JP3926421B2 - 筆記具 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はインクを中綿等に吸蔵させないで直接貯溜するインクタンクを有し、又インクタンク内の空気が温度上昇等の原因によって膨張した場合にインクタンクから押し出されるインクを筆先部や空気孔からボタ落ちさせないために一時的に保溜するインク保溜体を付設した筆記具のキャップの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のインク直接貯溜方式の筆記具のキャップは、キャップの脱着時にシール筒内の容積変化を起こさないようにシール筒を軸方向に移動可能にしシール筒の開口縁部を筆記具軸筒の口金の円錐面に適宜な押し圧力で当接させ密封している。
【0003】
また、いわゆる中綿方式と呼ばれる筆記具のキャップでは軸筒に被着しペン先と空気孔を密封するがシールを確実にするためキャップを軸筒に被着する時、被着が完了する直前より軸筒とキャップのシール部が密着嵌合し被着が完了する間にキャップの内部空間は縮小する。このためキャップ被着時はキャップ内が加圧される。又逆にキャップを脱着する時、シール部の密着嵌合部が外れる間はキャップ内は空間が拡大するため減圧する。しかし中綿方式の筆記具はキャップ内部と中綿が収納されている軸筒後半部とが軸筒の空気孔を介して空間としては連続しているため全体が加圧減圧されインク貯溜部もペン先も圧力は変わらず、キャップの着脱時にペン先や空気孔からインクが流出する作用が働かない。ところが直接貯溜方式の筆記具においてはキャップの着脱時にシール筒内の容積変化を起こさせないようにしているのは、キャップの着脱時にシール筒内が加圧減圧を起こすと、加圧された時にはシール筒内の空気が圧縮されその分だけ空気孔からインク保溜体を通ってインクタンク内に気泡として浸入しその分だけインクが溢れ出してインク保溜体に保溜される。また逆に軸筒からキャップを外す場合、シール筒内の空気は上記の現象とは逆に減圧される事になり、そのためインクタンク内のインクが引き出され、やはりインク保溜体に保留されたり、ペン先からインクを引き出す事になる。このようにキャップの着脱の度にインク保溜体のインク保溜量が増加していき最後には保溜能力を超過して空気孔からインクが流出したり、ペン先からインクが漏れ出したりする。そこで従来のインク直接貯溜方式の筆記具のキャップは、この現象を防ぐために下記のような構造を採用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の直接貯溜方式の筆記具のキャップは、キャップの脱着時にポリプロピレンやポリエチレンでできた比較的硬いシール筒内を加圧減圧させないでかつ密封するようにシール筒を軸方向に移動可能にして開口縁部を筆記具軸筒の口金の円錐面に密着させる構造のため、構造が複雑になり部品点数も多くなり製品単価の上昇と組立の煩雑さからくる組立費の上昇の要因にもなっている。本発明の目的はかかる弊害を解決したキャップを提供可能とすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の筆記具は、軸筒後部にインクを直に貯溜するタンクを有し、かつ軸筒前部にインク保溜体を有したインク直接貯溜方式の筆記具において、コップ状の後端にフランジ部を備えて弾性に富んだ樹脂又はゴムで出来たシール筒をキャップ内に設けた係止段部に前記フランジ部を当接係止して装着し、一方、先端にチップを備えたインク保溜体先部の円錐面後部に口金が設けられて、口金とインク保溜体との内外面の間に空気溝が設けられ、又、空気溝と連通する開口部が口金の端部から前方の円錐面にかけて設けられ、キャップを軸筒前方に被着するときに円錐面の開口部途中からシール筒の内側開口縁を嵌合させ、キャップの被着が完了した時、口金の端部にシール筒のフランジ部端面が当接して押圧密着し、空気溝の開口部とペン先を密封するようにしたことを特徴とする。なお、口金の開口端部をシール筒に当接するとシール筒の端面は圧縮されシール筒内の空間は加圧されるがシール筒の圧縮量を僅かな量にすることができるようにキャップの軸筒への被着停止位置を規制する事でシール筒内の空間の加圧を実使用上問題とならないようにすることができる。
【0006】
【実施例】
図1は本発明の一実施例を示したもので、以下図面に基づき詳説する。筆記具本体はその軸筒1の後部をインク室2となし前方には外周面に多数の周溝3とその周溝3を連通させる縦溝4を有するインク保溜体5が装着され、そのインク保溜体5の中心部に軸方向に貫通する縦孔6にはインク誘導芯7が貫装され、更にインク誘導芯7の先は中芯8に当接又は刺さり、中芯8はその先のペン先9に接続されて、インクはインク室2よりインク誘導芯7を通り中芯8に渡りペン先9に供給されるようになっている。
【0007】
次にキャップ13は開口縁近傍内面に軸筒1の凸部15と係合するための係合突起14が形成され軸筒1の凸部15に係合すると共にキャップ13の内壁に設けられた複数のリブ16の当接段部17が軸筒1に密着嵌合している口金10の鍔部11に当接し軸筒1に対し定位置に被着されるようになっている。更にキャップ13のリブ16に係止段部18が形成され、コップ状のゴムで出来たシール筒19のフランジ部20が係止段部18に付き当てられリブ16に嵌合しキャップ13内の定位置に係止されている。ここでキャップ13を被着する時、シール筒19の内側開口縁22がインク保溜体5の円錐面23の空気溝12の開口部24の途中から嵌合しシール筒19の開口部を半径方向に押し広げながら被着していくようにするが、これはシール筒19の軸心と軸筒1の軸心すなわち口金10の軸心がずれていてもキャップ被着完了時シール筒19の開口部が変形し確実にシール筒19の端面21と口金10の端部25が全周にわたって密着するようにしたものであり、またシール筒19の内側開口縁22がインク保溜体5の円錐面23の空気溝12の開口部24途中から嵌合するようにしてあるのはキャップ被着完了時までシール筒19内を空気溝12の開口部24を介して外気と通気出来るようにしシール筒19内が加圧されペン先9の先端から空気が流入しインクの流出を阻害し筆記に不都合を与えないようにするためである。そして、キャップ13の当接段部17に口金10の鍔部11が当接しキャップの被着が完了した時、口金10の端部25はシール筒19の端面21に0.05から0.5mm程度入り込み口金10の端部25とシール筒の端面21が密着し空気溝12とペン先9が密封される。
【0008】
【作用】
以上の如く構成された筆記具に於て、筆記具本体にキャップ13を装着するとペン先9と空気孔12を含む先部がシール筒19の中に入り込みシール筒19の端面21が口金10の端部25にまず当接しその後更に極微少軸筒1がキャップ13に入り込み口金10の鍔部11がキャップ13の当接段部17に当接し停止すると同時に、軸筒1の凸部15にキャップ13の係合突起14が係合し軸筒1とキャップ13の被着状態を保ち、シール筒19の端面21に口金10の端部25が僅かに入り込み密着し空気溝12及びペン先9を密封する。ここで口金10の端部25がシール筒19の端面21に当接密着する際、端面21が圧縮しシール筒19の内容積が小さくなりシール筒内19の内圧が上昇するが、口金10の端部25のシール筒19開口端部21の押し圧長は極僅かな量であるためシール筒19内は僅かに圧縮されるだけですみ、インク保溜体5へのインクの流入も極僅かで、実使用上筆記によりインクが消費される事によりインク保溜体5へ入ったインクはインク室2に戻るため、インク保溜体5にインクが満杯になり空気溝12よりインクが流れ出すことは無い。更にキャップを被着する時、シール筒19の内側開口縁22がインク保溜体の円錐面23の空気溝12の開口部24の途中から嵌合しシール筒19の開口部を半径方向に押し広げながら被着していくようにしてあるため、シール筒19の軸心と軸筒1の軸心すなわち口金10の軸心がずれていてもキャップ被着完了時シール筒19の開口部が変形し確実にシール筒19の端面21と口金10の端部25が全周にわたって密着する。またシール筒19の内側開口縁22がインク保溜体5の円錐面23の空気溝12の開口部24の途中から嵌合するようにしてあるためキャップ被着完了時までシール筒19内を空気溝12の開口部24を介して外気と通気出来るようになり、シール筒19内が加圧される事もなくペン先9の先端から空気が流入しインクの流出を阻害し筆記にさいし不都合が出るようなこともない。また、インク保留体5は筆記部を保持しうるように筆記先端部に延設されることにより部品点数の減少に役立つとともに空気溝12の確保を容易なものとしている。
【0010】
【発明の効果】
本発明の構成及び作用は以上の通りであり、従来の内キャップのようにキャップ内で押し圧力を作用させながら可動可能とする必要がないため、部品点数が少なくなり組み立ても簡単になる。このため安価で良好な品質を維持する事が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の筆記具の縦断面図である。
【図2】図1のキャップを外した筆記具本体の先部の部分断面図である。
【図3】図1の筆記具本体を外したキャップの部分断面図である。
【図4】図2のAA断面図である。
【図5】図3のB矢視図である。
【図6】シール筒の端面が空気溝の開口部の途中から嵌合し始めていることをしめす参考図である。
【符号の説明】
1 軸筒
2 インク室
3 周溝
4 縦溝
5 インク保溜体
6 縦孔
7 インク誘導芯
8 中芯
9 ペン先
10 口金
11 鍔部
12 空気溝
13 キャップ
14 係合突起
15 凸部
16 リブ
17 当接段部
18 係止段部
19 シール筒
20 フランジ部
21 端面
22 内側開口縁
23 円錐面
24 開口部
25 端部

Claims (1)

  1. 軸筒後部にインクを直に貯溜するタンクを有し、かつ軸筒前部にインク保溜体を有したインク直接貯溜方式の筆記具において、
    コップ状の後端にフランジ部を備えて弾性に富んだ樹脂又はゴムで出来たシール筒をキャップ内に設けた係止段部に前記フランジ部を当接係止して装着し、
    一方、先端にチップを備えたインク保溜体先部の円錐面後部に口金が設けられて、口金とインク保溜体との内外面の間に空気溝が設けられ、又、空気溝と連通する開口部が口金の端部から前方の円錐面にかけて設けられ、キャップを軸筒前方に被着するときに円錐面の開口部途中からシール筒の内側開口縁を嵌合させ、キャップの被着が完了した時、口金の端部にシール筒のフランジ部端面が当接して押圧密着し、空気溝の開口部とペン先を密封するようにしたことを特徴とする筆記具。
JP02455397A 1997-01-24 1997-01-24 筆記具 Expired - Lifetime JP3926421B2 (ja)

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DE19802538A DE19802538B4 (de) 1997-01-24 1998-01-23 Kappe für ein Schreibgerät
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JP5276900B2 (ja) * 2008-05-30 2013-08-28 パイロットインキ株式会社 筆記具用キャップ
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