JPH0738726A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JPH0738726A
JPH0738726A JP5178314A JP17831493A JPH0738726A JP H0738726 A JPH0738726 A JP H0738726A JP 5178314 A JP5178314 A JP 5178314A JP 17831493 A JP17831493 A JP 17831493A JP H0738726 A JPH0738726 A JP H0738726A
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JP
Japan
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photoconductor
temperature
measuring
digital
sensitivity
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JP5178314A
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English (en)
Inventor
Takashi Fukada
崇 深田
Masatake Takashima
正武 高島
Shinichi Suzuki
慎一 鈴木
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 デジタル対応型電子写真感光体の感度向上及
び感度安定化の手段を備えた、デジタル的画像形成方法
による電子写真装置を提供する。 【構成】 インダクション効果を示すデジタル対応型電
子写真感光体1を加温するヒータ14と、感光体1の
表面温度を測定する温度測定器12、感光体1上のト
ナー濃度を測定する濃度測定器10、及び感光体1の
表面電位を測定する電位計4の少なくとも1つの測定手
段と、この測定手段からの測定情報に従ってヒータ14
の作動を制御する制御系CPUとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル対応型電子写
真感光体の感度向上及び感度安定化機能を備えたレーザ
プリンタ等の電子写真式画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真式画像形成装置に使用さ
れている電子写真感光体としては、感光層に、セレン及
びその合金を含むアモルファスカルコゲナイド、酸化
亜鉛、硫化カドミウム、酸化チタン等の無機系感光材料
を使用したものが主であったが、これらの材料は感度、
耐熱性、耐刷性において充分満足できるものでなはく、
更に毒性上の問題もあった。一方、感光層に有機系感光
材料を用いた電子写真感光体は、無機系のものに比較し
て一般に毒性が弱く、透明性、可撓性及び形状の任意性
がある等の優れた点を有している。しかし、いずれの電
子写真感光体も電子写真装置もアナログ的概念に基づい
て発展してきたものである。そのためこの種のアナログ
的方法による画像形成原理は入力光量に対し、画像濃度
が比例関係にあることを原則としている。
【0003】一方、近年は電子写真技術とコンピュータ
や通信とが融合したレーザプリンタやファクシミリ、或
は画像をデジタル分解して処理するコピーマシン等、デ
ジタル的方法による電子写真装置が多く開発されてい
る。従って、この種の電子写真装置には前記のアナログ
的概念に基づく電子写真感光体はその特性上殆ど向かな
いものである。そこで感光体の感光特性に閾値を持たせ
ることにより、レーザプリンタ等のデジタル的方法によ
る電子写真装置に対応した好適なデジタル光入力用感光
体が提案されている。この種のデジタル対応型感光体
は、以前よりインダクション効果(又はインダクション
現象)を有する感光体として知られている。
【0004】このインダクション効果については従来よ
り低減化が要求されていたが、デジタル対応型感光体は
むしろこの現象を積極的に利用したものである。インダ
クション効果を示すデジタル対応型感光体としては、例
えば酸化亜鉛、酸化チタン、硫化カドミウム等の無機感
光材料又はフタロシアニン系有機感光材料を、通常の感
光体に適用される熱可塑性又は熱硬化性バインダー樹脂
中に分散含有させて構成したものが知られている。しか
し、上記デジタル対応型感光体は、従来のアナログ対応
型感光体に比べて感度が低く実用化のネックとなってい
る。また帯電特性、感度、暗減衰、残留電位などの電子
写真特性も長期使用により変動し、実用上充分な安定性
は得られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、デジ
タル対応型電子写真感光体の感度向上及び感度安定化の
手段を備えた、デジタル的画像形成方法による電子写真
装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上記
課題を達成するため、以下のような構成とした。即ち本
発明の電子写真装置は、露光時にインダクション効果を
示すデジタル対応型電子写真感光体、この感光体表面を
帯電させる帯電器、前記帯電した感光体表面にデジタル
信号に従ってレーザ光を照射してデジタル潜像を形成す
る露光系、及び前記感光体表面のデジタル潜像をトナー
で現像する現像器を有する電子写真装置において、更に
前記デジタル対応型感光体を加温する手段と、感光体
の表面温度を測定する温度測定手段、感光体上のトナ
ー濃度を測定する濃度測定手段、及び感光体の帯電し
た表面電位を測定する表面電位測定手段、のうち少なく
とも1つの測定手段と、前記いずれかの測定手段からの
測定情報に従って前記加温手段の作動を制御する制御系
とを備えたものである。
【0007】まず本発明装置で使用されるデジタル対応
型電子写真感光体について説明する。この種の感光体は
前述のように、露光時にインダクション効果を示すもの
である。インダクション効果を示す感光体の特徴とし
て、帯電器により予め所定の表面電位に帯電された感光
体に光照射した際、表面電位の露光量による光減衰過程
が初め(露光初期)は緩やかな減衰を示す減衰区間と、
次にこの減衰区間に続いて、急激な減衰を示す減衰区間
とを経由し、且つ表面電位の絶対値が高くなるに従って
前記初期減衰区間の減衰が急激になる感光又は感度特性
を有すること、及び表面電位の経時的暗減衰過程が、初
め(帯電初期)は緩やかな減衰を示す減衰区間と、次に
この減衰区間に続いて、急激な減衰を示す減衰区間とを
経由し、且つ表面電位の絶対値が高くなるに従って前記
初期減衰区間の減衰が急激になる、前記感光特性と相似
した暗減衰特性を有することが挙げられる。
【0008】前記インダクション効果を示す感光体とし
ては、具体的にはZnO、TiO2、CuO等の無機感
光材料と増感剤との混合物;フタロシアニン、銅フタロ
シアニン(CuPc)、チタニルフタロシアニン等の有
機感光材料と電子吸引基を有するフタロシアニン誘導体
との混合物等から作られた、ある特定の結晶形態を有す
る感光材料を高絶縁性の樹脂バインダー中に分散した感
光層を有するものが挙げられる。
【0009】このインダクション効果を図1に従って説
明する。インダクション効果は、レーザプリンタのよう
な電子写真装置内部等の暗所において、予め帯電器(主
帯電器ともいわれる)で表面電位V1に帯電された感光
体に、適当な強度の光Iを適当な時間t1の間照射する
と、t2時間後の時間T3から急峻な傾きで帯電電位が
減衰し、更に時間T4後には表面電位がV3になる現象
である。つまりこの種の感光体では、露光量がI×t1
以上になると、表面電位が帯電状態電位のV2から、帯
電が消滅した状態の電位V3まで急激に減少する感光特
性がある。この場合、感光材料とバインダーとの比率を
適当に選択することによって、照射光E=I×t1を5
μJとし、t1を数μsecとすると、t2は数100
μsec、t3は数μsecとなる。
【0010】このようなインダクション効果を発現し得
る感光体は、実際に、例えば銅フタロシアニン100部
(重量部、以下同様)に対して、電子吸引基を有する銅
フタロシアニン誘導体、例えばベンゼン核がニトロ基、
シアノ基、ハロゲン原子、スルホン基、カルボキシル基
の少なくとも1種の電子吸引基によって置換されたフタ
ロシアニン誘導体を0.001部〜0.5部混合し、有
機酸又は無機酸に溶解した後、水等の貧溶媒により析出
させてα形の結晶とした感光材料を体積固有抵抗10-7
Ωcm以上の絶縁性樹脂からなるバインダー、例えばエ
ポキシ樹脂、メラミン樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂
等に分散させ、アルミニウム、導電性樹脂シート、導電
性樹脂ベルト、導電性処理紙等の支持体上に乾燥後の厚
さが数μmから数十μmになるように塗布、乾燥して感
光層を形成することにより製造できる。なお、感光体の
形状はシート状、板状、ドラム状等、特に制限されない
が、通常はドラム状のものが使用される。
【0011】ここでインダクション効果を示す感光体
(この例では正帯電型)の感光又は感度特性を従来の有
機感光材料系感光体(以下、OPC感光体という)(例
えばポリビニルカルバゾール系感光体)と比較して説明
する。
【0012】横軸に露光量E(E=I×t)を取り、縦
軸に表面電位を取ると、インダクション効果を示す感光
体の感光特性は、図2の線aのように表され、一方、同
じ正帯電で使用されるOPC感光体の感光特性は、図2
の線bのように表される。
【0013】図2から判るように、従来のOPC感光体
の感光特性が照射光に対する全感度(又は露光量)領域
(1)、(2)、(3)で比較的均等であるのに対し、
デジタル対応型感光体では、領域(2)のアナログ領域
を境として、Eoff以下の領域(1)では非露光状態
であり、Eon以上の領域(3)では露光により表面電
位が消滅した状態となっており、これは、デジタル信号
のようにON・OFFの信号に対応させて2値の信号で
画像を形成する場合に、ON・OFF領域が広い範囲で
あることを意味している。
【0014】即ち、インダクション効果を示す感光体の
アナログ領域は従来のOPC感光体に比べて狭く、且つ
ON・OFF領域が広いので、デジタル信号に適した感
光体である。従って本発明の装置は、このようなインダ
クション効果を示すデジタル対応型感光体を用いること
により、デジタル信号で露光して静電潜像を形成する装
置として適している。
【0015】以上の説明では感光体への帯電を正帯電と
して説明しているが、インダクション効果は結晶の形態
や光導電性材料の分散を適当に選択することによって、
正帯電、負帯電共に生じるので、本発明では前記正帯電
に適した感光体ばかりでなく、負帯電に適した感光体も
使用できることは勿論である。このような負帯電に適し
た感光体を使用した場合は全ての帯電プロセスとトナー
の極性を逆の極性に置き換えて考えればよい。
【0016】ところで、デジタル対応型感光体は従来の
アナログ対応型感光体に比べて感度が悪いことが知られ
ている。これを感光又は感度特性グラフにおける露光量
で説明すると、表面電位が1/2になるまでの露光量
(感度:E1/2)はアナログ型感光体では0.3μJ
〜0.8μJ程度であるのに対して、デジタル型感光体
では1.5μJ〜2.0μJ程度である。従って、デジ
タル対応型感光体の場合は、アナログ型感光体の約1.
5〜3.0倍の感度向上を図らなければ、実用機での使
用は難しい。しかも前記デジタル対応型感光体の感光又
は感度特性は、環境温度により図3(図中、線cは10
℃、線dは50℃)に示すように変化する。即ち、デジ
タル対応型感光体の感度は温度依存性が高く、温度が低
い場合は感度が低下し、また温度が高い場合は感度が向
上することが判る。但し、あまり温度を高くすると、後
述するように、逆に感度等の特性が低下する。
【0017】一方、前記デジタル対応型感光体の暗減衰
特性を図4に示す。図4の線e〜hから判るように、表
面電位が高いと、暗減衰時間は短く、また表面電位が低
いと、暗減衰時間は長くなる。また、この暗減衰特性
は、全体として図2の線aで示した感光又は感度特性と
相似している。
【0018】ところで、感光体(又は用紙)上に十分な
トナー濃度の画像を形成するには、感光体が良好な感
度、従って適正な露光量において適正な表面電位を示す
ことが必要である。またそのためには感光体の表面温度
を適正温度範囲に維持することが重要である。
【0019】従って、温度依存性の高いデジタル対応型
感光体を用いて環境温度に影響されない電子写真装置を
実現するには、感光体の温度管理が重要であることが判
る。また以上の説明から、露光量を一定にした場合、感
光体の表面温度は、表面電位及びトナー画像濃度と相関
関係にあることが判る。
【0020】一方、デジタル対応型感光体は、前述のよ
うに加温することにより感度向上を図ることができる。
本発明装置は、このような温度依存性の高いデジタル対
応型感光体において感度特性を向上させると同時に、外
部からの熱の流入に対する影響を低減して感度の安定化
を図り、またこれにより環境温度に影響されずに十分な
トナー濃度の画像を得るために、前述のような帯電器、
露光系、及び現像器を有する電子写真装置に、前記感光
体を加温する手段を設け、これに感光体の表面温度を
測定する温度測定手段、感光体上のトナー濃度を測定
する濃度測定手段、及び感光体の帯電した表面電位を
測定する表面電位測定手段、のうち少なくとも1つの測
定手段とを組合せ、更に、前記加温手段による感光体の
温度を適正温度範囲に維持するために、前記いずれかの
測定手段からの測定情報に従って前記加温手段の作動を
制御する制御系を配置したものである。
【0021】なお、帯電器、露光系、現像器等を有する
電子写真装置としては、従来のレーザプリンタ等の電子
写真装置がそのまま使用できる。感光体の加温手段とし
ては、例えば電気ヒータ(以下、単にヒータという)が
挙げられる。温度測定手段及び表面電位測定手段はいず
れも公知のものでよく、またトナー濃度測定手段として
は、例えばLED等の発光素子とフォトダイオード等の
受光素子とを組み合わせたものが挙げられる。制御系
は、これらの測定手段からの測定情報に従って前記加温
手段の作動を制御できるように、加温手段及び各測定手
段に接続されている。
【0022】また制御系は、上記加温器及び各種測定器
ばかりでなく帯電器、露光系、現像器等の画像形成手段
を同時に制御してもよい。
【0023】
【実施例】以下、本発明を図面に従って具体的に説明す
る。なお、以下の実施例では、図5に示す電子写真装置
を使用した。
【0024】<実施例1>図5は本発明の電子写真装置
の一例の概略図で、従来のレーザプリンタに感光体用加
温器としてヒータ14と、感光体の表面温度測定器1
2、トナー濃度測定器10(転写後の用紙上のトナー画
像濃度を測定するように配置)、表面電位計4と制御系
CPUとを組み合わせたものである。なお、制御系の接
続は図5ではヒータ14、表面温度測定器12、トナー
濃度測定器10及び表面電位計4だけとなっているが、
実際には帯電器2、露光系3、現像器5等の画像形成手
段にもすべて指令できるように接続しているものとす
る。またこの電子写真装置による一連の画像形成プロセ
ス自体は従来と同じである。
【0025】図5のプリンタにおいて、インダクション
効果を示すデジタル対応型感光体ドラム1は時計廻りに
回転し、まず帯電器(例えばコロナ帯電器)2により均
一に帯電され、次にその上から露光系3でデジタル信号
に従ってレーザ光が照射され、これにより感光体ドラム
1上にデジタル静電潜像が形成される。この静電潜像は
現像器5内のトナーにより現像され、感光体ドラム1上
にトナー画像が形成される。次にこのトナー画像は転写
器(例えばコロナ転写器)7により用紙面上に転写され
た後、定着器兼排紙部9の定着器(例えば定着ローラ)
により用紙上に定着される。その後、感光体ドラム1上
の残留トナー及び残留電荷はそれぞれクリーニング装置
11、除電装置(例えば除電ランプ)13によって除去
され、感光体ドラム1は初期状態に戻る。なお、6は用
紙トレイ、8は剥離器、11はクリーナである。
【0026】本実施例では、感光体用ヒータ14の動作
を感光体の表面温度測定器12からの測定情報に従って
制御し、感光体ドラム1の温度制御を行う。図5では、
温度測定器12が図示の位置に1個あるが、本発明で
は、この限りではなく、種々の変更が可能である。
【0027】例えば、前記測定器を複数個設置し、それ
らの測定情報を比較することにより加温制御することも
可能である。加温手段についても、図5のように感光体
1の外部に1個設けたが、複数個設けてもよく、また感
光体の内部に1個又は複数個設けてもよく、加温手段の
種類や形状についても限定されず、例えばヒータ(線
状)、定着器に使われるような加熱用ローラ、面状ヒー
タ等でもよい。
【0028】本実施例では制御系CPUは、ヒータ14
を温度測定器10からの測定情報に従って、次のように
し感光体1を温度制御する。図6は、この制御系CPU
で温度測定器についての制御過程を示す、ヒータのサブ
ルーチン説明図である。感光体ドラム1表面の測定温度
Tが適正下限温度Tmin 未満であれば、ヒータONの動
作を行い、また測定温度Tが適正温度Tmax を越えれ
ば、ヒータOFFの動作を行う。この際、感光体1の各
種電子写真特性を低下させる温度領域は、Tmaxについ
ては65℃以上、Tmin については25℃以下であるた
め、画像形成での最適温度は25℃以上、65℃以下で
よいが、望ましくは35℃以上、55℃以下、更に望ま
しくは40℃以上、50℃以下である。また熱流出が電
子写真装置系から環境系への一方向であるから、感光体
1の表面温度を±1℃程度の範囲に制御するのは容易で
あり、このことから適正温度を上記範囲に設定すればよ
い。
【0029】ここで感光体1に対する制御系CPUの詳
細を図7のブロック・ダイアグラムに従って説明する。
CPUでは、予め適正な画像形成に応じた適正温度を定
めておき、CPUからの信号と逐次変化する温度測定器
12からの情報信号を比較演算し、温度制御回路により
ヒータ14のON・OFFを行う。このプリンタでは熱
流出が一方向であるから、感光体1の実際温度と設定温
度に実質的に大きなズレを生じることがないので、Tma
x ・Tmin をできるだけ適正温度に近づけて設定でき
る。制御系CPUにより、図8に示すように、感光体ド
ラム1の表面温度を適正温度付近に保持してこの感光体
1の感度向上及び感度安定化を図ることが可能となっ
た。
【0030】<実施例2>実施例1では、温度測定器1
2による温度情報をヒータ14にフィードバックさせた
が、実施例2では、温度測定器12の代わりに、感光体
1の表面電位を測定する表面電位計4を使用し、この電
位計からの測定情報をヒータ14にフィードバックさせ
た。
【0031】本実施例では図5の図示の位置に1個の表
面電位計4を設けたが、その位置及び数については実施
例1の場合と同様に種々変更可能である。但し、位置に
ついては感光体1の暗減衰特性を考慮し、できるだけ露
光位置に近接した所が望ましく、露光部と現像部の間で
あれば、なお望ましい。
【0032】図9に従って本実施例の制御系CPUの動
作を説明すると、曲線iは適正温度時の感光体ドラム1
の感度曲線である。この適正温度で用紙面上で十分な画
像濃度を得ることができる最適な電位をVLとし、また
この電位での露光量をIAとする。感光体ドラム1の温
度が低下すると、感度曲線iは右側にシフトする。即
ち、露光系3のレーザで感光体1にIAの露光量を与え
た時、感光体1の温度が予め設定した温度よりも低けれ
ば、VLは増加することとなる。従って表面電位がVL
よりも高ければ、ヒータ14をONすればよい。
【0033】実施例1と同様に、本実施例でも図7のブ
ロック・ダイアグラムにおいて制御系CPUの設定情報
と表面電位計4からの信号とを比較演算し、この情報を
ヒータ14にフィードバックさせることにより、感光体
1を前記設定温度に維持することができ、感光体の感度
特性は安定する。しかし、感光体1を長期間使用し続け
ると、電子写真特性は劣化の過程をたどり、特に感度が
シフトしてくる。そこで、ドリフトと呼ばれる、このよ
うな長期的な感度シフトのために、設定温度そのものを
少しづつ、使用過程において変化させる必要がある。本
実施例では一定の露光量を与えた後、表面電位の減衰量
を測定して、感光体のドリフトを補正し、感度を一定に
保つことができる。
【0034】CPUから画像形成指令を受け取ったプリ
ンタは、最初、用紙を供給せず、また現像バイアスをO
FFして通常の電子写真プロセスを開始させる。即ち、
まず感光体ドラム1の表面を帯電器2により表面温度に
応じた表面電位VLに帯電させる。次に、露光系3は予
め決められた位置において、ある露光量IAで感光体ド
ラム1を露光する。次に感光体ドラム1の回転により、
露光位置が表面電位計4の前を通過する。この時の表面
電位VLを測定し、この電位が低ければCPUはヒータ
にOFFの信号を送って感光体温度を下げ、またこの電
位が高ければCPUはヒータにONの信号を送って感光
体温度を上げる。この時のフィードバック数は、ヒータ
14の遅れ時間を考慮に入れ、ドラム数回転に1回程度
とし、またフィードバック量(温度)は感光体のドリフ
トに対応させ、数回転で1℃程度となるような量が望ま
しい。こうして安定な感度に達してから、CPUは用紙
トレー6に用紙の供給を指令し、画像形成を開始させ
る。
【0035】<実施例3>本実施例では、実施例1のプ
リンタにおいて温度測定器12の代わりに、感光体1上
のトナー画像の濃度を測定するトナー濃度測定器10を
設置した。このトナー濃度測定器10は、LED等の発
光素子とフォトダイオード等の受光素子とからなる。こ
の測定器10の位置及び数については、実施例1の場合
と同様に種々変更可能であるが、時間的変化等も考慮に
入れると、位置については、できるだけ現像位置に近接
した所が望ましい。
【0036】感光体ドラム1上での最適トナー濃度を測
定した時の濃度測定器10の濃度情報をPとして、この
測定器10によるヒータ14の制御方法を説明する。感
光体ドラム1の表面温度が低下すると、感度曲線は図9
の線jのように右側にシフトするため、ある露光量IA
を与えた時に表面電位VLは増加し、濃度測定器の濃度
情報はPよりも低下する。この時、CPUはヒータON
を指令する。次に、実施例1の場合と同様、図7に示す
ように、CPUは、設定情報と濃度測器10からの情報
信号とを比較演算し、ヒータ14にフィードバックをか
けることにより、感光体1を予め設定した温度に維持す
ることができる。
【0037】なお、トナー濃度測定器10の位置及び測
定間隔については、感光体ドラム1上での用紙間や用紙
サイズ外のマージン等の所で、用紙数枚おきに測定すれ
ば、十分に温度制御が可能であることが判った。
【0038】本実施例においても感光体1の感度シフ
ト、つまりドリフトを考慮に入れ、長期使用時は初期設
定温度を変化させることにより、適正な温度制御を行な
って感光体1の感度向上及び感度安定化を図ることが可
能であった。
【0039】なお、用紙上で十分な画像濃度を得るため
には、現像器5中のトナー量を一定に保持する必要があ
るので、画像形成中は、図示していないがトナー補給装
置からトナーを一定消費量ごとに補給した。
【0040】また上記実施例1〜3のように、感光体1
の温度制御を行う際、それぞれ単一測定器の測定情報に
従ってヒータ14をON・OFFしてもよいが、表面温
度測定器12、トナー濃度測定器10及び表面電位計4
のうち複数の測定手段を使用してそれぞれの測定情報に
従ってヒータ14を同様に操作することも可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明装置は温度
依存性が高いデジタル対応型感光体を用いた電子写真装
置中に温度依存性を低減させる機能を持たせたことによ
り、感光体の感度向上と環境温度の変動に起因する感度
シフトの抑制、即ち感度の安定化が可能である。また、
これにより画像濃度のムラ・下地の汚れ・かぶり等のな
い十分な濃度の高品質画像を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置で使用されるデジタル対応型感光体
のインダクション効果の説明するグラフである。
【図2】前記デジタル対応型感光体の感光又は感度特性
を示すグラフである。
【図3】前記デジタル対応型感光体の感光又は感度特性
の温度依存性を示すグラフである。
【図4】前記デジタル対応型感光体の表面電位変動にお
ける暗減衰特性を示すグラフである。
【図5】本発明装置の一例の概略図である。
【図6】本発明装置で使用される加温器のサブルーチン
説明図である。
【図7】本発明装置における温度制御のブロック・ダイ
アグラムである。
【図8】本発明装置における温度制御中の感光体の表面
温度を示すグラフである。
【図9】本発明で使用される表面電位計における基準露
光量を示すグラフである。
【符号の説明】
1・・・デジタル対応型感光体 2・・・帯電器 3・・・露光系 4・・・表面電位計 5・・・現像器 10・・・トナー濃度測定器 12・・・温度測定器 14・・・加温器(ヒータ) CPU ・・・制御系 a・・・デジタル対応型感光体の感度特性 c,j・・・同感光体の低温時での感度特性 d,i・・・同感光体の高温時での感度特性 e〜h・・・同感光体の暗減衰特性

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光時にインダクション効果を示すデジ
    タル対応型電子写真感光体、この感光体表面を帯電させ
    る帯電器、前記帯電した感光体表面にデジタル信号に従
    ってレーザ光を照射してデジタル潜像を形成する露光
    系、及び前記感光体表面のデジタル潜像をトナーで現像
    する現像器を有する電子写真装置において、 更に前記デジタル対応型感光体を加温する手段と、感
    光体の表面温度を測定する温度測定手段、感光体上の
    トナー濃度を測定する濃度測定手段、及び感光体の帯
    電した表面電位を測定する表面電位測定手段、のうち少
    なくとも1つの測定手段と、前記いずれかの測定手段か
    らの測定情報に従って前記加温手段の作動を制御する制
    御系とを備えた電子写真装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4927980A (en) * 1986-01-06 1990-05-22 Mallinckrodt Inc. Catalytic method for producing fluoroaromatic compounds using branched alkyl pyridinium salts
US4973771A (en) * 1986-01-06 1990-11-27 Mallinckrodt, Inc. Phase transfer catalysts
US4973772A (en) * 1987-02-07 1990-11-27 Mallinckrodt, Inc. Catalytic method for producing fluoroarmatic compounds using substituted pyridinium salts

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