JPH07138568A - 液晶組成物 - Google Patents

液晶組成物

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JPH07138568A
JPH07138568A JP28700593A JP28700593A JPH07138568A JP H07138568 A JPH07138568 A JP H07138568A JP 28700593 A JP28700593 A JP 28700593A JP 28700593 A JP28700593 A JP 28700593A JP H07138568 A JPH07138568 A JP H07138568A
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JP
Japan
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liquid crystal
group
crystal composition
compound
light
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JP28700593A
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English (en)
Inventor
Hidekazu Kobayashi
英和 小林
Eiji Chino
英治 千野
Masayuki Yazaki
正幸 矢崎
Hideto Iizaka
英仁 飯坂
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高分子分散型液晶表示素子の駆動電圧を下
げ、かつ耐光性も満足する液晶組成物を提供する。 【構成】 シアノジフッ素ビフェニル化合物を1%から
50%ホスト液晶に混合して用いる。 【効果】 高分子分散型液晶表示素子において、低駆動
電圧と耐光性を両立することができた。これにより、野
外で用いることの多い携帯型情報機器の表示装置として
用いることができるようになった。信頼性の高い大容量
反射型ディスプレイを作製することも容易となった。ま
た野外広告板に用いることも可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報機器端末、テレ
ビ、または広告板などの表示装置に応用される、高分子
と液晶を互いに分散または配向分散させた表示素子に用
いる液晶組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年情報機器の小型携帯化が進行し、そ
れに登載する表示装置も省電力化が求められている。そ
こで最近、偏光板を用いない、明るい反射型表示装置が
開発されつつある。たとえば電界印加で透明、電界無印
加で散乱するもの(特公昭58−501631)や電界
印加で散乱、電界無印加で光吸収あるいは透明となるも
の(特開平4−227684、特開平5−119302
など)などが開発されている。また大容量表示に不可欠
なアクティブ素子との組み合わせを可能とするために、
低電圧で駆動できる液晶組成物が開発されている(高分
子分散型液晶にシアノフェニルエステル系液晶を用いる
例は特開平2−202984から特開平2−20298
6などに提示されている)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
液晶組成物を用いた高分子分散型液晶表示素子では、そ
の製造過程で強い紫外線を用いて液晶中の高分子前駆体
を重合することが多いため、液晶が紫外線でダメージを
受けて比抵抗が低下してアクティブ素子で駆動できなく
なる課題を有している。また製造過程で紫外線を用いな
い物でも製造後光の当たる場所に保管しておくだけで、
照射される光により液晶が分解して比抵抗が低下してア
クティブ素子で駆動できなくなる課題を有していた。と
くに駆動電圧を低減できるシアノフェニルエステル系液
晶やベンゼン環に窒素を置換した骨格(ピリジン、ピリ
ミジン骨格など)を持つ液晶は耐光性が悪いという課題
を有していた。このように液晶の劣化が起こると、アク
ティブ素子と組み合わせた場合の電荷の保持率が低下し
て、アクティブ素子で駆動できなくなり、ひいては大容
量表示をできなくなり、ディスプレイとしての用途が限
られることになる。
【0004】そこで本発明はこのような課題を解決する
ものであり、その目的とするところは、耐光性の良好
な、アクティブ素子で十分駆動できるほどに駆動電圧の
低い液晶組成物を提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶組成物は、
高分子と液晶を互いに分散あるいは配向分散させた表示
素子に用いる液晶組成物について、化合物群I
【0006】
【化9】
【0007】(Rはアルキル基またはアルコキシ基)化
合物群II
【0008】
【化10】
【0009】(Rはアルキル基またはアルコキシ基)化
合物群III
【0010】
【化11】
【0011】(Rはアルキル基またはアルコキシ基)化
合物群IV
【0012】
【化12】
【0013】(Rはアルキル基またはアルコキシ基)化
合物群V
【0014】
【化13】
【0015】(Rはアルキル基またはアルコキシ基)で
示される化合物群の中から少なくとも1化合物を含み、
これらの化合物群の組成比が5重量%から50重量%で
あることを特徴とする。
【0016】さらに前記液晶組成物中に、化合物群VI
【0017】
【化14】
【0018】(Rはアルキル基またはアルコキシ基)化
合物群VII
【0019】
【化15】
【0020】(Rはアルキル基またはアルコキシ基)化
合物群VIII
【0021】
【化16】
【0022】(Rはアルキル基またはアルコキシ基、R
1は、フッ素または水素、R2はフッ素またはアルキル
基)で示される化合物群の中から少なくとも1化合物群
を5%から90%含むことを特徴とする。
【0023】また、上記液晶組成物中に2色性色素を含
有することも特徴とする。以下詳細を実施例で示す。
【0024】
【実施例】 (実施例1)本実施例では先に示した化合物群Iと化合
物群V、化合物群VIを混合して用いた例を示す。本実
施例で用いた液晶の組成を示す。
【0025】
【表1】
【0026】この液晶組成物を用いて以下の種種の方
法、実施例2〜実施例9により表示素子を作製した。
【0027】それぞれの化合物群のRについてはここに
示したものに限らず、用途に応じ最適な液晶温度範囲を
とるように決めれば良い。それぞれの化合物群の混合比
はここに示した値に限らず、Rの種類および長さ、用途
から要求される動作温度範囲および電気光学特性を考慮
して決められる。
【0028】ここで用いた化合物群VIについてはフッ
素の置換する位置により様々なバリエーションがあり、
ここではその1部を示したに過ぎない。たとえばフッ素
が全てのフェニル基に置換していても良い。
【0029】(従来例1)従来例として化合物群Iのか
わりにシアノフェニルエステル化合物を用いて、
【0030】
【表2】
【0031】なる組成の液晶組成物を作製して以下の従
来例2〜従来例9に供した。
【0032】(実施例2)本実施例では実施例1で作製
した液晶組成物を用いて高分子粒子配向型表示素子を作
製してその耐光性を調べた例を示す。
【0033】実施例1の液晶組成物を96重量%、カイ
ラル成分R1011(メルク社製)を0.5重量%、2
色性色素(M361:SI512:M137=1.4重
量%:1.7重量%:0.4重量%、いずれも三井東圧
染料社製)を混合して100重量%とした。この液晶組
成物95%と高分子前駆体としてターフェニルメタクリ
レート3.3%、フロロターフェニルジメタクリレート
1.7%を混合したものを、配向処理を施した2枚の電
極付き基板間に封入した。2枚の基板の一方にはアクテ
ィブ素子を形成した。アクティブ素子はMIM素子、T
FT素子どちらでも640×480の表示が可能であっ
た。裏側基板の電極は反射性電極としたが、透明電極で
も良い。その場合、表示素子の裏側に反射板を配置する
と明るさが向上する。液晶層の厚さは5μmとしたが、
3μmから10μmの間で用途に応じて最適化すると良
い。この液晶/高分子前駆体混合層に液晶相にて波長3
00nm〜400nm、強度3.5mW/cm2なる紫
外線を照射して液晶中から高分子粒子を析出させた。こ
の表示素子の表面にノングレア処理、減反射処理を施し
た。もちろんこのような処理を施さなくても良いし、ど
ちらか一方のみでも十分視認性は向上する。
【0034】こうして作製した表示素子の液晶/高分子
層に駆動電圧5V印加して、表示素子表面の法線から2
0度傾いた方向から光を入射して、法線方向への反射光
強度を測定した場合に、白い紙と同等の明るさが得られ
た。またキセノンランプにて白色光を720時間(積算
光量20000La)照射したところ、保持率が70%
に低下した。
【0035】本実施例ではアクティブ素子を形成した例
を示したが、もちろんアクティブ素子を形成しなくて
も、低駆動電圧である効果は得られる。
【0036】(従来例2)従来例1に示した液晶組成物
を用いて実施例2の構成の表示素子を作製して同様の耐
光性試験を行うと、保持率は10%以下となった。
【0037】(実施例3)本実施例では実施例2におい
て2色性色素を用いない例を示した。 実施例1の液晶
組成物を99.5重量%、カイラル成分R1011(メ
ルク社製)を0.5重量%を混合して100重量%とし
た。この液晶組成物95%と高分子前駆体としてターフ
ェニルメタクリレート3.3%、フロロターフェニルジ
メタクリレート1.7%を混合したものを、配向処理を
施した2枚の電極付き基板間に封入した。2枚の基板の
一方にはアクティブ素子を形成した。アクティブ素子は
MIM素子、TFT素子どちらでも640×480の表
示が可能であった。裏側基板の電極は反射性電極とした
が、透明電極でも良い。その場合、表示素子の裏側に反
射板あるいは光吸収板を配置すると視認性が向上する。
液晶層の厚さは5μmとしたが、3μmから10μmの
間で用途に応じて最適化すると良い。この液晶/高分子
前駆体混合層に液晶相にて波長300nm〜400n
m、強度3.5mW/cm2なる紫外線を照射して液晶
中から高分子粒子を析出させた。この表示素子の表面に
ノングレア処理、減反射処理を施した。もちろんこのよ
うな処理を施さなくても良いし、どちらか一方のみでも
十分視認性は向上する。
【0038】こうして作製した表示素子の液晶/高分子
層に駆動電圧5V印加して、表示素子表面の法線から2
0度傾いた方向から光を入射して、法線方向への反射光
強度を測定した場合に、白い紙と同等の明るさが得られ
た。またキセノンランプにて白色光を720時間(積算
光量20000La)照射したところ、保持率が80%
に低下した。
【0039】本実施例ではアクティブ素子を形成した例
を示したが、もちろんアクティブ素子を形成しなくて
も、低駆動電圧である効果は得られる。
【0040】(従来例3)従来例1の液晶組成物を用い
て実施例3の構成の表示素子を作製して同様の耐光性試
験を行うと、保持率は20%以下となった。
【0041】(実施例4)本実施例では実施例1の液晶
組成物を用いて高分子ゲルネットワーク配向型液晶表示
素子を作製してその耐光性を調べた例を示す。
【0042】実施例1の液晶組成物を96重量%、カイ
ラル成分R1011(メルク社製)を0.5重量%、2
色性色素(M361:SI512:M137=1.4重
量%:1.7重量%:0.4重量%、いずれも三井東圧
染料社製)を混合して100重量%とした。この液晶組
成物97%と高分子前駆体としてC6H
【0043】
【化17】
【0044】を3%および光重合開始剤としてイルガキ
ュア651(チバガイギー社製)を混合したものを、配
向処理を施した2枚の電極付き基板間に封入した。2枚
の基板の一方にはアクティブ素子を形成した。アクティ
ブ素子はMIM素子、TFT素子どちらでも640×4
80の表示が可能であった。裏側基板の電極は反射性電
極としたが、透明電極でも良い。その場合、表示素子の
裏側に反射板を配置すると明るさが向上する。液晶層の
厚さは5μmとしたが、3μmから10μmの間で用途
に応じて最適化すると良い。この液晶/高分子前駆体混
合層に液晶相にて波長300nm〜400nm、強度
3.5mW/cm2なる紫外線を照射して液晶中に高分
子ゲルネットワークを形成した。この表示素子の表面に
ノングレア処理、減反射処理を施した。もちろんこのよ
うな処理を施さなくても良いし、どちらか一方のみでも
十分視認性は向上する。
【0045】こうして作製した表示素子の液晶/高分子
層に駆動電圧10V印加して、表示素子表面の法線から
20度傾いた方向から光を入射して、法線方向への反射
光強度を測定した場合に、白い紙と同等の明るさが得ら
れた。またキセノンランプにて白色光を720時間(積
算光量20000La)照射したところ、保持率が60
%に低下した。
【0046】本実施例ではアクティブ素子を形成した例
を示したが、もちろんアクティブ素子を形成しなくて
も、低駆動電圧である効果は得られる。
【0047】(従来例4)従来例1の液晶組成物を用い
て実施例4の構成の表示素子を作製して同様の耐光性試
験を行うと、保持率は5%以下となった。
【0048】(実施例5)本実施例では実施例4におい
て2色性色素を用いない例を示した。 実施例1の液晶
組成物を99.5重量%、カイラル成分R1011(メ
ルク社製)を0.5重量%を混合して100重量%とし
た。この液晶組成物97%と高分子前駆体として先に示
したC6Hを3%および光重合開始剤としてイルガキュ
ア651(チバガイギー社製)を混合したものを、配向
処理を施した2枚の電極付き基板間に封入した。2枚の
基板の一方にはアクティブ素子を形成した。アクティブ
素子はMIM素子、TFT素子どちらでも640×48
0の表示が可能であった。裏側基板の電極は反射性電極
としたが、透明電極でも良い。その場合、表示素子の裏
側に反射板あるいは光吸収板を配置すると視認性が向上
する。液晶層の厚さは5μmとしたが、3μmから10
μmの間で用途に応じて最適化すると良い。この液晶/
高分子前駆体混合層に液晶相にて波長300nm〜40
0nm、強度3.5mW/cm2なる紫外線を照射して
液晶中に高分子ゲルネットワークを形成した。この表示
素子の表面にノングレア処理、減反射処理を施した。も
ちろんこのような処理を施さなくても良いし、どちらか
一方のみでも十分視認性は向上する。
【0049】こうして作製した表示素子の液晶/高分子
層に駆動電圧10V印加して、表示素子表面の法線から
20度傾いた方向から光を入射して、法線方向への反射
光強度を測定した場合に、白い紙と同等の明るさが得ら
れた。またキセノンランプにて白色光を720時間(積
算光量20000La)照射したところ、保持率が70
%に低下した。尚、保持率とは60μ秒間10Vの電界
を印加してその後電界を0に戻して、50ミリ秒後の液
晶間に保持された電圧の初期電圧(10V)に対する比
率である。
【0050】本実施例ではアクティブ素子を形成した例
を示したが、もちろんアクティブ素子を形成しなくて
も、低駆動電圧である効果は得られる。
【0051】(従来例5)従来例1の液晶組成物を用い
て実施例5の構成の表示素子を作製して同様の耐光性試
験を行うと、保持率は10%以下となった。
【0052】(実施例6)本実施例では実施例1に示し
た液晶組成物を微細液滴マトリックス型表示素子に用い
た例を示す。
【0053】実施例1の液晶組成物に実施例2で記述し
た2色性色素を1%混合したものと、紫外線硬化性樹脂
NOA65(ノーランド社製)を1.6:1の比率で混
合し、室温で透明な溶液が得られるまで攪拌する。この
溶液を2枚の電極付き基板間に封入した。2枚の基板の
一方にはアクティブ素子を形成した。アクティブ素子は
MIM素子、TFT素子どちらでも640×480の表
示が可能であった。裏側基板の電極は反射性電極とした
が、透明電極でも良い。その場合、表示素子の裏側に反
射板を配置すると視認性が向上する。反射面を光散乱す
るように形成すると視認性が向上した。液晶層の厚さは
15μmとしたが、5μmから20μmの間で用途に応
じて最適化すると良い。この液晶/高分子前駆体混合層
に液晶相にて波長200nm〜400nm、強度20m
W/cm2なる紫外線を照射して高分子中に液晶の微細
液滴を分散した構造を形成した。この表示素子の表面に
ノングレア処理、減反射処理を施した。もちろんこのよ
うな処理を施さなくても良いし、どちらか一方のみでも
十分視認性は向上する。
【0054】こうして作製した表示素子の液晶/高分子
層に駆動電圧10V印加して、表示素子表面の法線から
20度傾いた方向から光を入射して、法線方向への反射
光強度を測定した場合に、白い紙と同等の明るさが得ら
れた。またキセノンランプにて白色光を720時間(積
算光量20000La)照射したところ、保持率が60
%に低下した。
【0055】本実施例ではアクティブ素子を形成した例
を示したが、もちろんアクティブ素子を形成しなくて
も、低駆動電圧である効果は得られる。
【0056】(従来例6)従来例1の液晶組成物を用い
て実施例6の構成の表示素子を作製して同様の耐光性試
験を行うと、保持率は5%以下となった。
【0057】本実施例では2色性色素を用いたが、用い
なくても表示素子として機能する。その際、裏基板の形
成電極には、反射性または光吸収性の材料を用いると視
認性が向上する。または透明電極として表示素子の裏面
に、光反射層または光吸収層を設けても良い。
【0058】(実施例7)本実施例では実施例1に示し
た液晶組成物を微細液滴マトリックス型表示素子に用い
た別の例を示す。
【0059】実施例1で示した液晶組成物に実施例2で
示した2色性色素を1%混合したものを、室温でエピコ
ート828およびキャプキュア3−800(ともに油化
シェル社製)と共に1:1:1の比率で透明な溶液が得
られるまで攪拌した。その後素早く以下に示す空セルに
封入する。2枚の電極付きガラス基板の電極面を向かい
合わせて間隙5μmとして周囲をモールドして空セルと
した。一方の基板に形成する電極は透明電極として、も
う一方の基板にはアクティブ素子を形成した後、光散乱
性の反射電極を形成した。光散乱性の反射電極は、アル
ミニウムとシリコンを共蒸着することにより形成した。
2枚の基板に透明電極を形成して、表示素子の裏面に光
散乱層を配置しても良い。こうして作製した空セルに先
の液晶−高分子前駆体混合物を封入後、硬化促進のため
100℃に加熱した。こうして高分子中に液晶の微細液
滴を分散した構造を形成した。この表示素子の表面にノ
ングレア処理、減反射処理を施した。もちろんこのよう
な処理を施さなくても良いし、どちらか一方のみでも十
分視認性は向上する。
【0060】こうして作製した表示素子の液晶/高分子
層に駆動電圧10V印加して、表示素子表面の法線から
20度傾いた方向から光を入射して、法線方向への反射
光強度を測定した場合に、白い紙と同等の明るさが得ら
れた。またキセノンランプにて白色光を720時間(積
算光量20000La)照射したところ、保持率が50
%に低下した。
【0061】本実施例ではアクティブ素子を形成した例
を示したが、もちろんアクティブ素子を形成しなくて
も、低駆動電圧である効果は得られる。
【0062】本実施例では2色性色素を用いたが、用い
なくても表示素子として機能する。その際、裏基板に形
成電極には、反射性または光吸収性の材料を用いると視
認性が向上する。または透明電極として表示素子の裏面
に、光反射層または光吸収層を設けても良い。
【0063】(従来例7)従来例1の液晶組成物を用い
て実施例7の構成の表示素子を作製して同様の耐光性試
験を行うと、保持率は3%以下となった。
【0064】(実施例8)本実施例では実施例1に示し
た液晶組成物を微細液滴マトリックス型表示素子に用い
たさらに別の例を示す。実施例1で作製した液晶組成物
に実施例2で示した2色性色素を2%混合したもの5g
を、20%PVA水溶液15gと共に室温で2分間20
00rpmで攪拌した。得られた溶液を24時間脱気し
て、アクティブ素子および画素電極付きガラス基板上
に、乾燥した後に10μm程度の厚みになるように製膜
した。その後85℃にて24時間乾燥して電極付き対向
基板を張り合わせた。この時真空中で張り合わせても良
いし、常圧で液晶を介して張り合わせても良い。こうし
て高分子中に液晶の微細液滴を分散した構造を形成し
た。この表示素子の表面にノングレア処理、減反射処理
を施した。もちろんこのような処理を施さなくても良い
し、どちらか一方のみでも十分視認性は向上する。
【0065】こうして作製した表示素子の液晶/高分子
層に駆動電圧10V印加して、表示素子表面の法線から
20度傾いた方向から光を入射して、法線方向への反射
光強度を測定した場合に、白い紙と同等の明るさが得ら
れた。またキセノンランプにて白色光を720時間(積
算光量20000La)照射したところ、保持率が80
%に低下した。
【0066】本実施例ではアクティブ素子を形成した例
を示したが、もちろんアクティブ素子を形成しなくて
も、低駆動電圧である効果は得られる。
【0067】本実施例では2色性色素を用いたが、用い
なくても表示素子として機能する。その際、裏基板に形
成電極には、反射性または光吸収性の材料を用いると視
認性が向上する。または透明電極として表示素子の裏面
に、光反射層または光吸収層を設けても良い。
【0068】(従来例8)従来例1の液晶組成物を用い
て実施例8の構成の表示素子を作製して同様の耐光性試
験を行うと、保持率は10%以下となった。
【0069】(実施例9)本実施例では実施例1で示し
た液晶組成物を用いて高分子ネットワーク型表示素子を
作製した例を示す。実施例1で示した液晶組成物に実施
例1で示した2色性色素を2%混合したものと、高分子
前駆体トリメチロールプロパン及び光重合開始剤2−ヒ
ドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オ
ンを80:19.8:0.2の比率で混合して攪拌し、
後に説明する空セルに封入した。2枚の電極付きガラス
基板の電極面を向かい合わせて間隙5μmとして周囲を
モールドして空セルとした。一方の基板に形成する電極
は透明電極として、もう一方の基板にはアクティブ素子
を形成した後、光散乱性の反射電極を形成した。光散乱
性の反射電極は、アルミニウムとシリコンを共蒸着する
ことにより形成した。2枚の基板に透明電極を形成し
て、表示素子の裏面に光散乱層を配置しても良い。こう
して作製した空セルに先の液晶−高分子前駆体混合物を
封入後、ハロゲンランプ(70W/cm2)にて高分子
前駆体を重合層分離した。こうして高分子中に液晶の微
細液滴を分散した構造を形成した。この表示素子の表面
にノングレア処理、減反射処理を施した。もちろんこの
ような処理を施さなくても良いし、どちらか一方のみで
も十分視認性は向上する。
【0070】こうして作製した表示素子の液晶/高分子
層に駆動電圧10V印加して、表示素子表面の法線から
20度傾いた方向から光を入射して、法線方向への反射
光強度を測定した場合に、白い紙と同等の明るさが得ら
れた。またキセノンランプにて白色光を720時間(積
算光量20000La)照射したところ、保持率が50
%に低下した。
【0071】本実施例ではアクティブ素子を形成した例
を示したが、もちろんアクティブ素子を形成しなくて
も、低駆動電圧である効果は得られる。
【0072】本実施例では2色性色素を用いたが、用い
なくても表示素子として機能する。その際、裏基板に形
成電極には、反射性または光吸収性の材料を用いると視
認性が向上する。または透明電極として表示素子の裏面
に、光反射層または光吸収層を設けても良い。
【0073】以上の全ての実施例において液晶/高分子
層の厚さは、用途に応じて決めれば良い。厚ければ光吸
収または光散乱は強くなるが駆動電圧が高くなり、アク
ティブ素子またはドライバーICで駆動できなくなる。
薄ければアクティブ素子やドライバーICで駆動できる
が、光吸収または光散乱が弱くなる。
【0074】(従来例9)従来例1の液晶組成物を用い
て実施例9の構成の表示素子を作製して同様の耐光性試
験を行うと、保持率は3%以下となった。
【0075】(実施例10)本実施例では実施例1にお
いて化合物群Iを化合物群IIで置き換えた例を示す。
【0076】
【表3】
【0077】この液晶組成物を用いて、実施例3により
表示素子を作製した。これによると実施例3に比べて、
散乱度は90%程度、駆動電圧は1割増し程度となる
が、耐光性は1割増しの寿命となった。
【0078】ここでは実施例3の構成への応用を示した
が、これに限らず実施例2から実施例9までの構成にも
同様に応用できる。
【0079】(実施例11)本実施例では実施例1にお
いて化合物群Iを化合物群IIIで置き換えた例を示
す。
【0080】
【表4】
【0081】この液晶組成物を用いて実施例4により表
示素子を作製した。これによると実施例4の場合に比べ
て、散乱度が1割ほど向上し、駆動電圧は1割増し程度
となるが、耐光性は同定度の寿命であった。
【0082】ここでは実施例4の構成への応用を示した
が、これに限らず実施例2から実施例9までの構成にも
同様に応用できる。
【0083】(実施例12)本実施例では実施例1にお
いて化合物群Iを化合物群IVで置き換えた例を示す。
【0084】
【表5】
【0085】この液晶組成物を用いて、実施例5により
表示素子を作製した。これによると実施例5の場合に比
べて、同定度の散乱度で、駆動電圧は1割増し程度とな
るが、耐光性は同定度の寿命であった。
【0086】ここでは実施例5の構成への応用を示した
が、これに限らず実施例2から実施例9までの構成にも
同様に応用できる。
【0087】(実施例13)本実施例では実施例1にお
いて化合物群Iを化合物群Vで置き換えた例を示す。
【0088】
【表6】
【0089】この液晶組成物を用いて、実施例6により
表示素子を作製した。これによると実施例6の場合に比
べて、1割り増しの散乱度で、駆動電圧は1割増し程度
となるが、耐光性は同定度の寿命であった。
【0090】ここでは実施例6の構成への応用を示した
が、これに限らず実施例2から実施例9までの構成にも
同様に応用できる。
【0091】(実施例14)本実施例では先に示した化
合物群Iと化合物群VII、VIIIを混合して用いた
例を示す。本実施例で用いた液晶の組成を示す。
【0092】
【表7】
【0093】この液晶組成物を用いて、実施例7により
表示素子を作製した。これによると実施例7に比べて、
散乱度が1割ほど低下して、耐光性は同定度の寿命であ
るが、駆動電圧が1割程低くなった。
【0094】ここでは実施例7の構成への応用を示した
が、これに限らず実施例2から実施例9までの構成にも
同様に応用できる。
【0095】それぞれの化合物群のRについてはここに
示したものに限らず、用途に応じ最適な液晶温度範囲を
とるように決めれば良い。それぞれの化合物群の混合比
はここに示した値に限らず、Rの種類および長さ、用途
から要求される動作温度範囲および電気光学特性を考慮
して決められる。
【0096】(実施例15)本実施例では実施例14に
おいて化合物群Iの替わりに化合物群IIを用いた例を
示す。
【0097】
【表8】
【0098】この液晶組成物を用いて実施例8により表
示素子を作製した。これによると実施例8に比べて、散
乱度は80%程度、駆動電圧は1割増し程度となるが、
耐光性は1割増しの寿命となった。
【0099】ここでは実施例8の構成への応用を示した
が、これに限らず実施例2から実施例9までの構成にも
同様に応用できる。
【0100】(実施例16)本実施例では実施例14に
おいて化合物群Iの替わりに化合物群IIIを用いた例
を示す。
【0101】
【表9】
【0102】この液晶組成物を用いて、実施例9により
表示素子を作製した。これによると実施例9に比べて、
散乱度は同程度、駆動電圧も1割増し程度となるが、耐
光性は1割増しの寿命となった。
【0103】ここでは実施例9の構成への応用を示した
が、これに限らず実施例2から実施例8までの構成にも
同様に応用できる。
【0104】(実施例17)本実施例では実施例14に
おいて化合物群Iの替わりに化合物群IVを用いた例を
示す。
【0105】
【表10】
【0106】この液晶組成物を用いて実施例2により表
示素子を作製した。これによると実施例2に比べて、散
乱度は90%程度、駆動電圧、耐光性は同程度となっ
た。
【0107】ここでは実施例2の構成への応用を示した
が、これに限らず実施例3から実施例8までの構成にも
同様に応用できる。
【0108】(実施例18)本実施例では実施例14に
おいて化合物群Iを化合物群Vで置き換えた例を示す。
【0109】
【表11】
【0110】この液晶組成物を用いて実施例3により表
示素子を作製した。これによると実施例3の場合に比べ
て、同程度の散乱度で、駆動電圧は1割増し程度となる
が、耐光性は同定度の寿命であった。
【0111】ここでは実施例3の構成への応用を示した
が、これに限らず実施例2から実施例8までの構成にも
同様に応用できる。
【0112】
【発明の効果】以上本発明によれば、高分子分散型液晶
表示素子または高分子配向分散型液晶表示素子に先に示
した液晶用添加化合物を混合した液晶を用いることによ
り、低駆動電圧と耐光性を両立することができた。これ
により、野外で用いることの多い携帯型情報機器の表示
装置として用いることができるようになった。信頼性の
高い大容量反射型ディスプレイを作製することも容易と
なった。また野外広告板に用いることも可能となった。
フロントページの続き (72)発明者 飯坂 英仁 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子と液晶を互いに分散または配向分
    散させた表示素子に用いる液晶組成物について、化合物
    群I 【化1】 (Rはアルキル基またはアルコキシ基)化合物群II 【化2】 (Rはアルキル基またはアルコキシ基)化合物群III 【化3】 (Rはアルキル基またはアルコキシ基)化合物群IV 【化4】 (Rはアルキル基またはアルコキシ基)化合物群V 【化5】 (Rはアルキル基またはアルコキシ基)で示される化合
    物群の少なくとも1化合物を含み、これらの化合物群の
    組成比が5重量%から50重量%であることを特徴とす
    る液晶組成物。
  2. 【請求項2】前記液晶 g成物中に、化合物群VI 【化6】 (Rはアルキル基またはアルコキシ基)化合物群VII 【化7】 (Rはアルキル基またはアルコキシ基)化合物群VII
    I 【化8】 (Rはアルキル基またはアルコキシ基、R1は、フッ素
    または水素、R2はフッ素またはアルキル基)で示され
    る化合物群の少なくとも1化合物群を5%から90%含
    むことを特徴とする請求項1記載の液晶組成物。
  3. 【請求項3】 前記液晶組成物中に2色性色素を含有す
    ることを特徴とする請求項1記載の液晶組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6596350B2 (en) * 1998-04-30 2003-07-22 Merck Patent Gesellschaft Mit Beschrankter Haftung Liquid-crystalline medium
JP2007045963A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Dainippon Ink & Chem Inc 高分子分散型液晶表示素子用組成物及び高分子分散型液晶表示素子
US8354668B2 (en) 2009-06-29 2013-01-15 Nitto Denko Corporation Emissive triaryls
US8927121B2 (en) 2009-06-29 2015-01-06 Nitto Denko Corporation Emissive aryl-heteroaryl compounds

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