JPH07149135A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JPH07149135A
JPH07149135A JP5300075A JP30007593A JPH07149135A JP H07149135 A JPH07149135 A JP H07149135A JP 5300075 A JP5300075 A JP 5300075A JP 30007593 A JP30007593 A JP 30007593A JP H07149135 A JPH07149135 A JP H07149135A
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JP
Japan
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hot water
air
heater core
hot
discharge pipe
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JP5300075A
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English (en)
Inventor
Koji Nonoyama
浩司 野々山
Koichi Ito
伊藤  公一
Yoshimitsu Inoue
美光 井上
Hikari Sugi
光 杉
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 全パスタイプのヒータコアの一方の側に温水
供給配管と温水排出配管を接続しても、温水供給配管と
温水排出配管に近い側のチューブと熱交換する空気の平
均温度から、温水供給配管と温水排出配管に遠い側のチ
ューブと熱交換する空気の平均温度まで等しくする。 【構成】 ヒータコア23は、一方の側に温水供給配管
29と温水排出配管30を接続するもので、入口タンク
27内には、各チューブ26側と温水供給配管29側と
に分割するセパレータ33が設けられている。このセパ
レータ33は、温水供給配管29とは異なった側に、温
水をUターンさせる開口34を備え、温水供給配管29
から供給された温水は、通路35を通って開口34でU
ターンして各チューブ26に分配され、出口タンク28
を通り、温水排出配管30から排出される。これによっ
て、各チューブ26を流れる温水の流路長が等しくな
り、各チューブ26と熱交換した空気の平均温度が等し
くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒータコアを流れる温
水の量や、温水の温度を調節して、ダクト内においてヒ
ータコアを通過する空気の温度を調節する空気調和装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】ヒータコアに流れる温水の量を調節し
て、ヒータコアを通過する空気の温度を調節して吹出温
度を調節する車両用空気調和装置が知られている。具体
的には、図5に示すように、フェイスモードではヒータ
コアへの温水供給量を大変少なくして、ヒータコアを通
過する空気の平均温度の上昇を抑え、バイレベルモード
ではヒータコアへの温水供給量をやや増加して、ヒータ
コアを通過する空気の平均温度を少し上昇させ、フット
モードではヒータコアへの温水供給量を増加させて、ヒ
ータコアを通過する空気の平均温度を高くするものであ
る。そして、バイレベルモード時は、温水の上流側(入
口タンク側)の高温の温水と熱交換した比較的温かい空
気(以下、温風)をフット吹出口へ導き、温水の下流側
(出口タンク側)の低温の温水と熱交換した比較的冷た
い空気(以下、冷風)をフェイス吹出口へ導き、バイレ
ベルモードを達成することもできる。なお、この図5に
示すデータは、ヒータコアへの供給水温が80℃、ヒー
タコアへ供給する空気温度が5℃、ヒータコアへ供給す
る空気流量が150m3 /hの状態でのものである。
【0003】この種のヒータコアは、一般的に、図14
に示すように、内部を温水が通過する複数のチューブ1
01と、この複数のチューブ101の一方の端に接続さ
れ、温水が供給される入口タンク102と、複数のチュ
ーブ101の他方の端に接続され、複数のチューブ10
1を通過した温水を排出させる出口タンク103とから
なり、入口タンク102へ供給された温水を複数のチュ
ーブ101へ全て並列に流すいわゆる全パスタイプが使
用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ヒータコア100へ温
水を供給する温水供給配管104と、ヒータコア100
を通過した熱交換後の温水を排出する温水排出配管10
5は、車室内へ空気を吹き出すダクトへの組付け性の観
点から、ヒータコア100に対して同一方向に取り付け
られることが望ましい(図3参照)。
【0005】しかるに、全パスタイプのヒータコア10
0の入口タンク102と出口タンク103の一方の側に
温水供給配管104と温水排出配管105を接続したも
のは、図14に示すように、温水供給配管104と温水
排出配管105に近い側のチューブ101を流れる温水
の流路長L1 が、温水供給配管104と温水排出配管1
05に遠い側のチューブ101を流れる温水の流路長L
2 に比較して大変短くなる。すると、温水の低流量時、
温水はより流路の短い側を流れ易くなり、すなわち流路
長L2 側より流路長L1 側に温水が多く流れるため、図
7の実線Aに示すように、温水供給配管104と温水排
出配管105に近い側のチューブ101の温水の流速が
速く、逆に温水供給配管104と温水排出配管105に
遠い側のチューブ101の温水の流速が遅くなる。温水
の流速が遅い程、空気との熱交換により温水が早く低下
する。この結果、温水供給配管104と温水排出配管1
05に近い側のチューブ101の平均水温が高くなり、
逆に温水供給配管104と温水排出配管105に遠い側
のチューブ101の平均水温が低くなる。この結果、図
8の実線Bに示すように、温水供給配管104と温水排
出配管105に近い側のチューブ101と熱交換する空
気の平均温度が高くなり、温水供給配管104と温水排
出配管105に遠い側のチューブ101と熱交換する空
気の平均温度が低くなってしまう(最大温度差23
°)。
【0006】そこで、図15に示すように、入口タンク
102内に、温水供給配管104と温水排出配管105
(図14参照)に近い側のチューブ101への流量を抑
え、逆に温水供給配管104と温水排出配管105に遠
い側のチューブ101への流量を増やすことを狙い、邪
魔板106を実験的に挿入した。この結果、図7および
図8の一点鎖線CおよびDに示すように、温水供給配管
104と温水排出配管105に近い側と遠い側の流速差
の改善がほとんどできず、温水供給配管104と温水排
出配管105に近い側と遠い側のチューブ101と熱交
換した空気の平均温度差は、あまり小さくならなかった
(最大温度差20°)。なお、この図7および図8に示
すデータは、ヒータコア100への供給水温が80℃、
温水の供給量が0.2l/min 、ヒータコア100へ供
給する空気温度が5℃、ヒータコア100へ供給する空
気流量が150m3 /hの状態でのものである。
【0007】
【発明の目的】本発明の目的は、全バスタイプのヒータ
コアの一方の側に温水供給配管と温水排出配管に近い側
のチューブと熱交換した空気の平均温度から、温水供給
配管と温水排出配管に遠い側のチューブと熱交換した空
気の平均温度まで等しい車両用空気調和装置の提供にあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用空気調和
装置は、次の技術的手段を採用する。車両用空気調和装
置は、車室内に空気を吹き出すためのダクトと、このダ
クト内に配置され、内部を温水が通過する複数のチュー
ブ、この複数のチューブの一方の端に接続され、温水が
供給される入口タンク、前記複数のチューブの他方の端
に接続され、前記複数のチューブを通過した温水を排出
させる出口タンクからなり、前記入口タンクへ供給され
た温水を前記複数のチューブへ全て並列に流す全パスタ
イプのヒータコアと、前記入口タンクへ温水の供給を行
う温水供給配管と、前記出口タンクの温水を排出する温
水排出配管とを備え、前記ヒータコアを流れる温水の量
を調節して、前記ヒータコアを通過する空気の温度を調
節する。そして、前記温水供給配管と前記温水排出配管
は、前記ヒータコアに対して同一方向に取り付けられ
る。また、前記入口タンクあるいは前記出口タンクの一
方のタンク内には、前記温水供給配管あるいは前記温水
排出配管とは異なった側で温水をUターンさせる開口を
形成するセパレータが設けられる。
【0009】
【発明の作用】入口タンク内にセパレータを設けた場
合、入口タンクに供給された温水は、セパレータによっ
て区画された入口タンク内を通って、一旦、温水供給配
管とは異なった側の開口まで導かれ、温水供給配管とは
異なった側から、順次、各チューブ内に温水を供給す
る。そして、各チューブを通過した熱交換後の温水は、
出口タンクに導かれ、出口タンクより温水排出配管を通
って流出される。
【0010】出口タンク内にセパレータを設けた場合、
入口タンクに供給された温水は、温水供給配管側から、
順次、各チューブ内に温水を供給する。そして、各チュ
ーブを通過した熱交換後の温水は、出口タンクに導か
れ、出口タンクに導かれた温水は、セパレータによっ
て、一旦、温水排出配管とは異なった側の開口まで導か
れ、その後、セパレータによって区画された出口タンク
内を通って温水排出配管から流出される。
【0011】
【発明の効果】本発明の車両用空気調和装置は、上記作
用で示したように、入口タンク内にセパレータを設けた
場合は、温水供給配管とは異なった側から、順次、各チ
ューブ内に温水を供給し、温水排出配管側で熱交換後の
温水が集められて温水排出配管へ流出される。また、出
口タンク内にセパレータを設けた場合は、温水供給配管
側から、順次、各チューブ内に温水を供給し、温水排出
配管とは異なった側で熱交換後の温水が集められ、その
後、温水排出配管へ流出される。これによって、各チュ
ーブを通過する温水の流路長がほぼ等しくなる(図1の
L1 ≒L2 ≒L3 参照)。このため、温水供給配管と温
水排出配管に近い側のチューブから遠い側のチューブま
での温水の流れ易さが等しくなり、各チューブを流れる
温水の流速もほぼ等しくなる。すると、温水供給配管と
温水排出配管に近い側のチューブを流れる温水の平均温
度から遠い側のチューブを流れる温水の平均温度まで、
各チューブを流れる温水の平均温度が等しくなり、結果
的に、温水供給配管と温水排出配管に近い側のチューブ
と熱交換する空気の平均温度から遠い側のチューブと熱
交換する空気の平均温度まで、ほぼ等しくなる。
【0012】
【実施例】次に、本発明の車両用空気調和装置を、図に
示す一実施例に基づき説明する。 〔第1実施例の構成〕図1ないし図8は本発明の第1実
施例を示すもので、図2は空気調和装置の概略構成図を
示し、図3は空気調和装置を車両へ装着した状態を示す
概略斜視図である。本実施例の車両用空気調和装置1
は、水冷式エンジンを搭載する車両に搭載されるもの
で、室内へ向けて空気を送る空気通路をなすダクト2を
備える。このダクト2の一端には、ダクト2内において
室内へ向かう空気流を生じさせる送風機3が接続されて
いる。また、ダクト2の他端には、ダクト2内を通過し
た空気を室内の各部へ向けて吹き出す吹出口が複数形成
されている。
【0013】送風機3は、モータ4によって遠心式のフ
ァン5を駆動するもので、ファン5はスクロールケース
6に収納されている。そして、このスクロールケース6
の吸込口には、内気と外気とを切り替えて導入する内外
気切替手段7が設けられている。この内外気切替手段7
は、車室内に開口して内気を導入する内気導入口8と、
車室外と連通して外気を導入する外気導入口9とを備え
る。そして、内外気切替手段7は、内気導入口8あるい
は外気導入口9のいずれか一方を塞ぐことのできる板状
の内外気切替ダンパ10を備える。
【0014】ダクト2の他端には、複数の吹出口へ通じ
る複数の空気通路が設けられている。この空気通路は、
室内前部の中央より、乗員の上半身へ向けて主に冷風を
吹き出すセンタフェイス吹出口11へ通じるセンタフェ
イス空気通路12と、室内前部の両脇より、乗員の上半
身あるいはサイドガラスへ向けて主に冷風を吹き出すサ
イドフェイス吹出口13へ通じるサイドフェイス空気通
路14と、フロントガラスへ向けて主に温風を吹き出す
デフロスタ吹出口15へ通じるデフロスタ空気通路16
と、乗員の足元へ向けて主に温風を吹き出すフット吹出
口17へ通じるフット空気通路18とからなる。
【0015】そして、本実施例では、センタフェイス空
気通路12とサイドフェイス空気通路14はダクト2の
下流端部のやや上側に開口し、デフロスタ空気通路16
はダクト2の上端に開口し、フット空気通路18はダク
ト2の下端に開口して設けられている。なお、サイドフ
ェイス空気通路14を除く他の空気通路には、各吹出口
への空気流を制御するセンタフェイスダンパ19、デフ
ロスタダンパ20、およびフットダンパ21が設けられ
ている。
【0016】ダクト2内の上流には、ダクト2内を流れ
る空気を冷却する冷却器22(例えば、冷凍サイクルの
冷媒蒸発器)が配置されるとともに、その下流にダクト
2内を流れる空気を加熱するヒータコア23が配置され
ている。冷却器22は、ダクト2内を流れる空気が全て
通過するように、ダクト2内の全面に亘って設けられて
いる。また、ダクト2内の上側には、ヒータコア23を
迂回させるバイパス通路24を備える。このバイパス通
路24には、バイパス通路24の開閉を行い、バイパス
通路24の開度を変化させるクールダンパ25が設けら
れている。
【0017】ヒータコア23は、エンジンの冷却水(以
下、温水)とダクト2内を流れる空気との熱交換を行う
積層型の熱交換器で、図4に示すように、内部を温水が
流れる上下方向に延びる複数のチューブ26と、この複
数のチューブ26の各間に配置されるコルゲートフィン
26aと、複数のチューブ26の下端に接続された温水
の入口タンク27と、複数のチューブ26の上端に接続
された温水の出口タンク28とからなり、入口タンク2
7へ供給された温水を複数のチューブ26へ全て並列に
流す全パスタイプのものである。
【0018】ヒータコア23の入口タンク27および出
口タンク28には、ダクト2へヒータコア23の組付け
が容易なように、同一方向(車両進行方向に対して左方
向)に、温水供給配管29および温水排出配管30が接
続される(図3参照)。この温水供給配管29は、入口
タンク27に設けられた流入ジョイント31に接続さ
れ、エンジンウォータジャケットあるいはラジエータか
ら入口タンク27へ温水の供給を行う配管である。ま
た、温水排出配管30は、出口タンク28に設けられた
流出ジョイント32に接続され、出口タンク28の流出
する温水をエンジンウォータジャケットあるいはラジエ
ータへ戻す配管である。
【0019】本実施例では、図1に示すように、ヒータ
コア23の入口タンク27には、入口タンク27内を各
チューブ26に連通する側と、温水供給配管29に連通
する側とに分割するセパレータ33が設けられている。
このセパレータ33は、温水供給配管29が接続される
流入ジョイント31とは異なった側で温水をUターンさ
せる開口34を備え、温水供給配管29から入口タンク
27内に流入した温水は、セパレータ33で区画された
通路35を通って開口34に導かれ、開口34から各チ
ューブ26に分配される。
【0020】また、ヒータコア23の温水の上流側(下
側)を通過した空気は、主にフット空気通路18を介し
てフット吹出口17へ導かれ、ヒータコア23の温水の
下流側(上側)を通過した空気は、主にセンタフェイス
空気通路12およびサイドフェイス空気通路14を介し
てセンタフェイス吹出口11およびサイドフェイス吹出
口13へ導かれるよう設けられている。
【0021】ヒータコア23に供給される温水の流量
は、温水供給配管29側に設けられたウォータバルブ3
6によって調節される。このウォータバルブ36は、吹
出モードの設定位置に応じて水量が変化するように設け
られ、図5に示すように、乗員の上半身へ主に冷風を吹
き出させるフェイスモードではヒータコア23の温水流
量が0〜0.2(l/min )、乗員の上半身へ冷風を吹
き出し乗員の足元に温風を吹き出させるバイレベルモー
ドではヒータコア23の温水流量が0.2〜0.4(l
/min )、乗員の足元に主に温風を吹き出させるフット
モードではヒータコア23の温水流量が0.4〜(l/
min )の範囲に制御される。すると、ヒータコア23を
通過した空気の平均温度T(図6参照)は、図5の実線
Tに示すように温水量に応じて変化する。なお、このデ
ータは、ヒータコア23への供給水温が80℃、ヒータ
コア23へ供給する空気温度が5℃、ヒータコア23へ
供給する空気流量が150m3 /hの状態でのものであ
る。なお、ウォータバルブ36によって温水流量を調節
する以外にも、例えば電磁開閉弁をデューティー比制御
して温水流量を調節するなど他の手段を採用しても良
い。
【0022】ヒータコア23の空気の下流の前記ダクト
内には、ヒータコア23の下側(温水の上流部分)を通
過した温風の一部をセンタフェイス吹出口11およびサ
イドフェイス吹出口13へ導くとともに、ヒータコア2
3の上側(温水の下流部分)を通過した冷風の一部をフ
ット吹出口17へ導く温風冷風分割ダンパ37を備え
る。この温風冷風分割ダンパ37は、ヒータコア23の
空気の下流部分において回動するダンパで、バイレベル
モードおよびフットモードでは、ヒータコア23の下側
を通過した温風を積極的にフット吹出口17に導き、フ
ェイスモードおよびデフロスタモードでは、ヒータコア
23を通過した空気通路を開いてヒータコア23の下側
を通過した空気の流れ抵抗を小さくする。
【0023】〔実施例の作動〕次に、上記実施例におけ
るヒータコア23の作動を説明する。温水供給配管29
から、入口タンク27内に温水が供給されると、図1に
示すように、入口タンク27に供給された温水は、セパ
レータ33によって区画された入口タンク27内の通路
35を通って、一旦、温水供給配管29とは異なった側
の開口34まで導かれ、開口34で温水供給配管29へ
Uターンし、温水供給配管29とは異なった側から、順
次、各チューブ26内に温水を供給する。そして、各チ
ューブ26を通過した熱交換後の温水は、出口タンク2
8に導かれ、出口タンク28より温水排出配管30を通
って流出される。
【0024】また、図1に示すように、ヒータコア23
内を通過する温水の流路は、温水供給配管29および温
水排出配管30に近い側のチューブ26を通過する温水
の通過長L1 も、温水供給配管29および温水排出配管
30に遠い側のチューブ26を通過する温水の通過長L
2 も、ヒータコア23の中央付近のチューブ26を通過
する温水の通過長L3 も全て同一になる。このため、全
てのチューブ26を流れる温水の流れ易さがほぼ等しく
なり、図7の破線αに示すように、各チューブ26内の
流速がほぼ等しくなる。
【0025】〔実施例の効果〕本実施例の車両用空気調
和装置1は、上述の作動で述べたように、各チューブ2
6内の流速がほぼ等しくなることによって、図8の破線
βに示すように、温水供給配管29および温水排出配管
30に近い側のチューブ26と熱交換する空気の平均温
度も、温水供給配管29および温水排出配管30に遠い
側のチューブ26と熱交換する空気の平均温度も、ヒー
タコア23の中央付近のチューブ26と熱交換する空気
の平均温度も全てほぼ同じになる(最大と最小の温度差
が4°)。なお、この図7および図8に示すデータは、
ヒータコアへの供給水温が80℃、温水の供給量が0.
2l/min 、ヒータコアへ供給する空気温度が5℃、ヒ
ータコアへ供給する空気流量が150m3 /hの状態で
のものである。
【0026】このため、温水供給配管29および温水排
出配管30に近い側のチューブ26と熱交換した空気が
吹き出される吹出口(例えば助手席側のサイドフェイス
吹出口13)の吹出温度も、温水供給配管29および温
水排出配管30に遠い側のチューブ26と熱交換した空
気が吹き出される吹出口(例えば運転席側のサイドフェ
イス吹出口13)の吹出温度も、ヒータコア23の中央
付近のチューブ26と熱交換した空気が吹き出される吹
出口(例えばセンタフェイス吹出口11)の吹出温度も
ほぼ等しくなる。
【0027】〔第2実施例〕図9は第2実施例を示すも
ので、ヒータコア23の要部概略断面図を示す。本実施
例も入口タンク27内にセパレータ33を設けた例であ
るが、本実施例のセパレータ33は、入口タンク27の
中央付近に貫通した1つ、あるいは複数の小孔38を設
けたものである。このように、セパレータ33に小孔3
8を設けることにより、セパレータ33によって区画さ
れた通路35内の温水の一部がセパレータ33の中央付
近でバイパスし、ヒータコア23の中央付近のチューブ
26の流れ易さが小さくなる。すると、ヒータコア23
の中央付近のチューブ26の流速が増加して、ヒータコ
ア23の中央付近のチューブ26と熱交換する空気の平
均温度を第1実施例に比較して上昇させることができ
る。
【0028】〔第2実施例の効果〕第1実施例では、ヒ
ータコア23の中央付近のチューブ26と熱交換する空
気の平均温度が、他の部分(温水供給配管29および温
水排出配管30に近い側と遠い側)を通過する空気の平
均温度に比較して僅か(4°ほど)に低かったが、セパ
レータ33に小孔38を設けることによって、ヒータコ
ア23の中央付近のチューブ26と熱交換する空気の平
均温度も、他の部分を通過する空気の平均温度もほぼ等
しくすることができる。また、小孔38の位置や、数、
大きさ等を変化させることにより、ヒータコア23を通
過する位置に応じた空気の温度分布をチューニングする
こともできる。
【0029】〔第3実施例〕図10は第3実施例を示す
もので、ヒータコア23の要部概略断面図を示す。本実
施例は、セパレータ33を出口タンク28内に設けた例
である。セパレータ33は、出口タンク28内を、各チ
ューブ26に連通する側と、温水排出配管30に連通す
る側とに分割するもので、温水排出配管30が接続され
る流出ジョイント32とは異なった側に温水をUターン
させる開口34を備える。これによって、各チューブ2
6を通過した温水は、開口34を通り、次にセパレータ
33で区画された通路35を通って温水排出配管30か
ら排出される。このように、セパレータ33を出口タン
ク28内に設けても、第1実施例と同じ効果を奏する。
もちろん、第2実施例に示したように、セパレータ33
に小孔38を設けて、ヒータコアの温度分布のチューニ
ングを施しても良い。
【0030】〔第4実施例〕図11ないし図13は第4
実施例を示すもので、図11はヒータコア23の側面
図、図12はヒータコアの要部概略図、図13は空気調
和装置の概略構成図を示す。本実施例は、セパレータ3
3によって入口タンク27内を水平方向(車両搭載時の
ダクト2の奥行き方向)に分割したものである。この実
施例のように、セパレータ33によって入口タンク27
内を水平方向に分割することによって、入口タンク27
内においてセパレータ33で区画される通路35を拡大
し、流水抵抗の増加を抑えても、ダクトの上下方向の増
加がなく、かつダクト2内を流れる空気流に支障を与え
ない。このため、ダクト2の上下方向の制約により、ヒ
ータコア23を上下方向に大きくできない場合に、本実
施例は有効な手段である。
【0031】〔変形例〕上記の実施例ではフェイス吹出
口に通じる空気通路を、フット吹出口に通じる空気通路
の上方に設け、ヒータコアの温水上流側を温水下流側よ
りも下方に配置した例を示したが、フェイス吹出口に通
じる空気通路を、フット吹出口に通じる空気通路の下方
に設け、ヒータコアの温水上流側を温水下流側よりも上
方に配置したり、フェイス吹出口に通じる空気通路とフ
ット吹出口に通じる空気通路とを水平方向に設け、ヒー
タコアの温水上流側と温水下流側を水平方向に配置して
も良い。温水の流量を調節してヒータコアを通過する空
気の温度を調節した例を示したが、ヒータコアに流入す
る温水の温度を調節してヒータコアを通過する空気の温
度を調節しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヒータコアの概略断面図である(第1実施
例)。
【図2】空気調和装置の概略構成図である(第1実施
例)。
【図3】空気調和装置の装着状態を示す概略斜視図であ
る(第1実施例)。
【図4】ヒータコアの概略斜視図である(第1実施
例)。
【図5】吹出モードと温水流量の関係を示すとともに、
ヒータコアを通過した空気の平均温度を示すグラフであ
る(第1実施例)。
【図6】ヒータコアを通過した空気の温度分布を示す図
である(第1実施例)。
【図7】ヒータコアの各チューブの位置と、各チューブ
を流れる温水の流速との関係を示す流速分布のグラフで
ある(第1実施例)。
【図8】ヒータコアの各チューブの位置と、各チューブ
と熱交換する空気の平均温度との関係を示す温度分布の
グラフである(第1実施例)。
【図9】ヒータコアの要部概略断面図である(第2実施
例)。
【図10】ヒータコアの要部概略断面図である(第3実
施例)。
【図11】ヒータコアの側面図である(第4実施例)。
【図12】ヒータコアの要部概略図である(第4実施
例)。
【図13】空気調和装置の概略構成図である(第4実施
例)。
【図14】ヒータコアの概略断面図である(従来技
術)。
【図15】ヒータコアの要部概略断面図である(比較技
術)。
【符号の説明】
1 車両用空気調和装置 2 ダクト 23 ヒータコア 26 チューブ 27 入口タンク 28 出口タンク 29 温水供給配管 30 温水排出配管 33 セパレータ 34 開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉 光 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)車室内に空気を吹き出すためのダク
    トと、 (b)このダクト内に配置され、内部を温水が通過する
    複数のチューブ、この複数のチューブの一方の端に接続
    され、温水が供給される入口タンク、前記複数のチュー
    ブの他方の端に接続され、前記複数のチューブを通過し
    た温水を排出させる出口タンクからなり、前記入口タン
    クへ供給された温水を前記複数のチューブへ全て並列に
    流す全パスタイプのヒータコアと、 (c)前記入口タンクへ温水の供給を行う温水供給配管
    と、 (d)前記出口タンクの温水を排出する温水排出配管と
    を備え、 前記ヒータコアを流れる温水の量を調節して、前記ヒー
    タコアを通過する空気の温度を調節する車両用空気調和
    装置において、 前記温水供給配管と前記温水排出配管は、前記ヒータコ
    アに対して同一方向に取り付けられるとともに、 前記入口タンクあるいは前記出口タンクの一方のタンク
    内には、前記温水供給配管あるいは前記温水排出配管と
    は異なった側で温水をUターンさせる開口を形成するセ
    パレータが設けられたことを特徴とする車両用空気調和
    装置。
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