JPH07139318A - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

バルブタイミング調整装置

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JPH07139318A
JPH07139318A JP28514393A JP28514393A JPH07139318A JP H07139318 A JPH07139318 A JP H07139318A JP 28514393 A JP28514393 A JP 28514393A JP 28514393 A JP28514393 A JP 28514393A JP H07139318 A JPH07139318 A JP H07139318A
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JP
Japan
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camshaft
oil
side member
hydraulic
sleeve
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Application number
JP28514393A
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English (en)
Inventor
Akihiko Takenaka
昭彦 竹中
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Denso Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 油圧通路の加工性及び搭載性を向上したバル
ブタイミング装置を提供する。 【構成】 カム軸側部材とクランク軸側部材との位相
(進角量)を変更する油圧ピストン8の位置は、進角側
油圧室14または遅角側油圧室12への油の供給量によ
りスプール制御弁10で調整される。制御弁10は、そ
のスリーブ23がカムキャップの上部でかつカムシャフ
ト1の軸に対し直角方向に搭載されている。タイミング
プーリ5とエンジンヘッドカバーとの間に制御弁10を
配置される。制御弁10のスリーブ23は、そのスリー
ブ外周の一部分が軸受部に対しラップする位置に配置さ
れる。油圧通路53d、53e、53cについては、ス
トレート状に形成可能となるので型にて成形が容易に行
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の吸気バルブ
または排気バルブの開弁タイミングを調整するバルブタ
イミング調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の内燃機関のバルブタイミング調整
装置は、タイミングプーリとカムシャフトとの間に移動
可能な歯車を設け、この間を移動することによりタイミ
ングプーリとカムシャフトとを相対回動させ、バルブの
開閉時期を変更させる。また、この歯車の前後には油圧
室が形成され、この2つの油圧室へカムジャーナル部を
介して油圧を供給する油圧供給手段が備えられる。
【0003】そして、上記油圧供給手段が2つの油圧室
へ供給する油圧を調整することによって、歯車は、カム
プーリとカムシャフトとの間を所望の方向へ移動、ある
いは所望の位置で停止、保持される。これによって、バ
ルブタイミングは運転状態に応じた所望のタイミングに
調整される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の2つ
の油圧制御のバルブタイミング装置によると、スプール
型の制御弁から3種類4本の役割の異なる通路が必要で
ある。すなわち、前記歯車を進角室側に駆動する進角
室側油圧室に連通する通路、前記歯車を遅角室側に駆
動する遅角室側油圧室に連通する通路、2系統のドレ
ン室に連通する通路である。
【0005】そして、この制御弁をエンジンのシリンダ
ヘッド上部に取付ける場合、制御弁の小型化および搭載
性の向上を考慮すると、前記の通路は制御弁から
ほぼ真下のカムシャフトの周囲に配設することは困難で
ある。そこで、前記通路を斜めに形成すると、前記
の通路はカムシャフトの軸受部と開放部へカムシャフ
ト軸方向にずらして配置する必要がある。両側油圧制御
のバルブタイミング調整装置においては、油圧ポート数
が多くなり、ハウジングの加工工数が煩雑となる。
【0006】特開平4−109007号公報に示すもの
は、カムキャップ上にバルブタイミング調整装置を搭載
している。この公報に示すようにカム軸と平行に制御弁
を配置すると、上記ポートを軸方向にずらすことに対し
ては解決するが、搭載面からはエンジンシリンダヘッド
カバーの上部に位置することになりエンジンの全高アッ
プとなり車両搭載上の問題が発生する。
【0007】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、油圧通路の加工性及び搭載性を向上したバ
ルブタイミング装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のバルブタイミング調整装置は、内燃機関の吸
気バルブまたは排気バルブの少なくとも一方のバルブを
駆動するためのカム軸と、このカム軸の一方の端部に設
けられ、内燃機関のクランク軸と同期して回転力を前記
カム軸に伝達するカム軸駆動手段と、クランク軸側部材
とカム軸側部材との間に噛合され、内外周に設けられる
歯のうち少なくともいずれか一方がはす歯であり、前記
クランク軸側部材の回転を前記カム軸側部材に伝達する
筒状の歯車と、油圧によって前記歯車を軸方向移動さ
せ、前記クランク軸側部材に対して前記カム軸側部材を
進角側に相対回動させる進角側油圧室と、前記クランク
軸側部材に対して前記カム軸側部材を遅角側に相対回動
させる遅角側油圧室とを有する歯車駆動手段と、複数の
開口部を有するスリーブとこのスリーブ内を摺動するこ
とにより前記複数の開口部を選択的に開閉するスプール
とからなり、前記カム軸側部材を前記クランク軸側部材
に対して進角側に相対回動させるとき、前記進角側油圧
室へ油を供給するとともに前記遅角側油圧室から油を排
出し、前記カム軸側部材を前記クランク軸側部材に対し
て遅角側に相対回動させるとき、前記遅角側油圧室へ油
を供給するとともに前記進角側油圧室から油を排出し、
前記カム軸側部材を前記クランク軸側部材に対して所望
の位置に保持させるとき、前記両油圧室に油を満たすよ
う供給する制御弁とを備え、前記制御弁は、前記カム軸
の上部に前記カム軸と直交する方向に配置されることを
特徴とする構成を有する。
【0009】前記構成において、前記前記スリーブの外
周の一部が前記カム軸の軸受部にラップする位置に前記
制御弁を配置することが望ましい。
【0010】
【作用および発明の効果】本発明のバルブタイミング調
整装置の構成によると、カム軸の上部に制御弁のスリー
ブを直交するように制御弁を配置する構成にしたため、
油圧通路を加工し形成しやすいように構成でき、制御弁
のシール長さを長く確保できまた搭載性が向上する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明を適用したバルブタイミング装置の実施例
を図1、2、3に示す。図示しないクランクシャフトの
動力を伝達するタイミングベルトによってクランク軸側
部材であるタイミングプーリ5は回転し、この回転に同
期してカムシャフト1は回転する。なお、タイミングプ
ーリ5およびカムシャフト1は、図1中の矢印X方向か
らみて時計回り(以下、この方向を進角方向とする)で
回転する。
【0012】このカムシャフト1の端部には、カムシャ
フト1と一体に回転するようにピン3とボルト2とによ
って略円筒形のカム軸側部材であるカムシャフトスリー
ブ4が固定される。このカムシャフトスリーブ4の外周
面の一部には、外歯ヘリカルスプライン4aが形成され
る。また、タイミングプーリ5は、カムシャフト1とカ
ムシャフトスリーブ4との間に挟まれて軸方向移動が規
制されるとともにカムシャフト1に対して相対回転可能
に支持される。そして、タイミングプーリ5には、段付
き筒状のスプロケットスリーブ7がボルト6によって固
定される。なお、スプロケットスリーブ7のタイミング
プーリ5への取り付け面には溝6aが形成され、溝6a
内に液密を保つためのOリング16が備えられる。
【0013】スプロケットスリーブ7の小径部7bは、
上記カムシャフトスリーブ4と径方向に所定隙間を介し
て対向する。そして、小径部7bの内周面の一部に内歯
ヘリカルスプライン7aが形成される。この内歯ヘリカ
ルスプライン7aは、上記外歯ヘリカルスプライン4a
とは逆方向のねじれ角を有するように形成される。な
お、外歯ヘリカルスプライン4aまたは内歯ヘリカルス
プライン7aのいずれか一方は、ねじれ角をゼロとし
て、軸方向に平行な直線歯を有するスプラインとしても
よい。
【0014】そして、カムシャフトスリーブ4とスプロ
ケットスリーブ7の小径部7bとの上記径方向隙間に、
カムシャフト1の軸方向移動可能な略円筒状の歯車であ
る油圧ピストン8が挿入される。上記油圧ピストン8
は、円筒部8cと、この円筒部8cの端部に圧入される
穴を備えた円板部8dとによって構成される。円筒部8
cは、タイミングプーリ5に摺動可能に嵌合される。こ
の円筒部8cの内周面の一部には、カムシャフトスリー
ブ4の外歯ヘリカルスプライン4aと噛み合う内歯ヘリ
カルスプライン8aが形成されると共に、外面の一部に
はスプロケットスリーブ7の内歯ヘリカルスプライン7
aと噛み合う外歯ヘリカルスプライン8bが形成され
る。上記スプライン同士の噛み合いにより、タイミング
プーリ5の回転は、スプロケットスリーブ7、油圧ピス
トン8、カムシャフトスリーブ4を経てカムシャフト1
に伝達される。軸方向移動可能に設けられる。
【0015】なお、本実施例では、油圧ピストン8が図
中左方向へ移動するとバルブタイミングが遅角側へ変化
するように、上記ヘリカルスプラインのねじれ角は設定
されている。また、油圧ピストン8の円板部8dのスプ
ロケットスリーブ7の内周面と対向する外周端には溝8
eが形成され、溝8e内に液密を保つためのピストンリ
ング11が備えられる。この油圧ピストン8によって、
タイミングプーリ5とスプロケットスリーブ7とによっ
てできる内部空間は2室に分割され、油圧ピストン8の
図中左側には進角側油圧室14、右側には遅角側油圧室
12が形成される。
【0016】また、スプロケットスリーブ7の図中左側
端部に形成される穴にはボルト18が取り付けられる。
そして、このボルト18には溝18aが形成され、溝1
8a内に液密を保つためのOリング17が備えられる。
カムシャフト1に取り付けられるボルト2には、その軸
方向を貫通し、一端が進角側油圧室14へ開口する油圧
通路2aが形成される。そして、この油圧通路2aの他
端は、カムシャフト1の軸中心部に形成される油圧通路
1dと連通する。これにより油圧通路1dは、油圧通路
2aを介して進角側油圧室14と連通する。
【0017】一方、カムシャフト1には、上記油圧通路
1dの他に別の油圧通路1aが形成される。この油圧通
路1aは、カムシャフト1に形成される環状溝1bに繋
げられる。そして、環状溝1bは、タイミングプーリ5
に形成される油圧通路5aに連通する。この油圧通路5
aは遅角側油圧室12に開口し、これにより油圧通路1
aは、環状溝1bおよび油圧通路5aを介して遅角側油
圧室12と連通する。
【0018】そして、上述のカムシャフト1に形成され
る2つの油圧通路1a,1dは制御弁10に連通する。
また、制御弁10には、オイルポンプ13によって圧送
されるオイルパン29内のオイルを供給する油圧供給路
30と、オイルパン29にオイルを戻す2つの油圧開放
路15a、15bとが連通する。次に、制御弁10の構
成を説明する。
【0019】略筒状で磁性材料で形成されたヨーク20
内には、巻線部21とヨーク20内を摺動可能な棒状の
ムービングコア22とが備えられる。また、ヨーク20
の端部には、円筒状のスリーブ23が取り付けられる。
このスリーブ23は所定の壁面位置に、上記のオイルを
通過させる複数の通路と連通する複数の開口部23a、
23b、23c、23d、23eが形成される。
【0020】そしてスリーブ23内には、内部を摺動可
能なスプール24が設けられる。このスプール24は、
スリーブ23の内径とほぼ同じ径を有する大径部24
a、24b、24c、24dと、これら大径部を連結す
る小径部とによって構成される。そして、スプール24
の一端はムービングコア22と当接し、他端はスリーブ
23に設けられた圧縮コイルスプリング25と当接す
る。これにより、スプール24とムービングコア22と
は圧縮コイルスプリング25により図中左方向へ付勢さ
れる。
【0021】このスプール24は巻線部21に供給され
る電流値に比例して移動する。詳しくは、巻線部21に
電流が供給されると、ヨーク20とムービングコア22
との空隙部28に吸引力が発生する。この吸引力により
ムービングコア22およびスプール24は、図2及び図
3に示すように、圧縮コイルスプリング25の付勢力に
抗して図中右方向へ移動する。また、巻線部21への電
流供給を遮断すると、ムービングコア22およびスプー
ル24は、圧縮コイルスプリング25の付勢力により左
方向へ移動し、図1の状態に戻る。
【0022】なお、巻線部21への供給電流値は、図1
ではゼロであり、図2では所定最大値となるように設定
される。そして、この供給電流値は制御回路9によって
制御される。そして、制御弁10のスプール24および
スリーブ23は、図1の状態(すなわち供給電流ゼロ)
のとき、スプール24の大径部24bの右側端部が開口
部23bを所定クリアランスAで開口する一方で、大径
部24cの右側端部が開口部23cを所定クリアランス
Bで開口するように設定される。
【0023】一方、図2の状態(すなわち供給電流所定
最大値)のとき、スプール24の大径部24bの左側端
部が開口部23bを所定クリアランスDで開口する一方
で、大径部24cの左側端部が開口部23cを所定クリ
アランスCで開口するように設定される。なお、上記ク
リアランスC、DはC>Dとなるように設定される。そ
して、上記スプール24がスリーブ23内を移動する
と、スプール24の大径部24a〜dによって開口部2
3a〜eは選択的に連通されたり、閉鎖される。これに
より油圧通路1a、1dと、油圧供給路30、油圧開放
路15a、15bとの連通状態が変化して、進角側油圧
室14や遅角側油圧室12へオイルが供給されたり、排
出される。したがって、油圧ピストン8の両側に作用す
る油圧が変化し、油圧ピストン8は軸方向に移動した
り、所定の位置で保持される。
【0024】次に、油圧ピストン8を油圧制御するスプ
ール弁の構造及び油圧通路の構成について詳述する。図
4はエンジンに搭載したスプール弁を示す図であり、図
5は図4に示すV−V線断面図である。スプール24に
は軸方向孔24fと径方向孔24gとが形成される。軸
方向孔24fは、スプール24の軸心部に軸方向に延
び、一方の端部が圧縮コイルスプリング25側の室36
と連通し、他方の端部が閉塞している。径方向孔24g
は、スプール24の径方向に貫通し、ソレノイド側の室
26と連通している。またスリーブ23の端部に嵌合さ
れる調整ねじ35にはその中央部に貫通孔35aが形成
されている。
【0025】カムキャップ50は、図示しないエンジン
シリンダヘッドにボルトにより固定され、カムシャフト
1の軸受および制御弁10からバルブタイミング調整機
構100へのオイル供給の役割を兼ねている。このカム
キャップ50には制御弁10のスリーブ23の大径部の
外径とほぼ同径の挿入孔53を有し、この挿入孔53に
挿入される制御弁10は、取付ステー61によってボル
ト60で固定されている。さらに制御弁10の各ポート
23a、23b、23c、23d、23eは、カムキャ
ップ50に形成される油圧通路53a、53b、53
c、53d、53eに連通されている。
【0026】この油圧通路53aはエンジンのオイルポ
ンプ13と連通し、油圧通路53bはカムシャフト1の
油圧通路1aと連通し、油圧通路53cはカムシャフト
1の油圧通路1dと連通する。油圧通路53d、53e
は排出ポートでエンジンシリンダヘッド51内と連通し
ている。スリーブ23の先端外周部には、挿入孔53と
油圧通路53eとを連通する絞り23fが形成されてい
る。
【0027】エンジンヘッドカバー200はカムキャッ
プ50の円弧部54との間でシール部材201を介して
シールされている。制御弁10は、そのスリーブ23が
カムキャップ50の上部でかつカムシャフト1の軸に対
し直角方向に搭載されている。この構成により、タイミ
ングプーリ5とエンジンヘッドカバー200との間に制
御弁10を配置することができるため、エンジン全高に
ついては従来品と大差ない。
【0028】制御弁のスリーブ23は、そのスリーブ外
周の一部分が軸受部55に対しラップする位置に配置さ
れる。これにより、図5及び図6に示すように、2本
のドレン通路としての油圧通路53d、53eは、スト
レート状に形成可能となるため、型にて成形することが
可能となり、排管長を短くできるため油排出が円滑に行
える。油圧通路53cについては、これも同様にスト
レート状に形成可能となるので型にて成形が容易に行え
る。油圧通路53bについては、唯一斜め孔であるこ
とから、傾き角度が大きくなると、開放部で楕円形とな
るため、軸受部55のシール長55a、55bが短くな
るが、しかし本実施例のような配置にすることで油圧通
路53bの傾き角度を小さくできるのでシール長も十分
確保できることからシール性が向上する。
【0029】次に、本実施例の作動を説明する。制御回
路9によって巻線部21への電流が供給されないとき、
スプール24はスリーブ23内を図1に示す位置へ移動
する。すると、開口部23aは開口部23bに連通する
とともに開口部23cは開口部23eに連通するため、
油圧供給路30は油圧通路1aと連通する一方で、油圧
開放路15aは油圧通路1dと連通する。したがって、
オイルが遅角側油圧室12へ供給される一方で進角側油
圧室14のオイルが排出される。
【0030】これにより遅角側油圧室12内の油圧は進
角側油圧室14内の油圧より高くなるため、油圧ピスト
ン8は図中左方向へ移動し、カムシャフト1はタイミン
グプーリ5に対して遅角するように相対回動し、バルブ
タイミングは遅角側に変更される。なお、図1では、油
圧ピストン8が油圧力により最も図中左方向へ移動し、
カムシャフト1が最遅角状態となっている状態を示して
いる。
【0031】一方、制御回路9によって巻線部21へ所
定最大電流が供給されるとき、スプール24はスリーブ
23内を図2に示す位置へ移動する。すると、開口部2
3aは開口部23cに連通するとともに開口部23dは
開口部23bに連通するため、油圧供給路30は油圧通
路1dと連通する一方で、油圧開放路15bは油圧通路
1aと連通する。したがって、オイルが進角側油圧室1
4へ供給される一方で遅角側油圧室12のオイルが排出
される。
【0032】これにより進角側油圧室14内の油圧は遅
角側油圧室12内の油圧より高くなるため、油圧ピスト
ン8は図中右方向へ移動し、カムシャフト1はタイミン
グプーリ5に対して進角するように相対回動し、バルブ
タイミングは進角側に変更される。なお、図2では、油
圧ピストン8が油圧力により最も図中右方向へ移動し、
カムシャフト1が最進角状態となっている状態を示して
いる。
【0033】さらに、制御回路9によって巻線部21は
ある一定の所定電流が供給されるとき、スプール24
は、ムービングコア22を吸引する吸引力と圧縮コイル
スプリング25の付勢力とが釣り合い、スリーブ23内
を図3に示す所定位置(以下、中間位置と呼ぶ)で保持
される。すると、大径部24bは開口部23bを閉鎖す
るとともに、大径部24cは開口部23cを閉鎖し、両
油圧室12、14へのオイルの供給、排出を遮断する。
これにより、油圧ピストン8はこのときの位置で保持さ
れる。
【0034】以上に述べた本実施例によると、制御弁1
0は、両油圧室12、14内に油を満たして油圧ピスト
ン8を所望の位置に保持するとき、進角側油圧室14内
へ所定油量を供給するとともに、遅角側油圧室12への
油供給、排出を遮断する。したがって、これによって、
カムシャフト1をクランク軸側部材に対して所望の位置
に保持させるとき、カムシャフト1の駆動トルク反力に
よる油圧ピストンの進角側油圧室14方向への移動を低
減できる。したがって、安定的に油圧ピストン8を所望
の位置で保持でき、バルブタイミングを所望のタイミン
グで開閉することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のバルブタイミング調整装置の
最遅角状態時の断面図である。
【図2】本発明の実施例のバルブタイミング調整装置の
最進角状態時の断面図である。
【図3】本発明の実施例のバルブタイミング調整装置の
中間保持時の断面図である。
【図4】本発明の実施例のバルブタイミング調整装置の
断面図である。
【図5】図4に示すV−V線断面図である。
【図6】本発明の実施例のカムキャップの底面図であ
る。
【符号の説明】
1 カムシャフト(カム軸) 4 カムシャフトスリーブ 5 タイミングプーリ(カム軸駆動手段) 7 スプロケットスリーブ 8 油圧ピストン 9 制御回路 10 制御弁 12 遅角側油圧室 14 進角側油圧室 23 スリーブ 23a、23b、23c、23d、23e 開口部 24 スプール 53a、53b、53c、53d、53e 油圧通路 55 軸受部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の吸気バルブまたは排気バルブ
    の少なくとも一方のバルブを駆動するためのカム軸と、 このカム軸の一方の端部に設けられ、内燃機関のクラン
    ク軸と同期して回転力を前記カム軸に伝達するカム軸駆
    動手段と、 クランク軸側部材とカム軸側部材との間に噛合され、内
    外周に設けられる歯のうち少なくともいずれか一方がは
    す歯であり、前記クランク軸側部材の回転を前記カム軸
    側部材に伝達する筒状の歯車と、 油圧によって前記歯車を軸方向移動させ、前記クランク
    軸側部材に対して前記カム軸側部材を進角側に相対回動
    させる進角側油圧室と、前記クランク軸側部材に対して
    前記カム軸側部材を遅角側に相対回動させる遅角側油圧
    室とを有する歯車駆動手段と、 複数の開口部を有するスリーブとこのスリーブ内を摺動
    することにより前記複数の開口部を選択的に開閉するス
    プールとからなり、前記カム軸側部材を前記クランク軸
    側部材に対して進角側に相対回動させるとき、前記進角
    側油圧室へ油を供給するとともに前記遅角側油圧室から
    油を排出し、前記カム軸側部材を前記クランク軸側部材
    に対して遅角側に相対回動させるとき、前記遅角側油圧
    室へ油を供給するとともに前記進角側油圧室から油を排
    出し、前記カム軸側部材を前記クランク軸側部材に対し
    て所望の位置に保持させるとき、前記両油圧室に油を満
    たすよう供給する制御弁とを備え、 前記制御弁は、前記カム軸の上部に前記カム軸と直交す
    る方向に配置されることを特徴とするバルブタイミング
    調整装置。
  2. 【請求項2】前記スリーブの外周の一部が前記カム軸の
    軸受部にラップする位置に前記制御弁を配置することを
    特徴とする請求項1記載のバルブタイミング装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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