JPH07123244A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH07123244A
JPH07123244A JP6232460A JP23246094A JPH07123244A JP H07123244 A JPH07123244 A JP H07123244A JP 6232460 A JP6232460 A JP 6232460A JP 23246094 A JP23246094 A JP 23246094A JP H07123244 A JPH07123244 A JP H07123244A
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晴子 川上
Hidekazu Sekizawa
秀和 関沢
Tadashi Yamamoto
直史 山本
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 画像情報を印字した際に視覚的に違和感を与
えず、かつ画像劣化が生じないように別の情報をその画
像情報に埋め込む画像処理装置の提供する。 【構成】 カラー画像を処理する装置において、カラー
画像とは別の情報を表すデータ信号が発生手段103に
より発生される。前記の別の情報は、画像処理手段10
4、105によってカラー画像の3原色成分の合計が変
わらないように色差及び彩度のいずれかを前記データ信
号により変化させることにより前記カラー画像に埋め込
まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像情報が含む冗長度
を利用して視覚的に違和感を与えないように画像情報に
別の情報を埋め込む画像処理装置、また画像情報に埋め
込まれた別の情報を画像情報から抽出する画像処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー画像にテキストデータなど
を重畳して記録する技術が中村、松井ら(“カラー濃度
パターンによる画像へのテキストデータの合成符号化
法”,画像電子学会誌,第17巻 第4号(1988)
pp194−198)により知られている。この技術に
よれば、画像データが多くの冗長性を持つことに着目
し、カラー濃度パターン法を用いて画像データの冗長部
分に他のデータ、例えばテキストデータを合成して重畳
させる。しかし、一般にカラー濃度パターン法によると
解像度が荒くなり、高精細画像を表現することができな
いという欠点がある。また、情報の重畳による画素配列
のばらつきから生じる色むら等による画質劣化も生じる
等の欠点がある。
【0003】一方、濃度パターン法に比べてより高精細
表示が可能なディザ画像記録を応用した例として、田
中、中村、松井: 2k元ベクトルによる組成的ディザ
画像への文字情報の埋め込み”,画像電子学会誌,第1
9巻第5号(1990)pp337−343が知られて
いる。この技術においても、文字情報などを埋め込む場
合に画質劣化が生じるという欠点がある。また、この技
術は、誤差拡散記録法等の高精細記録技術には適用でき
ないという欠点がある。
【0004】さらに、上述した各技術によれば、実際に
印字された画像から文字情報などを抽出することは原理
的に可能であっても、実際の一般的な記録ではディザパ
ターン情報は紙等に正確には記録されず、またその様な
情報を読み取ることも困難である。このため、埋め込ま
れた特定情報などを読み取ることは極めて困難となる。
可能なことは、印字される基となる画像データ(伝送情
報やフロッピーディスク内データ)から抽出することの
みである。上記技術に基づいて実際の記録画像から文字
情報などのコード化された特定情報を読み取るために
は、人間の視力限界を越えた記録が可能な極めて高精度
のプリンタを用いて記録し、さらに高精度の読取装置で
読み取らない限り困難である。
【0005】また、上記手法では、記録時のノイズや読
み取り時のノイズが生じるので、文字情報などコード化
された情報を画像情報から分離して読み取ることが困難
となる。さらに、カラー記録された画像情報は、高精度
の記録装置で記録されても各色の画点が重なり合うた
め、正確な画素形状が形成されにくい。この場合、各色
の画点データを画像情報から分離させて読み取ることは
極めて困難となるなどの欠点があった。
【0006】また、特開平4−294682号公報に
は、黄インクに情報を付加する技術が述べられている。
この技術によれば、原画像が黄色成分のみを含む画素だ
けで画像が構成されている場合は問題がない。しかし、
他の色を含む場合、単に黄色を加えることでは視覚的に
目立たないような記録ができる保証はない。さらに、シ
アンのみやマゼンタのみなどの黄色成分を含まない場合
には特定情報を付加できないという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した問題点に鑑み、画像情報を出力した結果が視覚的に
違和感を与えず、かつ画質劣化が生じないように、別の
情報をその画像情報に埋め込む画像処理装置を提供する
ことである。
【0008】本発明の他の目的は、別の情報が埋め込ま
れた画像情報から当該別の情報を容易に抽出することが
できる画像処理装置を提供することである。また、この
際に視力限界以上の記録装置や読取装置を不要にする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
カラー画像とは別の情報を表すデータ信号を発生する手
段と、カラー画像の色差及び彩度のいずれかを前記デー
タ信号により変化させることにより前記カラー画像に前
記別の情報を埋め込む画像処理手段とを具備したことを
特徴とする画像処理装置である。この色差及び彩度のい
ずれかの変化は、カラー画像の3原色成分の合計が処理
により変わらないように行われる。
【0010】ここで、色差方向の変化は、例えば前記画
像処理手段がカラー画像の3原色成分信号を輝度信号、
第1、第2の色差信号に変換する手段と、第1の色差信
号に対して前記別の情報を埋め込む手段とを具備するこ
とにより実現される。そして、前記第2の色差信号は赤
−緑の色差信号、第1の色差信号は黄−青の色差信号で
あることが好ましい。
【0011】また、彩度方向の変化は、例えば前記画像
処理手段が、カラー画像の3原色成分信号を輝度信号、
第1、第2の色差信号に変換する手段と、第1及び第2
の色差信号により表される彩度に対して前記別の情報を
埋め込む手段とを具備することにより実現される。
【0012】また、前記画像処理手段はカラー画像の減
法混色あるいは加法混色の3原色信号を前記データ信号
に応じて変化させることにより前記カラー画像に前記別
の情報を埋め込むものであってもよい。この埋め込み
は、発生された前記デ−タ信号をカラ−画像の色差及び
彩度のいずれかの変化量に変換する手段と、この変化量
を前記カラ−画像に追加する手段とにより行うことも好
ましい。
【0013】さらに、前記画像処理手段により処理され
別の情報が埋め込まれた第2のカラー画像を記録媒体に
記録する手段を具備してもよい。
【0014】また、好ましくは、前記画像処理手段はカ
ラー画像に基づき輝度の高域成分を検出する手段と、検
出された高域成分に応じて前記別の情報を埋め込む量を
加減する手段とを具備する。
【0015】本発明の第2の発明は、第1のカラー画像
の色差及び彩度のいずれかをこの第1のカラー画像とは
別の情報を表すデータ信号により変化させることにより
前記カラー画像に前記別の情報が埋め込まれた第2のカ
ラー画像を入力する入力手段と、この入力手段により入
力された前記第2のカラー画像から前記別の情報を抽出
する抽出手段とを具備することを特徴とする画像処理装
置である。
【0016】色差方向に変化させた場合は、前記抽出手
段は、入力された前記第2のカラー画像を読み取る読取
手段と、この読取手段により読み取られた前記第2のカ
ラー画像を輝度信号、第1、第2の色差信号に変換する
手段と、前記変換手段により変換された第1の色差信号
から前記データ信号を分離させて取り出す分離手段とを
具備するとよい。彩度方向に変化させた場合は、前記抽
出手段は、入力された前記第2のカラー画像を読み取る
読取手段と、この読取手段により読み取られた前記第2
のカラー画像を輝度信号、第1、第2の色差信号に変換
する手段と、前記変換手段により変換された第1及び第
2の色差信号により表される彩度から前記データ信号を
分離させて取り出す分離手段とを具備するとよい。
【0017】また、前記抽出手段は、入力された前記第
2のカラー画像信号から重複した第2のカラー画像を検
出する手段と、前記検出手段により検出された前記重複
した第2のカラー画像に対して平均化を行う手段とを具
備するとよい場合がある。また、前記抽出手段は、入力
された前記第2のカラー画像に対して所定の周波数帯域
のバンドパス処理をする手段を具備するとよい場合があ
る。
【0018】本発明の第3の発明は、カラー画像とは別
の情報を表すデータ信号を発生する手段と、前記発生手
段により発生されたデータ信号に応じた複数の周波数成
分を有する縞模様を前記カラー画像に付加することによ
り前記カラー画像に前記別の情報を埋め込む画像処理手
段とを具備することを特徴とする画像処理装置である。
この色差及び彩度のいずれかの変化は、カラー画像の3
原色成分の合計が処理により変わらないように行われ
る。
【0019】また、前記画像処理手段は、前記縞模様を
構成する前記複数の周波数成分を平面上に配置する手段
と、平面上に配置された複数の周波数成分に基づき前記
縞模様を前記カラー画像に付加する手段とを具備するこ
とが好ましい。
【0020】ここで、前記配置手段は、前記平面上にお
いて配置される周波数成分が所定の点から距離が遠くな
るに従って前記周波数成分の周波数を高くする手段を具
備するとよい。また、前記配置手段は、前記複数の周波
数成分と共に対応するダミーの周波数成分を前記平面上
において配置する手段を具備するとよい。
【0021】前記配置手段は、前記複数の周波数成分の
うちの一部を前記平面上において同心円状または同心楕
円状に配置してもよいし、前記複数の周波数成分のうち
の一部を前記平面上において格子状に配置してもよい。
格子状に配置する場合は、前記複数の周波数成分のうち
の一部に位相差を与えて配置する。
【0022】前記配置手段は前記平面上において前記複
数の周波数成分のスタート位置を示すスタートビットを
配置し、前記複数の周波数成分のうちの一部を非規則的
に配置するのでもよい。また、前記複数の周波数成分の
うち高周波数を有するものほど振幅を大きくして配置す
るのもよい。
【0023】また、前記付加手段により縞模様が付加さ
れる前のカラー画像に対して前記複数の周波数成分の周
波数帯域に相当する帯域を除去するバンド除去フィルタ
があってもよい。
【0024】また、第3の発明の画像処理手段は、例え
ばカラー画像の3原色成分信号を輝度信号、第1、第2
の色差信号に変換する手段と、第1の色差信号に対して
前記縞模様を付加することにより前記別の情報を埋め込
む手段とを具備することにより、色差方向への変化を行
う。そして、例えばカラー画像の3原色成分信号を輝度
信号、第1、第2の色差信号に変換する手段と、第1及
び第2の色差信号により表される彩度に対して前記別の
情報を埋め込む手段とを具備することにより、彩度方向
への変化を行う。
【0025】この第3の発明の画像処理手段により処理
され別の情報が埋め込まれた第2のカラー画像を記録媒
体に記録し、その後この記録媒体に記録された前記第2
のカラー画像から前記別の情報を抽出するようにした画
像処理装置においては、この抽出手段が前記第2のカラ
ー画像をフーリエ変換する手段を具備することが好まし
い。
【0026】色差方向の変化を読み取るためには、前記
抽出手段が、入力された前記第2のカラー画像を読み取
る読取手段と、この読取手段により読み取られた前記第
2のカラー画像を輝度信号、第1、第2の色差信号に変
換する手段と、前記変換手段により変換された第1の色
差信号から前記データ信号を分離させて取り出す分離手
段とを具備することが好ましい。彩度方向の変化を読み
取るためには、前記抽出手段が、入力された前記第2の
カラー画像を読み取る読取手段と、この読取手段により
読み取られた前記第2のカラー画像を輝度信号、第1、
第2の色差信号に変換する手段と、前記変換手段により
変換された第1及び第2の色差信号により表される彩度
から前記データ信号を分離させて取り出す分離手段とを
具備することが好ましい。
【0027】本発明の第4の発明は、白黒画像とは別の
情報を表すデータ信号を発生する手段と、白黒画像の輝
度を前記データ信号により変化させることにより前記白
黒画像に前記別の情報を埋め込む画像処理手段とを具備
することを特徴とする画像処理装置である。
【0028】本発明の第5の発明は、文字情報とは別の
情報を表すデータ信号を発生する手段と、文字情報を画
像として展開する際の配列間隔を前記データ信号により
変化させることにより前記文字情報の画像に前記別の情
報を埋め込む情報処理手段とを具備することを特徴とす
る画像処理装置である。
【0029】
【作用】一般に輝度情報に対して、色差や彩度情報は視
力限界が低い。言い換えれば色差や彩度は細かく、微妙
な変化に対しては輝度より鈍い特性がある。一方、カラ
ー記録では各色の濃度(輝度を含む信号)情報で輝度の
視力限界まで記録するプリンタが最も高画質となる。
(なお、人間にとって視力限界以上の記録には目に見え
なくなるため不要となる。)このように輝度の視力限界
に近くまで記録した場合には色差や彩度情報は人間の目
に見えない記録がなされている。本発明は、この見えな
い記録がなされている部分、すなわち高い周波数での色
差や彩度成分に情報をコード化して重畳すれば見えない
コード情報の記録が可能となることに着目してなされた
もので、画質劣化を伴わない記録を可能としたものであ
る。
【0030】すなわち本発明は、輝度情報以外の色差も
しくは彩度方向に画像情報とは別の情報を埋め込む。ま
たこの時、より画質劣化を少なくするために入力画素の
色度及び変化率によって埋め込む情報の強度を可変にす
ることも効果的である。
【0031】また、このような画像処理により得られる
画像を記録媒体に記録した後、記録された画像を読み取
り、その読み取った信号の平均化やバンドパス処理を行
って埋め込まれた別の情報を検出し、さらには色差や彩
度情報に変換してこれを検出する。
【0032】つまり、一般的な画像情報は色差や彩度が
視力限界以上での周波数帯にはほとんど存在しないた
め、色差や彩度情報に変換してバンドパス処理すること
で画像情報に埋め込まれた別の情報を極めて高精度に分
離して読み取ることが可能になる。
【0033】
【実施例】以下図面を参照して本発明の一実施例につき
説明する。図1は本発明の第1実施例に係る画像処理装
置のブロック図である。
【0034】入力端子等からなる入力系101にはカラ
ー画像を記録/印刷する際の黄色、マゼンタ、シアンの
濃度を表す色信号Y,M,Cが供給される。入力系10
1に入力された第1の色信号Y,M,Cが第1変換回路
102に供給される。
【0035】上記Y,M,Cの濃度を表す色信号は、本
装置をプリンタとして用いる場合にはY,M,Cのイン
ク量信号となる。第1変換回路102は供給される第1
の色信号Y,M,Cに基づいて第1の変換処理を行い、
これらから輝度信号I、及び2つの色差信号C1,C2
を生成する。輝度信号Iは第2変換回路106に直接に
供給される。2種類の色差信号C1,C2のうち、色差
信号C1は第2変換回路106に直接に供給され、色差
信号C2は加算器105を介して第2変換回路106に
供給される。
【0036】一方、本実施例はコード発生器103も有
する。コード発生器103はカラー画像に埋め込むべき
画像情報とは別の情報(以下、特定情報と称する)を保
持し、情報を圧縮、暗号化等してコードとして発生し、
パターン発生回路104に供給する。パターン発生回路
104はこのコードに基づいてコードを構成する各ビッ
トデータの“0”,“1”に応じた図2(a)に示すよ
うな矩形波からなるパターン信号を加算器105に供給
する。このパターン信号が複数ラインにわたって繰り返
し発生されると、図2(b)に示すような縞模様のパタ
ーンが発生される。なお、パターン信号の幅が1走査線
の長さ以下の場合には、同一パターン信号が主走査方向
に繰り返し発生されてもよい。
【0037】加算器105は第1変換回路102からの
色差信号C2に、パターン発生回路104からのパター
ン信号を加算する。加算結果としての信号CC2が、第
2変換回路106に供給される。第2変換回路106は
第1変換回路102からの輝度信号I,色差信号C1,
および加算器105からの信号CC2に基づいて、第1
の変換処理の逆変換である第2の変換処理を行い、これ
らの信号から特定の情報が埋め込まれたカラー画像を記
録/印刷する際の黄色、マゼンタ、シアンの濃度を表す
第2の色信号Y’,M’,C’を生成する。第2の色信
号Y’,M’,C’は誤差拡散処理回路107に供給さ
れる。誤差拡散処理回路107は供給される第2の色信
号Y’,M’,C’を誤差拡散処理し、誤差拡散パター
ンを発生する。発生した誤差拡散パターンは出力系10
8に供給される。出力系108は例えばプリンタ、カラ
ーコピー、ファクシミリであり、供給される誤差拡散パ
ターンに応じてカラー画像(ここでは、加算器105に
より特定情報のパターンが埋め込まれている)を出力す
る。なお、誤差拡散処理回路107は必ずしも設ける必
要はない。この場合は、第2変換回路106から出力さ
れた第2の色信号Y’,M’,C’が出力系108に直
接供給され、出力系108は第2の色信号Y’,M’,
C’に基づいてカラー画像を出力する。
【0038】次に、第1実施例の動作を説明する。
【0039】カラー画像を印刷する際のインク量に相当
する第1の色信号Y,M,Cが入力系101より第1変
換回路102に供給される。第1の色信号の値は、カラ
ー画像が白の場合はY=M=C=0、黒の場合はY=M
=C=1となるように決定される。入力系101から供
給される第1の色信号は第1変換回路102により輝度
信号I、色差信号C1,C2に変換される。第1の色信
号Y,M,Cから輝度信号I、色差信号C1,C2への
変換は次式に従って行われる。
【0040】 I =1−(Y+M+C)/3 …(1) C1=M−C …(2) C2=Y−M …(3) ここで、Iは輝度に相当する量を表しており、C1はシ
アンから赤方向に相当する色差を表し、C2は青から黄
方向に相当する色差を表す。尚、C1,C2座標系にベ
タ6色を配置すると図21のようになり、この図から黄
−青方向を表すには(Y−M)を赤−シアン方向を表す
には(M−C)を用いればよいことが分かる。
【0041】こうして、生成された輝度信号Iおよび色
差信号C1は第2変換回路106に供給されるととも
に、色差信号C2は加算器105に供給される。
【0042】一方、画像情報に埋め込まれるべき特定情
報は、プリントを行う日付、時刻、出力系108を構成
するプリンタのメーカ名、型名、及び機体番号等の出力
系108の詳細に関する情報であるとする。このように
印刷物がどの機械により印刷されたか示す情報を印刷物
に忍び込ませることより、印刷物が偽造された場合、偽
造者を発見することができ、その結果、偽造防止の効果
があがる。コード発生器103はプリントを行う日付と
時刻を生成するためのクロック発生器を内蔵しており、
また、予めメーカー名、型名、及び機体番号がセットさ
れたメモリを具備している。特定情報はコード発生器1
03によりコードの形で発生される。
【0043】特定情報は例えば上位ビットから順に17
bitを日付(十進数により6桁で表示する)、11b
itを時刻、10bitをメーカー名、34bitを型
名および機体番号に割り付けて構成され、全体で72b
it(9Byte相当)のデータを有するものとする。
コード発生器103はデータを圧縮/暗号化することに
より特定情報のデータを9Byte以下のコードデータ
に変換する。
【0044】パターン発生回路104は、上記コードに
基づき、例えば図2(a)に示すような単純なONとO
FFで構成される矩形波からなるパターン信号を加算器
105に供給する。
【0045】加算器105は第1変換回路102からの
青から黄方向の色差信号C2に、このパターン信号を重
畳する。パターン信号は複数の走査線にわたって発生さ
れる。これにより、図2(b)に示すようにY−M色差
に関して縞模様のパターンがカラー画像に重畳される。
パターン信号は振幅の中間レベルが色差信号の0レベル
となるように重畳される。このため、図2(a)の振幅
を±α/2とすると、パターン信号が重畳された色差信
号CC2は次式で表される。
【0046】 CC2=C2±α/2 …(4) 符号の+はコードのビットが“1”の場合、−は“0”
の場合である。
【0047】なお、図2(b)に示すパターンはカラー
画像に重畳された場合、視覚的に違和感を与えるような
ものであってはならない。従って、振幅αやパターンの
周期τ(図2(a)参照)の設定については、人間の視
覚限界を考慮に入れて検討することが必要である。この
場合、パターンはその振幅が小さいほど、またその周期
が短いほど、人の目には目立たないものとなる。
【0048】図3は300dpiの高い周波数での印字
が可能なプリンタを用いて出力したサンプルを被験者に
観察してもらい、輝度方向、色差(青−黄)方向、及び
彩度方向に階調変化を与えた場合における人間の階調識
別能の調査結果をそれぞれ表したグラフである。このグ
ラフでは、周波数が横軸に取られ、階調識別能が縦軸に
取られる。このグラフから明らかなように、人間の階調
識別能は輝度方向の変化よりも色差(青−黄)方向の変
化の方に関してはかなり低い。さらに、色差(青−黄)
方向の変化よりも彩度方向の変化の方に関してかなり低
い。
【0049】さらに、図3から明らかなように、周波数
が2cycle/mmを越えたあたりから、いずれの場合
も視覚的に急激に感度が低くなっている。すなわち、上
記パターンの周波数を2cycle/mmを越える高周波
数とすれば、視覚的に識別可能な階調数は輝度方向では
60階調程度、色差方向や彩度方向に至っては20階調
以下になる。このため、上記振幅αをかなり大きくして
も人の目に違和感を与える恐れがない。また、上記パタ
ーンの振幅は大きいほど、ノイズに埋もれてしまう可能
性が少ない。従って、SN比の高いセンサを使用しなく
ても、パターンを容易に抽出することができる。また、
埋め込まれるパターンの周波数を3cycle/mm以上
にすれば、より一層視覚的に識別できないものとするこ
とができる。この場合、3cycle/mm以上の周波数
が再現可能なプリンタ、すなわち解像度が6dot/mm
(=150dpi)以上の画点の再現が可能なプリンタ
であれば十分である。特に、高精度のプリンタでなくて
も良い。すなわち、通常のカラー画像の再現が可能であ
ればそれ以上の高精細記録は特に必要としない。
【0050】上記加算器105によって生成された信号
CC2は第2変換回路106に供給される。次に、輝度
信号I,色差信号C1,および信号CC2は第2変換回
路106によって、第2の色信号Y’,M’,C’へ変
換される。ここで、第2の色信号への変換は下式に従っ
て行われる。
【0051】 Y’=1−I+(C1+2CC2)/3 …(5) M’=1−I+(C1−CC2)/3 …(6) C’=1−I−(2C1+CC2)/3 …(7) このようにして、第2変換回路106により、特定情報
が埋め込まれたカラー画像を表す色信号Y’,M’,
C’が得られる。
【0052】なお、(5)〜(7)式に(1)〜(4)
式のI,C1,C2,CC2を代入すると、次の関係が
得られる。
【0053】 Y+M+C=Y’+M’+C’ …(8) (8)式は、本発明では、特定情報を埋め込む前と、埋
め込んだ後の色信号の合計、すなわち、インキ量の総和
は変わらないことを示す。
【0054】出力系108として表現できる階調数の限
られたプリンタを用いる場合は、多値の誤差拡散法を用
いて疑似階調表現を行う必要がある。このため、特定情
報に相当するパターンを画像情報に埋め込み、第2の変
換回路106により印刷のための色信号を求めた後、誤
差拡散処理回路107によって誤差拡散パターンが発生
される。こうして誤差拡散法を利用した階調表現を行う
と、埋め込まれた特定情報は視覚的により一層識別でき
ないものとなる。
【0055】出力系108において、このようにして発
生された特定情報に相当するパターンが画像情報に埋め
込まれて出力(印字)される。
【0056】次に、上記手順で出力された特定情報の読
み取り処理について説明する。
【0057】本画像処理装置の読み取り部には、上記埋
め込み処理部の処理によって印字された画像から特定情
報を抽出するためのスキャナ(図示せず)が設けられ
る。このスキャナはRGB(Blue,Green,Y
ellow)色分解系フィルタを搭載している。
【0058】まず、埋め込まれている特定情報パターン
を画像パターンから安定して分離し、確実に特定情報を
抽出するために、複数の走査線にわたって読み取った画
像情報の平均をとる。ここでは、128ラインを読み取
って平均化し、1ライン分の画素データを得る。このよ
うにすることで、画像に現れている複雑なパターンは主
走査方向では平均化されず、副走査毎に同一内容の画像
が平均化されるため、高度のS/N比で特定情報が検出
される。しかし、この場合、原稿401(図4)を読み
取る走査方向を記録時の走査方向と全く一致させること
はまず不可能で、大抵の場合は斜めになってしまうこと
が多い。記録時と読み取り時とで走査線の方向が少しで
もずれてしまうと、上記した平均化の効果が反映されな
い。そこで図4に示すように、原稿401よりも一回り
大きいサイズの補助シート402の上に原稿401を重
ねて読み取りを行う。反射型のスキャナの場合、原稿台
上に原稿401を載せてから、補助シート402を重ね
る。原稿401が白地の場合には補助シート402を黒
とし、原稿401が黒地の場合には補助シート402を
白とする。補助シート402は主走査方向において、必
ず原稿よりも先に読み取られるように配置される。これ
により、走査の際、原稿401の端の部分が黒と白との
違いにより識別される。従って、走査するたびごとに原
稿の端の位置が識別され、平均化処理の効果を高めるこ
とができる。
【0059】次に、図5のフローチャートを参照して上
記手順で埋め込まれた特定情報の読み取り処理を説明す
る。
【0060】はじめに主走査方向の画素サンプル数WI
DTH、および副走査方向のライン数HIGHTをセッ
トする(ステップA01)。このとき、主走査方向のサ
ンプル数WIDTHは主走査方法の読み取り範囲が原稿
の幅よりも小さくなるようにする。また、例えばライン
数HIGHT=128が設定される。主走査方向のカウ
ント数をn、副走査方向のカウント数をmとする。ま
ず、mを“0”にセットし(ステップA02)、nを
“0”にセットする(ステップA03)。後述するn番
目の画素の画素値の合計Dnを“0”にする(ステップ
A04)。nが“WIDTH−1”に等しいかを判別す
る(ステップA05)。NOならば、現在のnに“1”
を加算して(ステップA06)、ステップA04を繰り
返す。YESならば、ステップA07へ進む。
【0061】ステップA07で、1画素分のRGB信号
を取り込み、ステップA08でR,G,Bの和を3で割
ってRGB信号の平均値を求め、n=0(すなわち、0
番目)の画素の明るさデータI0を求める。次に、nを
“1”にセットする(ステップA09)。上記と同様
に、1画素分のRGB信号を取り込み(ステップA1
0)、R,G,Bの和を3で割ってRGB信号の平均値
を求め、n番目の画素の明るさデータInを求める(ス
テップA11)。
【0062】次に、n番目の画素の明るさデータInと
n−1番目の画素の明るさデータIn−1との差ΔIn
を求める(ステップA12)。このΔInが予め設定さ
れた閾値“TH”よりも大きいか否かを判別する(ステ
ップA13)。NOならば、現在のnに“1”を加算し
て(ステップA14)、ステップA10〜A12を繰り
返す。YESならば、ステップA15へ進む。ここで、
差ΔIn=In−In−1を微分値と考えたとき、この
微分値が大きく変化するような、すなわちΔInが閾値
THより大きな値をとるような点にあるn番目の画素
が、原稿の左端と判定でき、これを実際に平均化に使用
するための対象とする。なお、ΔInが閾値THより大
きな値をとるようになるまでは、スタートの対象は1番
目の画素とされている。
【0063】ステップA15で、スタートの対象である
画素のRGB信号を取り込む。次に、GとBとの色差D
Di(i=1〜n)(G−B方向の色差成分)を求める
(ステップA16)。求められた色差DDを各画素毎に
合計Dn(最初はDn=0)に加算する。これにより、
合計Dnが更新される(ステップA17)。nが“WI
DTH”に等しいか否かを判別する(ステップA1
8)。NOならば、現在のnに“1”を加算して(ステ
ップA19)、ステップA15〜A17を繰り返す。Y
ESならば、ステップA20に進む。ステップA20で
mが“HIGHT−1”に等しいか否かを判別する。N
Oならば、現在のmに“1”を加算して(ステップA2
1)、ステップA03〜A19を繰り返す。YESなら
ば、ステップA22に進む。これにより、各ラインにお
けるn番目の画素に係る色差DDの合計が求められる。
【0064】ステップA22で現在のnを“0”に設定
する。現在の合計Dnをライン数“HIGHT”で割っ
て平均を求め、この平均をDnとする(ステップA2
3)。nが“WIDTH−1”に等しいか否かを判別す
る(ステップA24)。NOならば、現在のnに“1”
を加算して(ステップA25)、ステップA23を繰り
返す。YESならば終了する。
【0065】このようにして、画素ごとの色差の平均が
求められる。
【0066】この後、特定情報のパターンの周波数成分
を抽出するため、求められた色差の平均(平均値デー
タ)をバンドパスフィルタによりフィルタリングさせ
る。画像情報は平均化するとDC成分を中心とした周波
数成分となり、特定情報のパターンは高周波成分となる
ので、バンドパスフィルタによりDC成分すなわち平均
化された画像情報を除去することにより、埋め込まれて
いた特定情報のみを抽出することができる。また、追加
する周波数を抽出できるならば、DC成分除去のために
ハイパスフィルタを用いることも可能である。
【0067】なお、スキャナの解像度としては、上記印
字された原稿を1画点単位で読み取ることができるもの
であれば十分である。従って、通常の画像を再現できる
スキャナであれば、上記手順で容易に特定情報を抽出す
ることができる。
【0068】次に、本発明の第1実施例を写真入りのI
Dカードなどに応用する場合の埋め込み場所の例を示
す。特定情報をIDカードに埋め込む場合、例えば図2
0(a)に示すように、埋め込まれた特定情報の一部が
写真にかかることが望ましい。これは、第3者が写真の
貼り替えをしIDカードを偽造した場合、これを発見で
きるようにするためである。なお、特定情報を埋め込む
範囲としては、図20(a)に示すもの以外にも、図2
0(b)〜20(d)に示すようなバリエーションが挙
げられる。
【0069】上記IDカードなどへの埋め込み場所の限
定は第1実施例に限らず、後述する第2実施例〜第5実
施例においても適用可能である。
【0070】埋め込まれる特定情報は、最大で20桁
(例えば身分証明書類を含めて最も桁数が多い一般のク
レッジットカードの番号が16桁、暗唱番号が4桁)、
すなわち約65bitのデータ容量が必要であるが、本
例のように72bitあれば十分対応できる容量であ
る。さらにパターンの埋め込み位置などを特定情報の一
部に含めれば、より多くの特定情報を記録させることが
できる。
【0071】以上説明したように、本発明の第1実施例
によれば、視覚的に違和感を与えずに、より小さな面積
により多くの特定情報を埋め込むことができる。また、
その特定情報を容易に抽出することができる。
【0072】なお、第1実施例において、第1、第2変
換回路を用いずに、色信号に直に特定情報を埋め込んで
もよい。すなわち、(5)〜(7)式のI,C1,C
2,CC2に(1)〜(4)式を代入することにより、
次の関係が得られるので、これを満足するように第1の
色信号Y,M,Cから第2の色信号Y’,M’,C’を
求めてもよい。
【0073】 Y’=Y+α/3 …(9) M’=M−α/6 …(10) C’=C−α/6 …(11) (9)〜(11)式の+,−,−は、−,+,+となる
場合をも表現するものとする(デ−タが“1”なら−
で、“0”ならば+である)。
【0074】この直接色信号に情報を追加する場合の装
置の構成を図22に示す。まず、第1実施例と同様にコ
−ド発生器2202から特定情報が発生し、パタ−ン発
生回路2203にて矩形パタ−ンを生成する。この時色
差方向に与える振幅値を±α/2とする。これを信号変
換回路2204に入力して、カラ−信号に直接重畳でき
る形に変換する。例えば色差方向に変調をかけて追加し
たい場合のY,M,Cに与える変動量をDY,DM,D
Cとするとそれぞれ次の式で表すことができる。
【0075】 DY=+(−)α/3 DM=−(+)α/6 DC=−(+)α/3 以上の式によって求めた値を加算器2205に供給し、
追加情報を含む色信号Y’,M’,C’を得る。以上の
2202〜2205の工程を行うコ−ド発生・追加部2
207を外付けのROMやボ−ドに纏めて、一般のプリ
ンタや複写機に差し込むことにより、一般のプリンタ等
に本発明の機能を持たせることも可能である。
【0076】また、読み取りの際に128ラインの平均
をとるので、128ライン毎に異なるパターンを埋め込
むこともできる。
【0077】以下、本発明の他の実施例を説明する。他
の実施例において、同一部分は同一参照数字を付して詳
細な説明は省略する。
【0078】第1実施例では、特定情報を埋め込む際、
色差方向に階調変化が与えられた。図3に示したよう
に、彩度方向に階調変化を与えて特定情報を埋め込むメ
リットは人間の視覚感度は輝度方向の階調変化よりも色
差(青−黄)方向の階調変化に対しては低いので、違和
感を与えることなく、特定情報を埋め込むことができる
ことであったが、色差方向の階調変化よりも彩度方向の
階調変化に対してはさらに感度が低いことがわかってい
る。そのため、次に、色差方向ではなく、彩度方向に階
調変化を与えて特定情報を埋め込む第2実施例を説明す
る。
【0079】図6は本発明の第2実施例に係る画像処理
装置における埋め込み処理部を示すブロック図である。
【0080】図6に示すように、本埋め込み処理部には
入力系601が設けられる。入力系601からは、カラ
ー画像に相当する第1の色信号Y,M,Cが第1変換回
路602に供給される。第1変換回路602は入力系6
01から供給される第1の色信号Y,M,Cに基づい
て、変換を行い、輝度信号Iおよび2つの色差信号C
1,C2をそれぞれ生成する。なお、ここまでの構成
は、第1実施例の場合と同じである。輝度信号Iは第2
変換回路607及びパターン発生回路606に供給され
る。また、色差信号C1は第1加算器603及びパター
ン発生回路606に供給される。色差信号C2は第2加
算器604及びパターン発生回路606に供給される。
【0081】また、本埋め込み部には、第1実施例の場
合と同様に、コード発生器605が設けられる。コード
発生器605はカラー画像に埋め込むべき特定情報を保
管し、その特定情報をコードの形で発生し、パターン発
生回路606に供給する。パターン発生回路104はコ
ード発生器103から供給されてきたコード及び第1変
換回路602から供給されてきた輝度信号I、色差信号
C1,C2に基づいて矩形波状の2つのパターン信号を
発生し、第1加算器603及び第2加算器604にそれ
ぞれ供給する。なお、パターン信号を発生する過程にお
いて、画像の彩度が算出される。
【0082】第1加算器603は第1変換回路602か
らの色差信号C1に、パターン発生回路606からのパ
ターン信号を加算(または、減算)する。加算結果とし
ての信号CC1が、第2変換回路607に供給される。
また、第2加算器604は第1変換回路602からの色
差信号C2に、パターン発生回路606からのパターン
信号を加算(または、減算)する。加算結果としての信
号CC2が、第2変換回路607に供給される。第2変
換回路607は第1変換回路602からの輝度信号I,
加算器603からの信号CC1及び加算器604からの
信号CC2に基づいて、変換を行い、第2の色信号
Y’,M’,C’を生成する。第2の色信号Y’,
M’,C’は誤差拡散処理回路608に供給される。誤
差拡散処理回路608は供給される第2の色信号Y’,
M’,C’を誤差拡散処理し、誤差拡散パターンを発生
する。発生した誤差拡散パターンは出力系609に供給
される。出力系609は例えばプリンタであり、供給さ
れる誤差拡散パターンに応じて画像を出力する。なお、
上記誤差拡散処理回路608を用いずにシステム構成す
ることも可能である。この場合は、第2変換回路607
から第2の色信号Y’,M’,C’が出力系609に直
接供給される。そして出力系609は第2の色信号
Y’,M’,C’に相当する画像を出力する。
【0083】次に、第2実施例の動作を説明する。
【0084】まず、第1実施例の場合と同様に、カラー
画像に相当する第1の色信号Y,M,Cが、入力系60
1より第1変換回路602に供給される。第1変換回路
602においては、上記入力系601から供給される第
1の色信号Y,M,Cが、第1実施例で説明した(1)
〜(3)式に従って、輝度信号I、色差信号C1,C2
に変換される。上記第1変換回路602からは、輝度信
号I、色差信号C1,C2がパターン発生回路606に
供給される。
【0085】一方、コード発生器605において、特定
情報がコードの形で発生され、パターン発生回路606
に供給される。次に、パターン発生回路606におい
て、上記コードに基づき、2つの色差方向に関するパタ
ーン信号が発生される。発生したパターン信号は第1加
算器603において色さ信号C1に、第2加算器604
において色差信号C2にそれぞれ加算される。この場
合、パターン発生回路606において、色差信号C1及
びC2から、色差信号C1、C2がなすベクトルと同じ
成分をもつ一定量の特定情報を埋め込む。すなわち、埋
め込む特定情報の量(振幅)を±α/2とすると、色差
信号C1,C2にパターン信号を加算した後の信号CC
1、CC2はそれぞれ次式に表す通りである。
【0086】 CC1=C1±α・C1/(2Cc) …(12) CC2=C2±α・C2/(2Cc) …(13) ここでCcは入力画像の彩度を表す。Ccは次式によっ
て求める。
【0087】 Cc=SQRT{(C1)2 +(C2)2 } …(14) この後、出力系に供給するための色信号Y’,M’,
C’を求める手順は第1実施例と同様である。
【0088】なお、入力されたカラー画像がべた一色の
モノクロ的な画像である場合、色差信号C1、C2は共
に0であるため、彩度Ccも0となり、画面内のほとん
ど画点について色差方向を定めることができない。この
ため、上記特定情報を埋め込むことが困難になる。そこ
で、このように色差信号C1、C2が共にある一定の範
囲内の値にとどまり、入力画像がモノクロ的画像である
と見做された場合は、Y−Mの色差方向に対して特定情
報を埋め込むように処理を切り替える。すなわち、画面
内における彩度Ccの分布を求め、その分布の及ぶ範囲
が予め設定した値に収まるならば、色差信号C1は変化
させず、色差信号C2のみを変化させる。すなわち、色
差信号C2にパターン信号を加算した後の信号CC2は
次式に表す通りである。
【0089】 CC2=C2±α/2 …(15) これは、第1実施例の処理と同じである。
【0090】もしくは、そこでこのようにC1、C2が
共にある一定の範囲内の値にとどまり、入力画像がモノ
クロ的画像であると見なされた場合は特定情報の埋め込
みを行わないようにすることも可能である。
【0091】また、無彩色近傍では人の目にとって敏感
に感じることがある。このため、特に無彩色近傍におい
ては特定情報の埋め込みを行わないようにすれば、人の
目で識別されにくくできる。
【0092】埋め込む特定情報の振幅や周期の設定につ
いては、人間の視覚限界を考慮に入れて検討することが
必要である。この場合、現れるパターンはその振幅が小
さいほど、またその周期が短いほど、人の目には目立た
ないものとなる。
【0093】さらに、第1実施例においても説明した図
3から明らかなように、周期を短くしておけば、振幅を
かなり大きくしても人の目で識別される恐れがない。ま
た、上記パターンの振幅そのものが大きいので、ノイズ
に埋もれてしまう可能性が少ない。従って、SN比の高
いセンサを使用しなくても、パターンを容易に抽出する
ことができる。
【0094】上記加算器603によって生成された信号
CC1は第2変換回路607に供給される。また、加算
器604によって生成された信号CC2は第2変換回路
604に供給される。次に、輝度信号I,色差信号C
1,及び信号CC2は第2変換回路607によって、第
2の色信号Y’,M’,C’へ変換される。この場合の
変換は第1実施例でも説明した(5)〜(7)式に従っ
て行われる。但し、(5)〜(7)式中のC1をCC1
に代えて考える。
【0095】こうして、特定情報が画像情報に埋め込ま
れた後の画像が得られる。
【0096】上記求めた第2の色信号Y’,M’,C’
は誤差拡散処理回路608に供給される。誤差拡散処理
回路608においては、誤差拡散パターンが生成され
る。
【0097】出力系609においては、図2(b)に示
すように、主走査方向に向かって、特定情報に相当する
9バイトのデータが繰り返して埋め込まれ、副走査方向
に向かって、全く同一のパターンが繰り返して埋め込ま
れる。このようにして特定情報は画像情報に埋め込まれ
て印字されることになる。
【0098】ここで、さらに多くの特定情報の埋め込み
ができる技術を説明する。この技術においては、入力画
像の色度に応じて埋め込む特定情報の量を変化させるよ
うに制御する。
【0099】図7は同一周期のパターンに対する色度別
の感度を被験者を用いて調査した結果の分布を表した概
略図である。図7において、横軸に色差がとられ、縦軸
に輝度がとられる。また、塗り漬した色の薄い領域ほど
感度が高いことを表している。同図から色差が低く、中
間的な輝度を持つ色の部分に対してパターンを埋め込む
と、同パターンが人の目でかなり識別されやすいことが
わかる。従って、特に、塗り漬しのない核に相当する感
度の高い色度領域内の色に対しては、パターンの埋め込
みをしないか、もしくは振幅を小さく押さえ、感度が低
くなるに従って埋め込むパターンの振幅を大きくするよ
うに制御する必要がある。
【0100】これに対処するためには、図6のブロック
図において、パターン発生器606の内部にパターン信
号の付加量を決定づける振幅係数を記憶するメモリ(図
示せず)を設ける。パターン発生器606は第1変換回
路602から供給されてくる輝度信号I、色差信号C
1,C2に応じて、適当な振幅係数を上記メモリから取
り出す。この場合、例えばLUT(Look Up Table )が
参照される。そして、パターン発生器606は取り出し
たメモリの振幅係数に従って、色差信号C1,C2にそ
れぞれ付加すべきパターン信号の振幅を変化させる。す
なわち、無彩色近傍などの感度の高い領域ではパターン
信号の付加をしないか、もしくはその振幅を小さく抑え
るように、パターン発生器606にパターン信号を発生
させる。これにより、発生したパターン信号はそれぞれ
加算器603,604において色差信号C1,C2に付
加される。振幅係数をβとすると、色差信号CC1,C
C2は次のように表される。
【0101】 CC1=C1±α・β・C1/(2Cc) …(16) CC2=C2±α・β・C2/(2Cc) …(17) このようにして、視覚的に一層識別されにくくなり、よ
り多くの特定情報の埋め込みが可能となる。
【0102】次に、上記手順で出力された特定情報の読
み取り処理について説明する。
【0103】本システムの読み取り部には、上記埋め込
み処理部の処理によって印字された画像から特定情報を
読み取るためのスキャナ(図示せず)がう設けられる。
スキャナはRGB(Blue,Green, Yellow)色分解系フィ
ルタを搭載している。
【0104】特定情報の読み取りの手順は第1実施例の
場合と同様である。ただし、第1実施例における説明の
中で、一部異なる箇所がある。図5を参照すると、第1
実施例ではステップA16において、GとBとの色差D
D(G−B方向の色差成分)を求める。一方、第2実施
例ではステップA16において、SQRT{(G−B)
2 +(R−G)2 }を計算して彩度DDを求める。
【0105】また、第1実施例ではステップA17にお
いて、色差DDが合計Dnに加算される。一方、第2実
施例ではステップA17において、彩度DDが合計Dn
に加算される。上記以外の手順は第1実施例の場合と同
様である。これにより、画素ごとの彩度の平均が求めら
れる。
【0106】この後、パターンの周波数成分を抽出する
ため、求められた色差の平均(平均値データ)をバンド
パスフィルタによりフィルタリングさせる。これによ
り、DC成分すなわち平均化された基の画像情報が除去
され、埋め込まれていた特定情報のみを抽出することが
できる。
【0107】なお、スキャナの解像度としては、上記印
字された原稿を1画点単位で読み取ることができるもの
であれば十分である。したがって、通常の画像を再現で
きるスキャナがあれば、上記手順で容易に特定情報を抽
出することができる。
【0108】以上説明したように、本第2実施例によれ
ば、第1実施例の場合に比べて、視覚的により一層識別
しにくくし、より多くの特定情報を埋め込むことができ
る。また特定情報を容易に抽出することができる。
【0109】なお、第2実施例において、第1、第2変
換回路を用いずに、色信号に直に特定情報を埋め込んで
もよい。すなわち、(5)〜(7)式及び(1)〜
(4)式から次の関係を得られるので、これを満足する
ように第1の色信号Y,M,Cから第2の信号Y’,
M’,C’を求めてもよい。但し、この場合、(5)〜
(7)式におけるC1をCC1に代えて計算する。 Y’=Y±α(2Y−M−C)/(6・SQRT{(M−C)2 +(Y−M)2 }) …(18) M’=M±α(2M−C−Y)/(6・SQRT{(M−C)2 +(Y−M)2 }) …(19) C’=C±α(2C−Y−M)/(6・SQRT{(M−C)2 +(Y−M)2 }) …(20) これを前述した図22の構成図を用いて説明すると、信
号変換回路2204で次式のように各変動量を求めるこ
とになる。 DY=±α(2Y−M−C)/(6・SQRT{(M−C)2 +(Y−M)2 }) DM=±α(2M−C−Y)/(6・SQRT{(M−C)2 +(Y−M)2 }) DC=±α(2C−Y−M)/(6・SQRT{(M−C)2 +(Y−M)2 }) 次に第3実施例を説明する。
【0110】一般に、画像の中の濃度変化が平坦な部分
においては、微々たる変化を与えただけでその部分が目
立つが、濃度変化が激しい部分では、多少の変化を与え
ても視覚的に目立たない性質がある。本実施例では、こ
のような特性が利用される。すなわち、濃度変化が大き
い部分には特定情報の埋め込みを強くし、平坦な部分で
は特定情報の埋め込みを弱くする。
【0111】図8は本発明の第3実施例に係る画像処理
装置における埋め込み処理部を示すブロック図である。
【0112】図8に示すように、本埋め込み処理部には
入力系801が設けられる。入力系801からはカラー
画像に相当する第1の色信号Y,C,K(ブラック)が
第1変換回路802に供給される。第1変換回路802
は入力系801から供給される第1の色信号Y,M,
C,Kに基づいて、変換を行い、輝度信号Iおよび2つ
の色差信号C1,C2をそれぞれ生成する。輝度信号I
は第2変換回路809,高域抽出回路807,及びパタ
ーン発生回路806に供給される。また、色差信号C1
は第1加算器803及びパターン発生回路806に供給
される。色差信号C2は第2加算器804及びパターン
発生回路806に供給される。
【0113】また、本埋め込み処理部にはコード発生部
805が設けられる。コード発生器805はカラー画像
に埋め込むべき特定情報を保管し、その特定情報をコー
ドの形で発生し、パターン発生回路806に供給する。
パターン発生回路806はコード発生器103から供給
されてきたコード及び第1変換回路802から供給され
てきた輝度信号I、色差信号C1,C2に基づいて図2
(a)に示すような矩形波状のパターン信号を発生し、
かけ算器808a、808bに供給する。そして、高域
抽出回路805は第1変換回路802から供給される輝
度信号Iに応じて、良く知られた高域成分抽出処理を行
い、高域成分の強さに従ってパターン信号の振幅を決定
づける係数kをLUT等を用いて求め、かけ算器808
a、808bに供給する。かけ算器808a、808b
はパターン発生回路806からのパターン信号(s)と
高域抽出回路807からの係数kとを掛け合わせ、その
出力を第1加算機803及び第2加算機804にそれぞ
れ供給する。
【0114】第1加算器803は第1変換回路802か
らの色差信号C1に、かけ算器808aからの信号を加
算(又は、減算)する。加算結果としての信号CC1
が、第2変換回路809に供給される。また、第2加算
器804は第1変換回路802からの色差信号C2に、
かけ算器808bからの信号を加算(又は、減算)す
る。加算結果としての信号CC2が、第2変換回路80
9に供給される。第2変換回路809は第1変換回路8
02からの輝度信号I,加算器803からの信号CC1
及び加算器804からの信号CC2に基づいて、変換を
行い、第2の色信号Y’,M’,C’,K’を生成す
る。第2の色信号Y’,M’,C’,K’は誤差拡散処
理回路810に供給される。誤差拡散処理回路810は
供給される第2の色信号Y’,M’,C’,K’を誤差
拡散処理し、誤差拡散パターンを発生する。発生した誤
差拡散パターンは出力系811に供給される。出力計8
11は例えばプリンタであり、供給される誤差拡散パタ
ーンに応じて画像を出力する。
【0115】次に、第3実施例の動作を説明する。
【0116】まず、カラー画像に相当する第1の色信号
Y,M,C,Kが、入力系801より第1変換回路80
2に供給される。第1変換回路802においては上記入
力系801から供給される第1の色信号Y,M,C,K
が、輝度信号I、色差信号C1,C2に変換される。上
記第1変換回路802からは輝度信号I、色差信号C
1,C2がパターン発生回路806に供給される。
【0117】本実施例における(1)〜(3)式に対応
する変換式は、 I=1−((Y+M+C)/3+K) C1=M−C C2=Y−M となり、(5)〜(7)式に対応する変換式は、 Y’=1−(I+K)+(CC1+2CC2)/3 M’=1−(I+K)+(CC1−CC2)/3 C’=1−(I+K)−(2CC1+CC2)/3 K’=K となる。つまり、スミ量Kは輝度信号に影響するが、色
差信号C1,C2には直接関係せず、本発明のように変
換の前後で輝度を変えないためには、上述した式にな
る。
【0118】一方、コード発生器805において、特定
情報がコードの形で発生され、パターン発生回路806
に供給される。次に、パターン発生回路606におい
て、上記コードに基づき、2つのパターン信号が発生さ
れる。この場合、パターン発生回路806において、色
差信号C1およびC2から、色差信号C1、C2がなす
ベクトルと同じ成分をもつ一定量の特定情報を埋め込
む。また、特定情報を埋め込む前と後との色差信号の変
換関係は第2実施例で説明した式(12)〜(14)と
同様である。上記パターン発生回路806は第2実施例
の場合と同様に、パターン信号の付加量を決定づける振
幅係数を記憶するメモリ(図示せず)が備えられる。パ
ターン発生器806は第1変換回路802から供給され
てくる輝度信号I、色差信号C1,C2に応じて、適当
な振幅係数を上記メモリから取り出す。この場合、例え
ばLUTが参照される。そして、パターン発生器806
は取り出したメモリの振幅係数に従って、色差信号C
1,C2にそれぞれ付加すべきパターン信号の振幅を変
化させる。すなわち、無彩色近傍などの感度の高い領域
ではパターン信号の付加をしないか、もしくはその振幅
を小さく抑えるように、パターン発生器806にパター
ン信号を発生させる。
【0119】上記発生したパターン信号はかけ算器80
8a,808bにおいて、高域抽出回路807からの係
数kにより、その振幅がさらに制御されて、第1加算器
803及び第2加算器804に供給される。この場合、
例えば、高域成分が少なく抽出されるところでは、係数
kによって振幅が小さく抑えられる。そして、かけ算後
のパターン信号は第1加算器803において色差信号C
1に、第2加算器804において色差信号C2にそれぞ
れ加算される。そして、第2変換回路809において、
出力系に供給するための色信号Y’,M’,C’,K’
が求められる。その後、誤差拡散処理回路810で疑似
中間調表現処理され、出力系811へ出力される。
【0120】特定情報の読み取りの手順は、第1実施例
の場合と同様である。
【0121】以上説明したように、この第3実施例で
は、画像の中で高域成分が多く変化の頻繁な部分では埋
め込むパターンの振幅を大きくし、高域成分が少なく変
化の少ない部分では埋め込むパターンの振幅を小さくす
る。これにより、第2実施例の場合に比べて、視覚的に
より一層識別しにくくし、より多くの特定情報を埋め込
むことができる。また特定情報を容易に抽出することが
できる。
【0122】なお、視覚感度に応じて振幅を変えること
は本実施例では必ずしも必要ではない。
【0123】また、この第3実施例において、第1,第
2変換回路を用いずに、色信号に直に特定情報を埋め込
むには、下記の式を満足するように第1の色信号Y,
M,C,Kから第2の色信号Y’,M’,C’,K’を
求めればよい。また、この埋め込みは、第1、第2実施
例で図22を用いて説明したと同様、信号変換回路22
04において下式における変化量を求め、この変化量を
入力系2201からの色信号に加えることにより行われ
る。
【0124】 Y’=Y+(−)α/3 M’=M−(+)α/6 C’=C−(+)α/6 K’=K 第1実施例から第3実施例では副走査方向には全く同じ
情報を埋め込んだが、128ラインの平均をとっている
ので、128ライン毎に別々の情報を埋め込むことによ
り、情報量を増やしてもよい。さらに、1つの特定情報
の単位は7Byteに限らず、いくらでもよい。
【0125】また、第2実施例の視度感度に応じたパタ
ーン信号の振幅制御、第3実施例の高域量に応じたパタ
ーン信号の振幅制御は全実施例において実施可能であ
る。
【0126】なお、第1〜第3実施例中の、色信号に直
接特定情報を埋め込む場合の構成図を図22に示す。こ
こでバンド除去回路は後述する図9のバンド除去回路9
03と同じ働きをするものであり、なくてもよい。また
情報加工部は第4実施例で導入されるものであり、ここ
では不要である。
【0127】次に、第4実施例を説明する。
【0128】上述の実施例では一定の周期で埋め込みデ
ータを振幅変調して得られたパターンを画像に重畳した
が、本実施例では2次元フーリエ変換面上の多数の周波
数成分を特定情報データに応じて多重し、多重周波数成
分を有する2次元的な縞模様をカラー画像信号に追加す
る。
【0129】図9は本発明の第4実施例に係る画像処理
祖装置における埋込み処理部示すブロック図である。
【0130】図9に示すように、本埋め込み処理部には
入力系901が設けられる。入力系901からはカラー
画像に相当する第1の色信号Y,M,Cが第1変換回路
902に供給される。第1変換回路902は入力系90
1から供給される第1の色信号Y,M,Cに基づいて、
第1の変換を行い、輝度信号Iおよび2つの色差信号C
1,C2をそれぞれ生成する。第1の変換は第1実施例
と同様である。輝度信号Iは第2変換回路908に供給
される。また、上記2種類の色差信号C1,C2のう
ち、色差信号C1は第2変換回路908に供給され、色
差信号C2はバンド除去回路903、加算器903を介
して第2変換回路908に供給される。バンド除去回路
903は第1変換回路902からの色差信号C2に例え
ば8×8の移動平均処理を行い、画像情報以外の情報を
取り除く。すなわち、バンド除去動作はローパスフィル
タ動作である。これは、入力系901から供給された画
像信号が既に本方式により特定の情報(高周波数成分)
が既に埋め込まれている場合もあるので、直流付近の成
分からなる画像情報のみを取り出すためである。
【0131】また、本埋め込み処理部にはコード発生器
904が設けられる。コード発生器904はカラー画像
に埋め込むべき特定情報を保管し、その特定情報をコー
ドの形で発生し、情報加工部905に供給する。情報加
工部905はコード発生器904から供給されるコード
暗号化や圧縮化等の処理をし、処理結果をパターン発生
回路906に供給する。パターン発生回路906は情報
加工部905から供給されてきたコードに基づいた多重
周波数成分を有するパターン信号を発生し、加算器90
7に供給する。
【0132】加算器907はバンド除去回路903から
の色差信号C2にパターン発生回路906からのパター
ン信号を加算(又は、減算)する。加算結果としての信
号CC2が、第2変換回路908に供給される。第2変
換回路908は第1変換回路902からの輝度信号I,
色差信号C1,および加算器907からの信号CC2に
基づいて、第2の変換を行い、第2の色信号Y’,
M’,C’を生成する。第2の変換処理は第1実施例と
同様である。第2の色信号Y’,M’,C’は出力系9
09に供給される。出力系909は例えばプリンタ、フ
ァクシミリ、カラー複写機であり、供給される第2の色
信号Y’,M’,C’に応じて画像を出力する。
【0133】次に第4実施例の動作を説明する。
【0134】まず、入力した第1の色信号Y,M,Cを
輝度信号I、及び色差信号C1,C2に変換する。この
ときの変換式は前述した式(1)〜(3)による。な
お、色信号は0〜1の値で表し、Y=M=C=0は白、
Y=M=C=1は黒を表す。
【0135】ここで、入力された原稿もしくは画像デー
タがあらかじめ本実施例に基づく技術により特定情報を
記録したものである場合を想定する。この場合、印字後
の原稿もしくは画像データから古い情報を除去し、本来
の画像データのみを抽出する必要がある。バンド除去回
路903により色差C2に対してたとえば8×8の移動
平均を求めて、その値を改めてC2の画像データとする
ことにより、画像信号のみを取り出す。なお、平均化す
る画素数はプリンタの画素数に従属している。または、
上記色差方向についてフーリエ変換を行って、埋め込ん
である特定情報を抽出し、抽出した周期成分のみを除去
することにより画像データのみを求めてもよい。
【0136】この画像データに対して加算器907によ
り特定情報の埋め込みを行い、第2変換回路908を経
て色信号Y’,M’,C’として出力部909に供給す
る。ここで、I,C1,C2から色信号Y’,M’,
C’への変換は第1実施例において説明した式(5)〜
(7)に従って行われる。
【0137】次に、特定情報の埋め込み手順を詳細に説
明する。特定情報は第1実施例と同様にコード等の数値
で表現されている。この値は暗号化もしくは圧縮化など
の処理をあらかじめ情報加工部905において行う。第
1実施例において参照した図2から明かなように、人間
の階調識別能(識別階調数で表現される。)は輝度方向
の変化に対して高く、色差(Y−B)方向の変化に対し
てはより低いことがわかる。本実施例でも、この特性を
利用して特定情報の埋め込みを行う。
【0138】パターン発生回路906は多重周波数成分
を有する縞模様のパターン信号を発生するために、図1
0(a)に示すように主走査方向の軸および副走査方向
の軸により構成されるフーリエ変換面を定義し、面上に
所定の規則で配置された多数の点を有する。この多数の
点に埋め込み情報のコードを構成する各ビットデータが
所定の規則に従って配置される。各点は周期と振幅を有
する。画像データの埋め込み位置に応じて各ビットデー
タの周期と振幅が加算されて埋め込みパターンが発生さ
れる。
【0139】情報加工部905によって暗号化や圧縮化
等の処理がされたコードはパターン発生回路906に供
給される。パターン発生回路906に上記コードが供給
されると、そのコードを構成する複数のビットが順番に
上記フーリエ変換面の所定の位置にそれぞれ配置され
る。なお、各ビットの配置場所や配置順序は任意に決め
ることができる。ここでは、各ビットの配置位置は放射
状に伸びる複数の線上に一定間隔で設けられているとす
る。すなわち、ビットの配置位置は原点を中心とする同
心円状となる。この線と主走査方向軸とがなす角度をθ
とすると、角度θの値は0≦θ<πの範囲で与えられ、
全範囲をn等分すると、θ=k/n・π(k=0〜n−
1)である。n(分割数)は周期WLが短くなればなる
ほど大きな値に設定することができる。
【0140】なお、周期WLは各ビットの位置と減点と
の距離に対応し、ナイキスト周波数に相当する周期(2
ドット/cycle)に近くなるほど、分割数nを大き
くすることができる。各ビットは各放射線上で視界限界
周波数からナイキスト周波数までの間を均等に配置され
る。なお、フーリエ変換面はその原点からの距離が周期
を表し、原点に近い程、周期は長く、原点からはなれる
程、周期は短くなる。ナイキスト周波数はプリンタが表
現できる高周波数成分の上限値である。
【0141】ビットデータの配置の開始位置を特定する
ために、図10(a)に示すように、周期が視覚限界に
相当する位置には1つを除いて特定情報とは無関係に常
にオフまたはオン(図10(a)の例では常にオフ:0
である)のビットを配置し、例外の1位置に常時オン、
またはオフ(図10(a)の例では常にオン:0であ
る)のドット(図10(a)のSとかかれた白丸)を配
置する。この他の視覚限界ドットと区別されているドッ
トをスタートビット(コードデータの各ビットの配置開
始ビット)とする。
【0142】このスタートビットから放射方向に順次ビ
ットを配置し、ナイキスト周波数に相当するビット位置
まで達したら、θを順次減少させて、次の放射線上に同
様に配置する。図10(a)の丸内の数字はビットの配
置順番を示す。これは、特定情報コードの上位ビットか
ら順番に配置しても、反対に下位ビットから順番に配置
してもよい。
【0143】このように、たとえば比較的劣化の起こり
にくい低周波のパターンにフーリエ変換面上のスタート
開始位置確認のためのダミービット、すなわち特定情報
に依存しないようなスタートビットSを常時ON(また
はOFF)に設定しておく。スタートビットSの他の例
を図10(b)および10(c)に示す。いずれもフー
リエ変換面での視覚限界付近のみのビットの配置を示し
た図であり、図10(a)に準ずるものである。図10
(b)は図10(a)の場合とは逆に、スタートビット
を常時OFFに、それ以外の視覚限界位置のビットを常
時ONにした場合を示す。図10(c)は視覚限界位置
のすべてのビットを常時ONにし、しかしスタートビッ
トに相当する位置のみ(図示白二重丸)について振幅W
Iを他より大きく、例えば2倍とすることにより視覚限
界位置の他のビットと区別してもよい。
【0144】パターン発生回路906はこのようにフー
リエ変換面上に配置された特定情報の全ビットデータの
周期、振幅をカラー画像の埋め込む画素の位置x,yに
応じて加算して特定情報パターンΣΣβ(θ,WL)を
発生する。Σはθ(0≦θ<180°),WL(視覚限
界からナイキスト周波数まで)に関する合計である。
【0145】 ΣΣβ(θ,WL) =(WI/2)・cos(cosθ・x・2π/WL+sinθ・y・2π/W L) …(21) ただし、WI/2は各ビットの振幅であり、ビットが0
であれば、WI/2=0であり、1のビットの周波数成
分のみが加算される。
【0146】従って、加算器907の出力はCC2は次
のように表される。
【0147】 CC2=C2+ΣΣβ(θ,WL) …(22) 次に周期WL,角度θ,および振幅WIの値の設定につ
いて説明する。まず、周期WLの取りうる範囲はおおま
かに言えば、特定情報を埋め込む色差方向についての
“視覚限界”からプリンタのナイキスト周波数までであ
る。ただし、ここでいう“視覚限界”とは便宜上の表現
であり、実際は濃度変化に対する感度が極度に落ちる地
点の周波数を表している。“視覚限界”はプリンタに依
存しない値である。ちなみに、色差(Y−B)方向につ
いての視覚限界は2cycle/mmである。ここで、こ
の値を具体的にプリンタの制御量に換算してみる。たと
えば使用するプリンタが400dpi解像度であれば、
視覚限界の1周期はおよそ8画素分に相当する。したが
って、上記解像度のプリンタならば、周期WLの取りう
る範囲は2〜8画素に相当する。つまり、ナイキスト周
波数はプリンタが表現できる最大の周波数であるため、
2画素に相当する。
【0148】振幅WIの値は出力系のMTF(modulati
on transfer function)特性や周期構造に対する視覚特
性などを考慮して設定する。図2に示すような識別能力
を想定すると、例えば周期WLが8画素ならばWIは1
/64、2画素ならば1/4というように周波数が高い
成分ほど振幅WIの値を大きく設定して、データの効率
化を図る。こうするのは、出力系のMTF特性の影響を
受けて、高周波成分が特に劣化しやすい点を考慮したた
めである。
【0149】この他、埋め込まれるパターンの周期範囲
と分割数は出力系の表現可能な階調数、読み取り系など
のSN比、読み取り時のサンプリング画素数などに従属
する。また、角度θ(又は、分割数)も、読み取り系の
SN比やサンプリング画素数などに従属する。
【0150】なお、本実施例では、これらの周期や角度
はフーリエ変換面上で等間隔に配置する場合について示
したが、埋め込まれた特定情報の読み取り時にデータが
マッチングしにくい等の支障がなければ、配置は必ずし
も等間隔である必要はない。すなわち、図10(a)の
例では同心円状に配置したが、完全な円ではなく、同心
の楕円状に配置してもよい。
【0151】一般のカラー原稿のほとんどは色差成分に
高周波の周期成分を含まない。しかしながら、ごく希に
線画や網点画像などでこの周期成分を含むものもある。
これらの画像に特定情報を埋め込んだ場合、読み取り時
に誤って実際には埋め込んでいない成分を埋め込んだも
のと見做してしまう場合もある。これを防ぐために、複
数の周期成分を1つのビットとして取り扱うことが有効
である。すなわち、あるビットに対して同じ内容である
ダミーのビットを少なくとも1個設ける。ただし、こう
すると、埋め込むことができる特定情報の量はダミービ
ットの数に応じて減少する((ダミービットの数+1)
分の1になる)。
【0152】図11(a)および11(b)は上記の考
えに基づくフーリエ変換面上のビット配置を示す。図1
1では説明の簡略化のため、常時オフのビットは図示省
略する。番号が同じビットは同一のビットと見なすビッ
トであることを表し、番号にダッシュがついているビッ
トはダミービットである。図11(a)は放射線状に並
んだ隣接する2ライン単位で同一ビットを配置した場合
(2成分を1単位とした場合)の例を示す。すなわち、
1ラインには通常通りビットを配置し、隣接ラインには
逆の順番にダミービットを配置している。図11(b)
は3ラインを1ブロックとし、ブロック単位で同一ビッ
トを配置した場合(1ブロックに対して2ダミーブロッ
クを配置した場合)の例を示す。いずれの場合も、通常
ビットとダミービットが同一の放射線上もしくは同一の
円周上に乗らない方が好ましい。また、二つの成分を同
一ビットとして取り扱う場合は、読み取り時に平均化を
行い、閾値処理を行うなどして、ビットの有無を確認す
るのが好ましい。また、ダミービットが2つ以上(同一
のビットが3つ以上)ならば、多数決をとるという手順
をとってもよい。
【0153】ビットを上記のように扱うことにより、読
み取り時の誤りを防止することができる。例えば、原稿
が網点画像や線画である場合、まれに色差方向などに高
い周波数成分を伴うことがあり、誤判定の原因となる。
これを軽減させるために、複数の成分を一単位として取
り扱う。
【0154】なお、本実施例でも上述の実施例と同様
に、第1変換回路902、第2変換回路908を用いず
に、以下に示すように第2の色信号Y’,M’,C’に
直接特定情報を埋め込むこともできる(図23)。この
場合、追加する周期成分の量βの算出手順は前述した通
りである。
【0155】 Y’=Y+(ΣΣβ)2/3 …(23) M’=M−(ΣΣβ)/3 …(24) C’=C−(ΣΣβ)/3 …(25) 次に、上記手順で印字された特定情報の読み取り処理に
ついて説明する。
【0156】上記特定情報の読み取りには、RGB(Bl
ue,Green,Yellow )色分解系フィルタを搭載したスキャ
ナが用いられる。
【0157】以下、図12のフローチャートを参照し
て、特定情報の抽出処理を説明する。なお、抽出するサ
イズはたとえば64×64画素程度もあれば十分であ
る。ちなみに、上記サイズは400dpi に換算すると4
×4mmであり、画像のほんのごく一部ですむ。言い換え
ると、本実施例では画像全体に特定情報パターンを重畳
しなくても一部の領域のみに重畳し、その領域が既知で
あればよい。まず、RGB信号を入力する(ステップB
01)。平均化を行うにあたっての分割数nをセットす
る(ステップB02)。mを1にセットする(ステップ
B03)。読み取り開始位置及び読み取りサイズをセッ
トする(ステップB04)。読み取り対象の領域を切り
出す(ステップB05)。入力したRGB信号のうち、
色差G−Bのみを抽出するため、DD=G−Bをセット
する(ステップ06)。追加したC2の成分を抽出した
Y,M,Cインクで追加する場合、C1=M−Cとして
追加するが、読み取り信号はRGBモードではMの補色
BのGとYの相当の差を求めるとC2に捕食する成分が
算出できる。色差信号に対して二次元フーリエ変換を行
い(ステップ07)、視覚限界の周波数(2cycle
/mm)の成分に基づいて、スタートビット位置の確認を
行う(ステップB08)。同スタート位置を手がかり
に、ビットにおける周波数成分の有無を確認し、成分が
ない場合は“0”、あることを確認できた場合は“1”
としてビット毎にチェックし、入力したデータを確認す
る(ステップB09)。mが分割数nに等しいか否かを
判別する(ステップB10)。NOであれば、mに
“1”を加算して(ステップB11)、ステップB04
〜B09を繰り返す。YESであれば、ステップB12
に進む。
【0158】ステップB12では、データの信頼性を高
めるため、複数の領域をサンプリングして、フーリエ変
換面上で周期成分ごとに平均化する。また、このとき必
要があれば、サンプリングを行う領域を広くとる。さら
に、閾値処理をして、ビットの有無を確認する(ステッ
プB13)。そして、特定情報を算出する(ステップB
14)。読み取ったデータが暗号化されている場合は暗
号解読を、圧縮されている場合は伸長の処理を行う(ス
テップB15)。なお、ステップB2,B3,B10,
B11,及びB12はフーリエ変換面においてダミービ
ットを備えていない場合(図10のように全てのビット
に別々の情報を割り付ける場合)には省略される。
【0159】以上説明したように、第4実施例によれ
ば、埋め込むべき特定情報の量が多い場合であっても、
視覚的に違和感を与えないようにすることができる。ま
た、読み取り時に、画像が多少傾いても、間違いなく周
期成分を検出でき、誤読み取りが少ない。
【0160】なお、第4実施例は色差方向に特定情報を
埋め込む場合について説明したが、第2実施例のように
彩度方向に埋め込むように変形することや、第3実施例
のように、視覚感度や輝度成分の高周波数成分に応じて
埋め込むパターンの振幅を調整するように変形すること
が可能である。
【0161】ここで、上記第1〜第4実施例は減法混色
(Y,M,C)の色信号を扱う場合について説明した
が、これらを加法混色(R,G,B)系に応用すること
もできる。つまり、スキャナで読み取ったRGB信号に
対して特定情報をそのまま追加する。
【0162】まず、色差(Y−B)へ追加する場合は、
図1の入力系101からのY,M,Cの色信号がR,
G,Bの色信号となり、誤差拡散処理回路10又あるい
は主力系108へのY’,M’,C’がR’,G’,
B’となる。そして、第1変換回路102における変換
は、 I=(R+G+B)/3 C1=R−G C2=G−B となり、第2変換回路106における変換は、式(4)
を前提として、 R’=I+(2C1+CC2)/3 G’=I+(−C1+CC2)/3 B’=I+(−C1−2CC2)/3 となる。また、図22のように直接埋め込むときは、入
力系からの信号をR,G,B,出力系への信号をR’,
G’,B’としたときの信号変換回路2204で生成さ
れる変化量DR,DG,DBは、 DR=+(−)α/6 DG=+(−)α/6 DB=−(+)α/3 となる。
【0163】そして、彩度へ追加する場合は、図6にお
いて上記と同様な置き換えを行い、第2変換回路607
における変換は、式(12)〜(14)を前提として、 R’=I+(2CC1+CC2)/3 G’=I+(−CC1+CC2)/3 B’=I+(−CC1−2CC2)/3 となる。また、図22にように直接埋め込むときの加算
器2205で加える変化量は、 DR=±α・(2R−G−B)/(6・SQRT{(R−G)2 +(G−B )2 }) DG=±α・(2G−B−R)/(6・SQRT{(R−G)2 +(G−B )2 }) DB=±α・(2B−R−G)/(6・SQRT{(R−G)2 +(G−B )2 }) となる。
【0164】次に第5実施例を説明する。
【0165】第4実施例においては、周期成分をフーリ
エ変換面で同心円状または同心楕円状に配置する場合に
ついて説明した。一方、第5実施例においては格子状に
配置した場合について説明する。
【0166】なお、特定情報の埋め込みに関するおおま
かな手順は第4実施例の場合と同様である。また、本実
施例における埋め込み処理部は第4実施例で使用した図
9と同じ構成となる。ただし、情報加工部905内部の
処理が異なる。また、第1変換回路および第2変換回路
を用いずに、色信号に直接特定情報を埋め込むことがで
きることも、第4実施例の場合と同様である。
【0167】第5実施例の動作を説明する。まず、図1
3に示すように、各ビットデータをフーリエ変換面上で
格子状に配置する。各配置位置の主走査方向の周期がW
L1、副走査方向の周期がWL2である場合、追加され
る情報の周期成分の量を表す式は次の通りである。Σは
WL1,WL2に関する合計である。
【0168】 ΣΣβ(WL1,WL2) =(WI/2)・cos(x・2π/WL1+y・2π/WL2+β(WL 1,WL2)) ここで、βは0≦β<2πの範囲で変化する位相差を表
し、各周波数成分毎にその値を変えて、周期構造同士の
重ね合わせの影響を軽減させる。ただし、WL1,WL
2のいずれかがナイキスト周波数に相当する場合は、β
の値がπ/2または3/2πに近い値にならないように
設定し、周期成分の消失を防ぐ。
【0169】なお、図13に示すように、WL1,WL
2がともにナイキスト周波数に近く、劣化の起こりやす
い位置には、周期成分は追加するものとする。
【0170】なお、特定情報の抽出処理に関しては、第
4実施例の場合と同様である。
【0171】以上説明したように、第5実施例によれ
ば、特定情報の量が比較的少ない場合には簡便に扱うこ
とができる。なお、各周期成分間に傘ね合わせが生じや
すく、比較的目障りな低周波数の周期成分が発生しやす
くなる。これを防ぐために、各周期成分に対して0〜2
πの範囲の位相差を与えて、重ね合わせの発生を抑え
る。これにより、画質の劣化を防ぐことができる。
【0172】次に、第6実施例を説明する。
【0173】図14は本発明の第6実施例に係る画像処
理装置における埋め込み処理部を示すブロック図であ
る。第6実施例では、本発明をカラープリンタに応用し
た場合を説明する。
【0174】図14に示すように、本埋め込み処理部、
すなわち、カラープリンタには入力系1401が設けら
れる。入力系1401からは、グラフィックデータ又は
テキストデータが第1の色信号Y,M,Cとしてビット
マップ展開部1402に供給される。ビットマップ展開
部1402は入力系1401から供給される第1の色信
号Y,M,Cに基づいて、ビットマップ展開を行い、加
算器1407に供給する。また、本埋め込み処理部には
コード発生器1403が設けられる。コード発生器14
03は入力系1401から供給されるグラフィックデー
タ等に埋め込むべき特定情報を保管し、その特定情報を
コードの形で発生し、情報加工部1404に供給する。
情報加工部1404はコード発生部1403から供給さ
れるコードに対して暗号化や圧縮化等の処理をし、処理
結果をパターン発生回路1406に供給する。一方、本
埋め込み処理部には、高精細モード/通常モードの選択
ができる切り替えモードセレクタ1405が設けられて
いる。モードセレクタ1405からはいずれかのモード
を示す信号がパターン発生回路1406に供給される。
パターン発生回路1406は情報加工部1404から供
給されてきたコード及びモードセレクタ1405からの
モード指定信号に基づいてパターン信号を発生し、加算
器1407に供給する。
【0175】加算器1407はビットマップ展開部14
02からの第1の色信号Y,M,Cに、パターン発生回
路1406からのパターン信号を加算(又は、減算)す
る。パターン信号が加算された色信号Y’,M’,C’
は誤差拡散処理回路1408に供給される。誤差拡散処
理回路1408の出力は出力系1409に供給される。
出力系1409は第2の色信号Y’,M’,C’に応じ
て、図形やテキストをプリントアウトする。
【0176】次に、第6実施例の動作を説明する。
【0177】本実施例では、図形等のグラフィックデー
タ又はテキストデータをビットマップ等に展開してパタ
ーンを得たときに、これに所定の周期成分を有するパタ
ーンを重畳する。このとき付加されるパターンは例えば
書類の機密性を表すデータをコード化したものに基づい
ている。なお、パターンはこれまでの実施例でも説明し
たフーリエ変換面を使用して発生される。
【0178】パターンの付加されるべきデータが、文字
や2値グラフィック等の2値のデータである場合、印字
される原稿における非印字部が完全な白紙、印字部がベ
タである可能性は高い。この場合、非印字部、印字部の
いずれに対してパターン付加を行っても、その振幅は半
量に減少されるので、付加パターンの抽出がしづらくな
る。この問題を解消するために、パターンの付加と同時
に、地肌(原稿の非印字部)に少量のインク量を与える
ようにする。すなわち、パターン付加時に、非印字部に
所定のインク量Y0,M0,C0を与える。この場合の
各インク量は第4実施例で説明したナイキスト周波数の
位置における周期成分の振幅WIの1/6程度が適当で
ある。なお、Y0以外のインク量をさらにその半量にし
てもよい。ただし、この場合は地肌が黄味がかってしま
う可能性がある。地肌における輝度のバランスよりもカ
ラーバランスを重視する場合は、地肌のインク量をY0
=M0=C0としておく。上記インク量の変換式は次の
通りとなる。
【0179】 Y’=Y0+(ΣΣβ)2/3 …(27) M’=M0−(ΣΣβ) /3 …(28) C’=C0−(ΣΣβ) /3 …(29) なお、使用するプリンタが2値プリンタ又は表現可能な
階調数の少ないプリンタである場合、パターンを付加し
たデータに対して誤差拡散処理回路1408によって誤
差拡散処理をする。
【0180】さらに、本実施例では、図示しないコント
ロールパネル上に高精細モード/通常モードを選択でき
るモードセレクタ1405が設けられている。ここで
は、高精細モードが選択されているときにだけ、パター
ンの発生・付加の処理をさせるように設定してもよい。
【0181】特にグラフィック画像に対してパターンを
付加する場合には、線画が多くなる。この場合、入力時
にバンド除去を行うと、情報そのものの劣化にもつなが
ることになる。従って、図15に示すように、フーリエ
変換面において線画像特有の周期成分(主走査方向、副
走査方向軸に沿った成分)を配置しないようにする。
【0182】なお、特定情報の抽出処理に関しては、第
4実施例の場合と同様である。
【0183】以上説明したように、第6実施例によれ
ば、文字や2値グラフィック等の2値のデータを扱う場
合であっても、無理なく特定情報の埋め込み、抽出を行
うことができる。
【0184】次に、第7実施例を説明する。
【0185】図16は本発明の第7実施例に係る画像処
理装置における埋め込み処理部を示すブロック図であ
る。第7実施例では、本発明をカラーファクシミリに応
用した場合を説明する。
【0186】図16に示すように、本埋め込み処理部は
2台のカラーファクシミリ、すなわち送信部161及び
受信部162から成る。送信部161には入力系160
1が設けられる。入力系1601からはデータが第1の
色信号Y,M,Cとして圧縮/コード化部1602に供
給される。圧縮/コード化部1602はデータを圧縮又
はコード化して加算器1605にデータを供給する。一
方、コード発生器1603は特定情報Aを保管し、その
特定情報Aをコードの形で発生し、情報加工部1604
に供給する。情報加工部1604はコード発生器160
3から供給されるコードに対して暗号化や圧縮化等の処
理をし、加算器1605に供給する。加算器1605は
圧縮/コード化部1602からのデータに、情報加工部
1604からのコード(特定情報A)を加算(又は、減
算)する。コード(特定情報A)が加算されたデータは
受信部162の情報分離部1606に転送される。
【0187】情報分離部1606は転送されてきたデー
タから特定情報Aを分離させ、データ本体を伸長/展開
部1607に、特定情報Aを情報合成部1610に供給
する。伸長/展開部1607はデータ本体を伸長/展開
処理して加算器1612に供給する。一方、コード発生
器1608は受信部162の機体番号を表すコードや部
署番号を表すコード(特定情報B)を発生して情報加工
部1609に供給する。情報加工部1609はコード発
生器1608から供給されるコード(特定情報B)に対
して暗号化や圧縮化等の処理をし、情報合成部1610
に供給する。情報合成部1610は情報分離部1606
からの特定情報Aと情報加工部1609からの特定情報
Bを合成して、パターン発生回路1611に供給する。
パターン発生回路1611は合成されたコードに基づい
てパターンを発生し、加算器1612に供給する。加算
器1612は伸長/展開部1607からのデータに、パ
ターン発生回路1611からのパターンを加算して、誤
差拡散処理回路1613に供給する。誤差拡散処理回路
1613は加算器1612からのデータを出力系161
4に供給する。出力系1614は上記データを出力す
る。
【0188】次に、第7実施例の動作を説明する。
【0189】例えば2台のファクシミリ間でデータ(カ
ラー情報)を転送するときには、送信側において特定情
報を付加したい場合と受信側において特定情報を付加し
たい場合とが考えられる。まず、単純な手法としては、
第4実施例で説明したようにデータにパターンを重畳し
てから送信部から送信し、受信部でそのまま受信すると
いうことが考えられる。しかしながら、カラー情報自体
は容量が非常に大きいので、そのデータを圧縮して転送
する場合も十分考えられる。また、データをコード化し
て転送する場合も有り得る。図16はこうした諸条件に
対応して構築された場合の例を示している。
【0190】データはあらかじめ送信部161の圧縮/
コード化部1602においてコード化又は圧縮の処理が
行われる。次にコード化された特定情報は加算器160
5において、図17(a)及び17(b)に示すよう
に、ヘッダ又はトレーラとして転送すべきデータ本体に
連結される。このとき、データ本体と特定情報との境目
にスタートビット又はエンドビットを目印として設けて
おく。ここで付加される特定情報としては、例えば送信
部の機体を識別するための番号やデータの属性等を表す
もの(例えば秘密事項の区分)、発信部署を示す番号を
コード化又は暗号化したものが考えられる。一方、受信
部162においては、受信した特定情報を含むデータ
を、いったんデータ本体と特定情報に分離し、必要があ
れば受信部の機体番号や部署番号を表す特定情報(コー
ド)と転送されてきた特定情報(コード)とを合成す
る。合成後の特定情報はパターン発生回路においてパタ
ーンとして発生される。そして、このパターンを、第6
実施例で説明したビットマップ展開と同様な処理をした
後のデータに対して付加する。以下、誤差拡散等の処理
を経て出力される。なお、上記手順において、受信部で
特定情報の付加を行わずに、送信部でのみ特定情報の付
加を行う場合も考えられる。
【0191】なお、特定情報の抽出処理に関しては、第
4実施例の場合と同様である。
【0192】以上説明したように、第7実施例によれ
ば、カラーファクシミリ間において、送信側における特
定情報と受信側における特定情報の両方を転送データに
付加することができる。また、送信側における特定情報
のみを転送データに付加することもできる。
【0193】次に、第8実施例を説明する。
【0194】第6実施例ではカラープリンタに応用した
場合を説明したが、第8実施例では、モノクロプリンタ
に応用した場合を説明する。なお、本実施例において
は、第6実施例でも参照した図14を参照して説明す
る。
【0195】図14は本発明の第8実施例に係る画像処
理装置における埋め込み処理部を示すブロック図であ
る。
【0196】図14に示すように、本埋め込み処理部、
すなわちモノクロプリンタには入力系1401が設けら
れる。入力系1401からは、テキストデータが第1の
色信号K(図中ではY,M,Cとなっているが、Kであ
るものとみなす。)としてビットマップ展開部1402
に供給される。ビットマップ展開部1402は入力系1
401から供給される第1の色信号Kに基づいて、ビッ
トマップの展開を行い、加算器1407に供給する。一
方、コード発生器1403,情報加工部1404,モー
ドセレクタ1405の構成は第6実施例の場合と同様で
ある。ただし、パターン発生回路1406におけるフー
リエ変換面は後述するように第6実施例の場合とは異な
る。加算器1407,誤差拡散処理1408の構成は第
6実施例の場合と同様である。出力系1409は供給さ
れる第2の色信号に応じて、モノクロの文字等を印字す
る。また、本実施例におけるモノクロプリンタは第6実
施例におけるカラープリンタよりも高い解像度を有す
る。
【0197】次に、第8実施例の動作を説明する。
【0198】モノクロプリンタにおいては、色差方向や
彩度方向に変調をかけることが困難である。しかしなが
ら、モノクロプリンタはカラープリンタ以上に高い解像
度、例えば、600dpi以上の解像度を要する。パタ
ーン発生回路1406においてパターンの発生する際に
は、フーリエ変換面が使用される。ただし、このフーリ
エ変換面においては輝度方向の変化に対する感度が高い
ので、視界限界の周波数は比較的高い。すなわち、視界
限界の周波数8[cycle/mm]よりも高い周波数の
成分を付加しなければならない。従って、図18に示す
ように、周期成分の配置可能範囲は制限される。なお、
データに対するパターンの付加はカラープリンタの場合
と同様に、ビットマップ展開の処理をした後に行われ
る。
【0199】なお、上記手法では本来の非印字部が灰色
がかって好ましくないと思われる場合は、印字される文
字列に対して、ごく微量に行間隔や文字間隔を変えるこ
とにより、特定情報を埋め込む手法が考えられる。使用
されるプリンタが高解像度である場合には、文字同士が
縦横にずれていない限り、1ドット程度のずれならばほ
とんど目立たない。これを利用して行間と文字間を、行
毎又は桁毎に変化させることによって特定情報を埋め込
む。例えば、図19に示すように、行間L0,L1や文
字間m0,m1を変化させる。また、例えば一般のA4
版の文書であれば、10ポイント程度の大きさの文字
を、40×36個を頁全体に配置されるものとする。こ
の場合、すべての行間及び文字間を利用すると、39×
35=74ビットものデータを埋め込むことができる。
プリンタの解像度が高いほどさらに多くの特定情報を埋
め込むことができる。
【0200】なお、行間、文字間を、行毎又は桁毎に変
化させることによって特定情報を埋め込む手法はテキス
トデータをビットマップに展開しないプリンタ、例えば
サーマルプリンタ等でも適用可能である。すなわち、ヘ
ッドの送りピッチ(文字ピッチ)、記録紙の送りピッチ
(行ピッチ)を機械的に変調させても同様の効果を有す
る。
【0201】以上詳述したように、本発明には、第1実
施例から第8実施例を通して以下のような効果がある。
【0202】本発明によれば、一般に輝度情報に対し
て、色差や彩度情報は視力限界が低い。言い換えれば色
差や彩度は細かく、微妙な変化に対しては輝度より鈍い
特性がある。一方、カラー記録では各色の濃度(輝度を
含む信号)情報で輝度の視力限界で記録するプリンタが
最も高画質となる。(なお、人間にとって視力限界以上
の記録に対しては目に見えなくなるため不要となる。)
このように輝度の視力限界に近くまで記録した場合には
色差や彩度情報は人間には識別できないものとなる。本
発明は、この識別できない記録がなされている部分、す
なわち高い周波数での色差や彩度成分に情報をコード化
して埋め込めば、視覚的に違和感を与えないように記録
することができる。すなわち画質劣化を伴わない記録が
可能となる。
【0203】また、一般的な画像情報は色差や彩度が視
力限界以上での周波数帯にはほとんど存在しないため、
色差や彩度情報に変換してバンドパス処理することで画
像情報から埋め込まれた特定情報(コード情報)を極め
て高精度に分離して読み取ることが可能とになる。
【0204】このように本発明を適用することによっ
て、通常のプリンタ等に出力する際、視覚的に違和感を
与えることなく、特定情報を記録することが可能にな
る。また、読み取りの時に使用するスキャナが視覚限界
を越える高精度の分解能を備えていなくても、記録され
たパターンを十分に読み取ることができる。例えば、通
常の複写機で使用されている解像度のスキャナを使用す
ることができる。
【0205】また、一般的な画像情報において、視力限
界を越える周波数帯には色差や彩度はほとんど存在しな
いため、画像情報を色差信号または彩度信号に変換して
バンド除去処理することにより、記録された特定情報を
極めて高精度に分離して抽出することが可能となる。こ
れにより、読み取り時に画像情報と特定情報との取り違
いを防止することができる。
【0206】また、本発明によれば、人の目で識別でき
ないバーコードの記録が可能となる。このため、例えば
極めて小さな商品であって通常バーコードを付けること
ができず、もしくはバーコードを付けることでデザイン
的に不都合であったものにも、バーコードを付けること
が可能となる。
【0207】また、本発明によれば、カラー画像の画質
劣化を生じることなく、特定情報をカラー画像情報に記
録することができ、カラー画像情報に記録した特定情報
を高精度に分離して読み取ることもできる。
【0208】また、本発明によれば、カラーの文字原稿
やグラフィック画像に対しても無理なく特定情報の埋め
込みができ、さらには、カラー画像以外のモノクロ画像
やモノクロの文字原稿であっても、特定情報の目だたな
い埋め込みが可能である。従って、本発明をカラープリ
ンタのみならず、カラーファクシミリやモノクロプリン
タへの応用が可能である。
【0209】本発明は上述した実施例に限定されない。
例えば、第4実施例で説明した既に画像に別の情報が重
畳されている場合に、その古い情報を取り除くためのバ
ンド除去回路は第1〜第3実施例等の実施例に共通して
使用可能である。また、埋め込む情報として出力系の詳
細に関する例を説明したが、これもあくまでも一例であ
り、どのような情報を重畳してもよい。また、フーリエ
変換面を用いて多重周波数情報を埋め込む第4〜第8実
施例において、2次元フーリエ変換面に限らず、1次元
フーリエ変換面を用いてもよい。
【0210】
【発明の効果】 以上のように本発明によれば、視覚的
に違和感を与えることなく、また画像劣化を生じさせる
ことなく、カラー画像等に別の情報を埋め込むことがで
きる。また、埋め込まれた別の情報を高精度かつ容易に
分離して読み取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る画像処理装置にお
ける埋め込み処理部を示すブロック図。
【図2】 図1に示すパターン発生回路によって発生さ
れるパターンを示す図。
【図3】 輝度方向、色差方向、及び彩度方向に変化に
対する人間の階調識別能を示すグラフ。
【図4】 特定情報が埋め込まれた画像情報が印字され
る原稿および読み取り時に使用されるシートを示す図。
【図5】 本発明の第1実施例に係る画像処理装置にお
ける読み取り処理部の処理を示すフローチャート。
【図6】 本発明の第2実施例に係る画像処理装置にお
ける埋め込み処理部を示すブロック図。
【図7】 同一周期のパターンに対する人間の色度別の
感度の分布を示すグラフ。
【図8】 本発明の第3実施例に係る画像処理装置にお
ける埋め込み処理部を示すブロック図。
【図9】 本発明の第4および第5実施例に係る画像処
理装置における埋め込み処理部を示すブロック図。
【図10】 図9に示す第4実施例において使用される
フーリエ変換面上のビット配置を示す図。
【図11】 図9に示す第4実施例において使用される
フーリエ変換面上の誤判定防止のためのビット配置を示
す図。
【図12】 本発明の第4および第5実施例に係る画像
処理装置における読取り処理部の処理を示すフローチャ
ート。
【図13】 図9に示す第5実施例において使用される
フーリエ変換面上のビット配置を示す図。
【図14】 本発明の第6実施例および第8実施例に係
る画像処理装置における埋め込み処理部を示すブロック
図。
【図15】 図14に示す第6実施例において使用され
るフーリエ変換面上のビット配置を示す図。
【図16】 本発明の第7実施例に係る画像処理装置に
おける埋め込み処理部を示すブロック図。
【図17】 図16に示す第7実施例において転送され
るデータフォーマットを示す図。
【図18】 図14に示す第8実施例において使用され
るフーリエ変換面上のビット配置を示す図。
【図19】 図14に示す第8実施例において出力され
る文字原稿上の文字列を示す図。
【図20】 第1〜第8実施例において、本発明を写真
入りのIDカードなどに応用する場合の例を示す図。
【図21】 色差の座標系における各色の関係を示す
図。
【図22】 第1〜第3実施例の変形例を示すブロック
図。
【図23】 第4実施例の変形例を示すブロック図。
【符号の説明】
101,601,801,901、2201、2301
…入力系 102,602,802,902…第1変換回路 103,605,805,904、2202、2303
…コード発生器 104,606,806,906、2203、2305
…パターン発生回路 106,607,809,908…第2変換回路 107,608,810…誤差拡散処理回路 108,609,811,909、2206、2308
…出力系 807…高域抽出回路 903…バンド解除回路 905…情報加工部 2204、2306…信号変換回路 2205、2307…加算器
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/46 4226−5C H04N 1/46 Z

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラー画像とは別の情報を表すデータ信号
    を発生する手段と、 カラー画像の色差及び彩度のいずれかを前記データ信号
    により変化させることにより前記カラー画像に前記別の
    情報を埋め込む画像処理手段とを具備したことを特徴と
    する画像処理装置。
  2. 【請求項2】カラー画像とは別の情報を表すデータ信号
    を発生する手段と、 カラー画像の3原色成分の合計が処理により変わらない
    ようにカラー画像の色差及び彩度のいずれかを前記デー
    タ信号により変化させることにより前記カラー画像に前
    記別の情報を埋め込む画像処理手段とを具備したことを
    特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】前記画像処理手段は、カラー画像の3原色
    成分信号を輝度信号、第1、第2の色差信号に変換する
    手段と、第1の色差信号に対して前記別の情報を埋め込
    む手段とを含むものであることを特徴とする請求項1記
    載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】前記第2の色差信号は赤−緑の色差信号、
    第1の色差信号は黄−青の色差信号であることを特徴と
    する請求項3記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】前記画像処理手段は、カラー画像の3原色
    成分信号を輝度信号、第1、第2の色差信号に変換する
    手段と、第1及び第2の色差信号により表される彩度に
    対して前記別の情報を埋め込む手段とを含むものである
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】前記画像処理手段は、カラー画像の減法混
    色あるいは加法混色の3原色信号を前記データ信号に応
    じて変化させることにより前記カラー画像に前記別の情
    報を埋め込むものであることを特徴とする請求項1記載
    の画像処理装置。
  7. 【請求項7】前記画像処理手段は、前記デ−タ信号をカ
    ラ−画像の色差及び彩度のいずれかの変化量に変換する
    手段と、この変化量を前記カラ−画像に追加する手段と
    を含むものであることを特徴とする請求項1記載の画像
    処理装置。
  8. 【請求項8】前記画像処理手段により処理され別の情報
    が埋め込まれた第2のカラー画像を記録媒体に記録する
    手段をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の
    画像処理装置。
  9. 【請求項9】第1のカラー画像の色差及び彩度のいずれ
    かをこの第一のカラー画像とは別の情報を表すデータ信
    号により変化させることにより前記カラー画像に前記別
    の情報が埋め込まれた第2のカラー画像を入力する入力
    手段と、 この入力手段により入力された前記第2のカラー画像か
    ら前記別の情報を抽出する抽出手段とを具備することを
    特徴とする画像処理装置。
  10. 【請求項10】前記抽出手段は、入力された前記第2の
    カラー画像を読み取る読取手段と、この読取手段により
    読み取られた前記第2のカラー画像を輝度信号、第1、
    第2の色差信号に変換する手段と、前記変換手段により
    変換された第1の色差信号から前記データ信号を分離さ
    せて取り出す分離手段とを含むものであることを特徴と
    する請求項9記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】前記抽出手段は、入力された前記第2の
    カラー画像を読み取る読取手段と、この読取手段により
    読み取られた前記第2のカラー画像を輝度信号、第1、
    第2の色差信号に変換する手段と、前記変換手段により
    変換された第1及び第2の色差信号により表される彩度
    から前記データ信号を分離させて取り出す分離手段とを
    含むことを特徴とする請求項9記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】前記抽出手段は、入力された前記第2の
    カラー画像信号から重複した第2のカラー画像を検出す
    る手段と、前記検出手段により検出された前記重複した
    第2のカラー画像に対して平均化を行う手段とを含むも
    のであることを特徴とする請求項9記載の画像処理装
    置。
  13. 【請求項13】前記抽出手段は、入力された前記第2の
    カラー画像に対して所定の周波数帯域のバンドパス処理
    をする手段を具備するものであることを特徴とする請求
    項9記載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】前記画像処理手段は、カラー画像に基づ
    き輝度の高域成分を検出する手段と、検出された高域成
    分に応じて前記別の情報を埋め込む量を加減する手段と
    を具備することを特徴とする請求項1記載の画像処理装
    置。
  15. 【請求項15】カラー画像とは別の情報を表すデータ信
    号を発生する手段と、 前記発生手段により発生されたデータ信号に応じた複数
    の周波数成分を有する縞模様を前記カラー画像に付加す
    ることにより前記カラー画像に前記別の情報を埋め込む
    画像処理手段とを具備することを特徴とする画像処理装
    置。
  16. 【請求項16】カラー画像とは別の情報を表すデータ信
    号を発生する手段と、 カラー画像の3原色成分の合計が処理により変わらない
    ように前記発生手段により発生されたデータ信号に応じ
    た複数の周波数成分を有する縞模様を前記カラー画像に
    付加することにより前記カラー画像に前記別の情報を埋
    め込む画像処理手段とを具備することを特徴とする画像
    処理装置。
  17. 【請求項17】前記画像処理手段は、前記縞模様を構成
    する前記複数の周波数成分を平面上に配置する手段と、
    平面上に配置された複数の周波数成分に基づき前記縞模
    様を前記カラー画像に付加する手段とを具備するもので
    あることを特徴とする請求項16記載の画像処理装置。
  18. 【請求項18】白黒画像とは別の情報を表すデータ信号
    を発生する手段と、 白黒画像の輝度を前記データ信号により変化させること
    により前記白黒画像に前記別の情報を埋め込む画像処理
    手段とを具備することを特徴とする画像処理装置。
  19. 【請求項19】文字情報とは別の情報を表すデータ信号
    を発生する手段と、 文字情報を画像として展開する際の配列間隔を前記デー
    タ信号により変化させることにより前記文字情報の画像
    に前記別の情報を埋め込む情報処理手段とを具備するこ
    とを特徴とする画像処理装置。
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