JP2522438B2 - 優れた動的特性を有するゴム組成物 - Google Patents

優れた動的特性を有するゴム組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、スコーチ特性が安定であり、かつ優れた動
的特性を有するゴム組成物に関するものである。
〈従来の技術〉 近年、自動車業界においては、各製品や部品に対して
多種多用の物性向上要請が増加しつつある。例えばタイ
ヤや防振ゴムなどのゴム製品を例にとると、低燃費化、
耐久性の向上、製品寿命の延長などといった経済性の追
求、さらには振動や騒音の低減などといった乗り心地の
改善が重要な課題となってきている。このため、かかる
ゴム製品に用いられる加硫ゴムのレジリエンス、耐発熱
性、動倍率などの動的特性をいかに改良するかが重要に
なっている。
動的特性の改良方法として、ゴムのミクロ構造や分子
量分布などにおける改良、有機ゴム薬品や補強剤の配合
処方における改良、動的物性向上剤の添加などといった
方法も知られている。これらのうち、動的物性向上剤を
添加する方法は、他の方法に比べ容易に動的特性を向上
させうることや、天然ゴムにも適用できることなどから
注目されている。
このような動的物性向上剤として従来、4−ニトロソ
−N−(2−ニトロ−2−メチルプロピル)アニリン、
5−ニトロソ−8−ヒドロキシキノリンなどのニトロソ
化合物が知られている。しかし、ニトロソアミンの衛生
性が社会的問題となり、それらの使用が困難になってき
ている。そこで、ニトロソ基を含まない動的物性向上剤
として、特開昭58−118837号公報には8−ヒドロキシキ
ノリン誘導体が提案され、また特開昭59−18740号公報
にはイオウを含むニトロ化合物が提案されている。これ
らの化合物は、レジリエンスや耐発熱性の改良には効果
的であるものの、耐屈曲亀裂性を低下せしめるという問
題があった。
これに対して、特開昭63−23942号公報により提案さ
れている下記一般式〔I〕 (式中、Xは2価の鎖状脂肪族基、環状脂肪族基また芳
香族基であって、基中にハロゲンまたは酸素を含んでも
よい。R1は水素原子、鎖状脂肪族基、環状脂肪族基また
は芳香族基であるが、XおよびR1がいずれも鎖状脂肪族
基である場合は、R1を介して窒素原子同士が互いにさら
に連結してもよい。R2およびR3はそれぞれ独立に水素原
子また炭素数1〜12のアルキル基であり、R2とR3が結合
して環を形成してもよい。) で示されるジニトロジアミン類は、上記諸問題を有する
ことなく、ゴム配合した場合に動的特性に優れたゴム組
成物とすることができる。
このジニトロジアミン類は、ゴムに対して優れた動的
特性を付与することから、タイヤや防振ゴムへの適用が
はかられている。ところがこのジニトロジアミン類は、
前記した8−ヒドロキシキノリン誘導体などに比べれば
スコーチ性が改良されているものの、塩基性であるため
スコーチ性を早める傾向にある。そこで、かかるジニト
ロジアミン類を含むゴム組成物の加工工程や加硫時間
は、当該化合物を含まない通常のゴム組成物の場合に比
べ、多少の変更をせざるをえないのが現状である。
従来、スコーチ性を遅延させる方法としては、スコー
チリターダーを添加することが知られており、とりわけ
N−(シクロヘキシルチオ)フタルイミドが多く使用さ
れている。この化合物は、スコーチ性を遅延させるため
には有効であるものの、動的特性を低下せしめること
や、ブルーム性があることから、添加量を最小限に抑え
る必要があり、実用的には問題があった。
〈発明が解決しようとする課題〉 このような背景から本発明者らは、前記ジニトロジア
ミン類の特徴である動的特性を最大限有効にし、かつス
コーチ性も安定なゴム組成物を開発すべく鋭意研究を行
った結果、本発明を完成した。
〈課題を解決するための手段〉 本発明は、カーボンブラックを含む組成物であって、
天然ゴムおよび/または合成ゴムからなる原料ゴム100
重量部に対して、一般式〔I〕で示されるジニトロジア
ミン類0.1〜10重量部、および2,3,5,6−テトラクロロ−
1,4−ベンゾキノン0.1〜3重量部を含有してなるゴム組
成物を提供するものである。
本発明で用いる前記一般式〔I〕のジニトロジアミン
類として、具体的には以下の化合物が例示される。なお
以下の例示において、−Zは、 を示す。
(1)Z−NHCH2 NH−Z (2)Z−NHCH2 NH−Z (3)Z−NHCH2 NH−Z (4)Z−NHCH2 NH−Z (5)Z−NHCH2 10NH−Z (6)Z−NHCH2 12NH−Z (8)NO2CH2 NHCH2 NHCH2 NO2 (9)NO2CH2 NHCH2 NHCH2 NO2 このように、前記一般式〔I〕における置換基Xは、
2価の鎖状脂肪族基、環状脂肪族基また芳香族基であ
り、上記第33例および第34例のように基中にハロゲンを
含むことができ、また第40例〜第43例のように基中に酸
素を含むことができる。これらのなかでも、Xは鎖状脂
肪族基、とりわけ炭素数4〜12の鎖状脂肪族基であるも
のが好適に使用される。
また一般式〔I〕におけるR1は、水素原子、鎖状脂肪
族基、環状脂肪族基または芳香族基であり、X遅延R1
いずれも鎖状脂肪族基である場合には、上記第23例およ
び第24例のように、R1を介して窒素原子同士がさらに連
結し、X、R1および2個の窒素原子によって環を形成し
たものも包含される。
さらに、一般式〔I〕におけるR2およびR3は、互いに
同じであってもまた異なっていてもよく、それぞれ水素
原子または炭素数1〜12のアルキル基である。なお、上
記第12例、第13例、第22例および第30例のように、R2
R3が結合して環を形成したものも包含される。
このようなジニトロジアミン類をゴムに配合する場合
の形態は任意であって、その化合物単体、複数化合物の
混合体、ゴム物性に影響を与えないクレーなどの担体と
混合したもの、さらには他の配合剤、例えば本発明の他
の成分である2,3,5,6−テトラクロロ−1,4−ベンゾキノ
ン、あるいは後述する各種の配合剤と混合したものなど
の形態がとりうる。したがって、これらのいずれの形で
もゴムに添加することができる。
ジニトロジアミン類の使用量は、あまり少ないと動的
特性の向上効果が不十分であり、また多すぎても不経済
となることから、ゴム100重量部あたり0.1〜10重量部で
あり、好ましくは0.2〜3重量部の範囲である。
本発明のもう一つの成分である2,3,5,6−テトラクロ
ロ−1,4−ベンゾキノンの使用量は、あまり少ないとス
コーチ性改良効果が不十分であり、また多すぎると機械
的物性の低下などが認められることから、ゴム100重量
部あたり0.1〜3重量部の範囲とする。
この2,3,5,6−テトラクロロ−1,4−ベンゾキノンは、
特開昭53−94577号公報、特開昭63−86728号公報などに
おいて、ゴムの接着性を改良するなどのためにゴムに配
合すること自体は知られているが、前記一般式〔I〕で
示されるジニトロジアミン類との共存下で使用すること
は、本発明により初めて明らかにされる。また本発明で
は、一般式〔I〕で示されるジニトロジアミン類の優れ
た動特性を最大限に生かしながら、ジニトロジアミン類
のスコーチ性を改良するために、2,3,5,6−テトラクロ
ロ−1,4−ベンゾキノンを特定量添加するのであり、そ
れによって初めて動的特性が優れ、ブルーム性もない組
成物が得られる。
本発明において使用しうるゴムとしては、天然ゴムの
ほか、ポリイソプレンゴム、スチレン−ブタジエン共重
合ゴム、ポリブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタ
ジエン共重合ゴム、イソプレン−イソブチレン共重合ゴ
ム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴムなど、各
種の合成ゴムが例示され、これらのゴムを単独で、ある
いは異種のゴムとブレンドして使用することができる。
これらのうち好ましいゴムとしては、天然ゴム単独また
テン天然ゴムを主体とする(すなわち天然ゴムを50重量
%以上含む)合成ゴムとのブレンド系、スチレン−ブタ
ジエン共重合ゴム単独またはスチレン−ブタジエン共重
合ゴムを主体とする(すなわちスチレン−ブタジエン共
重合ゴムを50重量%以上含む)天然ゴムまたはブタジエ
ンゴムとのブレンド系を挙げることができる。
天然ゴム系の材料は、大型車両用のタイヤあるいは防
振ゴムとして多く用いられており、またスチレン−ブタ
ジエン共重合ゴム系の材料は、乗用車用のタイヤとして
多く用いられている。かかる材料の動的特性を高め、か
つスコーチ性を改良するために、本発明に従って前記一
般式〔I〕のジニトロジアミン類および2,3,5,6−テト
ラクロロ−1,4−ベンゾキノンを配合するのが有効であ
る。
スチレン−ブタジエン共重合ゴム系の材料を用いて本
発明を適用すれば、前記一般式〔I〕のジニトロジアミ
ン類のみを配合した場合に比べ、加硫ゴムにおけるレジ
リエンスや耐発熱性などの動的特性をより一層向上させ
ることができる。スチレン−ブタジエン共重合ゴムは、
乳化重合型であっても溶液重合型であってもよい。また
ゴムのミクロ構造や分子量分布などの改良を行ったもの
や変性ゴムに対しても、優れた動的特性を付与すること
ができる。
本発明で用いるカーボンブラックとしては、従来より
使用されている補強性の異なる種々のカーボンブラッ
ク、例えばSAF、ISAF、HAF、SPF、FEF、GPF、SRF、MTな
どが挙げられ、その種類は特に制限されない。なお、ス
チレン−ブタジエン共重合ゴム系の材料に対しては、窒
素吸着比表面積30〜130m3/gのカーボンブラック、例え
ばISAF、HAF、FEFなどを用いるのが好ましい。カーボン
ブラックの添加量も特に制限されないが、通常はゴム10
0重量部あたり10〜150重量部であり、スチレン−ブタジ
エン共重合ゴム系の材料に対してはゴム100重量部あた
り10〜80重量部程度が好ましい。
本発明においては、ゴム業界で常用されているその他
の各種配合剤も、目的に応じて使用することができる。
通常、チアゾール類、チウラム類、ジチオ酸類、グアニ
ジン類などの各種添加促進剤、無水フタル酸、N−(シ
クロヘキシルチオ)フタルイミドなどのスコーチリター
ダー、その他イオウ、充填剤、ステアリン酸、しゃく解
剤、亜鉛華、プロセスオイル、加工助剤、老化防止剤、
オゾン劣化防止剤、ワックスなどが使用される。これら
配合剤の種類や量は、必要に応じて選択することがで
き、本発明において特に限定されるものではない。
一般に天然ゴムや合成ゴムに配合剤を配合する場合、
その配合は、基本的に二つの工程で行われる。すなわ
ち、カーボンブラックその他の充填剤、プロセスオイ
ル、ステアリン酸などは、ゴム温度120〜220℃程度の比
較的高温の第一工程で添加され、加硫促進剤や加硫剤
は、ゴム温度40〜120℃程度の比較的低温の第二工程で
添加される。
本発明による一般式〔I〕のジニトロジアミン類およ
び2,3,5,6−テトラクロロ−1,4−ベンゾキノンは、任意
の工程で配合することができ、それぞれの配合時期は特
に限定されない。しかしジニトロジアミン類は、カーボ
ンブラックなどが配合される第一工程で添加するのが好
ましく、その際の配合温度は、高温である方がゴム物性
の改良効果が大きいので、140〜200℃程度が好ましい。
本発明のゴム組成物は例えば、タイヤの各種部材、特
にトレッド部、あるいは防振ゴムとして好ましく使用さ
れる。例えばこのゴム組成物をトレッド部あるいはその
他の部材に適用し、タイヤ業界で通常行われている方法
により成形して、タイヤとすることができる。またこの
ゴム組成物を適当な形に成形し、あるいは金属と接着し
て、防振ゴムとすることができる。
〈実施例〉 次に実施例を示して、本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明はこれらによって限定されるものではない。
なお以下の例中、部とあるのは、特に断りがない限り、
重量部である。
また、実施例で用いたジニトロジアミン類は次のとお
りであり、以下それぞれの記号で表示する。
A:N,N′−ビス(2−メチル−2−ニトロプロピル)−
1,6−ジアミノヘキサン B:N,N′−ビス(2−メチル−2−ニトロプロピル)−
1,4−ジアミノブタン C:N,N′−ビス(2−メチル−2−ニトロプロピル)−
1,12−ジアミノドデカン D:N,N′−ビス(2−メチル−2−ニトロプロピル)−
1,4−ジアミノベンゼン E:N,N′−ビス(2−メチル−2−ニトロプロピル)−
4,4−ジアミノジフェニルメタン 実施例1 (配合処方) バンバリーミキサーとして東洋精機製250mlラボプラ
ストミルを用い、オイルバス温度170℃で、上記配合処
方に基づき天然ゴムに、ジニトロジアミン類、カーボン
ブラック、ステアリン酸および亜鉛華を投入し、60rpm
のミキサー回転数で5分間混練した。この時のゴム温度
が150〜160℃であった。
次にこの配合物をオープンミルに移し、60〜70℃の温
度で、上記配合処方に示した2,3,5,6−テトラクロロ−
1,4−ベンゾキノン、N−(シクロヘキシルチオ)フタ
ルイミド、劣化防止剤、加硫促進剤およびイオウを添加
し、混練した。
さらに、加硫プレスにより145℃で25分間加硫した
後、各種の試験に供した。ただし下記ムーニースコーチ
性の試験は、加硫前の配合物を用いて行った。試験結果
を表−1にまとめた。
なお、各種の試験法は次のとおりである。
(1)ムーニースコーチ性 加硫前のゴム配合物につき、JIS K−6300に準拠し
て、125℃で最低値より5ポイント上昇するまでの時間
をスコーチタイムとした。
(2)レジリエンス リュプケタイプの試験機を用いて測定した。
(3)耐発熱性 ASTM D−623−58に準拠して測定した。すなわち、グ
ッドリッチ式の発熱試験機を用い、荷重35 lbs、ストロ
ーク6.35mm、振動数1800rpm、槽内温度40℃の条件で、4
0分後の発熱温度(40分後のゴム温度と初期ゴム温度の
差で表示)を測定した。
(4)60℃tanδ(損失係数) 岩本製作所製の粘弾性スペクトロメーターを用い、静
的荷重300g、振動数50Hz、温度60℃の条件で測定した。
値が小さくなるほど転動抵抗が小さいことを意味する。
(5)動倍率 岩本製作所製の粘弾性スペクトロメーターにより、温
度25℃、振動周波数100Hzで測定した。
(6)引張応力(M300) JIS K−6301に準拠し、ダンベル状試験片にて測定し
た。
(7)ブルーム性 加硫ゴムシートを、温度25℃、湿度50%の雰囲気に2
週間放置後、加硫ゴム表面を観察し、ブルーム発生のな
かったものは○、ブルームが発生したものは×で表示し
た。
実施例2 (配合処方) 原料ゴムを天然ゴムとブタジエンゴムとのブレンド系
にした上記配合処方に基づき、実施例1と同様の実験を
行った。なお加硫条件は、155℃で30分間とした。結果
を表−2にまとめた。
実施例3 (配合処方) バンバリーミキサーとして東洋精機製250mlラボプラ
ストミルを用い、オイルバス温度170℃で、上記配合処
方に基づきスチレン−ブタジエン共重合ゴムに、ジニト
ロジアミン類、カーボンブラック、ステアリン酸、プロ
セスオイルおよび亜鉛華を投入し、60rpmのミキサー回
転数で5分間混練した。この時のゴム温度は150〜160℃
であった。
次にこの配合物をオープンミルに移し、60〜70℃の温
度で、上記配合処方に示した2,3,5,6−テトラクロロ−
1,4−ベンゾキノン、老化防止剤、加硫促進剤およびイ
オンを添加し、混練した。
さらに、加硫プレスにより170℃で25分間加硫した
後、各種の試験に供した。ただし下記ムーニースコーチ
性の試験は、加硫前の配合物を用いて行った。試験結果
を表−3にまとめた。
なお、各種の試験法は次のとおりである。
(1)ムーニースコーチ性 加硫前のゴム配合物につき、JIS K−6300に準拠し
て、135℃で最低値より5ポイント上昇するまでの時間
をスコーチタイムとした。
(2)レジリエンス リュプケタイプの試験機を用いて測定した。
(3)耐発熱性 ASTM D−623−58に準拠して測定した。すなわち、グ
ッドリッチ式の発熱試験機を用い、荷重35 lbs、ストロ
ーク6.35mm、振動数1800rpm、槽内温度40℃の条件で、4
0分後の発熱温度(40分後のゴム温度と初期ゴム温度の
差で表示)を測定した。
(4)60℃tanδ(損失係数) 岩本製作所製の粘弾性スペクトロメーターを用い、静
的荷重100g、振動数10Hz、温度60℃の条件で測定した。
値が小さくなるほど転動抵抗が小さいことを意味する。
(5)引張応力(M300) JIS K−6301に準拠し、ダンベル状試験片にて測定し
た。
実施例4 (配合処方) 原料ゴムをスチレン−ブタジエン共重合ゴムと天然ゴ
ムまたはブタジエンゴムとのブレンド系にした上記配合
処方に基づき、実施例3と同様の実験を行った。なお加
硫条件は、155℃で50分間とした。結果を表−4にまと
めた。
〈発明の効果〉 本発明によれば、スコーチ特性が安定であり、かつす
ぐれた動的特性を有するゴム組成物が得られる。すなわ
ち本発明のゴム組成物は、スコーチ性が安定しており、
しかもレジリエンス、耐発熱性、60℃tanδおよび動倍
率が良好な水準に維持されている。したがってかかるゴ
ム組成物を、タイヤ部材、例えばタイヤのトレッド部に
適用した場合には、車の低燃費化やタイヤの耐久性向上
がはかられ、製品寿命の延長による経済性の改善が期待
される。また本発明のゴム組成物を防振ゴムに適用した
場合には、振動や騒音の低減がはかられ、例えばかかる
防振ゴムを搭載した車において、乗り心地の改善が期待
される。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カーボンブラックを含むゴム組成物であっ
    て、天然ゴムおよび/または合成ゴムからなる原料ゴム
    100重量部に対して、一般式〔I〕 (式中、Xは2価の鎖状脂肪族基、環状脂肪族基また芳
    香族基であって、基中にハロゲンまたは酸素を含んでも
    よい。R1は水素原子、鎖状脂肪族基、環状脂肪族基また
    は芳香族基であるが、XおよびR1がいずれも鎖状脂肪族
    基である場合は、R1を介して窒素原子同士が互いにさら
    に連結してもよい。R2およびR3はそれぞれ独立に水素原
    子または炭素数1〜12のアルキル基であり、R2とR3が結
    合して環を形成してもよい。) で示されるジニトロジアミン類0.1〜10重量部、および
    2,3,5,6−テトラクロロ−1,4−ベンゾキノン0.1〜3重
    量部を含有してなることを特徴とするゴム組成物。
  2. 【請求項2】原料ゴムが天然ゴム単独または天然ゴムを
    主体とする合成ゴムとのブレンド系である請求項1記載
    の組成物。
  3. 【請求項3】原料ゴムがスチレン−ブタジエン共重合ゴ
    ム単独またはスチレン−ブタジエン共重合ゴムを主体と
    する天然ゴムまたはブタジエンゴムとのブレンド系であ
    る請求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】一般式〔I〕中のXが炭素数4〜12の鎖状
    脂肪族基である請求項1〜3のいずれかに記載の組成
    物。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の組成物を
    用いたタイヤ。
  6. 【請求項6】当該組成物をトレッド部に用いた請求項5
    記載のタイヤ。
  7. 【請求項7】請求項1、2または4に記載の組成物を用
    いた防振ゴム。
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