JPH07116989B2 - ダイヤフラム型気化器を備えた機関の始動燃料供給装置 - Google Patents
ダイヤフラム型気化器を備えた機関の始動燃料供給装置Info
- Publication number
- JPH07116989B2 JPH07116989B2 JP63299026A JP29902688A JPH07116989B2 JP H07116989 B2 JPH07116989 B2 JP H07116989B2 JP 63299026 A JP63299026 A JP 63299026A JP 29902688 A JP29902688 A JP 29902688A JP H07116989 B2 JPH07116989 B2 JP H07116989B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- fuel
- valve
- electromagnetic
- starting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M1/00—Carburettors with means for facilitating engine's starting or its idling below operational temperatures
- F02M1/04—Carburettors with means for facilitating engine's starting or its idling below operational temperatures the means to facilitate starting or idling being auxiliary carburetting apparatus able to be put into, and out of, operation, e.g. having automatically-operated disc valves
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Means For Warming Up And Starting Carburetors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は内燃機関の始動条件に対応して始動燃料が自動
的に供給される、ダイヤフラム型気化器を備えた機関の
始動燃料供給装置に関するものである。
的に供給される、ダイヤフラム型気化器を備えた機関の
始動燃料供給装置に関するものである。
［従来の技術］ 機関の始動操作を容易にするために、携帯作業機などの
小型機関でも始動電動機が搭載されている。本出願人は
特願昭63−166473号により冷間始動時濃い混合気を機関
へ供給するために、温度スイツチにより周囲温度を検出
し、周囲温度が低い場合に電動式燃料ポンプを駆動し、
始動燃料をダイヤフラム型気化器の吸気通路へ供給する
ものを出願しているが、電動式燃料ポンプと温度スイツ
チを新たに付加することはコストが高くなり、装置が大
形化し、重量増加を来たすという点で好ましくない。
小型機関でも始動電動機が搭載されている。本出願人は
特願昭63−166473号により冷間始動時濃い混合気を機関
へ供給するために、温度スイツチにより周囲温度を検出
し、周囲温度が低い場合に電動式燃料ポンプを駆動し、
始動燃料をダイヤフラム型気化器の吸気通路へ供給する
ものを出願しているが、電動式燃料ポンプと温度スイツ
チを新たに付加することはコストが高くなり、装置が大
形化し、重量増加を来たすという点で好ましくない。
［発明が解決しようとする課題］ 本発明の目的は上述の問題に鑑み、温度スイツチを用い
ないでも、機関の始動条件に対応して自動的に始動燃料
がダイヤフラム型気化器へ供給される、低価格で小形軽
量な、ダイヤフラム型気化器を備えた機関の始動燃料供
給装置を提供することにある。
ないでも、機関の始動条件に対応して自動的に始動燃料
がダイヤフラム型気化器へ供給される、低価格で小形軽
量な、ダイヤフラム型気化器を備えた機関の始動燃料供
給装置を提供することにある。
［課題を解決するための手段］ 上記課題を達成するために、本発明の構成は気化器の定
圧燃料室と吸気通路へ開口する燃料溜室とを連通する始
動燃料供給通路に配設した電磁開閉弁と、機関のフライ
ホイルマグネトの１次コイルの信号をベースへ印加され
る第１のトランジスタと、電磁開閉弁の通電回路に挿入
接続されかつ第１のトランジスタが不導通の時導通する
第２のトランジスタとからなり、機関のクランキングで
発生するフライホイルマグネトの１次コイルの信号レベ
ルが、機関のアイドル回転で発生する１次コイルの信号
レベルよりも低い時に前記電磁開閉弁を励磁して開き、
高い時に前記電磁開閉弁を消磁して閉じるようにしたも
のである。
圧燃料室と吸気通路へ開口する燃料溜室とを連通する始
動燃料供給通路に配設した電磁開閉弁と、機関のフライ
ホイルマグネトの１次コイルの信号をベースへ印加され
る第１のトランジスタと、電磁開閉弁の通電回路に挿入
接続されかつ第１のトランジスタが不導通の時導通する
第２のトランジスタとからなり、機関のクランキングで
発生するフライホイルマグネトの１次コイルの信号レベ
ルが、機関のアイドル回転で発生する１次コイルの信号
レベルよりも低い時に前記電磁開閉弁を励磁して開き、
高い時に前記電磁開閉弁を消磁して閉じるようにしたも
のである。
［作用］ 周囲温度が高いかまたは機関を停止直後に再始動する場
合は、機関のクランキングと同時に機関は始動され、機
関回転数はクランキング回転数よりも十分高くなる。フ
ライホイルマグネトの１次コイルの電圧から機関がアイ
ドル回転付近に達したことが検出されると、直ちに電磁
開閉弁が閉じ、定圧燃料室から燃料溜室への始動燃料の
供給が遮断されるので、機関の円滑なアイドル回転が維
持される。
合は、機関のクランキングと同時に機関は始動され、機
関回転数はクランキング回転数よりも十分高くなる。フ
ライホイルマグネトの１次コイルの電圧から機関がアイ
ドル回転付近に達したことが検出されると、直ちに電磁
開閉弁が閉じ、定圧燃料室から燃料溜室への始動燃料の
供給が遮断されるので、機関の円滑なアイドル回転が維
持される。
周囲温度が低く、機関が暖まつていない場合は、始動操
作直後の機関回転数はクランキング回転数とほぼ等し
く、定圧燃料室から始動燃料が電磁開閉弁を経て燃料溜
室へ供給され、やがて燃料溜室から吸気通路へ吸引され
る。濃い混合気が機関へ送られると、機関が円滑に始動
される。機関回転数がクランキング回転数よりも高くな
ると、電磁開閉弁が閉じ、定圧燃料室から燃料溜室への
始動燃料の供給が中断される。
作直後の機関回転数はクランキング回転数とほぼ等し
く、定圧燃料室から始動燃料が電磁開閉弁を経て燃料溜
室へ供給され、やがて燃料溜室から吸気通路へ吸引され
る。濃い混合気が機関へ送られると、機関が円滑に始動
される。機関回転数がクランキング回転数よりも高くな
ると、電磁開閉弁が閉じ、定圧燃料室から燃料溜室への
始動燃料の供給が中断される。
しかし、燃料溜室には始動燃料が残つているので、しば
らくの間は引き続きやや濃い混合気が機関へ供給され、
暖機運転が促進される。
らくの間は引き続きやや濃い混合気が機関へ供給され、
暖機運転が促進される。
［実施例］ 第１図は本発明に係るダイヤフラム型気化器の始動燃料
供給装置の概略構成図である。始動燃料供給装置はダイ
ヤフラム型気化器１の本体４に、ダイヤフラム型の燃料
ポンプＡと、燃料供給機構Ｂと、燃料供給機構Ｂと燃料
溜室10との間の通路を開閉する電磁開閉弁Ｃと、電磁開
閉弁Ｃの動作を機関31のフライホイルマグネト30の１次
コイル30aの信号に基づき制御する制御回路37とを備え
ている。
供給装置の概略構成図である。始動燃料供給装置はダイ
ヤフラム型気化器１の本体４に、ダイヤフラム型の燃料
ポンプＡと、燃料供給機構Ｂと、燃料供給機構Ｂと燃料
溜室10との間の通路を開閉する電磁開閉弁Ｃと、電磁開
閉弁Ｃの動作を機関31のフライホイルマグネト30の１次
コイル30aの信号に基づき制御する制御回路37とを備え
ている。
ダイヤフラム型気化器１は本体４の吸気通路９を横切る
円筒部７に、ロータリ型の絞り弁８を回転可能かつ軸方
向移動可能に支持される。絞り孔8aを有する絞り弁８
は、上端側小径軸部にレバー２を結合され、レバー２か
ら垂下するフオロアが、円筒部７を閉鎖する蓋３に形成
したカム3aに、図示してないばねにより付勢係合され
る。レバー２により絞り弁８を回動して開度を増加する
と、絞り弁８に結合した棒弁５が上昇し、燃料噴孔６の
開度が増加し、燃料量が増加し、機関31の出力が増大さ
れる。
円筒部７に、ロータリ型の絞り弁８を回転可能かつ軸方
向移動可能に支持される。絞り孔8aを有する絞り弁８
は、上端側小径軸部にレバー２を結合され、レバー２か
ら垂下するフオロアが、円筒部７を閉鎖する蓋３に形成
したカム3aに、図示してないばねにより付勢係合され
る。レバー２により絞り弁８を回動して開度を増加する
と、絞り弁８に結合した棒弁５が上昇し、燃料噴孔６の
開度が増加し、燃料量が増加し、機関31の出力が増大さ
れる。
円筒部７の底部すなわち絞り弁８の下側に始動燃料を保
留する燃料溜室10が形成される。燃料溜室10は吸気通路
９へ開口し、機関31の始動時、燃料溜室10の燃料が円筒
部７と絞り弁８の隙間を経て吸気通路９へ吸引される。
燃料溜室10は好ましくはセラミツクスなどの多孔質部材
を収容される。
留する燃料溜室10が形成される。燃料溜室10は吸気通路
９へ開口し、機関31の始動時、燃料溜室10の燃料が円筒
部７と絞り弁８の隙間を経て吸気通路９へ吸引される。
燃料溜室10は好ましくはセラミツクスなどの多孔質部材
を収容される。
燃料ポンプＡは気化器本体４の内部にダイヤフラム28に
より脈動圧導入室とポンプ室を区画してなり、脈動圧導
入室は機関31のクランク室に接続される。ポンプ室は逆
止弁27、管55を経て燃料槽18へ接続される一方、逆止弁
24、管15、流入弁23を経て燃料供給機構Ｂのメータリン
グ室と称する定圧燃料室26へ接続される。さらに、管15
から分岐された管15aが、絞り16を経て燃料槽18へ接続
される。
より脈動圧導入室とポンプ室を区画してなり、脈動圧導
入室は機関31のクランク室に接続される。ポンプ室は逆
止弁27、管55を経て燃料槽18へ接続される一方、逆止弁
24、管15、流入弁23を経て燃料供給機構Ｂのメータリン
グ室と称する定圧燃料室26へ接続される。さらに、管15
から分岐された管15aが、絞り16を経て燃料槽18へ接続
される。
燃料供給機構Ｂは気化器本体４の内部に、ダイヤフラム
19により定圧燃料室26と大気室20とを区画してなる。定
圧燃料室26の内部に、レバー21が支軸22により支持され
る。レバー21の一端はばねによりダイヤフラム19へ付勢
され、レバー21の他端は流入弁23に係合し、流入弁23の
閉方向へ付勢される。定圧燃料室26は燃料ジエツト25を
経て燃料供給管の燃料噴孔６へ連通される。また、定圧
燃料室26は通路14、絞り17、電磁開閉弁Ｃの弁室、通路
11を経て前述の燃料溜室10へ連通される。
19により定圧燃料室26と大気室20とを区画してなる。定
圧燃料室26の内部に、レバー21が支軸22により支持され
る。レバー21の一端はばねによりダイヤフラム19へ付勢
され、レバー21の他端は流入弁23に係合し、流入弁23の
閉方向へ付勢される。定圧燃料室26は燃料ジエツト25を
経て燃料供給管の燃料噴孔６へ連通される。また、定圧
燃料室26は通路14、絞り17、電磁開閉弁Ｃの弁室、通路
11を経て前述の燃料溜室10へ連通される。
第２図は電磁開閉弁Ｃの動作を制御する制御回路図であ
る。第２図の左半部に示すように、フライホイルマグネ
ト30により点火栓40を駆動する点火回路ユニツト32は、
ダイオード34を介して電源バツテリ36へ接続される。電
源バツテリ36に対して始動スイツチ35と始動電動機29と
の直列回路が接続される。点火栓40の両端子間を短絡さ
せて機関31を停止する停止スイツチ33と、電源バツテリ
36の正極との間に、ダイオード34が接続される。
る。第２図の左半部に示すように、フライホイルマグネ
ト30により点火栓40を駆動する点火回路ユニツト32は、
ダイオード34を介して電源バツテリ36へ接続される。電
源バツテリ36に対して始動スイツチ35と始動電動機29と
の直列回路が接続される。点火栓40の両端子間を短絡さ
せて機関31を停止する停止スイツチ33と、電源バツテリ
36の正極との間に、ダイオード34が接続される。
第２図の右半部に示すように、制御回路37は停止スイツ
チ33と連動するスイツチ33a、抵抗43〜47,49〜51、ゼナ
ーダイオード42、コンデンサ41,54、第1,第２のトラン
ジスタ48,52、ダイオード53,56から構成される。
チ33と連動するスイツチ33a、抵抗43〜47,49〜51、ゼナ
ーダイオード42、コンデンサ41,54、第1,第２のトラン
ジスタ48,52、ダイオード53,56から構成される。
次に、本発明による始動燃料供給装置の作動について説
明する。始動スイツチ35を閉じると、始動電動機29が回
転され、機関31のクランク軸と一緒にフライホイルが回
転され、１次コイル30aに機関回転数に比例する誘導電
流が流れ、２次コイル30bは機関31の回転に同期して点
火栓40の両端子間に高電圧を印加する。
明する。始動スイツチ35を閉じると、始動電動機29が回
転され、機関31のクランク軸と一緒にフライホイルが回
転され、１次コイル30aに機関回転数に比例する誘導電
流が流れ、２次コイル30bは機関31の回転に同期して点
火栓40の両端子間に高電圧を印加する。
１次コイル30aの誘導電圧は、機関31が始動電動機29に
より駆動されている状態では、第３図に破線で示すよう
に非常に低く、機関31が始動され、アイドル回転に達す
ると、第３図に実線で示すように高くなる。
より駆動されている状態では、第３図に破線で示すよう
に非常に低く、機関31が始動され、アイドル回転に達す
ると、第３図に実線で示すように高くなる。
第２図において１次コイル30aの電圧が低い場合は、１
次コイル30aから抵抗44,45,47を経てトランジスタ48の
ベースへ流れる電流は非常に小さく、トランジスタ48は
不導通の状態にある。この時、電源バツテリ36からスイ
ツチ33a、抵抗43,49,50を経てトランジスタ52のベース
へ流れる電流が多く、トランジスタ52が導通し、電磁開
閉弁Ｃの電磁コイルが励磁され、電磁開閉弁Ｃが開かれ
る。抵抗51を流れる電流は、微小になるように設定され
る。
次コイル30aから抵抗44,45,47を経てトランジスタ48の
ベースへ流れる電流は非常に小さく、トランジスタ48は
不導通の状態にある。この時、電源バツテリ36からスイ
ツチ33a、抵抗43,49,50を経てトランジスタ52のベース
へ流れる電流が多く、トランジスタ52が導通し、電磁開
閉弁Ｃの電磁コイルが励磁され、電磁開閉弁Ｃが開かれ
る。抵抗51を流れる電流は、微小になるように設定され
る。
機関31が始動されてアイドル回転に達すると、１次コイ
ル30aの電圧が高くなり、トランジスタ48のベースへ流
れる電流が増加し、トランジスタ48が導通される。これ
に伴つて電流が電源バツテリ36からスイツチ33a、抵抗4
3,49、トランジスタ48を経て電源バツテリ36の負極へ流
れる。抵抗50を経てトランジスタ52のベースへ流れる電
流が激減し、トランジスタ52が不導通になり、電磁開閉
弁Ｃの電磁コイルが消磁され、電磁開閉弁Ｃが閉じる。
ル30aの電圧が高くなり、トランジスタ48のベースへ流
れる電流が増加し、トランジスタ48が導通される。これ
に伴つて電流が電源バツテリ36からスイツチ33a、抵抗4
3,49、トランジスタ48を経て電源バツテリ36の負極へ流
れる。抵抗50を経てトランジスタ52のベースへ流れる電
流が激減し、トランジスタ52が不導通になり、電磁開閉
弁Ｃの電磁コイルが消磁され、電磁開閉弁Ｃが閉じる。
電磁開閉弁Ｃが消磁される時の機関回転数は、抵抗45に
対する抵抗47の接点を加減して、アイドル回転数、好ま
しくはアイドル回転数よりも幾分低い値に設定される。
対する抵抗47の接点を加減して、アイドル回転数、好ま
しくはアイドル回転数よりも幾分低い値に設定される。
上述のように、周囲温度など機関31の運転条件に対応し
て、濃い混合気をつくるための始動燃料が供給され、機
関31が円滑に始動され、アイドル回転に達すると電磁開
閉弁Ｃが閉じる。
て、濃い混合気をつくるための始動燃料が供給され、機
関31が円滑に始動され、アイドル回転に達すると電磁開
閉弁Ｃが閉じる。
第４図に実線で示すように、周囲温度が低い場合は、始
動電動機29が回転されると（回転数n1）、機関31のクラ
ンク室の脈動圧により燃料ポンプＡ（第１図）のダイヤ
フラム28が上下に往復動され、燃料槽18の燃料が管55、
逆止弁27を経て燃料ポンプＡのポンプ室へ吸引され、さ
らに逆止弁24、管15、流入弁23を経て定圧燃料室26へ供
給される。定圧燃料室26の燃料は燃料ジエツト25、燃料
噴孔６を経て絞り孔8aへ供給される。
動電動機29が回転されると（回転数n1）、機関31のクラ
ンク室の脈動圧により燃料ポンプＡ（第１図）のダイヤ
フラム28が上下に往復動され、燃料槽18の燃料が管55、
逆止弁27を経て燃料ポンプＡのポンプ室へ吸引され、さ
らに逆止弁24、管15、流入弁23を経て定圧燃料室26へ供
給される。定圧燃料室26の燃料は燃料ジエツト25、燃料
噴孔６を経て絞り孔8aへ供給される。
同時に、定圧燃料室26の燃料が通路14、絞り17、電磁開
閉弁Ｃ、通路11を経て燃料溜室10へ送られ、燃料溜室10
の燃料が吸気通路９へ吸引され、濃い混合気が機関31へ
送られると、機関31が始動される。機関31がアイドル回
転（回転数n2）に達すると、電磁開閉弁Ｃが閉じ、定圧
燃料室26の燃料が燃料溜室10へ供給されなくなる。しか
し、しばらくの間は燃料溜室10の多孔質部材に残留する
始動燃料が、引き続き吸気通路９へ送られるので、円滑
な暖機運転が維持される。
閉弁Ｃ、通路11を経て燃料溜室10へ送られ、燃料溜室10
の燃料が吸気通路９へ吸引され、濃い混合気が機関31へ
送られると、機関31が始動される。機関31がアイドル回
転（回転数n2）に達すると、電磁開閉弁Ｃが閉じ、定圧
燃料室26の燃料が燃料溜室10へ供給されなくなる。しか
し、しばらくの間は燃料溜室10の多孔質部材に残留する
始動燃料が、引き続き吸気通路９へ送られるので、円滑
な暖機運転が維持される。
仮に、機関31がアイドル回転に達しても、電磁開閉弁Ｃ
が閉じないと、引き続き定圧燃料室26の燃料が燃料溜室
10へ供給されるので、依然として濃い混合気が機関31へ
供給される。この時は第４図に破線で示すように機関31
が不調を来たし、やがて停止する。
が閉じないと、引き続き定圧燃料室26の燃料が燃料溜室
10へ供給されるので、依然として濃い混合気が機関31へ
供給される。この時は第４図に破線で示すように機関31
が不調を来たし、やがて停止する。
第４図において、機関31がアイドル回転に達するまでに
多少の時間が掛るのは、機関31の温度および外気の温度
が低いために燃料の気化が悪いからである。
多少の時間が掛るのは、機関31の温度および外気の温度
が低いために燃料の気化が悪いからである。
一方、機関31の周囲温度が高い場合、または周囲温度が
低くても機関停止後再始動するような場合は、始動電動
機29が回転されると、機関31が瞬時に始動され、アイド
ル回転に達する。機関31がアイドル回転に達するまでの
間に、定圧燃料室26の燃料が電磁開閉弁Ｃを経て燃料溜
室10へ供給されるが、機関31がアイドル回転に達する
と、直ちに電磁開閉弁Ｃが閉じるので、第５図に実線で
示すように、機関31のアイドル回転が円滑に維持され
る。
低くても機関停止後再始動するような場合は、始動電動
機29が回転されると、機関31が瞬時に始動され、アイド
ル回転に達する。機関31がアイドル回転に達するまでの
間に、定圧燃料室26の燃料が電磁開閉弁Ｃを経て燃料溜
室10へ供給されるが、機関31がアイドル回転に達する
と、直ちに電磁開閉弁Ｃが閉じるので、第５図に実線で
示すように、機関31のアイドル回転が円滑に維持され
る。
仮に、電磁開閉弁Ｃが開いたままであると、第５図に破
線で示すように、機関31がアイドル回転に達しても、濃
い混合気が機関31へ引き続き供給されるので、機関31が
不調を来たし、やがて停止する。
線で示すように、機関31がアイドル回転に達しても、濃
い混合気が機関31へ引き続き供給されるので、機関31が
不調を来たし、やがて停止する。
燃料溜室10に多孔質部材を収容したことにより、機関の
始動後も引き続き始動燃料が少し機関へ供給されるの
で、始動後の機関の回転を安定に保ち、暖機時間を短縮
できる。
始動後も引き続き始動燃料が少し機関へ供給されるの
で、始動後の機関の回転を安定に保ち、暖機時間を短縮
できる。
［発明の効果］ 本発明は上述のように、気化器の定圧燃料室と吸気通路
へ開口する燃料溜室とを連通する始動燃料供給通路に配
設した電磁開閉弁と、機関のフライホイルマグネトの１
次コイルの信号をベースへ印加される第１のトランジス
タと、電磁開閉弁の通電回路に挿入接続されかつ第１の
トランジスタが不導通の時導通する第２のトランジスタ
とからなり、機関のクランキングで発生するフライホイ
ルマグネトの１次コイルの信号レベルが、機関のアイド
ル回転で発生する１次コイルの信号レベルよりも低い時
に前記電磁開閉弁を励磁して開き、高い時に前記電磁開
閉弁を消磁して閉じるようにしたものであるから、次の
ような効果を奏する。
へ開口する燃料溜室とを連通する始動燃料供給通路に配
設した電磁開閉弁と、機関のフライホイルマグネトの１
次コイルの信号をベースへ印加される第１のトランジス
タと、電磁開閉弁の通電回路に挿入接続されかつ第１の
トランジスタが不導通の時導通する第２のトランジスタ
とからなり、機関のクランキングで発生するフライホイ
ルマグネトの１次コイルの信号レベルが、機関のアイド
ル回転で発生する１次コイルの信号レベルよりも低い時
に前記電磁開閉弁を励磁して開き、高い時に前記電磁開
閉弁を消磁して閉じるようにしたものであるから、次の
ような効果を奏する。
（ａ） 機関の始動時、定圧燃料室から燃料が通常の燃
料供給通路を経て吸気通路へ吸引され、同時に定圧燃料
室から始動燃料が始動燃料供給通路を経て吸気通路へ余
分に供給される。
料供給通路を経て吸気通路へ吸引され、同時に定圧燃料
室から始動燃料が始動燃料供給通路を経て吸気通路へ余
分に供給される。
つまり、機関をクランキング操作すると、電磁開閉弁が
開き、定圧燃料室の燃料が電磁開閉弁を経て燃料溜室へ
供給され、燃料溜室から始動燃料が吸気通路へ吸引され
るので、濃い混合気が機関へ供給され、機関の円滑な始
動が達せられる。
開き、定圧燃料室の燃料が電磁開閉弁を経て燃料溜室へ
供給され、燃料溜室から始動燃料が吸気通路へ吸引され
るので、濃い混合気が機関へ供給され、機関の円滑な始
動が達せられる。
（ｂ） 定圧燃料室は常時燃料を充満されているから、
特に始動のためのプライマポンプを設ける必要はなく、
また、フライホイルマグネトの１次コイルの信号レベル
に関連して電磁開閉弁を開閉し、始動燃料を供給・遮断
するものであるから、温度スイツチを設ける必要もな
く、全ての構成部材をダイヤフラム型気化器へ一体的に
配設して、装置の小型化が可能であり、取付部位や重量
が制限される携帯作業機用機関に有利である。
特に始動のためのプライマポンプを設ける必要はなく、
また、フライホイルマグネトの１次コイルの信号レベル
に関連して電磁開閉弁を開閉し、始動燃料を供給・遮断
するものであるから、温度スイツチを設ける必要もな
く、全ての構成部材をダイヤフラム型気化器へ一体的に
配設して、装置の小型化が可能であり、取付部位や重量
が制限される携帯作業機用機関に有利である。
（ｃ） 機関の高温状態では、クランキング操作と同時
に機関が始動し、電磁開閉弁はすぐに閉じるので、機関
の始動後にアイドル回転を妨げるような濃い混合気が機
関へ供給される恐れがなく、機関の円滑な回転が維持さ
れる。
に機関が始動し、電磁開閉弁はすぐに閉じるので、機関
の始動後にアイドル回転を妨げるような濃い混合気が機
関へ供給される恐れがなく、機関の円滑な回転が維持さ
れる。
第１図は本発明に係るダイヤフラム型気化器を備えた機
関の始動燃料供給装置の概略構成を示す側面図断面図、
第２図は同始動燃料供給装置の電気回路図、第３図は機
関回転数とフライホイルマグネトの１次コイルの電圧と
の特性線図、第4,5図は機関の始動特性線図である。 C:電磁開閉弁、1:ダイヤフラム型気化器、8:絞り弁、9:
吸気通路、10:燃料溜室、26:定圧燃料室、29:始動電動
機、30:フライホイルマグネト、30a:1次コイル、48,52:
第1,第２のトランジスタ
関の始動燃料供給装置の概略構成を示す側面図断面図、
第２図は同始動燃料供給装置の電気回路図、第３図は機
関回転数とフライホイルマグネトの１次コイルの電圧と
の特性線図、第4,5図は機関の始動特性線図である。 C:電磁開閉弁、1:ダイヤフラム型気化器、8:絞り弁、9:
吸気通路、10:燃料溜室、26:定圧燃料室、29:始動電動
機、30:フライホイルマグネト、30a:1次コイル、48,52:
第1,第２のトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 雅夫 神奈川県川崎市中原区新丸子東２丁目925 株式会社ウオルブローフアーイースト内 (56)参考文献 実開 昭57−28127（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭57−191855（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭58−86456（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭58−122764（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭50−71618（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】気化器の定圧燃料室と吸気通路へ開口する
燃料溜室とを連通する始動燃料供給通路に配設した電磁
開閉弁と、機関のフライホイルマグネトの１次コイルの
信号をベースへ印加される第１のトランジスタと、電磁
開閉弁の通電回路に挿入接続されかつ第１のトランジス
タが不導通の時導通する第２のトランジスタとからな
り、機関のクランキングで発生するフライホイルマグネ
トの１次コイルの信号レベルが、機関のアイドル回転で
発生する１次コイルの信号レベルよりも低い時に前記電
磁開閉弁を励磁して開き、高い時に前記電磁開閉弁を消
磁して閉じることを特徴とする、ダイヤフラム型気化器
を備えた機関の始動燃料供給装置。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63299026A JPH07116989B2 (ja) | 1988-11-26 | 1988-11-26 | ダイヤフラム型気化器を備えた機関の始動燃料供給装置 |
| US07/434,298 US4986229A (en) | 1988-11-26 | 1989-11-13 | Apparatus for supplying start fuel for a carburetor |
| DE8989121504T DE68906008T2 (de) | 1988-11-26 | 1989-11-21 | Vorrichtung zum zufuehren von startbrennstoff fuer einen vergaser. |
| EP89121504A EP0375930B1 (en) | 1988-11-26 | 1989-11-21 | Apparatus for supplying start fuel for a carburetor |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63299026A JPH07116989B2 (ja) | 1988-11-26 | 1988-11-26 | ダイヤフラム型気化器を備えた機関の始動燃料供給装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02146247A JPH02146247A (ja) | 1990-06-05 |
| JPH07116989B2 true JPH07116989B2 (ja) | 1995-12-18 |
Family
ID=17867258
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63299026A Expired - Fee Related JPH07116989B2 (ja) | 1988-11-26 | 1988-11-26 | ダイヤフラム型気化器を備えた機関の始動燃料供給装置 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4986229A (ja) |
| EP (1) | EP0375930B1 (ja) |
| JP (1) | JPH07116989B2 (ja) |
| DE (1) | DE68906008T2 (ja) |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3122477B2 (ja) * | 1991-01-25 | 2001-01-09 | 三信工業株式会社 | 船舶推進機の始動装置 |
| US5995898A (en) * | 1996-12-06 | 1999-11-30 | Micron Communication, Inc. | RFID system in communication with vehicle on-board computer |
| DE10233282B4 (de) * | 2002-07-23 | 2012-11-15 | Andreas Stihl Ag & Co. | Vergaseranordnung |
| EP2074325B1 (en) * | 2006-10-17 | 2010-01-06 | Selettra S.r.l. | Diaphragm carburettor with electromagnetic actuator |
| US8643474B2 (en) * | 2008-05-05 | 2014-02-04 | Round Rock Research, Llc | Computer with RFID interrogator |
| WO2012002859A1 (en) | 2010-07-01 | 2012-01-05 | Husqvarna Ab | Method of delivering start-up fuel to an internal combustion engine |
| WO2014076950A1 (en) * | 2012-11-14 | 2014-05-22 | Hitachi Koki Co., Ltd. | Engine working machine |
| CN103032206B (zh) * | 2013-01-04 | 2015-05-20 | 陈其安 | 一步起动式化油器 |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US1837298A (en) * | 1929-09-30 | 1931-12-22 | Delco Light Co | Electrical apparatus |
| CH518443A (de) * | 1969-12-13 | 1972-01-31 | Bosch Gmbh Robert | Sicherheitsschaltung an einer elektronisch geregelten Dieselbrennkraftmaschine |
| JPS57191855U (ja) * | 1981-05-30 | 1982-12-04 | ||
| JPS5827065Y2 (ja) * | 1981-06-11 | 1983-06-11 | 川崎重工業株式会社 | エンジン補機の制御装置 |
| JPS5867950U (ja) * | 1981-11-02 | 1983-05-09 | 株式会社日立製作所 | 気化器の始動燃料供給装置 |
| JPS5886456U (ja) * | 1981-12-07 | 1983-06-11 | 国産電機株式会社 | 内燃機関用自動チヨ−ク装置 |
| JPS6466455A (en) * | 1987-09-07 | 1989-03-13 | Walbro Far East | Fuel supply starting device for internal combustion engine for hand carrying working machine |
-
1988
- 1988-11-26 JP JP63299026A patent/JPH07116989B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1989
- 1989-11-13 US US07/434,298 patent/US4986229A/en not_active Expired - Lifetime
- 1989-11-21 EP EP89121504A patent/EP0375930B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1989-11-21 DE DE8989121504T patent/DE68906008T2/de not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US4986229A (en) | 1991-01-22 |
| EP0375930B1 (en) | 1993-04-14 |
| JPH02146247A (ja) | 1990-06-05 |
| DE68906008D1 (de) | 1993-05-19 |
| EP0375930A1 (en) | 1990-07-04 |
| DE68906008T2 (de) | 1993-07-22 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US20070028881A1 (en) | Supplementary fuel supply for a carbureted engine | |
| US7171947B2 (en) | Electrically-actuated throttle device for general-purpose engine | |
| JP3166600B2 (ja) | 内燃機関用燃料噴射装置の燃料ポンプ駆動装置 | |
| US3734067A (en) | Fuel injection system for internal combustion engine | |
| JP4383387B2 (ja) | 汎用内燃機関の電子ガバナ装置 | |
| US20060102126A1 (en) | Automatic fuel enrichment for an engine | |
| JPH07116989B2 (ja) | ダイヤフラム型気化器を備えた機関の始動燃料供給装置 | |
| JP3790656B2 (ja) | オートチョーク制御装置 | |
| JP2780035B2 (ja) | 気化器の始動燃料供給装置 | |
| JPH06159146A (ja) | 気化器の始動燃料供給装置 | |
| JP2780036B2 (ja) | 内燃機関の始動燃料供給装置 | |
| JPH0216348A (ja) | 多気筒エンジン | |
| JP2780053B2 (ja) | 気化器の始動燃料供給装置 | |
| JP2844226B2 (ja) | 内燃機関の燃料制御装置 | |
| JPH03249361A (ja) | 気化器の自動チヨーク装置 | |
| JPH03246358A (ja) | 気化器の始動燃料供給装置 | |
| JPS6278448A (ja) | 温度オ−バライドを備えた時限プライミング装置 | |
| JPH03249362A (ja) | 気化器の始動燃料供給装置 | |
| JPS6038046Y2 (ja) | 内燃機関の燃料ポンプ制御装置 | |
| JPH0723563Y2 (ja) | エンジンのチヨーク装置 | |
| JPH0814107A (ja) | 気化器の始動燃料供給装置 | |
| JPS6172855A (ja) | ガスエンジンの燃料ガス供給装置 | |
| JPS6027818B2 (ja) | 電子制御式燃料噴射装置 | |
| JPH0241338Y2 (ja) | ||
| JPH0545814Y2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
| S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |