JPH07151551A - 振動ジャイロ装置 - Google Patents

振動ジャイロ装置

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JPH07151551A
JPH07151551A JP5300348A JP30034893A JPH07151551A JP H07151551 A JPH07151551 A JP H07151551A JP 5300348 A JP5300348 A JP 5300348A JP 30034893 A JP30034893 A JP 30034893A JP H07151551 A JPH07151551 A JP H07151551A
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transducers
angular velocity
transducer
vibrator
pair
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Withdrawn
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JP5300348A
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English (en)
Inventor
Shigeki Sano
茂樹 佐野
Takayuki Kobayashi
隆幸 小林
Takeo Yokoyama
武男 横山
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SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Publication date
Application filed by Showa Electric Wire and Cable Co filed Critical Showa Electric Wire and Cable Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】振動ジャイロをその固有の振動数で、かつ一定
レベルで励振でき、また角速度が無回転のとき振動ジャ
イロからの検出出力を0(零)にする。 【構成】一対のトランスデューサ2、3に入力抵抗
1、R2をそれぞれ直列接続し、両トランスデューサに
現われる電圧V1、V2を加算増幅し位相を調整してトラ
ンスデューサに正帰還し振動子が実質的に共振する共振
周波数で振動子を駆動する自励発振ループ回路LPと、
トランスデューサに現われる電圧V1、V2を差動増幅し
て角速度Ωの検出信号を生成する差動増幅器A2とを備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飛行体、船舶、車両、
ロボットなどの位置、姿勢制御に適した角速度を測定す
る振動ジャイロ装置に関し、特に、振動ジャイロをその
固有の振動数で、かつ一定レベルで励振でき、また角速
度が無回転のとき振動ジャイロからの検出出力を0
(零)にすることができて安定性、信頼性を高めた振動
ジャイロ装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来から、図7(a)、(b)に示すよ
うに、x0軸方向に運動している物体にz軸回りに角速
度Ωが加わるとy0軸方向にコリオリFcの力が発生する
ことが知られている。この原理を利用し、支持ピン20
で支持された振動子21をx0軸面21x0に貼着された
駆動用トランスデューサ22によりx0軸方向に屈曲振
動を起こさせて速度を与え、z0軸回りに角速度Ωを受
けたときにy0軸方向に発生するコリオリの力Fcにより
起きる屈曲振動をy0軸面21y0に貼着された検出用ト
ランスデューサ23により検知することにより、この角
速度Ωを測定する振動ジャイロが提案されている(特開
昭62−106315号、特開平1−250014号、
特開平2−51066号、特開平2−80911号、特
開平2−82164号、特開平2−187621号、特
開平2−187622号、特開平2−201218号公
報)。
【0003】振動ジャイロをその振動子に着目すれば音
叉型や図示のような音片型等色々の種類があるが、何れ
も振動子21に駆動用トランスデューサ22によりx0
軸方向に屈曲運動の振動を起こさせ、z軸回りに角速度
Ωを受けたときにy0軸方向に発生するコリオリの力Fc
により起きる振動を検出用トランスデューサ23により
検知し、角速度Ωを測定するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、振動ジャイロ
は振動子のその固有の周波数で、かつ一定レベルで励振
(駆動)すること、また振動ジャイロからの検出出力は
振動子の角速度が無回転のとき0(零)であること等、
特別の駆動・検出回路が必要とされていた。また、特に
構成を簡素化するために圧電素子の数が少ない構成を考
慮した場合、これらの圧電素子は駆動と検出を同時に行
なう必要がある。
【0005】一方、固有の振動数で定振幅振動を起こさ
せるための駆動回路には、メカニカルフィルタ−等に使
用されているように振動子がその直列共振から並列共振
に至る僅かな間で等価的に誘導性(L)になることを利
用したLC発振回路で構成したものがある。また、図8
に示すように、振動子21に駆動用トランスデューサ2
2、検出用トランスデューサ23を貼着し、検出用トラ
ンスデューサ23からの検出信号を移相器24で適当な
角度で移相して増幅器25で増幅して駆動用トランスデ
ューサ22へ帰還させることにより振動子21を駆動す
る移相型発振回路も知られている。
【0006】これらの回路を振動ジャイロに適用した場
合、駆動用トランスデューサ、検出用トランスデューサ
として圧電素子を2個使用する形式の振動ジャイロにお
いては、次のような難点がある。 図8に示すように、振動子21に駆動用トランスデ
ューサ22、検出用トランスデューサ23を共に励振方
向に貼着したものでは、この励振方向と直交する方向に
検出トランスデューサが無いので角速度を検出できない
から、そもそも振動ジャイロに適用できない。
【0007】 このため、振動子に1対のトランスデ
ューサを励振と検出を同時に兼ねるような配置にするこ
とが必要で、振動子が例えば断面4角形の場合、1対の
トランスデューサは隣り合う面に貼着するから、励振に
よる振動方向は対角方向になる。この場合、叙上の移相
型発振回路では一方のトランスデューサが入力、他方の
トランスデューサが出力となり、振動子に角速度が加わ
ったとき出力側の電圧、位相が変化するため励起レベル
が不安定であり、また外部振動に対しても不安定とな
る。
【0008】
【目的】本発明は叙上の難点に鑑みなされたもので、そ
の目的は、振動ジャイロをその固有の振動数で、かつ一
定レベルで励振でき、また角速度が無回転のとき振動ジ
ャイロからの検出出力を0(零)にすることができて安
定性、信頼性を高めた振動ジャイロ装置を提供せんとす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の振動ジャイロ装置は、振動子に少なくとも一
対のトランスデューサからx軸方向に振動を加え、z軸
回りに角速度Ωを受けたときにy軸方向に発生するコリ
オリの力により起きる振動を一対のトランスデューサか
ら検知することにより、角速度を測定する振動ジャイロ
装置であって、トランスデューサに入力抵抗をそれぞれ
直列接続し、駆動信号を入力抵抗を介してトランスデュ
ーサに印加し、両トランスデューサに現われる電圧を加
算増幅し位相を調整してトランスデューサに正帰還し振
動子が実質的に並列共振する共振周波数で振動子を駆動
する自励発振ループ回路と、両トランスデューサに現わ
れる電圧を差動増幅して角速度の検出信号を生成する差
動増幅器とを備えたものである。
【0010】また、本発明の振動ジャイロ装置は、トラ
ンスデューサに入力抵抗をそれぞれ直列接続し、駆動信
号を入力抵抗を介してトランスデューサに印加し、両ト
ランスデューサに現われる電圧を加算し、この加算電圧
と駆動信号の差信号を増幅し位相を調整してトランスデ
ューサに正帰還し振動子が実質的に直列共振する共振周
波数で振動子を駆動する自励発振ループ回路と、両トラ
ンスデューサに現われる電圧を差動増幅して角速度の検
出信号を生成する差動増幅器とを備えたものである。
【0011】
【作用】この振動ジャイロ装置によれば、一対のトラン
スデューサから振動子にx軸方向に振動を加え、z軸回
りに角速度Ωを受けたときにy軸方向に発生するコリオ
リの力により起きる振動を一対のトランスデューサから
検知することにより、角速度が測定される。この場合、
一対のトランスデューサに入力抵抗をそれぞれ直列接続
し、両トランスデューサに現われる電圧を加算増幅し、
または両トランスデューサに現われる電圧を加算し、こ
の加算電圧と駆動信号の差信号を増幅し位相を調整して
トランスデューサに正帰還される。この自励発振ループ
回路により振動子が実質的に共振する共振周波数で振動
子を駆動することができる。また、両トランスデューサ
に現われる電圧を差動増幅器により差動増幅して角速度
の検出信号を測定することができる。このため、振動ジ
ャイロをその固有の振動数で、かつ一定レベルで励振で
き、また角速度が無回転のとき振動ジャイロからの検出
出力を0(零)にすることができて安定性、信頼性を高
めることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の振動ジャイロ装置を音片型に
適用した1実施例につき図面を参照して説明する。図1
(a)、(b)、(c)に示すように、本発明の振動ジ
ャイロ装置は、この実施例において横断面4角形の直方
体の音片で構成された振動子1の直交して隣り合う2面
1a、1bに一対のトランスデューサ2、3が貼着され
ている。この配置により、振動子1の振動方向は対角モ
ードに設定される。
【0013】この振動子1は温度特性を考慮して一般的
には恒弾性のNi−SPAN−Cまたはエリンバなどの
金属で構成される。また、特殊な例として石英、水晶、
セラミックなどの電気絶縁物で構成されることもある。
恒弾性の電気絶縁物としてはヤング率の温度係数が小さ
く線膨張係数が小さい絶縁物で、ガラスが好適に採用さ
れる。ガラスは恒弾性である他、メカニカルQが大きく
等方的であり、振動子として必要な特性を備えている。
【0014】トランスデューサ2、3としては、PZT
系、ZnO系、BaTiO3系などのセラミック圧電素子が
使用される。この振動ジャイロ装置は、一対のトランス
デューサ2、3に電気信号を同時に印加し、これらのト
ランスデューサ2、3から振動子1に対角方向であるx
軸方向に振動を加え、z軸回りに角速度Ωを受けたとき
に、この対角方向と直交する対角方向であるy軸方向に
発生するコリオリの力Fcにより起きる振動をこれらの
一対のトランスデューサ2、3から検知することによ
り、この角速度Ωを測定するものである。
【0015】図1(b)に示すように、一対のトランス
デューサ2、3を振動子1の直交して隣り合う2面1
a、1bに貼着して振動子1の振動方向(x方向)を対
角モードに設定すれば、駆動時においてトランスデュー
サ2、3に現われる電圧Vmはトランスデューサ2、3
ではそれぞれ等しい。即ち、電圧Vmはそれぞれ Vm1=Vm2 である。なお、4aは中立線を示している。
【0016】一方、図1(c)に示すように、振動子1
に角速度Ωが加わったときコリオリの力Fc(y方向)
により発生する電圧Vcはトランスデューサ2、3で極
性が逆である。即ち、 Vc1=−Vc2 である。なお、4bは中立線を示している。したがっ
て、振動子1に角速度Ωが加わったときトランスデュー
サ2、3に現われる電圧V1、V2はそれぞれ V1=Vm+Vc V2=Vm−Vc となり、(V1+V2)/2=Vmで一定であり、振動子
1に角速度Ωが加わったときでもトランスデューサ2、
3に現われる電圧V1、V2の和信号を加算した場合、そ
の平均値Vmは変化しないので、従来のように振動子に
角速度が加わったとき出力側の電圧、位相が変化して励
起レベルが不安定になったり、また外部振動に対しても
不安定となることは回避される。
【0017】一方、振動子1に貼着されたトランスデュ
ーサ2(3)に電気信号を印加すれば、そのトランスデ
ューサ2(3)を含む振動子1のインピーダンス変化は
電気信号の周波数に応じて図2に示すような特性を呈す
る。即ち、振動子1は抵抗、容量、誘導成分を有してい
るので、インピーダンスは直列共振点で極小、並列共振
点で極大になる。さらに、両共振点においては容量、誘
導成分はなく、純抵抗である。
【0018】図3に示すように、トランスデューサ2
(3)に入力抵抗Rを直列接続して、入力抵抗R側から
駆動信号Vinを印加すれば、トランスデューサ2(3)
に現われる電圧Vmは並列共振点で極大となり、入力抵
抗Rの電圧降下は極小となり、直列共振点で極小とな
り、入力抵抗Rの電圧降下は極大となり、インピーダン
スは純抵抗のみとなるから位相も駆動信号Vinと同相で
ある。
【0019】図4に示すように、トランスデューサ2
(3)に直列接続した入力抵抗Rから駆動信号Vinを印
加し、トランスデューサ2(3)に現われる電圧の平均
値(V 1+V2)/2である加算電圧Vmと駆動信号Vin
を差信号として増幅器5で差動増幅し、ローパスフイル
タ又はバンドパスフイルタ6で振動子1の共振点の基本
波だけを振動させオーバートーンが振動しないように
し、移相器7で位相を調整して正帰還させる自励発振ル
ープ回路を形成することにより振動子1が実質的に直列
共振する共振周波数で振動子1を駆動する駆動回路を構
成することができる。このようにしてトランスデューサ
2(3)の駆動信号を得ることができる。
【0020】なお、ループゲインは直列共振のとき1よ
り大とされる。また、この移相器7は必ずしも必要では
なく、位相条件が合うようにフイルタを付加することに
より位相を調整して正帰還させるようにしてもよい。ま
た、両トランスデューサ2(3)に現われる電圧V1
2を差動増幅して差信号をとれば、 V1−V2=2Vc となり、角速度Ωの検出信号が生成される。
【0021】このようなトランスデューサの駆動信号お
よび角速度の検出信号を生成する振動ジャイロ装置の駆
動・検出回路を図5に示す。この振動ジャイロ装置は、
振動子1(図1)に一対のトランスデューサ2、3から
x軸方向に振動を加え、z軸回りに角速度Ωを受けたと
きにy軸方向に発生するコリオリの力により起きる振動
を一対のトランスデューサ2、3から検知することによ
り、角速度を測定するものである。
【0022】これらの一対のトランスデューサ2、3に
は駆動信号Vinが印加される入力抵抗R1、R2がそれぞ
れ直列接続されている。トランスデューサ2および入力
抵抗R1の接続点とトランスデューサ3および入力抵抗
2の接続点との間にはポテンショメータ抵抗R3が接続
されている。ポテンショメータ抵抗R3の摺動端子は入
力抵抗R4を介して演算増幅器A1の+端子に接続され、
駆動信号Vinが印加される入力抵抗R1、R2の接続点は
抵抗R7を介して演算増幅器A1の−端子に接続されてい
る。演算増幅器A1の+端子には抵抗R5を介して基準電
圧が印加され、演算増幅器A1の出力側は抵抗R6を介し
て入力側に帰還されている。演算増幅器A 1の出力側は
ローパスフイルタ又はバンドパスフイルタF、移相器S
を介して入力抵抗R1、R2に駆動信号Vinとして正帰還
する自励発振ループ回路LPが形成されている。なお、
この移相器7は必ずしも必要ではなく、位相条件が合う
ようにフイルタを付加することにより位相を調整して正
帰還させるようにしてもよい。
【0023】一方、トランスデューサ2および入力抵抗
1の接続点とトランスデューサ3および入力抵抗R2
接続点とは、それぞれ抵抗R8、R9を介して差動増幅器
2の+端子、−端子に接続されている。差動増幅器A2
の+端子には抵抗R10を介して基準電圧が印加され、演
算増幅器A2の出力側は抵抗R11を介して入力側に帰還
されている。
【0024】このように構成された振動ジャイロ装置に
おいて、駆動時におけるトランスデューサ2、3に現わ
れる電圧をVm、角速度Ωが加わったときコリオリの力
により発生する電圧をVcとすれば、両入力抵抗R1
2からの電圧V1、V2は前述したように V1=Vm+Vc V2=Vm−Vc となる。この両トランスデューサ2、3に現われる電圧
1、V2はポテンショメータ抵抗R3の摺動端子で和の
平均値として加算電圧(V1+V2)/2=Vmが得られ
る。この加算電圧Vmと抵抗R7を介して印加される駆動
信号Vinは差信号として差動増幅器A1で増幅される。
なお、差動増幅器A1はその出力が一定レベルになるよ
うな飽和特性を有している。この差動増幅器A1からの
一定レベルの出力はローパスフイルタ又はバンドパスフ
イルタFで振動子1の直列共振点の基本波だけを振動さ
せオーバートーンが振動しないようにし、移相器Sで位
相を調整して入力抵抗R1、R2に駆動信号Vinとして正
帰還させる。この自励発振ループ回路LPにより振動子
1が実質的に直列共振する共振周波数で振動子1を駆動
する駆動回路を構成することができる。このようにして
トランスデューサ2、3の駆動信号を得ることができ
る。
【0025】一方、両トランスデューサ2、3に現われ
る電圧V1、V2は差動増幅器A2で差動増幅され差信
号、即ち V1−V2=2Vc となり、角速度Ωの検出信号が生成され、角速度計Mで
表示される。このようにして角速度の検出信号を測定す
ることができる。
【0026】さらに、図3に示すように、トランスデュ
ーサ2(3)に入力抵抗Rを直列接続して、入力抵抗R
側から駆動信号Vinを印加すれば、トランスデューサ2
(3)に現われる電圧Vmは並列共振点で極大となり、
インピーダンスは純抵抗のみとなるから位相も駆動信号
Vinと同相である。したがって、図4に示すように、ト
ランスデューサ2(3)に現われる電圧の平均値(V1
+V2)/2である加算電圧Vmを増幅器5で差動増幅
し、ローパスフイルタ又はバンドパスフイルタ6で振動
子1の並列共振点の基本波だけを振動させオーバートー
ンが振動しないようにし、移相器7で位相を調整して正
帰還させる自励発振ループ回路LPを形成することによ
り振動子1が実質的に並列共振する共振周波数で振動子
1を駆動する駆動回路を構成することができる。このよ
うにしてトランスデューサ2(3)の駆動信号を得るこ
とができる。なお、ループゲインは並列共振のとき1よ
り大とされる。
【0027】また、両トランスデューサに現われる電圧
1、V2を差動増幅して差信号をとれば、 V1−V2=2Vc となり、角速度Ωの検出信号が生成される。このような
トランスデューサの駆動信号および角速度の検出信号を
生成する振動ジャイロ装置の駆動・検出回路を図6に示
す。
【0028】一対のトランスデューサ2、3には駆動信
号Vinが印加される入力抵抗R1、R2がそれぞれ直列接
続されている。トランスデューサ2および入力抵抗R1
の接続点とトランスデューサ3および入力抵抗R2の接
続点との間にはポテンショメータ抵抗R3が接続されて
いる。ポテンショメータ抵抗R3の摺動端子は入力抵抗
4を介して演算増幅器A3の−端子に接続され、演算増
幅器A3の+端子には抵抗R5を介して基準電圧が印加さ
れ、演算増幅器A3の出力側は抵抗R6を介して入力側に
帰還されている。演算増幅器A1の出力側はローパスフ
イルタ又はバンドパスフイルタF、移相器Sを介して入
力抵抗R1、R2に駆動信号Vinとして正帰還する自励発
振ループ回路LPが形成されている。なお、この移相器
7は必ずしも必要ではなく、位相条件が合うようにフイ
ルタを付加することにより位相を調整して正帰還させる
ようにしてもよい。
【0029】一方、トランスデューサ2および入力抵抗
1の接続点とトランスデューサ3および入力抵抗R2
接続点とは、それぞれ抵抗R8、R9を介して差動増幅器
2の+端子、−端子に接続されている。差動増幅器A2
の+端子には抵抗R10を介して基準電圧が印加され、演
算増幅器A2の出力側は抵抗R11を介して入力側に帰還
されている。
【0030】このように構成された振動ジャイロ装置に
おいて、駆動時におけるトランスデューサ2、3に現わ
れる電圧をVm、角速度Ωが加わったときコリオリの力
により発生する電圧をVcとすれば、両トランスデュー
サ2、3に現われる電圧V1、V2は前述したように V1=Vm+Vc V2=Vm−Vc となる。この両トランスデューサ2、3に現われる電圧
1、V2はポテンショメータ抵抗R3の摺動端子で和の
平均の加算信号(V1+V2)/2=Vmが得られる。こ
の加算信号Vmは演算増幅器A3で増幅される。なお、演
算増幅器A3はその出力が一定レベルになるような飽和
特性を有している。この演算増幅器A3からの一定レベ
ルの出力は、ローパスフイルタ又はバンドパスフイルタ
Fで振動子1の並列共振点の基本波だけを振動させオー
バートーンが振動しないようにし、移相器Sで位相を調
整して入力抵抗R1、R2に駆動信号Vinとして正帰還さ
せる。この自励発振ループ回路LPにより振動子1が実
質的に並列共振する共振周波数で振動子1を駆動する駆
動回路を構成することができる。このようにしてトラン
スデューサ2、3の駆動信号を得ることができる。
【0031】一方、両トランスデューサに現われる電圧
1、V2は差動増幅器A2で差動増幅され差信号、即ち V1−V2=2Vc となり、角速度Ωの検出信号が生成され、角速度計Mで
表示される。このようにして角速度の検出信号を測定す
ることができる。
【0032】なお、以上の実施例では振動ジャイロ装置
を4角形の直方体振動子を使用した音片型に適用した例
について説明したが、本発明の振動ジャイロ装置は横断
面n角形(nは3または5以上)の多辺体の音片型にも
適用でき、音叉型等に応用する場合についても等しく適
用できる。この場合、x軸方向、y軸方向とはその横断
面n角形のx軸方向、y軸方向成分をいうものとする。
また、以上の実施例では横断面4角形の直方体の音片で
構成された振動子の直交して隣り合う2面に一対のトラ
ンスデューサを貼着したが、3以上のトランスデューサ
を貼着して駆動・検出を行なうこともできる。
【0033】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の振動ジャイロ装置によれば、振動ジャイロをその固
有の振動数で、かつ一定レベルで励振でき、また角速度
が無回転のとき振動ジャイロからの検出出力を0(零)
にすることができて安定性、信頼性を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明における振動ジャイロ装置
の振動子、トランスデューサの概略斜視図、図1(b)
は図1(a)に示す振動ジャイロ装置の駆動時のトラン
スデューサの振動方向、電圧を示す説明図、図1(c)
は図1(a)に示す振動ジャイロ装置の角速度発生時の
コリオリの力の発生方向、電圧を示す説明図。
【図2】振動ジャイロ装置に使用されるトランスデュー
サを含む振動子のインピーダンス変化と励起信号の周波
数との関係を示す特性図。
【図3】本発明の振動ジャイロ装置の駆動・角速度検出
の概念を示す回路図。
【図4】本発明の振動ジャイロ装置の駆動回路の原理を
示す回路図。
【図5】本発明の1実施例における振動ジャイロ装置の
駆動・検出回路図。
【図6】本発明の他の実施例における振動ジャイロ装置
の駆動・検出回路図。
【図7】従来の振動ジャイロ装置の説明図。
【図8】従来の振動子を駆動する移相型発振回路図。
【符号の説明】
1……振動子 2、3……一対のトランスデューサ R、R1、R2……入力抵抗 V1、V2……電圧 LP……自励発振ループ回路 A2……差動増幅器 Ω……角速度

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】振動子に少なくとも一対のトランスデュー
    サからx軸方向に振動を加え、z軸回りに角速度Ωを受
    けたときにy軸方向に発生するコリオリの力により起き
    る振動を前記一対のトランスデューサから検知すること
    により、前記角速度を測定する振動ジャイロ装置であっ
    て、前記トランスデューサに入力抵抗をそれぞれ直列接
    続し、駆動信号を前記入力抵抗を介して前記トランスデ
    ューサに印加し、両トランスデューサに現われる電圧を
    加算増幅し位相を調整して前記トランスデューサに正帰
    還し前記振動子が実質的に並列共振する共振周波数で前
    記振動子を駆動する自励発振ループ回路と、前記両トラ
    ンスデューサに現われる電圧を差動増幅して前記角速度
    の検出信号を生成する差動増幅器とを備えたことを特徴
    とする振動ジャイロ装置。
  2. 【請求項2】振動子に少なくとも一対のトランスデュー
    サからx軸方向に振動を加え、z軸回りに角速度Ωを受
    けたときにy軸方向に発生するコリオリの力により起き
    る振動を前記一対のトランスデューサから検知すること
    により、前記角速度を測定する振動ジャイロ装置であっ
    て、前記トランスデューサに入力抵抗をそれぞれ直列接
    続し、駆動信号を前記入力抵抗を介して前記トランスデ
    ューサに印加し、両トランスデューサに現われる電圧を
    加算し、この加算電圧と前記駆動信号の差信号を増幅し
    位相を調整して前記トランスデューサに正帰還し前記振
    動子が実質的に直列共振する共振周波数で前記振動子を
    駆動する自励発振ループ回路と、前記一対の入力抵抗か
    らの検出電圧を差動増幅して前記角速度の検出信号を生
    成する差動増幅器とを備えたことを特徴とする振動ジャ
    イロ装置。
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