JPH0713060B2 - フェニルセリン誘導体 - Google Patents
フェニルセリン誘導体Info
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- JPH0713060B2 JPH0713060B2 JP4304657A JP30465792A JPH0713060B2 JP H0713060 B2 JPH0713060 B2 JP H0713060B2 JP 4304657 A JP4304657 A JP 4304657A JP 30465792 A JP30465792 A JP 30465792A JP H0713060 B2 JPH0713060 B2 JP H0713060B2
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- Japan
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- threo
- racemic
- serine
- dihydroxyphenyl
- phthaloyl
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
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- Indole Compounds (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、末梢性起立性低血圧症
の治療剤、抗うつ剤、またはパーキンソン病治療剤とし
て有用であることが知られている式〔II〕
の治療剤、抗うつ剤、またはパーキンソン病治療剤とし
て有用であることが知られている式〔II〕
【化2】 (式中、※は不斉炭素を示す。)で表わされるラセミ及
び光学活性−スレオ−3−(3,4−ジヒドロキシフェ
ニル)セリン(以下DOPSと略称する)の製造におけ
る重要な中間体に関する。
び光学活性−スレオ−3−(3,4−ジヒドロキシフェ
ニル)セリン(以下DOPSと略称する)の製造におけ
る重要な中間体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ラセミまたは光学活性−DOPS
の製造方法としては、一般式〔III 〕
の製造方法としては、一般式〔III 〕
【化3】 (式中、R1 およびR2 は各々水素原子またはメチル基
を意味するか、またはR1 とR2 とでメチレン基を意味
する。ただし、R1 およびR2 は同時には水素原子を意
味しない。)で表わされるアルデヒド誘導体を出発原料
とする方法が知られている。すなわち、上記一般式〔II
I 〕で表わされる化合物、例えばバニリン、ベラトリル
アルデヒドまたはピペロナールを出発原料として用い、
カテコール部分の保護基であるメチル基またはメチレン
基を除去することによって式〔IV〕
を意味するか、またはR1 とR2 とでメチレン基を意味
する。ただし、R1 およびR2 は同時には水素原子を意
味しない。)で表わされるアルデヒド誘導体を出発原料
とする方法が知られている。すなわち、上記一般式〔II
I 〕で表わされる化合物、例えばバニリン、ベラトリル
アルデヒドまたはピペロナールを出発原料として用い、
カテコール部分の保護基であるメチル基またはメチレン
基を除去することによって式〔IV〕
【化4】 で表わされるプロトカテキュアルデヒドを得た後、改め
てカテコール部分をエトキシカルボニル基またはベンジ
ル基で保護して式〔V〕
てカテコール部分をエトキシカルボニル基またはベンジ
ル基で保護して式〔V〕
【化5】 (式中、R3 はエトキシカルボニル基またはベンジル基
を意味する。)で表わされるベンズアルデヒド誘導体と
し、このベンズアルデヒド誘導体をグリシンまたはグリ
シン誘導体と縮合させて、スレオおよびエリスロ−3−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)セリン誘導体の混合
物を得、必要に応じ光学分割操作を経て保護基を除去す
ることにより、ラセミまたは光学活性−DOPSを製造
するという方法が用いられている。〔Chem.Ber.,52,172
4(1919);J.Chem.Soc.,658(1947);Chem.Ber.,87,892(195
4);J.Am.Chem.Soc.,76.1322(1954);Helv.Chim.Acta.,5
8,157(1975)〕
を意味する。)で表わされるベンズアルデヒド誘導体と
し、このベンズアルデヒド誘導体をグリシンまたはグリ
シン誘導体と縮合させて、スレオおよびエリスロ−3−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)セリン誘導体の混合
物を得、必要に応じ光学分割操作を経て保護基を除去す
ることにより、ラセミまたは光学活性−DOPSを製造
するという方法が用いられている。〔Chem.Ber.,52,172
4(1919);J.Chem.Soc.,658(1947);Chem.Ber.,87,892(195
4);J.Am.Chem.Soc.,76.1322(1954);Helv.Chim.Acta.,5
8,157(1975)〕
【0003】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来技術に
おいてはDOPSを製造するにあたり、原料化合物とな
るベンズアルデヒド誘導体のカテコール部分の保護基の
変更という煩雑な操作を必要とする欠点がある。
おいてはDOPSを製造するにあたり、原料化合物とな
るベンズアルデヒド誘導体のカテコール部分の保護基の
変更という煩雑な操作を必要とする欠点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる情況下、本発明者
らはカテコール部分の保護基の変更を必要としないラセ
ミ及び光学活性−DOPSの製造方法を鋭意検討した。
その結果、前記一般式〔III 〕で表わされる化合物、例
えばバニリン、ベラトリルアルデヒドまたはピペロナー
ルのメチル基またはメチレン基をカテコールの保護基と
してそのまま用いるという次のような新しいDOPSの
製造方法を見出し、本発明を完成した。 製造ルート
らはカテコール部分の保護基の変更を必要としないラセ
ミ及び光学活性−DOPSの製造方法を鋭意検討した。
その結果、前記一般式〔III 〕で表わされる化合物、例
えばバニリン、ベラトリルアルデヒドまたはピペロナー
ルのメチル基またはメチレン基をカテコールの保護基と
してそのまま用いるという次のような新しいDOPSの
製造方法を見出し、本発明を完成した。 製造ルート
【化6】 (式中、※、R1 およびR2 は前記と同じ意味を示
す。)すなわち、本発明は、前記製造ルート等のラセミ
および光学活性DOPSの製造における重要中間体であ
る前記式〔I〕で表わされるラセミまたは光学活性−ス
レオ−N−フタロイル−3−(3,4−ジヒドロキシフ
ェニル)セリンに関する。
す。)すなわち、本発明は、前記製造ルート等のラセミ
および光学活性DOPSの製造における重要中間体であ
る前記式〔I〕で表わされるラセミまたは光学活性−ス
レオ−N−フタロイル−3−(3,4−ジヒドロキシフ
ェニル)セリンに関する。
【0005】以下に、本発明化合物の製造方法について
詳細に説明する。前記一般式〔VII 〕で表わされるラセ
ミまたは光学活性−スレオ−N−フタロイル−3−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)セリン誘導体(ラセ
ミ体または光学活性体)を適当な溶媒中ルイス酸で処理
すると、対応するラセミまたは光学活性−スレオ−N−
フタロイル−3−(3,4−ジヒドロキシフェニル)セ
リン〔I〕(ラセミ体または光学活性体)が得られる。
ルイス酸としては塩化アルミニウム、臭化アルミニウ
ム、塩化第二鉄、塩化第二スズ、塩化ホウ素、臭化ホウ
素等を好ましい例として挙げることができ、又ルイス酸
とジメチルスルフィドとのコンプレックスをルイス酸と
して用いても良い。ルイス酸はスレオ−3−(3,4−
ジヒドロキシフェニル)セリン誘導体〔VII 〕に対し1
〜20倍モル、好ましくは2〜10倍モル使用すること
により実施することができる。好ましい結果を得るため
に反応液にルイス酸の他に、メチルメルカプタン、エチ
ルメルカプタン、ブチルメルカプタン、オクチールメル
カプタン、ドデカニルメルカプタン、オクタデカニルメ
ルカプタン等の炭素数1〜20のメルカプタン類をルイ
ス酸に対し1〜5倍モル加えてもよい。
詳細に説明する。前記一般式〔VII 〕で表わされるラセ
ミまたは光学活性−スレオ−N−フタロイル−3−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)セリン誘導体(ラセ
ミ体または光学活性体)を適当な溶媒中ルイス酸で処理
すると、対応するラセミまたは光学活性−スレオ−N−
フタロイル−3−(3,4−ジヒドロキシフェニル)セ
リン〔I〕(ラセミ体または光学活性体)が得られる。
ルイス酸としては塩化アルミニウム、臭化アルミニウ
ム、塩化第二鉄、塩化第二スズ、塩化ホウ素、臭化ホウ
素等を好ましい例として挙げることができ、又ルイス酸
とジメチルスルフィドとのコンプレックスをルイス酸と
して用いても良い。ルイス酸はスレオ−3−(3,4−
ジヒドロキシフェニル)セリン誘導体〔VII 〕に対し1
〜20倍モル、好ましくは2〜10倍モル使用すること
により実施することができる。好ましい結果を得るため
に反応液にルイス酸の他に、メチルメルカプタン、エチ
ルメルカプタン、ブチルメルカプタン、オクチールメル
カプタン、ドデカニルメルカプタン、オクタデカニルメ
ルカプタン等の炭素数1〜20のメルカプタン類をルイ
ス酸に対し1〜5倍モル加えてもよい。
【0006】反応溶媒としては反応の進行を妨げる溶媒
以外は何を用いても良いが、好ましい溶媒としては、ジ
クロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン、クロロ
ベンゼン等のハロゲン化アルキル系溶媒、トルエン、ベ
ンゼン等の芳香族炭化水素系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブ
チル等のエステル系溶媒、ニトロメタン、ニトロエタ
ン、ニトロベンゼン等のニトロ化炭化水素系溶媒、アセ
トン、メチルエチルケトン等のアセトン系溶媒、ピリジ
ン等、またはこれらの混合溶媒を挙げることができる。
反応温度は−40〜80℃の範囲で実施することができ
るが、−10〜30℃で実施するのが好ましい。反応は
10分から4時間の範囲で完結するが反応時間が長くな
っても良い。原料化合物である前記一般式〔VII 〕で表
わされるラセミまたは光学活性−スレオ−N−フタロイ
ル−3−(3,4−ジヒドロキシフェニル)セリン誘導
体は前記ルートに従って特開昭59−216858号公
報に記載の方法で製造することができる。
以外は何を用いても良いが、好ましい溶媒としては、ジ
クロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン、クロロ
ベンゼン等のハロゲン化アルキル系溶媒、トルエン、ベ
ンゼン等の芳香族炭化水素系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブ
チル等のエステル系溶媒、ニトロメタン、ニトロエタ
ン、ニトロベンゼン等のニトロ化炭化水素系溶媒、アセ
トン、メチルエチルケトン等のアセトン系溶媒、ピリジ
ン等、またはこれらの混合溶媒を挙げることができる。
反応温度は−40〜80℃の範囲で実施することができ
るが、−10〜30℃で実施するのが好ましい。反応は
10分から4時間の範囲で完結するが反応時間が長くな
っても良い。原料化合物である前記一般式〔VII 〕で表
わされるラセミまたは光学活性−スレオ−N−フタロイ
ル−3−(3,4−ジヒドロキシフェニル)セリン誘導
体は前記ルートに従って特開昭59−216858号公
報に記載の方法で製造することができる。
【0007】
【発明の効果】前記式〔I〕で表わされるラセミまたは
光学活性−スレオ−N−フタロイル−3−(3,4−ジ
ヒドロキシフェニル)セリンを中間体とすることによ
り、前記式〔II〕で表わされるDOPSの簡便な製造が
可能になった。本発明化合物を中間体とするDOPSの
詳細な製造法は前記公報に記載されている。
光学活性−スレオ−N−フタロイル−3−(3,4−ジ
ヒドロキシフェニル)セリンを中間体とすることによ
り、前記式〔II〕で表わされるDOPSの簡便な製造が
可能になった。本発明化合物を中間体とするDOPSの
詳細な製造法は前記公報に記載されている。
【0008】
【実施例】以下に実施例および参考例を挙げ本発明方法
を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。 実施例1 ラセミ−スレオ−N−フタロイル−3−(3,4−メチ
レンジオキシフェニル)セリン30g、エチルメルカプ
タン45ml、乾燥ジクロロメタン900mlの溶液を−1
0〜0℃に冷却し、無水塩化アルミニウム67.5gを加
え−10〜0℃にて4時間撹拌した。この混合物を5%
シュウ酸水600ml中に20℃以下で滴下、その後30
〜40℃として30分撹拌した。さらに室温として30
分撹拌して析出した結晶を濾取し、ラセミ−スレオ−N
−フタロイル−3−(3,4−ジヒドロキシフェニル)
セリン22.0g、mp130〜132℃を得た。 実施例2 L−スレオ−N−フタロイル−3−(3,4−メチレン
ジオキシフェニル)セリン1.0gと、エチルメルカプタ
ン1.5ml、乾燥ジクロルメタン30mlの溶液を−10〜
0℃に冷却し、無水塩化アルミニウム2.25gを加え−
10〜0℃にて4時間撹拌した。この混合物を5%シュ
ウ酸水20ml中に20℃以下で滴下、その後30〜40
℃として30分撹拌した。さらに室温として30分撹拌
して析出した結晶を濾取することにより、L−スレオ−
N−フタロイル−3−(3,4−ジヒドロキシフェニ
ル)セリン0.76g、mp205〜208℃、〔α〕D 20
−91.0°(c=1、メタノール)を得た。
を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。 実施例1 ラセミ−スレオ−N−フタロイル−3−(3,4−メチ
レンジオキシフェニル)セリン30g、エチルメルカプ
タン45ml、乾燥ジクロロメタン900mlの溶液を−1
0〜0℃に冷却し、無水塩化アルミニウム67.5gを加
え−10〜0℃にて4時間撹拌した。この混合物を5%
シュウ酸水600ml中に20℃以下で滴下、その後30
〜40℃として30分撹拌した。さらに室温として30
分撹拌して析出した結晶を濾取し、ラセミ−スレオ−N
−フタロイル−3−(3,4−ジヒドロキシフェニル)
セリン22.0g、mp130〜132℃を得た。 実施例2 L−スレオ−N−フタロイル−3−(3,4−メチレン
ジオキシフェニル)セリン1.0gと、エチルメルカプタ
ン1.5ml、乾燥ジクロルメタン30mlの溶液を−10〜
0℃に冷却し、無水塩化アルミニウム2.25gを加え−
10〜0℃にて4時間撹拌した。この混合物を5%シュ
ウ酸水20ml中に20℃以下で滴下、その後30〜40
℃として30分撹拌した。さらに室温として30分撹拌
して析出した結晶を濾取することにより、L−スレオ−
N−フタロイル−3−(3,4−ジヒドロキシフェニ
ル)セリン0.76g、mp205〜208℃、〔α〕D 20
−91.0°(c=1、メタノール)を得た。
【0009】実施例3 実施例1と同様の反応で得たラセミ−スレオ−N−フタ
ロイル−3−(3,4−ジヒドロキシフェニル)セリン
0.5gをメタノール5mlに溶解させ、キニン0.46gを
加え溶解させた。室温にて15時間放置後析出した結晶
を濾取し、D−スレオ−N−フタロイル−3−(3,4
−ジヒドロキシフェニル)セリン・キニン塩0.41g、
mp180〜185℃、〔α〕D 20−82.7°(c=1、
メタノール)を得た。この塩の一部を特開昭59−21
6858号公報の実施例3と同様に分解するとD−スレ
オ−N−フタロイル−3−(3,4−ジヒドロキシフェ
ニル)セリンmp175℃(分解)、〔α〕D 20+32.1
°(c=1、メタノール)を得た。 参考例1 ラセミ−スレオ−3−(3,4−メチレンジオキシフェ
ニル)セリン20g、無水炭酸ナトリウム11.31gを
水200mlに溶解し、この溶液にN−カルボエトキシフ
タルイミド27.28gを5℃以下に加えた。この混合物
を室温で3時間攪拌した後濃塩酸を加え弱酸性とした。
析出した結晶を濾取してラセミ−スレオ−N−フタロイ
ル−3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)セリン
30.63g、mp124℃を得た。
ロイル−3−(3,4−ジヒドロキシフェニル)セリン
0.5gをメタノール5mlに溶解させ、キニン0.46gを
加え溶解させた。室温にて15時間放置後析出した結晶
を濾取し、D−スレオ−N−フタロイル−3−(3,4
−ジヒドロキシフェニル)セリン・キニン塩0.41g、
mp180〜185℃、〔α〕D 20−82.7°(c=1、
メタノール)を得た。この塩の一部を特開昭59−21
6858号公報の実施例3と同様に分解するとD−スレ
オ−N−フタロイル−3−(3,4−ジヒドロキシフェ
ニル)セリンmp175℃(分解)、〔α〕D 20+32.1
°(c=1、メタノール)を得た。 参考例1 ラセミ−スレオ−3−(3,4−メチレンジオキシフェ
ニル)セリン20g、無水炭酸ナトリウム11.31gを
水200mlに溶解し、この溶液にN−カルボエトキシフ
タルイミド27.28gを5℃以下に加えた。この混合物
を室温で3時間攪拌した後濃塩酸を加え弱酸性とした。
析出した結晶を濾取してラセミ−スレオ−N−フタロイ
ル−3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)セリン
30.63g、mp124℃を得た。
【0010】参考例2 実施例1で得たラセミ−スレオ−N−フタロイル−3−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)セリン20.6gをエ
タノール200mlに溶解し、この溶液に抱水ヒドラジン
4.5gを加え2時間加熱還流した。この反応液を減圧下
濃縮し、残渣にメタノール200mlを加えた後、濃塩酸
にてpH≒1とした。30分攪拌後、不溶物を濾取し、
濾過母液を30%水酸化ナトリウム水溶液でpH=5.5
〜6に調整し、析出した結晶を濾取することにより、ラ
セミ−スレオ−3−(3,4−ジヒドロキシフェニル)
セリンmp222〜224℃、10.5gを得た。
(3,4−ジヒドロキシフェニル)セリン20.6gをエ
タノール200mlに溶解し、この溶液に抱水ヒドラジン
4.5gを加え2時間加熱還流した。この反応液を減圧下
濃縮し、残渣にメタノール200mlを加えた後、濃塩酸
にてpH≒1とした。30分攪拌後、不溶物を濾取し、
濾過母液を30%水酸化ナトリウム水溶液でpH=5.5
〜6に調整し、析出した結晶を濾取することにより、ラ
セミ−スレオ−3−(3,4−ジヒドロキシフェニル)
セリンmp222〜224℃、10.5gを得た。
Claims (1)
- 【請求項1】 式〔I〕 【化1】 (式中、※は不斉炭素を示す。)で表わされるラセミま
たは光学活性−スレオ−N−フタロイル−3−(3,4
−ジヒドロキシフェニル)セリン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4304657A JPH0713060B2 (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | フェニルセリン誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4304657A JPH0713060B2 (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | フェニルセリン誘導体 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58092941A Division JPS59216858A (ja) | 1983-05-25 | 1983-05-25 | スレオ−3−(3,4−ジヒドロキシフエニル)セリンの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05239025A JPH05239025A (ja) | 1993-09-17 |
JPH0713060B2 true JPH0713060B2 (ja) | 1995-02-15 |
Family
ID=17935666
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4304657A Expired - Lifetime JPH0713060B2 (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | フェニルセリン誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0713060B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2450343A4 (en) * | 2009-07-01 | 2013-01-09 | Dainippon Sumitomo Pharma Co | PROCESS FOR PREPARING THREO-3- (3,4-DIHYDROXYPHENYL) L-SERIN |
-
1992
- 1992-10-15 JP JP4304657A patent/JPH0713060B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05239025A (ja) | 1993-09-17 |
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