JPH07116327B2 - プラスチックマグネット組成物 - Google Patents

プラスチックマグネット組成物

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JPH07116327B2
JPH07116327B2 JP62289130A JP28913087A JPH07116327B2 JP H07116327 B2 JPH07116327 B2 JP H07116327B2 JP 62289130 A JP62289130 A JP 62289130A JP 28913087 A JP28913087 A JP 28913087A JP H07116327 B2 JPH07116327 B2 JP H07116327B2
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phosphate
bis
butyl
plastic magnet
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洋一 中島
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、プラスチックマグネット組成物に関する。さ
らに詳しくは、実用時の耐熱酸化劣化性に優れたプラス
チックマグネット組成物に関する。
[従来の技術] 従来から重電、家電、電子機器などの分野において永久
磁石として焼結フェライト磁石もしくはサマリウムコバ
ルト合金磁石などが広く用いられている。しかしなが
ら、これらの磁石は機械的に脆く、切削および研磨など
の2次加工が必要であることから上述の分野における用
途拡大に際し重大な障害となっている。
このため上述の問題点を解決する目的で、磁性体粉末を
各種の合成樹脂に配合した複合材料いわゆるプラスチッ
クマグネットが開発され、広く実用に供されている。し
かしながら、プラスチックマグネットに用いる合成樹脂
としてポリオレフィンとりわけプロピレン系重合体を用
いた場合、プロピレン系重合体は該重合体中に酸化を受
けやすい第3級炭素を有しているため、磁性体粉末に含
まれる各種金属イオンによって触媒的に酸化劣化を受
け、プラスチックマグネットの実用時の耐熱酸化劣化性
(以下、長期熱安定性という。)が著しく低下するとい
った問題が起こる。
このため、従来よりポリオレフィンを用いたプラスチッ
クマグネットの長期熱安定性を向上させる目的で、該プ
ラスチックマグネットに重金属不活性化剤を配合してな
る組成物ならびに該組成物に成形機の混練トルクを減少
させまたは成形時の金型離型性をよくすると共に成形品
の表面を平滑にするための滑剤を併用した組成物(特開
昭62−169858号公報)が提案されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、ポリオレフィンを用いたプラスチックマ
グネットに重金属不活性化剤を配合してなる前記特開昭
62−169858号公報に提案されたプラスチックマグネット
組成物は長期熱安定性についてはかなり改善されるもの
のいまだ充分満足できるものではない。また前記特開昭
62−169858号公報において、併用する滑剤として有機リ
ン酸亜鉛はなんら記載されておらず、また該有機リン酸
亜鉛がプラスチックマグネット組成物の長期熱安定性を
向上させることを示唆する記載すら認められない。
本発明者は、前述のプラスチックマグネット組成物に関
する上述の問題点すなわち長期熱安定性の問題点を解決
するために鋭意研究した。その結果、ポリオレフィンお
よび磁性体粉末からなるプラスチックマグネットにリン
化合物の亜鉛塩(以下、化合物Aという。)および重金
属不活性化剤のそれぞれ特に特定量を配合してなる組成
物が、上述のプラスチックマグネット組成物の問題点を
解決することができることを見い出し、この知見に基づ
き本発明を完成した。
以上の記述から明らかなように、本発明の目的は成形品
としたときの該成形品の長期熱安定性に優れたプラスチ
ックマグネット組成物を提供することである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は下記の構成を有する。
ポリオレフィン5〜20重量%および磁性体粉末80〜95重
量%からなる組成物100重量部に対して、リン化合物の
亜鉛塩(以下、化合物Aという。)および重金属不活性
化剤をそれぞれ0.01〜5重量部配合してなるプラスチッ
クマグネット組成物。
本発明で用いるポリオレフィンは、エチレン、プロピレ
ン、ブテン−1、ペンテン−1、4−メチル−ペンテン
−1、ヘキセン−1、オクテン−1などのα−オレフィ
ンの結晶性単独重合体、これら2種以上のα−オレフィ
ンの結晶性、低結晶性もしくは非晶性ランダム共重合体
または結晶性ブロック共重合体、非晶性エチレン−プロ
ピレン−非共役ジエン 3元共重合体、上述のα−オレ
フィンと酢酸ビニルもしくはアクリル酸エステルとの共
重合体、該共重合体のケン化物、これらα−オレフィン
と不飽和シラン化合物との共重合体、これらα−オレフ
ィンと不飽和カルボン酸もしくはその無水物との共重合
体、該共重合体と金属イオン化合物との反応生成物、ポ
リオレフィンを不飽和カルボン酸もしくはその誘導体で
変性した変性ポリオレフィン、ポリオレフィンを不飽和
シラン化合物で変性したシラン変性ポリオレフィンなど
を例示することができ、これらポリオレフィンの単独使
用は勿論のこと、2種以上のポリオレフィンを混合して
用いることもできる。また上述のポリオレフィンと各種
合成ゴム(たとえばポリブタジエン、ポリイソプレン、
ポリクロロプレン、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプ
ロピレン、フッ素ゴム、スチレン−ブタジエン系ゴム、
アクリロニトリル−ブタジエン系ゴム、スチレン−ブタ
ジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプ
レン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレン
−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−プ
ロピレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体など)
または熱可塑性合成樹脂(たとえばポリスチレン、スチ
レン−アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリル−
ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リカーボネート、ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂など)な
どを混合して用いることもできる。結晶性プロピレン単
独重合体、プロピレン成分を70重量%以上含有するプロ
ピレン共重合体であって、結晶性エチレン−プロピレン
ランダム共重合体、結晶性エチレン−プロピレンブロッ
ク共重合体、結晶性プロピレン−ブテン−1ランダム共
重合体、結晶性エチレン−プロピレン−ブテン−1 3
元共重合体、結晶性プロピレン−ヘキセン−ブテン−1
3元共重合体およびこれらの2種以上の混合物が特に
好ましく用いられる。
本発明で用いられる磁性体粉末としてはマンガンフェラ
イト、ニッケルフェライト、亜鉛フェライト、マンガン
−亜鉛フェライト、マンガン−亜鉛−鉄フェライト、ニ
ッケル−亜鉛フェライト、コバルト−鉄フェライト、マ
ンガン−マグネシウム−アルミニウムフェライト、スト
ロンチウムフェライト、バリウムフェライト、クロムフ
ェライト、カルシウムフェライト、鉛フェライト、ナト
リウム−ランタンフェライトなどのフェライト系および
サマリウムコバルトなどの希土類コバルト系の磁性体粉
末を例示でき、特にストロンチウムフェライトおよびバ
リウムフェライトが好ましい。これら磁性体粉末の粒径
は特に制限されるものではないが、通常0.5μ〜50μ、
好ましくは0.5μ〜10μであり、1μ〜5μが最も好ま
しい。また、これら磁性体粉末は表面処理剤たとえばシ
ラン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤、
ボロン系カップリング剤、アルミネート系カップリング
剤およびジルコアルミネート系カップリング剤などの公
知の表面処理剤で予め表面処理して用いると、該磁性体
粉末とポリオレフィンとの相溶性および分散性が向上
し、優れた成形加工性が得られ、またプラスチックマグ
ネット組成物を用いて成形品としたときの該成形品の機
械的強度が向上するので、表面処理剤で表面処理された
磁性体粉末を用いることが好ましい。これら磁性体粉末
の単独使用はもち論のこと、2種以上の磁性体粉末を併
用することもできる。該磁性体粉末の配合割合は、ポリ
オレフィンおよび磁性体粉末からなる組成物に対して80
〜95重量%である。80重量%未満の配合ではプラスチッ
クマグネット組成物の成形加工性は良好であるが、磁気
特性が不充分であり、また95重量%を超えると成形加工
性が困難となり得られる成形品の機械的強度も低下し実
際的でない。
本発明で用いられる化合物Aとしてはリン酸亜鉛、ジン
ク−モノヘキシルフォスフェート、ジンク−ジヘキシル
フォスフェート、ジンク−モノオクチルフォスフェー
ト、ジンク−ジオクチルフォスフェート、ジンク−モノ
−2−エチルヘキシルフォスフェート、ジンク−ジ−2
−エチルヘキシルフォスフェート、ジンク−モノデカニ
ルフォスフェート、ジンク−ジデカニルフォスフェー
ト、ジンク−モノラウリルフォスフェート、ジンク−ジ
ラウリルフォスフェート、ジンク−モノミリスチルフォ
スフェート、ジンク−ジミリスチルフォスフェート、ジ
ンク−モノヘキサデシルフォスフェート、ジンク−ジヘ
キサデシルフォスフェート、ジンク−モノパルミチルフ
ォスフェート、ジンク−ジパルミチルフォスフェート、
ジンク−モノステアリルフォスフェート、ジンク−ジス
テアリルフォスフェート、ジンク−モノオレイルフォス
フェート、ジンク−ジオレイルフォスフェート、ジンク
−モノリノールフォスフェート、ジンク−ジリノールフ
ォスフェート、ジンク−モノリノレニルフォスフェー
ト、ジンクジリノレニルフォスフェート、ジンク−モノ
ベヘニルフォスフェート、ジンク−ジベヘニルフォスフ
ェート、ジンク−モノエルシルフォスフェート、ジンク
−ジエルシルフォスフェート、ジンク−モノリグノセリ
ニルフォスフェート、ジンク−ジリグノセリニルフォス
フェート、ジンク−モノセロチニルフォスフェート、ジ
ンク−ジセロチニルフォスフェート、ジンク−モノモン
タニルフォスフェート、ジンク−ジモンタニルフォスフ
ェート、ジンク−モノフェニルフォスフェート、ジンク
−ジフェニルフォスフェート、ジンク−モノ(p−メチ
ルフェニル)フォスフェート、ジンク−ビス(p−メチ
ルフェニル)フォスフェート、ジンク−モノ(p−エチ
ルフェニル)フォスフェート、ジンク−ビス(p−エチ
ルフェニル)フォスフェート、ジンク−モノ(p−n−
プロピルフェニル)フォスフェート、ジンク−ビス(p
−n−プロピルフェニル)フォスフェート、ジンク−モ
ノ(p−i−プロピルフェニル)フォスフェート、ジン
ク−ビス(p−i−プロピルフェニル)フォスフェー
ト、ジンク−モノ(p−n−ブチルフェニル)フォスフ
ェート、ジンク−ビス(p−n−ブチルフェニル)フォ
スフェート、ジンク−モノ(p−i−ブチルフェニル)
フォスフェート、ジンク−ビス(p−i−ブチルフェニ
ル)フォスフェート、ジンク−モノ(p−s−ブチルフ
ェニル)フォスフェート、ジンク−ビス(p−s−ブチ
ルフェニル)フォスフェート、ジンク−モノ(p−t−
ブチルフェニル)フォスフェート、ジンク−ビス(p−
t−ブチルフェニル)フォスフェート、ジンク−モノ
(p−n−アミルフェニル)フォスフェート、ジンク−
ビス(p−n−アミルフェニル)フォスフェート、ジン
ク−モノ(p−i−アミルフェニル)フォスフェート、
ジンク−ビス(p−i−アミルフェニル)フォスフェー
ト、ジンク−モノ(p−s−アミルフェニル)フォスフ
ェート、ジンク−ビス(p−s−アミルフェニル)フォ
スフェート、ジンク−モノ(p−t−アミルフェニル)
フォスフェート、ジンク−ビス(p−t−アミルフェニ
ル)フォスフェート、ジンク−ビス(p−ヘキシルフェ
ニル)フォスフェート、ジンク−モノ(p−n−オクチ
ルフェニル)フォスフェート、ジンク−ビス(p−n−
オクチルフェニル)フォスフェート、ジンク−モノ(p
−2−エチルヘキシルフェニル)フォスフェート、ジン
ク−ビス(p−2−エチルヘキシルフェニル)フォスフ
ェート、ジンク−モノ(p−t−オクチルフェニル)フ
ォスフェート、ジンク−ビス(p−t−オクチルフェニ
ル)フォスフェート、ジンク−モノ(p−ノニルフェニ
ル)フォスフェート、ジンク−ビス(p−ノニルフェニ
ル)フォスフェート、ジンク−モノ(p−ドデシルフェ
ニル)フォスフェート、ジンク−ビス(p−ドデシルフ
ェニル)フォスフェート、ジンク−モノ(p−トリデシ
ルフェニル)フォスフェート、ジンク−ビス(p−トリ
デシルフェニル)フォスフェート、ジンク−モノ(p−
ヘキサデシルフェニル)フォスフェート、ジンク−ビス
(p−ヘキサデシルフェニル)フォスフェート、ジンク
−モノ(p−オクタデシルフェニル)フォスフェート、
ジンク−ビス(p−オクタデシルフェニル)フォスフェ
ート、ジンク−モノス(p−メトキシフェニル)フォス
フェート、ジンク−ビス(p−メトキシフェニル)フォ
スフェート、ジンク−モノ(p−エトキシフェニル)フ
ォスフェート、ジンク−ビス(p−エトキシフェニル)
フォスフェート、ジンク−モノ(p−ブロボキシフェニ
ル)フォスフェート、ジンク−ビス(p−プロポキシフ
ェニル)フォスフェート、ジンク−モノ(p−ブトキシ
フェニル)フォスフェート、ジンク−ビス(p−ブトキ
シフェニル)フォスフェート、ジンク−モノ(p−オク
トキシフェニル)フォスフェート、ジンク−ビス(p−
オクトキシフェニル)フォスフェート、ジンク−モノ
(p−シクロヘキシルフェニル)フォスフェート、ジン
ク−ビス(p−シクロヘキシルフェニル)フォスフェー
ト、ジンク−モノ(p−ビフェニリル)フォスフェー
ト、ジンク−ビス(p−ビェニリル)フォスフェート、
ジンク−モノ(p−フェノキシフェニル)フォスフェー
ト、ジンク−ビス(p−フェノキシフェニル)フォスフ
ェート、ジンク−ビス(2,2′−ピフェニルフォスフェ
ート)、ジンク−ビス[(4,4′−ジ−t−ブチル−2,
2′−ビフェニル)フォスフェート]、ジンク−ビス
[(4,4′−ジメチル−6,6′−ジ−t−ブチル−2,2′
−ビフェニル)フォスフェート]、ジンク−ビス[(4,
4′−ジエチル−6,6′−ジ−t−ブチル−2,2′−ビフ
ェニル)フォスフェート]、ジンク−ビス[(4,4′,6,
6′−テトラ−t−ブチル−2,2′−ビフェニル)フォス
フェート]、ジンク−ビス[2,2′−チオビス(4−メ
チル−6−t−ブチルフェニル)フォスフェート]、ジ
ンク−ビス[2,2′−チオビス(4−エチル−6−t−
ブチルフェニル)フォスフェート]、ジンク−ビス[2,
2′−チオビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フォス
フェート]、ジンク−ビス[2,2′−チオビス(4−t
−オクチルフェニル)フォスフェート]、ジンク−ビス
[2,2′−メチレン−ビス(4,6−ジ−メチルフェニル)
フォスフェート]、ジンク−ビス[2,2′−メチレン−
ビス(4,6−ジ−エチルフェニル)フォスフェート]、
ジンク−ビス[2,2′−メチレン−ビス(4−メチル−
6−t−ブチルフェニル)フォスフェート]、ジンク−
ビス[2,2′−メチレン−ビス(4−エチル−6−t−
ブチルフェニル)フォスフェート]、ジンク−ビス[2,
2′−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)
フォスフェート]、ジンク−ビス[2,2′−メチレン−
ビス(4,6−ジ−t−アミルフェニル)フォスフェー
ト]、ジンク−ビス[2,2′−メチレン−ビス(4,6−ジ
−t−オクチルフェニル)フォスフェート]、ジンク−
ビス[2,2′−エチリデン−ビス(4−メチル−6−t
−ブチルフェニル)フォスフェート]、ジンク−ビス
[2,2′−エチリデン−ビス(4−エチル−6−t−ブ
チルフェニル)フォスフェート]、ジンク−ビス[2,
2′−エチリデン−ビス(4−i−プロピル−6−t−
ブチルフェニル)フォスフェート]、ジンク−ビス[2,
2′−エチリデン−ビス(4−s−ブチル−6−t−ブ
チルフェニル)フォスフェート]、ジンク−ビス[2,
2′−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニ
ル)フォスフェート]、ジンク−ビス[2,2′−エチリ
デン−ビス(4,6−ジ−t−アミルフェニル)フォスフ
ェート]、ジンク−ビス[2,2′−エチリデン−ビス
(4,6−ジ−t−オクチルフェニル)フォスフェー
ト]、ジンク−ビス[2,2′−ブチリデン−ビス(4,6−
ジ−メチルフェニル)フォスフェート]、ジンク−ビス
[2,2′−ブチリデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェ
ニル)フォスフェート]、ジンク−ビス[2,2′−t−
オクチルメチレン−ビス(4,6−ジ−メチルフェニル)
フォスフェート]、ジンク−ビス[2,2′−t−オクチ
ルメチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フ
ォスフォネート]、ジンク−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)フォスフォネート、ジンク−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)エ
チル−フォスフォネート、ジンク−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピル−フォスフォ
ネート、ジンク−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)ブチル−フォスフォネート、ジンク−ビ
ス[O−エチル−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)フォスフォネート]、ジンク−ビス[O−メチ
ル−(3,5−ジ−t−オクチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)フォスフォネート]、ジンク−ビス[O−エチル−
(3−メチル−5−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)フォスフォネート]、ジンク−ビス[O−メチル−
(3−エチル−5−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)フォスフォネート]、ジンク−ビス[O−エチル−
(3−i−プロピル−5−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)フォスフェネート]、ジンク−ビス[O−エ
チル−(3−i−ブチル−5−t−ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)フォスフォネート]、ジンク−ビス[O
−エチル−(3−s−ブチル−5−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)フォスフォネート]、ジンク−ビス
[O−エチル−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シベンジル)フォスフォネート]、ジンク−ビス[O−
エチル−(3−t−ブチル−5−t−アミル−4−ヒド
ロキシベンジル)フォスフォネート]、ジンク−ビス
[O−エチル−(3−t−ブチル−5−t−オクチル−
4−ヒドロキシベンジル)フォスフォネート]、ジンク
−ビス[O−エチル−(3,5−ジ−t−アミル−4−ヒ
ドロキシベンジル)フォスフォネート]、ジンク−ビス
[O−エチル−(3−t−アミル−5−t−オクチル−
4−ヒドロキシベンジル)フォスフォネート]、ジンク
−ビス[O−エチル−(3,5−ジ−t−オクチル−4−
ヒドロキシベンジル)フォスフォネート]、ジンク−ビ
ス[O−n−プロピル−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシベンジル)フォスフォネート]、ジンク−ビ
ス[O−n−ブチル−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)フォスフォネート]、ジンク−ビス
[O−n−ペンチル−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)フォスフォネート]、ジンク−ビス
[O−n−ヘキシル−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)フォスフォネート]、ジンク−ビス
[O−n−オクチル−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)フォスフォネート]、ジンク−ビス
[O−n−ノニル−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)フォスフォネート]、ジンク−ビス
[O−n−ドデシル−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)フォスフォネート]、ジンク−ビス
[O−n−ヘキサデシル−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシベンジル)フォスフォネート]、ジンク−
ビス[O−n−オクタデシル−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)フォスフォネート]、ジン
ク−ビス[O−n−アイコシル−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)フォスフォネート]、ジ
ンク−ビス[O−n−ドコシル−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)フォスフォネート]、ジ
ンク−ビス[O−トリアコンチル−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)フォスフォネート]、
ジンク−ビス[O−エチル−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフエニル)エチル−フォスフォネー
ト]、ジンク−ビス[O−エチル−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピル−フォスフォ
ネート]、ジンク−ビス[O−エチル−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ブチル−フォスフ
ォネート]、10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オ
キサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド
の亜鉛塩、1−メチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒド
ロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−
オキサイドの亜鉛塩、2−メチル−10−ヒドロキシ−9,
10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンス
レン−10−オキサイドの亜鉛塩、3−メチル−10−ヒド
ロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファ
フェナンスレン−10−オキサイドの亜鉛塩、7−メチル
−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−
フォスファフェナンスレン−10−オキサイドの亜鉛塩、
8−メチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オ
キサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド
の亜鉛塩、1,3−ジメチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジ
ヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−
10−オキサイドの亜鉛塩、1,3,7−トリメチル−10−ヒ
ドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスフ
ァフェナンスレン−10−オキサイドの亜鉛塩、1−エチ
ル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10
−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドの亜鉛
塩、3−エチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9
−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサ
イドの亜鉛塩、7−エチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジ
ヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−
10−オキサイドの亜鉛塩、1,3−ジエチル−10−ヒドロ
キシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフ
ェナンスレン−10−オキサイドの亜鉛塩、1,3,7−トリ
エチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ
−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドの亜
鉛塩、1−i−プロピル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒ
ドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10
−オキサイドの亜鉛塩、3−i−プロピル−10−ヒドロ
キシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフ
ェナンスレン−10−オキサイドの亜鉛塩、7−i−プロ
ピル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−
10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドの亜鉛
塩、1,3−ジ−i−プロピル−10−ヒドロキシ−9,10−
ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン
−10−オキサイドの亜鉛塩、1,3,7−トリ−i−プロピ
ル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10
−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドの亜鉛
塩、1−s−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ
−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オ
キサイドの亜鉛塩、3−s−ブチル−10−ヒドロキシ−
9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナン
スレン−10−オキサイドの亜鉛塩、7−s−ブチル−10
−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォ
スファフェナンスレン−10−オキサイドの亜鉛塩、1,3
−ジ−s−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−
9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキ
サイドの亜鉛塩、1,3,7−トリ−s−ブチル−10−ヒド
ロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファ
フェナンスレン−10−オキサイドの亜鉛塩、1−t−ブ
チル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−
10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドの亜鉛
塩、3−t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ
−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オ
キサイドの亜鉛塩、7−t−ブチル−10−ヒドロキシ−
9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナン
スレン−10−オキサイドの亜鉛塩、1,3−ジ−t−ブチ
ル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10
−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドの亜鉛
塩、1,7−ジ−t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジ
ヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−
10−オキサイドの亜鉛塩、2,7−ジ−t−ブチル−10−
ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォス
ファフェナンスレン−10−オキサイドの亜鉛塩、3,8−
ジ−t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9
−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサ
イドの亜鉛塩、3,7−ジ−t−ブチル−10−ヒドロキシ
−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナ
ンスレン−10−オキサイドの亜鉛塩、1,3,7−トリ−t
−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキ
サ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドの
亜鉛塩、1−t−アミル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒ
ドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10
−オキサイドの亜鉛塩、3−t−アミル−10−ヒドロキ
シ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェ
ナンスレン−10−オキサイドの亜鉛塩、7−t−アミル
−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−
フォスファフェナンスレン−10−オキサイドの亜鉛塩、
1,3−ジ−t−アミル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒド
ロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−
オキサイドの亜鉛塩、1,3,7−トリ−t−アミル−10−
ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォス
ファフェナンスレン−10−オキサイドの亜鉛塩、1−t
−オクチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オ
キサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド
の亜鉛塩、3−t−オクチル−10−ヒドロキシ−9,10−
ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン
−10−オキサイドの亜鉛塩、7−t−オクチル−10−ヒ
ドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスフ
ァフェナンスレン−10−オキサイドの亜鉛塩、1,3−ジ
−t−オクチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9
−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサ
イドの亜鉛塩、1,3,7−トリ−t−オクチル−10−ヒド
ロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファ
フェナンスレン−10−オキサイドの亜鉛塩、1−シクロ
ヘキシル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキ
サ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドの
亜鉛塩、3−シクロヘキシル−10−ヒドロキシ−9,10−
ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン
−10−オキサイドの亜鉛塩、7−シクロヘキシル−10−
ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォス
ファフェナンスレン−10−オキサイドの亜鉛塩、1,3−
ジ−シクロヘキシル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ
−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オ
キサイドの亜鉛塩、1,3,7−トリ−t−シクロヘキシル
−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−
フォスファフェナンスレン−10−オキサイドの亜鉛塩、
3−フェニル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−
オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイ
ドの亜鉛塩、1−ベンジル−10−ヒドロキシ−9,10−ジ
ヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−
10−オキサイドの亜鉛塩、3−ベンジル−10−ヒドロキ
シ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェ
ナンスレン−10−オキサイドの亜鉛塩、7−ベンジル−
10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フ
ォスファフェナンスレン−10−オキサイドの亜鉛塩、1,
3−ジ−ベンジル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−
9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキ
サイドの亜鉛塩、1,3,7−トリ−ベンジル−10−ヒドロ
キシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフ
ェナンスレン−10−オキサイドの亜鉛塩、1−(α−メ
チルベンジル)−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9
−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサ
イドの亜鉛塩、3−(α−メチルベンジル)−10−ヒド
ロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファ
フェナンスレン−10−オキサイドの亜鉛塩、7−(α−
メチルベンジル)−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−
9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキ
サイドの亜鉛塩、1,3−ジ(α−メチルベンジル)−10
−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォ
スファフェナンスレン−10−オキサイドの亜鉛塩、1,3,
7−トリ(α−メチルベンジル)−10−ヒドロキシ−9,1
0−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンス
レン−10−オキサイドの亜鉛塩、3,7−ジ(α,α−ジ
メチルベンジル)−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−
9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキ
サイドの亜鉛塩、1−メチル−3−t−ブチル−10−ヒ
ドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスフ
ァフェナンスレン−10−オキサイドの亜鉛塩、1−メチ
ル−3−ベンジル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−
9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキ
サイドの亜鉛塩、1−t−ブチル−3−シクロヘキシル
−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−
フォスファフェナンスレン−10−オキサイドの亜鉛塩、
1−t−ブチル−3−ベンジル−10−ヒドロキシ−9,10
−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレ
ン−10−オキサイドの亜鉛塩、1−t−ブチル−3−
(α−メチルベンジル)−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒ
ドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10
−オキサイドの亜鉛塩、1−シクロヘキシル−3−t−
ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ
−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドの亜
鉛塩、1−シクロヘキシル−3−ベンジル−10−ヒドロ
キシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフ
ェナンスレン−10−オキサイドの亜鉛塩、1−ベンジル
−3−t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−
9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキ
サイドの亜鉛塩、1−ベンジル−3−シクロヘキシル−
10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フ
ォスファフェナンスレン−10−オキサイドの亜鉛塩、1
−ベンジル−3,7−ジ−t−ブチル−10−ヒドロキシ−
9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナン
スレン−10−オキサイドの亜鉛塩および1−ベンジル−
3,7−ジシクロヘキシル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒ
ドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10
−オキサイドの亜鉛塩などを例示でき、特にリン酸亜
鉛、ジンク−モノステアリルフォスフェート、ジンク−
ジステアリルフォスフェート、ジンク−モノ(p−t−
ブチルフェニル)フォスフェート、ジンク−ビス(p−
t−ブチルフェニル)フォスフェート、ジンク−ビス
[2,2′−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニ
ル)フォスフェート]、ジンク−ビス[O−エチル−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)フ
ォスフォネート]および10−ヒドロキシ−9,10−ジヒド
ロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−
オキサイドの亜鉛塩が好ましい。これらリン化合物の亜
鉛塩の単独使用はもち論のこと、2種以上のリン化合物
の亜鉛塩を併用することもできる。該化合物Aの配合割
合は、ポリオレフィン5〜20重量%および磁性体粉末80
〜95重量%からなる組成物100重量部に対して0.01〜5
重量部、好ましくは0.05〜2重量部である。0.01重量部
未満の配合ではプラスチックマグネット組成物の酸化劣
化防止効果が充分に発揮されず、また5重量部を超えて
も構わないが、それ以上の酸化劣化防止効果の向上が期
待できず実際的でないばかりでなくまた不経済である。
本発明で用いられる重金属不活性化剤としてはベンゾト
リアゾール、2,4,6−トリアミノ−1,3,5−トリアジン、
3,9−ビス[2−(3,5−ジアミノ−2,4,6−トリアザフ
ェニル)エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,
5]ウンデカン、エチレンジアミン−テトラアセチック
アシッド、エチレンジアミン−テトラアセチックアシッ
ドのアルカリ金属塩、N,N′−ジサリシリデン−エチレ
ンジアミン、N,N′−ジサリシリデン−1,2−プロピレン
ジアミン、N,N″−ジサリシリデン−N′−メチル−ジ
プロピレントリアミン、3−サリシロイルアミノ−1,2,
4−トリアゾール、デカメチレンジカルボキシリックア
シッド−ビス(N′−サリシロイルヒドラジド)、ニッ
ケル−ビス(1−フェニル−3−メチル−4−デカノイ
ル−5−ピラゾレート)、2−エトキシ−2′−エチル
オキサニリド、5−t−ブチル−2−エトキシ−2′−
エチルオキサニリド、N,N−ジエチル−N′,N′−ジフ
ェニルオキサミド、N,N′−ジエチル−N,N′−ジフェニ
ルオキサミド、オキサリックアシッド−ビス(ベンジリ
デンヒドラジド)、チオジプロピオニックアシッド−ビ
ス(ベンジリデンヒドラジド)、イソフタリックアシッ
ド−ビス(2−フェノキシプロピオニルヒドラジド)、
ビス(サリシロイルヒドラジン)、N−サリシリデン−
N′−サリシロイルヒドラゾン、N,N′−ビス[3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオニル]ヒドラジン、トリス[2−t−ブチル−4
−チオ(2′−メチル−4′−ヒドロキシ−5′−t−
ブチルフェニル)−5−メチルフェニル]フォスファイ
トおよびN,N′−ビス[2−〔3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕エ
チル]オキサミドなどを例示でき、特に2,4,6−トリア
ミノ−1,3,5−トリアジン、3,9−ビス[2−(3,5−ジ
アミノ−2,4,6−トリアザフェニル)エチル]−2,4,8,1
0−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、オキサリッ
クアシッド−ビス(ベンジリデンヒドラジド)、N,N′
−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオニル]ヒドラジン、トリス[2−t
−ブチル−4−チオ(2′−メチル−4′−ヒドロキシ
−5′−t−ブチルフェニル)−5−メチルフェニル]
フォスファイトおよびN,N′−ビス[2−〔3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ルオキシ〕エチル]オキサミドが好ましい。これら重金
属不活性化剤の単独使用はもち論のこと、2種以上の重
金属不活性化剤を併用することもできる。該重金属不活
性化剤の配合割合は、ポリオレフィン5〜20重量%およ
び磁性体粉末80〜95重量%からなる組成物100重量部に
対して0.01〜5重量部、好ましくは0.05〜2重量部であ
る。0.01重量部未満の配合ではプラスチックマグネット
組成物の酸化劣化防止効果が充分に発揮されず、また5
重量部を超えても構わないが、それ以上の酸化劣化防止
効果の向上が期待できず実際的でないばかりでなくまた
不経済である。
本発明の組成物にあっては、通常ポリオレフィンに添加
される各種の添加剤たとえばフェノール系、チオエーテ
ル系、リン系などの酸化防止剤、光安定剤、透明化剤、
造核剤、滑剤、帯電防止剤、防曇剤、アンチブロッキン
グ剤、無滴剤、顔料、過酸化物の如きラジカル発生剤、
金属石鹸類などの分散剤もしくは中和剤、無機充填剤
(たとえばタルク、マイカ、クレー、ウォラストナイ
ト、ゼオライト、アスベスト、炭酸カルシウム、水酸化
アルミニウム、水酸化マグネシウム、二酸化ケイ素、二
酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、硫化亜鉛、
硫酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウ
ム、ガラス繊維、チタン酸カリウム、炭素繊維、カーボ
ンブラック、グラファイト、金属繊維など)もしくはカ
ップリング剤(たとえばシラン系、チタネート系、ボロ
ン系、アルミネート系、ジルコアルミネート系など)の
如き表面処理剤で表面処理された前記無機充填剤または
有機充填剤(たとえば木粉、パルプ、故紙、合成繊維、
天然繊維など)を本発明の目的を損なわない範囲で併用
することができる。特にフェノール系酸化防止剤を併用
すると、相乗的に酸化劣化防止効果が発揮されるので併
用することが好ましい。フェノール系酸化防止剤として
は2,6−ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノー
ル、2,4−ビス(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒド
ロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリ
アジン、2,4,6−トリス(3′,5′−ジ−t−ブチル−
4′−ヒドロキシベンジルチオ)−1,3,5−トリアジ
ン、1,1,3−トリス(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ
−2−メチルフェニル)−ブタン、ビス[3,3−ビス
(4′−ヒドロキシ−3′−t−ブチルフェニル)ブチ
リックアシッド]エチレングリコールエステル、ビス
[2−(3′−t−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−
メチルベンジル)−6−t−ブチル−4−メチルフェニ
ル]テレフタレート、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−
{β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル
フェニル)プロピオニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−
テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、3,9−ビス[1,
1−ジメチル−2−{β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ}エチル]−
2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、3,9
−ビス[1,1−ジメチル−2−{β−(3,5−ジフェニル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ}エチ
ル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカ
ン、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−{β−(3,5−ジ
シクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ルオキシ}エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
[5,5]ウンデカン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリ
ス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
ベンゼン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリ
ス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチル
ベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス[(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ルオキシエチル]イソシアヌレートおよびテトラキス
[メチレン−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタンなどを例
示でき、とりわけ1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベ
ンゼン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)イソシアヌレート、3,9−ビス[1,1
−ジメチル−2−{β−(3−t−ブチル−4−ヒドロ
キシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}エチ
ル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカ
ン、1,3,5−トリス[(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル]イソシア
ヌレートおよびテトラキス[メチレン−3−(3′,5′
−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート]メタンが好ましい。
本発明の組成物は、ポリオレフィンに磁性体粉末、化合
物Aおよび重金属不活性化剤ならびに通常ポリオレフィ
ンに添加される前述の各種添加剤の所定量を通常の混合
装置たとえばヘンセルミキサー(商品名)、スーパーミ
キサー、リボンブレンダー、バンバリミキサーなどを用
いて混合し、通常の単軸押出機、2軸押出機、ブラベン
ダーまたはロールなどで、溶融混練温度170℃〜300℃、
好ましくは200℃〜250℃で溶融混練ペレタイズすること
により得ることができる。とりわけ2軸押出機を用いる
ことは、磁性体粉末の分散性が向上し均一な組成物が得
られるので好ましい。得られた組成物は射出成形法、押
出成形法、ブロー成形法などの各種成形法とりわけ射出
成形法により目的とする成形品の製造に供される。な
お、上述の各種成形法において磁場配向を行なうことに
より磁気特性の優れたものが得られる。
[作用] 本発明において重金属不活性化剤は重金属イオンによる
ポリオレフィンの触媒的酸化劣化作用を不活性化するこ
とが一般に知られているが、本発明にかかわる化合物A
で示されるリン化合物の亜鉛塩の作用機構自体は明らか
ではない。しかしながら、重金属不活性化剤を配合して
なるプラスチックマグネット組成物に化合物Aを併用す
ることにより、従来公知の酸化劣化防止効果を有する化
合物の配合からは到底予測できない驚くべき相乗効果が
発揮され、長期熱安定性が著しく優れたプラスチックマ
グネット組成物が得られることを見い出した。
[発明の効果] 本発明の組成物は、各種酸化劣化防止効果を有する化合
物を配合してなる従来公知のプラスチックマグネット組
成物に比較して、(1)成形品としたときの該成形品の
長期熱安定性が著しく優れている。(2)長期熱安定性
が著しく優れているので、長期熱安定性が要求されるプ
ラスチックマグネット用途(たとえば小型発電機、小型
精密モーター、VTRやテープレコーダーなどの回転制御
装置など)に好適に用いることができる。
[実施例] 以下、実施例、比較例および製造例によって本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれによって限定されるも
のではない。
なお、実施例および比較例で用いた評価方法は次の方法
によった。
1)長期熱安定性:オーブンライフ試験により評価し
た。すなわち得られたペレットを用いて長さ50mm、巾50
mm、厚み2mmの試験片を射出成形法により作成し、該試
験片を用いて温度150℃に調節した循環熱風オーブンに
入れ、試験片が完全劣化するまでの時間(引張強度が0
になるまでの時間)を測定(JIS K 7212に準拠)するこ
とにより長期熱安定性を評価した。
製造例1 磁性体粉末として平均粒径1.1μのストロンチウムフェ
ライト99重量%と、表面処理剤としてn−オクタデシル
トリエトキシシラン1重量%とをヘンセルミキサー(商
品名)に入れ、5分間攪拌混合して表面処理した磁性体
粉末(I)を得た。
製造例2 磁性体粉末として平均粒径1.1μのバリウムフェライト9
9重量%と、表面処理剤としてn−オクタデシルトリエ
トキシシラン1重量%とをヘンセルミキサー(商品名)
に入れ、5分間攪拌混合して表面処理した磁性体粉末
(II)を得た。
実施例1〜12、比較例1〜8 ポリオレフィンとしてMFR(230℃における荷重2.16kgを
加えた場合の10分間の溶融樹脂の吐出量)30g/10分の安
定化されていない粉末状結晶性エチレン−プロピレンブ
ロック共重合体(エチレン含有量8.5重量%)15重量%
および磁性体粉末(I)85重量%とからなる合計100重
量部に、化合物Aとしてリン酸亜鉛、ジンク−(モノ,
ジミックスド)ステアリルフォスフェート、ジンク−
(モノ,ジミックスド)(p−t−ブチルフェニル)フ
ォスフェード、ジンク−ビス[2,2′−メチレン−ビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フォスフェート]、
ジンク−ビス[O−メチル−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)フォスフォネート]もしくは
10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フ
ォスファフェナンスレン−10−オキサイドの亜鉛塩、重
金属不活性化剤としてN,N′−ビス[2−〔3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ルオキシ〕エチル]オキサミド、トリス[2−t−ブチ
ル−4−チオ(2′−メチル−4′−ヒドロキシ−5′
−t−ブチルフェニル)−5−メチルフェニル]フォス
ファイト、N,N′−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]ヒドラジン、
オキサリックアシッド−ビス(ベンジリデンヒドラジ
ド)、3,9−ビス[2−(3,5−ジアミノ−2,4,6−トリ
アザフェニル)エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピ
ロ[5,5]ウンデカンもしくは2,4,6−トリアミノ−1,3,
5−トリアジンおよび他の添加剤のそれぞれ所定量を後
述の第1表に記載した配合割合でヘンセルミキサー(商
品名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口径30mmの2
軸押出機で250℃にて溶融混練処理してペレット化し
た。また比較例1〜8としてMFRが30g/10分の安定化さ
れていない粉末状結晶性エチレン−プロピレンブロック
共重合体(エチレン含有量8.5重量%)15重量%および
磁性体粉末(I)85重量%とからなる合計100重量部に
後述の第1表に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合
し、実施例1〜12に準拠して溶融混練処理してペレット
を得た。
オーブンライフ試験に用いる試験片は、得られたペレッ
トを樹脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形により調
製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により長期熱安
定性の評価を行った。これらの結果を第1表に示した。
実施例13〜24、比較例9〜16 ポリオレフィンとしてMFR30g/10分の安定化されていな
い粉末状結晶性プロピレン単独重合体13重量%、MI(19
0℃における荷重2.16kgを加えた場合の10分間の溶融樹
脂の吐出量)5.0g/10分の安定化されていない粉末状チ
ーグラー・ナッタ系高密度エチレン単独重合体1重量
%、ムーニー粘度ML1+4(100℃)25の安定化されてい
ない粉末状非晶性エチレン−プロピレンランダム共重合
体(プロピレン含有量25重量%)1重量%および磁性体
粉末(II)85重量%とからなる合計100重量に、化合物
Aとしてリン酸亜鉛、ジンク−(モノ,ジミックスド)
ステアリルフォスフェート、ジンク−(モノ,ジミック
スド)(p−t−ブチルフェニル)フォスフェート、ジ
ンク−ビス[2,2′−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブ
チルフェニル)フォスフェート]、ジンク−ビン[O−
エチル−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)フォスフェネート]もしくは10−ヒドロキシ−9,
10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンス
レン−10−オキサイドの亜鉛塩、重金属不活性化剤とし
てN,N′−ビス[2−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕エチル]
オキサミド、トリス[2−t−ブチル−4−チオ(2′
−メチル−4′−ヒドロキシ−5′−t−ブチルフェニ
ル)−5−メチルフェニル]フォスファイト、N,N′−
ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオニル]ヒドラジン、オキサリックアシ
ッド−ビス(ベンジリデンヒドラジド)、3,9−ビス
[2−(3,5−ジアミノ−2,4,6−トリアザフェニル)エ
チル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデ
カンもしくは2,4,6−トリアミノ−1,3,5−トリアジンお
よび他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の第2表に記載
した配合割合でヘンセルミキサー(商品名)に入れ、3
分間攪拌混合したのち、口径30mmの2軸押出機で250℃
にて溶融混練処理してペレット化した。また比較例9〜
16としてMFRが30g/10分の安定化されていない粉末状結
晶性プロピレン単独重合体13重量%、MIが5.0g/10分の
安定化されていない粉末状チーグラー・ナッタ系高密度
エチレン単独重合体1重量%、ムーニー粘度ML1+4(1
00℃)が25の安定化されていない粉末状非結晶性エチレ
ン−プロピレンランダム共重合体(プロピレン含有量25
重量%)1重量%および磁性体粉末(II)85重量%とか
らなる合計100重量部に、後述の第2表に記載の添加剤
のそれぞれ所定量を配合し、実施例13〜24に準拠して溶
融混練処理してペレットを得た。
オーブンライフ試験に用いる試験片は、得られたペレッ
トを樹脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形により調
製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により長期熱安
定性の評価を行った。これらの結果を第2表に示した。
第1〜2表に示される本発明にかかわる化合物および添
加剤は下記の通りである。
化合物A[I]:リン酸亜鉛 化合物A[II]:ジンク−(モノ,ジミックスド)ステ
アリルフォスフェート[堺化学工業(株)製LBT−183
0] 化合物A[III]:ジンク−(モノ,ジミックスド)
(p−t−ブチルフェニル)フォスフェート 化合物A[IV]:ジンク−ビス[2,2′−メチレン−ビ
ス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フォスフェート] 化合物A[V]:ジンク−ビス[O−エチル−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)フォスフォ
ネート] 化合物A[VI]:10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9
−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサ
イドの亜鉛塩 重金属不活性化剤[I]:N,N′−ビス[2−〔3−(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)フロピ
オニルオキシ〕エチル]オキサミド 重金属不活性化剤[II]:トリス[2−t−ブチル−4
−チオ(2′−メチル−4′−ヒドロキシ−5′−t−
ブチルフェニル)−5−メチルフェニル]フォスファイ
ト 重金属不活性化剤[III]:N,N′−ビス[3−(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)フロピオニ
ル]ヒドラジン 重金属不活性化剤[IV]:オキサリックアシッド−ビス
(ベンジリデンヒドラジド) 重金属不活性化剤[V]:3,9−ビス[2−(3,5−ジア
ミノ−2,4,6−トリアザフェニル)エチル]−2,4,8,10
−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン 重金属不活性化剤[VI]:2,4,6−トリアミノ−1,3,5−
トリアジン フェノール系酸化防止剤1:2,6−ジ−t−ブチル−p−
クレゾール フェノール系酸化防止剤2:テトラキス[メチレン−3−
(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート]メタン チオエーテル系酸化防止剤:ジミリスチルチオジプロピ
オネート リン系酸化防止剤1:ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)−ペンタエリスリトール−ジフォスファイト リン系酸化防止剤2:テトラキス(2,4−ジ−t−ブチル
フェニル)−4,4′−ビフェニレン−ジ−フォスフォナ
イト 有機リン化合物の金属塩1:マグネシウム−(モノ,ジミ
ックスド)ステアリルフォスフェート[堺化学工業
(株)製 LBT−1812] 有機リン化合物の金属塩2:カルシウム−(モノ,ジミッ
クスド)ステアリルフォスフェート[堺化学工業(株)
製 LBT−1820] 有機リン化合物の金属塩3:バリウム−(モノ,ジミック
スド)ステアリルフォスフェート[堺化学工業(株)製
LBT−1856] 有機リン化合物の金属塩4:ステアリルアシッドフォスフ
ェートのアルミニウム塩[堺化学工業(株)製 LBT−1
813] 有機リン化合物の金属塩5:10−ヒドロキシ−9,10−ジヒ
ドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10
−オキサイドのナトリウム塩 有機リン化合物の金属塩6:10−ヒドロキシ−9,10−ジヒ
ドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10
−オキサイドのマグネシウム塩 有機リン化合物の金属塩7:10−ヒドロキシ−9,10−ジヒ
ドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10
−オキサイドのバリウム塩 Ca−St:ステアリン酸カルシウム 第1表に記載の実施例および比較例は、ポリオレフィン
として結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体お
よび磁性体粉末(I)を用いた場合である。第1表から
わかるように、実施例1〜12は結晶性エチレン−プロピ
レンブロック共重合体に磁性体粉末(I)、化合物Aお
よび重金属不活性化剤を配合したものであり、実施例1
〜12と比較例1〜8(化合物Aの替わりに有機リン化合
物の亜鉛以外の金属塩もしくはステアリン酸カルシウム
を配合したもの)とをくらべてみると、実施例1〜12は
長期熱安定性が著しく優れており、化合物Aを配合する
ことにより顕著な相乗効果が認められることがわかる。
いいかえると本発明にかかわる化合物A以外の有機リン
化合物の金属塩を配合した比較各例は本発明の効果を奏
さないことが明らかであり、このことは前記特開昭62−
169858号公報にはなんら記載されていない。すなわち、
本発明で得られる長期熱安定性は、本発明においてポリ
オレフィンに磁性体粉末および重金属不活性化剤を配合
してなるプラスチックマグネット組成物に、化合物Aを
併用したときにはじめてみられる特有の効果であるとい
える。
第2表はポリオレフィンとして結晶性プロピレン単独重
合体、チーグラー・ナッタ系高密度エチレン単独重合体
および非晶性エチレン−プロピレンランダム共重合体の
混合物ならびに磁性体粉末(II)を用いたものであり、
これについても上述と同様の効果が確認された。
このことから本発明のプラスチックマグネット組成物
が、従来から知られた酸化劣化防止効果を有する化合物
を配合してなるプラスチックマグネット組成物にくらべ
て、長期熱安定性の点で著しく優れていることがわかり
本発明組成物の顕著な効果が確認された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 13/02 KFL H01F 1/032 //(C08K 13/02 3:22 3:32 5:49 5:13 5:00)

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオレフィン5〜20重量%および磁性体
    粉末80〜95重量%からなる組成物100重量部に対して、
    リン化合物の亜鉛塩(以下、化合物Aという。)および
    重金属不活性化剤をそれぞれ0.01〜5重量部配合してな
    るプラスチックマグネット組成物。
  2. 【請求項2】化合物Aとしてリン酸亜鉛を配合する特許
    請求の範囲第(1)項に記載のプラスチックマグネット
    組成物。
  3. 【請求項3】化合物Aとして有機リン化合物の亜鉛塩か
    ら選ばれた1種または2種以上のものを配合する特許請
    求の範囲第(1)項に記載のプラスチックマグネット組
    成物。
  4. 【請求項4】化合物Aとして有機リン酸亜鉛から選ばれ
    た1種または2種以上のものを配合する特許請求の範囲
    第(3)項に記載のプラスチックマグネット組成物。
  5. 【請求項5】化合物Aとしてジンク−モノアルキルフォ
    スフェートおよびジンク−ジアルキルフォスフェートか
    ら選ばれた1種または2種以上のものを配合する特許請
    求の範囲第(4)項に記載のプラスチックマグネット組
    成物。
  6. 【請求項6】化合物Aとしてジンク−モノステアリルフ
    ォスフェートまたはジンク−ジステアリルフォスフェー
    トを配合する特許請求の範囲第(5)項に記載のプラス
    チックマグネット組成物。
  7. 【請求項7】化合物Aとしてジンク−モノアリールフォ
    スフェートおよびジンク−ジアリールフォスフェートか
    ら選ばれた1種または2種以上のものを配合する特許請
    求の範囲第(4)項に記載のプラスチックマグネット組
    成物。
  8. 【請求項8】化合物Aとしてジンク−モノ(p−t−ブ
    チルフェニル)フォスフェートまたはジンク−ビス(p
    −t−ブチルフェニル)フォスフェートを配合する特許
    請求の範囲第(7)項に記載のプラスチックマグネット
    組成物。
  9. 【請求項9】化合物Aとしてジンク−ビス(2,2′−ジ
    アリールフォスフェート)、ジンク−ビス[2,2′−チ
    オビス−アリールフェニル)フォスフェート]およびジ
    ンク−ビス[2,2′−アルキリデン−ジアリールフォス
    フェート]から選ばれた1種または2種以上のものを配
    合する特許請求の範囲第(4)項に記載のプラスチック
    マグネット組成物。
  10. 【請求項10】化合物Aとしてジンク−ビス[2,2′−
    メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フォ
    スフェート]を配合する特許請求の範囲第(9)項に記
    載のプラスチックマグネット組成物。
  11. 【請求項11】化合物Aとしてジンク−ビス[O−エチ
    ル−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
    ル)フォスフォネート]を配合する特許請求の範囲第
    (3)項に記載のプラスチックマグネット組成物。
  12. 【請求項12】化合物Aとして10−ヒドロキシ−9,10−
    ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン
    −10−オキサイドの亜鉛塩を配合する特許請求の範囲第
    (3)項に記載のプラスチックマグネット組成物。
  13. 【請求項13】重金属不活性化剤として2,4,6−トリア
    ミノ−1,3,5−トリアジン、3,9−ビス[2−(3,5−ジ
    アミノ−2,4,6−トリアザフェニル)エチル]−2,4,8,1
    0−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、オキサリッ
    クアシッド−ビス(ベンジリデンヒドラジド)、N,N′
    −ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
    フェニル)プロピオニル]ヒドラジン、トリス[2−t
    −ブチル−4−チオ(2′−メチル−4′−ヒドロキシ
    −5′−t−ブチルフェニル)−5−メチルフェニル]
    フォスファイトおよびN,N′−ビス[2−〔3−(3,5−
    ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
    ルオキシ〕エチル]オキサミドから選ばれた1種または
    2種以上のものを配合する特許請求の範囲第(1)項に
    記載のプラスチックマグネット組成物。
  14. 【請求項14】磁性体粉末としてフェライトを用いる特
    許請求の範囲第(1)項に記載のプラスチックマグネッ
    ト組成物。
  15. 【請求項15】磁性体粉末としてシラン系カップリング
    剤、チタネート系カップリング剤、ボロン系カップリン
    グ剤、アルミネート系カップリング剤およびジルコアル
    ミネート系カップリング剤から選ばれた1種または2種
    以上の表面処理剤で表面処理された磁性体粉末を用いる
    特許請求の範囲第(1)項に記載のプラスチックマグネ
    ット組成物。
  16. 【請求項16】ポリオレフィンとして結晶性プロピレン
    単独重合体、プロピレン成分を70重量%以上含有するプ
    ロピレン共重合体であって、結晶性エチレン−プロピレ
    ンランダム共重合体、結晶性エチレン−プロピレンブロ
    ック共重合体、結晶性プロピレン−ブテン−1ランダム
    共重合体、結晶性エチレン−プロピレン−ブテン−1
    3元共重合体および結晶性プロピレン−ヘキセン−ブテ
    ン−1 3元共重合体から選ばれた1種または2種以上
    のものを用いる特許請求の範囲第(1)項に記載のプラ
    スチックマグネット組成物。
  17. 【請求項17】フェノール系酸化防止剤を配合する特許
    請求の範囲第(1)項に記載のプラスチックマグネット
    組成物。
  18. 【請求項18】フェノール系酸化防止剤として1,3,5−
    トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4
    −ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,3,5−トリス(3,5
    −ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシア
    ヌレート、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−{β−(3
    −t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)
    プロピオニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−テトラオキ
    サスピロ[5,5]ウンデカン、1,3,5−トリス[(3,5−
    ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
    ルオキシエチル]イソシアヌレートおよびテトラキス
    [メチレン−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−
    ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタンから選ば
    れた1種または2種以上のものを配合する特許請求の範
    囲第(17)項に記載のプラスチックマグネット組成物。
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