JP3381017B2 - 処理装置及び処理方法 - Google Patents

処理装置及び処理方法

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JP3381017B2
JP3381017B2 JP11524896A JP11524896A JP3381017B2 JP 3381017 B2 JP3381017 B2 JP 3381017B2 JP 11524896 A JP11524896 A JP 11524896A JP 11524896 A JP11524896 A JP 11524896A JP 3381017 B2 JP3381017 B2 JP 3381017B2
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  • Coating Apparatus (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、LCD
基板等の被処理体に処理液を供給して処理する処理装置
及び処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、液晶表示ディスプレイ(LC
D)装置の製造工程においては、LCD基板(ガラス基
板)上に、例えば、ITO(Indium Tin O
xide)の薄膜や電極パターンを形成するために、半
導体製造工程に用いられるものと同様なフォトリソグラ
フィ技術を用いて回路パターン等を縮小してフォトレジ
ストに転写しこれを現像処理する処理装置が用いられて
いる。
【0003】一般に、この処理装置は、矩形状のLCD
基板(以下に基板という)の表面に処理液例えばレジス
ト液を塗布して基板の表面に薄い塗膜を形成するため
に、基板と共に基板を収容する処理室を有するカップを
回転させて基板上にレジスト塗膜を形成する回転カップ
式塗布装置が使用されている。この回転カップ式塗布装
置は、図7に示すように、基板Gを載置するスピンチャ
ック10と、基板G及びスピンチャック10の上部及び
外周側を包囲する処理室21を有するカップ20と、カ
ップ20の開口部を開閉する蓋体30とを具備し、スピ
ンチャック10及びカップ20を同一のモータ1にタイ
ミングベルト2で連結して、同時に回転するように構成
されている。
【0004】上記のように構成される回転カップ式塗布
装置によりレジスト塗膜を形成するには、まず、ロボッ
トアーム40によって蓋体30を上方に持ち上げ、この
状態で基板搬送機構のアーム(図示せず)によって基板
Gをカップ20上に搬送し、スピンチャック10上に載
置する。そして、基板Gをスピンチャック10上に例え
ば真空吸着等によって保持した後、図示しない塗布液供
給ノズルが移動してきて、基板G上に処理液であるレジ
スト液を滴下させる。そして、塗布液供給ノズルが退避
すると、再度ロボットアーム40が作動してカップ20
上に蓋体30を被着して密閉処理室21を形成する。こ
の状態でスピンチャック10、カップ20、蓋体30及
び基板Gを一体に回転することにより、この際の遠心力
により基板Gの上表面にレジスト液の塗膜を形成するこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、半導
体デバイスの高集積化、微細化及び基板の大型化に伴
い、カップ20も大型化する必要がある。しかしなが
ら、カップが大型となると、重量も嵩むために慣性力が
増え加速が制限されてしまい、所期の目的の加速度を得
るために時間がかかり、処理能力の低下を招くと共に、
製品歩留まりの低下を招くという問題が生じる。
【0006】大型のカップを所期の目的の加速度で回転
する手段として、モータを大型なものに代えることが考
えられるが、大型のモータを用いてスピンチャック及び
カップを同時に回転するには、使用電力が増大するとい
う問題がある。また、大型のモータを用いることによ
り、装置が大型となり、塗布装置を組み込む塗布・現像
処理システムや設備が大型となるという問題もある。
【0007】この発明は上記事情に鑑みてなされたもの
であり、被処理体と被処理体を収容する処理室を有する
カップを効率よく回転させて、スループットの向上及び
製品歩留まりの向上を図ることを第1の目的とし、装置
の小型化及び使用電力の省力化を図れるようにしたこと
を第2の目的とする処理装置及び処理方法を提供するも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の処理装置は、被処理体を保持する回
転可能な保持手段と、上記保持手段の上部及び外周部を
包囲する処理室を有する回転可能なカップと、上記カッ
プの開口部を開閉可能に閉塞する蓋体とを具備する処理
装置において、 上記保持手段を回転駆動する第1の駆
動手段と、 上記カップを回転駆動する第2の駆動手段
と、 上記保持手段とカップとを相対的に接離移動する
移動手段と、 上記保持手段とカップの接触部を気密に
する気密手段と、 上記保持手段とカップの回転数が同
期するように、第1の駆動手段と第2の駆動手段の回転
数を制御可能であると共に、上記回転数が同期した保持
手段とカップとの間を気密状態にすべく相対的に接触す
るように、上記移動手段の接離移動を制御可能な制御手
段と、を具備することを特徴とする。
【0009】請求項1記載の処理装置において、上記制
御手段は、保持手段とカップを接触させた状態で減速し
停止するように、第1の駆動手段と第2の駆動手段の回
転数及び移動手段の接離移動を制御可能に形成される方
が好ましい(請求項2)。また、上記制御手段は、カッ
プを回転駆動させた後、保持手段を回転駆動するよう
に、第1の駆動手段と第2の駆動手段の回転数を制御可
能に形成される方が好ましい(請求項3)
【0010】請求項記載の処理方法は、保持手段によ
り保持されて回転する被処理体の表面に処理液を供給す
ると共に、この被処理体及びこの被処理体を外気雰囲気
から遮断する処理室を有するカップを回転して、処理を
施す処理方法において、 上記被処理体の回転数が所定
の加速度を経て所定値に達した後、被処理体の回転数と
上記カップの回転数をほぼ同期させる工程と、 上記被
処理体及びカップの回転数がほぼ同期した際に、上記保
持手段とカップとの間を気密状態にすべく相対的に接触
させる工程と、 気密状態下で、上記被処理体の表面に
処理液を拡散塗布する工程と、を有することを特徴とす
る。
【0011】請求項記載の処理方法は、請求項記載
の処理方法と同様に、保持手段により保持されて回転す
る被処理体の表面に処理液を供給すると共に、この被処
理体及びこの被処理体を外気雰囲気から遮断する処理室
を有するカップを回転して、処理を施す処理方法におい
て、 上記被処理体の回転数が所定の加速度を経て所定
値に達した後、被処理体の回転数と上記カップの回転数
をほぼ同期させる工程と、 上記被処理体及びカップの
回転数がほぼ同期した際に、上記保持手段とカップとの
間を気密状態にすべく相対的に接触させる工程と、 気
密状態下で、上記被処理体の表面に処理液を拡散塗布す
る工程と、 上記保持手段とカップを接触させた状態で
減速し停止する工程と、を有することを特徴とする。
【0012】上記処理方法において、被処理体の回転と
カップの回転は同時に行っても差し支えないが、好まし
くはカップを回転駆動させた後、被処理体を回転駆動す
る方がよい(請求項)。
【0013】この発明の処理装置によれば、第1の駆動
手段により保持手段を回転駆動し、第2の駆動手段によ
りカップを回転駆動することにより、保持手段とカップ
を独立して回転駆動することができ、被処理体を所望の
加速度の回転状態に迅速に行うことができる。したがっ
て、スループットの向上が図れ、かつ使用電力の省力化
を図ることができると共に、装置の小型化を図ることが
できる。また、この発明の処理装置によれば、被処理体
の回転数とカップの回転数をほぼ同期させ、こ の状態で
保持手段とカップとを相対的に接触させて処理室内を気
密状態にし、この気密状態下で、被処理体の表面に処理
液を拡散塗布することができるので、塗布膜の均一化が
図れると共に、製品歩留まりの向上が図れる
【0014】また、この発明の処理方法によれば、被処
理体の回転数が所定の加速度を経て所定値に達した後、
被処理体の回転数とカップの回転数をほぼ同期させ、こ
の状態で保持手段とカップとを相対的に接触させて処理
室内を気密状態にし、この気密状態下で、被処理体の表
面に処理液を拡散塗布することができる。したがって、
塗布膜の均一化が図れると共に、製品歩留まりの向上が
図れる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0016】図1はこの発明の処理装置の断面図であ
る。ここでは、従来の処理装置と同じ部分には同一符号
を付して説明する。
【0017】上記処理装置は、基板Gを載置するスピン
チャック10と、基板G及びスピンチャック10の上部
及び外周側を包囲する処理室21を有するカップ20
と、カップ20の開口部を開閉する蓋体30と、スピン
チャック10を回転駆動する第1の駆動手段である第1
のモータ11と、カップ20を回転駆動する第2の駆動
手段である第2のモータ22と、スピンチャック10を
垂直方向に移動する昇降シリンダ12(移動手段)と、
カップ20の外側に待機し、使用時に基板Gの中心部上
方に移動する処理液供給ノズル13とで主要部が構成さ
れている。
【0018】この場合、上記スピンチャック10の載置
部10aの外周側下面には、カップ20の底面上部に当
接してスピンチャック10とカップ20との間を気密に
して処理室21内を気密状態にする気密手段例えばシー
ル部材14が取り付けられている。なお、このシール部
材14はカップ20の底面に取り付けてもよい。また、
第1のモータ11及び第2のモータ22は制御手段例え
ばCPU50(中央演算処理装置)によって回転が制御
されるように構成されている。また、CPU50によっ
て昇降シリンダ12は昇降制御されるようになってい
る。
【0019】上記スピンチャック10は、第1のモータ
11の駆動によって回転される回転軸10bを介して水
平方向に回転可能になっており、また回転軸10bに連
結される昇降シリンダ12の駆動によって垂直方向に移
動し得るように構成されている。この場合、回転軸10
bは、固定カラー15の内周面にベアリング16aを介
して回転可能に装着される回転内筒17の内周面に嵌着
されるスプライン軸受18に摺動可能に連結されてい
る。スプライン軸受18には従動プーリ19aが装着さ
れており、従動プーリ19aには、第1のモータ11の
駆動軸11aに装着された駆動プーリ19bとの間にタ
イミングベルト19cが掛け渡されている。
【0020】したがって、第1のモータ11の駆動によ
ってタイミングベルト19cを介して回転軸10bが回
転してスピンチャック10が回転される。また、回転軸
10bの下部側は図示しない筒体内に配設されており、
筒体内において回転軸10bはバキュームシール部60
を介して昇降シリンダ12の駆動によって回転軸10b
が垂直方向に移動し得るようになっている。
【0021】上記カップ20は、上記固定カラー15の
外周面にベアリング16bを介して装着される回転外筒
23の上端部に固定される連結筒24を介して取り付け
られており、回転外筒23に装着される従動プーリ25
aと第2のモータ22の駆動軸22aに装着される駆動
プーリ25bに掛け渡されるタイミングベルト25cに
よって第2のモータ22からの駆動がカップ20に伝達
されてカップ20が水平方向に回転されるように構成さ
れている。なお、固定カラー15と回転内筒17及び回
転外筒23との対向面にはラビリンスシール(図示せ
ず)が介在されて回転処理時に下部の駆動系からカップ
20内にごみが侵入するのを防止している。
【0022】また、カップ20では、側壁20aが上方
側に向って縮径されたテーパ面となっており、この側壁
の上端が内側に向って内向きフランジ20bが形成され
ている。そして、カップ20の内向きフランジ20bに
は周方向に適宜間隔をおいて給気孔26が穿設され、下
部周辺部すなわち側壁20aの下部側の周方向の適宜位
置には排気孔27が穿設されている。このように給気孔
26と排気孔27を設けることにより、カップ20が回
転する際に、給気孔26から処理室21内に流れる空気
が排気孔27から外部に流れるので、カップ20の回転
時に処理室21内が負圧になるのを防止することがで
き、処理後にカップ20から蓋体30を開放する際に大
きな力を要することなく、蓋体を容易に開放することが
できる。
【0023】なお、カップ20の外周側には中空リング
状のドレンカップ28が配設されており、カップ20の
排気孔27から排出される排気と共にカップ20から飛
散されたミストを回収し得るようになっている。
【0024】上記蓋体30は、上面に膨隆頭部31が突
設されており、この膨隆頭部31の下に挿入されるロボ
ットアーム40の上下動によって、カップ20の開口部
20cを開閉し得るようになっている。なお、蓋体30
は回転処理時にはカップ20の開口部20cに固定され
て一体に回転される必要がある。この固定手段として、
例えばカップ20の上部に固定ピン(図示せず)を突出
し、蓋体30にこの固定ピンに嵌合する嵌合凹所(図示
せず)を設けることにより、蓋体30をカップ20に固
定することができる。なおこの場合、固定ピンと嵌合凹
所の位置合せは、サーボモータ等にて形成される第2の
モータ22の回転角を制御することによって行うことが
できる。
【0025】また、上記第1のモータ11及び第2のモ
ータ22には、それぞれエンコーダ71,72が取り付
けられており、これらエンコーダ71,72によって検
出された検出信号が制御手段であるCPU50に伝達さ
れ、CPU50にて比較演算された出力信号に基づいて
第1のモータ11及び第2のモータ22の回転が制御さ
れるようになっている。したがって、第1のモータ11
を所定の加速度例えば1000rpm/secを経て所
定の回転数例えば1000〜1500rpmに達した
後、第2のモータ22の回転数と同期させるようにコン
トロールすることができる。なお、CPU50からの出
力信号を上記昇降シリンダ12に伝達することにより、
上記第1のモータ11すなわちスピンチャック10の回
転数と第2のモータ22すなわちカップ20の回転数が
ほぼ同期した状態で昇降シリンダ12を下降して、シー
ル部材14をカップ20の底面に接触させて処理室21
内を気密にすることができる。
【0026】なお、上記説明では、昇降シリンダ12を
作動させてスピンチャック10を下降させ、スピンチャ
ック10とカップ20の底面とを接触させる場合につい
て説明したが、昇降シリンダ12に代えて他の移動手段
によってスピンチャック10を垂直方向に移動させても
よい。また、スピンチャック10に対してカップ20を
垂直方向に移動させてスピンチャック10とカップ20
の底面とを接触させるようにしてもよい。また、気密手
段を、上記シール部材14と、このシール部材14に接
触するベアリングにて形成してもよい。
【0027】また、上記説明では、制御手段がCPU5
0である場合について説明したが、その他に例えば、第
1及び第2のモータ11,22の回転数を検出するエン
コーダ71,72からの信号をスピードモニタで確認し
て制御するようにしてもよく、あるいは、タイマを用い
て時間を管理することにより制御してもよい。なお、ス
ピードモニタあるいはタイマで制御する場合は、機械的
にカップ20とスピンチャック10の擦れを吸収するよ
うな機構を設ける必要がある。
【0028】次に、この発明の処理方法について、図2
ないし図5を参照して説明する。 ★第1の処理方法 まず、昇降シリンダ12を駆動してスピンチャック10
を上昇させ、図示しない搬送機構のアームによって搬送
される基板Gをスピンチャック10に載置する(図2
(a)参照)。基板Gを搬送した搬送機構のアームが後
退すると共に、スピンチャック10がカップ20に接触
しない位置に下降し、その状態で基板Gの上方に処理液
供給ノズル13が移動し、ノズル13から基板表面に処
理液例えばレジスト液を滴下(供給)する(図2(b)
参照)。レジスト液を滴下した後、ノズル13は待機位
置に後退すると共に、蓋体30が下降してカップ20の
開口部を閉塞する。次に、第1のモータ11及び第2の
モータ22を駆動してスピンチャック10及びカップ2
0を回転して、基板G上のレジスト液を振り切る(図2
(c)参照)。
【0029】レジスト液を振り切って所定の回転数例え
ば1000〜1500rpmに達した後、その回転数に
カップ20の回転数がほぼ同回転数になるのを待ち、ス
ピンチャック10とカップ20の回転数がほぼ同期した
時点で、CPU50からの信号を受けて昇降シリンダ1
2が作動してスピンチャック10が下降し、スピンチャ
ック10とカップ20を接触させてシール部材14によ
って処理室21内を気密状態にする(図2(d)参
照)。この気密状態において、スピンチャック10すな
わち基板Gとカップ20が同回転数(例えば1000〜
1500rpm)で回転して、レジスト液が拡散塗布さ
れて所定の膜厚例えば1〜3μmのレジスト塗膜が形成
される(図2(e)参照)。
【0030】上記のようにして所定時間経過した後、カ
ップ20の減速回転数の加速・減速の限界値より低い加
速度でスピンチャック10及びカップ20を接触させた
まま、第1及び第2のモータ11,22を同回転数で駆
動して減速した後、停止して処理作業を終了する。
【0031】上記処理工程を回転数と時間との関係で表
わすと、図4に示すようになる。すなわち、同時に回転
されるスピンチャック10とカップ20の加速度の違い
(スピンチャック10の加速度:1000rpm/se
c,カップ20の加速度:500rpm)により、ま
ず、スピンチャック10がAsec(1〜1.5se
c)後に所期の目的の所定の回転数R(1000〜15
00rpm)に達し、遅れてカップ20が所定の回転数
Rに達するのを待つ{待ち時間Bsec(1〜1.5s
ec)}。この間にレジスト液の振り切りが行われる。
そして、スピンチャック10とカップ20の回転数がほ
ぼ同じ回転数に同期した状態で、スピンチャック10と
カップ20が相対的に近接して気密状態となり、この気
密状態下でスピンチャック10とカップ20が同回転し
て所定時間Csec(10〜20sec)レジスト液を
拡散塗布する。その後、スピンチャック10及びカップ
20が同回転数で減速し停止して処理作業を終了する
{減速・停止時間Dsec(2〜3sec)}。
【0032】★第2の処理方法 まず、上記第1の処理方法と同様に、昇降シリンダ12
を駆動してスピンチャック10を上昇させ、図示しない
搬送機構のアームによって搬送される基板Gをスピンチ
ャック10に載置する(図2(a)参照)。基板Gを搬
送した搬送機構のアームが後退すると共に、スピンチャ
ック10がカップ20に接触しない位置に下降し、その
状態で基板Gの上方に処理液供給ノズル13が移動し、
ノズル13から基板表面に処理液例えばレジスト液を滴
下(供給)する(図3(a)参照)。レジスト液を滴下
した後、ノズル13は待機位置に後退すると共に、蓋体
30が下降してカップ20の開口部を閉塞する。この間
又はその後、第2のモータ22を駆動してカップ20を
回転し(図3(b)参照)、その後に第1のモータ11
を駆動してスピンチャック10を回転して基板G上のレ
ジスト液を振り切る(図3(c)参照)。
【0033】レジスト液を振り切って所定の回転数例え
ば1000〜1500rpmに達した後、スピンチャッ
ク10とカップ20の回転数がほぼ同期した時点で、C
PU50からの信号を受けて昇降シリンダ12が作動し
てスピンチャック10が下降し、スピンチャック10と
カップ20を接触させてシール部材14によって処理室
21内を気密状態にする(図3(d)参照)。この気密
状態において、スピンチャック10すなわち基板Gとカ
ップ20が同回転数(例えば1000〜1500rp
m)で回転して、レジスト液が拡散塗布されて所定の膜
厚例えば1〜3μmのレジスト塗膜が形成される(図2
(e)参照)。
【0034】上記のようにして所定時間経過した後、カ
ップ20の減速回転数の加速・減速の限界値より低い加
速度でスピンチャック10及びカップ20を接触させた
まま、第1及び第2のモータ11,22を同回転数で駆
動して減速した後、停止して処理作業を終了する。
【0035】上記処理工程を回転数と時間との関係で表
わすと、図5に示すようになる。すなわち、スピンチャ
ック10とカップ20の加速度の違い(スピンチャック
10の加速度:1000rpm/sec,カップ20の
加速度:500rpm)を考慮して、まず、カップ20
を回転して、所定時間Esec(1〜1.5sec)経
過後にスピンチャック10を回転してスピンチャック1
0の回転後Fsec(1〜1.5sec)後に、先に回
転したカップと後に回転したスピンチャック10を同じ
所期の目的の所定の回転数R(1000〜1500rp
m)にする。この間にレジスト液の振り切りが行われ
る。そして、スピンチャック10とカップ20の回転数
がほぼ同じ回転数に同期した状態で、スピンチャック1
0とカップ20が相対的に近接して気密状態となり、こ
の気密状態下でスピンチャック10とカップ20が同回
転して所定時間Gsec(10〜20sec)レジスト
液を拡散塗布する。その後、スピンチャック10及びカ
ップ20が同回転数で減速し停止して処理作業を終了す
る{減速・停止時間Hsec(2〜3)}。
【0036】上記のように、カップ20を先に回転させ
た後にスピンチャック10すなわち基板Gを回転させる
ことにより、スピンチャック10とカップ20を同じ回
転数に同期させる時間を短縮することができるので、時
間のロスを少なくしスループットの向上を図ることがで
きる。
【0037】上記のように構成されるこの発明の処理装
置は単独の装置として使用することができる他、その他
の処理装置例えば洗浄装置、熱処理装置や現像装置と組
み合せた塗布・現像処理システムに適用して使用するこ
とができる。次に、塗布・現像処理システムに適用した
場合について説明する。
【0038】上記塗布・現像処理システムは、例えば図
6に示すように、基板を搬入・搬出するローダ部80
と、基板Gの第1の処理部90Aと、中継部81を介し
て上記第1の処理部90Aに連接される第2の処理部9
0Bとで主に構成され、第2の処理部90Bには受渡し
部82を介してレジスト膜に所定の微細パターンを露光
するための露光装置83が連接可能となっている。
【0039】上記ローダ部80は、未処理の基板Gを収
容するカセット84及び処理済みの基板Gを収容するカ
セット84aを載置するカセット載置台85と、このカ
セット載置台85上の処理、未処理のカセット84,8
4aとの間で基板Gの搬出入を行うべく水平(X,Y)
方向、垂直方向(Z)方向への移動及び回転(θ)可能
な基板搬出入ピンセット86とで構成されている。
【0040】また、上記第1の処理部90Aは、X、
Y、Z方向の移動及びθ回転可能なメインアーム100
の搬送路101の一方側に、基板Gをブラシ洗浄するブ
ラシ洗浄装置91と、基板Gを高圧ジェット水で洗浄す
るジェット水洗浄装置92と、基板Gの表面を疎水化処
理するアドヒージョン処理装置93と、基板Gを所定温
度に冷却する冷却処理装置94とを配置し、搬送路10
1の他方側に、この発明の処理装置であるレジスト塗布
装置95及び塗布膜除去装置96を配置して構成されて
いる。
【0041】上記第2の処理部90Bは、第1の処理部
90Aと同様にX、Y、Z方向の移動及びθ回転可能な
メインアーム100aを有し、このメインアーム100
aの搬送路101a側の一方側に、レジスト液塗布の前
後で基板Gを加熱してプリベークまたはポストベークを
行う加熱装置97を配置し、搬送路101aの他方側
に、現像装置98を配置している。なお、上記中継部8
1は、必要に応じてこの中継部81を第1の処理部90
A及び第2の処理部90Bから引出して、第1の処理部
90Aまたは第2の処理部90B内に作業員が入って補
修や点検等を容易に行うことができるようになってい
る。
【0042】なお、上記受渡し部82には、基板Gを一
時待機させるためのカセット82aとこのカセット82
aとの間で基板Gの出し入れを行う搬送用ピンセット8
2bと、基板Gの受渡し台82cが設けられている。
【0043】上記の構成の塗布・現像処理システムにお
いては、カセット84内に収容された未処理の基板G
は、ローダ部80の搬出入ピンセット86によって取り
出された後、第1の処理部90Aのメインアーム100
に受け渡され、そして、ブラシ洗浄装置91またはジェ
ット水洗浄装置92内に搬送され、この洗浄装置91,
92内にて洗浄される。この後、基板Gは、アドヒージ
ョン処理装置93による疎水化処理が施され、冷却処理
装置94にて冷却された後、レジスト塗布装置95にて
上述したような工程により処理液例えばレジスト液が塗
布され、レジスト膜すなわち感光膜が塗布形成され、こ
れに引続いて塗布膜除去装置96によって基板Gの周辺
部の不要なレジスト膜が除去される。そして、このレジ
スト膜が加熱装置97にて加熱されてベーキング処理が
施された後、露光装置83にて所定のパターンが露光さ
れる。そして、露光後の基板Gは現像装置98内に搬送
され、所定の現像液により現像された後にリンス液によ
り現像液が洗い出され現像処理を完了する。そして、現
像処理された処理済みの基板Gはローダ部80のカセッ
ト84a内に収容された後に、搬出されて次の処理工程
へ向けて移送される。
【0044】なお、上記実施形態では、、この発明の処
理装置をLCD基板の塗布装置に適用した場合について
説明したが、この発明の処理装置は、LCD基板以外の
被処理体例えば半導体ウエハの塗布装置やその他の各種
処理手段を具備する処理装置にも適用できることは勿論
である。
【0045】
【発明の効果】1)請求項1記載の発明によれば、第1
の駆動手段と第2の駆動手段を用いて保持手段とカップ
を独立して回転駆動することができ、被処理体を所望の
加速度の回転状態に迅速に行うことができるので、スル
ープットの向上が図れ、かつ使用電力の省力化を図るこ
とができると共に、装置の小型化を図ることができる。
【0046】2)請求項1,2,4,及び5記載の発明
によれば、被処理体の回転数が所定の加速度を経て所定
値に達した後、被処理体の回転数とカップの回転数をほ
ぼ同期させ、この状態で保持手段とカップとを相対的に
接触させて処理室内を気密状態にし、この気密状態下
で、被処理体の表面に処理液を拡散塗布することができ
るので、塗布膜の均一化が図れると共に、製品歩留まり
の向上を図ることができる。
【0047】3)請求項3及び6記載の発明によれば、
カップを回転駆動させた後、被処理体を回転駆動するこ
とにより、被処理体の回転数とカップの回転数の同期時
間を短縮することができるので、上記2)に加えて更に
スループットの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の処理装置を示す概略断面図である。
【図2】この発明の第1の処理方法の工程を示す説明図
である。
【図3】この発明の第2の処理方法の工程を示す説明図
である。
【図4】第1の処理方法の回転数と時間の関係を示すグ
ラフである。
【図5】第2の処理方法の回転数と時間の関係を示すグ
ラフである。
【図6】この発明の処理装置を適用した塗布・現像処理
システムを示す斜視図である。
【図7】従来の処理装置を示す概略断面図である。
【符号の説明】 G LCD基板(被処理体) 10 スピンチャック(保持手段) 11 第1のモータ(第1の駆動手段) 12 昇降シリンダ(移動手段) 13 処理液供給ノズル 14 シール部材(気密手段) 20 カップ 21 処理室 22 第2のモータ(第2の駆動手段) 30 蓋体 50 CPU(中央演算処理装置;制御手段) 71,72 エンコーダ
フロントページの続き (72)発明者 松田 義隆 熊本県菊池郡大津町大字高尾野字平成 272の4 東京エレクトロン九州株式会 社大津事業所内 (72)発明者 川崎 哲 山梨県韮崎市穂坂町三ツ沢650 東京エ レクトロン九州株式会社山梨開発センタ ー内 (56)参考文献 特開 平8−83762(JP,A) 特開 平4−349969(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05C 11/08 B05D 1/40 G03F 7/16 502 H01L 21/30 564

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体を保持する回転可能な保持手段
    と、上記保持手段の上部及び外周部を包囲する処理室を
    有する回転可能なカップと、上記カップの開口部を開閉
    可能に閉塞する蓋体とを具備する処理装置において、 上記保持手段を回転駆動する第1の駆動手段と、 上記カップを回転駆動する第2の駆動手段と、 上記保持手段とカップとを相対的に接離移動する移動手
    段と、 上記保持手段とカップの接触部を気密にする気密手段
    と、上記保持手段とカップの回転数が同期するように、第1
    の駆動手段と第2の駆動手段の回転数を制御可能である
    と共に、上記回転数が同期した保持手段とカップとの間
    を気密状態にすべく相対的に接触するように、上記移動
    手段の接離移動を制御可能な制御手段と 、を具備するこ
    とを特徴とする処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の処理装置において、 上記制御手段は、保持手段とカップを接触させた状態で
    減速し停止するように、第1の駆動手段と第2の駆動手
    段の回転数及び移動手段の接離移動を制御可能に形成さ
    れることを特徴とする処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の処理装置におい
    て、 上記制御手段は、カップを回転駆動させた後、保持手段
    を回転駆動するように、第1の駆動手段と第2の駆動手
    段の回転数を制御可能に形成されることを特徴とする処
    理装置。
  4. 【請求項4】 保持手段により保持されて回転する被処
    理体の表面に処理液を供給すると共に、この被処理体及
    びこの被処理体を外気雰囲気から遮断する処理室を有す
    るカップを回転して、処理を施す処理方法において、 上記被処理体の回転数が所定の加速度を経て所定値に達
    した後、被処理体の回転数と上記カップの回転数をほぼ
    同期させる工程と、 上記被処理体及びカップの回転数がほぼ同期した際に、
    上記保持手段とカップとの間を気密状態にすべく相対的
    に接触させる工程と、 気密状態下で、上記被処理体の表面に処理液を拡散塗布
    する工程と、 を有することを特徴とする処理方法。
  5. 【請求項5】 保持手段により保持されて回転する被処
    理体の表面に処理液を供給すると共に、この被処理体及
    びこの被処理体を外気雰囲気から遮断する処理室を有す
    るカップを回転して、処理を施す処理方法において、 上記被処理体の回転数が所定の加速度を経て所定値に達
    した後、被処理体の回転数と上記カップの回転数をほぼ
    同期させる工程と、 上記被処理体及びカップの回転数がほぼ同期した際に、
    上記保持手段とカップとの間を気密状態にすべく相対的
    に接触させる工程と、 気密状態下で、上記被処理体の表面に処理液を拡散塗布
    する工程と、 上記保持手段とカップを接触させた状態で減速し停止す
    る工程と、 を有することを特徴とする処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載の処理方法におい
    て、 上記カップを回転駆動させた後、被処理体を回転駆動す
    ることを特徴とする処理方法。
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