JPH07117272B2 - 空気調和装置の運転制御装置 - Google Patents

空気調和装置の運転制御装置

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JPH07117272B2
JPH07117272B2 JP1234318A JP23431889A JPH07117272B2 JP H07117272 B2 JPH07117272 B2 JP H07117272B2 JP 1234318 A JP1234318 A JP 1234318A JP 23431889 A JP23431889 A JP 23431889A JP H07117272 B2 JPH07117272 B2 JP H07117272B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、冷房運転中液管温度の値に基づき液管の結露
を防止するようにした空気調和装置の運転制御装置に係
り、特に結露防止運転から通常冷房運転に復帰する際の
低圧の過低下防止対策に関する。
(従来の技術) 従来より、例えば実開昭54−167541号公報に開示される
如く、アンローダ機構によりフルロードとアンロードの
2段階に運転容量が調節可能な圧縮機と、室外ファンを
付設した室外熱交換器とを有する室外ユニットに対し
て、各々室内電動膨張弁と室内熱交換器を有する2台の
室内ユニットを並列に接続してなる空気調和装置におい
て、冷房運転時、室温サーモで検出される室温と室内の
設定値との差温に応じ、室内の空調状態を複数のステッ
プに分け、各室内の空調状態がどのステップにあるかに
応じて、圧縮機の運転容量の調節を行うことにより、冷
房負荷に対する能力調節を行って、所定の冷房効果を発
揮しようとするものは公知の技術である。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記のような空気調和装置の運転制御を
行う場合、以下のような問題が生じる。
すなわち、室内側が一台でも高い能力を要求していると
きには圧縮機をフルロードにするので、結局、ほとんど
の場合、フルロードで運転してしまうことになる。した
がって、外気温度が低い領域では液管温度の低下を招き
易く、液管に結露を生じ易い状況にあるため、液管に防
壁をしていない場合、液管に結露を生じ天井で水が洩れ
る等の不快感を利用者に与える虞れがある。
そこで、冷房運転中に液管温度が結露を生じる温度に達
すると、圧縮機の運転容量及び室外ファンの風量を低減
することにより、冷媒循環量の減少と高圧の上昇効果と
で液管温度を上昇させるように運転条件を制御する結露
防止運転を行うことが考えられる。
しかしながら、かかる結露防止運転から通常冷房運転に
復帰する際、次のような問題がある。
すなわち、第8図に示すように、時刻t0で結露防止運転
から通常冷房運転への復帰指令が出力され(同図(a)
参照)、低減させていた圧縮機の運転容量(同図(b)
参照)と室外ファンの風量(同図(c)参照)とを同時
に高い側に復帰させる(図中、F/Lは圧縮機のフルロー
ド、U/Lはアンロードを示す)と、高圧が急激に低下す
る(同図(d)参照)ので、それに応じて低圧も急激に
低下し(同図(e)の破線丸部分参照)、低圧が負圧と
なって圧縮機の焼付きを生じる虞れがある。その場合、
通常かかる事故を防止すべく低圧圧力開閉器が作動する
ので、いわゆる低圧カットにより圧縮機が異常停止して
しまう。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目
的は、結露防止運転から通常冷房運転に復帰する際、低
圧の急激な低下を抑制する手段を講ずることにより、低
圧カットによる圧縮機の異常停止を回避することにあ
る。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本発明の解決手段は、結露防止
運転から通常冷房運転に復帰する際、圧縮機の運転容量
と室外ファンの風量とを所定の時間差をもって回復させ
ることにある。
具体的には、第1の解決手段は、第1図に示すように、
容量可変形圧縮機(1)、風量可変な室外ファン(12)
を付設した熱源側熱交換器(4)、室内電動膨張弁
(7)、及び利用側熱交換器(8)を接続してなる冷媒
回路(11)を備えた空気調和装置を前提とする。
そして、空気調和装置の運転制御装置として、上記利用
側熱交換器(8)の液管の温度を検出する液管温度検出
手段(Th4)と、該液管温度検出手段(Th4)の出力を受
け、通常冷房運転時、液管温度が所定の結露判定温度よ
りも低くなると、上記圧縮機(1)の運転容量及び室外
ファン(12)の風量を強制的に低減して結露防止運転を
するよう制御する結露防止制御手段(51)とを設けるも
のとする。
さらに、上記液管温度検出手段(Th4)の出力を受け、
上記結露防止制御手段(51)による結露防止運転中に、
液管温度が上記結露判定温度以上の所定温度まで回復す
ると、上記圧縮機(1)の運転容量を高容量側に復帰さ
せるよう制御する容量復帰手段(52)と、該容量復帰手
段(52)による圧縮機(1)の運転容量の復帰後所定時
間経過した時に上記室外ファン(12)の風量を高風量側
に復帰させるよう制御する風量復帰手段(53)とを設け
る構成としたものである。
第2の解決手段は、上記第1の解決手段と同様の空気調
和装置を前提とし、同様の液管温度検出手段(Th4)及
び結露防止制御手段(51)を設けるものとする。
さらに、上記液管温度検出手段(Th4)の出力を受け、
上記結露防止制御手段(51)による結露防止運転中に、
液管温度が上記結露判定温度以上の所定温度まで回復す
ると上記室外ファン(12)の風量を高風量側に復帰させ
るよう制御する風量復帰手段(53)と、該風量復帰手段
(53)による室外ファン(12)の風量の復帰後所定時間
経過した時に上記圧縮機(1)の運転容量を高容量側に
復帰させるよう制御する容量復帰手段(52)とを設ける
構成としたものである。
第3の解決手段は、上記第1又は第2の解決手段におけ
る風量復帰手段(53)を、室外ファン(12)の風量を段
階的に復帰させるもので構成したものである。
第4の解決手段は、上記第1,第2又は第3の解決手段に
おける容量復帰手段(52)を、圧縮機(1)の運転容量
を段階的に復帰させるもので構成したものである。
(作用) 以上の構成により、請求項(1)の発明では、冷房運転
中に液管温度が所定の結露判定温度よりも低くなると、
結露防止制御手段(51)により圧縮機(1)の運転容量
及び室外ファン(12)の風量が低減するよう制御され、
液管温度が上昇するように運転条件の修正が行われる。
そして、液管温度が結露判定温度以上の所定温度まで回
復すると、まず容量復帰手段(52)により圧縮機(1)
の運転容量が高容量側に復帰するよう制御され、その後
所定時間経過したときに、風量復帰手段(53)により、
室外ファン(12)の風量が高風量側に復帰するように制
御される。
その場合、当初室外ファン(12)の風量はそのままで圧
縮機(1)の運転容量だけが増大するので、圧縮機
(1)の運転容量と室外ファン(12)の風量とを同時に
通常冷房運転時の値に復帰させることによる高圧の急激
な低下が抑制され、瞬間的な低圧の過低下が抑制され
る。そして、低圧がある程度安定してから、風量復帰手
段(53)により室外ファン(12)の風量が高風量に復帰
するよう制御されるので、低圧の急激な低下に起因する
圧縮機(1)の異常停止を招くことなく、結露防止運転
から通常冷房運転に復帰することになる。
請求項(2)の発明では、液管温度の回復時、まず風量
復帰手段(53)により室外ファン(12)の風量が高風量
側に復帰するよう制御されるので、室外ファン(12)の
風量増大による高圧の瞬間的な低下があるが、高圧があ
る程度安定してから圧縮機(1)の運転容量が増大する
ことになり、圧縮機(1)の運転容量と室外ファン(1
2)の風量とを同時に復帰させるときのような低圧の急
激な低下が生じることがなく、よって、低圧カットによ
る圧縮機(1)の異常停止を招くことなく、通常冷房運
転に復帰する。
請求項(3)の発明では、上記請求項(1)又は(2)
の発明において、室外ファン(12)の風量が段階的に切
換えられるので、低圧の急激な低下を招くことなく、よ
り迅速に通常冷房運転の運転条件に復帰することにな
る。
請求項(4)の発明では、上記請求項(1),(2)又
は(3)の発明において、結露防止運転から通常冷房運
転への復帰時、容量復帰手段(52)により、圧縮機
(1)の運転容量が段階的に増大するように制御される
ので、低圧の急激な低下を防止しながら、通常冷房運転
へ迅速に復帰することになる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について、第2図〜第7図に基づ
き説明する。
第2図は第1実施例に係る空気調和装置の冷媒配管系統
を示し、1台の室外ユニット(X)に対して2台の室内
ユニット(A),(B)が並列に接続されたマルチタイ
プのものである。
上記室外ユニット(X)において、(1)は圧縮機、
(2)は吐出冷媒中の油を回収するデミスタ、(3)は
冷房運転時には図中実線のごとく切換わり、暖房運転時
には図中破線のごとく切換わる四路切換弁、(4)は室
外ファン(12)を付設し、冷房運転時には凝縮器とし
て、暖房運転時には蒸発器として機能する熱源側熱交換
器である室外熱交換器、(4a)は該室外熱交換器(4)
の補助熱交換器、(5)は冷房運転時には冷媒流量を調
節し、暖房運転時には冷媒を減圧する室外電動膨張弁、
(6)は液冷媒を貯溜するためのレシーバ、(9)は吸
入冷媒中の液冷媒を除去するためのアキュムレータであ
る。
また、上記室内ユニット(A),(B)は同一の構成を
有しており、いずれも、冷房運転時には冷媒を減圧し、
暖房運転時には冷媒流量を調節する室内電動膨張弁
(7)と、室内ファン(13)を付設し、冷房運転時には
蒸発器として、暖房運転時には凝縮器として機能する利
用側熱交換器である室内熱交換器(8)とをそれぞれ主
要機器として備えている。
そして、上記各機器(1)〜(9)は冷媒配管(10)に
より冷媒の流通可能に接続されていて、室外空気との熱
交換により得た熱(又は冷熱)を移動させて室内空気を
付与するようにした主冷媒回路(11)が構成されてい
る。
ここで、室外ユニット(X)において、上記室外ファン
(12)は2台の第1室外ファン(12a)及び第2室外フ
ァン(12b)で構成されていて、第1室外ファン(12a)
は風量を高風量と低風量とに切換え可能になされる一
方、第2室外ファン(12b)はオン・オフ制御されるも
のである。すなわち、第1室外ファン(12a)が高風量
で第2室外ファン(12b)がオンのときには室外ファン
(12)全体の風量が高風量H(3速)となり、第1室外
ファン(12a)が高風量で第2室外ファン(12b)がオフ
のときには室外ファン(12)全体が中風量M(2速)
に、第1室外ファン(12a)が低風量で第2室外ファン
(12b)がオフのときには室外ファン(12)全体が低風
量L(1速)になるようになされている。
また、図示しないが、圧縮機(1)は、相対向する2つ
のスクロールの相対的な公転により吸入した冷媒を高圧
にして吐出するようにしたスクロール機構と、該スクロ
ール機構の固定スクロールの途中に吐出冷媒の一部をバ
イパスするバイパス孔を臨ませたアンローダ機構とを内
蔵している。そして、吐出管(10a)から上記アンロー
ダ機構のアンローダピストンの背圧側にキャピラリチュ
ーブ(16)を介して高圧を供給する高圧供給通路(15)
と、該高圧供給通路(15)の途中と吸入管(10b)とを
開閉弁(18)を介して接続するアンローダ通路(17)と
が設けられていて、開閉弁(18)が閉じているときには
アンローダ機構に高圧を供給して圧縮機(1)の運転容
量を100%のフルロードとする一方、開閉弁(18)が開
いたときにはアンローダ機構に低圧を供給して圧縮機
(1)の運転容量を上記フルロードの50%であるアンロ
ードにするようになされている。
さらに、装置には多くのセンサ類が配置されていて、
(Thd)は吐出管(10a)に配置され、吐出管温度を検出
する吐出管センサ、(Ths)は吸入管(10b)に配置さ
れ、吸入管温度を検出する吸入管センサ、(Th1)は室
外熱交換器(4)の空気吸込口に配置され、外気温度と
しての吸込空気温度T1を検出する外気温センサ、(Th
2)は室外熱交換器(4)の液管側に配置され、室外熱
交換器(4)の液管温度を検出する室外液管センサ、
(Th3)は室内熱交換器(8)の空気吸込口に配置さ
れ、室内空気温度としての吸込空気温度Taを検出する室
温サーモ、(Th4)を室内熱交換器(8)の液管に配置
され、室内熱交換器(8)の液管温度Teを検出する液管
温度検出手段である室内液管センサ、(Th5)は室内熱
交換器(8)のガス管に配置され、室内熱交換器(8)
のガス管温度を検出する室内ガス管センサ、(Hps)は
吐出管(10a)に配置され、高圧が過上昇時に圧縮機
(1)を停止させるための高圧圧力開閉器、(Lps)は
吸入管(10b)に配置され、低圧が過低下したときに圧
縮機(1)を停止させるための低圧圧力開閉器、(Ps)
は吐出管(10a)に配置され、吐出圧力が上記高圧圧力
開閉器(Hps)が作動する過上昇値に達する前に、上記
開閉弁(18)を開いて圧縮機(1)をアンロード状態に
維持し、室外ファン(12)を暖房運転時には高風量から
低風量に、冷房運転時には低風量から高風量に切換える
ための圧力開閉器であって、上記各センサ類は、図示し
ないが装置の運転を制御するコントローラに信号接続さ
れており、各センサの信号に応じて空気調和装置の運転
が制御されるようになされている。
なお、図中、(19)は上記デミスタ(2)と圧縮機
(1)の吸入管(10b)との間をキャピラリ(20)を介
して接続し、油を戻すための油戻し配管、(21)は液管
(10c)と吸入管(10b)との間を液冷媒のバイパス可能
に接続するインジェクションバイパス路であって、該イ
ンジェクションバイパス路(21)には、インジェクショ
ン開閉弁(22)とキャピラリチューブ(23)とが液管
(10c)側から順に介設されており、低外気温度条件下
における冷房運転の起動時、低圧の過低下時には該イン
ジェクションバイパス路(21)を開いて液冷媒を吸入管
(10b)にバイパスすることにより、低圧圧力開閉器(L
ps)が作動するのを防止するようになされている。ま
た、(24),(24)は室外ユニット(A)と室中側との
間の連絡配管中に介設された閉鎖弁である。
空気調和装置の冷房運転時、圧縮機(1)から吐出され
た冷媒は室外熱交換器(4)で凝縮され、各室内ユニッ
ト(A),(B)に分流して室内電動膨張弁(7),
(7)で減圧され各室内熱交換器(8),(8)で蒸発
した後、合流して圧縮機(1)に戻るように循環する。
その場合、第3図に示すように、室温サーモ(Th3)で
検出される室温Taと室内の設定温度Tsとの差温ΔTに応
じ、差温の所定のディファレンシャル2ΔT0に基づい
て、室内の空調状態が室温TaがΔT0よりも高い第2ステ
ップ、ΔT0以下で−ΔT0よりも高い第1ステップ及び−
ΔT以下のサーモオフ(室温の上昇時にはディファレン
シャル2ΔT0をもって上側のステップに回復する)から
なる3つのゾーンに分割され、各室内ユニット(A),
(B)の空調ゾーンに応じて圧縮機(1)の運転容量が
調節される。
さらに、第4図に示すように、上記外気温センサ(Th
1)で検出される外気温度T1の値が所定の第1〜第4設
定温度a,b,c,d(a<b<c<d)に対してどの範囲に
あるかに応じて、室外ファン(12)の風量が3段階に調
節される。すなわち、外気温度T1が高い方から第3設定
温度cに達するまでは3速の高風量Hで運転を行い、第
3設定温度c以下になった後第1設定温度aに達するま
では2速の中風量Mで運転を行い、第1設定温度a以下
になると1速の低風量Lで運転を行う一方、外気温度T1
が上昇して、第2設定温度bを越えると中風量Mに、そ
の後第4設定温度dを越えると高風量Hにそれぞれ風量
を回復させるようにしている。すなわち、上記圧縮機
(1)の容量制御及び室外ファン(12)の風量制御によ
り、各室内の要求能力に応じて冷媒循環量を確保し室外
熱交換器(4)の能力を調節するようになされている。
そして、上記各室内液管センサ(Th4)で検出される液
管温度T4が室内熱交換器(8)の凍結を開始する凍結判
定温度である第1基準値l(例えば−4℃)程度の温度
値)よりも低くなると、各室内ユニット(A),(B)
において、各室内電動膨張弁(7),(7)を全閉にし
て室内ファン(13)のみ運転するようにつまりサーモオ
フ状態になるように制御することにより、室内熱交換器
(8),(8)における蒸発温度を上昇させ、解凍する
ようになされている。
ここで、本発明の特徴である結露防止運転と通常冷房運
転への復帰運転について、第5図及び第6図に基づき説
明する。第5図は各室内ユニット(A),(B)におけ
る制御状態の変化を示す遷移図であって、制御状態
で、液管温度T4に対応する蒸発温度Teを上昇させるべき
運転状態にあることを示す指標であるTeアップフラグTU
Fを「0」としながら、上記室内液管センサ(Th4)で検
出される室内熱交換器(8)の液管温度T4が、液管に結
露を生じる結露判定温度たる第2基準温度n(例えば−
2℃程度の温度値)よりも低くなると、制御状態に移
行し、TUF=0のままで所定の設定時間t0(例えば5分
程度の時間)を有するタイマのカウントを行って、その
間に液管温度T4が第2基準温度n以上に回復すると上記
制御状態に戻る一方、設定時間t0が経過しても液管温
度T4が第2基準温度n以上に回復しないときには、TUF
=1つまりTeアップ指令を出力する状態である制御状態
に移行する。
その後、液管温度T4が上記第2基準温度nよりも高い所
定値である復帰温度m(例えば6℃程度の温度値)より
も高くなると、制御状態に移行して、TUF=1のまま
でタイマのカウントを開始し、タイムアップしたときに
は、ステップS1で室外ファン(12)(請求項(2)の発
明では圧縮機(1))の制御信号のみを遅延させるため
のタイマをセットして、上記制御状態に復帰する。な
お、タイマの設定時間t0が経過しない間に液管温度T4が
復帰温度m以下になったときには制御状態に戻るよう
になされている。
ここで、結露防止運転及び通常冷房運転への復帰運転の
制御内容について、第6図のフローチャートに基づき説
明するに、ステップS1でTeアップフラグTUFが「1」か
否かを判別し、TUF=1であれば、ステップS2で、圧縮
機(1)をアンロードに、室外ファン(12)を低風量
「L」にするよう制御する。そして、ステップS1におけ
る判別がTUF=1になると、ステップS3に進んでタイマ
がカウント中か否かを判別して、タイマがカウント中で
あればステップS4で圧縮機(1)をアンロードからフル
ロードに復帰させる一方、タイマがカウントアップする
と、ステップS5で室外ファン(12)を低風量Lから高風
量Hに復帰させるようにしている。
上記フローにおいて、請求項(1)の発明では、ステッ
プS2により、液管温度T4が結露判定温度nよりも低くな
ると、圧縮機(1)の運転容量及び室外ファン(12)の
風量を低減するよう制御する結露防止制御手段(51)が
構成され、ステップS4により、液管温度T4が結露判定温
度n以上の所定温度(復帰温度)mに回復したときに、
圧縮機(1)の運転容量を高容量側に復帰させるよう制
御する容量復帰手段(52)が構成されている。また、ス
テップS5により、上記容量復帰手段(52)による圧縮機
(1)の運転容量の復帰後所定時間経過した時に上記室
外ファン(12)の風量を高風量側に復帰させるよう制御
する風量復帰手段(53)が構成されている。
したがって、請求項(1)の発明では、空気調和装置の
冷房運転中に液管温度T4が所定の結露判定温度nよりも
低くなると、結露防止制御手段(51)により圧縮機
(1)の運転容量及び室外ファン(12)の風量を低減す
るよう制御され、液管温度T4が上昇するように運転条件
の修正が行われる。その後、結露防止運転により液管温
度T4が結露判定温度n以上の所定温度(復帰温度)mま
で回復すると、まず容量復帰手段(52)により圧縮機
(1)の運転容量が高容量側(フルロード)に復帰する
よう制御され、その後所定時間経過してから風量復帰手
段(53)により室外ファン(12)の風量が高風量側
「H」に復帰するように制御される。
ここで、圧縮機(1)の運転容量と室外ファン(12)の
風量とを同時に通常冷房運転時の値に復帰させると、高
圧が急激に低下し、それにより低圧が急激に低下する。
そして、上記低圧圧力開閉器(LPS)が作動して圧縮機
(1)の低圧カットが生じる虞れがあるが、本発明で
は、室外ファン(12)の風量はそのままで圧縮機(1)
の運転容量だけが増大するので、瞬間的な低圧の過低下
が抑制される。そして、低圧一定制御により低圧がある
程度安定してから、風量復帰手段(53)により室外ファ
ン(12)の風量が高風量「H」に復帰するよう制御され
るので、低圧の過低下による圧縮機(1)の異常停止を
防止しながら、結露防止運転から通常冷房運転に復帰す
ることができるのである。
次に、請求項(2)の発明では、上記ステップS4とS5
が入れ代わったステップにより、それぞれ容量復帰手段
(52)と風量復帰手段(53)とが構成されている。
したがって、請求項(2)の発明では、液管温度T4の回
復時、まず風量復帰手段(53)により室外ファン(12)
の風量が高風量側「H」に復帰するよう制御されるの
で、室外ファン(12)の風量増大による高圧の瞬間的な
低下があるが、高圧が程度安定してから圧縮機(1)の
運転容量が増大することになり、圧縮機(1)の運転容
量と室外ファン(12)の風量とを同時に復帰させる きのような低圧の急激な低下が生じることがなく、よっ
て、低圧カットによる圧縮機(1)の異常停止を防止す
ることができる。
次に請求項(3)の発明について説明する。第7図のタ
イムチャートは請求項(3)の発明に係る第2実施例の
制御を示し、時刻t1でTeアップフラグTUFが「1」にな
ると(同図(a)参照)、圧縮機(1)をアンロードに
(同図(b)参照)、室外ファン(12)の風量を「L」
に低減する(同図(c)参照)一方、時刻t2で液管温度
T4が復帰温度m以上に回復してTUF=0になると(同図
(a)参照)、まず、圧縮機(1)をアンロードからフ
ルロードに復帰させる(同図(b)参照)と同時に、室
外ファン(12)の風量を低風量Lから中風量Mに増大さ
せる(同図(c)参照)。そして、所定時間TMが経過し
たときに、室外ファン(12)の風量をさらに「H」にま
で復帰させるようにしている。
したがって、請求項(3)の発明では、上記実施例のご
とく通常冷房運転への復帰と同時に室外ファン(12)の
風量が中風量Mに切換えられた後所定時間経過後に高風
量Hに切換えられるように、室外ファン(12)の風量が
段階的に切換えられるので、上記請求項(1)又は
(2)の発明と同様に低圧の急激な低下を防止しなが
ら、より迅速に通常冷房運転の運転条件に復帰させるこ
とができる利点がある。
次に、実施例は省略するが、請求項(4)の発明では、
圧縮機(1)の運転容量を3段以上の多段に調節するも
のとし、結露防止運転から通常冷房運転に復帰するとき
には、圧縮機(1)の運転容量を例えば最低アンロード
状態から1段上のアンロード状態にいったん増大させた
後所定時間経過したときにフルロードに復帰させるもの
である。したがって、上記請求項(3)の発明と同様
に、低圧の過低下による圧縮機(1)の異常停止を招く
ことなく、通常冷房運転への迅速な復帰を図ることがで
きる。
(発明の効果) 以上説明したように、請求項(1)の発明によれば、冷
房運転中に液管温度が結露判定温度以下になると、圧縮
機の運転容量及び室外ファンの風量を低減させて経路防
止運転を行う一方、液管温度が結露判定温度以上の所定
温度まで回復したときには、圧縮機の運転容量を増大さ
せた後、所定時間経過した時に室外ファンの風量を増大
させて通常冷房運転に復帰させるようにしたので、通常
冷房運転への復帰に伴なう急激な低圧の低下による圧縮
機の異常停止を防止することができる。
請求項(2)の発明によれば、結露防止運転から通常冷
房運転への復帰時、室外ファンの風量を増大させた後所
定時間経過した時に圧縮機の運転容量を増大させるよう
にしたので、上記請求項(1)の発明と同様に、低圧の
急激な低下による圧縮機の異常停止を防止することがで
きる。
請求項(3)の発明によれば、上記請求項(1)又は
(2)の発明において、結露防止運転から通常冷房運転
への復帰時、室外ファンの風量を段階的に増大させるよ
うにしたので、低圧の急激な低下を防止しながら、通常
冷房運転への迅速な復帰を図ることができる。
請求項(4)の発明によれば、上記請求項(1),
(2)又は(3)の発明において、結露防止運転から通
常冷房運転への復帰時、圧縮機の運転容量を段階的に増
大させるようにしたので、上記請求項(4)の発明と同
様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示すブロック図である。第2図
〜第6図は本発明の第1実施例を示し、第2図は空気調
和装置の全体構成を示す冷媒配管系統図、第3図は室温
サーモの切換特性を示す特性図、第4図は室外ファン風
量の外気温度に対する切換特性を示す特性図、第5図は
通常制御と結露防止制御との間の遷移関係を示す制御状
態遷移図、第6図は制御内容を示すフローチャート図、
第7図(a)〜(c)は第2実施例を示し、それぞれ順
に、Teアップフラグ、圧縮機の運転容量及び室外ファン
の風量の時間に対する変化を示すタイムチャート図であ
る。第8図(a)〜(e)は、圧縮機の運転容量と室外
ファンの風量とを同時に変化させた場合における、Teア
ップフラグ、圧縮機の運転容量、室外ファンの風量、高
圧及び低圧の時間に対する変化をそれぞれ順に示すタィ
ムチャート図である。 1……圧縮機 4……室外熱交換器(熱源側熱交換器) 7……室内電動膨張弁 8……室内熱交換器(利用側熱交換器) 11……主冷媒回路 12……室外ファン 51……結露防止制御手段 52……容量復帰手段 53……風量復帰手段 Th4……液管センサ(液管温度検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 直樹 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (56)参考文献 特開 平2−133742(JP,A) 実開 平1−136841(JP,U) 実開 昭51−108250(JP,U)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容量可変形圧縮機(1)、風量可変な室外
    ファン(12)を付設した熱源側熱交換器(4)、室内電
    動膨張弁(7)、及び利用側熱交換器(8)を接続して
    なる冷媒回路(11)を備えた空気調和装置において、 上記利用側熱交換器(8)の液管の温度を検出する液管
    温度検出手段(Th4)と、該液管温度検出手段(Th4)の
    出力を受け、通常冷房運転時、液管温度が所定の結露判
    定温度よりも低くなると、上記圧縮機(1)の運転容量
    及び室外ファン(12)の風量を強制的に低減して結露防
    止運転をするよう制御する結露防止制御手段(51)とを
    備えるとともに、 上記液管温度検出手段(Th4)の出力を受け、上記結露
    防止制御手段(51)による結露防止運転中に、液管温度
    が上記結露判定温度以上の所定温度まで回復すると、上
    記圧縮機(1)の運転容量を高容量側に復帰させるよう
    制御する容量復帰手段(52)と、該容量復帰手段(52)
    による圧縮機(1)の運転容量の復帰後所定時間経過し
    た時に上記室外ファン(12)の風量を高風量側に復帰さ
    せるよう制御する風量復帰手段(53)とを備えたことを
    特徴とする空気調和装置の運転制御装置。
  2. 【請求項2】容量可変形圧縮機(1)、風量可変な室外
    ファン(12)を付設した熱源側熱交換器(4)、室内電
    動膨張弁(7)、及び利用側熱交換器(8)を接続して
    なる冷媒回路(11)を備えた空気調和装置において、 上記利用側熱交換器(8)の液管の温度を検出する液管
    温度検出手段(Th4)と、該液管温度検出手段(Th4)の
    出力を受け、通常冷房運転時、液管温度が所定の結露判
    定温度よりも低くなると、上記圧縮機(1)の運転容量
    及び室外ファン(12)の風量を強制的に低減して結露防
    止運転をするよう制御する結露防止制御手段(51)とを
    備えるとともに、 上記液管温度検出手段(Th4)の出力を受け、上記結露
    防止制御手段(51)による結露防止運転中に、液管温度
    が上記結露判定温度以上の所定温度まで回復すると上記
    室外ファン(12)の風量を高風量側に復帰させるよう制
    御する風量復帰手段(53)と、該風量復帰手段(53)に
    よる室外ファン(12)の風量の復帰後所定時間経過した
    時に上記圧縮機(1)の運転容量を高容量側に復帰させ
    るよう制御する容量復帰手段(52)とを備えたことを特
    徴とする空気調和装置の運転制御装置。
  3. 【請求項3】風量復帰手段(53)は、室外ファン(12)
    の風量を段階的に復帰させるものであることを特徴とす
    る請求項(1)又は(2)記載の空気調和装置の運転制
    御装置。
  4. 【請求項4】容量復帰手段(52)は、圧縮機(1)の運
    転容量を段階的に復帰させるものであることを特徴とす
    る請求項(1),(2)又は(3)記載の空気調和装置
    の運転制御装置。
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