量Ｌｉを従来よりも大、アウタ側押圧中心のパッド中
心からの偏位量Ｌｏを従来よりも小にすることでキャリ
パスイングによる面圧分布のずれが補正される。従っ
て、インナ、アウタ共パッドのディスク周方向面圧はほ
ぼ均一になり、周方向の偏摩耗が成長しない。
【００１０】
【実施例】図１は、インナ、アウタの各キャリパ１、２
にシリンダ３、４を設けて各々のシリンダにそれぞれピ
ストン５、６を挿入した２ポット型のディスクブレーキ
であって、インナパッド７の押圧中心（シリンダ３の軸
心上にある）とアウタパッド８の押圧中心（シリンダ４
の軸心上にある）を、パッド７、８にディスク周方向中
心ＣからディスクＤの回出側にＬｉ及びＬｏ偏らせてあ
る。この偏位量Ｌｉ、Ｌｏは、Ｌｉ＞Ｌｏの関係にあ
り、また、図４に示す従来の偏心量をＬとすると、Ｌｉ
＞Ｌ＞Ｌｏの条件を満たしている。そのため、Ｌｉ−Ｌ
とＬ−Ｌｏの差で、キャリパスイングによって起こるイ
ンナのディスク回出側の面圧不足とアウタのディスク回
出側の面圧過剰が補正されて各パッドのディスク周方向
面圧がほぼ均一になる。
にシリンダ３、４を設けて各々のシリンダにそれぞれピ
ストン５、６を挿入した２ポット型のディスクブレーキ
であって、インナパッド７の押圧中心（シリンダ３の軸
心上にある）とアウタパッド８の押圧中心（シリンダ４
の軸心上にある）を、パッド７、８にディスク周方向中
心ＣからディスクＤの回出側にＬｉ及びＬｏ偏らせてあ
る。この偏位量Ｌｉ、Ｌｏは、Ｌｉ＞Ｌｏの関係にあ
り、また、図４に示す従来の偏心量をＬとすると、Ｌｉ
＞Ｌ＞Ｌｏの条件を満たしている。そのため、Ｌｉ−Ｌ
とＬ−Ｌｏの差で、キャリパスイングによって起こるイ
ンナのディスク回出側の面圧不足とアウタのディスク回
出側の面圧過剰が補正されて各パッドのディスク周方向
面圧がほぼ均一になる。
【００１１】図２は、インナ、アウタの各キャリパ１、
２にシリンダ３、４とピストン５、６をそれぞれ２個設
けた４ポット型ディスクブレーキへの適用の一例であ
る。この場合、インナ側、アウタ側のいずれも、２つの
ピストンによる加圧の合力中心がパッドの押圧中心とな
るので、この合力中心を各パッド７、８の周方向中心Ｃ
からＬｉ及びＬｏディスク回出側に偏らせている。な
お、図３に示すように、パッドの押圧中心からパッドの
周方向中心をＬｉ及びＬｏディスク回入側に偏らせた構
造にしても同じ効果が得られる。
２にシリンダ３、４とピストン５、６をそれぞれ２個設
けた４ポット型ディスクブレーキへの適用の一例であ
る。この場合、インナ側、アウタ側のいずれも、２つの
ピストンによる加圧の合力中心がパッドの押圧中心とな
るので、この合力中心を各パッド７、８の周方向中心Ｃ
からＬｉ及びＬｏディスク回出側に偏らせている。な
お、図３に示すように、パッドの押圧中心からパッドの
周方向中心をＬｉ及びＬｏディスク回入側に偏らせた構
造にしても同じ効果が得られる。
【００１２】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、パ
ッドの押圧中心をパッドのディスク周方向中心からディ
スク回出側へ偏らせてパッドの回転に起因したディスク
回入側の面圧増加を抑制しつつ上記の偏位量をインナ側
で大、アウタ側で小としてキャリパのスイングに起因し
た面圧分布の偏りも同時に防止するようにしたので、パ
ッドのディスク周方向の偏摩耗を図４のブレーキよりも
小さくしてペダルストロークの増加、引きずりトルクの
増加と言ったブレーキ性能の悪化を改善でき、ペダルフ
ィーリング、燃費、パッド寿命等の向上に寄与できる。
ッドの押圧中心をパッドのディスク周方向中心からディ
スク回出側へ偏らせてパッドの回転に起因したディスク
回入側の面圧増加を抑制しつつ上記の偏位量をインナ側
で大、アウタ側で小としてキャリパのスイングに起因し
た面圧分布の偏りも同時に防止するようにしたので、パ
ッドのディスク周方向の偏摩耗を図４のブレーキよりも
小さくしてペダルストロークの増加、引きずりトルクの
増加と言ったブレーキ性能の悪化を改善でき、ペダルフ
ィーリング、燃費、パッド寿命等の向上に寄与できる。
【図１】本発明の一実施例を示す平面図
【図２】他の実施例の平面図
【図３】更に他の実施例を示す平面図
【図４】従来のディスクブレーキの一例を示す平面図
【図５】パッドのディスク回入側の偏摩耗の原理を示す
図
図
１ インナキャリパ ２ アウタキャリパ ３、４ シリンダ ５、６ ピストン ７ インナパッド ８ アウタパッド ９ 取付部 １０ 固定部材 Ｄ ディスク
Claims (1)
- 【請求項１】 ディスクを跨いで対向するインナキャリ
パとアウタキャリパに対をなすシリンダを設け、そのシ
リンダに挿入したピストンで摩擦パッドを押圧するピス
トン対向型のディスクブレーキにおいて、インナ及びア
ウタ側摩擦パッドの押圧中心を各々の摩擦パッドのディ
スク周方向中心に対し相対的にディスク回出側に偏ら
せ、かつ、その偏位量Ｌｏ、Ｌｉを、アウタ側のＬｏよ
りもインナ側のＬｉが大となるように定めたことを特徴
とするディスクブレーキ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3314356A JP2998363B2 (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | ディスクブレーキ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3314356A JP2998363B2 (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | ディスクブレーキ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05149355A JPH05149355A (ja) | 1993-06-15 |
| JP2998363B2 true JP2998363B2 (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=18052348
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3314356A Expired - Fee Related JP2998363B2 (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | ディスクブレーキ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2998363B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4719708B2 (ja) * | 2007-03-27 | 2011-07-06 | 曙ブレーキ工業株式会社 | ディスクブレーキ |
-
1991
- 1991-11-28 JP JP3314356A patent/JP2998363B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05149355A (ja) | 1993-06-15 |
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