JPH0712325Y2 - コンベアベルト - Google Patents
コンベアベルトInfo
- Publication number
- JPH0712325Y2 JPH0712325Y2 JP1986063775U JP6377586U JPH0712325Y2 JP H0712325 Y2 JPH0712325 Y2 JP H0712325Y2 JP 1986063775 U JP1986063775 U JP 1986063775U JP 6377586 U JP6377586 U JP 6377586U JP H0712325 Y2 JPH0712325 Y2 JP H0712325Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conveyor belt
- belt
- back side
- warp
- main body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Belt Conveyors (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、コンベア搬送に使用されるベルトに関し,特
に表面に材料,貨物等に載置される本体部と,該本体部
の背面側に配設された織布部とを有するコンベアベルト
に関する。
に表面に材料,貨物等に載置される本体部と,該本体部
の背面側に配設された織布部とを有するコンベアベルト
に関する。
(従来の技術) ベルトコンベアは,少なくとも一対のプーリに無端環状
のコンベアベルトを巻き掛け,該ベルトを周回移動させ
ることにより,その表面に載置される荷物等の被搬送物
を運搬する。このようなコンベアベルトでは,プーリか
らの動力がベルトに確実に伝動されるためには,ベルト
背面の摩擦係数を大きくすることが必要になる。他方,
被搬送物を長距離間搬送する場合には,ベルト表面上に
載置される被搬送物の重量にてベルトがたるむことを防
止するために,ベルトはテーブル上を走行するよう配置
される。このような場合に,ベルト背面の摩擦係数を大
きくすれば,該背面とテーブルとの摺接音が大きくな
り,騒音の原因となる。また,両者の摺接によりベルト
背面の摩耗が激しく,耐久性が損なわれる。
のコンベアベルトを巻き掛け,該ベルトを周回移動させ
ることにより,その表面に載置される荷物等の被搬送物
を運搬する。このようなコンベアベルトでは,プーリか
らの動力がベルトに確実に伝動されるためには,ベルト
背面の摩擦係数を大きくすることが必要になる。他方,
被搬送物を長距離間搬送する場合には,ベルト表面上に
載置される被搬送物の重量にてベルトがたるむことを防
止するために,ベルトはテーブル上を走行するよう配置
される。このような場合に,ベルト背面の摩擦係数を大
きくすれば,該背面とテーブルとの摺接音が大きくな
り,騒音の原因となる。また,両者の摺接によりベルト
背面の摩耗が激しく,耐久性が損なわれる。
従来,コンベアベルトとしては,ゴムベルト,布製ベル
ト等が用いられている。ゴムベルトは,摩擦係数が大き
いため,伝動効率に優れているものの,テーブル走行時
における摩擦が大きく,テーブル走行には適さない。綿
製のベルトは,伸縮が大きいため,重量物を搬送する際
に,ベルトが伸長してテーブル走行時にベルトとテーブ
ルとが接触してベルトの摩耗が激しくなる。
ト等が用いられている。ゴムベルトは,摩擦係数が大き
いため,伝動効率に優れているものの,テーブル走行時
における摩擦が大きく,テーブル走行には適さない。綿
製のベルトは,伸縮が大きいため,重量物を搬送する際
に,ベルトが伸長してテーブル走行時にベルトとテーブ
ルとが接触してベルトの摩耗が激しくなる。
近時,コンベアベルトとして表面側と背面側とを異なる
材質にて構成した積層ベルトが用いられている。例え
ば,通常のフィラメントを用いた布あるいは平織りされ
た布を背面側に用いた積層ベルトでは,摩擦係数が大き
く,テーブル走行時に大きな摺接音が発せられる。ま
た,背面側に不織布を用いた積層ベルトでは,テーブル
走行時の摺接音は低減されるものの,摩耗が激しく,耐
久性に問題がある。
材質にて構成した積層ベルトが用いられている。例え
ば,通常のフィラメントを用いた布あるいは平織りされ
た布を背面側に用いた積層ベルトでは,摩擦係数が大き
く,テーブル走行時に大きな摺接音が発せられる。ま
た,背面側に不織布を用いた積層ベルトでは,テーブル
走行時の摺接音は低減されるものの,摩耗が激しく,耐
久性に問題がある。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は,上記従来の問題を解決するものであり,その
目的は,テーブル走行時に摺接音を低減し得,しかも耐
久性に優れたコンベアベルトを提供することにある。
目的は,テーブル走行時に摺接音を低減し得,しかも耐
久性に優れたコンベアベルトを提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案は,背面側部分にプーリからの動力が摩擦伝動さ
れて走行し、その走行時にテーブルに背面側部分が摺接
した状態で支持されるコンベア搬送用のコンベアベルト
であって、表面側に位置し、抗張体としての帆布が一対
の合成樹脂層の間に積層されている本体部と、該本体部
の背面側に積層された露出状態で配設されており、走行
方向に延びる経糸の背面側への露出度が緯糸の背面側へ
の露出度よりも大きく、かつ、該経糸および緯糸が同一
種類の糸を用いた平織り以外の綾織りまたは繻子織りか
らなる織布部と、を有し,そのことにより上記目的が達
成される。
れて走行し、その走行時にテーブルに背面側部分が摺接
した状態で支持されるコンベア搬送用のコンベアベルト
であって、表面側に位置し、抗張体としての帆布が一対
の合成樹脂層の間に積層されている本体部と、該本体部
の背面側に積層された露出状態で配設されており、走行
方向に延びる経糸の背面側への露出度が緯糸の背面側へ
の露出度よりも大きく、かつ、該経糸および緯糸が同一
種類の糸を用いた平織り以外の綾織りまたは繻子織りか
らなる織布部と、を有し,そのことにより上記目的が達
成される。
(実施例) 以下に本考案の実施例について説明する。
本考案のコンベアベルトは,第1図に示すように,例え
ばプーリ21および22間に巻き掛けられている。該コンベ
アベルト1は,一方のプーリ21の動力が摩擦伝動されて
走行され,両プーリ21および22間においてテーブル3上
を矢符A方向に走行する。該ベルト1上には被搬送物が
載置されて運搬される。
ばプーリ21および22間に巻き掛けられている。該コンベ
アベルト1は,一方のプーリ21の動力が摩擦伝動されて
走行され,両プーリ21および22間においてテーブル3上
を矢符A方向に走行する。該ベルト1上には被搬送物が
載置されて運搬される。
コンベアベルト1は,第2図に示すように,表面側の本
体部10と,背面側の織布部14とを有する。
体部10と,背面側の織布部14とを有する。
本体部10は,例えば帆布12の表面側および背面側に積層
された合成樹脂層11および13とを有する。表面側の合成
樹脂層11上に被搬送物が載置される。該帆布12は,抗張
体として機能する。該帆布12は,例えば経糸121と緯糸1
22とを平織りした織布が使用される。コンベアベルト1
の走行方向(長手方向)に延びる経糸121には,例えば
合成樹脂製のフィラメントが用いられる。経糸121と略
直交する緯糸122には,例えばモノフィラメントが用い
られる。緯糸122にモノフィラメントを用いた場合に
は,本体部10の幅方向への剛性が確保され,合成樹脂層
11および13を薄くし得て,それぞれの軽量化が図れる。
された合成樹脂層11および13とを有する。表面側の合成
樹脂層11上に被搬送物が載置される。該帆布12は,抗張
体として機能する。該帆布12は,例えば経糸121と緯糸1
22とを平織りした織布が使用される。コンベアベルト1
の走行方向(長手方向)に延びる経糸121には,例えば
合成樹脂製のフィラメントが用いられる。経糸121と略
直交する緯糸122には,例えばモノフィラメントが用い
られる。緯糸122にモノフィラメントを用いた場合に
は,本体部10の幅方向への剛性が確保され,合成樹脂層
11および13を薄くし得て,それぞれの軽量化が図れる。
織布部14は本体部10の背面側に該本体部10とは積層状態
で配設されている。該織布部4の背面はプーリ21および
22表面と接触し得る。織布部14は,走行方向に延びる経
糸141と,該経糸141と略直交する緯糸142とにより形成
されている。該織布部14は,経糸141の背面から外部へ
の露出度が緯糸142の背面から外部への露出度よりも大
きい。経糸141および緯糸142としては例えば同一種類の
糸である紡績糸が用いられる。該織布部14は,例えば綾
織り,繻子織り等の平織り以外の組織にて形成される。
で配設されている。該織布部4の背面はプーリ21および
22表面と接触し得る。織布部14は,走行方向に延びる経
糸141と,該経糸141と略直交する緯糸142とにより形成
されている。該織布部14は,経糸141の背面から外部へ
の露出度が緯糸142の背面から外部への露出度よりも大
きい。経糸141および緯糸142としては例えば同一種類の
糸である紡績糸が用いられる。該織布部14は,例えば綾
織り,繻子織り等の平織り以外の組織にて形成される。
(考案の効果) 本考案のベルトは,このように,背面側に配設された織
布部を,走行方向に延びる経糸が緯糸よりも多く背面か
ら外部へ露出するよう構成されているため,テーブル走
行時の織布部とテーブルとの摩擦係数が低減できる。従
って,コンベアベルト自体の耐久性を向上し得ると共
に,コンベアベルトとテーブルとの摺接音を低減でき
る。織布部が経糸および緯糸に同一種類の糸である紡績
糸を用いた綾織りまたは繻子織りからなり、平織りを含
まないため、表面凹凸を小さくすることが可能となり、
さらに摩擦係数を低減でき,耐久性の一層の向上が図れ
ると共に,摺接音の一層の低減が図れる。
布部を,走行方向に延びる経糸が緯糸よりも多く背面か
ら外部へ露出するよう構成されているため,テーブル走
行時の織布部とテーブルとの摩擦係数が低減できる。従
って,コンベアベルト自体の耐久性を向上し得ると共
に,コンベアベルトとテーブルとの摺接音を低減でき
る。織布部が経糸および緯糸に同一種類の糸である紡績
糸を用いた綾織りまたは繻子織りからなり、平織りを含
まないため、表面凹凸を小さくすることが可能となり、
さらに摩擦係数を低減でき,耐久性の一層の向上が図れ
ると共に,摺接音の一層の低減が図れる。
本体部に抗張体としての帆布を配設しているため,ベル
ト全体を軽量かつ薄肉にすることができ,ベルトを走行
させるための電力の消費を低減させることもできる。
ト全体を軽量かつ薄肉にすることができ,ベルトを走行
させるための電力の消費を低減させることもできる。
第1図はコンベアベルトの模式図,第2図は第1図のII
−II線の断面図である。 1…コンベアベルト,3…テーブル,10…本体部,11,13…
合成樹脂層,12…帆布,14…織布部,141…経糸,142…緯
糸。
−II線の断面図である。 1…コンベアベルト,3…テーブル,10…本体部,11,13…
合成樹脂層,12…帆布,14…織布部,141…経糸,142…緯
糸。
Claims (1)
- 【請求項1】背面側部分にプーリからの動力が摩擦伝動
されて走行し、その走行時にテーブルに背面側部分が摺
接した状態で支持されるコンベア搬送用のコンベアベル
トであって、 表面側に位置し、抗張体としての帆布が一対の合成樹脂
層の間に積層されている本体部と、 該本体部の背面側に積層された露出状態で配設されてお
り、走行方向に延びる経糸の背面側への露出度が緯糸の
背面側への露出度よりも大きく、かつ、該経糸および緯
糸が同一種類の糸を用いた平織り以外の綾織りまたは繻
子織りからなる織布部と、 を有するコンベアベルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986063775U JPH0712325Y2 (ja) | 1986-04-25 | 1986-04-25 | コンベアベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986063775U JPH0712325Y2 (ja) | 1986-04-25 | 1986-04-25 | コンベアベルト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62176110U JPS62176110U (ja) | 1987-11-09 |
JPH0712325Y2 true JPH0712325Y2 (ja) | 1995-03-22 |
Family
ID=30899319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986063775U Expired - Lifetime JPH0712325Y2 (ja) | 1986-04-25 | 1986-04-25 | コンベアベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0712325Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ITBO20060772A1 (it) * | 2006-11-14 | 2008-05-15 | Emmeci S R L | Apparato di posizionamento di scatole da imballaggio. |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59100708U (ja) * | 1982-12-25 | 1984-07-07 | 東海ゴム工業株式会社 | 帯電防止ベルト |
-
1986
- 1986-04-25 JP JP1986063775U patent/JPH0712325Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62176110U (ja) | 1987-11-09 |
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