JPH07116058A - 電子レンジ用の食器 - Google Patents

電子レンジ用の食器

Info

Publication number
JPH07116058A
JPH07116058A JP28579293A JP28579293A JPH07116058A JP H07116058 A JPH07116058 A JP H07116058A JP 28579293 A JP28579293 A JP 28579293A JP 28579293 A JP28579293 A JP 28579293A JP H07116058 A JPH07116058 A JP H07116058A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tableware
microwave oven
food
heating
embedded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28579293A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Noda
健一 野田
Takashi Sakurai
隆 桜井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHINANO CERAMIC TILE KOGYO KK
TEN KK
Original Assignee
SHINANO CERAMIC TILE KOGYO KK
TEN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHINANO CERAMIC TILE KOGYO KK, TEN KK filed Critical SHINANO CERAMIC TILE KOGYO KK
Priority to JP28579293A priority Critical patent/JPH07116058A/ja
Publication of JPH07116058A publication Critical patent/JPH07116058A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Table Devices Or Equipment (AREA)
  • Cookers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子レンジによる食品自体の加熱に際して、
食品全体の均一加熱を行ったり、強火調理、鍋料理を出
来る様にしたり、食品表面に焦げ目を付ける。 【構成】 陶磁器材料から成る食器、調理器内に炭素成
分を含有させるか、炭素成分及びフェライトを含有させ
るか、同様材質の発熱体5、5a…を埋設することによっ
て、電子レンジが放射する極超短波を炭素成分又はフェ
ライトが吸収して食器も同時に発熱させ、加熱された食
器から食品に伝導加熱して、食品を均一に加熱したり、
水分を100℃超過温度で加熱して鍋料理をしたり、食
器上の食品の載置面に焦げ目を付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、迅速な均一加熱、鍋加
熱による直火調理風、或いは食品表面への焦げ目付け等
の食器加熱調理も行える様にした電子レンジ用の食器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子レンジは食品や水が誘電体で
あるところから、この誘電体を2450MHZ の極超短
波の高周波電界に置いた時に、電界の方向が変わる毎に
分子も方向を変えて毎秒24億5000万回で激しく振
動し、分子同志が摩擦し合って発熱する原理を応用した
もので、電子レンジによる調理では食品、調理物自身が
発熱する。
【0003】しかしながら、電子レンジによる食品加熱
状態において、特に短時間調理では食品全体の均一加熱
とはならず、食品の上部表面層が先行して加熱され下部
層が未加熱となる傾向があり、その結果、食品の加熱調
理にアンバランスが発生する欠点を有していたり、煮炊
き調理では水分、調理物の加熱温度が100℃が限度と
なり強火調理が必要なものには限界が存在していた。
【0004】又、かかるマイクロ波は陶磁器等の絶縁体
自体を発熱させることが出来ず、又金属は反射するため
に食品外部では発熱せず、従って食品表面を加熱して焦
げ目を付けることが出来ない欠点を有し、この欠点を解
決するためにシーズヒーター又は遠赤外線ヒーターを取
付けたものも一部存在するが、電子レンジの加熱速度と
シーズヒーターの発熱速度では大差があるため、実際に
は電子レンジ加熱の終了後に焦げ目を付けており迅速な
調理が出来ない欠点を有していた。
【0005】又、ファーストフード店では電子レンジに
て食品の解凍を行い、その後加熱調理しているために、
食品を電子レンジから鉄板上に載せ替えねばならない欠
点を有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、電子レンジ
による食品自体の加熱と共に、食品を載置する食器、調
理器を加熱して、食品全体の均一加熱を行ったり、強火
調理、鍋料理を出来る様にしたり、食品表面に焦げ目を
付ける様にした電子レンジ用の食器を提供せんとするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
に基づく、食品自体は加熱するが均一加熱、強火調理或
いは食品表面に焦げ目を付けることが出来ない課題に鑑
み、食器、調理器内に炭素成分及びフェライト製の発熱
物質を混合するか、発熱体を埋設することによって、電
子レンジが放射する極超短波を炭素成分及びフェライト
が吸収して食器も同時に発熱させ、加熱された食器から
食品に伝導加熱して、食品を均一に加熱したり、水分を
100℃超過温度で加熱して鍋料理をしたり、食器上の
食品の載置面に焦げ目を付ける様にして、上記課題を解
決せんとしたものである。
【0008】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
すると、本発明に係る電子レンジ1用のステーキ皿、グ
ラタン皿等の皿状、深鍋、浅鍋等の鍋状等の調理器具で
ある食器2は、アルミナ、シリカ、ムライト、コージラ
イト、βーユークリプタイト等の耐火材料である陶磁器
材料3と発熱物質4、4a…から形成している。
【0009】上記の発熱物質4、4a…としては、粉体状
或いは粒体状等のカーボン、カーボランダム、カーボン
ブラック等の炭素物質又は炭素化合物或いはこれらにフ
ェライトを混合したものを使用し、陶磁器材料3と発熱
物質4、4a…の形態においては、次の構成のものがあ
る。
【0010】先ず第1番目の構成として、陶磁器材料3
に発熱物質4、4a…を混合したものであり、食器2を発
熱物質4、4a…単体で構成したものでは極超短波を吸収
して800℃に上昇発熱するために、調理後の冷却時に
割れる危険性が存在するので、耐火材料である陶磁器材
料3に添加混合して割れを防止すると共に、混合により
発熱温度をコントロールしており、これら微粒子、粉末
をプレス、ローラーマシン、鋳込み等により成形、焼成
して食器2と成している。
【0011】又、第2番目の構成として、陶磁器材料3
内に各種形状の発熱物質4、4a…から成る発熱体5、5a
…を埋設、焼成して一体形成し、かかる発熱体5、5a…
も発熱物質4、4a…単体と成した場合には上記と同様と
なり、発熱体5、5a…の材質及び成形に関して、第1実
施例と同様にする。
【0012】又、食器2は皿状、鍋状等の皿部6と落と
し蓋7より構成し、該落とし蓋7は皿部6より小径と成
し、落とし蓋7が発熱する構成である時には、落とし蓋
7と皿部6間に間隙8を設けて該間隙8より電波が通過
する様に成している。
【0013】9、9a…は皿部6と落とし蓋7の把手部で
あり、該把手部9、9a…は皿部6の円周端部、落とし蓋
7の上面中央部等に一体形成で設け、その材質はアルミ
ナ、シリカ、ムライト、コージライト等の陶磁器材料を
使用し、かかる把手部9、9a…はその材質がガラス質で
電波を通過させるために発熱せず、手で持つことが出来
る。
【0014】尚、上記の皿部6内に間隙8を設けて落と
し蓋7を載置したり、把手部9、9a…を設けることは、
第2実施例のものにも、そのまま適用している。
【0015】又、皿部6と落とし蓋7の食品の接触面で
ある発熱層10の上下面、周囲に上記の陶磁器材料の被覆
層11を設けても良く、該被覆層11は上記把手部9、9a…
と同様に発熱せず、被覆層11の加熱は発熱層10からの伝
導熱となって被覆層11、食器2の表面の加熱は緩慢にな
り、又発熱層10の発熱作用は何ら阻害されない。
【0016】尚、かかる構成のものは第2実施例におけ
る発熱体5、5a…を板状、一体成形としたものに相当す
る。
【0017】次に、発熱体5、5a…を陶磁器材料3内に
埋設する場合における食器2及び発熱体5、5a…の各種
形状及び埋設個所を説明すると、先ず食器2への発熱体
5、5a…の埋設個所としては、食器2の底部12を主要埋
設個所と成すと共に、食器2の種類により食器2の胴部
13に埋設しても良く、その埋設状態にあっても胴部13の
下方部だけに限定しても良い。
【0018】次に、埋設される発熱体5、5a…の形状、
個数、大きさ等としては、食器2への埋設個所に応じて
種々選択出来、例えば断面円形状のボール状、サイコロ
状、多面体状等で200ミクロン〜30mm程度の粒
体、塊体、或いは板体と成したり、渦巻き状、棒状、リ
ング状或いは棒状体を使用した放射状、リング状体を使
用した同心円状等と成し、これらの断面形状として円形
状、四角状、六面体状その他の形状が選択可能である。
【0019】尚、発熱物質4、4a…又は発熱体5、5a…
にカーボランダム、フェライト等を使用した場合に、食
器2の成形焼成に際し、カーボランダム等は酸化雰囲気
下、加熱下において安定体であるが、発熱物質4、4a…
にカーボンを使用した場合の焼成は例えば次の様に行
う。
【0020】即ち、炉14又は匣鉢内にコークス、石炭、
ピッチ、黒鉛等の簡単に燃焼しない焼成用炭素物質15、
15a …を充填し、該焼成用炭素物質15、15a …内に食器
2の成形体16を埋没し、かかる状態で加熱すれば酸素は
成形体16の周辺部(図面上では上方の一部表層)の焼成
用炭素物質15、15a …と結合し、成形体16の近傍は無酸
素状態となると共に熱量は成形体16に到達して、カーボ
ンが空気中の酸素と結合して消失することなく食器2は
焼結される。
【0021】次に本発明に係る電子レンジ用の食器の作
用について説明すると、電子レンジ1内のターンテーブ
ル17上に食品を載置、収納した食器2を収納すれば、電
子レンジ1の上部に設けた電波発振器18又はその放出口
から放射された極超短波は、電波発振器18から食品に直
接到達したり、電子レンジ1の壁面19、19a …に反射し
て食品或いは食器2の発熱物質4、4a…又は発熱体5、
5a…に間接到達する。
【0022】食品に到達した極超短波による振動作用に
より食品自体が加熱されると共に、食器2の発熱物質
4、4a…又は発熱体5、5a…は極超短波を吸収し、この
吸収作用によりカーボン、カーボランダム等の炭素成分
或いはフェライトの発熱物質4、4a…又は発熱体5、5a
…自体も発熱し、同時に加熱された発熱物質4、4a…又
は発熱体5、5a…からは遠赤外線が放射される。
【0023】尚、発熱物質4、4a…又は発熱体5、5a…
としてカーボン等の炭素成分含有物質を使用するか、フ
ェライトを混合使用するか、の選択についてその作用と
共に説明すると、フェライトにおける高効率の電波吸収
域は30M〜3GHz程度であり、これに対して炭素成
分のそれは900M〜100GHzである。
【0024】又、発熱物質4、4a…又は発熱体5、5a…
におけるフェライトの陶磁器材料3に対する含有率は数
%〜数十%で、カーボン等の炭素成分の混入率は微量か
ら80%程度が適当であり、カーボン等は微量であって
も電波吸収作用は充分に発揮する。
【0025】尚、フェライトは比較的安価であるが、電
子レンジ1の振動数2450MHzは略実用的な電波吸
収域であり、カーボンは混入率を低下することが可能で
あり、発熱物質4、4a…又は発熱体5、5a…として粉末
のカーボン、フェライト又は粒状のカーボランダムのい
ずれを使用するかについては、その成形容易度、必要加
熱温度を考慮して決定する。
【0026】又、カーボンとフェライトの両者混合にお
いて、上記の理由に併せて陶磁器材料3に対する発熱物
質4、4a…又は発熱体5、5a…の配列配合状態、両者の
高効率吸収域帯の相違に基因して、両者混合の場合には
食器2における表面側の一方材質で吸収未了なマイクロ
波を、中央部、内部の他方材質の発熱物質4、4a…又は
発熱体5、5a…で効率良く吸収することも行っている。
【0027】
【発明の効果】要するに本発明は、電子レンジ1用の食
器2を、陶磁器材料3に炭素成分又は炭素成分及びフェ
ライトを混合して成形したので、電子レンジ1から放射
される極超短波の振動作用により食品自体を加熱、調理
する他に、極超短波は炭素成分又はフェライトの発熱物
質4、4a…に吸収されて発熱し、その結果、食器2自体
も発熱、加熱して、食器2により食品の表面に焦げ目を
付けることが出来、又食器2の加熱、発熱は従来のシー
ズヒーターより短時間に出来るために調理時間を短縮す
ることが出来、又解凍と加熱調理を連続して行うことが
出来る。
【0028】又、炭素成分とフェライトの混合により、
発熱物質4、4a…の両成分が遺漏なくマイクロ波を吸収
する相乗効果を発揮して、電波吸収効率の向上に必要と
する発熱物質4、4a…の全体量を減少することが出来た
り、発熱物質4、4a…の混合量調整を行って発熱量をコ
ントロールすることが容易に出来たり、或いは食器2の
成形に関して適宜組合せが可能で成形を容易にすること
も出来る。
【0029】又、食器2の食品接触面に陶磁器材料3に
よる被覆層11を設けたので、電子レンジ1の加熱作用と
発熱層10の発熱作用において、発熱層10の発熱作用の方
が仮に早く大きくても、被覆層11の加熱は発熱層10から
の伝導熱となり、発熱層10単独よりも遅くなって料理の
種類によっては好都合となる。
【0030】又、陶磁器材料3から成る食器2内に、炭
素成分又は炭素成分及びフェライトを主成分と成した発
熱体5、5a…を埋設したので、加熱された食器2からの
伝導熱或いは該伝導熱により加熱された水分が対流し、
従って電子レンジ1による短時間調理でも食品全体を迅
速均一に加熱調理出来たり、100℃を超過した食器2
の高温加熱調理が出来たり、食器2により食品表面に焦
げ目を付けることが出来る。
【0031】又、発熱体5、5a…を陶磁器材料3内に埋
設したことにより、発熱体5、5a…の発熱による食器2
の加熱に際して、埋設一体化で食器2を強固と成すこと
が出来、更に食器2は陶磁器材料3で焼成成形している
ために発熱体5、5a…を埋設した食器2の熱強度が高
く、発熱体5、5a…の食器2への固定に接着剤等は使用
していないために、ガスコンロ等による食器2への直接
加熱も出来て、食器2は電子レンジ1用と直火用の共用
も出来、且つ食器2は電子レンジ1のターンテーブル17
上へ載置した時に、発熱体5、5a…はターンテーブル17
に接触しないために発熱体5、5a…及びターンテーブル
17の損傷を防止出来る。
【0032】又、加熱された発熱物質4、4a…又は発熱
体5、5a…から放射される遠赤外線により、食品の内部
までも加熱して調理時間を短縮することが出来たり、か
かる遠赤外線による加熱作用により食品に直接加熱して
直火調理の状態とすることが出来る。
【0033】又、上記効果における調理時の具体例とし
ては、先ず極超短波による食品自体の直接加熱は食品の
表面層から行われる傾向に対して、極超短波の吸収によ
る食器2の発熱により、食器2に接触した食品の下方部
及び周辺部が伝導熱で間接加熱され、且つ食品の内部は
遠赤外線で加熱され、これらの加熱作用により食品を均
一に加熱することが出来る。
【0034】上記食品の均一加熱に際して、食品の水分
量が多い鍋料理時には、煮汁の全体均一加熱の他に、特
に煮汁の下方部の加熱により煮汁に対流が発生して均一
加熱を促進することが出来、又極超短波の振動による水
分の加熱温度は100℃が限界であるとしても、発熱体
5、5a…の発熱温度は100℃を超過するので、水分、
食品の高温加熱調理を行うことが出来、従って従来電子
レンジ1では不可能であった強火調理を可能と成すこと
が出来たり、水分の対流を活発化することも出来る。
【0035】次に、食品への焦げ目付けにおいて、食器
2の発熱温度が高温であるために、食器2に接触した食
品の下表面に焦げ目付けを行うことが出来ると共に、極
超短波の吸収による食器2の加熱、発熱は食品自体の加
熱より格段に速いために、食品表面への焦げ目付けに際
して従来のシーズヒーターより短時間に出来て調理時間
を大幅に短縮することが出来る。
【0036】又、ファーストフード店の様に解凍と加熱
調理の両方を行う場合には、食器2上に食品を載置して
調理と同様にセットし、最初は低出力で解凍し、続けて
高出力で加熱調理するだけで、解凍と加熱調理、焦げ目
付けを連続して行うことが出来、即ち2種類の加熱時に
食品の移動、電子レンジ1からの出入を必要とせず調理
を行うことが出来る。
【0037】又、食品として魚を調理する場合、従来の
ガス、炭火調理の時には大量の煙が発生していたが、本
願に係る調理方法では魚の中身は電子レンジ1による加
熱作用で調理され、焦げ目に関しては表面だけを短時間
で焦げ目付けするために、従来に比して煙の発生は皆無
である。
【0038】又、発熱体5、5a…の埋設箇所を食器2の
底部12と成したので、食品の均一加熱に際して、振動作
用は食品の表面層に対して先行することに対して、食器
2自体の吸収発熱作用は食器2の底部12に限定すること
により、上記表面層の逆位置部を中心的に加熱させて効
率的に均一加熱を行うことが出来、又対流による均一加
熱も水分が上昇することにより効率的に行うことが出
来、又焦げ目付けは食品上下面であるために胴部13等の
不必要個所で極超短波が吸収されず、底部12を優先的に
加熱して焦げ目付けを効率的に行うことが出来、更に極
超短波は壁面13、13a …で反射していても、食器2の下
面から吸収して効率向上することが出来る。
【0039】又、発熱体5、5a…を食器2の胴部13にも
埋設したので、水分の多い鍋料理時に食品の表面層、下
方部以外に周辺部からも加熱して均一加熱を向上するこ
とが出来たり、グラタン調理の様に全体的な焦げ目付け
には有効的な加熱状態とすることが出来る。
【0040】又、発熱体5、5a…は粒体、塊体形状と成
して複数埋設したので、発熱体5、5a…単体の成形自体
を容易と成すと共に、発熱体5、5a…の埋設を簡易に行
うことが出来、又粒体、塊体形状の発熱体5、5a…はそ
の大きさを容易に代えて成形出来るために発熱量を容易
にコントロール出来ると共に、埋設個所、個数の選定も
容易に行うことが出来る。
【0041】又、食器2の底部12に埋設した発熱体5、
5a…は渦巻き形状と成して埋設したので、発熱体5、5a
…は一体化されているために発熱体5、5a…の埋設個所
は自ずと設定されてその作業を容易化することが出来、
又発熱体5、5a…の形状自体により、底部12の特定点に
おける発熱量を事前に設定すること、例えば平板状では
中心部の加熱が高くなることに対して、渦巻状は全体的
な均一発熱を可能とすることが出来る。
【0042】又、発熱体5、5a…は棒又はリング形状と
成して複数埋設したので、これら発熱体5、5a…を放射
状又は同心円状等に配列して均一加熱状態の設定を容易
にすることが出来、又その設定に際して取扱いが容易な
長さを有しているために設定自体も容易にすることが出
来、又発熱体5、5a…の断面形状は円形状と成したの
で、電波発振器12から放射され壁面13、13a …で反射し
た極超短波は種々な進行方向を有していても、発熱体
5、5a…への到達時に他の形状に比して垂直な進入角と
なり易く、従って発熱体5、5a…での反射率が減少して
発熱効率を向上させることが出来る。
【0043】又、ステーキ等の様に両面焦げ目が望まれ
る食品に対しては、一面に焦げ目を付けた後に、食品を
反転させれば両面に焦げ目を付けることが出来る他に、
電子レンジ1に取付けられた従来のシーズヒーターとの
共用も可能であり、或いは食器2は皿部6及び落とし蓋
7で構成したので、食器2の皿部6及び落とし蓋7は同
時に発熱、加熱し、食品の上下両面に焦げ目を同時に付
けることが出来、又落とし蓋7を皿部6より小径に成形
したので、皿部6と落とし蓋7間の間隙8から電波は侵
入して食品を電子レンジ1の作用で加熱することが出
来、又食品加熱は電子レンジ1の作用の他に食器2から
の遠赤外線及び伝導熱で加熱されるために、ステーキ調
理の他にトースターとしても利用出来る。
【0044】又、食器2の所定部に陶磁器材料3による
把手部10、10a …を設けたので、把手部10、10a …はそ
の材質により直接発熱しないために、食器2、皿部6及
び落とし蓋7を手で持つことが出来、電子レンジ1から
の食器2の出し入れが容易に出来る等その実用的効果甚
だ大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子レンジ及び食器の断面図であ
る。
【図2】把手部を設けた食器の断面図である。
【図3】被覆層を設けて食器に板状の発熱体を埋設した
断面図である。
【図4】食器の底部にボール状の発熱体を埋設した食器
の断面図である。
【図5】食器の底部及び胴部にボール状の発熱体を埋設
した断面端面図である。
【図6】食器の底部及び胴部にリング状の発熱体を埋設
した食器の断面図である。
【図7】食器の底部にリング状の発熱体を、胴部に棒状
の発熱体を夫々埋設した食器の断面図である。
【図8】食器の底部に渦巻き状の発熱体を埋設した平面
図である。
【図9】食器の底部に同心円リング状の発熱体を埋設し
た平面図である。
【図10】食器の底部に放射棒状の発熱体を埋設した平
面図である。
【図11】図10の食器に各種形状の発熱体を追加埋設
した平面図である。
【図12】各種形状の食器の断面図である。
【図13】落とし蓋を設けた他の実施例の食器の断面図
である。
【図14】焼結方法を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 電子レンジ 2 食器 3 陶磁器材料 4、4a… 発熱物質 5、5a… 発熱体 6 皿部 7 落とし蓋 8 間隙 10 発熱層

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陶磁器材料に炭素成分又は炭素成分及び
    フェライトを混合して成形したことを特徴とする電子レ
    ンジ用の食器。
  2. 【請求項2】 食器の食品接触面に陶磁器材料による被
    覆層を設けたことを特徴とする請求項1の電子レンジ用
    の食器。
  3. 【請求項3】 陶磁器材料から成る食器内に、炭素成分
    又は炭素成分及びフェライトを主成分と成した発熱体を
    埋設したことを特徴とする電子レンジ用の食器。
  4. 【請求項4】 発熱体の埋設箇所を食器の底部と成した
    ことを特徴とする請求項3の電子レンジ用の食器。
  5. 【請求項5】 発熱体を食器の胴部にも埋設したことを
    特徴とする請求項4の電子レンジ用の食器。
  6. 【請求項6】 発熱体は粒体、塊体形状と成して複数埋
    設したことを特徴とする請求項3、4又は5の電子レン
    ジ用の食器。
  7. 【請求項7】 食器の底部に埋設した発熱体は渦巻き形
    状と成して埋設したことを特徴とする請求項3、4又は
    5の電子レンジ用の食器。
  8. 【請求項8】 発熱体は棒又はリング形状と成して複数
    埋設したことを特徴とする請求項3、4又は5の電子レ
    ンジ用の食器。
  9. 【請求項9】 発熱体の断面形状は円形状と成したこと
    を特徴とする請求項6、7又は8の電子レンジ用の食
    器。
  10. 【請求項10】 食器は皿部及び落とし蓋で構成し、落
    とし蓋を皿部より小径に成形したことを特徴とする請求
    項1、2、3、4、5、6、7、8又は9の電子レンジ
    用の食器。
  11. 【請求項11】 食器の所定部に陶磁器材料による把手
    部を設けたことを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5、6、7、8、9又は10の電子レンジ用の食器。
JP28579293A 1993-10-20 1993-10-20 電子レンジ用の食器 Pending JPH07116058A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28579293A JPH07116058A (ja) 1993-10-20 1993-10-20 電子レンジ用の食器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28579293A JPH07116058A (ja) 1993-10-20 1993-10-20 電子レンジ用の食器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07116058A true JPH07116058A (ja) 1995-05-09

Family

ID=17696138

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28579293A Pending JPH07116058A (ja) 1993-10-20 1993-10-20 電子レンジ用の食器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07116058A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003109732A (ja) * 2001-09-27 2003-04-11 Seiji Motojima コイル状炭素繊維を備える発熱体及びそれに用いるコイル状炭素繊維並びにそれらの用途
KR100823837B1 (ko) * 2007-10-31 2008-04-21 김진일 발열판 및 이를 포함하는 전자렌지용 용기
KR100979914B1 (ko) * 2007-10-31 2010-09-13 (주)티더블유씨 전자렌지용 발열용기
WO2011094460A3 (en) * 2010-01-29 2012-01-05 Allstar Marketing Group Llc Microwave heating system, a composition for the same, and the process for the manufacture thereof
JP2013024539A (ja) * 2011-07-26 2013-02-04 Hitachi Appliances Inc 加熱調理器
JP2014162501A (ja) * 2013-02-22 2014-09-08 Nakatani Sangyo Co Ltd 電子レンジ用容器
ES2553057A1 (es) * 2015-10-15 2015-12-03 Universidad De Granada Utensilio de menaje parcialmente calentable por microondas
JP2016521156A (ja) * 2013-04-05 2016-07-21 ホ パク,イン 電子レンジ用発熱陶磁器の製造方法及びマイクロ波用発熱陶磁器

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003109732A (ja) * 2001-09-27 2003-04-11 Seiji Motojima コイル状炭素繊維を備える発熱体及びそれに用いるコイル状炭素繊維並びにそれらの用途
KR100823837B1 (ko) * 2007-10-31 2008-04-21 김진일 발열판 및 이를 포함하는 전자렌지용 용기
KR100979914B1 (ko) * 2007-10-31 2010-09-13 (주)티더블유씨 전자렌지용 발열용기
WO2011094460A3 (en) * 2010-01-29 2012-01-05 Allstar Marketing Group Llc Microwave heating system, a composition for the same, and the process for the manufacture thereof
JP2013024539A (ja) * 2011-07-26 2013-02-04 Hitachi Appliances Inc 加熱調理器
JP2014162501A (ja) * 2013-02-22 2014-09-08 Nakatani Sangyo Co Ltd 電子レンジ用容器
JP2016521156A (ja) * 2013-04-05 2016-07-21 ホ パク,イン 電子レンジ用発熱陶磁器の製造方法及びマイクロ波用発熱陶磁器
ES2553057A1 (es) * 2015-10-15 2015-12-03 Universidad De Granada Utensilio de menaje parcialmente calentable por microondas
WO2017064345A1 (es) * 2015-10-15 2017-04-20 Universidad De Granada Utensilio de menaje parcialmente calentable por microondas

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3701872A (en) Heating and loading implement for microwave energy
US3731037A (en) Microwave kiln to cook food
US3881027A (en) Method of microwave baking
EP0333423B1 (en) Heat generating container for microwave oven
CN1964584A (zh) 一种微波加热器具
KR20050080036A (ko) 전자렌지용 발열 복합 조리기
JPH07116058A (ja) 電子レンジ用の食器
KR100470316B1 (ko) 세라믹 발열체 및 그 제조방법
JP3182006U (ja) 電子レンジ用調理器具
US20030121421A1 (en) Far infrared uniform-heating cookware
JPH07318262A (ja) マイクロ波焼成炉及び焼成釜
JPS63108122A (ja) 電子レンジ用オ−ブン調理具
JPH07177982A (ja) 電子レンジ用の食器
JPH0788032A (ja) 電子レンジ用の食器
KR100823837B1 (ko) 발열판 및 이를 포함하는 전자렌지용 용기
JP3650373B2 (ja) 電子レンジ用耐熱皿
KR200300270Y1 (ko) 편리한 전자레인지 조리 용구
JP2876174B2 (ja) 電子レンジ用の食器
JP2007090027A (ja) マイクロ波吸収発熱陶磁器。
JP2008132098A (ja) 電子レンジ用発熱食器の製造方法
JPH0195227A (ja) 電子レンジ用発熱体
KR100979914B1 (ko) 전자렌지용 발열용기
CN201255448Y (zh) 一种微波炉烤盘
JPH1187045A (ja) 電子レンジ用調理器具
JPH03210787A (ja) マイクロ波吸収発熱体