JPH07117020A - 木質系プレス成形物の成形型構造及びその加工方法 - Google Patents

木質系プレス成形物の成形型構造及びその加工方法

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JPH07117020A
JPH07117020A JP27048393A JP27048393A JPH07117020A JP H07117020 A JPH07117020 A JP H07117020A JP 27048393 A JP27048393 A JP 27048393A JP 27048393 A JP27048393 A JP 27048393A JP H07117020 A JPH07117020 A JP H07117020A
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JP
Japan
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cutting
wood
press
molding
molded product
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JP27048393A
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English (en)
Inventor
Satoshi Sugiura
聰 杉浦
Shinji Hirata
慎治 平田
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Araco Co Ltd
Original Assignee
Araco Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 木質系プレス成形物における打ち抜きや切断
による端末箇所に対する仕上げ加工を不用にする。 【構成】 打ち抜きや切断による端末箇所を有する木質
系プレス成形物を成形する上型7と下型8とからなる成
形型であって、上記端末箇所を成形するための切断部9
と、一般面を成形する一般成形面10とを有し、その切
断部9と一般成形面10との境界の入隅部分には該入隅
部を凹状円弧面とするR部11を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、木質系プレス成形物
の成形型構造及びその加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】木質系プレス成形物は、例えば車両のド
アトリムの基材等に広く供されており、その多くは打ち
抜きによる端末箇所と切断による端末箇所の双方を含ん
でいるが、いずれも少なくとも切断による端末箇所を外
周部に含んでいるものである。こうした木質系プレス成
形物は、従来においては例えば、図13及び図14に示
すようなプレス加工により製造されている。即ち、打ち
抜きの不用な木質系プレス成形物では、図13に示すよ
うに成形面を有する上型101と下型102とによる一
般成形型により木質系材料103を加熱下で成形物10
3Aにプレス成形し、これと同時に木質系材料103の
端を成形型に形成した突出部104により押し潰してい
る。そして押し潰した部分に連なった余分な部分105
を取り除き、当該部に残るバリ106をやすりがけやペ
ーパがけにより除去して仕上げ加工を施して完成した成
形物103Bとしている。
【0003】また、打ち抜きの必要な木質系プレス成形
物では、上記した工程を経た成形物103Bを図14に
示すように、さらに抜き刃107を備えた型108によ
り抜き加工して抜き部109を有する成形物103Cと
したのち、抜き部109の切断面と成形面との境界にで
きるエッジバリ110をやすりがけやペーパがけにより
除去して仕上げ加工を施して完成した成形物103Dと
している。
【0004】上述のような木質系成形品の製造におい
て、端縁及び打ち抜きによる端末箇所に仕上げ加工を施
すことは重要で、省略することはできない。即ち、PV
C等の表皮材を真空成形等により木質系成形品に被着さ
せたとき、上記仕上げ加工が施されていないと、バリ1
06やエッジバリ110により当該部が凹凸になった
り、表皮材が切れて不良品となってしまうのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような一般成形
型による木質系プレス成形物においては端縁や打ち抜き
箇所にバリ106やエッジバリ110ができ、これを除
去するための面倒な仕上げ加工が必要なため生産性が低
くコストも高くなるといった難点がある。
【0006】そこで、この発明は上記した従来の課題を
解決するためになされたものでその目的は、第1には打
ち抜きや切断による端末箇所に対する仕上げ加工が不用
な木質系プレス成形物の成形型構造を提供することであ
り、第2には打ち抜きや切断による端末箇所に対する仕
上げの不用な木質系プレス成形物の加工方法を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するこの
発明の成形型構造は、打ち抜きや切断による端末箇所を
有する木質系プレス成形物を成形する上型と下型とから
なる成形型であって、上記端末箇所を成形するための切
断部と一般面を成形する一般成形面とを有し、その切断
部と一般成形面との境界の入隅部分には該入隅部を凹状
円弧面にするR部を設けたことを特徴とする。
【0008】また、前記課題を解決するこの発明の加工
方法は、打ち抜きや切断による端末箇所を含む木質系プ
レス成形物の加工方法であって、プレスでの切断加工に
よる前記端末箇所の切断面と一般成形面とに対して共に
段差なく連続するプロフィルの凸状円弧面を切断加工と
並行又は切断加工前に木質系基材に対して成形すること
を特徴とする。
【0009】
【作用】前記手段によれば、端末箇所を成形するための
切断部と一般面を成形する一般成形面との境界の入隅部
分に形成された、入隅部を凹状円弧面に形成しているR
部により、切断面が凸状円弧面で一般面と連続すること
になり、木質系プレス成形物の切断や打ち抜きによる端
末箇所が段差の無い円弧面に成形されることになる。
【0010】また、他の手段によれば、プレスでの切断
加工による切断面と一般成形面とに対して共に段差なく
連続するプロフィルの凸状円弧面を切断加工と並行又は
切断加工前に木質系基材に対して成形するので、切断加
工の後にはおのずと切断面と一般成形面とが凸状円弧面
により段差なく連続した形状に木質系プレス成形物が加
工されることになる。
【0011】
【実施例】
実施例1.次に、この発明の一実施例を図1〜図7に基
づいて説明する。この実施例により得られる図5の木質
系プレス成形物1は最終的には、図7に示すようにPV
C等の表皮材2が真空成形等により被着され車両のドア
トリム(図示しない)となるものであり、木質系基材を
バインダー等(図示しない)により加熱下で加圧して得
られた図1の一次成形品3を成形型によりプレス成形し
て形成される。
【0012】一次成形品3には切り取り部分と打ち抜き
部分の輪郭が一連の条溝4により片面に形成される。こ
の条溝4は図2に示すように、少なくとも切断箇所側の
隅部がR形状のU形に形成され、この実施例では2.5
mm厚の一次成形品3に対し、3mm程度の幅と1mm程度の
深さで、溝底側の入隅のR部5はR0.2mm程度に、開
放側の出隅のR部6はR0.5mm程度に設定されてい
る。
【0013】上記した一次成形品3を完成した成形品と
するための成形型は、図3に示すように上型7と下型8
とからなり、上型7には一次成形品3の条溝4に沿う切
断又は打ち抜きにより端末箇所を成形するための切断部
9と、一般面を成形する一般成形面10とを有する。上
型7の切断部9は一般成形面10に対して突出する突出
部として構成され、一般成形面10との境界をなすその
入隅部分には入隅部を凹状円弧面とするR部11が設け
られている。このR部11は一次成形品3に形成された
条溝4の出隅側のR部6より若干小寸法に設定されてい
る。なお、下型8の成形面については一次成形品3の条
溝4が形成された側の面形状に形成されている。
【0014】プレスにセットした下型8上に一次成形品
3を条溝4側を下にして適合させた後、上型7を下降さ
せて外周部の切断と抜き取り箇所の打ち抜きを行なうこ
とにより、一次成形品3は完成した成形品すなわち図5
に示す木質系プレス成形物1となる。上型7の切断部9
による切断ポイントは、図4に示すように出隅側のR部
6の接線位置で、切断面12がR部6のプロフィルに段
差なく連続する位置とする。上型7のR部11により一
次成形品3の切断面12の上部にR部分が成形される
が、このR部分のRは条溝4により形成されたR部6の
Rより当初は小さいが、木質系基材の弾力で戻り、いず
れのRもほぼ同じとなる。これにより切断及び打ち抜き
による端末箇所は、図5,図6に示すようにバリやエッ
ジのない円弧面の連続面として形成され、仕上げ加工を
施すことなくそのまま図7に示すようにPVC等の表皮
材2を真空成形等により被着させても表皮材2に凹凸が
できたり、切れたりすることがない。
【0015】実施例2.次に、この発明の他の実施例を
図8〜図12に基づいて説明する。この実施例は、上述
の実施例1が成形時に片側にR付けをし、その後加工で
端末のR加工をするのに対し、一次成形品3の成形型に
より一次成形品3の成形時に切り取り部分と打ち抜き部
分の輪郭を一連の条溝4,4により両面に形成すること
を特徴としている。従って図8に示すように成形型の上
型13にも下型14にも条溝4を形成する溝形成部15
が設けられている。ただし条溝4自体の構成は実施例1
と変らない。
【0016】上面と下面の各条溝4により切り取り箇所
及び打ち抜き箇所の輪郭が形成された本例の一次成形品
3は、図10に示すようにプレスにセットした打ち抜き
型16により各出隅側のR部6が段差なく連続する切断
面12で抜き刃17により切断され、完成した成形品す
なわち、木質系プレス成形物1(図5参照)となる。こ
の実施例においても、図12に示すようにバリやエッジ
のない円弧面の連続面として端末が形成され、仕上げ加
工を施すことなくそのままPVC等の表皮材を真空成形
等により被着させても表皮材に凹凸ができたり、切れた
りすることがない。
【0017】
【発明の効果】以上実施例による説明からも明らかなよ
うに本発明によれば、切断や打ち抜きによる端末箇所と
一般面を成形する一般成形面との境界の入隅部分に形成
された、入隅部を凹状円弧面にするR部により、切断面
が凸状円弧面で一般面と連続することになり、木質系プ
レス成形物の端末箇所が段差の無い円弧面に成形され、
端末箇所にバリやエッジバリができず、これらを除去し
形状を整える仕上げ加工が不用になるので、木質系プレ
ス成形物の生産性が向上しコストの低減も実現する。
【0018】また、本発明の手段によれば、プレスでの
切断加工による切断面と一般成形面とに対して共に段差
なく連続するプロフィルの凸状円弧面を切断加工と並行
又は切断加工前に木質系基材に対して成形するので、切
断加工の後にはおのずと切断面と一般成形面とが凸状円
弧面により段差なく連続した形状に木質系プレス成形物
が加工されることになり、切断箇所や打ち抜き箇所に対
する仕上げ加工が不用になるので、木質系プレス成形物
の生産性が向上しコストも低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す一次成形品の断面図で
ある。
【図2】図1におけるA矢印部の拡大図である。
【図3】本発明の一実施例を示す成形型の断面図であ
る。
【図4】本発明の一実施例を示す端末切断時の説明図で
ある。
【図5】本発明の実施例による完成品の断面図である。
【図6】本発明の実施例による完成品の端末箇所を示す
拡大断面図である。
【図7】本発明の実施例による完成品に表皮材を被着さ
せた態様を示す部分断面図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す成形型の断面図であ
る。
【図9】本発明の他の実施例を示す一次成形品の要部の
拡大断面図である。
【図10】本発明の他の実施例を示す打ち抜き型の断面
図である。
【図11】本発明の他の実施例を示す打ち抜き時の状態
を示す断面図である。
【図12】本発明の他の実施例による完成品の端末箇所
を示す拡大断面図である。
【図13】従来の木質系プレス成形物の加工工程を示す
説明図である。
【図14】従来の木質系プレス成形物の他の加工工程を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 木質系プレス成形物 3 一次成形品 4 条溝 5 R部 7 上型 8 下型 9 切断部 10 一般成形面 11 R部 12 切断面 13 上型 14 下型 16 打ち抜き型

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打ち抜きや切断による端末箇所を有する
    木質系プレス成形物を成形する上型と下型とからなる成
    形型であって、前記端末箇所を成形するための切断部
    と、一般面を成形する一般成形面とを有し、その切断部
    と一般成形面との境界の入隅部分には該入隅部を凹状円
    弧面とするR部を設けたことを特徴とする木質系プレス
    成形物の成形型構造。
  2. 【請求項2】 打ち抜きや切断による端末箇所を含む木
    質系プレス成形物の加工方法であって、プレスでの切断
    加工による前記端末箇所の切断面と一般成形面とに対し
    て共に段差なく連続するプロフィルの凸状円弧面を切断
    加工と並行又は切断加工前に木質系基材に対して成形す
    ることを特徴とする木質系プレス成形物の加工方法。
JP27048393A 1993-10-28 1993-10-28 木質系プレス成形物の成形型構造及びその加工方法 Pending JPH07117020A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004306193A (ja) * 2003-04-07 2004-11-04 Fp Corp 合成樹脂製容器の製造方法
DE102004035758B4 (de) * 2004-07-23 2009-08-27 Quin Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung eines Dekorvorformlinges
JP2022166483A (ja) * 2021-04-21 2022-11-02 やなぎプロダクツ株式会社 木製スプーンの製造方法

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DE102004035758C5 (de) * 2004-07-23 2011-08-18 Quin GmbH, 71277 Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung eines Dekorvorformlinges
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