JPH07127694A - ノーバックラッシュ歯車減速機 - Google Patents

ノーバックラッシュ歯車減速機

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JPH07127694A
JPH07127694A JP7428193A JP7428193A JPH07127694A JP H07127694 A JPH07127694 A JP H07127694A JP 7428193 A JP7428193 A JP 7428193A JP 7428193 A JP7428193 A JP 7428193A JP H07127694 A JPH07127694 A JP H07127694A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
backlash
gears
shaft
case
gear
Prior art date
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Pending
Application number
JP7428193A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Urayama
正志 浦山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
I S SEIKI KK
Original Assignee
I S SEIKI KK
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Filing date
Publication date
Application filed by I S SEIKI KK filed Critical I S SEIKI KK
Priority to JP7428193A priority Critical patent/JPH07127694A/ja
Publication of JPH07127694A publication Critical patent/JPH07127694A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 最少の歯車数で、噛合歯車の一方をバックラ
ッシュがないように、歯厚さを厚く転位させて切削形成
し、これを組込むことによって製造コストの安いノーバ
ックラッシュ歯車減速機を得ること。 【構成】 二対の噛合歯車5,6,7,8による減速機
を軸芯面で分割する二つ割りケース1内に軸架し、二対
の噛合歯車5,6,7,8の各々の何れか一方の歯車を
バックラッシュが0に近くなるように転位させて切削形
成し、これを組込むようにしたこと。そして、二対の噛
合歯車5,6,7,8の一対又は二対をヘリカル歯車に
し、入力軸2、中間軸3、出力軸4のボールベアリング
9をスラストワッシャ11で軸方向に固定して取付ける
ようにしたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、サーボモーターなど
で駆動するノーバックラッシュ歯車減速機に関する。
【0002】
【従来の技術】サーボモーターで、歯車減速機を介して
ロボットの作動アームなどを駆動するような場合には、
歯車減速機にバックラッシュがあると、作動アームを所
定の位置に停止させることができなくなる。それで、こ
のような場合には、ノーバックラッシュ歯車減速機を用
いている。
【0003】ノーバックラッシュ歯車減速機は、今まで
に種々のものが提案されている。例えば、バックラッシ
ュを片側に寄せて、往動と復動を各々バックラッシュの
ない面の噛合せを用いて駆動するものや、一対の歯車の
一方を他方の二枚の歯車で歯面を挟み付けて使用するよ
うにしたものなどがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のノーバックラッ
シュ歯車減速機は、使用する歯車の数が多く、製造コス
トが大幅に高くつく不便がある。
【0005】かかる点に鑑み、この発明は、最少の歯車
数で、噛合歯車の一方をバックラッシュがないように、
歯厚さを厚く転位させて切削形成し、これを組込むこと
によって製造コストの安いノーバックラッシュ歯車減速
機を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明のノーバックラッシュ歯車減速機は、二対
の噛合歯車による減速機を軸芯面で分割する二つ割りケ
ース内に軸架し、二対の噛合歯車の各々の何れか一方の
歯車をバックラッシュが0に近くなるように転位させて
切削形成し、これを組込むようにしたことにある。そし
て、二対の噛合歯車の一対又は二対をヘリカル歯車に
し、入力軸、中間軸、出力軸のボールベアリングをスラ
ストワッシャで軸方向に固定して取付けるようにしたこ
とにある。
【0007】
【作用】ケースは、軸芯面で二つ割りに分割するように
してあるので、一方のケースに二対の噛合歯車を収めて
おくことができ、中間軸を固定して、中間軸に対する入
力軸と出力軸のバックラッシュ量を計測するのに便利で
ある。二対の噛合歯車の各々の何れか一方の歯車をバッ
クラッシュ量が0に近くなるように歯厚さを厚く転位さ
せて切削形成し、これを組込むことによって、ノーバッ
クラッシュの歯車減速機にできて、歯車の使用数を最少
にできる。また、ヘリカル歯車を用いる場合には、入力
軸、中間軸、出力軸が軸方向に動くと、歯車の歯面間に
バックラッシュがなくても、バックラッシュがあるのと
同様になる。これを防ぐため、入力軸、中間軸、出力軸
のボールベアリングを軸方向に止めるスラストワッシャ
を、ケースに設けた溝に隙間なく止めることによって軸
方向に固定し、バックラッシュのないものにできる。こ
の場合も、ケースを軸芯面で二分割してあるので、厚さ
の異なるスラストワッシャを簡単に交換することができ
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図3によっ
て説明する。図1乃至図2は、本発明のノーバックラッ
シュ歯車減速機の第1実施例の説明図であり、図1は二
つ割りケースの上側部分を取り外した状態の平面図、図
2は各軸の軸方向に沿って見た側面図、図3は本発明の
第2実施例の説明図である。図1及び図2に示すよう
に、第1実施例のノーバックラッシュ歯車減速機は、ケ
ース1を有する。このケース1は、軽合金などの金属を
用いて鋳造するもので、入力軸2、中間軸3、出力軸4
の軸芯面で二つ割に分割できるようにしてある。また、
分割されたケース1を上下に重ねてボルト(図示省略)
で締着して、図2のように一体にできるようになってい
る。また、前記入力軸2と中間軸3の間には、一対の噛
合歯車5,6が設けてあり、中間軸3と出力軸4の間に
は、一対の噛合歯車7,8が設けてある。入力軸2、中
間軸3、出力軸4は、各々、ボールベアリング9又はロ
ーラーベアリング10でケース1に回転自在に両側が軸
架される。
【0009】実施例では、各々、一対の噛合歯車5、6
と7、8を次のように構成してノーバックラッシュ歯車
減速機を構成する。当初、噛合歯車5,6,7,8は、
標準に切削したものを組付ける。そして、中間軸3を動
かないように固定し、入力軸2と出力軸4を往復回動さ
せて、噛合歯車5,6と噛合歯車7,8の間のバックラ
ッシュ量を計測する。これには、入力軸2と出力軸4に
レバーアームを固定して、先端の回動長さをダイヤルゲ
ージで計り、入力軸2と出力軸4の回転角度を求め、こ
れを噛合歯車5,6噛合歯車7,8のバックラッシュに
変換する。これによって、標準に切削した歯車5,6及
び7,8について、ボールベアリング9などを含むラジ
アルクリアランスによる影響を含めた実際の中心距離が
求まる。次に、求めた実際の中心距離に於いて、バック
ラッシュ量を0又は0に近い値に設定できる転位係数を
求める。この場合、一対の噛合歯車5,6及び7,8の
うちのいずれか片方の歯車を転位させるだけでよく、そ
の転位係数通りに切削形成した歯車に、標準に切削した
歯車を組替える。これによって、ノーバックラッシュの
減速歯車ができる。
【0010】次に、第2実施例について説明する。噛合
歯車5,6及び7,8をヘリカル歯車の噛合せにするこ
ともできる。この場合は、入力軸2、中間軸3、出力軸
4のヘリカル歯車を設けているものが軸方向に動くと、
バックラッシュを有する場合と同じになるので、軸方向
に動かないように、ボールベアリング9のスラストを止
めているスラストワッシャ11を選択する。この場合、
ケース1のスラスト受けの溝12に隙間なく嵌る厚さの
ものに、スラストワッシャ11を選定する。尚、二つに
並べたボールベアリング9で軸を支承するときは、一つ
のボールベアリング9を軸方向に固定すれば足りる。な
お、本発明に用いる歯車は、このようなヘリカル歯車に
限定されないことはもちろんであり、種々の種類の歯車
で本発明のノーバックラッシュ歯車減速機を構成でき
る。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は上述の
ように構成したので、一対の噛合歯車の片方の歯車をバ
ックラッシュがなくなるように歯厚さを厚く転位させて
切削形成したものを組込むことによって、歯車の数が最
少のノーバックラッシュ歯車減速機にできる。これによ
って製造コストを大幅に低減し、かつ小型にできる。
又、歯車を取付けている軸のボールベアリングを軸方向
に動かないようにすることによって、ヘリカル歯車の使
用ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るノーバックラッシュ
歯車減速機を示す、上側ケースを外した縦断平面図であ
る。
【図2】図1の歯車減速機を軸方向から見た側面図であ
る。
【図3】本発明の第2実施例を示す入力軸と中間軸の間
にヘリカル歯車を用いた場合の拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 入力軸 3 中間軸 4 出力軸 5,6,7,8 噛合歯車 9 ボールベアリング 11 スラストワッシャ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【作用】ケースは、軸芯面で二つ割りに分割するように
してあるので、一方のケースに二対の噛合歯車を収めて
おくことができ、中間軸を固定して、中間軸に対する入
力軸と出力軸のバックラッシュ量を計測するのに便利で
ある。二対の噛合歯車の各々の何れか一方の歯車をバッ
クラッシュ量が0に近くなるように歯厚さを厚く転位さ
せて切削形成し、これを組込むことによって、ノーバッ
クラッシュの歯車減速機にできて、歯車の使用数を最少
にできる。また、ヘリカル歯車を用いる場合には、入力
軸、中間軸、出力軸が軸方向に動くと、歯車の歯面間に
バックラッシュがなくても、バックラッシュがあるのと
同様になる。これを防ぐため、入力軸、中間軸、出力軸
のボールベアリングを軸方向に止めるスラストワッシャ
又は、サークリップを、ケース及び入力軸、中間軸、出
力軸に設けた溝に隙間なく止めることによって軸方向に
固定し、バックラッシュのないものにできる。この場合
も、ケースを軸芯面で二分割してあるので、厚さの異な
るスラストワッシャを簡単に交換することができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】次に、第2実施例について説明する。噛合
歯車5,6及び7,8をヘリカル歯車の噛合せにするこ
ともできる。この場合は、入力軸2、中間軸3、出力軸
4のヘリカル歯車を設けているものが軸方向に動くと、
バックラッシュを有する場合と同じになるので、軸方向
に動かないように、ボールベアリング9のスラストを止
めているスラストワッシャ11を選択する。この場合、
ケース1及び入力軸2、中間軸3、出力軸4のスラスト
受けの溝12に隙間なく嵌る厚さのものに、スラストワ
ッシャ11を選定する。尚、二つに並べたボールベアリ
ング9で軸を支承するときは、一つのボールベアリング
9を軸方向に固定すれば足りる。なお、本発明に用いる
歯車は、このようなヘリカル歯車に限定されないことは
もちろんであり、種々の種類の歯車で本発明のノーバッ
クラッシュ歯車減速機を構成できる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は上述の
ように構成したので、一対の噛合歯車の片方の歯車をバ
ックラッシュがなくなるように歯厚さを厚く転位させて
切削形成したものを組込むことによって、歯車の数が最
少のノーバックラッシュ歯車減速機にできる。これによ
って製造コストを大幅に低減し、かつ小型にできる。
又、歯車を取付けている軸のボールベアリングを軸方向
に動かないようにすることによって、ヘリカル歯車の使
用ができる。尚、減速比が小さくてよい場合には、一対
の歯車だけにして中間軸を出力軸にすればよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二対の噛合歯車による減速機を軸芯面で
    分割する二つ割りケース内に軸架し、二対の噛合歯車の
    各々の何れか一方の歯車をバックラッシュが0に近くな
    るように転位させて切削形成し、これを組込むようにし
    たことを特徴とするノーバックラッシュ歯車減速機。
  2. 【請求項2】 二対の噛合歯車の一対又は二対をヘリカ
    ル歯車にし、入力軸、中間軸、出力軸のボールベアリン
    グをスラストワッシャで軸方向に固定して取付けるよう
    にしたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のノ
    ーバックラッシュ歯車減速機。
JP7428193A 1993-03-31 1993-03-31 ノーバックラッシュ歯車減速機 Pending JPH07127694A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7428193A JPH07127694A (ja) 1993-03-31 1993-03-31 ノーバックラッシュ歯車減速機

Applications Claiming Priority (1)

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JP7428193A JPH07127694A (ja) 1993-03-31 1993-03-31 ノーバックラッシュ歯車減速機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07127694A true JPH07127694A (ja) 1995-05-16

Family

ID=13542580

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7428193A Pending JPH07127694A (ja) 1993-03-31 1993-03-31 ノーバックラッシュ歯車減速機

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JP (1) JPH07127694A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8893572B2 (en) 2011-12-08 2014-11-25 Industrial Technology Research Institute Backlash eliminating device for helical gears

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0214689U (ja) * 1988-07-08 1990-01-30
JPH04266646A (ja) * 1991-02-19 1992-09-22 Matsumura Gear- Seisakusho:Kk 遊星歯車装置                      

Patent Citations (2)

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