JPH07142378A - 塗布装置 - Google Patents

塗布装置

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JPH07142378A
JPH07142378A JP5312539A JP31253993A JPH07142378A JP H07142378 A JPH07142378 A JP H07142378A JP 5312539 A JP5312539 A JP 5312539A JP 31253993 A JP31253993 A JP 31253993A JP H07142378 A JPH07142378 A JP H07142378A
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cup
rotary cup
rotary
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drain
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Kiyohisa Tateyama
清久 立山
Shinji Kitamura
晋治 北村
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Tokyo Electron Kyushu Ltd
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Tokyo Electron Ltd
Tokyo Electron Kyushu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転カップの蓋体の開放を容易にすると共
に、被処理体へのミストやダストの付着を防止して、ス
ループットの向上及び製品歩留まりの向上を図る。 【構成】 被処理体であるLCD基板Gを回転保持する
スピンチャック10と共に回転する回転カップ12と、
この回転カップ12の開口部を閉塞する蓋体16とで処
理室20を形成し、回転カップ12の周囲を取囲むよう
にドレンカップ14を配置する。回転カップ12の処理
室20の上部周辺部に給気孔34を設けると共に、下部
周辺部には排気孔35を設ける。これにより、回転処理
時には給気孔34から処理室20内に入った空気を排気
孔35から外部に排出することができるので、処理室2
0内が負圧になるのを防止し、処理後の蓋体16の開放
を容易にすることができると共に、蓋体16の開放時に
外部から処理室20内に進入してLCD基板Gにダスト
が付着するのを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被処理体と共に被処
理体を収容する処理室を回転させて、被処理体の表面に
薄い塗膜を形成する塗布装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体デバイスやLCDの製造
工程においては、シリコン基板あるいはLCD基板(ガ
ラス基板)にフォトレジストを塗布し、フォトリソグラ
フィ技術を用いて回路パターン等を縮小してフォトレジ
ストに転写し、これを現像処理する一連の処理が施され
る。
【0003】このような処理を行う場合、図12に示す
処理システムが使用されている。このシステムは、被処
理体としての基板Gを搬入・搬出するローダ部40と、
基板Gをブラシ洗浄するブラシ洗浄装置42と、基板G
を高圧ジェット水で洗浄するジェット水洗浄装置44
と、基板Gの表面を疎水化処理するアドヒージョン処理
装置46と、基板Gを所定温度に冷却する冷却処理装置
48と、基板Gの表面にレジスト液を塗布するレジスト
塗布装置50と、レジスト液塗布の前後で基板Gを加熱
してプリベーク又はポストベークを行う加熱処理装置5
2及び基板Gの周縁部のレジストを除去するレジスト除
去装置54と、現像装置55などを集合化して作業効率
の向上を図っている。
【0004】上記のように構成される処理システムの中
央部には、長手方向に沿って基板搬送路56が設けら
れ、この基板搬送路56に各装置42〜55が正面を向
けて配置され、各装置42〜55との間で基板Gの受け
渡しを行う基板搬送機構58が基板搬送路56に沿って
移動自在に設けられている。この基板搬送機構58は、
真空吸着などによって基板Gを保持するためのアーム5
9を備えている。アーム59は上下に例えば2本配設さ
れており、移動機構により各装置42〜55の基板載置
位置まで移動できるようになっている。
【0005】一方、上記レジスト塗布装置50は、矩形
状の基板Gの表面にレジスト液を塗布して基板Gの表面
に薄い塗膜を形成するために、基板Gと共に基板Gを収
容する処理室を有するカップを回転させて基板G上にレ
ジスト塗膜を形成する回転カップ式塗布装置が使用され
ている。この回転カップ式塗布装置は、図13に示すよ
うに、基板Gを載置するスピンチャック10と一体に固
定された円盤状の回転カップ12と、この回転カップ1
2の外周を取囲むように配置されるリング状のドレンカ
ップ14とで主要部が構成されている。この場合、回転
カップ12の周壁にはレジスト塗布時に飛散するミスト
の排出用の透孔15が穿設され、また、回転カップ12
の開口部には蓋体16が閉塞されるようになっており、
この蓋体16の上部に突出する膨隆頭部18が図示しな
いロボットアームによって把持されて回転カップ12の
開口部を開閉し得るように構成されている。
【0006】上記のように構成される回転カップ式塗布
装置において、ロボットアームによって蓋体16を上方
へ持上げ、この状態で基板搬送機構58のアーム59に
よって基板Gを回転カップ12上に搬送し、スピンチャ
ック10上に載置する。そして、基板Gをスピンチャッ
ク10上に真空吸着等によって保持した後、図示しない
塗布液供給ノズルが移動してきて、基板G上に塗布液で
あるレジスト液を滴下させる。そして、塗布液供給ノズ
ルが退避すると、再度ロボットアームが作動して回転カ
ップ12上に蓋体16を被着して密閉処理室20を形成
する。この状態でスピンチャック10が駆動してスピン
チャック10、回転カップ12、蓋体16及び基板Gが
一体的に回転され、この際の遠心力により基板Gの上表
面にレジスト液の塗膜が形成される。そして、この一方
ではレジスト液のミストが回転カップ12の透孔15か
ら遠心力及び排気流によりドレンカップ14の内方へ排
出され、ドレンカップ14に設けられた排液口(図示せ
ず)から外部へ排出される。
【0007】しかし、スピンチャック10の回転時にモ
ータ11が発熱して周囲の空気を加熱することによって
上昇気流が生じて、これがベース13と回転カップ12
との間を通過してドレンカップ14の内方へ流入し、蓋
体16を開放した際に基板G上にダストとなって降りか
かり、処理済みの基板Gの塗布膜に付着しダメージを与
える虞れがある。そのため、従来のこの種の塗布装置に
おいては、回転カップ12の外周縁上部に上側の縮径さ
れたテーパ面を形成すると共に、ドレンカップ14の内
周縁には同様に上側の縮径されたテーパ面を形成して、
これら両テーパ面間に微小間隙を形成し、そして、回転
カップ12の回転時に回転カップ12とドレンカップ1
4間で生じる周速度差から誘発される圧力差による気流
が微小間隙の上部から下部へ、すなわち回転カップ12
の上方からドレンカップ14の内方へ向う気流となって
上記ドレンカップ14内に流れるミストの舞い上がり現
象を防止している(実開平4−63633号公報参
照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の塗布装置においては、回転カップ12と蓋体1
6を密閉した状態で高速回転(約1500rpm)して
レジスト液を塗布し、塗布時に飛散したミストを透孔1
5を介して外部から吸引排気する構造であるため、処理
室20内と外気との間に圧力差が生じ、処理室20内は
負圧状態となる。したがって、特にLCD基板のように
比較的大きな被処理体の処理後に蓋体16を開放する際
に大きな力を要し、蓋体16の開放がスムーズに行えな
いという問題があった。また、蓋体16の開放時に周囲
の空気が回転カップ内に流れ込み、この空気の流入に伴
って外部に飛散したミストやダストが処理済みの基板G
上に付着してダメージを与えるという問題もあった。
【0009】この発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、回転処理中に回転カップの内側外部に空気流を作っ
て処理室内の負圧を低減させ、蓋体の開放を円滑に行え
るようにすると共に、処理済みの被処理体へのミストや
ダストの付着を防止して、スループットの向上及び製品
歩留まりの向上を図れるようにした塗布装置を提供しよ
うとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の塗布装置は、被処理体を収容する
処理室を有する回転カップと、この回転カップの周囲を
取囲むように配置されるドレンカップとを有する塗布装
置を前提とし、上記回転カップの処理室の上部周辺部に
給気孔を設けると共に、下部周辺部には排気孔を設けた
ことを特徴とするものである。
【0011】この発明において、上記回転カップの外側
面に、上側に向って縮径されたテーパ面を形成し、ドレ
ンカップの内周面には、上記回転カップのテーパ面に近
接すべく上側に向って縮径されたテーパ面を形成する方
が好ましい。
【0012】また、この発明の第2の塗布装置は、上記
第1の塗布装置と同様、被処理体を収容する処理室を有
する回転カップと、この回転カップの周囲を取囲むよう
に配置されるドレンカップとを有する塗布装置を前提と
し、上記ドレンカップの外周側に排気口を設けると共
に、ドレンカップの内周側上方部に排気口と連通する排
気通路を形成してなることを特徴とするものである。
【0013】この発明において、上記処理室は、上記回
転カップと、この開口部に閉塞される蓋体とで形成さ
れ、蓋体は回転処理時には回転カップに固定される。こ
の場合、回転カップと蓋体の固定手段は、例えばピンと
孔等の凹部による嵌合であってもよく、あるいは押圧機
構を用いて蓋体を回転カップに固定することができる。
押圧機構としては、例えばスプリング等の弾性手段、マ
グネットや真空による吸着手段、あるいは、蓋体の上面
に取付けられて回転に伴って蓋体を回転カップ側に押圧
する分力を有する翼片等にて形成することができる。
【0014】
【作用】上記のように構成されるこの発明の塗布装置に
よれば、回転カップの処理室の上部周辺部に給気孔を設
けると共に、下部周辺部に排気孔を設けることにより、
回転処理中に回転カップの内側外部に空気流を形成し、
この空気流により処理室内の負圧を低減させることがで
きる。したがって、蓋体の開放に大きな力を要すること
なく、蓋体の開放を円滑に行うことができる。また、蓋
体の開放時に外部から処理室内に流入する空気量を少な
くして、処理済みの被処理体へのミストやダスト等の付
着を防止することができる。この場合、回転カップの外
側面に、上側に向って縮径されたテーパ面を形成し、ド
レンカップの内周面には、回転カップのテーパ面に近接
すべく上側に向って縮径されたテーパ面を形成すること
により、回転カップの回転時に回転カップとドレンカッ
プとの間で生じる周速差から圧力差が誘発され、この圧
力差が回転カップの外周部上側から下側に向う気流を助
長させてドレンカップ内の排気ミストの飛散を防止する
ことができる。
【0015】また、ドレンカップの外周側に排気口を設
けると共に、ドレンカップの内周側上方部に排気口と連
通する排気通路を形成することにより、ドレンカップか
ら外部へ向おうとするミストを排気口から排気すること
ができる。
【0016】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図面に基いて詳細
に説明する。ここでは、この発明の塗布装置を、LCD
基板の処理システムに適用した場合について説明する。
なお、従来の塗布装置と同じ部分は同一の符合を付して
説明する。
【0017】図1はこの発明の塗布装置の全体の構造の
概略断面図、図2はその要部拡大断面図、図3は回転駆
動部の断面図が示されている。
【0018】この発明の塗布装置は、被処理体例えばL
CD基板G(以下に基板という)を図示しない真空装置
によって吸着保持すると共に水平方向に回転するスピン
チャック10と、このスピンチャック10の上部及び外
周部を包囲する処理室20を有する上方部が開口した開
口円盤状の回転カップ12と、回転カップ12の開口部
12aに開閉可能に被着(着脱)される蓋体16と、回
転カップ12の外周側を取囲むように配置される中空リ
ング状のドレンカップ14とで主要部が構成されてい
る。
【0019】上記スピンチャック10は駆動モータ21
の駆動によって回転される回転軸22を介して水平方向
に回転(自転)可能になっており、また回転軸22に連
結される昇降シリンダ23の駆動によって上下方向に移
動し得るようになっている。この場合、回転軸22は、
固定カラー24の内周面にベアリング25aを介して回
転可能に装着される回転内筒26aの内周面に嵌着され
るスプライン軸受27に摺動可能に連結されている。ス
プライン軸受27には従動プーリ28aが装着されてお
り、従動プーリ28aには駆動モータ21の駆動軸21
aに装着された駆動プーリ21bとの間にベルト29a
が掛け渡されている。したがって、駆動モータ21の駆
動によってベルト29aを介して回転軸22が回転して
スピンチャック10が回転される。また、回転軸22の
下部側は図示しない筒体内に配設されており、筒体内に
おいて回転軸22はバキュームシール部30を介して昇
降シリンダ23に連結され、昇降シリンダ23の駆動に
よって回転軸22が上下方向に移動し得るようになって
いる。
【0020】上記回転カップ12は、上記固定カラー2
4の外周面にベアリング25bを介して装着される回転
外筒26bの上端部に固定される連結筒31を介して取
付けられており、回転カップ12の底部12bとスピン
チャック10の下面との間にはシール機能を有するベア
リング32が介在されてスピンチャック10と相対的に
回転可能になっている。そして、回転外筒26bに装着
される従動プーリ28bと上記駆動モータ21に装着さ
れる駆動プーリ21bに掛け渡されるベルト29bによ
って駆動モータ21からの駆動が回転カップ12に伝達
されて回転カップ12が回転される。この場合、従動プ
ーリ28bの直径は上記回転軸22に装着された従動プ
ーリ28aの直径と同一に形成され、同一の駆動モータ
21にベルト29a,29bが掛け渡されているので、
回転カップ12とスピンチャック10は同一回転する。
なお、固定カラー24と回転内筒26a及び回転外筒2
6bとの対向面にはラビリンスシール部33が形成され
て回転処理時に下部の駆動系から回転カップ12内にご
みが進入するのを防止している(図3参照)。
【0021】また、回転カップ12は、側壁12cが上
側に向って縮径されたテーパ面12eを形成してなり、
この側壁12cの上端から内方側に向って内向きフラン
ジ12dが形成されている。そして、回転カップ12の
上部周辺部すなわち内向きフランジ12dには周方向に
適宜間隔をおいて給気孔34が穿設され、下部周辺部す
なわち側壁12cの下部側の周方向の適宜位置には排気
孔35が穿設されている。このように給気孔34と排気
孔35を設けることにより、回転カップ12が回転する
際に、給気孔34から処理室20内に流れる空気が排気
孔35から外部に流れるので、回転カップ12の回転時
に処理室20内が負圧になるのを防止することができ、
処理後に回転カップ12から蓋体16を開放する際に大
きな力を要することなく,蓋体16を容易に開放するこ
とができる。
【0022】一方、上記ドレンカップ14内部には環状
通路14aが設けられており、この環状通路14aの外
周壁の適宜箇所(例えば周方向の4箇所)には図示しな
い排気装置に接続する排気口36が設けられると共に、
ドレンカップ14の内周側上方部に排気口36と連通す
る放射状の排気通路37が形成されている(図1及び図
3参照)。このようにドレンカップ14の外周部に排気
口36を設けると共に、ドレンカップ14の内周側上方
部に排気口36と連通する排気通路37を形成すること
により、回転処理時に処理室20内で遠心力により飛散
し排気孔35を通ってドレンカップ14内に流れ込んだ
ミストが回転カップ12の上部側へ舞い上がるのを防止
して、排気口36から外部に排出することができる。
【0023】上記環状通路14aは、ドレンカップ14
の底部から起立する外側壁14bとドレンカップ14の
天井部から垂下する内側壁14cとで迂回状に区画され
て、排気が均一に行えるようになっており、外側壁14
bと内側壁14cとの間に位置する底部14dには周方
向に適宜間隔をおいてドレン孔14eが設けられてい
る。このドレン孔14eを有するドレン管14fは、図
2に示すように、ドレンカップ14を支持する支柱38
に取付けられたブラケット38aに装着されるジョイン
ト38bに対して挿脱可能に係合されて排液管14gと
連結されており、ドレンカップ14の清掃、補修時に、
ドレンカップ14が簡単にジョイント38b部分から取
外せるようになっている。
【0024】また、ドレンカップ14の内周面には、上
記回転カップ12のテーパ面12eに近接すべく上側に
向って縮径されたテーパ面14hが形成されて、回転カ
ップ12のテーパ面12eとドレンカップ14のテーパ
面14hとの間に微小間隙39が形成されている。この
ように下方に向って拡開するテーパ状の微小間隙39を
形成することによって、回転カップ12の回転時に回転
カップ12とドレンカップ14との間の上記微小間隙3
9の上下の間で生じる周速差から圧力差が誘発され、こ
の圧力差が回転カップ12の外周部の微小間隙39の上
側から下側に向う気流を助長させてドレンカップ14内
の排気ミストが上記微小間隙39を通って回転カップ1
2外へ飛散するのを防止することができる。
【0025】また、微小間隙39を通って上方に向い回
転カップ12外へ飛散しおうとするミストがあっても、
排気通路37により吸引されてドレンカップ14内に向
い排気口36から排出される。
【0026】上記蓋体16は回転処理時には回転カップ
12の開口部12aに固定されて一体に回転される必要
がある。そこで、図4及び図5に示すように、回転カッ
プ12の上部に突出する固定ピン17aと、この固定ピ
ン17aに嵌合する嵌合凹所17bとを互いに嵌合させ
て蓋体16を回転カップ12に固定している。この場
合、固定ピン17aの頂部を球面状に形成することによ
り、嵌合凹所17bとの接触によって発生するごみを少
なくしている。なお、固定ピン17aは必ずしも回転カ
ップ側に突出する必要はなく、図6に示すように、蓋体
側に固定ピン17aを突出させ、回転カップ側に嵌合凹
所17bを設けてもよい。また、嵌合凹所17b内を図
示しない吸引手段に接続させて固定ピン17aと嵌合凹
所17bとの接触によって発生するごみを外部に排出さ
せるようにしてもよい。
【0027】上記蓋体16を開閉する場合には、図1に
想像線で示すように、蓋体16の上面に突設された膨隆
頭部18の下にロボットアーム60を挿入し、膨隆頭部
18に設けられた係止溝18aにロボットアーム60か
ら突出する係止ピン61を係合させた後、ロボットアー
ム60を上下動させることによって行うことができる。
なお、蓋体16を開放するときの膨隆頭部18の系し溝
18aとロボットアーム60の係止ピン61との位置合
せ、及び蓋体16を閉じるときの固定ピン17aと嵌合
凹所17bの位置合せは、サーボモータ等にて形成され
る駆動モータ21の回転角を制御することによって行う
ことができる。
【0028】上記実施例では、蓋体16と回転カップ1
2との固定を固定ピン17aと嵌合凹所17bの嵌合に
より行う場合について説明したが、必ずしもこのような
構造とする必要はなく、別途押圧機構を用いて蓋体16
を回転カップ12に固定すれば、蓋体16の開放時のご
みの発生や回転処理時の蓋体16のガタツキ等を防止す
ることができる。押圧機構としては、例えば、図7に示
すように、蓋体16を回転可能に吊持する吊持部材62
と蓋体16の上面との間にコイルスプリング63を縮設
させて、このコイルスプリング63の弾発力によつて蓋
体16を回転カップ12に固定するようにしてもよく、
また、図8に示すように、マグネット64を用いて蓋体
16を回転カップ12に吸着固定するもの、あるいは、
図9に示すように、回転カップ12の上面に真空装置
(図示せず)に接続する吸着室65を周設して、吸着室
65内を負圧状態にして蓋体16を吸着固定するもの、
あるいは、図10に示すように、蓋体16の上面に取付
けられて回転に伴って蓋体16を回転カップ側に押圧す
る分力F(sinθ)を有する傾斜状(傾斜角:θ)の
翼片66等にて形成することができる。更には、図11
に示すように、吊持部材62の下面から蓋体16の上面
に向って取付けられる弾性を有する複数(図面では3個
の場合を示す)の板バネ67の弾発力によって蓋体16
を回転カップ12に固定する構造等としてもよい。
【0029】なお、回転カップ12の下部側の回転せず
固定された連結筒31内に洗浄ノズル68を配設するこ
とにより、回転カップ12及び蓋体16の内面を洗浄す
ることができる。すなわち、回転軸22に取付けられた
ブラケット69にて洗浄ノズル68を保持し、洗浄ノズ
ル68に接続する洗浄液供給管70を固定カラー24内
に設けた通路(図示せず)を介して外部の図示しない洗
浄液供給源に接続することによって、図3に想像線で示
すように、スピンチャック10を上昇させてスピンチャ
ック10と回転カップ12の底部との間から洗浄ノズル
68を臨ませて洗浄液を回転する回転カップ12及び蓋
体16の内面に噴射することができる。
【0030】次に、この発明の塗布装置の動作態様につ
いて説明する。まず、ロボットアーム60を蓋体16の
膨隆頭部18の下面に挿入して係止ピン61を膨隆頭部
18の係止溝18aに係合した後に上方へ移動して、蓋
体16を持上げて回転カップ12の開口部12aを開放
する。この状態で、基板搬送機構58のアーム59にて
保持された基板Gが回転カップ12の開口部12aに搬
送されると、昇降シリンダ23の伸長動作によってスピ
ンチャック10が上昇して基板Gを受取って吸着保持す
る。基板Gを受渡した後、基板搬送機構58のアーム5
9は回転カップ12の上方から退避する。
【0031】基板Gを受取った後、昇降シリンダ23が
収縮動作してスピンチャック10が下降すると、図示し
ないレジスト液供給ノズルが回転カップ12の開口部1
2aの上方に移動して、レジスト液を基板Gの表面に供
給例えば滴下する。そして、レジスト液供給ノズルが回
転カップ12から退避すると、再度ロボットアーム60
が作動して回転カップ上に蓋体16を被着して処理室2
0を密封する。この状態で駆動モータ21が駆動してス
ピンチャック10、回転カップ12、蓋体16及び基板
Gが一体的に回転され、この際の遠心力により基板G表
面の中心部から外周部に向ってにレジスト液が拡散され
て塗膜が形成される。
【0032】上記回転処理時に回転カップ12の上部周
辺部に設けられた給気孔34から処理室20内に流入し
た空気は、処理室20の下部外周側に設けられた排気孔
35から外部に流れるので、基板Gから飛散したレジス
ト液のミストは、この空気によって搬送され排気孔35
から外部のドレンカップ14内に排出される。この際、
回転カップ12のテーパ面12eとドレンカップ14の
テーパ面14hとの間に、下方に向って拡開するテーパ
状の微小間隙39が形成されているので、回転カップ1
2の回転時に回転カップ12とドレンカップ14との間
で生じる周速差から空気の遠心力の作用による圧力差が
誘発され、この圧力差が回転カップ12の外周部上側か
ら下側に向う気流を助長させてドレンカップ14内の排
気ミストの飛散を防止することができる。更に、回転カ
ップ12の上部の空気は排気通路37を介して排気口3
6側に流れるので、ドレンカップ14内に流れて上方へ
舞い上がるミストは排気口36から外部に排出される。
なお、ドレンカップ14内に流れたミストはドレンカッ
プ14の内側壁12cと外側壁12cの間を通る際に気
液が分離されて排液はドレン孔14eから外部に排出さ
れ、また、空気は排気口36から外部に排出される。
【0033】また、回転処理時には、空気が給気孔34
から処理室20内を通って排気孔35を介して外部に流
れるので、処理室20内が負圧状態になるのを防止する
ことができ、処理後の蓋体16の開放を容易にすること
ができると共に、蓋体16の開放時に上部の空気と共に
ダストが処理室20内に入込むのを防止することができ
る。
【0034】なお、上記実施例ではこの発明の塗布装置
をLCD基板のレジスト塗布に適用した場合について説
明したが、LCD基板以外の半導体ウエハのレジスト塗
布やその他の基板の表面に適宜処理液を塗布するものに
おいても適用可能である。
【0035】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明の塗布
装置によれば、上記のように構成されるので、以下のよ
うな効果が得られる。
【0036】1)請求項1に記載の塗布装置によれば、
回転処理中に回転カップの内側外部に空気流を形成する
ことができるので、処理室内の負圧を低減させることが
でき、処理後の蓋体の開放を容易に行うことができると
共に、蓋体の開放時に外部から処理室内に流入する空気
量を少なくして、処理済みの被処理体へのミストやダス
ト等の付着を防止することができる。したがって、スル
ープットの向上を図ることができると共に、製品歩留ま
りの向上を図ることができる。
【0037】2)請求項2記載の塗布装置によれば、回
転カップの回転時に回転カップの外周部上側から下側に
向う気流を助長させてドレンカップ内の排気ミストの飛
散を防止して、更に製品歩留まりの向上を図ることがで
きる。
【0038】3)請求項3記載の塗布装置によれば、ド
レンカップの外周側に排気口を設けると共に、ドレンカ
ップの内周側上方部に排気口と連通する排気通路を形成
するので、ドレンカップから外部へ向うミストを排気口
から排気することができ、上記1),2)に加えて更に
製品歩留まりの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の塗布装置の全体構造を示す概略断面
図である。
【図2】図1の要部を示す拡大断面図である。
【図3】塗布装置の回転駆動部分を示す拡大断面図であ
る。
【図4】この発明における回転カップと蓋体の関係の一
例を示す分解斜視図である。
【図5】回転カップと蓋体の固定状態を示す拡大断面図
である。
【図6】回転カップと蓋体の別の固定状態を示す拡大断
面図である。
【図7】回転カップと蓋体の別の固定形態を示す概略断
面図である。
【図8】回転カップと蓋体の更に別の固定形態を示す概
略断面図である。
【図9】回転カップと蓋体の更に別の固定形態を示す概
略断面図である。
【図10】回転カップと蓋体の更に別の固定形態を示す
概略断面図である。
【図11】回転カップと蓋体の更に別の固定形態を示す
概略断面図及びその平面図である。
【図12】この発明の塗布装置を具備するLCD基板の
処理システムを示す斜視図である。
【図13】従来の塗布装置を示す断面図である。
【符号の説明】
G LCD基板(被処理体) 10 スピンチャック 12 回転カップ 12e テーパ面 14 ドレンカップ 14h テーパ面 16 蓋体 20 処理室 34 給気孔 35 排気孔 36 排気口 37 排気通路 39 微小間隙

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体を収容する処理室を有する回転
    カップと、この回転カップの周囲を取囲むように配置さ
    れるドレンカップとを有する塗布装置において、 上記回転カップの処理室の上部周辺部に給気孔を設ける
    と共に、下部周辺部には排気孔を設けたことを特徴とす
    る塗布装置。
  2. 【請求項2】 回転カップの外側面に、上側に向って縮
    径されたテーパ面を形成し、ドレンカップの内周面に
    は、上記回転カップのテーパ面に近接すべく上側に向っ
    て縮径されたテーパ面を形成してなることを特徴とする
    請求項1記載の塗布装置。
  3. 【請求項3】 被処理体を収容する処理室を有する回転
    カップと、この回転カップの周囲を取囲むように配置さ
    れるドレンカップとを有する塗布装置において、 上記ドレンカップの外周側に排気口を設けると共に、ド
    レンカップの内周側上方部に排気口と連通する排気通路
    を形成してなることを特徴とする塗布装置。
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