JPH07120802A - カメラシステム - Google Patents

カメラシステム

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Publication number
JPH07120802A
JPH07120802A JP5263541A JP26354193A JPH07120802A JP H07120802 A JPH07120802 A JP H07120802A JP 5263541 A JP5263541 A JP 5263541A JP 26354193 A JP26354193 A JP 26354193A JP H07120802 A JPH07120802 A JP H07120802A
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JP
Japan
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control
mode
value
shooting
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Application number
JP5263541A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Miyasaka
哲雄 宮坂
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】簡易・迅速且つ適正な撮影情報の設定、及び適
正な撮影を行う。 【構成】操作部材5は手動設定された信号もしくは自動
的に生成される信号に基づいて撮影に必要な制御用撮影
情報4を発生し、制御部2は上記操作部材5によって発
生された上記制御用撮影情報4に基づいて撮影の制御を
行い、累積記憶部1は複数の撮影駒について上記制御部
2による制御の際に使用された上記制御用撮影情報4を
累積的に記憶可能であり、選択部3は上記累積記憶部1
に記憶された複数の上記制御用撮影情報4及び上記操作
部材5によって発生される上記制御用撮影情報のいずれ
かを上記制御部2に選択的に出力させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シャッタスピードや絞
り値等の撮影情報を記憶または記録するカメラシステム
に係り、特に露出制御時等のタイミングで撮影情報を累
積的に記憶または記録するカメラシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、撮影情報を記憶する機能を有する
カメラシステムに関する種々の技術が提案されている。
そして、例えば特開昭50−46131号公報では、撮
影情報をデジタル値に変換してカメラ外部へ出力する技
術が開示されており、実施例としては、出力されたシャ
ッタースピードと絞り値をフィルムに写し込む技術が示
されている。そして、実開平4−91339号公報で
は、カメラ本体に記憶された撮影制御データをパーソナ
ルコンピュータで読み出し、キーボード等の操作部材を
用いて当該撮影制御データを変更し、カメラはこの変更
された撮影制御データに基づき次からの撮影を行う技術
が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来技術では、カメラから一方的に撮影情報を出力する
か、外部装置から一方的に制御データを入力するかに限
定されていた。従って、前回撮影した写真の出来が良
く、同じ設定状態で再度撮影したい場合であっても前回
の撮影情報を紙などに記録しておき、操作部材を操作し
てカメラに入力させる必要が有った。更に撮影シーンが
複数の場合には、撮影毎に撮影情報を再設定する必要が
有った。また、前回撮影した写真の出来が悪いので制御
データを変更しようとしても、次の撮影で適正露出が得
られるという保証は無く、初心者にとっては危険であっ
た。このように、従来技術では記憶された撮影情報が次
の撮影に有効に利用されていなかった。
【0004】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、撮影情報を累積的に記憶
し、後から累積記憶された情報の一部を選択的に撮影条
件として設定することを可能とし、簡易・迅速且つ適正
な撮影情報の設定及び当該撮影情報に基づく適正な撮影
を行うことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のカメラシステムは、手動設定された信号も
しくは自動的に生成される信号に基づいて撮影に必要な
制御用撮影情報を発生する情報発生手段と、上記情報発
生手段によって発生された上記制御用撮影情報に基づい
て撮影の制御を行う制御手段と、複数の撮影駒について
上記制御手段による制御の際に使用された上記制御用撮
影情報を累積的に記憶可能な記憶手段と、上記記憶手段
に記憶された複数の上記制御用撮影情報及び上記情報発
生手段によって発生される上記制御用撮影情報のいずれ
かを上記制御手段に選択的に出力させる選択手段とを具
備したことを特徴とする。
【0006】
【作用】即ち本発明のカメラシステムでは、情報発生手
段は手動設定された信号もしくは自動的に生成される信
号に基づいて撮影に必要な制御用撮影情報を発生し、制
御手段は上記情報発生手段によって発生された上記制御
用撮影情報に基づいて撮影の制御を行い、記憶手段は複
数の撮影駒について上記制御手段による制御の際に使用
された上記制御用撮影情報を累積的に記憶可能であり、
選択手段は上記記憶手段に記憶された複数の上記制御用
撮影情報及び上記情報発生手段によって発生される上記
制御用撮影情報のいずれかを上記制御手段に選択的に出
力させる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。先ず図1には本発明のカメラシステムの
概念図を示し説明する。図1において、制御用撮影情報
4とは露出モードや測光モード等のモード情報及びシャ
ッタースピードや絞り値等の数値情報等、撮影に必要な
情報のことであり、当該制御用撮影情報4に基づいて撮
影制御が行われる。そして、累積記憶部1は例えば撮影
制御時、即ち露出制御時に当該制御用撮影情報4を累積
的に記憶するためのものであり、1回目の撮影制御では
「撮影情報1」という領域に撮影情報が記憶され、2回
目の撮影制御では「撮影情報2」という領域に撮影情報
が記憶される。さらに、操作部材5は露出モード選択ス
イッチやシャッタースピード設定用のダイヤル等の操作
部材であり、これにより制御用の撮影情報が設定され
る。また、選択部3は上記累積記憶部1に記憶された撮
影情報及び上記操作部材5による撮影情報のいずれかを
選択するためのものであり、通常は操作部材5が選択さ
れ、撮影者は操作部材5により撮影情報を設定して撮影
制御を行う。
【0008】従って、本発明のカメラシステムでは、撮
影を繰り返し行っていく中で、過去と同じような撮影状
況に遭遇した場合には、選択部3により過去の撮影情報
の中から現在の撮影状況と同じ状況の撮影情報を選択
し、制御用撮影情報として設定することができる。
【0009】次に図2には絞りとシャッタースピードを
変えながらレリーズ操作(露出制御)を行った場合の上
記累積記憶部1の記憶内容を示し説明する。いま、1回
目の撮影では絞りとシャッタースピードを「F2,1/
250」に設定してレリーズし(図2(a)参照)、2
回目の撮影では絞りとシャッタースピードを「F2.
8,1/125」に設定してレリーズし(図2(b)参
照)、3回目の撮影では絞りとシャッタースピードを
「F4,1/60」に設定してレリーズした場合(図2
(c)参照)を想定する。ここで、先に図2(a)に示
した内容と同じ設定を希望する場合、本発明によれば、
絞りとシャッタースピードを変更することなく、累積記
憶部1に記憶された1番目の撮影情報を選択するだけで
「F2,1/250]という設定が即座に行える(図2
(d)参照)。
【0010】尚、ここでは絞りとシャッタースピードを
記憶していたが、それ以外に「露出モード」、「測光モ
ード」などのモード情報や、「ストロボ発光モード」な
どのアクセサリの情報等を記憶し、当該情報を選択する
ことも可能である。
【0011】次に図3(a)には本発明のカメラシステ
ムの上方向からの外観図を示し、図3(b)には本発明
のカメラシステムの後方向からの外観図を示し説明す
る。カメラ11の上面には、露出モード「P,A,S,
M」と電源オフ「OFF」と累積記憶部1からの読み出
しモード「U」を選択するモードダイヤル12と、露出
補正ダイヤル13と、シャッタースピードや読み出す撮
影情報の番号を指定するための電子ダイヤル14と、オ
ートフォーカス(AF)や露出制御を行うレリーズ釦1
5と、撮影情報を表示する外部表示16と、ストロボと
発光モードを通信するためのストロボ通信用接点20と
が設けられている。
【0012】そして、レンズ17にはAF時の距離を表
すと共にマニュアルフォーカス(MF)時の距離設定を
行う距離リング18と、絞りの設定を行う絞りリング1
9と、AFとMFを選択するフォーカス切替レバー58
が設けられている。これらレンズ17の操作部材の情報
は、後述するようにエンコーダーやスイッチで読み取ら
れ、カメラ11に伝達される。また、絞りリング19は
機械的に絞りの口径を決定するものではなく、露出モー
ドが絞り優先モードかマニュアルモードのときの絞り値
を設定するものであり、他の露出モードのときには作用
しない。
【0013】さらに、カメラ11の後面の下部には「シ
ングル・コンティニュアス・セルフタイマ」を選択する
ドライブモード設定釦23と、「シングルAF・コンテ
ィニュアスAF」を選択するフォーカスモード設定釦2
4と、「平均測光・中央重点測光・多分割評価測光」を
選択する測光モード設定釦25とが設けられている。
【0014】そして、それぞれの設定釦23乃至25は
1回押す毎にモードが変更され、各モードは外部表示1
6に表示される。また、カメラ11の後面の下部には、
累積記憶された撮影情報を読み出したり変更するための
端末通信用コネクタ21も設けられている。
【0015】さらに、カメラ11の後面の後蓋部31の
中央には、時刻表示32と時刻修正釦33とが設けられ
ており、後述するように時刻情報も撮影情報として記憶
される。また、後蓋部31の左側は累積記憶部1への書
き込み制御を行うための操作部材であり、符号26はレ
リーズ以外で書き込みを行いたいときに操作する書き込
み釦を示しており、当該釦26を押すと該時点の撮影情
報が記憶される。
【0016】さらに、符号27は累積記憶部1に記憶さ
れた撮影情報を全て消去するためのメモリオールクリア
釦である。また、符号28はレリーズ時に書き込みを行
うか否かを選択するためのスイッチであり、「ON」で
は書き込みを許可し、「OFF」では書き込みが禁止さ
れる。
【0017】そして、後蓋部31の右側は累積記憶部1
からのデータの読み出し制御を行うための操作部材であ
り、モードダイヤル12が「U」の位置にあり、且つ読
み出し釦29が押されると、累積記憶部1からの読み出
しを行い、更に、電子ダイヤル14の操作によって読み
出す撮影情報を選択することができる。また、モードダ
イヤル12が「OFF」から「U」に設定されたときに
は、読み出し釦29を操作していなくても所定番号の撮
影情報が読み出される。
【0018】さらに、符号30は読み出す撮影情報のス
テップ数を設定する読み出しステップ数設定スイッチで
あり、通常は「1」に設定し、1つの撮影情報だけを読
み出す。この読み出しステップ数設定スイッチ30を
「3」に設定すると1回目の露出制御は1番目の撮影情
報で行われ、2回目の露出制御は2番目の撮影情報で行
われ、3回目の露出制御は3番目の撮影情報で行われる
といった具合に読み出す番号が露出制御の度に自動的に
更新される。尚、後蓋部31に累積記憶部1を設け、後
蓋部31をカメラ本体11と着脱自在とすることによっ
て、累積記憶操作をカメラ11のアクセサリとして後か
ら追加することもできる。
【0019】次に図4にはカメラ11及びレンズ17の
ブロック構成図を示し説明する。レンズ17内にはCP
U40が設けられており、通信用接点41を介してカメ
ラ内に設けられているCPU42と通信を行っている。
そして、撮影レンズ34はフォーカス切替部58を介し
てレンズ駆動用アクチュエータ36に接続されており、
フォーカス切替部58が「AFモード」の場合はレンズ
駆動用アクチュエータ36により撮影レンズ34が合焦
位置まで駆動され、フォーカス切替部58が「MFモー
ド」の場合は距離リング18の操作で距離設定される。
いずれのモードでも撮影レンズ34の位置はエンコーダ
38で検出され、CPU40を介して距離情報としてカ
メラ11のCPU42に送信される。そして、絞り羽3
5は絞り駆動用アクチュエータ37によってカメラ11
から受信した絞り値に設定される。さらに、絞りリング
19にはエンコーダ39が配設されており、絞り設定値
がカメラ11のCPU42に送信される。
【0020】一方、カメラ11のCPU42の内部には
制御情報を記憶しているランダムアクセスメモリ(RA
M)59があり、最終的な撮影制御は当該RAM59に
記憶されたデータに基づいて行われる。さらに、カメラ
11には半透過型のメインミラー43が設けられてお
り、当該メインミラー43で反射された被写体像はスク
リーン44に写り、このメインミラー43を透過した光
は後方のサブミラー47で反射され、測距センサ51に
導かれる。このメインミラー43はミラー制御用アクチ
ュエータ50によって観察位置から対比位置へ駆動され
る。そして、スクリーン44の被写体像はペンタプリズ
ム45によって不図示のファインダと測光センサ46と
にそれぞれ導かれる。
【0021】また、シャッタ制御用アクチュエータ52
は露出制御時にシャッタ48を開閉する。そして、フィ
ルム駆動用アクチュエータ53は露出制御終了後にフィ
ルム49を巻き上げる。これらアクチュエータ52,5
3はCPU42の出力ポートに接続されており、当該C
PU42内部のプログラムによって制御される。そし
て、前述した撮影情報設定用の操作部材12乃至14,
23乃至25及びレリーズ釦15やパトローネのフィル
ム感度検出部57はCPU42の入力ポートに接続され
ている。さらに、焦点検出用の測距センサ51や5分割
された測光センサ46のアナログ出力はCPU42のア
ナログ/デジタル(A/D)変換ポートに入力されてお
り、このアナログ出力はCPU42にてデジタル値に変
換される。
【0022】さらに、カメラ11のCPU42にはレン
ズ17との通信用ポートやストロボとの通信用ポート、
端末装置との通信用ポートが設けられており、それぞれ
のアクセサリとはシリアル方式でデータを送受信する。
また、レンズ17との通信においては、当該レンズ17
から焦点距離、開放絞り値、最小絞り値などのレンズ固
有のデータ、及び設定絞り値、距離リングの距離情報、
AF/MF情報を受信し、露出制御時に制御絞り値を送
信し絞りを制御する。また、ストロボとの通信において
はストロボで設定されている「発光モード」を受信する
と共に、露出制御前に「発光モード」を送信し発光を制
御する。そして、端末装置との通信においては、累積記
憶部54に記憶された撮影情報を送信し、端末装置の操
作によって記憶された撮影情報を変更する。
【0023】また、カメラ11の後蓋部31に設けられ
た制御用操作部材26乃至30はCPU42の入力ポー
トに接続されている。この後蓋部31に設けられた時刻
発生回路55は「年・月・日・時・分・秒」などの日付
け及び時刻データを発生しカメラ11のCPU42に送
る。通常は現在の時刻が表示部32に表示されるが、記
憶された撮影情報を読み出した場合には、撮影情報の時
刻がCPU42から送られ表示される。更に後蓋部31
には累積記憶部54が設けられており、CPU42内の
RAM59の制御用撮影情報が累積記憶部54に書き込
まれる。
【0024】そして、この累積記憶部54から読み出さ
れた撮影情報がCPU42のRAM59に設定される。
尚、累積記憶部54はEEPROM(電気的書き込み消
去可能記憶素子)や電池でバックアップされたRAM等
が適当であるが、CPU42内部のRAMを累積記憶部
54として使うことも可能である。
【0025】次に図5(a)にはストロボ70の外観図
を示し、図5(b)には発光モード選択スイッチ72を
操作したときの発光モード表示71の変化を示し説明す
る。発光モード選択スイッチ72を押す毎に、表示は7
5→76→77といった具合に順次変化していく。尚、
符号75は発光禁止モード、符号76,77,80,8
1は発光量が自動制御される閃光発光モード、符号7
8,79,82,83は発光量が所定値で制御される閃
光発光モード、符号84はシャッタ走行中に定常的に発
光を持続するフラット発光モードをそれぞれ示してい
る。そして、特にモード77,81では、本発光の前に
赤目低減のためのプリ発光を行い、モード80,81,
82,83ではシャッタ後幕走行開始時に発光を行う。
【0026】次に図6(a)は端末装置86を通信ケー
ブル85を介してカメラ11と接続した外観図を示した
ものであり、端末装置86の画面87にはトラックボー
ル89の操作に基づいて移動するカーソル88が表示さ
れる。操作者は、トラックボール89又はキーボード9
0の操作でカメラ11との通信を行い、撮影情報を読み
出したり変更する。
【0027】そして、図6(b)は累積記憶部54とし
てICカード等の着脱可能な記憶媒体を採用し、端末装
置86でICカード内の撮影情報を読み出したり変更す
るシステムの外観図を示したものであり、このように累
積記憶部54を着脱可能なものにしておけば、先に図6
(a)に示したような通信ケーブル85が要らないの
で、カメラ11の端末通信用コネクタ21も不要とな
る。
【0028】次に図7には累積記憶部54の詳細な記憶
内容を示し説明する。先ず図7(a)は記憶内容全体を
示したもので、アドレスは000番地から1FF番地ま
であり、全部で512バイトのデータを記憶できる。0
00番地から00F番地(上位アドレス00)の16バ
イトはシステム情報記憶用領域で、詳細には図7(b)
に示すような情報が記憶されている。さらに、010番
地から1FF番地まで(上位アドレス00から1Fま
で)が撮影情報を記憶している領域であり、1つの撮影
情報は16バイトとして、31の撮影情報を記憶でき
る。
【0029】よって、最初の撮影情報は010番地から
01F番地(上位アドレス01)に記憶され、次の撮影
情報は020番地から02F番地(上位アドレス02)
に記憶される。尚、図7(c)は1つの撮影情報の内容
を表したものである。
【0030】そして、図7(b)において、「読み出し
撮影情報ナンバー」は何番目の撮影情報を読み出したか
を記憶しておく領域であり、読み出し釦29と電子ダイ
ヤル14を操作して読み出した撮影情報の番号を記憶し
ておく。これによって、モードダイヤル12を「OF
F」から「U」に回したとき、前回選択した番号の撮影
情報が即座に読み出され、再度選択のための操作をせず
に済む。「最終撮影情報ナンバー」は何番目の撮影情報
までを書き込んだかを記憶しておく領域であり、レリー
ズ時又は書き込み釦26を操作したとき、次の記憶用ア
ドレスを発生させるためのものである。これによって書
き込みアドレスを指定することなく、撮影情報が順次記
憶されていく。
【0031】さらに、図7(c)において、モード情報
は各2ビットで表されて下位アドレスの0に記憶され、
露出演算された結果の絞り値とシャッタースピードは下
位アドレスの1と2に記憶され、露出補正値は下位アド
レスの3に記憶される。レンズ17からの距離エンコー
ダで表される被写体距離データは下位アドレスの4に記
憶され、焦点距離と開放絞り値は下位アドレスの5と6
に記憶される。撮影駒数と撮影時刻は下位アドレスの7
と8に記憶される。そして、下位アドレスの9とAとB
には平均測光値と分割パターンの測光値が記憶される
が、それぞれは正数部(4ビット)だけを記憶し記憶容
量を削減している。
【0032】そして、ストロボの発光モードとフィルム
感度は下位アドレスのDに記憶される。さらに、フィル
ム感度も容量を削減するため、正数部(4ビット)だけ
を記憶しておく。そして、下位アドレスのDの下位4ビ
ットは、評価測光モードの場合に中央部分の重み付けを
いくらにしたかを記憶する領域であり、撮影するシーン
によって記憶される値が変わる。尚、下位アドレスのD
の上位4ビットは、AF制御を何回行ったかを記憶する
領域である。
【0033】また、下位アドレスのEはAF制御の時の
合焦判定レベル、即ち合焦と判定するためのデフォーカ
ス量を記憶する領域で通常は所定値が記憶される。そし
て、下位アドレスのFは記憶された撮影情報が読み出さ
れたときに、記憶された撮影情報内の数値情報を優先的
に制御用データとして設定するかを判断するための8ビ
ットのフラグを記憶しておく領域であり、カメラ11が
書き込むときは全ビット「0」(優先設定禁止)が記憶
される。
【0034】従って、端末装置86によってこれらのビ
ットを「1」に書き換えることによって、記憶された数
値情報を優先的に設定させることが出来る。また、逆に
カメラ11が全ビット「1」(優先設定許可)を記憶し
ておき、端末装置86によってこれらのビットを「0」
に書き変えても良い。
【0035】次に図8には優先設定の各ビットが有する
意味を示し説明する。先ずビット0(b0)は絞り設定
値の設定を記憶データに従うかを指定するもので、通常
は「0」なのでレンズの絞りリング19に従った設定値
となるが、「1」にすると記憶データ(AVM)が絞り
設定値となる。これは、マクロ撮影やポートレート撮影
で絞りを固定しておきたいときには効果がある。
【0036】そして、ビット1(b1)は露出補正値の
設定を記憶データに従うかを指定するもので、通常は
「0」なので露出補正ダイヤル13に従った設定値とな
るが、「1」にすると記憶データ(CVM)が露出補正
設定値となる。ハイライト制御やシャドー制御のように
露出補正値を固定したい場合に効果がある。
【0037】さらに、ビット2(b2)はシャッタース
ピードの設定を記憶データに従うかを指定するもので、
通常は「0」なので何も行わないが、「1」にすると記
憶データ(TVM)がシャッタースピードとなる。スト
ロボ撮影で、同調秒時限界にしたい場合や、スローシン
クロで長秒時にしたい場合に効果がある。
【0038】そして、ビット3(b3)は被写体距離設
定を記憶データに従うかを指定するもので、通常は
「0」なので何も行わないが、「1」にすると記憶デー
タ(FDM)にフォーカスレンズを駆動する。風景撮影
などで、固定距離に即座に設定したい場合に効果があ
る。
【0039】さらに、ビット4(b4)はストロボ発光
モードの設定を記憶データに従うかを指定するもので、
通常は「0」なので何も行わないが。「1」にすると記
憶データ(SMODEM)が発光モードとしてストロボ
に送信される。ストロボ側の発光モード釦を操作せずに
即座に発光モードを設定したい場合に効果がある。
【0040】また、ビット5(b5)は評価測光の中央
重点度の設定を記憶データに従うかを指定するもので、
通常は「0」なので評価測光は予め組み込まれたアルゴ
リズムに従うが、「1」にすると記憶データ(SM)の
中央重点度に基づき測光演算される。逆行の場合、中央
をより重点的に測光したい場合に効果がある。
【0041】そして、ビット6(b6)はAF回数の設
定を記憶データに従うかを指定するもので、通常は
「0」なので予め組み込まれたアルゴリズムに従うが、
「1」にすると記憶データ(AFCNTM)の回数にA
F制御が制限される。ピントを重視するときAF回数を
多くして暗いところでも合焦させたい場合に効果があ
る。
【0042】さらに、ビット7(b7)は合焦判定レベ
ルの設定を記憶データに従うかを指定するもので、通常
は「0」なので予め組み込まれたアルゴリズムに従う
が、「1」にすると記憶データ(AFTHM)の判定レ
ベルが合焦レベルとなる。特に、シャッタチャンスを重
視するとき、判定レベルを広げて早くレリーズさせたい
場合に効果がある。
【0043】次に図9にはCPU42内部の制御用の撮
影情報記憶RAM59の内容を示し説明する。RAM5
9のアドレスの00番地から13番地までの撮影情報
は、書き込み時に累積記憶部54に書き込まれ、読み出
し時に累積記憶部54から読み出された情報が設定され
る。アドレス00番地と07番地と19番地と1A番地
の内容はCPU42のスタンバイ時にシステム情報とし
て累積記憶部54のアドレス000番地に書き込まれ、
スタンバイから起動したとき累積記憶部54のアドレス
000番地のシステム情報が設定される。14番地から
18番地までは露出演算の時に使用される設定値を記憶
している部分であり、19番地は累積記憶部54の読み
出しに使用されるレジスタであり、1A番地は書き込み
の時に使用されるレジスタである。また、1B番地以降
は汎用のレジスタである。それぞれがどのように使用さ
れているかはについては後述する。
【0044】次に図10及び図11の」フローチャート
にはCPU42の動作シーケンスを示し説明する。先ず
図10のフローチャートを参照して、累積記憶部54か
らの読み出し動作のシーケンスについて説明する。CP
U42は電源(電池)が入るとリセットされ、処理を開
始する。先ずステップS1では、CPU42はモードダ
イヤル12が「OFF」かどうかをを判別し、当該モー
ドダイヤル12が「OFF」の場合はステップS2に移
行し、CPU42内部のRAM59のアドレス00番地
を「OFF時モードデータ」とし、07番地を「OFF
時駒数」とし、19番地を「読み出し撮影情報ナンバ
ー」とし、1A番地を「最終撮影情報ナンバー」として
累積記憶部54のアドレス000番地(システム情報)
に書き込みステップS3に移行する。 このステップS
3では、スタンバイ状態となり、CPU42のシステム
クロックが停止し、モードダイヤル12の操作(「OF
F」から「P」又は「OFF」から「U」)によって割
込信号が発生すると、システムクロックの発振を開始し
上記ステップS1に戻る。
【0045】一方、上記ステップS1でモードダイヤル
12が「OFF」以外の場合はステップS4,S8,S
5,S6のいずれかに移行する。即ち、モードダイヤル
12が「OFF」から「P」に操作された場合はステッ
プS4に移行し、「P」,「A」,「S」,「M」のい
ずれかの露出モードが選択されている場合はステップS
8に移行し、「OFF」から「U」に操作された場合は
ステップS5に移行し、「U」が選択されている場合は
ステップS6に移行する。
【0046】先ずステップS4では累積記憶部54のシ
ステム情報(000番地)を読み出した後、ステップS
8に移行する。尚、このステップS4の処理は、前述の
ステップS2の処理とは逆であり、累積記憶部54のア
ドレス000番地(システム情報)の情報をRAM59
の00番地(モード)と07番地(駒数)と19番地
(読み出し撮影情報ナンバー)と1A番地(最終撮影情
報ナンバー)とに設定する。これによって、モードダイ
ヤル12を「OFF」にする直前のドライバーモードと
フォーカスモードと測光モードとが再設定される。
【0047】そして、ステップS8ではモードダイヤル
12で選択されている露出モードをRAM59の00番
地の露出モードに設定し、ステップS9へ移行する。そ
して、このステップS9ではRAM59の13番地(撮
影情報優先度指定=PRIOR)をクリアした後、ステ
ップS16へ移行する。
【0048】さらに、ステップS5では、上記ステップ
S4と同様に累積記憶部54のシステム情報(000番
地)を読み出しステップS10へ移行する。そして、ス
テップS10では、レジスタ(k)に読み出し撮影情報
ナンバー(n)を設定し、ステップS11へ移行する。
このレジスタ(k)についての詳細は後述する。
【0049】また、ステップS6では、読み出し釦29
の操作状態を判別し、当該読み出し釦29が「OFF」
から「ON」になったとき(最初に押されたとき)はス
テップS11に移行し、「ON」のとき(押され続けて
いるとき)はステップS7に移行し、「OFF」のとき
はステップS14に移行する。
【0050】そして、ステップS7では電子ダイヤル1
4が操作されたかを判別し、当該電子ダイヤル14が右
方向に回されたときはステップS15に移行し、読み出
しナンバー(n)を次の値(n+1)にし、電子ダイヤ
ル14が左方向に回されたときはステップS15´に移
行し読み出しナンバー(n)を1つ前の値(n−1)に
し、電子ダイヤル14がどちらにも回されていなければ
ステップS14に移行する。このステップS15,S1
6の処理の後はステップS11に移行する。
【0051】さらに、ステップS11では読み出しナン
バー(n)で指定された撮影情報を累積記憶部54から
読み出す。よって、モードダイヤル12が「OFF」か
ら「U」になったときは、前回「U」モードで読み出し
ていた撮影情報が再び読み出される。また、「U」モー
ドにしたままで読み出し釦29を押しながら電子ダイヤ
ル14を回すと、撮影情報のナンバーを選択することが
できる。
【0052】このステップS11の処理の後はステップ
S12に移行し、読み出した撮影情報のモードに関する
部分(撮影情報の下位アドレス=0の内容)をRAM5
9の00番地に設定する。よって過去に書き込まれたモ
ードが一括して設定される。
【0053】ステップS12の後はステップS13に移
行し、読み出した撮影情報の優先度指定データ(撮影情
報の下位アドレス=F)の内容がRAM59の13番地
(PRIOR)に設定される。外部の端末装置86で優
先度の指定データを「1」に書き換えておくと、絞り値
や露出補正値が絞りリング19や露出補正ダイヤル13
の設定に関わらず強制的に撮影情報の値に設定される。
そして、このステップS13の後はステップS14に移
行する。このステップS14では読み出し釦29が押さ
れているかを判別し、押されていればステップS1に移
行し、押されていなければステップS16に移行する。
【0054】よって、モードが「U」のときに読み出し
釦29を押した状態にしていると、ステップS16以降
の処理には移行せず読み出しナンバーの選択状態となっ
ている。そして、ステップS16乃至S20では、それ
ぞれサブルーチン「モード処理」,「露出演算」,「A
F制御」,「表示」,「外部端末処理」のシーケンスを
実行するが詳細は後述する。そして、ステップS20の
後は図11のステップS21へ移行する。
【0055】次に図11のフローチャートを参照して、
累積記憶部54へのデータの書き込み動作のシーケンス
について説明する。先ずステップS21ではレリーズ釦
15の2段目のスイッチが「ON」しているかを判別
し、当該スイッチが「ON」の場合はステップS22に
移行し、「OFF」の場合はステップS29に移行す
る。このステップS22ではフォーカスモードの判別を
行い、シングルフォーカスモードの場合はステップS2
3に移行して合焦の判別を行い、合焦の場合はステップ
S24に移行し、それ以外の場合はステップS29に移
行する。
【0056】そして、ステップS24ではドライブモー
ドの判別をし、シングルドライブモードの場合はステッ
プS25に移行し、セルフタイマーモードの場合はステ
ップS26に移行してセルフタイマの時間をカウントし
た後、ステップS27(レリーズ制御)に移行し、コン
ティニュアスドライブモードの場合は直接ステップS2
7に移行する。
【0057】上記ステップS25では2段目のスイッチ
の状態変化を判別し、「OFF」から「ON」状態に変
化した場合はステップS27に移行し、それ以外の場合
はステップS29に移行する。よって、フォーカスモー
ドがコンティニュアスAFモードかマニュアルフォーカ
スモード(MF)の場合は、合焦・非合焦に関わらずレ
リーズ制御を行い、シングルAFモードの場合は合焦し
ているときだけレリーズ制御を行う。
【0058】そして、ステップS27のレリーズ制御
は、撮影レンズ17の絞りを制御絞り値(RAM59の
01番地のデータ)に絞り込み、メインミラー43を撮
影位置に退避させ、シャッタ48を制御シャッタースピ
ード値(RAMの02番地のデータ)で開閉させる。次
いで、絞りを開放に戻し、メインミラー43を観察位置
に戻しフィルム49を巻き上げる。
【0059】これらのレリーズ制御が終了するとステッ
プS28に移行し、レリーズ時の書き込み許可スイッチ
28が「ON」しているかを判別し、「ON」の場合は
ステップS32´に移行し、「OFF」の場合はステッ
プS34に移行する。
【0060】また、ステップS30ではオールクリア釦
27がONしたかを判別し、「ON」の場合はステップ
S31に移行し、累積記憶部54の全撮影情報を消去
し、「OFF」の場合はステップS1に戻る。
【0061】そして、ステップS32では最終撮影情報
ナンバー値(m)を次のナンバー(m+1)にしてステ
ップS33に移行する。このステップS33ではCPU
42のRAM59の00番地から13番地までの制御デ
ータを累積記憶部54のm番目のアドレスに撮影情報と
して書き込む。さらに、書き込み許可スイッチが「O
N」状態のときは、レリーズを行う毎にステップS3
2,S33の処理が行われるので、制御データが累積記
憶部54に累積的に記憶されていく。
【0062】一方,ステップS29では書き込み釦26
が「ON」しているかを判別し、「ON」の場合はステ
ップS32に移行するので、レリーズ以外の時にも書き
込み釦26を押すことによって同様の累積記憶が行え
る。そして、このステップS29では書き込み釦26が
「OFF」のときステップS30へ移行する。
【0063】また、ステップS33のレリーズによる書
き込み処理が終了した後はステップS34に移行し、書
き込み釦26による書き込み処理が終了した後は図10
のステップS1に戻る。このステップS34では、読み
出しステップ数設定スイッチ30が「1」になっている
か「3」になっているかを判別し、「1」の場合はステ
ップS1に移行し、「3」の場合はステップS35に移
行する。
【0064】さらに、ステップS35ではレジスタ
(k)の値と読み出しナンバー(n)の値の差を判別
し、差が2以下ならばステップS37に移行し、(k)
の値を増やした後、ステップS38に移行する。また、
差が3ならばステップS36に移行し、(k)の値を
(n)と同じにしてステップS38に移行する。そし
て、このステップS38では(k)で指定されたナンバ
ーの撮影情報を読み出し、図10のステップS12へ戻
る。
【0065】例えば最初の読み出しナンバーが「1」
で、読み出しステップ数が「3」になってると、レリー
ズ前には1番目の撮影情報が読み出され、1回目のレリ
ーズが終了した時点で自動的に2番目の撮影情報が読み
出され、2回目のレリーズが終了した時点で自動的に3
番目の撮影情報が読み出され、3回目のレリーズが終了
した時点で自動的に1番目の撮影情報が読み出される。
【0066】このようにレリーズ毎に自動的に読み出し
ナンバーを変えて行くことによって、以下のような応用
撮影が可能となる。即ち、例えば露出補正値を変化させ
て3枚の撮影を行い、後でこの撮影情報を読み出すと3
枚の露出ずらし撮影が簡単に行える。また、例えば被写
体距離を変化させて3枚の撮影を行い、後でこの撮影情
報を読み出すと3枚のピントずらし撮影が簡単に行え
る。また、例えば絞り設定値を変化させて3枚の撮影を
行い、後でこの撮影情報を読み出すと3枚の深度ずらし
撮影が簡単に行える。
【0067】従来、このような段階撮影モードを設ける
と操作部材が増えたり、操作が繁雑になってしまった
り、細かなずらし量の設定が出来ない等の問題があった
が、上述の方法により簡単に設定と読み出しが行えるよ
うになる。さらに、累積記憶部54には後蓋部31の撮
影情報が記憶できるので、3つの撮影情報を一組の段階
撮影の情報としても10組の段階撮影モードを記憶でき
ることになる。
【0068】次に、図12にはサブルーチン「モード処
理」のフローチャートを示し説明する。本シーケンスで
は、主に読み出した撮影情報内の「撮影情報優先度指定
データ」に基づき、カメラ11或いはアクセサリの設定
値を制御用の設定値とするか、読み出した撮影情報内の
情報を設定値とするかを判断し設定を行っている。
【0069】先ずステップS40ではレンズ17内のC
PU40からレンズ17のデータを受信する。ここで
は、レンズ17のデータはCPU42内のRAM59の
04番地(FD),05番地(FL),06番地(AV
O)にそれぞれ記憶される。これ以降の処理は、撮影情
報の優先度指定に関する処理であるので、その処理を中
心に説明をする。尚、以下の説明では「b0」から「b
7」の記号はRAM59の13番地(PRIOR)のビ
ットを示している。
【0070】被写体距離が優先指定されて(b3=
1)、且つレンズ17がMFモードでない場合はステッ
プS41,S42,S43と移行し、撮影情報の被写体
距離データ(FDM)の距離にレンズ17を駆動する。
そして、それ以外の場合はレンズ17の駆動は行われな
い。
【0071】そして、絞り値が優先指定されて(b0=
1)、且つレンズ17の絞りリング19が変化(操作)
していない場合はステップS46,S47,S48と移
行し、撮影情報の絞り値データ(AVM)をRAM59
の絞り設定値(AVset)に入れる。そして、それ以
外の場合はステップS50によってレンズ17の絞りリ
ング19の設定値がAVsetに入る。
【0072】さらに、ステップS51では、ストロボか
ら発光モードを受信し、発光モードが優先指定されて
(b4=1)且つストロボ70のモード釦が操作されて
いない場合はステップS52乃至S54と移行し、撮影
情報の発光モード(SMODEM)をRAM59の発光
モード(SMODE)に入れる。それ以外の場合は、ス
テップS56によって受信した発光モードがSMODE
に入る。そして、ステップS57でSMODEMをスト
ロボ70に送信する。
【0073】また、露出補正値が優先指定されて(b1
=1)、且つカメラ11の露出補正ダイヤル13が操作
されていない場合はステップS58乃至S60と移行
し、撮影情報の露出補正値(CVM)をRAM59の露
出補正設定値(CVset)に入れる。そして、それ以
外の場合はステップS62によって露出補正ダイヤル1
3の設定値がAVsetに入る。
【0074】さらに、シャッタスピードが優先指定され
て(b2=1)、且つシャッタ優先モードかマニュアル
露出モードで、且つ電子ダイヤル14が操作されていな
い場合はステップS63,S64,S67,S68と移
行し、撮影情報のシャッタスピード値(TVM)をRA
M59のシャッタスピード設定置(TVset)に入れ
る。そして、それ以外の場合はステップS65、S66
によって電子ダイヤル14の操作でTVsetの値を変
更する。
【0075】最後に、ステップS70に移行し、時刻発
生回路55から時刻データを入力する。尚、図12の処
理では、優先指定されて設定された設定値を、後から操
作部材を使って変更できるように、優先設定後はフラグ
を「0」にしている。
【0076】そして、ステップS45の「b3=0」は
優先的な距離駆動後はAFによる駆動を行うための処置
であり、ステップS49の「b0=0」は優先的な絞り
値設定の後に、絞りリング19が操作されたら、絞りリ
ング19による絞り値設定を行うための処理である。ま
た、ステップS55の「b4=0」は優先的な発光モー
ド設定の後に、ストロボの発光モードが操作されたら、
ストロボによる発光モード設定を行うための処理であ
り、ステップS61の「b1=0」は優先的な露出補正
値設定の後に、露出補正ダイヤル13が操作されたら、
当該露出補正ダイヤル13による設定を行わせるための
処理である。そして、ステップS69の「b2=0」は
優先的なシャッタースピード設定の後に、電子ダイヤル
14が操作されたら、電子ダイヤル14による設定を行
わせるための処理である。
【0077】このように、優先度指定がされていても、
操作部材が操作されると設定値やモードを変更できるの
で、取り敢えず撮影情報を読み出しておき、撮影状況に
応じて設定値を変更するということも出来る。また、優
先度指定がされていなければ、操作部材の設定値がその
まま制御値や制御モードになる。
【0078】次に図13にはサブルーチン「露出演算」
のフローチャートを示し説明する。先ずステップS80
では測光センサ46の各パターン(A・B・C・D・E
・F)から出力される測光値をA/D変換し、CPU4
2のRAM59の0A番地から0E番地に記憶する。次
にステップS81で各パターンの測光値を平均して平均
測光値(BVAVE)を求める。
【0079】次にステップS82で測光モードの判別を
行い、中央重点測光モードの場合はステップS83に移
行し、中央部の測光値(BVA)を被写体輝度としてR
AM59の17番地(BVset)に入れ、平均測光モ
ードの場合はステップS84に移行してBVAをBVs
etに入れ、評価測光モードの場合はステップS85に
移行する。このステップS85乃至S89までの処理は
評価測光による被写体輝度算出処理である。
【0080】ステップS85では、平均測光値が暗い場
合はステップS84に移行し、明るい場合はステップS
86に移行する。このステップS86ではBパターン
(画面右上)の輝度が極めて明るいかをBV=10のレ
ベルで判定し、明るい場合はステップS87に移行して
BV=10をBパターンの測光値とする所謂「ハイカッ
ト」を行う。これによって太陽光などが画面に入った場
合でも、それを無視することが出来る。同じような処理
を他の周辺パターン(C・D・E)の測光値についても
行う。
【0081】さらに、ステップS88では撮影情報の中
央重点度データが優先されているかをPRIORの5ビ
ット目(b5)で判断し、優先指定されている場合はス
テップS89に移行し、読み出した撮影情報の中央重点
度データ(SM)をレジスタ(S)に設定する。また、
優先指定されていない場合はステップS90に移行す
る。
【0082】このステップS90では中央部と周辺部の
測光値から被写体が逆光状態にあるかを判別し、逆光の
場合はステップS91に移行し、そうでなければステッ
プS94に移行する。また、ステップS91では撮影レ
ンズ17の焦点距離と被写体距離に基づき撮影倍率が高
いかを判別し、倍率が高いときはステップS92に移行
し、低いときはステップS93に移行する。
【0083】そして、ステップS92乃至S94では被
写体の状況に応じた中央重点度のデータがSに設定され
る。ステップS95は設定された中央重点度(S)に基
づき被写体輝度(BVset)を求める。ステップS9
6では求められたBVsetと、フィルム感度検出部で
検出されたフィルム感度(ステップSVset)と、露
出補正設定値(CVset)とから露出値(EVse
t)を求める。
【0084】さらに、ステップS97では露出モードを
判別し、絞り優先モード(Aモード)の場合はステップ
S98に移行してシャッタースピードの制御値(TVc
al)を求めて、ステップS99にて絞り制御値(AV
cal)をAVsetの値にする。他の露出モードの場
合も同様にTVcalとAVcalを求める。
【0085】また、評価測光の場合はレリーズ時に中央
部の重点度(S)が累積記憶部54に書き込まれるの
で、端末装置86を使ってどの処理が行われたかを後で
確認することが出来る。また端末装置86で中央重点度
データを変更し、優先指定フラグを「1」にしておくこ
とによって、カメラ11の測光アルゴリズム(ステップ
S90,S91等の処理)によらない測光の重み付けを
行うこともできる。
【0086】次に図14にはサブルーチン「AF制御」
のフローチャートを示し説明する。ステップS100で
はレリーズ釦15の1段目のスイッチが「ON」してい
るかを判別し、「ON」の場合はステップS102に移
行し、「OFF」の場合はステップS101に移行し、
レジスタ(d)を「0」にする。このレジスタ(d)は
後述するようにAF制御回数をカウントするためのレジ
スタである。
【0087】そして、ステップS102では、測距セン
サ51の出力をA/D変換し、ステップS103ではそ
のデータに基づきデフォーカス量(ピントずれ量)を算
出する。さらに、ステップS104では撮影情報のAF
回数データが優先されているかをPRIORの6ビット
目(b6)で判別し、優先指定されている場合はステッ
プS106に移行してAF回数(AFCNT)に撮影情
報のAF回数値(AFCNTM)を設定し、優先指定さ
れていない場合はステップS105に移行してAFCN
Tを「3」にする。このAFCNTの値はAF制御回数
を何回まで許可するかを制限する値である。
【0088】そして、ステップS107では撮影情報の
合焦判定レベルが優先されているかをPRIORの7ビ
ット目(b7)で判別し、優先指定されている場合はス
テップS109に移行して合焦判定レベル(AFTH)
に撮影情報の合焦判定レベル(AFTHM)を設定し、
優先指定されていない場合はステップS108に移行し
てAFTHを「0.05」にする。
【0089】さらに、ステップS110ではステップS
103で算出されたでフォーカス量がAFTHの値より
大きいかを判断し、大きい場合は非合焦としてステップ
S112にて「合焦フラグ」を「0」にして、小さい場
合は合焦としてステップS111にて「合焦フラグ」を
「1」にする。
【0090】また、ステップS113ではフォーカスモ
ードを判別し、シングルAFモードの場合はステップS
114に移行し、コンティニュアスAFモードの場合は
ステップS120に移行する。そして、ステップS11
4では合焦か否かを判別し、非合焦の場合はステップS
116に移行し、合焦の場合はステップS115に移行
する。
【0091】さらに、ステップS116ではAF制御回
数(d)がAFCNTの値以内かを判別し、AFCNT
の値以内の場合はステップS117に移行し、AFCN
Tの値以上の場合はステップS119に移行し、AFC
NTにFh(hは16進データの意味)という値を設定
する。そして、ステップS115ではAFCNTにAF
制御回数(d)を設定する。また、ステップS117で
はデフォーカス量に基づきフォーカスレンズを駆動し、
ステップS118でAF制御回数の値を(d)を1回分
増やす。
【0092】一方、コンティニュアスAFモードの場合
はステップS120で合焦か否かを判別し、合焦してい
る場合はステップS121に移行し、非合焦の場合はス
テップS117に移行し、レンズ駆動を行う。ステップ
S121ではAFCNTにAF制御回数(d)を設定
し、ステップS122にてD(d)を「0」にする。
【0093】以上のようにシングルAFモードの場合は
AFCNTで制限された回数以内でレンズ駆動が行わ
れ、コンティニュアスAFモードの場合は繰り返し、レ
ンズ駆動が行われる。また、いずれのモードでも何回で
合焦したかがAFCNTに記憶されている。また、合焦
しなかった場合はFhという値が記憶されている。
【0094】このAFCNTの値及び被写体距離(F
D)はレリーズ時に累積記憶部54のAFCNTMとF
DMに撮影情報として書き込まれるので、外部端末装置
86を使って後からレンズ17の駆動回数や被写体距離
を知ることができる。また、端末装置86でAF回数や
合焦判定レベルを変更し、優先度指定フラグを「1」に
しておくことで、AF回数を少なくしたり合焦の精度を
より厳しくすることもできる。
【0095】次にサブルーチン「表示処理」のシーケン
スについての説明は省略し、図15及び図16には表示
内容を示し説明する。先ず図15(a)は外部表示16
の全表示パターンを示したものであり、図15(b)は
通常の表示状態を示したものである。測光モード表示部
102は左から平均測光,中央重点測光,評価測光モー
ドを表し、測光モード設定釦25を押す毎に切り替わ
る。フォーカスモード表示103は左からシングルA
F,コンティニュアスAF,マニュアルフォーカスを表
し、レンズ17のフォーカス切替レバー58が「AF」
の時にはフォーカスモード設定釦24を押す毎に「AF
−S」,「AF−C」と表示が切り替わり、レンズ17
のフォーカス切替レバー58がMFの場合は「MF」と
表示される。
【0096】ドライブモード表示部104は左からシン
グル・コンティニュアス・セルフタイマを示しており、
ドライブモード設定釦23を押す毎に切り替わる。絞り
リング警告表示105は累積記憶部54から撮影情報を
読み出した時に、レンズ絞り19のリングの値と、制御
される絞り値が異なる場合に点滅し、露出補正ダイヤル
警告表示66は累積記憶部1から撮影情報を読み出した
時に、露出補正ダイヤル13の値と、制御される露出補
正値が異なる場合に点滅する。
【0097】そして、図15(c)はファインダ表示5
6の全表示パターンを示したものである。さらに、図1
5(d)は絞り優先モード選択された場合の表示状態
で、図15(e)は露出補正ダイヤル13を「+1」に
設定した場合である。露出補正値が「0」でないときは
露出補正警告表示112が点滅すると共に、右端に露出
補正値が表示される。また、図15(f)はレリーズ釦
を操作して1段目のスイッチが入っているときで、合焦
しているときは合焦表示107が点灯し、非合焦のとき
は点滅し、右端には露出補正値の代わりに撮影駒数が表
示される。尚、図15(g)はマニュアルモードの場合
の表示である。
【0098】次に図16にはモードダイヤル12を
「U」にして、累積記憶部54に記憶されていた撮影情
報を読み出す操作を行った場合の外部表示16、ファイ
ンダ表示56、時刻表示32の表示内容を示し説明す
る。
【0099】図16(a)はモードダイヤルが「P」
(プログラムモード)の場合の表示である。このときの
時刻表示は現在の時刻を表示している。モードダイヤル
12を「P」から「U」の位置に回すと、1番目の撮影
情報が読み出され、図16(b)に示すようになる。1
番目の撮影情報は、絞り優先,中央重点測光,コンティ
ニュアスAF,コンティニュアスドライブであり、撮影
情報の絞り値優先指定がされ、且つ絞り記憶値(AV
M)と絞りリング19の値が異なっているので絞りリン
グ警告表示が点滅している。
【0100】この状態(「U」モードのまま)で読み出
し釦29を押すと、図16(c)に示すように表示が変
わる。先ず外部表示は撮影情報を選択するという意味
で、シャッタースピード表示部に「U」のマークが表示
され、駒数表示部には撮影情報のナンバーが表示され、
ファインダ内も同様の表示がされる。また、時刻表示は
撮影情報が書き込まれた時刻(午後4時30分)を表示
する。さらに、この状態(モードダイヤルが「U」で読
み出し釦29を押したまま)で電子ダイヤル14を操作
すると、次の撮影情報(2番目の撮影情報)が選択さ
れ、図16(d)に示すように表示が変化する。
【0101】ここで、読み出し釦29を放すと、図16
(e)に示すように2番目の撮影情報を表示する。2番
目の撮影情報は、シャッタ優先,評価測光,シングルA
F,コンティニュアスドライブであり、撮影情報の露出
補正値優先指定がされ、且つ露出補正記憶値(CVM)
と露出補正ダイヤル13の値が異なっているので露出補
正ダイヤル警告表示が点滅している。また、ストロボの
発光モードの優先指定がされていると、ストロボの発光
モードも読み出され発光モードに設定され、ストロボ7
0の表示部に表示される。
【0102】このように、読み出した撮影情報の内容
は、外部表示とファインダ表示と時刻表示で確認できる
ので、撮影状況に合わせて最適な撮影情報を選択でき
る。特に記憶した時刻も確認できるので、夜景やストロ
ボ撮影するときには選択が容易になる。また、撮影情報
のナンバーや記憶された時刻は、読み出し釦29を押せ
ば、いつでも確認ができるので表示部材を増やさずに済
む。
【0103】次に図17にはサブルーチン「外部端末処
理」のフローチャートを示し説明する。端末装置86が
接続されているかをステップS130で判断し、接続さ
れている場合はステップS131に移行する。ステップ
S131では端末装置86からのアクセスコードが受信
されるのを待つ。そして、受信されるとステップS13
2に移行し、アクセスコード判断し、「読み出し」の場
合はステップS133に移行し、「書き込み」の場合は
ステップS135に移行する。
【0104】そして、「読み出し」の場合はステップS
133にて読み出す撮影情報のナンバーを受信する。ス
テップS134ではステップS133で指定されたナン
バーの撮影情報を送信する。一方、「書き込み」の場合
はステップS135にて書き込む撮影情報のナンバーを
受信し、ステップS136にて書き込む情報を受信す
る。さらに、ステップS137ではステップS135で
指定されたナンバーの撮影情報にステップS136で受
信した情報を書き込む。
【0105】次に図18には端末装置86の表示画面8
7の様子を示し説明する。同図に示すように、端末装置
86の表示画面87にはカメラ11とのアクセスを行う
ためのモード表示部120乃至122が設けられ、カー
ソル88でいずれかのモードを選択することができる。
読み出しモード121又は122を選択するとカメラか
ら撮影情報を読み出し、表示画面87にその情報を表示
する。
【0106】ここで、表示123にカーソルを移動し、
修正したい情報にカーソルを合わせ、キーボードを使っ
てその情報を修正することができる。また、距離や絞
り、シャッタ、露出補正、発光モードの情報を修正する
と、それに対応する優先度指定フラグを「1」にする。
その後、カーソルを表示122(書き込み)に移動する
と修正した撮影情報がカメラ11に送信され書き込まれ
る。
【0107】この図18の状態で、例えば「F8.0」
という所にカーソルを合わせてからキーボードで「F
5.6」に修正し、カーソルを「書き込み」に合わせる
と、2番目の撮影情報の絞り値(AVM)が「F5.
6」に、優先度指定(PRIORM)の0ビット目(b
0)が「1」に、それぞれ書き換えられる。
【0108】基本的な撮影情報の書き換えはこのように
して行えるが、表示124で囲まれた部分にカーソルを
移動すると撮影した写真を基にした情報の修正が行え
る。表示124で囲まれた部分は、撮影情報と実際に撮
影した写真を対応させ、次に同じような撮影状況に遭遇
した場合にどのように修正した写真を撮影したいかを選
択するものである。尚、表示124の中には「(1)」
から「(6)」までの修正希望項目があり、それをカー
ソルで選択する。また、修正項目が複数ある場合は重複
して選択できるようにしてある。
【0109】次に図19には選択した修正希望項目によ
り撮影情報を書き換えるフローチャートを示し説明す
る。尚、b0乃至b7は優先度指定のビットを表してい
る。露出補正値や絞り値の書き換えは、読み出された値
に相対的値を加算又は減算することにより「現在からど
のくらい修正するか」という意図を反映させている。
【0110】先ず図19(a)に示すように、
「(1)」の「被写体をオーバーに」を選択すると、露
出補正値(CVM)を0.3段増やし(ステップS14
0)、b1に“1”をセットし(ステップS141)、
中央重点度(CM)を0.3上げ(ステップS14
2)、b5に“1”をセットする(ステップS14
3)。そして、「(2)」の「被写体をアンダーに」を
選択すると、露出補正値(CVM)を0.3段減らし
(ステップS144)、b1に“1”をセットし(ステ
ップS141)、中央重点度(CM)を0.3上げ(ス
テップS142)、b5に“1”をセットする(ステッ
プS143)。
【0111】そして、図19(b)に示すように、
「(3)」の「背景をオーバーに」を選択すると、露出
補正値(CVM)を0.2段増やし(ステップS14
5)、b1に“1”をセットし(ステップS146)、
中央重点度(CM)を0.2下げ(ステップS14
7)、b5に“1”をセットする(ステップS14
8)。そして、「(4)」の「背景をアンダーに」を選
択すると、露出補正値(CVM)を0.2段減らし(ス
テップS149)、b1に“1”をセットし(ステップ
S146)、中央重点度を0.2下げ(ステップS14
7)、b5に“1”をセットする(ステップS14
8)。
【0112】さらに、図19(c)に示すように、
「(1)」と「(3)」を選択すると、露出補正値(C
VM)を0.5段増やし(ステップS150)、b1に
“1”をセットする(ステップS151)。
【0113】また、図19(d)に示すように、
「(2)」と「(4)」を選択すると、露出補正値(C
VM)を0.5段減らし(ステップS152)、b1に
“1”をセットする(ステップS153)。
【0114】そして、図19(e)に示すように、
「(1)」と「(4)」を選択すると、発光モードを
「AUTO」にし(ステップS154)、b4に“1”
をセットし(ステップS155)、絞り値(AVM)を
0.5段絞り込側にし(ステップS156)、b0に
“1”をセットし(ステップS157)、露出補正値
(CVM)を0.3段増やし(ステップS158)、b
1に“1”をセットする(ステップS159)。
【0115】さらに、図19(f)に示すように、
「(2)」と「(3)」を選択すると、発光モードを
「AUTO」にし(ステップS160)、b4に“1”
をセットし(ステップS161)、絞り値(AVM)を
0.5段開放側にし(ステップS162)、b0に
“1”をセットし(ステップS163)、露出補正値
(CVM)を0.3段減らし(ステップS164)、b
1に“1”をセットする(ステップS165)。
【0116】また、図19(g)に示すように、
「(5)」の「ピント重視」を選択すると、合焦判定レ
ベル(AFTHM)を0.05狭くし(ステップS16
6)、b7に“1”をセットし(ステップS167)、
AF回数を1回増やし(ステップS168)、b6に
“1”をセットし(ステップS169)、絞り値(AV
M)を1段絞り込側にし(ステップS170)、b0に
“1”をセットする(ステップS171)。
【0117】そして、図19(h)に示すように、
「(6)」の「シャッターチャンス重視」を選択する
と、合焦判定レベルを0.05広くし(ステップS17
2)、b7に“1”をセットし(ステップS173)、
AF回数を1回減らし(ステップS174)、b6に
“1”をセットし(ステップS175)、シャッタース
ピードを1段速くし(ステップS176)、b2に1を
セットする(ステップS177)。
【0118】前述の従来技術に係るカメラシステムでは
「制御値をいくらにするか」という修正のみで、良い写
真を撮影することが要求され、設定値は撮影者の経験や
勘に頼っていた。そして、特に過去に撮影した撮影情報
は撮影者の記憶に頼っていた。しかしながら、図18の
表示124で表示されるような「修正希望項目」を選択
することによって、撮影者は設定値を意識することなく
設定値の変更が行える。また、変更方法も、過去の撮影
情報を基に、それを相対的に修正する方法を行うことに
より更に良い写真が撮れるようになる。
【0119】次に図20には読み出し釦29を押して撮
影情報ナンバーを選択する処理についての改良例を示し
説明する。これは、図10のステップS6,ステップS
14乃至S16の部分に代わるものである。
【0120】即ち、前述の図10では、読み出し釦29
を押しながら電子ダイヤル14を操作すると、撮影情報
が順番に選択されていたが、図20では撮影状況に応じ
た最適な撮影情報が自動的に選択されるようになってい
る。
【0121】先ず読み出し釦29が押されているかをス
テップS180で判別し、押されていればステップS1
81に移行する。このステップS181ではレジスタを
初期値に設定する。尚、(n)は読み出す撮影情報のナ
ンバーであり、(w)は最適な撮影情報のナンバーであ
り、(tmax)は後述する(t)の最大値を表してい
る。次にステップS182ではレジスタ(t)を「0」
に設定する。このレジスタ(t)は現在の撮影状況と読
み出された撮影情報の類似性を示している。
【0122】ステップS183ではn番目の撮影情報を
累積記憶部54から読み出す。そして、ステップS18
4では撮影情報の時刻と、現在の時刻が同じか判断し、
同じ場合はステップS185に移行して(t)に「2」
を加える。そして、ステップS186では撮影情報の焦
点距離と、現在のレンズの焦点距離が同じか判断し、同
じ場合はステップS187に移行して(t)に「1」を
加える。
【0123】さらに、ステップS188では撮影情報の
発光モードと、現在のストロボの発光モードが同じか判
断し、同じ場合はステップS189に移行して(t)に
「1」を加える。また、ステップS190では撮影情報
の測光値と、現在の測光値が同じか判断し、同じ場合は
ステップS191に移行して(t)に「0.5」を加え
る。
【0124】このように撮影情報と現在の状況との類似
性を判断していくと、類似性の高い情報が判別される毎
に(t)が加算されていき、(t)が現在の撮影状況と
読み出された撮影情報の類似性を表すことになる。ま
た、時刻や焦点距離など、撮影状況を決める重要要件の
情報については(t)への加算値を大きくしておくこと
によって、要件別の重み付けが可能となる。
【0125】そして、ステップS192では(t)と
(tmax)とを比較し、(t)が大きい場合はステッ
プS193に移行し、(tmax)の値に(t)を代入
すると共に、ステップS194で(w)に(n)の値を
代入する。
【0126】さらに、ステップS195では(n)に1
を加え、ステップS196では(n)が最終撮影情報
(m)より小さいかを判断し、小さい場合はステップS
182に戻って、次の撮影情報を読み出す。つまり、撮
影情報が読み出される度に、類似度(t)が算出され、
それが前の撮影情報の類似度の最大値(tmax)より
大きければ、その撮影情報のナンバーが(w)に記憶さ
れる。
【0127】また、ステップS197では(w)で指定
されるナンバーの撮影情報を読み出し、処理を終了す
る。よって、現在の撮影状況に最も適した撮影情報(w
番目の撮影情報)が自動的に読み出される。尚、図20
の方法と図10の方法とを選択できるように別の操作部
材を設けても良いし、図10の方法と併用して、電子ダ
イヤル14で撮影情報のナンバーを選択しながら類似性
を判断し、類似度の高いナンバーを後とで表示するよう
にしてもよい。
【0128】以上詳述したように、本発明ではレリーズ
制御や書き込み制御を行う毎に、累積記憶部54に撮影
情報が記憶されていくので、様々な被写体の状況におけ
る情報が蓄積されることになる。これらの情報は後から
評価して修正することが出来るので、次に同じような被
写体状況に遭遇した場合には、前回の評価が反映され、
より良い写真が撮影される。
【0129】特に、評価の入力方法を「露出をオーバー
に」とか「ピントを重視する」というような出来上りの
写真に基づいた方法を用いることにより、入力を分かり
易く簡単にすることが出来る。更に、撮影情報の修正
は、過去の撮影情報を参考に修正している、即ち過去の
撮影情報に修正値を加算又は減算しているので、過去の
撮影情報が有効に生かされ、洗練された情報が蓄積され
ていく。
【0130】さらに、累積記憶部54にはカメラ内部の
モードや制御値は勿論のこと、ストロボの発光モードや
レンズの距離情報などの撮影システムの情報も累積して
記憶されるので、過去に撮影した状況と同じ状況に遭遇
した場合、カメラやアクセサリの撮影情報設定用の操作
部材を操作せずに簡単に全ての設定が行われる。よっ
て、シャッタチャンスを逃すこともなく、また複雑な操
作に惑わされて誤った設定をしてしまうこともない。ま
た、様々な撮影状況での撮影情報を記憶しておくことに
よって、知識量が増えることになり、その後に遭遇する
撮影状況にもより的確に対処できるようになる。
【0131】
【発明の効果】本発明によれば、撮影情報を累積的に記
憶し、後から累積記憶された情報の一部を選択的に撮影
条件として設定することを可能とし、簡易・迅速且つ適
正な撮影情報の設定及び当該撮影情報に基づく適正な撮
影を行うカメラシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラシステムの概念図である。
【図2】絞りとシャッタースピードを変えながらレリー
ズ操作(露出制御)を行った場合の累積記憶部1の内容
を示す図である。
【図3】(a)は本発明のカメラシステムの上方向から
の外観図であり、(b)は本発明のカメラシステムの後
方向からの外観図である。
【図4】カメラ11及びレンズ17のブロック構成図で
ある。
【図5】(a)はストロボ70の外観図であり、(b)
は発光モード選択スイッチ72を操作したときの発光モ
ード表示71の変化を示す図である。
【図6】(a)は端末装置86を通信ケーブル85を介
してカメラ11と接続した外観図であり、(b)は累積
記憶部1としてICカード等の着脱可能な記憶媒体を採
用したシステムの外観図である。
【図7】累積記憶部54の詳細な記憶内容を示す図であ
る。
【図8】優先設定の各ビットが有する意味を示す図であ
る。
【図9】CPU42内部の制御用の撮影情報記憶RAM
59の内容を示す図である。
【図10】累積記憶部54からの読み出し動作について
説明するためのフローチャートである。
【図11】累積記憶部54への書き込み動作について説
明するためのフローチャートである。
【図12】サブルーチン「モード処理」のシーケンスを
示すフローチャートである。
【図13】サブルーチン「露出演算」のシーケンスを示
すフローチャートである。
【図14】サブルーチン「AF制御」のシーケンスを示
すフローチャートである。
【図15】外部表示16の全表示パターンを示す図であ
る。
【図16】モードダイヤル12を「U」にして、累積記
憶部1に記憶されていた撮影情報を読み出す操作を行っ
た場合の表示内容を示す図である。
【図17】サブルーチン「外部端末処理」のシーケンス
を示すフローチャートである。
【図18】端末装置86の表示画面87の様子を示す図
である。
【図19】選択した修正希望項目により撮影情報を書き
換えるシーケンスを示すフローチャートである。
【図20】読み出し釦29を押して撮影情報ナンバーを
選択する処理についての改良例を示す図である。
【符号の説明】
1…累積記憶部、2…制御部、3…選択部、4…制御用
撮影情報、5…操作部材。
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】一方、カメラ11のCPU42の内部には
制御情報を記憶しているランダムアクセスメモリ(RA
M)59があり、最終的な撮影制御は当該RAM59に
記憶されたデータに基づいて行われる。さらに、カメラ
11には半透過型のメインミラー43が設けられてお
り、当該メインミラー43で反射された被写体像はスク
リーン44に写り、このメインミラー43を透過した光
は後方のサブミラー47で反射され、測距センサ51に
導かれる。このメインミラー43はミラー制御用アクチ
ュエータ50によって観察位置から退避位置へ駆動され
る。そして、スクリーン44の被写体像はペンタプリズ
ム45によって不図示のファインダと測光センサ46と
にそれぞれ導かれる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】そして、ストロボの発光モードとフィルム
感度は下位アドレスのに記憶される。さらに、フィル
ム感度も容量を削減するため、正数部(4ビット)だけ
を記憶しておく。そして、下位アドレスのDの下位4ビ
ットは、評価測光モードの場合に中央部分の重み付けを
いくらにしたかを記憶する領域であり、撮影するシーン
によって記憶される値が変わる。尚、下位アドレスのD
の上位4ビットは、AF制御を何回行ったかを記憶する
領域である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】一方ステップS29では書き込み釦26
が「ON」しているかを判別し、「ON」の場合はステ
ップS321に移行するので、レリーズ以外の時にも書
き込み釦26を押すことによって同様の累積記憶が行え
る。そして、このステップS29では書き込み釦26が
「OFF」のときステップS30へ移行する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】従来、このような段階撮影モードを設ける
と操作部材が増えたり、操作が繁雑になってしまった
り、細かなずらし量の設定が出来ない等の問題があった
が、上述の方法により簡単に設定と読み出しが行えるよ
うになる。さらに、累積記憶部54には31個の撮影情
報が記憶できるので、3つの撮影情報を一組の段階撮影
の情報としても10組の段階撮影モードを記憶できるこ
とになる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正内容】
【0072】さらに、ステップS51では、ストロボか
ら発光モードを受信し、発光モードが優先指定されて
(b4=1)且つストロボ70のモード釦が操作されて
いない場合はステップS52乃至S54と移行し、撮影
情報の発光モード(SMODEM)をRAM59の発光
モード(SMODE)に入れる。それ以外の場合は、ス
テップS56によって受信した発光モードがSMODE
に入る。そして、ステップS57でSMODEをストロ
ボ70に送信する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0105
【補正方法】変更
【補正内容】
【0105】次に図18には端末装置86の表示画面8
7の様子を示し説明する。同図に示すように、端末装置
86の表示画面87にはカメラ11とのアクセスを行う
ためのモード表示部120乃至122が設けられ、カー
ソル88でいずれかのモードを選択することができる。
読み出しモード120又は121を選択するとカメラか
ら撮影情報を読み出し、表示画面87にその情報を表示
する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図18
【補正方法】変更
【補正内容】
【図18】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手動設定された信号もしくは自動的に生
    成される信号に基づいて撮影に必要な制御用撮影情報を
    発生する情報発生手段と、 上記情報発生手段によって発生された上記制御用撮影情
    報に基づいて撮影の制御を行う制御手段と、 複数の撮影駒について上記制御手段による制御の際に使
    用された上記制御用撮影情報を累積的に記憶可能な記憶
    手段と、 上記記憶手段に記憶された複数の上記制御用撮影情報及
    び上記情報発生手段によって発生される上記制御用撮影
    情報のいずれかを上記制御手段に選択的に出力させる選
    択手段と、を具備したことを特徴とするカメラシステ
    ム。
JP5263541A 1993-10-21 1993-10-21 カメラシステム Pending JPH07120802A (ja)

Priority Applications (1)

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JP5263541A JPH07120802A (ja) 1993-10-21 1993-10-21 カメラシステム

Applications Claiming Priority (1)

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Publications (1)

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JPH07120802A true JPH07120802A (ja) 1995-05-12

Family

ID=17390979

Family Applications (1)

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JP (1) JPH07120802A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009037122A (ja) * 2007-08-03 2009-02-19 Canon Inc 撮像装置及び照明装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009037122A (ja) * 2007-08-03 2009-02-19 Canon Inc 撮像装置及び照明装置

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030506