JPH07125489A - 筆記ボード及びその製造方法 - Google Patents

筆記ボード及びその製造方法

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JPH07125489A
JPH07125489A JP27544993A JP27544993A JPH07125489A JP H07125489 A JPH07125489 A JP H07125489A JP 27544993 A JP27544993 A JP 27544993A JP 27544993 A JP27544993 A JP 27544993A JP H07125489 A JPH07125489 A JP H07125489A
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writing board
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board according
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JP27544993A
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Inventor
Toshihiko Komai
駒井敏彦
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KOMAI KK
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KOMAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】耐久性に優れ、熱による変形を起こし難く、し
かも、使用時の騒音の発生を効果的に抑制することがで
きる筆記ボードを提供する。 【構成】鋼板41の両面にメラミン樹脂層43を対称に
形成してなる表面材4と、その表面材4の裏面を添接支
持する芯材5とを具備してなる。表面材4は芯材5より
も小さく設定してあり、この表面材4を芯材5の表面
に、該芯材5の表面外縁部分に接着剤侵出代8が残るよ
うにして貼着している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆるマーカーやチ
ョーク等で消失可能に書き込むことができるようにした
筆記ボードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の筆記ボードとして、鋼板
の表面に塗装を施した表面材と、この表面材の裏面を添
接支持する芯材とを具備してなるものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構成のものは、表面材における塗装面の磨耗耐久性に問
題があり、また、温度差が激しい場所で使用すると、鋼
板の伸縮に塗装面が追従できず、その表面にひび割れを
招くこともある。そのため、再塗装等の保守が必要にな
るという問題がある。
【0004】また、この種の表面材は、鋼板を主体に構
成されているため、制振作用に乏しく、チョーク等で筆
記したり磁石を当接させる度に、カチーンカチーンとい
う騒音が発生するという不具合もある。
【0005】請求項1〜3記載の発明は、このような不
具合を解消することを目的としている。
【0006】さらに、従来のものは、芯材に表面材を接
着材を介して貼着し、しかる後に、その周縁を同時裁断
して仕上げられるため、製造に要する工数が多い上に、
表面材が芯材から剥がれ易いという問題もある。すなわ
ち、表面材を接着剤を介して芯材に圧接すると、接着剤
が圧密されて薄い層状となり、その残余分が周縁部分に
侵出することになるが、従来のものは接着剤の豊富な周
縁部分を裁断して除去してしまうため、表面材が周縁部
分の剥れをきっかけにして芯材から剥離し易くなる。
【0007】請求項4記載の発明は、かかる不具合をも
解消することを目的としている。
【0008】また、この種の筆記ボードは、マーカー等
により書き込んだ記述を、ラーフルにより拭去ることに
よって消失させることができるようになっているが、何
度もこの操作を繰り返すと、筆記面が研磨されて平滑と
なり、光の映り込みを招いたり、マーカーの顔料が付着
し難くなる。
【0009】請求項5記載の発明は、特にこのような不
具合をも解消することを目的としている。
【0010】さらに、面積の大きな筆記ボードの場合に
は、表面材を巻装状態で設置箇所に搬入し、設置場所で
その表面材を展開して芯材に貼着するようにしている
が、このような施工方法は薄い表面材を用いるものにし
か適用することができない。
【0011】請求項5記載の発明は、かかる不具合をも
解消することを目的としている。
【0012】なお、複数の表面材を突き合わせて接合す
る場合には、その筆記面に段差が発生し易いが、請求項
7、8記載の発明は、かかる段差の発生を効果的に防止
することができる筆記ボードの製造方法を提供すること
を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明に係る筆記ボードは、磁性板の両面に
熱硬化性樹脂層を略対称に形成してなる表面材と、その
表面材の裏面を添接支持する芯材とを具備してなること
を特徴とする。
【0014】磁性板としては、鋼板が好適であり、ま
た、熱硬化性樹脂層としては、メラミン樹脂層等を挙げ
ることができる。
【0015】表面材が芯材から剥離するのを効果的に防
止するには、表面材を芯材よりも小さく設定し、この表
面材を芯材の表面に、該芯材の表面外縁部分に接着剤侵
出代が残るようにして貼着するのがよい。
【0016】長期間使用しても表面が平滑にならないよ
うにし、所期の性能を長期に亘って維持し得るようにす
るには、表面材の筆記面に表出する熱硬化性樹脂層に、
顔料粒子を混在させておくのがよい。
【0017】なお、本発明の表面材は、前述したように
磁性板の両面に熱硬化性樹脂を形成したものであるため
巻装状態で運搬するのが不可能であるが、このような表
面材を使用する場合でも搬入に問題が生じないようにす
るには、複数枚の表面材を、筆記面が面一になるように
突き合わせて裏板により連接し、それら表面材を裏板と
ともに芯材に添設してなるものにするのがよい。表面材
の接合部分において筆記面に段差が生じないようにする
には、平滑な吸着面を有した電磁石を設けておき、接合
すべき表面材を、その筆記面をこの吸着面に添接させつ
つ相互に突き合わせ、その突合せ状態で電磁石に通電し
て両表面材を位置決めし、その位置決め状態を維持しつ
つ両表面材の裏面に裏板を接着剤により貼着し、その貼
着後に電磁石による吸着を解除し、しかる後にそれら表
面材を前記裏板とともに芯材に添設して前述した筆記ボ
ードを製造するのが望ましい。この場合、接合部分の隙
間の発生を可及的に少なくしつつ高い接合強度を得るに
は、突き合わせた表面材間に裏面方向に拡開する横断面
V形の溝が形成されるように表面材の端面を傾斜させて
おき、裏板を貼着するための接着材を前記溝内にも充満
させるようにするのがよい。
【0018】
【作用】本発明によれば、表面材が磁性板を備えている
ため磁石を用いて用紙等を止着することができるととも
に、その表面にマーカー等を用いて所望の文字や図形を
書き込むことができ、その書き込みをラーフルにより消
すこともできる。
【0019】しかして、このものは筆記面が硬度の高い
熱硬化性樹脂により構成されているため、優れた磨耗耐
久性を発揮するだけでなく、温度変化等により磁性板が
伸縮しようとしても塗装のようにひび割れが生じること
もない。しかも、この表面材は、磁性板の両面に熱硬化
性樹脂層を略対称に形成してあるため、磁性板と熱硬化
性樹脂層の熱膨脹係数に多少の相違があっても、全体が
バイメタル的に反るのを確実に防止することができる。
【0020】その上、鋼板等により構成される磁性板の
両面に熱硬化性樹脂層が形成してあれば、外力により磁
性板が振動しても、両側の熱硬化性樹脂層の存在により
その振動に制動がかけられる。そのため、表面材自体が
優れた制振作用を発揮し得るものとなり、磁石やチョー
ク等を筆記面に衝合させても響きのある大きな騒音が発
生するのを効果的に抑制することができる。
【0021】また、表面材を芯材の表面に、該芯材の表
面外縁部分に接着剤侵出代が残るようにして貼着してお
けば、接着時に侵出した接着材が芯材の表面と、表面材
の端面を結び付けるようにして硬化することになり、そ
の硬化した接着材がそのまま残存する。そのため、表面
材が芯材から剥離するのを効果的に防止することができ
る。
【0022】さらに、表面材の筆記面に表出する熱硬化
性樹脂層に顔料粒子を混在させておけば、ラーフルによ
り表面材の筆記面が研磨されて磨耗しても、次々にその
筆記面に顔料粒子が表出して掻き落とされることにな
り、筆記面は常時凹凸のある艶消し状態に保たれる。そ
のため、繰り返し使用しても表面が鏡面状になることが
なく、所期の性能を長期に亘って維持することができ
る。
【0023】また、複数枚の表面材を、筆記面が面一に
なるように突き合わせて裏板により連接し、それら表面
材を裏板とともに芯材に添設してなるものにすれば、表
面材の室内への搬入が容易になり、大面積の筆記ボード
も容易に施工することができる。
【0024】その上、本発明の表面材は磁性板を有して
いるため、電磁石を用いて容易に位置決めすることがで
きる。そのため、前述のような製造方法によって筆記面
に段差のない筆記ボードを容易に製造することが可能と
なる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図3を参照
して説明する。
【0026】この筆記ボード1は、ボード本体2の周囲
に枠体3を設けてなる。
【0027】ボード本体2は、図1及び図2に示すよう
に、表面材4と、その表面材4の裏面を添接支持する芯
材5と、この芯材5の裏面に貼着したカラー鋼板6とを
具備してなる。表面材4は、磁性板たるクロメイト鋼板
41の両面にフェノ−ル樹脂層42を介して熱硬化性樹
脂層たるメラミン樹脂層43を対称に形成してなる。こ
の実施例におけるメラミン樹脂層43は、透明のメラミ
ン樹脂にパターン紙を埋設したもので、パターン紙の色
彩やパターン紙に印刷してある罫線等が表から視認し得
るようになっており、その筆記面4aは梨地処理が施し
てある。また、芯材5は、例えば、木質繊維熱圧成形板
(MDF)やハードボード等からなるもので、この芯材
5の表面に前記表面材4を接着剤7を用いて貼着してい
る。この場合、表面材4を芯材5よりも小さく設定し、
この表面材4を芯材5の表面に、該芯材5の表面外縁部
分に接着剤侵出代8が残るようにして貼着している。接
着剤7としては、例えば、アクリル系やエポキシ系ある
いは合成ゴム系のもの等を使用する。
【0028】枠体3は、ボード本体2の上縁に装着した
上枠材31と、下縁に装着した下枠材32と、左右両側
縁にそれぞれ装着した側枠材33とからなる。上枠材3
1は、アルミ押出材製のもので、図2に示すように、ボ
ード本体2の上縁を挾持する内枠部31aと、この内枠
部31aを包持する外枠部31bとを具備してなる。こ
の内枠部31aと外枠部31bとの間には、隙間が形成
されており、その隙間に壁に固定される懸吊用ブラケッ
ト35や紙押え用ホルダ36を着脱可能に挿入し得るよ
うになっている。下枠材32は、アルミ押出材製のもの
で、ボード本体2の下縁を挾持する内枠部32aと、こ
の内枠部32aを包持する外枠部32bとを具備してな
る。この内枠部32aと外枠部32bとの間にも、隙間
が形成されており、その隙間に図2に示すような粉受3
7の基端部を着脱可能に挿入し得るようになっている。
なお、38は軟質合成樹脂製のがたつき防止部材であ
る。また、側枠材33は、アルミ押出材製のもので、ボ
ード本体2の側縁を挾持し得る形態をなしており、その
上下端を合成樹脂製のコーナ部材34を介して前記上枠
材31及び下枠材32に接合している。この筆記ボード
1を図示しないフレームに反転可能に枢支させる場合に
は、これら両側枠材33に軸部を装着する。
【0029】このような構成のものであれば、表面材4
がクロメイト鋼板41を備えているため磁石を用いて用
紙等を止着することができるとともに、その筆記面4a
にマーカー等を用いて所望の文字や図形を書き込むこと
ができ、その書き込みをラーフルにより消すこともでき
る。なお、ラーフルとしては、従来周知なものを使用し
てもよいのは勿論であるが、その他として、細い合成樹
脂繊維等をへちま状に絡めてなるラーフルを使用しても
よい。このようなラーフルを用いれば、繊維により筆記
面4aから掻き取った顔料粒子をそのラーフル内部に無
抵抗に近い状態で侵入させることができるため、筆記面
に記載した文字等を迅速かつ確実に消すことが可能にな
る。
【0030】しかして、この筆記ボード1は、筆記面4
aが硬度の高いメラミン樹脂層43により構成されてい
るため、優れた磨耗耐久性を発揮するだけでなく、温度
変化等によりクロメイト鋼板41が伸縮しようとしても
塗装のようにひび割れが生じることもない。しかも、こ
の表面材4は、クロメイト鋼板41の両面にフェノール
樹脂層42を介してメラミン樹脂層43を対称に形成し
てあるため、クロメイト鋼板41とメラミン樹脂層43
の熱膨脹係数に多少の相違があっても、表面材4全体が
バイメタル的に反るのを確実に防止することができる。
【0031】その上、クロメイト鋼板41の両面にフェ
ノール樹脂層42及びメラミン樹脂層43がそれぞれ形
成してあれば、外力によりクロメイト鋼板41が振動し
ても、両側の樹脂層42、43の存在によりその振動に
制動がかけられる。そのため、表面材4自体が優れた制
振作用を発揮し得るものとなり、磁石やチョーク等を筆
記面に衝合させても大きな響きのある音が発生するのを
効果的に抑制することができる。
【0032】また、表面材4を芯材5の表面に、該芯材
5の表面外縁部分に接着剤侵出代8が残るようにして貼
着してあるので、接着時に侵出した接着剤7が図3に示
すように、芯材5の表面と、表面材4の端面を結び付け
るようにして硬化することになり、その硬化した接着剤
7がそのまま残存する。そのため、表面材4が芯材5か
ら剥離するのを効果的に防止することができる。
【0033】なお、表面材の材質は以上説明したものに
限定されないのは勿論であり、メラミン樹脂以外の熱硬
化性樹脂を用いてもよい。
【0034】また、前記実施例では、透明の熱硬化性樹
脂内にパターン紙を埋設した場合について説明したが、
このようなパターン紙や色彩紙等を埋設する代わりに、
熱硬化性樹脂層に顔料を混入させて筆記面に所要の色彩
を施すようにしてもよい。この場合、図4に筆記面近傍
部を大きく拡大して示すように、表面材104の筆記面
104aの梨地処理の荒さに相当する程度の粒径を備え
た顔料9を該熱硬化性樹脂層143の少なくとも表面部
分全域に混入させておけば、ラーフルにより筆記面10
4aが磨耗しても、それらの顔料9が表出してかき落と
され、順次新たな凹凸104bが形成されることになる
ため、筆記面104aの梨地状態を長期に亘って維持す
ることが可能となり、筆記面104aが研磨されて光の
映り込みや、マーカーでの書き込み不良等を招くのを効
果的に防止することができる。
【0035】さらに、表面材の裏面を添接支持する芯材
の構成も、前記実施例に限定されるものではなく、例え
ば、図5あるいは図6に示すようなものであってもよ
い。すなわち、図5のものは、パーチクルボード製の芯
材205の両面に前述したような表面材204をそれぞ
れ貼着したものである。また、図6のものは、ラワン合
板351によりロールコアやハニカムコア等のコア材料
352を挾持させてなるフラッシュ構造の芯材305の
表面に表面材304を貼着するとともに、裏面にカラー
鋼板306やポリ合板等を貼着してなる。この実施例の
ものは周縁に合成樹脂製の枠材(図示せず)を装着する
ようにしたもので、芯材305の周縁部材353には枠
材固定用の凹溝354が形成してある。その他、芯材と
しては、ベニア板、強化ダンボール、プラスチック発泡
材等を使用することもできるのは勿論である。
【0036】また、以上説明した実施例では、継ぎ目の
ない表面材を使用した場合について説明したが、例え
ば、図7及び図8に示すように、複数枚の表面材404
を、筆記面404aが面一になるように突き合わせて裏
板409により連接し、それら表面材404を裏板40
9とともに芯材405に添設してなるものであってもよ
い。かかる筆記ボード401は、図9〜図12に示すよ
うな手順で製造される。まず、図9に示すように平滑な
吸着面411を有した電磁石412を設けておき、接合
すべき表面材404を、図10に示すように、その筆記
面404aをこの吸着面411に添接させつつ相互に突
き合わせ、その突合せ状態で電磁石412に通電して両
表面材404を位置決めする。その位置決め状態を維持
しつつ図11に示すように両表面材404の裏面404
bに裏板409をエポキシ系等の接着剤407により貼
着し、その貼着後に図12に示すように電磁石412に
よる吸着を解除する。しかる後にそれら表面材404を
前記裏板409とともに芯材405に添設して図7及び
図8に示すような筆記ボード401を得る。このように
して製造される筆記ボード401は、筆記面404aを
平滑な電磁石412の吸着面411によって面一に規制
し位置決めした状態で隣接する表面材404同士が接合
されるので、表面材404の接合部分に段差が発生する
のを簡単かつ確実に防止することができる。なお、この
実施例では、突き合わせた表面材404間に裏面方向に
拡開する横断面V形の溝441が形成されるように両表
面材404の端面404cを傾斜させておき、裏板40
9を貼着するための接着材407を前記溝441内にも
充満させるようにしている。このようにしておけば、接
着剤407に邪魔されることなしに隣接する表面材40
4の筆記面404a側を可及的に接近させることが可能
となり、筆記面404aに隙間が発生したり接着剤40
7のはみ出しを招くことなしに、高い接合強度を発揮さ
せることが可能となる。以上の説明では、接合すべき両
表面材404の端面404cを傾斜させてその間にV形
の溝441を形成した場合について説明したが、図13
に示すように、一方の表面材504の直角端面504c
と他方の表面材604の傾斜端面604c間にV形の溝
541を形成してもよいのは勿論である。
【0037】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような構成であ
るから、筆記面が優れた磨耗耐久性を発揮するだけでな
く、温度変化等により磁性板が伸縮しようとしても塗装
のようにひび割れが生じることもなく、しかも、磁性板
の両面に熱硬化性樹脂層を略対称に形成してあるため、
磁性板と熱硬化性樹脂層の熱膨脹係数に多少の相違あっ
ても、表面材全体がバイメタル的に反るのを確実に防止
することができる。
【0038】その上、鋼板等により構成される磁性板の
両面に熱硬化性樹脂層が形成してあるので、表面材自体
が優れた制振作用を発揮し得るものとなり、磁石やチョ
ーク等を筆記面に衝合させても響きのある大きな騒音が
発生するのを効果的に抑制することができ、オフィスや
会議室あるいは教室等における静粛性向上に寄与し得る
ものとなる。
【0039】また、表面材を芯材の表面に、該芯材の表
面外縁部分に接着剤侵出代が残るようにして貼着してお
けば、接着時に侵出した接着材が芯材の表面と、表面材
の端面を結び付けるようにして硬化することになり、そ
の硬化した接着材がそのまま残存する。そのため、表面
材が芯材から剥離するのを効果的に防止することができ
る。したがって、製作時の工数を削減しつつ耐久性を大
幅に向上させることができるものである。
【0040】さらに、表面材の筆記面に表出する熱硬化
性樹脂層に顔料粒子を混在させておけば、ラーフルによ
り表面材の筆記面が研磨されて磨耗しても、次々にその
筆記面に顔料粒子が表出して掻き落とされることにな
り、筆記面は常時凹凸のある艶消し状態に保たれる。そ
のため、繰り返し使用しても表面が鏡面状になることが
なく、所期の性能を長期に亘って維持することができ
る。
【0041】また、複数枚の表面材を接合して筆記ボー
ドを構成するようにしておけば、各表面材を分離した状
態で設置現場に搬入することも可能となり、面積の大き
な筆記ボードも容易に施工することができる。すなわ
ち、搬入路を通過させることができないような大面積の
表面材を備えた筆記ボードを室内に構築することも容易
に可能となる。
【0042】その上、本発明の表面材は磁性板を有して
いるため、電磁石を用いて容易に位置決めすることがで
きる。そのため、前述のような製造方法を採用して筆記
面に段差のない筆記ボードを容易に製造することが可能
となる。したがって、複数枚の表面材を接合したもので
あるにも拘らず、その接合部分に筆記に支障が生じるよ
うな段差や隙間が発生することがなく、見栄えや使い勝
手の良好な筆記ボードを提供することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図。
【図2】図1におけるA−A線に沿う拡大断面図。
【図3】同実施例の拡大部分断面図。
【図4】本発明の他の実施例を示す拡大部分断面図。
【図5】本発明のさらに他の実施例を示す部分断面図。
【図6】本発明のさらに他の実施例例を示す部分断面
図。
【図7】本発明の他の実施例を示す正面図。
【図8】図7におけるB−B線に沿う拡大断面図。
【図9】同実施例における表面材の製造方法を示す工程
説明図。
【図10】同工程説明図。
【図11】同工程説明図。
【図12】同工程説明図。
【図13】本発明の他の実施例を示す表面材接合部分の
拡大断面図。
【符号の説明】
1…筆記ボード 2…ボード本体 3…枠体 4…表面材 4a…筆記面 6…芯材 7…接着剤 8…接着剤侵出代 9…顔料 41…磁性板(クロメイト鋼板) 43…熱硬化性樹脂層(メラミン樹脂層) 104…表面材 104a…筆記面 204…表面材 205…芯材 304…表面材 305…芯材 401…筆記ボード 404…表面材 404a…筆記面 404b…裏面 404c…端面 405…芯材 407…接着剤 409…裏板 411…吸着面 412…電磁石 441…V形の溝 504…表面材 504c…端面 541…V形の溝 604…表面材 604c…端面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性板の両面に熱硬化性樹脂層を略対称に
    形成してなる表面材と、その表面材の裏面を添接支持す
    る芯材とを具備してなることを特徴とする筆記ボード。
  2. 【請求項2】磁性板が、鋼板である請求項1記載の筆記
    ボード。
  3. 【請求項3】熱硬化性樹脂層が、メラミン樹脂層である
    請求項1又は2記載の筆記ボード。
  4. 【請求項4】表面材を芯材よりも小さく設定し、この表
    面材を芯材の表面に、該芯材の表面外縁部分に接着剤侵
    出代が残るようにして貼着していることを特徴とする請
    求項1、2又は3記載の筆記ボード。
  5. 【請求項5】表面材の筆記面に表出する熱硬化性樹脂層
    に、顔料粒子を混在させていることを特徴とする請求項
    1記載の筆記ボード。
  6. 【請求項6】複数枚の表面材を、筆記面が面一になるよ
    うに突き合わせて裏板により連接し、それら表面材を裏
    板とともに芯材に添設してなることを特徴とする請求項
    1記載の筆記ボード。
  7. 【請求項7】平滑な吸着面を有した電磁石を設けてお
    き、接合すべき表面材を、その筆記面をこの吸着面に添
    接させつつ相互に突き合わせ、その突合せ状態で電磁石
    に通電して両表面材を位置決めし、その位置決め状態を
    維持しつつ両表面材の裏面に裏板を接着剤により貼着
    し、その貼着後に電磁石による吸着を解除し、しかる後
    にそれら表面材を前記裏板とともに芯材に添設して請求
    項6記載の筆記ボードを得ることを特徴とする筆記ボー
    ドの製造方法。
  8. 【請求項8】突き合わせた表面材間に裏面方向に拡開す
    る横断面V形の溝が形成されるように表面材の端面を傾
    斜させておき、裏板を貼着するための接着材を前記溝内
    にも充満させるようにしたことを特徴とする請求項7記
    載の筆記ボードの製造方法。
JP27544993A 1993-11-04 1993-11-04 筆記ボード及びその製造方法 Pending JPH07125489A (ja)

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