JPH07118581A - 水性修正液 - Google Patents

水性修正液

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JPH07118581A
JPH07118581A JP29134593A JP29134593A JPH07118581A JP H07118581 A JPH07118581 A JP H07118581A JP 29134593 A JP29134593 A JP 29134593A JP 29134593 A JP29134593 A JP 29134593A JP H07118581 A JPH07118581 A JP H07118581A
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JP
Japan
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water
weight
resin
emulsifier
parts
Prior art date
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Application number
JP29134593A
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English (en)
Inventor
Akiko Itabashi
明子 板橋
Masahiro Uchino
昌洋 内野
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Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 酸化チタンなどの隠蔽材30〜65重量%
と、乳化剤を含まない(メタ)アクリル樹脂を固形分で
5〜20重量%と、水とを少なくとも含む。 【効果】 油性ボールペン筆跡が修正塗膜上に浮き上が
ることなく、隠蔽できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筆跡、印字、複写像な
どを隠蔽し修正する水性修正液に関し、特に油性ボール
ペンの筆跡を溶解せずに隠蔽し修正できる水性修正液に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水性修正液は、酸化チタンなどの
隠蔽材と、樹脂と、水とより少なくともなり、前記樹脂
としては、水可溶型樹脂を用いたものと、エマルジョン
樹脂を用いたものとに大別される。この水性修正液は、
油性ボールペン等の油性インキによる筆跡や、タイプラ
イターによる印字、乾式複写機による複写像などの修正
をするために用いられており、溶剤が水のため不燃性で
あり、溶剤毒性に対する問題がないという優れた特徴を
持っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】油性ボールペンの筆跡
が、修正塗膜上に浮き上がるという現象が発生すること
である。樹脂として水可溶型樹脂を用いたものは、樹脂
の水への溶解性を上げるため及び塗膜乾燥性を向上させ
るために低級アルコール類を配合することが多い。その
ため、油性ボールペンの筆跡は、この低級アルコールに
よって溶かされ、修正塗膜上に筆跡が浮き上がる。たと
えアルコールを添加しなかったとしても、樹脂を水溶性
にするために、樹脂に多量の水酸基、カルボキシル基な
どの極性基を導入しており、この極性基が筆跡を溶か
し、筆跡が修正塗膜上に浮き上がる。
【0004】樹脂として、エマルジョン樹脂を用いたも
のは、エマルジョン自体に乳化剤としてアニオン系、カ
チオン系などの界面活性剤が添加されている。この界面
活性剤は重合後にはエマルジョン界面に安定化水和層と
して存在する。この界面活性剤は、塗膜乾燥、造膜過程
で濃縮され、油性ボールペンの染料を溶かしながら、塗
膜の表面にブリードしてくるため、筆跡が修正塗膜上に
浮き上がる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題を解
決するためになしたものであって、隠蔽材と、樹脂と、
水とより少なくともなる水性修正液において、前記樹脂
が乳化剤を含まない(メタ)アクリル樹脂水分散体であ
ることを特徴とする水性修正液を要旨とするものであ
る。
【0006】以下、詳細に説明する。隠蔽材は、二酸化
チタンや酸化亜鉛などの隠蔽性の高い顔料を用いる。特
に、二酸化チタンが良好である。二酸化チタンとして
は、ルチル型、アナターゼ型などの各種の二酸化チタン
が使用できる。市販のものとしては、タイトーンSR−
1、同R−650、同R−3L、同A−110、同A−
150、同R−5N(以上、堺化学工業(株)製)、タ
イペークR−580、同R−550、同R−930、同
A−100、同A−220、同CR−58(以上、石原
産業(株)製)、クロノスKR−310、同KR−38
0、同KR−480、同KA−10、同KA−20、同
KA−30(以上、チタン工業(株)製)、タイピュア
R−900、同R−931(以上、デュポン・ジャパン
・リミテッド社製)などが挙げられる。その使用量は、
水性修正液全量に対して30〜65重量%が好ましい。
【0007】樹脂は塗膜を形成するために使用するもの
であり、乳化剤として界面活性剤を含まない(メタ)ア
クリル樹脂の水分散体を用いる。乳化剤として界面活性
剤を含まない樹脂の水分散体は、通常ソープフリーエマ
ルジョンまたは、ソープレスエマルジョンと呼ばれてい
るものであり、重合能を有する乳化剤を用い、乳化剤を
重合させることによって含まないようにする方法や、分
子中にエステル結合を有するイオン性乳化剤を用いて乳
化重合を行ない、その後、酸またはアルカリによって加
水分解して乳化剤を除去する方法や、過硫酸カリウムカ
リウムを開始剤とした無乳化剤乳化重合による方法など
によって得られる。尚、ここで(メタ)アクリル樹脂と
は、アクリル酸エステル及び/又はメタアクリル酸エス
テルを主成分とした共重合体を言う。
【0008】本発明において、水分散型樹脂を使用する
のは、水分散性樹脂の場合、水溶性樹脂に比較して、流
動性に悪影響を及ぼさずに高濃度で配合できるため、高
固形分の水性修正液を得ることが可能となり、乾燥性の
良い水性修正液が得られること、及び、水溶性樹脂より
高分子量の樹脂が使用できるため、柔軟で塗膜強度が高
く、塗膜と紙の密着性に非常に優れた修正塗膜が得ら
れ、塗膜の耐水性も大幅に向上するためである。
【0009】このような乳化剤を含まない(メタ)アク
リル樹脂水分散体としては、AE335、AE336、
AE932(以上、日本合成ゴム(株)製)、ジュリマ
ーSE−5101、同SE−5102、同SE−510
3、同SE−5301、同SEK−101、同SEK−
301、同SE−361、同SE−6311、同FC−
30(以上、日本純薬(株)製)などが挙げられる。そ
の使用量は、樹脂固形分量が修正液全量に対して5〜2
0重量%が好ましい。5重量%未満では修正塗膜強度が
不十分となる場合があり、20重量%以上では塗膜の隠
蔽力が悪くなる傾向があるためである。
【0010】水は主溶剤である。
【0011】尚、上記した成分の他に従来知られている
着色顔料や、体質顔料を併用したり、顔料の分散安定性
のために分散剤や沈降防止剤を、粘度調整のために増粘
剤を、塗膜の硬さを調整するために可塑剤をその他フロ
ー向上剤、レベリング剤、防腐剤、防錆剤を適宜添加す
ることができる。また、修正液の凍結防止にごく少量の
高沸点水溶性有機溶剤を添加することはできる。
【0012】本発明の水性修正液は、上記成分をボール
ミル、アトライター、サンドグラインダー等の撹拌分散
機を使用して分散混合することによって得られる。
【0013】
【作用】本発明で使用する樹脂は、乳化剤である界面活
性剤を含んでいないので、染料を溶かさず、油性ボール
ペン筆跡が修正塗膜上に浮き上がることなく十分な隠蔽
力が得られる。
【0014】
【実施例】
実施例1 タイピュアR−931(ルチル型酸化チタン、デュポン・ジャパン・リミテッ ド社製) 42.0重量部 AE336(アクリル樹脂ソープフリーエマルジョン、日本合成ゴム(株)製 ) 14.5重量部 水 42.9重量部 サーフィノールPC(消泡剤、米国、エアー・プロダクツ・アンド・ケミカル ス社製) 0.1重量部 フジケミHEC SY−25F(ヒドロキシエチルセルロース、増粘剤、フジ ケミカル(株)製) 0.5重量部 上記各成分をボールミルにて24時間分散処理して水性
修正液を得た。
【0015】実施例2 タイピュアR−931(前述) 42.0重量部 ジュリマーSEK−101(アクリル樹脂ソープレスエマルジョン、日本純薬 (株)製) 20.0重量部 水 37.4重量部 サーフィノールPC(前述) 0.1重量部 フジケミHEC SY−25F(前述) 0.5重量部 上記各成分をボールミルにて24時間分散処理して水性
修正液を得た。
【0016】実施例3 タイピュアR−931(前述) 42.0重量部 ジュリマーSE−5101(アクリル系ソープレスエマルジョン、日本純薬( 株)製) 20.0重量部 水 32.4重量部 エチレングリコール 5.0重量部 サーフィノールPC(前述) 0.1重量部 フジケミHEC SY−25F(前述) 0.5重量部 上記各成分をボールミルにて24時間分散処理して水性
修正液を得た。
【0017】比較例1 タイピュアR−931(前述) 42.0重量部 アクロナール80DN(アクリル系ディスパージョン、三菱油化バーディッシ ェ(株)製) 16.0重量部 水 40.7重量部 サーフィノールPC(前述) 0.1重量部 フジケミHEC SY−25F(前述) 0.5重量部 上記各成分をボールミルにて24時間分散処理して修正
液を得た。
【0018】比較例2 タイピュアR−931(前述) 42.0重量部 AE517(アクリル樹脂エマルジョン、日本合成ゴム(株)製) 17.8重量部 水 39.6重量部 サーフィノールPC(前述) 0.1重量部 フジケミHEC SY−25F(前述) 0.5重量部 上記各成分をボールミルにて24時間分散処理して修正
液を得た。
【0019】実施例1〜3及び比較例1、2で得られた
修正液の隠蔽率、油性ボールペン筆跡浮き試験を行いそ
の結果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】※1隠蔽率:修正液を隠蔽率測定用紙(J
IS K5400)に2ミルのアプリケーターで塗布
し、乾燥した後、反射率を測定した。
【0022】※2油性ボールペン筆跡浮き:上質紙(J
IS P3201筆記用紙A)に油性ボールペンBK7
0(ぺんてる(株)製)を使用して筆記、乾燥後、修正
液を3ミルのアプリケーターで塗布し、筆跡の浮きを目
視で判定した。 ◎:筆跡を完全に隠蔽 ○:筆跡をほぼ隠蔽 △:筆跡が浮いている ×:筆跡がはっきり浮いている
【0023】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り本発明の修正
液はタイプライターによる印字、乾式複写機による複写
像などの修正を行えると共に、油性ボールペンの筆跡を
溶解せずに修正できる水性修正液である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隠蔽材と、樹脂と、水とより少なくとも
    なる水性修正液において、前記樹脂が乳化剤を含まない
    (メタ)アクリル樹脂水分散体であることを特徴とする
    水性修正液。
JP29134593A 1993-10-27 1993-10-27 水性修正液 Pending JPH07118581A (ja)

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JP29134593A JPH07118581A (ja) 1993-10-27 1993-10-27 水性修正液

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017525787A (ja) * 2014-06-16 2017-09-07 ソシエテ ビックSociete Bic 光架橋性修正液

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017525787A (ja) * 2014-06-16 2017-09-07 ソシエテ ビックSociete Bic 光架橋性修正液
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