JPH07133259A - アセタール類の合成法 - Google Patents

アセタール類の合成法

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JPH07133259A
JPH07133259A JP5282791A JP28279193A JPH07133259A JP H07133259 A JPH07133259 A JP H07133259A JP 5282791 A JP5282791 A JP 5282791A JP 28279193 A JP28279193 A JP 28279193A JP H07133259 A JPH07133259 A JP H07133259A
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JP
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group
chemical
formula
compound
general formula
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Application number
JP5282791A
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English (en)
Inventor
Toshio Kawagishi
俊雄 川岸
Hiroki Mizukawa
裕樹 水川
Atsuhiro Okawa
敦裕 大川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】写真用カプラーもしくは種々の有機合成中間体
として有用なアセタール骨格を有する化合物を簡便かつ
安価に合成する手法を提供する。 【構成】一般式(I)で表される化合物、一般式
(II)で表される化合物、パラホルムアルデヒドおよ
びトリオキサンからなる化合物群より選ばれる化合物、
および一般式(III)で表される化合物を、ルイス
酸および/または金属塩の存在下反応させることによっ
て一般式(IV)で表されるアセタール類、例えば(1
4)を合成することを特徴とするアセタール類の合成
法。 一般式(I) R1 −O−CO−NH−R2 一般式(II) R3 −CO−R4 〔式中、R1 はアルキル基、アリール基、ヘテロアリー
ル基等;R2 はアルキル基またはアリール基;R3 ,R
4 は水素原子、アルキル基、アルコキシカルボニル基、
アリール基等;Z1 ,Z2 ,Z3 ,Z4 は−C(R11
=または−N=;R11は水素原子または置換基;をそれ
ぞれ表す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真用カプラーもしくは
種々の有機合成中間体として有用なアセタール骨格を有
する化合物を簡便かつ安価に合成する手法を提供するも
のである。
【0002】
【従来の技術】下記の構造を有するアセタール類の合成
法に対しては従来充分な検討がなされていなかった。
【0003】
【化6】
【0004】一般的な方法としては欧州公開特許第05
14896号記載の方法が知られている。すなわち、ス
キーム(I)に示したように、(A)をパラホルムアル
デヒドでメチロール化して(B)を合成し、それをアゾ
ール類とヨウ化亜鉛の存在下反応させて目的とする
(C)を合成するというものであった。スキーム(I)
【0005】
【化7】
【0006】しかしながらこの方法ではア)目的物を得
るのに2工程を要すること、イ)各工程の収率が低いこ
と、ウ)中間体である(B)の結晶性が悪いため(B)
をカラムクロマトグラフィー精製以外の手段で単離する
ことが難しく、大量合成に不向きであること、エ)更に
(B)の合成時に気化したパラホルムアルデヒドが反応
装置の冷却管に付着してしまうこと、オ)(B)の純度
を高くしないと(C)の合成反応がうまくいかないこ
と、などの問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、一般
式(IV)で示されるようなアセタール類を簡便かつ経
済的に合成できる合成法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は一般式
(I)で表される化合物、一般式(II)で表される
化合物、パラホルムアルデヒドおよびトリオキサンから
なる化合物群より選ばれる化合物、および一般式(I
II)で表される化合物を、ルイス酸および/または金
属塩の存在下反応させることによって一般式(IV)で
表されるアセタール類を合成することを特徴とするアセ
タール類の合成法によって達成された。
【0009】
【化8】
【0010】式中R1 はアルキル基、シクロアルキル
基、アルケニル基、アリール基またはヘテロ環基を表
し、R2 はアルキル基またはアリール基を表す。
【0011】
【化9】
【0012】式中、R3 とR4 はそれぞれ独立に水素原
子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコ
キシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カル
バモイル基、スルファモイル基、アリール基またはヘテ
ロ環基を表す。
【0013】
【化10】
【0014】式中、Z1 、Z2 、Z3 およびZ4 は−C
(R11)=または−N=を表し、R11は水素原子または
置換基を表す。ただし、Z1 、Z2 、Z3 およびZ4
少なくとも1つは−C(R11)=を表す。
【0015】
【化11】
【0016】式中R1 、R2 、R3 、R4 、Z1 、Z
2 、Z3 およびZ4 は一般式(I)〜一般式(III)
と同義である。
【0017】一般式(I)で表される化合物について詳
しく説明する。R1 はアルキル基(好ましくは炭素数1
〜32の、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基で、例え
ば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、t−ブチル、1−オクチル、トリデシル)、シクロ
アルキル基(好ましくは炭素数3〜32のシクロアルキ
ル基で、例えば、シクロプロピル、シクロペンチル、シ
クロヘキシル)、アルケニル基(好ましくは炭素数2〜
32のアルケニル基で、例えば、ビニル、アリル、3−
ブテン−1−イル)、アリール基(好ましくは炭素数6
から32のアリール基で、例えば、フェニル、1−ナフ
チル、2−ナフチル)またはヘテロ環基(好ましくは炭
素数1から32の、5から8員環のヘテロ環基で、例え
ば、2−チエニル、4−ピリジル、2−フリル、2−ピ
リミジニル、1−ピリジル、2−ベンゾチアゾリル、1
−イミダゾリル、1−ピラゾリル、ベンゾトリアゾール
−2−イル)を表す。R1 で表される基はさらに置換基
を有してもよく、置換基としては、アルキル基(好まし
くは炭素数1〜32の、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル
基で、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、t−ブチル、1−オクチル、トリデシ
ル)、シクロアルキル基(好ましくは炭素数3〜32の
シクロアルキル基で、例えば、シクロプロピル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル)、アルケニル基(好ましく
は炭素数2〜32のアルケニル基で、例えば、ビニル、
アリル、3−ブテン−1−イル)、アリール基(好まし
くは炭素数6から32のアリール基で、例えば、フェニ
ル、1−ナフチル、2−ナフチル)、ヘテロ環基(好ま
しくは炭素数1から32の、5から8員環のヘテロ環基
で、例えば、2−チエニル、4−ピリジル、2−フリ
ル、2−ピリミジニル、1−ピリジル、2−ベンゾチア
ゾリル、1−イミダゾリル、1−ピラゾリル、ベンゾト
リアゾール−2−イル)、シアノ基、ハロゲン原子(例
えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子)、ヒドロキシ
ル基、ニトロ基、カルボキシル基、アルコキシ基(好ま
しくは炭素数1〜32のアルコキシ基で、例えば、メト
キシ、エトキシ、1−ブトキシ、2−ブトキシ、イソプ
ロポキシ、t−ブトキシ、ドデシルオキシ)、シクロア
ルキルオキシ基(好ましくは炭素数3から32のシクロ
アルキルオキシ基で、例えば、シクロペンチルオキシ、
シクロヘキシルオキシ)、アリールオキシ基(好ましく
は炭素数6〜32のアリールオキシ基で、例えば、フェ
ノキシ、2−ナフトキシ)、ヘテロ環オキシ基(好まし
くは炭素数1〜32のヘテロ環オキシ基で、例えば、1
−フェニルテトラゾール−5−オキシ,2−テトラヒド
ロピラニルオキシ、2−フリルオキシ)、シリルオキシ
基(好ましくは炭素数1〜32のシリルオキシ基で、例
えば、トリメチルシリルオキシ、t−ブチルジメチルシ
リルオキシ、ジフェニルメチルシリルオキシ)、
【0018】アシルオキシ基(好ましくは炭素数2〜3
2のアシルオキシ基で、例えば、アセトキシ、ピバロイ
ルオキシ、ベンゾイルオキシ、ドデカノイルオキシ)、
アルコキシカルボニルオキシ基(好ましくは炭素数2〜
32のアルコキシカルボニルオキシ基で、例えば、エト
キシカルボニルオキシ、t−ブトキシカルボニルオキ
シ)、シクロアルキルオキシカルボニルオキシ(好まし
くは炭素4〜32のシクロアルキルオキシカルボニルオ
キシ基で、例えば、シクロヘキシルオキシカルボニルオ
キシ)、アリールオキシカルボニルオキシ基(好ましく
は炭素数7〜32のアリールオキシカルボニルオキシ基
で、例えば、フェノキシカルボニルオキシ)、カルバモ
イルオキシ基(好ましくは炭素数1〜32のカルバモイ
ルオキシ基で、例えば、N,N−ジメチルカルバモイル
オキシ、N−ブチルカルバモイルオキシ)、スルファモ
イルオキシ基(好ましくは炭素数1〜32のスルファモ
イルオキシ基で、例えば、N,N−ジエチルスルファモ
イルオキシ、N−プロピルスルファモイルオキシ)、ア
ルカンスルホニルオキシ基(好ましくは炭素数1〜32
のアルカンスルホニルオキシ基で、例えば、メタンスル
ホニルオキシ、ヘキサデカンスルホニルオキシ)、アレ
ーンスルホニルオキシ(好ましくは炭素数6〜32のア
レーンスルホニルオキシ基で、例えば、ベンゼンスルホ
ニルオキシ)、
【0019】アシル基(好ましくは炭素数1〜32のア
シル基で、例えば、ホルミル、アセチル、ピバロイル、
ベンゾイル、テトラデカノイル)、アルコキシカルボニ
ル基(好ましくは炭素数2〜32のアルコキシカルボニ
ル基で、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボ
ニル、オクタデシルオキシカルボニル)、シクロアルキ
ルオキシカルボニル基(好ましくは炭素数2〜32のシ
クロアルキルオキシカルボニル基で、例えば、シクロヘ
キシルオキシカルボニル)、アリールオキシカルボニル
基(好ましくは炭素数7〜32のアリールオキシカルボ
ニル基で、例えば、フェノキシカルボニル)、カルバモ
イル基(好ましくは炭素数1〜32のカルバモイル基
で、例えば、カルバモイル、N,N−ジブチルカルバモ
イル、N−エチル−N−オクチルカルバモイル、N−プ
ロピルカルバモイル)、アミノ基(好ましくは炭素数3
2以下のアミノ基で、例えば、アミノ、メチルアミノ、
N,N−ジオクチルアミノ、テトラデシルアミノ、オク
タデシルアミノ)、アニリノ基(好ましくは炭素数6〜
32のアニリノ基で、例えば、アニリノ、N−メチルア
ニリノ)、ヘテロ環アミノ基(好ましくは炭素数1〜3
2のヘテロ環アミノ基で、例えば、4−ピリジルアミ
ノ)、カルボンアミド基(好ましくは炭素数2〜32の
カルボンアミド基で、例えば、アセトアミド、ベンズア
ミド、テトラデカンアミド)、ウレイド基(好ましくは
炭素数1〜32のウレイド基で、例えば、ウレイド、
N,N−ジメチルウレイド、N−フェニルウレイド)、
イミド基(好ましくは炭素数10以下のイミド基で、例
えば、N−スクシンイミド、N−フタルイミド)、アル
コキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数2〜32
のアルコキシカルボニルアミノ基で、例えば、メトキシ
カルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、t−ブ
トキシカルボニルアミノ、オクタデシルオキシカルボニ
ルアミノ)、アリールオキシカルボニルアミノ基(好ま
しくは炭素数7〜32のアリールオキシカルボニルアミ
ノ基で、例えば、フェノキシカルボニルアミノ)、
【0020】スルホンアミド基(好ましくは炭素数1〜
32のスルホンアミド基で、例えば、メタンスルホンア
ミド、ブタンスルホンアミド、ベンゼンスルホンアミ
ド、ヘキサデカンスルホンアミド)、スルファモイルア
ミノ基(好ましくは炭素数1〜32のスルファモイルア
ミノ基で、例えば、N,N−ジプロピルスルファモイル
アミノ、N−エチル−N−ドデシルスルファモイルアミ
ノ)、アゾ基(好ましくは炭素数1〜32のアゾ基で、
例えば、フェニルアゾ)、アルキルチオ基(好ましくは
炭素数1〜32のアルキルチオ基で、例えば、エチルチ
オ、オクチルチオ)、アリールチオ基(好ましくは炭素
数6〜32のアリールチオ基で、例えば、フェニルチ
オ)、ヘテロ環チオ基(好ましくは炭素数1〜32のヘ
テロ環チオ基で、例えば、2−ベンゾチアゾリルチオ、
2−ピリジルチオ、1−フェニルテトラゾリルチオ)、
アルキルスルフィニル基(好ましくは炭素数1〜32の
アルキルスルフィニル基で、例えば、ドデカンスルフィ
ニル)、アレーンスルフィニル(好ましくは炭素数6〜
32のアレーンスルフィニル基で、例えば、ベンゼンス
ルフィニル)、アルカンスルホニル基(好ましくは炭素
数1〜32のアルカンスルホニル基で、例えば、メタン
スルホニル、オクタンスルホニル)、アレーンスルホニ
ル基(好ましくは炭素数6〜32のアレーンスルホニル
基で、例えば、ベンゼンスルホニル、1−ナフタレンス
ルホニル)、スルファモイル基(好ましくは炭素数32
以下のスルファモイル基で、例えば、スルファモイル、
N,N−ジプロピルスルファモイル、N−エチル−N−
ドデシルスルファモイル)、スルホ基およびホスホニル
基(好ましくは炭素数1〜32のホスホニル基で、例え
ば、フェノキシホスホニル、オクチルオキシホスホニ
ル、フェニルホスホニル)を挙げることができる。これ
らの中でハロゲン原子、アルキル基、ヘテロ環基、シア
ノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシル基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、ア
シルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、カルバ
モイルオキシ基、スルファモイルオキシ基、アシル基、
アルコキシカルボニル基、シクロアルキルオキシカルボ
ニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル
基、アミノ基、アニリノ基、ヘテロ環アミノ基、カルボ
ンアミド基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリール
オキシカルボニルアミノ基、ウレイド基、スルホンアミ
ド基、スルファモイルアミノ基、イミド基、アルキルチ
オ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、スルフィニル
基、スルホ基、アルカンスルホニル基、アレーンスルホ
ニル基、スルファモイル基およびホスホニル基がR1
置換基として好ましく、ハロゲン原子、アルキル基、シ
アノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシル基、
アルコキシ基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル
オキシ基、カルバモイルオキシ基、スルファモイルオキ
シ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、シクロアル
キルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル
基、カルバモイル基、アミノ基、アニリノ基、カルボン
アミド基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオ
キシカルボニルアミノ基、ウレイド基、スルホンアミド
基、スルファモイルアミノ基、スルホ基およびスルファ
モイル基がさらに好ましい。以下にR1 で表される基の
具体例を示すが、本発明はこれらによって限定されな
い。
【0021】
【化12】
【0022】
【化13】
【0023】
【化14】
【0024】R2 は置換もしくは無置換の、アルキル基
またはアリール基を表し、これらの基の例はR1 の説明
で挙げたものと同じである。R2 で表される基はさらに
置換基を有してもよく、置換基の例としてはR1 の置換
基の例で挙げたものと同じである。以下にR2 で表され
る基の具体例を示すが、本発明はこれらによって限定さ
れない。
【0025】
【化15】
【0026】次に一般式(II)で表される化合物につ
いて説明する。R3 およびR4 はそれぞれ独立に水素原
子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコ
キシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カル
バモイル基、スルファモイル基、アリール基もしくは複
素環基を表す。これらの基の例はR1 の説明で挙げたも
のと同じである。R3 およびR4 が水素原子以外の基で
ある場合、R3 およびR4 はさらに置換基を有してもよ
く、置換基の例としてはR1 の置換基の例で挙げたもの
と同じである。R3 およびR4 は好ましくは水素原子、
炭素数1〜6のアルキル基またはフェニル基を表す場合
であり、さらに好ましくは、R3 およびR4 のうちの少
なくとも1個が水素原子を表す場合であり、R3 および
4 がともに水素原子を表す場合が特に好ましい。次に
一般式(III)で表される化合物について説明する。
1 、Z2 、Z3 およびZ4 は−C(R11)=または−
N=を表し、R11は水素原子または置換基を表す。ただ
し、Z1 、Z2 、Z3 およびZ4 の少なくとも1つは−
C(R11)=を表す。R11で表される置換基の例は、R
1 で表される基の置換基の例として挙げたものと同じで
ある。好ましくは一般式(III)で表される化合物
は、下記一般式(III−1)〜(III−8)で表さ
れる。
【0027】
【化16】
【0028】
【化17】
【0029】式中、R12、R13、R14およびR15はR11
と同じ意味を表す。一般式(III−2)、(III−
4)、(III−5)および(III−6)におけるR
12とR 13、一般式(III−4)および(III−6)
におけるR13とR14、一般式(III−6)におけるR
14とR15が互いに結合して5〜7員の縮合環を形成して
もよい。一般式(III−1)〜(III−8)で表さ
れる環のうち、(III−1)、(III−2)、(I
II−3)、(III−4)および(III−6)が好
ましく、(III−1)および(III−2)が特に好
ましい。
【0030】R11はハロゲン原子、アルキル基、ヘテロ
環基、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルオ
キシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、カルバモイル
オキシ基、スルファモイルオキシ基、アシル基、アルコ
キシカルボニル基、シクロアルキルオキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、ア
ミノ基、アニリノ基、ヘテロ環アミノ基、カルボンアミ
ド基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシ
カルボニルアミノ基、ウレイド基、スルホンアミド基、
スルファモイルアミノ基、イミド基、アルキルチオ基、
アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、スルフィニル基、ア
ルカンスルホニル基、アレーンスルホニル基、スルファ
モイル基およびホスホニル基が好ましく、ハロゲン原
子、アルキル基、ヘテロ環基、シアノ基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルオキ
シ基、アルコキシカルボニルオキシ基、カルバモイルオ
キシ基、アルコキシカルボニル基、シクロアルキルオキ
シカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバ
モイル基、カルボンアミド基、アルコキシカルボニルア
ミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、ウレイド
基、スルホンアミド基、スルファモイルアミノ基、アル
キルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基およびス
ルファモイル基がさらに好ましい。以下に一般式(II
I)で表される化合物の具体例を示すが、本発明はこれ
らによって限定されない。
【0031】
【化18】
【0032】
【化19】
【0033】本発明の合成法により合成される化合物の
工業的な有用性の点で、一般式(I)および一般式(I
II)で表される化合物のR1 で表される基がアリール
基であることが好ましく、下記一般式(V)で表される
場合がさらに好ましい。
【0034】
【化20】
【0035】式中、R5 で表される基は置換もしくは無
置換の、アルキル基またはアリール基を表し、これらの
基の例はR1 の説明で挙げたものと同じである。R5
表される基はさらに置換基を有してもよく、置換基の例
としてはR1 の置換基の例で挙げたものと同じである。
ルイス酸および金属塩としては3価のホウ素(BF3
OEt2 、BCl3 、BBr3 、B(OCH33
ど)、3価のアルミニウム(AlCl3 、AlBr3
ど)、2価のニッケル(NiCl2 など)、2価の亜鉛
(ZnCl2 、ZnBr2 、ZnI2 など)、4価もし
くは5価のバナジウム(VOCl2 、VCl5 など)、
1価もしくは2価の銀(AgCl、AgCl2 など)、
ヨードトリメチルシラン、1価もしくは2価の銅(Cu
Br2 、CuCl2 、CuSO4 、CuI、CuClな
ど)、固体酸触媒などが挙げられる。これらの中で好ま
しくはホウ素系(BF3 ・OEt2 、BCl3 、BBr
3 、B(OCH33 など)、亜鉛系(ZnCl2 、Z
nBr2 、ZnI2 など)、銅系(CuBr2 、CuC
2 、CuSO4 など)の試薬である。この中で特に好
ましくはBF3 もしくはそのエーテル錯体、BCl3
2価の銅塩(CuBr 2 、CuCl2 )である。またこ
れらの試薬を複数併用してもいいし、これらの試薬にL
iBrやLiCl、LiI、NaCl、NaBr、Na
I、KBr、KI、HCl、HBrなどのハロゲンイオ
ンソースを別途添加して用いてもよい。さらに金属酸化
物(CuO、ZnOなど)や金属水酸化物(Cu(O
H)2 、Zn(OH)2 など)を系内でプロトン酸(H
Br、HCl、H2 SO4 など)と反応させるなどの方
法で、系中で金属塩を生成させてもよい。また系内にモ
レキュラーシーブズや硫酸マグネシウム、塩化カルシウ
ムなどの脱水剤を共存させてもよい。
【0036】反応剤のモル比は一般式(I)、一般式
(II)および一般式(III)で表される各化合物を
それぞれ等モル用いればよい。また反応を促進させる為
にいずれかを過剰に用いてもよく、その場合三者の中で
最もモル数の少ないものに対して10倍以内であること
が好ましく、望ましくは2倍以内である。ルイス酸もし
くは金属塩のモル数は、前述の一般式(I)〜(II
I)で表される3種の化合物のうち最もモル数の少ない
ものに対して0.001倍から10倍のモル数で用いる
ことができる。最適値は用いるルイス酸もしくは金属塩
の種類によって異なるが銅系以外のものでは0.1倍か
ら5倍の範囲で用いることが好ましい。また銅系のもの
では0.01倍から2.5倍の範囲で用いることが経済
的、環境的な面から好ましい。反応は通常−20℃から
150℃の間で行なわれる。その中で好ましくは0℃か
ら100℃の間であり、特に好ましくは10℃から80
℃の間である。反応溶媒としては種々のものを用いるこ
とができるが炭化水素系(ベンゼン、トルエン、ヘキサ
ンなど)、ハロゲン系(塩化メチレン、クロロホルム、
クロロベンゼン、1,2−ジクロロエタンなど)、エー
テル系(テトラヒドロフラン、アニソールなど)、非プ
ロトン性極性溶媒(アセトニトリル、ニトロメタン、ジ
メチルスルホキシド、N,N′−ジメチルイミダゾリジ
ノン、N,N−ジメチルホルムアミドなど)のものが好
ましい。また複数の溶媒を混合して用いてもよく、無溶
媒で反応させてもよい。反応時間は30分から3日の範
囲で行なわれ、反応基質の性質によって大きく異なる。
通常は1時間から15時間、好ましくは2時間から10
時間の範囲で行なわれることが多い。反応の後処理とし
ては反応終了後、反応液を水洗した後、有機層を濃縮す
る。得られた残渣に適当な溶媒を加えることにより目的
物を単離できる場合がある。またそれ以外の方法として
は有機層を濃縮して得られた残渣から蒸留する、シリカ
ゲルなどを担体に用いたカラムクロマトグラフィーで精
製するなど通常の処理方法を用いて精製することもでき
る。以下に一般式(IV)で表される化合物の具体例を
示すが、本発明はこれらによって限定されない。
【0037】
【化21】
【0038】
【化22】
【0039】
【化23】
【0040】
【化24】
【0041】
【化25】
【0042】
【化26】
【0043】
【化27】
【0044】
【化28】
【0045】
【化29】
【0046】
【実施例】次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらによって限定されるものでは
ない。 実施例1 例示化合物(14)の合成
【0047】
【化30】
【0048】化合物(INT−1)24.2g(49.
9mmol)、パラホルムアルデヒド1.82g(6
0.6mmol)および化合物(INT−2)16.0
g(54.9mmol)をトルエン150mlに加え、
60℃で攪拌した。これに、臭化銅(II)5.58g
(25.0mmol)を加え、そのままの温度で6時間
攪拌した。この反応混合物に酢酸エチル400mlと1
N塩酸400mlを加えて抽出し、有機層を1N塩酸3
50ml、水350mlおよび飽和食塩水350mlで
順次洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。濃縮
後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:n
−ヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒)で精製し、さらに
アセトニトリルから晶析して、例示化合物(14)2
6.4g(67%)を無色の結晶として得た。 融点 68−74℃ 実施例2 例示化合物(1)の合成
【0049】
【化31】
【0050】化合物(INT−3)8.23g(20.
0mmol)、パラホルムアルデヒド0.72g(2
4.0mmol)および化合物(INT−2)6.99
g(24.0mmol)をトルエン50mlに加え、5
5℃で攪拌した。これに、臭化銅(II)2.23g
(10.0mmol)を加え、そのままの温度で1.5
時間攪拌した。この反応混合物に酢酸エチル150ml
と1N塩酸150mlを加えて抽出し、有機層を1N塩
酸120ml、水120mlおよび飽和食塩水100m
lで順次洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。
濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離
液:n−ヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒)で精製し、
例示化合物(1)11.3g(79%)を淡茶褐色の油
状物として得た。1 HNMR(CDCl3 ,δ,ppm) 8.25-8.0(m,2H),7.4-7.0(m,8H),6.72(d,1H),6.30(m,2
H),4.90(s,2H),4.24(t,2H),4.03(brt,2H),3.86(m,2H),
2.16(br,2H),1.86-1.50(m,7H),1.28(s,6H),1.23(s,6H),
0.89(d,6H),0.76(t,3H),0.55(t,3H) 実施例3 例示化合物(5)の合成
【0051】
【化32】
【0052】化合物(INT−4)13.6g(20.
0mmol)、パラホルムアルデヒド0.72g(2
4.0mmol)および化合物(INT−2)6.99
g(24.0mmol)をトルエン60mlに加え、5
5℃で攪拌した。これに、臭化銅(II)2.23g
(10.0mmol)を加え、そのままの温度で4時間
攪拌した。この反応混合物に酢酸エチル150mlと1
N塩酸150mlを加えて抽出し、有機層を1N塩酸1
20ml、水120mlおよび飽和食塩水100mlで
順次洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。濃縮
後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:n
−ヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒)で精製し、例示化
合物(5)11.4g(58%)を淡橙色の油状物とし
て得た。1 HNMR(CDCl3 ,δ,ppm) 8.88(s,1H),8.3-8.0(m,3H),7.56(brs,1H),7.17(d,1H),
7.09(dd,1H),6.95(m,2H),6.8-6.7(m,2H),6.26(m,2H),4.
90(s,2H),4.24(t,2H),4.01(brt,2H),3.82(m,2H),2.4-2.
1(br,3H),1.9-1.5(m,11H),1.28(m,32H),0.92(d,6H),0.8
5(m,6H),0.67(t,3H),0.57(t,3H) 実施例4 例示化合物(24)の合成
【0053】
【化33】
【0054】化合物(INT−5)15.0g(71.
7mmol)、パラホルムアルデヒド2.40g(7
9.9mmol)および化合物(INT−2)23.0
g(79.0mmol)をトルエン150mlに加え、
60〜65℃で攪拌した。これに、臭化銅(II)8.
05g(36.0mmol)を加え、そのままの温度で
5時間攪拌した。この反応混合物に酢酸エチル400m
lと1N塩酸400mlを加えて抽出し、有機層を1N
塩酸350ml、水350mlおよび飽和食塩水350
mlで順次洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し
た。濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
離液:クロロホルム)で精製し、例示化合物(24)2
7.4g(75%)を淡黄色の油状物として得た。1 HNMR(CDCl3 ,δ,ppm) 8.89-8.7(m,1H),8.3-8.0(m,2H),7.5-7.0(m,5H),6.5-6.3
(m,2H),4.91(s,2H),4.39(s,2H),4.26(t,2H),3.55(m,3
H),1.9-1.5(m,3H),0.92(d,6H) 実施例5 例示化合物(12)の合成
【0055】
【化34】
【0056】化合物(INT−6)11.8g(25.
0mmol)、パラホルムアルデヒド0.84g(2
8.0mmol)および化合物(INT−2)8.16
g(28.0mol)をトルエン100mlに加え、4
0℃で攪拌した。これに、臭化銅(II)2.79g
(12.5mmol)を加え、そのままの温度で10時
間攪拌し、さらに60℃で4時間攪拌した。この反応混
合物に酢酸エチル200mlと1N塩酸250mlを加
えて抽出し、有機層を1N塩酸200ml、水200m
lおよび飽和食塩水200mlで順次洗浄し、無水硫酸
マグネシウム上で乾燥した。濃縮後、メタノールから晶
析し、例示化合物(12)10.3g(53%)を淡褐
色の結晶として得た。 融点 117−126℃ 実施例6 例示化合物(23)の合成
【0057】
【化35】
【0058】化合物(INT−7)3.13g(4.9
9mmol)、パラホルムアルデヒド0.18g(5.
99mmol)および化合物(INT−8)1.64g
(5.48mmol)をトルエン20mlに加え、55
℃で攪拌した。これに、臭化銅(II)0.67g
(3.0mmol)を加え、そのままの温度で4時間攪
拌した。この反応混合物に酢酸エチル50mlと1N塩
酸50mlを加えて抽出し、有機層を1N塩酸60m
l、水60mlおよび飽和食塩水50mlで順次洗浄
し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。濃縮後、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:n−ヘキサ
ンと酢酸エチルの混合溶媒)で精製し、さらにn−ヘキ
サンと酢酸エチルの混合溶媒から晶析し、例示化合物
(23)2.47g(53%)を淡褐色の結晶として得
た。 融点 140−159℃ 実施例7 例示化合物(25)の合成
【0059】
【化36】
【0060】化合物(INT−9)22.0g(27.
2mmol)、パラホルムアルデヒド0.98g(3
2.6mmol)および化合物(INT−10)7.8
0g(32.6mmol)をトルエン80mlに加え、
70℃で攪拌した。これに、臭化銅(II)3.03g
(13.6mmol)を加え、そのままの温度で5時間
攪拌した。この反応混合物に酢酸エチル200mlと1
N塩酸200mlを加えて抽出し、有機層を1N塩酸1
50ml、水150mlおよび飽和食塩水150mlで
順次洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。濃縮
後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:n
−ヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒)で精製し、さらに
n−ヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒から晶析して例示
化合物(25)23.5g(81%)を無色の結晶とし
て得た。 融点 145−147℃ 実施例8 例示化合物(26)の合成
【0061】
【化37】
【0062】化合物(INT−11)20.4g(4
9.9mmol)、パラホルムアルデヒド1.80g
(59.9mmol)および化合物(INT−2)1
7.5g(60.1mmol)をトルエン150mlに
加え、60℃で攪拌した。これに、臭化銅(II)5.
58g(25.0mmol)を加え、そのままの温度で
8時間攪拌した。この反応混合物に酢酸エチル400m
lと1N塩酸400mlを加えて抽出し、有機層を1N
塩酸400ml、水400mlおよび飽和食塩水350
mlで順次洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し
た。濃縮後、残査にメタノール300mlを加えて分散
し、ろ取した。さらにアセトニトリルから再結晶して、
例示化合物(26)27.3g(77%)を淡褐色の結
晶として得た。 融点 149−151℃ 実施例9 例示化合物(27)の合成
【0063】
【化38】
【0064】化合物(INT−12)30.0g(5
0.6mmol)、パラホルムアルデヒド1.52g
(50.6mmol)および化合物(INT−2)1
4.7g(50.6mmol)をトルエン200mlに
加え、42℃で攪拌した。これに、臭化銅(II)5.
65g(25.3mmol)を加え、そのままの温度で
8時間攪拌した。この反応混合物に酢酸エチル500m
lと1N塩酸500mlを加えて抽出し、有機層を1N
塩酸400ml、水400mlおよび飽和食塩水400
mlで順次洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し
た。濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
離液:0.1%の酢酸を含むn−ヘキサンと酢酸エチル
の混合溶媒)で精製し、さらにn−ヘキサンと酢酸エチ
ルの混合溶媒(4/1)から晶析した。析出した結晶を
ろ取し、n−ヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒で洗浄
後、乾燥して例示化合物(27)28.5g(63%)
を無色の結晶として得た。 融点 118−130℃ 実施例10 例示化合物(28)の合成
【0065】
【化39】
【0066】化合物(INT−13)1.19g(2.
00mmol)、パラホルムアルデヒド90mg(3.
0mmol)および4−シアノピラゾール279mg
(3.00mmol)をアセトニトリル12mlに加
え、35℃で攪拌した。これに、三フッ化ホウ素エーテ
ル錯体0.12ml(1.0mmol)を加え、そのま
まの温度で10時間攪拌した。この反応混合物に酢酸エ
チル50mlと1N塩酸50mlを加えて抽出し、有機
層を1N塩酸46ml、水40mlおよび飽和食塩水5
0mlで順次洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し
た。濃縮後、アセトニトリルから晶析して例示化合物
(28)0.96g(69%)を無色の結晶として得
た。 融点 237.0−238.5℃ 実施例11 例示化合物(6)の合成
【0067】
【化40】
【0068】化合物(INT−14)10.0g(1
5.4mmol)、パラホルムアルデヒド0.69g
(23.1mmol)および4−シアノピラゾール2.
15g(23.1mmol)をアセトニトリル80ml
に加え、50℃で攪拌した。これに、臭化銅(II)
1.72g(7.70mmol)を加え、そのままの温
度で8時間攪拌した。この反応混合物に酢酸エチル15
0mlと1N塩酸150mlを加えて抽出し、有機層を
1N塩酸120ml、水120mlおよび飽和食塩水1
00mlで順次洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥
した。濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶離液:クロロホルム/アセトニトリルの混合溶媒)
で精製し、例示化合物(6)9.98g(86%)を淡
橙色のガラス状固体として得た。 FABマス(Nega) [M−H]- =753
【0069】
【発明の効果】このように本発明の方法を用いることに
より一般式(I)で表される化合物から一般式(IV)
で表される化合物を1工程で、収率よく、しかも簡便に
合成できることが実証された。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】次に一般式(II)で表される化合物につ
いて説明する。R3 およびR4 はそれぞれ独立に水素原
子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコ
キシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カル
バモイル基、スルファモイル基、アリール基もしくは複
素環基を表す。これらの基の例はR1 の説明で挙げたも
のと同じである。R3 およびR4 が水素原子以外の基で
ある場合、R3 およびR4 はさらに置換基を有してもよ
く、置換基の例としてはR1 の置換基の例で挙げたもの
と同じである。R3 およびR4 は好ましくは水素原子、
炭素数1〜6のアルキル基またはフェニル基を表す場合
であり、さらに好ましくは、R3 およびR4 のうちの少
なくとも1個が水素原子を表す場合であり、R3 および
4 がともに水素原子を表す場合が特に好ましい。次に
一般式(III)で表される化合物について説明する。
1 、Z2 、Z3 およびZ4 は−C(R11)=または−
N=を表し、R11は水素原子または置換基を表す。ただ
し、Z1 、Z2 、Z3 およびZ4 の少なくとも1つは−
C(R11)=を表す。R11で表される置換基の例は、R
1 で表される基の置換基の例として挙げたものと同じで
ある。好ましくは一般式(III)で表される化合物
は、下記一般式(III−1)〜(III−6)で表さ
れる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】式中、R12、R13、R14およびR15はR11
と同じ意味を表す。一般式(III−2)、(III−
4)、(III−5)および(III−6)におけるR
12とR 13、一般式(III−4)および(III−6)
におけるR13とR14、一般式(III−6)におけるR
14とR15が互いに結合して5〜7員の縮合環を形成して
もよい。一般式(III−1)〜(III−6)で表さ
れる環のうち、(III−1)、(III−2)、(I
II−3)、(III−4)および(III−6)が好
ましく、(III−1)および(III−2)が特に好
ましい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】
【化18】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】
【化25】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】
【化29】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 249/04 505 7329−4C 506 7329−4C 249/08 528 7329−4C 249/12 512 7329−4C 249/18 504 7329−4C 257/04 E D A 403/12 249 417/12 249 487/04 139 7019−4C 491/048 7019−4C // C07B 61/00 300 (C07D 403/12 249:18 257:04) (C07D 417/12 249:18 277:82) (C07D 417/12 249:18) (C07D 487/04 231:00 249:00) (C07D 491/048 249:00 307:00)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I)で表される化合物、一
    般式(II)で表される化合物、パラホルムアルデヒド
    およびトリオキサンからなる化合物群より選ばれる化合
    物、および一般式(III)で表される化合物を、ル
    イス酸および/または金属塩の存在下反応させることに
    よって一般式(IV)で表されるアセタール類を合成す
    ることを特徴とするアセタール類の合成法。 【化1】 式中R1 はアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル
    基、アリール基またはヘテロ環基を表し、R2 はアルキ
    ル基またはアリール基を表す。 【化2】 式中、R3 とR4 はそれぞれ独立に水素原子、アルキル
    基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシカルボニ
    ル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、
    スルファモイル基、アリール基またはヘテロ環基を表
    す。 【化3】 式中、Z1 、Z2 、Z3 およびZ4 は−C(R11)=ま
    たは−N=を表し、R11は水素原子または置換基を表
    す。ただし、Z1 、Z2 、Z3 およびZ4 の少なくとも
    1つは−C(R11)=を表す。 【化4】 式中R1 、R2 、R3 、R4 、Z1 、Z2 、Z3 および
    4 は一般式(I)〜一般式(III)と同義である。
  2. 【請求項2】 R1 がアリール基であることを特徴とす
    る請求項1記載のアセタール類の合成法。
  3. 【請求項3】 R1 が一般式(V)で表されることを特
    徴とする請求項1記載のアセタール類の合成法。 【化5】 式中R5 は置換もしくは無置換の、アルキル基またはア
    リール基を表す。
  4. 【請求項4】 金属塩が2価の銅塩であることを特徴と
    する請求項1に記載のアセタール類の合成法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5985531A (en) * 1996-07-08 1999-11-16 Fuji Photo Film Co., Ltd. Silver halide color photographic light-sensitive material containing a development inhibitor releasing compound
US7335194B2 (en) 1999-07-02 2008-02-26 Uni-Charm Corporation Sanitary tampon

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