JPH07136728A - プレス機への材料供給処理装置 - Google Patents

プレス機への材料供給処理装置

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JPH07136728A
JPH07136728A JP11908492A JP11908492A JPH07136728A JP H07136728 A JPH07136728 A JP H07136728A JP 11908492 A JP11908492 A JP 11908492A JP 11908492 A JP11908492 A JP 11908492A JP H07136728 A JPH07136728 A JP H07136728A
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JP
Japan
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piece
material piece
press
press machine
striking
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Application number
JP11908492A
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English (en)
Inventor
Minoru Tanaka
実 田中
Takao Kuratani
孝雄 倉谷
Toshiaki Hayashi
年昭 林
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Toyo Kinzoku Corp
Original Assignee
Toyo Kinzoku Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 プレス機の作動に連動させて、材料片の供給
と打ち抜き製品及び打ち抜き屑の排出が自動的に行える
プレス機への材料供給処理装置。 【構成】 積み重ねた材料片Bを順次せり上げて、1枚
づつさばかれて送り出す材料受支供給手段10と、この材
料受支供給手段10の上方位置で分離された材料片B1枚
を吸着保持して所要高さに持ち上げる材料片吸着持ち上
げ手段20と、この材料片吸着持ち上げ手段20で持ち上げ
られた材料片Bを、側端部からプレス機側に打撃して供
給路51上に飛ばして移送させる材料片打撃手段30と、こ
の材料片打撃手段30をプレス機2の上型ホルダー3の昇
降に連動させて所定順序で作動されるようにプレス機2
の上型ホルダー3と連結される操作手段40と、材料片受
け入れセンサを備えるプレス機への材料片受け入れ手段
50と、スクラップ排出手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主として平板材料から所
要形状に打ち抜き操作するプレス機へ材料片を高速度で
自動供給できて、かつ排出処理が行えるプレス機への材
料供給処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、所要寸法に切断された平板の材料
片から所要形状の製品もしくは中間製品を打ち抜いて得
るプレス作業は、トランスファーフィーダを備えた大型
プレス機を除いて殆ど作業者の手によって材料の供給並
びに打ち抜かれた後のスクラップ材の排出が行われてい
るのが現況である。
【0003】その材料片のプレス機への供給から後処理
までの一例を述べると、プレス機の操作作業者は、まず
所要寸法に切断された材料片をプレス機のベッド上に設
けられた電磁石応用の鉄板分離器の配置箇所に適宜量積
み重ね、材料片が一枚づつ分離されるようにする。次に
この分離された材料片一枚を手でもってプレス機のダイ
上面所定の位置に載せ、その後にプレス機の上型を1ス
トローク作動させて材料片から製品を打ち抜く。打ち抜
かれた製品は下型取付位置の下側に設けられる製品の受
け部に落下して受けられる。製品の打ち抜かれた後の枠
形のスクラップ片は、次の材料片をダイ上面に載せる前
に取り除く。その枠形のスクラップ片はプレス機のベッ
ド上の適所に適宜量積んでおき、その枠形のスクラップ
片がたまると、スクラップコンテナ等に移す。製品も同
様適宜量たまると下型取付部の下から取り出して運搬用
のパレットなどに移し、次の工程へ移送容易なようにさ
れる。通常以上の作業を一人のプレス作業者が行ってい
る。
【0004】近時、このような人手による作業を合理化
するために、搬送ロボットを採用する試みもある。ま
た、定尺送り装置を組み合わせて使用する方式も知られ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記のような人手によ
る材料片の供給からプレス加工後の製品の処理及びスク
ラップの処理を行う場合、材料片の大きさ・重量によっ
て異なるが、材料片を手で持って取り扱うことになるの
で、生産性は通常1日8時間の稼働として例えば約30
00枚(約6000Kg)の加工が限界である。
【0006】しかも作業者は、材料片の手取り置き換え
の作業高さが変化するため、立ち作業で中腰となり、前
記のような重量の物品を頻繁に動かすことになるので重
労働を余儀なくされる。このような重労働から作業者を
開放して生産性を向上させようとする従来の搬送ロボッ
トや、自動供給・搬送装置では、反復運動が要求される
ので、どうしてもその戻り工程に要する時間と、被搬送
物を確実に移送させようとするための動作速度とに限界
があって、実質的な材料供給速度が遅く、当然作業能力
が低い。
【0007】本発明では、このような従来の問題点を解
決することを目的とし、プレス機の連続運転に対応でき
て、上型ホルダーを備えるスライドの上下運動に連動さ
せて、材料片の供給と打ち抜き製品及び打ち抜き屑の排
出が自動的に行えるプレス機への材料供給処理装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の目的を達
成するために、(a) プレス機の側方に設置されるフレー
ム内に組み込まれて、積み重ねた材料片が供給速度に合
わせて順次せり上げられる昇降支持体を備え、かつ1枚
づつにさばかれる分離機構を上部に有する材料受支供給
手段、(b) この材料受支供給手段の上方位置で前記分離
機構により分離された材料片1枚を吸着保持して所要高
さに持ち上げる材料片吸着持ち上げ手段、(c) この材料
片吸着持ち上げ手段によって持ち上げられた材料片を、
側端部からプレス機側に打撃して供給路上に飛ばして移
送させる材料片打撃手段、(d) この材料片打撃手段をプ
レス機の上型ホルダーの昇降に連動させて所定順序で作
動されるように前記プレス機の上型ホルダーと連結され
る操作手段、および(e) その操作手段による材料片供給
行程で、前記材料片打撃手段によって飛ばされた材料片
をプレス機の下型上所定位置まで誘導させる前記供給路
と、材料片の供給完了を検知させるセンサとを有するプ
レス機への材料片受け入れ手段、を備えることを特徴と
するプレス機への材料供給処理装置である。
【0009】また、本発明では、前記の材料受支供給手
段、材料片吸着持ち上げ手段、材料片打撃手段、操作手
段、及びプレス機への材料片受け入れ手段を備え、さら
に前記プレス機の下型の上面に隣接する適所に、スクラ
ップ片を持ち上げて機外に排出させる一対の案内バー
と、この案内バーを傾動させるカム及びそのカムを操作
する流体圧シリンダと、スクラップ片の排出側で排出時
に一時的に突き出し反力を付加させる位置決めガイド板
とで構成されるスクラップ排出手段を備えることが好ま
しい。
【0010】
【作用】このように構成された本発明によれば、所要寸
法の材料片を材料受支供給手段の昇降支持体上に積み重
ねて受け入れて、プレス機を作動させると、そのプレス
機の上型ホルダーの上下動がそのまま操作手段に伝達さ
れて、その操作手段の作動で、材料受支供給手段で持ち
上げられる材料片が材料片吸着持ち上げ手段によって1
枚づつ持ち上げられ、連動する材料片打撃手段によって
横方向に打撃されて、吸着状態から前方(プレス機側)
へその材料片を飛ばして供給路上に移動落下させ、その
ままプレス機の下型所定位置に移送させて、当該位置に
付設のセンサによって材料片の受け入れが確認されると
製品の打ち抜きが行われ、これらの動作が自動的に連続
して操作される。
【0011】また、本発明では前記のようなスクラップ
排出手段を備えることによって、前記のような材料片の
供給が行われてプレス機での打ち抜き操作がなされた後
に、プレス機の上型の上昇に連動して材料片から製品打
抜き後のスクラップ片が、直ちに押し上げられると同時
に排出側へ弾き出されてそのまま速やかに機外へ排除で
きるので、供給から排出までがすべて自動的に行われる
ことになって、人手を介在させずにプレス打ち抜き作業
が連続して行われ、作業性の向上と安全性の確保とが同
時にできることになる。
【0012】
【実施例】以下本発明のプレス機への材料供給処理装置
を一実施例について図面を参照しつつ説明する。図1に
示されるのは本発明のプレス機への材料供給処理装置の
全体概要図である。図2は材料供給受支手段を示す正面
図である。図3はスクラップ排出手段を示す平面図であ
る。図4はスクラップ排出手段の要部を一部切欠いて示
す斜視図であって、手前側を一部省略して表されてい
る。図5は材料片が供給される態様を表す図であって、
(a) は材料片打撃手段が作動して材料片を供給する態様
を示し、(b) は材料片吸着持ち上げ手段が材料片を受け
取る位置に達した態様を示している。
【0013】これらの図において、材料供給処理装置1
は、プレス機2(主としてシングル型のプレス機を対象
としている)の一外側部に設置される。この材料供給処
理装置1は、所要高さで枠組立設される支持フレーム11
と、その内部で下方からプレス機2のテーブル高さより
やや上位置まで微小ピッチで上昇できる材料片Bの昇降
支持体13を備える材料受支供給手段10と、支持フレーム
11の上部内に配設されてプレス機2の上型ホルダー3に
連結される操作手段40によって、プレス機2の上型ホル
ダー3の上下動に対し反対の方向に上下動される材料片
吸着持ち上げ手段20と、その材料片吸着持ち上げ手段20
が上昇して上死点位置に近接したとき、吸着されて持ち
上げられた材料片Bの側端に打撃力を加えてその材料片
Bをプレス機2への供給路51上に飛ばして移送させる材
料片打撃手段30と、その飛翔移送された材料片Bを供給
路51からプレス機2の下型4所定位置まで誘導受け入れ
させる材料受け入れ手段50とで構成されている。なお、
プレス機2と材料供給処理装置1の位置関係はプレス機
2のフレームの側部で可能な限り近接して配置されるこ
とが好ましい。
【0014】前記支持フレーム11は、内部に所要寸法の
材料片Bが上下方向に積み重ねられて上昇できるスペー
スで縦長の枠体構造に形成されている。この支持フレー
ム11の中間でプレス機2の下型4上面よりやや高い位置
でプレス機2側に開口部を備え、この開口部からプレス
機2の下型4上面に向かって下がり勾配の供給路51が架
設される。なお、供給路51としては上面に多数の転動体
(例えばローラ)が配設されたものが架設される。
【0015】材料受支供給手段10は、前記支持フレーム
11の4本の縦部材をガイドレールとして、その支持フレ
ーム11の一外側面に沿って吊下げ用のワイヤーロープ13
の巻き上げで昇降支持体12が上昇するようになされ、前
記吊上げ用のワイヤーロープ13は支持フレーム11の頂部
から昇降支持体12に付設されている動滑車14を巡り支持
フレーム11頂部付設の定滑車14' を経て巻取りリール15
に巻取られるようにされている。
【0016】この巻取りリール15は、支持フレーム11の
外側部にてその支持軸15a 上に固着されるラチェットギ
ヤ17とこのラチェットギヤ17に噛み合う送り爪17a と、
その送り爪17a が付された操作レバー17b を、プレス機
2の下型近傍に配設されるセンサ45(図3参照)からの
材料片受け入れ検知信号が例えば3〜4回発信されると
一定距離往復動される操作シリンダ16a によって、一定
回転角前記ラチェットギヤ17を回動させるせり上げ駆動
機構16によって徐々に回転され、前記ワイヤーロープ13
を巻取って昇降支持体12を上昇させるようになされてい
る。
【0017】前記昇降支持体12を下降させるには、前記
せり上げ駆動機構16の送り爪17a とラチェットギヤ17と
の噛み合いを解いて、巻取りリール15の支持軸15a 端に
付されたハンドル車(図示省略)の逆回転によって巻取
りリール15からワイヤーロープ13を繰り出すことで行え
る。
【0018】このような構成の材料片受支供給手段10の
上部には材料片Bの外形に対応するように複数個の公知
の電磁分離器18が配設され、前記昇降支持体12上に積み
重ねられて上昇する材料片Bが、上部において、前記電
磁分離器18によって1枚づつ遊離されて上昇されるよう
になされている。
【0019】材料片吸着持ち上げ手段20としては、支持
フレーム11の上部位置で、材料受支供給手段10によって
上昇させられる材料片Bに対して垂直に移動自在に支持
される支持杆21と、この支持杆21の下端に取り付く保持
板22の下面に複数個の吸着片23(永久磁石)が取り付け
られ、支持杆21の中間位置に付設される上下動の操作部
片であるローラ24を介して、操作手段40によって上下動
させられるように構成される。
【0020】材料片打撃手段30は、基端を支持フレーム
11の上部にピン33によって枢支されて、彎曲させた中間
部に凹曲面のカム面32が形成される打撃レバー31を主体
とし、そのカム面32に対して操作手段40のカムレバー35
先端のカムフォロアー36が接触して、そのカムフォロア
ー36の変位によって打撃レバー31で打撃操作されるよう
になされている。この打撃レバー31の先端の打撃部31'
は、前記材料吸着手段20の吸着片23によって吸着されて
最上位置に持ち上げられた状態での材料片Bの側端に対
して横方向の打撃力が付加できる凹形状に形成されてい
る。そして、この打撃レバー31の中間部と支持フレーム
11の適所との間には、打撃レバー31のカム面32が常にカ
ムフォロアー36と接触するように引きバネ34の一端が連
結されている。
【0021】前記材料片吸着持ち上げ手段20における吸
着片23の上下動と、打撃レバー31の後退・打撃操作とを
行わせる操作手段40は、一端を支持フレーム11の適所に
ピン42で枢支されて他端をプレス機2の上型ホルダー3
の側面に固着された連結片43と可動的に連結される操作
アーム41と、前記カムレバー35とで構成され、前記操作
アーム41の中間部と前記カムレバー35の中間部とが交差
する位置で、相互にピン44連結される。なお、カムレバ
ー35の操作アーム41との連結部は、いずれか一方を長孔
に形成されている。
【0022】また、プレス機2における下型4の上面に
隣接する適所には、被処理材料片が受け入れられたか否
かを検知するセンサ45が設けられ、このセンサ45による
材料片受け入れを検知する信号で図示されない制御機構
にてカウントして、例えば3〜4回ごとに前記材料片受
支供給手段10のせり上げ駆動機構16における操作シリン
ダ16a を1回所定ストローク上下動させるように関係付
けられている。この操作シリンダ16a の作動によって前
記のように昇降支持体12を上昇させる。
【0023】プレス機2における下型4の周囲とその下
型4に隣接する材料片供給側を除く側部、好ましくは背
面側とにスクラップ排出手段60が付設されている。この
スクラップ排出手段60としては、図3で示されるように
下型4上から排出側(この具体例では正面側)へスクラ
ップ片Cが排出できるように、複数のガイドローラ61a
が一部を上面に突き出させて配設される案内バー61,6
1' を下型4の両側に配され、その両案内バー61,61'
は排出下流側でヒンジ61c にて金型定盤上に取り付けら
れ、その案内バー61,61' の上流端側には傾動用のカム
61d ,61d が形成されている。
【0024】これら両案内バー61,61' の上流側には、
流体圧シリンダ62によって進退操作される前記両案内バ
ー61,61' を流れ方向に持ち上げて傾動させるカム63',
63'が操作部材63の前進方向側に付設されている。ま
た、その操作部材63には前記流体圧シリンダ62の前進に
よりスクラップ片Cの端に当接して、そのスクラップ片
Cを蹴り出す突片63a がスクラップ片Cの流れ方向に付
設されている。さらにまた、両案内バー61,61' 間の下
流位置には、下部で起倒可能に枢着された材料片Bの位
置決めガイド板64が配置されている。なお、この位置決
めガイド板64は引きバネ65によって常時傾倒状態に付勢
されるようになっていて、この位置決めガイド板64の幅
方向の一側端にはカム片64a が付設され、前記一方の案
内バー61に沿い配されて前記操作部材63に後端を連結さ
れるカムレバー66の先端カム66' に前記カム片64a が接
して、常態では位置決めガイド板64が起立されるように
関係付けられている。
【0025】前記カムレバー66は先端のカム66' が所要
区間ではカムレバー66の前進によってカム片64a を介し
て位置決めガイド板64が徐々に傾動して、そのカム66'
の後端がカム片64a と離れる位置で位置決めガイド板64
を傾倒させるように形成されている。なお、図中符号67
はストッパー、68,68' はガイド板、69は固定位置決め
ガイド板で、下型取付板に支持されている。また、前記
位置決めガイド板64の傾倒方向は必要に応じて前後いず
れかに傾倒させることができる。
【0026】このように構成された本発明の材料供給処
理装置は、材料受支供給手段10の昇降支持体12を下方に
降ろし、この昇降支持体12上に予め設定された外形寸法
(一定寸法に揃えられている)の材料片Bを所要量積み
重ねて供給準備を整え、プレス機2を駆動させれば、プ
レス機2の上型ホルダー3の側部に固着の連結片43と連
結される操作アーム41が支持フレーム11に対する枢支ピ
ン42を基点として上下に揺動される。
【0027】この操作アーム41が下降すると、図5(b)
で示されるように、中間位置でピン44を介して、この操
作アーム41に連結されるカムレバー35が枢支点のピン3
5' を支点として下方に回動され、このカムレバー35に
接しているローラ24を介して材料片吸着持ち上げ手段20
の保持板22が下降し、この保持板22下面に付設されてい
る吸着片23が、昇降支持体12上に積み重ねられ電磁分離
器18で1枚づつにさばかれている材料片Bの最上位のも
のに接触して、その材料片B1枚を吸着保持する。この
材料片Bの吸着保持操作が行われる直前に、カムレバー
35の先端のカムフォロアー36が下降するに従い、カム面
32を介して凹彎曲されている打撃レバー31が後退させら
れる。したがって、前記材料片吸着持ち上げ手段20の保
持板22の下降に対して打撃レバー31が支障を来すことは
ない。
【0028】やがてプレス機2の上型ホルダー3が上昇
行程に移行すると、連結される操作アーム41がともに上
向き回動を始め、この操作アーム41の上向き回動によっ
てカムレバー35も上向きに回動変位され、このカムレバ
ー35によってローラ24を介し材料片Bを吸着保持した保
持板22も同時に引き上げられる。もちろん、カムレバー
35先端のカムフォロアー36の変位によって打撃レバー31
は、前進方向に動作を転じる。
【0029】プレス機2の上型ホルダー3が上昇行程で
の上限位置に達する直前、図 5(a)で示されるように、
材料片Bを吸着保持する保持板22がほぼ上限位置に近づ
くと、これにタイミングを合わせて打撃レバー31の打撃
部31' が前記保持板22によって吸着保持されている材料
片Bの側端に当接する。これらの動作は僅かな時間内で
行われることになるので、実質的には打撃レバー31の打
撃部31' によって材料片Bの側端が打撃された状態にな
る。その材料片Bは、前記のように保持板22に付設の複
数の磁石片23によって吸着されているので、上下方向に
は強力な吸着保持がなされるが、横方向には保持力が弱
いので、打撃されると吸着面を滑って前方(プレス機2
側)へ飛び出し、材料片Bが平板であるから適度な浮力
を得て供給路51上のプレス機2の下型4に近い位置まで
飛翔して落下することになる。
【0030】供給路51上に落下した材料片Bは、この供
給路51を形成する複数のローラを備えた供給路面がプレ
ス機2の下型4上に向かって下がり勾配に形成されて、
かつガイドが付されているので、落下時の慣性でそのま
ま滑動して下型4上の所定位置に供給される。この下型
4の所定位置に材料片Bが受け入れられると材料片Bの
受け入れを確認するためのセンサ45が検知し、プレス機
2と材料供給処理装置1の図示されない制御機構に材料
片受け入れ信号が伝達されるので、プレス機2は運転が
継続される。したがって、プレス機2の上型が下降して
材料片Bから製品が打ち抜かれる。なお、この間に前記
の要領で次の材料片Bが材料片吸着持ち上げ手段20によ
って吸着されて持ち上げられる態勢となり、材料片打撃
手段30の打撃レバー31は後退して次の材料片Bの打撃態
勢となる。
【0031】プレス機2では製品の打ち抜き動作が終わ
ると、上型が上昇するので、この間に製品を打ち抜かれ
た後の枠状になった打ち抜き屑(スクラップ片C)が、
スクラップ排出手段60によって排出される。このスクラ
ップ排出手段60の動作は、図示されない制御機構におけ
る指令によって上型が上昇を始め、スクラップ片Cの上
面に対する押し付け力が除かれると同時に流体圧シリン
ダ62が作動して操作部材63を前進させる。すると、その
操作部材63に取り付くカム片64a ,64a によって下型4
の両脇に位置する案内バー61,61' の上流側端のカム61
d ,61d が操作されて、両案内バー61,61' は排出下流
側に対して持ち上げられて傾斜状態にされる(図4参
照)。
【0032】この動作と同時に操作部材63に取り付く突
片63a によってスクラップ片Cの排出上流側端に排出方
向への推力が加えられる。この際スクラップ片Cの排出
下流側は、材料片Bとしての供給時における位置決めガ
イド板64に受け止められ、しかもこの位置決めガイド板
64はその一側端に付設されているカム片64a が前記操作
部材63と連結されているカムレバー66先端部のカム66'
によって、徐々に手前側(排出上流側)に傾動され、前
記突片63a による排出方向への推力に対応する反力がス
クラップ片Cに加えられる。その結果、スクラップ片C
は位置決めガイド板64との接触抵抗で次第に持ち上げら
れ、やがてカムレバー66先端部のカム66' とカム片64a
との接触状態の変位が大きくなると、そのスクラップ片
Cの応力で弾き上げられ、引きバネ65力によって大きく
前倒れされた位置決めガイド板64を乗り越えて予め配設
される図示されないスクラップ排出路上に排出され、ス
クラップストッカー(図示せず)内に送り込まれる。
【0033】このようにして、スクラップ片Cが排出さ
れると、流体圧シリンダ62が制御機構の指令で直ちに後
退させられて、案内バー61,61' 及びカムレバー66元の
位置に戻され、同様にして位置決めガイド板64も起立状
態に戻されて、次の材料片Bを下型4上に受け入れる状
態になる。なお、打ち抜かれた製品は下型4の下側に打
ち抜かれると同時に落下するので、これをそのまま図示
されないストッカーなどに滑降させて受け入れられるよ
うにすれば、製品の搬送が便利に行える。
【0034】以上のようにしてプレス機2に対する材料
片Bの供給が行われ、プレス機2の上型が上昇行程に移
行する間に打ち抜かれた製品とスクラップ片Cとが排出
されるのに対して、材料片吸着持ち上げ手段20は次の材
料片Bを受け取りに移行し、材料片打撃手段30は打撃待
機状態に移行して、以後前記要領で繰り返して打ち抜き
作業が継続して行われる。このような操作が行われる間
に、材料受支供給手段10では、例えば材料片Bが3〜4
枚供給されると、前記のように制御機構からの指令信号
によってせり上げ駆動機構16の操作シリンダ16a が所要
ストローク往復作動されて操作レバー17b が揺動し、こ
の操作レバー17b に付設されている送り爪17a によって
ラチエットギヤ17が所定回転角回動される。このラチエ
ットギヤ17の支持軸15a を介して巻取りリール15が昇降
支持体12の吊下げ用ワイヤーロープ13を巻取り方向に操
作される。したがって、材料片Bが3〜4枚供給される
ごとに昇降支持体12上に積載される材料片Bはせり上げ
られ、材料片吸着持ち上げ手段20の保持板22の昇降範囲
で材料片Bは確実に吸着され持ち上げられて供給される
ことになる。
【0035】なお、昇降支持体12が最上昇すれば、図示
されないが予め上限で停止できるようにリミットスイッ
チを付設しておいて、このリミットスイッチにより供給
操作を停止させるようにする。また、材料片の供給を再
開するには、昇降支持体12を降ろして新たに所要量の材
料片Bを積み上げて起動させればよい。
【0036】上記のように、本発明のプレス機への材料
供給処理装置によれば、材料片を供給するに際して、1
枚づつ吸着して持ち上げたものを、側方から打撃して供
給目的位置の近傍まで飛ばして供給させるようになされ
ているので、材料片の搬送に際して搬送手段の復行を省
略できる。したがって、プレス機の作動に連動させて材
料供給できるので、プレス機の作業能力に追随でき、従
来予測されなかった高速度での打ち抜き作業が可能にな
った。ちなみに、稼動例を上げると、500 ×300mm で厚
みが約2mmの鋼板を30〜50枚/min 供給することが
可能である。
【0037】
【発明の効果】上記のように本発明によれば、プレス機
への材料供給を簡単な構成にて高速度で供給して打ち抜
きプレス作業ができ、しかも材料の補給を除いて人手を
要することなしに、材料の供給から製品の取り出しまで
を高能率で自動化できる。さらに、材料や製品はもちろ
んスクラップの人手による取り置き操作が必要でないか
ら、安全性が高められ、この種の省力化並びに合理化が
促進される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプレス機への材料供給処理装置の全体
概要図である。
【図2】材料片供給受支手段を示す正面図である。
【図3】スクラップ排出手段を示す平面図である。
【図4】スクラップ排出手段の要部を一部切欠いて示す
斜視図であって、手前側を省略して表されている。
【図5】材料片が打撃されて供給される態様を表す図で
あって、(a) は材料片打撃手段が作動して材料片を供給
する態様を示し、(b) は材料片吸着持ち上げ手段が材料
片を受け取る位置に達した態様を示している。
【符号の説明】
1 材料供給処理装置 2 プレス機 3 上型ホルダー 4 下型 10 材料受支供給手段 11 支持フレーム 12 昇降支持体 13 ワイヤーロープ 15 巻取りリール 16 せり上げ駆動機構 16a 操作シリンダ 18 電磁分離器 20 材料片吸着持ち上げ手段 21 支持杆 22 保持板 24 ローラ 30 材料片打撃手段 31 打撃レバー 31’ 打撃部 32 カム面 33,35’,42,44 ピン 34 引きバネ 35 カムレバー 36 カムフォロアー 40 操作手段 41 操作アーム 43 連結片 45 センサ 50 材料片受け入れ手段 51 供給路 60 スクラップ排出手段 61,61’ 案内バー 61a ガイドローラ 61c ヒンジ 61d 案内バー上流端のカム 62 流体圧シリンダ 63 操作部材 63’,66’ カム 63a 突片 64 位置決めガイド板 64a カム片 65 引きバネ 66 カムレバー B 材料片 C スクラップ片

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) プレス機の側方に設置される支持フ
    レーム内に組み込まれて、積み重ねた材料片が供給速度
    に合わせて順次せり上げられる昇降支持体を備え、かつ
    1枚づつにさばかれる分離機構を上部に有する材料受支
    供給手段、(b) この材料受支供給手段の上方位置で前記
    分離機構により分離された材料片1枚を吸着保持して所
    要高さに持ち上げる材料片吸着持ち上げ手段、(c) この
    材料片吸着持ち上げ手段によって持ち上げられた材料片
    を、側端部からプレス機側に打撃して供給路上に飛ばし
    て移送させる材料片打撃手段、(d) この材料片打撃手段
    をプレス機の上型ホルダーの昇降に連動させて所定順序
    で作動されるように前記プレス機の上型ホルダーと連結
    される操作手段、および(e) その操作手段による材料片
    供給行程で、前記材料片打撃手段によって飛ばされた材
    料片をプレス機の下型上所定位置まで誘導させる前記供
    給路と、材料片の供給完了を検知させるセンサとを有す
    るプレス機への材料片受け入れ手段、を備えることを特
    徴とするプレス機への材料供給処理装置。
  2. 【請求項2】 前記材料片打撃手段は、基端を前記支持
    フレームの上部に枢支されて、中間部にカム面を、先端
    に打撃部を、それぞれ形成された打撃レバーと、この打
    撃レバーに打撃力を付勢する引きバネとで構成され、こ
    の打撃レバーのカム面に対して、基端部を前記支持フレ
    ームの適所に枢支されるカムレバーの先端に付設のカム
    フォロアーの変位で打撃及び後退操作される請求項1に
    記載のプレス機への材料供給処理装置。
  3. 【請求項3】 前記操作手段は、基端が前記支持フレー
    ムに枢支されて他端を前記プレス機の上型ホルダーに固
    着される連結片と可動的に連結される操作アームが、前
    記カムレバーと中間部で相互に可動的にピン連結され、
    また前記カムレバーの中間部に前記材料片吸着持ち上げ
    手段の操作部片が係合されるように構成される請求項1
    または2に記載のプレス機への材料供給処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の材料受支供給手段、材
    料片吸着持ち上げ手段、材料片打撃手段、操作手段、及
    びプレス機への材料片受け入れ手段を備え、前記プレス
    機の下型の上面に隣接する適所に、スクラップ片を持ち
    上げて機外に排出させる一対の案内バーと、この案内バ
    ーを傾動させるカム及びそのカムを操作する流体圧シリ
    ンダと、スクラップの排出側で排出時に一時的に突き出
    し反力を付加させる位置決めガイド板とで構成されるス
    クラップ排出手段を備えることを特徴とするプレス機へ
    の材料供給処理装置。
  5. 【請求項5】 前記スクラップ排出手段における前記位
    置決めガイド板は、前記プレス機の下型上面への材料片
    受け入れ方向に交差する位置で、下端を取付部に枢着さ
    れ、かつ引きバネによって排出逆方向または排出方向に
    傾動自在にされ、スクラップ排出時までは前記案内バー
    に並設されるカムレバー端のカムによって起立状態に保
    たれて材料片のガイド板となり、スクラップ排出時には
    そのスクラップ突き出し反力を一時的に与えた後倒伏し
    てスクラップが浮き上がって排出される受け止め部片の
    働きを兼ねるようにされている請求項4に記載のプレス
    機への材料供給処理装置。
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