JPH07139820A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JPH07139820A
JPH07139820A JP28642593A JP28642593A JPH07139820A JP H07139820 A JPH07139820 A JP H07139820A JP 28642593 A JP28642593 A JP 28642593A JP 28642593 A JP28642593 A JP 28642593A JP H07139820 A JPH07139820 A JP H07139820A
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JP
Japan
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motor
flow rate
compression element
capacity
condenser
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JP28642593A
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Norihide Yamaguchi
典英 山口
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮機1の運転状態に応じた液冷媒の必要量
をモータ部1Aにインジェクションさせて、該モータ部
1Aを良好に冷却しながら、圧縮要素部1B側で液圧縮
を起こしたり油上がりを起こしたりするのを防止する。 【構成】 凝縮器2の出口側とモータ部1Aとの間に設
ける液インジェクション通路5に流量調整弁6を介装す
ると共に、モータ部1Aの電流値を検知する電流検知器
7と、該電流検知器7の検知電流値に応じて流量調整弁
6の弁開度を調整する流量制御器8とを設けた。また、
容量制御装置20をもつ圧縮機1を使用する場合は、容
量制御装置20の容量制御値を検知する容量検知器9
と、この容量検知器9の検知容量値に応じて流量調整弁
6の弁開度を調整する流量制御器10とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷凍装置、詳しくは、モ
ータ部及び圧縮要素部を備えた圧縮機と、凝縮器及び蒸
発器とを有し、前記凝縮器出口側の液冷媒を前記モータ
部にインジェクションさせ、モータ冷却後の冷媒を前記
圧縮要素部の圧縮過程へ戻すようにした冷凍装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の冷凍装置は、例えば実開
昭57−121869号公報に記載され、かつ、図6で
示したように、モータ部A1及び圧縮要素部A2をもっ
た圧縮機Aの冷媒吐出側に、冷媒配管Bを介して凝縮器
Cと膨張弁D及び蒸発器Eを接続すると共に、前記冷媒
配管Bにおける前記凝縮器Cの出口側と前記モータ部A
1との間に液インジェクション通路Fを設ける一方、前
記モータ部A1と圧縮要素部A2との間には冷却器Gを
備えた戻り管Hを設けている。そして、冷凍運転時に
は、前記凝縮器Cから膨張弁Dに至る液冷媒の一部を前
記液インジェクション通路Fから前記モータ部A1へと
インジェクションさせることにより、該モータ部A1を
冷却し、このモータ部A1の冷却後に冷媒を前記冷却器
Gで冷却しながら、前記戻り管Hから前記圧縮要素部A
2の圧縮過程へと戻すのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上の冷凍
装置では、例えば前記圧縮機Aの圧縮要素部A2に容量
制御装置を設けて、該容量制御装置で前記圧縮機Aのパ
ートロード運転を行うような場合で、前記凝縮器Bの出
口側と前記モータ部A1との間の高低差圧がフルロード
運転時と同一であったりすると、このフルロード運転時
と同量の液冷媒が前記モータ部A1側にインジェクショ
ンされるため、次のような問題が発生したのである。つ
まり、前記圧縮機Aのフルロード運転時には、前記モー
タ部A1の負荷が大となって、該モータ部A1が高温に
発熱することから、このモータ部A1を冷却するために
多量の液冷媒を必要とするのに対し、パートロード運転
時には、フルロード運転を行う場合に較べ前記モータ部
A1の負荷が小となって、その発熱量も小となるため、
このモータ部A1を冷却するのに必要な液冷媒量はフル
ロード運転時に対し少なくて済むのであるが、上述した
ように、パートロード運転時に、フルロード運転の場合
と同様に多量の液冷媒を前記モータ部A1側にインジェ
クションさせると、該モータ部A1で液冷媒の全量がガ
ス化されることなく、多量の液冷媒が前記圧縮要素部A
2に戻されることになるため、この圧縮要素部A2側で
液圧縮を起こすことがあり、しかも、該圧縮要素部A2
で圧縮されて外部に吐出される吐出ガスが湿り状態にな
ることから、この吐出ガスの液成分が前記圧縮要素部A
2の吐出側に設ける油溜中の油に混入されて、該油溜内
の油濃度が低くなり、これに伴い油溜から前記圧縮要素
部A2に供給される油量が少なくなって、この圧縮要素
部A2側で油上がりを起こすこともあったのである。
【0004】本発明は以上のような問題に鑑みてなした
もので、その目的は、圧縮機の運転状態に応じた量の液
冷媒をモータ部にインジェクションさせて、該モータ部
を安定して良好に冷却することができ、しかも、圧縮要
素部側で液圧縮を起こしたり、また、吐出ガスが湿り状
態となって油上がりを起こしたりするのを確実に防止す
ることができる冷凍装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、モータ部1Aと該モータ部
1Aで駆動される圧縮要素部1Bとを備えた圧縮機1
と、凝縮器2及び蒸発器4とを有し、前記凝縮器2出口
側の液冷媒を前記モータ部1Aにインジェクションさ
せ、モータ冷却後の冷媒を前記圧縮要素部1Bの圧縮過
程へ戻すごとくした冷凍装置において、前記凝縮器2の
出口側と前記モータ部1Aとの間に設ける液インジェク
ション通路5に流量調整弁6を介装すると共に、前記モ
ータ部1Aの電流値を検知する電流検知器7と、該電流
検知器7の検知電流値に応じて前記流量調整弁6の弁開
度を調整する流量制御器8とを設けたのである。
【0006】また、請求項2記載の発明は、モータ部1
Aと該モータ部1Aで駆動される圧縮要素部1Bとをも
ち、この圧縮要素部1Bに容量制御装置20を備えた圧
縮機1と、凝縮器2及び蒸発器4とを有し、前記凝縮器
2出口側の液冷媒を前記モータ部1Aにインジェクショ
ンさせ、モータ冷却後の冷媒を前記圧縮要素部1Bの圧
縮過程へ戻すごとくした冷凍装置において、前記凝縮器
2の出口側と前記モータ部1Aとの間に設ける液インジ
ェクション通路5に流量調整弁6を介装すると共に、前
記容量制御装置20の容量制御値を検知する容量検知器
9と、この容量検知器9の検知容量値に応じて前記流量
調整弁6の弁開度を調整する流量制御器10とを設けた
のである。
【0007】
【作用】請求項1記載の発明では、冷凍運転時に、前記
電流検知器7で前記モータ部1Aの電流値が検知され、
この検知電流値に基づき前記流量制御器8を介して前記
流量調整弁6の弁開度が調整され、該流量調整弁6の弁
開度に対応した液冷媒が前記凝縮器2の冷媒出口側から
前記液インジェクション通路5を経て前記モータ部1A
にインジェクションされるのであり、即ち、前記モータ
部1Aの負荷に応じて変化する電流値を前記電流検知器
7で検出して、この電流値に応じた量の液冷媒を、この
モータ部1Aにインジェクションさせることができるの
で、該モータ部1Aを良好に冷却することができなが
ら、このモータ部1Aの負荷が小さくて発熱量が小の場
合でも、前記液インジェクション通路5からのインジェ
クション量を電流値に応じて少量に調整されるので、前
記モータ部1Aの冷却に伴い液冷媒の全量がガス化され
て前記圧縮要素部1Bの圧縮過程へと戻されることか
ら、該圧縮要素部1B側で液圧縮を起こしたり、また、
従来のように、この圧縮要素部1Bからの吐出ガスが湿
り状態となって、該吐出ガスの液成分が前記圧縮要素部
1Bの吐出側の油に混入されて、油濃度が低くなり、こ
れに伴い前記圧縮要素部1Bに供給される油量が少なく
なって、この圧縮要素部1B側で油上がりを起こしたり
するのも防止することができる。
【0008】また、請求項2記載の発明では、前記圧縮
要素部1Bに設けた容量制御装置20で容量制御運転を
行うとき、この容量制御装置20の容量制御値が前記容
量検知器9で検知され、この検知容量値に基づき前記流
量制御器10を介して前記流量調整弁6の弁開度が調整
され、容量制御に対応した液冷媒が前記凝縮器2の冷媒
出口側から前記液インジェクション通路5を経て前記モ
ータ部1Aにインジェクションされるのであり、従っ
て、前記容量制御装置20の容量制御状態つまり圧縮機
1の運転状態に応じた量の液冷媒を、前記モータ部1A
にインジェクションさせることができるので、このモー
タ部1Aを良好に冷却することができながら、前記圧縮
要素部1B側で液圧縮を起こしたり、また、吐出ガスが
湿り状態となって油上がりを起こしたりする問題も確実
に防止することができる。
【0009】
【実施例】図1は冷凍装置の冷凍サイクルを示してお
り、同図において、1はスクリュー式の圧縮機であっ
て、モータ部1Aと、このモータ部1Aで駆動される圧
縮要素部1Bと、該圧縮要素部1Bから吐出される吐出
ガスを気液分離する気液分離部1Cとを備えており、こ
の気液分離部1Cの冷媒吐出側に、冷媒配管aを介して
凝縮器2と膨張弁3及び蒸発器4を接続すると共に、前
記冷媒配管aにおける前記凝縮器2の冷媒出口側に前記
モータ部1Aに連通する液インジェクション通路5を設
けて、この液インジェクション通路5を介して前記凝縮
器2から膨張弁3に至る液冷媒の一部を前記モータ部1
Aへとインジェクションすることにより、該モータ部1
Aを冷却し、このモータ部1Aの冷却後には冷媒を前記
圧縮要素部1B側に戻すようにしている。また、前記圧
縮要素部1Bと前記気液分離部1Cとの間には、該気液
分離部1Cで分離された油を前記圧縮要素部1B側に供
給するための注油管bを設けている。
【0010】しかして、本発明の第1実施例では、図1
に示すように、前記液インジェクション通路5に流量調
整弁6を介装すると共に、前記モータ部1Aに、該モー
タ部1Aの使用電流値を検知する電流検知器7を接続す
ると共に、該電流検知器7に、検知電流値に応じて前記
流量調整弁6の弁開度を調整する流量制御器8を接続し
たものである。
【0011】そして、冷凍運転時には、前記電流検知器
7で前記モータ部1Aの使用電流値、つまり、該モータ
部1Aの負荷状態を検知し、前記検知器7による検知電
流値に基づき前記流量制御器8を介して前記流量調整弁
6の弁開度を調整することにより、前記モータ部1Aの
負荷に対応した液冷媒を前記凝縮器2の冷媒出口側から
前記液インジェクション通路5を経て前記モータ部1A
に冷却用としてインジェクションさせるのである。
【0012】斯くすることにより、前記電流検知器7で
検出される前記モータ部1Aの電流値、即ち、該モータ
部1Aの負荷状態(発熱状態)に応じた必要量の液冷媒
を、このモータ部1Aにインジェクションさせることが
できるので、該モータ部1Aをその発熱状態に対応して
良好に冷却することができながら、このモータ部1Aの
負荷が小さくて発熱量が小の場合のときでも、前記液イ
ンジェクション通路5からのインジェクション量を発熱
量に対応して少なく調整できるので、前記モータ部1A
の冷却に伴い供給液冷媒の全量をガス化させて前記圧縮
要素部1Bの圧縮過程に戻すことができるのであって、
該圧縮要素部1B側で液圧縮を起こしたりするのを確実
に防止でき、その上、この圧縮要素部1Bで圧縮された
冷媒はガス状態で前記気液分離部1C側に吐出されるこ
とから、従来のように、該気液分離部1C側に湿り状態
の冷媒を吐出させて、この気液分離部1Cの内底部側に
設ける油溜内の油濃度を低減させ、この油溜から前記注
油管bを介して前記圧縮要素部1B側に供給される油量
を低減させたりすることも防止できて、この圧縮要素部
1B側で油上がりを起こしたりするのを確実に防止する
ことができる。
【0013】また、大型の冷凍装置などに使用される前
記圧縮機1には、通常、前記モータ部1Aを保護するこ
とを目的として、このモータ部1Aの電流値を検知する
電流検知器と、該電流検知器からの出力に基づき前記モ
ータ部1Aの回転を制御する制御器などが設けられ、前
記検知器による検知電流値が一定以上となったとき、前
記制御器から前記モータ部1Aに制御信号を出力して、
該モータ部1Aをロードダウンさせるようにしている場
合が多く、本実施例では、斯かる電流検知器や制御器を
利用して、前記モータ部1Aの使用電流値に基づき前記
流量調整弁6の弁開度を調整するようにしてもよい。斯
くするときには、予め設置されている機器を有効利用し
た簡単な構成でもって、前記圧縮要素部1Bでの液圧縮
や油上がりを確実に防止することができる。
【0014】さらに、第2実施例について図2に基づい
て説明する。第2実施例は、前記圧縮機1の圧縮要素部
1Bに容量制御装置20を設け、その他は上述した第1
実施例と同様の構成とした冷凍装置において、前記凝縮
器2の出口側と前記モータ部1Aとの間に設ける液イン
ジェクション通路5に流量調整弁6を介装すると共に、
前記モータ部1Aに、前記容量制御装置20の容量制御
値を検知する容量検知器9を接続し、該容量検知器9
に、この容量検知器9の検知容量値に応じて前記流量調
整弁6の弁開度を調整する流量制御器10を接続したも
のである。
【0015】具体的には、図2で示したように、前記凝
縮器2の出口側と前記モータ部1Aとの間に設ける液イ
ンジェクション通路5の中間部分に、2つの第1及び第
2分岐通路51,52を設けると共に、前記流量調整弁
6として、前記圧縮機1の運転時に開動作され、非運転
時に閉動作される第1流量調整弁61と、前記圧縮機1
の容量制御運転時で例えば50%以上のロード運転時に
開動作される第2流量調整弁62との2個を用い、前記
第1調整弁61を前記第1分岐通路51に、また、前記
第2調整弁62を前記第2分岐通路52にそれぞれ介装
させる。
【0016】更に詳記すると、前記容量制御装置20
は、図3で示したように、前記圧縮要素部1Bにおける
ケーシング1Dの内部で圧縮要素1Eの外周囲に軸方向
にスライド可能に設けられた複数のスライド弁21と、
これら各スライド弁21をスライド操作する操作体22
とを備え、この操作体22のスライド操作で前記各スラ
イド弁21の前記圧縮要素1Eに対する開度を調整する
ことにより、該圧縮要素1Eによる容量制御運転を行う
ように構成しており、斯かる容量制御装置20の前記操
作体22に、前記各スライド弁21のスライド量を検出
する容量検知器9を連動連結させると共に、該容量検知
器9にその作動に伴い前記第2流量調整弁62を開閉動
作させる流量制御器10を連動連結させるのである。
【0017】前記容量検知器9は、図3〜図5で明らか
なように、前記ケーシング1Dの外部側に設けた支持体
91に前記各スライド弁21のスライド方向と直交状に
径方向内外方に向けて支持された回転可能な軸杆92
と、この軸杆92の前記ケーシング1D内部側軸端に固
定された二又形状の作動板93と、前記操作体22の一
部から突出され、前記作動板93の二又部分に挿嵌され
たフィードバックピン94と、前記支持体91の外部側
に設けられたコントローラカバー95と、このカバー9
5の内部で前記軸杆92の他端側に固定された大径な第
1ギヤ96と、前記カバー95内に配設され、前記第1
ギヤ96と常時噛合される小径な第2ギヤ98と、該第
2ギヤ98から延びる回転軸97に固定され、外周面に
円弧形状とされた第1カム面99a及びフラット状の第
2カム面99bをもったカム板99とから構成されてい
る。
【0018】また、前記流量制御器10は、図3,図4
で明らかなように、前記コントローラカバー95の内部
に配設された前記第2流量調整弁62をオン・オフ動作
させるリミットスイッチ10aから成り、このリミット
スイッチ10aに設けた作動片10bの先端側に、前記
カム板99の第1及び第2カム面99a,99bに沿っ
て転動される転動ローラ10cを支持させている。
【0019】そして、前記各スライド弁21を前記操作
体22を介して軸方向にスライド操作したとき、該操作
体22のスライドにより前記フィードバックピン94を
介して前記作動板93を、図5の実線及び仮想線で示す
ように軸方向に揺動させ、この揺動に伴い前記軸杆92
を所定角度回動させて、該軸杆92の回動量を、その軸
端に設けた大径の第1ギヤ96から小径な前記第2ギヤ
98に回動量大として伝達し、該第2ギヤ98から延び
る回転軸97の回転により前記カム板99を回転させ
て、該カム板99の第1及び第2カム面99a,99b
を前記リミットスイッチ10aの作動片10bに設けた
転動ローラ10cに当接させ、この転動ローラ10cが
前記第1カム面99aに当接されたとき、即ち、50%
以上のロード運転時には、前記作動片10bを押動操作
し、前記リミットスイッチ10aをオン動作させて前記
第2流量調整弁62を開動作させ、一方、前記転動ロー
ラ10cが前記第2カム面99bに当接されたとき、即
ち、50%未満のロード運転時には、前記作動片10b
の押動操作力を解除し、前記リミットスイッチ10aを
オフ動作させて前記第2流量調整弁62を閉動作させる
のである。
【0020】次に、以上の構成とした第2実施例の作用
について説明する。先ず、冷凍装置の運転時には、運転
開始と同時に前記液インジェクション通路5の第1分岐
通路51に設けた第1流量調整弁61が開動作され、該
第1流量調整弁61を介して前記凝縮器2出口側の液冷
媒が前記圧縮機1のモータ部1Aにインジェクションさ
れるのであり、このモータ部1Aへの液冷媒のインジェ
クションは、前記圧縮機1の容量制御運転にはかかわり
なく、冷凍装置の運転時には常に行われる。
【0021】そして、前記圧縮機1の容量制御運転を行
う場合で、前記圧縮要素1Eの外周囲に設けた各スライ
ド弁21を操作体22でスライド操作して、例えば50
%以上のロード運転を行うときには、前記各スライド弁
21のスライド操作に伴い前記カム板99の第1カム面
99aが前記リミットスイッチ10aに設けた作動片1
0bの転動ローラ10cに当接され、該転動ローラ10
cで前記作動片10bが押動されて前記リミットスイッ
チ10aがオン動作され、これに伴い前記液インジェク
ション通路5の第2分岐通路52に設けた第2流量調整
弁62が開動作されて、この第2流量調整弁62と、運
転時常時開動作されている前記第1流量調整弁61とか
ら多量の液冷媒が前記モータ部1Aにインジェクション
されるのである。また、例えば50%未満のロード運転
を行うときには、前記各スライド弁21のスライド操作
に伴い前記カム板99の第2カム面99bが前記作動片
10bの転動ローラ10cに当接されて、該作動片10
bの押動操作力が解除され、これに伴い前記リミットス
イッチ10aがオフ動作されて前記第2流量調整弁62
が閉動作され、この第2流量調整弁62からの液インジ
ェクションは行われることなく、前記第1流量調整弁6
1による前記モータ部1Aへの液インジェクションだけ
が行われるのである。
【0022】従って、前記各スライド弁21の開度状態
つまり前記圧縮要素部1Bの容量制御運転状態に対応し
た液冷媒の必要量を、運転時に常時開動作される前記第
1量調整弁61と、前記各スライド弁21の開度状態で
開閉制御される前記第2流量調整弁62と介して前記モ
ータ部1Aにインジェクションさせることができ、即
ち、前記圧縮要素部1Bを例えば50%以上でロード運
転させる場合で、前記モータ部1Aが高負荷となって発
熱量が大となるときには、前記第1,第2流量調整弁6
1,62の開動作で前記モータ部1Aに多量の液冷媒を
インジェクションさせ、また、例えば50%未満のロー
ド運転で低容量運転させるとき、前記モータ部1Aが低
負荷となって発熱量が小となる場合には、前記第1流量
調整弁61を開動作させたままの状態で第2流量調整弁
62を閉動作することにより、前記モータ部1Aに少量
の液冷媒をインジェクションさせて、このモータ部1A
を負荷に応じて安定して良好に冷却することができる。
しかも、前記圧縮要素部1Bの低容量運転時で、前記モ
ータ部1Aの負荷が小さくて発熱量が小の場合には、前
記第2流量調整弁62が閉動作され、前記第1流量調整
弁61だけが開動作されて、前記液インジェクション通
路5から前記モータ部1Aへの液インジェクション量が
小に調整されるため、前記モータ部1Aの冷却に伴い供
給液冷媒の全量をガス化させて前記圧縮要素部1Bへと
戻すことができ、従って、前述した第1発明の場合と同
様に、前記圧縮要素部1B側で液圧縮を起こしたり、ま
た、吐出ガスが湿り状態となって前記圧縮要素部1B側
で油上がりを起こしたりするのを確実に防止することが
できる。
【0023】上記実施例においては、前記流量調整弁6
として、運転時に開動作され、非運転時に閉動作される
第1流量調整弁61と、前記各スライド弁21の開度調
整で開閉される第2流量調整弁62とを使用したが、本
発明では、前記流量調整弁6として、前記各スライド弁
21の開度調整量に応じて弁開度を大小調整するように
したものを使用することもできる。さらに、以上の実施
例では、前記液インジェクション通路5に2つの第1,
第2流量調整弁61,62を介装させるようにしたが、
本発明では、前記液インジェクション通路5に前記圧縮
機1の複数段階にわたる容量制御運転時に開閉動作され
る2個以上の流量調整弁を介装させ、これら各流量調整
弁の開閉制御で前記圧縮機1の容量制御運転状態に対応
した複数段階にわたって液冷媒を前記モータ部1A側に
インジェクションさせるようにしてもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、モータ部1Aと圧縮要素部1Bとを備えた
圧縮機1と、凝縮器2及び蒸発器4とを有し、前記凝縮
器2出口側の液冷媒を前記モータ部1Aにインジェクシ
ョンさせ、モータ冷却後の冷媒を前記圧縮要素部1Bの
圧縮過程へ戻すようにした冷凍装置において、前記凝縮
器2の出口側と前記モータ部1Aとの間に設ける液イン
ジェクション通路5に流量調整弁6を介装すると共に、
前記モータ部1Aの電流値を検知する電流検知器7と、
該電流検知器7の検知電流値に応じて前記流量調整弁6
の弁開度を調整する流量制御器8とを設けたから、前記
電流検知器7でモータ負荷となる前記モータ部1Aの電
流値を検知し、この検知電流値に基づき前記流量制御器
8を介して前記流量調整弁6の弁開度を調整して、前記
モータ部1Aの負荷に対応した液冷媒を前記凝縮器2の
冷媒出口側から前記液インジェクション通路5を経て前
記モータ部1Aにインジェクションさせることができる
のであり、従って、前記電流検知器7で検出される前記
モータ部1Aの電流値、つまり、該モータ部1Aの負荷
状態に応じた量の液冷媒を、このモータ部1Aにインジ
ェクションさせることができて、該モータ部1Aを良好
に冷却することができながら、このモータ部1Aの負荷
が小さくて発熱量が小の場合でも、前記液インジェクシ
ョン通路5からのインジェクション量を少量に調整でき
るから、前記モータ部1Aの冷却に伴い液冷媒の全量を
ガス化させて前記圧縮要素部1Bの圧縮過程へと戻すこ
とができ、このため、該圧縮要素部1B側で液圧縮を起
こしたり、また、従来のように、この圧縮要素部1Bか
らの吐出ガスが湿り状態となって、前記圧縮要素部1B
に供給される油量が少なくなって、この圧縮要素部1B
側で油上がりを起こしたりするのを防止することができ
る。
【0025】また、請求項2記載の発明によれば、モー
タ部1A及び圧縮要素部1Bをもち、この圧縮要素部1
Bに容量制御装置20を備えた圧縮機1と、凝縮器2及
び蒸発器4とを有し、前記凝縮器2出口側の液冷媒を前
記モータ部1Aにインジェクションさせ、モータ冷却後
の冷媒を前記圧縮要素部1Bの圧縮過程へ戻すようにし
た冷凍装置において、前記凝縮器2の出口側と前記モー
タ部1Aとの間に設ける液インジェクション通路5に流
量調整弁6を介装すると共に、前記容量制御装置20の
容量制御値を検知する容量検知器9と、この容量検知器
9の検知容量値に応じて前記流量調整弁6の弁開度を調
整する流量制御器10とを設けたから、前記容量制御装
置20で容量制御運転を行うとき、この容量制御装置2
0の容量制御値を前記容量検知器9で検知して、この検
知容量値に基づき前記流量制御器10を介して前記流量
調整弁6の弁開度を調整し、容量制御に対応した液冷媒
を前記凝縮器2の冷媒出口側から前記液インジェクショ
ン通路5を経て前記モータ部1Aにインジェクションさ
せることができるのであり、従って、前記容量制御装置
20の容量制御状態つまり圧縮機1の運転状態に応じた
液冷媒の必要量を、前記モータ部1Aにインジェクショ
ンさせることができて、このモータ部1Aを良好に冷却
することができながら、前記圧縮要素部1B側で液圧縮
を起こしたり、また、吐出ガスが湿り状態となって油上
がりを起こしたりする問題も確実に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における冷凍装置を示す冷
凍配管図である。
【図2】本発明の第2実施例における冷凍装置を示す冷
凍配管図である。
【図3】第2実施例に用いる容量制御装置と容量検知器
及び流量制御器を示す圧縮要素部の縦断正面図ある。
【図4】第2実施例の容量検知器の一部と流量制御器と
を示す側面図である。
【図5】図3におけるX−X断面図である。
【図6】従来の冷凍装置を示す冷凍配管図である。
【符号の説明】
1 圧縮機 1A モータ部 1B 圧縮要素部 2 凝縮器 4 蒸発器 5 液インジェクション通路 6 流量調整弁 7 電流検知器 8 流量制御器 9 容量検知器 10 流量制御器 20 容量制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ部(1A)と該モータ部(1A)
    で駆動される圧縮要素部(1B)とを備えた圧縮機
    (1)と、凝縮器(2)及び蒸発器(4)とを有し、前
    記凝縮器(2)出口側の液冷媒を前記モータ部(1A)
    にインジェクションさせ、モータ冷却後の冷媒を前記圧
    縮要素部(1B)の圧縮過程へ戻すごとくした冷凍装置
    において、前記凝縮器(2)の出口側と前記モータ部
    (1A)との間に設ける液インジェクション通路(5)
    に流量調整弁(6)を介装すると共に、前記モータ部
    (1A)の電流値を検知する電流検知器(7)と、該電
    流検知器(7)の検知電流値に応じて前記流量調整弁
    (6)の弁開度を調整する流量制御器(8)とを設けて
    いることを特徴とする冷凍装置。
  2. 【請求項2】 モータ部(1A)と該モータ部(1A)
    で駆動される圧縮要素部(1B)とをもち、この圧縮要
    素部(1B)に容量制御装置(20)を備えた圧縮機
    (1)と、凝縮器(2)及び蒸発器(4)とを有し、前
    記凝縮器(2)出口側の液冷媒を前記モータ部(1A)
    にインジェクションさせ、モータ冷却後の冷媒を前記圧
    縮要素部(1B)の圧縮過程へ戻すごとくした冷凍装置
    において、前記凝縮器(2)の出口側と前記モータ部
    (1A)との間に設ける液インジェクション通路(5)
    に流量調整弁(6)を介装すると共に、前記容量制御装
    置(20)の容量制御値を検知する容量検知器(9)
    と、この容量検知器(9)の検知容量値に応じて前記流
    量調整弁(6)の弁開度を調整する流量制御器(10)
    とを設けていることを特徴とする冷凍装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009002635A (ja) * 2007-06-25 2009-01-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 熱源機およびその制御方法、並びに、熱源システムおよびその運転方法
JP2009300008A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 冷凍機
JP2011047535A (ja) * 2009-08-25 2011-03-10 Kobe Steel Ltd 冷凍装置
CN104949366A (zh) * 2014-03-31 2015-09-30 三菱电机株式会社 冷冻机

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