JPH07122635A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH07122635A
JPH07122635A JP26335693A JP26335693A JPH07122635A JP H07122635 A JPH07122635 A JP H07122635A JP 26335693 A JP26335693 A JP 26335693A JP 26335693 A JP26335693 A JP 26335693A JP H07122635 A JPH07122635 A JP H07122635A
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JP
Japan
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film
wiring
insulating film
sog film
interlayer insulating
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JP26335693A
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English (en)
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Tetsuo Uchiyama
哲夫 内山
Masako Saigo
雅子 西郷
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Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
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Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 層間絶縁膜におけるクラック発生防止。 【構成】 半導体基板1の主面側に設けられる第1配線
3と第2配線10との間の層間絶縁膜5において、層間
絶縁膜5は下層のSiO2 系絶縁膜6,中間層の無機S
OG膜7,上層のSiO2 系絶縁膜9および絶縁膜と無
機SOG膜7との間に部分的に設けられる埋込層15と
からなっている。前記埋込層15は有機SOG膜からな
るとともに、配線(ライン)間の窪み部分(スペース)
4に設けられる。有機SOG膜15によって平坦化が図
られることから、無機SOG膜7の厚さは均一となり、
無機SOG膜7の成膜時の収縮においてクラックが発生
しなくなる。有機SOG膜がライン上に延在しないた
め、スルーホールを設けて第1配線3と第2配線10の
接続を図っても、有機SOG膜に含まれるメチル基に起
因する導通不良は発生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置およびその製
造方法、特に多層配線における層間絶縁膜の製造技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化により、配線層の
線幅はより狭小化の傾向を辿るとともに、配線も多層配
線化している。日経BP社発行「日経マイクロデバイ
ス」1988年6月号、昭和63年6月1日発行、P3
3〜P46には、配線ルールが1.3〜1.0μmルー
ルの2層Al配線製品について記載されている。この文
献には、Al−Al配線間の層間絶縁膜には、平坦化の
ためにSOG(Spin On Glass)膜が多用されているこ
と、SOG膜に含まれるClなどによるAl腐食を嫌っ
てSOG膜をSiO2 系の膜で挟んだ三層構造も使用さ
れていることが記載されている。また、中間層としての
SOGは、配線(ライン)間のスペースの両側隅部の液
溜まりになる部分だけに残す構造、あるいはラインおよ
びスペース上に残す構造がある。前者はスルー・ホール
を開口する部分にSOG膜を残した場合における第1A
l表面へのAl2 3 などの薄膜の付着によるコンコク
ト不良を嫌って採られた構造である。また、後者はSO
G膜のキュア条件の最適化を図ることによって第1Al
におけるコンタクト不良をクリアすることによって採ら
れた構造である。また、この文献には、配線層を3層に
した場合、第1−第2Al間の平坦化が重要であること
が記載され、配線層のストレス・マイグレーションや層
間絶縁膜のクラック等についても触れられている。な
お、SOGを用いた半導体形成については、「スピン−
オン・グラス・フォー・エレクトリック・プラナリゼェ
ーション(Spin On Glass for Dielectric Planarizati
on)」、アメリカ合衆国イリノイ州リバティブル在レイ
ク・パブリシング・コーポレーション、1989年コピ
ーライト、1989年4月マイクロエレクトリック・マ
ニュファクチュアリング・アンド・テスティング社再発
行、P1〜P6に記載されている。
【0003】一方、日経BP社発行「日経マイクロデバ
イス」1988年6月号、昭和63年6月1日発行、P
47〜P55には、0.8μmルールの多層配線技術に
ついて記載されている。この文献には、層間絶縁膜の平
坦化において有機系SOGやTEOS(Tetraethyortho
Silicate)のCVD(化学的気相成長法)で工程増を抑
制する技術が開示されている。この文献には、1回塗り
で深さ1μmの溝を埋め込めるメチル基を含んだ有機系
のSOG膜が売り出されていること、この有機系SOG
膜はスルー・ホール形成に使ったレジストをO2 プラズ
マでアッシングするときに反応が生じて無機膜化しクラ
ックが入りやすくなること、このクラック対策として,
エッチバックしてスルー・ホールの側壁にSOGを出さ
ず,Oイオンにさらさないこと等が記載されている。
【0004】他方、日経BP社発行「日経マイクロデバ
イス」1991年8月号、平成3年8月1日発行、P9
7〜P102には、0.3μmルールの多層配線技術に
ついて記載されている。この文献には、0.3μm以降
に向けた配線および絶縁膜の平坦化技術において、層間
絶縁膜として、プラズマTEOSの間に無機SOG膜ま
たは有機SOG膜を配置した3層構造が多用されている
旨記載されている。
【0005】さらに、株式会社プレスジャーナル発行
「月刊セミコンダクター ワールド(Semiconductor Wo
rld )」1984年10月号、昭和59年10月15日
発行、P134〜P137には、エッチバック法による
平坦化技術について記載されている。この文献には、
「エッチバック法は・・・,配線の段差以上の厚さに絶
縁膜を堆積し,その上にフォトレジストを塗布した後,
エッチバックによって表面層を一様に削り取って,平坦
化する方法である。」とし、前記絶縁膜、すなわち埋め
込み絶縁膜については、「埋め込み絶縁膜はアルミニウ
ム配線に対して,付着力が強く,かつステップカバレッ
ジのよいことが必要である。もし段差の部分で膜厚が極
端に薄いとか,膜歪みや欠陥がある場合は,堆積後にク
ラックが発生したり,・・・平坦化エッチングの際に局
所的な異常エッチングを起こしてしまう。」旨記載して
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】LSI等半導体装置の
多層配線においては、SOG膜を中間層とする三層構造
の層間絶縁膜が多用されている。図7はLSIのフィー
ルド部分を示す断面図である。シリコンからなる半導体
基板1の主面には、下地酸化膜2が設けられているとと
もに、この下地酸化膜2上にはAl系の配線(第1配
線)3が設けられている。この配線3(ラインとも呼称
する)の間隔は、半導体装置の高集積化によって順次狭
くなっている。したがって、前記文献にも述べられてい
るように、配線3と配線3の間の窪み部分(スペースと
呼称されている)4のアスペクト比は高くなる傾向にあ
る。また、前記第1配線3は層間絶縁膜5によって被わ
れている。層間絶縁膜5は、下層がSiO2 系絶縁膜
6、中間層が無機SOG膜7、上層がSiO2 系絶縁膜
9となっている。また、前記層間絶縁膜5上にはAl系
の配線(第2配線)10が設けられている。さらに、図
示はしないが、前記第2配線10はパッシベーション膜
等で被われて保護されている。0.8μmルールにおけ
る各部の寸法例を示す。第1配線3および第2配線10
は厚さが0.5μmで最小幅が1.0μm、最小ピッチ
は2.0μmである。層間絶縁膜5における下層のSi
2 系絶縁膜6の厚さは0.3μm、上層のSiO2
絶縁膜9の厚さは0.6μmとなり、中間層の無機SO
G膜7の厚さはスペース部分では0.5〜0.6μmと
なるが、第1配線3上の部分では0.2μm程度とな
る。
【0007】しかしながら、このような無機SOG膜を
用いた三層構造の層間絶縁膜では、平坦化のために用い
ている塗布型絶縁膜である無機SOG膜がスペース部分
に溜まり過ぎる傾向にあり、塗布無機SOG膜を焼き締
める際の熱処理によるSOG膜の収縮において、厚い部
分と薄い部分との境界での応力が大きくなり、時とし
て、図7に示すようにクラック11が入ることが判明し
た。
【0008】本発明の目的は、層間絶縁膜にクラックが
発生し難い信頼性の高い半導体装置およびその製造方法
を提供することにある。本発明の前記ならびにそのほか
の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面
からあきらかになるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。すなわち、本発明の半導体装置は、
半導体基板の主面側に設けられるAl系配線と、この配
線を被うように前記半導体基板の主面側に設けられかつ
無機SOG膜を中間層とする3層構造の層間絶縁膜とを
有する構造であって、前記無機SOG膜の下面であって
かつ前記配線(ライン)と配線との間の窪み部分(スペ
ース)に、この窪みを埋めるように設けられる絶縁膜か
らなる埋込層が設けられている。前記埋込層はエッチバ
ック法によって形成された有機SOG膜で構成されてい
る。また、前記層間絶縁膜の上下層はプラズマTEOS
によるSiO2 系絶縁膜となっている。そして、このよ
うな層間絶縁膜を有する半導体装置は以下の手順で製造
される。最初に主面に配線を有する半導体基板が用意さ
れる。その後、前記配線を被うように半導体基板の主面
に層間絶縁膜の下層となるプラズマTEOSによるSi
2 系絶縁膜が形成される。つぎに、配線と配線との間
の窪み部分に、この窪みを埋めるようにエッチバック法
によって有機SOG膜が形成される。つぎに、半導体基
板の主面側にエッチバック法によって無機SOG膜が形
成される。つぎに、前記半導体基板上にプラズマTEO
SによってSiO2 系絶縁膜が設けられる。これによっ
て層間絶縁膜が形成される。
【0010】
【作用】上記した手段によれば、本発明の半導体装置の
製造方法においては、半導体基板の主面側に層間絶縁膜
の下層を構成するSiO2 系絶縁膜を形成した後、層間
絶縁膜の中間層となる無機SOG膜を形成する前に、ス
ペースに埋込層としての有機SOG膜をエッチバック法
によって形成して埋め込むことから、半導体基板の主面
側の凹凸差が小さくなる。そして、この凹凸差が小さく
なった面に、層間絶縁膜の中間層としての無機SOG膜
をエッチバック法によって形成するため、凹部となるス
ペース上に無機SOG膜が厚く溜まらなくなり、無機S
OG膜の厚さはラインおよびスペース上において大きな
差はなくなる。無機SOG膜は収縮応力が大きいが、膜
厚が均一化されることから、ラインとスペースの境界上
の無機SOG膜部分に大きな応力集中が作用し難くな
り、無機SOG膜からその下方のSiO2 系絶縁膜に亘
るクラックが発生し難くなる。
【0011】
【実施例】以下図面を参照して本発明の一実施例につい
て説明する。図1は本発明の一実施例による半導体装置
の要部を示す断面図、図2〜図4は本発明の半導体装置
の製造における多層配線形成各工程における断面図であ
って、図2は層間絶縁膜の下層の形成状態を示す断面
図、図3は有機SOG膜による埋込層の形成状態を示す
断面図、図4は層間絶縁膜の中間層である無機SOG膜
の形成状態を示す断面図、図5は第2配線が第1配線に
接続された状態を示す断面図である。
【0012】本発明のLSI等の半導体装置において、
多層配線における層間絶縁膜は、図1に示すような構造
となっている。この図はLSIのフィールド部分を示す
断面図である。シリコンからなる半導体基板1の主面に
は、下地酸化膜2が設けられているとともに、この下地
酸化膜2上にはAl系の配線(ライン,第1配線)3が
設けられている。そして、前記第1配線3は、半導体基
板1の主面側に設けられたプラズマTEOSによるSi
2 系絶縁膜6で被われている。このSiO2系絶縁膜
6は3層構造の層間絶縁膜5の下層を形成する。また、
前記SiO2 系絶縁膜6の上面であってかつ第1配線
(ライン)3と第1配線(ライン)3との間の窪み部分
(スペース)4には、エッチバック法によって有機SO
G膜からなる埋込層15が埋め込まれている。
【0013】埋込層15はスペース4を埋めて平坦化に
寄与している。また、この埋込層15は第1配線3の上
面側には延在しないようになっている。これは、図5に
示すように、第2配線10は一部において、スルーホー
ル16に第2配線10の一部のコンタクト部17が充填
されて第1配線3に接続されるが、このコンタクト部1
7の形成時、スルーホール16の底に露出した第1配線
3の表面が、有機SOG膜が存在すると酸化膜が付着
し、オーミックコンタクト性が低下するのを防止するた
めに採られる。
【0014】一方、前記埋込層15(有機SOG膜1
5)およびSiO2 系絶縁膜6上には、層間絶縁膜5の
中間層となる無機SOG膜7が設けられている。また、
前記無機SOG膜7上には層間絶縁膜5の上層となるプ
ラズマTEOSによるSiO2系絶縁膜9が設けられて
いる。また、前記SiO2 系絶縁膜9上には、Al系の
配線(第2配線)10が設けられている。さらに、図示
はしないが、前記第2配線10はパッシベーション膜等
で被われて保護されている。0.8μmルールにおける
各部の寸法例を示す。第1配線3および第2配線10は
厚さが0.5μmで最小幅が1.0μm、最小ピッチは
2.0μmである。層間絶縁膜5における下層のSiO
2 系絶縁膜6の厚さは0.3μm、上層のSiO2 系絶
縁膜9の厚さは0.6μmとなり、中間層の無機SOG
膜7の厚さは0.2〜0.3μm程度となる。また、有
機SOG膜からなる埋込層15の厚さは0.3〜0.4
μm程度となる。
【0015】つぎに、このような半導体装置における多
層配線、すなわち層間絶縁膜部分の製造方法について説
明する。最初に、図2に示すように、主面側に配線(第
1配線)3が形成された半導体基板1を用意する。第1
配線3は半導体基板1の下地酸化膜2上に形成されてい
る。この第1配線3はAl系金属からなるとともに、厚
さは0.5μm、幅は最小部分で1.0μmとなってい
る。また、配線ピッチは最小部分で2.0μm程度とな
っている。したがって、配線間の窪み部分(スペース)
4は最小部で長さ1.0μm,深さ0.5μmとなる。
このような半導体基板1の主面に対して、層間絶縁膜5
の下層が常用のプラズマCVDによって形成される。こ
の下層はプラズマTEOSによって形成されたSiO2
系絶縁膜6で構成され、厚さは0.3μmとなってい
る。
【0016】つぎに、図3の二点鎖線で示すように、半
導体基板1の主面側には、SOG法によってメチル基を
含む有機SOG膜からなる塗布膜20が形成される。こ
の塗布膜20は、前記スペースとラインの段差を消滅さ
せるべく、0.6〜0.7μm程度と段差以上の厚さに
形成される。その後、この塗布膜20は焼き締められ
る。この焼き締め(デンシファイ)は、440℃で30
分程度行われる。つぎに、焼き締められた有機SOG膜
は、スペース4のみに残留するようにエッチバック法に
よって一定厚さ除去される。これにより、図3に示すよ
うに、厚さ0.3〜0.4μmの埋込層(有機SOG
膜)15が形成される。これは、前述のように、第1配
線3に第2配線10を接続する際、有機SOG膜がライ
ン上に存在すると、有機SOG膜のメチル基に起因する
Al2 3 が第1配線3の表面に付着するが、これを嫌
うためである。
【0017】つぎに、図4に示すように、半導体基板1
の主面側にメチル基を含んでいない無機SOGを塗布成
膜する。この際、必要に応じてエッチバックを行なう。
無機SOG膜7は0.2μm程度の厚さとなる。前記成
膜時、塗布有機SOG膜は440℃で約30分焼き締め
られる。この時有機SOG膜は収縮する。無機SOGは
有機SOGに比較して収縮度合いは大きい。しかし、こ
の実施例では、ライン間のスペース部分が、埋込層15
が埋め込まれて平坦化が図られていることから、無機S
OG膜7はラインおよびスペース上において、その膜厚
は略同じとなるため、ラインとスペースとの境界上での
無機SOG膜7部分に応力集中が発生せず、従来発生し
ていたクラックの発生を抑止できることになる。
【0018】その後、前記無機SOG膜7上にプラズマ
TEOSによって、厚さ0.6μm程度のSiO2 系絶
縁膜9を形成するとともに、SiO2 系絶縁膜9上に厚
さ0.5μm,幅1.0μmの配線(第2配線)10を
形成し、図1に示すような多層配線を形成する。第1配
線3と第2配線10間の層間絶縁膜5は、ライン上にお
いてSiO2 系絶縁膜6,無機SOG膜7,SiO2
絶縁膜9と3層構造をとり、スペース上ではSiO2
絶縁膜6,有機SOG膜15,無機SOG膜7,SiO
2 系絶縁膜9と平坦化のための埋込層を含めて4層構造
となる。
【0019】また、前記第1配線3と第2配線10との
コンタクト部分は、図5に示すような構造となる。第2
配線10を形成する前に、層間絶縁膜5の所定部にスル
ーホール16を形成し、その後、第2配線10を形成す
ることによって、コンタクト部17が形成されることに
なる。図5に示すように、前記スルーホール16が形成
された際、スペース4はスルーホール16部分に露出し
ないことから、埋込層15に含まれるメチル基に起因す
る第1配線3の表面の酸化は起きず、第1配線3と第2
配線10とのオーミック性は良好となる。
【0020】
【発明の効果】(1)本発明の半導体装置の製造方法に
あっては、熱処理時の収縮応力の小さい有機SOG膜を
配線間スペースに残すことで、収縮応力の大きな無機S
OG膜のスペース部のSOG溜まり量を低減でき、層間
絶縁膜におけるクラック発生を防止できるという効果が
得られる。
【0021】(2)本発明の半導体装置は、層間絶縁膜
の中間層である無機SOG膜の下側であって、かつライ
ン間のスペースに平坦化のための有機SOG膜を設けた
構造となっていることから、前記無機SOG膜は均一な
厚さとなり、局所的に大きな応力が作用しなくなり、ク
ラックの発生もなく層間絶縁膜の信頼性が高い製品とな
るという効果が得られる。
【0022】(3)本発明の半導体装置の製造方法にあ
っては、有機SOG膜はライン間のスペース部分にのみ
設けられ、ライン上には延在しない。したがって、上下
配線のコンタクトの形成時、スルーホールに有機ガスを
発生する有機SOG膜が露出しないため、下層配線表面
に酸化膜が付着するようなこともなく、上下配線のオー
ミックコンタクトが良好となるという効果が得られる。
【0023】(4)本発明の半導体装置は、スペース部
に有機SOG膜が埋め込まれているとともに、その上に
全体的に無機SOG膜が設けられる構造となっているこ
とから、スルーホール設置箇所の選択が自由となり、設
計の自由度が高くなるという効果が得られる。すなわ
ち、これまでの有機SOG膜に適用されているエッチバ
ックは、前述のように上下配線の導通不良の問題からス
ルーホール設置領域が制限されてしまう。しかし、本発
明では有機SOG膜をライン上に延在させずかつ無機S
OG膜を全体的に設けることによって、スルーホールの
設置選択が自由となる。
【0024】(5)本発明の半導体装置は、スペース部
分に有機SOG膜を設け、その上に全体的に無機SOG
膜を重ねた構造となっている。無機SOGに比べて有機
SOGの接着性は悪い。したがって、半導体装置の製造
方法において、応力が過度に集中した場合、有機SOG
膜の上下界面で剥がれが発生することから、応力解放が
でき、層間膜が全て割れるようなクラックの発生防止が
可能となる。
【0025】(6)上記(1)〜(5)により、本発明
によれば、層間絶縁膜の信頼性が高い半導体装置を高歩
留りで製造することができるという相乗効果が得られ
る。
【0026】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。たとえば、
前記実施例では無機SOG膜および有機SOG膜と異種
のSOGの組合せとしたが、同一SOG材料で実施して
もクラックの発生を防止することができる。すなわち、
ライン間のスペースに無機SOG膜を埋め込んで埋込層
を形成するとともに、この埋込層および層間絶縁膜下層
を無機SOG膜で被う構造では、埋込層の上の無機SO
G膜は埋込層が存在することから均一な厚さとなり、ク
ラックを発生させるような応力は発生しなくなる。
【0027】図6は本発明の他の実施例による半導体装
置の要部を示す断面図である。この実施例では、埋込層
としての有機SOG膜を全ての配線間スペースに設けな
いで、選択的に設けた例を示すものである。この例で
は、図6に示すように、LOCOS(Local Oxidation
of Silicon)膜25の端上での段差が大きいことから、
この段差部分に亘るスペース4に埋込層(有機SOG
膜)15を設けている。そして、前記段差に対応する第
1配線3上のSiO2 系絶縁膜6および無機SOG膜7
にクラックが発生するのを防止している。このように、
段差の大きい部分の平坦化を図ることによって層間絶縁
膜の信頼性を高めることができる。
【0028】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である層間絶
縁膜の製造技術に適用した場合について説明したが、そ
れに限定されるものではない。本発明は少なくとも配線
製造技術には適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による半導体装置の要部を示
す断面図である。
【図2】本発明の半導体装置の製造における層間絶縁膜
下層の形成状態を示す断面図である。
【図3】本発明の半導体装置の製造における有機SOG
膜による埋込層の形成状態を示す断面図である。
【図4】本発明の半導体装置の製造における層間絶縁膜
の中間層である無機SOG膜の形成状態を示す断面図で
ある。
【図5】本発明の半導体装置の製造において第2配線が
第1配線に接続された状態を示す断面図である。
【図6】本発明の他の実施例による半導体装置の要部を
示す断面図である。
【図7】従来の半導体装置の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
1…半導体基板、2…下地酸化膜、3…配線(ライン,
第1配線)、4…窪み部分(スペース)、5…層間絶縁
膜、6…SiO2 系絶縁膜、7…無機SOG膜、9…S
iO2 系絶縁膜、10…配線(ライン,第2配線)、1
1…クラック、15…埋込層(有機SOG膜)、16…
スルーホール、17…コンタクト部、20…塗布膜、2
5…LOCOS膜。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の主面側に設けられる配線
    と、この配線を被うように前記半導体基板の主面側に設
    けられかつSOG膜を中間層とする3層構造の層間絶縁
    膜とを有する半導体装置であって、前記SOG膜の下面
    でありかつ前記配線と配線との間の窪み部分には窪みを
    埋めるようにSOG膜からなる埋込層が設けられている
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記窪み部分に設けられる埋込層は有機
    SOG膜となっていることを特徴とする請求項1記載の
    半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記層間絶縁膜における上下層はSiO
    2 系絶縁膜となり、層間絶縁膜の上下の配線はAl系金
    属となっていることを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 主面に配線を有する半導体基板を用意す
    る工程と、前記配線を被うように半導体基板の主面に絶
    縁膜を形成するとともに、前記半導体基板上にSOG膜
    をエッチバック法によって形成し、さらに前記半導体基
    板上に絶縁膜を設けることによって層間絶縁膜を形成す
    る工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造
    方法であって、前記SOG膜の形成前に配線と配線との
    間の窪み部分に窪みを埋めるようにエッチバック法によ
    ってSOG膜を形成することを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
JP26335693A 1993-10-21 1993-10-21 半導体装置およびその製造方法 Withdrawn JPH07122635A (ja)

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