JPH07135887A - シュー皮およびその製造法 - Google Patents

シュー皮およびその製造法

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JPH07135887A
JPH07135887A JP5290360A JP29036093A JPH07135887A JP H07135887 A JPH07135887 A JP H07135887A JP 5290360 A JP5290360 A JP 5290360A JP 29036093 A JP29036093 A JP 29036093A JP H07135887 A JPH07135887 A JP H07135887A
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JP
Japan
Prior art keywords
water
shell
soluble hemicellulose
hemicellulose
cream puff
Prior art date
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Pending
Application number
JP5290360A
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English (en)
Inventor
Katsukiyo Ueda
克清 上田
Rieko Izumitani
利恵子 泉谷
Hiroshi Sugitani
浩 杉谷
Toshimitsu Baba
俊充 馬場
Katataka Ioka
方孝 井岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Oil Co Ltd
Original Assignee
Fuji Oil Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高品質で形状の良いシュー皮およびそれを安
定に製造する製造法を提供する。 【構成】 水溶性ヘミセルロースを含有することを特徴
とするシュー皮およびシュー皮処方中に水溶性ヘミセル
ロースを配合することを特徴とするシュー皮の製造法。 【効果】 食感、風味、色調に優れ、しかもボリューム
がよく出て、良好な形状のシュー皮が安定して得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シュークリーム類の外
皮部分であるシュー皮およびその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】シュー皮を製造するには、他のパン、菓
子に比較して熟練を要し、良好な品質の物を安定的に製
造するのは困難と言われている。そこで、従来より、安
定な品質のシュー皮を得るために種々検討がなされ、カ
ゼインナトリウムの添加が有効であることが提案されい
る。しかし、カゼインナトリウムを添加した場合、シュ
ー皮の食感が悪くなるという欠点がある。これを解決す
るために、使用する乳化油脂組成物中またはシュー皮に
各種の糖を添加することが試みられている(例えば、特
公昭56−50529号)が、糖の添加によりシュー皮
が褐変しやすく、その商品価値の観点から、さらに改良
が必要である。
【0003】最近、安定的に高品質のシュー皮を製造す
る目的で、使用する乳化油脂組成物中にカードランを添
加することが試みられている(特開平5−161445
号)。しかし、カードランの添加により安定なシュー皮
は得られるものの、カゼインナトリウム同様食感に問題
があり満足すべき方法ではない。また、特開平5−74
49号には、水溶性ヘミセルロースを使用するベーカリ
ー製品およびその製造法が開示されているが、該水溶性
ヘミセルロースはベーカリー製品の低カロリー化、口当
たりの改善および保存性の向上のため使用されており、
高品質かつ形状の良いシュー皮を安定に得ることについ
ては何の示唆もなされていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高品質で形
状の良いシュー皮およびそれを安定に製造する方法提供
することを目的とする。すなわち、食感(歯切れ、硬さ)
および風味、色調に優れ、しかも、ボリュームがよく出
て、内相も良いシュー皮を安定に製造することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、意外にも、水
溶性ヘミセルロースをシュー皮中に含有させることによ
り、食感(歯切れ、硬さ)および風味、色調に優れ、し
かも、ボリュームがよく出て、内相も良いシュー皮を安
定して製造することができることを見いだし、本発明を
完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、水溶性ヘミセルロー
スを含有することを特徴とするシュー皮を提供するもの
である。また、本発明は、シュー皮処方中に水溶性ヘミ
セルロースを配合することを特徴とするシュー皮の製造
法を提供するものでもある。
【0007】本発明で用いるヘミセルロースは水溶性で
あればよく、その由来も特に限定されないが、植物(油
糧種子や穀物)由来のものが好ましく、大豆子葉由来の
ものが特に好ましい。特に、該水溶性ヘミセルロース
は、平均分子量[標準プルラン(昭和電工株式会社販
売)を標準物質として、0.1MのNaNO3溶液中の粘
度を測定する極限粘度法で求めた値]が5万〜100
万、好ましくは10万〜40万であって水に可溶な植物
由来のヘミセルロースであることが好ましい。かかる水
溶性ヘミセルロースは、例えば、以下のようにして調製
できる。
【0008】すなわち、油糧種子(大豆、パーム、ヤ
シ、コーン、綿実など通常油脂や蛋白質を除いた殻)ま
たは穀類(米、小麦など通常澱粉等除いた粕)等の植物
を原料として、酸性ないしアルカリ性の条件下、好まし
くは各々の蛋白質の等電点付近のpH(通常酸性)下
で、好ましくは、80〜130℃、より好ましくは、1
00〜130℃にて加熱分解し、水溶性画分を分画した
後、好ましくは、活性炭処理またはエタノール沈澱処理
を行って、疎水性物質または低分子物質を除去した後、
乾燥することにより所望の水溶性ヘミセルロースを得る
ことができる。一般に、該水溶性ヘミセルロースは、構
成糖がラムノース、フコース、アラビノース、キシロー
ス、ガラクトース、グルコースおよびウロン酸等からな
るものが適当である。例えば、大豆由来の、「ソヤファ
イブS」(不二製油(株)製造)として市販のものが使
用できる。
【0009】本発明においては、小麦粉、全卵、油脂等
からなる通常のシュー皮処方中に該水溶性ヘミセルロー
スが配合され、シュー皮中に含有されていればよく、そ
の配合方法は特に限定されない。例えば、シュー皮のプ
レミックス成分の一部もしくは全てと予め混合しておい
てもよく、シュー皮生地混合中に添加してもよい。ま
た、水溶性ヘミセルロースを添加したシュー皮用乳化油
脂組成物を作製し、これを使用してもよい。
【0010】本発明においては、水溶性ヘミセルロース
のシュー皮処方中の配合量は、用いる水溶性ヘミセルロ
ースの種類にもよるが、小麦粉100重量部に対し0.
1〜5.0重量部であるのが好ましい。
【0011】かくして、得られた本発明のシュー皮は常
法によりシュークリーム等の製造に使用できる。
【0012】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるもの
ではない。実施例および比較例でのシュー皮の配合を表
1に示す。不二製油製シュー用マーガリン(シュートッ
プD)と水をミキサーボールに入れる。この際、実施例
では水溶性ヘミセルロース(ソヤファイブS)を添加す
る(比較例では無添加もしくはカードラン添加)。ミキ
サーボールを加熱、沸騰させ、約2分間沸騰状態を続け
た後、フルイにかけた薄力粉および強力粉を加え、火を
切る。ミキサーボールをミキサーにかけ、高速で2分間
ミキシングする。ほぐした全卵を、約6等分して生地の
硬さを見ながら順次加えていく。分割した最後の卵の中
に重曹と炭酸アンモニウムを溶かして添加し、高速で1
〜2分ミキシングする。天板にシュー生地を絞り(23
±0.5g)、オーブンで焼成してシューを得る。
【0013】
【表1】
【0014】得られたシュー皮は、その高さ、幅、底径
を測定し焼色を評価した後、半分に分割し内相を評価し
た。また、官能評価により食感、風味を評価し、◎は最
も良好、○は良好、△は○よりやや劣る、×は不良によ
り表示した。得られた生地を直後に絞って焼成したもの
を0分、40℃に30分放置した後、焼成したものを3
0分、60分放置した後、焼成したものを60分として
表中に示した。表1に示すごとく、水溶性ヘミセルロー
スを添加したものは食感にすぐれ、内相良好で形状は、
縦に良く浮いた優れたものであった。しかも、生地の安
定性が良く、60分経過した後も比較例に比べ、縦によ
く浮いていた。カードランを添加した比較例2も良好な
内相を有していたが、比較例1に比べ、縦に良く浮いて
いるが、食感が硬くなり、商品化を考えた場合問題であ
った。
【0015】
【発明の効果】水溶性ヘミセルロースをシュー皮に添加
することで食感、風味、色調に優れ、しかもボリューム
がよく出て、良好な形状のシュー皮が安定して得られる
ことが判明した。
フロントページの続き (72)発明者 井岡 方孝 大阪府泉南郡熊取町大字久保808

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性ヘミセルロースを含有することを
    特徴とするシュー皮。
  2. 【請求項2】 ヘミセルロースが大豆由来のヘミセルロ
    ースである請求項1のシュー皮。
  3. 【請求項3】 シュー皮処方に水溶性ヘミセルロースを
    配合することを特徴とするシュー皮の製造法。
  4. 【請求項4】 ヘミセルロースが大豆由来のヘミセルロ
    ースである請求項3のシュー皮の製造法。
JP5290360A 1993-11-19 1993-11-19 シュー皮およびその製造法 Pending JPH07135887A (ja)

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JP5290360A JPH07135887A (ja) 1993-11-19 1993-11-19 シュー皮およびその製造法

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JP (1) JPH07135887A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007043980A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Sanei Gen Ffi Inc 焼成和洋菓子用品質改良剤
JP5561434B2 (ja) * 2012-07-25 2014-07-30 不二製油株式会社 デニッシュ生地の製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007043980A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Sanei Gen Ffi Inc 焼成和洋菓子用品質改良剤
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