JPH07152212A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07152212A
JPH07152212A JP5300560A JP30056093A JPH07152212A JP H07152212 A JPH07152212 A JP H07152212A JP 5300560 A JP5300560 A JP 5300560A JP 30056093 A JP30056093 A JP 30056093A JP H07152212 A JPH07152212 A JP H07152212A
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JP
Japan
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film
photoconductor
sensitivity
image forming
light
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5300560A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsushi Tsujita
充司 辻田
Sakushiro Tanaka
作白 田中
Yukifumi Terada
幸史 寺田
Takuji Terada
卓司 寺田
Ichiro Yamasato
一郎 山里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mita Industrial Co Ltd filed Critical Mita Industrial Co Ltd
Priority to JP5300560A priority Critical patent/JPH07152212A/ja
Publication of JPH07152212A publication Critical patent/JPH07152212A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用に伴い、感光体膜の感度などの電気的特
性が低下しても、感光体膜上の静電潜像が現像されて得
られる顕像の画像濃度が、前記感光体膜の感度の低下の
影響を受けず、均一な画像濃度となることができ、画像
品質が格段に向上された画像形成装置を提供する。 【構成】 感光体ドラム13に於ける感光体膜12の感
度の変動を検出するために、主帯電器14と現像装置1
6との間に、感光体ドラム13に近接して、姿勢変化部
材である検電器40を設け、検電器40に光を照射し、
検電器40からの反射光を検知する発光器41と受光器
42とを設けるようにしている。発光器41と受光器4
2とを含んで姿勢変化量検出手段が構成されている。従
って、検電器40、発光器41及び受光器42を含んで
感度変化量検出手段が構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真技術を用いた
画像形成装置に関し、特に、単層有機感光体ドラムに帯
電及び画像露光を行うことにより画像を形成する画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、静電複写装置あるいは印刷装
置等として、電子写真技術を用いた画像形成装置の開発
が活発に進められてきている。
【0003】図17は、従来の電子写真技術を用いた画
像形成装置1の系統図である。画像形成装置1は、表面
に感光体膜2が形成された回転可能な感光体ドラム3、
感光体膜2に所定量の電荷を一様に与えるための主帯電
器4、感光体膜2を露光し、感光体膜2上に静電潜像を
形成するための光学装置5、感光体膜2上の静電潜像を
現像するための現像装置6、感光体膜2に形成されてい
るトナー像を記録紙7に転写する転写器8、感光体ドラ
ム3上に残留したトナーを除去するクリーニングブレー
ドを備えるクリーニング装置9、及び感光体ドラム3上
に残留している電荷を除去して、感光体ドラム3の表面
電位を所定の均一な電位に設定するための除電ランプ1
0等を備えている。
【0004】画像形成装置1に於いて、主帯電器4によ
って、感光体膜2に所定量の電荷を一様に与えて、例と
して表面電位800Vとする。この後、光学装置5によ
って感光体膜2に光が照射され、白色画像に対応する部
分の表面電位は、例として200V程度に低下し、感光
体膜2上に静電潜像が形成される。その後、現像装置6
によって、トナーが感光体膜2上に供給され、静電潜像
が顕像化される。感光体ドラム3上のトナー像は、転写
器8によって記録紙7に転写される。転写後に、感光体
ドラム3上に残留したトナーは、クリーニング装置9に
よって除去される。次に、除電ランプ10によって感光
体膜2上に光が照射され、感光体膜2上に残留している
電荷が除去され、感光体膜2の表面電位が所定の電位に
均一化される。この後、主帯電器4によって、感光体ド
ラム3に再び帯電が行われる。これらの一連の過程が、
感光体ドラム3の回転に応じて、連続して繰り返し行わ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術に於いて、製
造の容易さの点で、積層有機感光体膜よりも単層有機感
光体膜が望ましい。しかしながら、使用時間が少ない期
間は良好な感度を有している単層有機感光体膜も、使用
時間が長くなるに従って疲労し、トラップサイトが増大
し、感度が低下するという問題点が発生する。感度が低
下すると、前記光学装置5で白色画像に対応する光を照
射して露光しても、露光後の感光体膜2の表面電位が例
として280V〜300V程度にしか低下しないなど、
十分に低下しない。従って、表面電位の低下が不十分な
感光体膜2の領域にトナーが付着し、白色画像となるべ
き記録紙7の領域にトナーが付着していわゆるかぶりを
生じ、画像品質が低下するという不具合が発生する。ま
た、画像形成装置1が使用されるに伴い、例として光学
装置5などに備えられるレンズ系或は感光体膜2などに
トナーが付着するなどした場合も、前記かぶりを生じ
る。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、使用に伴い、感光体膜の
感度等の電気的特性が低下しても、感光体膜上の静電潜
像が現像されて得られる顕像の画像濃度が、前記感光体
膜の感度の低下の影響を受けず、均一な画像濃度となる
ことができ、画像品質が格段に向上された画像形成装置
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、導電性を有する基体、及び該基体の表面に形成され
ている感光体膜を備える回転可能な感光体部材と、該感
光体部材の近傍に配置されて、該感光体膜を帯電させる
帯電手段と、該感光体部材の回転方向に関して、該帯電
手段よりも上流側に配置され、帯電手段による帯電に先
だって感光体膜に光を照射し、感光体膜の表面電位を均
一にする除電手段と、帯電した該感光体膜に画像に対応
する光を照射し、感光体膜表面に静電潜像を形成する露
光手段と、該感光体部材の回転方向に沿って、該露光手
段よりも下流側に配置されている現像手段と、露光手段
によって光が照射される感光体膜の露光位置よりも、前
記回転方向下流側の感光体膜近傍に配置され、感光体膜
の予め定める基準感度からの変化量を検出する感度変化
量検出手段と、感度変化量検出手段によって検出された
感度変化量に基づいて、感光体膜の該感度変化を補償す
る補償手段とを備えており、そのことによって、上記目
的を達成することができる。
【0008】本発明に於いて、前記感度変化量検出手段
は、前記感光体部材の近傍であって、前記帯電手段と前
記現像手段との間に配置され、前記感光体膜の前記回転
方向に沿う複数の位置の電位差に対応して姿勢が変化す
る姿勢変化部材と、該姿勢変化部材の姿勢変化量を検出
する姿勢変化量検出手段とを有する場合がある。
【0009】本発明に於いて、前記姿勢変化部材は、一
体に構成されている複数の対向部を備え、該複数の対向
部は、前記感光体部材の表面にそれぞれ対向し、かつ該
感光体部材の回転方向に相互に間隔を隔て、該複数の対
向部が該感光体部材の回転軸と平行な軸線回りに回転可
能に支持され、該複数の対向部がそれぞれ対向している
該感光体膜の表面の複数の位置の間の電位差に対応し
て、該姿勢変化部材が該軸線回りに回転して、姿勢を変
化させる場合がある。
【0010】本発明に於いて、前記感度変化量検出手段
は、前記感光体膜に接触している導電材料からなるブラ
シを備える場合がある。
【0011】本発明に於いて、前記感度変化量検出手段
は、前記感光体膜に於いて、前記基体から流れるリーク
電流を検出する場合がある。
【0012】本発明に於いて、前記補償手段は、前記露
光手段から発生される光の光量を調整する場合がある。
【0013】本発明に於いて、前記補償手段は、前記現
像手段に於ける現像条件を調整する場合がある。
【0014】本発明に於いて、前記補償手段は、前記帯
電手段によって帯電される感光体膜の帯電領域に照射さ
れる光の光量を調節する場合がある。
【0015】
【作用】本発明の画像形成装置に於いて、感光体部材の
使用に伴って生じる感光体膜の感度の基準感度からの変
化量は、感度変化量検出手段によって検出される。補償
手段は、感度変化量検出手段によって検出された感度変
化量に基づいて、感光体膜の該感度変化を補償し、該現
像手段によって該静電潜像が現像されて得られる画像の
濃度を均一化する。これにより、除電手段によって感光
体膜の除電が行われた後、帯電手段で感光体膜が所定電
位に帯電され、帯電した該感光体膜に、露光手段によっ
て、画像に対応する光が照射され、感光体膜表面に静電
潜像が形成される。この静電潜像は、現像手段によって
現像され、顕像化される。
【0016】これにより、使用に伴い、感光体膜の感度
等の電気的特性が低下しても、感光体膜上の静電潜像が
現像されて得られる顕像の画像濃度が、前記感光体膜の
感度の低下の影響を受けないようにできる。これによ
り、前記画像濃度がを均一な画像濃度とすることがで
き、画像品質が格段に向上される。
【0017】
【実施例】本発明の画像形成装置に於いて、感光体部材
の使用に伴って生じる感光体膜の感度の基準感度からの
変化量が、感度変化量検出手段によって検出され、補償
手段は、感度変化量検出手段によって検出された感度変
化量に基づいて、感光体膜の該感度変化を補償し、該現
像手段によって該静電潜像が現像されて得られる画像の
濃度を均一化する。
【0018】以下に、一例として正帯電型の単層有機感
光体膜を用いる場合について、本発明の実施例を説明す
る。
【0019】(実施例1)図1は、本発明の一実施例の
正帯電型単層有機感光体膜を有する画像形成装置11の
構成を示す系統図であり、図2は、本実施例の斜視図で
ある。この画像形成装置11は、図1に示されるよう
に、アルミニウム等の金属材料からなるドラム基体30
の表面に単層型有機感光体からなる感光体膜12が形成
された感光体部材である回転可能な感光体ドラム13、
感光体膜12に所望量の電荷を一様に与える帯電手段で
あるコロトロンなどの主帯電器14、感光体膜12を露
光し、感光体膜12上に静電潜像を形成するための光を
発生する露光手段である光学装置15、感光体膜12上
の静電潜像をトナーで現像するための現像手段である現
像装置16、感光体ドラム13上のトナー像を記録紙1
7等に転写する転写器18、トナー像の転写後に、感光
体ドラム13上に残留しているトナーを除去するクリー
ニング装置19、及び感光体ドラム13上に残留してい
る電荷を除去して、感光体膜12上の電位を所定の電位
に均一化させるための除電ランプ20等を備えている。
除電ランプ20は、除電駆動回路60によって所定の光
量及びタイミングで発光される。除電駆動回路60は、
制御回路28の制御によって除電ランプ20を制御す
る。
【0020】本実施例に於いて、感光体ドラム13に於
ける感光体膜12の感度の変動を検出するために、主帯
電器14と現像装置16との間に、感光体ドラム13に
近接して、姿勢変化部材である検電器40を設け、検電
器40に光を照射し、検電器40からの反射光を検知す
る発光器41と受光器42とを設けるようにしている。
発光器41と受光器42とを含んで姿勢変化量検出手段
が構成されている。従って、検電器40、発光器41及
び受光器42を含んで感度変化量検出手段が構成されて
いる。
【0021】前記発光器41は、例としてLED(発光
ダイオード)が用いられ、受光器42としてフォトダイ
オードが用いられる。検電器40は、感光体ドラム13
の感光体膜12に於ける図2に示す画像形成領域52よ
りも、感光体ドラム13の軸方向に沿う更に端部側の非
画像形成領域53に対向する位置に配置される。この画
像形成領域52は、感光体膜12に於いて主帯電器14
によって帯電される範囲として規定される。
【0022】感光体ドラム13の近傍であって、前記主
帯電器14と現像装置16との間に、感光体ドラム13
の回転軸線と平行な支持軸43が配置される。この支持
軸43の両端は、画像形成装置11のハウジング(図示
せず)に回転可能に支持される。検電器40は、例とし
て1枚の金属板を屈曲して形成され、前記支持軸43が
挿入されて、支持軸43に回転可能に結合されている円
筒部44と、円筒部44に一体に連結され、感光体ドラ
ム13の周方向に沿って相互に広がっている一対の連結
部45、46と、該連結部45、46の先端にそれぞれ
一体に連結され、感光体ドラム13の表面にほぼ平行な
姿勢を有する一対の対向部47、48とを備える。
【0023】前記円筒部44に関して、連結部45、4
6と反対側にバランサ49が固定される。バランサ49
は、検電器40が図1に示されるように、図1の左右方
向あるいは上下方向のいずれに対しても傾斜した姿勢を
維持できるように位置及び形状が選ばれ、前記円筒部4
4を中心として、連結部45、46及び対向部47、4
8と、前記バランサ49とで姿勢の均衡を実現してい
る。
【0024】前記検電器40に於いて、例として連結部
46の連結部45と反対側の表面に反射板50が固定さ
れている。前記発光器41は、発光された光が前記反射
板50に入射するように配置される。受光器42は、前
記検電器40がその姿勢を変化させても、反射光の少な
くとも一部が入射する位置に配置される。
【0025】図3は本実施例の受光器42の受光状態を
説明する図である。検電器40が、感光体膜12に於け
る初期感度に対応する姿勢である場合、検電器40から
の反射光の受光器42上における光点42が、例として
受光器42のほぼ中央に位置するように、受光器42の
位置が定められる。従って、反射光の全光量が受光器4
2に入射する。感光体膜12の感度に変動が生じると、
変動の量に対応して検電器40はその姿勢を変化させ
る。このときの検電器40からの反射光による受光器4
2上の光点56は、図3に示すように部分的に受光器4
2上に形成される。これにより、検電器40の前記姿勢
変化は、受光器42への入射光量の変化として検出する
ことができる。
【0026】図4は、本実施例の画像形成装置11に於
て、検電器40の姿勢変化量と感光体膜12の露光感度
との関係を示すグラフである。本実施例に於て、対向部
47、48と感光体膜12の表面との各距離の差は、感
光体膜12に於ける前記周方向に沿う表面電位の変化に
対応している。感光体膜12の感度が、製造時の初期感
度に比較し、経時変化で低下した場合、前記表面電位の
低下の程度が大きくなり、前記距離の差が増大する。前
記感度の変動量は、検電器40の姿勢の前記初期感度に
対応する初期姿勢からの姿勢変化量として検出される。
従って、受光器42から受光光量に対応するレベルの受
光信号を取り出すことにより、感光体膜12に於ける感
度の変動を検出することができる。
【0027】本実施例に於いて、受光器42からの前記
受光信号は、比較器27に入力される。前記測定された
受光信号は、前記初期姿勢に対応する初期受光信号と比
較器27に於いて比較され、受光信号の変化幅(以下、
変動量ΔIlc)に対応する信号が、制御装置28によ
って読み取られる。制御装置28にメモリ29が接続さ
れている。メモリ29には、変動量ΔIlcに対して、
変動量ΔIlcが増大するに従って増大する除電光量の
補正量のデータが記憶されている。この補正量のデータ
は、除電光量を光量が減少する方向に補正するためのデ
ータであり、データが大きくなるほど、除電光量が減少
する程度が大きくなる。
【0028】制御装置28は、前述のようなデータを記
憶したメモリ29から、前記変動幅に対応するデータを
読み取り、該データに基づいて除電駆動回路60を制御
して、除電光量を変化させる。また、除電駆動回路60
によって除電光量を調整したとき用いた前記補正量デー
タも、メモリ29に記憶される。制御装置28は、該補
正量データを参照して、次に、除電駆動回路60を用い
て、除電ランプ20の除電光量を調整すべき条件が成立
するまで、除電ランプ20の除電光量を調整された値に
保持する。前記制御装置28及び除電駆動回路60を含
んで補償手段が構成される。
【0029】図5は本実施例の感光体ドラム13、主帯
電器14、現像装置16、及び除電ランプ20の配置状
態を示す系統図である。主帯電器14の帯電器幅W1
は、例として22mmである。シールドケース22の下
端部と感光体ドラム13との距離L1は、例として1.
5mmである。主帯電器14の感光体ドラム13の回転
方向に関する下流側端部と、現像装置16との前記回転
方向に沿う角度θ1は、例として120°であり、除電
ランプ20と主帯電器14の前記回転方向上流側端部と
の回転方向に沿う角度θ2は、例として30°である。
また、感光体ドラム13の径は、例としてφ78mmで
ある。
【0030】画像露光用に用いられる光学装置15は、
レンズや反射鏡等からなる光学系、あるいはレーザー光
発振器等が用いられる。現像装置16は、1成分系現像
剤あるいは2成分系現像剤の帯電したトナーを、感光体
膜12の表面に供給する現像ローラ6aを備える。転写
器18は、主帯電器14と同様なコロナチャージャーあ
るいは接触式帯電器が用いられる。
【0031】感光体膜12を帯電させるに先だって、感
光体膜12を除電し、除電後の感光体膜12の表面電位
が例として100V以下になるようにする。そのため
に、除電ランプ20の除電光量は、感光体膜12上に於
いて、5LUX・SEC以上、特に10LUX・SEC以上であること
が望ましい場合がある。特に、本実施例の感光体膜12
に於て、前記除電光量が好ましい。一方、200LUX・S
EC以上とすると、感光体膜12の光疲労による品質の劣
化が生じる。除電ランプ20として、ハロゲンランプ、
蛍光灯ランプ、冷陰極線管、赤色、緑色等のネオンラン
プ等の可視光光源がいずれも使用可能である。あるい
は、赤色、黄色、緑色等のLED(発光ダイオード)等
の単色光光源も使用可能である。
【0032】本実施例の感光体膜12は、正帯電型単層
有機感光体膜であり、結着樹脂と電荷輸送媒質と電荷発
生物質とを相互に分散して形成される。電荷発生物質
は、それ自体公知の有機の光導電性顔料が何れも使用さ
れる。特に、フタロシアニン系顔料、ペリレン系顔料、
キナクリドン系顔料、ピラントロン系顔料、ジスアゾ系
顔料、トリスアゾ系顔料等の光導電性有機顔料を単独
で、あるいは2種以上の組合せで用いる。
【0033】電荷輸送媒質としては、樹脂媒質中に電荷
輸送物質を分散させたものが使用される。電荷輸送物質
としては、それ自体公知の正孔輸送物質或いは電子輸送
物質が何れも本発明の目的に使用される。適当な正孔輸
送物質の例は、ポリ−N−ビニルカルバゾール、フェナ
ントレン、N−エチルカルバゾール、2,5−ジフェニ
−ル1,3,4−オキサジアゾール、2,5−ビス(4
−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジア
ゾール、ビス−ジエチルアミノフェニル−1,3,6−
オキサジアゾール、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)
−2,2’−ジメチルトリフェニルメタン、2,4,5
−トリアミノフェニルイミダゾール、2,5−ビス(4
−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−トリアゾー
ル、1−フェニル−3−(4−ジエチルアミノスチリ
ル)−5−(4−ジエチルアミノフェニル)−2−ピラ
ゾリン、p−ジエチルアミノベンツアルデヒド−(ジフ
ェニルヒドラゾン)などの何れか、あるいはこれらの複
数の組合せで用いられる。適当な電子輸送物質の例は2
−ニトロ−9−フルオレノン、2,7−ジニトロ−9−
フルオレノン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレ
ノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノ
ン、2−ニトロベンゾチオフェン、2,4,8−トリニ
トロチオキサントン、ジニトロアントラセン、ジニトロ
アクリジン、ジニトロアントキノンなどの何れか、ある
いはこれらの複数の組合せで用いられる。
【0034】結合剤樹脂としては、種々のもの、例え
ば、スチレン系重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−
マレイン酸共重合体、アクリル系重合体、スチレン−ア
クリル系共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、ポ
リ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ
エステル、アルキッド樹脂、ポリアミド、ポリウレタ
ン、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリアリレー
ト、ポリスルホン、ジアリルフタレート樹脂、シリコー
ン樹脂、ケトン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリ
エーテル樹脂、フェノール樹脂や、エポキシアクリレー
ト、ウレタンアクリレート等の光硬化型樹脂等、各種の
重合体が例示される。なお、ポリ−N−ビニルカルバゾ
ール等の光導電性ポリマーも結着樹脂として使用でき
る。
【0035】感光体膜12中に存在させる電荷発生物質
は、結着樹脂100重量部当たり0.1及至50重量
部、特に0.5及至30重量部の範囲にあるのが適当で
あり、一方電荷輸送物質は結着樹脂100重量部当たり
20及至500重量部、特に30及至200重量部の範
囲にあるのが適当である。また、感光体膜12の厚み
は、10及至40μm、特に22及至32μmの範囲に
あるのが、高い表面電位、耐刷性及び感度の点でよい。
【0036】感光体ドラム12の金属からなるドラム基
体30としては、一例として、アルミニウム素管や該ア
ルミニウム素管をアルマイト処理したものが一般に使用
される。ドラム基体30は、前記アルミニウムに限らず
他の種類の金属材料から形成されてもよい。また、ドラ
ム基体30は、導電性を有する材料なら前記金属材料に
限定されるものではない。他の例として、導電性樹脂や
導電フィルム等を用いてドラム基体30を形成するよう
にしてもよい。
【0037】感光体膜12としての有機感光体層の形成
は、樹脂を、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−
ジメチルアセトアミドのようなアミド系溶媒;テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル;ジメチルス
ルホキシド;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
溶媒;メチルエチルケトン等のケトン類;N−メチル−
2−ピロリドン;フェノール、クレゾール等のフェノー
ル類等の溶媒に溶解し、これに電荷発生物質を分散させ
て塗布用組成物とする。この組成物を導電性のドラム基
体30に塗布し、感光体膜12を形成させる。
【0038】本発明は、正帯電型有機単層感光体の場合
に顕著な利点が秦せられ、正帯電型のものでは、主帯電
時にオゾンの発生が少ないことも利点である。正帯電型
の場合、電荷発生物質としては、ペリレン系顔料、アゾ
顔料或いはこれらの組合せを使用するのがよく、電荷輸
送物質としては2,6−ジメチル−2’,6−ジter
t−ブチルジフェノキノン等のジフェノキノン誘導体、
3,3’−ジメチル−N,N,N’,N’−テトラキス
−4−メチルフェニル(1,1’−ビフェニル)−4,
4’−ジアミン等のジアミン系化合物、フルオレン系化
合物、ヒドラゾン系化合物を使用するのがよい。
【0039】本実施例に於いて、検電器40によって感
光体膜12における感度の変動(低下)を検出し、検出
結果に基づいて、現像装置16によって得られる画像の
濃度が均一になるように感光体ドラム13の感度を調整
する。これにより、現像位置に於ける感光体ドラム13
の表面電位を一定に保持して、均一な画像濃度を実現す
ることができる。 以下に、フローチャートを参照しな
がら、本実施例の動作を説明する。
【0040】図6は、本実施例の画像形成装置11の動
作を示すフローチャートである。以下に説明する動作
は、本実施例の画像形成装置11が、例として静電複写
機である場合、主電源の投入後のウォーミングアップ期
間に、あるいは、複写動作が行われていない期間に行わ
れる。ウォーミングアップ期間に行われる場合、以下に
説明する本実施例の補正動作のための動作期間を独立に
定める必要がなく、複写動作に対して無駄となる時間の
発生を防止することができる。
【0041】図6のステップa1に於いて、除電ランプ
20で感光体膜12の除電が行われ、主帯電器14によ
って感光体膜12の帯電が行われる。ステップa2に於
いて、前記光学装置15によって画像に対応する光が、
感光体膜12に照射され露光が行われる。ステップa3
に於て、前記検電器40、発光器41及び受光器42を
用いて、前述したように感光体膜12の感度の測定が行
われる。ステップa4に於いて、測定された感度が予め
定められる感度の初期値と差を有しているかどうかが判
断される。ここで、感度の初期値は、画像形成装置11
の一例である静電複写機の製造時等の感度であって、経
時変化を経ていない暗減衰量を意味する。ステップ4の
判断が否定であれば、感光体膜12に、使用に伴う感度
の低下は発生していないことになる。ステップa4の判
断が肯定であれば、感度に経時変化等の変動が生じてい
ることになり、ステップa5に於いて、詳しくは後述さ
れる感度補正動作が実行され、処理が終了する。
【0042】本件発明者の計測によれば、本実施例にお
けるような感度の変動幅の計測と感光体膜12の感度の
補正とを行わない従来技術の画像形成装置の現像位置に
於ける電位と、本実施例の画像形成装置11の現像位置
に於ける電位とを、静電複写機として比較すると、図7
に示す結果が得られた。図7のライン61は従来技術の
場合であり、ライン62は、本実施例の場合である。図
7から解るように、従来技術に於いて、現像位置の電位
は使用に伴って次第に増大するのに対し、本実施例の画
像形成装置11は、現像位置に於ける電位が一定であ
る。
【0043】これにより、正規現像方式に於いて画像濃
度が一定に維持され、反転現像方式に於いて、画像濃度
むらであるカブリ現象が防止された画像形成装置11を
実現することができた。更に、使用に伴い、感光体膜1
2の感度等の電気的特性が低下しても、感光体膜12上
の静電潜像が現像されて得られる顕像の記録紙17上の
画像濃度が、前記感光体膜12の感度の低下の影響を受
けないようにできる。これにより、前記画像濃度がを均
一な画像濃度とすることができ、画像品質が格段に向上
される。
【0044】前記主帯電器14への通電開始後、比較器
27あるいは制御装置28による感度の計測動作の開始
迄の期間を、感光体ドラム13の所定の複数回転とし、
この複数回転の間の期間に於ける暗減衰量の平均を算出
するようにしてもよい。
【0045】本実施例の変形例として、前記暗減衰量の
計測時に於て、感光体ドラム13の温度を上昇させるよ
うにしてもよい。これは、感光体ドラム13の温度が上
昇する程、暗減衰量が増大するからであり、暗減衰量の
計測の分解能を向上することができる。従って、暗減衰
量の補償を高精度に行うことができる。
【0046】また、感光体膜12の感度を補償する手段
として、前記実施例に於ける除電条件を調整することに
代えて、光学装置15からの光の光量の調節、現像装置
16に於ける現像バイアス電位の調整などを用いるよう
にしてもよい。また、除電ランプ20の位置に変更、除
電ランプ20からのフレア光の光量を調節して用いるよ
うにしてもよい。
【0047】一方、静電式複写機としての画像形成装置
11の感光体ドラム13に於いて、感光体ドラム13の
表面に於ける結露によって、感光体ドラム13上に分布
した電荷の消失や、形成された静電潜像の破壊等が生じ
る場合がある。このため、感光体ドラム13上の結露を
防止するために、感光体ドラム13内にヒータが設置さ
れている。前記感度の計測の分解能を向上するために用
いられるヒータは、上記結露防止用のヒータを兼用する
ことができる。
【0048】本実施例に於いて、更に、以下の利点を実
現することが出来る。本実施例に於ける検電器40は、
感光体膜12の前記非画像形成領域53における感度の
変動を感光体ドラム13に非接触で検出する。このた
め、本実施例に於いて感光体膜12の感度変化の計測
は、通常の複写動作を行っている期間中の任意のタイミ
ングで実行可能である。従って、該計測動作は、画像形
成装置11の前記ウォーミング期間や、複写動作が実行
されていない期間に限定されない。従って、複写動作の
実行期間中にも計測動作を実行することができ、前記補
正動作の精度を前記実施例に於ける精度よりも更に向上
することができる。
【0049】本実施例に於いて、前記検電器40の姿勢
の変化を検出する手段として、前記発光器41及び受光
器42に替えて、姿勢が変化する検電器40によって押
圧され、押圧の程度に対応して出力電圧が変化する圧電
素子を用いるようにしてもよい。また、前記発光器41
を用い、検電器40からの反射光を、受光素子を線形に
配列してなる位置検出器(PDS)を用いて検出し、位
置検出器からの出力に基づいて、検電器40の姿勢を検
知するようにしてもよい。
【0050】(実施例2)図8は、本発明の実施例2の
画像形成装置11aの構成を示す系統図であり、図9は
本実施例の正面図であり、図10は本実施例の斜視図で
ある。本実施例は、前記実施例1に類似し、対応する部
分には同一の参照符号を付す。本実施例に於いて、主帯
電器14として、 主帯電器14は、スコロトロンチャ
ージャーが採用され、コロナ放電を行う放電ワイヤ21
と、放電ワイヤ21を囲み、感光体ドラム13側に開口
しているシールドケース22と、シールドケース22の
該開口部に設けられている金属製のグリッド23とを備
えている。主帯電器14の放電ワイヤ21に、コロナ放
電に必要な電流を供給するための電源25が接続されて
いる。シールドケース22は接地されている。グリッド
23に、前記帯電位置の感光体ドラム13の表面電位を
調整するために、可変抵抗器あるいはバリスタ等を含ん
で構成される電位調整部51が接続されている。
【0051】本実施例に於いて、主帯電器14として、
スコロトロンチャージャーを用いることにより、帯電時
に、感光体ドラム13の帯電位置に於ける表面電位は、
予め定められる上限値に到達し、該上限値に保持され
る。これは、以下の理由による。放電ワイヤ21への電
源25からの電源電流Iccは、放電により、シールド
ケース22への放電電流Iscと、グリッド23への放
電電流Igcと、感光体ドラム13への放電電流Ipc
とに分流される。放電ワイヤ21からの放電電流が、グ
リッド23を経て感光体膜12の表面に到達するには、
グリッド23の電位よりも感光体膜12の表面電位が低
いことが必要である。
【0052】帯電位置に於ける感光体膜12に放電ワイ
ヤ21からの放電によって、放電電流Ipcが供給され
ると、感光体膜12の表面電位は、次第に上昇する。上
昇する該表面電位がグリッド23の電位と一致すると、
それ以降、グリッド23と感光体膜12との間に放電は
発生しない。放電ワイヤ21に供給される電源電流Ic
cは、全て放電電流Isc、Ipcとなる。従って、感
光体膜12の表面電位は、グリッド23のグリッド電位
によって決定され、該グリッド電位に到達した後、グリ
ッド電位に保持される。
【0053】本実施例に於いて、このグリッド電流Ig
cあるいはグリッド電位Vgの値を電位調整器51によ
って調整することにより、主帯電器14から感光体ドラ
ム13に供給される放電電流Ipcが制御される。これ
により、感光体ドラム13の帯電電位が制御される。
【0054】即ち、放電ワイヤ21への電源25からの
電源電流Iccは、放電により、シールドケース22へ
の放電電流Iscと、グリッド23への放電電流Igc
と、感光体ドラム13への放電電流Ipcとに分流され
る。これにより、以下の数1が成立する。
【0055】
【数1】Icc=Isc+Igc+Ipc 上記数1に於いて、電源電流Icc及び放電電流Isc
がそれぞれ一定値であれば、感光体膜2上の帯電電位を
決定する放電電流Ipcは、グリッド18への放電電流
Igcによって、負の相関関係の下に決定される。この
放電電流Igcの値は、電位調整器51によるグリッド
電流Igcあるいはグリッド電位Vgによって決定され
る。
【0056】主帯電器14として、本実施例に於いてス
コロトロンチャージャーを用いている。一般に、感光体
膜2の飽和帯電電位Vsが、500〜1000V、特に
700〜850Vの範囲となるように主帯電を行うこと
が望ましい。そのために、コロナ放電を行うに際して、
4〜7kVの高電圧を、主帯電器14の放電ワイヤ21
に印加することが望ましい。
【0057】本実施例の特徴は、感光体ドラム13に於
ける前記感度の変動を検出する手段として、現像装置1
6に関して、前記感光体ドラム13の軸線に沿う外方
に、導電性材料からなるブラシ54を、感光体ドラム1
3に接触させて配置したことである。ブラシ54は、図
9に示すように、感光体膜12に於いて主帯電器14に
よって帯電される範囲内の、画像形成領域52よりも端
部側の非画像形成領域53に配置される。
【0058】図11は、ブラシ電流値の前記変化幅△I
bと感光体膜12の感度との関係を示すグラフであり、
図12は、本実施例の動作を説明するフローチャートで
ある。図11のステップb1に於いて、除電ランプ20
で感光体膜12の除電が行われ、主帯電器14によって
感光体膜12の帯電が行われる。ステップb2に於い
て、前記光学装置15によって画像に対応する光が、感
光体膜12に照射され露光が行われる。ステップb3に
於て、前記ブラシ電流Ibの測定が行われる。ステップ
b4に於いて、測定されたブラシ電流が予め定められる
ブラシ電流の初期値と差を有しているかどうかが判断さ
れる。ここで、ブラシ電流の初期値は、画像形成装置1
1の一例である静電複写機の製造時等のブラシ電流であ
って、経時変化を経ていないブラシ電流を意味する。ス
テップb4の判断が否定であれば、感光体膜12に、使
用に伴う感度の低下は発生していないことになる。ステ
ップb4の判断が肯定であれば、感度に経時変化等の変
動が生じていることになり、ステップb6に於いて、前
記ブラシ電流差に基づいて、例として光学手段15の露
光量を補正する補正量が、前記各実施例におけるように
算出される。ステップb7に於て、前記算出された補正
量にもとづいて、光学装置15の露光量の調整が行われ
る。
【0059】このような実施例に於いても、前記各実施
例で説明した効果と同様な効果を達成することができ
る。
【0060】(実施例3)図13は、本発明の更に他の
実施例の画像形成装置11bのブロック図である。本実
施例は、前記実施例1と類似し、対応する部分には、同
一の参照符号を付す。本実施例の注目すべき点は、感光
体ドラム13のドラム基体30に、感光体膜12に於け
る感度低下によって発生するリーク電流Ilcを取り出
す導電性材料などからなる検出体26が、感光体ドラム
13の回転を阻害することなく、電気的に接続されてい
ることである。この検出体26からの出力によって、制
御回路28及び比較器27は、感光体ドラム13からの
初期リーク電流値と、計測されたリーク電流値との差
(以下、変動量ΔIlc)を検出する。比較器27は、
例としてマイクロコンピュータなどを含んで構成される
制御装置28に接続されている。
【0061】図14は、感光体膜12の1回転に於ける
表面電位SPの変化を示すグラフであり、図15は、前
記変動量ΔIlcと露光感度との関係を示すグラフであ
る。図14に示されるように、感光体膜12の表面電位
SPは、帯電時に高電位となり、光学装置15による、
所定の第1電位に低下する。感光体膜12の使用などに
よって感度が低下すると、露光が行われても、図14の
波線に示すように、前記第1電位に迄低下せず、第1電
位よりも高い第2電位への低下に留まる。
【0062】このような感光体膜12の感度の低下は、
前記リーク電流Ilcの減少として検出される。リーク
電流Ilcが減少すると、図15に示されるように、感
光体膜12の感度が改善されたことになる。
【0063】図16は、本実施例の動作を説明するフロ
ーチャートである。図16のステップc1に於いて、除
電ランプ20で感光体膜12の除電が行われ、主帯電器
14によって感光体膜12の帯電が行われる。ステップ
c2に於いて、前記光学装置15によって画像に対応す
る光が、感光体膜12に照射され露光が行われる。ステ
ップc3に於て、前記検出体26を用いて、リーク電流
Ilcの検出が行われる。ステップc4に於いて、測定
されたリーク電流Ilcが、例として製造時に予め測定
され、メモリ29に記憶されたリーク電流の初期値と差
を有しているかどうかが判断される。ここで、リーク電
流の初期値は、画像形成装置11の一例である静電複写
機の製造時等のリーク電流であって、経時変化を経てい
ない感光体膜12のリーク電流を意味する。ステップc
4の判断が否定であれば、感光体膜12に、使用に伴う
感度の低下は発生していないことになる。ステップc4
の判断が肯定であれば、感光体膜12の感度に経時変化
等の変動が生じていることになる。ステップc5に於い
て、前記リーク電流Ilcの差である変動量ΔIlcに
基づいて、例として光学手段15の露光量を補正する補
正量が、前記各実施例におけるように算出される。前記
算出された補正量にもとづいて、光学装置15の露光量
の調整が行われる。
【0064】このような実施例に於いても、前記各実施
例で説明した効果と同様な効果を達成することができ
る。
【0065】以上の実施例では、すべてドラム状の基体
に感光体膜を形成したものを感光体部材として用いた
が、ベルト状の基体に感光体膜を形成したものを用いて
もよい。
【0066】また、以上の実施例では、本発明の画像形
成装置を静電複写機として説明したが、本発明の画像形
成装置は、静電複写機にかかわらず、電子写真方式によ
って画像形成を行う画像形成装置であればよい。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、感光体部材の使用に伴
って生じる感光体膜の感度の基準感度からの変化量は、
感度変化量検出手段によって検出される。補償手段は、
感度変化量検出手段によって検出された感度変化量に基
づいて、感光体膜の該感度変化を補償し、該現像手段に
よって該静電潜像が現像されて得られる画像の濃度を均
一化する。これにより、除電手段によって感光体膜の除
電が行われた後、帯電手段で感光体膜が所定電位に帯電
され、帯電した該感光体膜に、露光手段によって、画像
に対応する光が照射され、感光体膜表面に静電潜像が形
成される。この静電潜像は、現像手段によって現像さ
れ、顕像化される。
【0068】これにより、使用に伴い、感光体膜の感度
などの電気的特性が低下しても、感光体膜上の静電潜像
が現像されて得られる顕像の画像濃度が、前記感光体膜
の感度の低下の影響を受けないようにできる。これによ
り、前記画像濃度がを均一な画像濃度とすることがで
き、画像品質が格段に向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の正帯電型単層有機感光体膜
を有する画像形成装置11の構成を示す系統図である。
【図2】本実施例の斜視図である。
【図3】本実施例の受光器42の受光状態を説明する図
である。
【図4】本実施例の画像形成装置11に於て、検電器4
0の姿勢変化量と感光体膜12の露光感度との関係を示
すグラフである。
【図5】本実施例の感光体ドラム13、主帯電器14、
現像装置16、及び除電ランプ20の配置状態を示す系
統図である。
【図6】本実施例の画像形成装置11の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図7】本実施例の効果を説明するグラフである。
【図8】本発明の実施例2の画像形成装置11aの構成
を示す系統図である。
【図9】本実施例の正面図である。
【図10】本実施例の斜視図である。
【図11】ブラシ電流値の前記変化幅△Ibと感光体膜
12の感度との関係を示すグラフである。
【図12】本実施例の動作を説明するフローチャートで
ある。
【図13】本発明の更に他の実施例の画像形成装置11
bのブロック図である。
【図14】感光体膜12の1回転に於ける表面電位SP
の変化を示すグラフである。
【図15】前記変動量ΔIlcと露光感度との関係を示
すグラフである。
【図16】本実施例の動作を説明するフローチャートで
ある。
【図17】従来の電子写真技術を用いた画像形成装置1
の系統図である。
【符号の説明】
11、11a、11b 画像形成装置 12 感光体膜 13 感光体ドラム 14 主帯電器 16 現像装置 19 クリーニング装置 20 除電ランプ 21 放電ワイヤ 22 シールドケース 23 グリッド 36 電源 27、57 比較器 28 制御装置 29 メモリ 30 ドラム基体 40 検電器 41 発光器 42 受光器 47、48 対向部 51 電位調整部 52 画像形成領域 53 非画像形成領域 54 ブラシ
フロントページの続き (72)発明者 寺田 卓司 大阪市中央区玉造一丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 山里 一郎 大阪市中央区玉造一丁目2番28号 三田工 業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性を有する基体、及び該基体の表面
    に形成されている感光体膜を備える回転可能な感光体部
    材と、 該感光体部材の近傍に配置されて、該感光体膜を帯電さ
    せる帯電手段と、 該感光体部材の回転方向に関して、該帯電手段よりも上
    流側に配置され、帯電手段による帯電に先だって感光体
    膜に光を照射し、感光体膜の表面電位を均一にする除電
    手段と、 帯電した該感光体膜に画像に対応する光を照射し、感光
    体膜表面に静電潜像を形成する露光手段と、 該感光体部材の回転方向に沿って、該露光手段よりも下
    流側に配置されている現像手段と、 露光手段によって光が照射される感光体膜の露光位置よ
    りも、前記回転方向下流側の感光体膜近傍に配置され、
    感光体膜の予め定める基準感度からの変化量を検出する
    感度変化量検出手段と、 感度変化量検出手段によって検出された感度変化量に基
    づいて、感光体膜の該感度変化を補償する補償手段とを
    備える画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記感度変化量検出手段は、前記感光体
    部材の近傍であって、前記帯電手段と前記現像手段との
    間に配置され、前記感光体膜の前記回転方向に沿う複数
    の位置の電位差に対応して姿勢が変化する姿勢変化部材
    と、該姿勢変化部材の姿勢変化量を検出する姿勢変化量
    検出手段とを有する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記姿勢変化部材は、一体に構成されて
    いる複数の対向部を備え、該複数の対向部は、前記感光
    体部材の表面にそれぞれ対向し、かつ該感光体部材の回
    転方向に相互に間隔を隔て、該複数の対向部が該感光体
    部材の回転軸と平行な軸線回りに回転可能に支持され、
    該複数の対向部がそれぞれ対向している該感光体膜の表
    面の複数の位置の間の電位差に対応して、該姿勢変化部
    材が該軸線回りに回転して、姿勢を変化させる請求項2
    に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記感度変化量検出手段は、前記感光体
    膜に接触している導電材料からなるブラシを備える請求
    項1に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記感度変化量検出手段は、前記感光体
    膜に於いて、前記基体から流れるリーク電流を検出する
    請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記補償手段は、前記露光手段から発生
    される光の光量を調整する請求項1に記載の画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 前記補償手段は、前記現像手段に於ける
    現像条件を調整する請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記補償手段は、前記帯電手段によって
    帯電される感光体膜の帯電領域に照射される光の光量を
    調節する請求項1に記載の画像形成装置。
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