JP2003080921A - 送風装置および車両用空調装置 - Google Patents

送風装置および車両用空調装置

Info

Publication number
JP2003080921A
JP2003080921A JP2001279904A JP2001279904A JP2003080921A JP 2003080921 A JP2003080921 A JP 2003080921A JP 2001279904 A JP2001279904 A JP 2001279904A JP 2001279904 A JP2001279904 A JP 2001279904A JP 2003080921 A JP2003080921 A JP 2003080921A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
vehicle
blower
scroll
switching box
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001279904A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Ozeki
幸夫 尾関
Masaharu Onda
正治 恩田
Eishin Arakawa
英信 荒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Calsonic Kansei Corp filed Critical Calsonic Kansei Corp
Priority to JP2001279904A priority Critical patent/JP2003080921A/ja
Publication of JP2003080921A publication Critical patent/JP2003080921A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 二つのスクロール室の吸込口を対向配置した
構造においてスクロール室のファン同士が干渉しない送
風装置および車両用空調装置の提供を図る。 【解決手段】 内外気切換箱11に開口する吸込口1
9、19が対向配置された一対のスクロール室12の間
に、仕切板21を設けた。そのため、遠心多翼ファン1
3、13同士が互いに干渉しないようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の内外から取
り入れた空気を温度調節して車室内に送風する車両用空
調装置に関し、特に車両用空調装置の送風装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両用空調装置は、車室内および車室外
の空気を選択的に取り込んで送風する送風装置と、該送
風装置から送風される空気を温度調節して吹き出す温調
装置と、から構成される。この種の送風装置には実開昭
61−18921号公報に開示されるようなものがあ
る。この送風装置は2つのファンの使用した送風装置で
あって、該二つのファンのスクロール室の吸込口を対向
配置してこの間に内外気切換箱を設けたものである。こ
のような送風装置によれば二つのファンを用いることで
風量を稼ぎつつも騒音を低減することができる。また、
一つの内外気切換箱を共用する構造であるため装置を小
型化できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の送風装置にあっては、スクロール室の吸込口が対向配
置されているため、ファン同士が互いに干渉してしまう
おそれがある。
【0004】本発明はこのような従来技術をもとに為さ
れたもので、二つのスクロール室の吸込口を対向配置し
た構造において対向するスクロール室内のファン同士が
干渉しない送風装置および車両用空調装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の送
風装置にあっては、内外気切換箱と、該内外気切換箱に
開口する吸込口が対向配置された一対のスクロール室
と、該各スクロール室内に配されたファンと、前記対向
配置された一対の吸込口の間に設けられた仕切板と、を
備えることを特徴とするものである。
【0006】請求項2記載の発明にあっては、請求項1
記載の送風装置において、ファンの駆動モータを内外気
切換箱の外に設けたことを特徴とするものである。
【0007】請求項3記載の発明にあっては、車室内お
よび車室外の空気を選択的に取り込んで送風する送風装
置と、該送風装置から送風される空気を温度調節して吹
き出す温調装置と、を備えた車両用空調装置において、
送風装置は、内外気切換箱と、内外気切換箱に開口する
吸込口が対向配置された一対のスクロール室と、該各ス
クロール室内に配されたファンと、前記対向配置された
一対の吸込口の間に設けられた仕切板と、からなること
を特徴とするものである。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項3記載の車
両用空調装置において、ファンの駆動モータを内外気切
換箱の外に設けたことを特徴とするものである。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項3,4の何
れか1項記載の車両用空調装置において、内外気切換箱
を車両の車幅方向中央に設けるとともにスクロール室の
巻軸を車幅方向に沿って設定することで、送風装置を車
両の車幅方向中心線に対して対称に構成したことを特徴
とするものである。
【0010】請求項6記載の発明は、請求項5記載の車
両用空調装置において、温調装置に、該温調装置の送風
路を運転席側送風路と助手席側送風路とに仕切る仕切板
を設け、送風装置の運転席側のスクロール室を運転席側
送風路に連通し助手席側のスクロール室を助手席側送風
路に連通して、運転席側送風路および助手席側送風路の
風量をそれぞれ独立して制御可能としたことを特徴とす
るものである。
【0011】請求項7記載の発明は、請求項6記載の車
両用空調装置において、車両用空調装置のユニットケー
スは、車両前後方向に延在され前記送風装置の仕切板お
よび前記温調装置の仕切板を構成する一枚の板状部材
と、前記運転席側および助手席側のスクロール室のベル
マウス状の吸込口を形成する取付部材と、該取付部材が
内面側から取り付けられてスクロール室を形成するとと
もに前記仕切部材を挟んで運転席側および助手席側から
組み合わされ、内外気切換箱、運転席側のスクロール
室、助手席側のスクロール室、運転席側送風路、助手席
側送風路を形成する一対の半割ケースと、からなること
を特徴とするものである。
【0012】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、送風装置
は、内外気切換箱と、該内外気切換箱に開口する吸込口
が対向配置された一対のスクロール室と、該各スクロー
ル室内に配されたファンと、前記対向配置された一対の
吸込口の間に設けられた仕切板と、を備えることを特徴
とするため、まず第一に、二つのファンを用いることに
より風量を稼ぎつつも騒音を低減することができる。第
二に、二つのスクロール室で一つの内外気切換箱を共用
する構造であるため、装置を小型化できる。第三に、互
いに対向配置された吸込口の間に仕切板があるため、フ
ァン同士が互いに干渉しないようになる。
【0013】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加え、ファンの駆動モータを内外気切
換箱の外に設けたため、特開平61−18921号公報
記載の従来技術のように、内外気切替箱内にファンの駆
動モータを設けた場合と異なり、内外気切替箱の内部空
間を広く設定することができる。なお、一つの駆動モー
タで二つのファンを同時に駆動してもよいし、一つのフ
ァンにそれぞれ一つずつ駆動モータを設けて各ファンを
別々に駆動してもよい。
【0014】請求項3記載の発明によれば、車両用空調
装置の送風装置は、内外気切換箱と、該内外気切換箱に
内外気切換箱に開口する吸込口が対向配置された一対の
スクロール室と、該各スクロール室内に配されたファン
と、前記対向配置された一対の吸込口の間に設けられた
仕切板と、からなることを特徴とするため、まず第一
に、二つのファンを用いることにより風量を稼ぎつつも
騒音を低減することができる。第二に、二つのスクロー
ル室で一つの内外気切換箱を共用する構造であるため、
装置を小型化できる。第三に、互いに対向配置された吸
込口の間に仕切板があるため、ファン同士が互いに干渉
しないようになる。
【0015】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明の効果に加え、ファンの駆動モータを内外気切
換箱の外に設けたため、特開平61−18921号公報
記載の従来技術のように、内外気切替箱内にファンの駆
動モータを設けた場合と異なり、内外気切替箱の内部空
間を広く設定することができる。
【0016】請求項5記載の発明によれば、請求項3,
4記載の発明の効果に加え、内外気切換箱を車両の車幅
方向中央に設けるとともにスクロール室の巻軸を車幅方
向に沿って設定することで、送風装置を車両の車幅方向
中心線に対して対称に構成したため、車両用空調装置を
右ハンドルおよび左ハンドルで共用することができる。
また、内外気切換箱の内気取入口の開口面積が車幅方向
中心線に対して左右対称となるため、従来のように内外
気切替箱が車両の車幅方向中央からオフセットされた場
合と異なり、温調装置から車室内に吹き出された空調風
が車幅方向中央に帰還するため空調風の流れに偏りがな
くなり好適な車室内空間を提供することができる。
【0017】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の発明の効果に加え、温調装置に、該温調装置の送風
路を運転席側送風路と助手席側送風路とに仕切る仕切板
を設け、前記送風装置の運転席側のスクロール室を運転
席側送風路に連通し助手席側のスクロール室を助手席側
送風路に連通したため、運転席側送風路および助手席側
送風路の風量をそれぞれ独立して制御可能なる。
【0018】請求項7記載の発明によれば、請求項6記
載の発明の効果に加え、車両用空調装置のユニットケー
スは、前記送風装置の仕切板および前記温調装置の仕切
板を構成する一枚の板状部材と、前記運転席側および助
手席側のスクロール室のベルマウス状の吸込口を形成す
る取付部材と、該取付部材が内面側から取り付けられて
スクロール室を形成するとともに前記仕切部材を挟んで
運転席側および助手席側から組み合わされ、内外気切換
箱、運転席側のスクロール室、助手席側のスクロール
室、運転席側送風路、助手席側送風路を形成する一対の
半割ケースと、からなることを特徴とするため、一枚の
仕切部材と一対の取付部材と一対の半割ケースとからな
る五部品で送風装置および温調装置の一体型ユニットケ
ースが構成される。そのため、部品点数が少なく組立効
率が高い車両用空調装置を提供することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1はこの実施形態の車両用空調
装置を示す概略断面図、図2は図1中SA−SA断面
図、図3は図1中SB−SB断面図、図4は同車両用空
調装置のユニットケースの組立状態を示す斜視図、図5
は図4のユニットケースの分解斜視図、図6は図4のユ
ニットケースの上面図、図7は図4のユニットケースの
後面図、図8は助手席側の半割ケースに取付部材を取り
付けた状態を示す内側面図、図9は助手席側の半割ケー
スに取付部材を取り付けた状態を示す斜視図、図10で
車室内空間の空調風の流れを示す説明図である。
【0020】この実施形態の車両用空調装置1は、車室
内および車室外の空気を選択的に取り込んで送風する送
風装置2と、該送風装置2から送風される空気を温度調
節して吹き出す温調装置3と、を備え、これら送風装置
2および温調装置3が一つのユニットケース4(図4〜
図9参照)に納められた一体型車両用空調装置1であ
る。
【0021】「送風装置」送風装置2は、図1〜図3に
示すように内外気切換箱11と、一対の渦巻状のスクロ
ール室12、12と、各スクロール室12、12に配さ
れた円筒状の遠心多翼ファン13、13と、を備えてい
る。
【0022】内外気切替箱11には内気取入口14およ
び外気取入口15が開口されており、その内部には内外
気切替ドア装置16が設けられている。この内外気切替
ドア装置16は、ドアケース17と、該ドアケース17
内を内気取入口14および外気取入口15に亘ってスラ
イド作動するスライド式切換ドアと、を備え、内気取入
口14および外気取入口15を選択的に開閉するもので
ある。なお、このスライド式切換ドア18、18は運転
席側と助手席側のそれぞれに設けられている。
【0023】スクロール室12、12は、内外気切換箱
11を挟んで車幅方向両側に配置され、内外気切替箱1
1に開口する吸込口19、19が該内外気切替箱11を
通じて互いに対向配置されている。つまり、一対のスク
ロール室12、12で一つの内外気切替箱11を共用し
ている。また、スクロール室12、12の巻軸は、車幅
方向に沿うように配置されており、且つ、後述する温調
装置3の送風路P(送風路Pを指向するユニットケース
4の一対の側壁)と直交している。そのため、車両用空
調装置1の温調装置3をセンター置きレイアウトにした
場合において、内外気切替箱11を含む送風装置2が車
両の車幅方向中心線に対して対称に構成されるようにな
っている。なお、一対に対向配置されたスクロール室1
2、12は、該スクロール室12、12の下流の通路の
中央部の送風量を確保するために、下流側に向けてその
吹出口20、20が中央部側へ漸次拡幅されて形成され
ている。
【0024】遠心多翼ファン13、13は、スクロール
室12、12の吸込口19、19とは反対の壁面に固定
された駆動モータM、Mによって駆動し、運転席側およ
び助手席側で独立して駆動し、いずれもその円筒状内部
から取り込んだ空気を円筒状外部に遠心的に吹き出して
スクロール室12、12の吹出口20、20を介して温
調装置3の送風路Pに送風するものである。
【0025】ここで、対向配置された一対の吸込口1
9、19の間には、仕切板21が設けられていて、両ス
クロール室12、12内の遠心多翼ファン13、13同
士が干渉しあわないようになっている。なお、図中1符
号22はエアフィルタであって、スクロール室12、1
2の上流に配設されており、後述する温調装置3のエバ
ポレータ24の図示せぬフィンおよびヒータコア26の
図示せぬフィンに異物が堆積して冷暖房能力が低下して
しまうようなことを防止している。
【0026】「温調装置」温調装置3は、ユニットケー
ス4内に形成される送風路Pと、該送風路P内に配され
た冷却用熱交換器としてのエバポレータ24と、エアミ
ックスドア装置25と、加熱用熱交換器としてのヒータ
コア26と、モード切替ドア装置27と、を備えてい
る。
【0027】このエバポレータ24は、図示せぬ圧縮
機、凝縮器、減圧手段とともに周知の冷凍サイクルを構
成するもので、送風路Pを流れる空気を冷却するもので
ある。
【0028】エアミックスドア装置25は、エバポレー
タ24の下流側且つヒータコア26の上流側に配設され
ており、ドアケース28と分配ドア29とを備えてい
る。ドアケース28は、上流側に冷風導入部を備え、下
流側の略下半部にエバポレータ24からの冷風をヒータ
コア26に通風させるヒータコア側通路P1の出口部を
備えるとともに、下流側の略上半部にエバポレータ24
からの冷風をヒータコア26をバイパスさせるバイパス
通路P2の出口部を備えている。そして、これらヒータ
コア側通路P1の出口部およびバイパス通路P2の出口
部に亘って分配ドア29が上下方向にスライド作動し、
該バイパス通路P2と該ヒータコア側通路P1への冷風
導入を分配するようになっている。
【0029】ヒータコア26は、ヒータコア側通路P1
の出口部に近接配置されており、内部の図示せぬエンジ
ンの冷却水を流して後流側に温風を発生させるものであ
る。その後流部にはヒータコア7を通風した温風を上方
に向けて流通させる縦向きの温風通路P3が形成され、
この温風通路P3と前記バイパス通路P2とがエアミッ
クスチャンバP4で合流して冷風と温風とが混合され
る。
【0030】ミックスチャンバP4には、フット吹出口
30、ベント吹出口31、デフロスタ吹出口32が上下
方向に連設されていて、この吹出口30,31,32に
亘ってモード切替ドア装置27が設けられている。
【0031】モード切換ドア装置27は、ドアケース3
3と、該ドアケース33に設けられた図示せぬスライド
レールに沿ってフット吹出口30およびベント吹出口3
1を開閉するフット/ベントスライドドア34と、同じ
く該ドアケース33に設けられた図示せぬスライドレー
ルに沿ってベント吹出口31およびデフロスタ吹出口3
2を開閉するベント/デフスライドドア35と、を備え
ていて、モード設定または温度設定などに従って吹出モ
ードを選択するものである。
【0032】ここで、温調装置3の送風路Pは、仕切板
36によって運転席側送風路PLおよび助手席側送風路
PRに仕切られていて、運転席側通路PLおよび助手席
側通路PRのそれぞれに、エアミックスドア装置25の
分配ドア29およびモード切換ドア装置27のフット/
ベントスライドドア34およびベント/デフスライドド
ア35が設けられていてそれぞれ別々に駆動できるよう
になっている。そのため、この実施形態では運転席側通
路PRおよび助手席側通路PRのそれぞれで温度調節お
よび風量調節を制御できるようになっている。
【0033】以下、この実施形態の一体型車両用空調装
置1のユニットケース4について説明を加える。図4〜
図9はユニットケース4の詳細図である。
【0034】ユニットケース4は、図4、5に示すよう
に、一枚の仕切部材4aと、該仕切部材4aを挟んで互
いに組み合わされる一対の半割ケース4b、4cと、該
半割ケース4b、4cのそれぞれに取り付ける取付部材
4d、4eと、の五部品から形成されている。
【0035】仕切部材4aは、略板状に形成され、前記
送風装置2の仕切板31および前記温調装置3の仕切板
36を構成するものである。この仕切部材4aには、運
転席側と助手席側とに亘って延在する前記内外気切換ド
ア装置16のドアケース17を保持する筒状のドアケー
ス保持部38と、運転席側と助手席側とに亘って延在す
る前記エアフィルタ22を貫通保持するエアフィルタ貫
通部51と、運転席側と助手席側とに亘って延在する前
記エバポレータ24のエバポレータ貫通部39と、運転
席側と助手席側とに亘って延在する前記エアミックスド
ア装置25のドアケース28を保持する筒状のドアケー
ス保持部40と、運転席側と助手席側とに亘って延在す
る前記ヒータコア26を貫通保持するヒータコア貫通部
52と、が穿設されている。
【0036】取付部材4d、4eは、スクロール室12
のベルマウス状の吸込口19を形成するものであって、
半割ケース4b,4cに形成された渦巻状部41へ車幅
方向中央側から取付られて(図8,9参照)、半割ケー
ス4b、4cの渦巻状部41と共にスクロール室12を
形成するものである。この取付部材4d、4eには内外
気切替箱11と送風路Pと画成する画成部42が一体に
形成されているが、この画成部42は仕切部材4aに設
けることもできる。
【0037】半割ケース4b、4cは、運転席側の半割
ケース4cおよび助手席側の半割ケース4bが左右対称
で形成されていて、取付部材4e、4dを取り付けた状
態(図8,9参照)で仕切部材4aを挟んで図示せぬク
ランプ等の締結手段によって互いに組み付けられ、内外
気切換箱11、運転席側のスクロール室12、助手席側
のスクロール室12、運転席側送風路P(PL)、助手
席側送風路P(PR)が形成されたユニットケース4が
完成する。なお、図8,9中において符号43は内外気
切換ドア装置16のドアケース保持部であり、符号44
はエバポレータ保持部であり、符号45はエアミックス
ドア装置25のドアケース保持部であり、符号46はヒ
ータコア保持部であり、符号47はモード切替ドア装置
27のドアケース保持部である。
【0038】このような車両用空調装置1および送風装
置2によれば、まず第1に、二つのスクロール室12、
12の吸込口19、19を対向配置した構造において、
互いに対向配置された吸込口19、19の間に仕切板2
1があるため両遠心多翼ファン13、13同士の干渉が
なくなる。つまり、図12に示すように仕切板を備えな
い送風装置では両遠心多翼ファン13、13同士が干渉
して逆流などのおそれがあるが、本実施形態の送風装置
2によればそのような遠心多翼ファン13、13同士の
干渉による不具合が生じない。
【0039】第二に、遠心多翼ファン13、13の駆動
モータM、Mを内外気切換箱11の外に設けたため、特
開平61−18921号公報の従来技術のように内外気
切替箱内にファンの駆動モータを設けた場合と異なり、
内外気切替箱11の内部空間を広く設定することができ
る。
【0040】第三に、内外気切換箱11を車両の車幅方
向中央に設けるとともにスクロール室の巻軸を車幅方向
に沿って設定することで送風装置2を車両の車幅方向中
心線に対して対称に構成したため、車両用空調装置1を
右ハンドルおよび左ハンドルで共用することができる。
また、内外気切換箱11の内気取入口14の開口面積が
車幅方向中心線に対して左右対称となるため、図13に
示す従来の車両空調装置100のように内外気切替箱1
01が車両の車幅方向中央からオフセットされた場合と
異なり、図12に示すように温調装置3から車室内に吹
き出された空調風が車幅方向中央に帰還し、空調風の流
れに偏りがなくなり好適な車室内空間を提供することが
できる。
【0041】第四に、温調装置3に、該温調装置3の送
風路Pを運転席側送風路PLと助手席側送風路PRとに
仕切る仕切板36を設け、送風装置2の運転席側のスク
ロール室12を運転席側送風路PLに連通し助手席側の
スクロール室12を助手席側送風路PRに連通したた
め、運転席側送風路PLおよび助手席側送風路PRの風
量をそれぞれ独立して制御可能となる。
【0042】第五に、送風装置2および温調装置3の一
体型ユニットケース4を、一枚の板状部材4aと、ベル
マウス状の吸込口19、19を形成する取付部材4d、
4eと、一対の半割ケース4b、4cと、からなる五部
品で構成したため、部品点数が少なく組立効率が高い車
両用空調装置1を提供することができる。
【0043】なお、上述の実施形態では、対向する一対
のスクロール室12、12の間隙を短くして車幅方向の
サイズを小さくしつつも内気取入口14および外気取入
口15の開口面積を広く取ることを目的にとして、内外
気切換ドア装置16が対向配置された一対おスクロール
室12、12を覆うように該スクロール室12、12に
跨って配置されているが、車幅方向へのサイズに余裕が
ある場合などには、内外気切換装置16を対向する一対
のスクロール室12の間に配置してもよい。
【0044】また、上述の実施形態では、内外気切替ド
ア装置16をスライド式としたが、例えば、図11に示
すように内気取入口51および外気取入口52に亘って
回動する揺動式ドア53としてもよい。また、エアミッ
クスドア装置25およびモード切換ドア装置27におい
ても揺動式としてもよい。
【0045】また、上述の実施形態では送風装置2およ
び温風装置3を一体型ユニットとして構成した例を示し
たが、本発明にあっては送風装置2および温風装置3を
別体のユニットとして設けてもよいし、また、内外気切
換箱11が別体で設けられるものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この実施形態の車両用空調装置を示す概略断面
図。
【図2】図1中SA−SA線に沿う断面図。
【図3】図1中SB−SB線に沿う断面図。
【図4】同車両用空調装置のユニットケースを組立状態
を示す斜視図。
【図5】図4のユニットケースの分解斜視図。
【図6】図4のユニットケースの上面図。
【図7】図4のユニットケースの後面図。
【図8】助手席側の半割ケースに取付部材を取り付けた
状態を示す内側面図。
【図9】助手席側の半割ケースに取付部材を取り付けた
状態を示す斜視図。
【図10】この実施形態の車両用空調装置を用いた車両
の車室内空間の空調風の流れを示す説明図。
【図11】送風装置の変形例を示す概略断面図。
【図12】仕切板を備えない送風装置の装置内の空気の
流れを示す説明図。
【図13】従来の車両空調装置を用いた車両の車室内空
間の空調風の流れを示す説明図。
【符号の説明】
1 車両用空調装置 2 送風装置 3 温調装置 4 ユニットケース 4a 仕切部材 4b 助手席側の半割ケース 4c 運転席側の半割ケース 4d 助手席側の取付部材 4e 運転席側の取付部材 11 内外気切換箱 12、12 スクロール室 13、13 遠心多翼ファン(ファン) 19、19 吸込口 21 仕切板 36 仕切板 P 送風路 PL 運転席側送風路 PR 助手席側送風路 M、M ファンの駆動モータ
フロントページの続き (72)発明者 荒川 英信 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニックカンセイ株式会社内 Fターム(参考) 3L011 BA01 BF02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内外気切換箱(11)と、該内外気切換
    箱(11)に開口する吸込口(19、19)が対向配置
    された一対のスクロール室(12、12)と、該各スク
    ロール室(12、12)内に配されたファン(13、1
    3)と、前記対向配置された一対の吸込口(19、1
    9)の間に設けられた仕切板(21)と、を備えること
    を特徴とする送風装置(2)。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の送風装置(2)におい
    て、 前記ファン(13、13)の駆動モータ(M、M)を前
    記内外気切換箱(11)の外に設けたことを特徴とする
    送風装置(2)。
  3. 【請求項3】 車室内および車室外の空気を選択的に取
    り込んで送風する送風装置(2)と、該送風装置(2)
    から送風される空気を温度調節して吹き出す温調装置
    (3)と、を備えた車両用空調装置(1)において、 前記送風装置(2)は、内外気切換箱(11)と、該内
    外気切換箱(11)に開口する吸込口(19、19)が
    対向配置された一対のスクロール室(12、12)と、
    該各スクロール室(12、12)内に配されたファン
    (13、13)と、前記対向配置された一対の吸込口
    (19、19)の間に設けられた仕切板(21)と、か
    らなることを特徴とする車両用空調装置(1)。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の車両用空調装置(1)に
    おいて、 前記ファン(13、13)の駆動モータ(M、M)を前
    記内外気切換箱(11)の外に設けたことを特徴とする
    車両用空調装置(1)。
  5. 【請求項5】 請求項3,4の何れか1項記載の車両用
    空調装置(1)において、 前記内外気切換箱(11)を車両の車幅方向中央に設け
    るとともに前記スクロール室(12、12)の巻軸を車
    幅方向に沿って設定することで、送風装置(2)を車両
    の車幅方向中心線に対して対称に構成したことを特徴と
    する車両用空調装置(1)。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の車両用空調装置(1)に
    おいて、 前記温調装置(3)に、該温調装置(3)の送風路
    (P)を運転席側送風路(PL)と助手席側送風路(P
    R)とに仕切る仕切板(36)を設け、前記送風装置
    (2)の運転席側のスクロール室(12)を運転席側送
    風路(PL)に連通し助手席側のスクロール室(12)
    を助手席側送風路(PR)に連通して、運転席側送風路
    (PL)および助手席側送風路(PR)の風量をそれぞ
    れ独立して制御可能としたことを特徴とする車両用空調
    装置(1)。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の車両用空調装置(1)に
    おいて、 車両用空調装置(1)のユニットケース(4)は、前記
    送風装置(2)の仕切板(21)および前記温調装置
    (3)の仕切板(36)を構成する車両前後方向に延在
    された一枚の板状部材(4a)と、前記運転席側および
    助手席側のスクロール室(12、12)のベルマウス状
    の吸込口(19、19)を形成する取付部材(4d、4
    e)と、該取付部材(4d、4e)が内面側から取り付
    けられてスクロール室(12)を形成するとともに前記
    仕切部材(4a)を挟んで運転席側および助手席側から
    組み合わされ、内外気切換箱(11)、運転席側のスク
    ロール室(12)、助手席側のスクロール室(12)、
    運転席側送風路(PL)、助手席側送風路(PR)を形
    成する一対の半割ケース(4b、4c)と、からなるこ
    とを特徴とする車両用空調装置(1)。
JP2001279904A 2001-09-14 2001-09-14 送風装置および車両用空調装置 Withdrawn JP2003080921A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001279904A JP2003080921A (ja) 2001-09-14 2001-09-14 送風装置および車両用空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001279904A JP2003080921A (ja) 2001-09-14 2001-09-14 送風装置および車両用空調装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003080921A true JP2003080921A (ja) 2003-03-19

Family

ID=19103998

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001279904A Withdrawn JP2003080921A (ja) 2001-09-14 2001-09-14 送風装置および車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003080921A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007074878A1 (ja) * 2005-12-28 2007-07-05 Calsonic Kansei Corporation 空調装置
WO2015008434A1 (ja) * 2013-07-18 2015-01-22 株式会社デンソー 車両用空調装置
WO2019087628A1 (ja) * 2017-10-31 2019-05-09 株式会社デンソー 車両用空調ユニット
KR20190058813A (ko) * 2017-11-22 2019-05-30 한온시스템 주식회사 차량용 공조장치
WO2019220925A1 (ja) * 2018-05-17 2019-11-21 株式会社デンソー 車両用空調ユニット

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007074878A1 (ja) * 2005-12-28 2007-07-05 Calsonic Kansei Corporation 空調装置
WO2015008434A1 (ja) * 2013-07-18 2015-01-22 株式会社デンソー 車両用空調装置
JP2015037926A (ja) * 2013-07-18 2015-02-26 株式会社デンソー 車両用空調装置
CN105377598A (zh) * 2013-07-18 2016-03-02 株式会社电装 车辆用空调装置
US10618371B2 (en) 2013-07-18 2020-04-14 Denso Corporation Air conditioner for vehicle
WO2019087628A1 (ja) * 2017-10-31 2019-05-09 株式会社デンソー 車両用空調ユニット
KR20190058813A (ko) * 2017-11-22 2019-05-30 한온시스템 주식회사 차량용 공조장치
KR102428763B1 (ko) * 2017-11-22 2022-08-05 한온시스템 주식회사 차량용 공조장치
WO2019220925A1 (ja) * 2018-05-17 2019-11-21 株式会社デンソー 車両用空調ユニット
JP2019199190A (ja) * 2018-05-17 2019-11-21 株式会社デンソー 車両用空調ユニット
CN112118977A (zh) * 2018-05-17 2020-12-22 株式会社电装 车辆用空调单元
CN112118977B (zh) * 2018-05-17 2023-12-15 株式会社电装 车辆用空调单元

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7931075B2 (en) Air conditioner
JP3804152B2 (ja) 車両用空調装置
US6796368B1 (en) Air conditioning apparatus for vehicle
US20080083241A1 (en) Air conditioning apparatus for vehicle
JPH11115450A (ja) 車両用空調装置
JPH10181331A (ja) 車両用空調装置
US20070158047A1 (en) Air conditioner for vehicle
JPH09309322A (ja) 自動車用空調装置
JP2001088532A (ja) 車両用空調装置
JPS61263822A (ja) 自動車用空気調和装置
JP2003080921A (ja) 送風装置および車両用空調装置
JPH1016531A (ja) 車両用空調装置
JPH11180128A (ja) 車両用空調装置
JP4624773B2 (ja) 車両用空調装置
JP4024971B2 (ja) 車両用空気調和ユニット
JPH11208240A (ja) 車両用空調装置
JP3694990B2 (ja) 車両用空調装置
JPH10119545A (ja) 左右独立温調空気調和装置
JP4228981B2 (ja) 車両用空調装置
JP2007083774A (ja) 車両後席用空調装置
JP2002274153A (ja) 車両用空調装置
JPH106740A (ja) 車両用空調装置
JP2000071745A (ja) 車両用空調装置
JP2002362132A (ja) 車両用空調装置
JPS62137215A (ja) 自動車用空気調和装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050323

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070322