JPH07149937A - 多孔性フィルム及び該フィルムを用いた衛生用品 - Google Patents

多孔性フィルム及び該フィルムを用いた衛生用品

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JPH07149937A
JPH07149937A JP30004293A JP30004293A JPH07149937A JP H07149937 A JPH07149937 A JP H07149937A JP 30004293 A JP30004293 A JP 30004293A JP 30004293 A JP30004293 A JP 30004293A JP H07149937 A JPH07149937 A JP H07149937A
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film
weight
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acid
porous film
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JP30004293A
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Toshio Fujii
敏雄 藤井
Yutaka Kawai
豊 川合
Makoto Yamadera
誠 山寺
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 通気性はあるが水滴を通さない微細孔を有す
るフィルムであって、縦・横強度が強くかつバランスが
優れたフィルムを提供することを目的とする。 【構成】 ポリエチレンに充填剤と可塑剤、ラジカル発
生剤の組合せで特定の条件下で成形するもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多孔性フィルムに関す
る。詳しくは、ラジカル発生剤による変性と可塑剤との
相乗作用により、縦横の強度バランス並びに引裂強度が
良く、しかもフィルムの延伸ムラのない、多孔性フィル
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、水滴は通さないが、水蒸気等の気
体を通過させる程度の微細孔を形成した多孔性の合成樹
脂フィルムが衣料分野や医療分野等で用いられるように
なってきている。これは、ムレを防止し、かつ液体を外
に漏らさないと云う作用を有し、具体的には、使いすて
オムツ、レインコート等に用いられることが多い。
【0003】この通気性を有する多孔性フィルムを製造
する代表的方法は、合成樹脂に無機充填剤、例えば炭酸
カルシウム、タルク、クレー等を混入し、フィルム化し
た後延伸し、フィルムに細かい亀裂を生ぜしめる方法等
が挙げられる。このようにして得られる多孔性フィルム
やシートは、異方性、特に縦方向(延伸方向)と横方向
の引っ張り強度のバランスの物性に問題があった。
【0004】本発明者らの一部は、先に、特定量の線状
ポリエチレン、分岐状低密度ポリエチレン、ラジカル発
生剤及び充填剤から成る組成物を成形、延伸することに
よって上記問題の解決された多孔性フィルムまたはシー
トを製造する方法を提案した(USP5,015,52
1)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは更に縦方
向と横方向の引っ張り強度のバランスと引裂強度を改善
したフィルムやシートを提供すべく鋭意検討した。例え
ば、この種の多孔性フィルムやシートはその通気性を利
用して使いすてオムツや、生理用品等の衛生用品の外装
材等として用いられているが、固定用テープの接着部の
強度が十分でない等の問題もあり、この点の改善が望ま
れていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を解決するため、組成、成形方法等に付種々検討した
結果、特殊な可塑剤を添加すること及びラジカル発生剤
を用いることにより課題を解決し得ることを見出し、本
発明を完成した。すなわち、本発明の要旨は、(A)ポ
リエチレン樹脂100重量部に対し(B)充填剤50〜
400重量部(C)ジペンタエリスリトールのエステル
化物1〜100重量部(D)ラジカル発生剤0.000
1〜0.1重量部を含有する樹脂組成物から形成された
多孔性フィルムに存する。
【0007】本明細書においてフィルムとは、薄膜に限
らず、厚手の所謂シートも意味するものである。また、
明細書中においてフィルムをフィルム又はシートと記載
する場合もある。以下に本発明を更に詳細に説明する。
ポリエチレン樹脂(A)はエチレンもしくはプロピレン
のホモポリマー又はエチレンもしくはプロピレンと他の
コモノマー(炭素数4以上の二重結合を分子内に1個以
上有する化合物)とのコポリマーからなる密度(ρ)
0.945g/cm3 以下、メルトインデックス(M
I)5g/10分以下のポリオレフィン系熱可塑性樹
脂、たとえば低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチ
レン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、密度0.910
以下の超低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエ
ン共重合体、エチレン−メタアクリル酸エステルもしく
はこれらの混合物等いずれでも良いが、好ましくは密度
0.91〜0.95g/cm3 の線状低密度ポリエチレ
ン50〜100重量部と密度0.91g/cm3 未満の
エチレン−α−オレフィン共重合体50〜0重量部とか
らなる密度0.945g/cm3 以下、特に、0.90
0〜0.935g/cm3 、MI2以下、特に、0.1
〜1.5g/10分のポリオレフィン系熱可塑性樹脂で
ある。
【0008】線状低密度ポリエチレンは、エチレンと他
のα−オレフィンとの共重合物であり、例えばエチレン
と、その4〜17重量%程度、好ましくは5〜15重量
%程度の1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1
−デセン、4−メチル−1−ペンテン等の他のα−オレ
フィンとを、中低圧法高密度ポリエチレン製造に用いら
れるチーグラー型触媒又はフィリップス型触媒を用いた
共重合することにより製造される。
【0009】上記エチレン−α−オレフィン共重合体と
しては、通常、エチレンと炭素数3以上のα−オレフィ
ンとの共重合体であって、その密度が0.91g/cm
3 未満のものが好ましく、より好ましくは0.85〜
0.90g/cm3 のものである。エチレンと共重合さ
せる炭素数3以上のα−オレフィンとしてはプロピレ
ン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メ
チル−1−ペンテン等が挙げられ、これらと共に1,4
−ヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、エチリデンノ
ルボルネン等の非共役ジエンを使用することもできる。
【0010】上記エチレン−α−オレフィン共重合体
は、チーグラー型触媒、中でもオキシ三塩化バナジウ
ム、四塩化バナジウム等のバナジウム化合物と有機アル
ミニウム化合物とからなる触媒を用いて、エチレンとα
−オレフィンとを共重合させることにより製造すること
ができ、共重合体中のエチレン含有量が40〜90モル
%の範囲であり、α−オレフィンの含有量が10〜60
モル%の範囲であるのが望ましい。上記エチレン−α−
オレフィン共重合体の市販品としては例えば、CdF
Chimie E.P.社のNORSOFLEX(FW
1600,FW1900,MW1920,SMW244
0,LW2220,LW2500,LW2550);日
本ユニカー社のフレックスレジン(DFDA1137,
DFDA1138,DEFD1210,DEFD904
2);三井石油化学社のタフマー(A4085,A40
90,P0180,P0480)、日本合成ゴム社のJ
SR−EP(EP02P,EP07P,EP57P)な
どが挙げられる。
【0011】単独もしくは混合物であるポリオレフィン
樹脂(A)の密度(ρ)は0.945g/cm3 より大
きいと、可塑剤とラジカル発生剤の相乗効果が小さく引
裂強度が向上しない。またMIは2g/10分より大き
いと、フィルムの引裂強度が低下する。本発明方法にお
いてメルトインデックス(MI)とはJIS K 67
60の引用規格であるJIS K 7210の表1の条
件4に準拠して測定した値である。
【0012】なお、ポリオレフィン樹脂には、常法に従
い、熱安定剤、紫外線安定剤、顔料、帯電防止剤、蛍光
剤等を添加しても差支えない。次に成分(B)の充填剤
としては、無機及び有機の充填剤が用いられる。無機充
填剤としては、炭酸カルシウム、タルク、クレー、カオ
リン、シリカ、珪藻土、炭酸マグネシウム、炭酸バリウ
ム、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウ
ム、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、水酸化マグネシウ
ム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、
アルミナ、マイカ、アスベスト粉、ガラス粉、シラスバ
ルーン、ゼオライト、珪酸白土等が使用され、特に炭酸
カルシウム、タルク、クレー、シリカ、珪藻土、硫酸バ
リウム等が好適である。
【0013】有機充填剤としては、木粉、パルプ粉等の
セルロース系粉末等が使用される。これらは単独で又は
混合して用いられる。充填剤の平均粒径としては、30
μm以下のものが好ましく、10μm以下のものが更に
好ましく、0.7〜5μmのものが最も好ましい。粒径
が大きすぎると延伸物の気孔の緻密性が悪くなり、又粒
径が小さすぎると、樹脂への分散性が悪く、成形性も劣
る。
【0014】充填剤の表面処理は、樹脂への分散性、更
には延伸性の点で、実施されている事が好ましく、ステ
アリン酸等の脂肪酸又はその金属塩での処理が好ましい
結果を与える。可塑剤(C)として使用するジペンタエ
リスリトールのエステル化物は、ジペンタエリスリトー
ルとカルボン酸のエステル化物であるが、代表的カルボ
ン酸としては炭素数1〜30の脂肪族モノまたはジカル
ボン酸および炭素数7〜16の芳香族モノまたはジカル
ボン酸が挙げられる。
【0015】これらの例としては、酢酸、プロピオン
酸、酪酸、イソ酸、吉草酸、イソ吉草酸、カプロン酸、
イソカプロン酸、2−エチルブタン酸、エナント酸、カ
プリル酸、2−エチルヘキサン酸、ノナン酸、カプリン
酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、ペンタ
デカン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、エイコサン
酸、ベヘン酸、セロチン酸、メリシン酸、コハク酸、グ
ルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸等の
脂肪族カルボン酸、安息香酸、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸等の芳香族カルボン酸が挙げられる。
【0016】ジペンタエリスリトールの単分子エステル
の場合は上記モノカルボン酸を単独又は混合して使用で
きる。また、ジカルボン酸を使用する場合はジペンタエ
リスリトール1モルに対し0.5モル以下が好ましく、
残った水酸基を相当するモル数のモノカルボン酸を使用
してエステルとする。又ジペンタエリスリトールのエス
テル化物は、エステル化が完全に行なわれたものはもち
ろん、部分エステル化されたものでも良い。
【0017】可塑剤(C)の使用割合は(A)ポリエチ
レン樹脂100重量部に対し1〜100重量部、好まし
くは3〜30重量部である。次に、本発明に使用される
成分(D)のラジカル発生剤としては、半減期1分とな
る分解温度が130〜300℃、好ましくは、160〜
260℃の範囲のものが好ましく、例えばジクミルペル
オキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチル
ペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ビ
ス(t−ブチルペルオキシ)−3−ヘキシン、α,α′
−ビス(t−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼ
ン、ジベンゾイルペルオキシド、ジ−t−ブチルペルオ
キシド2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロ
パーオキシド等の過酸化物が挙げられる。最も好ましく
は、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルペル
オキシ)−3−ヘキシンが挙げられる。
【0018】ラジカル発生剤の使用割合は、(A)のポ
リエチレン樹脂の合計100重量部に対して、0.00
01〜0.1重量部、好ましくは、0.001〜0.0
7重量部である。更に、本発明においては、ポリオレフ
ィン樹脂に熱安定剤、紫外線安定剤、顔料、帯電防止
剤、蛍光剤等の公知の添加剤を本発明の効果が損なわれ
ない範囲で添加してもよい。
【0019】次に本発明の多孔性フィルムの製造方法に
ついて説明する。本発明の多孔性フィルムは、Tダイ成
形法、空冷式または水冷式インフレーション成形法によ
って未延伸フィルムまたはシートを形成するのが特に好
適である。次いで、未延伸フィルムをフィルムの引取方
向(縦方向)に一軸延伸することにより、または縦方向
及び横方向に二軸延伸することによりフィルムは多孔化
する。
【0020】空冷式インフレーション成形法は、各々の
成分を押出機、バンバリーミキサー等の混練機で混練し
た後ペレット化し、次いで、円筒状ダイにてチューブ状
に押し出し、空気を封入して膨張させて冷却させる方法
である。インフレーション成形においては、通常、ブロ
ーアップ比(BUR)を1.5〜8、好ましくは2〜6
とし、フロストラインの高さをダイの環状スリットの直
径の2〜50倍、好ましくは5〜20倍に調整するのが
よい。
【0021】未延伸積層フィルムは、少なくとも一軸に
延伸処理されるが、製造コストの観点からは、縦方向に
一軸延伸するのが好ましい。一軸延伸には、通常、ロー
ル延伸法が用いられるが、チューブラー延伸法で行うこ
ともできる。延伸処理は、一段または二段以上の多段で
もよい。延伸温度は、樹脂の融点より100℃程度低い
温度から融点より20℃程度低い温度、好ましくは樹脂
温度の融点より90℃程度低い温度から融点より50℃
程度低い温度である。また、延伸倍率は、通常、1.2
〜8倍、好ましくは1.5〜4.5倍である。
【0022】本発明の多孔性フィルムまたはシートの厚
さは50μm以下、好ましくは15〜40μmであり、
透湿度は1000〜6000g/m2 ・24hr、好ま
しくは1500〜4800g/m2 ・24hrである。
本発明の多孔性フィルムまたはシートは、従来の多孔性
フィルムまたはシートに比し横強度が向上し、縦との強
度バランス並びに引裂強度が改良されている。通常、横
強度が60kg/cm2 〜95kg/cm2 で縦強度が
160kg/cm2 〜220kg/cm2 とバランスが
良好なものが得られる。
【0023】本発明の多孔性フィルムまたはシートは使
いすてオムツ等の衛生用品の外装フィルムまたはシート
として用いて好適である。衛生用品とする場合には、本
発明の多孔性フィルムまたはシートと、吸水性高分子等
からなる水吸収性材料層と不織布等からなる水透過性材
料層とを重ねて構成すれば良い。本発明の水吸収性材料
層としては、吸水紙を複数枚積層したものや線状化した
クラフトパルプを吸水紙などで包んだもの、或いは、高
吸水性高分子、例えば、“商品名:ダイヤウェット”
(三菱油化社製)、“商品名:アクアリザーブ”(日本
合成化学社製)など、従来の衛生用品に使用されていた
ものが挙げられる。
【0024】また、本発明の水透過性材料層としては、
水透過性のものであればいずれのものでもよいが、水吸
収性材料層からの吸収液の逆戻りを防止した工夫がなさ
れたポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維を主成分と
する疎水性の繊維から形成された不織布や織布等が好ま
しい。衛生用品は、多孔性フィルム上に、適宜数の、水
吸収性材料や飛散防止のための紙などを載せる。その
際、水吸収性材料層の厚さは、通常、5〜20mm程度
である。さらにその上に、適宜、紙等を介して不織布や
織布を重ね、それらを粘着テープ等で一体化して成形す
ることによって得られる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。本発明の実施例に示さ
れる諸物性は次の方法に従って測定した。 (1)引張強度 JIS L1085−1977に準じ、10mm(幅)
×100mm(長さ)の試験片を用い、引張速度300
mm/minで測定した。 (2)透湿度(g/m2 ・24hr) JIS Z0208−1976に準じ、温度30℃、相
対湿度90%で測定した。 (3)透気度(sec/100cc) JIS P8117−1963に準じ測定した。
【0026】実施例1 線状低密度ポリエチレン樹脂(メルトインデックス:
1.0g/10分、密度:0.921g/cm3 、共重
合成分:ブテン−1、共重合量:10重量%、融点:1
20℃)80重量部、エチレン−ブテン−ラバー(三井
石油化学社製 商品名 タフマーA4085、メルトイ
ンデックス:3.6g/10分、密度0.88g/cm
3 )20重量部、可塑剤ジペンタエリスリトールヘキサ
オクタノエート7重量部、ステアリン酸で表面処理した
平均粒径0.9μmの炭酸カルシウム180重量部及び
ラジカル発生剤2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−
ブチルペルオキシ)−3−ヘキシンを0.03重量部を
ヘンシェルミキサーで混合した後、二軸混練機で180
℃にて混練造粒した。その後下記条件で成膜し、次い
で下記条件で多孔化し、延伸ムラのない、表面美麗な
37μの多孔フィルムを得た。
【0027】
【表1】 インフレーション成形で厚さ65μのフィルムに製膜 シリンダー温度 :170−190−210−230
℃ ヘッド、ダイス温度:200℃ ダイス直径(D) :100mm 引取速度 :8m/min ブロー比 :3.0 フロストライン高さ(FLH):700mm 折り径 :471mm ロール延伸機による一軸延伸 延伸温度:50℃ 延伸倍率:2.5倍 延伸速度:11.0m/min このフィルムの性能を表−1に示す。
【0028】上記フィルム上に、厚さ約200μの紙、
高吸水性高分子を含む線状パルプからなる厚さ約15m
mの液吸収体、厚さ約200μの紙および目付約15g
/m 2 のポリエステル繊維の不織布をこの順に重ねて一
体化し、次いで、それらをテープで固定することによ
り、良好に使い捨ておむつを製造することができた。
【0029】実施例2 ラジカル発生剤を0.045重量部にした以外は実施例
1と同様の方法で多孔性フィルムを得た。得られたフィ
ルムの性能を表−1に示す。このフィルムを使用して実
施例1と同様に良好に使い捨ておむつを製造することが
できた。
【0030】実施例3 エチレン−ブテン−ラバー(商品名 タフマーA408
5)10重量部にした以外は実施例1と同様の方法で多
孔性フィルムを得た。得られたフィルムの性能を表−1
に示す。このフィルムを使用して実施例1と同様に良好
に使い捨ておむつを製造することができた。
【0031】実施例4 可塑剤をジペンリエリスリトールヘキサステアレート7
重量部にした以外は実施例1と同様の方法で多孔性フィ
ルムを得た。得られたフィルムの性能を表−1に示す。
このフィルムを使用して実施例1と同様に良好に使い捨
ておむつを製造することができた。
【0032】比較例1 線状低密度ポリエチレン樹脂(メルトインデックス:
1.0g/10分、密度:0.920g/cm3 )90
重量部、分岐状低密度ポリエチレン樹脂10重量部、ス
テアリン酸で表面処理した平均粒径0.9μmの炭酸カ
ルシウム180重量部及び可塑剤ジペンタエリスリトー
ルヘキサオクタノエート7重量部に変更した以外は実施
例1と同様の方法で多孔性フィルムを得た。
【0033】得られたフィルムの性能を表−1に示す。
実施例1と同様に良好に使い捨ておむつを製造したが、
強度的に弱く、固定用テープを引き剥す際、外装フィル
ム(多孔フィルム)に裂け目が生じた。
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】本発明に従い、ポリエチレン樹脂と充填
剤とラジカル発生剤と可塑剤の組合せからなる多孔性フ
ィルムを使用すれば、強度、透湿性が良好で、使い捨て
おむつ、生理用品などの衛生用品を有利に製造すること
ができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密度0.945g/cm3 以下、メルト
    インデックス5g/10分以下のポリエチレン樹脂
    (A)100重量部に対し充填剤(B)50〜400重
    量部、ジペンタエリスリトールのエステル化物(C)1
    〜100重量部及びラジカル発生剤(D)0.0001
    〜0.1重量部からなる組成物から形成された多孔性フ
    ィルム。
  2. 【請求項2】 少なくとも多孔性フィルム、水吸収性材
    料層及び水透過性材料層を重ねて構成して成る衛生用品
    であって、多孔性フィルムが(A)ポリエチレン樹脂1
    00重量部に対し(B)充填剤50〜400重量部と
    (C)ジペンタエリスリトールのエステル化物1〜10
    0重量部と(D)ラジカル発生剤0.0001〜0.1
    重量部を含有する樹脂組成物から形成されたものである
    ことを特徴とする衛生用品。
JP30004293A 1993-11-30 1993-11-30 多孔性フィルム及び該フィルムを用いた衛生用品 Pending JPH07149937A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1153719A1 (de) * 2000-05-12 2001-11-14 MZE Engineering GmbH Folie aus Holzmehl und Polyolefin, Verfahren zum Herstellen einer solchen Folie und Verwendung derselben
JP2017524059A (ja) * 2014-08-14 2017-08-24 オムヤ インターナショナル アーゲー 通気性フィルム用表面処理フィラー
CN115521522A (zh) * 2022-09-14 2022-12-27 金发科技股份有限公司 一种聚烯烃组合物及其制备方法和应用

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