JPH0712201A - 車両用無段変速機の変速制御装置 - Google Patents

車両用無段変速機の変速制御装置

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JPH0712201A
JPH0712201A JP5177457A JP17745793A JPH0712201A JP H0712201 A JPH0712201 A JP H0712201A JP 5177457 A JP5177457 A JP 5177457A JP 17745793 A JP17745793 A JP 17745793A JP H0712201 A JPH0712201 A JP H0712201A
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solenoid
pressure
gear
port
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Takehito Hattori
勇仁 服部
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/66Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
    • F16H2061/6604Special control features generally applicable to continuously variable gearings
    • F16H2061/6608Control of clutches, or brakes for forward-reverse shift

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  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行中において変速制御弁のオフフェイル或
いはそれを制御する電子制御装置の故障が発生して無段
変速機の変速比が減速側へ変化させられてもエンジンの
オーバランが生じない車両用自動変速機の変速制御装置
を提供することにある。 【構成】 ステップSS1により、変速方向切換弁33
0の切り換え位置を制御する第1電磁弁152のソレノ
イド152S にオフフェイルが発生したことが検出され
た場合には、ステップSS3により、副変速機18が低
速ギヤ段へ切り換えられる。車両の動向中に上記第1電
磁弁152のソレノイド152S が非励磁状態となる故
障が発生したとしても、低速ギヤ段へ切り換えられてエ
ンジン10から駆動輪26へ向かう動力のみ伝達する第
2の動力伝達経路が形成されて上記負のトルク伝達が遮
断されるので、エンジン回転速度が予め設定された最大
回転速度を超えるエンジンのオーバランの発生が防止さ
れ、エンジンに悪影響を与えるおそれも解消される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用無段変速機の変
速制御装置に関し、特に、ソレノイドの断線等のオフフ
ェイルが発生したときの急激なエンジンブレーキ作用や
エンジンのオーバーランを防止する技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】たとえばエンジンを最適曲線或いは最適
燃費率曲線に沿って作動させるためにエンジンの回転を
無段階に変速して駆動輪へ伝達する車両用無段変速機が
知られている。通常、このような車両用無段変速機に
は、電動モータやソレノイド等の電気的アクチュエータ
によって作動させられる変速制御弁を用いて変速比を制
御する変速制御装置が用いられる。たとえば、特開昭5
8−81258号公報に記載されたものがそれである。
このような無段変速機の変速制御装置では、リード線や
コイルの断線などにより上記電気的アクチュエータがオ
フフェイルしたときには変速制御弁がスプリングによっ
て減速変速側すなわち減速比が最大となる側へ切り換え
られるように構成されており、減速比が最小側となるこ
とにより車両の走行が不能となることが回避されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な車両用無段変速機の変速制御装置では、車両の走行中
において前記電気的アクチュエータのオフフェイルが発
生した場合には、変速制御弁によって無段変速機の変速
比が急速に増大させられるので、車両にエンジンブレー
キが急速に作用するとともに、エンジン回転速度が予め
設定された最大回転速度を超えるエンジンのオーバラン
が発生してエンジンに悪影響を与えるおそれがあった。
なお、変速制御弁が正常であっても、それを制御する電
子制御装置の故障やその電源の故障などのようなオール
オフフェイルが発生して上記電気的アクチュエータが駆
動されない状態となったときでも、同様の不都合が生じ
る。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、走行中において
変速制御弁のオフフェイル或いはそれを制御する電子制
御装置の故障などによるオールオフフェイルが発生して
無段変速機の変速比が減速側へ変化させられてもエンジ
ンのオーバランが生じない車両用自動変速機の変速制御
装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための第1の手段】かかる目的を達成
するための本発明の要旨とするところは、図10のクレ
ーム対応図に示すように、双方向に動力伝達可能な第1
の動力伝達経路を形成する第1ギヤ段と駆動源から駆動
輪に向かう動力のみ伝達する第2の動力伝達経路を形成
する第2ギヤ段とが油圧式摩擦係合装置によって切り換
えられる有段変速部が、無段変速部と直列に接続された
車両用無段変速機において、前記無段変速部の変速比を
制御するために第1ソレノイドによって作動させられ、
その第1ソレノイドの非励磁状態では無段変速部の変速
比を増大させる側に切り換えられる変速制御弁と、前記
油圧式摩擦係合装置を切り換えるために第2ソレノイド
によって作動させられる切換制御弁とを備えた変速制御
装置であって、(a) 前記第1ソレノイドが非励磁状態と
なる故障を検出する故障検出手段と、(b) その故障検出
手段により前記第1ソレノイドが非励磁状態となる故障
が検出された場合には、前記油圧式摩擦係合装置を前記
第2ギヤ段を選択する側へ切り換える切換手段とを、含
むことにある。
【0006】
【作用】このようにすれば、故障検出手段により前記第
1ソレノイドが非励磁状態となる故障が検出された場合
には、切換手段により前記油圧式摩擦係合装置が前記第
2ギヤ段を選択する側へ切り換えられる。
【0007】
【第1発明の効果】したがって、走行中に第1ソレノイ
ドが非励磁状態となるオフフェイルが発生すると、前記
変速制御弁が無段変速部の変速比を増大させる側に切り
換えられるので、駆動輪からエンジンへ向かう負のトル
ク伝達によってエンジン回転速度が高められようとする
が、切換手段により前記油圧式摩擦係合装置が前記第2
ギヤ段を選択する側へ切り換えられて駆動源から駆動輪
に向かう動力のみ伝達する第2の動力伝達経路を形成す
る第2ギヤ段が成立させられることから、上記負のトル
ク伝達が遮断されるので、エンジンブレーキの作用の発
生や、エンジン回転速度が予め設定された最大回転速度
を超えるエンジンのオーバランの発生が防止され、エン
ジンに悪影響を与えるおそれも解消される。
【0008】
【課題を解決するための第2の手段】また、前記目的を
達成するための本発明の他の態様の要旨とするところ
は、双方向に動力伝達可能な第1の動力伝達経路を形成
する第1ギヤ段と駆動源から駆動輪に向かう動力のみ伝
達する第2の動力伝達経路を形成する第2ギヤ段とが油
圧式摩擦係合装置によって切り換えられる有段変速部
が、無段変速部と直列に接続された車両用無段変速機に
おいて、前記無段変速部の変速比を制御するために第1
ソレノイドによって作動させられ、その第1ソレノイド
の非励磁状態では無段変速部の変速比を増大させる側に
切り換えられる変速制御弁と、前記油圧式摩擦係合装置
を切り換えるために第2ソレノイドによって作動させら
れる切換制御弁とを備えた変速制御装置であって、前記
切換制御弁は、前記第2ソレノイドの非励磁状態におい
て前記第2ギヤ段を選択する側へ切り換えられるように
構成されたことにある。
【0009】
【作用および第2発明の効果】このようにすれば、有段
変速部のギヤ段を切り換えるための切換制御弁は、前記
第2ソレノイドの非励磁状態において前記第2ギヤ段を
選択する側へ切り換えられるように構成されている。こ
のため、車両の走行中に第1ソレノイドおよび第2ソレ
ノイドを駆動制御する電子制御装置やその電源の故障な
どのオールオフフェイルが発生すると、前記変速制御弁
は無段変速部の変速比を増大させる側に切り換えられる
ので、駆動輪からエンジンへ向かう負のトルク伝達によ
ってエンジン回転速度が高められようとするが、上記切
換制御弁は、前記第2ソレノイドの非励磁状態において
前記第2ギヤ段を選択する側へ切り換えられるように構
成されていることから、有段変速部では駆動源から駆動
輪に向かう動力のみ伝達する第2の動力伝達経路を形成
する第2ギヤ段が成立させられて上記負のトルク伝達が
遮断されるので、エンジンブレーキの作用の発生や、エ
ンジン回転速度が予め設定された最大回転速度を超える
エンジンのオーバランの発生が防止され、エンジンに悪
影響を与えるおそれも解消される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0011】本発明の一実施例の制御装置が適用される
FF車両用横置トランスアクスルは、たとえば特開平4
−74468号公報に記載されたものと同様であり、図
1はその骨子図である。また、図2はその制御装置の構
成例を示すブロック線図である。
【0012】図1において、エンジン10の動力は、ロ
ックアップクラッチ付フルードカップリング12、前後
進切換装置14、ベルト式無段変速機(以下、CVTと
いう)16、副変速機18、減速ギヤ装置20、および
差動歯車装置22を経て、駆動軸24に連結された車輪
26へ伝達されるようになっている。それらロックアッ
プクラッチ付フルードカップリング12、前後進切換装
置14、ベルト式無段変速機16、副変速機18、減速
ギヤ装置20、および差動歯車装置22は、トランスア
クスルハウジング64内に収容されることにより広義の
無段変速機を構成しており、本実施例では、上記CVT
16が無段変速部に対応し、上記副変速機18が有段変
速部に対応している。
【0013】フルードカップリング12は、エンジン1
0のクランク軸28と接続されているポンプ翼車30
と、そのポンプ翼車30からのオイルにより回転させら
れるタービン翼車32と、そのタービン翼車32に相対
回転不能に連結された出力軸34と、ダンパ36を介し
て出力軸34に設けられたロックアップクラッチ38と
を備えている。上記ポンプ翼車30には油圧ポンプ40
が連結されており、各部の油圧アクチュエータを作動さ
せるための油圧が発生させられるようになっている。解
放側油室46へ作動油が供給され且つ係合側油室48内
の作動油が排出されると、ロックアップクラッチ38が
解放され、係合側油室48へ作動油が供給され且つ解放
側油室46の作動油が排出されると、ロックアップクラ
ッチ38が係合させられるようになっている。
【0014】前後進切換装置14は、後述のシフトレバ
ー142の操作位置に従って前進ギヤ段または後進ギヤ
段に択一的に切り換えられるダブルピニオン型の遊星歯
車装置であって、CVT16を挟んで上記フルードカッ
プリング12と反対側に配設されている。フルードカッ
プリング12の出力軸34はCVT16の入力軸58の
軸心を挿通して反対側まで突き出しており、遊星歯車装
置は、その出力軸34に相対回転不能に設けられたサン
ギヤ50と、サンギヤ50と同心に設けられたリングギ
ヤ52と、それ等サンギヤ50およびリングギヤ52の
一方および他方と噛み合い且つ互いに噛み合う一対の遊
星ギヤ54および56と、それ等の遊星ギヤ54および
56を回転可能に支持するとともにCVT16の入力軸
58に相対回転不能に連結されたキャリア60とを備え
ている。上記サンギヤ50とキャリア60との間には多
板式の前進クラッチC1が設けられているとともに、リ
ングギヤ52とハウジング64との間には多板式の後進
ブレーキB1が設けられており、ハウジング64内の前
進用油圧アクチュエータ42および後進用油圧アクチュ
エータ44によってそれぞれ係合制御されるようになっ
ている。このため、後進ブレーキB1が解放された状態
において前進クラッチC1が係合させられると、出力軸
34とキャリア60とが相対回転不能に連結されて入力
軸58が出力軸34と一体的に回転させられ、前進クラ
ッチC1が解放されるとともに後進ブレーキB1が係合
させられると、リングギヤ52の回転が阻止されるため
キャリア60更には入力軸58が出力軸34と反対方
向、すなわち車両を後進させる方向へ変速比γFR(=出
力軸34の回転速度/入力軸58の回転速度)=−1+
(リングギヤ52の歯数ZR /サンギヤ50の歯数
S )で減速回転させられる。
【0015】CVT16は、上記入力軸58およびそれ
と平行な出力軸70を備えており、それ等の入力軸5
8、出力軸70には駆動側可変プーリ72、従動側可変
プーリ74がそれぞれ設けられているとともに、それら
の可変プーリ72、74間には伝動ベルト76が巻き掛
けられている。可変プーリ72および74は、入力軸5
8および出力軸70にそれぞれ固定された固定回転体7
8および80と、入力軸58および出力軸70にそれぞ
れ軸心方向の移動可能且つ軸まわりの相対回転不能に設
けられた可動回転体82および84とから成り、可動回
転体82および84がそれぞれその背面側に配設された
油圧アクチュエータ86および88によって軸心方向へ
移動させられることによりV溝幅、すなわち伝動ベルト
76の掛り径(有効径)が変化させられて、CVT16
の変速比γCVT (=入力軸58の回転速度Nin/出力軸
70の回転速度Nout )が変更されるようになってい
る。
【0016】副変速機18はシングルピニオン型の遊星
歯車装置にて構成されており、出力軸70と同心まわり
の回転可能に配設されたサンギヤ90と、出力軸70に
相対回転不能に連結されたリングギヤ92と、それ等の
サンギヤ90およびリングギヤ92と噛み合わされた遊
星ギヤ94と、その遊星ギヤ94を回転可能に支持する
とともに第2出力軸96に相対回転不能に連結されたキ
ャリア98とを備えている。上記サンギヤ90とキャリ
ア98との間には多板式の高速段用クラッチC2が設け
られているとともに、サンギヤ90とハウジング64と
の間には一方向クラッチ102および多板式の低速段用
ブレーキB2が直列に設けられている。高速段用クラッ
チC2および低速段用ブレーキB2はそれぞれ高速段用
油圧アクチュエータ106および低速段用油圧アクチュ
エータ108によって係合制御されるようになってい
る。
【0017】このため、低速段用ブレーキB2が解放さ
れるとともに高速段用クラッチC2が係合されると、高
速ギヤ段が成立させられる。この状態では、サンギヤ9
0とキャリア98とが相対回転不能に連結されるため、
かかる遊星歯車装置は一体回転させられるようになり、
第2出力軸96は変速比γAT=1で出力軸70と同じ方
向へ回転させられる。逆に、高速段用クラッチC2が解
放されるとともに低速段用ブレーキB2が係合される
と、低速ギヤ段が成立させられる。この状態では、CV
T16の出力軸70が車両を前進させる方向へ回転させ
られると、キャリア98および第2出力軸96は出力軸
70の回転方向と同じ方向へ、変速比γAT(=出力軸7
0の回転速度/第2出力軸96の回転速度)=1+(サ
ンギヤ90の歯数ZS /リングギヤ92の歯数ZR )で
減速回転させられる。なお、一方向クラッチ102が設
けられているので、前進時には低速段用ブレーキB2を
係合させたまま高速段用クラッチC2を係合させること
によっても変速段を切り換えることができる。
【0018】ここで、上記高速段用クラッチC2が係合
させられることにより成立させられる高速ギヤ段におい
ては、副変速機18の遊星歯車装置は一体回転させられ
るので、双方向に動力伝達可能な第1の動力伝達経路が
形成される。しかし、上記低速段用ブレーキB2が係合
させられることにより成立させられる低速ギヤ段におい
ては、一方向クラッチ102は、正トルク駆動状態では
サンギヤ90のリングギヤ92と反対方向の回転を阻止
するが、負トルク駆動(エンジンブレーキ)状態では、
そのリングギヤ92と同じ方向への回転を許容するの
で、エンジン10から駆動輪26へ向かう方向のみの動
力を伝達する第2の動力伝達経路が形成される。このた
め、低速ギヤ段が選択されている負トルク駆動(エンジ
ンブレーキ)状態では、駆動輪26からエンジン10側
へ向かう方向の動力伝達が阻止されて、エンジンブレー
キ作用が発生しない。
【0019】上記第2出力軸96には第1歯車110が
設けられており、中間軸112に設けられた第2歯車1
14と噛み合わされている。中間軸112は、第2出力
軸96の軸心bと平行な軸心cまわりの回転可能に配設
されているとともに、差動歯車装置22の大径歯車11
6と噛み合わされた第3歯車118を備えている。第2
歯車114は第1歯車110よりも大径で、第3歯車1
18は第2歯車114よりも小径であり、これ等の第1
歯車110、第2歯車114、および第3歯車118に
よって前記減速ギヤ装置20が構成されている。差動歯
車装置22は、駆動軸24と直交する軸まわりに回転可
能に支持され且つ大径歯車116と一体的に回転する一
対の差動小歯車120と、その差動小歯車120と噛み
合い且つ駆動軸24に連結された一対の差動大歯車12
2とを備えている。したがって、減速ギヤ装置20から
伝達された動力は、差動歯車装置22において左右の駆
動軸24へ均等に分配された後、左右の前輪(駆動輪)
26へ伝達される。
【0020】図2において、エンジン10の図示しない
吸気配管に設けられたスロットルセンサ130は、スロ
ットル弁開度θthを表す信号を変速用の電子制御装置1
32へ供給する。また、たとえばイグナイタなどに設け
られたエンジン回転センサ134は、エンジン10の回
転速度Ne を表す信号を電子制御装置132へ供給す
る。ハウジング64に設けられた入力軸回転センサ13
6および出力軸回転センサ138は、CVT16の入力
軸58の回転速度Ninおよび出力軸70の回転速度N
out を表す信号を電子制御装置132へそれぞれ供給す
る。駆動軸24、すなわち前輪26の回転を検出するた
めにハウジング64に設けられた車速センサ140は、
車速SPDに対応する信号を電子制御装置132へ供給
する。さらに、操作位置センサ144はシフトレバー1
42の操作位置Ps を表す信号を電子制御装置132へ
供給する。
【0021】電子制御装置132は、CPU146、R
AM148、ROM150、および図示しないインター
フェースなどからなる所謂マイクロコンピュータを備え
ており、CPU146は、RAM148の一時記憶機能
を利用しつつ予めROM150に記憶されたプログラム
に従って上記入力信号を処理し、CVT16の変速比制
御、フルードカップリング12のロックアップクラッチ
38の係合制御、副変速機18の変速段切換制御のため
に、第1電磁弁152、第2電磁弁154、第3電磁弁
156、第4電磁弁158、第5電磁弁160、第6電
磁弁162を駆動する。
【0022】図3は、シフトレバー142の操作位置に
関連して制御される、前進クラッチC1および後進ブレ
ーキB1、高速段用クラッチC2および低速段用ブレー
キB2の作動状態と、変速段との関係を示している。図
において、シフトレバー142がN(ニュートラル)レ
ンジに操作されると、副変速機18の高速段用クラッチ
C2が係合される。なお、Nレンジでは、前後進切換装
置14の前進クラッチC1および後進ブレーキB1が解
放状態であれば、その前後進切換装置14においてCV
T16への動力伝達が遮断されるため、副変速機18の
高速段用クラッチC2および低速段用ブレーキB2の作
動状態は係合でも解放でも差支えないのであるが、Nレ
ンジからR(リバース)レンジまたはD(ドライブ)レ
ンジへの切換のために一個の摩擦係合装置を作動させる
だけでよいこととなって切換制御が容易となるので、N
レンジでは図に示すように高速段用クラッチC2が係合
状態とされるのである。また、図に示すように、シフト
レバー142がNレンジからDレンジへ操作された場合
には、その切換操作に所定時間遅れて高速段用クラッチ
C2が解放されるとともに低速段用ブレーキB2が係合
され、車両の沈み込みが緩和されるようになっている。
【0023】図4、図5、図6、図7は、図2の油圧制
御回路170の要部を示している。各図において、油圧
制御回路170の油圧源を構成する油圧ポンプ40は、
図示しないオイルタンク内に還流した作動油をストレー
ナ174を介して吸入する一方、戻し油路176を介し
て戻された作動油を吸入して一次油路178へ圧送す
る。一次油路178内の作動油は、一次調圧弁180に
よって戻し油路176およびクラッチ圧油路182へそ
の一部が流出させられることにより、一次ライン油圧P
r1に調圧されるようになっている。なお、184は、一
次ライン油圧Pr1の過昇圧を防止するためのリリーフ弁
である。
【0024】上記一次調圧弁180は、スプール弁子1
90、スプリングシート192を介してスプール弁子1
90に閉弁方向の付勢力を付与するリターンスプリング
194、スプール弁子190に当接する第1プランジャ
196、およびその第1プランジャ196に当接しそれ
と同径の第2プランジャ198を備えている。スプール
弁子190は、一次油路178に連通するポート200
aと戻し油路176に連通するドレンポート200bお
よびクラッチ圧油路182に連通する200cとの間を
開閉するものである。そのスプール弁子190は、第1
ランド202と、それよりも大径の第2ランド204
と、その第1ランド202の端面にフィードバック圧を
作用させるための油室206とを備えており、第1ラン
ド202と第2ランド204との間の油室208は大気
に開放されている。その油室206には、フィードバッ
ク圧としての一次ライン油圧Pr1が絞り210を介して
作用させられ、スプール弁子190が開弁方向へ付勢さ
れるようになっている。スプール弁子190と同軸に設
けられた第1プランジャ196と第2プランジャ198
との間には、一次側油圧アクチュエータ86内の油圧P
inを分岐油路210を介して導くための油室212が設
けられており、さらに第2プランジャ198の端面には
張力制御圧Pbeltを導くための油室214が設けられて
いる。一次調圧弁180により調圧された一次ライン油
圧Pr1は、スロットル圧Pthを調圧するスロットル弁開
度検知弁220、各電磁弁に供給されるバルブ圧Pv
調圧するバルブ圧調圧弁222、張力制御圧を調圧する
張力制御圧調圧弁224、前進クラッチC1や後進ブレ
ーキB1を係合作動させるための係合作動油圧Pbcを調
圧する係合作動油圧調圧弁226へそれぞれ供給され
る。
【0025】上記一次調圧弁180においては、一次側
油圧アクチュエータ内油圧Pinと張力制御圧Pbeltとの
いずれか高い方の油圧に基づく推力がスプール弁子19
0の閉弁方向に作用させられており、一次ライン油圧P
r1は、一次側油圧アクチュエータ内油圧Pinと張力制御
圧Pbeltとのいずれか高い方の油圧に比例した値に調圧
され、油圧を発生させるための動力損失が可及的に小さ
くされる。
【0026】前記スロットル弁開度検知弁220は、図
示しないアクセルペダルの操作に伴って回転させられる
スロットル弁と連動するスロットルカム230と、この
スロットルカム230のカム面に係合し、このスロット
ルカム230の回動角度に関連して軸方向位置が変化さ
せられるプランジャ232と、スロットル圧Pthを調圧
するスプール弁子234と、このスプール弁子234を
閉弁方向へ付勢するスプリング236とを備えている。
スプール弁子234は、スプリング238を介してプラ
ンジャ232から付与される開弁方向の推力と、上記ス
プリング236の閉弁方向の推力およびフィードバック
圧として作用するスロットル圧Pthに基づいて発生する
閉弁方向の推力とが平衡するように位置させられること
により、一次ライン油圧Pr1を減圧し、スロットル弁開
度θthとともに大きくなるスロットル圧Pthを発生させ
る。
【0027】前記バルブ圧調圧弁222は、スプリング
240から付与される開弁方向の推力とフィードバック
圧として作用するバルブ圧Pv に基づいて発生する閉弁
方向の推力とが平衡するように位置させられるスプール
弁子242を備え、元圧である一次ライン油圧Pr1の変
動に拘わらず、それを減圧して一定のバルブ圧Pv を発
生させる。このバルブ圧Pv は、第3電磁弁156、第
4電磁弁158、第5電磁弁160へそれぞれ供給され
る。上記第3電磁弁156、第4電磁弁158は、バル
ブ圧Pv が供給される入力ポートと、ドレンポートと、
出力ポートとを備え、球状弁子がドレンポートを閉じ且
つ入力ポートおよび出力ポート間を連通させるオン状態
と、球状弁子が入力ポートを閉じ且つドレンポートおよ
び出力ポート間を連通させるオフ状態とに切り換えられ
る3ポート2位置弁である。また、第5電磁弁160
は、スプリング244およびフィードバック圧により閉
弁方向に付勢されるスプール弁子246と、励磁電流に
応じた推力でそのスプール弁子246を開弁方向に付勢
するリニヤソレノイド248とを備え、その励磁電流に
応じて増大する信号圧Plin を発生させるように構成さ
れている。
【0028】前記張力制御圧調圧弁224は、一次ライ
ン油圧Pr1を導く一次油路178と張力制御圧Pbelt
導く張力制御圧油路260との間を開閉するスプール弁
子262、スプリングシート264を介して開弁方向の
付勢力をスプール弁子262に付与するリターンスプリ
ング266、スプール弁子262に当接して開弁方向の
付勢力を付与するプランジャ268を備えている。ま
た、スプール弁子262の軸端には、順に径が大きくな
る第1ランド270、第2ランド272が順次形成され
ている。第1ランド270と第2ランド272との間に
は、フィードバック圧としての張力制御圧Pbeltが絞り
274を通して導入される油室276が設けられてい
る。また、スプール弁子262の第1ランド270端面
側には、前記第5電磁弁160から出力される信号圧P
lin が作用される油室278が設けられており、スプー
ル弁子262が変速比γcvt に基づいて閉弁方向へ付勢
されるようになっている。プランジャ268には、スプ
ール弁子262側から順に径の小さくなる第3ランド2
80および第4ランド282が設けられている。第4ラ
ンド282の端面側にはスロットル圧Pthを作用させる
ための油室284が設けられており、スプール弁子26
2がこのスロットル圧Pthにより開弁方向へ付勢される
ようになっている。また、上記第3ランド280および
第4ランド282の間には、第4電磁弁158から出力
される信号圧Psol4が作用される油室286が設けら
れ、この信号圧Psol4が発生させられた場合には、スプ
ール弁子262が開弁方向へ付勢されて張力制御圧P
beltが所定圧高められるようになっている。この張力制
御圧調圧弁224では、一次ライン油圧Pr1が減圧され
て張力制御圧Pbeltが発生され、二次側の油圧アクチュ
エータ88へ供給される。上記の張力制御圧Pbeltは、
エンジン10の出力トルクに対応するスロットル弁開度
θthと変速比γcvt とに基づいて基本的に調圧されるの
で、伝動ベルト76の張力、すなわち挟圧力が必要かつ
充分な値に制御され、動力損失が低減されるとともに、
伝動ベルト76の耐久性が高められている。
【0029】前記係合作動油圧調圧弁226は、一次油
路178と係合作動圧油路290との間を開閉するスプ
ール弁子292と、スプリングシート294を介してス
プール弁子292を開弁方向へ付勢するスプリング29
6と、スプール弁子292に当接するプランジャ298
とを備えている。スプール弁子292には、その端部か
ら順に大径となる第1ランド300と第2ランド302
とが設けられており、それら第1ランド300と第2ラ
ンド302との間には、係合作動油圧Pbcがフィードバ
ック圧として作用される油室304が設けられている。
また、上記プランジャ298には、スプール弁子292
側から順次小径となる第3ランド306および第4ラン
ド308が設けられており、それら第3ランド306お
よび第4ランド308の間には、シフトレバー142が
Rレンジへ操作されたときにマニュアル弁310から出
力されるRレンジ圧PR が供給される油室312が設け
られている。また、上記第4ランド308の端面に作用
させるスロットル圧Pthを受け入れるための油室314
が設けられている。したがって、スプール弁子292
は、スロットル圧Pth或いはスロットル圧PthおよびR
レンジ圧PR に基づく開弁方向の推力およびスプリング
296による開弁方向の推力と、フィードバック圧に基
づく閉弁方向の推力とが平衡するように作動させられ、
スロットル圧Pthに応じた大きさの係合作動油圧Pbc
発生させる。また、Rレンジ圧PR が供給された場合に
は、その係合作動油圧Pbcを所定圧だけ高める。これに
より、係合作動油圧Pbcは、スロットル圧Pthすなわち
エンジン10の出力トルクに応じて増大させられるとと
もに、シフトレバー142がRレンジへ操作されたとき
にはそれから所定圧だけさらに高められるので、前進ク
ラッチC1、後進ブレーキB1、高速段用クラッチC
2、或いは低速段用ブレーキB2はそれぞれ必要かつ充
分な推力で係合させられる。
【0030】上記係合作動油圧Pbcは、第1電磁弁15
2、第2電磁弁154、第6電磁弁162にも供給され
ている。この第6電磁弁162は、前述の第3電磁弁1
56、第4電磁弁158と同様に3ポート2位置切換弁
であって、係合作動油圧Pbcが供給される入力ポート
と、ドレンポートと、出力圧Psol6を出力する出力ポー
トとを備え、ソレノイド162S が励磁(オン)状態で
あるときには球状弁子がドレンポートを閉じ且つ入力ポ
ートおよび出力ポート間を連通させ、ソレノイド162
S が非励磁(オフ)状態であるときには球状弁子が入力
ポートを閉じ且つドレンポートおよび出力ポート間を連
通させるオフ状態とに切り換えられる。
【0031】また、上記第1電磁弁152は、そのソレ
ノイド152S が非励磁とされるオフ状態であるときに
は閉状態に切り換えられて絞り318の下流側を係合作
動油圧Pbcとするが、オン状態であるときには開状態に
切り換えられてその絞り318の下流側を解放する常閉
(ノルマリクローズド)型2ポート2位置切換弁である
が、第2電磁弁154は、そのソレノイド154S が非
励磁とされるオフ状態であるときには開状態に切り換え
られて絞り320より下流側をそれぞれドレンへ開放す
るが、オン状態であるときに閉状態に切り換えられて絞
り320より下流側を係合作動油圧Pbcとする常開(ノ
ルマリオープン)型2ポート2位置切換弁である。
【0032】上記第1電磁弁152は、CVT16の変
速比変化方向を切り換えるための変速方向切換弁330
を制御し、第2電磁弁154は、CVT16の変速比変
化速度を制御するための変速速度制御弁332を制御す
る。それら第1電磁弁152および第2電磁弁154の
作動の組合わせによって、CVT16は図8に示す複数
種類の変速モードのうちの一つに切り換えられる。
【0033】変速方向切換弁330は、一次油路178
と連通する第1入力ポート334、中程度の絞り336
を介して一次油路178と連通する第2入力ポート33
8、比較的小さな絞り340および比較的大きな絞り3
42を介して一次側の油圧アクチュエータ86に連通す
る第1出力ポート344、変速速度制御弁332の入力
ポート346と連通する第2出力ポート348、ドレン
ポート350と、オン位置においては第1入力ポート3
34と第1出力ポート344との間および第2入力ポー
ト338と第2出力ポート348との間をそれぞれ連通
させるが、オフ位置においては第2出力ポート348と
ドレンポート350との間を連通させるスプール弁子3
52と、そのスプール弁子352をオン位置へ向かって
付勢するスプリング354とを備えている。したがっ
て、第1電磁弁152がオン状態とされると、スプール
弁子352はそのオン位置に位置させられて一次側の油
圧アクチュエータ86内へ作動油が供給され、CVT1
6は増速方向へ変化させられる。反対に、第1電磁弁1
52がオフ状態とされると、スプール弁子352はその
オフ位置に位置させられて一次側の油圧アクチュエータ
86内の作動油が上記ドレンポート350から排出され
てCVT16は減速方向へ変化させられる。
【0034】変速速度制御弁332は、前記入力ポート
346と、一次側の油圧アクチュエータ86に連通する
出力ポート356と、オン位置においてはそれら入力ポ
ート346および出力ポート356の間を連通させ、オ
フ位置においては遮断するスプール弁子358と、その
スプール弁子358をオフ位置へ向かって付勢するスプ
リング360とを備えている。したがって、第2電磁弁
154がオフ状態とされると、スプール弁子358は入
力ポート346および出力ポート356の間を遮断する
ので、第1電磁弁152がオン状態であるときは緩増速
モードとなり、第1電磁弁152がオフ状態であるとき
には緩減速モードとなる。また、第2電磁弁154がオ
ン状態とされると、スプール弁子358は入力ポート3
46および出力ポート356の間を連通させるので、第
1電磁弁152がオフ状態であるときは急減速モードと
なり、第1電磁弁152がオン状態であるときには急増
速モードとなる。
【0035】前記マニュアル弁310は、前記シフトレ
バー142と連動するスプール弁子364と、第1ポー
ト366と、第2ポート368と、第3ポート370と
を備えており、その第2ポート368には、前記係合作
動油圧調圧弁226により調圧された係合作動油圧Pbc
が元圧として供給されている。第1ポート366から
は、シフトレバー142がDレンジ、Sレンジ、Lレン
ジなどの前進レンジへ操作された場合に前進レンジ圧P
F が出力され、第3ポート370からは、シフトレバー
142がRレンジへ操作された場合に後進レンジ圧PR
が出力される。
【0036】上記第1ポート366から出力された前進
レンジ圧PF は、絞り374を通して、或いは絞り37
6およびシフトタイミング弁378を通して前進用油圧
アクチュエータ42へ供給される。シフトタイミング弁
378のスプール弁子380は、前進用油圧アクチュエ
ータ42内の油圧の高まりに応じてスプリング382に
抗して移動し、流入流量を抑制する。なお、シフトレバ
ー142が前進レンジ以外のレンジへ操作されると、前
進用油圧アクチュエータ42内の作動油は、逆止弁38
4およびマニュアル弁310を通して速やかにドレンさ
れる。
【0037】また、シフトレバー142がRレンジへ操
作されると、第3ポート370から出力された後進レン
ジ圧PR は、前記係合作動油圧調圧弁226の油室31
2へ供給されるとともに、リバースインヒビット弁37
2および絞り386を通して後進用油圧アクチュエータ
44へ供給される。反対に、シフトレバー142がRレ
ンジ以外のレンジへ操作されると、後進用油圧アクチュ
エータ44内の作動油は逆止弁387、リバースインヒ
ビット弁372、およびマニュアル弁310を通してド
レンへ排出され、後進レンジ圧PR は大気圧とされる。
【0038】リバースインヒビット弁372は、第1ラ
ンド388、それよりも大径の第2ランド390、それ
と同径の第3ランド392を有し、その第2ランド39
0によって第3ポート370と後進用油圧アクチュエー
タ44との間を開閉するスプール弁子394と、そのス
プール弁子394を開弁方向へ付勢するスプリング39
6と、スプール弁子394を開弁方向へ付勢するために
それに接するプランジャ398とを備えている。また、
このプランジャ398は、第1ランド388と第2ラン
ド390との断面積差と同じ断面積を有している。上記
第1ランド388の端面には第3電磁弁156がオン状
態(ロックアップクラッチ38の係合状態)であるとき
に発生させられる信号圧Psol3が作用させられるととも
に、第1ランド388と第2ランド390との間には後
進レンジ圧PR が作用させられている。また、プランジ
ャ398の端面には係合作動油圧Pbcが常時作用させら
れるとともに、スプール弁子394とプランジャ398
との間には後進用油圧アクチュエータ44内の油圧が作
用させられるようになっている。このため、後進レンジ
圧PR によってスプール弁子394を閉弁方向へ付勢す
る推力と係合作動油圧Pbcによってスプール弁子394
を開弁方向へ付勢する推力とが相殺されることから、シ
フトレバー142がRレンジ(後進レンジ)へ操作され
た場合には、スプール弁子394はスプリング396の
付勢力によって開弁位置に位置させられるが、車速Vが
所定以上であるため信号圧Psol3が作用させられるとス
プール弁子394が閉弁方向、すなわちインヒビット位
置へ位置させられる。したがって、ロックアップクラッ
チ38が係合させられている前進走行中においては、信
号圧Psol3が作用されている状態であるので、シフトレ
バー142がRレンジ(後進レンジ)へ操作されると、
スプール弁子394が閉弁位置へ移動させられて、後進
用油圧アクチュエータ44はリバースインヒビット弁3
72のドレンポート400と連通させられ、後進用ブレ
ーキB1の作動が阻止される。しかし、後進レンジ圧P
R が一旦後進用油圧アクチュエータ44内に作用させら
れると、その後進レンジ圧PR がスプール弁子394の
開弁方向の推力を発生させるので、たとえ信号圧Psol3
が作用されたとしてもスプール弁子394は開弁位置に
保持される。
【0039】上記前進用油圧アクチュエータ42および
後進用油圧アクチュエータ44には、スロットル圧Pth
が背圧として作用させられているアキュムレータ402
および404がそれぞれ接続されており、伝達トルクが
大きくなるほどそれらの前進用油圧アクチュエータ42
および後進用油圧アクチュエータ44内の油圧の上昇が
緩やかとされ、前進用クラッチC1および後進用ブレー
キB1の係合がそれぞれ滑らかとなるようにされてい
る。
【0040】副変速機18の高速段用クラッチC2およ
び低速段用ブレーキB2は、第6電磁弁162により切
り換えられるC2制御弁410およびB2制御弁412
によって切り換えられるようになっている。本実施例で
は、それらC2制御弁410およびB2制御弁412
は、副変速機18のギヤ段を切り換えるために第6電磁
弁162のソレノイド162S の作動により切り換えら
れる切換弁装置に対応している。
【0041】上記C2制御弁410は、高速段用油圧ア
クチュエータ106に連通する出力ポート414を、係
合作動油圧Pbcが絞り415を介して供給されるポート
416と作動油を絞り417を介してドレンさせるため
のドレンポート418とに択一的に連通させるスプール
弁子420と、このスプール弁子420を係合側位置へ
向かって付勢するスプリング422と、このスプリング
422を収容し且つ第6電磁弁162からの信号圧P
sol6を受け入れる油室424と、スプール弁子420の
スプリング422側とは反対側の端面に低速段用油圧ア
クチュエータ108内の油圧を作用させるために絞り4
25を介してその低速段用油圧アクチュエータ108に
接続された油室426とを備えている。このため、C2
制御弁410では、油室424および油室426内が共
に大気圧であるとき、または油室424および油室42
6に信号圧Psol6および低速段用油圧アクチュエータ1
08内の油圧がそれぞれ供給されているときには、スプ
ール弁子420が係合側に位置させられ、高速段用油圧
アクチュエータ106により高速段用クラッチC2が係
合させられる。しかし、油室424が大気圧である状態
で油室426に低速段用油圧アクチュエータ108内の
油圧が供給されると、スプール弁子420が非係合側位
置(図7のL側位置)に位置させられて、高速段用油圧
アクチュエータ106内の作動油がドレンされ、高速段
用クラッチC2が解放される。なお、B2制御弁412
を介して係合作動圧PbCまたはスロットル圧Pthが背圧
として供給されるアキュムレータ428は、高速段用ク
ラッチC2の係合を滑らかにするためのものである。
【0042】また、B2制御弁412は、ドレンポート
430と、低速段用油圧アクチュエータ108に接続さ
れた第1ポート432と、前進レンジ圧PF が供給され
る第2ポート434と、上記第1ポート432をドレン
ポート430または第2ポート434に択一的に切り換
えるスプール弁子436と、そのスプール弁子436を
図の左側のL位置へ向かって付勢するスプリング438
と、第6電磁弁162からの信号圧Psol6を受け入れる
信号圧ポート440と、スプール弁子436のスプリン
グ438側と反対側の端面に高速段用油圧アクチュエー
タ106内のC2圧を受け入れるC2圧ポート442と
を備えている。このため、B2制御弁412では、信号
圧ポート440およびC2圧ポート442に信号圧P
sol6および上記C2圧の少なくとも一方が供給されない
ときには、スプール弁子436が上記L位置に位置させ
られることにより、低速段用油圧アクチュエータ108
内に前進レンジ圧PF が供給されて低速段用ブレーキB
2が係合させられる。しかし、信号圧ポート440に信
号圧Psol6が供給された状態でC2圧ポート442に係
合作動圧Pbcより低い所定圧PX2以上のC2圧が供給さ
れると、スプール弁子436が図のH位置に位置させら
れることにより、低速段用油圧アクチュエータ108内
の作動油がドレンされ、低速段用ブレーキB2が解放さ
れるようになっている。上記所定圧PX2は、スプリング
438の付勢力に対応する推力を発生させる油圧値であ
り、適切なタイミングで低速段用ブレーキB2が解放さ
れるようにスプリング422の付勢力に関連して設定さ
れている。
【0043】車両のシフトレバー142がR(後進)レ
ンジ或いはN(中立)レンジに操作されている場合に
は、図3に示すように第6電磁弁162がオン状態に保
持されてC2制御弁410の信号圧ポート424に信号
圧Psol6が作用されるとともにB2圧ポート426にB
2圧が供給されないことからC2制御弁410が図7の
H位置に位置させられて高速段用クラッチC2が係合さ
せられる。同時に、B2制御弁412の信号圧ポート4
40に信号圧Psol6が供給されるとともにC2圧ポート
442には高速段用クラッチC2の係合作動圧Pbcと等
しいC2圧が供給されるため、B2制御弁412のスプ
ール弁子436がH位置に位置させられて低速段用ブレ
ーキB2が解放状態とされる。なお、第6電磁弁162
がオフ状態とされた場合でも、前進レンジ圧PF が出力
されない場合には、低速段用ブレーキB2はマニュアル
弁310を通してドレンされて解放されるとともに、C
2制御弁410がH位置に位置させられて高速段用クラ
ッチC2が係合させられて副変速機18が直結状態とさ
れるので、前後進切換装置14のみにおいて動力伝達が
遮断される。これにより、シフトレバー142が車両走
行中にNレンジに操作された場合でもCVT16が回転
させられるので、そのCVT16の変速比制御が可能と
される。
【0044】シフトレバー142がNレンジからD(前
進)レンジへ操作された直後は、変速比の小さい高速ギ
ヤ段を僅かに経てから低速ギヤ段を成立させることによ
り駆動トルクを緩やかに変化させるスクォート制御が開
始され、そのスクォート制御期間中では、高速段用クラ
ックC2および低速段用ブレーキB2は第6電磁弁16
2が作動させられるまでそれまでのNレンジと同じ状態
に保持される。すなわち、電子制御装置132により第
6電磁弁162のオン状態が持続されてC2制御弁41
0のスプール弁子420が係合位置(図7のH位置)に
位置させられて高速段用クラッチC2が継続的に係合さ
せられる。
【0045】しかし、前進クラッチC1の係合が完了す
る前の時点、たとえばそれまで回転していた出力軸34
の回転の減少が開始した時点或いはその回転減少中の時
点、すなわち前進クラッチC1の係合が開始して係合ト
ルクが立ち上がる時点では、上記スクォート制御を終了
させるために電子制御装置132により第6電磁弁16
2がオフ状態に切り換えられる。これにより、それまで
信号圧Psol6が作用させられていたB2制御弁412の
油室440が大気圧とされてスプール弁子436が図7
のL位置に位置させられることから、低速段用ブレーキ
B2を作動させる低速段用油圧アクチュエータ108に
前進レンジ圧PF が供給されるので、低速段用ブレーキ
B2が係合させられる。同時に、それまで信号圧Psol6
が作用させられていたC2制御弁410の油室424が
大気圧とされる一方、低速段用油圧アクチュエータ10
8内の作動油の圧力が絞り425を介してC2制御弁4
10の油室426にも作用されることから、スプール弁
子420はスプリング422の付勢力に抗してその非係
合位置(図7のL位置)に位置させられ、高速段用クラ
ッチC2が解放される。すなわち、シフトレバー142
がNレンジからDレンジへ操作されたことに関連して一
時的に実行されるスクォート制御が終了すると、副変速
機18では、上記のように低速ギヤ段が成立させられ
て、車両の発進時の駆動力が得られるようになってい
る。
【0046】上記のように低速ギヤ段が成立させられた
走行状態において、たとえば特開昭61−241561
号公報に記載されているように、車両の走行状態が予め
記憶された図示しない変速線図の低速ギヤ段から高速ギ
ヤ段への切換許可領域内となると、電子制御装置132
により第6電磁弁162がオフ状態からオン状態に切り
換えられる。これにより、C2制御弁410では、それ
まで大気圧であった油室424に信号圧Psol6が作用さ
せられると、スプール弁子420はそのH位置に位置さ
せられるので、絞り415を通して係合作動油圧Pbc
高速段用油圧アクチュエータ106内に供給されて、高
速段用クラッチC2が係合される。同時に、それまで大
気圧であったB2制御弁412の油室440にも信号圧
sol6が作用させられるが、当初はそのB2制御弁41
2の油室442に作用される高速段用クラッチC2のC
2圧は未だ所定圧Px2を下回っているためにスプール弁
子436はL位置に保持され、その後油室442内の油
圧の上昇によりB2制御弁412がH位置に位置させら
れる。すなわち、副変速機18においては、低速段用ブ
レーキB2の係合状態のまま高速段用クラッチC2が係
合させられて高速ギヤ段が成立させられるのである。
【0047】次に、前記クラッチ圧油路182内のクラ
ッチ油圧Pclは、クラッチ圧調圧弁450によりスロッ
トル圧Pthに応じて調圧されるようになっている。この
クラッチ油圧Pclはロックアップクラッチ38の係合圧
力に関連するものであるが、クラッチ圧油路182内の
作動油は、絞り453を通して伝動ベルト76の摺動部
分、軸受け部分、遊星歯車の噛合部分、差動歯車装置2
2などへ潤滑油として圧送される。また、クラッチ圧調
圧弁450のリリーフポート455から流出させられる
作動油も潤滑油として同様に圧送される。クラッチ圧調
圧弁450は、クラッチ圧油路182内の作動油を戻し
油路176へ逃がすためのスプール弁子452と、この
スプール弁子452を閉弁方向へ付勢するためのスプリ
ング454と、スロットル圧Pthを受けてそれに基づく
閉弁方向の推力をスプール弁子452に伝達するプラン
ジャ456と、スプール弁子452に開弁方向の推力を
付与するためにフィードバック圧としてクラッチ油圧P
clを受け入れる油室458とを備えている。
【0048】ロックアップクラッチ38の係合および解
放を制御するために、第3電磁弁156により切り換え
られるロックアップリレー弁460と、第4電磁弁15
8により切り換えられるロックアップ制御弁462が設
けられている。ロックアップリレー弁460は、ドレン
ポート464、逆止弁466を介してクラッチ油圧Pcl
が供給される第1ポート468、第2ポート470、第
3ポート472、第4ポート474、第5ポート47
6、ドレンポート478と、それらのポート間を切り換
えるためのスプール弁子480と、そのスプール弁子4
80を油室482側へ付勢するスプリング484とを備
えている。このため、第3電磁弁156からの信号圧P
sol3が油室482へ供給されない状態では、スプール弁
子480は油室482側へ位置させられるので、第1ポ
ート468と第2ポート470、第3ポート472と第
4ポート474、第5ポート476とドレンポート47
8がそれぞれ連通させられる。反対に、第3電磁弁15
6からの信号圧Psol3が油室482へ供給された状態で
は、スプール弁子480はスプリング484側へ位置さ
せられるので、ドレンポート464と第2ポート47
0、第1ポート468と第3ポート472、第4ポート
474と第5ポート476がそれぞれ連通させられる。
【0049】ロックアップ制御弁462は、逆止弁46
6を介してクラッチ油圧Pclが供給される第1ポート4
90、ロックアップリレー弁460の第2ポート470
と接続された第2ポート492、ロックアップリレー弁
460の第5ポート476と接続された第3ポート49
4、ロックアップリレー弁460の第3ポート472と
接続された第4ポート496、フルードカップリング1
2の解放側油室46と接続された第5ポート498、フ
ルードカップリング12の係合側油室48と接続された
第6ポート500と、それらのポート間を切り換えるた
めのスプール弁子502と、そのスプール弁子502を
油室504側へ付勢するスプリング506とを備えてい
る。このため、第4電磁弁158からの信号圧Psol4
油室504へ供給されない状態では、スプール弁子50
2は油室504側へ位置させられるので、第2ポート4
92と第5ポート498、第4ポート496と第6ポー
ト500がそれぞれ連通させられる。反対に、第4電磁
弁158からの信号圧Psol4が油室504へ供給された
状態では、スプール弁子502はスプリング506側へ
位置させられるので、第1ポート490と第5ポート4
98、第3ポート494と第6ポート500がそれぞれ
連通させられる。
【0050】したがって、第4電磁弁158のオフ状態
において第3電磁弁156がオフ状態とされると、ロッ
クアップクラッチ38が解放される。このとき、係合側
油室48から排出される作動油の一部も、オイルクーラ
510を経てドレンされる。このオイルクーラ510の
上流側には、係合側油室48から排出される作動油の圧
力が所定値を超えたときにオイルクーラ510を経ない
でドレンするためのクーラバイパス弁512が設けられ
ている。また、第4電磁弁158のオン状態において第
3電磁弁156がオン状態とされても、ロックアップク
ラッチ38が解放される。
【0051】第4電磁弁158のオン状態において第3
電磁弁156がオフ状態とされると、ロックアップクラ
ッチ38が速やかに解放される。この場合には、係合側
油室48内の作動油がオイルクーラ510を経ないでド
レンへ流出させられるのに加えて、信号圧Psol4が油室
286へ作用されて張力制御圧Pbeltが高められるとと
もに、その張力制御圧Pbeltが一次調圧弁180の油室
214に作用されて一次ライン油圧Pr1も高められるの
で、この一次ライン油圧Pr1を元圧とするスロットル弁
開度検知弁220から出力されるスロットル圧Pthも高
められ、クラッチ圧調圧弁450において調圧されるク
ラッチ圧Pclが高められることから、ロックアップクラ
ッチ38が急速に解放されるのである。また、第4電磁
弁158のオフ状態において第3電磁弁156がオン状
態とされると、ロックアップクラッチ38が係合され
る。
【0052】前記電子制御装置132では、エンジン1
0を最適曲線に沿って作動させるための目標回転速度と
実際のエンジン回転速度とを一致させる変速比制御、ロ
ックアップクラッチ38の係合制御、CVT16の急減
速制御、張力制御圧制御、副変速機18の変速段切換制
御、スクォート制御、電磁弁フェイル制御などが実行さ
れる。
【0053】図9は、上記電磁弁フェイル制御に関する
電子制御装置132の作動の要部を説明するフローチャ
ートである。図において、ステップSS1では、変速制
御弁として機能する変速方向切換弁330の切換位置を
制御する第1電磁弁152のソレノイド152S 或いは
そのリード線などの断線故障すなわちオフフェイルが発
生したか否かが判断される。このオフフェイルは、ソレ
ノイド152S を励磁させる信号が出力されたにも係わ
らず電流が零であることに基づいて検出されるものであ
り、良く知られた断線検出回路が用いられる。
【0054】このステップSS1の判断が否定された場
合には、本ルーチンが終了させられる。しかし、このス
テップSS1の判断が肯定された場合には、ステップS
S2において第1電磁弁152のソレノイド152S
よび第2電磁弁154のソレノイド154S が共にオフ
(非励磁)状態とされることにより、CVT16が図8
に示す緩やかな減速変速モードに切り換えられる。次い
で、ステップSS3では、第6電磁弁162がオフ状態
とされることにより、副変速機18が低速ギヤ段へ切り
換えられてから、本ルーチンが終了させられる。
【0055】このように、本実施例によれば、故障検出
手段に対応するステップSS1により、変速方向切換弁
330の切り換え位置を制御する第1電磁弁152のソ
レノイド152S にオフフェイルが発生したことが検出
された場合には、切換手段に対応するステップSS3に
より、副変速機18が低速ギヤ段へ切り換えられる。こ
のため、車両の動向中に上記第1電磁弁152のソレノ
イド152S が非励磁状態となる故障が発生したとする
と、上記変速方向切換弁330がCVT16の変速比を
増大させる側、すなわち減速変速側へ切り換えるので、
駆動輪26からエンジン10へ向かう負のトルク伝達に
よってエンジン回転速度が高められようとするが、上記
ステップSS3においてクラッチC2が解放され且つブ
レーキB2が係合させられることにより、エンジン10
から駆動輪26へ向かう動力のみ伝達する第2の動力伝
達経路を形成する第2ギヤ段が成立させられることか
ら、上記負のトルク伝達が遮断されるので、エンジンブ
レーキの作用の発生や、エンジン回転速度が予め設定さ
れた最大回転速度を超えるエンジンのオーバランの発生
が防止され、エンジンに悪影響を与えるおそれも解消さ
れる。
【0056】また、本実施例によれば、上記ステップS
S1により、第1電磁弁152のソレノイド152S
オフフェイルが発生したことが検出された場合には、ス
テップSS2によりCVT16が緩やかな減速変速モー
ドに切り換えられるので、このような自動的な減速変速
によって車両の再発進が好適に可能となる利点がある。
【0057】また、本実施例によれば、副変速機18の
ギヤ段を切り換えるためのC2制御弁410およびB2
制御弁412は、第6電磁弁162のソレノイド162
S の非励磁状態において低速ギヤ段を選択する側へ切り
換えられるように構成されている。このため、車両の走
行中にソレノイド152S およびソレノイド162S
駆動制御する電子制御装置132の故障やその電源の故
障などによりオールオフフェイルが発生したとしても、
変速方向切換弁330はCVT116の変速比γCVT
増大させる側に切り換えられるので、駆動輪26からエ
ンジン10へ向かう負のトルク伝達によってエンジン回
転速度が高められようとするが、上記第6電磁弁162
のソレノイド162S の非励磁状態においては副変速機
18は前記第2の動力伝達経路を形成する低速ギヤ段が
成立させられて上記負のトルク伝達が遮断されるので、
エンジンブレーキの作用の発生や、エンジン回転速度が
予め設定された最大回転速度を超えるエンジンのオーバ
ランの発生が防止され、エンジンに悪影響を与えるおそ
れも解消される。
【0058】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施することも
できる。
【0059】例えば、前述の油圧制御回路170におい
て、変速方向切換弁330は第1電磁弁152からの油
圧が作用されることにより切り換え位置が制御されるス
プール弁子352を備えていたが、そのスプール弁35
2の切り換え位置を直接駆動することにより制御するソ
レノイドを備えていてもよい。
【0060】また、前述のC2制御弁410およびB2
制御弁412は第6電磁弁162からの油圧が作用され
ることにより切り換えられるように構成されていたが、
ソレノイドによって直接的に切り換えられるように構成
されてもよい。また、それらC2制御弁410およびB
2制御弁412に替えて、クラッチC2およびブレーキ
B2の係合作動を切り換える1個の切換弁が設けられて
もよい。
【0061】また、前述の実施例の副変速機18はCV
T16の後段に設けられていたが、前段に設けられてい
ても差支えないし、その副変速機18は前進3段以上の
ギヤ段を備えていてもよいのである。
【0062】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の実施例が適用される車両用自動変速機の
骨子図である。
【図2】本発明の一実施例の制御装置の構成を説明する
ブロック線図である。
【図3】図1の自動変速機において、シフトレバーの操
作位置とギヤ段との関係を説明する図表である。
【図4】図2の制御装置の構成を示す油圧回路図の一部
である。
【図5】図2の制御装置の構成を示す油圧回路図の一部
である。
【図6】図2の制御装置の構成を示す油圧回路図の一部
である。
【図7】図2の制御装置の構成を示す油圧回路図の一部
である。
【図8】第1電磁弁および第2電磁弁の作動の組合わせ
とそれにより得られるCVTの変速モードとの関係を説
明する図表である。
【図9】図2の電子制御装置による電磁弁フェイル制御
の作動を説明するフローチャートである。
【図10】本発明のクレーム対応図である。
【符号の説明】
16:ベルト式無段変速機(無段変速部) 18:副変速機(有段変速部) 152S :ソレノイド(第1ソレノイド) 162S :ソレノイド(第2ソレノイド) 330:変速方向切換弁(変速制御弁) 410:C2制御弁、412:B2制御弁(切換制御
弁) C2:高速段用クラッチ(油圧式摩擦係合装置) B2:低速段用ブレーキ(油圧式摩擦係合装置) ステップSS1:故障検出手段 ステップSS3:切換手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 双方向に動力伝達可能な第1の動力伝達
    経路を形成する第1ギヤ段と駆動源から駆動輪に向かう
    動力のみ伝達する第2の動力伝達経路を形成する第2ギ
    ヤ段とが油圧式摩擦係合装置によって切り換えられる有
    段変速部が、無段変速部と直列に接続された車両用無段
    変速機において、前記無段変速部の変速比を制御するた
    めに第1ソレノイドによって作動させられ、該第1ソレ
    ノイドの非励磁状態では該無段変速部の変速比を増大さ
    せる側に切り換えられる変速制御弁と、前記油圧式摩擦
    係合装置を切り換えるために第2ソレノイドによって作
    動させられる切換制御弁とを備えた変速制御装置であっ
    て、 前記第1ソレノイドが非励磁状態となる故障を検出する
    故障検出手段と、 該故障検出手段により前記第1ソレノイドが非励磁状態
    となる故障が検出された場合には、前記油圧式摩擦係合
    装置を前記第2ギヤ段を選択する側へ切り換える切換手
    段とを、含むことを特徴とする車両用無段変速機の変速
    制御装置。
  2. 【請求項2】 双方向に動力伝達可能な第1の動力伝達
    経路を形成する第1ギヤ段と駆動源から駆動輪に向かう
    動力のみ伝達する第2の動力伝達経路を形成する第2ギ
    ヤ段とが油圧式摩擦係合装置によって切り換えられる有
    段変速部が、無段変速部と直列に接続された車両用無段
    変速機において、前記無段変速部の変速比を制御するた
    めに第1ソレノイドによって作動させられ、該第1ソレ
    ノイドの非励磁状態では該無段変速部の変速比を増大さ
    せる側に切り換えられる変速制御弁と、前記油圧式摩擦
    係合装置を切り換えるために第2ソレノイドによって作
    動させられる切換制御弁とを備えた変速制御装置であっ
    て、 前記切換制御弁は、前記第2ソレノイドの非励磁状態に
    おいて前記第2ギヤ段を選択する側へ切り換えられるよ
    うに構成されていることを特徴とする車両用無段変速機
    の変速制御装置。
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