JPH0714101Y2 - 収納容器 - Google Patents

収納容器

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JPH0714101Y2
JPH0714101Y2 JP1988070750U JP7075088U JPH0714101Y2 JP H0714101 Y2 JPH0714101 Y2 JP H0714101Y2 JP 1988070750 U JP1988070750 U JP 1988070750U JP 7075088 U JP7075088 U JP 7075088U JP H0714101 Y2 JPH0714101 Y2 JP H0714101Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、折畳み可能な収納容器に関するもので、た
とえば、乳母車のような手押車に取付けるのに適した収
納容器に関するものである。
[従来の技術] 乳母車において、これを携行して外出するとき、手荷物
を収納するためのかごすなわち収納容器を備えたもの
が、既に提案され、かつ実用に供されている。
上述した収納容器の典型的なものとして、少なくとも側
面が布等の可撓性シート材料からなり、乳母車に対して
吊下げた状態で取付けられる構造とされたものがある。
そして、このような収納容器は、たとえば乳母車を折畳
んだ場合のように、使用しないときには、コンパクトに
折畳まれることが望ましい。なお、収納容器を折畳んで
コンパクトにすることは、折畳んだ状態での乳母車のか
さばりが増大することを防止する意義もある。
収納容器の折畳みは、乳母車の折畳み動作と連動して達
成されるものもあるが、比較的単純な構造としては、可
撓性シート材料からなる側面形成部材を屈曲させて収納
容器の上下方向寸法を小さくし、その状態を、ベルト等
を用いて縛るという手法が採用されている。しかしなが
ら、このような態様には、収納容器を折畳み状態に保持
するためにベルト等を操作する手間が煩雑であるとも
に、収納容器を再び使用する場合におけるベルト等の解
除操作も煩雑であるという問題点がある。
他方、乳母車に備える収納容器を比較的簡単な操作によ
り折畳み状態とすることができる構造が、実開昭62−19
6774号公報に記載されている。この従来技術では、収納
容器すなわち物品収納部の背面部に、その中央部で2つ
折りできるようにした折畳み操作板を取付け、物品収納
部を折畳むにあたっては、折畳み操作板を背方へ突出す
るように2つ折りにし、それによって物品収納部の底面
を持ち上げた折畳み状態を得るとともに、この折畳み状
態を維持するため、2つ折りされた折畳み操作板を当該
乳母車の座席の背もたれ部の背面に取付けた係止部に係
合させることが行なわれる。
しかしながら、上述した従来技術では、物品収納部を乳
母車から取り外すことは不可能である。また、この従来
技術に記載される折畳み操作板に関連する構成をそのま
ま採用しながら、たとえ物品収納部が乳母車から取り外
し可能にされたとしても、乳母車から取り外された単独
の状態では、その開いた状態、すわち折畳まれていない
状態での形状をそれ自身で保持することができないばか
りでなく、折り畳まれた状態であっても、その状態をそ
れ自身によって保持することはできない。
[考案が解決しようとする課題] 上述した物品収納部すなわち収納容器は、本来的には乳
母車に取付けられた状態のまま使用されるのが通常であ
るが、上で議論したように、敢えて乳母車から取り外せ
るようにすることには、次のような意義がある。
収納容器を乳母車から取り外せるならば、これを取り外
したときには、通常の手荷物収納用かごまたは容器とし
て機能させることができる。したがって、乳母車を携行
してたとえば買物等に出掛けた場合、買物先において、
収納容器を乳母車から取り外し、これ単独で、通常の買
物かごのように、持ち運ぶことができる。また、買物を
終えた後にあっては、買物かごとして用いていた収納容
器を再び乳母車に取付けて帰宅すればよい。したがっ
て、乳母車からの取り外しが不可能な収納容器の場合の
ように、買物先で、荷物を乳母車に備える収納容器に移
し換えるといった手間が省ける。さらに、帰宅後におい
ては、乳母車から収納容器を取り外し、手荷物を収納し
たまま、収納容器を所望の任意の場所まで持ち込むこと
ができる。
また、収納容器は、乳母車から取り外し可能であれば、
これを取り外した状態で、家庭内において家具の一種と
して用いることができる。特に、前述した実開昭62−19
6774号公報に記載された物品収納部のように、比較的大
きな収納容器である場合には、乳母車に取付けた状態で
のみ使用するのはいかにももったいなく、家庭内におい
ても使用できれば重宝するはずである。
なお、上述したような収納容器が乳母車から取り外し可
能であって、これ単独でも使用できることによって得ら
れる利点は、乳母車に限らず、たとえばショッピングカ
ーのような手押車に取付けられる収納容器についても言
えることである。
また、乳母車に取付けられる収納容器が取り外し可能で
あれば、このような収納容器が外出の際に不要な場合に
は、これを取り外し、乳母車自体の軽量化を図ることが
できる。
それゆえに、この考案は、手押車に取付けた状態での折
畳み操作が簡単であるばかりでなく、上述したような種
々の利点を与え得る、手押車から取り外し可能な構成を
備える収納容器を提供するとともに、単独で使用される
場合においても、その開いた状態での形状の保持が可能
であり、かつ開閉操作の容易な収納容器を提供しようと
するものである。
[課題を解決するための手段] 上記の技術的課題を解決するため、この考案に係る収納
容器は、基本的に、 開口を規定する上枠と、 前記上枠に対して平行かつ下方に配置される下枠と、 可撓性シート材料からなり、前記上枠と前記下枠との間
に張られる側面形成部材と、 を備え、 前記上枠と前記下枠とは、上下方向に延びる屈曲可能な
突張り部材によって、少なくとも2つの相異なる位置に
おいて連結される、 という構成を有している。
この考案の収納容器は、手押車に取付けるためのものと
される場合には、 前記上枠には、当該収納容器を手押車に対して吊り下げ
た状態で着脱可能に取付けるための取付部材が設けら
れ、かつ 前記側面形成部材が屈曲されながら前記上枠と前記下枠
とが互いに近接した状態を保持するため、前記上枠およ
び前記下枠の一方には、係合フックが設けられ、かつ同
じく他方には、前記係合フックが弾発的に係合する係合
部が設けられる(請求項1)。
また、この考案の収納容器は、これ単独で使用するのに
も適した構造とするため、 前記突張部材は、第1の枢支軸を介してそれぞれの一方
端が互いに屈曲可能に連結された第1および第2のリン
クを備え、 前記第1および第2のリンクのそれぞれの他方端は、前
記第1の枢支軸と平行に延びる第2および第3の枢支軸
を介して、前記上枠および前記下枠に回動可能に連結さ
れ、 前記突張り部材に関連して、前記第1および第2のリン
クが、前記第1、第2および第3の枢支軸を同一面上に
位置させた状態から、一方方向へは屈曲可能であるが、
他方方向へはわずかに屈曲した状態でそれ以上の屈曲が
禁止されるようにするためのストッパが設けられ、 前記側面形成部材は、前記ストッパの作用でその屈曲が
禁止された、前記第1および第2のリンクの、前記他方
方向へわずかに屈曲した状態において、前記上枠と前記
下枠とを互いに近接させるように張力を与え得る長さに
選ばれること、 を構成要件としている(請求項2)。
[作用] この考案において、上枠と下枠とは、これらを互いに連
結する突張り部材によって案内されながら、互いに近接
・離隔する動作を行なう。
請求項1の収納容器は、上枠に設けられた取付部材を介
して手押車に着脱可能に取付けられる。また、収納容器
を折畳んだ状態すなわち閉じた状態にするときには、上
枠と下枠とを互いに近接させ、係合フックを弾発的に係
合部に係合させれば、その状態が維持される。
また、請求項2の収納容器においては、突張り部材の突
張り作用と側面形成部材が及ぼす張力とによって、収納
容器の開いた状態が維持される。すなわち、収納容器を
閉じた状態から開いた状態にするとき、まず、上枠と下
枠とを互いに離隔させるように操作される。これによっ
て、突張り部材を構成する第1および第2のリンクは、
一方方向へ屈曲した状態から直線状に延びる状態とな
る。直線状に延びた第1および第2のリンクによって間
隔が規定された上枠と下枠との間に連結される側面形成
部材は、この状態において、既に張力を上枠と下枠との
間に及ぼしている。そこで、第1および第2のリンクを
他方方向へ屈曲させるとき、既に生じている側面形成部
材の張力により、上枠と下枠とが互いに近接し始める
が、この他方方向への屈曲は、ストッパの作用でわずか
しか生じず、したがって、上枠と下枠との間の距離は、
それ以上縮まろうとしない。このようにして、収納容器
の開いた状態は、第1および第2のリンクがわずかに屈
曲されながらストッパの作用でそれ以上の屈曲が禁止さ
れることと、側面形成部材がこの屈曲状態を維持するよ
うに張力を及ぼすこととによって、安定に保持される。
[考案の効果] この考案によれば、次のような効果が奏される。
まず、収納容器の開閉動作中において生じる上枠と下枠
との近接・離隔動作は、屈曲可能な突張部材によって案
内されながら進行するので、開閉操作を円滑に行なうこ
とができる。また、閉じた状態においては、上枠と下枠
とが位置合わせされた状態で重なり合い、形の整った折
畳み状態を容易に得ることができる。
特に、請求項1の収納容器によれば、上述のように、折
畳み状態において、上枠と下枠とが互いに位置を合わせ
て重なり合うので、係合フックと係合部とが、再現性良
く互いに係合し得る位置にもたらされる。そのため、係
合フックを係合部に係合させる操作を容易に行なうこと
ができる。また、取付部材を手押車から外せば、収納容
器を単独で使用することが可能になる。したがって、前
述したような、収納容器を手押車から取り外し可能とし
た場合に得られる種々の利点を奏することができる。ま
た、収納容器を手押車に取付けた状態または手押車から
取り外した状態のいずれであっても、係合フックと係合
部との係合によって、収納容器を閉じた状態すなわち折
畳んだ状態に保持することができる。したがって、収納
容器を手押車に取付けた状態においては、たとえば乳母
車のような手押車を閉じたとき、あるいは手押車を開い
た状態にしておいても収納容器が不要なとき、収納容器
単独で折畳むことができる。他方、収納容器を手押車か
ら取り外した場合には、係合フックと係合部との係合に
よって収納容器の折畳んだ状態が維持されるので、折畳
んだ状態でも収納容器の取扱いが容易になり、かつ、使
用しないときには、たとえば家庭内において場所をとら
い状態で保管しておくことが容易になる。
請求項2の収納容器によれば、第1および第2のリンク
の屈曲がストッパによって禁止された状態にある突張り
部材の作用と、側面形成部材が及ぼす張力とによって、
特に特別な固定手段を用いることなく、その開いた状態
を安定に保持することができる。また、この開いた状態
から閉じた状態にする場合であっても、特別な固定手段
を用いていないので、そのような固定手段への操作は不
要であり、単に、わずかに屈曲している第1および第2
のリンクに対して、これを逆方向に屈曲させるような力
を加えるだけでよい。これによって、第1および第2の
リンクが屈曲可能な方向に屈曲されたことになり、した
がって、側面形成部材の屈曲を伴いながら、上枠と下枠
とが互いに近接した、収納容器の閉じた状態すなわち折
畳んだ状態が得られる。
[実施例の説明] 添付の図面には、この考案の一実施例が示されている。
これらの図面のうち、第5図および第6図には、この考
案の実施例となる収納容器1が取付けられた乳母車が側
面図で示されている。特に、第5図は、乳母車の開いた
状態を示し、第6図は、乳母車の閉じた状態を示してい
る。
第5図および第6図を参照しながら、まず、乳母車の構
成の概略を説明する。この乳母車は、前脚2、後脚3お
よび押棒4を備える。第5図に示す乳母車の開いた状態
では、前脚2と後脚3とは逆V字状に拡がり、かつ、押
棒4は乳母車の中央部から後上方に延びている。他方、
第6図に示した乳母車の閉じた状態では、前脚2、後脚
3および押棒4が、それぞれ上下方向に並び、かつ互い
にほぼ平行な方向に延びている。
押棒4の下端部付近には、収納容器1を乳母車に対して
取付けるための保持部材5が設けられる。保持部材5
は、乳母車の他の要素と連動して、開いた状態では、第
5図に示すように水平方向に延び、閉じた状態では、第
6図に示すように上下方向に延びた状態となる。このよ
うな保持部材5に取付けられる収納容器1の構成につい
て、第1図ないし第4図を参照して説明する。
第1図および第2図には、収納容器1の全体が単独で斜
視図で示されている。第1図は、開いた状態を示してお
り、第2図は、閉じた状態すなわち折畳んだ状態を示し
ている。
収納容器1は、開口6を規定する上枠7と、上枠7に対
して平行かつ下方に配置される下枠8と、たとえば布の
ような可撓性シート材料からなり、上枠7と下枠8との
間に張られる側面形成部材9とを備える。なお、この実
施例では、下枠8は、収納容器1の底面をも与えるパレ
ット状の樹脂成形品によって構成されたが、下枠8とは
別に、収納容器1の底面を構成する部材が付加されても
よい。
上枠7には、収納容器1を乳母車のような手押車に対し
て吊り下げた状態で着脱可能に取付けるための取付部材
10が設けられている。取付部材10は、前述した第5図お
よび第6図に示す保持部材5によって受入れられるもの
である。取付部材10の、保持部材5への取付態様につい
ては、第7図を参照して後述する。
上枠7には、また、この収納容器1を単独で持ち運ぶた
めの2個の取手11が取付けられている。これら取手11
は、たとえば、可撓性の帯状体から構成される。
上枠7と下枠8とは、上下方向に延びる屈曲可能な突張
り部材12によって、少なくとも2つの相異なる位置にお
いて連結される。この実施例では、第1図に実線で示し
た位置と第2図に点線で示す相対向する位置との2カ所
に突張り部材12が設けられる。この突張り部材12に関連
する構成の詳細が、第3図および第4図に拡大されて示
されている。
第3図は、第1図の線III−IIIに沿う断面図であり、第
4図は、第2図の線IV−IVに沿う断面図である。
第1図ないし第4図を参照して、突張り部材12は、第1
の枢支軸13を介してそれぞれの一方端が互いに屈曲可能
に連結された第1および第2のリンク14および15を備え
る。第1および第2のリンク14および15のそれぞれの他
方端は、第1の枢支軸13と平行に延びる第2および第3
の枢支軸16および17を介して、上枠7および下枠8に回
動可能に連結される。第1および第2のリンク14および
15は、第1、第2および第3の枢支軸13、16および17を
同一面上に位置させた状態から、第4図に示すように、
一方方向へは屈曲可能であるが、第3図に示すように、
他方方向へはわずかに屈曲した状態でそれ以上の屈曲が
禁止される。このような他方方向への屈曲を禁止するた
め、たとえば第1のリンク14の下方端には、第2のリン
ク15の上方端内側に当接するストッパ18が設けられる。
側面形成部材9は、第3図および第4図に想像線で示さ
れている。側面形成部材9の上端縁は、樹脂テープ19が
接合されることによって補強され、樹脂テープ19ととも
に溝20内に挿入され、上枠7に固定される。他方、側面
形成部材9の下端縁は、樹脂テープ21に接合されること
によって補強され、樹脂テープ21とともに溝22内に挿入
されて下枠8に固定される。
上述したような側面形成部材9は、第3図において直線
状態で図示されていることから類推されるように、スト
ッパ18の作用でその屈曲が禁止された、第1および第2
のリンク14および15の、前記他方方向へわずかに屈曲し
た状態において、上枠7と下枠8とを互いに近接させる
ように張力を与え得る長さに選ばれている。
第2図および第4図に示した収納容器1の閉じた状態に
おいて、側面形成部材9がその可撓性に基づき屈曲され
ながら上枠7と下枠8とが互いに近接した状態を保持す
るため、上枠7には、係合フック23が設けられる。係合
フック23は、たとえば、樹脂からなる上枠7から一体的
に延びる弾性片24上に位置される。したがって、係合フ
ック23は、樹脂の弾性に基づき変形可能な弾性片24の変
形により、弾性的に変移することができる。また、係合
フック23の下面には、アールが形成されることが好まし
い。このような係合フック23は、下枠8側に位置する係
合部25に、第4図に示すように、弾発的に係合するよう
にされる。この実施例では、係合部25は、第2のリンク
15の下端部をもって構成されたが、これとは別に、下枠
8と一体的に形成されてもよい。第3図の状態から第4
図の状態にされるとき、第1および第2のリンク14およ
び15の屈曲動作の進行に従って、係合フック23は、その
下面に形成されたアールによって案内されて、係合部25
に弾発的に係合する状態を自動的に達成することができ
る。他方、第1図および第3図に示した収納容器1の開
いた状態では、係合フック23を保持する弾性片24は、第
1のリンク14の上端部に形成された切欠26(特に第1図
参照)内に受入れられる。したがって、第3図によく示
されているように、弾性片24の外側に向く表面は、第1
のリンク14の外側に向く表面と同一面上に位置させるこ
とができる。
次に、収納容器1の開閉操作について説明する。
第1図および第3図に示した収納容器1の開いた状態で
は、側面形成部材9の張力が上枠7と下枠8とを互いに
近接させる方向に作用している。他方、側面形成部材9
に対して相対的に離れた位置に第1の枢支軸13を位置さ
せた状態にわずかに屈曲している第1および第2のリン
ク14および15は、ストッパ18の作用で、それ以上の屈曲
が禁止されている。したがって、突張り部材12の第3図
に示した状態は、側面形成部材9から与えられる張力に
より安定化され、特別な固定手段を必要とすることな
く、上枠7と下枠8との間隔が維持され、収納容器1の
開いた状態が安定に保たれる。第5図に示した乳母車の
開いた状態では、収納容器1は、通常、このような開い
た状態に維持される。
なお、第1図および第3図に示した収納容器1の開いた
状態をより強固に保つためには、側面形成部材9が上枠
7と下枠8との間により強い張力を与え得るようにする
方が好ましい。そのための有利な手法として、たとえば
第1図および第2図に示すように、側面形成部材9が布
から構成される場合に必然的に形成される縫い目27を、
突張り部材12に対向する位置に位置させることがある。
縫い目27には、通常、2枚以上の布が重なった部分が存
在しているため、上下方向に対してより強い張力を与え
ることができる。また、このように縫い目27を、突張り
部材12と対向するように位置させれば、縫い目27は、突
張り部材12の存在により外側からは見えず、収納容器1
の外観を良好なものとする、という派生的な効果も生ま
れる。
収納容器1を上述の開いた状態から閉じた状態にするに
は、次のような操作が行なわれる。
まず、突張り部材12の上下方向のほぼ中央部に対して、
内方へ向く力、すなわち第3図において右方向に向く力
が与えれる。これに応じて、第1および第2のリンク14
および15は、一旦、第1、第2および第3の枢支軸13、
16および17を同一面上に位置させた状態となる。このと
き、側面形成部材9は、上枠7と下枠8との間により強
い張力を及ぼすことになる。さらに、上述した力を与え
続けると、第1および第2のリンク14および15は、逆方
向に屈曲した状態となる。そして、このような第1およ
び第2のリンク14および15の屈曲動作をさらに進行させ
るべく、上枠7と下枠8とを互いに近接させれば、第2
図および第4図に示すような閉じた状態が達成される。
このような閉じた状態となる最終段階において、前述し
たように、係合フック23は係合部25に弾発的に係合す
る。したがって、収納容器1は、この閉じた状態で維持
される。側面形成部材9は、突張り部材12の屈曲に従っ
て、第2図および第4図に示すように、上枠7および下
枠8の内側に屈曲した状態とされる。
第6図に示した乳母車の閉じた状態では、収納容器1
は、上述したような閉じた状態に保持されている。な
お、第5図に示した乳母車の開いた状態においても、収
納容器1が不要な場合には、これを閉じた状態にしても
よい。
収納容器1を閉じた状態から再び開いた状態にするに
は、次のような操作が行なわれる。
まず、係合フック23を係合部25から外すため、弾性片24
の下端部に対して外方へ向く力、すなわち第4図におい
て左方向へ向く力が加えられる。次に、上枠7と下枠8
とが互いに離隔するように操作される。第5図に示すよ
うに、乳母車に収納容器1が取付けられている場合に
は、下枠8等に働く重力によって、或る程度、自然に上
枠7と下枠8とが離隔される場合もある。上枠7と下枠
8とが、或る程度、互いに離隔されれば、突張り部材12
に対して外側から操作することが可能な状態になる。こ
の状態において、突張りリンク12の上下方向のほぼ中央
部に対して、外方へ向く力、すなわち第3図および第4
図において左方向に向く力が加えられる。これによっ
て、第1、第2および第3の枢支軸13、16および17が同
一面上に位置した状態を経て、第3図に示すように、ス
トッパ18の作用でその屈曲が禁止された、第1および第
2のリンク14および15のわずかに屈曲した状態が再び得
られる。このようにして、収納容器1は、再び開いた状
態とされる。
第7図には、前述した保持部材5に対して、取付部材10
を介して収納容器1を取付けるための構造が示されてい
る。
保持部材5には、断面T字状の取付部材10をスライド可
能に受入れるためのスライドレール部28が設けられてい
る。したがって、このスライドレール部28の開口から取
付部材10を挿入すれば、収納容器1を保持部材5に取付
けることができる。なお、第7図は、取付部材10の、ス
ライドレール部28への挿入の途中の状態を示している。
スライドレール部28に受入れられた取付部材10は、それ
が抜け出さないように、単なる摩擦によって保持されて
もよく、また、適当な係合手段が用いられてもよい。
第7図に示すような取付部材10とスライドレール部28と
の組合わせによれば、必要に応じて、取付部材10をスラ
イドレール部28から抜き取ることができ、したがって、
収納容器1は、乳母車に対して着脱可能に取付けること
ができる。
以上、この考案を図示の実施例に関連して説明したが、
この考案の範囲内において、種々の変形例が可能であ
る。
たとえば、図示の実施例では、乳母車に対して収納容器
1が取付けられたが、乳母車以外のたとえばショッピン
グカーのような手押車全般に対して、収納容器1はこれ
を取付けることができる。
また、係合フック23は上枠7側に設けられ、係合部25は
下枠8側に設けられたが、これらの位置関係は逆であっ
てもよい。すなわち、係合フックが下枠側に設けられ、
係合部が上枠側に設けられてもよい。また、係合フック
と係合部との組合わせの数は任意である。さらに、係合
フックおよび係合部が設けられる上枠および下枠上での
位置も任意である。
また、取付部材10の形状または構造も任意である。ま
た、上枠7自身が取付部材を構成し、このような上枠7
自身を挾むようにして収納容器1を手押車に対して取付
けるようにしてもよい。本件出願人による実願昭62−79
460号には、そのような取付方法が例示されている。
また、突張り部材12の屈曲方向は、図示の実施例では、
内方に選ばれ、それによって、収納容器1の閉じた状態
において突張り部材12の存在が収納容器1のかさばりを
増大させないように考慮された。しかしながら、このよ
うな利点を望まないのであれば、突張り部材は、外方へ
屈曲するように設計されてもよい。これに関連して、突
張り部材は、側面形成部材の内側に配置されてもよい。
また、突張り部材の屈曲の方向は、これと対向する側面
形成部材の一部に対して直交する方向ではなく、たとえ
ば平行な方向であってもよい。
また、収納容器1の開いた状態を維持するために突張り
部材12に関連して設けられたストッパ18は、これと同等
の機能を果たす他のストッパに置き換えられてもよい。
たとえば、第1のリンクの上枠に対する取付部分および
第2のリンクの下枠に対する取付部分に、このようなス
トッパが設けられてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の一実施例となる収納容器1全体を
単独で示す斜視図であり、その開いた状態が示されてい
る。第2図は、第1図に示す収納容器1の閉じた状態を
示す斜視図である。第3図は、第1図の線III−IIIに沿
う拡大断面図である。第4図は、第2図の線IV−IVに沿
う拡大断面図である。第5図は、第1図に示した収納容
器1が乳母車に取付けられた状態を示す、乳母車の開い
た状態の側面図である。第6図は、第5図の乳母車の閉
じた状態を示す側面図であり、収納容器1も同じく閉じ
た状態にされている。第7図は、収納容器1を乳母車の
保持部材5に取付ける途中の状態を示す斜視図である。 図において、1は収納容器、5は保持部材、6は開口、
7は上枠、8は下枠、9は側面形成部材、10は取付部
材、12は突張り部材、13は第1の枢支軸、14は第1のリ
ンク、15は第2のリンク、16は第2の枢支軸、17は第3
の枢支軸、18はストッパ、23は係合フック、25は係合部
である。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口を規定する上枠と、 前記上枠に対して平行かつ下方に配置される下枠と、 可撓性シート材料からなり、前記上枠と前記下枠との間
    に張られる側面形成部材と、 を備え、 前記上枠と前記下枠とは、上下方向に延びる屈曲可能な
    突張り部材によって、少なくとも2つの相異なる位置に
    おいて連結され、 前記上枠には、当該収納容器を手押車に対して吊り下げ
    た状態で着脱可能に取付けるための取付部材が設けら
    れ、かつ 前記側面形成部材が屈曲されながら前記上枠と前記下枠
    とが互いに近接した状態を保持するため、前記上枠およ
    び前記下枠の一方には、係合フックが設けられ、かつ同
    じく他方には、前記係合フックが弾発的に係合する係合
    部が設けられた、 手押車に取付けるための収納容器。
  2. 【請求項2】開口を規定する上枠と、 前記上枠に対して平行かつ下方に配置される下枠と、 可撓性シート材料からなり、前記上枠と前記下枠との間
    に張られる側面形成部材と、 を備え、 前記上枠と前記下枠とは、上下方向に延びる屈曲可能な
    突張り部材によって、少なくとも2つの相異なる位置に
    おいて連結され、 前記突張り部材は、第1の枢支軸を介してそれぞれの一
    方端が互いに屈曲可能に連結された第1および第2のリ
    ンクを備え、 前記第1および第2のリンクのそれぞれの他方端は、前
    記第1の枢支軸と平行に延びる第2および第3の枢支軸
    を介して、前記上枠および前記下枠に回動可能に連結さ
    れ、 前記突張り部材に関連して、前記第1および第2のリン
    クが、前記第1、第2および第3の枢支軸を同一面上に
    位置させた状態から、一方方向へは屈曲可能であるが、
    他方方向へはわずかに屈曲した状態でそれ以上の屈曲が
    禁止されるようにするためのストッパが設けられ、 前記側面形成部材は、前記ストッパの作用でその屈曲が
    禁止された、前記第1および第2のリンクの、前記他方
    方向へわずかに屈曲した状態において、前記上枠と前記
    下枠とを互いに近接させるように張力を与え得る長さに
    選ばれた、 収納容器。
JP1988070750U 1988-05-27 1988-05-27 収納容器 Expired - Lifetime JPH0714101Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USD778958S1 (en) 2014-12-19 2017-02-14 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Impeller for superchargers

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS568769Y2 (ja) * 1978-12-18 1981-02-25
JPS5621653Y2 (ja) * 1978-12-18 1981-05-21
JPS638158U (ja) * 1986-07-04 1988-01-20

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USD778958S1 (en) 2014-12-19 2017-02-14 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Impeller for superchargers

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