JPH07123928A - 家禽疾病予防剤及び家禽用飼料 - Google Patents
家禽疾病予防剤及び家禽用飼料Info
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- JPH07123928A JPH07123928A JP5302193A JP30219393A JPH07123928A JP H07123928 A JPH07123928 A JP H07123928A JP 5302193 A JP5302193 A JP 5302193A JP 30219393 A JP30219393 A JP 30219393A JP H07123928 A JPH07123928 A JP H07123928A
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- Japan
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- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ブロイラ−鶏に多発する腹水症ならびに突然
死症候群を予防可能な薬剤または飼料組成物を得る。 【構成】 補酵素Ｑ9 または補酵素Ｑ10より成る家禽疾
病予防薬剤ならびに補酵素Ｑ9 または補酵素Ｑ10を添加
して成る家禽用飼料。
死症候群を予防可能な薬剤または飼料組成物を得る。 【構成】 補酵素Ｑ9 または補酵素Ｑ10より成る家禽疾
病予防薬剤ならびに補酵素Ｑ9 または補酵素Ｑ10を添加
して成る家禽用飼料。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は家禽疾病予防剤および家
禽用飼料、さらに詳しくはブロイラ−鶏に多発する腹水
症ならびに突然死症候群を予防可能な家禽疾病予防剤お
よび同家禽疾病予防剤の有効成分を添加して成る家禽用
飼料に関するものである。
禽用飼料、さらに詳しくはブロイラ−鶏に多発する腹水
症ならびに突然死症候群を予防可能な家禽疾病予防剤お
よび同家禽疾病予防剤の有効成分を添加して成る家禽用
飼料に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、ブロイラ−鶏の経済的飼育時に腹
水症ならびに突然死症候群が多発し、これらの疾病によ
るブロイラ−鶏の死亡率は時には４〜１０％もの高率に
達し、ブロイラ−鶏を飼育する農家、企業に重大な経済
的損失、打撃を与えている。
水症ならびに突然死症候群が多発し、これらの疾病によ
るブロイラ−鶏の死亡率は時には４〜１０％もの高率に
達し、ブロイラ−鶏を飼育する農家、企業に重大な経済
的損失、打撃を与えている。
【０００３】ブロイラ−鶏の腹水症ならびに突然死症候
群は、共に鶏の肺動脈高血圧症に起因する心臓肥大、特
に右心室肥大を顕著に呈する非感染性の疾病である。
群は、共に鶏の肺動脈高血圧症に起因する心臓肥大、特
に右心室肥大を顕著に呈する非感染性の疾病である。
【０００４】前者の罹患鶏は一様に腹部が膨満し、沈
鬱、チアノ−ゼ、下痢便***、歩行困難の症状を呈し、
心臓の周囲あるいは腹腔内に水腫性液の貯留を伴い、慢
性的な成長不良経過を辿り死亡に至る。後者の罹患鶏は
上体、特に頭、頚部から前胸部に充血、鬱血が顕著であ
り、顕著な右心房の拡張及び血液の鬱滞を認める。
鬱、チアノ−ゼ、下痢便***、歩行困難の症状を呈し、
心臓の周囲あるいは腹腔内に水腫性液の貯留を伴い、慢
性的な成長不良経過を辿り死亡に至る。後者の罹患鶏は
上体、特に頭、頚部から前胸部に充血、鬱血が顕著であ
り、顕著な右心房の拡張及び血液の鬱滞を認める。
【０００５】また、全身諸臓器に組織学的な高度の鬱血
性変化を認める。本症候群は突然に発症し死亡に至る。
「鶏病研報 21 巻3 号,129〜136 頁（1985) ；同誌 16
巻2号,43 〜48頁(1980) 参照」
性変化を認める。本症候群は突然に発症し死亡に至る。
「鶏病研報 21 巻3 号,129〜136 頁（1985) ；同誌 16
巻2号,43 〜48頁(1980) 参照」
【０００６】これらの両疾病の原因あるいは関係につい
ては、未だ明確な知見は得られていないが、何れも酸素
要求量の増大する飼育環境下で多発することが認められ
ている。
ては、未だ明確な知見は得られていないが、何れも酸素
要求量の増大する飼育環境下で多発することが認められ
ている。
【０００７】例えば高エネルギ−飼料或はペレット飼料
の給与による飼育による多発が認められ、腹水症は最初
にメキシコの高地で発生、報告されたように、これらの
飼育条件に加えて寒冷地あるいは高地での飼育などの飼
育環境条件が加わると発症率はさらに高まる。また、季
節的要因も指摘されている。
の給与による飼育による多発が認められ、腹水症は最初
にメキシコの高地で発生、報告されたように、これらの
飼育条件に加えて寒冷地あるいは高地での飼育などの飼
育環境条件が加わると発症率はさらに高まる。また、季
節的要因も指摘されている。
【０００８】ブロイラ−鶏の飼育は、通常、初生雛を８
週間飼育し、この間に飼料効率を最大ならしめるべく飼
育管理を行うが、腹水症は３〜８週令雛に、また、突然
死症候群は２〜８週令雛に多発する傾向が認められる。
さらに、早期に成長の速い雛程、発症率の高い傾向も認
められる。
週間飼育し、この間に飼料効率を最大ならしめるべく飼
育管理を行うが、腹水症は３〜８週令雛に、また、突然
死症候群は２〜８週令雛に多発する傾向が認められる。
さらに、早期に成長の速い雛程、発症率の高い傾向も認
められる。
【０００９】腹水症ならびに突然死症候群の発生は、単
に雛の死亡による鶏肉生産量の低下ばかりではなく、前
者を罹患し生存した雛にあっても肉質不良のため、ある
いは群を構成する個体の成長が不均一との理由から、そ
の経済的価値は極めて低いものとなる。
に雛の死亡による鶏肉生産量の低下ばかりではなく、前
者を罹患し生存した雛にあっても肉質不良のため、ある
いは群を構成する個体の成長が不均一との理由から、そ
の経済的価値は極めて低いものとなる。
【００１０】従来、腹水症ならびに突然死症候群の予防
対策としては、種々の方法が模索されているが、これら
の疾病が非感染性の疾病であることもあって、未だに有
効な対策は見出されていない。
対策としては、種々の方法が模索されているが、これら
の疾病が非感染性の疾病であることもあって、未だに有
効な対策は見出されていない。
【００１１】また、これらの疾病の予防に有効な薬剤な
いし飼料添加物に関しても、種々の検討がなされてきた
が、未だ、腹水症並びに突然死症候群の発生を予防する
有効な物質は見出されていない。
いし飼料添加物に関しても、種々の検討がなされてきた
が、未だ、腹水症並びに突然死症候群の発生を予防する
有効な物質は見出されていない。
【００１２】かかる事情の下で、ブロイラ−鶏を飼育す
る農家、企業では、やむなく、エネルギ−含有量を低下
した飼料を給与し雛の成長を制限することにより、飼料
効率を抑止し経済効率を犠牲にする対策を採用してい
る。
る農家、企業では、やむなく、エネルギ−含有量を低下
した飼料を給与し雛の成長を制限することにより、飼料
効率を抑止し経済効率を犠牲にする対策を採用してい
る。
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】本発明では以上の事情
に鑑み、ブロイラ−鶏の腹水症ならびに突然死症候群の
発生を予防するために有効な物質乃至方法を見出すこと
を目的とする。
に鑑み、ブロイラ−鶏の腹水症ならびに突然死症候群の
発生を予防するために有効な物質乃至方法を見出すこと
を目的とする。
【００１４】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記の課題を
解決すべく、ブロイラ−鶏の腹水症ならびに突然死症候
群の発生を予防するために有効な物質乃至方法に関し、
鋭意、広範囲に亙り検索、検討の結果、補酵素Ｑ9 また
は補酵素Ｑ10が卓効を示す物質であることを発見した。
解決すべく、ブロイラ−鶏の腹水症ならびに突然死症候
群の発生を予防するために有効な物質乃至方法に関し、
鋭意、広範囲に亙り検索、検討の結果、補酵素Ｑ9 また
は補酵素Ｑ10が卓効を示す物質であることを発見した。
【００１５】本発明はこの発見に基づき完成されたもの
であって、すなわち、 （発明１） 補酵素Ｑ9 または補酵素Ｑ10より成る家禽
疾病予防剤、および （発明２） 補酵素Ｑ9 または補酵素Ｑ10を添加して成
る家禽用飼料、 である。
であって、すなわち、 （発明１） 補酵素Ｑ9 または補酵素Ｑ10より成る家禽
疾病予防剤、および （発明２） 補酵素Ｑ9 または補酵素Ｑ10を添加して成
る家禽用飼料、 である。
【００１６】本発明における補酵素Ｑ9 または補酵素Ｑ
10は補酵素Ｑ群、すなわち、ユビキノン類を構成する主
要因子であり、生体のミトコンドリア内の電子伝達系に
関与する脂溶性のベンゾキノン類物質であって、高等動
植物より微生物に至るすべての生物の呼吸鎖の脂溶性成
分として重要な生理的意義を有し、広く生物界に存在す
る物質である。「メルク・インデクス（Merck Index)
第11版、第9751項（1989);生物化学辞典 第２版、1376
頁左欄（1990) （株）東京化学同人刊 参照」
10は補酵素Ｑ群、すなわち、ユビキノン類を構成する主
要因子であり、生体のミトコンドリア内の電子伝達系に
関与する脂溶性のベンゾキノン類物質であって、高等動
植物より微生物に至るすべての生物の呼吸鎖の脂溶性成
分として重要な生理的意義を有し、広く生物界に存在す
る物質である。「メルク・インデクス（Merck Index)
第11版、第9751項（1989);生物化学辞典 第２版、1376
頁左欄（1990) （株）東京化学同人刊 参照」
【００１７】また、その生理的活性に基づき各種の医薬
としての利用、用途も知られている。例えば、けいれん
の治療、予防剤（特公平01−33082 ）、膵機能亢進剤
（特公昭58−45403 、前立腺肥大症治療、予防剤（特公
昭63−20804)としての用途が知られている。
としての利用、用途も知られている。例えば、けいれん
の治療、予防剤（特公平01−33082 ）、膵機能亢進剤
（特公昭58−45403 、前立腺肥大症治療、予防剤（特公
昭63−20804)としての用途が知られている。
【００１８】然しながら、獣医薬或は飼料添加物として
は全く知られることが無かった。
は全く知られることが無かった。
【００１９】本発明において使用される補酵素Ｑ9 また
は補酵素Ｑ10は既知の方法、すなわち、有機合成的方法
ならびに植物体からの抽出或は発酵法などの生物化学的
方法により取得される。なお、発酵法による微生物菌体
からの製造方法は、例えば特公昭56−15234,特公昭56−
42912 , 特開昭57−129695, 特公昭59ー33354 , 特公昭
61−17471 各明細書に記載されている。
は補酵素Ｑ10は既知の方法、すなわち、有機合成的方法
ならびに植物体からの抽出或は発酵法などの生物化学的
方法により取得される。なお、発酵法による微生物菌体
からの製造方法は、例えば特公昭56−15234,特公昭56−
42912 , 特開昭57−129695, 特公昭59ー33354 , 特公昭
61−17471 各明細書に記載されている。
【００２０】また、本発明において使用される補酵素Ｑ
9 または補酵素Ｑ10は純品である必要はなく、補酵素Ｑ
9 または補酵素Ｑ10以外の補酵素Ｑ群に属する他の因子
を含有していてもよい。さらに補酵素Ｑ9 または補酵素
Ｑ10を高濃度に濃縮含有する天然物抽出物、例えばコ−
ンオイル製造時に副生する不鹸化物区分、上記の発酵法
による微生物菌体からの製造方法で取得する微生物菌
体、同抽出物等も使用できる。なお、補酵素Ｑ9 または
補酵素Ｑ10は自然界に広範囲に分布し、例えば大豆油や
コ−ンオイルにも含有されているので、これらを本発明
の補酵素Ｑ9 または補酵素Ｑ10として使用することも考
えられるが、有効量を使用しようとすれば必然的に多量
のこれらの油脂を添加することとなり、例えば飼料成分
に添加した場合には、混合物が油泥状となってしまい、
栄養の均衡を保つ上から、また、取扱い上からも、飼料
として給与することが困難となる。
9 または補酵素Ｑ10は純品である必要はなく、補酵素Ｑ
9 または補酵素Ｑ10以外の補酵素Ｑ群に属する他の因子
を含有していてもよい。さらに補酵素Ｑ9 または補酵素
Ｑ10を高濃度に濃縮含有する天然物抽出物、例えばコ−
ンオイル製造時に副生する不鹸化物区分、上記の発酵法
による微生物菌体からの製造方法で取得する微生物菌
体、同抽出物等も使用できる。なお、補酵素Ｑ9 または
補酵素Ｑ10は自然界に広範囲に分布し、例えば大豆油や
コ−ンオイルにも含有されているので、これらを本発明
の補酵素Ｑ9 または補酵素Ｑ10として使用することも考
えられるが、有効量を使用しようとすれば必然的に多量
のこれらの油脂を添加することとなり、例えば飼料成分
に添加した場合には、混合物が油泥状となってしまい、
栄養の均衡を保つ上から、また、取扱い上からも、飼料
として給与することが困難となる。
【００２１】本発明の１における家禽疾病予防剤にあっ
ては、種々の剤形を採用できる。例えば飼料添加物とし
てのプレミックス組成物、微粒被覆錠剤、飲料水添加用
乳剤等である。また、飼料成分中の油脂に、予め、補酵
素Ｑ9 または補酵素Ｑ10を溶解しておいてもよい。
ては、種々の剤形を採用できる。例えば飼料添加物とし
てのプレミックス組成物、微粒被覆錠剤、飲料水添加用
乳剤等である。また、飼料成分中の油脂に、予め、補酵
素Ｑ9 または補酵素Ｑ10を溶解しておいてもよい。
【００２２】補酵素Ｑ9 または補酵素Ｑ10の供与量は、
雛の体重、週令、供与する飼料の種類、とくにエネルギ
−含量、飼育環境等によりその都度、選択、決定される
が、概括的には１日当たり体重１ｋｇにつき０．３〜１
５０ｍｇ、特に０．６〜１５ｍｇ程度が適当である。
雛の体重、週令、供与する飼料の種類、とくにエネルギ
−含量、飼育環境等によりその都度、選択、決定される
が、概括的には１日当たり体重１ｋｇにつき０．３〜１
５０ｍｇ、特に０．６〜１５ｍｇ程度が適当である。
【００２３】従って、本発明の１における家禽疾病予防
剤にあっては、各種の濃度の予防剤を予め、調製してお
くと好都合である。
剤にあっては、各種の濃度の予防剤を予め、調製してお
くと好都合である。
【００２４】本発明の２における家禽用飼料は、本発明
の１の家禽疾病予防剤を飼料成分と均一に混合して成る
組成物である。補酵素Ｑ9 または補酵素Ｑ10の添加量乃
至添加濃度は、上記の各種の条件により選択、決定され
るが、概括的には飼料添加濃度として５〜１０００ｐｐ
ｍ、特に１０〜１００ｐｐｍ程度が適当である。
の１の家禽疾病予防剤を飼料成分と均一に混合して成る
組成物である。補酵素Ｑ9 または補酵素Ｑ10の添加量乃
至添加濃度は、上記の各種の条件により選択、決定され
るが、概括的には飼料添加濃度として５〜１０００ｐｐ
ｍ、特に１０〜１００ｐｐｍ程度が適当である。
【００２５】なお、飼料中に存在する補酵素Ｑ9 または
補酵素Ｑ10あるいは飼料に添加した補酵素Ｑ9 または補
酵素Ｑ10は、試料をメタノ−ル抽出、ヘキサン転溶後、
フロリジル・カラムクロマトグラフ法により分別した区
分について、メタノ−ル／エタノ−ル／過塩素酸を移動
相とする高速液体クロマトグラフ法により分析、測定し
た。
補酵素Ｑ10あるいは飼料に添加した補酵素Ｑ9 または補
酵素Ｑ10は、試料をメタノ−ル抽出、ヘキサン転溶後、
フロリジル・カラムクロマトグラフ法により分別した区
分について、メタノ−ル／エタノ−ル／過塩素酸を移動
相とする高速液体クロマトグラフ法により分析、測定し
た。
【００２６】
【作用】本発明においては、補酵素Ｑ9 または補酵素Ｑ
10をブロイラ−鶏に供与することにより腹水症ならびに
突然死症候群の発生を顕著に予防することでき、経済的
に有利、かつ、安全にブロイラ−鶏の生産を実施し得
る。
10をブロイラ−鶏に供与することにより腹水症ならびに
突然死症候群の発生を顕著に予防することでき、経済的
に有利、かつ、安全にブロイラ−鶏の生産を実施し得
る。
【００２７】
（実施例１） 表１に示す組成のブロイラ−鶏用基本飼
料Ａを調製した。この基本飼料Ａに体重１ｋｇ、１日当
たり５ｍｇになるように補酵素Ｑ10を添加して実験飼料
Ｂを調製した。添加は補酵素Ｑ10を基本飼料成分中の油
脂に溶解し、該油脂を他の成分と均一に混合する方法に
よった。４０日令のブロイラ−雄雛、各群８５羽を基本
飼料Ａあるいは実験飼料Ｂで飼育した。飼育はケ−ジの
床面を板張りにし、オガクズを敷いたケ−ジ内で行い、
飼料及び給水は自由摂取とした。４０〜４９日令間は５
℃一定の寒冷感作環境下に、５０〜５６日令間は２０℃
の環境下に飼育した。両飼料による飼育での腹水症の発
生率を表２に示す。実験飼料で飼育した雛の腹水症の発
生は皆無であった。
料Ａを調製した。この基本飼料Ａに体重１ｋｇ、１日当
たり５ｍｇになるように補酵素Ｑ10を添加して実験飼料
Ｂを調製した。添加は補酵素Ｑ10を基本飼料成分中の油
脂に溶解し、該油脂を他の成分と均一に混合する方法に
よった。４０日令のブロイラ−雄雛、各群８５羽を基本
飼料Ａあるいは実験飼料Ｂで飼育した。飼育はケ−ジの
床面を板張りにし、オガクズを敷いたケ−ジ内で行い、
飼料及び給水は自由摂取とした。４０〜４９日令間は５
℃一定の寒冷感作環境下に、５０〜５６日令間は２０℃
の環境下に飼育した。両飼料による飼育での腹水症の発
生率を表２に示す。実験飼料で飼育した雛の腹水症の発
生は皆無であった。
【００２８】
【表１】
【００２９】
【表２】
【００３０】（実施例２） 表３および表１に示す組成
のブロイラ−鶏用基本飼料Ｃおよび基本飼料Ａを調製し
た。この基本飼料Ｃおよび基本飼料Ａに飼料濃度が３０
ｐｐｍ或いは５０ｐｐｍになるように補酵素Ｑ10を添加
して実験飼料Ｄ、実験飼料Ｅならびに実験飼料Ｆ、実験
飼料Ｇを調製した。添加は実施例１と同様に行った。１
４日令のブロイラ−雄雛、各群４８羽を２１日令までは
基本飼料Ｃあるいは実験飼料Ｄまたは実験飼料Ｅで飼育
した。２２〜５６日令間は基本飼料Ｃ飼育区には基本飼
料Ｃに換えて実施例１の基本飼料Ａを、実験飼料Ｄ飼育
区または実験飼料Ｅ飼育区には実験飼料Ｆまたは実験飼
料Ｇをそれぞれ給与して飼育した。飼育は平飼いの小ペ
ン内で行い、飼料および給水は自由摂取とした。１４〜
２１日令間は０〜５℃の寒冷環境に暴露し、２２〜５６
日令間は適温飼育環境下で飼育した。
のブロイラ−鶏用基本飼料Ｃおよび基本飼料Ａを調製し
た。この基本飼料Ｃおよび基本飼料Ａに飼料濃度が３０
ｐｐｍ或いは５０ｐｐｍになるように補酵素Ｑ10を添加
して実験飼料Ｄ、実験飼料Ｅならびに実験飼料Ｆ、実験
飼料Ｇを調製した。添加は実施例１と同様に行った。１
４日令のブロイラ−雄雛、各群４８羽を２１日令までは
基本飼料Ｃあるいは実験飼料Ｄまたは実験飼料Ｅで飼育
した。２２〜５６日令間は基本飼料Ｃ飼育区には基本飼
料Ｃに換えて実施例１の基本飼料Ａを、実験飼料Ｄ飼育
区または実験飼料Ｅ飼育区には実験飼料Ｆまたは実験飼
料Ｇをそれぞれ給与して飼育した。飼育は平飼いの小ペ
ン内で行い、飼料および給水は自由摂取とした。１４〜
２１日令間は０〜５℃の寒冷環境に暴露し、２２〜５６
日令間は適温飼育環境下で飼育した。
【００３１】基本飼料Ｃ、Ａ飼育区ならびに実験飼料
Ｄ、Ｆ飼育区または実験飼料Ｆ、Ｇ飼育区における腹水
症または突然死症候群の発生率を表４に示す。実験飼料
Ｄ、Ｆ飼育区または実験飼料Ｅ、Ｇ飼育区における腹水
症または突然死症候群の発生率は基本飼料Ｃ、Ａ飼育区
のそれらの発生率に比較して顕著、かつ、有意義に低い
ことを認めた。
Ｄ、Ｆ飼育区または実験飼料Ｆ、Ｇ飼育区における腹水
症または突然死症候群の発生率を表４に示す。実験飼料
Ｄ、Ｆ飼育区または実験飼料Ｅ、Ｇ飼育区における腹水
症または突然死症候群の発生率は基本飼料Ｃ、Ａ飼育区
のそれらの発生率に比較して顕著、かつ、有意義に低い
ことを認めた。
【００３２】
【表３】
【００３３】
【表４】
【００３４】（実施例３） 実施例２の表３に示す組成
と同一のブロイラ−鶏用基本飼料Ｈを調製した。この基
本飼料Ｈに体重１ｋｇ、１日当たり５ｍｇまたは１０ｍ
ｇになるように補酵素Ｑ9 を添加して実験飼料Ｉまたは
実験飼料Ｊを調製した。添加は実施例１と同様に行っ
た。飼育は平飼いの小ペン内で行い、飼料および給水は
自由摂取とした。ブロイラ−初生雄雛、各群１２０羽を
基本飼料Ｈあるいは実験飼料Ｉまたは実験飼料Ｊでに飼
育した。各飼育群とも１３日令迄は適温飼育環境下に、
１４〜２１日令間は５℃一定の寒冷感作環境下に、ま
た、２２〜５６日令間は２０℃の環境下に飼育した。
と同一のブロイラ−鶏用基本飼料Ｈを調製した。この基
本飼料Ｈに体重１ｋｇ、１日当たり５ｍｇまたは１０ｍ
ｇになるように補酵素Ｑ9 を添加して実験飼料Ｉまたは
実験飼料Ｊを調製した。添加は実施例１と同様に行っ
た。飼育は平飼いの小ペン内で行い、飼料および給水は
自由摂取とした。ブロイラ−初生雄雛、各群１２０羽を
基本飼料Ｈあるいは実験飼料Ｉまたは実験飼料Ｊでに飼
育した。各飼育群とも１３日令迄は適温飼育環境下に、
１４〜２１日令間は５℃一定の寒冷感作環境下に、ま
た、２２〜５６日令間は２０℃の環境下に飼育した。
【００３５】基本飼料Ｈ飼育区ならびに実験飼料Ｉ飼育
区または実験飼料Ｊ飼育区における腹水症又は突然死症
候群の発生率を表５に示す。 実験飼料Ｉ飼育区または
実験飼料Ｊ飼育区における腹水症または突然死症候群の
発生率は基本飼料Ｈ飼育区のそれらの発生率に比較して
顕著、かつ、有意義に低いことを認めた。
区または実験飼料Ｊ飼育区における腹水症又は突然死症
候群の発生率を表５に示す。 実験飼料Ｉ飼育区または
実験飼料Ｊ飼育区における腹水症または突然死症候群の
発生率は基本飼料Ｈ飼育区のそれらの発生率に比較して
顕著、かつ、有意義に低いことを認めた。
【００３６】
【表５】
【００３７】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明においては、
補酵素Ｑ9 または補酵素Ｑ10をブロイラ−鶏に供与する
ことにより腹水症ならびに突然死症候群の発生を顕著に
予防することでき、経済的に有利、かつ、安全にブロイ
ラ−鶏の生産を実施し得るという効果がある。
補酵素Ｑ9 または補酵素Ｑ10をブロイラ−鶏に供与する
ことにより腹水症ならびに突然死症候群の発生を顕著に
予防することでき、経済的に有利、かつ、安全にブロイ
ラ−鶏の生産を実施し得るという効果がある。
フロントページの続き (72)発明者 小沢 正明 栃木県黒磯市青木919 伊藤忠飼料株式会 社総合技術研究部内 (72)発明者 安達 宗之助 栃木県黒磯市青木919 伊藤忠飼料株式会 社総合技術研究部内
Claims (2)
- 【請求項１】 補酵素Ｑ9 または補酵素Ｑ10より成る家
禽疾病予防剤。 - 【請求項２】 補酵素Ｑ9 または補酵素Ｑ10を添加して
成る家禽用飼料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5302193A JPH07123928A (ja) | 1993-11-09 | 1993-11-09 | 家禽疾病予防剤及び家禽用飼料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5302193A JPH07123928A (ja) | 1993-11-09 | 1993-11-09 | 家禽疾病予防剤及び家禽用飼料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07123928A true JPH07123928A (ja) | 1995-05-16 |
Family
ID=17906062
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5302193A Pending JPH07123928A (ja) | 1993-11-09 | 1993-11-09 | 家禽疾病予防剤及び家禽用飼料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
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