JPH0711616B2 - オ−トフオ−カス装置 - Google Patents

オ−トフオ−カス装置

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JPH0711616B2
JPH0711616B2 JP60172697A JP17269785A JPH0711616B2 JP H0711616 B2 JPH0711616 B2 JP H0711616B2 JP 60172697 A JP60172697 A JP 60172697A JP 17269785 A JP17269785 A JP 17269785A JP H0711616 B2 JPH0711616 B2 JP H0711616B2
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lens
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昭義 中村
誠 安藤
修司 荻野
信行 谷口
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ミノルタ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、最も物体側の光学系以外の光学系によりフォ
ーカシングを行うレンズに対して自動焦点調節を行うオ
ートフォーカス装置に関する。
従来の技術 最も物体側の光学系以外の光学系によりフォーカシング
を行う場合として、例えば、次のような場合が考えられ
る。
オートフォーカス(AF)機能を有するレンズ交換式カメ
ラのカメラ本体に対して、AF機能を有しない交換レンズ
を装着したとしても、AF機能は働かない。
そこで、合焦検出部を有するカメラ本体と、AF機能を有
しない交換レンズとの間に、AF機能を有するAFコンバー
タを装着して、AF機能を働かせるように構成されたオー
トフォーカス装置が従来から種々提案されている。例え
ば、特開昭54−028133号公報、特開昭58−098711号公
報、特開昭58−098712号公報、特開昭58−114008号公報
などで提案されている。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、このような従来のオートフォーカス装置
には、次のような問題点がある。
(イ)合焦検出部が前ピン,後ピンおよび合焦の検出を
行うのみであって、予め、コンバータレンズを移動すべ
き量を求めておいて、自動焦点調整動作を行うものでは
ない。即ち、前ピン,後ピンおよび合焦の検出データに
基づいて、コンバータレンズをフィードバック制御によ
って移動させるため、合焦位置近傍でレンズがハンチン
グを起こすなどの不具合が発生しやすく、これを回避す
るには、コンバータレンズの移動速度(合焦速度)を低
く設定せざるを得ないという問題がある。
(ロ)カメラ本体に設けられている合焦検出部がデフォ
ーカス量を求めることができるものであるにもかかわら
ず、前ピン,後ピンおよび合焦の信号だけしか自動焦点
調整に使用していないため、合焦検出部が有している折
角の機能が無駄になり、合焦精度が低くなっている。
その原因は、デフォーカス量とコンバータレンズの合焦
移動量との関係がリニアではないために、正確な合焦移
動量が求められなかったという点にある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであっ
て、合焦速度を高めるとともに、合焦検出部が有するデ
フォーカス量検出機能を十分に活用して合焦精度を高め
るようにすることを目的とする。
また、本発明の他の目的は、一層高精度な自動焦点調整
動作が行えるようにすることである。
問題を解決するための手段 本発明は、前記のような問題点を解決するために、次の
ような構成をとる。
即ち、本発明のオートフォーカス装置は、第1図のブロ
ック図に示すような構成になっている。
第1光学系(L)と第1光学系(L)よりもフィルム面
側に配置された第2光学系(CL)とによるデフォーカス
量dを検出するデフォーカス量検出手段(DFDM)を備え
ている。
また、前記第2光学系(CL)の合焦移動量xは、前記デ
フォーカス量dに対して非線型に変化するが、第2光学
系の位置を参照することによって前記デフォーカス量d
を合焦移動量xへ変換するデフォーカス量/合焦移動量
データ変換手段(DMDM)を備えている。
さらに、前記デフォーカス量/合焦移動量データ変換手
段(DMDM)からの合焦移動量xのデータに基づいて、前
記第2光学系(CL)を移動させる光学系駆動手段(LD
M)を備えている。
作 用 この構成による作用は、次の通りである。
(i)第2光学系の合焦移動量は、デフォーカス量に対
して本来的に非線型の関係にある。しかし、デフォーカ
ス量/合焦移動量データ変換手段は、このような非線型
の関係にある第2光学系移動量とデフォーカス量との間
に、ある種の1対1の対応関係をもたせるものである。
即ち、デフォーカス量を変換して得られた第2光学系の
合焦移動量は、そのデフォーカス量を実質的にゼロにす
ることに対応した移動量である。
従って、デフォーカス量検出手段が検出したデフォーカ
ス量は、デフォーカス量/合焦移動量データ変換手段に
よって、そのデフォーカス量を実質的にゼロにする上で
最適の第2光学系の合焦移動量データに変換される。
このようにして、第2光学系の実際の合焦移動に先立っ
て予め求められた合焦移動量データに基づいて、光学系
駆動手段が第2光学系を駆動制御するため、第2光学系
は、実際の合焦移動において、デフォーカス量が実質的
にゼロとなるように移動制御される。
即ち、第2光学系の実際の合焦移動に先立って予め合焦
移動量データが求められるため、自動焦点調整動作がき
わめて有効に機能する。従って、従来のフィードバック
制御の場合のような第2光学系が合焦位置近傍でハンチ
ングを起こすなどの不具合の発生が確実に防止され、高
速度かつ高精度な状態でのオートフォーカスが可能とな
る。
(ii)そして、デフォーカス量を求めるために元々オー
トフォーカス装置に設けられているデフォーカス量検出
手段の機能が、合焦精度を高める上で無駄なく有効に活
用されている。
本発明の原理 以下、デフォーカス量検出手段を有するカメラ本体
(C)とAF機能を有しない交換レンズ(B)との間に、
AF機能を有するAFコンバーター(A)を装着した例に基
づいて、本発明の原理を説明する。
第2図は、AFコンバータ内の第2光学系(CL)の後方主
点位置がフィルム面(FP)から距離lだけ離れた位置に
あり、第2光学系(CL)より前方にある交換レンズ内の
第1光学系(図示せず)の焦点が第2光学系(CL)から
距離a1だけ離れた位置にあり、さらに、その焦点の像が
第2光学系(CL)により、フィルム面(FP)から距離d
(デフォーカス量)だけずれた位置に再結像されている
非合焦の状態を表している。
第3図は、第2図の状態から第2光学系(CL)を距離x
だけフィルム面(FP)に接近する方向に移動させ、最終
像をフィルム面(FP)上に結像させた状態を表してい
る。
第2光学系(CL)の焦点距離をfとして、第2図の状態
から、 b1=d+l ………(2) の関係がある。
また、第3図の状態から、 a2=a1−x ………(4) b2=l−x ………(5) の関係がある。
(3),(4),(5)式から、 が得られる。
(6)式を変形すると、 x2+(2f−l−a1)x +(a1l−fl−a1f)=0 ……(7) の二次方程式が得られる。
ただし、(1)式から、 fは、AFコンバータ内の第2光学系(CL)の焦点距離で
あり、これは既知である。lを、測距開始時における第
2光学系(CL)の後方主点位置とフィルム面(FP)との
間の距離とし、dを、測距開始時における第2光学系
(CL)による再結像位置とフィルム面(FP)との間の距
離、即ち、デフォーカス量とする。
(7)式におけるxは、合焦のために必要な第2光学系
(CL)の移動量(合焦移動量)である。
(7),(8)式から、第2光学系(CL)の合焦移動量
xがデフォーカス量dに対して非線型の関係をもつこと
が理解できる。
そして、測距開始時におけるl,dの値を求めると、fが
既知であるから、(8)式よりa1が求まる。a1が分かれ
ば、(7)式より、合焦のために必要な第2光学系(C
L)の合焦移動量xを求めることができる。
例えば、交換レンズにおける第1光学系(撮影レンズ
系;ガウス型レンズ系)がレンズL1〜L6から構成され、
AFコンバータ(A)における第2光学系(コンバータレ
ンズ)(CL)がレンズL7〜L11から構成されているとす
る。各レンズの曲率半径,芯厚,屈折率およびアッベ数
の関係を以下に示す。
レンズL4,L5およびレンズL7,L8,L9は、それぞれ互いに
接触している。d2,d4,d6,d9,d15,d17は隣接レンズ間距
離である。
この場合、レンズL7〜L11から構成されているAFコンバ
ータ(A)における第2光学系(CL)の焦点距離fは、 f=−139.95〔mm〕 である。
レンズL1〜L6から構成されている交換レンズにおける第
1光学系と、前記第2光学系(CL)との隣接間距離d11
は、AFコンバータ(A)を交換レンズから遠ざけてフィ
ルム面(FP)に接近させたり、交換レンズに接近させて
フィルム面(FP)から遠ざけたりすることにより変動す
る。
隣接間距離d11が、d11=2.0のときに無限遠に合焦し
(撮影倍率β=0)、d11=5.0のときに近接に合焦し、
撮影倍率β=1/10となっているとする。撮影倍率βを0
から1/10までの範囲とすれば、実質上、被写体距離の全
範囲をカバーできる。
第2光学系(CL)の焦点距離f=−139.95で、第2光学
系(CL)の後方主点位置とフィルム面(FP)との距離l
と、最終像結像位置とフィルム面(FP)との距離である
デフォーカス量dとから、(7)式に基づいて、第2光
学系(CL)の合焦移動量xを求めた一例を、第1表に示
す。
また、l=141は、無限遠に合焦した場合の値である。
この場合は、前述のように、d11=2.0(撮影倍率β=
0)となっており、2.0に3.0をプラスしたd11=5.0の場
合は、l=138であり、撮影倍率β=1/10となってい
る。
(7),(8)式は、 x2+(2f−l−a1)x +(a1l−fl−a1f)=0 ………(7) であるから、合焦移動量xは、f,l,dの関数となる。即
ち、 x=F(f,l,d) ………(9) である。
高精度な合焦動作を行うためには、fは既知として、l,
dを正確に求める必要があることはいうまでもない。
しかし、第1表から判るように、結像のフィルム面(F
P)に対するずれ量であるデフォーカス量dが一定の場
合、AFコンバータ(A)の第2光学系(CL)の位置情報
であるlの小さい変化に対する合焦移動量xの変化はご
くわずかである。
従って、第2光学系(CL)の位置情報であるlとは無関
係に、デフォーカス量dと第2光学系(CL)の焦点距離
fとに基づいて、かなり正確に合焦移動量xを求めるこ
とができる。
例えば、デフォーカス量dが、d=+10である場合、l
=141(撮影倍率β=10)のときの合焦移動量x=−1.9
23と、l=138(撮影倍率β=0)のときの合焦移動量
x=−1.954との平均値−1.939を採用すると、15μ程度
のわずかな誤差で第2光学系(CL)を合焦制御すること
ができる。15μくらいは、通常の撮影レンズでは、焦点
深度内に十分に収まるものである。
以上のことから、合焦移動量xを、f,dの関係数とみな
すことができる。即ち、 x=G(f,d) ………(10) として差し支えない。このことから、本発明の構成にお
けるデフォーカス量/合焦移動量データ変換手段(DMD
M)を、前述のように、デフォーカス量dに対して非線
型に変化するAFコンバータ内の第2光学系(CL)の合焦
移動量xに対応したデータへデフォーカス量dを変換す
るものとしたのである。
なお、もちろん、第2光学系(CL)の位置データ出力手
段を設けて、f,d,lから、(7)式に基づいて合焦移動
量xを求めれば、一層高精度な合焦制御が行えることは
いうまでもない。
実施例 以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。この実施例は、本発明をオートフォーカス式カメ
ラに適用したものである。
第4図は、オートフォーカス式カメラの概略断面図であ
る。
第4図には、AFコンバータ(A)と、変換レンズ(B)
と、カメラ本体(C)とが示されている。
AFコンバータ(A)における第2光学系(CL)は、複数
個のレンズから構成されており、以下、これをコンバー
タレンズ(1)とする。
コンバータレンズ(1)を保持しているオスヘリコイド
筒(2)の外周にはオスヘリコイド(3)および直進溝
(4)が設けられている。オスヘリコイド(3)に螺合
するメスヘリコイド(5)が内周に設けられているメス
ヘリコイド筒(6)は、その一端が固定外筒(7)と固
定内筒(8)との間に、回転自在に嵌合保持され、他端
の外周にヘリコイドギヤ(9)を有している。
ヘリコイドギヤ(9)に噛合しているピニオンギヤ(1
0)を固定した従動カプラ(11)が固定外筒(7)に回
転自在に軸支されている。従動カプラ(11)には、駆動
カプラ(12)が係合しており、この駆動カプラ(12)が
駆動ギヤ(13)を介してモータ(14)に連動連結されて
いる。
固定内筒(8)から延出された直進キー(15)がオスヘ
リコイド筒(2)の直進溝(4)に挿入され、オスヘリ
コイド筒(2)の回転を規制している。従って、モータ
(14)の回転により、メスヘリコイド筒(6)が回転す
ると、オスヘリコイド筒(2)およびコンバータレンズ
(1)は、光軸(16)に沿って移動する。即ち、コンバ
ータレンズ(1)は、モータ(14)の正転,逆転によっ
て前進,後退する。
メスヘリコイド筒(6)の外周にはブラシ(17)が貼着
されており、このブラシ(17)は、固定外筒(7)の内
周面に貼着されたコード板(18)に対して摺接自在に構
成されている。コード板(18)は、メスヘリコイド筒
(6)の回転量に対応した信号を出力する。メスヘリコ
イド筒(6)の回転量は、光軸(16)に沿ったコンバー
タレンズ(1)の現在位置データLP(これは、第2図,
第3図の距離lに相当する)に対応するから、コード板
(18)は、コンバータレンズ(1)の現在位置データLP
の信号を出力することになる。
コード板(18)は、固定外筒(7)に取付けられたROM
−IC(19)に対して導電体(20)を介して接続されてい
る。ROM−IC(19)は、コード板(18)から出力された
コンバータレンズ(1)の現在位置データLPに基づいて
アドレスを指定するように構成されている。
固定内筒(8)と固定前筒(21)との間に位置する状態
で、開放信号ピン連動レバー(22)が固定前筒(21)に
回転自在に軸支され、図示しないバネにより、被写体側
から見て反時計方向に回転付勢されている。
開放信号ピン連動レバー(22)の後面には、ブラシ(2
3)が貼着されており、このブラシ(23)は、固定内筒
(8)の前面に貼着されたコード板(24)に対して摺接
自在に構成されている。
固定前筒(21)に取付けられたメスマウント(25)に着
脱自在な交換レンズ(B)のオスマウント(26)から開
放信号ピン(27)が突設されている。
AFコンバータ(A)に交換レンズ(B)を装着した際
に、開放信号ピン連動レバー(22)は、開放信号ピン
(27)との接触により、付勢力に抗して回転される。そ
の結果、コード板(24)は、開放信号ピン連動レバー
(22)の回転量に対応した信号を出力する。この信号が
交換レンズ(B)の開放F値(絞り値)に対応する信号
である。
コード板(24)は、前記のROM−IC(19)に対して導電
体(28)を介して接続されている。ROM−IC(19)は、
コード板(24)から出力された交換レンズ(B)の開放
F値に対応するデータに基づいてアドレスを指定するよ
うに構成されている。
開放設定レバー(29)は、AFコンバータ(A)の固定内
筒(8)に固定されている。交換レンズ(B)におい
て、オスマウント(26)と固定前筒(30)との間に絞り
リング(31)が回転自在に装着され、この絞りリング
(31)に連動した状態で絞り連動レバー(32)が突設さ
れている。
AFコンバータ(A)に交換レンズ(B)を装着すると、
交換レンズ(B)における絞り連動レバー(32)が開放
設定レバー(29)に係合し、これによって、絞り連動レ
バー(32)は、所定位置まで回転して交換レンズ(B)
における絞りリング(31)の絞り込み位置を最小限のと
ころで規制する。
なお、合焦検出部〔後述する受光部(42)およびマイク
ロプロセッサ(43)からなる〕が、例えば絞り値F8まで
しか合焦検出できないものである場合には、開放設定レ
バー(29)をF8までしか絞り込めないようなレバーに構
成してもよい。
メスマウント(25)に出退自在に装着された交換レンズ
装着信号ピン(33)は、マイクロスイッチ(34)のバネ
付勢力によって突出している。AFコンバータ(A)に交
換レンズ(B)を装着した際に、交換レンズ装着信号ピ
ン(33)は退避され、マイクロスイッチ(34)を閉成す
る。マイクロスイッチ(34)は、導電体(35)を介して
ROM−IC(19)に接続されており、その閉成によってカ
メラ本体(C)からROM−IC(19)に給電が行われるこ
とが可能となるように構成されている。
AFコンバータ(A)の固定外筒(7)の後端には、信号
接点(36)が設けられ、この信号接点(36)とROM−IC
(19)とが導電体(37)を介して接続されている。カメ
ラ本体(C)の前リング(38)には、信号ピン(39)が
装着されており、AFコンバータ(A)をカメラ本体
(C)に装着した際に、信号ピン(39)と信号接点(3
6)とが接続されるように構成されている。
カメラ本体(C)には、ハーフミラー(40)、副ミラー
(41)、瞳分割用光学系とCCD(電荷結合素子)などを
含む受光部(42)および合焦検出用の演算を行いオート
フォーカス制御を司るマイクロプロセッサ(43)、パル
スエンコーダ(44)が装着されている。
ハーフミラー(40)、副ミラー(41)、受光部(42)お
よびマイクロプロセッサ(43)の合焦検出用演算部が、
第1図のデフォーカス量検出手段(DFDM)に相当する。
マイクロプロセッサ(43)に対して、信号ピン(39),
受光部(42),モータ(14)およびパルスエンコーダ
(44)のフォトインタラプタ(45)がそれぞれ接続され
ている。(46)はパルスエンコーダ(44)のスリット板
である。
モータ(14)が、第1図の第2光学系(CL)の駆動手段
(LDM)に相当する。
なお、交換レンズ(B)を構成するものとして、(47)
は第1光学系(L)を装着したオスヘリコイド筒、(4
8)はメスヘリコイド筒、(49)はメスヘリコイド筒(4
8)の操作リング、(50)は直進溝、(51)は直進キー
である。
次に、マイクロプロセッサ(43)の構成を第5図に基づ
いて説明する。
第5図において、(CMC)は、露出制御、データ転送制
御,電源制御およびカメラシステムのシーケンス制御を
司るマイクロコンピュータである。以下では、これを制
御マイコン(CMC)という。
(S1)は、レリーズボタン(図示せず)の押し下げの1
段目で閉成される測光スイッチである。(S2)は、レリ
ーズボタンの押し下げの2段目で閉成されるレリーズス
イッチである。
測光スイッチ(S1)が閉成されると、制御マイコン(CM
C)の割込端子(INT0)に割込信号が入力され、動作停
止状態になっている制御マイコン(CMC)が駆動され、
カメラシステム全体の動作が開始する。また、レリーズ
スイッチ(S2)が閉成されると、カメラの露出制御動作
が開始される。
(S4)は、露出制御動作が完了した時点でオンし、フィ
ルムの巻き上げと露出制御機構のチャージが完了した時
点でオフする安全スイッチである。(SL)は、カメラ本
体(C)のレンズ装着部に交換レンズ(B)やアダプタ
などが装着されると、オンする装着スイッチである。
(BA)は、カメラシステム全体の電源となる電池、(C
V)は、制御マイコン(CMC)の出力ポート(OP0)から
の信号で制御される給電制御回路である。この給電制御
回路(CV)は、電源ライン(VDD)に常時的に給電し、
電源ライン(+V)に対しては、出力ポート(OP0)が
“L"レベルのときにのみ給電するものである。
なお、電源ライン(+V)からは、測光部(LM),コン
バータ回路(CEC),インタフェース回路(IFC),エン
コーダ(ENC)〔≡パルスエンコーダ(44)〕および露
出制御回路(EC)に対して給電が行われる。残りの回路
に対しては、電源ライン(VDD)から給電されるように
構成されている。
(LM)は、測光回路とA/D変換回路で構成された測光
部、(DP)は、露出制御データなどを表示する表示部、
(DO)は、フィルム感度などの露出制御データを出力す
るデータ出力部である。(EC)は、制御マイコン(CM
C)からの絞り値,露出時間のデータに基づいて露出制
御を行う露出制御部である。
制御マイコン(CMC)は、直列データの入出力機能を有
し、直列データの入力機能は、交換レンズ(B)または
AFコンバータ(A)からのデータ入力を司る。直列デー
タの出力機能は、AF用マイコン(AMC)へのデータ出力
を司る。
(SV)は、AFコンバータ(A)に、AF機能を有しない通
常の交換レンズ〔旧レンズ〕(B)が装着されたときの
みオンするスイッチである。
このスイッチ(SV)が第4図のマイクロスイッチ(34)
に相当する。
第5図において、破線で囲んだ(CEC)は、AFコンバー
タ(A)内のデータ出力を司るコンバータ回路である。
(LP)は、コンバータレンズ(1)の現在位置データLP
を出力するコード板であり、これは第4図のコード板
(18)に相当する。
(TP)は、AFコンバータ(A)に装着された交換レンズ
(B)の開放絞り値を示す信号部材の前記開放絞り値に
対応したデータを出力するコード板であり、このコード
板(TP)は、第4図のコード板(24)に相当する。
なお、前記の信号部材としては、ピンの突出量や、交換
レンズ(B)を完全に装着したときのピンの基準位置か
らの離間距離、あるいは、絞りリング(31)などの絞り
値設定部材に設けられた信号部材などがある。絞り値設
定部材の場合には、開放絞り値ではなく、設定絞り値の
信号を出力することになる。
(RO)は、各種データが固定記憶されているROM(リー
ドオンリメモリ)であり、このROM(RO)は、第4図のR
OM−IC(19)の中にある。
ROM(RO)において、記憶されているデータとアドレス
との関係は、第2表のようになっている。
なお、第3表,第4表には、それぞれ、新レンズシステ
ムを採用した本発明のオートフォーカス装置に直接マッ
チングして製作される固定焦点距離の新レンズおよび可
変焦点距離の新レンズ(ズームレンズ)において、ROM
(RO)に記憶されているデータとアドレスとの関係を示
す。
これらの表から判るように、カメラ本体(C)は、10種
類のデータを読み取る。即ち、制御マイコン(CMC)が
出力ポート(OP4)に接続された信号ライン(CSLE)を
“L"レベルとし、10回の直列入出力動作を行う。1回の
直列入出力動作の際には、クロック出力端子(SCO)か
ら8個のクロックがコンバータ回路(CEC)のコントロ
ーラ(LCC)に出力される。このクロックに同期してセ
レクタ(SE)からの並列データがパラレル−シリアル変
換回路(PS)によって直列データに変換され、カメラ本
体(C)の制御マイコン(CMC)に転送される。
コントローラ(LCC)は、クロックをカウントし、第2
表に示す順にアドレスを指定していく。そして、アドレ
ス04Hの次は、上位4ビットがカウントデータに基づい
てアドレス1Hを指定し、下位4ビットがコード板(TP)
からのデータを出力する。すると、アドレス10H〜1FH
うちの1つのアドレスが指定され、AFコンバータ(A)
に装着された交換レンズ(B)の開放絞り値または設定
絞り値についてのAF用絞り値データAFAVOが出力され
る。
なお、開放絞り値および設定絞り値のデータを伝送する
部材が設けられていない交換レンズ(B)が装着されて
いるときには、コード板(TP)から最も明るいレンズが
装着されている場合と同じデータを出力させ、焦点検出
動作を行わせるAFAVOのデータを伝送するように構成し
ておく。こうすれば、実際の焦点検出動作が行えないよ
うな暗いレンズが装着されているときに、誤動作を起こ
しはする。しかし、それでも、焦点検出動作が行えるに
もかかわらず、これを行えないようにする場合よりも良
い。
また、アドレス21Hを指定すると、コントローラ(LCC)
がセレクタ(SE)に対してコード板(LP)からのデータ
を出力する信号を送る。この場合に限って、セレクタ
(SE)は、ROM(RO)のデータではなく、コード板(L
P)からのコンバータレンズ(1)の現在位置データLP
を出力する。
このあと、アドレス22H,23Hのデータの転送が終了する
と、制御マイコン(CMC)は、直列入出力動作を停止
し、信号ライン(CSLE)を“H"レベルにすることによ
り、コンバータ回路(CEC)の動作を停止させる。
なお、固定焦点レンズ,可変焦点レンズ(ズームレン
ズ)の構成、あるいは、表には示してないが、この新カ
メラシステムに適合したAF動作および絞り制御が行える
もので、カメラ本体と新レンズまたはAFコンバータとの
間に装着される中間アクセサリー(新コンバータ)の構
成については、特開昭59−084228号公報,特開昭59−18
8622号公報,特開昭59−188609号公報,特開昭59−0934
10号公報,特開昭59−140408号公報などで開示されてお
り、公知であるので、説明を省略する。
(AMC)は、自動焦点調整(オートフォーカス)用のマ
イクロコンピュータである。以下では、これをAF用マイ
コン(AMC)という。(DD)は、撮影光学系の2つの射
出瞳からの被写体輝度分布を検出するCCD(電荷結合素
子)である。このCCD(DD)への光入射用光学系につい
ては、例えば、特開昭60−031109号公報,特開昭60−03
2014号公報などに開示されており、公知であるので、説
明を省略する。
また、CCD(DD)の受光エレメントの構成については、
例えば、特開昭60−031109号公報,特開昭59−126517号
公報などに開示されており、公知であるので、説明を省
略する。
(IFC)は、AF用マイコン(AMC)からの制御信号に基づ
いてCCD(DD)を駆動し、各受光エレメント(画素)の
データをA/D変換してAF用マイコン(AMC)に伝送するイ
ンタフェース回路である。インタフェース回路(IFC)
の具体的構成については、例えば、特開昭59−126517号
公報,特開昭59−140408号公報などに開示されており、
公知であるので、説明を省略する。
(ADP)は焦点調整状態の表示部であり、この焦点調整
状態表示部(ADP)は、出力ポート(OP11)が“L"レベ
ルのときに前ピン表示部(FF)を点灯し、出力ポート
(OP12)が“L"レベルのときに合焦表示部(FM)を点灯
し、出力ポート(OP13)が“L"レベルのときに後ピン表
示部(RF)を点灯し、出力ポート(OP10)が“L"レベル
のときに前ピン表示部(FF)あるいは後ピン表示部(R
F)を点滅する。
(MC)は、コンバータレンズ(1)の駆動用のモータ
(MO)〔≡モータ(14)〕の制御回路である。このモー
タ制御回路(MC)は、出力ポート(OP14)が“L"レベル
のときに、コンバータレンズ(1)が前ピン位置から合
焦方向へ移動するようにモータ(MO)を制御する。さら
に、出力ポート(OP15)が“L"レベルのときに、コンバ
ータレンズ(1)が後ピン位置から合焦方向へ移動する
ようにモータ(MO)を制御し、出力ポート(OP14),
(OP15)の双方が“L"レベルのときに、コンバータレン
ズ(1)を急停止させるためにモータ(MO)にブレーキ
をかけ、出力ポート(OP14),(OP15)の双方が“H"レ
ベルのときに、モータ(MO)を不動作とする。
また、モータ制御回路(MC)は、出力ポート(OP16)が
“H"レベルのときにモータ(MO)を高速回転させ、出力
ポート(OP16)が“L"レベルのときにモータ(MO)を低
速回転させる。
モータ(MO)の回転力は、例えば、特開昭59−140408号
公報,特開昭59−093410号公報などに開示されているよ
うに、伝動機構を介して新交換レンズ,新コンバータ,A
Fコンバータなどに伝達される。
また、モータ(MO)の回転量は、エンコーダ(ENC)に
よってモニタされており、新交換レンズ,新コンバー
タ,AFコンバータなどに対して、回転量に対応した数の
パルスが出力される。
このエンコーダ(ENC)からのパルスは、モータ制御回
路(MC)に伝送されてモータ(MO)の速度制御を司る。
さらに、AF用マイコン(AMC)のクロック入力端子(SCK
I)にも伝送される。
AF用マイコン(AMC)の内部のプリセッタブルイベント
カウンタ(ECO)(図示せず)は、モータ(MO)の予定
回転量Nをプリセットするものであるが、このプリセッ
タブルイベントカウンタ(ECO)は、クロック入力端子
(SCKI)におけるパルスの入力ごとに、カウント値を−
1する。カウント値がゼロになると、カウンタ割込がか
かり、AF用マイコン(AMC)は割込処理を行う。
AF用マイコン(AMC)に接続されたスイッチ(AFS)は、
自動焦点調整モード(AFモード)が選択された場合にオ
ンし、手動焦点調整モード(FAモード)が選択された場
合にオフする。
信号ライン(AFSTA)が“L"レベルに立ち下がると、AF
用マイコン(AMC)の割込端子(INTA)に割込がかか
り、AF用マイコン(AMC)の動作が開始される。一方、
信号ライン(AFSTP)が“L"レベルに立ち下がると、AF
用マイコン(AMC)の割込端子(INTB)に割込がかか
り、AF用マイコン(AMC)は所定の動作の後、停止す
る。
出力ポート(OP17)に接続された信号ライン(DREQ)が
“L"レベルになると、制御マイコン(CMC)の割込端子
(INT1)に割込信号が入力され、制御マイコン(CMC)
からAF用マイコン(AMC)に必要なデータが直列で送出
される。即ち、信号ライン(CSAF)は、それが“L"レベ
ルになると、制御マイコン(CMC)からAF用マイコン(A
MC)に必要なデータを直列で送出する。
このようなデータの送出のために、AF用マイコン(AM
C)の直列入力端子(SIN)には、制御マイコン(CMC)
の直列出力端子(SOUT)が接続されている。さらに、AF
用マイコン(AMC)の同期クロック入力端子(SCKI)に
は、制御マイコン(CMC)の同期クロック出力端子(SCK
O)が接続されている。
制御マイコン(CMC)の動作 次に、制御マイコン(CMC)の動作を第6図のフローチ
ャートに基づいて説明する。
レリーズボタンの押し下げの1段目で測光スイッチ
(S1)が閉成されると、制御マイコン(CMC)の割込端
子(INT0)に割込信号が入力され、制御マイコン(CM
C)の駆動が開始される。
ステップ#1で、給電制御回路(CV)を動作させ、電源
ライン(+V)からの給電を開始する。
ステップ#2で、制御マイコン(CMC)とコンバータ回
路(CEC)とを接続する信号ライン(CSLE)を“L"レベ
ルにする。これにより、AFコンバータ(A)のコンバー
タ回路(CEC)〔または、装着されている交換レンズの
レンズ回路〕を能動状態とする。
ステップ#3で、制御マイコン(CMC)におけるレジス
タ(n)の内容をゼロにリセット(初期設定)し、ステ
ップ#4で直列入出力動作(SIO)を実行する。
これによって制御マイコン(CMC)における直列入出力
レジスタ(IOR)に読み取られたデータを、ステップ#
5で、制御マイコン(CMC)内のレジスタ(Rn)〔n=
0〕にセットする。ステップ#6でレジスタ(n)の内
容を+1する。
ステップ#7で、レジスタ(n)の内容が“9"になった
かどうかを判断する。NOの場合には、ステップ#4にリ
ターンし、レジスタ(n)の内容が“9"になるまで、ス
テップ#4〜#7の動作を繰り返す。レジスタ(n)の
内容が“9"になると、ステップ#8に移行し、信号ライ
ン(CSLE)を“H"レベルにして、コンバータ回路(CE
C)〔または、レンズ回路〕を不能状態にする。この結
果、レジスタ(R0)〜(R9)にセットされたデータは、
第5表のようになる。
即ち、AFコンバータ(A)のROM(RO)に記憶されてい
るAFコンバータ(A)固有のデータを制御マイコン(CM
C)に転送するのである。
ここで、本発明に係るオートフォーカス装置を備えたレ
ンズシステムを「新レンズシステム」と定義し、この新
レンズシステムにおける制御マイコン(CMC)が有して
いる開放測光露出演算手段に適合する交換レンズを「新
レンズ」、同様に適合するコンバータを「新コンバー
タ」とそれぞれ定義する。新レンズには、第3表,第4
表に示す固定焦点距離の新レンズや可変焦点距離の新レ
ンズがある。
また、新レンズシステムにおける制御マイコン(CMC)
が有している開放測光露出演算手段およびオートフォー
カス装置に適合しない交換レンズを「旧レンズ」と定義
する。
そして、第4図に示すAFコンバータ(A)は、新レンズ
システムのオートフォーカス装置に適合しない旧レンズ
でオートフォーカスを行うためのものであり、このAFコ
ンバータ(A)を単にAFコンバータと表現することもあ
る。
第6表において、下線を引いた旧レンズおよびAFコンバ
ータの組み合わせの場合が、第4図に示した状態であ
る。
第6表に示すように、カメラ本体(C)に装着されてい
る撮影レンズが、新レンズシステムに適合する新レン
ズ、あるいは、新レンズとAFコンバータとの組み合わせ
であれば、レジスタ(R0)には、チェックデータ88H
セットされる。
また、装着されている撮影レンズが第4図のAFコンバー
タ(A)および新カメラシステムに適合しない旧レンズ
との組み合わせ(旧レンズシステム)であれば、レジス
タ(R0)には、チェックデータ80Hがセットされる。
レジスタ(R1)〜(R4)には、新レンズシステムの場
合、第5表に示すデータがセットされ、旧レンズシステ
ムの場合、**のデータがセットされる。
レジスタ(R5)には、新レンズシステムの場合、固定焦
点距離の新レンズにあっては、AF用絞り値データAFAVO
(≡開放絞り値AVO)がセットされ、可変焦点距離の新
レンズ(ズームレンズ)にあっては、すべての焦点距離
のうちで最も大きくなる開放絞り値がAF用絞り値データ
AFAVOとしてセットされる。また、旧レンズシステムの
場合、装着された交換レンズ(B)の開放絞り値または
設定絞り値がAF用絞り値データAFAVOとして、レジスタ
(R5)にセットされる。
レジスタ(R6)には、新レンズシステムの場合、デフォ
ーカス量dを、コンバータレンズ(1)を合焦位置まで
移動させるのに必要なモータ(MO)の回転量Nのデータ
に変換するためのモータ回転量変換係数KDがセットされ
る。
旧レンズシステムの場合、デフォーカス量dから、コン
バータレンズ(1)を合焦位置まで移動させるための合
焦移動量xは、後述するように別途の手段で求める。こ
の手段が、本発明の根幹であるといえる。
そして、求められた合焦移動量xから、コンバータレン
ズ(1)を合焦位置まで移動させるのに必要なモータ
(MO)の回転量Nのデータに変換するためのモータ回転
量変換係数KDが、レジスタ(R6)にセットされる。
レジスタ(R7),(R8),(R9)には、新レンズシステ
ムの場合、**のデータがセットされ、旧レンズシス
テムの場合、コンバータレンズ(1)の現在位置データ
LPと、コンバータレンズ(1)が最もカメラ本体(C)
に接近したときの位置データL0と、最もカメラ本体
(C)から離れたときの位置データLmaxとがセットされ
る。
なお、新コンバータのみが装着されているときは、新コ
ンバータは前述の公知例に示されているように新レンズ
からのデータを変換してカメラ本体にデータを送出する
ので、未装着と同じ状態になる。また、AFコンバータの
みが装着されているときは、スイッチ(SV)が開放され
ているのでコンバータ回路(CEC)には給電されず、未
装着と同じ状態になる。さらに、旧レンズ単体では装着
部の構成が適合しないのでカメラ本体には装着できな
い。
以上のようにして、ステップ#8までにおいて、ROM(R
O)に記憶されている固有のレンズデータの読み取りが
終了する。
ステップ#9で、装着スイッチ(SL)がオンかどうかを
判断する。NO(オフ)の場合には、カメラ本体(C)に
撮影レンズ系が装着されていないことになり、ステップ
#14に移行する。
YES(オン)の場合には、撮影レンズ系が装着されてい
ることになり、ステップ#10に移行してチェックデータ
88Hまたは80Hが読み取られているかどうかを判断する。
即ち、オートフォーカスに適した撮影レンズ系であるか
どうかのチェックをする。
いずれか一方のデータが読み取られていると、ステップ
#11に移行し、いずれのデータも読み取られていない場
合には、ステップ#14に移行する。
ここで、装着スイッチ(SL)がオンで、かつ、チェック
データ88H,80Hのいずれのデータも読み取られていない
場合とは、例えば、新レンズシステムのコンバータ(新
コンバータまたはAFコンバータ)だけが装着されている
場合とか、信号伝送機能がなく、カメラ本体(C)のレ
ンズ装着部に適合するマウントだけをもった撮影レンズ
系が新たに市場に現れ、その撮影レンズ系が装着された
場合とかである。
一方、チェックデータ88Hまたは80Hが読み取られている
場合には、ステップ#11に移行し、AF用絞り値データAF
AVOが一定の絞り値AVC以下かどうかを判断する。
一定の絞り値AVCよりもAF用絞り値データAFAVOの方が大
きければ(NOの場合)、CCD(DD)の受光部に、絞りに
よる“けられ”が生じて合焦検出が正確には行えないた
め、ステップ#14に移行する。
一方、AF用絞り値データAFAVOが一定の絞り値AVC以下の
場合(AFAVO≦AVC)、合焦検出が正確に行えるので、ス
テップ#12に移行する。
ステップ#12で、信号ライン(AFSTA)を“L"レベルに
することにより、AF用マイコン(AMC)の動作を開始す
る。ステップ#13で、制御マイコン(CMC)の割込端子
(INT1)への割込信号の入力を許可し、ステップ#14に
移行する。
ステップ#14では、測光部(LM)から測光データとし
て、〔BV−(AVO+ΔAVZ)〕のデータ(BV;被写体輝
度)を入力し、ステップ#15で、露出制御データ出力部
(DO)から露出制御データを入力し、ステップ#16に移
行する。
ステップ#16で、装着スイッチ(SL)がオンかどうかを
判断する。オンであれば、ステップ#17に移行し、オフ
であれば、ステップ#19に移行する。
ステップ#17では、チェックデータのチェックを行う。
チェックデータ88Hが読み込まれていれば、新レンズシ
ステムで絞り制御が可能であるので、ステップ#18に移
行し、開放測光演算を実行する。一方、チェックデータ
80Hが読み込まれていれば、これは旧レンズシステムで
あることを意味し、絞り制御が不可能であるので、ステ
ップ#19に移行し、実絞り測光演算を実行する。
また、チェックデータ88H,80Hのいずれもが読み込まれ
ていない場合も、ステップ#19に移行する。
ステップ#18の開放測光演算においては、測光データ
が、 BVを被写体輝度のデータ、EVを露出値のデータ、SVをフ
ィルム感度のデータ、TVを露出時間のデータとして、 BV−(AVO+ΔAVZ)であるので、 EV={BV−(AVO+ΔAVZ)} +(AVO+ΔAVZ)+SV の演算を行うことにより、露出値データEVを算出し、こ
の露出値データEVからモードに応じた絞り値データAV,
露出時間データTVを算出する。
一方、ステップ#19の実絞り測光演算においては、撮影
レンズ系の絞り値データがAVであるとすると、測光デー
タが、 BV−AVであるので、 TV=(BV−AV)+SV の演算を行うことにより、露出時間データTVを算出し、
絞り値データAVについては、予め設定されている撮影レ
ンズ系の絞り値のままにしておく。
ステップ#18またはステップ#19が終了すると、ステッ
プ#20に移行し、露出制御データなどの表示部(DP)を
駆動して、ステップ#18またはステップ#19で算出され
た露出制御データの表示を行う。
次に、ステップ#21で、レリーズスイッチ(S2)が閉成
されているかどうかを判断する。閉成されていなけれ
ば、ステップ#26に移行する。閉成されていれば、ステ
ップ#22に移行し、安全スイッチ(S4)がオフになって
いるかどうかを判断する。安全スイッチ(S4)は、露出
制御機構に対するチャージが完了することでオフにな
る。オフでないと判断した場合には、ステップ#26に移
行するが、オフであると判断した場合には、ステップ#
23に移行する。
ステップ#23で、信号ライン(AFSTP)を“L"レベルに
してAF用マイコン(AMC)の動作を停止する。次いで、
ステップ#24で、露出制御部(EC)による露出制御動作
を実行し、ステップ#25で、安全スイッチ(S4)がオン
になるのを待つ。
安全スイッチ(S4)がオンになると、ステップ#26に移
行し、測光スイッチ(S1)がオンになっているかどうか
を判断する。
ステップ#21においてレリーズスイッチ(S2)がオンの
ときは、ステップ#26で、測光スイッチ(S1)がオンと
判断され、ステップ#2にリターンし、前述のデータ読
み取り、演算および表示の各動作を繰り返す。
ステップ#21においてレリーズスイッチ(S2)がオフの
ときは、ステップ#26で、測光スイッチ(S1)がオンか
どうかを判別する。そして、測光スイッチ(S1)もオフ
の場合は、撮影する意思のない場合であり、ステップ#
27に移行する。
ステップ#27で、信号ライン(AFSTA)を“H"レベルに
し、ステップ#28で、信号ライン(AFSTP)を“L"レベ
ルにし、一定時間経過の後、“H"レベルにする。これに
よって、AF用マイコン(AMC)が動作状態のまま、この
ステップ#28に移行したときには、AF用マイコン(AM
C)の動作を強制的に停止する。
次いで、ステップ#29において、露出制御データなどの
表示部(DP)を停止し、データ表示を解除する。さら
に、ステップ#30で、制御マイコン(CMC)の割込端子
(INT0)に対する割込信号の入力を許可する状態にセッ
トした後、ステップ#31で、給電制御回路(CV)の動作
を停止させて電源ライン(+V)からの給電を停止す
る。これにより、制御マイコン(CMC)の動作が停止す
る。即ち、電源を自動的にカットして、無駄な電力消費
を防止する。
INT1割込サブルーチン 制御マイコン(CMC)が、前述のデータ読み込み、演算
および表示の各動作を繰り返しているときに、割込端子
(INT1)にAF用マイコン(AMC)からの割込信号が入力
されると、制御マイコン(CMC)は、第7図に示すフロ
ーを実行する。以下、このフローを説明する。
ステップ#36では、信号ライン(CSAF)を“L"レベルと
し、ステップ#37では、レジスタ(R0)の内容(チェッ
クデータ)を直列入出力レジスタ(IOR)にセットし、
ステップ#38で、AF用マイコン(AMC)に対して直列入
出力動作(SIO)を実行する。
次に、ステップ#39で、レジスタ(R6)の内容(モータ
回転量変換係数KDまたはKD)を直列入出力レジスタ(IO
R)にセットし、ステップ#40で、AF用マイコン(AMC)
に対して直列入出力動作(SIO)を実行し、モータ回転
量変換係数KDまたはKDをAF用マイコン(AMC)に送出す
る。
ステップ#41で、AFコンバータ(A)が旧レンズシステ
ムのAFコンバータかどうか、即ち、レジスタ(R0)の内
容がチェックデータ80Hかどうかを判断する。NOの場合
は、ステップ#48に移行する。YESの場合は、ステップ
#42に移行し、以降のステップ#42〜ステップ#47で、
レジスタ(R7),(R8),(R9)に対して、それぞれ、
旧レンズシステムの場合のコンバータレンズ(1)の現
在位置データLPと、コンバータレンズ(1)が最もカメ
ラ本体(C)に接近したときの位置データL0と、最もカ
メラ本体(C)から離れたときの位置データLmaxとをAF
用マイコン(AMC)に送出する。
即ち、ステップ#42,#43で現在位置データLPを、ステ
ップ#44,#45で最接近位置データL0を、ステップ#46,
#47で最離間位置データLmaxをそれぞれ送出する。
次いで、ステップ#48で、信号ライン(CSAF)を“H"レ
ベルとし、ステップ#49で、割込端子(INT1)への割込
信号の入力を許可した後、先に割込がかかったステップ
にリターンする。
なお、撮影レンズ系からのデータの読み取り動作中に
は、AF用マイコン(AMC)から制御マイコン(CMC)の割
込端子(INT1)には、割込信号を送らないようになって
いる。
以上が制御マイコン(CMC)の動作説明である。第7表
に撮影レンズ系の種類と、合焦検出の有無、および開放
測光,実絞り測光との関係を示す。
下線を引いた旧レンズおよびAFコンバータの組み合わせ
の場合が、第4図に示した状態である。
なお、第4図に示したAFコンバータ(A)が単独で装着
されているときは、スイッチ(SV)がオフで、コンバー
タ回路(CEC)が不動作となっているので、カメラ本体
(C)にはデータが送出されず、未装着として扱われ
る。
また、旧レンズは、カメラ本体(C),新コンバータに
対しては、マウントが異なるので、装着できない。新レ
ンズ,新コンバータをAFコンバータ(A)に装着するこ
とも、マウントが異なるため、不可能である。
新コンバータにAFコンバータ(A)を装着することはで
きる。この場合、AFコンバータ(A)に旧レンズを装着
すると、焦点検出,AFモード動作は行われるが、旧レン
ズを装着しないときは、焦点検出,AFモード動作は行わ
ない。
もし、新レンズシステムにおいて、焦点検出は行える
が、AFモード動作が行えない新レンズがある場合には、
その新レンズがAFコンバータ(A)に対して装着できる
ように構成し、前述のレンズからのデータのほかに、AF
可,AF不可のデータを追加するように構成し、AF不可の
レンズから送出されてくるAF不可データをAF可データに
変換して、カメラ本体(C)に送出するように構成すれ
ばよい。ほかのデータは、新コンバータと同様のデータ
変換を行えばよい。
さらに、このような新レンズ用AFコンバータの区別のた
めに、もう1つのデータを設け、旧レンズ用AFコンバー
タ(A),新レンズ用AFコンバータとともに、共通のデ
ータが出力されるように構成し、ほかの新レンズシステ
ムと区別できるようにしてもよい。なお、チェックデー
タについては、開放測光を利用できるので、88Hとす
る。
AF用マイコン(AMC)の動作 次に、AF用マイコン(AMC)の動作を、第8図のフロー
チャートに基づいて説明する。
信号ライン(AFSTA)が“L"レベルに立ち下がると、AF
用マイコン(AMC)の割込端子(INTA)に割込信号が入
力し、ステップS1からの動作を開始する。
ステップS1で、割込端子(INTB)への割込信号の入力を
許可し、ステップS2で、CCD(DD)の積分動作を開始す
る。ステップS3で、積分動作が終了するのを待つ。
次いで、ステップS4で、終端チェックのサブルーチンを
実行する。このサブルーチンについては後述する。
このサブルーチンの終了後、ステップS5に移行し、CCD
(DD)からのデータをインタフェース回路(IFC)を介
してAF用マイコン(AMC)に読み込む。ステップS6で、
読み込んだデータに基づいてデフォーカス量dを算出す
る。このデフォーカス量dを算出する演算動作について
は、既に、例えば、特開昭59−126517号公報などで開示
されており、公知となっているので説明を省略する。
ステップS7で、終端チェックのサブルーチンを実行し、
それの終了後にステップS8に移行する。ステップS8で、
信号ライン(CSLE)が“L"レベルかどうかを判断する。
“L"レベルのときは、制御マイコン(CMC)がコンバー
タ回路(CEC)からのデータの読み込み中であるので、
この読み込み動作が終了して、信号ライン(CSLE)が
“H"レベルになるのを待ってステップS9に移行する。
ステップS9では、信号ライン(DREQ)を“L"レベルに
し、制御マイコン(CMC)の割込端子(INT1)に割込信
号を送出する。ステップS10で、制御マイコン(CMC)が
信号ライン(CSAF)を“L"レベルにするのを待つ。
信号ライン(CSAF)が“L"レベルになると、ステップS1
1で、直列入出力動作(SIO)を実行し、ステップS12
で、直列入出力レジスタ(IOR)の内容であるチェック
データ80Hまたは88Hをレジスタ(R10)にセットする。
ステップS13で再度の直列入出力動作(SIO)を実行し、
ステップS14で、直列入出力レジスタ(IOR)の内容であ
るモータ回転量変換係数KDまたはKDをレジスタ(R11
にセットする。
ステップS15では、信号ライン(CSAF)が“L"レベルの
ままかどうかを判断する。“L"レベルのままのときは、
ステップS16に移行し、“H"レベルとなっていれば、ス
テップS22に移行する。
即ち、制御マイコン(CMC)が新レンズシステムである
と判断したとき(ステップS15での判断がNOのとき)
は、ステップS11〜ステップS14での2バイトのデータ
(80Hまたは88H、および、KDまたはKD)を送出するだけ
で、データ転送を停止するからである。
第4図のAFコンバータ(A)であると判断したとき(ス
テップS15での判断がYESのとき)は、ステップS16〜ス
テップS20において、さらに3バイトのデータ(LP,LO
よびLmax)を送出し、AF用マイコン(AMC)は、これら
のデータ(LP,LO,Lmax)を順次読み取ってそれぞれレジ
スタ(R12),(R13),(R14)にセットする。
この結果、レジスタ(R10)〜(R14)にセットされたデ
ータは、第8表のようになる。
AF用マイコン(AMC)によって制御マイコン(CMC)から
のレンズデータの読み取りが終了すると、ステップS22
で、AF用マイコン(AMC)の入力ポート(IP10)を介し
てスイッチ(AFS)がAFモードとFAモードのいずれに設
定されているのかを判断する。FAモードに設定されてい
る場合には、ステップS23に移行し、FAモードのサブル
ーチンを実行する。このサブルーチンについては、後述
する。
なお、前述のAF可,AF不可のデータをもつシステムの場
合には、制御マイコン(CMC)からこのデータを読み込
み、ステップS22の後でAF可,AF不可のデータを判別を
し、AF不可であれば、ステップS23に移行し、FAモード
のサブルーチンを実行するように構成すればよい。
ステップS22で、AFモードであると判断した場合には、
ステップS24に移行し、チェックデータが80Hかどうか、
即ち、AFコンバータ(A)が装着されているかどうかを
判断する。AFコンバータ(A)が装着されている場合に
はステップS26に移行し、AFコンバータ(A)でなく新
レンズシステムである場合にはステップS25に移行す
る。
ステップS24において、AFコンバータ(A)であると判
断した場合には、ステップS25あるいはステップS26で、
デフォーカス量dの検出が可能な輝度分布になっている
かどうかを判断する。検出可能な輝度分布であれば、そ
れぞれステップS28あるいはステップS39に移行する。一
方、検出不可能な輝度分布であれば、ステップS27のロ
ー・コントラスト・スキャン(以下では、ローコンスキ
ャンという)のサブルーチンを実行する。即ち、コンバ
ータレンズ(1)を移動させながら検出可能な位置を探
す動作を行う(詳細は後述する)。
なお、輝度分布が検出可能なものであるかどうかの判断
については、既に、特開昭59−140408号公報,特開昭60
−4914号公報で開示されており、公知であるので、説明
を省略する。
ステップS24において、新レンズシステムであると判断
すると、ステップS25に移行し、輝度分布が検出可能な
ものであると判断すると、ステップS39に移行する。ス
テップS39では、ステップS6で算出されたデフォーカス
量dに基づいて、フォーカス用レンズ(AFコンバータ,
新レンズ,新コンバータの各場合があるので、一般性を
もたせるために「フォーカス用レンズ」とした。)を合
焦位置まで移動するために必要な合焦移動量xに対応し
たモータ(MO)の回転量Nを、 N=d×KD の演算で算出し、ステップS40に移行し、モータ駆動の
サブルーチンを実行する。このサブルーチンについて
は、後述する。
AFコンバータ(A)の場合、ステップS26において検出
可能と判断すると、ステップS28に移行し、デフォーカ
ス量dとコンバータレンズ(1)の現在位置データLP
ら、第1表に対応したAF用マイコン(AMC)内のROMのル
ック・アップ・テーブルのアドレスを指定し、デフォー
カス量dおよびコンバータレンズ(1)の現在位置デー
タLPに基づいて、コンバータレンズ(1)を合焦位置ま
で移動させるのに必要なコンバータレンズ(1)の合焦
移動量xを求める。
ルック・アップ・テーブルには、(7),(8)式にAF
コンバータの具体的数値(l,d)を入れたときのxの具
体的数値が各アドレスに固定記憶されている。即ち、例
えば、第1表をより細かくした表がROMに記憶されてい
る。
次いで、ステップS29で、前ピンか後ピンかを判断す
る。前ピンであれば、ステップS30に移行し、後ピンで
あれば、ステップS34に移行する。
前ピンの場合、コンバータレンズ(1)を前方に繰り出
す必要がある。そこで、ステップS30で、現在位置から
合焦移動量xだけ前方へ繰り出そうとしても、最離間位
置Lmaxに当接して、LP+xの位置まで繰り出せない状態
であるのかどうかを判断する(LP+x>Lmax)。
このようにしてモータ(MO)の駆動に先立って、最離間
位置Lmaxよりもさらに繰り出さないと合焦しない状態で
あると判断すれば、ステップS31に移行し、モータ(M
O)を、コンバータレンズ(1)が繰り出される方向
(右回転)に高速回転する。次いで、ステップS32で、
終端検出サブルーチンを実行する。この終端検出サブル
ーチンについては、後述する。
終端検出サブルーチンの動作によって、コンバータレン
ズ(1)を最離間位置Lmaxまで繰り出した場合は、モー
タ(MO)の駆動を停止し、ステップS33で、前ピン表示
部(FF)を点滅する(オートフォーカス不可の警告)。
そして、ステップS2にリターンし、次の測定を行う。
一方、ステップS29において、前ピンではなく後ピンで
あると判断した場合には、ステップS34に移行し、コン
バータレンズ(1)を合焦移動量xだけ後方へ繰り込も
うとしても、最近接位置L0に当接してLP−xの位置まで
繰り込めないかどうかを判断する(LP−x<L0)。
このようにしてモータ(MO)の駆動に先立って最近接位
置より繰り込まないと合焦しないと判断した場合には、
前ピンの場合と同様に、ステップS35に移行し、モータ
(MO)を、コンバータレンズ(1)が繰り込まれる方向
(左回転)に高速回転する。次いで、ステップS36で、
終端検出サブルーチンを実行する。
終端検出サブルーチンの動作によって、コンバータレン
ズ(1)を最近接位置L0まで繰り込むと、モータ(MO)
の駆動を停止し、ステップS37で、後ピン表示部(RF)
を点滅する(オートフォーカス不可の警告)。次いでス
テップS2にリターンする。
前述のように、前ピン表示部(FF)あるいは後ピン表示
部(RF)の点滅が行われた場合には、撮影者は、このオ
ートフォーカス装置によるオートフォーカスだけでは合
焦状態にできないことを確認することができる。そこ
で、AFコンバータ(A)に装着されている旧レンズであ
る交換レンズ(B)の操作リング(49)を手動操作して
第1光学系(L)を移動させることにより、合焦状態に
すればよい。
ステップS30あるいはステップS34において、AFコンバー
タ(A)だけでオートフォーカスが可能であると判断す
ると、ステップS38に移行し、コンバータレンズ(1)
を合焦移動量xだけ移動させるのに必要なモータ(MO)
の回転量Nを、 N=x×kD によって算出する。次いで、ステップS40のモータ駆動
サブルーチンに移行する。
モータ駆動サブルーチン 次に、第9図に基づいて、モータ駆動サブルーチンにつ
いて説明する。
ステップS45で、フラグ(LSF),(ENF)をリセットす
る。フラグ(LSF)は、“1"のときにローコンスキャン
の動作が実行され、“0"のときに実行していないことを
意味する。フラグ(ENF)は、“1"のときにローコンス
キャンの動作中にフォーカス用レンズが無限遠位置に当
たっており、“0"のときにはローコンスキャン中である
こと、または正常な合焦検出が行われていることを意味
する。
ステップS45でフラグ(LSF),(ENF)をリセットする
のは、前回の動作で合焦検出不能となっていたかも知れ
ないので、これを解除するためである。
ステップS46で、デフォーカス量dが合焦領域にあるか
どうかを判断する。合焦領域にあると判断した場合に
は、ステップS47に移行し、合焦表示を行った後、ステ
ップS2にリターンして、次の測定を実行する。
一方、合焦領域にないと判断すると、ステップS48に移
行し、モータ回転量Nが近合焦領域に対応したモータ回
転量Nnよりも小さいかどうかを判断する(N≦Nn)。前
記近合焦領域に対応するモータ回転量Nnは、 Nn=dn×KD または、 Nn=xn×kD である。ただし、dnは、デフォーカス量単位での近合焦
領域であり、xnは、コンバータレンズ(1)の移動量単
位での近合焦領域である。
近合焦領域の幅は、どのようなレンズでもモータ(MO)
の高速回転中において、モータ(MO)にブレーキをかけ
て完全にレンズの移動が停止したとき、合焦位置を通過
しない幅に設定されている。
ステップS48において、モータ回転量Nが近合焦領域に
ある場合には、ステップS49に移行し、ニヤゾーンフラ
グ(NZF)を“1"にセットする。次いで、ステップS50
で、既に算出しているモータ回転量Nをプリセッタブル
イベントカウンタ(ECO)にプリセットする。ステップS
51で、低速の一定速度でモータ(MO)を駆動回転した
後、ステップS55に移行する。この低速回転は、エンコ
ーダ(ENC)からのパルスをモニタすることにより制御
する。
ステップS48において、モータ回転量Nが近合焦領域に
ない場合には、ステップS52に移行し、ニヤゾーンフラ
グ(NZF)を“0"にリセットする。次いで、ステップS53
で、既に算出しているモータ回転量Nから近合焦領域で
の回転量Nnを減算したデータ(N−Nn)をプリセッタブ
ルイベントカウンタ(ECO)にプリセットする。ステッ
プS54で、モータ(MO)が高速回転して、(速度制御は
行わない)ステップS55に移行する。
ステップS55で、AF用マイコン(AMC)の入力端子(CKI
N)に対してエンコーダ(ENC)から入力されるパルスに
よって、プリセッタブルイベントカウンタ(ECO)の内
容が減算されて“0"になったとき発生する割込信号の割
込端子(INTB)に対する入力を許可する状態にする。
次いで、ステップS56に移行し、前ピンかどうかを判断
する。前ピンであれば、ステップS57に移行し、モータ
(MO)を右方向に回転させて、コンバータレンズ(1)
を繰り出し方向(前方)に移動させる。前ピンでなけれ
ば、ステップS58に移行し、モータ(MO)を左方向に回
転させて、コンバータレンズ(1)を繰り込み方向(後
方)に移動させる。
モータ(MO)の右回転あるいは左回転の後、ステップS5
9に移行し、終端検出サブルーチンを実行する。
なお、新レンズシステムのフォーカスレンズと、第4図
に示すAFコンバータ(A)のフォーカスレンズ〔コンバ
ータレンズ(1)〕とで、同じピントのずれ方向に対し
てコンバータレンズ(1)の移動方向が逆になる場合が
あるが、本発明のオートフォーカス装置では、これに対
処するため、同じピントのずれ方向に対してモータ(M
O)の回転方向が同じになるように各レンズ内のフォー
カス用レンズの駆動機構が構成されている。
以上説明した第7図のステップ#37→#38→#39→#40
→#41→#42→#43→#44→#45→#46→#47のフロ
ー、および、第8図のステップS24→S26→S28のフロー
が、発明の構成にいうデフォーカス量/合焦移動量デー
タ変換手段(DMDM)に相当する。
なお、発明の構成にいうデフォーカス量検出手段(DFD
M)は、第8図のステップS2→S3→S4→S5→S6のフロー
に相当する。
終端検出サブルーチン 次に、第10図に基づいて、終端検出サブルーチンの動作
を説明する。
この終端検出サブルーチンは、第8図のステップS30に
おいて、コンバータレンズ(1)を最離間位置Lmaxより
もさらに繰り出さないと合焦しない判断したとき、ある
いは、ステップS34において、コンバータレンズ(1)
を最近接位置L0よりもさらに繰り込まないと合焦しない
判断したときに、モータ(MO)を高速回転した後、ある
いはモータ駆動サブルーチンの最終ステップS59で実行
するものである。
ステップS65で、エンコーダ(ENC)からのパルスにより
減算カウントするプリセッタブルイベンカウンタ(EC
O)の内容をレジスタ(CR0)にセットし、ステップS66
で一定時間待機する。そして、ステップS67でプリセッ
タブルイベントカウンタ(ECO)の内容をレジスタ(C
R1)にセットする。
ステップS68で、レジスタ(CR0)の内容と、レジスタ
(CR1)の内容が一致しているかどうかを判断する。一
致していなければ、エンコーダ(ENC)におけるスリッ
ト板(46)が回転中であり、フォーカス用レンズが移動
中であることになる。この場合、ステップS69に移行
し、レジスタ(CR1)の内容をレジスタ(CR0)にセット
し、ステップS66にリターンする。
また、レジスタ(CR0)の内容と、レジスタ(CR1)の内
容が一致していれば、モータ(MO)が回転しているにも
かかわらず、エンコーダ(ENC)におけるスリット板(4
6)の回転が停止していることになる。即ち、フォーカ
ス用レンズが移動終端(AFコンバータであれば最近接位
置L0または最離間位置Lmax;新レンズであれば無限遠位
置または最近接位置)に当たってモータ(MO)が空転し
ていることになる。この場合は、ステップS70に移行
し、モータ(MO)を停止する。次いで、ステップS71
で、フラグ(LSF),(ENF)をリセットする。
ステップS71でフラグ(LSF),(ENF)をリセットする
のは、前回の動作で合焦検出不能となっていたかも知れ
ないので、これを解除するためである。
そして、ステップS71の後、第8図のステップS33(前ピ
ン表示点滅)またはステップS37(後ピン表示点滅)に
リターンする。従って、前ピンまたは後ピンの状態が検
出されているにもかかわらず、フォーカス用レンズを合
焦位置まで駆動することができないことの警告が行わ
れ、ステップS2にリターンし、次の測定を実行する。
なお、通常の焦点調整動作の際には、ステップS65〜ス
テップS69の動作中に、エンコーダ(ENC)からのパルス
によってプリセッタブルイベントカウンタ(ECO)の内
容が“0"になり、カウンタ割込がかかって第11図のカウ
ンタ割込サブルーチンに移行する。
なお、第8図のステップS29→S30→S38→S40、あるい
は、ステップS29→S34→S38→S40のフロー、ならびに、
第9図のステップS45→S46→S48〜S59のフローが、発明
の構成にいう光学系駆動手段(LDM)に相当する。
カウンタ割込サブルーチン 次に、第11図に基づいて、モータ(MO)の駆動中に予定
回転量Nだけコンバータレンズ(1)が移動した結果、
合焦し、エンコーダ(ENC)からのパルスによってプリ
セッタブルイベントカウンタ(ECO)の内容が“0"にな
った結果、あるいは、近合焦領域外からモータ(MO)の
駆動が開始し、レンズが近合焦領域に入り、エンコーダ
(ENC)からのパルスによってプリセッタブルイベント
カウンタ(ECO)の内容が“0"になった結果、カウンタ
割込がかかったときの動作を説明する。
カウンタ割込がかかると、ほかの割込が不許可となるの
で、ステップS75で、割込端子(INTB)への割込信号の
入力を許可する状態とし、ステップS76でモータ(MO)
にブレーキをかける。
次いで、ステップS77に移行し、コンバータレンズ
(1)が近合焦領域から移動開始したかどうかを、ニヤ
ゾーンフラグ(NZF)が“1"かどうかで判断する。近合
焦領域外から移動開始した場合には、フォーカス用レン
ズが近合焦領域に達したことになり、ニヤゾーンフラグ
(NZF)が“0"であるので、ステップS80に移行し、ニヤ
ゾーンフラグ(NZF)を“1"にセットする。次いで、ス
テップS81に移行し、近合焦領域の回転量Nnをプリセッ
タブルイベントカウンタ(ECO)にセットした後、第9
図のステップS51に移行し、モータ(MO)を低速で駆動
し、ステップS51以降の動作を実行する。
なお、ステップS80でニヤゾーンフラグ(NZF)を“1"に
セットするのは、次にカウンタ割込がかかったとき(合
焦位置に達したとき)、つぎに説明するステップS77でY
ESとしてステップS78に移行するためである。
ステップS77において、ニヤゾーンフラグ(NZF)が“1"
であると判断したときは、近合焦領域からフォーカス用
レンズを移動させたことになり、この場合は、ステップ
S78に移行し、ニヤゾーンフラグ(NZF)を“0"にリセッ
トする。
ステップS77での判断がYESの場合は、モータ(MO)の低
速回転を行っているので、ステップS76でのモータブレ
ーキによってフォーカス用レンズが合焦位置で停止する
ことになる。従って、続くステップS79で、合焦表示部
(FM)を点灯した後、ステップS2にリターンし、次の測
定を実行する。
ローコンスキャンのサブルーチン 次に、第12図に基づいて、ローコンスキャンのサブルー
チンの動作を説明する。このローコンスキャンサブルー
チンは、フォーカス用レンズを移動させながら、輝度分
布を検出可能な状態とするためのものである。
第8図のステップS25,S26でデフォーカス量dの検出が
不可能な輝度分布であると判断すると、ステップS27の
ローコンスキャンのサブルーチンに移行する。即ち、ス
テップS85に移行し、フラグ(LSF)が“1"かどうかを判
断する。このフラグ(LSF)は、ローコンスキャンの動
作中に“1"にセットされるフラグである。
最初にローコンスキャンサブルーチンに移行した場合に
は、フラグ(LSF)が“0"であるのでステップS86に移行
する。ステップS86でフラグ(ENF)が“1"かどうかを判
断する。フラグ(ENF)が“1"にセットされている場合
は、ローコンスキャンの動作が終了し、輝度分布が引き
続き検出が不可能な場合であるが、この最初にローコン
スキャンサブルーチンに移行した場合は、“0"であるた
め、ステップS87に移行し、モータ(MO)を左方向に高
速回転させ、コンバータレンズ(1)を繰り込み方向
(後方)に向けて最近接位置L0まで移動させる。
次いでステップS88で、プリセッタブルイベントカウン
タ(ECO)の内容をレジスタ(CR0)にセットし、ステッ
プS89では、ローコンスキャン中であるので、フラグ(L
SF)を“1"にセットした後、ステップS2にリターンす
る。
また、ステップS85でフラグ(LSF)が“1"であると判断
すると、ローコンスキャンの動作中において、輝度分布
が不良であることになり、ステップS87には移行せず
(ローコンスキャン動作を継続したまま)、直ちにステ
ップS2にリターンする。
また、ステップS86の判断でYESの場合は、ローコンスキ
ャンの動作で近接位置から無限遠位置に向かっているこ
とになるか、あるいはローコンスキャンの動作が終了し
たにもかかわらず、引き続き輝度分布が不良であること
になるため、ステップS87には移行せず(ローコンスキ
ャンを継続したままとするか、あるいはローコンスキャ
ン動作は行わないで)、直ちにステップS2にリターンす
る。
終端チェックサブルーチン 次に、第13図に基づいて、終端チェックサブルーチンの
動作を説明する。
第8図のステップS4あるいはステップS7の終端チェック
サブルーチンにおいては、ステップS90で、フラグ(LS
F)が“1"にセットされているかどうかを判断する。
“0"の場合には、ローコンスキャン動作中ではないの
で、第8図のステップS5またはステップS8に移行する。
一方、フラグ(LSF)が“1"の場合は、ローコンスキャ
ン動作中であるので、ステップS91に移行し、プリセッ
タブルイベントカウンタ(ECO)の内容をレジスタ(C
R1)にセットする。
ついで、ステップS92で、レジスタ(CR0)の内容とレジ
スタ(CR1)の内容が一致しているかどうかを判断す
る。この場合、レジスタ(CR0)には、前回のローコン
スキャンサブルーチンまたは終端チェックサブルーチン
において、プリセッタブルイベントカウンタ(ECO)の
内容がセットされている。
ステップS92において、レジスタ(CR0)の内容とレジス
タ(CR1)の内容が一致していなければ、フォーカス用
レンズが移動中であることになる。この場合には、ステ
ップS97に移行し、プリセッタブルイベントカウンタ(E
CO)の内容をレジスタ(CR0)にセットした後、第8図
のステップS5またはステップS8に移行する。
一方、レジスタ(CR0)の内容と、レジスタ(CR1)の内
容が一致していれば、フォーカス用レンズが最近接位置
または無限遠位置に当たって停止し、モータ(MO)が空
転していることになるので、ステップS93に移行する。
ステップS93で、モータ(MO)を停止した後、ステップS
94で、フラグ(ENF)が“1"にセットされているかどう
かを判断する。
このフラグ(ENF)は、ローコンスキャンの動作中にお
いて、最近接位置にフォーカス用レンズが当たると“1"
にセットされるフラグである。ステップS94において、
フラグ(ENF)が“1"にセットされていれば、最近接位
置に当たった後、無限遠位置に相当する位置までフォー
カス用レンズを移動する間、検出可能状態とならなかっ
たことになり、この場合には、ステップS98に移行す
る。
ステップS98で、フラグ(LSF)を“0"にセットし、ステ
ップS99で、前ピン表示部(FF)および後ピン表示部(R
F)を同時に点滅して、オートフォーカス不可の警告を
行った後、ステップS2にリターンする。
一方、ステップS94において、フラグ(ENF)が“0"であ
れば、最近接位置に当たった場合であり、この場合に
は、ステップS95に移行する。ステップS95で、フラグ
(ENF)を“1"にセットし、ステップS96で、モータ(M
O)を反転させ、フォーカス用レンズを無限遠位置に向
かう方向に移動する。次いで、ステップS97でプリセッ
タブルイベントカウンタ(ECO)の内容をレジスタ(C
R0)にセットした後、第8図のステップS5またはステッ
プS8に移行する。
FAモードサブルーチン 次に、第14図に基づいて、FAモードサブルーチンの動作
を説明する。
ステップS101で、フラグ(LSF),(ENF)をリセットす
ることにより、AFモードからFAモードへの切り換えに対
応する。
ステップS102で、デフォーカス量dの測定が可能かどう
かを判断する。測定が不可能の場合には、ステップS103
に移行し、前ピン表示部(FF)および後ピン表示部(R
F)を点滅させた後、ステップS2にリターンする。測定
可能であれば、ステップS104に移行し、合焦状態かどう
かを判断する。
合焦状態であれば、ステップS105に移行し、合焦表示部
(FM)を点灯した後、ステップS2にリターンする。
一方、合焦状態でなければ、ステップS106に移行し、前
ピンかどうかを判断する。前ピンであればステップS107
に移行し、第4図のAFコンバータ(A)が装着されてい
るかどうかを、チェックデータが80Hであるかどうかに
よって判断する。装着されていれば、ステップS108に移
行し、前ピン表示部(FF)を点滅する。また、装着され
ていなければ、ステップS109に移行し、前ピン表示部
(FF)を点灯する。そして、前ピン表示部(FF)の点滅
あるいは点灯の後、ステップS2にリターンする。
ステップS106において、前ピンでないと判断したとき
は、後ピンであるから、ステップS110に移行し、AFコン
バータ(A)が装着されているかどうかを、チェックデ
ータが80Hであるかどうかによって判断する。AFコンバ
ータ(A)が装着されていれば、ステップS111に移行
し、後ピン表示部(RF)を点滅する。また、装着されて
いなければ、ステップS112に移行し、後ピン表示部(R
F)を点灯する。そして、後ピン表示部(RF)の点滅あ
るいは点灯の後、ステップS2にリターンする。
INTB割込サブルーチン 次に、AF用マイコン(AMC)における割込端子(INTB)
に対する割込のサブルーチンについて、第15図のフロー
チャートに基づいて説明する。
制御マイコン(CMC)からの信号ライン(AFSTP)が“L"
レベルに立ち下がると、AF用マイコン(AMC)は、割込
端子(INTB)への割込信号に基づいた動作を実行する。
まず、ステップS120で、モータ(MO)を停止し、ステッ
プS121で、前ピン表示部(FF),後ピン表示部(RF)お
よび合焦表示部(FM)を消灯する。次に、ステップS122
でフラグ(LSF),(ENF)およびニヤゾーンフラグ(NZ
F)をリセットする。さらに、ステップS123で、割込端
子(INTA)への割込信号に基づいた動作を可能として、
AF用マイコン(AMC)の動作を停止する。
別のFAモードサブルーチン 次に、第14図のFAモードサブルーチンとは別のFAモード
サブルーチンを第16図に示して説明する。
第16図では、図示を省略してあるが、第14図におけるス
テップS101〜S105と同一のフローを有している。ステッ
プS104で合焦でないと判断したときは、ステップS130に
移行し、AFコンバータ(A)が装着されているかどうか
を、チェックデータが80Hであるかどうかによって判断
する。装着されている場合には、ステップS131に移行
し、デフォーカス量dと、コンバータレンズ(1)の現
在位置データLPに基づいて、コンバータレンズ(1)を
合焦位置まで移動させる合焦移動量xを、AF用マイコン
(AMC)内のROMのルック・アップ・テーブルを利用して
算出する(第8図のステップS28と同じ)。
そして、ステップS132で、前ピンかどうかを判断する。
前ピンであれば、ステップS133に移行し、後ピンであれ
ば、ステップS136に移行する。
ステップS133では、コンバータレンズ(1)を現在位置
LPから予定の合焦移動量xだけ移動させて合焦状態にす
ることができるかどうかを判断する(LP+x>Lmax)。
これは、第8図のステップS30と同じである。
コンバータレンズ(1)を最離間位置Lmaxまで移動させ
ても合焦状態にならないときは、ステップS135に移行
し、前ピン表示部(FF)を点滅し、合焦状態になるとき
は、ステップS134に移行し、前ピン表示部(FF)を点灯
する。そして、点滅あるいは点灯の後、ステップS2にリ
ターンする。
ステップS132において、後ピンであれば、ステップS136
に移行し、最近接位置L0までコンバータレンズ(1)を
移動させても合焦状態にならないかどうかを判断する
(LP−x<L0)。これは、第8図のステップS34と同じ
である。
コンバータレンズ(1)を最近接位置L0まで移動させて
も合焦状態にならないときは、ステップS138に移行し、
後ピン表示部(RF)を点滅し、合焦状態になるときは、
ステップS137に移行し、後ピン表示部(RF)を点灯す
る。そして、点滅あるいは点灯の後、ステップS2にリタ
ーンする。
ステップS130において、AFコンバータ(A)が装着され
ていない(チェックデータが80Hでない)と判断する
と、新レンズ,新コンバータであるので、ステップS139
に移行し、前ピンかどうかを判断する。前ピンの場合、
ステップS140に移行し、前ピン表示部(FF)を点灯し、
後ピンの場合、ステップS141に移行し、後ピン表示部
(RF)を点灯した後、ステップS2にリターンする。
以上説明した本発明の実施例では、コンバータレンズ
(1)の現在位置データLPとデフォーカス量dから合焦
位置までの合焦移動量xを求め、次にコンバータレンズ
(1)からの機械系の変換係数kDに基づいて、モータ
(MO)の回転量N(=kD×x)を求めている。
しかし、第1表に示すように、同じデフォーカス量dbに
対して、現在位置データLPが変化しても、合焦移動量x
は殆ど変化しない。このことから、コンバータレンズ
(1)が装着されている場合は、デフォーカス量dのみ
からAF用マイコン(AMC)内のルック・アップ・テーブ
ルを利用して合焦移動量xを求め、コンバータレンズ
(1)からの変換係数kDに基づいてモータ回転量Nを求
めてもよい。
さらに、デフォーカス量dのデータをコンバータに転送
するように構成し、コンバータでは、このデフォーカス
量dから、アドレスデータとして光学系と機械系の両方
の要素を含んだ変換係数KDをAF用マイコン(AMC)に転
送し、AF用マイコン(AMC)では、通常のレンズと同様
に、N=d×KDの演算を行って、モータ回転量Nを求め
るようにしてもよい。
また、レンズ,コンバータ側にレンズ制御部が設けられ
ているシステムであれば、デフォーカス量dをカメラ本
体(C)からコンバータに転送し、以後は、上記実施例
のカメラ本体(C)側での処理と同様の処理でモータ回
転量Nを求め、この回転量N分だけAFコンバータ内のモ
ータ(MO)を回転させればよい。
あるいは、このようなシステムで、レンズ移動をモニタ
するパルスがコンバータ,レンズからカメラ本体(C)
に送出されてくるシステムであれば、そのパルスのカウ
ント値(合焦移動量x)を検出してデフォーカス量dに
変換し、このデータと検出されたデフォーカス量dを比
較することで、モータ(MO)の停止信号をカメラ本体
(C)からコンバータに送出したり、あるいは、デフォ
ーカス量dを合焦移動量xに変換しておき、このデータ
とカウント値を比較するようにしてもよい。
また、上記実施例では、コンバータの前に装着された交
換レンズ(B)の開放絞り値または設定絞り値の情報
は、そのままカメラ本体(C)にAFAVOとして伝送して
いるが、コンバータが焦点距離も変化させるテレコンバ
ータであれば、その倍率分は変化させる必要がある。例
えば、2倍なら1段、1.4倍なら0.5段といった具合であ
る。
なお、本発明の展開として、デフォーカス量dから合焦
移動量xを求めることもしないで、コンバータから固定
の変換係数KDのデータを送出し、通常の交換レンズと同
様に、N=d×KDを求めて、レンズを駆動することも考
えられる。この場合、合焦位置近傍でレンズがハンチン
グを起こし、少し合焦速度が低下する可能性があるが、
実用上問題がないことが確認できれば、この方式を採用
すると、コンバータの価格が低減でき、カメラ本体にコ
ンバータ専用の動作を備える必要をなくせるという利点
がある。
効 果 本発明によれば、次の効果が発揮される。
(a)デフォーカス量/合焦移動量データ変換手段は、
非線型の関係にある第2光学系の合焦移動量とデフォー
カス量との間に、ある種の1対1の対応関係をもたせる
ものであり、デフォーカス量を変換して得られた第2光
学系の合焦移動量を、そのデフォーカス量が実質的にゼ
ロになる移動量とすることができる。
デフォーカス量/合焦移動量データ変換手段は、このよ
うにして得られたデフォーカス量を、そのデフォーカス
量が実質的にゼロになる上で最適の第2光学系の合焦移
動量データに変換する。
そして、第2光学系の実際の合焦移動に先立って予め求
められた合焦移動量データに基づいて、光学系駆動手段
が第2光学系を駆動制御するため、実際の合焦移動にお
いて、第2光学系を、デフォーカス量が実質的にゼロと
なるように移動制御することができる。
即ち、第2光学系の実際の合焦移動に先立って予め合焦
移動量データが求められるため、自動焦点調整動作をき
わめて有効に機能させることができる。従って、従来の
フィードバック制御の場合のような第2光学系が合焦位
置近傍でハンチングを起こすなどの不具合の発生を確実
に防止して、高速度かつ高精度な状態でのオートフォー
カスを行うことができる。
(b)加えて、デフォーカス量を求めるために元々オー
トフォーカス装置に設けられているデフォーカス量検出
手段の機能を、合焦精度を高める上で無駄なく有効に活
用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示すブロック図、第2図および
第3図は本発明の原理の説明図、第4図ないし第15図は
本発明の実施例に係り、第4図はオートフォーカス式カ
メラの概略断面図、第5図はマイクロプロセッサの構成
を示すブロック図、第6図は制御マイコンの動作を示す
フローチャート、第7図はINT1割込サブルーチンのフロ
ーチャート、第8図はAF用マイコンの動作を示すフロー
チャート、第9図はモータ駆動サブルーチンのフローチ
ャート、第10図は終端検出サブルーチンのフローチャー
ト、第11図はカウンタ割込サブルーチンのフローチャー
ト、第12図はローコンスキャンのサブルーチンのフロー
チャート、第13図は終端チェックサブルーチンのフロー
チャート、第14図はFAモードサブルーチンのフローチャ
ート、第15図はINTB割込サブルーチンのフローチャー
ト、第16図は別のFAモードサブルーチンのフローチャー
トである。 (A)……AFコンバータ (B)……交換レンズ (L)……第1光学系 (CL)……第2光学系 (1)……コンバータレンズ (DFDM)……デフォーカス量検出手段 (DMDM)……デフォーカス量/移動量データ変換手段 (LDM)……光学系駆動手段 (PDOM)……位置データ出力手段 (DD)……CCD (42)……受光部 (CMC)……制御マイコン (AMC)……AF用マイコン (MC)……モータ制御回路 (MO)……モータ (14)……モータ (LP)……コード板 (18)……コード板 (SE)……セレクタ (PS)……パラレル−シリアル変換回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 横林 秀治郎 (56)参考文献 特開 昭58−168023(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1光学系と第1光学系よりもフィルム面
    側に配置された第2光学系とによるデフォーカス量を検
    出するデフォーカス量検出手段と、 前記第2光学系の位置を参照して、前記デフォーカス量
    に対して非線型に変化する第2光学系の合焦移動量に対
    応したデータへ前記デフォーカス量を変換するデフォー
    カス量/合焦移動量データ変換手段と、 このデフォーカス量/合焦移動量データ変換手段からの
    合焦移動量データに基づいて前記第2光学系を移動させ
    る光学系駆動手段と、 を備えたことを特徴とするオートフォーカス装置。
  2. 【請求項2】前記第1光学系は交換レンズ内に設けられ
    た光学系であり、前記第2光学系は前記交換レンズのフ
    ィルム面側に装着されるAFコンバーター内に設けられた
    光学系であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載のオートフォーカス装置。
JP60172697A 1985-08-05 1985-08-05 オ−トフオ−カス装置 Expired - Lifetime JPH0711616B2 (ja)

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JP60172697A JPH0711616B2 (ja) 1985-08-05 1985-08-05 オ−トフオ−カス装置
US06/893,363 US4728980A (en) 1985-08-05 1986-08-04 Automatic focusing device and automatic exposure control device
DE19863626429 DE3626429A1 (de) 1985-08-05 1986-08-05 Automatische fokussiereinrichtung und automatische belichtungssteuerungseinrichtung
US07/160,407 US4837594A (en) 1985-08-05 1988-02-25 Automatic focusing device and automatic exposure control device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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