JPH07115583A - 手振れ補正装置を有するビデオカメラ - Google Patents

手振れ補正装置を有するビデオカメラ

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JPH07115583A
JPH07115583A JP26226993A JP26226993A JPH07115583A JP H07115583 A JPH07115583 A JP H07115583A JP 26226993 A JP26226993 A JP 26226993A JP 26226993 A JP26226993 A JP 26226993A JP H07115583 A JPH07115583 A JP H07115583A
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JP
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average
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area
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Akira Toba
明 鳥羽
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 マイクロコンピュータ26で、検出領域に有
効領域があると判断すれば、発散度を計算する。発散度
の大きさに応じて発散係数Hkを段階的に設定し、有効
領域の部分動きベクトルの相加平均×Hkを計算し、全
体動きベクトルを求める。発散度が所定値以上であれ
ば、4個の部分動きベクトルから最小のものを選択し、
それを全体動きベクトルとする。検出領域に有効領域が
なければ、前フィールドの全体動きベクトル×1以下の
係数を、現フィールドの全体動きベクトルとする。 【効果】 全体動きベクトルをより正確に求めることが
でき、手振れ量をより正確に検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は手振れ補正装置を有す
るビデオカメラに関し、特にたとえば民生用のカメラ一
体型VTRとして用いられる、手振れ補正装置を有する
ビデオカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】撮像装置の振れ成分を検出する方法の一
例が、1989年の第20回画像工学コンファレンスで
松下電器産業(株)から発表されている。この方法は、
特開昭61−201581号〔H04N 7/137〕
公報に記載されている代表点マッチング法から得られる
動きベクトルを使って、画像情報から撮像装置の振れ成
分を検出するものである。この発表では、画像情報から
得られる動きベクトルに基づいて手振れ補正をしてい
る。
【0003】すなわち、この場合には、画面の4個の検
出領域を配置しており、1画面から4個の部分動きベク
トルを得る。そして、この4個の検出領域の部分動きベ
クトルの相加平均を画面の全体動きベクトルとしたり、
4個の部分動きベクトルのうち、中間の2個の部分動き
ベクトルの相加平均を画面の全体動きベクトルとしたり
して、手振れを補正している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、たとえば画面
の左半分または右半分というように4個の検出領域内の
2領域に動く物体が存在するような場合、すなわち画面
内の一部分にのみ動く物体が存在するような場合には、
その動く物体に影響されて全体動きベクトルを正確に検
出することができず、手振れ量を誤検出する恐れがあっ
た。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、手
振れ量をより正確に検出できる、手振れ補正装置を有す
るビデオカメラを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、画面内に形
成された複数個の検出領域の各々の部分動きベクトルを
用いて全体動きベクトルを求める手振れ補正装置を有す
るビデオカメラであって、各部分動きベクトルの平均で
ある平均ベクトルを求める平均化手段、各部分動きベク
トルと平均ベクトルとの差の絶対値をそれぞれ加算しそ
の加算結果を加算した個数で除算して発散度を求める発
散度算出手段、発散度を閾値と比較する比較手段、およ
び比較手段での比較結果に応じて異なる方法で全体動き
ベクトルを検出する全体動きベクトル検出手段を備え
る、手振れ補正装置を有するビデオカメラである。
【0007】
【作用】平均化手段で求めた平均ベクトルと各検出領域
の部分動きベクトルとを用いて、発散度算出手段で発散
度を求める。発散度が大きいということは各部分動きベ
クトルのばらつきが大きいことを示す。画面の一部分に
のみ動く物体が存在する場合にこの傾向がある。一方、
発散度が小さいということは各部分動きベクトルのばら
つきが小さいことを示す。画面内に動く物体が存在しな
い場合や、画面全体に動く物体が存在する場合にこの傾
向がある。
【0008】したがって、発散度が大きい場合の部分動
きベクトルを用いて全体動きベクトルを求めると、信頼
性の低い全体動きベクトルが得られる。一方、発散度が
小さい場合の部分動きベクトルを用いて全体動きベクト
ルを求めると、信頼性の高い全体動きベクトルが得られ
る。したがって、発散度が大きい場合には、たとえば部
分動きベクトルの平均に小さい係数を掛けて全体動きベ
クトルの値を小さくする。また、発散度が小さい場合に
は、たとえば部分動きベクトルの平均に大きい係数を掛
けて全体動きベクトルの値を大きくする。すなわち、発
散度が大きい場合の全体動きベクトルをできるだけ用い
ないようにし、反対に発散度が小さい場合の全体動きベ
クトルはできるだけ用いるようにする。なお、発散度の
大きさの程度は比較手段で決定され、その比較結果に応
じて全体動きベクトル検出手段で全体動きベクトルが検
出される。
【0009】
【発明の効果】この発明によれば、発散度を算出するこ
とで画面の状態を把握して発散度に応じた方法で全体動
きベクトルを検出するので、全体動きベクトルをより正
確に検出できる。したがって、手振れ量をより正確に検
出できる。この発明の上述の目的,その他の目的,特徴
および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細
な説明から一層明らかとなろう。
【0010】
【実施例】図1に示すこの実施例のビデオカメラ10
は、レンズ14から入力される被写体(図示せず)から
の光信号を電気信号に変換するCCDのような固体撮像
素子12を含む。固体撮像素子12からの電気信号はカ
メラ回路16に入力される。カメラ回路16は、周知の
ように、サンプルホールド回路を含み、固体撮像素子1
2からの電気信号をサンプルホールドする。サンプルホ
ールドされた電気信号のレベルがAGCによって調整さ
れるとともに、さらに同期信号付加回路によって同期信
号が付加される。このようにして、カメラ回路16は固
体撮像素子12からのイメージ信号をアナログビデオ信
号に変換する。このアナログビデオ信号は、さらに、A
/D変換器18によってディジタルビデオ信号に変換さ
れる。ディジタルビデオ信号は動き検出回路20に与え
られる。動き検出回路20としては、たとえば三洋電機
株式会社製のLSI“L7A0948”が利用される。
この動き検出回路20を構成する同じLSIに含まれる
メモリ制御回路22の制御の下で、ディジタルビデオ信
号がフィールド順次にフィールドメモリ24に書き込ま
れる。
【0011】動き検出回路20は、たとえば周知の代表
点マッチング法を用いて図3に示す4個の各検出領域
A,B,CおよびD毎に、最も高い相関度(相関値は最
小)を有する1点およびその周囲の4点の位置、ならび
に各相関値を算出する。動き検出回路20からの位置デ
ータおよび相関値データは、マイクロコンピュータ26
に与えられる。
【0012】すなわち、図2を参照して、動き検出回路
20は、A/D変換器18からのディジタルビデオ信号
を受ける入力端28を含み、この入力端28から入力さ
れたディジタルビデオ信号はフィルタ30を通して代表
点メモリ32および減算回路34に与えられる。フィル
タ30は、一種のディジタルローパスフィルタであり、
S/N比を改善し、少ない代表点で十分な検出精度を確
保するために用いられる。代表点メモリ32は、図3に
示す各検出領域A−Dの各々の範囲内で複数の代表点を
抽出(この実施例では、各検出領域A−Dの各々を30
分割し、したがって、30個の代表点を抽出)し、その
位置データと輝度データとを記憶する。30分割して形
成された各検出エリア42(図4)は、たとえば32画
素×16行で構成される。
【0013】減算回路34は、代表点メモリ32から与
えられる前フィールドの代表点の輝度データと入力端2
8から与えられる現フィールドの全ての画素の輝度デー
タとを減算し、その絶対値をとる。すなわち、現フィー
ルドの輝度データと前フィールドの輝度データとの間で
輝度差を求める。求めた輝度差を累積加算回路36に与
える。累積加算回路36では、同じ検出領域内の各検出
エリア42の同じ位置の画素について求めた輝度差を累
積加算(この実施例では30個)し、相関値データとし
て出力する。相関値データは演算回路38に与えられ、
この演算回路38は最小相関値および平均相関値をそれ
ぞれ各検出領域A−D毎に演算するとともに、最小相関
値を示す画素の位置データを各検出領域A−D毎に求め
る。このようにして得られた最小相関値,平均相関値お
よび位置データが出力端40から前述のマイクロコンピ
ュータ26に与えられる。ただし、このような相関値の
計算は、先に述べたLSI“L7A0948”によって
実行される。
【0014】そして、マイクロコンピュータ26では、
位置データおよび相関値データに基づいて、画面すなわ
ちイメージフィールド44(図3)全体の動きベクトル
(以下、単に「全体動きベクトル」という)を計算す
る。まず、最小相関値を示す画素の位置データに基づい
て、最小相関値を示す画素の、代表点に対する偏移を求
め、その偏移を部分動きベクトルとする。なお、部分動
きベクトルの検出精度をよくするために、最小相関値を
有する画素の周囲4画素の相関値を用いて内挿補間し、
最小相関値を有する画素の位置データを計算する。
【0015】そして、マイクロコンピュータ26は、平
均相関値を最小相関値で除算した値が一定の閾値より大
きいか否か,平均相関値が所定値以上であるか否か,お
よび後述の傾きXが所定値P以上であるか否かを各検出
領域A−D毎に検出し、各検出領域A−Dからの部分動
きベクトルが手振れ以外の動く物体等によって誤検出さ
れずに信頼できるか否かすなわち各検出領域A−Dが有
効領域か否かを判断する。ここで、マイクロコンピュー
タ26は、後述の傾きXが所定値P以上であるか否かを
各検出領域A−D毎に検出することを、繰り返し模様の
被写体を検出する一方法とする。平均相関値を最小相関
値で除算した値が一定の閾値より大きく,平均相関値が
所定値以上でありかつ傾きXが所定値P以上であれば、
その検出領域は有効領域と判断される。
【0016】具体的には、有効領域か否かは以下のよう
に判断される。まず、画面のコントラストが低いときに
は、輝度差が小さいので、相関値が小さくなる。たとえ
ば、画面全体が白いときには相関値は小さくなる。この
ような場合には、信頼性がなくなるため、平均相関値≧
所定値のときに有効と判断される。なお、所定値は実験
により決定される。このようにして、平均相関値から低
コントラストか否かを判断する。
【0017】また、検出領域内に動く物体があるときに
は、動く物体の占める部分と占めない部分とで相関値が
異なり、かつ動く物体の占める部分は様々な相関値をと
り、その相関値は一般的に大きな値となる(相関度は低
い)。したがって、検出領域内に動く物体があるときに
は、最小相関値が大きくなる可能性が高く、検出領域内
の部分動きベクトルを誤検出する恐れがある。部分動き
ベクトルを誤検出すると、全体動きベクトルを誤検出し
てしまう。しかし、平均相関値が大きいときには最小相
関値がある程度大きくても信頼できる。一方、平均相関
値が小さいときには最小相関値はより小さくなければ信
頼できない。したがって、具体的には、(平均相関値)
/(最小相関値)>7のときに有効と判断し、この条件
を満たさない検出領域の部分動きベクトルを用いないよ
うにして、上述の誤検出による弊害を防止する。このよ
うにして、(平均相関値)/(最小相関値)を求めて、
動く物体の有無を判断する。
【0018】さらに、マイクロコンピュータ26では、
繰り返し模様の被写体(たとえばストライプ画像等)を
検出するために、最小相関値を有する1点とその周囲の
4点の相関値を用いる。すなわち、図5に示すように、
最小相関値をM,その左右上下の4点の相関値をそれぞ
れL,R,U,Dとすると、それぞれの相関値の差,す
なわちL−M,R−M,U−MおよびD−Mを計算し、
そのうちの最小値を傾きXとする。その傾きXを、フィ
ールドテストによって求められた所定値P(この実施例
ではP=4)と比較する。傾きXが、所定値P以上であ
ればその検出領域は有効領域と判断し、所定値Pより小
さければその検出領域は無効領域と判断する。
【0019】このような3つの条件によって、検出領域
が有効領域か否かは判断される。そして、マイクロコン
ピュータ26で、4個の部分動きベクトルの平均(平均
ベクトル)および有効領域の部分動きベクトルの平均を
それぞれ求める。また、マイクロコンピュータ26によ
って発散度が求められる。発散度によって、各検出領域
の部分動きベクトルのばらつきの程度が評価される。発
散度は数1によって表される。
【0020】
【数1】X方向の発散度=Σ(|各検出領域のX方向部
分動きベクトル−X方向平均ベクトル|)/領域数 Y方向の発散度=Σ(|各検出領域のY方向部分動きベ
クトル−Y方向平均ベクトル|)/領域数 ここで、X方向部分動きベクトルとは部分動きベクトル
のX方向成分を、Y方向部分動きベクトルとは部分動き
ベクトルのY方向成分をそれぞれ示す。また、X方向平
均ベクトルとは平均ベクトルのX方向成分を、Y方向平
均ベクトルとは平均ベクトルのY方向成分をそれぞれ示
す。
【0021】この発散度に応じて、数2に示すような発
散係数Hkを有効領域の部分動きベクトルの平均に乗じ
たものを、画面の全体動きベクトルとする。全体動きベ
クトルは、フィールド間の動き量とその向きを表す。
【0022】
【数2】1) 0≦発散度<8の場合 Hk=1 2) 8≦発散度<16の場合 Hk=0.75 3) 16≦発散度<24の場合 Hk=0.5 4) 24≦発散度<32の場合 Hk=0.25 なお、発散度が32以上の場合には、4個の部分動きベ
クトルのうち最小のものを全体動きベクトルとする。
【0023】このように、有効領域があるときには、全
体動きベクトルはたとえば有効領域の部分動きベクトル
の平均に発散係数Hkを掛けたものを用いるが、有効領
域がないときには、全体動きベクトルはたとえば(現フ
ィールドの全体動きベクトル×1以下の係数)の値を用
い得る。ここで、1以下の係数としては、「0.97」
が好ましい。
【0024】なお、発散度の大きさによって、発散係数
を段階的に設定するのは以下の理由による。発散度が大
きいということは各部分動きベクトルのばらつきが大き
いことを示す。画面の一部分にのみ動く物体が存在する
場合にこの傾向がある。一方、発散度が小さいというこ
とは各部分動きベクトルのばらつきが小さいことを示
す。画面内に動く物体が存在しない場合や、画面全体に
動く物体が存在する場合にこの傾向がある。
【0025】したがって、発散度が大きい場合の部分動
きベクトルを用いて全体動きベクトルを求めると、信頼
性の低い全体動きベクトルが得られる。一方、発散度が
小さい場合の部分動きベクトルを用いて全体動きベクト
ルを求めると、信頼性の高い全体動きベクトルが得られ
る。したがって、発散度が大きい場合には、部分動きベ
クトルの平均に小さい発散係数Hkを掛けて全体動きベ
クトルの値を小さくする。また、発散度が小さい場合に
は、たとえば部分動きベクトルの平均に大きい発散係数
Hkを掛けて全体動きベクトルの値を大きくする。すな
わち、発散度が大きい場合の全体動きベクトルをできる
だけ用いないようにし、反対に発散度が小さい場合の全
体動きベクトルはできるだけ用いるようにすることで、
総じて、信頼性の高い全体動きベクトルが得られるから
である。
【0026】このようにして求められた全体動きベクト
ルはメモリ制御回路22に与えられる。そして、メモリ
制御回路22では、全体動きベクトルに基づいてフィー
ルドメモリ24の読み出し開始アドレスを決定し、その
アドレスからフィールドメモリ24に蓄えられたディジ
タルビデオ信号を読み出す。すなわち、メモリ制御回路
22は、マイクロコンピュータ26によって計算された
全体動きベクトルに従って、フィールドメモリ24のデ
ィジタルビデオ信号によって形成される抽出エリア46
(図6)を移動する。
【0027】ただし、フィールドメモリ24から読み出
されたディジタルビデオ信号そのままでは抽出エリア4
6を移動できないので、電子ズーム回路48(図1)を
用いる。図6を参照して、電子ズーム回路48はイメー
ジフィールド44の大きさに対して、ズーム倍率に従っ
て画像が拡大された抽出エリア46を設定する。この抽
出エリア46の位置は、イメージフィールド44の範囲
内では、フィールドメモリ24の読み出し開始アドレス
を変更することによって、自由に移動できる。そして、
抽出ディジタルビデオ信号に基づいてイメージフィール
ド44全体のビデオ信号を得るために、フィールドメモ
リ24から読み出したディジタルビデオ信号に基づいて
内挿補間法を用いて画像を拡大する。
【0028】このようにして、イメージフィールド44
内の任意の抽出エリア46のイメージを電子ズーム回路
48で電子的にズームすることによって、イメージフィ
ールド44と抽出エリア46との差に相当する補正可能
範囲50が形成され得る。ビデオカメラ10を操作する
人の手の振動に応じて、図7に示すようにビデオカメラ
10に手振れが生じると、そのビデオカメラ10からの
画像にぶれを生じ、結果的に、イメージフィールド44
内の左下方に目的の人物が存在する場合(図7上)や、
イメージフィールド44の右上方に目的の人物が存在す
る場合(図7下)などが生じる。したがって、各フィー
ルド毎に抽出エリア46を、マイクロコンピュータ26
によって計算した全体動きベクトルに応じて移動させる
ことによって、図7右に示すように、抽出エリア46に
は目的の人物がちょうど収まることになる。
【0029】このようにして電子ズーム回路48から出
力されるディジタルビデオ信号を、D/A変換器52に
よってアナログ信号に変換して出力端子54から出力す
る。このようなビデオカメラ10のマイクロコンピュー
タ26での主要な動作を図8を参照して説明する。ま
ず、ステップS1において、4個の各検出領域(A−
D)が有効領域か無効領域かを判断する。このとき上述
のように、平均相関値を最小相関値で除算した値が一定
の閾値より大きく、平均相関値が所定値以上でありかつ
傾きXが所定P以上であれば、その検出領域を有効領域
と判断する。これらの条件のうち1つでも満たさない条
件があればその検出領域を無効領域と判断する。
【0030】そして、ステップS3において、有効領域
があるか否かを判断し、有効領域が1つでもあればステ
ップS5に進む。ステップS5において、発散度を計算
する。発散度は、数1に示すように、X方向の発散度と
Y方向の発散度とがそれぞれ独立して計算される。ステ
ップS7において0≦発散度<8であれば、ステップS
9において発散係数Hk=1とし、ステップS11に進
む。ステップS7において0≦発散度<8でなければ、
ステップS13に進む。ステップS13において8≦発
散度<16であれば、ステップS15において発散係数
Hk=0.75とし、ステップS11に進む。ステップ
S13において8≦発散度<16でなければ、ステップ
S17に進む。ステップS17において16≦発散度<
24であれば、ステップS19において発散係数Hk=
0.5とし、ステップS11に進む。ステップS19に
おいて16≦発散度<24でなければ、ステップS21
に進む。ステップS21において24≦発散度<32で
あれば、ステップS23において発散係数Hk=0.2
5とし、ステップS11に進む。そして、ステップS1
1において、有効領域の部分動きベクトルの相加平均×
Hkを求める。ステップS11の処理を、X方向部分動
きベクトルおよびY方向部分動きベクトルのそれぞれに
ついて独立して行い、X方向について行ったステップS
11の結果とY方向について行ったステップS11の結
果とを合成して、全体動きベクトルが得られ、終了す
る。
【0031】一方、ステップS21において、24≦発
散度<32でなければ、ステップS25に進む。ステッ
プS25において、4個の部分動きベクトルから最小の
ものを選択し、それを全体動きベクトルとして終了す
る。一方、ステップS3において、有効領域がない場合
には、ステップS27に進む。ステップS27におい
て、前フィールドの全体動きベクトルに1以下の係数を
掛けたものを、現フィールドの全体動きベクトルとして
終了する。ここで、1以下の係数としては、好ましくは
「0.97」が用いられ得る。
【0032】このようなビデオカメラ10によれば、た
とえば4個の検出領域中2個の検出領域に動く物体が存
在した場合においても、動く物体の影響を受けにくくな
り、手振れ量をより正確に検出できる。なお、有効領域
か無効領域かに拘わらず、各検出領域の部分動きベクト
ルの平均に発散係数Hkを掛けたものを全体動きベクト
ルとしてもよい。特に、有効領域か無効領域かを判断し
ない場合に有効となる。
【0033】また、発散度と比較される値は数2のもの
に限定されず、また、発散係数Hkも数2のものに限定
されないことはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1実施例の動き検出回路を示すブロック図で
ある。
【図3】電子ズームの原理を示し、イメージフィールド
内の検出領域を示す図解図である。
【図4】電子ズームの原理を示し、検出領域内の代表点
およびサンプリング点を示す図解図である。
【図5】最小相関値を有する画素とその周囲の4画素と
を用いて繰り返し模様の被写体を検出する方法を説明す
るための図解図である。
【図6】手振れ補正の原理を示す図解図である。
【図7】代表点マッチング法を適用するイメージフィー
ルド内の各ブロックを示す図解図である。
【図8】この実施例の主要な動作を示すフロー図であ
る。
【符号の説明】
10 …ビデオカメラ 20 …動き検出回路 22 …メモリ制御回路 24 …フィールドメモリ 26 …マイクロコンピュータ 44 …イメージフィールド 46 …抽出エリア 48 …電子ズーム回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画面内に形成された複数個の検出領域の各
    々の部分動きベクトルを用いて全体動きベクトルを求め
    る手振れ補正装置を有するビデオカメラであって、 前記各部分動きベクトルの平均である平均ベクトルを求
    める平均化手段、 前記各部分動きベクトルと前記平均ベクトルとの差の絶
    対値をそれぞれ加算しその加算結果を加算した個数で除
    算して発散度を求める発散度算出手段、 前記発散度を閾値と比較する比較手段、および前記比較
    手段での比較結果に応じて異なる方法で前記全体動きベ
    クトルを検出する全体動きベクトル検出手段を備える、
    手振れ補正装置を有するビデオカメラ。
JP26226993A 1993-06-28 1993-10-20 手振れ補正装置を有するビデオカメラ Withdrawn JPH07115583A (ja)

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US08/266,536 US5563652A (en) 1993-06-28 1994-06-27 Video camera with electronic picture stabilizer
DE69425785T DE69425785T2 (de) 1993-06-28 1994-06-28 Videokamera mit elektronischem Bildstabilisator
EP19940110045 EP0631432B1 (en) 1993-06-28 1994-06-28 Video camera with electronical picture stabilizer
US08/475,171 US5648815A (en) 1993-06-28 1995-06-07 Video camera with electronic picture stabilizer

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