JPH07116584A - ノック式塗布具 - Google Patents

ノック式塗布具

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JPH07116584A
JPH07116584A JP6197942A JP19794294A JPH07116584A JP H07116584 A JPH07116584 A JP H07116584A JP 6197942 A JP6197942 A JP 6197942A JP 19794294 A JP19794294 A JP 19794294A JP H07116584 A JPH07116584 A JP H07116584A
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liquid
crown
tail
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valve
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Naoki Kato
直樹 加藤
Toshihiro Saito
利弘 斎藤
Masayuki Kawasaki
正幸 川崎
Norio Yamada
矩生 山田
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Pentel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 保護冠と尾冠とを切り離し可能な薄膜部を介
して一体に形成した尾栓を有するもの。 【効果】 衝撃や誤動作によってノックされにくく、従
って、使用前に、液体が芯体に供給されたり、液体が芯
体から漏れ出したすることが抑制でき、しかも、未使用
状態であるか否かを容易に確認できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、墨液、絵の具、インキ
などの筆記液、アイライナー、リップカラーなどの化粧
液、筆跡修正液、接着剤といった液体の塗布具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、押圧部をノックして、内蔵する筆
記液、化粧液、筆跡修正液、接着剤といった液体をペン
先、塗布先などの芯体に供給して液体の塗布を可能とす
るノック式塗布具は種々提案されている。例えば、実公
昭57−55114号公報には、内部に一部が蛇腹状の
伸縮体となっている塗布液収容部を形成した軸筒の先端
にペン先を取り付け、この芯体と塗布液収容部との間
に、弁体と弁座部材とが圧接して弁を構成する弁機構を
設け、押圧によって蛇腹状の伸縮体を圧縮し、前記弁を
開放し塗布液を芯体に供給するようなしたノック式塗布
具が開示されている。また、実公平2−44874号公
報には、軸筒先端にペン先を取付け、軸筒の液体収容室
に摺動自在に配置されたピストンに押杆を設けると共
に、この押杆に対して2個の係合部を遊挿し、一方の係
合部材の一部を軸筒の内段に当接させるように、また、
他方の係合部材の一部を軸筒に摺動自在に配置したノッ
クの突出部に当接させるように、それぞれ後方に弾撥付
勢し、この付勢による回転変位力で、前記係合部材を前
記押杆に対して圧接係合させてなるノック式塗布具が開
示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】誤ってノックされてし
まうこと、また、未使用製品であることが容易に確認で
きないことである。ノック式塗布具は、輸送中、若しく
は、店頭などに放置されている場合、衝撃や誤操作など
の押圧力によりノックされ、ペン先などの芯体に液体が
供給されたり、芯体から液体が漏れ出してしまう場合が
ある。ユーザーの手に渡る前に芯体に液体が供給された
り、芯体から液体が漏れ出してしまうことは、この種の
商品にとって商品価値を低くすることにつながる。ま
た、芯体に液体が供給されていないものや液体が漏れ出
していないものを選択しようとしても、芯体は通常キャ
ップで覆われているため、外観を見ただけでは、液体が
芯体に供給されているか、液体が芯体から漏れ出してい
るか、否かが判断できない。本発明は、衝撃や誤動作に
よっても容易にはノックされず、液体が芯体に供給され
ないものや芯体から液体が漏れ出していないもの、ま
た、未使用状態であるか否かを容易に確認できるものを
提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、保護冠と尾冠
とを切り離し可能な薄膜部を介して一体に形成した尾栓
を有するノック式塗布具を要旨とする。
【0005】
【作用】本発明に係るノック式塗布具は、尾栓として、
保護冠と尾冠とを切り離し可能な薄膜部を介して一体に
形成したものを用いており、衝撃や誤操作程度の圧力で
は押圧冠と尾冠とが切り離れず、保護冠が動かないの
で、使用前に誤って芯体に液体が供給されたり、芯体か
ら液体が漏れだすことはなく、しかも、薄膜部の有無を
視認するという容易な動作で未使用状態であるか否かを
確認できる。
【0006】
【実施例】以下、本発明を添付図面を参照して詳細に説
明する。実施例1 図1は、実施例1の縦断面図であり、図2は、その要部
拡大図である。参照符号1は繊維製ペン先、筆穂、発泡
体製塗布先などよりなる芯体である。芯体1は前方(図
中下方向)が小径で後方が大径である前軸2の前端開口
部に挿入固着されており、芯体1の後部は、中綿や多孔
質体などよりなり芯体1より毛細管力を弱く設定した液
溜体3の中心孔内に挿入されている。液溜体3の後方に
は、液体の吐出速度緩衝室を有する支持部材4を配置し
ている。この支持部材4は、縦断面略Π字形の鍔付き有
底筒体であり、筒体4a内が吐出速度緩衝室となってい
る。支持部材4は、鍔付き底側4bを液溜体3側に向け
て前軸2内壁に設けたリブ2aの段部に当接させ、筒体
開口側を後述する弁機構側に向け、その開口端を、前軸
2の後端開口部に挿入固着した弁座部材5の中心孔前端
に当接させて前軸2内に配置している。吐出速度緩衝室
である支持部材4の筒体周壁にはスリット(図示せず)
を長手方向に設け、前記前軸2のリブ2a部分に液体を
吐出できるようなっている。
【0007】支持部材4の筒体内には、弾撥体6と、こ
の弾撥体6によって後方に付勢され、前記弁座部材5の
座部5aに弁部7aを当接して弁機構を構成する弁体7
が配置されている。尚、弁体7は前方大径部が支持部材
4の筒体4a内を摺動するようなっているので、弁機構
開閉時に弁体7の摺動ブレ発生が防止できる。
【0008】弁体7の後方にはあまり大きくない隙間を
あけて押杆8が配置されている。この押杆8は、前記前
軸2の大径部と連結し、内部に液体収容部9を有する軸
筒10内に配置されている。押杆8の前端は、前記弁体
7の後方近傍に位置しており、その後部は、軸筒10内
の仕切り壁11の中心孔12を貫通し、この中心孔12
の外周に取付けた伸縮壁部13を有する押圧部14に固
着されている。尚、弁体7と押杆8とを一体とすること
もできる。この場合、押杆8は押圧部14に固着されて
いなくてもよい。
【0009】軸筒10の後端開口部には尾栓15が挿入
固着されている。この尾栓15は、有底筒体状の保護冠
15aと鍔付き筒体状の尾冠15bとが切り離し可能な
薄膜部15cを介して一体に形成されたものである。こ
の尾栓15は、尾冠15bの外壁と、軸筒10の内壁と
が密着し、尾冠15bの後端鍔部が、軸筒10の後端面
と当接するようにして軸筒10に挿入固定されている。
この尾栓15において、保護冠15aと尾冠15bとを
一体化する薄膜部15cは、衝撃や誤動作で容易に破断
しないような強度を有していれば良い。従って、薄膜部
15cを保護冠15aと尾冠15bとの間の全周に渡っ
て形成することは必ずしも必要ではない。しかし、薄膜
部15cを例えば十字状となして薄膜部15c間に透孔
が形成されたとしても、尾栓15は、保護冠15a及び
薄膜部15cによって栓としての機能を有しているとい
える。但し、特に、薄膜部15cを全周に渡って形成し
た場合、本ノック式塗布具を使用する前には、伸縮壁部
13の外側に密閉空間が形成されているので、液体の経
時減量防止効果が特に大きい。
【0010】これは、以下の理由による。伸縮壁部13
に伸縮性を付与させるためには、伸縮壁部13を蛇腹状
や円弧状にしたり、ゴム状の材質を用いたり、薄い膜で
(例えば、ブロー成形法などによって)形成したりする
ことが必要である。ところで、このような伸縮部分が多
いと、液体は伸縮部分から透過、蒸発してしまい、経時
減量する。経時減量が多くなると、液体の流動性が低下
し、筆記時かすれが発生したりする。そこで、伸縮壁部
13の外側に密閉空間を形成すると液体の透過、蒸発が
防止されるので、かすれの発生が防止できる。
【0011】次に、使用方法について説明する。図1の
状態で保護冠15aに押圧力を付与すれば、尾栓15の
保護冠15aと尾冠15bとを結合している薄膜部15
cが破れ、尾栓15は保護冠15aと尾冠15bとに分
離する。ここで、保護冠15aをノック部材として使用
し、押圧部14を押圧すると、伸縮壁部13が圧縮され
ると共に押杆8が前進し、弁体7に当接し弁を開放す
る。この時、液体収容部9は前記伸縮壁部13が圧縮さ
れているため加圧状態となっており、液体収容部9中の
液体は弁体7と弁座部材5との隙間から支持部材4内に
吐出され、更に、前軸2内壁に設けたリブ2aを経由し
て芯体1に供給され、塗布可能状態となる。また、使用
中には尾冠15bがストッパーとなり保護冠15aの抜
けを防止できる。
【0012】使い初めの場合、液体は、上記流通経路を
経て芯体1に供給されるが、最も液体の溜る部分である
支持部材4の筒体4aの周壁には液体流出のスリットが
形成されているので、液体の移動が停止することは無
く、短時間に液体が芯体1に供給される。この時、液溜
体3の周囲を高分子フィルムなどの液体が浸透しない物
質で囲んでおけば、前軸2内壁のリブ2a部分を移動し
ている液体が液溜体3に吸収されずに芯体1に供給され
るので、短時間で塗布が可能になる。
【0013】使用中において、保護冠15aを押圧し、
芯体1に飽和量以上の液体が供給された場合、過剰の液
体は、芯体1後方に配置している液溜体3に毛細管作用
により浸透していき、芯体1からの液漏れは発生しな
い。この場合、塗布を行なって芯体1内の液体が減少す
れば、液溜体3に浸透した過剰の液体は、再び芯体1に
供給される。
【0014】実施例2 図3は、実施例2の縦断面図であり、図4、図5は、そ
の要部拡大図である。参照符号101は、繊維製ペン
先、筆穂、発泡体製塗布先などよりなる芯体である。芯
体101は前方(図中下方向)が小径で後方が大径であ
る前軸102の前端開口部に挿入固定されており、芯体
101の後部は、中綿や多孔質体などよりなり芯体10
1より毛細管力を弱く設定した液溜体103の中心孔内
に挿入されている。液溜体103の後方には、液体の吐
出速度緩衝室を有する支持部材104を配置している。
この支持部材104は、縦断面略Π字形の鍔付き有底筒
体であり、筒体104a内が液体の吐出速度緩衝室とな
っている。支持部材104は、鍔付き底側104bを液
溜体103側に向けて前軸102内壁に設けたリブ10
2aの段部に当接させ、筒体104aの開口側を弁機構
側に向け、その開口端を、前軸102の後端開口部に挿
入固定した弁座部材105の中心孔前端に当接させて前
軸102内に配置している。吐出速度緩衝室である支持
部材104の筒体104a周壁にはスリットを長手方向
に設けたり、孔を形成したりして(図示せず)、前記前
軸102のリブ102a部分に液体を吐出できるような
っている。
【0015】支持部材104の筒体104a内には、弾
撥体106と、この弾撥体106によって後方に付勢さ
れ、前記弁座部材105の座部105aに弁部107a
を当接し弁機構を構成する弁体107が配置されてい
る。尚、弁体107は前方大径部が支持部材104の筒
体104a内を摺動するようなっているので、弁開閉時
の弁体107の摺動ブレ発生が防止できる。
【0016】弁体107の後方にはあまり大きくない隙
間をあけて管状の押杆108が配置されている。この押
杆108は、前記前軸102の大径部と連結し、内部に
液体収容部109を有する軸筒110内に配置されてい
る。前記押杆108の前端は、前記弁体107の後方近
傍に位置しており、その後部は、軸筒110内の仕切り
壁111の中心孔112を貫通し、この中心孔112の
外周に取付けた蛇腹状の伸縮壁部113を有する押圧部
114に固定されている。尚、弁体107と押杆108
とを一体とすることもできる。この場合、押杆108は
押圧部114に固定されていてもいなくともよい。
【0017】軸筒110の後端開口部には尾栓115が
挿入固定されている。この尾栓115は、有底筒体状の
保護冠115aと鍔付き筒体状の尾冠115bとが切り
離し可能な薄膜部115cを介して一体に形成されたも
のである。この尾栓115は、尾冠115bの外壁と、
軸筒110の内壁とが密着し、尾冠115bの後端鍔部
が、軸筒10の後端面と当接するように軸筒10に挿入
固定されている。更に、保護冠115a内には押圧部1
14が、伸縮壁部113を僅かに縮めた状態で挿入固定
されている。
【0018】次に、使用方法について説明する。図3の
状態で保護冠115aに押圧力を付与すると、尾栓11
5の保護冠115aと尾冠115bとを一体化している
薄膜部115cが破れ、尾栓115は、保護冠115a
と尾冠115bとに分離する。更に保護冠115aを押
圧すると、伸縮壁113が圧縮されると共に押杆108
が前進し、弁体107に当接し弁を開放する。この時、
液体収容部109は前記伸縮壁部113が圧縮されてい
るため加圧状態となっており、液体収容部109中の液
体は弁体107と弁座部材105との隙間から吐出速度
緩衝室である筒体104a内に吐出され、更に、前軸1
02内壁に設けたリブ102aを経由して芯体101に
供給され、塗布可能状態となる。
【0019】使い初めの場合、液体は、上記流通経路を
経て芯体101に供給されるが、最も液体の溜る部分で
ある支持部材104の筒体104aの周壁には液体流出
用のスリットや孔が形成されているので、液体の移動が
停止することは無く、短時間に液体が芯体101に供給
される。この時、液溜体103の周囲を高分子フィルム
などの液体が浸透しない物質で囲んでおけば、前軸10
2内壁のリブ102a部分を移動している液体が液溜体
103に吸収されずに芯体101に供給されるので、短
時間で塗布が可能になる。
【0020】使用中において、保護冠115aを押圧
し、芯体101に飽和量以上の液体が供給された場合、
過剰の液体は、芯体101後方に配置している液溜体1
03に毛細管作用により浸透していき、芯体101から
の液漏れは発生しない。この場合、塗布を行なって芯体
101内の液体が減少すれば、液溜体103に浸透した
液体は、再び芯体101に供給される。
【0021】また、本実施例は、特に、保護冠115a
内に押圧部114が、伸縮壁部113を僅かに縮めた状
態で挿入固定されているので、尾栓115を、保護冠1
15aと尾冠115bとに分離した後、保護冠115a
は、伸縮壁部113の伸張力によって後方に付勢されて
尾冠115bに当接(図5参照)し、ガタがないという
効果を有している。
【0022】実施例3 図6は、実施例3の縦断面図である。参照符号201
は、金属パイプ、繊維製ペン先、筆穂、発泡体製塗布先
などよりなる芯体であり、この芯体201は軸筒201
前部の固定部210aに挿入固着されている。209
は、前記芯体201と連通し筆記液、化粧液などが収容
される液体収容部であり、この液体収容部209内に
は、この液体収容部209内の液体を押圧可能なピスト
ン17が摺動自在に配置されている。208は前記ピス
トン17に連結された押杆である。21、23は前記押
杆208の外径より若干大径の孔21a、23aを有
し、この押杆208に遊挿された係合部材であり、各々
弾撥体20、22で後方に付勢されている。係合部材2
1は、弾撥体20で後方付勢された状態で、その上端部
を軸筒210の内段210aに当接し回転変位力を受け
て前方に傾斜してその孔21aの端面を押杆208に圧
接係合しており、又、係合部材23は、バネ22で後方
に付勢された状態でその下端部を軸筒210後端に挿入
配置された尾栓215の突出部215dに当接し、回転
変位力を受けて後方に傾斜してその孔23aの端面を押
杆208に圧接係合している。この尾栓215は、有底
筒体状の保護冠215aと鍔付き筒体状の尾冠215b
とが切り離し可能な薄膜部215cを介して一体に形成
されたものである。16はキャップである。
【0023】次に使用法について説明する。図6の状態
で尾栓215の保護冠215a部に押圧、引張、また
は、ひねりを加えれば、尾栓215の保護冠215aと
尾冠215bとを結合している薄膜部215cが破れ
る。保護冠215aと尾冠215bとに分離することに
より、保護冠215aは摺動自在となる。更に、保護冠
215aを押圧すると、突出部215dが前進し、係合
部材23はより後方に傾斜してその孔23aの端面を押
杆208に食い込ませるような更なる回転変位力を受け
て強固に圧接係合することになるから、保護冠215a
の押圧で押杆208も同量前進することにより、ピスト
ン17が前進し、芯体201に液体収容部209内の液
体が供給される。
【0024】実施例4 図7、図8は、実施例4の要部断面図である。本実施例
は、押圧部314が保護冠315a内に挿入固定されて
いない(従って、図示してはいないが、押杆308の先
端は、弁体307に固定している)点、及び、軸筒31
0の保護冠315aより前方の内壁に凸部310aが形
成されている点を除いた以外は実施例1と同様である。
【0025】使用法は、上記実施例1と略同様であるの
で詳細な説明は省略するが、保護冠315aに押圧力を
付与し、薄膜部315cを破り、更に保護冠315aを
ノック部材として押圧することによって、保護冠315
aは、押圧部314後端に被冠され一体に動くようにな
る。更に、保護冠315aを押圧して、伸縮壁313を
圧縮すると共に押杆308を前進させ弁を開放する。液
体収容部309中の液体は弁体307と弁座部材305
との隙間から吐出され、更に、芯体301に供給され、
塗布可能となる。
【0026】実施例4は、特に、軸筒310内壁の保護
冠315aより前方に凸部310aが形成され、保護冠
315aの鍔部315dは凸部310を乗り越える位置
まで押圧されるので、伸縮壁部313の伸張力によって
保護冠315aは後方に付勢されて鍔部315dが凸部
310に当接(図8参照)し、ガタがないという効果を
有している。
【0027】実施例5 図9、図10は実施例5の要部断面図を示す。本実施例
は、押圧部414が、保護冠415a内に伸縮壁部41
3を伸ばした状態で挿入固定している点を除いた他は上
記実施例1と同様である。
【0028】使用法は、上記実施例1と略同様であるの
で詳細な説明は省略するが、保護冠415aに押圧力を
付与し、薄膜部415cを破り、更に、保護冠415a
を押圧して、伸縮壁413を圧縮すると共に押杆408
を前進させ弁を開放する。液体収容部409中の液体は
弁体407と弁座部材405との隙間から吐出され、更
に、芯体401に供給され、塗布可能となる。
【0029】また、本実施例は、特に、押圧部414
が、保護冠415a内に伸縮壁部413を伸ばした状態
で挿入固定されているので、第1回目のノック時の伸縮
壁部413の収縮度が大きく、液体収容室409内の内
圧上昇が大きいので、液体の吐出量が多く、少ないノッ
ク回数で(短時間で)液体が芯体401に供給され筆記
可能状態となる。
【0030】実施例5 図11は実施例5の要部断面図を示す。本実施例は、軸
筒内の仕切り壁中心孔の外周に蛇腹状の伸縮壁部を取り
付ける代わりに、軸筒510に一体に円錐台を積層した
ような伸縮壁部513を形成し、かつ、尾栓515の保
護冠515aと尾冠515bとを結合する薄肉部515
cを、傘状に形成した以外は実施例1と同様である。
【0031】実施例5は、薄肉部515cを、傘状に形
成しているので、キャップ16を保護冠515aと尾冠
515bとの間に挿入し、キャップ16を押圧して薄肉
部515cを切断するとき、薄肉部515aにキャップ
16開口端の角が当接するので、亀裂が入り易い。
【0032】実施例6 図12に実施例6の要部断面図を示す。本実施例は、上
記実施例5において薄肉部615cを、長手方向に対し
て斜めに交わる面に平行に形成した以外は、実施例5と
同様である。
【0033】実施例6は、薄肉部615cを長手方向に
対して斜めに交わる面と平行に形成しているので、キャ
ップ16を保護冠615aと尾冠615bとの間に挿入
し、キャップ16(不図示)を押圧して薄肉部615c
を切断するとき、薄肉部615aの一点に当接力が集中
するので、亀裂が入り易い。
【0034】実施例7 図13は、実施例7の縦断面図である。参照符号701
は、繊維製ペン先、筆穂、発泡体製塗布先などよりなる
芯体である。芯体701は前方(図中下方向)が小径で
後方が大径である前軸702の前端開口部に挿入固定さ
れており、芯体701の後部は、中綿や多孔質体などよ
りなり芯体701より毛細管力を弱く設定した液溜体7
03の中心孔内に挿入されている。液溜体703の後方
には、液体の吐出速度緩衝室を有する支持部材704を
配置している。この支持部材704は、略二重筒体であ
り、内筒704aは、内に座部704cが形成されると
共に液体の吐出通路となっている。
【0035】筒体710の支持部材704後方は、液体
収容部709となっており、この液体収容部709内に
は、弾撥体706と、この弾撥体706によって後方に
付勢され、前記座部704cに弁部707aを当接し弁
機構を構成する弁体707が配置されている。尚、弁体
707は前方大径部が支持部材704の筒体内筒704
a内を摺動するようなっているので、弁開閉時の弁体7
07の摺動ブレ発生が防止できる。
【0036】弁体707の後方は管状の押杆708に挿
入固定されている。この押杆708の後部は、軸筒71
0に一体に成形した円錐台を積層したような伸縮壁部7
13を有する押圧部714に挿入されている。
【0037】軸筒710の後端開口部には尾栓715が
挿入固定されている。この尾栓715は、有底筒体状の
保護冠715aと鍔付き筒体状の尾冠715bとが切り
離し可能な薄膜部715cを介して一体に形成されたも
のであり、この薄膜部715cは、保護冠715aと尾
冠715bとを略放射状に架橋したものである(図14
参照)。
【0038】本実施例の使用方法について説明する。尾
栓715の保護冠715aに押圧、引張又はひねりを加
え、保護冠715aと尾冠715bとを切り離し、保護
冠715aを取り去ることによって露出する押圧部71
4を押圧すると、伸縮壁部713が圧縮されると共に押
杆708及び弁体707が前進し弁を開放する。この
時、液体収容部709は前記伸縮壁部713が圧縮され
ているため加圧状態となっており、液体収容部709中
の液体は弁体707と内筒704aとの隙間から液溜体
703内に吐出され、更に、液溜体703を介して芯体
701に供給され、塗布可能状態となる。
【0039】以上、実施例の説明を行なったが、本発明
の要旨を逸脱しない範囲でその他にも種々なせる。例え
ば、上記実施例においては、軸筒内部を液体収容部とな
したもので説明したが、液体収容部を外装体内に収容す
る交換可能な液体タンクとしてもよい。
【0040】
【発明の効果】本発明に係るノック式塗布具は、保護冠
と尾冠とを薄膜部を介して一体に形成した尾栓を有する
ので、衝撃や誤動作によってノックされにくく、従っ
て、使用前に、液体が芯体に供給されたり、液体が芯体
から漏れ出したすることが抑制でき、しかも、未使用状
態であるか否かを容易に確認できるという優れたノック
式塗布具である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の縦断面図
【図2】 図1の要部拡大図
【図3】 実施例2の縦断面図
【図4】 図3の要部拡大図
【図5】 使用時における図4相当図
【図6】 実施例3の縦断面図
【図7】 実施例4の要部縦断面図
【図8】 使用時における図7相当図
【図9】 実施例5の要部縦断面図
【図10】 使用時における図9相当図
【図11】 実施例6の要部縦断面図
【図12】 実施例7の要部縦断面図
【図13】 実施例8の縦断面図
【図14】 図13のA−A線断面図
【符号の説明】
1、101、 芯体 2、102 前軸 3、103 液溜体 4、104 支持部材 5、105 弁座部材 6、106 弾撥体 7、107 弁体 8、108 押杆 9、109 液体収容部 10、110 軸筒 11、111 仕切り壁 12、112 中心孔 13、113 伸縮壁部 14、114 押圧部 15、115、215、315 尾栓 15a、115a、215a、315a 保護冠 15b、115b、215b、315b 尾冠 15c、115c、215c、315c 薄膜部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B43L 19/00 G B65D 83/00 (72)発明者 山田 矩生 茨城県新治郡玉里村上玉里2239−1 ぺん てる株式会社茨城工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保護冠と尾冠とを切り離し可能な薄膜部
    を介して一体に形成した尾栓を有するノック式塗布具。
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JP2021171586A (ja) * 2020-04-30 2021-11-01 株式会社吉野工業所 繰出し容器

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