JPH07148532A - カーリング加工方法 - Google Patents

カーリング加工方法

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JPH07148532A
JPH07148532A JP29680993A JP29680993A JPH07148532A JP H07148532 A JPH07148532 A JP H07148532A JP 29680993 A JP29680993 A JP 29680993A JP 29680993 A JP29680993 A JP 29680993A JP H07148532 A JPH07148532 A JP H07148532A
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JP
Japan
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work
punch
burring
curling
punching
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JP29680993A
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English (en)
Inventor
Isao Sugimoto
勇雄 杉本
Makoto Ikura
真 伊倉
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工程間におけるワークの反転作業またはプレ
ス機械のベッド側の駆動機構を必要とすることなくカー
リング加工を行う。 【構成】 穴抜き工程(第1工程)では、穴抜きポンチ
14の一方向からの押圧によりワーク1に打抜き穴2を
形成し、バーリング工程(第2工程)では、穴抜きポン
チ14の移動方向と同一方向に移動するバーリングポン
チ24によりワーク1の打抜き穴2の外周を押圧して凹
座3を形成することにより、ワーク1の打抜き穴2の周
縁にバーリングポンチ24の移動方向と反対側に突出す
る縦壁5を形成し、カーリング工程(第3工程)では、
バーリングポンチ24の移動方向と同一方向に移動する
カーリングポンチ34によりワーク1の縦壁5を外方に
湾曲させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、板状のワークのカーリ
ング加工(巻込み加工)に関し、特にすべての工程にお
いて一方向からの加工が可能なカーリング加工方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車のボデーには、各種機器類を接続
する電気配線や配管が施されている。これらの配線や配
管は、ボデーに形成された配線用または配管用の穴に挿
通されている。自動車のボデーに形成される配線用、配
管用の穴は、プレス加工によって穴抜きされたものであ
り、穴の周縁はエッジ状になっているので、この穴に電
線(ワイヤハーネス)等をそのまま挿通すると、電線の
被覆が損傷するおそれがある。そこで、従来では図12
ないし図15に示す対策が施されている。
【0003】図12は、ボデー201の配線用穴202
の周縁にゴム製のグロメット203を装着させた構成を
示している。この場合は、電線204がグロメット20
3と接触することになるので、電線204の損傷が防止
される。図13は、ボデー201の配線用穴202に挿
通された電線204に保護チューブ205がかぶせられ
ているので、保護チューブ205のみが配線用穴202
の周縁と接触することになり、電線204の損傷が防止
される。図14は、ボデー201の配線用穴202の周
縁にバーリング加工を施した場合を示している。バーリ
ング部206は、配線用穴202の周縁から突出した筒
状の壁部であり、電線204は筒状壁部であるバーリン
グ部206によって保護される。バーリング加工に関連
する先行技術として、たとえば特開昭56−11783
6号公報、特開平2−52124号公報が知られてい
る。
【0004】図12および図14による電線204の保
護の場合は、配線用穴202にグロメット203を装着
したり、電線204に保護チューブ205をかぶせる必
要があり、作業量が多くなる。また、配線用穴202の
周縁にバーリング部206を形成しても、バーリング部
206の先端はエッジ状となっているので、電線204
を確実に保護することは難しい。そこで、図15に示す
ように、ボデー201の配線用穴202の周縁にカーリ
ング加工(巻込み加工)によってカーリング部207を
形成することが行われている。
【0005】図16は、従来のカーリング加工の一例を
示している。図16の第1工程では、ワーク(素材)2
01がパッド212によって下型211に押圧され、こ
の状態で穴抜きポンチ213による穴抜き加工が行われ
る。つぎに図16の第2工程に進み、ワーク201はパ
ッド222によって下型221に押圧される。この状態
ではバーリングポンチ223が下降し、ワーク201の
打抜き穴208の周縁のバーリング加工が行われる。つ
ぎに図16の第3工程に進み、ワーク201はパッド2
32によって下型231に押圧される。この状態ではカ
ーリングポンチ233が上昇し、ワーク201のバーリ
ング部209がカーリングポンチ233によって押圧さ
れる。これにより、バーリング部209は外方に折り曲
げられ、カーリング部210が形成される。
【0006】図17は、従来のカーリング加工の他の例
を示している。図17の第1工程は図16の第1工程と
同一であり、穴抜きポンチ213による穴抜き加工が行
われる。つぎに、図16の第2工程に進み、ワーク20
1はパッド242によって下型241に押圧される。こ
の状態ではバーリングポンチ243は上昇し、ワーク2
01の打抜き穴208の周縁のバーリング加工が行われ
る。つぎに図17の第3工程に進み、ワーク201はパ
ッド252によって下型251に押圧される。この状態
ではカーリングポンチ253が下降し、ワーク201の
バーリング部209がカーリングポンチ253によって
押圧される。これにより、バーリング部210が形成さ
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のカーリ
ング加工方法にはつぎの問題が存在する。 図16および図17のカーリング加工方法では、第
2工程におけるバーリング加工と第3工程におけるカー
リング加工の加工方向が逆向きとなっている。通常プレ
ス加工においては、下型がベッド側に固定され、上型
(穴抜きポンチ、バーリングポンチ、カーリングポン
チ)がラム側に取付けられ、上型のみが昇降するように
なっている。したがって、カーリング加工方法における
各工程間で加工方向が異なることは、プレス機械のベッ
ド側にラムと同様の新たな駆動機構を設けることが必要
となる。新たな駆動機構としては、たとえばダイクッシ
ョン、エアシリンダ、ラムからの下向きの力を上向きの
力に変換するカム機構等があるが、これらを設けること
により、プレス機械およびプレス型の構造が複雑とな
り、プレス設備のコストが高くなるという問題がある。
【0008】 図16および図17のカーリング加工
方法において、各工程間で加工方向を同じにするために
は、バーリング加工を行った後にワークを反転させる必
要がある。しかし、この場合はワークの反転工程が必要
となり、作業工程数および装置が増加しコスト高とな
る。
【0009】本発明の目的は、工程間におけるワークの
反転作業またはプレス機械のベッド側の駆動機構を必要
とすることなくカーリング加工を行うことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係わるカーリング加工方法は、つぎのように
構成されている。 (1) 穴抜きポンチの一方向からの押圧によりワーク
に打抜き穴を形成する穴抜き工程と、前記穴抜きポンチ
の穴抜き加工時の移動方向と同一方向からバーリングポ
ンチによりワークの前記打抜き穴の外周を押圧して凹座
を形成することにより、打抜き穴の周縁にバーリングポ
ンチの移動方向と反対側に突出する縦壁を形成するバー
リング工程と、前記バーリングポンチのバーリング加工
時の移動方向と同一方向からカーリングポンチにより前
記ワークの縦壁を押圧し、該縦壁を外方に湾曲させるカ
ーリング工程と、から成ることを特徴とするカーリング
加工方法。 (2) 上型の一方向からの押圧によりワークの一部を
凸状に絞り成形する絞り加工工程と、前記ワークの絞り
部の頂部を前記上型の移動方向と同一方向から穴抜きポ
ンチにより押圧しワークに打抜きを形成する穴抜き工程
と、前記穴抜きポンチの穴抜き加工時の移動方向と同一
方向からバーリングポンチによりワークの絞り部を押圧
し、ワークの打抜き穴の周縁にバーリングポンチの移動
方向と反対側に突出する縦壁を形成するバーリング工程
と、前記バーリングポンチのバーリング加工時の移動方
向と同一方向からカーリングポンチにより前記ワークの
縦壁を押圧し、該縦壁を外方に湾曲させるカーリング工
程と、から成ることを特徴とするカーリング加工方法。 (3) 穴抜きポンチの一方向からの押圧によりワーク
に打抜き穴を形成する穴抜き工程と、前記穴抜きポンチ
の穴抜き加工時の移動方向と同一方向からバーリングポ
ンチによりワークの前記打抜き穴の外周を押圧し、打抜
き穴の周縁にバーリングポンチの移動方向と同一方向に
突出する縦壁を形成するバーリング工程と、前記バーリ
ングポンチのバーリング加工時の移動方向と同一方向か
らリストライクポンチによりワークの縦壁の外周を押圧
することにより該縦壁の端部をカーリングダイスの湾曲
面に押圧し、該縦壁を外方に湾曲させるカーリング工程
と、から成ることを特徴とするカーリング加工方法。
【0011】
【作用】このように構成されたカーリング加工方法にお
いては、つぎの作用が行われる。
【0012】(1)請求項1のカーリング加工方法にお
いては、穴抜き工程によりワークに打抜き穴が形成され
る。ワークに打抜き穴が形成されると、穴抜きポンチの
穴抜き加工時の移動方向と同一方向からバーリングポン
チがワークに向けて移動し、バーリングポンチの押圧に
よりバーリング加工が行われる。このバーリングポンチ
によるバーリング加工の際には、バーリングポンチの押
圧により打抜き穴の外周が凹座に形成され、ワークの打
抜き穴の周縁にはバーリングポンチの移動方向と反対側
に突出する縦壁が形成される。バーリング加工が完了す
ると、バーリングポンチのバーリング加工時の移動方向
と同一方向からカーリングポンチがワークの縦壁に向け
て移動し、カーリングポンチの押圧により縦壁が外方に
湾曲され、縦壁のカーリングが行われる。したがって、
各工程における穴抜きポンチ、バーリングポンチ、カー
リングポンチによるワークの加工時には、いずれのポン
チもワークに対して同一方向に動くので、ワークを一方
向のみから加工することが可能となり、プレス機械のベ
ッド側の駆動機構や、ワークの反転作業も不要となる。
【0013】(2)請求項2のカーリング加工方法にお
いては、絞り加工工程によりワークの一部が凸状に絞り
成形される。ワークに絞り部が形成されると、穴抜き工
程において穴抜きポンチにより絞り部の頂部に一方向か
ら穴抜き加工がおこなわれる。ワークに打抜き穴が形成
されると、穴抜きポンチの穴抜き加工時の移動方向と同
一方向からバーリングポンチがワークに向けて移動し、
バーリングポンチによりバーリング加工が行われる。こ
のバーリング加工においては、バーリングポンチによっ
てワークの絞り部が押圧され、ワークの打抜き穴の周縁
にはバーリングポンチの移動方向と反対側に突出する縦
壁が形成される。このバーリング加工が完了すると、バ
ーリングポンチのバーリング加工時の移動方向と同一方
向からカーリングポンチがワークの縦壁に向けて移動
し、カーリングポンチの押圧により縦壁が外方に湾曲さ
れ、縦壁のカーリングが行われる。請求項2のカーリン
グ加工方法においても各工程における加工方向は同一と
なり、プレス機械のベッド側の駆動機構や、ワークの反
転作業も不要となる。
【0014】(3)請求項3のカーリング加工方法にお
いては、穴抜き工程によりワークに打抜き穴が形成され
る。ワークに打抜き穴が形成されると、穴抜きポンチの
穴抜き加工時の移動方向と同一方向からバーリングポン
チがワークに向けて移動し、バーリングポンチによりバ
ーリング加工が行われる。このバーリング加工によっ
て、ワークの打抜き穴の周縁にはバーリングポンチの移
動方向と同一方向の縦壁が形成される。つぎに、バーリ
ングポンチのバーリング加工時の移動方向と同一方向か
らリストライクポンチがワークに向けて移動し、ワーク
の縦壁の外周が押圧される。これにより、ワークの縦壁
の端部がカーリングダイスの湾曲面に押圧され、縦壁は
カーリングダイスに沿って外方に湾曲し、縦壁のカーリ
ングが行われる。請求項3のカーリング加工方法におい
ても各工程における加工方向は同一となり、プレス機械
のベッド側の駆動機構や、ワークの反転作業も不要とな
る。
【0015】
【実施例】以下に、本発明に係わるカーリング加工方法
の望ましい実施例を、図面を参照して説明する。
【0016】第1実施例 図1ないし図3は、本発明の第1実施例を示している。
まず、本実施例の各工程で用いられるプレス型の説明を
する。本実施例のカーリング加工方法は、第1工程であ
る穴抜き工程と、第2工程であるバーリング工程と、第
3工程であるカーリング工程とからなっている。第1工
程のプレス型11は、下型切刃12、パッド13、穴抜
きポンチ14を備えている。下型切刃12は、図示しな
いプレス機械のベッド側に取付けられており、穴抜きポ
ンチ14はプレス機械のラム側に取付けられている。パ
ッド13は、ラムの動きに連動するようになっている。
【0017】第2工程のプレス型21は、下型ダイス2
2、パッド23、バーリングポンチ24を備えている。
下型ダイス22は、図示しないプレス機械のベッド側に
取付けられている。下型ダイス22は、ワーク1を円錐
台状に成形するための円環状の凹部22aを有してい
る。バーリングポンチ24は、プレス機械のラム側に取
付けられている。バーリングポンチ24には、ワーク1
の打抜き穴2の外周を下型ダイス22の凹部22aに押
圧する円環状の凸部23aが形成されている。パッド2
3は、ラムの動きに連動するようになっている。
【0018】第3工程のプレス型31は、下型ダイス3
2、パッド33、カーリングポンチ34を備えている。
下型ダイス32は、図示しないプレス機械のヘッド側に
取付けられている。下型ダイス32には、ワーク1の円
錐台状の凹座3を保持する凹部32aが形成されてい
る。カーリングポンチ34は、プレス機械のラム側に取
付けられている。カーリングポンチ34には、ワーク1
の縦壁5を外方に湾曲させる湾曲面34aが形成されて
いる。パッド33は、ラムの動きと連動するようになっ
ている。パッド33には、ワーク1の凹座3を下型ダイ
ス32に押圧する傾斜部33aが形成されている。
【0019】つぎに、上述の各プレス型11、21、3
1を用いた第1実施例におけるカーリング加工方法につ
いて説明する。図1の穴抜き工程(第1工程)では、プ
レス型11の下型切刃12に、板厚が0.6〜2.3m
mの薄板鋼板であるワーク1がセットされる。ワーク1
のセットが完了すると、プレス機械のラムが下降し、ワ
ーク1はパッド13によって下型切刃12に押圧され
る。さらに、ラムが下降すると、穴抜きポンチ14によ
ってワーク1が下方に押圧され、ワーク1は穴抜きポン
チ14によって打抜かれる。これにより、ワーク1には
打抜き穴2が形成される。
【0020】穴抜き加工が終了すると、ワーク1はバー
リング工程(第2工程)に搬送される。バーリング工程
では、ワーク1はプレス型21の下型ダイス22にセッ
トされる。ワーク1のセットが完了すると、プレス機械
のラムが下降し、ワーク1はパッド23によって下型ダ
イス22に押圧される。さらに、ラムが下降すると、バ
ーリングポンチ24によってワーク1が下方に押圧され
る。バーリングポンチ24には、凸部23aが形成され
ているので、バーリングポンチ24の押圧によってワー
ク1には円錐台状の凹座3が形成される。また、凹座3
の加工により、ワーク1の打抜き穴2の周縁にはバーリ
ングポンチ24の移動方向と反対側に突出する縦壁5が
形成される。
【0021】バーリング加工が終了すると、ワーク1は
カーリング工程(第3工程)に搬送される。カーリング
工程では、ワーク1はプレス型31の下型ダイス32に
セットされる。ワーク1のセットが完了すると、プレス
機械のラムが下降し、ワーク1はパッド33によって下
型ダイス32に押圧される。さらに、ラムが下降する
と、カーリングポンチ34がワーク1の縦壁5に当接
し、縦壁5はカーリングポンチ34の湾曲面34aによ
って押圧される。これにより、ワーク1の縦壁は外方に
湾曲し、カーリング加工が終了する。
【0022】図2および図3は、カーリング加工された
ワーク1の断面形状を示している。図3に示すように、
カーリングされた縦壁5のエッジ端5aは、凹座3の起
点3aと湾曲したカーリング部5bとを結ぶ直線Xの内
側に位置している。これにより、ワーク1の打抜き穴2
に電線や配管等を挿入しても、これらの電線や配管はエ
ッジ端5aに接触することはなくなり、電線、配管の損
傷が確実に防止される。
【0023】図1の穴抜き工程の穴抜きパンチ14、バ
ーリング工程のバーリングポンチ24、カーリング工程
のカーリングポンチ34は、いずれもプレス機械のラム
によって駆動されるので、すべての工程でプレス加工方
向が同じとなる。したがって、従来のようにプレス機械
のベッド側に駆動機構を設ける必要もなく、ワーク1の
反転作業を行う必要もなくなる。
【0024】第2実施例 図4は、本発明の第2実施例を示している。第2実施例
は第1実施例の変形例であり、第1実施例における穴抜
き加工とバーリング加工とを同一のプレス型で行えるよ
うにしたものである。本実施例のカーリング加工方法
は、第1工程となる穴抜き工程およびバーリング工程
と、第2工程となるカーリング工程とからなっている。
【0025】第1工程のプレス型41は、下型ダイス4
2、パッド43、穴抜きポンチ44、バーリングポンチ
45を備えている。下型ダイス42は、図示しないプレ
ス機械のベッド側に取付けられている。バーリングポン
チ45は、プレス機械のラム側に取付けられている。パ
ッド43は、ラムの動きに連動するようになっている。
下型ダイス42には、ワーク1を打抜くための穴42a
と、ワーク1に凹座3を形成するための円環状の凹部4
2bを有している。
【0026】バーリングポンチ45には、ワーク1を下
型ダイス42の凹部42bに押圧する円環状の凸部45
aが形成されている。バーリングポンチ45には、穴抜
きポンチ44が取付けられている。穴抜きポンチ44
は、バーリング加工が開始される前に、ワーク1を打抜
くように取付けられている。すなわち、本実施例のプレ
ス型41では、バーリング加工よりも穴抜き加工が先行
して行われるようになっている。
【0027】このように構成された第2実施例において
は、図4の第1工程では、プレス型41の下型ダイス4
2にワーク1がセットされる。ワーク1のセットが完了
すると、プレス機械のラムが下降し、ワーク1はパッド
43によって下型ダイス42に押圧される。ラムの下降
量が増加すると、穴抜きポンチ44によってワーク1が
打抜かれ、ワーク1には打抜き穴2が形成される。さら
に、ラムが下降すると、ワーク1はバーリングポンチ4
5によって押圧され、ワーク1には凹座3が形成され
る。このバーリング加工による凹座3の形成により縦壁
5が形成される。
【0028】穴抜き加工およびバーリング加工が終了す
ると、ワーク1はカーリング工程(第2工程)に搬送さ
れる。カーリング工程では、第1実施例と同様にワーク
1はプレス型31の下型ダイス32にセットされる。ワ
ーク1のセットが完了すると、プレス機械のラムが下降
し、ワーク1の縦壁5がカーリングポンチ34の湾曲面
34aによって押圧される。これにより、ワーク1の縦
壁2は外方に湾曲し、カーリング加工が終了する。
【0029】第2実施例では、穴抜き加工とバーリング
加工とを一つのプレス型41で行うことができるので、
第1実施例の場合よりも工程数を1つ減らすことが可能
となり、工程の短縮が図れる
【0030】第3実施例 図5ないし図7は、本発明の第3実施例を示している。
本実施例のカーリング加工方法は、第1工程である絞り
工程と、第2工程である穴抜き工程と、第3工程である
リストライクバーリング工程、第4工程であるカーリン
グ工程とからなっている。第1工程のプレス型51は、
下型52と上型53とを備えた絞り型である。下型52
は、プレス機械のベッド側に取付けられており、上型5
3はプレス機械のラム側に取付けられている。下型52
には、円錐台状の凸部52aが形成されている。上型5
3には、下型52の凸部52aの形状と合致する凹部5
3aが形成されている。下型52の凸部52aの高さH
2 は、後述する3工程の縦壁5の高さH1 よりも大とな
っている。
【0031】第2工程のプレス型61は、下型ダイス6
2、パッド63、穴抜きポンチ64を備えている。下型
ダイス62は、プレス機械のベッド側に取付けられてお
り、穴抜きポンチ64はプレス機械のラム側に取付けら
れている。下型ダイス62には、ワーク1の絞り部4を
受け止める円錐台状の凸部62aが形成されている。パ
ッド63は、プレス機械のラムの動きと連動するように
なっている。
【0032】第3工程のプレス型71は、下型ダイス7
2、パッド73、バーリングポンチ74を備えている。
下型ダイス72は、プレス機械のベッド側に取付けられ
ており、バーリングポンチ74はプレス機械のラム側に
取付けられている。下型ダイス72には、バーリング加
工を行うための円柱状の凸部72aが形成されている。
バーリングポンチ74には、バーリング加工を行うため
の凹部74aと、リストライクを行うための平坦部74
bとが形成されている。
【0033】第4工程のプレス型81は、下型ダイス8
2、パッド83、カーリングポンチ84を備えている。
下型ダイス82は、プレス機械のベッド側に取付けられ
ており、カーリングポンチ84はプレス機械のラム側に
取付けられている。本実施例では、第3工程においてワ
ーク1の絞り部4がバーリングポンチ74によって平坦
にリストライクされるので、下型ダイス82の上面は平
坦となっている。カーリングポンチ84には、ワーク1
の縦壁5を外方に湾曲させる湾曲面84aが形成されて
いる。パッド83は、プレス機械のラムの動きと連動す
るようになっている。
【0034】つぎに、上述の各プレス型51、61、7
1、81を用いた第3実施例におけるカーリング加工方
法について説明する。図5の絞り工程(第1工程)で
は、プレス型51の下型52に、ワーク1がセットされ
る。ワーク1のセットが完了すると、プレス機械のラム
が下降し、ワーク1は上型53によって下型52に押圧
される。これにより、ワーク1の一部が円錐台状の絞り
部4に成形される。
【0035】第1工程における絞り成形が終了すると、
ワーク1は穴抜き工程(第2工程)に搬送される。穴抜
き工程では、ワーク1はプレス型61の下型ダイス62
にセットされる。ワーク1のセットが完了すると、プレ
ス機械のラムが下降し、ワーク1はパッド63によって
下型ダイス62に押圧される。さらに、ラムが下降する
と、穴抜きポンチ64の押圧によりワーク1が打抜か
れ、ワーク1の絞り部4の頂部には打抜き穴2が形成さ
れる。この打抜き穴2は、図5の3工程に示すように、
絞り加工の長さl1 とバーリング加工の長さl0 とがl
0 ≒l1 となるように加工される。
【0036】穴抜き加工が終了すると、ワーク1はリス
トライクバーリング工程(第3工程)に搬送される、。
リストライクバーリング工程では、ワーク1はプレス型
71の下型ダイス72にセットされる。ワーク1のセッ
トが完了すると、プレス機械のラムが下降し、ワーク1
はパッド73によって下型ダイス72に押圧される。さ
らに、ラムが下降すると、バーリングポンチ74によっ
てワーク1の絞り部4が押圧される。これにより、絞り
部4が平坦にリストライクされるとともに、絞り部4の
内側の部位が下型ダイス72の凸部72aとバーリング
ポンチ74の凹部74aとによってバーリングされ、ワ
ーク1の打抜き穴2の周縁には、バーリングポンチ74
の移動方向と反対側に突出する縦壁5が形成される。
【0037】第3工程におけるリストライクバーリング
加工が終了すると、ワーク1はカーリング工程(第4工
程)に搬送される。カーリング工程では、ワーク1はプ
レス型81の下型ダイス82にセットされる。ワーク1
のセットが完了すると、プレス機械のラムが下降し、ワ
ーク1の打抜き穴2の外周はパッド83によって下型ダ
イス82に押圧される。さらに、ラムが下降すると、ワ
ーク1の縦壁5がカーリングポンチ84の湾曲面84a
によって押圧される。これにより、ワーク1の縦壁5は
外方に湾曲し、カーリング加工が終了する。
【0038】図6および図7は、第3実施例のカーリン
グ加工方法によって成形されたワーク1の断面形状を示
している。図7に示すように、カーリングされた縦壁5
のエッジ端5aは、ワーク1の打抜き穴2に電線や配管
等を挿入しても、電線や配管がエッジ端と接触しないよ
うに十分に外側に湾曲されている。
【0039】第4実施例 図8は、本発明の第4実施例を示している。第4実施例
は第3実施例の変形例であり、第3実施例における穴抜
き加工とリストライクバーリング加工とを同一のプレス
型で行えるようにしたものである。本実施例のカーリン
グ加工方法は、絞り工程である第1工程と、穴抜き工程
およびリストライクバーリング工程である第2工程と、
カーリング工程である第3工程とからなっている。
【0040】第2工程のプレス型91は、下型ダイス9
2、パッド93、穴抜きポンチ94、バーリングポンチ
95を備えている。下型ダイス92は、プレス機械のベ
ッド側に取付けられており、バーリングポンチ95はプ
レス機械のラム側に取付けられている。パッド93は、
ラムの動きに連動するようになっている。下型ダイス9
2には、ワーク1を打抜くための穴92aと、バーリン
グ加工のための凸部92bが形成されている。
【0041】バーリングポンチ95には、バーリング加
工のための凹部95aと、ワーク1の絞り部4を平坦に
リストライクするための平坦部95bが形成されてい
る。バーリングポンチ95には、穴抜きポンチ94が取
付けられている。穴抜きポンチ94は、リストライクお
よびバーリング加工が開始される前に、ワーク1を打抜
くように取付けられている。すなわち、本実施例では、
プレス型91ではリストライクおよびバーリング加工よ
りも穴抜き加工が先行して行われるようになっている。
【0042】このように構成された第4実施例において
は、図8の第1工程では、プレス型51の下型52にワ
ーク1がセットされる。ワーク1のセットが完了する
と、プレス機械のラムが下降し、ワーク1は上型53に
よって下型52に押圧される。これにより、ワーク1に
は円錐台状の絞り部4が形成される。
【0043】第1工程における絞り成形が終了すると、
ワーク1は第2工程に搬送される。第2工程では、ワー
ク1はプレス型91の下型ダイス92にセットされる。
ワーク1のセットが完了すると、プレス機械のラムが下
降し、ワーク1はパッド93によって押圧される。ラム
の下降量が増加すると、穴抜きポンチ94によってワー
ク1が打抜かれ、ワーク1には打抜き穴2が形成され
る。さらに、ラムが下降すると、ワーク1はバーリング
ポンチ95によって押圧される。これにより、絞り部4
が平坦にリストライクされるとともに、ワーク1の打抜
き穴2の周縁には、バーリングポンチ95の移動方向と
反対側に突出する縦壁5が形成される。
【0044】第2工程における穴抜き加工とリストライ
クバーリング加工が終了すると、ワーク1はカーリング
工程(第3工程)に搬送される。カーリング工程では、
ワーク1は第3実施例と同様にプレス型81の下型ダイ
ス82にセットされる。ワーク1のセットが完了する
と、プレス機械のラムが下降し、ワーク1の縦壁5がカ
ーリングポンチ84の湾曲面84aによって押圧され
る。これにより、ワーク1の縦壁5は外方に湾曲し、カ
ーリング加工が終了する。
【0045】第4実施例では、穴抜き加工とリストライ
クバーリング加工とを一つのプレス型91で行うことが
できるので、第3実施例の場合よりも工程数を1つ減ら
すことが可能となり、工程の短縮が図れる。
【0046】第5実施例 図9および図10は、本発明の第5実施例を示してい
る。本実施例のカーリング加工方法は、第1工程である
穴抜き工程と、第2工程であるバーリング工程と、第3
工程であるカーリング工程とからなっている。第1工程
のプレス型11は、第1実施例と同じものであるので説
明を省略する。
【0047】第2工程のプレス型101は、図15に示
した従来のバーリング加工を行うプレス型と同じ構造で
あり、下型ダイス102、パッド103、バーリングポ
ンチ104を備えている。下型ダイス102は、プレス
機械のベッド側に取付けられており、バーリングポンチ
104はプレス機械のラム側に取付けられている。パッ
ド103は、プレス機械のラムの動きと連動するように
なっている。バーリングポンチ104の下端部は、下型
ダイス102に進入可能となっている。
【0048】第3工程のプレス型111は、カーリング
ダイス112、パッド113、リストライクポンチ11
4を備えている。カーリングダイス112は、プレス機
械のベッド側に取付けられており、リストライクポンチ
114はプレス機械のラム側に取付けられている。パッ
ド113は、プレス機械のラムの動きに連動するように
なっている。カーリングダイス112には、リストライ
クポンチ114側に突出する凸部112aが形成されて
いる。カーリングダイス112の凸部112aの外周に
は、湾曲面112bが形成されている。
【0049】リストライクポンチ114のカーリングダ
イス112と対向する面は、中央が凹部114aとなる
湾曲面114bに形成されている。カーリングダイス1
12の凸部112aの中心とリストライクポンチ114
の凹部114aの中心は、一致している。プレス機械の
ラム下降時には、リストライクポンチ114の湾曲面1
14bはワーク1の縦壁5の外周を押圧し、ワーク1の
縦壁5はカーリングダイス112の湾曲面112bに沿
って外方に湾曲するようになっている。
【0050】つぎに、第5実施例におけるカーリング加
工方法について説明する。図9の穴抜き工程(第1工
程)では、プレス型11の下型12に、ワーク1がセッ
トされる。ワーク1のセットが完了すると、プレス機械
のラムが下降し、ワーク1は穴抜きポンチ14によって
打抜かれ、ワーク1には打抜き穴2が形成される。
【0051】穴抜き加工が終了すると、ワーク1はバー
リング工程(第2工程)に搬送される。バーリング工程
では、ワーク1はプレス型101の下型ダイス102に
セットされる。ワーク1のセットが完了すると、プレス
機械のラムが下降し、ワーク1はパッド103によって
下型ダイス102に押圧される。さらに、ラムが下降す
ると、ワーク1の打抜き穴2の外周がバーリングポンチ
104によって押圧され、ワーク1の打抜き穴2の周縁
にはバーリングポンチ104の移動方向と同一方向に突
出する縦壁5が形成される。
【0052】第2工程におけるバーリング加工が終了す
ると、ワーク1はカーリング工程(第3工程)に搬送さ
れる。カーリング工程では、ワーク1はプレス型111
のカーリングダイス112にセットされる。ワーク1が
セットされた状態では、ワーク1の打抜き穴2にカーリ
ングダイス112の凸部112aが進入する。ワーク1
のセットが完了すると、プレス機械のラムが下降し、ワ
ーク1の外周部がパッド113によってカーリングダイ
ス112側に押圧される。
【0053】さらに、ラムが下降すると、ワーク1の縦
壁5の外周がストライクポンチ114によって押圧され
る。カーリングダイス112の凸部112aの外周には
湾曲面112bが形成されているので、ワーク1の縦壁
5はカーリングダイス112の湾曲面112bに沿って
外方に湾曲される。この状態では、ワーク1の打抜き穴
2の周縁はリストライクポンチ114の押圧によって若
干下方にへこまされる。
【0054】図10は、カーリング加工されたワーク1
の断面形状を示している。図10に示すように、カーリ
ングされた縦壁5のエッジ端5aは十分に外側に湾曲し
ているので、打抜き穴2に電線や配管等を挿入しても、
これらの電線や配管はエッジ端5aに接触することはな
くなり、電線、配管の損傷が確実に防止される。
【0055】第6実施例 図11は、本発明の第6実施例を示している。第6実施
例は第5実施例の変形例であり、ワーク1のカーリング
加工後の打抜き穴2の穴径精度を高めるようにしたもの
である。本実施例のカーリング加工方法は、第1工程で
ある絞り工程と、第2工程である穴抜き工程と、第3工
程であるバーリング工程である第3工程と、第4工程で
あるカーリング工程とからなっている。
【0056】第1工程のプレス型121は、下型122
と上型123を備えている。下型122はプレス機械の
ベッド側に取付けられており、上型123はプレス機械
のラム側に取付けられている。下型122には、円錐台
状の凸部122aが形成されている。上型123には、
下型122の凸部122aの形状と合致する凹部123
aが形成されている。
【0057】第2工程のプレス型131は、下型ダイス
132、パッド133、穴抜きポンチ134を備えてい
る。下型ダイス132は、プレス機械のベッド側に取付
けられており、穴抜きポンチ134はプレス機械のラム
側に取付けられている。下型ダイス132には、ワーク
1の凸状の絞り部6を受け止める円錐台状の凸部132
aが形成されている。パッド133は、プレス機械のラ
ムの動きと連動するようになっている。
【0058】第3工程のプレス型141は、下型ダイス
142、パッド143、バーリングポンチ144を備え
ている。下型ダイス142は、プレス機械のベッド側に
取付けられており、バーリングポンチ144はプレス機
械のラム側に取付けられている。下型ダイス142に
は、ワーク1の絞り部6を受け止める円錐台状の凸部1
42aが形成されている。バーリングポンチ144の下
端部は、下型ダイス142に進入可能となっている。第
4工程のプレス型111は、第5実施例と同一であるの
で説明を省略する。
【0059】つぎに、第6実施例におけるカーリング加
工方法について説明する。図11の絞り加工(第1工
程)では、プレス型121の下型122にワーク1がセ
ットされる。ワーク1のセットが完了すると、プレス機
械のラムが下降し、ワーク1は上型123によって下型
122に押圧される。これにより、ワーク1は絞り加工
され、ワーク1には円錐台状の絞り部6が形成される。
【0060】第1工程における絞り加工が終了すると、
ワーク1は第2工程に搬送される。第2工程では、ワー
ク1はプレス型141の下型132にセットされる。ワ
ーク1のセットが完了すると、プレス機械のラムが下降
し、ワーク1の外周部がパッド133によって下型13
2に押圧される。さらに、ラムが下降すると、穴抜きポ
ンチ134によってワーク1の絞り部6の頂部が打抜か
れ、ワーク1に打抜き穴2が形成される。
【0061】第2工程における穴抜き加工が完了する
と、ワーク1は第3工程に搬送される。第3工程では、
ワーク1はプレス型141の下型142にセットされ
る。ワーク1のセットが完了すると、プレス機械のラム
が下降し、ワーク1の外周部がパッド143によって下
型ダイス142に押圧される。さらに、ラムが下降する
と、ワーク1の打抜き穴2の外周がバーリングポンチ1
44によって押圧され、ワーク1の打抜き穴2の周縁に
はバーリングポンチ144の移動方向と同一方向に突出
する縦壁5が形成される。
【0062】第3工程におけるバーリング加工が終了す
ると、ワーク1は第4工程に搬送される。第4工程で
は、ワーク1は第5実施例と同一のプレス型111のカ
ーリングダイス112にセットされる。カーリングダイ
ス112にセットされたワーク1は、第5実施例と同様
にリストライクポンチ114の押圧によって縦壁5が外
方に湾曲される。本実施例では、第2工程の穴抜き加工
に先行して第1工程でワーク1に絞り部6を成形してい
るので、縦壁5の形成時の線長を予めかせぐことがで
き、カーリング加工後における打抜き穴2の径の拡大を
防止することができる。
【0063】ワーク1の打抜き穴2は、電線等を挿通さ
せるために必要なものであるが、自動車のボデーでは電
線の挿通後に騒音防止のために打抜き穴2を蓋によって
閉塞する場合があり、穴径の精度が悪いと蓋を打抜き穴
2に嵌合させることができない。したがって、第1工程
にて絞り部6を形成することにより、カーリング加工後
の打抜き穴2の穴径の精度を高めることが可能となる。
【0064】第1実施例ないし第6実施例においては、
プレス型の可動部である穴抜きポンチ、バーリングポン
チ、カーリングポンチ、リストライクポンチは、すべて
プレス機械のラム側に取付けられているので、各工程に
おける加工方向はすべて同一となり、プレス機械のベッ
ド側に駆動機構を設けることなく、カーリング加工が可
能となる。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、つぎの効果が得られ
る。 (1) 請求項1ないし請求項3のカーリング加工方法
においては、各工程における加工方向がすべて同じとな
るので、従来のように工程間でワークを反転させる必要
もなくなり、生産性を高めることができる。また、各工
程における加工方向がすべて同じとなることから、プレ
ス機械のベッド側に新たな駆動機構を設けることも不要
となり、プレス設備のコストを低減することができる。 (2) 請求項4のカーリング加工方法においては、穴
抜き工程の前に、穴抜き加工される部位を凸部に絞り成
形する絞り加工工程を設けるようにしたので、縦壁形成
時の線長を予め十分に確保することができる。したがっ
て、カーリング後の打抜き穴の穴径の拡大を防止するこ
とができ、打抜き穴の穴径の精度を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るカーリング加工方法
を示す工程図である。
【図2】図1のカーリング加工方法によって加工された
ワークの断面を示す斜視図である。
【図3】図2の部分拡大断面図である。
【図4】本発明の第2実施例に係るカーリング加工方法
を示す工程図である。
【図5】本発明の第3実施例に係るカーリング加工方法
を示す工程図である。
【図6】図5のカーリング加工方法によって加工された
ワークの断面を示す斜視図である。
【図7】図6の部分拡大断面図である。
【図8】本発明の第4実施例に係るカーリング加工方法
を示す工程図である。
【図9】本発明の第5実施例に係るカーリング加工方法
を示す工程図である。
【図10】図9のカーリング加工方法によって加工され
たワークの断面を示す斜視図である。
【図11】本発明の第6実施例に係わるカーリング加工
方法を示す工程図である。
【図12】電線保護用グロメットの装着状態を示す断面
図である。
【図13】電線保護用チューブの装着状態を示す断面図
である。
【図14】電線保護用バーリングの断面図である。
【図15】電線保護用カーリングの断面図である。
【図16】従来のカーリング加工方法の一例を示す工程
図である。
【図17】従来のカーリング加工方法の別の例を示す工
程図である。
【符号の説明】
1 ワーク 2 打抜き穴 3 凹座 4 絞り部 5 縦壁 6 絞り部 14 穴抜きポンチ 24 バーリングポンチ 34 カーリングポンチ 44 穴抜きポンチ 45 バーリングポンチ 53 上型 64 穴抜きポンチ 74 バーリングポンチ 84 カーリングポンチ 94 穴抜きポンチ 95 バーリングポンチ 104 バーリングポンチ 114 リストライクポンチ 123 上型 134 穴抜きポンチ 144 バーリングポンチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穴抜きポンチの一方向からの押圧により
    ワークに打抜き穴を形成する穴抜き工程と、 前記穴抜きポンチの穴抜き加工時の移動方向と同一方向
    からバーリングポンチによりワークの前記打抜き穴の外
    周を押圧して凹座を形成することにより、打抜き穴の周
    縁にバーリングポンチの移動方向と反対側に突出する縦
    壁を形成するバーリング工程と、 前記バーリングポンチのバーリング加工時の移動方向と
    同一方向からカーリングポンチにより前記ワークの縦壁
    を押圧し、該縦壁を外方に湾曲させるカーリング工程
    と、から成ることを特徴とするカーリング加工方法。
  2. 【請求項2】 上型の一方向からの押圧によりワークの
    一部を凸状に絞り成形する絞り加工工程と、 前記ワークの絞り部の頂部を前記上型の移動方向と同一
    方向から穴抜きポンチにより押圧しワークに打抜きを形
    成する穴抜き工程と、 前記穴抜きポンチの穴抜き加工時の移動方向と同一方向
    からバーリングポンチによりワークの絞り部を押圧し、
    ワークの打抜き穴の周縁にバーリングポンチの移動方向
    と反対側に突出する縦壁を形成するバーリング工程と、 前記バーリングポンチのバーリング加工時の移動方向と
    同一方向からカーリングポンチにより前記ワークの縦壁
    を押圧し、該縦壁を外方に湾曲させるカーリング工程
    と、から成ることを特徴とするカーリング加工方法。
  3. 【請求項3】 穴抜きポンチの一方向からの押圧により
    ワークに打抜き穴を形成する穴抜き工程と、 前記穴抜きポンチの穴抜き加工時の移動方向と同一方向
    からバーリングポンチによりワークの前記打抜き穴の外
    周を押圧し、打抜き穴の周縁にバーリングポンチの移動
    方向と同一方向に突出する縦壁を形成するバーリング工
    程と、 前記バーリングポンチのバーリング加工時の移動方向と
    同一方向からリストライクポンチによりワークの縦壁の
    外周を押圧することにより該縦壁の端部をカーリングダ
    イスの湾曲面に押圧し、該縦壁を外方に湾曲させるカー
    リング工程と、から成ることを特徴とするカーリング加
    工方法。
  4. 【請求項4】 穴抜き工程の前に、該穴抜き加工される
    ワークの部位を穴抜きポンチと同一方向に移動する上型
    の押圧により凸状に絞り成形する絞り加工工程が設けら
    れる請求項3記載のカーリング加工方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100387826C (zh) * 2004-09-27 2008-05-14 株式会社京浜 电磁式燃料喷射阀
JP2008261574A (ja) * 2007-04-12 2008-10-30 Daikin Ind Ltd 電子基板及び端子台の取付部材、並びにこれを備えた空気調和機
JP2009006330A (ja) * 2007-06-26 2009-01-15 Kanemitsu:Kk 金属製回転部材の製造方法
EP2516284A4 (en) * 2009-12-21 2015-10-07 Stolle Machinery Co Llc PAD HAVING A REINFORCED RIVET HOLE, AND MACHINING AND ASSOCIATED METHOD FOR PROVIDING THE SAME

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