JPH07122973A - デジタル信号処理回路 - Google Patents

デジタル信号処理回路

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JPH07122973A
JPH07122973A JP5262820A JP26282093A JPH07122973A JP H07122973 A JPH07122973 A JP H07122973A JP 5262820 A JP5262820 A JP 5262820A JP 26282093 A JP26282093 A JP 26282093A JP H07122973 A JPH07122973 A JP H07122973A
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coefficient data
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new
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JP5262820A
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English (en)
Inventor
Yuji Ikegaya
祐治 池ヶ谷
Shinichi Muramatsu
伸一 村松
Toru Shirayanagi
亨 白柳
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F17/00Digital computing or data processing equipment or methods, specially adapted for specific functions
    • G06F17/10Complex mathematical operations
    • G06F17/17Function evaluation by approximation methods, e.g. inter- or extrapolation, smoothing, least mean square method
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F17/00Digital computing or data processing equipment or methods, specially adapted for specific functions
    • G06F17/10Complex mathematical operations
    • G06F17/15Correlation function computation including computation of convolution operations

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  • Complex Calculations (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部制御系の負担を増大させることなく、入
力信号に付与する音響効果を時間的に変化させる。 【構成】 変更対象として指定された係数C2 に対する
新係数Cnew が外部CPUによりレジスタR1に書き込
まれ、制御部CNTにトリガ信号Trが供給されると、
係数差分Cd(=(C2 −Cnew ))が算出されてレジ
スタR2に格納される。そして、係数C2’(=C2+C
d・1/N)が算出されて係数メモリCRのアドレスc
a2の領域に書き込まれる。以後、演算のサンプリング
周期毎に1回、あるいは所定周期おきに1回ずつ、合計
N回になるまで、同様に係数C2’の算出および係数メ
モリCRへの書き込み動作が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、デジタルオーディオ
機器等に用いて好適なデジタル信号処理回路に関する。
【0002】
【従来の技術】入力されるデジタル信号に所定の係数を
乗算してフェードイン、フェードアウトを行ったり、あ
るいは、これらを組み合わせ、入力信号に付与する音響
的効果を時間的に変化させるクロスフェードを行うよう
なDSP(デジタル信号処理回路)が知られている。図
4に、係るクロスフェードを行うための回路構成を示
す。図4に示すように、入力端子からの入力信号はフィ
ルタF1,F2に供給され、各フィルタからの出力信号
は乗算器K1,K2に供給される。そして、乗算器K
1,K2において所定の係数が乗算され、加算器ADD
において加算されて出力される。
【0003】入力信号に付与する音響的効果を時間的に
変化させない場合は、例えば、乗算器K1の乗算係数を
「1」、一方、乗算器K2の乗算係数を「0」とし、フ
ィルタF1の出力信号のみを出力させる。
【0004】そして、音響的効果を時間的に変化させる
場合には、フィルタF2のフィルタ演算用係数を新たな
値に変更した後、乗算器K1の乗算係数を「1」から徐
々に減少させながら、乗算器K2の乗算係数を「0」か
ら徐々に増大させ、乗算器K1の乗算係数が「0」、一
方、乗算器K2の乗算係数が「1」となるようにする。
このようなクロスフェードを行うことにより、入力信号
に付与される音響的効果が、フィルタF1に対応したも
のからフィルタF2に対応したものへ徐々に変化するこ
とになる。
【0005】また、大量の係数を演算する例としては、
所定周期毎に1ワードずつ到来するデジタル信号を順次
記憶し、当該時点に至るまでの所定期間内に記憶された
各デジタル信号の畳み込み演算を行うDSP(デジタル
信号処理回路)が知られている。更に詳述すると、これ
らのDSPは、各サンプリング周期毎に新たなサンプル
(デジタル信号)を取り込み、それまでに取り込んだ過
去n個分のサンプル「Xm 〜Xm-n+1 」とこれに対応す
る畳み込み演算用乗算係数「C1〜Cn 」とを使用し
て、下式(1)に示す畳み込み演算を行う。
【数1】 ここで、Ym は、該DSPから出力される畳み込み演算
結果である。この種のDSPは、デジタル信号に対する
フィルタ処理、残響付与処理等、多彩な信号処理に用い
られる。
【0006】さて、DSPにより種々の音響効果付与の
ための演算処理が実行されている際、入力デジタル信号
に付与する音響効果を変更するためには、上記演算用係
数を変更する必要がある。しかしながら、係数をいきな
り別の値に変更すると、DSPの出力信号が急激に変化
して、耳障りな雑音が発生することがある。このような
不都合が生じないようにするため、DSPに保持された
演算係数を逐次新たな係数に変更していく処理が必要と
なるが、係る処理は、従来、CPU等の外部制御部が負
担していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した外
部制御部、例えばCPUにより逐次係数を変更する方法
によれば、CPUが何度も係数をDSPに書き込まねば
ならない。通常、CPUは、DSPが組み込まれた機器
において多様な処理を負担しているため、このような係
数書き込み処理に多くの時間をとられるのは好ましいこ
とではない。
【0008】また、クロスフェードのような場合、畳み
込み演算に比べればフィルタの係数設定を頻繁に行う必
要が少ないため、係数設定に要するCPUの負担の増大
はさほどではない。しかし、例えば、多様な音響効果を
演出するために音響効果を徐々に変化させている途中で
更に音響効果特性を別の特性へ変更させたりすると、や
はり出力信号に雑音が生じ易く、改善の余地がある。
【0009】この発明は、上述した事情に鑑みてなされ
たものであり、デジタル信号処理回路を制御する制御系
の負担を増大させることなく、また、違和感なく確実
に、入力信号に付与する音響効果を時間的に変化させる
ことが可能なデジタル信号処理回路を提供することを目
的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明にあっては、順次入力される入
力データに係数データを演算して出力するデジタル信号
処理回路において、前記係数データを記憶する係数デー
タ記憶手段と、前記係数データに対応した新たな係数デ
ータを受け取って記憶する変更データ記憶手段と、前記
係数データ記憶手段に記憶された前記係数データを、前
記変更データ記憶手段に記憶された新たな係数データに
近付ける補間処理を逐次実行する内部補間手段とを具備
することを特徴とする。
【0011】また、請求項2記載の発明にあっては、順
次入力される入力データに係数データを演算して出力す
るデジタル信号処理回路において、前記係数データを記
憶する係数データ記憶手段と、前記係数データに対応し
た新たな係数データを受け取って記憶する変更データ記
憶手段と、前記係数データ記憶手段に記憶されていた元
の係数データと変更データ記憶手段に記憶された新たな
係数データとの差に対応する差分データを算出して記憶
する差分データ記憶手段と、前記差分データ記憶手段に
記憶された差分データに基づき前記係数データ記憶手段
に記憶された係数データに対して所定回数の補間処理を
行い、前記係数データ記憶手段に記憶された元の係数デ
ータが前記変更データ記憶手段に記憶された新たな係数
データに逐次近付いていくように前記係数データ記憶手
段に記憶された前記係数データを逐次書き換える内部補
間手段とを具備することを特徴とする。
【0012】また、請求項3記載の発明にあっては、順
次入力される入力データに係数データを演算して出力す
るデジタル信号処理回路において、前記係数データを記
憶する係数データ記憶手段と、前記係数データに対応し
た新たな係数データを受け取って記憶する変更データ記
憶手段と、前記係数データ記憶手段に記憶されていた元
の係数データと変更データ記憶手段に記憶された新たな
係数データとの差に対応する差分データを算出して記憶
する差分データ記憶手段と、前記差分データ記憶手段に
記憶された差分データに基づき前記係数データ記憶手段
に記憶された係数データに対して所定回数の補間処理を
行い、前記係数データ記憶手段に記憶された元の係数デ
ータが前記変更データ記憶手段に記憶された新たな係数
データに逐次近付いていくように前記係数データ記憶手
段に記憶された前記係数データを逐次書き換える内部補
間手段と、前記内部補間手段による補間終了後に、前記
係数データ記憶手段に記憶された前記係数データの値を
前記変更データ記憶手段に記憶された新たな係数データ
の値に書き換える複写手段とを具備することを特徴とす
る。
【0013】
【作用】上述した請求項1の発明によれば、外部制御系
から新たな係数データを受け取るだけで、すなわち変更
データ記憶手段に新たなデータを書き込む操作のみによ
り、デジタル信号処理回路で演算に使用する係数を時間
的に緩やかに変化させながら新たな係数へと自動的に移
行させることができる。また、上述した請求項2の発明
によれば、元の係数データと新たな係数データとの差に
対応する差分データを算出して記憶し、この差分データ
に基づき係数データ記憶手段に記憶された係数データに
対し補間処理を行うようにしたので、補間処理中に再度
新たな係数データの値を変更することが可能になる。ま
た、上述した請求項3の発明によれば、補間終了後に、
係数データ記憶手段の係数データの値を変更データ記憶
手段に記憶された新たな係数データの値そのものに書き
換えるため、演算誤差が存在しても確実に新たな係数デ
ータへの移行を完了させることができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。 §1.第1の実施例 A:実施例の構成 図1は、本発明の一実施例であるDSPの構成を示すブ
ロック図である。図1において、符号DRは、外部から
入力されるデジタル信号列を記憶するRAM(ランダム
・アクセス・メモリ)型のデータメモリ(バッファ)で
ある。このDSPにおいては、サンプリング周期が切り
換わる毎に図示しないアドレスカウンタがインクリメン
トされ、データメモリDRにおけるアドレスカウンタの
カウント値Nによって指定されるアドレスに当該サンプ
リング周期の入力デジタル信号が書き込まれる。図1に
は、あるサンプリング周期における、過去n個分のデジ
タル信号「Xm〜Xm-n+1 」が図示されている。また、
同図において、da1 〜dan は、これらのデジタル信
号Xm 〜Xm-n+1 が実際に記憶されている記憶領域のア
ドレスである。
【0015】次に、符号CRは、同様にn個の記憶領域
を有するRAM(ランダム・アクセス・メモリ)型の係
数メモリであり、各記憶領域はそれぞれアドレスca1
〜can が割り当てられている。これらの各記憶領域に
は、種々の演算において上記デジタル信号に演算される
演算係数C1〜Cn が記憶される。
【0016】この実施例では、係数メモリCRに記憶さ
れている演算係数C1〜Cn のうち、変更対象として指
定された一つの係数を新たな係数Cnew に変更すること
ができるようになっており、この新たな係数はレジスタ
R1に外部から書き込まれる。ここでは、新係数Cnew
のレジスタR1への格納は、図示しない外部CPUによ
り行われる。
【0017】また、符号R2は、上記変更対象の係数を
新係数(Cnew)に近付ける補間処理に使用するデータ
を記憶するレジスタである。すなわち、本実施例におい
ては、仮に係数C2 が変更対象係数として指定されたと
すると、 Cd = Cnew −C2 ……(2) なる演算を実行し、この演算結果を繰り返し使用するこ
とにより、変更対象たる係数を新係数Cnew へ近付ける
補間処理を行う。レジスタR2には、上記式(2)の演
算結果Cd が格納される。
【0018】次に、符号MXは、乗算・加算等種々の演
算に使用される演算器である。符号INTは補間演算部
であり、加算器、乗算器等の演算器から構成されてお
り、上記(2)式および後述する補間演算式に従った演
算を行う。符号CNTは制御部であり、図示しない記憶
手段に記憶されたマイクロプログラムを実行することに
より、各部に制御信号を送出して畳み込み演算および係
数補間動作を実行させる。また、上述した変更対象とな
る係数は、このマイクロプログラムによって指定するこ
とができる。なお、補間演算部INT、制御部CNT
は、このDSPの内部に固有のハードウエアまたはソフ
トウエアとして構成されており、外部制御系とは独立し
て動作できるようになっている。
【0019】B:実施例の動作 上記のような構成において、演算動作は例えば以下のよ
うに行われる。まず、各サンプリング周期において、デ
ータメモリDRの当該サンプリング周期に対応するアド
レス(図1においてはda1 〜dan )が制御部CNT
により順次指定され、また、係数メモリCRのいずれか
所定のアドレスca1 〜canが制御部CNTにより指
定され、演算器MXによって順次演算され出力されてい
く。
【0020】このような演算が実行されている最中に、
係数C2 に対する新係数Cnew が外部CPUによりレジ
スタR1に書き込まれ、制御部CNTにトリガ信号Tr
が供給されたとする。これにより、制御部CNTから制
御信号が送出され、補間演算部INTにより以下の動作
が行われる。
【0021】まず、係数メモリCRの補間対象係数が書
き込まれているアドレス、例えば、アドレスca2 の記
憶領域に書き込まれている係数C2 と、レジスタR1に
書き込まれている新係数Cnew とに対して上式(2)の
演算が行われる。そして、演算結果Cd がレジスタR2
に格納される。
【0022】そして、係数C2 に対して、 C2’=C2 + Cd・1/N ……(3) なる演算が行われ、新たな係数C2’が求められる。こ
こで、値Nは補間ステップ数、すなわち補間回数を示す
値であり、あらかじめ設定されている。
【0023】そして、この新たな係数C2’が、元の係
数C2 に代わる係数として、係数メモリCRのアドレス
ca2 の記憶領域に書き込まれる。そして、次のサンプ
リング周期に切り換わると、係数C2 の内容が更新され
た係数を使用して演算が行われる。以後、演算のサンプ
リング周期中に1回、あるいは、所定回のサンプリング
周期中に1回ずつ、合計してN回になるまで、補間演算
部INTを介して(3)式と同様の計算が行われ、係数
メモリCRのアドレスca2 の記憶領域にある係数C2
が順次更新される。
【0024】このような補間処理を繰り返すと、係数C
2 の値は最終的に新係数Cnew に一致するはずである。
しかし、実際には、(3)式における除算項等により、
演算誤差が生じる可能性がある。そのため、制御部CN
Tは、上記N回の補間動作が終了した段階において、改
めて新係数Cnew をアドレスca2 の記憶領域に書き込
む。これにより、変更前の係数C2 が書き込まれていた
アドレスca2 の記憶領域の内容は、完全に新係数Cne
w と一致する。
【0025】なお、この補間動作終了時における新係数
Cnew の係数メモリCRへの書き込み動作を行うか否か
については、外部から設定できるようになっている。例
えば、値Cd が(3)式における除算項の分母「N」に
よって割り切れることが明らかな場合には、この新係数
Cnew の書き込み動作を行わないように設定することが
できる。
【0026】また、補間係数の書き込みが所定のN回に
至らない場合(すなわち補間処理途中)において、再
度、係数C2 に対応した新係数Cnew' がレジスタR1
に書き込まれ、制御部CNTにトリガ信号Trが供給さ
れたとする。この場合、制御部CNTは補間演算部IN
Tに再度制御信号を送出し、式(2)と同様の演算によ
り新たな値Cd' を算出させる。そして、算出値がレジ
スタR2に格納される。すなわち、この値Cd' は、補
間途中の係数C2 と、今回新たに書き込まれた新係数C
new' との差分に相当する値である。そして、上述した
補間動作と同様の処理が行われる。
【0027】ただし、このように補間途中で新たな補間
が開始される場合、新係数Cnew がレジスタR1に書き
込まれてからトリガ信号Trが供給されるまでのわずか
な間に、補間処理が終了してしまう可能性がある。ここ
で、補間動作終了時における新係数Cnew の書き込み動
作が設定されているとすると、新係数Cnew ではなく新
係数Cnew' の値がいきなりアドレスca2の記憶領域へ
書き込まれてしまう。すなわち、初めに書き込まれた新
係数Cnewと今回の新係数Cnew' との差にもよるが、こ
の一回の書き込み動作により、係数C2 の値がかなり急
激に変化してしまうおそれがある。
【0028】これを避けるためには、補間途中で新たな
補間を開始する場合には、係数C2に対応する新係数Cn
ew がレジスタR1に書き込まれる直前は補間動作終了
時における新係数の係数メモリCRへの書き込み動作を
行わないように設定し、新たな補間が開始されてから、
補間動作終了時における新係数の係数メモリCRへの書
き込み動作を行うようにあらためて設定すれば良い。
【0029】以上説明したように、外部CPUがレジス
タR1に新係数Cnew を書き込むのみにより、DSP内
の補間処理によって演算係数が逐次新係数へと近付けら
れてゆくので、外部CPUに負担をかけずに音響効果を
時間的に変化させることができるという効果がある。
【0030】<変形例>図2は、第1実施例の変形例で
あるDSPの構成を示すブロック図であり、図1におけ
る各部と共通する部分には同一符号を付し、その説明を
省略する。図2において、符号R3は、レジスタR1と
同様に、係数メモリCRに記憶されている演算係数C1
〜Cn のうち、変更対象として指定された係数に対する
新たな係数Cnew2 が格納されるレジスタである。
【0031】また、符号R4は、レジスタR1に対する
レジスタR2と同様に、レジスタR3に格納される新係
数Cnew2 と、これに対応する変更対象係数との差分値
Cd2が格納されるレジスタである。すなわち、これらの
各レジスタにより、一度に二の係数を新たな係数に変更
することが可能となっている。
【0032】次に、制御部CNT2は、レジスタR1,
R2に関しては、補間演算部INTを介して、上述した
実施例1と同一の処理を行わせる。また、レジスタR
3,R4に関しては、もう一つの変更対象係数(図2に
おいては係数Cn-1)が指定された場合に、補間演算部
INTを介して、該係数に対して同様の補間処理を行わ
せる。
【0033】次に、この変形例によるDSPの動作を説
明する。今、係数C2 に対する新係数Cnew および係数
Cn-1 に対する新係数Cnew2がそれぞれ外部CPUから
レジスタR1,R3に書き込まれ、トリガ信号Trが制
御部CNT2に供給されたとする。これにより、制御部
CNT2から制御信号が送出され、補間演算部INTを
介して値Cd およびCd2 が求められ、これらの値がレ
ジスタR2、R4にそれぞれ格納される。そして、係数
C2 およびCn-1 に対して式(3)およびこれと同様の
演算が行われ、演算結果である係数C2’およびCn-1’
が、係数メモリCRのアドレスca2 およびcan-1 の
各記憶領域に書き込まれる。
【0034】そして、次のサンプリング周期に切り換わ
ると、更新された係数C2 およびCn-1 の内容を使用し
て演算が行われる。以後、演算のサンプリング周期中に
1回、あるいは、所定回のサンプリング周期中に1回ず
つ、合計してN回になるまで、補間演算部INTを介し
て同様の演算が行われ、係数メモリCRのアドレスca
2 およびcan-1 の記憶領域にある係数C2 およびCn-
1 が順次更新される。
【0035】そして、補間動作の実行回数が合計N回に
なると、第1実施例と同様に、補間動作終了時における
新係数の係数メモリへの書き込み動作が設定されている
場合は、その次のサンプリング周期において、係数メモ
リCRの上記各記憶領域に新係数Cnew ,Cnew2 がそ
れぞれ書き込まれ、補間処理が終了する。
【0036】すなわち、この変形例においては、新係数
格納用のレジスタと、補間処理に使用するデータを格納
するレジスタとを二ずつ設けたことにより、二の係数の
補間による変更を同時に行い、これらの係数を時間的に
ゆるやかに変更させることが可能となった。なお、更に
多数のレジスタの組を設けて、より多数の係数に対して
同様の係数補間処理を行うことも可能である。これら複
数の係数補間処理は、それぞれ独立に制御することがで
きる。例えば、補間のタイミングは、独立にすることも
できるし、共通にすることもできる。その場合でも、補
間演算構成は、時分割利用等により共通化できる。
【0037】また、別の変形例として、補間処理用に特
別にレジスタを設けることなく、係数メモリCRとして
記憶容量の大きなものを使用し、演算に使用する係数の
他、新係数および補間処理に使用するデータを格納する
ようにしても良い。その場合、これらデータ部分は通常
の演算には使用しないように設定しておくことは当然で
ある。また、差分データの算出記憶にあたり、式(2)
に代えて、 Cd = (Cnew −C2)・α ……(2)’ を用いることもできる。αを「2のN乗」とすれば、式
(3)の演算はビットシフトだけで実現でき、回路構成
が簡略化される。
【0038】§2.第2の実施例 A:実施例の構成 図3は、本発明の別の実施例であるDSPの構成を示す
ブロック図である。このDSPは、畳み込み演算専用用
途としてLSI化されており、多数の係数からなる畳み
込み係数群全体を一括して他の係数群に変更することが
できると共に、係数補間を行うか否かを操作モードとし
て選択可能になっている。図3において、図1における
各部と対応する部分には同一の符号を付し、その説明を
省略する。
【0039】図3において、符号CR2は、2n個の記
憶領域を有するRAM型の係数メモリであり、各記憶領
域は、図に示す前半部分にアドレスca1 〜can が、
また、後半部分にアドレスcf1 〜cfn が割り当てら
れている。
【0040】次に、符号DR2は、2n個の記憶領域を
有するRAM型のデータメモリであり、各記憶領域は、
同様に前半部分(図3においてはアドレスda1 〜da
n )および後半部分(図3においてはアドレス…,df
1 〜dfn )により区別される。
【0041】操作モードが係数補間を行う側(係数補間
モード)に設定されると、データメモリDR2の前半部
分、すなわち、実施例1におけるデータメモリDRに対
応する部分は、外部から所定のサンプリング周期毎に1
ワードずつ取り込まれるデジタル信号の記憶領域として
使用される。ただし、この実施例では、畳み込み演算を
行うため、各サンプリング周期毎に、新たに書き込んだ
デジタル信号を含む過去n個分のデジタル信号がデータ
メモリDR2から読み込まれ、乗算器MX’に供給され
るようになっている。また、係数メモリCR2の前半部
分、すなわち、実施例1における係数メモリCRに対応
する部分は、畳み込み演算用乗算係数C1 〜Cn の記憶
領域として使用される。
【0042】一方、係数メモリCR2の後半部分、すな
わち、アドレスcf1 〜cfn に対応する部分は、前半
部分に記憶されている畳み込み演算用乗算係数C1 〜C
n の各々に対応した新たな係数Cnew_1 〜Cnew_n の記
憶領域として使用される。また、データメモリDR2の
後半部分、すなわち、アドレスdf1 〜dfn に対応す
る部分は、各畳み込み演算用乗算係数C1 〜Cn と新係
数Cnew_1 〜Cnew_n との差分「Cnew_1−C1,…,お
よびCnew_n−Cn 」が格納される領域として使用され
る。
【0043】これに対して、操作モードが係数補間を行
わない側(通常モード)に設定されると、データメモリ
DR2の後半部分は外部から取り込まれるデジタル信号
の拡張記憶領域に、また、係数メモリCR2の後半部分
は畳み込み演算用係数の拡張記憶領域として使用され
る。すなわち、畳み込み演算用乗算係数は「C1 〜C2
n」の2n個設定することが可能となり、2n段の畳み
込み演算が可能となる。
【0044】次に、符号ADSBは加減算器であり、外
部から供給される制御信号に基づいて、加算または減算
動作のいずれかを行う。
【0045】次に、SEL1は、三の入力端(第0〜第
2)を有するセレクタであり、セレクト端子Sに供給さ
れるセレクト情報の値が「0」の時は第0入力端を選択
し、セレクト情報の値が「1」の時は第1入力端を選択
し、…というようにセレクト情報に基づいて選択した入
力端から入力された信号を出力端に出力する。また、S
EL2〜4は、それぞれ2の入力端(0〜1)を有する
セレクタであり、同様に、セレクト端子Sに供給される
セレクト情報によって指定される入力端から入力された
信号を出力端に出力する。
【0046】セレクタSEL1および2の出力は、それ
ぞれ係数メモリCR2およびデータメモリDR2の指定
されたアドレスの記憶領域に格納される。また、セレク
タSEL3および4の出力は、それぞれ加減算器ADS
Bに供給される。
【0047】次に、符号CNT3は制御部であり、上記
セレクタSEL1〜SEL4に対するセレクト情報とし
ての制御信号TM1 〜TM4 、加減算器ADSBに対す
る制御信号AS、および、その他各部に対する制御信号
を送出し、畳み込み演算および係数補間に係る動作を実
行させる。
【0048】B:実施例の動作 次に、この実施例の動作を説明する。
【0049】補間モードにおいて補間動作が行われて
いない時 このDSPにおいて、操作モードが係数補間モードに設
定されると、1サンプリング周期の前半において係数補
間に係る動作が、また、同サンプリング周期の後半にお
いて畳み込み演算動作が行われる。ただし、係数補間モ
ードにあっても、補間動作をゆるやかに行いたいような
場合は、補間動作は毎サンプリング周期ではなく、複数
サンプリング周期中に1回という形となり、補間動作の
生じないサンプリング周期については、周期全てを畳み
込み演算に割り当てることができる。また、係数メモリ
CR2の後半部分、すなわち、アドレスcf1 〜cfn
に対応する部分に新係数Cnew_1 〜Cnew_nが書き込ま
れるまでの期間も、係数補間に係る動作は必要ない。
【0050】畳み込み演算が行われる期間においては、
制御部CNT3が制御信号TM3 ,TM4 としてそれぞ
れ「0」を送出し、セレクタSEL3およびSEL4
は、これらの制御信号により指定される第0入力端を選
択する。また、制御部CNT3は、同様に加減算器AD
SBに加算処理を指定する制御信号ASを送出し、加減
算器ADSBは加算処理側に設定される。そして、セレ
クタSEL3,SEL4および、乗算器MX’と加減算
器ADSBとを介して、畳み込み演算が実行される。
【0051】また、実際に係数補間が行われていない期
間においては、制御部CNT3は制御信号TM1 として
「1」を送出し、新係数Cnew_1 〜Cnew_n の入力に備
えてセレクタSEL1が第1入力端を選択するように制
御する。
【0052】係数メモリへ新係数が書き込まれた時 次に、上記のように設定されたセレクタSEL1を介し
て、外部CPUにより、係数メモリCR2のアドレスc
f1 〜cfn に対応する部分に新係数Cnew_1〜Cnew_n
が書き込まれ、補間開始を指示するトリガ信号Trが
制御部CNT3に供給されたとする。これにより、次に
係数補間を行うべきサンプリング周期の前半において、
まず、制御部CNT3が制御信号TM2 として「0」を
送出し、セレクタSEL2はこの制御信号により指定さ
れる第0入力端を選択する。そして、係数メモリCR2
のアドレスca1 〜can に対応する領域に書き込まれ
ている係数C1 〜Cn の値が、セレクタSEL2を介し
て、データメモリDR2のアドレスdf1 〜dfn に対
応する領域に複写される。
【0053】差分の算出および書き込み 次に、セレクタSEL2およびSEL3,SEL4は、
制御部CNT3から送出される制御信号TM2 〜TM4
により、それぞれ第1入力端が選択されるように切り換
えられる。また、加減算器ADSBは、制御部CNT3
から送出される制御信号ASにより減算処理に指定され
る。そして、セレクタSEL3,SEL4および加減算
器ADSBを介して、係数C1 〜Cn と新係数Cnew_1
〜Cnew_n との差分「Cnew_1−C1,…,およびCnew_
n−Cn 」が順次算出されるとともに、算出結果がセレ
クタSEL2を介して再びデータメモリDR2のアドレ
スdf1 〜dfn の領域に書き込まれる。
【0054】そして、このサンプリング周期の後半にな
ると、畳み込み演算の開始にあたり、セレクタSEL
3,SEL4は、再び第0入力端に切り換えられる。ま
た、加減算器ADSBについても、再び加算処理に切り
換えられる。そして、元のままの係数C1 〜Cn につい
て、当該サンプリング周期の畳み込み演算が行われる。
【0055】第1回目の補間係数の算出と書き込み 次に、再び係数補間を行うべきサンプリング周期が開始
されると、セレクタSEL1については第0入力端が選
択されるように、また、セレクタSEL3およびSEL
4についてはそれぞれ第1入力端が選択されるように切
り換えられる。また、加減算器ADSBは、加算処理に
設定される。
【0056】そして、の処理によってデータメモリD
R2の後半部分に格納された差分「Cnew_1−C1,…,
およびCnew_n−Cn 」について、各差分値が図示しな
いシフト演算器により「j」ビット分シフトダウンされ
た値、すなわち、 Cdx =(Cnew_x−Cx)/2j (jは整数) ……(4) x = 1〜n が順次セレクタSEL4に供給される。式(4)におい
て、値「2j 」は補間回数に対応しており、整数値jは
あらかじめ設定されている。
【0057】また、セレクタSEL3には、係数メモリ
CR2の前半部分に格納された係数C1 〜Cn が順次供
給される。そして、セレクタSEL3,SEL4および
加減算器ADSBを介して、 Cx’= Cx + Cdx ……(5) x = 1〜n が順次算出されるとともに、算出結果が、セレクタSE
L1を介して係数メモリCR2のアドレスca1 〜ca
n に対応する領域に順次書き込まれる。これにより、畳
み込み演算係数C1 〜Cn は、それぞれ係数「C1’〜
Cn’」に書き換えられる。
【0058】そして、このサンプリング周期の後半にな
ると、畳み込み演算の開始にあたり、セレクタSEL3
およびSEL4の入力端は、再び第0入力端側に切り換
えられる。そして、データメモリDR2から逐次供給さ
れるデジタル信号列に対して上記係数C1’〜Cn’によ
る畳み込み演算が行われ、演算結果が出力される。
【0059】補間処理の終了まで 以後、上記の動作が「2j −1」回繰り返される。こ
れにより、係数メモリCRにおける各係数C1〜Cn
は、それぞれ式(5)における「Cdx」ずつ加算され、
新係数Cnew_1 〜Cnew_n の値に変更される。ここで、
実施例1と同様に、変更後の各係数値を完全に新係数C
new_1 〜Cnew_n と一致させるために、係数メモリCR
2への新係数Cnew_1 〜Cnew_n への書き込み動作が行
われる。
【0060】この動作にあたり、まず、次のサンプリン
グ周期の前半において、セレクタSEL1の入力端が第
2入力端側に切り換えられる。そして、係数メモリCR
2の後半部分に書き込まれている新係数Cnew_1 〜Cne
w_n の値が、セレクタSEL1を介して、係数メモリC
R2の前半部分の対応する各記憶領域に複写される。な
お、第1実施例と同様に、この処理を行わないように設
定することもできる。
【0061】また、補間処理の途中において、再度、係
数の変更を行いたい場合においても、第1実施例と同様
に、新たな新係数Cnew_1' 〜Cnew_n' を係数メモリC
R2のアドレスcf1 〜cfn の記憶領域に書き込み、
補間開始のトリガ信号Trを再度制御部CNT3に供給
すればよい。
【0062】以上説明したように、外部CPUが係数メ
モリCR2に新係数Cnew_1 〜Cnew_n を書き込むのみ
により、DSP内部の補間処理によって全ての畳み込み
演算係数が逐次新係数へと近付けられてゆくので、外部
CPUに負担をかけずに音響効果を時間的に変化させる
ことができるという効果がある。
【0063】なお、この実施例においては、各補間係数
の算出にあたり、補間対象係数と新係数との差分をシフ
トすることで乗算器を使用しない方法をとっているが、
(4)式に代えて Cdx =(Cnew_x−Cx) × (1/K) (Kは整数) ……(6) x = 1〜n とし、乗算器MX’を使用して、また、補間ステップ数
を「2のj乗」相当のステップ数に限ることなく任意の
整数Kに設定できるようにしても良い。
【0064】また、この実施例においては、上述のよう
に、係数補間を行わない通常モードにおいては演算係数
C1 〜C2n に対応した2n段迄の畳み込み演算が行わ
れるが、これに代えて、係数メモリCR2およびデータ
メモリDR2の後半部分をそれぞれ別の畳み込み演算に
使用し、n段の畳み込み演算を「2」チャンネル行う構
成とすることも可能である。
【0065】<変形例>図3の構成に対して、第1実施
例と同様に補間演算部INTを設けることにより、畳み
込み演算処理と並行して補間演算処理を行うことが可能
となる。この場合、各セレクタは不要となる。
【0066】また、上述した各実施例においては、実際
の補間動作に先だち、補間対象の係数と新係数との差分
またはこれに対応する量があらかじめ算出されて、新係
数の格納領域とは異なる領域に記憶される。従って、補
間動作中に新係数が参照されないので、補間途中で別の
新係数に対する補間処理を開始することが容易に可能と
なり、多様な音響効果が演出できるという効果がある。
また、上述した各実施例においては、N回の補間動作に
おける各補間量が同一となるリニアな補間が行われてい
るが、これに限るものではなく、各補間量が均一でなく
なるような補間式に基づいて補間を行っても良い。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、外部制御系から新たな係数データを受け取るだ
けで、すなわち変更データ記憶手段に新たなデータを書
き込む操作のみにより、デジタル信号処理回路で演算に
使用する係数を時間的に緩やかに変化させながら新たな
係数へと自動的に移行させることができ、外部制御系の
負担を増大させることなく、入力信号に付与する音響効
果を時間的に変化させることが可能となる。また、請求
項2の発明によれば、元の係数データと新たな係数デー
タとの差に対応する差分データを算出して記憶し、この
差分データに基づき係数データ記憶手段に記憶された係
数データに対し補間処理を行うようにしたので、補間処
理中に再度新たな係数データの値を変更することが可能
になり、係数データの値を変更した場合にも出力信号の
急激な変化が少なく、耳障りなノイズ等が発生するおそ
れがない。また、請求項3の発明によれば、補間終了後
に、係数データ記憶手段の係数データの値を変更データ
記憶手段に記憶された新たな係数データの値そのものに
書き換えるため、演算誤差が存在しても確実に新たな係
数データへの移行を完了させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例によるデジタル信号処理
回路の構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施例の変形例によるデジタル信号処理回
路の構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明の別の実施例によるデジタル信号処
理回路の構成を示すブロック図である。
【図4】 従来のデジタル信号処理回路の構成例を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
INT……補間演算部(内部補間手段)、CNT……制
御部(内部補間手段)、CR……係数メモリ(係数デー
タ記憶手段)、R1、R3……レジスタ(変更データ記
憶手段)、R2、R4……レジスタ(差分データ記憶手
段)。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月29日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】また、請求項3記載の発明にあっては、順
次入力される入力データに係数データを演算して出力す
るデジタル信号処理回路において、前記係数データを記
憶する係数データ記憶手段と、前記係数データに対応し
た新たな係数データを受け取って記憶する変更データ記
憶手段と、前記係数データ記憶手段に記憶されていた元
の係数データと変更データ記憶手段に記憶された新たな
係数データとの差に対応する差分データを算出して記憶
する差分データ記憶手段と、前記差分データ記憶手段に
記憶された差分データに基づき前記係数データ記憶手段
に記憶された係数データに対して所定回数の補間処理を
行い、前記係数データ記憶手段に記憶された元の係数デ
ータが前記変更データ記憶手段に記憶された新たな係数
データに逐次近付いていくように前記係数データ記憶手
段に記憶された前記係数データを逐次書き換える内部補
間手段と、前記内部補間手段による補間終了後に、前記
係数データ記憶手段に記憶された前記係数データの値を
前記変更データ記憶手段に記憶された新たな係数データ
の値に書き換える複写手段とを具備することを特徴とす
る。また、請求項4記載の発明にあっては、上記請求項
1乃至請求項3に記載の発明において、デジタル信号処
理回路が、畳み込み演算専用に構成されたものであっ
て、各サンプリング周期毎に新たに書き込んだデジタル
信号を含む過去n個分のデータサンプルを記憶する入力
データ記憶手段と、これらデータメモリの各データにそ
れぞれ乗算するための畳み込み演算用乗算係数を記憶す
る係数データ記憶手段と、各サンプリング周期毎に入力
データ記憶手段の各データに係数データ記憶手段の各係
数を乗算する乗算手段と、この乗算手段の乗算結果を順
次加算し各サンプリング周期の間に積算された出力各サ
ンプリング周期毎の畳み込み演算出力として出力する加
算手段とからなり、もって多数の係数からなるこれら畳
み込み乗算用係数群を一括して他の値を有する係数群に
変更できるように構成されていることを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】
【作用】上述した請求項1の発明によれば、外部制御系
から新たな係数データを受け取るだけで、すなわち変更
データ記憶手段に新たなデータを書き込む操作のみによ
り、デジタル信号処理回路で演算に使用する係数を時間
的に緩やかに変化させながら新たな係数へと自動的に移
行させることができる。また、上述した請求項2の発明
によれば、元の係数データと新たな係数データとの差に
対応する差分データを算出して記憶し、この差分データ
に基づき係数データ記憶手段に記憶された係数データに
対し補間処理を行うようにしたので、補間処理中に再度
新たな係数データの値を変更することが可能になる。ま
た、上述した請求項3の発明によれば、補間終了後に、
係数データ記憶手段の係数データの値を変更データ記憶
手段に記憶された新たな係数データの値そのものに書き
換えるため、演算誤差が存在しても確実に新たな係数デ
ータへの移行を完了させることができる。また、上述し
た請求項4の発明によれば、畳み込み演算専用に構成さ
れたデジタル信号処理回路における畳み込み乗算用係数
群のような大量の係数群であってもこれらを容易に他の
値を有する係数群に変更することができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、外部制御系から新たな係数データを受け取るだ
けで、すなわち変更データ記憶手段に新たなデータを書
き込む操作のみにより、デジタル信号処理回路で演算に
使用する係数を時間的に緩やかに変化させながら新たな
係数へと自動的に移行させることができ、外部制御系の
負担を増大させることなく、入力信号に付与する音響効
果を時間的に変化させることが可能になる。また、請求
項2の発明によれば、元の係数データと新たな係数デー
タとの差に対応する差分データを算出して記憶し、この
差分データに基づき係数データ記憶手段に記憶された係
数データに対し補間処理を行うようにしたので、補間処
理中に再度新たな係数データの値を変更することが可能
になり、係数データの値を変更した場合にも出力信号の
急激な変化が少なく、耳障りなノイズ等が発生するおそ
れがない。また、請求項3の発明によれば、補間終了後
に、係数データ記憶手段の係数データの値を変更データ
記憶手段に記憶された新たな係数データの値そのものに
書き換えるため、演算誤差が存在しても確実に新たな係
数データへの移行を完了させることができる。また、請
求項4の発明によれば、畳み込み演算専用に構成された
デジタル信号処理回路における畳み込み乗算用係数群の
ような大量の係数群であってもこれらを容易に他の値を
有する係数群に変更することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順次入力される入力データに係数データ
    を演算して出力するデジタル信号処理回路において、 前記係数データを記憶する係数データ記憶手段と、 前記係数データに対応した新たな係数データを受け取っ
    て記憶する変更データ記憶手段と、 前記係数データ記憶手段に記憶された前記係数データ
    を、前記変更データ記憶手段に記憶された新たな係数デ
    ータに近付ける補間処理を逐次実行する内部補間手段と
    を具備することを特徴とするデジタル信号処理回路。
  2. 【請求項2】 順次入力される入力データに係数データ
    を演算して出力するデジタル信号処理回路において、 前記係数データを記憶する係数データ記憶手段と、 前記係数データに対応した新たな係数データを受け取っ
    て記憶する変更データ記憶手段と、 前記係数データ記憶手段に記憶されていた元の係数デー
    タと変更データ記憶手段に記憶された新たな係数データ
    との差に対応する差分データを算出して記憶する差分デ
    ータ記憶手段と、 前記差分データ記憶手段に記憶された差分データに基づ
    き前記係数データ記憶手段に記憶された係数データに対
    して所定回数の補間処理を行い、前記係数データ記憶手
    段に記憶された元の係数データが前記変更データ記憶手
    段に記憶された新たな係数データに逐次近付いていくよ
    うに前記係数データ記憶手段に記憶された前記係数デー
    タを逐次書き換える内部補間手段とを具備することを特
    徴とするデジタル信号処理回路。
  3. 【請求項3】 順次入力される入力データに係数データ
    を演算して出力するデジタル信号処理回路において、 前記係数データを記憶する係数データ記憶手段と、 前記係数データに対応した新たな係数データを受け取っ
    て記憶する変更データ記憶手段と、 前記係数データ記憶手段に記憶されていた元の係数デー
    タと変更データ記憶手段に記憶された新たな係数データ
    との差に対応する差分データを算出して記憶する差分デ
    ータ記憶手段と、 前記差分データ記憶手段に記憶された差分データに基づ
    き前記係数データ記憶手段に記憶された係数データに対
    して所定回数の補間処理を行い、前記係数データ記憶手
    段に記憶された元の係数データが前記変更データ記憶手
    段に記憶された新たな係数データに逐次近付いていくよ
    うに前記係数データ記憶手段に記憶された前記係数デー
    タを逐次書き換える内部補間手段と、 前記内部補間手段による補間終了後に、前記係数データ
    記憶手段に記憶された前記係数データの値を前記変更デ
    ータ記憶手段に記憶された新たな係数データの値に書き
    換える複写手段とを具備することを特徴とするデジタル
    信号処理回路。
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DE69430034T2 (de) 2003-01-30

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