JPH07122006B2 - すぐれた動的特性を有するゴム組成物 - Google Patents

すぐれた動的特性を有するゴム組成物

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JPH07122006B2
JPH07122006B2 JP1191658A JP19165889A JPH07122006B2 JP H07122006 B2 JPH07122006 B2 JP H07122006B2 JP 1191658 A JP1191658 A JP 1191658A JP 19165889 A JP19165889 A JP 19165889A JP H07122006 B2 JPH07122006 B2 JP H07122006B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、スコーチ特性が安定であり、かつすぐれた動
的特性を有するゴム組成物に関するものである。
〈従来の技術〉 近年、自動車業界においては、各製品や部品に対して多
種多様の物性向上要請が増加しつつある。例えばタイヤ
や防振ゴムなどのゴム製品を例にとると、低燃費化、耐
久性の向上、製品寿命の延長などといった経済性の追
求、さらには振動や騒音の低減などといった乗り心地の
改善が重要な課題となってきている。このため、かかる
ゴム製品に用いられる加硫ゴムのレジリエンス、発熱
性、動倍率などの動的特性をいかに改良するかが重要に
なっている。
動的特性の改良方法として、ゴムのミクロ構造や分子量
分布などにおける改良、有機ゴム薬品や補強剤の配合処
方における改良、動的物性向上剤の添加などといった方
法も知られている。これらのうち、動的物性向上剤を添
加する方法は、他の方法に比べ容易に動的特性を向上さ
せうることや、天然ゴムにも適用できることなどから注
目されている。
このような動的物性向上剤として従来、4−ニトロソ−
N−(2−ニトロ−2−メチルプロピル)アニリン、5
−ニトロソ−8−ヒドロキシキノリンなどのニトロソ化
合物が知られている。しかし、ニトロソアミンの衛生性
が社会的問題となり、それらの使用が困難になってきて
いる。そこでニトロソ基を含まない動的物性向上剤とし
て、特開昭58−118837号公報には8−ヒドロキシキノリ
ン誘導体が提案され、また特開昭59−18740号公報には
イオウを含むニトロ化合物が提案されている。これらの
化合物は、レジリエンスや耐発熱性の改良には効果的で
あるものの、耐屈曲亀裂性を低下せしめるという問題が
あった。
これに対し、特開昭63−23942号公報により提案されて
いる下記一般式〔I〕 (式中、Xは2価の鎖状脂肪族基、環状脂肪族基または
芳香族基であって、基中にハロゲンまたは酸素を含んで
もよい。R1は水素原子、鎖状脂肪族基、環状脂肪族基ま
たは芳香族基であるが、XおよびR1がいずれも鎖状脂肪
族基である場合は、R1を介して窒素原子同士が互いにさ
らに連結してもよい。R2およびR3はそれぞれ独立に水素
原子または炭素数1〜12のアルキル基であり、R2とR3
結合して環を形成してもよい) で示されるジニトロジアミン類は、上記諸問題を有する
ことなく、ゴムに配合した場合に動的特性にすぐれたゴ
ム組成物とすることができる。
このジニトロアミン類は、ゴムに対してすぐれた動的特
性を付与することから、タイヤや防振ゴムへの適用がは
かられている。ところがこのジニトロジアミン類は、前
記した8−ヒドロキシキノリン誘導体などに比べればス
コーチ性が改良されているものの、塩基性であるためス
コーチ性を早める傾向にある。そこで、かかるジニトロ
ジアミン類を含むゴム組成物の加工工程や加硫時間は、
当該化合物を含まない通常のゴム組成物の場合に比べ、
多少の変更をせざるをえないのが現状である。
従来、スコーチ性を遅延させる方法としては、スコーチ
リターダーを添加することが知られており、とりわけN
−(シクロヘキシルチオ)フタルイミドが多く使用され
ている。この化合物は、スコーチ性を遅延させるために
は有効であるものの、動的特性を低下せしめることや、
ブルーム性があることから、添加量を最小限に抑える必
要があり、実用的には問題があった。
〈発明が解決しようとする課題〉 このような背景から本発明者らは、前記ジニトロジアミ
ン類の特徴である動的特性を最大限有効にし、かつスコ
ーチ性も安定なゴム組成物を開発すべく鋭意研究の結
果、本発明を完成した。
〈課題を解決するための手段〉 本発明は、カーボンブラックを含むゴム組成物であっ
て、天然ゴムおよび/または合成ゴムからなる原料ゴム
100重量部に対して、 前記一般式〔I〕で示されるジニトロジアミン類0.1〜1
0重量部、 N−(シクロヘキシルチオ)フタルイミド0.05〜0.3重
量部、および 一般式〔II〕 (式中、Rは2価の非環状脂肪族基、環状脂肪族基また
は芳香族基であって、基中にヘテロ原子を含んでもよ
い) で示されるビスマレイミド類0.05〜1重量部を含有して
なることを特徴とするゴム組成物を提供するものであ
る。
本発明で用いる前記一般式〔I〕のジニトロジアミン類
として、具体的には以下の化合物が例示される。なお以
下の例示において、−Zは、 を示す。
(1) Z−NHCH2 2NH−Z (2) Z−NHCH2 3NH−Z (3) Z−NHCH2 4NH−Z (4) Z−NHCH2 6NH−Z (5) Z−NHCH2 10NH−Z (6) Z−NHCH2 12NH−Z (8) NO2CH22NHCH2 2NHCH2 2NO2 (9) NO2CH2 2NHCH2 6NHCH2 2NO2 このように前記一般式〔I〕における置換基Xは、2価
の鎖状脂肪族基、環状脂肪族基または芳香族基であり、
上記第33例および第34例のように基中にハロゲンを含む
ことができ、また第40例〜第43例のように基中に酸素を
含むことができる。これらのなかでも、Xが鎖状脂肪族
基、とりわけ炭素数4〜12の鎖状脂肪族基であるものが
好適に使用される。
また一般式〔I〕におけるR1は、水素原子、鎖状脂肪族
基、環状脂肪族基または芳香族基であり、XおよびR1
いずれも鎖状脂肪族基である場合には、上記第23例およ
び第24例のように、R1を介して窒素原子同士がさらに連
結し、X、R1および2個の窒素原子によって環を形成し
たものも包含される。
さらに一般式〔I〕におけるR2およびR3は、互いに同じ
であってもまた異なっていてもよく、それぞれ水素原子
または炭素数1〜12のアルキル基である。なお、上記第
12例、第13例、第22例および第30例のように、R2とR3
結合して環を形成したものも包含される。
このようなジニトロジアミン類をゴムに配合する場合の
形態は任意であって、その化合物単体、複数化合物の混
合体、ゴム物性に影響を与えないクレーなどの担体と混
合したもの、さらには他の配合例、例えば本発明の他の
成分であるN−(シクロヘキシルチオ)フタルイミドや
ビスマレイミド類、あるいは後述する各種の配合剤と混
合したものなどの形態がとりうる。したがって、これら
のいずれの形でもゴムに添加することができる。
ジニトロジアミン類の使用量は、あまり少ないと動的特
性の向上効果が不十分であり、また多すぎても不経済と
なることから、ゴム100重量部あたり0.1〜10重量部であ
り、好ましくは0.2〜3重量部の範囲である。
またN−(シクロヘキシルチオ)フタルイミドの使用量
は、あまり少ないとスコーチ性改良効果が不十分であ
り、また多すぎると動的特性の低下あるいはブレーム性
が認められることから、ゴム100重量部あたり0.05〜0.3
重量部の範囲とする。
さらに、本発明のもう一つの成分である前記一般式〔I
I〕のビスマレイミド類として、具体的には以下のよう
な化合物が例示される。
N,N′−エチレンビスマレイミド、 N,N′−ヘキサメチレンビスマレイミド、 N,N′−ドデカメチレンビスマレイミド、 N,N′−(2,2,4−トリメチルヘキサメチレン)ビスマレ
イミド、 N,N′−(オキシ−ジプロピレン)ビスマレイミド、 N,N′−(アミノ−ジプロピレン)ビスマレイミド、 N,N′−(エチレン−ジオキシジプロピレン)ビスマレ
イミド、 N,N′−(1,4−シクロヘキシレン)ビスマレイミド、 N,N′−(1,3−シクロヘキシレン)ビスマレイミド、 N,N′−(メチレン−1,4−ジシクロヘキシレン)ビスマ
レイミド、 N,N′−(イソプロピリデン−1,4−ジシクロヘキシレ
ン)ビスマレイミド、 N,N′−(オキシ−1,4−ジシクロヘキシレン)ビスマレ
イミド、 N,N′−(m−フェニレン)ビスマレイミド、 N,N′−(p−フェニレン)ビスマレイミド、 N,N′−(o−フェニレン)ビスマレイミド、 N,N′−(1,3−ナフチレン)ビスマレイミド、 N,N′−(1,4−ナフチレン)ビスマレイミド、 N,N′−(1,5−ナフチレン)ビスマレイミド、 N,N′−(3,3′−ジメチル−4,4′−ビフェニレン)ビ
スマレイミド、 N,N′−(3,3′−ジクロロ−4,4′−ビフェニレン)ビ
スマレイミド、 N,N′−(2,4−ピリジンジイル)ビスマレイミド、 N,N′−(2,6−ピリジンジイル)ビスマレイミド、 N,N′−(4−メチル−2,6−ピリジンジイル)ビスマレ
イミド、 N,N′−(1,4−アントラキノンジイル)ビスマレイミ
ド、 N,N′−(4−メチル−1,3−フェニレン)ビスマレイミ
ド、 N,N′−(5−メチル−1,3−フェニレン)ビスマレイミ
ド、 N,N′−(2−メチル−1,3−フェニレン)ビスマレイミ
ド、 N,N′−(2−メチル−1,4−フェニレン)ビスマレイミ
ド、 N,N′−(4,6−ジメチル−1,3−フェニレン)ビスマレ
イミド、 N,N′−(4,5−ジメチル−1,3−フェニレン)ビスマレ
イミド、 N,N′−(2,4−ジメチル−1,3−フェニレン)ビスマレ
イミド、 N,N′−(2,5−ジメチル−1,3−フェニレン)ビスマレ
イミド、 N,N′−(2,3−ジメチル−1,4−フェニレン)ビスマレ
イミド、 N,N′−(2,5−ジメチル−1,4−フェニレン)ビスマレ
イミド、 N,N′−(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)ビスマレ
イミド、 N,N′−(4,6−ジクロロ−1,3−フェニレン)ビスマレ
イミド、 N,N′−(5−クロロ−1,3−フェニレン)ビスマレイミ
ド、 N,N′−(5−ヒドロキシ−1,3−フェニレン)ビスマレ
イミド、 N,N′−(5−メトキシ−1,3−フェニレン)ビスマレイ
ミド、 N,N′−(メチレン−ジ−p−フェニレン)ビスマレイ
ミド、 N,N′−(イソプロピリデン−ジ−p−フェニレン)ビ
スマレイミド、 N,N′−(オキシ−ジ−p−フェニレン)ビスマレイミ
ド、 N,N′−(チオ−ジ−p−フェニレン)ビスマレイミ
ド、 N,N′−(ジチオ−ジ−p−フェニレン)ビスマレイミ
ド、 N,N′−(スルホニル−ジ−p−フェニレン)ビスマレ
イミド、 N,N′−(カルボニル−ジ−p−フェニレン)ビスマレ
イミド 前記一般式〔II〕におけるRは、2価の非環状脂肪族
基、環状脂肪族基または芳香族基であり、これらは例え
ば、オキシ−ジアルキレン、アミノ−ジアルキレン、ア
ルキレン−ジオキシジアルキレン、オキシ−ジシクロヘ
キシレン、ピリジンジイル、アントラキノンジイル、オ
キシ−ジフェニレン、チオ−ジフェニレン、ジチオ−ジ
フェニレン、スルホニル−ジフェニレン、カルボニル−
ジフェニレンの如く、O、N、Sのようなヘテロ原子を
含むことができる。Rを構成する非環状脂肪族基、環状
脂肪族基および芳香族基は、それぞれ置換したものであ
ってもよい。非環状脂肪族基に置換しうる基としては、
ハロゲン(例えば塩素や臭素)、ヒドロキシ、低級(例
えばC1〜C4)アルコキシなどがあげられる。また環状脂
肪族基や芳香族基に置換しうる基としては、低級(例え
ばC1〜C4)アルキル、ハロゲン(例えば塩素や臭素)、
ヒドロキシ、低級(例えばC1〜C4)アルコキシなどがあ
げられる。
これらの中でも、前記一般式〔II〕におけるRが炭素数
6〜8の芳香族基あるいは炭素数4〜8の脂肪族基であ
るビスマレイミド類が好ましく用いられる。
ビスマレイミド類〔II〕の使用量は、あまり少ないとス
コーチ性改良効果が不十分であり、また多すぎても架橋
密度が増加して伸び特性が低下し、一部のゴム製品にお
いては好ましくないことから、ゴム100重量部あたり0.0
5〜1重量部であり、好ましくは0.1〜0.5重量部であ
る。
本発明で対象とする前記一般式〔II〕のビスマレイミド
類は、特開昭61−166844号公報および特開昭61−168842
号公報において、ゴムの加硫戻り性を改善するなどのた
めにゴムに配合すること自体は知られているが、前記一
般式〔I〕で示されるジニトロジアミン類およびN−
(シクロヘキシルチオ)フタルイミドとの共存下で使用
することは、本発明により初めて明らかにされる。また
本発明では、一般式〔I〕で示されるジニトロジアミン
類の有するすぐれた動的特性を最大限に生かしながら、
ジニトロジアミン類のスコーチ性を改良するために、N
−(シクロヘキシルチオ)フタルイミドとともに特定量
添加するのであり、それによってはじめて、動的特性の
低下がなく、ブルーム性もない組成物が得られるのであ
る。
本発明において使用しうるゴムとしては、天然ゴムのほ
か、ポリイソプレンゴム、スチレン−ブタジエン共重合
ゴム、ポリブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジ
エン共重合ゴム、イソプレン−イソブチレン共重合ゴ
ム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴムなど、各
種の合成ゴムが例示され、これらのゴムを単独で、ある
いは異種のゴムとブレンドして使用することができる。
これらの中でも、天然ゴム単独または天然ゴムを主体と
する合成ゴムとのブレンド系が好ましい。
またカーボンブラックとしては、従来より使用されてい
る補強性の異なる種々のカーボンブラックが本発明にお
いても使用することができ、その種類は特に制限されな
い。またその添加量も特に制限されないが、通常はゴム
100重量部あたり150重量部以下で使用され、好ましくは
10〜150重量部の範囲から選択される。
本発明においては、ゴム業界で常用されているその他の
各種配合剤も、目的に応じて使用するこができる。通
常、充填剤、イオウ、ステアリン酸、しゃく解剤、亜鉛
華、各種の加硫促進剤、プロセスオイル、加工助剤、老
化防止剤、オゾン劣化防止剤、ワックス類などが使用さ
れる。これら配合剤の種類や量は、必要に応じて選択す
ることができ、本発明において特に限定されるものでは
ない。
一般に天然ゴムや合成ゴムに配合剤を配合する場合、そ
の配合は、基本的に二つの工程で行われる。すなわち、
カーボンブラックその他の充填剤、プロセスオイル、ス
テアリン酸などは、ゴム温度120〜220℃程度の比較的高
温の第一工程で添加され、加硫促進剤や加硫剤は、ゴム
温度40〜120℃程度の比較的低温の第二工程で添加され
る。
本発明による一般式〔I〕のジニトロジアミン類、N−
(シクロヘキシルチオ)フタルイミドおよび一般式〔I
I〕のビスマレイミド類は、任意の工程で配合すること
ができる。しかしジニトロジアミン類は、カーボンブラ
ックなどが配合される第一工程で添加するのが好まし
く、その際の配合温度は、高温である方がゴム物性の改
良効果が大きいので、140〜200℃程度が好ましい。また
N−(シクロヘキシルチオ)フタルイミドおよびビスマ
レイミド類は、高温の第一工程で添加すると動的物性を
低下させる傾向が大きいので、比較的低温の第二工程で
添加するのが好ましい。
本発明のゴム組成物は例えば、タイヤの各種部材、特に
トレッド部、あるいは防振ゴムとして好ましく使用され
る。例えばこのゴム組成物をトレッド部あるいはその他
の部材に適用し、タイヤ業界で通常行われている方法に
より成形して、タイヤとすることができる。またこのゴ
ム組成物を適当な形に成形し、あるいは金属と接着し
て、防振ゴムとすることができる。
〈実施例〉 次に実施例を示して、本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明はこれらによって限定されるものではない。
なお以下の例中、%または部とあるのは、特にことわり
がないかぎり、いずれも重量基準である。
また、実施例で用いたジニトロジアミン類およびビスマ
レイミド類は次のとおりであり、以下それぞれの記号で
表示する。
ジニトロジアミン類 A:N,N′−ビス(2−メチル−2−ニトロプロピル)−
1,6−ジアミノヘキサン B:N,N′−ビス(2−メチル−2−ニトロプロピル)−
1,4−ジアミノブタン C:N,N′−ビス(2−メチル−2−ニトロプロピル)−
1,12−ジアミノドデカン D:N,N′−ビス(2−メチル−2−ニトロプロピル)−
1,4−ジアミノベンゼン E:N,N′−ビス(2−メチル−2−ニトロプロピル)−
4,4′−ジアミノジフェニルメタン ビスマレイミド類 F:N,N′−(m−フェニレン)ビスマレイミド G:N,N′−ヘキサメチレンビスマレイミド 実施例1 バンバリーミキサーとして、東洋精機製の250mlラボプ
ラストミルを用い、オイルバス温度170℃で、上記配合
処方に基づき、天然ゴムに、ジニトロジアミン類、カー
ボンブラック、ステアリン酸、プロセスオイルおよび亜
鉛華を投入し、60rpmのミキサー回転数で5分間混練し
た。この時のゴム温度は150〜160℃であった。
次にこの配合物をオープンミルに移し、60〜70℃の温度
で、上記配合処方に示したN−(シクロヘキシルチオ)
フタルイミド、ビスマレイミド類、老化防止剤、加硫促
進剤およびイオウを添加し、混練した。
さらに加硫プレスにより、145℃で25分間加硫した後、
各種の試験に供した。ただし下記ムーニースコーチ性の
試験は、加硫前の配合物を用いて行った。試験結果を表
−1にまとめた。
なお、各種の試験法は次のとおりである。
(1) ムーニースコーチ性 加硫前のゴム配合物につき、JIS K−6300に準拠して、1
25℃で最低値より5ポイント上昇するまでの時間をスコ
ーチタイムとした。
(2) レジリエンス リュプケタイプの試験機を用いて測定した。
(3) 耐発熱性 ASTM D−623−58に準拠して測定した。すなわちグッド
リッチ式の発熱試験機を用い、荷重35lbs、ストローク
6.35mm、振動数1800rpm、槽内温度40℃の条件で、40分
後の発熱温度(40分後のゴム温度と初期ゴム温度の差で
表示)を測定した。
(4) 60℃tanδ(損失係数) 岩本製作所製の粘弾性スペクトロメーターを用い、静的
荷重300g、振動数50Hz、温度60℃の条件で測定した。値
が小さくなるほど、転動抵抗が小さいことを意味する。
(5) 動倍率 岩本製作所製の粘弾性スペクトロメーターにより、温度
25℃、振動周波数100Hzで測定した。
(6) 引張応力(M300) JIS K−6301に準拠し、ダンベル状試験片にて測定し
た。
(7) ブルーム性 加硫ゴムシートを、温度25℃、湿度50%の雰囲気に2週
間放置後、加硫ゴム表面を観察し、ブルーム発生のなか
ったものは○、ブルームが発生したものは×で表示し
た。
実施例2 原料ゴムを天然ゴムとスチレン−ブタジエン共重合ゴム
とのブレンド系にした上記配合処方に基づき、実施例1
と同様の実験を行った。なお加硫条件は、155℃で30分
間とした。結果を表−2にまとめた。
〈発明の効果〉 本発明によれば、スコーチ特性が安定であり、かつすぐ
れた動的特性を有するゴム組成物が得られる。すなわち
本発明のゴム組成物は、スコーチ性が安定しており、し
かもレジリエンス、耐発熱性、60℃tanδおよび動倍率
が高い水準に維持されている。したがってかかるゴム組
成物を、タイヤ部材、例えばタイヤのグリップ部に適用
した場合には、車の低燃費化やタイヤの耐久性向上がは
かられ、製品寿命の延長による経済性の改善が期待され
る。また本発明のゴム組成物を防振ゴムに適用した場合
には、振動や騒音の低減がはかられ、例えばかかる防振
ゴムを搭載した車において、乗り心地の改善が期待され
る。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カーボンブラックを含むゴム組成物であっ
    て、天然ゴムおよび/または合成ゴムからなる原料ゴム
    100重量部に対して、 一般式〔I〕 (式中、Xは2価の鎖状脂肪族基、環状脂肪族基または
    芳香族基であって、基中にハロゲンまたは酸素を含んで
    もよい。R1は水素原子、鎖状脂肪族基、環状脂肪族基ま
    たは芳香族基であるが、XおよびR1がいずれも鎖状脂肪
    族基である場合は、R1を介して窒素原子同士が互いにさ
    らに連結してもよい。R2およびR3はそれぞれ独立に水素
    原子または炭素数1〜12のアルキル基であり、R2とR3
    結合して環を形成してもよい) で示されるジニトロジアミン類0.1〜10重量部、 N−(シクロヘキシルチオ)フタルイミド0.05〜0.3重
    量部、および 一般式〔II〕 (式中、Rは2価の非環状脂肪族基、環状脂肪族基また
    は芳香族基であって、基中にヘテロ原子を含んでもよ
    い) で示されるビスマレイミド類0.05〜1重量部 を含有してなることを特徴とするゴム組成物。
  2. 【請求項2】原料ゴムが天然ゴム単独または天然ゴムを
    主体とする合成ゴムとのブレンド系である請求項1記載
    の組成物。
  3. 【請求項3】一般式〔I〕中のXが炭素数4〜12の鎖状
    脂肪族基である請求項1または2記載の組成物。
  4. 【請求項4】一般式〔II〕中のRが炭素数6〜8の芳香
    族基または炭素数4〜8の脂肪族基である請求項1、2
    または3記載の組成物。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の組成物を
    用いたタイヤ。
  6. 【請求項6】当該組成物をトレッド部に用いた請求項5
    記載のタイヤ。
  7. 【請求項7】請求項1〜4のいずれかに記載の組成物を
    用いた防振ゴム。
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